JP2016206710A - 電子クーポン管理装置、システム、電子クーポンを管理する方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが使用する可能性が高い電子クーポンを利用しやすくすることでユーザの利便性をいっそう高める技術を提供する。【解決手段】電子クーポン管理装置は、電子クーポンを発行する外部の装置と通信して電子クーポンを取得する。電子クーポン管理装置は、電子クーポンの有効期限が到来した時の他に、電子クーポンを取得した時から一定期間が経過した時にクーポンとしての利用を制限する。電子クーポン管理装置は、移動体に搭載される。電子クーポン管理装置は、移動体の移動に伴って、他の移動体との間で電子クーポンを転送する。【選択図】図1
Description
本開示は、電子クーポンを管理する技術に関する。
従来より、店舗等のサービス提供事業者が集客等をするために割引券(クーポン券)を発行することが行われている。近年では、スマートフォンなどの携帯型の電子機器が広く普及しており、Webサイトやアプリケーション等によって、電子的なクーポン(以下、電子的に発行されるクーポンを「電子クーポン」、または単に「クーポン」と言うこともある)を発行することも行われている。ユーザは、例えば、アプリケーションを実行して電子クーポンを電子機器にダウンロードし、店舗のレジ等において店舗のスタッフに電子クーポンを見せることにより、割引等の特典を受けることができる。
電子クーポンの利用が活発になるにつれて、多様な事業者が電子クーポンを提供してきている。ユーザは、複数種類の電子クーポンを端末にダウンロードして利用することができる。そのためこれら電子クーポンを利用するための利便性を向上させることが必要とされており、電子クーポンを効率よく端末側で管理するために様々な技術が検討されている。例えば、特開2004−246548号公報(特許文献1)は、端末装置に表示させるクーポンの管理を容易に行うための技術が記載されている。特許文献1には、クーポンデータに設定された有効期限が切れている場合に、クーポンデータを削除することが記載されている。これにより、使用することができないクーポンを自動的に削除することができる。
このように、携帯型の電子機器を通じて電子クーポンを取得する機会が増えてくると、様々な電子クーポンが電子機器に蓄積されることとなるため、ユーザにとっては、どの電子クーポンが必要であるかが分かり難くなるおそれがある。また、電子機器で様々な電子クーポンを取得しすぎると、必要な電子クーポンをユーザが探すことが困難となり、電子クーポンそのものの利用が滞ることにもなり得る。
したがって、電子クーポンの管理をいっそう容易にする技術が必要とされている。本開示は、電子クーポンを取得する機能を有する端末装置において、ユーザが使用しない電子クーポンよりも、ユーザが使用する可能性が高い電子クーポンを利用しやすくすることでユーザの利便性をいっそう高める技術を提供することを目的としている。
一実施形態に従う電子クーポン管理装置は、外部の装置とデータを通信するように構成された通信部と、データを記憶するように構成された記憶部と、電子クーポン管理装置の動作を制御するように構成された制御部とを備える。制御部は、通信部により外部の装置から電子クーポンを受信し、受信した電子クーポンを記憶部に記憶させるクーポン取得処理部と、外部の装置から受信した電子クーポンについて、電子クーポンを利用できる有効期限が到来した場合と、電子クーポンを受信した時から一定期間が経過した場合にクーポンとしての利用を制限する処理を行う制限処理部とを含む。
別の実施形態に従うと、電子クーポン発行装置と電子クーポン管理装置とからなるシステムが提供される。電子クーポン発行装置は、電子クーポン管理装置と通信するように構成された第1の通信部と、電子クーポン管理装置に提供する電子クーポンを記憶するように構成された第1の記憶部と、電子クーポン発行装置の動作を制御するように構成された第1の制御部とを備える。第1の制御部は、電子クーポン管理装置と通信することにより、電子クーポン管理装置に対し電子クーポンを発行するクーポン発行処理部を含む。電子クーポン管理装置は、外部の装置とデータを通信するように構成された第2の通信部と、データを記憶するように構成された第2の記憶部と、電子クーポン管理装置の動作を制御するように構成された第2の制御部とを備える。第2の制御部は、第2の通信部により電子クーポン発行装置と通信することにより、電子クーポン発行装置が発行する電子クーポンを受信し、受信した電子クーポンを第2の記憶部に記憶させるクーポン取得処理部と、電子クーポン発行装置から受信した電子クーポンについて、電子クーポンを利用できる有効期限が到来した場合と、電子クーポンを受信した時から一定期間が経過した場合にクーポンとしての利用を制限する処理を行う制限処理部とを含む。
別の実施形態に従うと、電子クーポン発行装置と電子クーポン管理装置とからなるシステムにおいて電子クーポン管理装置が電子クーポンを管理するための方法が提供される。この方法は、電子クーポン発行装置が、電子クーポン管理装置と通信することにより、電子クーポン管理装置に対し電子クーポンを発行するステップと、電子クーポン管理装置が、電子クーポン発行装置と通信することにより、電子クーポン発行装置が発行する電子クーポンを受信するステップと、電子クーポン管理装置が、電子クーポン発行装置から受信した電子クーポンについて、電子クーポンを利用できる有効期限が到来した場合と、電子クーポンを受信した時から一定期間が経過した場合にクーポンとしての利用を制限するステップとを含む。
別の実施形態に従うと、電子クーポン管理装置の動作を制御するためのプログラムが提供される。電子クーポン管理装置は、プロセッサと、メモリとを備える。プログラムは、プロセッサに、外部の装置と通信することにより外部の装置から電子クーポンを受信し、受信した電子クーポンをメモリに記憶させるステップと、外部の装置から受信した電子クーポンについて、電子クーポンを利用できる有効期限が到来した場合と、電子クーポンを受信した時から一定期間が経過した場合にクーポンとしての利用を制限するステップとを実行させる。
一実施形態によると、電子クーポン管理装置が電子クーポンを取得した時から一定期間が経過することでクーポンとしての利用が制限される。すなわち、電子クーポンがいつまで使用可能かという有効期限の設定にかかわらず、比較的新しく取得したクーポンが利用可能に保たれるとともに、ユーザによって消費されない電子クーポンが一定期間の経過で消去されていく。そのため、電子クーポン管理装置は、ユーザが使用しない電子クーポンよりも、ユーザが使用する可能性が高い電子クーポンを利用しやすくすることでユーザの利便性をいっそう高めることができる。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<実施の形態1>
本実施形態では、電子クーポン発行装置と電子クーポン管理装置とからなるシステムについて説明する。電子クーポン発行装置は、広告主、店舗その他のクーポン発行者が用意する電子的なクーポン(以下、「電子クーポン」と言う。単に「クーポン」と言うこともある)を、通信により他の装置へ発行する。電子クーポン管理装置は、本実施形態では車両などの移動体に搭載されるが、搭載される対象は車両に限られず、自走しない端末装置などであってもよい。電子クーポン管理装置は、電子クーポン発行者から発行されるクーポンを受信し、受信したクーポンを管理する。具体的には、電子クーポン管理装置は、クーポンの有効期限等の設定に従ってクーポンを削除する処理、クーポンを他の電子クーポン管理装置へ転送する処理その他の処理を行う。また、電子クーポン管理装置は、電子クーポン発行装置からクーポンを受信した時から一定期間が経過した場合に、例えばクーポンを消去する、クーポンをディスプレイに表示しない等により、クーポンとしての利用を制限する処理を行う。
本実施形態では、電子クーポン発行装置と電子クーポン管理装置とからなるシステムについて説明する。電子クーポン発行装置は、広告主、店舗その他のクーポン発行者が用意する電子的なクーポン(以下、「電子クーポン」と言う。単に「クーポン」と言うこともある)を、通信により他の装置へ発行する。電子クーポン管理装置は、本実施形態では車両などの移動体に搭載されるが、搭載される対象は車両に限られず、自走しない端末装置などであってもよい。電子クーポン管理装置は、電子クーポン発行者から発行されるクーポンを受信し、受信したクーポンを管理する。具体的には、電子クーポン管理装置は、クーポンの有効期限等の設定に従ってクーポンを削除する処理、クーポンを他の電子クーポン管理装置へ転送する処理その他の処理を行う。また、電子クーポン管理装置は、電子クーポン発行装置からクーポンを受信した時から一定期間が経過した場合に、例えばクーポンを消去する、クーポンをディスプレイに表示しない等により、クーポンとしての利用を制限する処理を行う。
図1は、本実施形態の概要を示す図である。図1の例において、電子クーポン管理装置は、移動体3(移動体3A、移動体3B)に搭載される。図1(A)は、移動体3Aが給油所1において給油をする場面の例を示す図である。図1(A)に示すように、電子クーポン発行装置20は、給油機能を有する装置に搭載される。移動体3Aに搭載される電子クーポン管理装置は、移動体3Aが給油所1においてガソリンを給油する際に電子クーポン発行装置20と通信して、給油所1の事業者が発行するクーポンを電子クーポン発行装置20から受信する。また、電子クーポン管理装置は、給油所1において利用可能なクーポンを保持している場合に、利用可能なクーポンを電子クーポン発行装置20へ送信する。
図1(B)は、給油所1でクーポンを受信した移動体3Aが、給油所1を出発して移動経路2に示すように移動した場面を示す図である。この場面において、移動体3Aが走行する車線の対向車線を移動体3Bが走行している。
図1(C)は、移動体3Aと移動体3Bとが各車線に沿って道路を走行しており、移動体3Aと移動体3Bとがすれ違う際に通信をする場面を示す図である。移動体3Aに搭載される電子クーポン管理装置は、給油所1において電子クーポン発行装置20から受信したクーポンを、移動体3Bへ転送する。移動体3Bの電子クーポン管理装置は、移動体3Aからクーポンを受信してメモリに保持する。これにより、移動体3Bの電子クーポン管理装置は、移動体3Aの電子クーポン管理装置から受信したクーポンを利用することができる。移動体3Bは、例えばクーポンを発行した給油所1への経路を探索するためのナビゲーションを起動する。
<構成>
図2と図3とを参照して、本実施形態にかかる各装置を詳細に説明する。
図2と図3とを参照して、本実施形態にかかる各装置を詳細に説明する。
図2は、電子クーポン管理装置10の構成と電子クーポン発行装置20の構成とを示すブロック図である。電子クーポン管理装置10は、例えば車載無線通信の通信規格に従って電子クーポン発行装置20と通信する。また、図2では、移動体3のユーザが把持する通信装置として利用者通信装置120を示している。利用者通信装置120には、例えば、ユーザを識別する情報を記録する装置として、ICカード121、スマートフォン122、ウェアラブルデバイス123その他の通信装置が含まれる。移動体3のユーザは、ユーザを識別する情報を、利用者通信装置120によって電子クーポン発行装置20へ送信することができる。電子クーポン発行装置20は、例えば、図1に示すように、給油所1の給油機能を有する装置に搭載される。
図2に示すように、電子クーポン管理装置10は、アンテナ101と、無線通信部111と、入出力IF(Interface)113と、記憶部150と、制御部160とを含む。
アンテナ101は、電子クーポン管理装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ101は、空間から電波を受信して受信信号を無線通信部111へ与える。本実施形態では、電子クーポン管理装置10は、複数の無線通信規格に対応している。
無線通信部111は、電子クーポン管理装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ101等を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。無線通信部111は、チューナーなどを含む通信モジュールである。無線通信部111は、電子クーポン管理装置10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部160へ与える。
入出力IF113は、電子クーポン管理装置10が外部の機器と接続して信号を送受信するためのインタフェースである。電子クーポン管理装置10は、入出力IF113によりナビゲーションモジュール41、ディスプレイ42等の各装置と接続する。
記憶部150は、メモリ等により構成され、電子クーポン管理装置10が使用するデータおよびプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部150は、クーポン管理情報151と、保存期間設定情報152と、紹介用クーポン情報153と、顧客識別情報(ID)154とを記憶する。クーポン管理情報151、保存期間設定情報152および紹介用クーポン情報153の詳細は図面を参照して後述する。クーポン管理情報151は、電子クーポン管理装置10が外部の装置から取得したクーポンを管理するための情報である。保存期間設定情報152は、クーポンのジャンルそれぞれに対して、電子クーポン管理装置10がクーポンを取得してから保持する期間の設定を示す。紹介用クーポン情報153は、電子クーポン管理装置10が他の装置に対して転送することができるクーポンの情報を示す。顧客識別情報154は、電子クーポン管理装置10が搭載される移動体3のユーザを識別する情報を示す。
制御部160は、記憶部150に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、電子クーポン管理装置10の動作を制御する。制御部160は、例えばプロセッサである。制御部160は、プログラムに従って動作することにより、クーポン取得処理部161と、制限処理部162と、クーポン送信処理部163と、ナビゲーション処理部164と、取得時情報送信部165と、クーポン表示処理部166としての機能を発揮する。
クーポン取得処理部161は、無線通信部111により、電子クーポン発行装置20などの外部の装置からクーポンを受信し、受信したクーポンを記憶部150に記憶させる。クーポン取得処理部161は、他の移動体を検出して他の移動体と無線通信部111により通信することで他の移動体からクーポンを受信する。クーポン取得処理部161は、他の移動体からクーポンを受信した場合に、他の移動体からクーポンを受信した位置情報、他の移動体からクーポンを受信した時点を示す情報、クーポンの受信にかかる他の移動体を識別する情報などを取得して、取得した情報を記憶部150に記憶させる。
制限処理部162は、電子クーポン発行装置20または他の移動体などの外部の装置から受信したクーポンについて、クーポンを受信した時から一定期間が経過した場合にクーポンとしての利用を制限する処理を行う。制限処理部162は、クーポンの受信の時点から、クーポンの対象となる製品またはサービスの少なくともいずれかの属性(ジャンル)に応じて定まる一定期間が経過した時に、クーポンとしての利用を制限する。
クーポン送信処理部163は、無線通信部111により他の移動体に対し記憶部150に記憶されるクーポンを送信する。クーポン送信処理部163は、他の移動体に対しクーポンが転送された回数を加算してクーポンを送信するように構成されており、クーポンが転送された回数が転送可能な回数の上限に達している場合に、クーポンの転送を抑止する。
ナビゲーション処理部164は、クーポン取得処理部161が他の移動体からクーポンを受信した場合に、受信したクーポンのクーポン内容にかかる位置情報と、移動体の位置情報とに基づいて、クーポン内容にかかる位置情報に示される地点への経路をナビゲーションモジュール41によりナビゲーションさせる。
取得時情報送信部165は、記憶部150に記憶されるクーポンを利用する際に、他の移動体からクーポンを受信した位置情報、他の移動体からクーポンを受信した時点を示す情報、クーポンの受信にかかる他の移動体を識別する情報などのうち少なくともいずれかを記憶部150から読み出して、読み出した情報を電子クーポン発行装置20などの外部の装置へ送信する。
クーポン表示処理部166は、電子クーポン発行装置20または他の移動体などの外部の装置から受信したクーポンについて、受信した時からの経過時間に応じて異なる態様でディスプレイ42に表示させる。
図2を参照して、電子クーポン発行装置20は、通信部202と、記憶部206と、制御部207とを含む。記憶部206は、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)等により構成され、電子クーポン発行装置20が使用するプログラムを記憶し、電子クーポン発行装置20が使用する各種のデータを蓄積する。通信部202は、電子クーポン発行装置20が他の通信機器と通信するための変復調処理などを行う通信インタフェースである。
ある局面において、記憶部206は、クーポン情報261と、クーポン利用履歴情報262とを記憶する。クーポン情報261とクーポン利用履歴情報262との詳細は後述する。クーポン情報261は、電子クーポン発行装置20が発行するクーポンの情報を示す。クーポン利用履歴情報262は、電子クーポン発行装置20が発行したクーポンが電子クーポン管理装置10によって利用された履歴を示す。
制御部207は、記憶部206に記憶されるプログラムを読み込んで実行することにより、電子クーポン発行装置20の動作を制御する。制御部207は、例えば複数のプロセッサによって実現される。制御部207は、プログラムに従って動作することにより、クーポン発行処理部271と、履歴情報送信部272として機能する。
クーポン発行処理部271は、電子クーポン管理装置10と通信することにより、電子クーポン管理装置10に対しクーポンを発行する。
履歴情報送信部272は、例えばクーポンを発行するスポンサーの装置、サーバ装置その他の装置に対し、クーポンが利用された履歴であるクーポン利用履歴情報262を送信する。スポンサーの装置、サーバ装置等の装置は、電子クーポン発行装置20から送信されるクーポン利用履歴情報262を蓄積し、ユーザによるクーポンの利用状況を分析する。これにより、クーポンを発行しようとする広告主に対し、クーポンを発行した場合の広告効果を示す情報を提供することができる。
<データ構造>
図3と図4とを参照して、実施の形態の電子クーポン管理装置と電子クーポン発行装置とからなるシステムで使用されるデータのデータ構造について説明する。
図3と図4とを参照して、実施の形態の電子クーポン管理装置と電子クーポン発行装置とからなるシステムで使用されるデータのデータ構造について説明する。
図3は、クーポン情報261のデータ構造と、クーポン利用履歴情報262のデータ構造とを示す図である。図3に示すように、クーポン情報261の各レコードは、クーポン識別情報261Aと、クーポン発行者261Bと、クーポン名称261Cと、クーポンジャンル261Dと、クーポン有効期限261Eと、転送許容回数261Fとを含む。
クーポン識別情報261Aは、各電子クーポンを識別する情報である。クーポン発行者261Bは、クーポンの発行者を示す情報である。クーポン名称261Cは、クーポンの名称を示す。クーポンジャンル261Dは、クーポンのジャンルを示す。ジャンルとは、例えばクーポンが割引対象とする商品またはサービスの属性、種類などである。クーポン有効期限261Eは、各電子クーポンに設定される有効期限である。各電子クーポンの有効期限は、例えばクーポンを発行する発行者によって設定される。転送許容回数261Fは、各電子クーポンが電子クーポン管理装置10によって転送される回数の上限の設定である。例えば、クーポン識別情報261Aが値「0001」のレコードは、クーポンを発行する発行者が名称「AAA」であり、クーポン名称261Cに示すようにガソリンの割引に関するものであり、クーポン有効期限261Eに示すようにクーポン発行者が有効期限を期限「2015年9月11日」まで使用することができると設定しているクーポンであることを示す。
図3に示すように、クーポン利用履歴情報262の各レコードは、クーポン識別情報262Aと、クーポン発行日時262Bと、クーポン転送日時262Cと、クーポン転送位置262Dと、クーポン転送者262Eと、クーポン利用日時262Fとを含む。
クーポン識別情報262Aは、電子クーポン管理装置10のユーザによって利用された各電子クーポンを識別する情報である。クーポン発行日時262Bは、各電子クーポンが電子クーポン発行装置20によって発行された日時を示す。クーポン転送日時262Cは、クーポンを利用したユーザの電子クーポン管理装置10が、利用に係るクーポンを他の移動体(他の電子クーポン管理装置)から受信した場合(他の移動体等がクーポンを電子クーポン管理装置10に転送した場合)の、クーポンの転送日時を示す。すなわち電子クーポン管理装置10は、クーポン転送日時262Cに示される時点において、他の移動体等からクーポンを受信している。クーポン転送位置262Dは、クーポンを利用したユーザの電子クーポン管理装置10が、他の移動体等からクーポンを受信した位置の情報を示す。クーポン転送者262Eは、電子クーポン管理装置10に対してクーポンを転送した転送者の識別情報を示す。例えば、クーポン転送者262Eは、クーポンを転送した電子クーポン管理装置のユーザの識別情報、クーポンを転送した電子クーポン管理装置の識別情報その他の情報を示す。
図4は、クーポン管理情報151のデータ構造と、保存期間設定情報152のデータ構造と、紹介用クーポン情報153のデータ構造とを示す図である。図4に示すように、クーポン管理情報151の各レコードは、クーポン識別情報151Aと、クーポン受信日時151Bと、利用可能期限151Cと、クーポン有効期限151Dと、クーポンジャンル151Eと、クーポン利用可能位置151Fと、クーポン取得経路151Gと、クーポン受信位置151Hと、クーポン利用可否151Iとを含む。
クーポン識別情報151Aは、電子クーポン管理装置10が他の移動体、電子クーポン発行装置20等の外部の装置から受信した各電子クーポンを識別する情報を示す。クーポン受信日時151Bは、電子クーポン管理装置10が外部の装置からクーポンを受信した日時を示す。利用可能期限151Cは、電子クーポン管理装置10が各電子クーポンを利用することができる期限を示す。電子クーポン管理装置10は、保存期間設定情報152を参照して、クーポンのジャンルに応じて、クーポンを外部の装置から受信した時から一定期間が経過した場合にクーポンとしての利用を制限するよう、各電子クーポンを利用することができる期限を設定する。すなわち、電子クーポン管理装置10は、各電子クーポンについて発行者が定める有効期限とは別に、クーポンを受信した時から一定期間経過後に、例えばクーポンを消去する等によりクーポンの利用を制限する。クーポン有効期限151Dは、各電子クーポンについて発行者が定める有効期限を示す。クーポンジャンル151Eは、各電子クーポンのジャンルの設定を示す。クーポン利用可能位置151Fは、クーポンを利用することができる位置を示す。クーポンを利用することができる位置とは、例えば、クーポンを発行する発行者の店舗などがある。クーポンを利用することができる位置の情報(例えば、店舗の住所である。また、電子クーポン管理装置10は、店舗の名称、店舗の電話番号など、店舗の位置を示す情報と対応付けられている情報に基づいて、クーポンを利用することができる位置の情報を取得することもできる)は、クーポンに含まれる。クーポン取得経路151Gは、電子クーポン管理装置10が各電子クーポンを受信した際の通信相手を識別する情報である。すなわち、クーポン取得経路151Gは、電子クーポン管理装置10が、外部のどの装置からクーポンを受信したかを示す。クーポン受信位置151Hは、電子クーポン管理装置10がクーポンを受信した位置を示す。電子クーポン管理装置10は、他の移動体、電子クーポン発行装置20その他の装置からクーポンを受信する。電子クーポン管理装置10が電子クーポン発行装置20からクーポンを受信した場合は、クーポン受信位置151Hは、電子クーポン発行装置20の位置情報を示す。例えば、電子クーポン管理装置10が電子クーポン発行装置20からクーポンを受信した場合に、電子クーポン管理装置10が、ナビゲーションモジュール41、図示しないGPS(Global Positioning System)モジュールその他の装置から位置情報を取得する。また、電子クーポン管理装置10が他の移動体からクーポンを受信した場合は、クーポン受信位置151Hは、他の移動体からクーポンを受信した位置を示す。例えば、電子クーポン管理装置10が他の移動体からクーポンを受信した場合に、電子クーポン管理装置10が位置情報を取得する。クーポン利用可否151Iは、電子クーポン管理装置10が各電子クーポンを利用することができるか否かを示す。例えば、電子クーポン管理装置10は、現在時刻が、利用可能期限151Cに指定される期限またはクーポン有効期限151Dに指定される期限の少なくともいずれかよりも後の時刻である場合、各電子クーポンを利用することができないと判定する。
保存期間設定情報152の各レコードは、クーポンジャンル152Aと、保存期間設定152Bとを含む。
クーポンジャンル152Aは、クーポンのジャンルを示す。保存期間設定152Bは、各ジャンルについて、電子クーポン管理装置10がクーポンを受信した時からクーポンを電子クーポン管理装置10で保存する期間を示す。例えば、保存期間設定152Bの設定が設定「取得時より15分」であるジャンルの場合、電子クーポン管理装置10は、クーポンを取得した時に、クーポン管理情報151の利用可能期限151Cに、クーポンを取得した時点に15分を加算した時点を設定する。また、保存期間設定152Bの設定が設定「記憶しない」であるジャンルの場合、電子クーポン管理装置10は、このジャンルのクーポンについては記憶部150に記憶せず破棄する。
紹介用クーポン情報153の各レコードは、クーポン識別情報153Aと、クーポン受信日時153Bと、クーポン利用可能位置153Cと、クーポンジャンル153Dと、利用可能期限153Eと、クーポン取得経路153Fとを含む。
クーポン識別情報153Aは、電子クーポン管理装置10が他の電子クーポン管理装置へ転送するクーポンを識別する情報を示す。クーポン受信日時153Bは、電子クーポン管理装置10がクーポンを他の移動体、電子クーポン発行装置20等の外部の装置から受信した日時を示す。クーポン利用可能位置153Cは、クーポンを利用することができる位置を示す。クーポンを利用することができる位置とは、例えば、クーポンを発行する発行者の店舗等である。クーポンジャンル153Dは、各電子クーポンのジャンルの設定を示す。利用可能期限153Eは、各電子クーポンについて発行者が定める有効期限とは別に、電子クーポン管理装置10が各電子クーポンを利用することができる期限を示す。クーポン取得経路153Fは、電子クーポン管理装置10が各電子クーポンを受信した際の通信相手を識別する情報である。電子クーポン管理装置10は、クーポンを外部の装置から受信した際に、通信相手の識別情報をクーポン管理情報151のクーポン取得経路151Gと紹介用クーポン情報153のクーポン取得経路153Fとに格納する。
<動作>
図5から図7を参照して、本実施形態のシステムを構成する各装置の動作を説明する。
図5から図7を参照して、本実施形態のシステムを構成する各装置の動作を説明する。
図5は、電子クーポン管理装置10が電子クーポン発行装置20から取得したクーポンが他の電子クーポン管理装置へ転送され、他の電子クーポン管理装置によってクーポンが利用される処理を示すフローチャートである。図5の例において、電子クーポン発行装置20は、給油所1に設置される。移動体3A(第1の移動体)が給油所1において給油される際に、移動体3Aに搭載される電子クーポン管理装置10が電子クーポン発行装置20と通信して電子クーポン発行装置20からクーポンを取得する(図1の状態(A))。移動体3Aに搭載される電子クーポン管理装置10は、移動体3Aが走行中に他の移動体に対してクーポンを転送する(図1の状態(B)と状態(C))。移動体3B(第2の移動体)は、走行中に移動体3Aと通信することで、移動体3Aから転送されるクーポンを取得する。移動体3Bは、給油所1へ移動し、給油所1において給油される際に、移動体3Aから取得したクーポンを使用する。電子クーポン発行装置20は、移動体3Bに対してクーポンを転送した移動体3Aのユーザに対し、特典を付与する(例えば、移動体3Aのユーザに対し、クーポンを発行する、キャッシュバックを行う等)。
ステップS101において、給油所1に設置される電子クーポン発行装置20は、移動体3Aが給油を受ける際に、移動体3Aの電子クーポン管理装置10に対して移動体3Aのユーザを識別する情報(顧客ID)を要求する。
ステップS301において、移動体3Aに搭載される電子クーポン管理装置10は、電子クーポン発行装置20からの顧客IDの要求に応じて、移動体3Aの顧客IDを送信する。なお、移動体3Aのユーザが、利用者通信装置120に記録されるユーザ識別情報を顧客IDとして電子クーポン発行装置20へ送信することもできる。なお、移動体3Aの電子クーポン管理装置10は、顧客IDを保持していない場合に、顧客IDの発行を要求する応答を給油所1の電子クーポン発行装置20へ送信する。
ステップS105において、電子クーポン発行装置20は、ステップS301で受信した顧客IDに応じた音声データを移動体3Aの電子クーポン管理装置10へ出力する。例えば、電子クーポン発行装置20は、顧客IDに示されるユーザの来店回数等に応じて音声データを電子クーポン管理装置10へ送信する。なお、ステップS101による顧客IDの要求を電子クーポン発行装置20が移動体3Aの電子クーポン管理装置10へ送信した後、移動体3Aの電子クーポン管理装置10から、顧客IDを保持していないことを示す応答を受信することがある。この場合、電子クーポン発行装置20は、移動体3Aのユーザの顧客IDを割り当てて、割り当てた顧客IDを移動体3Aの電子クーポン管理装置10へ送信する。
ステップS303において、移動体3Aの電子クーポン管理装置10は、ステップS105により電子クーポン発行装置20から受信した音声データを再生する。例えば、ステップS301で電子クーポン管理装置10から電子クーポン発行装置20へ送信する顧客IDの来店回数が多くなるにつれて、電子クーポン発行装置20がユーザの来店に感謝する旨のメッセージを含む音声データを電子クーポン発行装置20から電子クーポン管理装置10へ送信することとしてもよい。
ステップS107において、給油所1が移動体3Aに対する給油を完了する。
ステップS109において、給油所1に設置される電子クーポン発行装置20は、移動体3Aが他の移動体に対して転送することができるクーポン(紹介用割引チケット)を移動体3Aの電子クーポン管理装置10へ送信する。
ステップS109において、給油所1に設置される電子クーポン発行装置20は、移動体3Aが他の移動体に対して転送することができるクーポン(紹介用割引チケット)を移動体3Aの電子クーポン管理装置10へ送信する。
ステップS111において、給油所1に設置される電子クーポン発行装置20は、ステップS109で電子クーポン管理装置10へ送信したクーポンに関する音声データ(例えば、移動体3Aが他の移動体に対して転送することができるクーポンがある旨を音声で出力するための音声データ)を電子クーポン管理装置10へ送信する。
ステップS305において、移動体3Aの電子クーポン管理装置10は、給油所1の電子クーポン発行装置20から、クーポンに関する音声データを受信して、受信した音声データ(例えば、移動体3Aが他の移動体に対して転送することができるクーポンを受信したことを示す音声データ)を音声により出力する。
以上説明した電子クーポン発行装置20と電子クーポン管理装置10の各処理は、図1の状態(A)において行われる。
ステップS307において、移動体3Aに搭載される電子クーポン管理装置10は、他の移動体に対してクーポンを転送するため、移動体3Aのユーザの識別情報(顧客ID)とクーポンとを逐次送信する(図1の状態(B))。
ステップS309において、移動体3Aに搭載される電子クーポン管理装置10が、他の移動体である移動体3Bとの通信を開始し、移動体3Bに対して電子クーポン発行装置20から取得したクーポンを転送する(図1の状態(C))。
ステップS351において、移動体3Bに搭載される電子クーポン管理装置10は、移動体3Aのユーザの識別情報(顧客ID)と、移動体3Aから転送されるクーポンとを受信する。移動体3Bの電子クーポン管理装置10は、クーポン管理情報151に、受信したクーポンの情報と、クーポンを転送した移動体3Aのユーザの情報(クーポン取得経路151G)と、クーポンを受信した位置(クーポン受信位置151H)とを登録する。
ステップS353において、移動体3Bの電子クーポン管理装置10は、他の移動体(移動体3A)からクーポンを受信したことを音声により出力する。また、移動体3Bの電子クーポン管理装置10は、クーポンのクーポン内容にかかる位置情報に示される地点への経路探索を行うかどうかを移動体3Bのユーザに確認するための音声を出力する。例えば、移動体3Bの電子クーポン管理装置10は、給油所1の電子クーポン発行装置20が発行したクーポン(ガソリンの割引)を移動体3Aから受信したことを音声により出力し、給油所1の位置への経路探索を行うかどうかを移動体3Bのユーザに確認するための音声を出力する。
ステップS355において、移動体3Bの電子クーポン管理装置10は、クーポンのクーポン内容にかかる位置情報に示される地点への経路探索を行う場合に、ナビゲーションモジュール41によって経由地を設定する。これにより、クーポンのクーポン内容にかかる位置情報に示される地点までのナビゲーションを開始する。
ステップS357において、移動体3Bが給油所1に到着し、給油所1の電子クーポン発行装置20と通信を開始する。
ステップS151において、給油所1の電子クーポン発行装置20は、移動体3Bが給油を受ける際に、移動体3Bの電子クーポン管理装置10に対して移動体3Bのユーザを識別する情報(顧客ID)を要求する。
ステップS359において、移動体3Bの電子クーポン管理装置10は、電子クーポン発行装置20からの顧客IDの要求に応じて、移動体3Bの顧客IDを送信する。
ステップS361において、移動体3Bの電子クーポン管理装置10は、移動体3Aから受信したクーポン(移動体3Aの顧客IDを含む)を給油所1の電子クーポン発行装置20へ送信する。
ステップS157において、給油所1の電子クーポン発行装置20は、移動体3Bへの給油を完了すると、移動体3Bに対してクーポンを転送したユーザ(移動体3Aのユーザ)へ、クーポンを移動体3Bのユーザに対して紹介したことによる特典を付与する処理(例えば、移動体3Aのユーザに対する割引券の提供、キャッシュバックなど)を実行する。
ステップS159において、給油所1の電子クーポン発行装置20は、移動体3Bが他の移動体に対して転送することができるクーポン(紹介用割引チケット)を移動体3Bの電子クーポン管理装置10へ送信する。
図6は、移動体3に搭載される電子クーポン管理装置10が電子クーポン発行装置20と通信する処理を示すフローチャートである。図6に示す処理は、移動体3が給油所1に到着し、移動体3が停車して給油を受ける状態(停車モード)になったときに開始される。移動体3に搭載される電子クーポン管理装置10は、移動体3が給油を受ける状態において、給油所1の電子クーポン発行装置20と通信接続する。
ステップS601において、電子クーポン管理装置10の制御部160は、電子クーポン発行装置20から、移動体3のユーザを識別する情報(顧客ID)の要求を受信したか否かを判断する。制御部160は、ステップS601において顧客IDの要求を受信した場合(ステップS601においてYES)、ステップS605の処理を行い、そうでない場合(ステップS601においてNO)、ステップS603の処理を行う。
ステップS603において、制御部160は、電子クーポン発行装置20から、移動体3のユーザに割り当てられた顧客IDを受信したか否かを判断する。電子クーポン管理装置10は、移動体3のユーザに割り当てられた顧客IDを受信した場合(ステップS603においてYES)、ステップS611の処理を行い、そうでない場合(ステップS603においてNO)、ステップS617の処理を行う。
ステップS605において、制御部160は、電子クーポン管理装置10が移動体3のユーザを識別する情報(顧客識別情報154)を保持しているか否かを判断する。電子クーポン管理装置10が顧客識別情報154を保持している場合(ステップS605においてYES)、制御部160は、ステップS607の処理を行い、そうでない場合(ステップS605においてNO)、ステップS609の処理を行う。
ステップS607において、制御部160は、クーポン管理情報151を参照して、電子クーポン発行装置20に対して利用できるクーポンがあるか否かを判断する。例えば、制御部160は、現在地を示す位置情報をナビゲーションモジュール41等によって取得し、取得した位置において利用可能なクーポンがあるか否かをクーポン管理情報151のクーポン利用可能位置151Fを参照して判断する。制御部160は、電子クーポン発行装置20に対して利用できるクーポンがある場合に(ステップS607においてYES)、ステップS615の処理を行い、そうでない場合に(ステップS607においてNO)、ステップS613の処理を行う。
ステップS609において、制御部160は、移動体3のユーザに対し顧客IDの発行を要求する応答を電子クーポン発行装置20へ送信する。
ステップS611において、制御部160は、ステップS603で受信した顧客IDを顧客識別情報154として記憶部150に記憶させる。
ステップS613において、制御部160は、顧客識別情報154を電子クーポン発行装置20へ送信する。
ステップS615において、制御部160は、顧客識別情報154と、電子クーポン発行装置20に対して利用できるクーポンとを電子クーポン発行装置20へ送信する。
ステップS617において、制御部160は、電子クーポン発行装置20から音声データを受信したか否かを判断する。制御部160は、電子クーポン発行装置20から音声データを受信している場合(ステップS617においてYES)、ステップS619の処理を行い、そうでない場合(ステップS617においてNO)、ステップS621の処理を行う。
ステップS619において、制御部160は、電子クーポン発行装置20から受信した音声データを音声により出力する。
ステップS621において、制御部160は、電子クーポン発行装置20が発行するクーポンを電子クーポン発行装置20から受信したか否かを判断する。制御部160は、電子クーポン発行装置20からクーポンを受信した場合(ステップS621においてYES)、ステップS623の処理を行い、そうでない場合(ステップS621においてNO)、ステップS629の処理を行う。
ステップS623において、制御部160は、電子クーポン発行装置20から受信したクーポンが、他の移動体へ転送することができるクーポン(紹介クーポン)であるか否かを判断する。例えば、クーポンが紹介クーポンであるか否か(他の移動体へ転送することができるか否か)を示す情報が、クーポンに含まれる。制御部160は、電子クーポン発行装置20から紹介クーポンを受信した場合(ステップS623においてYES)、ステップS627の処理を行い、そうでない場合(ステップS623においてNO)、ステップS625の処理を行う。
ステップS625において、制御部160は、ステップS621で受信したクーポンの情報をクーポン管理情報151へ登録する。
ステップS627において、制御部160は、電子クーポン発行装置20から受信した紹介クーポンの情報をクーポン管理情報151へ登録する。また、制御部160は、紹介クーポンの情報をメモリに格納して紹介用クーポン情報153を更新する。
ステップS629において、制御部160は、紹介用クーポン情報153を参照して、利用可能期限153Eに示される利用可能期限を過ぎたクーポンがある場合に、紹介クーポンの情報を格納するメモリから、利用可能期限を過ぎた紹介クーポンの情報を消去して紹介用クーポン情報153を更新する。
ステップS631において、制御部160は、移動体3の給油が終了したか否かを判断し、給油が終了していない場合に(ステップS631においてNO)、ステップS601の処理を行い、給油が終了した場合に(ステップS631においてYES)、図6に示す処理を終了する。
図7は、移動体3に搭載される電子クーポン管理装置10が、移動体3が走行中の状態において他の移動体の電子クーポン管理装置と通信してクーポンを送信または受信する処理を示すフローチャートである。
ステップS701において、電子クーポン管理装置10の制御部160は、紹介用クーポン情報153を参照し、他の移動体に対して送信する対象となる紹介クーポンがあるか否かを判断する。紹介クーポンがある場合(ステップS701においてYES)、制御部160は、ステップS703の処理を行い、そうでない場合(ステップS701においてNO)、ステップS705の処理を行う。
ステップS703において、制御部160は、通信可能な外部の装置を探索し、通信可能な外部の装置と通信接続した場合に、紹介クーポンの情報を格納するメモリの情報を読み出して、紹介クーポンを外部の装置に対して送信する。
ステップS705において、制御部160は、通信可能な外部の装置を探索し、他の移動体に搭載される電子クーポン管理装置からクーポンを受信したか否かを判断する。他の移動体に搭載される電子クーポン管理装置からクーポンを受信した場合(ステップS705においてYES)、制御部160は、ステップS707の処理を行い、そうでない場合(ステップS705においてNO)、ステップS717の処理を行う。
ステップS707において、制御部160は、他の移動体に搭載される電子クーポン管理装置から受信したクーポンをクーポン管理情報151に登録する。また、制御部160は、受信したクーポンの情報をメモリに格納して紹介用クーポン情報153を更新する。
ステップS709において、制御部160は、ステップS705で他の移動体に搭載される電子クーポン管理装置から受信したクーポンに位置情報が含まれるか否か(クーポンのクーポン内容にかかる位置情報があるか否か)を判断する。受信したクーポンに位置情報が含まれる場合(ステップS709においてYES)、制御部160は、ステップS711の処理を行い、そうでない場合(ステップS709においてNO)、ステップS717の処理を行う。
ステップS711において、制御部160は、クーポンに含まれる位置情報に示される地点への経路探索を行うかどうかを移動体3のユーザに確認するための音声ガイドを出力する。
ステップS713において、制御部160は、クーポンに含まれる位置情報に示される地点に対し、ユーザが経由地の設定をする操作を行ったか否かを判断する。ユーザがクーポンに含まれる位置情報を経由地と設定する操作を行った場合(ステップS713においてYES)、制御部160は、ステップS715の処理を行い、そうでない場合(ステップS713においてNO)、ステップS717の処理を行う。
ステップS715において、制御部160は、クーポンのクーポン内容にかかる位置情報に示される地点への経路探索を行うため、ナビゲーションモジュール41によって経由地を設定する。
ステップS717において、制御部160は、紹介用クーポン情報153を参照して、利用可能期限153Eに示される利用可能期限を過ぎたクーポンがある場合に、紹介クーポンの情報を格納するメモリから、利用可能期限を過ぎた紹介クーポンの情報を消去して紹介用クーポン情報153を更新する。
ステップS719において、制御部160は、移動体3の走行が終了したか否かを判断し、走行が終了していない場合(ステップS719においてNO)、ステップS701の処理を行い、そうでない場合(ステップS719においてYES)、図7に示す処理を終了する。
<画面の表示例>
以上のように、本実施形態のシステムに含まれる電子クーポン管理装置と電子クーポン発行装置との動作について説明した。ここで、画面の表示例を説明する。
以上のように、本実施形態のシステムに含まれる電子クーポン管理装置と電子クーポン発行装置との動作について説明した。ここで、画面の表示例を説明する。
図8は、電子クーポンの利用者に向けた画面の表示例、および、クーポンを発行する発行者に向けた画面の表示例を示す図である。
図8(A)と図8(B)とは、電子クーポン管理装置10がディスプレイ42に表示する画面の表示例を示す。図8(A)に示すように、ある局面において、電子クーポン管理装置10は、クーポン管理情報151を参照し、ディスプレイ42に、ユーザが利用可能なクーポンの一覧をクーポン一覧表示部81に表示する。電子クーポン管理装置10は、各電子クーポンについて、クーポンの発行者である店舗の名称(項目「店名」)と、店舗の所在地(項目「位置コード」)と、クーポンのジャンル(項目「ジャンル」)と、電子クーポン管理装置10が各電子クーポンを取得した時にクーポンのジャンルに応じて設定する利用可能期限(項目「利用可能期限」)等の情報をクーポン一覧表示部81に表示する。図8(A)に示すように、電子クーポン管理装置10は、ディスプレイ42に現在時刻を表示する。図8(A)の例では、ディスプレイ42の右上付近に、現在時刻が「2015年6月11日20時00分00秒」であることが表示されている。各電子クーポンのうち、クーポンの識別番号が番号「1」であるクーポンは、クーポンを受信した時からの経過時間が比較的長く経過しており、他のクーポンと比較するとクーポンとして利用できる期限が近づいている。電子クーポン管理装置10は、外部の装置から受信したクーポンについて、受信した時からの経過時間に応じて異なる態様でディスプレイ42に表示させる。例えば、電子クーポン管理装置10は、クーポンの識別番号が番号「1」のクーポンを、他のクーポンとは異なる態様でディスプレイ42に表示する。図8(A)に示す状態から一定時間が経過した後、電子クーポン管理装置10は、図8(B)に示す画面を表示する。電子クーポン管理装置10は、図6に示すステップS629、図7に示すステップS717等の処理により、利用可能期限が過ぎたクーポンを消去する。図8(B)の状態では、図8(A)の時点でクーポンの識別番号が番号「1」のクーポンの利用可能期限が過ぎており、このクーポンが画面に表示されなくなる。
図8(C)は、電子クーポン管理装置10が他の移動体の電子クーポン管理装置からクーポンを受信して、クーポンに含まれる位置情報を経由地として設定してナビゲーションを開始する局面の画面の表示例を示す。図8(C)の状態は、例えば、図7のステップS711等の処理に対応する。図8(C)に示すように、電子クーポン管理装置10は、ナビゲーションをナビゲーションモジュール41によって実行するために、ディスプレイ42に、地図表示部93と、メッセージ表示部94と、現在地アイコン91と、目的地アイコン92とを表示する。地図表示部93は、ナビゲーションモジュール41が記憶する地図情報を表示するための領域である。現在地アイコン91は、電子クーポン管理装置10を搭載する移動体3の現在地を示すアイコンである。目的地アイコン92は、クーポンに含まれる位置情報により、経由地として設定する位置を示すアイコンである。メッセージ表示部94は、移動体3のユーザへのメッセージを表示する領域である。電子クーポン管理装置10は、図7に示すステップS711の処理を行って、クーポンに含まれる位置情報を経由地として設定するか否かのユーザの指示を促すためのメッセージをメッセージ表示部94に表示する。
図8(D)は、電子クーポン発行装置20が記憶するクーポン利用履歴情報262に基づき、電子クーポン発行装置20が発行するクーポンが移動体によって他の移動体に転送された位置の分布を画面に表示する例を示す。電子クーポン発行装置20は、ディスプレイ200に対し、クーポン利用履歴情報262に基づいて、地図表示部74と、メッセージ表示部75とを表示する。地図表示部74は、クーポンを発行する発行位置(例えば、クーポンの発行者の店舗)を含む地図情報を表示するための領域である。メッセージ表示部75は、クーポンの発行者へのメッセージを表示するための領域である。図8(D)に示す例では、電子クーポン発行装置20は、クーポン利用履歴情報262を参照し、地図表示部74に、クーポンが移動体によって他の移動体へ転送された位置を示すアイコンを表示する。クーポン発行者位置71は、クーポンを発行する発行位置を示すアイコンである。また、電子クーポン発行装置20は、地図表示部74に、クーポンを発行した日時からの経過時間に応じて異なるアイコンを表示する。すなわち、電子クーポン発行装置20は、クーポンを発行してから第1の時間内(15分以内)にクーポンが転送された位置を、クーポン転送位置72A、72Bおよび72Cとして表示する。また、電子クーポン発行装置20は、クーポンを発行してから第2の時間内(30分以内)にクーポンが転送された位置を、クーポン転送位置73A、73Bおよび73Cとして表示する。電子クーポン発行装置20は、このように、クーポン利用履歴情報262に基づいて、クーポンの発行位置と、クーポンが転送される位置の分布とをディスプレイ200に表示することで、クーポンの発行者に対し、クーポンを発行することの広告効果を視覚的に表示する。クーポン利用履歴情報262は、クーポンの転送を受けた移動体がクーポンの発行位置(クーポンの発行者の店舗など)でクーポンを利用した履歴を示す。そのため、電子クーポン発行装置20が図8(D)に示すような表示をすることで、クーポンの発行者は、発行したクーポンが地理的にどの範囲まで拡散するかを視覚的に把握することができる。すなわち、クーポンの発行者は、利用者が発行者の店舗までの移動に要する時間をもとに、商圏を把握することができる。
本実施の形態に係るシステムを構成する各装置は、プロセッサと、その上で実行されるプログラムにより実現される。本実施の形態を実現するプログラムは、通信インタフェースを介してネットワークを利用した送受信等により提供される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 給油所、2 移動経路、3 移動体、10 電子クーポン管理装置、20 電子クーポン発行装置、41 ナビゲーションモジュール、42 ディスプレイ、71 クーポン発行者位置、72 クーポン転送位置、73 クーポン転送位置、74 地図表示部、75 メッセージ表示部、81 クーポン一覧表示部、91 現在地アイコン、92 目的地アイコン、93 地図表示部、94 メッセージ表示部、101 アンテナ、111 無線通信部、113 入出力IF、120 利用者通信装置、121 ICカード、122 スマートフォン、123 ウェアラブルデバイス、150 記憶部、151 クーポン管理情報、152 保存期間設定情報、153 紹介用クーポン情報、154 顧客識別情報、160 制御部、161 クーポン取得処理部、162 制限処理部、163 クーポン送信処理部、164 ナビゲーション処理部、165 取得時情報送信部、166 クーポン表示処理部、202 通信部、206 記憶部、207 制御部、261 クーポン情報、262 クーポン利用履歴情報。
Claims (10)
- 電子クーポン管理装置であって、
外部の装置とデータを通信するように構成された通信部と、
データを記憶するように構成された記憶部と、
前記電子クーポン管理装置の動作を制御するように構成された制御部とを備え、
前記制御部は、
前記通信部により前記外部の装置から電子クーポンを受信し、受信した前記電子クーポンを前記記憶部に記憶させるクーポン取得処理部と、
前記電子クーポンを受信した時から一定期間が経過した場合にクーポンとしての利用を制限する処理を行う制限処理部とを含む、電子クーポン管理装置。 - 前記電子クーポン管理装置は、移動体に搭載されるように構成されており、
前記クーポン取得処理部が前記外部の装置から前記電子クーポンを受信することは、他の移動体を検出して前記他の移動体と前記通信部により通信することで前記他の移動体から前記電子クーポンを受信することを含み、
前記制御部は、前記他の移動体に対し前記記憶部に記憶される前記電子クーポンを前記通信部により送信するクーポン送信処理部を含む、請求項1に記載の電子クーポン管理装置。 - 前記移動体は、目的地として設定された地点までの経路を案内するナビゲーション機能を提供しており、
前記制御部は、前記クーポン取得処理部が前記他の移動体から前記電子クーポンを受信した場合に、受信した前記電子クーポンのクーポン内容にかかる位置情報と、前記移動体の位置情報とに基づいて、前記クーポン内容にかかる位置情報に示される地点への経路を前記ナビゲーション機能によりナビゲーションさせるナビゲーション処理部を含む、請求項2に記載の電子クーポン管理装置。 - 前記クーポン取得処理部が前記他の移動体から前記電子クーポンを受信し、受信した前記電子クーポンを前記記憶部に記憶させることには、前記他の移動体から前記電子クーポンを受信した位置情報、前記他の移動体から前記電子クーポンを受信した時点を示す情報、前記電子クーポンの受信にかかる前記他の移動体を識別する情報のうち少なくともいずれかを前記記憶部に記憶させることが含まれ、
前記制御部は、
前記記憶部に記憶される前記電子クーポンを利用する際に、前記他の移動体から前記電子クーポンを受信した位置情報、前記他の移動体から前記電子クーポンを受信した時点を示す情報、前記電子クーポンの受信にかかる前記他の移動体を識別する情報のうち少なくともいずれかを前記記憶部から読み出して外部の装置へ送信する取得時情報送信部を含む、請求項2または3に記載の電子クーポン管理装置。 - 前記電子クーポンには、転送可能な回数の上限が設定されており、
前記クーポン送信処理部は、他の移動体に対し前記電子クーポンが転送された回数を加算して前記電子クーポンを送信するように構成されており、前記電子クーポンが転送された回数が前記転送可能な回数の上限に達している場合に、前記電子クーポンの転送を抑止する、請求項2に記載の電子クーポン管理装置。 - 前記制御部は、
前記外部の装置から受信した前記電子クーポンについて、前記受信した時からの経過時間に応じて異なる態様でディスプレイに表示させるクーポン表示処理部を含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の電子クーポン管理装置。 - 前記電子クーポンの対象となる製品とサービスは、属性を有しており、
前記制限処理部が前記電子クーポンについて前記クーポンとしての利用を制限する処理は、前記電子クーポンの受信の時点から、前記電子クーポンの対象となる製品またはサービスの少なくともいずれかの属性に応じて定まる前記一定期間が経過した時に、前記クーポンとしての利用を制限することを含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の電子クーポン管理装置。 - 電子クーポン発行装置と電子クーポン管理装置とからなるシステムであって、
前記電子クーポン発行装置は、
前記電子クーポン管理装置と通信するように構成された第1の通信部と、
前記電子クーポン管理装置に提供する電子クーポンを記憶するように構成された第1の記憶部と、
前記電子クーポン発行装置の動作を制御するように構成された第1の制御部とを備え、
前記第1の制御部は、
前記電子クーポン管理装置と通信することにより、前記電子クーポン管理装置に対し前記電子クーポンを発行するクーポン発行処理部を含み、
前記電子クーポン管理装置は、
外部の装置とデータを通信するように構成された第2の通信部と、
データを記憶するように構成された第2の記憶部と、
前記電子クーポン管理装置の動作を制御するように構成された第2の制御部とを備え、
前記第2の制御部は、
前記第2の通信部により前記電子クーポン発行装置と通信することにより、前記電子クーポン発行装置が発行する前記電子クーポンを受信し、受信した前記電子クーポンを前記第2の記憶部に記憶させるクーポン取得処理部と、
前記電子クーポンを受信した時から一定期間が経過した場合にクーポンとしての利用を制限する処理を行う制限処理部とを含む、制限処理部とを含む、システム。 - 電子クーポン発行装置と電子クーポン管理装置とからなるシステムにおいて前記電子クーポン管理装置が電子クーポンを管理するための方法であって、
前記方法は、
前記電子クーポン発行装置が、前記電子クーポン管理装置と通信することにより、前記電子クーポン管理装置に対し前記電子クーポンを発行するステップと、
前記電子クーポン管理装置が、前記電子クーポン発行装置と通信することにより、前記電子クーポン発行装置が発行する前記電子クーポンを受信するステップと、
前記電子クーポン管理装置が、前記電子クーポンを受信した時から一定期間が経過した場合にクーポンとしての利用を制限するステップとを含む、方法。 - 電子クーポン管理装置の動作を制御するためのプログラムであって、
前記電子クーポン管理装置は、プロセッサと、メモリとを備え、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
外部の装置と通信することにより前記外部の装置から電子クーポンを受信し、受信した前記電子クーポンを前記メモリに記憶させるステップと、
前記電子クーポンを受信した時から一定期間が経過した場合にクーポンとしての利用を制限するステップとを実行させる、プログラム。
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