JP2016206560A - 光学機能素子の製造方法 - Google Patents

光学機能素子の製造方法 Download PDF

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隆文 大渕
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直晃 福田
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美奈子 加藤
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雄也 山田
靖彦 下間
Yasuhiko Shimoma
靖彦 下間
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Seiki Miura
清貴 三浦
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政明 坂倉
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Abstract

【課題】波長板ユニットの性能を向上させることにより、高品質の光学機能素子を製造し得る光学機能素子の製造方法を提供する。
【解決手段】平行に配列された複数本の円柱領域5(屈折率変化領域)が形成されている波長板ユニット3が二次元に複数行複数列で配列されてなる光学機能素子を、ガラス10から製造するための光学機能素子の製造方法である。この製造方法において、波長板ユニット3に形成されている円柱領域5と同数のフェムト秒レーザ20をガラス10に照射しながら、ガラス10とこのガラス10に照射されるフェムト秒レーザ20とを相対移動させることにより、波長板ユニット3を製作する。
【選択図】図6

Description

本発明は、光学機能素子の製造方法に関するものである。
光学機能素子は、入射される光の偏光方向を回転させ、または、所定方向の偏光のみを透過させるもの(例えば偏光イメージングフィルタ)である。このため、光学機能素子は、光学軸が一方向となる波長板ユニットを二次元に複数行複数列で配列してなるものである。個々の波長板ユニットは、その光学軸を一方向とするために、高屈折率領域と低屈折率領域とが交互に且つ平行に形成される。これにより、複屈折が発現され、つまり屈折率変化領域が形成される。
このような波長板ユニットからなる光学機能素子の製造方法として、特許文献1の図1、つまり本発明の図14に示すように、励起光発生部3(レーザ出力部)およびパルス光発生部4からパルスレーザ光2(パルスレーザ)を発生させるとともに光増幅部5で増幅させ、このパルスレーザ光2(パルスレーザ)をミラー9で反射させてから直線偏光板8に通過させ、直線偏光板8に通過したパルスレーザをミラー9で反射させてからレンズ6で収束してガラス材料1(透光材料)に照射する方法が開示されている。そして、ガラス材料1(透光材料)は、電動ステージ7に載置されて、パルスレーザ光2(パルスレーザ)の照射方向に対して垂直に移動するようされている。収束されたパルスレーザ光2(パルスレーザ)がガラス材料1(透光材料)に照射されるとともに、このガラス材料1(透光材料)が照射方向に対して垂直に移動すると、当該ガラス材料1(透光材料)におけるパルスレーザ光2(パルスレーザ)が照射された軌跡に、円柱状の屈折率変化領域が形成される。また、上記特許文献1の明細書における段落[0036]には、円柱状の屈折率変化領域を1本ずつ形成していくことで、円柱状の屈折率変化領域を複数本形成する方法が記載されている。
特開2004−310009号公報
ところで、本発明者は、波長板ユニットを製作するために、上記特許文献1の方法を試み、すなわち、円柱状の屈折率変化領域を1本ずつ形成していくことで、円柱状の屈折率変化領域を複数本形成した。しかしながら、この方法だと、先に形成された円柱状の屈折率変化領域が、これに隣接する円柱状の屈折率変化領域を形成するためのパルスレーザの照射から影響を受けることになり、または、後に形成された円柱状の屈折率変化領域が、先に形成された円柱状の屈折率変化領域から影響を受けることになった。この影響により、形成された円柱状の屈折率変化領域では、その位相差が均一にならなかった。このような波長板ユニットが配列されてなる光学機能素子は、当然ながら、品質が低くなる。
また、上記特許文献1の方法において、先に形成された円柱状の屈折率変化領域が上記影響を受けないように、形成する円柱状の屈折率変化領域を互いに離すことが考えられる。しかしながら、この構成だと、波長板ユニットにおける円柱状の屈折率変化領域の密度が不十分となる。このような波長板ユニットが配列されてなるものは、光学機能素子としての機能を有しない。
そこで、本発明は、波長板ユニットの性能を向上させることにより、高品質の光学機能素子を製造し得る光学機能素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の発明に係る光学機能素子の製造方法は、平行に配列された複数本の屈折率変化領域が形成されている波長板ユニットが二次元に複数行複数列で配列されてなる光学機能素子を、透光材料から製造するための光学機能素子の製造方法であって、
上記波長板ユニットに形成されている屈折率変化領域と同数のフェムト秒レーザを上記透光材料に照射しながら、上記透光材料とこの透光材料に照射されるフェムト秒レーザとを相対移動させることにより、上記波長板ユニットを製作するものである。
また、第2の発明に係る光学機能素子の製造方法は、第1の発明に係る光学機能素子の製造方法において、波長板ユニットに形成されている屈折率変化領域と同数のフェムト秒レーザは、単一のフェムト秒レーザを空間光位相変調器により分岐させたものである。
さらに、第3の発明に係る光学機能素子の製造方法は、第1または第2の発明に係る光学機能素子の製造方法において、波長板ユニットに形成されている屈折率変化領域と同数のフェムト秒レーザを透光材料に照射する前に、上記透光材料への照射が開始される点群に対し、予めフェムト秒レーザを照射するものである。
上記光学機能素子の製造方法によると、波長板ユニットの性能を向上させることにより、高品質の光学機能素子を製造することができる。
本発明の実施の形態に係る光学機能素子を模式的に示す平面図である。 同光学機能素子の屈折率変化領域における高屈折率部を線で示す平面図である。 同光学機能素子を構成する波長板ユニットを模式的に示す斜視図である。 同光学機能素子を構成する波長板ユニットの屈折率変化領域における高屈折率部を線で示す斜視図である。 同光学機能素子の製造方法において、複数のフェムト秒レーザをガラスに照射する状態を概略的に示す斜視図である。 同光学機能素子の製造方法において、ガラスとこのガラスに照射される複数のフェムト秒レーザとを相対移動させる状態を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る光学機能素子の製造方法に使用した製造装置の概略的に示す斜視図である。 同製造方法により形成された円柱領域の位相差におけるコンター図である。 従来の方法により形成された円柱領域の位相差におけるコンター図である。 本発明の実施例2に係る光学機能素子の製造方法での事前照射の一態様を示す拡大斜視図である。 同製造方法での事前照射の他態様を示す拡大斜視図である。 本発明の実施例1に係る光学機能素子の製造方法により形成された円柱領域の位相差における対比用のコンター図である。 本発明の実施例2に係る光学機能素子の製造方法により形成された円柱領域の位相差における対比用のコンター図である。 特許文献1の図1に記載された光学機能素子の製造装置を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態に係る光学機能素子の製造方法について、図面に基づき説明する。
まず、光学機能素子の概略について説明する。
この光学機能素子は、二次元に多数行多数列で配列される波長板ユニットからなるが、本実施の形態では説明および図面を簡単にするために、図1に示すように、波長板ユニット3が二次元に6行6列で配列されるものとする。1つの波長板ユニット3は、矩形状であって、その光学軸4が一方向となるように構成される。上記光学機能素子1を構成する多数(図1では6行6列で36個)の波長板ユニット3のうち、行および列で隣り合う4つの波長板ユニット3の光学軸4方向は、いずれも異なるとともに、規則的にされている。一例として、図1に示すように、行および列で隣り合う4つの波長板ユニット3の光学軸4は、互いに45°をなしている。このように光学軸4方向を規則的にするのは、光学機能素子1に入力された入射光の偏光方向を知るためである。具体的には、光学機能素子1に入射光が入力されると、入力された入射光の偏光方向と波長板ユニット3の光学軸4方向との関係により、入力された入射光の偏光方向が変化する。ここで、上記光学機能素子1に偏光子(ある所定方向の偏光のみを透過させる光学的な素子)が設けられたもの、つまり偏光イメージングフィルタに、入射光が入力される場合について説明する。上記光学機能素子1を透過した入射光は、上記光学軸4方向に従って、さまざまな偏光方向を有するものに変換される。この変換された入射光のうち、ある所定方向の偏光のみが上記偏光子を透過する。このため、上記偏光イメージングフィルタを透過した入射光は、その偏光方向によって光強度が異なる。この光強度の異なりから、光学機能素子1に入力された入射光の偏光方向が明らかになる。
図1は上記光学機能素子1の光学軸4を両矢印で模式的に示した図であるが、実際の光学軸4は、ガラス(透光材料の一例である)10に形成された屈折率変化領域(高屈折率部11および低屈折率部12からなる)の作用により定められる。この屈折率変化領域は、後述するように、フェムト秒レーザ20(パルス幅が10−12秒〜10−15秒のパルスレーザ)をガラス10に照射することにより、当該フェムト秒レーザ20の集光位置に形成される。高屈折率部11を線で表すと、図2に示すように、各波長板ユニット3に平行線が見られる。すなわち、この平行線が、酸素過剰により屈折率が高くなった高屈折率部11である。一方で、上記平行線以外が、酸素欠陥により屈折率が低くなった低屈折率部12である。上記高屈折率部11および低屈折率部12からなる屈折率変化領域は、高屈折率部11および低屈折率部12が交互に現れているので、周期構造であるといえる。この周期構造が、ガラス10に波長板としての機能を与える。また、図1と図2との比較から明らかなように、上記光学軸4方向は、上記高屈折率部11の平行線と平行な方向である。
次に、光学軸4方向が規則的にされた1つの単位である、行および列で隣り合う4つの波長板ユニット3に着目して、図3および図4に基づき説明する。
図3は行および列で隣り合う4つの波長板ユニット3を模式的に示した斜視図であり、図4は図3の4つの波長板ユニット3を実際に示した斜視図である。波長板ユニット3は、図4に示すように、複数本の円柱状の屈折率変化領域(以下では単に円柱領域5という)が同一平面上で並列に(つまり筏状に)形成されたものである。そして、1つの波長板ユニット3は、同一の周期構造を有する円柱領域5が形成される。また、1つの波長板ユニット3は、波長板としての機能を有するためにも、隣接する円柱領域5の間隔が狭く(つまり円柱領域5の密度が十分であり)、且つ、各円柱領域5の位相差が略均一である。
次に、上記波長板ユニット3が二次元に多数行多数列で配列されてなる光学機能素子1の製造方法について説明する。
まず、1つの波長板ユニット3を製作する方法について、図5および図6に基づき説明する。
図5に示すように、一定の偏光を有するとともに収束された複数(図5および図6では5本)のフェムト秒レーザ20を、等間隔で一列になるようにガラス10に照射する。上記フェムト秒レーザ20の数は、製作する波長板ユニット3が有する円柱領域5の数と同数にする。上記複数のフェムト秒レーザ20は、精密に等間隔で一列にする必要はないが、より波長板ユニット3の性能を向上させるためにも、できるかぎり等間隔で一列に近い方が好ましい。上記照射により、上記ガラス10におけるフェムト秒レーザ20の集光位置に球状の屈折率変化領域5Sが形成される。
上記照射を行いながら、図6に示すように、上記ガラス10とこのガラス10に照射される上記フェムト秒レーザ20とを相対移動させる。この相対移動は、ガラス10のみの移動、フェムト秒レーザ20のみの移動、並びにガラス10およびフェムト秒レーザ20の移動のいずれであってもよい。また、上記相対移動の方向は、図6に示すようなフェムト秒レーザ20の光軸に対して垂直に限られず、フェムト秒レーザ20の光軸に対して平行であってもよく、製造する光学機能素子1の態様によって最適なものが採用される。上記相対移動により、フェムト秒レーザ20の集光位置の軌跡に円柱領域5が形成される。
これにより、1つの波長板ユニット3における全ての円柱領域5が同一のタイミングで形成されていき、言い換えれば、波長板ユニット3における円柱領域5の形成されるタイミングに先後がない。このため、先に形成された円柱領域5が、これに隣接する円柱領域5を形成する過程から、影響を受けることはない。また、後に形成された円柱状の屈折率変化領域が、先に形成された円柱状の屈折率変化領域から影響を受けることもない。したがって、波長板ユニット3における各円柱領域5の位相差が均一になり、波長板ユニット3の性能が向上する。
このように、上記光学機能素子1の製造方法によると、光学機能素子1における波長板ユニット3の性能が向上するので、高品質の光学機能素子1を製造することができる。
以下、上記実施の形態をより具体的に示した実施例1および2に係る光学機能素子1の製造方法について説明する。
本発明の実施例1に係る光学機能素子1の製造方法では、ガラス10に照射される複数のフェムト秒レーザ20を空間光位相変調器22により単一のフェムト秒レーザから供給するものである。
まず、上記光学機能素子1の製造方法に使用した製造装置について簡単に説明する。
図7に示すように、上記光学機能素子1の製造装置は、フェムト秒レーザの経路順に、レーザ出力器21、空間光位相変調器22、直線偏光板23、ミラー25、レンズ27および電動ステージ29を備える。上記空間光位相変調器22は、そのホログラムにより、入射された光を複数に分岐して反射するものである。このため、上記空間光位相変調器22は、レーザ出力器21から出力された単一のフェムト秒レーザ2を分岐させることで複数のフェムト秒レーザ20にする機能と、上記複数のフェムト秒レーザ20のパラメータを容易に調整し得る機能とを有する。
次に、上記製造装置を使用した光学機能素子1の製造方法について説明する。
図7に示すように、レーザ出力器21から単一のフェムト秒レーザ2を出力させた。この単一のフェムト秒レーザ2は、空間光位相変調器22により複数のフェムト秒レーザ20にされた。この複数のフェムト秒レーザ20における所定の直線偏光のみが、直線偏光板23を透過した。直線偏光板23を透過したフェムト秒レーザ20は、ミラー25によりガラス10に向けて反射された。ミラー25により反射されたフェムト秒レーザ20は、レンズ27により収束して、ガラス10に照射された。ガラス10に照射された複数のフェムト秒レーザ20は、等間隔で一列になるようにされた。
この照射を行いながら、電動ステージ29でガラス10を移動させることにより、球状の屈折率変化領域5Sが連続的に形成されて、複数の円柱領域5が同一のタイミングで形成された。
こうして形成された円柱領域5の位相差におけるコンター図を図8に示す。これに対して、上記製造装置から空間光位相変調器22が除かれたものを使用した方法、すなわち、単一のフェムト秒レーザ2をガラス10に照射する従来の方法で形成された円柱領域5の位相差におけるコンター図を図9に示す。ここで、本実施例1に係る光学機能素子1の製造方法および上記従来の方法のいずれも、ガラス10に照射されるフェムト秒レーザ20,2のパラメータを、周波数が1kHZ、波長が780nm、パルス幅が200fs、照射エネルギーが1.0μJとなるように調整した。また、ガラス10を移動させる速度が10μm/sとなるように調整し、複数のフェムト秒レーザ20同士の間隔を2.5μmとなるように調整した。
図8および図9を比較すると明らかなように、光学機能素子1の波長板ユニット3は、本発明の実施例1に係る製造方法で製作されたものだと円柱領域5の位相差が略均一(つまり図8での濃淡の差が小)であったのに対し、従来の方法で製作されたものだと円柱領域5の位相差が不均一(つまり図9で濃淡の差が大)であった。
このように、上記実施例1に係る光学機能素子1の製造方法によると、従来の方法と比べて、明らかに光学機能素子1における波長板ユニット3の性能が向上するので、高品質の光学機能素子1を製造することができた。
また、上記空間光位相変調器22により、ガラス10に照射されるフェムト秒レーザ20のパラメータを容易に調整し得るので、容易に高品質の光学機能素子1を製造することができた。
上記実施例1に係る光学機能素子1の製造方法では、図8に示すように、円柱領域5の位相差が従来の方法に比べてより均一であるものの、上記照射が開始される点群で位相差が僅かに小さくなった。この現象を分かりやすく示すために、円柱領域5を互いに若干離したもののコンター図が図12である。図12に示すように、上記照射が開始される点群50が他の部分に比べて僅かに濃くなった。本発明の実施例2に係る光学機能素子1の製造方法は、上記照射が開始される点群50の位相差を大きくして他の部分の位相差に近づけるために、上記照射(以下では本照射という)が開始される点群50に予めフェムト秒レーザ19の照射(以下では事前照射という)を行うものである。
上記事前照射は、図10に示すように、上記相対移動を行うことなく、本照射と同一の複数のフェムト秒レーザ19を所定時間(1.0s以上が好ましい)だけ照射する工程でもよい。また、上記事前照射は、図11に示すように、上記本照射が開始される点群50を事前照射による円柱領域5で繋ぐように、単一のフェムト秒レーザ19を事前照射として照射しながら、ガラス10とこのガラス10に照射される事前照射のフェムト秒レーザ19とを相対移動させる工程でもよい。
本実施例2に係る光学機能素子1の製造方法では、図11に示す方法を採用し、上記相対移動としてガラス10を移動させた。こうして形成された円柱領域5の位相差におけるコンター図を図13に示す。ここで、事前照射としてガラス10に照射されるフェムト秒レーザ19のパラメータを、周波数が1kHZ、波長が780nm、パルス幅が200fs、照射エネルギーが1.0μJとなるように調整した。また、ガラス10を移動させる速度が10μm/sとなるように調整した。本照射は、上記実施例1と同一の条件とした。
図13から明らかなように、上記照射が開始される点群の位相差が、円柱領域5の他の部分の位相差と極めて均一(つまり図13では濃淡の差が極めて小)であった。
このように、上記実施例2に係る光学機能素子1の製造方法によると、従来の方法と比べて、極めて光学機能素子1における波長板ユニット3の性能が向上するので、極めて高品質の光学機能素子1を製造することができた。
ところで、上記実施の形態および実施例では、光学機能素子1の製造方法において製作する波長板ユニット3の順について詳しく説明しなかったが、同一の光学軸4方向を有する波長板ユニット3から順に製作することが好ましい。これにより、光学機能素子1を製造するための時間を短縮することができる。
また、上記実施例1では、空間光位相変調器22を使用するとして説明したが、これに限定されるものではなく、複数のレーザ出力器21を使用するなど、波長板ユニット3が有する屈折率変化領域と同数のフェムト秒レーザ20を供給するものであればよい。
さらに、上記実施例1では、空間光位相変調器22がフェムト秒レーザの経路順でレーザ出力器21と直線偏光板23との間に配置されるとして説明したが、直線偏光板23とミラー25との間に配置されてもよい。
加えて、上記実施の形態および実施例では、フェムト秒レーザ20,19の照射により形成されるものとして、円柱領域5(つまり円柱状の屈折率変化領域)について説明したが、円柱状に限定されるものではなく、屈折率変化領域であればよい。
1 光学機能素子
3 波長板ユニット
4 光学軸
5 円柱領域
10 ガラス
11 高屈折率部
12 低屈折率部
20 複数のフェムト秒レーザ
21 レーザ出力器
25 ミラー
27 レンズ
29 電動ステージ

Claims (3)

  1. 平行に配列された複数本の屈折率変化領域が形成されている波長板ユニットが二次元に複数行複数列で配列されてなる光学機能素子を、透光材料から製造するための光学機能素子の製造方法であって、
    上記波長板ユニットに形成されている屈折率変化領域と同数のフェムト秒レーザを上記透光材料に照射しながら、上記透光材料とこの透光材料に照射されるフェムト秒レーザとを相対移動させることにより、上記波長板ユニットを製作することを特徴とする光学機能素子の製造方法。
  2. 波長板ユニットに形成されている屈折率変化領域と同数のフェムト秒レーザは、単一のフェムト秒レーザを空間光位相変調器により分岐させたものであることを特徴とする請求項1に記載の光学機能素子の製造方法。
  3. 波長板ユニットに形成されている屈折率変化領域と同数のフェムト秒レーザを透光材料に照射する前に、上記透光材料への照射が開始される点群に対し、予めフェムト秒レーザを照射することを特徴とする請求項1または2に記載の光学機能素子の製造方法。
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