JP2016205847A - タイヤ部位温度予測システム及びタイヤ部位温度予測方法 - Google Patents

タイヤ部位温度予測システム及びタイヤ部位温度予測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】故障発生の可能性が高い部位での温度を正確に求めることのできる、タイヤ部位温度予測システム及びタイヤ部位温度予測方法を提供する。
【解決手段】タイヤの特定の位置の温度を計測する、温度計測部と、前記温度計測部により計測された前記タイヤの特定の位置の温度を、トレッド部のうちタイヤ径方向最外側ベルト層のタイヤ幅方向端部の直上の部分、ショルダー部、及びビード部のうちの少なくともいずれかの部位の温度に換算する、温度換算部と、を備え、前記温度換算部は、条件1:前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、前記タイヤの残溝量に基づいて温度換算を行う、条件2:前記ショルダー部の温度予測の際、前記タイヤが使用される走行速度に基づいて温度換算を行う、条件3:前記ビード部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に定数を加えることにより温度換算を行う、のうち、少なくともいずれかの条件に基づいて温度換算を行う。
【選択図】なし

Description

本発明は、タイヤ部位温度予測システム及びタイヤ部位温度予測方法に関するものである。
従来、タイヤを管理するに当たって、タイヤの温度情報に基づいてタイヤ部材の劣化予測を行う技術が提案されている(特許文献1参照)。
特許第4364926号
しかしながら、特許文献1に記載の技術のように、劣化予測をするタイヤ部位に温度計を取り付ける手法では、該温度計付近が破壊核となってしまう場合がある。特に、劣化予測を行うべき、故障発生の可能性の高い部位においては、変形量が大きいためこの問題は顕著となる。従って、タイヤ部位の温度を正確に求めることができる別の手法が希求されている。
そこで、本発明は、故障発生の可能性が高い部位での温度を正確に求めることのできる、タイヤ部位温度予測システム及びタイヤ部位温度予測方法を提供することを目的とする。
本発明の要旨構成は、以下の通りである。
本発明のタイヤ部位温度予測システムは、タイヤの特定の位置の温度を計測する、温度計測部と、前記温度計測部により計測された前記タイヤの特定の位置の温度を、トレッド部のうちタイヤ径方向最外側ベルト層のタイヤ幅方向端部の直上の部分、ショルダー部、及びビード部のうちの少なくともいずれかの部位の温度に換算する、温度換算部と、を備え、前記温度換算部は、以下の条件1〜3、条件1:前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、前記タイヤの残溝量に基づいて温度換算を行う、条件2:前記ショルダー部の温度予測の際、前記タイヤが使用される走行速度に基づいて温度換算を行う、条件3:前記ビード部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に定数を加えることにより温度換算を行う、のうち、少なくともいずれかの条件に基づいて温度換算を行うことを特徴とする。
本発明のタイヤ部位温度予測システムによれば、故障発生の可能性が高い部位での温度を正確に求めることができる。
ここで、「ショルダー部」とは、タイヤを適用リムに装着し、規定内圧を充填し、無負荷とした状態において、タイヤ最大幅位置からトレッド端までのタイヤ径方向領域のうち、トレッド端側からタイヤ外表面のペリフェリに沿って該タイヤ径方向領域のタイヤ外表面のペリフェリ長さの1/3離間した位置までのタイヤ径方向領域をいうものとする。そして、上記「トレッド端」とは、タイヤを適用リムに装着し、規定内圧を充填し、無負荷とした際に路面と接地する、接地面のタイヤ幅方向最外側位置をいうものとする。なお、「計測する」とは、直接的であるか間接的であるかを問わず、温度を得ることができることを意味し、直接計測したパラメータ等に対して何らかの算出を行って温度を得る場合も、ここでいう「計測」に含まれるものとする。
本発明のタイヤ部位温度予測システムでは、前記特定の位置は、チャンバ内であることが好ましい。この構成によれば、温度計測部付近がタイヤ内部で破壊核にならないようにすることができる。ここで、「チャンバ」とは、タイヤ内面とリムホイールとの間の空間をいうものとする。
本発明のタイヤ部位温度予測システムでは、前記温度換算部は、前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に対して、前記タイヤの残溝量に基づいた補正値を用いた演算を行うことにより温度換算を行うことが好ましい。この構成によれば、トレッド部の上記部分の温度をより正確に求めることができる。
本発明のタイヤ部位温度予測システムでは、前記温度換算部は、前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に対して、タイヤ構造に応じた補正値を用いた演算を行うことが好ましい。この構成によれば、トレッド部の上記部分の温度をさらに正確に求めることができる。
本発明のタイヤ部位温度予測システムでは、前記温度換算部は、前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に対して、トレッドパターンに応じた補正値を用いた演算を行うことが好ましい。この構成によれば、トレッド部の上記部分の温度をさらに正確に求めることができる。
本発明のタイヤ部位温度予測システムでは、前記温度換算部は、前記ショルダー部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に、前記タイヤが使用される走行速度に基づいた補正値を加えることにより温度換算を行うことが好ましい。この構成によれば、ショルダー部の温度をより正確に求めることができる。
本発明のタイヤ部位温度予測システムでは、前記温度換算部は、前記ショルダー部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に対して、前記タイヤが使用される荷重に応じた補正値を用いた演算を行うことが好ましい。この構成によれば、ショルダー部の温度をさらに正確に求めることができる。
本発明のタイヤ部位温度予測システムでは、前記ビード部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に加える前記定数は、使用条件に依存しないことが好ましい。この構成によれば、ビード部の温度を正確かつ簡易に求めることができる。
ここで、本発明のタイヤ部位温度予測方法は、温度計測部により、タイヤ内の特定の位置の温度を計測する工程と、温度換算部により、前記温度計測部により計測された前記タイヤ内の特定の位置の温度を、トレッド部のうちタイヤ径方向最外側ベルト層のタイヤ幅方向端部の直上の部分、ショルダー部、及びビード部のうちの少なくともいずれかの部位の温度に換算する工程と、を含み、前記換算する工程は、以下の条件1〜3、条件1:前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、前記タイヤの残溝量に基づいて温度換算を行う、条件2:前記ショルダー部の温度予測の際、前記タイヤが使用される走行速度に基づいて温度換算を行う、条件3:前記ビード部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に定数を加えることにより温度換算を行う、のうち、少なくともいずれかの条件に基づいて温度換算を行うことを特徴とする。
本発明のタイヤ部位温度予測方法によれば、故障発生の可能性が高い部位での温度を正確に求めることができる。
本発明のタイヤ部位温度予測方法では、前記特定の位置は、チャンバ内であることが好ましい。この方法によれば、温度計測部付近がタイヤ内部で破壊核にならないようにすることができる。
本発明のタイヤ部位温度予測方法では、前記温度換算部による前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に対して、前記タイヤの残溝量に基づいた補正値を用いた演算を行うことにより温度換算を行う工程をさらに含むことが好ましい。この方法によれば、トレッド部の上記部分の温度をより正確に求めることができる。
本発明のタイヤ部位温度予測方法では、前記温度換算部による前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に対して、タイヤ構造に応じた補正値を用いた演算を行う工程をさらに含むことが好ましい。この方法によれば、トレッド部の上記部分の温度をさらに正確に求めることができる。
本発明のタイヤ部位温度予測方法では、前記温度換算部による前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、トレッドパターンに応じた補正値を用いた演算を行う工程をさらに含むことが好ましい。この方法によれば、トレッド部の上記部分の温度をさらに正確に求めることができる。
本発明のタイヤ部位温度予測方法では、前記温度換算部による前記ショルダー部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に、前記タイヤが使用される走行速度に基づいた補正値を加えることにより温度換算を行う工程をさらに含むことが好ましい。この方法によれば、ショルダー部の温度をより正確に求めることができる。
本発明のタイヤ部位温度予測方法では、前記温度換算部による前記ショルダー部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に対して、前記タイヤが使用される荷重に応じた補正値を用いた演算を行う工程をさらに含むことが好ましい。この方法によれば、ショルダー部の温度をさらに正確に求めることができる。
本発明のタイヤ部位温度予測方法では、前記ビード部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に加える前記定数は、使用条件に依存しないことが好ましい。この方法によれば、ビード部の温度をより正確かつ簡易に求めることができる。
本発明によれば、故障発生の可能性が高い部位での温度を正確に求めることのできる、タイヤ部位温度予測システム及びタイヤ部位温度予測方法を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかるタイヤ部位温度予測システムの機能ブロックを示す図である。 トレッド部の摩耗量と補正値との関係をタイヤの種別ごとに表にした例を示す図である。 本発明の一実施形態にかかるタイヤ部位温度予測方法のフロー図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に例示説明する。
<タイヤ部位温度予測システム>
図1は、本発明の一実施形態にかかるタイヤ部位温度予測システム100の機能ブロックを示す図である。図1に示すように、本実施形態のタイヤ部位温度予測システム100は、タイヤ走行パラメータ計測部1と、温度計測部2と、温度換算部3と、故障判定部4と、を備えている。
ここで、タイヤ走行パラメータ計測部1は、タイヤ走行パラメータを計測するものである。タイヤ走行パラメータは、例えば、タイヤの走行時間、走行距離(例えばGPSの記録を用いる)、RTD(残溝深さ)、タイヤ回転数などとすることができる。好ましくは、タイヤ走行パラメータは、タイヤの走行時間又は走行距離とする。タイヤ走行パラメータ計測部1としては、例えば、タイヤの回転を感知することにより、タイヤが走行した時間及び/又は距離等を計測することのできる既知のものを用いることができる。
温度計測部2は、タイヤの特定の位置の温度を計測するものである。該特定の位置は、トレッド部、ショルダー部、及びビード部以外の任意の位置とすることができるが、チャンバ内とすることが好ましい。温度計測部2付近がタイヤ内部で破壊核にならないようにすることができるからである。温度計測部2は、例えば、温度が1℃変化する度に、その時刻を記録しておき、1℃以上の温度変化が記録される間については、例えば、その計測間隔が2時間未満であれば、前後の温度の中間値が続いているとみなし、その計測間隔が2時間以上であれば、常温まで冷えたものとみなすことができる。
温度換算部3は、温度計測部2により計測されたタイヤの特定の位置の温度を、故障発生の可能性の高いタイヤ部位の温度に換算するものである。故障発生の可能性の高いタイヤ部位とは、具体的には、トレッド部、ショルダー部、及びビード部の少なくともいずれかである。温度換算部3は、温度計測部2により計測されたタイヤの特定の位置の温度を、トレッド部のうちタイヤ径方向最外側ベルト層のタイヤ幅方向端部の直上の部分、ショルダー部、及びビード部のうちの少なくともいずれかの部位の温度に換算する。なお、温度換算部3は、温度計測部2とは遠隔されて存在することもでき、例えば、通信部により、温度計測部2により計測されたタイヤの特定の位置の温度の情報を温度換算部3に伝えることができる。以下、温度換算部3について、温度予測をする対象となるタイヤ部位ごとに詳細を説明する。
(トレッド部の部分の温度予測)
温度換算部3は、トレッド部の温度予測の際には、タイヤの残溝量に基づいて温度換算を行う(条件1)。トレッドの温度は、タイヤの残溝量に大きく依存するため、特定の位置の温度に対して、タイヤの残溝量に応じた補正値を用いた演算を行う(補正値を加えることや補正値を乗じることの他、補正値を用いた関数を用いた演算など種々の演算を含む)ことによって、より正確にトレッド部の上記部分の温度を予測することができるからである。なお、残溝量の情報は、例えばウェアインジケータによる測定や、タイヤ埋め込んだセンサにより測定した情報を温度換算部3に送信することができる。また、送信する情報は、上記測定結果に基づいて走行時間や走行距離等を考慮して演算処理されたものであっても良い。なお、センサをタイヤに埋め込む場合、センサが破壊核となることも考えられるため、ウェアインジケータ等の測定方法が望ましい。
図2は、トレッド部の摩耗量(すなわち、残溝量)と、補正値との関係をタイヤの種別ごとに表にした例を示すものである。本実施形態のタイヤ部位温度予測システム100は、このようなデータを、例えば記憶部に有しておくことができ、あるいは、通信部が外部から受信することもできる。図2に示す例では、トレッド部の摩耗量を、0〜10mmの場合、10〜20mmの場合、20〜30mmの場合、30〜40mmの場合、40〜50mmの場合で区間ごとに分けている。そして、タイヤ種Aでは、トレッド部の摩耗量が0〜10mmの場合、ΔT1(℃)を補正値とし、10〜20mmの場合、ΔT2(℃)を補正値とし、20〜30mmの場合、ΔT3(℃)を補正値とし、30〜40mmの場合、ΔT4(℃)を補正値とし、40〜50mmの場合、ΔT5(℃)を補正値として、特定の位置での温度に加えるものとする。また、タイヤ種Bでは、トレッド部の摩耗量が0〜10mmの場合、ΔT6(℃)を補正値とし、10〜20mmの場合、ΔT7(℃)を補正値とし、20〜30mmの場合、ΔT8(℃)を補正値とし、30〜40mmの場合、ΔT9(℃)を補正値とし、40〜50mmの場合、ΔT10(℃)を補正値として、特定の位置での温度に加えるものとする。
上記の例では、タイヤ種ごとに別の補正値を用いている。このように、本発明のタイヤ部位温度予測システムでは、温度換算部3は、トレッド部の上記部分の温度予測の際、タイヤ構造に応じた補正値を用いた演算を行うことが好ましい。トレッド部の変形は、タイヤ構造によって異なるため、トレッド部の温度は、タイヤ構造にも依存する。従って、上記の構成により、トレッド部の上記部分の温度をさらに正確に求めることができるからである。同様に、トレッド部の変形及び温度は、タイヤのトレッドパターンにも依存するため、温度換算部3は、トレッド部の上記部分の温度予測の際、トレッドパターンに応じた補正値を用いた演算を行うことが好ましい。
図2に示した例では、特定の位置の温度を残溝量に基づいてトレッド部の温度に換算するに当たり、トレッド部の摩耗量(すなわち、残溝量)を10mmの区間ごとに分けて、温度の補正値を決定しているが、区間を任意のものとしても良い。あるいは、関係式やグラフとして、記憶部に有しておいても良く、又は、通信部により受信することもできる。
(ショルダー部の部分の温度予測)
次に、温度換算部3は、ショルダー部の温度予測の際には、タイヤが使用される走行速度に基づいて温度換算を行う(条件2)。ショルダー部は、走行速度により変形が大きく異なるため、タイヤの使用条件として走行速度を用い、走行速度に応じた補正値を用いた演算を行う(補正値を加えることや補正値を乗じることの他、補正値を用いた関数を用いた演算など種々の演算を含む)ことにより、ショルダー部の温度をより正確に換算することができるからである。
また、温度換算部3は、ショルダー部の温度予測の際、タイヤが使用される荷重に応じた補正値を用いた演算を行うことが好ましい。ショルダー部は、荷重により変形が大きく異なるため、タイヤの使用条件として荷重を用い、荷重に応じた補正値を用いた演算を行う(補正値を加えることや補正値を乗じることの他、補正値を用いた関数を用いた演算など種々の演算を含む)ことにより、ショルダー部の温度をより正確に換算することができるからである。もちろん、ショルダー部の温度予測の際には、走行速度と荷重の両方に基づいた補正値を用いた演算を行うこともできる。
(ビード部の温度予測)
次に、温度換算部3は、ビード部の温度予測の際には、計測した特定の位置での温度に定数を加えることにより温度換算を行う(条件3)。ここで、温度換算部3は、ビード部の温度予測の際には、計測した特定の位置での温度に加える定数は、使用条件に依存しないことが好ましい。ビード部の変形は、タイヤの使用条件にはさほど依存しないため、タイヤの使用条件に依存しない定数を用いることが、正確かつ簡易だからである。
次に、故障判定部4は、換算された、トレッド部、ショルダー部、ビード部の少なくともいずれかの温度の情報を温度換算部3から受信し、その情報に基づいて、上記タイヤ部位の少なくともいずれかの故障の可能性を判定するものである。故障の可能性の判定に当たっては、換算された温度の他、計測されたタイヤ走行パラメータを用いることもできる。また、部位によって判定基準を異なるものとすることもできる。例えば、故障判定部4は、換算された温度、及び、タイヤ走行パラメータに基づいて、各部位における熱履歴を算出する等により劣化予測を行い、その算出結果に基づいて、故障の可能性を判定することができる。判定された結果は、任意の方法で、ユーザにその結果を伝えることができ、例えば、表示部に結果を表示することや通信部により結果をユーザに送信することができる。ユーザは、故障判定部4により判定された結果に応じて、タイヤの交換や使用条件の変更などを行うことができる。なお、本実施形態では、故障判定部4は、タイヤ部位予測システム100内のものとしているが、故障判定部4は、例えば、タイヤ走行パラメータ計測部1、温度計測部2、及び温度換算部3とは、遠隔した場所にあり、通信部により、換算された、トレッド部、ショルダー部、ビード部の少なくともいずれかの温度の情報を温度換算部3から受信し、その情報に基づいて、上記タイヤ部位の少なくともいずれかの故障の可能性を判定してもよい。
以上のように、本実施形態のタイヤ部位温度予測システム100によれば、故障発生の可能性が高い部位である、トレッド部、ショルダー部、及びビード部の少なくともいずれかの部位での温度を正確に求めることができる。もちろん、トレッド部、ショルダー部、及びビード部のうち、2つ以上の温度を同時に換算して求めることもできる。そして、故障判定部4は、その換算された温度を用いて、上記各タイヤ部位の故障の可能性を判定することができ、ユーザは、故障判定部4により判定された結果に応じて、タイヤの交換や使用条件の変更などを行うことができる。
<タイヤ部位温度予測方法>
本発明のタイヤ部位温度予測方法は、上述の本発明のタイヤ部位温度予測システムを用いて好適に行うことができる。図3は、本発明の一実施形態にかかるタイヤ部位温度予測方法のフロー図である。図3に示すように、本実施形態のタイヤ部位温度予測方法は、タイヤ走行パラメータ計測部により、タイヤ走行パラメータを計測する工程(ステップS101)と、温度計測部により、タイヤの特定の位置の温度を計測する工程(ステップS102)と、温度換算部により、温度計測部により計測されたタイヤ内の特定の位置の温度を、トレッド部のうちタイヤ径方向最外側ベルト層のタイヤ幅方向端部の直上の部分、ショルダー部、及びビード部のうちの少なくともいずれかの部位の温度に換算する工程(ステップS103)と、故障判定部により各タイヤ部位の故障の可能性を判定する工程(ステップS104)と、を含む。
ここで、本実施形態のタイヤ部位温度予測方法は、前述の実施形態にかかるタイヤ部位温度予測システム100を用いて好適に行うことができ、タイヤ走行パラメータ計測部1、温度計測部2、温度換算部3、故障判定部4は、図1に示す、上述の機能ブロックとすることができる。
既にタイヤ部位温度予測システムの実施形態で説明したように、本実施形態のタイヤ部位温度予測方法によれば、故障発生の可能性が高い部位である、トレッド部、ショルダー部、及びビード部の少なくともいずれかの部位での温度を正確に求めることができる。そして、故障判定部により、その換算された温度を用いて、上記各タイヤ部位の故障の可能性を判定することができ、ユーザは、故障判定部4により判定された結果に応じて、タイヤの交換や使用条件の変更などを行うことができる。
本発明のタイヤ部位温度予測方法では、特定の位置は、チャンバ内であることが好ましい。温度計測部付近がタイヤ内部で破壊核にならないようにすることができるからである。
本発明のタイヤ部位温度予測方法では、温度換算部によるトレッド部の上記部分の温度予測の際、計測した特定の位置での温度に対して、タイヤの残溝量に基づいた補正値を用いた演算を行うことにより温度換算を行う工程をさらに含むことが好ましい。より正確にトレッド部の上記部分の温度を予測することができるからである。
本発明のタイヤ部位温度予測方法では、温度換算部によるトレッド部の上記部分の温度予測の際、タイヤ構造に応じた補正値を用いた演算を行う工程をさらに含むことが好ましい。トレッド部の上記部分の温度をさらに正確に予測することができるからである。
本発明のタイヤ部位温度予測方法では、温度換算部によるトレッド部の上記部分の温度予測の際、タイヤのトレッドパターンに応じた補正値を用いた演算を行う工程をさらに含むことが好ましい。トレッド部の上記部分の温度をさらに正確に予測することができるからである。
本発明のタイヤ部位温度予測方法では、温度換算部によるショルダー部の温度予測の際、計測した特定の位置での温度に対して、タイヤが使用される走行速度に基づいた補正値を用いた演算を行うことにより温度換算を行う工程をさらに含むことが好ましい。ショルダー部の温度をより正確に予測することができるからである。
本発明のタイヤ部位温度予測方法では、温度換算部によるショルダー部の温度予測の際、タイヤが使用される荷重に応じた補正値を用いた演算を行う工程をさらに含むことが好ましい。ショルダー部の温度をさらに正確に予測することができるからである。
本発明のタイヤ部位温度予測方法では、ビード部の温度予測の際、計測した特定の位置での温度に加える定数は、使用条件に依存しないことが好ましい。ビード部の変形は、タイヤの使用条件にはさほど依存しないため、タイヤの使用条件に依存しない定数を用いることが、正確かつ簡易だからである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明のタイヤ部位温度予測システム及びタイヤ部位温度予測方法は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。例えば、図1に示す実施形態では、タイヤ走行パラメータ計測部1と、温度計測部2とを別の機能部としているが、本発明のタイヤ部位温度予測システムでは、これらを同一の機能部とすることもできる。対応して、タイヤ走行パラメータを計測する工程(ステップS101)と、温度を計測する工程(ステップS102)とを同時に行うこともでき、あるいは、温度を計測する工程(ステップS102)を、タイヤ走行パラメータを計測する工程(ステップS101)より先に行うこともできる。その他、様々な変形や変更が可能である。
1 タイヤ走行パラメータ計測部
2 温度計測部
3 温度換算部
4 故障判定部
100 タイヤ部位温度予測システム

Claims (16)

  1. タイヤの特定の位置の温度を計測する、温度計測部と、
    前記温度計測部により計測された前記タイヤの特定の位置の温度を、トレッド部のうちタイヤ径方向最外側ベルト層のタイヤ幅方向端部の直上の部分、ショルダー部、及びビード部のうちの少なくともいずれかの部位の温度に換算する、温度換算部と、を備え、
    前記温度換算部は、以下の条件1〜3
    条件1:前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、前記タイヤの残溝量に基づいて温度換算を行う
    条件2:前記ショルダー部の温度予測の際、前記タイヤが使用される走行速度に基づいて温度換算を行う
    条件3:前記ビード部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に定数を加えることにより温度換算を行う
    のうち、少なくともいずれかの条件に基づいて温度換算を行うことを特徴とする、タイヤ部位温度予測システム。
  2. 前記特定の位置は、チャンバ内である、請求項1に記載のタイヤ部位温度予測システム。
  3. 前記温度換算部は、前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に対して、前記タイヤの残溝量に基づいた補正値を用いた演算を行うことにより温度換算を行う、請求項1又は2に記載のタイヤ部位温度予測システム。
  4. 前記温度換算部は、前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に対して、タイヤ構造に応じた補正値を用いた演算を行う、請求項1〜3のいずれか一項に記載のタイヤ部位温度予測システム。
  5. 前記温度換算部は、前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に対して、トレッドパターンに応じた補正値を用いた演算を行う、請求項1〜4のいずれか一項に記載のタイヤ部位温度予測システム。
  6. 前記温度換算部は、前記ショルダー部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に、前記タイヤが使用される走行速度に基づいた補正値を加えることにより温度換算を行う、請求項1又は2に記載のタイヤ部位温度予測システム。
  7. 前記温度換算部は、前記ショルダー部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に対して、前記タイヤが使用される荷重に応じた補正値を用いた演算を行う、請求項6に記載のタイヤ部位温度予測システム。
  8. 前記ビード部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に加える前記定数は、使用条件に依存しない、請求項1又は2に記載のタイヤ部位温度予測システム。
  9. 温度計測部により、タイヤ内の特定の位置の温度を計測する工程と、
    温度換算部により、前記温度計測部により計測された前記タイヤ内の特定の位置の温度を、トレッド部のうちタイヤ径方向最外側ベルト層のタイヤ幅方向端部の直上の部分、ショルダー部、及びビード部のうちの少なくともいずれかの部位の温度に換算する工程と、を含み、
    前記換算する工程は、以下の条件1〜3
    条件1:前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、前記タイヤの残溝量に基づいて温度換算を行う
    条件2:前記ショルダー部の温度予測の際、前記タイヤが使用される走行速度に基づいて温度換算を行う
    条件3:前記ビード部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に定数を加えることにより温度換算を行う
    のうち、少なくともいずれかの条件に基づいて温度換算を行うことを特徴とする、タイヤ部位温度予測方法。
  10. 前記特定の位置は、チャンバ内である、請求項9に記載のタイヤ部位温度予測方法。
  11. 前記温度換算部による前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に対して、前記タイヤの残溝量に基づいた補正値を用いた演算を行うことにより温度換算を行う工程をさらに含む、請求項9又は10に記載のタイヤ部位温度予測方法。
  12. 前記温度換算部による前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に対して、タイヤ構造に応じた補正値を用いた演算を行う工程をさらに含む、請求項9〜11のいずれか一項に記載のタイヤ部位温度予測方法。
  13. 前記温度換算部による前記トレッド部の前記部分の温度予測の際、トレッドパターンに応じた補正値を用いた演算を行う工程をさらに含む、請求項9〜12のいずれか一項に記載のタイヤ部位温度予測方法。
  14. 前記温度換算部による前記ショルダー部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に、前記タイヤが使用される走行速度に基づいた補正値を加えることにより温度換算を行う工程をさらに含む、請求項9又は10に記載のタイヤ部位温度予測方法。
  15. 前記温度換算部による前記ショルダー部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に対して、前記タイヤが使用される荷重に応じた補正値を用いた演算を行う工程をさらに含む、請求項14に記載のタイヤ部位温度予測方法。
  16. 前記ビード部の温度予測の際、計測した前記特定の位置での温度に加える前記定数は、使用条件に依存しない、請求項9又は10に記載のタイヤ部位温度予測方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7446530B2 (ja) 2021-01-06 2024-03-08 ブリヂストン アメリカズ タイヤ オペレーションズ、 エルエルシー タイヤ垂直荷重予測のためのシステム及び方法

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