JP2016205506A - フレキシブルフライホイール装置 - Google Patents

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章一 土屋
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Koichi Tsunoda
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Abstract

【課題】 弾性体と質量体からなるフレキシブルフライホイール装置の高速回転にともなう質量体の雑音の低減化のため用いられるバネ部材として摩耗を少なく、また、バネ部材自体の調整を容易とし、加わる応力に対応がとれやすいフレキシブルフライホイール装置を提供すること。【解決手段】 内周側が内燃機関の出力軸に結合する略円板状の弾性板と、前記弾性板の外周側に固定される質量体を備え、前記弾性板と前記質量体との間に並列して振動減衰手段を設けたものであって、前記振動減衰手段は、ウエイブ状のバネからなることを特徴とするフレキシブルフライホイール装置とする。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関のドライブプレートなどの弾性板と、質量体としてのフライホイールとの組合せに好適なフレキシブルフライホイール装置に関するもので、内燃機関としての自動車等のエンジンの高速回転に対応して、質量体の捩じり振動や、曲げ振動にともなう騒音の低減化を図ったフレキシブルフライホイール装置に関するものである。
一般に、内燃機関は、エンジンからの駆動をクランクシャフトを介して伝達する。このクランク軸等の回転を安定させるためにフライホイールが設けられている。この内燃機関に用いられるフライホイール等の質量体をクランクシャフトに直結した場合には質量体の質量に基づきクランクシャフトの曲げ振動が生じる。この曲げ振動が騒音となる。このため、クランク軸とフライホイールとの間に弾性板を設け、曲げ振動の固有振動数をズラスことでクランクシャフトの曲げ振動に起因する騒音の発生を低減させている。
特許文献1には、内燃機関に用いられるフライホイールとして、質量体の曲げ振動に起因する騒音を低減させるために弾性板を介在させること、さらに質量体と弾性板との間にバネ部材を設けることで、騒音、振動の低減に一層効果を発揮することが示されている。
特許文献2には、弾性板の例としてドライブプレートが、質量体の例としてフライホイールが示され、その間に皿バネを配置したフレキシブルフライホイール装置が示されている。
特許第3502549号公報 特開2007−162792公報
従来、フライホイール等の質量体と弾性板との間に並列して設けられるバネ部材として板バネや皿バネが知られている。この構成であると、板バネや皿バネにすべりが生じた時、その接触点は摩耗しやすく、また、遠心力の影響も受けやすく、壊れやすい等の問題がある。
かかる問題を解決するために、本発明は、板バネに変えて板状鋼材を波打たせウエイブ状に形成したバネ部材や、ゼンマイ状、ハニカム状にしたバネ部材、あるいはスチールウール等を振動減衰手段として用いることで、騒音、振動を低減するとともに、相互の接触部分や、バネ部材自身相互の多くの接触部分で摩擦吸収でき、局部的な過大摩耗を少なくする。また、バネ材の枚数、波数、巻き数等を調整することで任意の応力に対する対応がとれやすいフレキシブルフライホイール装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、内周側が内燃機関の出力軸に結合する略円板状の弾性板と、前記弾性板の外周側に固定される質量体を備え、前記弾性板と前記質量体との間に並列して振動減衰手段を設けたものであって、前記振動減衰手段は、ウエイブ状のバネ部材からなることを特徴とするフレキシブルフライホイール装置を提供するものである。
本発明によれば、ウエイブ状に形成した板バネ部材、その枚数や波数を調整することで、騒音、振動を低減するとともに、相互の接触部分で摩擦吸収でき、局部的な過大摩耗を少なく、また、任意の荷重に対する対応がとれやすくなる。
また、本発明は、前記振動減衰手段が、リング状に構成したコイル状バネからなることを特徴とする。
本発明によれば、コイル状バネの巻き数を調整することで、騒音や振動を低減するとともに、任意の荷重に対する対応がとれやすくなる。
また、本発明は、内周側が内燃機関の出力軸に結合する略円板状の弾性板と、前記弾性板の外周側に固定される質量体を備え、前記弾性板と前記質量体との間に並列して振動減衰手段を設けたものであって、前記振動減衰手段は、多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材であることを特徴とするフレキシブルフライホイール装置を提供するものである。
また、本発明は、前記多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材は、複数のウエイブ状の板バネ、ゼンマイ状に巻かれたゼンマイ構造バネ、前記ゼンマイ構造バネは、少なくともその一部をウエイブ状としたバネ、ハニカム構造からバネ部材、あるいは、円環状にスチールウールを配置した構造であることを特徴とする。
本発明によれば、前記多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材のバネの巻き数や形状を選択調整することで、騒音、振動を低減するとともに、相互の接触部分や、バネ部材自身相互の多くの接触部分で摩擦吸収でき、局部的な過大摩耗を少なくできる。また、任意の荷重に対する対応がとれ、所定量配置することで、耐久性もすぐれたものとなる。
また、本発明は、内周側が内燃機関の出力軸に結合する略円板状の弾性板と、前記弾性板の外周側に固定される質量体を備え、前記質量体の半径方向に振動減衰手段を設けたものであって、前記振動減衰手段は、ウエイブ状のバネ部材からなることを特徴とするフレキシブルフライホイール装置を提供するものである。
本発明によれば、この振動減衰手段としてウエイブ状の板バネ部材の材質や、その枚数、波数等を調整することで、騒音、振動を低減するとともに、相互の接触部分で摩擦吸収でき、局部的な過大摩耗を少なく、また、任意の荷重に対する対応がとれやすくなる。さらには、その配置が質量体の半径方向の内側で上下の2か所で支持されることになり、位置調整が容易となり安定化できるとともに、摩耗を少なくできる。また、振動減衰手段を質量体の半径方向に配列できるため、軸方向にスペースが取れるので、質量体の軸方向の厚みを厚くできる。
また、本発明は、前記振動減衰手段は、リング状に構成したコイル状バネからなることを特徴とするフレキシブルフライホイール装置を提供するものである。
本発明によれば、コイル状バネの巻き数を調整することで、騒音、振動を低減するとともに、任意の荷重に対する対応がとれやすい。
また、本発明は、内周側が内燃機関の出力軸に結合する略円板状の弾性板と、前記弾性板の外周側に固定される質量体を備え、前記質量体の半径方向に振動減衰手段を設けたものであって、前記振動減衰手段は、多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材であることを特徴とするフレキシブルフライホイール装置を提供するものである。
また、本発明は、前記振動減衰手段が、前記質量体と軸心側に設けられた補強板との間に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、前記多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材のバネの巻き数や形状を選択調整することで、騒音、振動を低減するとともに、相互の接触部分や、バネ部材自身相互の多くの接触部分で摩擦吸収でき、局部的な過大摩耗を少なくできる。また、任意の荷重に対する対応がとれ、所定量配置することで、耐久性もすぐれたものとなる。また、その配置が質量体の半径方向の内側で上下の2か所で支持されることになり、位置調整が容易となり安定化できるとともに、摩耗を少なくできる。さらに、振動減衰手段を質量体の半径方向に配列できるため、軸方向にスペースが取れるので、質量体の軸方向の厚みを厚くできる。
また、本発明は、前記多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材が、ウエイブ状のバネ部材、ゼンマイ状に巻かれたゼンマイ構造バネ、前記ゼンマイ構造バネが、少なくともその一部をウエイブ状とした構造バネ、ハニカム構造からなるバネ部材、あるいは、円環状にスチールウールを配置して構成することを特徴とする。
本発明によれば、前記多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材のバネの巻き数や形状を選択調整することで、騒音、振動を低減するとともに、任意の荷重に対する対応がとれ、また、所定数配置することで耐久性もすぐれたものとなる。
本発明によれば、振動減衰手段として、ウエイブ状に形成したバネ部材やゼンマイ状、ハニカム状にしたバネ部材を、その枚数や巻き数を調整することで、騒音、振動を低減するとともに、自身相互の多くの接触部分で摩擦吸収でき、摩耗箇所を分散することで局部的な過大摩耗を少なくし耐久性の向上も図れる。また、任意の応力に対する対応がとれやすく、減衰特性のチューニングもしやすく、荷重などのチューニング性にも優れている。
本発明の背景を説明するためのフレキシブルフライホイール装置の全体構成を示す図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は側断面図、図1(c)は背面図をそれぞれ示している。 本発明の一実施形態に係るフレキシブルフライホイール装置を説明するための一部破断した側断面図であり、図1(b)に対応するものである。 本発明の他の実施形態に係るフレキシブルフライホイール装置を説明するための一部破断した側断面図であり、図1(b)に対応するものである。 本発明の図2に示すフレキシブルフライホイール装置に適用可能な振動減衰手段の実施形態としてリング状の板バネにウエイブを形成したものを示す図である。 本発明の図2および図3に示すフレキシブルフライホイール装置に適用可能な振動減衰手段の実施形態としてリング状にウエイブ状の板バネを複数形成したものを示す図である。 本発明の図3に示すフレキシブルフライホイール装置に適用可能な振動減衰手段の実施形態としてコイル状バネをリング状にしたものを示す図である。 本発明の図3に示すフレキシブルフライホイール装置に適用可能な振動減衰手段の実施形態として板状の鋼材をゼンマイ状に巻きあげたウエイブ構造をもつものを示す図であり、図7(a)は正面図、図7(b)は断面図である。 本発明の図3に示すフレキシブルフライホイール装置に適用可能な振動減衰手段の実施形態として板状の鋼材あるいは線状の鋼材をゼンマイ構造としたものを示す図であり、図8(a)は正面図、図8(b)は断面図である。 本発明の図3に示すフレキシブルフライホイール装置に適用可能な振動減衰手段の実施形態としてハニカム構造としたものを示す図であり、図9(a)は正面図、図9(b)は断面図である。 本発明の図3に示すフレキシブルフライホイール装置に適用可能な振動減衰手段の実施形態としてスチールウールを円環状にした構造のものを示す図であり、図10(a)は正面図、図10(b)は断面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
まず、本発明の対象となるフレキシブルフライホイール装置の全体構成を図1により説明する。
図1(a)は、フレキシブルフライホイール装置を内燃機関のエンジンに接続されるクランクシャフトのクランク軸に結合する側からみた正面図を示しており、図1(b)は、その側面を断面図として示し、図1(c)は、トランスミッション系に接続される側からみたものを、その背面図として示している。
図1において、1は弾性板であり、円盤状で強度は強く剛性は比較的低くして振動・騒音を低減するもので、一例としてはドライブプレートである。2は質量体であり、弾性板1の外周囲に位置し、低速回転時、高速回転時などにおいて、自分の慣性力により、回転をスムーズにして振動を抑える役割ももっている。この質量体2の一例としてフライホイールマスや、フライホイールなどと呼ばれるものが使用される。弾性板1の外周に、この質量体2が、取付ボルト5により複数個所にて質量体2の取付孔51により取付固定される。弾性板1の中央の軸心6の周囲にはリーンフォースあるいはリインフォースとも呼ばれる、補強板3と、シャフト側補強版4が取付けられている。弾性板1と質量体2とによりなるフレキシブルフライホイール装置が、締結孔7によりクランクシャフト等に取付けられる。
かかる構成において、エンジンの高速回転に対して、フライホイール等の質量体2はもともと頑丈な鋳鉄で出来ているので耐久性においては優れている。その質量体2が高速運転により、回転数が高速領域となると、曲げ振動や捩じり振動の複雑な動きにともない、質量体2に曲げや捩じりの力がかかる他、遠心力も働く。この質量体2の曲げ振動等に起因する騒音を低減することが求められている。
そのために、質量体2と弾性板1との間に並列して板バネや皿バネを設けることも提案されているが、本発明は、更に改善を図ったもので、以下図面に沿って説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係るフレキシブルフライホイール装置を説明するための一部破断した側断面図であり、図1(b)に対応するものである。
図2において、弾性板11と質量体12との間に並列して振動減衰手段10を設けたものを示している。この振動減衰手段10としては、板バネに波状のウエイブを形成したもの、あるいは、ウエイブ状の板バネを複数形成したものが挿入固定されている。
なお、図2の図示例では、弾性板11の外周に折曲げ部111が設けられている。この折曲げ部111は質量体12の最外周部を包み込むように弾性板11と質量体12が取付け固定されている。この弾性体11の折曲げ部111により、質量体12に異常な負荷がかかり、質量体11の外周部が破壊・破損が始まるとしても、あるいは、取付ボルト15により固定される質量体12の取付け部分から亀裂乃至は破損が始まるとしても、その破壊、飛散を防止することができるものである。また、この質量体12の外周部の、弾性板11の折曲げ部111に対向した位置に段部121が設けられている。これら折曲げ部111、段部121は、利用形態等、質量体22の材質等により必要に応じて設けられればよい。
図4は、円環に作られた板バネに波状のウエイブが形成されたものを40として示している。このウエイブ板バネ40が、図2の弾性板11と質量体12の間に挿入固定してなる。ウエイブ状の板バネ40の波数、波高さは、弾性板11、質量体12の適用箇所に係る応力等の加わる状況により決めることができる。
また、図5は、ウエイブ状板バネが複数、円環状に形成されたのを50として示している。このウエイブ状板バネ50が、図2の弾性板11と質量体12の間に振動減衰手段10として挿入固定してなる。ウエイブ板バネ50の波数、波高さ、巻き数は、弾性板11、質量体12の適用箇所に係る応力等の加わる状況により決めることができる。
これらのウエイブ状板バネ40あるいは50のものは、通称ウエイブスプリングと称されるものであってもよい。これらのウエイブ状板バネ40あるいは50は、その適用場所に加わる加重や応力等により波数、波高さ、巻数などの要素を変えることで対応することができる。また、後述する図3に示すようなコイル状バネ部材も使用でき、多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材として、ウエイブ状の板バネを複数形成したウエイブ状板バネ50の他に、後で図7乃至図10にて説明するような種々のバネ部材も適用できる。
ここで本発明に係わる図2に示されるような振動減衰手段10の配置構造においては、弾性板と質量体の間に略並行して配置するため、従来の板バネあるいは皿バネに代えて本発明のウエイブ状板バネ40あるいは50を適用して改善されたといっても、やはり振動等によるすべりがあり摩耗がないとはいえない。また、遠心力の影響を受けやすく、その応力に対抗できる強度も必要となる。
そこで本発明の、別の実施形態を図1(b)に対応する一部破断した側断面図で示した図3により以下説明する。
図3は、振動減衰手段を質量体の半径方向に配置することに着目したもので、21は弾性板であり、円盤状で強度は強く剛性は比較的低くして振動・騒音を低減するもので、一例としてはドライブプレートである。22は質量体であり、弾性板の外周囲に並列位置し、低速回転時、高速回転時などにおいて、自分の慣性力により、回転をスムーズにして振動を抑える役割ももっている。この質量体の一例としてフライホイールマスや、フライホイールなどと呼ばれるものが使用される。弾性板21の外周に、この質量体22が、取付ボルト25により複数個所にて質量体22の取付孔に固定される。弾性板21と質量体22とからなるフレキシブルフライホイール装置が、締結孔27によりクランクシャフト等に取付けられる。また、弾性板21の中央の軸心26の周囲にはリーンフォースあるいはリインフォースとも呼ばれる、補強板23と、シャフト側補強版24が取付けられている。この補強板23には半径方向から折曲げた折曲げ部231が設けられている。この折曲げ部231の突端には半径方向に立ち上がる第2の折曲げ部232が設けられている。
ここで本発明では、質量体22の曲げ振動等に起因する騒音を低減させるための振動減衰手段20が、質量体22の半径方向に補強板23との間に挿入固定される。振動減衰手段20の下端は補強板23の折曲げ部231に配置されズレや飛び出し防止のため第2の折曲げ部232にて止められ保持される。即ち、この振動減衰手段20は、質量体22の半径方向の内側の一端222と補強板23の折曲げ部231を支持点として2点間で支持されてなる。振動減衰手段20が図中で上下の2か所で支持されることになり、位置調整が容易となり安定化できるとともに、先の図2に図示のものに比べ、振動減衰手段20の摩耗を少なくできる。また、振動減衰手段20を質量体22と半径方向に配列できるため、軸方向にスペースが取れるので、質量体22の軸方向の厚みを厚くできる。
図3に図示した振動減衰手段20としては、先に説明したウエイブ状の板バネを適用できるほか、リング状にしたコイルバネなどを適用できる。
図3において、振動減衰手段20として、図4に図示のウエイブ状の板バネ40、あるいは図5に図示のウエイブ状の板バネが複数、円環状に形成されたウエイブ状板バネ50が、質量体22と補強板23の間に挿入固定される。質量体22の半径方向の内側の一端222と補強板23の折曲げ部231を支持点として2箇所間で支持されてなる。即ち、図示省略しているが、質量体22、補強板23とも円形状であるので、この間に挿入固定される。
質量体22と補強板23の間に挿入固定してなるウエイブ板バネ40あるいは50の波数、波高さ、巻き数は、弾性板21、質量体22の適用箇所に係る応力等の加わる状況により決めることができる。
また、図3の振動減衰手段20として、図6に示すコイルをリング状にしたコイル状バネ60を適用できる。図3において、振動減衰手段20として、図6に図示のリング状にしたコイル状バネ60が、質量体22と補強板23の間に挿入固定される。質量体22の半径方向の内側の一端222と補強板23の折曲げ部231を支持点として2箇所間で支持されることになる。即ち、図示省略しているが、質量体22、補強板23とも円形状であるので、この間に挿入固定される。このリング状にしたコイル状バネ60は、鋼材をコイル状に形成したものなので、用いる鋼材と巻き間隔等は、適用箇所に生じる応力等との関係で決めることでよく、また、板バネに比して固体摩擦を少なくできる。これら、ウエイブ状バネ40、ウエイブ状バネ50、コイル状バネ60が減衰要素となる。
また、図2に図示の振動減衰手段10や、図3に図示した振動減衰手段20の実施形態として、先に説明した板バネを複数重ね合わせたウエイブ状バネ50のように多点で自己接触点を持つ構造として、図7ないし図10に示すような構造のものを適用できる。
図7は、板状の鋼材をゼンマイ状に巻きあげウエイブ構造バネ70を示すもので、図7(a)は正面図、図7(b)は断面図を示している。このウエイブ構造バネ70は、先に図5に図示したウエイブ状板バネ50に代えて、一枚板を円環状に巻きあげたもので正面図ではゼンマイ状でその鋼材は図示のようにウエイブ状(波状)に形成されている。
このウエイブ構造バネ70を、図3の振動減衰手段20として適用できる。図7に図示のウエイブ構造バネ70が、質量体22と補強板23の間に挿入固定される。質量体22の半径方向の内側の一端222と補強板23の折曲げ部231を支持点として2箇所間で支持されることになる。即ち、図示省略しているが、質量体22、補強板23とも円形状であるので、この間に挿入固定される。このリング状にしたウエイブ構造バネ70のウエイブの波高即ち巻きあげの間隔、巻き数等は、適用箇所に生じる応力等との関係で決めることでよく、また、板バネに比して固体摩擦を少なくできる。
図8は、板状の鋼材あるいは線状の鋼材をゼンマイ構造としたものを示すもので、図8(a)は正面図、図8(b)は断面図である。このゼンマイ構造バネ80を、図3の振動減衰手段20として適用できる。図8に図示のゼンマイ構造バネ80が、質量体22と補強板23の間に挿入固定される。質量体22の半径方向の内側の一端222と補強板23の折曲げ部231を支持点として2箇所間で支持されることになる。即ち、図示省略しているが、質量体22、補強板23とも円形状であるので、この間に挿入固定される。このリング状にしたゼンマイ構造バネ80に選択される鋼材の弾発力、巻き数等は、適用箇所に生じる応力等との関係で選択して決めることでよく、また、板バネに比して固体摩擦を少なくできる。
図9は、板状の鋼材をハニカム構造としたものを示すもので、図9(a)は正面図、図9(b)は断面図である。このハニカム構造バネ90を、図3の振動減衰手段20として適用できる。図9に図示のハニカム構造バネ90が、質量体22と補強板23の間に挿入固定される。質量体22の半径方向の内側の一端222と補強板23の折曲げ部231を支持点として2箇所間で支持されることになる。即ち、図示省略しているが、質量体22、補強板23とも円形状であるので、この間に挿入固定される。このリング状にしたハニカム構造バネ90に選択される鋼材の弾発力、各仕切られた空間(セル)の数等は、適用箇所に生じる応力等との関係で選択して決めることでよく、また、板バネに比して固体摩擦を少なくできる。なお、ここで言うハニカム構造とは、その正面から見て各仕切られたセル形状が正六角形に限られるものではなく、各セルの集合体として弾発力を生じるものであればよい。
図10は、スチールウールを円環状にした構造のものを示し、図10(a)は正面図、図10(b)は断面図である。このスチールウール構造バネ100を、図3の振動減衰手段20として適用できる。図10に図示のスチールウール構造バネ100が、質量体22と補強板23の間に挿入固定される。質量体22の半径方向の内側の一端222と補強板23の折曲げ部231を支持点として2箇所間で支持されることになる。即ち、図示省略しているが、質量体22、補強板23とも円形状であるので、この間に挿入固定される。このスチールウール構造バネ100は、鋼材をうすくのばして細断された糸のようなものをからめて円環状にしたものであ、その総面積は大きく、その鋼材の材質や細断幅、からめる量等は、適用箇所に生じる応力等との関係で選択して決めることでよく、また、板バネに比して固体摩擦を少なくできる。
これら、ウエイブ構造バネ70、ゼンマイ構造バネ80、ハニカム構造バネ90、スチールウール構造バネ100等の減衰要素となる構造は、より多くの自己接触点を持つ構造であり、従来の2か所で接触する構造に対して多くの接触点へ分散でき接触部分の摩耗も低減でき耐久性の向上ができるとともに、減衰特性のチューニングも可能となる。
なお、図3において、図2と同様、弾性板21の外周部には折曲げ部211を設けてあるものを示した。この折曲げ部211が質量体22の外周部を包み込むように弾性板21と質量体22が取付け固定される。また、この折曲げ部211の先端側に対向して質量体22側に段部221を設けてなるものを例示している。質量体22に回転時の遠心力による応力が加わった際、曲げ部211により質量体22の外周の破断、飛散等を防ぐ機能をもっているが、これら折曲げ部211、段部221は、利用形態等、質量体22の材質等により必要に応じて設けられればよい。
なお、図2に図示の並列配置の振動減衰手段10と、図3に図示した半径方向に配置の振動減衰手段20とは、その断面形状が異っているが、図示の形状に限定されるものではない。即ち、適用するバネ部材、バネ構造により、その高さや幅(厚さ)等は変わるものであり、図2、図3に図示の形状をもって限定解釈されるものではない。
また、用語について、一般に、弾性板と質量体の一体をフライホイールと称す場合もあるが、本発明の実施形態としては、質量体としてフライホイール、弾性板の例としてドライブプレート等として説明したが、これらに限定されるものではない。
また、本発明では、弾性板と質量体を合わせて、捩じり振動、曲げ振動等に対する剛性とエンジン回転に対応する振動を抑えることから、フレキシブルフライホイール装置としている。従って、名称から限定的に解釈されるべきではない。
以上説明した各実施形態は、本発明の理解のために例示されたものであり、本発明は、これら実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載によって定義される。また、本発明の技術思想から離れるものでない限り、特許請求の範囲に記載の構成と均等であるものも本発明の保護の範囲に含まれるものである。
本発明によれば、内燃機関として自動車等のエンジンの高速回転に対して、フライホイール等の質量体の高速回転により、曲げ振動や捩じり振動の複雑な動きにともない雑音も発生することになる。この雑音を低減するため質量体の要所に配置される振動減衰手段としてウエイブ状のバネ部材あるいはコイル状のバネ部材を挿入固定することで、バネ部材の摩耗や破損を少なくでき、安全性を高めることができる。今後、エンジンの高機能、高速回転化にともない、安全性を高めるためにも、ますます利用可能性が大きい。
1…弾性板
2…質量体
10…振動減衰手段
11…弾性板
12…質量体
20…振動減衰手段
21…弾性板
22…質量体
222…質量体の一端
23…補強板
231…折曲げ部
232…第2の折曲げ部
26…軸心
40…ウエイブ状のバネ
50…ウエイブ状のバネ
60…リンク状にしたコイル状バネ
70…ゼンマイ状にしたウエイブ構造バネ
80…ゼンマイ構造バネ
90…ハニカム構造バネ
100…スチールウール構造バネ

Claims (17)

  1. 内周側が内燃機関の出力軸に結合する略円板状の弾性板と、前記弾性板の外周側に固定される質量体を備え、前記弾性板と前記質量体との間に並列して振動減衰手段を設けたものであって、
    前記振動減衰手段は、ウエイブ状のバネ部材からなることを特徴とするフレキシブルフライホイール装置。
  2. 内周側が内燃機関の出力軸に結合する略円板状の弾性板と、前記弾性板の外周側に固定される質量体を備え、前記弾性板と前記質量体との間に並列して振動減衰手段を設けたものであって、
    前記振動減衰手段は、リング状に構成したコイル状バネからなることを特徴とするフレキシブルフライホイール装置。
  3. 内周側が内燃機関の出力軸に結合する略円板状の弾性板と、前記弾性板の外周側に固定される質量体を備え、前記弾性板と前記質量体との間に並列して振動減衰手段を設けたものであって、
    前記振動減衰手段は、多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材であることを特徴とするフレキシブルフライホイール装置。
  4. 前記多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材は、複数のウエイブ状の板バネからなることを特徴とする請求項3記載のフレキシブルフライホイール装置。
  5. 前記多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材は、ゼンマイ状に巻かれたゼンマイ構造バネからなることを特徴とする請求項3記載のフレキシブルフライホイール装置。
  6. 前記ゼンマイ構造バネは、少なくともその一部をウエイブ状としたことを特徴とする請求項5記載のフレキシブルフライホイール装置。
  7. 前記多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材は、ハニカム構造からなることを特徴とする請求項3記載のフレキシブルフライホイール装置。
  8. 前記多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材は、円環状にスチールウールを配置したことを特徴とする請求項3記載のフレキシブルフライホイール装置。
  9. 内周側が内燃機関の出力軸に結合する略円板状の弾性板と、前記弾性板の外周側に固定される質量体を備え、前記質量体の半径方向に振動減衰手段を設けたものであって、
    前記振動減衰手段は、ウエイブ状のバネ部材からなることを特徴とするフレキシブルフライホイール装置。
  10. 内周側が内燃機関の出力軸に結合する略円板状の弾性板と、前記弾性板の外周側に固定される質量体を備え、前記質量体の半径方向に振動減衰手段を設けたものであって、
    前記振動減衰手段は、リング状に構成したコイル状バネからなることを特徴とするフレキシブルフライホイール装置。
  11. 内周側が内燃機関の出力軸に結合する略円板状の弾性板と、前記弾性板の外周側に固定される質量体を備え、前記質量体の半径方向に振動減衰手段を設けたものであって、
    前記振動減衰手段は、多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材であることを特徴とするフレキシブルフライホイール装置。
  12. 前記振動減衰手段が、前記質量体と軸心側に設けられた補強板との間に配置されることを特徴とする請求項11記載のフレキシブルフライホイール装置。
  13. 前記多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材は、複数のウエイブ状の板バネからなることを特徴とする請求項11または請求項12記載のフレキシブルフライホイール装置。
  14. 前記多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材は、ゼンマイ状に巻かれたゼンマイ構造バネからなることを特徴とする請求項11または請求項12記載のフレキシブルフライホイール装置。
  15. 前記ゼンマイ構造バネは、少なくともその一部をウエイブ状としたことを特徴とする請求項14記載のフレキシブルフライホイール装置。
  16. 前記多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材は、ハニカム構造からなることを特徴とする請求項11または請求項12記載のフレキシブルフライホイール装置。
  17. 前記多点で自己接触点を持つ構造のバネ部材は、円環状にスチールウールを配置したことを特徴とする請求項11または請求項12記載のフレキシブルフライホイール装置。
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