JP2016205320A - 排気浄化機構の異常診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】NOx浄化に異常ありと誤判定することを抑えることのできる排気浄化機構の異常診断装置を提供する。【解決手段】排気浄化機構は、エンジン1の排気通路26に設けられた酸化触媒31、酸化触媒31よりも下流に設けられたSCR触媒41、排気に尿素水を添加する尿素水供給機構200、SCR触媒41よりも下流に設けられたNOxセンサ150を備えている。制御装置80は、NOx浄化率が異常判定値以下のときにはNOx浄化に異常ありと判定する。そして、制御装置80は、酸化触媒31に吸着されたNOxが脱離する条件が成立しており、かつSCR触媒41のアンモニア吸着量が閾値以下であるという条件が成立するときには、それら各条件がともに成立しないときと比較して、NOx浄化率の異常判定値を低くする。【選択図】図1

Description

本発明は、排気浄化機構の異常診断装置に関するものである。
排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化するNOx浄化触媒を排気通路に備える内燃機関の排気浄化機構が知られている。こうした排気浄化機構は、例えば尿素水などの還元剤を排気に添加する添加機構を備えており、排気に添加された還元剤に由来するアンモニアがNOx浄化触媒に吸着される。そして、NOx浄化触媒に吸着されたアンモニアによってNOxが還元処理される。
特許文献1などに示されているように、排気中のNO(一酸化窒素)及びNO2(二酸化窒素)のモル比が1:1であって次式(1)で示される化学反応が起きるときには、他の化学反応によるNOxの還元と比較して、NOx浄化触媒でのNOx浄化効率は高くなる。

NO+NO2+2NH3→2N2+3H2O …(1)

以下、排気に含まれるNOxのうちでNO2が占める割合(モル比)をNO2比率[NO2比率(%)=NO2/(NO+NO2)×100]という。
排気中のNO及びNO2のモル比が1:1になっているときには、NO2比率は50%になり、この50%というNO2比率は、NOx浄化触媒において高い浄化効率を実現するうえで最適な値となっている。
ここで、内燃機関の気筒内で発生するNOxのほとんどはNOであるため、このままでは、NOx浄化触媒に流入する排気のNO2比率を上記最適値にすることができない。
そこで、特許文献1に記載の装置では、NOx浄化触媒の排気上流に酸化触媒を設けて、その酸化触媒による酸化反応を利用して、排気に含まれるNOの一部をNO2に変化させることにより、上記式(1)で示した化学反応が促されるようにしている。
特開2009−216019号公報
ところで、排気浄化機構によるNOx浄化についてその異常診断を行う装置では、NOx浄化触媒に流入する排気中のNOx量と、NOx浄化触媒を通過した後の排気中のNOx量とに基づいてNOx浄化率を算出し、その算出されたNOx浄化率が予め設定された異常判定値以下のときにはNOx浄化に異常ありと判定するようにしている。
ここで、NOx浄化触媒を通過した後の排気中のNOx量はNOxセンサで検出する一方、NOx浄化触媒に流入する排気中のNOx量は機関運転状態等に基づいて算出した算出値を用いることが考えられる。しかし、この場合には、以下のような不都合の発生が懸念される。
すなわち、NOx浄化触媒の排気上流に設けられた酸化触媒が比較的新しい場合には、その酸化触媒においてNOxの吸着及び脱離が起きることがある。そのため、酸化触媒に吸着されたNOxが脱離する現象が起きた場合には、NOx浄化触媒には、NOx量の算出値を超えた量のNOxが流れ込むようになる。そのため、NOx浄化触媒に流入する前の実際のNOx量は算出値に比べて多くなるとともに、そうした実際に流入するNOx量の増加によって、NOx浄化触媒を通過した後の排気中の実際のNOx量も多くなる。
このように、NOx浄化触媒に流入する前の実際のNOx量が算出値に比べて多くなるとともに、NOx浄化触媒を通過した後の排気中のNOx量が多くなると、NOx浄化触媒に流入する前のNOx量の算出値とNOx浄化触媒を通過した後のNOx量の検出値とで求められるNOx浄化率は低下する。ここで、低下したNOx浄化率が異常判定値以下であると、そうしたNOx浄化率の低下は酸化触媒の脱離現象に起因した一時的なものであって排気浄化機構自体には異常が無いにもかかわらず、NOx浄化に異常ありと誤判定されてしまう。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、NOx浄化に異常ありと誤判定することを抑えることのできる排気浄化機構の異常診断装置を提供することにある。
上記課題を解決する排気浄化機構の異常診断装置は、内燃機関の排気通路に設けられた酸化触媒と、前記酸化触媒よりも下流の排気通路に設けられてNOxを浄化するNOx浄化触媒と、前記NOx浄化触媒に流入する排気にアンモニア成分を含む還元剤を添加する還元剤添加機構と、前記NOx浄化触媒よりも下流の排気通路に設けられたNOxセンサと、を備えている。そして、前記NOx浄化触媒に流入する排気中のNOx量を算出して、その算出されたNOx量と前記NOxセンサで検出されたNOx量とに基づいてNOx浄化率を算出し、その算出されたNOx浄化率が予め設定された異常判定値以下のときにはNOx浄化に異常ありと判定する。この異常診断装置は、前記酸化触媒に吸着されたNOxが脱離する条件が成立しており、かつ前記NOx浄化触媒のアンモニア吸着量が所定の閾値以下であるという条件が成立するときには、前記各条件がともに成立しないときと比較して、前記異常判定値を低くする。
酸化触媒に吸着されたNOxが脱離する条件が成立していたとしても、NOx浄化触媒に吸着されているアンモニアの量が十分にあれば、酸化触媒から脱離したNOxをNOx浄化触媒で浄化することができるため、NOx浄化率が異常判定値以下にまで低下することは抑えられる。一方、NOx浄化触媒に吸着されているアンモニアの量が十分に足りていないと、酸化触媒から脱離したNOxをNOx浄化触媒で十分に浄化することができないため、NOx浄化率が異常判定値以下にまで低下するおそれがある。そこで、同構成では、酸化触媒に吸着されたNOxが脱離する条件が成立しており、かつNOx浄化触媒のアンモニア吸着量が所定の閾値以下であるという条件が成立するときには、異常判定値の値を低くするようにしている。従って、酸化触媒からのNOx脱離に起因する一時的なNOx浄化率の低下が起きている場合に、NOx浄化率が異常判定値以下になることを抑えることができる。従って、排気浄化機構自体には異常が無いにもかかわらず、NOx浄化に異常ありと誤判定されることを抑えることができる。
酸化触媒におけるNOxの吸着及び脱離現象は、酸化触媒の熱劣化があまり進行していない状態のときに起きやすい。また、酸化触媒の熱劣化があまり進行していない状態であっても、酸化触媒の温度がある温度以下の場合には、NOxの吸着は起きるものの脱離は起きにくい。ここで、酸化触媒の熱劣化の度合は、酸化触媒の熱負荷を積算した総熱負荷値が大きいときほど高くなる。また、そうした熱負荷は、酸化触媒よりも下流の排気通路に設けられた排気温度センサの検出値を使って算出することが可能である。そして、NOxの脱離が起きる程度に酸化触媒の温度が高いか否かは、酸化触媒よりも下流の排気通路に設けられた排気温度センサの検出値に基づいて判定可能である。
そこで、上記異常診断装置において、前記酸化触媒よりも下流の排気通路に排気温度センサを備えており、前記酸化触媒の熱負荷を積算した総熱負荷値を前記排気温度センサの検出値を使って算出するとともに、前記総熱負荷値が所定の閾値以下であり、かつ前記排気温度センサの検出値が所定の閾値以上であるという条件が成立するときには、前記酸化触媒に吸着されたNOxが脱離する条件が成立していると判定することが好ましい。同構成によれば、酸化触媒に吸着されたNOxが脱離する条件が成立しているか否かを適切に判定することができる。
上記異常診断装置において、前記アンモニア吸着量が所定の閾値以下であるという条件が成立しないときに設定される前記異常判定値を第1判定値としたときに、前記アンモニア吸着量が前記閾値以下であるという条件が成立しており、かつ前記酸化触媒に吸着されたNOxが脱離する条件が成立しないときには、前記異常判定値として前記第1判定値よりも低い値である第2判定値を設定し、前記アンモニア吸着量が前記閾値以下であるという条件が成立しており、かつ前記酸化触媒に吸着されたNOxが脱離する条件が成立するときには、前記異常判定値として前記第2判定値よりも低い値である第3判定値を設定するようにしてもよい。
同構成によれば、排気浄化機構自体には異常が無いにもかかわらず、NOx浄化触媒に吸着されたアンモニアの量が閾値以下に少なく浄化可能なNOx量が少ないとき、つまりNOx浄化率が低下しやすいときには、異常判定値として、上記第1判定値よりも低い値である第2判定値が設定される。従って、NOx浄化率が異常判定値以下になることを抑えることができ、排気浄化機構自体には異常が無いにもかかわらず、NOx浄化に異常ありと誤判定されることを抑えることができる。
また、アンモニア吸着量が前記閾値以下であるという条件が成立しており、かつ酸化触媒に吸着されたNOxが脱離する条件がともに成立するとき、つまりNOx浄化率が更に低下しやすいときには、異常判定値として、上記第2判定値よりも低い値である第3判定値が設定される。従って、この場合にも、NOx浄化率が異常判定値以下になることを抑えることができ、排気浄化機構自体には異常が無いにもかかわらず、NOx浄化に異常ありと誤判定されることを抑えることができる。
排気浄化機構の異常診断装置の一実施形態について、これが適用される内燃機関及びその周辺構成を示す概略図。 酸化触媒の総熱負荷の増加に伴うNOx量誤差の変動及びNOx浄化率の変動を示すグラフ。 同実施形態における異常判定値の設定処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態の設定処理による異常判定値の設定態様を示すグラフ。 同実施形態の変形例における異常判定値の設定態様を示すグラフ。
以下、排気浄化機構の異常診断装置を車両に搭載されたディーゼルエンジン(以下、「エンジン」という)に適用した一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、エンジン1には複数の気筒#1〜#4が設けられている。シリンダヘッド2には複数の燃料噴射弁4a〜4dが取り付けられている。これら燃料噴射弁4a〜4dは対応する各気筒#1〜#4の燃焼室に燃料を噴射する。また、シリンダヘッド2には新気を気筒内に導入するための吸気ポートと、燃焼ガスを気筒外へ排出するための排気ポート6a〜6dとが各気筒#1〜#4に対応して設けられている。
燃料噴射弁4a〜4dは、高圧燃料を蓄圧するコモンレール9に接続されている。コモンレール9はサプライポンプ10に接続されている。サプライポンプ10は燃料タンク内の燃料を吸入するとともにコモンレール9に高圧燃料を供給する。コモンレール9に供給された高圧燃料は、各燃料噴射弁4a〜4dの開弁時に同燃料噴射弁4a〜4dから気筒内に噴射される。
吸気ポートにはインテークマニホールド7が接続されている。インテークマニホールド7は吸気通路3に接続されている。この吸気通路3内には吸入空気量を調整するための吸気絞り弁16が設けられている。この吸気絞り弁16は、アクチュエータ17にて開度が調整される。
排気ポート6a〜6dにはエキゾーストマニホールド8が接続されている。エキゾーストマニホールド8は排気通路26に接続されている。
排気通路26の途中には、気筒に導入される吸入空気を排気圧を利用して過給するターボチャージャ11が設けられている。同ターボチャージャ11の吸気側コンプレッサと吸気絞り弁16との間の吸気通路3にはインタークーラ18が設けられている。このインタークーラ18によって、ターボチャージャ11の過給により温度上昇した吸入空気の冷却が図られる。
また、排気通路26の途中にあって、ターボチャージャ11の排気側タービンの下流には、排気を浄化する第1浄化部材30が設けられている。この第1浄化部材30の内部には、排気の流れ方向に対して直列に酸化触媒31及びフィルタ32が配設されている。
酸化触媒31には、排気中のHCを酸化処理する触媒が担持されている。その触媒としては、塩基性の強いアルミナが使われている。また、フィルタ32は、排気中のPM(粒子状物質)を捕集する部材であって多孔質のセラミックで構成されており、さらにはPMの酸化を促進させるための触媒が担持されている。排気中のPMは、フィルタ32の多孔質の壁を通過する際に捕集される。
また、エキゾーストマニホールド8の集合部近傍には、酸化触媒31やフィルタ32に添加剤として燃料を供給するための燃料添加弁5が設けられている。この燃料添加弁5は、燃料供給管27を介して前記サプライポンプ10に接続されている。なお、燃料添加弁5の配設位置は、排気系にあって第1浄化部材30の上流側であれば適宜変更するも可能である。なお、こうした燃料添加弁5からの燃料添加に代えて、各燃料噴射弁4a〜4dの燃料噴射時期を調整してポスト噴射を行うことにより、機関燃料を排気に添加するようにしてもよい。
フィルタ32に捕集されたPMの量が所定値を超えると、フィルタ32の再生処理が開始されて燃料添加弁5からはエキゾーストマニホールド8内に向けて燃料が噴射される。この燃料添加弁5から噴射された燃料は、酸化触媒31に達すると酸化され、これにより排気温度の上昇が図られる。そして、酸化触媒31にて昇温された排気がフィルタ32に流入することにより、同フィルタ32は昇温され、これによりフィルタ32に堆積したPMが酸化処理されてフィルタ32の再生が図られる。
また、排気通路26の途中にあって、第1浄化部材30の下流には、排気を浄化する第2浄化部材40が設けられている。第2浄化部材40の内部には、還元剤を利用して排気中のNOxを還元浄化する排気浄化触媒としての選択還元型NOx触媒(以下、SCR触媒という)41が配設されている。
さらに、排気通路26の途中にあって、第2浄化部材40の下流には、排気を浄化する第3浄化部材50が設けられている。第3浄化部材50の内部には、排気中のアンモニアを浄化するアンモニア酸化触媒51が配設されている。
エンジン1には、アンモニア成分を含む還元剤である尿素水を排気に添加する還元剤供給機構としての尿素水供給機構200が設けられている。尿素水供給機構200は、尿素水を貯留するタンク210、排気通路26内に尿素水を噴射供給する尿素添加弁230、尿素添加弁230とタンク210とに接続されておりタンク210内の尿素水を尿素添加弁230に供給する尿素水通路240、尿素水通路240の途中に設けられたポンプ220等で構成されている。
尿素添加弁230は、第1浄化部材30と第2浄化部材40との間の排気通路26に設けられており、その噴射孔はSCR触媒41に向かって開口されている。この尿素添加弁230の弁部が開弁されると、尿素水通路240を介して排気通路26内に尿素水が噴射される。
ポンプ220は電動式のポンプであり、正回転時には、タンク210から尿素添加弁230に向けて尿素水を送液する。一方、逆回転時には、尿素添加弁230からタンク210に向けて尿素水を送液する。つまり、ポンプ220の逆回転時には、尿素添加弁230及び尿素水通路240から尿素水が回収されてタンク210に戻される。
また、尿素添加弁230とSCR触媒41との間の排気通路26内には、尿素添加弁230から噴射された尿素水を分散させることにより同尿素水の霧化を促進する分散板60が設けられている。
尿素添加弁230から噴射された尿素水は、排気熱を利用した加水分解によってアンモニアに変化し、SCR触媒41にて吸着される。そしてSCR触媒41に吸着されたアンモニアによりNOxが還元浄化される。
ここで、エンジン1から排出された排気が上記酸化触媒31を通過する際には、排気に含まれるNOの一部が酸化されてNO2に変化する。そのため、酸化触媒31を通過した後の排気のNO2比率は、酸化触媒31を通過する前の排気のNO2比率と比べて高くなり、SCR触媒41に流入する排気のNO2比率は上述した最適値(50%)に近づくようになる。こうした酸化触媒31によるNOの酸化作用により、SCR触媒41では上記式(1)で示した化学反応が進むようになり、同SCR触媒41では、NOxの浄化効率が向上する。
この他、エンジン1には排気再循環装置(以下、EGR装置という)が備えられている。このEGR装置は、排気の一部を吸入空気に導入することで気筒内の燃焼温度を低下させ、NOxの発生量を低減させる装置である。この排気再循環装置は、吸気通路3とエキゾーストマニホールド8とを連通するEGR通路13、同EGR通路13に設けられたEGR弁15、及びEGRクーラ14等により構成されている。EGR弁15の開度が調整されることにより排気通路26から吸気通路3に導入される排気還流量、いわゆる外部EGR量が調量される。また、EGRクーラ14によってEGR通路13内を流れる排気の温度が低下される。
エンジン1には、機関運転状態を検出するための各種センサやスイッチが取り付けられている。例えば、エアフロメータ19は吸気通路3内の吸入空気量GAを検出する。絞り弁開度センサ20は吸気絞り弁16の開度を検出する。クランク角センサ21はクランクシャフトの回転角度を検出し、その検出信号に基づいて機関回転速度NEが算出される。アクセル操作量センサ22はアクセルペダル(アクセル操作部材)の踏み込み量、すなわちアクセル操作量ACCPを検出する。外気温度センサ23は、外気温度THoutを検出する。車速センサ24はエンジン1が搭載された車両の車速SPDを検出する。イグニッションスイッチ(IG)25は、車両の運転者によってエンジン1の始動操作及び停止操作が行われる。
また、酸化触媒31の上流に設けられた第1排気温度センサ100は、酸化触媒31に流入する前の排気温度である第1排気温度TH1を検出する。酸化触媒31とフィルタ32との間には、フィルタ32に流入する前の排気温度である第2排気温度TH2を検出する第2排気温度センサ120が設けられている。差圧センサ110は、フィルタ32の上流及び下流の排気圧の圧力差ΔPを検出する。
第1浄化部材30と第2浄化部材40との間の排気通路26にあって、尿素添加弁230の上流には、第3排気温度センサ130が設けられている。第3排気温度センサ130は、SCR触媒41に流入する前の排気温度である第3排気温度TH3を検出する。
第3浄化部材50よりも下流の排気通路26には、SCR触媒41を通過した後の排気温度である第4排気温度TH4を検出する第4排気温度センサ140や、SCR触媒41を通過した後の排気中のNOx量を検出するNOxセンサ150などが設けられている。
これら各種センサ等の出力は制御装置80に入力される。この制御装置80は、中央処理制御装置(CPU)、各種プログラムやマップ等を予め記憶した読出専用メモリ(ROM)、CPUの演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)、タイマカウンタ、入力インターフェース、出力インターフェース等を備えたマイクロコンピュータを中心に構成されている。
そして、制御装置80により、例えば燃料噴射弁4a〜4dや燃料添加弁5の燃料噴射量制御や燃料噴射時期制御、サプライポンプ10の吐出圧力制御、吸気絞り弁16を開閉するアクチュエータ17の駆動量制御、EGR弁15の開度制御等、エンジン1の各種制御が行われる。
また、制御装置80は、排気浄化制御の一つとして、上記尿素添加弁230による尿素水の添加制御を行う。この添加制御では、制御装置80にて、エンジン1から排出されるNOxを還元処理するために過不足の無い尿素添加量が機関運転状態等に基づいて算出される。そして、算出された尿素添加量が尿素添加弁230から噴射されるように、尿素添加弁230の開弁状態が制御される。
また、制御装置80は、SCR触媒41や尿素水供給機構200等で構成される排気浄化機構によって行われるNOx浄化について、異常の有無を判定する異常診断装置を構成している。
そうした異常判定について、制御装置80は、SCR触媒41に流入する排気中のNOx量を第1NOx量N1とし、これを機関運転状態に基づいて算出する。すなわち、燃料噴射弁4a〜4dから噴射される燃料噴射量、燃料の噴射時期、機関回転速度、及び空燃比に関与する吸入空気量GA等に基づいてエンジン1の気筒内で発生するNOx量を算出し、その算出値を第1NOx量N1とする。また、SCR触媒41よりも下流の排気通路26に設けられたNOxセンサ150によって検出されるNOx量、つまりSCR触媒41によって浄化された排気中のNOx量を第2NOx量N2とし、次式(2)からNOx浄化率CFを算出する。

NOx浄化率CF=(第1NOx量N1−第2NOx量N2)/第1NOx量N1×100(%) ・・・(2)

そして、算出されたNOx浄化率CFが異常判定値α以下のときには、排気浄化機構によって行われるNOx浄化に異常ありと判定する。
ところで、熱劣化がそれほど進んでない酸化触媒31では、触媒床温が低い領域においてアルミナ上にNOxが吸着する。一方、触媒床温が高い領域では、吸着したNOxの分子間運動が活発になり、吸着したNOxは酸化触媒31から脱離するようになる。
図2に示すように、算出値である上記第1NOx量N1からSCR触媒41に流入する排気中の実NOx量NRを減じた値をNOx量誤差ΔN1(ΔN1=N1−NR)とした場合、上述した酸化触媒31でのNOxの吸着や脱離が起きると、NOx量誤差ΔN1は、「0」を中心としてプラス側やマイナス側に変動する。
すなわち、触媒床温が低く、酸化触媒31においてNOxの吸着が起きている場合、実NOx量NRは、算出値である上記第1NOx量N1よりも少なくなるため、NOx量誤差ΔN1はプラス側の値になる。
一方、触媒床温が高く、酸化触媒31においてNOxの脱離が起きている場合、実NOx量NRは、算出値である上記第1NOx量N1よりも多くなるため、NOx量誤差ΔN1はマイナス側の値になる。
こうしたNOx量誤差ΔN1の変動に同期して、NOx浄化率CFも変動する。
すなわち、酸化触媒31においてNOxの吸着が起きており、NOx量誤差ΔN1がプラス側の値になるときには、実NOx量NRの減少に伴い、SCR触媒41を通過した後の排気に含まれるNOx量も少なくなる。従って、NOx量誤差ΔN1が「0」のときと比較して、NOx浄化率CFは高くなる。
一方、酸化触媒31においてNOxの脱離が起きており、NOx量誤差ΔN1がマイナス側の値になるときに、実NOx量NRの増大とSCR触媒41に吸着されているアンモニア量の不足とが重なると、SCR触媒41を通過した後の排気に含まれるNOx量は増加する。従って、NOx量誤差ΔN1が「0」のときと比較して、NOx浄化率CFは低くなる。ここで、図2に丸印Eにて示すように、低下したNOx浄化率CFが異常判定値α以下であると、そうしたNOx浄化率CFの低下が、酸化触媒31での脱離現象に起因した一時的なものであって排気浄化機構自体には異常が無いにもかかわらず、NOx浄化に異常ありと誤判定されてしまう。
ここで、エンジン1に酸化触媒31が装着されてから同酸化触媒31に加えられた熱負荷(熱量)を積算した総熱負荷値THLが大きくなるにつれて、酸化触媒31の熱劣化度は高くなっていく。そして、総熱負荷値THLがある値(THLD)に達して酸化触媒31の熱劣化度がある値(A1)にまで達すると、それ以降、NOx量誤差ΔN1の変動幅やNOx浄化率CFの変動幅は小さくなり、上記誤判定も起きにくくなる。
こうした変動幅の減少は、酸化触媒31の熱劣化がある程度以上に進行すると、酸化触媒31におけるNOxの吸着現象や脱離現象がほとんど起きなくなるために起きるものである。なお、こうした吸着現象や脱離現象の消失は、酸化触媒31の総熱負荷値THLが大きくなるにつれて、アルミナが焼結して表面積が低下するため、あるいは塩基点に硫黄が吸着されることによりNOxの吸着点が減少するためであると推測される。
そこで、本実施形態では、排気浄化機構自体には異常が無いにもかかわらず、上述した脱離現象に起因した一時的なNOx浄化率CFの低下により、NOx浄化に異常ありと誤判定されてしまうことを抑えるために、上記異常判定値αを適切に可変設定するようにしている。
以下、図3及び図4を参照して、異常判定値αの設定処理についてその手順を説明する。なお、本処理は、制御装置80によって所定周期毎に実行される。
本処理が開始されるとまず、SCR触媒41のアンモニア吸着量NHが吸着量判定値NHDを超えているか否かが判定される(S100)。
アンモニア吸着量NHは、尿素添加量や排気温度などに基づいて算出される。また、SCR触媒41に吸着されているアンモニアの量が一時的に少ない状態になると、エンジン1で発生したNOxを十分に浄化することができず、NOx浄化率CFが異常判定値α以下になるおそれがある。そこで、吸着量判定値NHDには、アンモニア吸着量NHが吸着量判定値NHD以下であることに基づき、一時的ではあるものの、現在のアンモニア吸着量NHが、エンジン1で発生したNOxを十分に浄化することができない程度に少ない量であると判定することのできる値が設定されている。
そして、アンモニア吸着量NHが吸着量判定値NHDを超えているときには(S100:YES)、図4に示すように、異常判定値αとして、可変とされる異常判定値αの中で最も高い第1判定値α1が設定される(S130)。そして、本処理は一旦終了される。
一方、アンモニア吸着量NHが吸着量判定値NHD以下であるときには(S100:YNO)、酸化触媒31の上記総熱負荷値THLが熱負荷判定値THLD以下であるか否かが判定される(S110)。
総熱負荷値THLは、酸化触媒31よりも下流の排気通路26に設けられた第2排気温度センサ120の検出値を使って算出される。例えば、第2排気温度センサ120の検出値であって、酸化触媒31を通過した排気の温度である上記第2排気温度TH2が高いときほど値が大きくなる温度カウント値を用意しておく。そして、予め定められた周期毎に、そのときの第2排気温度TH2に応じた温度カウント値を求めるとともに、温度カウント値の積算値を算出し、その積算値を現在の総熱負荷値THLとする。また、熱負荷判定値THLDは、総熱負荷値THLがその熱負荷判定値THLD以下であることに基づき、酸化触媒31においてNOxの吸着及び脱離が起きると判定することのできる値が設定されている。
そして、総熱負荷値THLが熱負荷判定値THLDを超えているときには(S110:NO)、図4に示すように、異常判定値αとして、上記第1判定値α1よりも低い値である第2判定値α2が設定される(S140)。そして、本処理は一旦終了される。
一方、総熱負荷値THLが熱負荷判定値THLD以下であるときには(S110:YES)、第2排気温度TH2が温度判定値THD以上であるか否かが判定される(S120)。温度判定値THDは、第2排気温度TH2がその温度判定値THD以上であることに基づき、酸化触媒31の温度が、同酸化触媒31からNOxが脱離する温度になっていることを判定することのできる値が設定されている。
そして、第2排気温度TH2が温度判定値THD未満であるときには(S120:NO)、異常判定値αとして上記第2判定値α2が設定される(S140)。そして、本処理は一旦終了される。
一方、第2排気温度TH2が温度判定値THD以上であるときには(S120:YES)、図4に示すように、異常判定値αとして、上記第2判定値α2よりも低い値である第3判定値α3が設定される(S150)。そして、本処理は一旦終了される。
次に、上記設定処理の作用を説明する。
酸化触媒31に吸着されたNOxが脱離する条件が成立していたとしても、SCR触媒41に吸着されているアンモニアの量が十分にあれば、酸化触媒31から脱離したNOxをSCR触媒41で浄化することができるため、NOx浄化率CFが異常判定値α以下にまで低下することは抑えられる。逆に、SCR触媒41に吸着されているアンモニアの量が十分に足りていないと、酸化触媒31から脱離したNOxをSCR触媒41で十分に浄化することができないため、NOx浄化率CFが異常判定値α以下にまで低下するおそれがある。
そこで、上記設定処理では、SCR触媒41のアンモニア吸着量NHが吸着量判定値NHD以下であるという条件が成立しており(S100:YES)、かつ酸化触媒31に吸着されたNOxの脱離条件が成立するときには(S110:YES、S120:YES)、異常判定値αの値は、最も低い第3判定値α3に設定される。従って、酸化触媒31からのNOx脱離に起因する一時的なNOx浄化率CFの低下が起きる場合に、NOx浄化率CFが異常判定値α以下になることが抑えられる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)酸化触媒31に吸着されたNOxが脱離する条件が成立しており、かつアンモニア吸着量NHが吸着量判定値NHD以下であるという条件が成立するときには、それら各条件がともに成立しないときと比較して、異常判定値αの値を低くするようにしている。そのため、酸化触媒31からのNOx脱離に起因する一時的なNOx浄化率CFの低下が起きる場合に、NOx浄化率CFが異常判定値α以下になることが抑えられる。従って、排気浄化機構自体には異常が無いにもかかわらず、NOx浄化に異常ありと誤判定されることを抑えることができる。
(2)酸化触媒31におけるNOxの吸着及び脱離現象は、酸化触媒31の熱劣化があまり進行していない状態のときに起きやすい。また、酸化触媒31の熱劣化があまり進行していない状態であっても、酸化触媒31の温度がある温度以下の場合には、NOxの吸着は起きるものの脱離は起きにくい。ここで、酸化触媒31の熱劣化の度合は、酸化触媒31の熱負荷を積算した総熱負荷値THLが大きいときほど高くなる。また、そうした熱負荷は、酸化触媒31よりも下流の排気通路26に設けられた第2排気温度センサ120の検出値を使って算出することが可能である。そして、NOxの脱離が起きる程度に酸化触媒31の温度が高いか否かは、同第2排気温度センサ120の検出値に基づいて判定可能である。
そこで、酸化触媒31の熱負荷を積算した総熱負荷値THLを第2排気温度センサ120の検出値を使って算出している。また、総熱負荷値THLが熱負荷判定値THLD以下であり、かつ第2排気温度センサ120の検出値が温度判定値THD以上であるという条件が成立するときには、酸化触媒31に吸着されたNOxが脱離する条件が成立していると判定するようにしている。従って、酸化触媒31に吸着されたNOxが脱離する条件が成立しているか否かを適切に判定することができる。
(3)アンモニア吸着量NHが吸着量判定値NHD以下であるという条件が成立しないときに設定される異常判定値αを第1判定値α1とする。そして、アンモニア吸着量NHが吸着量判定値NHD以下であるという条件が成立しており(S100:NO)、かつ酸化触媒31に吸着されたNOxが脱離する条件が成立しないときには(S110:NO)、異常判定値αとして第1判定値α1よりも低い値である第2判定値α2を設定するようにしている。
従って、排気浄化機構自体には異常が無いにもかかわらず、SCR触媒41に吸着されたアンモニアの量が吸着量判定値NHD以下に少なく、浄化可能なNOx量が少ないとき、つまりNOx浄化率CFが低下しやすいときには、異常判定値αとして、第1判定値α1よりも低い値である第2判定値α2が設定される。そのため、NOx浄化率CFが異常判定値α以下になることを抑えることができ、排気浄化機構自体には異常が無いにもかかわらず、NOx浄化に異常ありと誤判定されることを抑えることができる。
また、アンモニア吸着量NHが吸着量判定値NHD以下であるという条件が成立しており(S100:NO)、かつ酸化触媒31に吸着されたNOxが脱離する条件が成立するとき(S110:YES、及びS120:YES)、つまりNOx浄化率CFが更に低下しやすいときには、次のように異常判定値αを設定する。すなわち、異常判定値αとして、第2判定値α2よりも低い値である第3判定値α3を設定するようにしている。従って、この場合にも、NOx浄化率CFが異常判定値α以下になることを抑えることができ、排気浄化機構自体には異常が無いにもかかわらず、NOx浄化に異常ありと誤判定されることを抑えることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、異常判定値αを3段階に変更するようにしたが、2段階に変更するようにしてもよい。
例えば、図5に示すように、アンモニア吸着量NHが吸着量判定値NHD以下であっても、酸化触媒31に吸着されたNOxが脱離する条件が成立しないときには、異常判定値αを、アンモニア吸着量NHが吸着量判定値NHDを超えているときに設定される判定値αAと同じにする。一方、アンモニア吸着量NHが吸着量判定値NHD以下であり、かつ酸化触媒31に吸着されたNOxが脱離する条件が成立するときには、異常判定値αを、上記判定値αAよりも低い判定値αBに設定するようにしてもよい。
また、異常判定値αを4段階以上に変更するようにしてもよい。
・酸化触媒31の総熱負荷値THLは、エンジン1を搭載した車両の総走行距離が長くなるほど大きくなる傾向がある。そこで、より簡易的には、エンジン1を搭載した車両の総走行距離に基づいて総熱負荷値THLを求めるようにしてもよい。
・酸化触媒31、フィルタ32、SCR触媒41、及びアンモニア酸化触媒51の配設数は適宜変更することができる。
・排気温度センサやNOxセンサの配設数は適宜変更することができる。
・尿素水を使用するようにしたが、アンモニア成分を含む還元剤であれば、他の還元剤でもよい。
1…エンジン、2…シリンダヘッド、3…吸気通路、4a〜4d…燃料噴射弁、5…燃料添加弁、6a〜6d…排気ポート、7…インテークマニホールド、8…エキゾーストマニホールド、9…コモンレール、10…サプライポンプ、11…ターボチャージャ、13…EGR通路、14…EGRクーラ、15…EGR弁、16…吸気絞り弁、17…アクチュエータ、18…インタークーラ、19…エアフロメータ、20…絞り弁開度センサ、21…クランク角センサ、22…アクセル操作量センサ、23…外気温度センサ、24…車速センサ、25…イグニッションスイッチ、26…排気通路、27…燃料供給管、30…第1浄化部材、31…酸化触媒、32…フィルタ、40…第2浄化部材、41…選択還元型NOx触媒(SCR触媒)、50…第3浄化部材、51…アンモニア酸化触媒、60…分散板、80…制御装置、100…第1排気温度センサ、110…差圧センサ、120…第2排気温度センサ、130…第3排気温度センサ、140…第4排気温度センサ、150…NOxセンサ、200…尿素水供給機構、210…タンク、220…ポンプ、230…尿素添加弁、240…尿素水通路。

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられた酸化触媒と、前記酸化触媒よりも下流の排気通路に設けられてNOxを浄化するNOx浄化触媒と、前記NOx浄化触媒に流入する排気にアンモニア成分を含む還元剤を添加する還元剤添加機構と、前記NOx浄化触媒よりも下流の排気通路に設けられたNOxセンサと、を備えており、前記NOx浄化触媒に流入する排気中のNOx量を算出して、その算出されたNOx量と前記NOxセンサで検出されたNOx量とに基づいてNOx浄化率を算出し、その算出されたNOx浄化率が予め設定された異常判定値以下のときにはNOx浄化に異常ありと判定する排気浄化機構の異常診断装置であって、
    前記酸化触媒に吸着されたNOxが脱離する条件が成立しており、かつ前記NOx浄化触媒のアンモニア吸着量が所定の閾値以下であるという条件が成立するときには、前記各条件がともに成立しないときと比較して、前記異常判定値を低くする
    ことを特徴とする排気浄化機構の異常診断装置。
  2. 前記酸化触媒よりも下流の排気通路に排気温度センサを備えており、
    前記酸化触媒の熱負荷を積算した総熱負荷値を前記排気温度センサの検出値を使って算出するとともに、
    前記総熱負荷値が所定の閾値以下であり、かつ前記排気温度センサの検出値が所定の閾値以上であるという条件が成立するときには、前記酸化触媒に吸着されたNOxが脱離する条件が成立していると判定する
    請求項1に記載の排気浄化機構の異常診断装置。
  3. 前記アンモニア吸着量が所定の閾値以下であるという条件が成立しないときに設定される前記異常判定値を第1判定値としたときに、前記アンモニア吸着量が前記閾値以下であるという条件が成立しており、かつ前記酸化触媒に吸着されたNOxが脱離する条件が成立しないときには、前記異常判定値として前記第1判定値よりも低い値である第2判定値を設定し、
    前記アンモニア吸着量が前記閾値以下であるという条件が成立しており、かつ前記酸化触媒に吸着されたNOxが脱離する条件が成立するときには、前記異常判定値として前記第2判定値よりも低い値である第3判定値を設定する
    請求項1または2に記載の排気浄化機構の異常診断装置。
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