JP2016204124A - 簡便組み立てローラコンベア支持台 - Google Patents

Abstract

【課題】ローラコンベアと支持台を、利用現場で組み立て又は分解するに当たり、可能な限り、締め付ける作業や緩める作業等道工具や着脱部品を使わない構造のコンベア支持台を提供する。
【解決の手段】ローラコンベア支持台のローラコンベア底面を支持する平面視略長方形の支持部に、ボルト及びナットやＣ型クランプ等を使う締め付ける構造以外の方法で、両者が完全に強固に接触して組み立てる方法をとらず、ローラコンベアのフレームが上記支持部より浮き上がることを抑制する構造を備えた。
【選択図】図１

Description

本発明は、主に圃場内で移動又は移設しながら利用するローラコンベア支持台に関する。

現在の農作業現場、特に収穫物の圃場内からの搬出作業は、機械化が遅れており、人力による搬出、又は搬出を補助する圃場内を移動する車両まで人力で運ぶ方法が主流で、作業者の大きな肉体的負担と長い作業時間を要し、作業効率アップ及び生産コスト低減の妨げとなっている。

一部でローラコンベアの導入が進んでいるが、収穫した後の畝の上に直接配列、又は材木を敷いたりプラスチックの箱の上において利用しており、ローラコンベアを持ち歩くことによる移動又は移設、コンベアのつなぎ目の段差や曲がり及び収穫物を入れた箱が途中で止まるため、人力の介添えが必要等の課題も多く、人手の節約や中腰作業の解消に大きな成果を発揮しておらず、コンベアの普及は進んでいない。

特開２０１４−２２７２４１に「圃場内利用ローラコンベア搬送装置が提案されており、コンベアの支持部は畝溝に接地して設ける構造で、それなりの評価を得ているが、更なる使い勝手の良さが求められている。

大多数の農家は、ボルト及びナット等による着脱や調整を嫌い、特に圃場内での作業は、工具等の携帯を必要とすることや、ボルト及びナットやＣ型クランプの紛失も嫌う。即ち、締め付け作業や調整作業を極端に嫌う傾向にあり、ある意味、もっともな願望である。
一方、ローラコンベアと支持台の回送にはコンベアと支持部は簡単に分解組み立てが出来る構造が望ましく、同時に安全で確実な利用条件である、傾斜地の重力や、少々の外力では倒れない構造が望まれる。

通常長さ３メートルのコンベアを直列に並べて利用し、コンベアを支持する支持台の脚部は畝溝に接地するので、コンベアを支える支持位置は畝たてピッチ、即ち畝溝間の距離の倍数の距離に制約を受け、同時に一見並行で等間隔に見える畝幅、畝溝幅、畝たてのピッチは微妙に異なり、配列するローラコンベア支持台の中心間距離は移動又は移設の度に変化し、畝溝は残差もあり凸凹もあり、畝溝幅の許容値は小さいので、移動中及び移動又は移設の度に少量のローラコンベア支持台中心間距離の変更が必要となる。

特開２０１４−２２７２４１号公報

圃場内で利用するローラコンベア、同コンベアを中空位置に支持するローラコンベア支持台において、両者を合体させて利用できる状態に組み立てるに当たり、可能な限り、締め付ける作業や緩める作業等で道工具や着脱部品を使う作業不要なローラコンベア支持台を提供する。

一般に、コンベアを支持する支持台の接地場所は畝溝であり、一見並行で等間隔に見える畝幅、畝溝幅、畝たてのピッチは微妙に異なり、配列するローラコンベア支持台の中心間距離は移動又は移設の度に変化し、凸凹の畝溝、残渣の残った畝溝の脚部に加わる外力は小さくない。移動中及び移動又は移設の度に少量のローラコンベア支持台の中心間距離の調整が望ましく、前述の調整作業が不要なローラコンベア支持台を提供する。

ローラコンベア支持台のローラコンベア底面を支持する平面視略長方形の支持部に、ボルト及びナットやＣ型クランプ等を使う締め付ける構造以外の方法で、両者が完全に強固に接触して組み立てる方法をとらず、ローラコンベアのフレームが上記支持部より浮き上がることを抑制する構造を備えた。

締め付ける作業をなくして、コンベアとコンベア支持台を組み立て分解できるので、同作業が簡単迅速に行うことが出来、支持台のお互いの距離の調整も簡単で、移動中又は移設時の微妙な前記支持台のお互いの距離の変化は、加わる外力に自動的に倣っていく。

本発明の支持台のローラコンベア支持部にコンベアを載せた図で、コンベアを一部切欠いた概略平面図である。 図1の矢視Ａ−Ａの概略正面図である。 図1の矢視Ｂ−Ｂの概略側面図である。 図３の矢視Ｃ−Ｃの一部を示す、コンベア浮き上がり抑止金具の概略垂直断面図である。 図4に示すコンベア浮き上がり抑止金具の他の実施例を示す概略垂直断面図である。 一対の車輪を備え、車輪がコンベアの短手方向に転動する脚部の概略側面図である。 一対の車輪を備え、車輪がコンベアの長手方向に転動する脚部の概略側面図である。

以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態の一例を説明する。

図に示すローラコンベア支持台１は、ローラコンベア支持部２、脚部３及びローラコンベア浮き上がり抑止金具５で構成している。

（ローラコンベア支持部）
ローラコンベア支持部２は、1本の主水平横梁２１、2本一対で主水平横梁２１に平行で上面が同じ高さとなる補助水平横梁２２、及び2本一対で主水平横梁２１に直交し主水平横梁２１及び補助水平横梁２２の上面に架け渡して配置してローラコンベアの側面を挟んで短手方向の移動を抑制するローラコンベア挟持兼縦梁部材２３で構成する。

（脚部）
脚部3は、図６及び図７に示すごとく、2本一対の車輪を介してローラコンベア支持部２を支持する方法、
又は図１〜３に示す2本一対の支柱３１でローラコンベア支持部２を支持する方法があるが、支柱３１は3本又は4本の支柱を備える構造でも良い。

（ローラコンベア浮き上がり抑止金具）
ローラコンベア浮き上がり抑止金具５は、図４に一例を示す抑止軸５１が抑止軸稼動位置５１１の場合は、ローラコンベアのフレーム４１のフレーム下面４１３の上面を押さえる構造である。
又、抑止軸位置決めピン５３は抑止軸５１が抑止軸稼動位置５１１の場合又は抑止軸待機位置５１２の場合、共に抑止軸５１が定位置を動かないための物である。
抑止軸５２と抑止軸位置決めピン５３はゆとりある長さの紐でローラコンベア支持部２と連結し、落下防止兼紛失防止の対策を採ると良い。
尚、図５は非常に単純な構造の例で、ローラコンベア挟持兼縦梁部材２３に設けた穴が抑止軸ガイド兼保持部５２の役目を担う構造である。
又、本例では一対のローラコンベア浮き上がり抑止金具５を二箇所に設けたが、ローラコンベア挟持兼縦梁部材２３の略中央に一対一組を設けても良い。

＜発明商品の利用方法＞
ローラコンベア支持部２に備える2対計4個のローラコンベア浮き上がり抑止金具５の抑止軸５２を抑止軸待機位置５１２にした状態で、コンベアをローラコンベア支持部2の上に仮置きして、コンベア４の底面とローラコンベア支持部２の上面を略密着し、抑止金具５の抑止軸５２を抑止軸稼動位置５１２にセットする。その際、抑止軸位置決めピン５３と抑止軸位置決めピン穴５４は変更する。

＜発明商品の利点＞
道具や紛失の恐れが高い部品を使用せず、ローラコンベアと支持台を簡単迅速に組み立て分解が出来る優れた利点がある。

〔その他の実施形態〕
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。

ローラコンベアに支持台を簡単に組み付けることができるので、ローラコンベアを頻繁に移設や移動を繰り返す圃場や工事現場などで物を運ぶ作業の効率化に大いに貢献できる。

１ 支持台
２ ローラコンベア支持部
２１ 主水平横梁
２２ 補助水平横梁
２３ ローラコンベア挟持兼縦梁部材
３ 脚部
３１ 支柱
３２ 支柱下端接地部
３３ 車輪
３４ 車輪支持フォーク
４ ローラコンベア
４１ ローラコンベアのフレーム
４１１ フレーム上面
４１２ フレーム垂直面
４１３ フレーム下面
４２ ローラ
４３ ローラ回転軸
５ ローラコンベア浮き上がり抑止金具
５１ 抑止軸
５２ 抑止軸ガイド兼保持部
５３ 抑止軸位置決めピン
５４ 抑止軸位置決めピン穴
５１１ 抑止軸稼動位置
５１２ 抑止軸待機位置

Claims (4)

1. 圃場内の畝の上又は作物の上中空位置に配置して利用するローラコンベアの両端部近くの任意の底面、又は片方の端部近くの任意の底面を支持するローラコンベア支持台にあって、
   該支持台は、ローラコンベア底面を支持する平面視略長方形の支持部と、この支持部の下部に連結される脚部とを備え、
   上記支持部は、ローラコンベアの短手方向に挟持する少なくとも一対の突設部を有し、上記支持部とローラコンベア底面間において、両者をボルト及びナット又はＣ型クランプを用いて強固に固定する締め付ける方法以外の方法で、ローラコンベアが上記支持部から浮き上がることを抑止する構造を有することを特徴とするローラコンベア支持台。
2. ローラコンベアが、該ローラコンベアの短手方向にのみ移動可能となるように上記脚部に一対の車輪が配設されている請求項１に記載のローラコンベア支持台。
3. ローラコンベアが、該ローラコンベアの長手方向にのみ移動可能となるように上記脚部に一対の車輪が配設されている請求項１に記載のローラコンベア支持台。
4. 請求項１に記載のローラコンベア支持台にあって、該支持台の上記脚部が２本、３本又は４本のいずれかの本数の支持支柱で地面より支持されるローラコンベア支持台。

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