JP2016201710A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像前に観賞時の被写体の大きさを容易に確認することができる撮像装置を提供すること。
【解決手段】画像を印刷または表示する装置から観賞媒体のサイズの情報を取得し設定する、もしくは撮影者が観賞媒体のサイズを設定する、印刷サイズ設定手段と、画像データを取得する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像データを表示する表示手段と、前記画像データの一部分の大きさを画像全体に対する比率で算出するサイズ算出手段と、前記画像データの一部分を前記サイズ算出手段で算出した比率と、前記観賞媒体サイズ設定手段により設定した観賞媒体のサイズの情報に基づき、印刷または表示される原寸大にリサイズし、前記画像データに重ねて前記表示手段に表示することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に被写体の一部を、印刷物又は表示装置に表示される際の画像サイズに応じた大きさにリサイズし、スルー画像上に表示させる撮像装置に関する。
撮像装置により撮像した画像を印刷物、またはデジタルフォトフレーム等で観賞することが行われている。しかしながら、撮像時のフレーミングにおいては観賞時の被写体の大きさがイメージしづらく、 撮像した画像を観賞する際に、細部が確認できないほど被写体が小さくなってしまうという問題が起きることがあった。
上記問題に対し、観賞時の被写体の大きさを確認するための技術として、特許文献1がある。特許文献1は、スルー画像上にガイド目盛を表示させ、被写体をユーザーが意図した大きさに印刷できるような撮像補助を行う技術である。以下、印刷物のサイズ、またはデジタルフォトフレームなどの表示装置のサイズを、観賞媒体サイズと称する。また、画像を観賞媒体サイズにリサイズした時のサイズを、実観賞サイズと称する。
特開2005−341052号公報
特許文献1に記載の技術では、表示部に所定サイズのガイド目盛を表示し、相対的に被写体の大きさの確認を行うため、実観賞サイズでの被写体の大きさがイメージしづらいという課題は残っている。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザーが被写体の実観賞サイズを確認することで、撮像時のフレーミングによる失敗を軽減するための撮像補助を行うことである。
上記目的を達成するために、本発明に係わる撮像装置は、画像を印刷または表示する装置から観賞媒体のサイズの情報を取得し設定する、もしくは撮影者が観賞媒体のサイズを設定する、観賞媒体サイズ設定手段と、画像データを取得する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像データを表示する表示手段と、前記画像データの一部分の大きさを画像データ全体に対する比率で算出するサイズ算出手段と、前記画像データの一部分を前記サイズ算出手段で算出した比率と、前記観賞媒体サイズ設定手段により設定した観賞媒体のサイズの情報に基づき、印刷または表示される原寸大にリサイズし、前記画像データに重ねて前記表示手段に表示することを特徴とする。
本発明によれば、想定している観賞媒体サイズの大きさに基づいた被写体の実観賞サイズを撮像前に確認することができるため、撮像時のフレーミングによる失敗を軽減するための撮像補助を行う撮像装置を提供することができる。
本発明の各実施の形態に共通する撮像装置の概略ブロック構成図である。 本発明の各実施の形態に共通する、外部デバイスから観賞媒体サイズ情報を取得する手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例1における観賞サイズ確認モードの一連の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例1における実観賞サイズ画像作成処理のフローチャートである。 本発明の各実施の形態に共通する、画像データの一部分の水平・垂直方向の画素数を算出する例である。 本発明の各実施の形態に共通する、画像データ全体の水平方向の画素数を算出する例である。 本発明の各実施の形態に共通する、リサイズ後の表示画面の例を示す例である。 本発明の各実施の形態に共通する、フレーミング再調整の例である。 本発明の実施例2における観賞サイズ確認モードの一連の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例2におけるタッチパネルによる画像の局所範囲選択方法の例である。
以下、図1〜図11を参照して、本発明の各実施例の動作を説明する。
<実施例1>
実施例1では、撮像部から得られた画像データに対して、被写体の人物の顔の大きさが、設定した閾値より小さい場合に、画像データの顔部分を実観賞サイズにリサイズし、リサイズした顔画像を表示部に表示する例について述べる。
図1は本発明の各実施の形態に共通する、撮像装置100の構成例を示すブロック図である。図1において、撮像レンズ103はズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群である。シャッター101は絞り機能を備えるシャッターである。撮像部22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器23は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。バリア102は、撮像装置100の、撮像レンズ103を含む撮像系を覆うことにより、撮像レンズ103、シャッター101、撮像部22を含む撮像系の汚れや破損を防止する。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部24では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、メモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器13は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器13を介して表示部28により表示される。表示部28は、LCD等の表示器上に、D/A変換器13からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によって一度A/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器13においてアナログ変換し、表示部28に逐次転送して表示することで、電子ビューファインダとして機能し、スルー画像表示を行える。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部50は、撮像装置100全体を制御する。前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。52はシステムメモリであり、RAMが用いられる。システムメモリ52には、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部はメモリ32、D/A変換器13、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。シャッターボタン60、モード切り替えスイッチ65、操作部70はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。
シャッターボタン60は、第1シャッタースイッチ、第2シャッタースイッチの動作を行うための操作手段である。第1シャッタースイッチは、撮像装置100に設けられたシャッターボタン60の操作途中、いわゆる半押し(撮像準備指示)でONとなり、第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理等の動作を開始する。
第2シャッタースイッチは、シャッターボタン60の操作完了、いわゆる全押し(撮像指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮像処理の動作を開始する。
モード切り替えスイッチ65は、システム制御部50の動作モードを静止画記録モード、動画記録モード、再生モード等のいずれかに切り替える。静止画記録モードに含まれる撮影モードとして、観賞サイズ確認モード、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード等がある。モード切り替えスイッチ65で、静止画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに直接切り替えられる。あるいは、モード切り替えスイッチ65で静止画撮影モードに一旦切り換えた後に、静止画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
操作部70の各操作部材は、表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。利用者は、表示部28に表示されたメニュー画面と、上下左右の4方向ボタンやSETボタンとを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
記録媒体I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮像された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。外部I/F19は、外部モニターやプリンタ、デジタルフォトフレーム等の外部デバイス201とのインターフェースである。また、本発明において、外部デバイス201は、観賞媒体サイズの情報を外部I/F19を通じて撮像装置100に送信する機構を持つものとする。
上述した撮像装置100では中央1点AFや顔AFを用いた撮像が可能である。中央1点AFとは撮像画面内の中央位置1点に対してAFを行うことである。顔AFとは顔検出機能によって検出された撮像画面内の顔に対してAFを行うことである。
顔検出機能について説明する。システム制御部50は顔検出対象の画像データを画像処理部24に送る。システム制御部50の制御下で画像処理部24は、当該画像データに水平方向バンドパスフィルタを作用させる。また、システム制御部50の制御下で画像処理部24は処理された画像データに垂直方向バンドパスフィルタを作用させる。これら水平及び垂直方向のバンドパスフィルタにより、画像データよりエッジ成分が検出される。
その後、システム制御部50は、検出されたエッジ成分に関してパターンマッチングを行い、目及び鼻、口、耳の候補群を抽出する。そして、システム制御部50は、抽出された目の候補群の中から、予め設定された条件(例えば2つの目の距離、傾き等)を満たすものを、目の対と判断し、目の対があるもののみ目の候補群として絞り込む。そして、システム制御部50は、絞り込まれた目の候補群とそれに対応する顔を形成する他のパーツ(鼻、口、耳)を対応付け、また、予め設定した非顔条件フィルタを通すことで、顔を検出する。システム制御部50は、顔の検出結果に応じて上記顔情報を出力し、処理を終了する。このとき、顔の数などの特徴量をシステムメモリ52に記憶する。
以上のようにライブビュー表示あるいは再生表示される画像データを画像解析して、画像データの特徴量を抽出して被写体情報を検出することが可能である。被写体情報としては、他にも顔認識や、赤目判定や目の検出、目つむり検出、笑顔検出等の様々な情報がある。顔認識とは、システム制御部50が、画像データを画像解析して得た特徴量により、個人を識別する機能のことである。顔認識に使用される個人の特徴量の情報は、不揮発性メモリ56に記録されているものとする。
なお、顔AFと同時に顔AE,顔FE、顔WBを行うことができる。顔AEとは検出された顔の明るさに合わせて、画面全体の露出を最適化することである。顔FEとは検出された顔を中心にフラッシュの調光をすることである。顔WBとは、検出された顔の色に合わせて画面全体のWBを最適化することである。
なお操作部70の一つとして、表示部28に対する接触を検知可能なタッチパネルを有する。タッチパネルと表示部28とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネルを光の透過率が表示部28の表示を妨げないように構成し、表示部28の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネルにおける入力座標と、表示部28上の表示座標とを対応付ける。
これにより、恰もユーザーが表示部28上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUIを構成することができる。システム制御部50はタッチパネルへの以下の操作を検出できる。タッチパネルを指やペンで触れたこと(以下、タッチダウンと称する)。タッチパネルを指やペンで触れている状態であること(以下、タッチオンと称する)。タッチパネルを指やペンで触れたまま移動していること(以下、ムーブと称する)。
タッチパネルへ触れていた指やペンを離したこと(以下、タッチアップと称する)。タッチパネルに何も触れていない状態(以下、タッチオフと称する)。これらの操作や、タッチパネル上に指やペンが触れている位置座標は内部バス111を通じてシステム制御部50に通知され、システム制御部50は通知された情報に基づいてタッチパネル上にどのような操作が行なわれたかを判定する。ムーブについてはタッチパネル上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。またタッチパネル上をタッチダウンから一定のムーブを経てタッチアップをしたとき、ストロークを描いたこととする。素早くストロークを描く操作をフリックと呼ぶ。
フリックは、タッチパネル上に指を触れたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作であり、言い換えればタッチパネル上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行なわれたと判定できる。また、所定距離以上を、所定速度未満でムーブしたことが検出された場合はドラッグが行なわれたと判定するものとする。タッチパネルは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。
なお、撮像装置100は、主被写体選択手段を持つものとする。主被写体選択手段とは、顔検出機能にて検出された顔情報の中から、主被写体とする人物の顔をユーザーが選択できる機能である。ここでの主被写体選択方法は、操作部70や、タッチパネルを用いて選択を行う方法があるが、主被写体選択方法はこの限りではない。選択された主被写体の情報は、メモリ32に記憶される。
また、撮像装置100は、観賞媒体サイズ設定手段を持つものとする。観賞媒体サイズは、システム制御部50が、外部I/F19に接続された外部デバイス201から情報を読み出す方法や、ユーザーにより操作部70やタッチパネルを用いる方法で設定される。ただし観賞媒体サイズ設定機能の実現方法はこの限りではない。設定された値はシステム制御部50により、不揮発性メモリ56に記録される。
図2は本発明の各実施の形態に共通する観賞媒体サイズの設定方法のうち、外部デバイス201としてデジタルフォトフレームを接続した例をフローチャートで示したものである。
ステップS301で、撮像装置100は外部I/F19を通してデジタルフォトフレームと接続される。次にステップS302で、システム制御部50が外部I/F19からデジタルフォトフレームの観賞媒体サイズの情報を読み出し、不揮発性メモリ56に記録して、処理を終了する。
図3は実施例1における観賞サイズ確認モードの一連の流れを示したフローチャートである。ここで、撮像装置100は、観賞媒体サイズの情報がすでに設定されているものとする。まずステップS201で、ユーザーがモード切り替えスイッチ65を用いて、静止画記録モードの撮影モードとして、観賞サイズ確認モードを設定することで、観賞サイズ確認モードの処理が開始される。
次にステップS202では、システム制御部50が、あらかじめ不揮発性メモリ56に記録されている観賞媒体サイズの情報を、表示部28に表示する処理を行い、記録されている観賞媒体サイズ情報をユーザーが確認する。ここで設定されている観賞媒体サイズの情報は、ユーザーが手動で希望の観賞媒体サイズに変更してもよい。システム制御部50が表示部28に表示する観賞媒体サイズの情報は、外部I/Fに接続された外部デバイス201から取得した情報と、ユーザーが設定した情報のうち、最も新しい設定を適応するものとする。
ステップS203では、ユーザーが撮像装置100を操作し、撮像する画角・フレーミングの調整を行う。ステップS204では、システム制御部50が、第1シャッタースイッチSW1がシステム制御部50に入力されるか否かを判定する。第1シャッタースイッチSW1が入力された場合はステップS205に進み、第1シャッタースイッチSW1が入力されない場合はステップS203に戻る。
ステップS205では、システム制御部50が画像データに対し、実観賞サイズへのリサイズ処理と、リサイズ画像の表示部28への表示処理を行う。以下ではシステム制御部50によるリサイズ処理と表示処理と、それに関わる準備処理を、実観賞サイズ画像作成処理と称する。実観賞サイズ画像作成処理の詳細は、後述する。ステップS206では、ステップS205にて作成された画像をユーザーが表示部28を見て確認し、撮像するか否かの判断を行う。
ステップS207では、システム制御部50が、第2シャッタースイッチSW2が、システム制御部50に入力されるか否かを判定する。第2シャッタースイッチSW2が入力されない場合はステップS208に進み、第2シャッタースイッチSW2が入力された場合はステップS209に進む。
ステップS208では、システム制御部50が、第1シャッタースイッチSW1が入力され続けているか否かを判断する。第1シャッタースイッチSW1が入力され続けていない場合、つまりシャッターボタン60の半押しが解除された場合はステップS203に戻る。第1シャッタースイッチSW1が入力され続けている場合はステップS207に戻る。
ステップS209では、システム制御部50は、入力された第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮像処理の動作を行う。
図4に、ステップS205で行う実観賞サイズ画像作成処理を、フローチャートで示す。まずステップS401では、システム制御部50が、画像処理部24により、取り込んだ画像データに対して顔検出処理を行い、顔が検出されるか否かを判定する。顔が検出された場合はステップS402へ進み、顔が検出されなかった場合は実観賞サイズ画像作成処理を終了する。
ステップS402では、システム制御部50が、画像処理部24により、ステップS401で検出された顔に対して顔認識がされるか否かを判定する。顔認識がされた場合はステップS403に進み、顔認識がされない場合にはステップS404に進む。
ステップS403では、システム制御部50が、画像処理部24により、ステップS402で認識された顔を、主被写体にするか否かをユーザーに選択させるよう表示部28に表示を出す。ユーザーから、顔認識された顔を主被写体にするという操作があれば、システム制御部50は、その顔を主被写体としてメモリ32に記憶し、ステップS405へ進む。ユーザーから、顔認識された顔を主被写体にしないという操作があれば、ステップS404へ進む。ステップS404では、システム制御部50が、画像処理部24により、ステップS401で検出された顔の中から、主被写体とする人物の顔をユーザーに選択させるよう表示部28に表示を出す。
ここでシステム制御部50は、ユーザーが選択した主被写体の情報を、メモリ32に記憶する。ステップS403、S404における主被写体の選択方法はユーザーが操作部70を用いて設定する方法や、タッチパネルで設定する方法などであるが、主被写体選択方法はこの限りではない。
ステップS405では、システム制御部50の制御下で画像処理部24が、画像データから、ステップS403、またはS404で設定された主被写体の顔の、水平・垂直方向の画素数情報を取得する(図5のα、β)。ステップS406では、システム制御部50の制御下で画像処理部24が、ステップS406で取得した主被写体の顔の画素数情報から、主被写体の顔の水平・垂直画素数の比を算出する(β/αを算出)。ステップS407では、システム制御部50の制御下で画像処理部24が、ステップS405で取得した主被写体の顔の水平方向画素数の、画像データ全体の水平方向画素数(図6のγ)に対する比を算出する(α/γを算出)。
次にステップS408では、システム制御部50の制御下で画像処理部24が、あらかじめ設定された観賞媒体サイズ情報に基づき、主被写体の顔の水平方向の実観賞サイズを算出する。計算としては、観賞媒体サイズの水平方向のサイズがXmmとすると、X*(α/γ)を算出することになる。
さらにステップS409では、システム制御部50の制御下で画像処理部24が、ステップS408で算出した主被写体の顔の水平方向の実観賞サイズと、ステップS406で算出した主被写体の顔の水平・垂直画素数の比から、主被写体の顔の垂直方向の実観賞サイズを算出する。計算としては、X*(α/γ)*(β/α)を算出することになる。
ステップS410では、システム制御部50が、画像処理部24により、ステップS409までに算出した主被写体の顔の大きさが閾値以上か否かを判定する。閾値の情報は、あらかじめ不揮発性メモリ56内に記録されているものとする。主被写体の顔の大きさが閾値以下の場合はステップS411に進む。閾値以上の場合は、実観賞サイズにした際に、被写体が十分認識可能な大きさになっているためリサイズの必要が無いものとして、画像のリサイズ処理を行わず、実観賞サイズ画像作成処理を終了する。
ステップS411では、システム制御部50が、画像処理部24により、画像データの主被写体の顔を、ステップS409までに算出した実観賞サイズの大きさにリサイズし、表示画面28に表示し、実観賞サイズ画像作成処理を終了する。表示部28の水平方向のサイズがXesmmで、ピクセル数がxepであるとする。その場合、表示部28に、顔の水平方向の大きさをX*(α/γ)の大きさにして表示するためのピクセル数は、(Xep*X*(α/γ))/Xesで算出できる。
同様に垂直方向の大きさをX*(α/γ)*(β/α)で表示するためのピクセル数は、((Xep*X*(α/γ))/Xes)*(β/α)で算出できる。
ここでステップS405からS411の処理を、具体的な数値を用いて示す。主被写体の顔の水平方向の画素数が400、垂直方向の画素数が600だとすると、顔の水平・垂直比が3/2と算出される。また、画像データの画素数が4000×2500の1000万画素であるとすると、全画像に対する顔の水平方向画素数の比は1/10と算出される。
観賞媒体サイズとしてL版が設定されていた場合、L版のサイズは127mm×89mmであるため、観賞時の顔の水平方向のサイズをxとすると、計算式はx=127*(1/10)となるため、観賞時には12.7mmで表示されることになる。顔の垂直方向のサイズをyとすると、顔の水平・垂直の比が3/2であることから、計算式はy=12.7*(3/2)となるため、観賞時には19.05mmで表示されることになる。
被写体の顔を、横12.7mm、縦19.05mmで表示する例を考える。例えば表示部28が640×480の画素数、40mm×30mmであるとする。顔の水平方向を、表示部28に12.7mmで表示するための画素数をwとする。計算式はw=(640*12.7)/40となるため、画像データ中の主被写体の顔の水平方向のピクセル数を203ピクセルにリサイズすれば、表示部28にて主被写体の顔の水平方向が12.7mmで表示されることになる。また水平・垂直比が3/2であることから、垂直方向を19.05mmで表示するためのピクセル数をzとすると、計算式はz=203*(3/2)となる。つまり、ピクセル数が304ピクセルになるようにリサイズすれば、表示部28にて主被写体の顔の垂直方向が19.05mmで表示されることになる。
システム制御部50は、画像処理部24により、主被写体の顔画像を算出したピクセル数になるようリサイズし、その画像データをメモリ32に記憶する。ここでシステム制御部50は、ユーザーが実観賞サイズでの被写体の頭部全体を確認できるよう、顔検出された顔の範囲よりも大きな範囲を、リサイズする範囲としてもよい。その実現方法は、選択された顔画像データに対して、中心から所定の係数をかけたピクセル数の範囲までのリサイズを行い、表示をする方法がある。しかし実現方法はこの限りではない。
元の画像データと、リサイズした顔画像データを画像処理部24で重ね合わせ、その画像データをメモリ32に記録する。さらにその画像データを、表示部28を用いて表示する。リサイズした顔のデータを元の画像データと重ね合わせる方法は、例えばリサイズした顔画像の最左上の画素を、表示部28の最左上の画素に揃えるなどの方法である(図7)。ただし画像の重ね合わせの方法はこの限りではない。
本実施例では、リサイズ後の画像データが閾値より小さい場合にリサイズ処理を行わない構成としたが、リサイズ後の画像データの水平・垂直方向いずれかのサイズが、表示部28の水平・垂直方向いずれかのサイズより大きい場合に、リサイズ処理を行わない構成としても良い。なお、上記算出方法は、本実施例の一形態に過ぎず、本発明の算出方法をこれに限定するものではない。
図8は実施例1で示した図3のステップS203における、ユーザーによるフレーミング再調整の一例である。主被写体の顔の撮像時の大きさをユーザーが確認し、小さいと判断した場合(図8(A))に、半押しを解除してフレーミングを再調整することで、主被写体の顔を、観賞時にユーザーが意図した大きさになるように撮像することが可能となる(図8(B))。
<実施例2>
実施例2では、実施例1の実観賞サイズ画像作成処理を、リサイズの対象を顔に限定せず、画像データ内の一部分を実観賞サイズにリサイズして表示部28に表示する例について述べる。図9は、実施例2における観賞サイズ確認モードの一連の流れを示したフローチャートである。なお、図9のステップS501、S502、S504、S506〜S509の処理はそれぞれ、実施例1で示した図3のステップS201、S202、S204、S206〜S209と同様の処理なので説明を省略する。
ステップS503では、ユーザーが、画角・フレーミング調整動作と、画像の局所範囲選択を行う。ユーザーによる画角・フレーミング調整動作は、実施例1と同様の処理なので説明を省略する。画像の局所範囲選択の一例を図10に示す。ユーザーがタッチパネル部より、表示画像の確認したい局所範囲をムーブ、タッチアップする(図10(A))ことで、システム制御部50はムーブ開始時の座標、タッチアップ時の座標情報から、画像の局所範囲を選択する(図10(B))。ただし範囲選択方法はこの限りではない。
ステップS505では、システム制御部50が画像データに対し、実観賞サイズ画像作成処理を行う。実施例2における実観賞サイズ画像作成処理は、ステップS505で選択した局所範囲に対して、実施例1で人物の顔に対して実施された処理と同様の処理を行う箇所なので、説明は省略する。
以上説明したように、本発明によれば、ユーザーが撮像前に被写体の実観賞サイズを確認でき、意図する大きさよりも小さいと感じた場合にフレーミングの再調整を行うことができるため、主に被写体が小さくなるような場合での撮像時の失敗を軽減できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
13 D/A変換器、15 メモリ制御部、18 記録媒体I/F、19 外部I/F、
22 撮像部、23 A/D変換器、24 画像処理部、28 表示部、32 メモリ、
50 システム制御部、52 システムメモリ、56 不揮発性メモリ、
60 シャッターボタン、65 モード切り替えスイッチ、70 操作部、
100 撮像装置、101 シャッター、102 バリア、103 撮像レンズ、
111 内部バス、200 記録媒体、201 外部デバイス

Claims (8)

  1. 画像を印刷または表示する装置から、観賞媒体のサイズの情報を取得し設定する、もしくは撮影者が観賞媒体のサイズを設定する、観賞媒体サイズ設定手段と、
    画像データを取得する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像データを表示する表示手段と、
    前記画像データの一部分の大きさを画像全体に対する比率で算出するサイズ算出手段と、
    前記画像データの一部分を前記サイズ算出手段で算出した比率と、前記観賞媒体サイズ設定手段により設定した観賞媒体のサイズの情報に基づき、印刷または表示される原寸大にリサイズし、前記画像データに重ねて前記表示手段に表示することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画像データから人物の顔を検出する顔検出手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記顔検出手段により検出された顔の中から、主被写体となる人物を選択する主被写体選択手段をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記画像データから人物の顔を認識する顔認識手段をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記顔認識手段により認識した人物を自動で主被写体に設定することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像装置は、観賞時に認識できる顔の大きさの情報を閾値として持つことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記サイズ算出手段にて算出した画像データの一部分の大きさが、前記閾値より小さいかを判定する判定手段を有し、前記閾値より小さい場合に原寸大にリサイズを行うことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記リサイズ後の画像データの一部分のサイズが前記表示手段のサイズを超える場合には、リサイズ表示を行わないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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