JP2016201067A - 操作判断プログラム、操作判断方法および操作判断装置 - Google Patents

操作判断プログラム、操作判断方法および操作判断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アプリケーションの起動指示が意図した操作であるのに意図しない操作と判断されることを軽減する。【解決手段】操作判断装置101は、アプリケーションの実行時間の履歴を記憶する記憶部を参照して、実行時間の頻度分布を生成する。この後、操作判断装置101は、生成した実行時間の頻度分布のピークのなかで所定の時間を超えない最大のピークの裾にあたる点の時間を、閾値と決定する。この後、操作判断装置101は、アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを、アプリケーションが起動してから終了するまでの実行時間が閾値以上か否かから判断する。【選択図】図1

Description

本発明は、操作判断プログラム、操作判断方法および操作判断装置に関する。
従来、アプリケーションの起動履歴を基にして頻繁に起動されるアプリケーションを特定して、装置を起動した際に最初に表示されるトップ画面やランチャーに頻繁に起動されるアプリケーションのアイコンなどを自動的に配置する技術がある。これにより、頻繁に起動されるアプリケーションの起動操作がしやすくなる。
また、アプリケーションを起動後、アプリケーションの利用がないと見做せる時間内にそのアプリケーションが終了された場合、アプリケーションは起動されなかったとして、アプリケーションの起動履歴に記録しないことがある。これにより、アプリケーションの起動履歴から頻繁に起動されるアプリケーションを特定する際に、意図せずに起動した履歴によって、頻繁に起動されるアプリケーションを誤って特定することの防止が可能になる。
先行技術としては、例えば、ドライバーがブレーキ操作を意図しているか否かを、ドライバーの足が置かれている部分の面積の割合を、統計により定められたしきい値と比較することで判断する技術がある。また、例えば、ボタンを押す間隔の平均、最小値、最頻値などの統計値をとり、その統計値が予め定めた閾値以下の場合には、そのボタンのエラー確率を高くする技術がある。
特開2008−063953号公報 特開2012−220994号公報
しかしながら、従来技術では、アプリケーションの起動指示が意図した操作であるのに意図しない操作と判断されることを軽減することは難しい。例えば、アプリケーションの利用がないと見做す時間の閾値として、最小値や平均値を用いると、意図しない操作を意図した操作と判断する場合がある。一方、意図しない操作を確実に取り除くため、閾値を大きくすると、意図した操作が意図しない操作と判断されてしまう。
一つの側面では、本発明は、アプリケーションの起動指示が意図した操作であるのに意図しない操作と判断されることを軽減する操作判断プログラム、操作判断方法および操作判断装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを、アプリケーションが起動してから終了するまでの実行時間が、閾値以上か否かから判断する際に、アプリケーションの実行時間の履歴を記憶する記憶部を参照して、実行時間の頻度分布を生成し、生成した実行時間の頻度分布のピークのなかで所定の
時間を含むピークの裾にあたる点の時間を、閾値と決定する操作判断プログラム、操作判断方法および操作判断装置が提案される。
本発明の一態様によれば、アプリケーションの起動指示が意図した操作であるのに意図しない操作と判断されることを軽減することを可能とするという効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかる操作判断方法の一実施例を示す説明図である。 図2は、操作判断装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図3は、動作履歴DB300の一例を示す説明図である。 図4は、実行時間記録表400の一例を示す説明図である。 図5は、アプリケーション毎の実行時間記録表500の一例を示す説明図である。 図6は、実行時間頻度表600の一例を示す説明図である。 図7は、操作判断装置101の機能的構成例を示すブロック図である。 図8は、操作判断装置101の閾値決定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、操作判断装置101の上限値算出処理手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、操作判断装置101の閾値決定の第1の具体例を示す説明図である。 図11は、操作判断装置101の閾値決定の第2の具体例を示す説明図である。
以下に図面を参照して、本発明にかかる操作判断プログラム、操作判断方法および操作判断装置の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、実施の形態にかかる操作判断方法の一実施例を示す説明図である。図1の操作判断装置101は、アプリケーションプログラム(以下、アプリケーションと略す)毎に閾値を決定して、アプリケーションの実行時間を閾値と比較することで、アプリケーションの起動指示が意図した操作であるか否かを判断する装置である。具体的に、操作判断装置101は、PC(パーソナル・コンピュータ)、タブレット端末等のコンピュータである。
ここで、実行時間とは、アプリケーションが起動してから停止するまでの時間である。起動指示とは、ユーザが使用するアプリケーションを起動する指示のことである。例えば、起動指示は、アプリケーション起動のためのアイコンをタップするまたはマウスでダブルクリックすることである。また、停止とは、ユーザがアプリケーションの利用を終了することである。例えば、停止には、アプリケーションに切り替えることでアプリケーションの利用を終了することを含む。さらに、停止には、アプリケーションを実行するタスクを終了することも含む。
また、実行時間とは、アプリケーションが起動してから、アプリケーションが停止するまでの時間である。また、意図した操作とは、ユーザが起動しようとしたアプリケーションを起動する正常操作のことである。意図しない操作とは、ユーザが起動しようとしたアプリケーションの代わりに他のアプリケーションを起動する誤操作のことである。
従来、スマートフォンにおいては、ユーザの操作性の向上を目指し、ユーザが利用しそうなアプリケーションを提示する機能がある。このため、起動されたアプリケーションの実行履歴から、どのアプリケーションを起動する確率が高いかを計算し、その結果に基づいて利用されそうなアプリケーションの提示を行う。ここで、実行履歴とは、アプリケーションの起動した時間と停止した時間を記録する履歴である。
その際、ユーザはいろいろな原因から機器の操作を誤るため、アプリケーションの実行履歴にユーザの意図しない操作も記憶される。例えば、スマートフォンの場合、アプリケーションを起動するボタンを誤って押す原因には、例えば、以下のようなものがある。
・ボタンを押す意図はなかったのに触れてしまった。
・正しい位置に指が当たらなかった。
・画面が切り替わるタイミングと重なり、意図しないボタンを押す結果になった。
・ボタンを見間違えて押した。
・誤ったまたは曖昧な記憶、知識により違うボタンを押した。
意図しない操作が実行履歴に含まれる場合、意図しない操作もユーザが望んだことであると解釈して、アプリケーションの起動確率が計算される。また、意図しない操作はかなりの割合で発生することがあり、この場合、ユーザが意図しないアプリケーションが、頻繁に起動されるアプリケーションと判断されることがある。例えば、スマートフォンで、ユーザがよく意図せず起動してしまうアプリケーションがあった時、それがよく利用されるアプリケーションとして判断されることが生じうる。
従って、実行履歴から、頻繁に起動されるアプリケーションと判断する際に、意図しない操作によるデータを取り除く方法が考えられる。例えば、意図しない操作によりアプリケーションを起動した場合、ユーザはすぐにアプリケーションを終了するため、アプリケーションの実行時間は意図した操作によりアプリケーションを起動した場合より短くなる。このため、閾値を設けて、閾値以下の場合は、意図しない操作によるデータと判断することができる。例えば、この閾値を統計的手法で決定する場合がある。
しかしながら、統計的手法で決定した最小値や最頻値を用いた場合、意図しない操作を意図した操作と判断される場合がある。このため、意図しない操作を意図した操作と判断されないようにするため、閾値を大きくすることができる。この場合、意図した操作にも関わらず、意図しない操作と判断されることが増えるため、意図した操作の個数が減少する。意図した操作の個数が減少すると、本来頻繁に起動されるアプリケーションであるにも関わらず、起動の個数が少ないため、頻繁に起動されるアプリケーションと判断されなくなる場合がある。
そこで、実施の形態では、操作判断装置101は、アプリケーションの実行時間の履歴から実行時間の頻度分布を生成し、実行時間の頻度分布のピークのなかで所定の時間を含むピークの裾にあたる点の時間を、閾値と決定する。これにより、操作判断装置101は、所定の時間を含むピークに含まれる操作を、意図した操作にすることができる。このため、操作判断装置101は、アプリケーションの起動指示が意図した操作であるのに意図しない操作と判断されることを軽減することができる。
以下、実施の形態にかかる操作判断装置101の一実施例について説明する。図1の例では、アプリケーションAの実行時間の履歴に基づき、アプリケーションAの閾値を決定する例である。これ以降、アプリケーションAをアプリAと略して表記することもある。
(1)操作判断装置101は、アプリケーションを起動してから停止するまでの実行時間を記憶する記憶部110からアプリケーション毎の頻度分布111を生成する。ここで、例えば、記憶部110は、アプリケーションの起動時刻、アプリケーションの停止時刻の履歴を記憶する。操作判断装置101は、停止時刻から起動時刻を減算することで、アプリケーションの実行時間を算出し、実行時間が一定の間隔内のアプリケーションの起動回数をカウントすることで頻度分布111を生成する。
図1の例では、記憶部110は、アプリAの起動時刻、アプリAの停止時刻の履歴を記憶する。操作判断装置101は、記憶部110からアプリAの頻度分布111を生成する。
(2)操作判断装置101は、頻度分布111のピークのなかで所定の時間を含むピークを抽出する。ここで、所定の時間は、予め定められた値であり、統計的手法などで予め決めておくことができる。また、例えば、所定の時間は、ユーザがアプリケーションの起動に間違いをする確率から求めることができる。例えば、操作判断装置101は、所定の時間として、所定の時間より短いデータの個数の全データの個数に対する割合が、ユーザがアプリケーションの起動に間違いをする確率より低くなる時間とすることができる。ここで、ピークとは、頻度分布のなかで、頻度が増加し、減少し、この後増加に転ずるまでの極大値を有する山のことである。
図1の例では、操作判断装置101は、3つのピーク120、ピーク130およびピーク140を検出し、所定の時間を含むピーク140を抽出する。
(3)操作判断装置101は、抽出したピーク140の裾にあたる時間を、アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを判断する閾値と決定する。ここで、裾とは、抽出したピークの実行時間が小さい側の頻度が減少から増加に転じる点のことである。
図1の例では、操作判断装置101は、ピーク140で頻度が増加に転じる点150を、アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを判断する閾値と決定する。
以上説明したように、操作判断装置101は、アプリケーションの実行時間の履歴を記憶する記憶部を参照して、実行時間の頻度分布111を生成する。この後、操作判断装置101は、生成した実行時間の頻度分布111のピークのなかで所定の時間を含むピークの裾にあたる点の時間を、閾値と決定する。この後、操作判断装置101は、アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを、アプリケーションが起動してから停止するまでの実行時間が閾値以上か否かから判断する。
これにより、操作判断装置101は、実行時間が所定の時間を含むピークに含まれる操作を、意図した操作にすることができる。これは、以下の理由による。例えば、操作判断装置101が、実行時間の頻度分布を生成すると複数のピークが検出される。意図した操作または意図しない操作のいずれの場合でも、実行時間の長さには、傾向がある。このため、これらのピークに含まれる操作は、意図した操作または意図しない操作のいずれかである。ここで、所定の時間が、意図しない操作を意図した操作と判断されないようにするため、大きくした値である場合、所定の時間を含むピークは意図した操作を含むピークである。この場合、このピークを所定の時間で区切った場合、ピークの裾の部分は、意図した操作にあるにも関わらず、意図しない操作と判断される。このため、操作判断装置101は、判断の閾値をピークの裾とすることで、意図した操作が意図しない操作と判断されることを軽減することができる。従って、意図しない操作を排除するため、所定の時間を大きくしたとしても、意図した操作の個数が少なくなることがないため、操作判断装置101は、頻繁に起動されるアプリケーションの判断の誤りを少なくすることができる。
(操作判断装置101のハードウェア構成例)
図2は、操作判断装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図2において、操作判断装置101は、CPU(Central Processing Unit)201と、メモリ202と、I/F(Interface)203と、ディスクドライブ204と、ディスク205と、ディスプレイ206と、入力装置207と、を有する。また、各構成部は、バス200によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU201は、操作判断装置101の全体の制御を司る。メモリ202は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMは記憶部としてCPU201のワークエリアとして使用される。メモリ202に記憶されるプログラムは、CPU201にロードされることで、コーディングされている処理をCPU201に実行させる。
I/F203は、通信回線を通じてLAN、WAN、インターネットなどのネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、I/F203は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。I/F203には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ディスクドライブ204は、CPU201の制御に従ってディスク205に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク205は、ディスクドライブ204の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク205としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
ディスプレイ206は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ206は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。
入力装置207は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置207は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
なお、操作判断装置101は、上述した構成部のうち、例えば、ディスクドライブ204、ディスク205などを有さないことにしてもよい。また、操作判断装置101は、上述した構成部のほか、例えば、SSD(Solid State Drive)、スキャナ、プリンタなどを有することにしてもよい。
(動作履歴DB300の一例)
図3は、動作履歴DB(データベース)300の一例を示す説明図である。図3において、動作履歴DB300は、例えば、操作判断装置101によって作成、更新され、操作判断装置101のメモリ202またはディスク205に記憶される。
動作履歴DB300は、操作判断装置101において発生したイベントを記憶するDBである。ここで、イベントとは、ユーザからの操作により操作判断装置101が行った動作のことである。例えば、イベントには、ユーザによる操作判断装置101のディスプレイ206のONまたはOFF、ユーザによる操作判断装置101のアプリケーションの起動がある。また、これ以降の記載でアプリケーションを、単にアプリと表記することもある。
動作履歴DB300は、時刻および動作の項目を有する。動作履歴DB300は、各項目に情報を設定することで、動作履歴情報を1レコードとして記憶する。例えば、図3に示す動作履歴DB300は、動作履歴情報300−1〜300−nを各レコードとして記憶する。
ここで、時刻は、操作判断装置101においてイベントが発生した時刻を示す。例えば、時刻は、時間、分、秒で表される。また、動作は、操作判断装置101において発生したイベントの種別を示す。
図3の例では、レコード300−1は、操作判断装置101において、アプリAが10時10分20秒に起動されたことを示す。
(実行時間記録表400の一例)
図4は、実行時間記録表400の一例を示す説明図である。図4において、実行時間記録表400は、例えば、操作判断装置101によって作成、更新され、操作判断装置101のメモリ202またはディスク205に記憶される。
実行時間記録表400は、動作履歴DB300から、動作の項目がアプリの起動またはアプリの終了のレコードを抽出したものである。
実行時間記録表400は、時刻およびアプリの起動停止の項目を有する。実行時間記録表400は、各項目に情報を設定することで、実行時間情報を1レコードとして記憶する。例えば、図4に示す実行時間記録表400は、実行時間情報400−1〜400−6を各レコードとして記憶する。
ここで、時刻は、操作判断装置101においてアプリの起動または停止が発生した時刻を示す。例えば、時刻は、時間、分、秒で表される。また、アプリの起動停止は、操作判断装置101において、アプリが起動されたこと、または停止されたことを示す。
図4の例では、レコード400−1は、動作履歴DB300のレコード300−1から抽出されたものであり、操作判断装置101において、アプリAが10時10分20秒に起動されたことを示す。
(アプリケーション毎の実行時間記録表500の一例)
図5は、アプリケーション毎の実行時間記録表500の一例を示す説明図である。図5において、アプリケーション毎の実行時間記録表500は、例えば、操作判断装置101によって作成、更新され、操作判断装置101のメモリ202またはディスク205に記憶される。
アプリケーション毎の実行時間記録表500は、実行時間記録表400をアプリケーション毎に分割したものである。
アプリケーション毎の実行時間記録表500は、時刻およびアプリの起動停止の項目を有する。アプリケーション毎の実行時間記録表500は、各項目に情報を設定することで、アプリケーション毎の実行時間情報を1レコードとして記憶する。例えば、図5に示すアプリケーション毎の実行時間記録表500は、アプリケーション毎の実行時間情報500−1〜500−6、510−1〜510−4を各レコードとして記憶する。
ここで、時刻は、操作判断装置101においてアプリの起動または停止が発生した時刻を示す。例えば、時刻は、時間、分、秒で表される。また、アプリの起動停止は、操作判断装置101において、アプリが起動されたこと、または停止されたことを示す。
図5の例では、レコード500−1〜500−6は、実行時間記録表400からアプリAの起動、停止を抽出したものである。ここで、レコード500−3〜500−6は、図4の例の「・・・」の部分に存在するものとし、図4中に明示はしていない。また、レコード510−3〜510−4においても同様である。
(実行時間頻度表600の一例)
図6は、実行時間頻度表600の一例を示す説明図である。図6において、実行時間頻度表600は、例えば、操作判断装置101によって作成、更新され、操作判断装置101のメモリ202またはディスク205に記憶される。
実行時間頻度表600は、アプリケーション毎の実行時間記録表500からアプリケーション毎に生成される実行時間の頻度分布である。
実行時間頻度表600は、実行時間、データ数、累積データ数割合、データ数差分および差分の変化の項目を有する。実行時間頻度表600は、各項目に情報を設定することで、実行時間頻度情報を1レコードとして記憶する。例えば、図6に示す実行時間頻度表600は、実行時間頻度情報600−1〜600−15を各レコードとして記憶する。
ここで、実行時間は、アプリが起動されてから終了するまでの時間を秒単位で示す。実行時間は、一定の時間間隔に設定される。例えば、実行時間は、1秒間隔に設定されることができる。また、実行時間にnが設定される場合、アプリが起動されてから終了するまでの時間は、n−1秒からn秒の間である。
データ数は、実行時間の間にアプリが起動されてから終了した回数を示す。累積データ数割合は、実行時間までの時間にアプリが起動されてから終了した回数の全データ個数に対する割合を示す。データ数差分は、当該レコードと一つ上のレコードのデータ数の差分を示す。ここで、一つ上のレコードとは、当該レコードの実行時間よりも一定の時間短い実行時間を有するレコードである。また、最初のレコードは、一つ上のレコードのデータ数が0であるとして、データ数差分を求める。
また、差分の変化の項目は、データ数差分が一つ上のレコードと比較して増加しているか否かを示す。ここで、操作判断装置101は、データ数差分が増加する場合は、「増加」を設定し、データ数差分が減少する場合は、「減少」を設定し、データ数差分が変化しない場合は空白を設定する。また、最初のレコードは、一つ上のレコードのデータ数差分が0であるとして、差分の変化を求める。
図6の例は、アプリAの実行時間の頻度分布を示す。また、図6の例では、レコード600−2は、1秒から2秒までの間にアプリが起動されてから終了した回数は2回であり、累積データ数割合が6%であることを示す。また、レコード600−2では、0秒から1秒までの間にアプリAが起動されてから終了した回数は1回であるため、データ数差分は1になり、データ数差分が上のレコードと同じであるため、差分の変化は空白である。
(操作判断装置101の機能的構成例)
図7は、操作判断装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図7において操作判断装置101は、記憶部701と、決定部702と、判断部703と、を含む構成である。決定部702と、判断部703と、を含む制御部は、具体的には、例えば、図2に示したメモリ202などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU201に実行させることにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、図2に示したメモリ202などの記憶装置に記憶される。
記憶部701は、操作判断装置101において発生したイベントを記憶する機能を有する。例えば、記憶部701は、操作判断装置101にイベントが発生すると、イベントが発生した時間とイベントの種別を動作履歴DB300に記憶する。
また、記憶部701は、決定部702が閾値を決定するために生成する実行時間記録表400、アプリケーション毎の実行時間記録表500および実行時間頻度表600を記憶する機能を有する。
決定部702は、アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを判断するための閾値をアプリケーション毎に算出する機能を有する。
例えば、決定部702は、動作履歴DB300から実行時間記録表400を生成する。動作履歴DB300には、操作判断装置101で発生したすべてのイベントのレコードが含まれている。このため、決定部702は、動作履歴DB300からアプリケーションの起動、停止のレコードを抽出することで、実行時間記録表400を生成する。
また、例えば、決定部702は、実行時間記録表400からアプリケーション毎の実行時間記録表500を生成する。実行時間記録表400には、操作判断装置101で動作したすべてのアプリケーションのレコードが含まれている。このため、決定部702は、実行時間記録表400からアプリケーション毎にレコードを抽出することで、アプリケーション毎の実行時間記録表500を生成する。
また、例えば、決定部702は、アプリケーション毎の実行時間記録表500から実行時間頻度表600をアプリケーション毎に生成する。決定部702は、最初に、実行時間頻度表600のデータ数を生成する。次に、決定部702は、実行時間頻度表600の累積データ数割合を算出する。次に、決定部702は、実行時間頻度表600のデータ数差分を算出する。最後に、決定部702は、実行時間頻度表600の差分の変化を設定する。
決定部702は、実行時間頻度表600から差分の変化が「増加→減少→増加」のパターンに合致するピークを検出する。例えば、操作判断装置101は、以下のピークを検出することができる。
(i)例えば、ユーザがアプリケーションを起動した際に、すぐに意図しないアプリケーションであると気づいてアプリケーションを停止した場合のピーク
(ii)例えば、ユーザがアプリケーションを起動した際に、アプリケーションの画面が表示された後、意図しないアプリケーションであると気づいてアプリケーションを停止した場合のピーク
(iii)例えば、ユーザがアプリケーションを起動した際に、ユーザが表示された情報を参照し、その後、アプリケーションを停止した場合のピーク
(iv)例えば、ユーザがアプリケーションを起動した際に、ユーザが表示された情報を参照し、その後、アプリケーションに情報を入力後にアプリケーションを停止した場合のピーク
また、決定部702は、実行時間頻度表600から誤り操作の実行時間の上限値を算出する。このため、決定部702は、実行時間頻度表600の累積データ数割合が誤り割合を超えたレコードを検出する。ここで、誤り割合は、ユーザが操作判断装置101に入力する値である。例えば、ユーザは、アプリケーションの起動に間違いをする確率として、誤り割合を0%〜100%の範囲内で入力することができる。決定部702は、検出したレコードの実行時間を誤り操作の実行時間の上限値とすることができる。ここで、決定部702は、ユーザの誤った操作を多く検出するため、累積データ数割合が誤り割合を超えたレコードを検出する。
決定部702は、算出した誤り操作の実行時間の上限値を含むピークを抽出することができる。例えば、決定部702は、抽出したピークの中で、差分の変化が「増加」である最初のレコードを抽出する。決定部702は、抽出したレコードの実行時間を閾値とすることができる。
また、決定部702は、算出した誤り操作の実行時間の上限値を超えない最大のピークを抽出することもできる。ここで、最大のピークとは、ピークの頂点の実行時間が最大のピークである。例えば、決定部702は、抽出したピークの中で、差分の変化が「減少」になった後、最初の「増加」のレコードを抽出する。決定部702は、抽出したレコードの実行時間を閾値とすることができる。
ここで、決定部702が、実行時間の上限値を超えないピークを抽出できない場合がある。また、決定部702が、抽出したピークの中で、差分の変化が「減少」になった後、最初の「増加」のレコードを抽出できない場合がある。これらの場合、決定部702は、誤り操作による起動がないアプリケーションであると解釈できる。このため、決定部702は、閾値を0にすることができる。
判断部703は、アプリケーション毎に算出した閾値を用いて、アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを判断する。例えば、判断部703は、アプリケーション毎に算出した閾値より短い場合、アプリケーションの起動指示が意図しない操作であると判断する。また、判断部703は、アプリケーション毎に算出した閾値以上である場合、アプリケーションの起動指示が意図した操作であると判断する。
(閾値決定処理手順の一例)
図8は、操作判断装置101の閾値決定処理手順の一例を示すフローチャートである。図8において、まず、操作判断装置101は、動作履歴DB300から実行時間記録表400を生成する(ステップS801)。例えば、操作判断装置101は、動作履歴DB300から、アプリケーションの起動およびアプリケーションの停止のレコードを抽出することで、実行時間記録表400を生成する。
例えば、図3の例では、操作判断装置101は、動作履歴DB300の動作の項目が、アプリA起動、アプリA停止、アプリB起動、アプリB停止、アプリC起動、アプリC停止であるレコードを抽出する。
次に、操作判断装置101は、実行時間記録表400からアプリケーション毎の実行時間記録表500を生成する(ステップS802)。
例えば、図5の例は、操作判断装置101は、アプリAの実行時間記録表500とアプリBの実行時間記録表500の例である。操作判断装置101は、アプリCの実行時間記録表500も生成するが、図5では図示されていない。
次に、操作判断装置101は、アプリケーション毎の実行時間記録表500から実行時間頻度表600をアプリケーション毎に生成する(ステップS803)。
例えば、操作判断装置101は、実行時間頻度表600のデータ数を生成する。具体的には、操作判断装置101は、アプリケーション毎の実行時間記録表500からアプリ起動のレコードを取り出し、取り出したレコードより下のレコードで、アプリ停止のレコードを取り出す。ここで、下のレコードとは、当該レコードの実行時間より長い実行時間を有するレコードである。操作判断装置101は、実行時間頻度表600において、取り出したレコードの時刻の差に対応する実行時間のデータ数を1加算する。操作判断装置101は、アプリケーション毎の実行時間記録表500のすべてのレコードに対して、実行時間頻度表600のデータ数を加算する処理を行う。
次に、操作判断装置101は、実行時間頻度表600の累積データ数割合を算出する。例えば、操作判断装置101は、累積データ数割合を算出するレコードより上のレコードのデータ数を加算して、加算した値を全データ数で除算することにより、累積データ数割合を算出する。ここで、上のレコードとは、当該レコードの実行時間より短い実行時間を有するレコードである。
図6の例では、実行時間が0〜1秒の場合のデータ数は1、実行時間が1〜2秒の場合のデータ数は2であり、全データ数は47である。(1+2)/47=0.063…であるため、操作判断装置101は、累積データ割合を6%とする。
次に、操作判断装置101は、実行時間頻度表600のデータ数差分を算出する。例えば、操作判断装置101は、算出するデータ数差分のレコードのデータ数から、一つ上のレコードのデータ数を減算してデータ数差分を算出する。
図6の例では、操作判断装置101は、実行時間が0〜1秒の場合のデータ数は1、実行時間が1〜2秒の場合のデータ数は2であるので、データ数差分を1とする。また、操作判断装置101は、実行時間が1〜2秒の場合のデータ数は2、実行時間が2〜3秒の場合のデータ数は1であるので、データ数差分を−1とする。
次に、操作判断装置101は、実行時間頻度表600の差分の変化を設定する。例えば、操作判断装置101は、一つ上のレコードのデータ数差分と比較して、データ数差分が増加する場合は、「増加」を設定し、データ数差分が減少する場合は、「減少」を設定し、データ数差分が変化しない場合は空白を設定する。
図6の例では、実行時間が0〜1秒の場合のデータ数差分は1、実行時間が1〜2秒の場合のデータ数差分は1であり、データ数差分が変化しないため、操作判断装置101は、実行時間が1〜2秒の場合の差分の変化は空白とする。また、実行時間が1〜2秒の場合のデータ数差分は1、実行時間が2〜3秒の場合のデータ数差分は−1であるので、操作判断装置101は、実行時間が2〜3秒の場合の差分の変化を減少とする。
次に、操作判断装置101は、実行時間頻度表600から差分の変化が「増加→減少→増加」のパターンに合致するピークを検出する(ステップS804)。例えば、操作判断装置101は、実行時間の短いレコードから検索して、差分の変化が「増加」のレコードを検索する。次に、操作判断装置101は、「増加」が検索されたレコードの一つ下のレコードから検索して、差分の変化が「減少」のレコードを検索する。ここで、一つ下のレコードとは、当該レコードの実行時間よりも一定の時間長い実行時間を有するレコードである。
次に、操作判断装置101は、「減少」が検索されたレコードの一つ下のレコードから検索して、差分の変化が「増加」のレコードを検索する。操作判断装置101は、最初に「増加」を検索したレコードから最後に「増加」を検索したレコードまでを1つのピークとする。操作判断装置101は、実行時間頻度表600の最後のレコードまで、同様の動作を繰り返してピークを検出する。
図6の例では、操作判断装置101は、差分の変化が「増加」のレコードとして、レコード600−1を検索する。次に、操作判断装置101は、差分の変化が「減少」のレコードとして、レコード600−3を検索する。次に、操作判断装置101は、差分の変化が「増加」のレコードとして、レコード600−5を検索する。このようにして、操作判断装置101は、レコード600−1〜レコード600−5を1つのピークとして検出する。同様にして、決定部702は、レコード600−7〜レコード600−10およびレコード600−10〜レコード600−14をピークとして検出する。
次に、操作判断装置101は、実行時間頻度表600から誤り操作の実行時間の上限値を算出する(ステップS805)。ここで、操作判断装置101による上限値算出処理手順については、図9を用いて後述する。
次に、操作判断装置101は、算出した誤り操作の実行時間の上限値に対応するピークを抽出する(ステップS806)。例えば、操作判断装置101は、誤り操作の実行時間の上限値を含むピークを抽出する。また、例えば、操作判断装置101は、誤り操作の実行時間の上限値を超えない最大のピークを抽出する。
次に、操作判断装置101は、抽出したピークの中の裾に対応するレコードを抽出する(ステップS807)。例えば、誤り操作の実行時間の上限値を含むピークを抽出した場合、操作判断装置101は、抽出したピークの中の最初のレコードを抽出する。また、例えば、誤り操作の実行時間の上限値を超えない最大のピークを抽出した場合、抽出したピークの中で、差分の変化が「減少」になった後、最初の「増加」のレコードを抽出する。
最後に、操作判断装置101は、抽出したレコードの実行時間を閾値とする(ステップS808)。
図6の例で、上限値算出処理手順において、誤り操作の実行時間の上限値が「8」秒と算出されたとする。この場合、操作判断装置101は、操作の実行時間の上限値「8」秒を超えないピークとして、レコード600−1〜レコード600−5を検出する。操作判断装置101は、レコード600−1〜レコード600−5の中で、差分の変化が「減少」になった後、最初の「増加」のレコード600−5を検出する。操作判断装置101は、レコード600−5の実行時間「5」秒を閾値とする。
操作判断装置101は、全アプリケーションの閾値を決定したか否かを判断する(ステップS809)。全アプリケーションの閾値を決定した場合(ステップS809:Yes)、操作判断装置101の処理は終了する。全アプリケーションの閾値を決定しない場合(ステップS809:No)、操作判断装置101の処理は、ステップS804に戻り、閾値が決定されていないアプリケーションの閾値を決定する。
これにより、本フローチャートにおける一連の処理は終了する。本フローチャートを実行することで、操作判断装置101は、アプリケーション毎に、アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを判断するための閾値を算出する。
(上限値算出処理手順の一例)
図9は、操作判断装置101の上限値算出処理手順の一例を示すフローチャートである。図9において、まず、操作判断装置101は、実行時間頻度表600から最初のレコードを抽出する(ステップS901)。操作判断装置101は、抽出したレコードの累積データ数割合>=誤り割合であるか否かを判断する(ステップS902)。
累積データ数割合>=誤り割合でない場合(ステップS902:No)、操作判断装置101は、実行時間頻度表600の次のレコードを抽出する(ステップS903)。この後、操作判断装置101の処理は、ステップS902に戻る。
累積データ数割合>=誤り割合である場合(ステップS902:Yes)、操作判断装置101は、抽出したレコードの実行時間を誤り操作の実行時間の上限値とする(ステップS904)。
図6の例で、誤り割合を20%とする。この場合、操作判断装置101は、レコード600−8の累積データ割合が28%であり、20%以上であるため、レコード600−8の実行時間「8」秒を誤り操作の実行時間の上限値とする。
これにより、本フローチャートにおける一連の処理は終了する。本フローチャートを実行することで、操作判断装置101は、誤り操作の実行時間の上限値を算出することができる。
(閾値決定の具体例)
図10は、操作判断装置101の閾値決定の第1の具体例を示す説明図である。操作判断装置101は、実行時間頻度表1000から「増加→減少→増加」のパターンに合致する4つのピークを検出する。4つのピークは具体的には、レコード1000−1〜レコード1000−3、レコード1000−3〜レコード1000−5、レコード1000−5〜レコード1000−9およびレコード1000−9〜レコード100−13である。
ここで、誤り割合を20%とすると、操作判断装置101は、実行時間頻度表1000から誤り操作の実行時間の上限値として、6秒を算出する。操作判断装置101は、6秒を超えないピークであるレコード1000−1〜レコード1000−3、レコード1000−3〜レコード1000−5の中で最大のピークであるレコード1000−3〜レコード1000−5を抽出する。
操作判断装置101は、抽出したピークのなかで、差分の変化が「減少」になった後、最初の「増加」のレコード1000−5を抽出し、レコード1000−5の実行時間5秒を閾値と決定する。
図10の例は、誤り操作による実行の部分に二つのピークがある。例えば、一つは、ユーザがアプリケーションを起動した際に、すぐに意図しないアプリケーションであると気づいてアプリケーションを停止した場合のピークと解釈できる。また、例えば、他の一つは、ユーザがアプリケーションを起動した際に、アプリケーションの画面が表示された後、意図しないアプリケーションであると気づいてアプリケーションを停止した場合のピークと解釈できる。
図11は、操作判断装置101の閾値決定の第2の具体例を示す説明図である。操作判断装置101は、実行時間頻度表1100から「増加→減少→増加」のパターンに合致する3つのピークを検出する。3つのピークは具体的には、レコード1100−1〜レコード1100−4、レコード1100−4〜レコード1100−10およびレコード1100−10〜レコード1100−15である。
ここで、誤り割合を20%とすると、操作判断装置101は、実行時間頻度表1100から誤り操作の実行時間の上限値として、6秒を算出する。操作判断装置101は、「6」秒を超えないピークであるレコード1100−1〜レコード1100−4を抽出する。
操作判断装置101は、抽出したピークのなかで、差分の変化が「減少」になった後、最初の「増加」のレコード1100−4を抽出し、レコード1100−4の実行時間4秒を閾値と決定する。
図11の例は、複数のピークが存在するが、誤り操作による実行の部分に一つのピークがある。これは、正常利用の場合に複数の使い方があって実行時間のピークが複数あると解釈できる事例である。例えば、一つは、ユーザがアプリケーションを起動した際に、ユーザが表示された情報を参照し、その後、アプリケーションを停止した場合のピークと解釈できる。また、例えば、他の一つは、例えば、ユーザがアプリケーションを起動した際に、ユーザが表示された情報を参照し、その後、アプリケーションに情報を入力後にアプリケーションを停止した場合のピークと解釈できる。
以上説明したように、操作判断装置101は、アプリケーションの実行時間の履歴を記憶する記憶部701を参照して、実行時間の頻度分布を生成する。この後、操作判断装置101は、生成した実行時間の頻度分布のピークのなかで所定の時間を含むピークの裾にあたる点の時間を、閾値と決定する。この後、操作判断装置101は、アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを、アプリケーションが起動してから終了するまでの実行時間が閾値以上か否かから判断する。
これにより、操作判断装置101は、所定の時間を含むピークに含まれる操作を、意図した操作にすることができる。このため、意図しない操作を排除するため、所定の時間を大きくしたとしても、操作判断装置101は、判断の閾値をピークの裾とすることで、意図した操作が意図しない操作と判断されることを軽減することができ、正しい操作の個数が減少しない。
このように、操作判断装置101は、ユーザが意図しない操作の記録を除外する性能が向上するので、ユーザのアプリケーションの操作の学習の結果の品質を高めることができる。これにより、ユーザが利用しそうなアプリケーションを提示する機能の精度を上げることができ、ユーザの利便性向上につながる。
また、所定の時間は、実行時間頻度表600のなかで、実行時間が所定の時間より短いデータの個数が、全データの個数に対して一定の割合以下であることを満たすこともできる。
ここで、人の反応時間については、個人差があるため、意図しない操作によるアプリケーションの起動か否かを判断する時間は個人によって異なり、意図しない操作によるアプリケーションの実行時間には個人差がある。このため、操作判断装置101は、ユーザがアプリケーションの起動に間違いをする一定の割合をユーザに入力されることで、ユーザ毎に閾値を変え、意図した操作が意図しない操作と判断されることを軽減することができる。
また、操作判断装置101は、所定の時間を超えない最大のピークのなかで、実行時間が長くなる方向で、実行時間頻度表600の差分の変化が減少から増加にあたる点の時間を、閾値と決定することができる。
これにより、操作判断装置101は、所定の時間を超えないピークのなかに含まれるデータを除去すると同時に、意図した操作を除去されるのを軽減することができる。また、作成した実行時間の頻度分布のピークのなかで所定の時間を含むピークが存在しない場合でも、操作判断装置101は、閾値を決定することができる。
また、操作判断装置101は、複数のアプリケーションの実行時間の履歴を記憶する記憶部を参照して、複数のアプリケーションのアプリケーション毎に実行時間の頻度分布を生成し、アプリケーション毎に閾値を決定することができる。
ここで、起動したアプリケーションが意図したものか意図しないものかをユーザが判断する時間がアプリケーションによって異なる場合がある。例えば、アプリケーションが起動後、起動中にスプラッシュ画面を表示する場合、すぐにユーザが誤りに気づいて起動完了後にアプリケーションを終了するため、実行時間は短い。一方、例えば、アプリケーションが起動後、起動中にスプラッシュ画面を表示しない場合、アプリケーションが起動されるまでユーザが誤りに気づかないため、実行時間は長い。
このように、意図しない操作によるアプリケーションの実行時間は、アプリケーションによって異なる。このため、アプリケーション毎に閾値を決定することにより、操作判断装置101は、意図した操作が意図しない操作と判断されることを軽減することができる。
なお、本実施の形態で説明した操作判断方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本操作判断プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本操作判断プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを、前記アプリケーションが起動してから終了するまでの実行時間が、閾値以上か否かから判断する際に、
前記アプリケーションの実行時間の履歴を記憶する記憶部を参照して、実行時間の頻度分布を生成し、
生成した前記実行時間の頻度分布のピークのなかで所定の時間を含むピークの裾にあたる点の時間を、前記閾値と決定する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする操作判断プログラム。
(付記2)前記所定の時間は、前記履歴の全データの個数に対して、実行時間が前記所定の時間より短いデータの個数が、一定の割合以下であることを満たすことを特徴とする付記1に記載の操作判断プログラム。
(付記3)前記決定する処理は、前記所定の時間を超えない範囲で最長の実行時間に位置するピークから、実行時間が長くなる方向で、前記履歴のデータの個数の変化が減少から増加にあたる点の時間を、前記閾値と決定することを特徴とする付記1または2に記載の操作判断プログラム。
(付記4)前記記憶部は、複数のアプリケーションの実行時間の履歴を記憶し、
前記生成する処理は、前記複数のアプリケーションのアプリケーション毎に実行時間の頻度分布を生成し、
前記決定する処理は、前記アプリケーション毎に前記閾値を決定することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の操作判断プログラム。
(付記5)アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを、前記アプリケーションが起動してから終了するまでの実行時間が、前記アプリケーションに対応する閾値以上か否かから判断することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の操作判断プログラム。
(付記6)アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを、前記アプリケーションが起動してから終了するまでの実行時間が、閾値以上か否かから判断する際に、
前記アプリケーションの実行時間の履歴を記憶する記憶部を参照して、実行時間の頻度分布を生成し、
生成した前記実行時間の頻度分布のピークのなかで所定の時間を含むピークの裾にあたる点の時間を、前記閾値と決定する、
処理をコンピュータに実行させる操作判断プログラムを記録したことを特徴とする前記コンピュータに読み取り可能な記録媒体。
(付記7)アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを、前記アプリケーションが起動してから終了するまでの実行時間が、閾値以上か否かから判断する際に、
前記アプリケーションの実行時間の履歴を記憶する記憶部を参照して、実行時間の頻度分布を生成し、
生成した前記実行時間の頻度分布のピークのなかで所定の時間を含むピークの裾にあたる点の時間を、前記閾値と決定する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする操作判断方法。
(付記8)アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを、前記アプリケーションが起動してから終了するまでの実行時間が、閾値以上か否かから判断する際に、
前記アプリケーションの実行時間の履歴を記憶する記憶部を参照して、実行時間の頻度分布を生成し、
生成した前記実行時間の頻度分布のピークのなかで所定の時間を含むピークの裾にあたる点の時間を、前記閾値と決定する、
制御部を有することを特徴とする操作判断装置。
101 操作判断装置
701 記憶部
702 決定部
703 判断部

Claims (6)

  1. アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを、前記アプリケーションが起動してから終了するまでの実行時間が、閾値以上か否かから判断する際に、
    前記アプリケーションの実行時間の履歴を記憶する記憶部を参照して、実行時間の頻度分布を生成し、
    生成した前記実行時間の頻度分布のピークのなかで所定の時間を含むピークの裾にあたる点の時間を、前記閾値と決定する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする操作判断プログラム。
  2. 前記所定の時間は、前記履歴の全データの個数に対して、実行時間が前記所定の時間より短いデータの個数が、一定の割合以下であることを満たすことを特徴とする請求項1に記載の操作判断プログラム。
  3. 前記決定する処理は、前記所定の時間を超えない範囲で最長の実行時間に位置するピークから、実行時間が長くなる方向で、前記履歴のデータの個数の変化が減少から増加にあたる点の時間を、前記閾値と決定することを特徴とする請求項1または2に記載の操作判断プログラム。
  4. 前記記憶部は、複数のアプリケーションの実行時間の履歴を記憶し、
    前記生成する処理は、前記複数のアプリケーションのアプリケーション毎に実行時間の頻度分布を生成し、
    前記決定する処理は、前記アプリケーション毎に前記閾値を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の操作判断プログラム。
  5. アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを、前記アプリケーションが起動してから終了するまでの実行時間が、閾値以上か否かから判断する際に、
    前記アプリケーションの実行時間の履歴を記憶する記憶部を参照して、実行時間の頻度分布を生成し、
    生成した前記実行時間の頻度分布のピークのなかで所定の時間を含むピークの裾にあたる点の時間を、前記閾値と決定する、
    処理をコンピュータが実行することを特徴とする操作判断方法。
  6. アプリケーションの起動指示が意図した操作かあるいは意図しない操作かを、前記アプリケーションが起動してから終了するまでの実行時間が、閾値以上か否かから判断する際に、
    前記アプリケーションの実行時間の履歴を記憶する記憶部を参照して、実行時間の頻度分布を生成し、
    生成した前記実行時間の頻度分布のピークのなかで所定の時間を含むピークの裾にあたる点の時間を、前記閾値と決定する、
    制御部を有することを特徴とする操作判断装置。
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