JP2016200156A - 弁及び管継手 - Google Patents

弁及び管継手 Download PDF

Info

Publication number
JP2016200156A
JP2016200156A JP2015078231A JP2015078231A JP2016200156A JP 2016200156 A JP2016200156 A JP 2016200156A JP 2015078231 A JP2015078231 A JP 2015078231A JP 2015078231 A JP2015078231 A JP 2015078231A JP 2016200156 A JP2016200156 A JP 2016200156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal member
annular groove
valve
seal
conical surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015078231A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6499901B2 (ja
Inventor
文雄 今市
Fumio Imaichi
文雄 今市
研二 三根
Kenji Mitsune
研二 三根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2015078231A priority Critical patent/JP6499901B2/ja
Publication of JP2016200156A publication Critical patent/JP2016200156A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6499901B2 publication Critical patent/JP6499901B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lift Valve (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Abstract

【課題】シール部材を締め付けて保持する場合において、シール部材の変形量を少なくして、かつシール部材が溝から抜け出し難い弁を提供する。
【解決手段】弁10は、円錐面20を有する弁体11と、円錐面20に形成され、一方の溝壁面32が円錐面20に対して垂直となる環状溝30と、環状溝30内に挿入され、一部が円錐面20から突出する環状のシール部材40と、環状溝30の他方の溝壁面側の開口部の内側に形成され、開口部に突き出てシール部材40を締め付け固定する締付部51と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、弁及び管継手に関する。
従来、迅速継手などに用いられる弁(ポペットバルブ)に装着されるシール部材(Oリング)は、弁のシール面に形成された環状溝内に配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−251408号公報
ところで、シール部材を弁から抜け出し難くするために、弁の一部を変形させて環状溝の外部からシール部材を締め付けて保持する場合がある。
このとき締め付け力が強いとシール部材は抜け出し難くなるが、シール部材の変形量が多くなってクラックの原因になったり、シール面から突出する部分の形状が偏平形状になったりする可能性がある。
逆に締め付け力が弱いとシール部材の変形量は少ないが、シール部材が流体の流れによって環状溝から抜け出し易くなる可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮して、シール部材の変形量が少なく、かつ、シール部材が溝から抜け出し難い弁及び管継手を提供することを目的とする。
第一態様の発明は、円錐面を有する弁体と、前記円錐面に形成され、一方の溝壁面が前記円錐面に対して垂直となる環状溝と、前記環状溝内に挿入され、一部が前記円錐面から突出する環状のシール部材と、前記環状溝の他方の溝壁面側の開口部に形成され、前記開口部の内側に突き出て前記シール部材を締め付け固定する締付部と、を有する弁である。
第一態様の発明における弁では、締付部が環状溝の開口部の内側(開口部の縁よりも環状溝の中心側)に突き出ているので、シール部材が環状溝内に保持される。すなわち、締付部によってシール部材が環状溝から抜け出し難くなる。
また、環状溝の一方の溝壁面が、円錐面に対して垂直とされているため、一方の溝壁面が円錐面に対して傾斜している場合と比べて、シール部材を環状溝の他方の溝壁面側の開口部の内側に突き出た締付部で締め付けた場合に、シール部材の変形方向が、円錐面に対して垂直に近い方向となる。
したがって、シール高さ(シール部材が円錐面から円錐面と垂直な方向に突出する高さ)を確保するためにシール部材を大きく変形させる必要がなく、シール部材の変形量を少なくすることができる。これにより、シール部材にクラックが発生したり、シール部材が偏平形状になることを抑制できる。
第二態様の発明は、第一態様の発明において、前記締付部は、前記弁体の一部を前記開口部の内側に突き出るように変形させて形成されている弁である。
第二態様の発明における弁では、弁体の一部の変形量を調節することで、容易にシール部材の変形量を調整することができる。
第三態様の発明は、第二態様の発明において、前記締付部は、前記環状溝の前記円錐面の先端側に位置する溝壁の一部を変形させて形成されている弁である。
第三態様の発明における弁では、締付部が、環状溝の円錐面の先端側(円錐面の小径側)に位置する溝壁の一部を変形させて形成されているので、例えば円錐面の後端側(円錐面の大径側)を変形させる場合と比べて、環状のシール部材を締め付ける締付部の直径が、小さくなる。したがって、シール部材の変形量を少なくすることができる。
第四態様の発明は、第二態様の発明において、前記締付部は、前記環状溝の前記円錐面の後端側に位置する溝壁の一部を変形させて形成されている弁である。
第四態様の発明における弁では、締付部は、円錐面の後端側(円錐面の大径側)の溝壁の一部を変形させて形成されているので、例えば円錐面の先端側(円錐面の小径側)を変形させる場合と比べて、環状のシール部材を大きく取り囲むように締め付けることができる。したがって、シール部材を環状溝から抜け出しにくくすることができる。
第五態様の発明は、円錐面を有する弁体と、前記円錐面に形成され、前記円錐面に対して深さ方向が垂直となる環状溝と、前記環状溝内に挿入され、一部が前記円錐面から突出する環状のシール部材と、前記環状溝の開口部に形成され、前記開口部の内側に突き出て前記シール部材を締め付け固定する締付部と、を有する弁である。
第五態様の発明における弁では、環状溝の深さ方向(締付部の形成されていない溝部分の任意の2箇所の溝幅の中心点を結んだ直線と一致する方向)が、円錐面に対して垂直とされているため、環状溝の深さ方向が円錐面に対して傾斜している場合と比べて、シール部材を環状溝の開口部の内側に突き出た締付部で締め付けた場合に、シール部材の変形方向が、円錐面に対して垂直に近い方向となる。
したがって、シール高さ(シール部材が円錐面から円錐面と垂直な方向に突出する高さ)を確保するためにシール部材を大きく変形させる必要がなく、シール部材の変形量を少なくすることができる。これにより、シール部材にクラックが発生したり、シール部材が偏平形状になることを抑制できる。
また、環状溝の円錐面の先端側及び後端側に位置する各溝壁のそれぞれに締付部を設ければ、シール部材が環状溝の両側から締め付けられる。
したがってこの場合、片側から締め付けた場合と比べて、シール部材の変形が均一になる。
第六態様の発明は、流路と、流路に沿って形成された次第に縮径する縮径部と、を備えた管状体と、前記流路内に配置され、前記縮径部に対して接近及び離間可能とされ、前記縮径部に接近して当接することで流路を閉じ、前記縮径部から離間することで流路を開く、第一態様〜第五態様の何れか一態様に記載の弁と、を備えた管継手である。
第六態様の発明における管継手では、管状体の流路に沿った縮径部と円錐面が形成された弁体とが接近可能とされている。
したがって、第一態様〜第五態様の何れか1態様に記載の弁が縮径部に接近し、シール部材が縮径部に当接することで流路が閉じる。また弁が縮径部から離間することで流路が開放される。
ここで、第六態様の発明における管継手では、第一態様〜第五態様の何れか1態様に記載の弁を用いるため、シール部材の変形量が少なく、かつシール部材が環状溝から抜け出し難くなり、良好なシール性能が得られる。
本発明に係る弁及び管継手によれば、シール部材の変形量が少なく、かつシール部材が環状溝から抜け出し難い、という優れた効果が得られる。
本発明の第一実施形態における弁の、流路方向に沿った断面図である。 本発明の第一実施形態における弁の、流路方向に沿った拡大断面図であり、図2(a)はシール部材の締め付け前の状態、図2(b)はシール部材の締め付け後の状態を示す。 図3は本発明の第一実施形態における弁の、流路方向に沿った拡大断面図である。 本発明の第二実施形態における弁の、流路方向に沿った断面図である。 本発明の第二実施形態における弁の、流路方向に沿った拡大断面図であり、図2(a)はシール部材の締め付け前の状態、図2(b)はシール部材の締め付け後の状態を示す。 図6は本発明の第二実施形態における弁の、流路方向に沿った拡大断面図である。 本発明のその他の実施形態における弁の、流路方向に沿った拡大断面図であり、図7(a)はシール部材の締め付け前の状態、図7(b)はシール部材の締め付け後の状態を示す。 図8は、図7(a)、(b)とは別の実施形態における弁の拡大断面図である。
[第一実施形態]
以下、図面を参照しながら、本発明の第一実施形態に係る弁10について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の弁10は、弁10の本体部である弁体11に形成されたシール面20と、環状溝30と、上締付部51と、弁体11の環状溝30に挿入されるシール部材40と、を含んで構成される。
(弁)
弁10は、本実施形態においては、迅速継手などに用いられるポペットバルブであり、管状体90の流路91に配設され、流路91を開閉して管状体90内部の流体の流れを制御するものである。
(弁体)
弁体11は、弁10の本体部であり、略円錐形状とされている。この弁体11は、管状体90の内部に形成された流体の流路91に沿って縮径する縮径部92を有する流路91内に配置され、図示しない付勢手段(コイルばね)によって、流路91の軸方向Nに沿って縮径部92へ付勢されている。弁体11の基端部80には、軸方向に沿って延びる軸部12が設けられている。 なお、略円錐形状とは、円錐面を有する立体形状を差し、本実施形態においては、円錐面の小径側が軸方向に対して垂直な平坦形状とされた先端部16を有している。
円錐面とは、軸方向に対して傾斜した直線を、軸を中心に回転した際に形成される面である。
(シール面)
シール面20は、本発明の円錐面の一例であり、弁体11の基端部80を底面とした円錐面で、管状体90の縮径部92に沿って縮径している。本実施形態では、流路91の軸方向に対して35°の傾斜角で縮径している。
なお、本実施形態においては、円錐面の小径側を先端側、大径側を後端側と称することがある。
(環状溝)
環状溝30は、シール部材40が挿入可能とされた、シール面20に設けられた円環状の溝であり、流路91の軸方向Nに沿った断面からみてU字形状とされている。
また環状溝30は、環状溝30を流路91の軸方向Nに沿った断面からみて、図2(b)で示したように、シール面20に対して一方の溝壁面、すなわちシール面20の後端側(大径部側)の下溝壁面32が垂直とされている。
また、環状溝30は、後述する上締付部51の形成されていない溝部分の任意の2箇所の溝幅の中心点を結んだ直線と一致する方向(深さ方向)が、シール面20に対して垂直方向に深くなるように形成されており、図2(a)、(b)それぞれにおいてC1で示される。
またC1は、環状溝30を流路91の軸方向Nに沿った断面からみて、後述する上突出部51aを変形させる前のシール面20の先端側(小径部側)の上溝壁面31と、シール面20の後端側(大径部側)の下溝壁面32との中心線とも一致している。
なお、本発明における垂直とは、ほぼ垂直であることを意味しており、シール面20に対する垂直方向とは、シール面20に対する角度が概ね90°±5°程度傾斜している方向を含むものである。以下、本発明における垂直を、略垂直と称することがある。
環状溝30の底面は円弧状とされて、断面円形のシール部材40と略当接している。
なお、略当接とは、環状溝30の底面形状が、シール部材40を挿入するために十分な程度に、シール部材40の直径(=線径)よりもわずかに大径である円弧状断面を有しており、環状溝30の底面とシール部材40の外周部とが、完全に接しているか、ほぼ接している状態を示す。
シール面20から環状溝30の最深部までの距離(環状溝の深さ)は、円環状のシール部材40の直径(=線径)よりも小さく設定されており、またシール部材40の半径よりも大きく設定されている。したがって、環状溝30にシール部材40を挿入した際には、シール部材40の一部がシール面20から突出する。
(シール部材)
シール部材40は、環状溝30内に挿入され、一部がシール面20から突出し、シール面20から突出した部分が管状体90の縮径部92を構成する面に当接して流体の流動を遮断する、円環状のゴム製部材(Oリング)である。
なお、シール部材40の、シール面20から突出した部分のうち、突出高さが最も大きい箇所を含む部分をシール部材40の先端部と称する。
シール部材40は、環状溝30の開口部の内側に突き出した上締付部51によって締め付けられて、環状溝30に固定されている。
なお、環状溝30の開口部の内側とは、開口部の縁よりも環状溝30の中心線側を差す。
(上締付部)
上締付部51はシール部材40を環状溝30から抜け出させないための抜け出め部である。また上締付部51は環状溝30の開口部のシール面20の先端側、言い換えるとシール面20の小径側で環状溝30の開口部の内側に突き出てシール部材40を締め付け固定している。
上締付部51でシール部材40を締め付け固定するには、まず、図2(a)に示すように、環状溝30にシール部材40が挿入された弁体11の軸部12を、押圧台60の挿入口61に挿入して、弁体11を押圧台60にセットする。
このとき、シール部材40がシール面20から突出する突出高さをL1とする。
次いで、環状溝30の、上溝壁面31がシール面20よりも突出した上突出部51aの被押圧部51bに対して、図2(b)に示すように、押圧治具70の押圧面71を接触させて、軸方向Nから押圧する。
その結果、上突出部51aが変形して環状溝30の開口部の内側に突出し、上突出部51aは環状溝30の開口部の内側に突き出た上締付部51となって、シール部材40を環状溝30に締め付け固定する。
このとき、シール部材40は上締付部51により締め付けられるので、弾性変形する。変形後のシール部材40がシール面20から突出する突出高さL2は、変形前のシール部材40がシール面20から突出する突出高さL1よりも大きく、また流体の流動を遮断するために必要な、図示しない必要高さL0よりも大きい。
必要高さL0は、シール部材40が縮径部92と離間している状態におけるシール部材40のシール面20からの突出高さであって、弁体11が縮径部92へ付勢されてシール部材40が縮径部92を構成する面に当接する際に、管状体90内部の流路91を閉じて流体の流れを止めるために必要な突出高さである。
なお、本実施形態では、上締付部51によりシール部材40が締め付けられた状態においては、被押圧部51bとシール部材40との間は隙間なく形成され、被押圧部51bとシール面20とは面一に構成されている。
(作用)
第一実施形態の弁10は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。
第一実施形態の弁10は、図3に示すように、シール面20の後端側(大径部側)の下溝壁面32が垂直とされている。また、環状溝30の深さ方向C1が、シール面20に対して略垂直に形成されている。このため、シール部材40が上締付部51で締め付けられた場合の、シール部材40の変形方向C2は、深さ方向がシール面20に対して傾斜している場合(例えば軸方向Nに対して垂直な場合)の変形方向と比べて、シール面20に対して垂直に近い方向となる。
なお、変形方向C2は、シール部材40の中心Oから、最も変形量が多いシール部材40の部分へ向かう方向である。例えばシール部材40が変形し疑似的に楕円形状となった際には、当該断面の長軸方向と一致する。
また、図3の図中の点線部分は、締付後、すなわち変形後の上締付部51、シール部材40を示す。
ここで、シール面20に対して垂直な方向は、シール面20からシール部材40が突出する高さ方向であるから、変形方向がシール面20に対して垂直に近いほど、シール部材40の同じ変形量に対して得られるシール高さは大きい。
したがって、環状溝30の深さ方向C1がシール面20に対して略垂直に形成されている第一実施形態(図3)によると、例えば環状溝30の深さ方向がシール面20に対して傾斜している場合と比べて、必要高さL0を確保するためにシール部材40を大きく変形させる必要がなく、シール部材40の変形量を少なくして良好なシール性能を得ることができる。
また、第一実施形態の弁10は、環状溝30の深さ方向C1が、シール面20に対して略垂直に形成されているため、環状溝30の深さ方向がシール面20に対して傾斜している場合の開口幅と比較して、環状溝30の開口幅W1は、狭くなる。
なお、開口幅W1は、シール面20に垂直な方向から環状溝30を見た場合の溝幅である。
したがって、シール部材40を締め付ける際に上締付部51を大きく環状溝30の開口部の内側に突き出さなくても、シール部材40を環状溝30内に保持することができる。
また、第一実施形態の弁10においては、図3に示すように、シール部材40を締付けた際に、シール部材40が変形した部分は、上締付部51の壁面51c及び環状溝30の後端側(大径部側)の下溝壁面32と面接触する。すなわち、締付け力は、壁面51c及び下溝壁面32から与えられる。
したがって、第一実施形態の弁10においては、シール部材40は、面で支えられることとなるので、特定の箇所に締め付け力が集中せず、シール部材40のクラックが発生したり、偏平や凹凸などの偏った変形を生じたりすることを抑制できる。すなわち、シール部材40の真円度を保ち、変形量を少なくして良好なシール性能を得ることができる。
[第二実施形態]
以下、図面を参照しながら、第二実施形態の弁15について説明する。なお、第一実施形態と同様の構成となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
図4に示されるように、本実施形態の弁15は、弁15の本体部である弁体11に構成されたシール面20と、環状溝30と、下締付部52と、弁体11の環状溝30に挿入されるシール部材40と、を含んで構成される。
(弁)
弁15は、本実施形態においては、迅速継手などに用いられるポペットバルブであり、管状体90の流路91に配設され、流路91を開閉して管状体90内部の流体の流れを制御するものである。
(環状溝)
環状溝30は、シール部材40が挿入可能とされた、シール面20に設けられた円環状の溝であり、流路91の軸方向Nに沿った断面からみてU字形状とされている。
また環状溝30は、環状溝30を流路91の軸方向Nに沿った断面からみて、図5(b)で示したように、シール面20に対して一方の溝壁面、すなわちシール面20の先端側(小径部側)の下溝壁面31が垂直とされている。
また、後述する下締付部52の形成されていない溝部分の任意の2箇所の溝幅の中心点を結んだ直線(深さ方向)が、シール面20に対して垂直方向に深くなるように形成されており、図5(a)、(b)それぞれにおいてC1で示される。
またC1は、環状溝30を流路91の軸方向Nに沿った断面からみて、後述する下突出部52aを変形させる前のシール面20の先端側(小径部側)の上溝壁面31と、シール面20の後端側(大径部側)の下溝壁面32との中心線とも一致している。
(シール部材)
シール部材40は、環状溝30の開口部の内側に突き出した下締付部52によって締め付けられて、環状溝30に固定されている。
(下締付部)
下締付部52はシール部材40を環状溝30から抜け出させないための抜け止め部である。また下締付部52は環状溝30の開口部のシール面20の後端側、言い換えるとシール面20の大径側で環状溝30の開口部の内側に突き出てシール部材40を締め付け固定している。
下締付部52でシール部材40を締め付け固定するには、まず、図5(a)に示すように、環状溝30にシール部材40が挿入された弁体11の軸部12を、押圧台65の挿入口66に挿入して、弁体11を押圧台65にセットする。
このとき、シール部材40がシール面20から突出する突出高さをL1とする。
次いで、基端部80の径方向外側の端部80bに押圧台65の押圧面67を接触させて、図5(b)に示すように、押圧治具75を用いて弁体11の先端部16を軸方向Nから押圧する。
その結果、シール面20の後端側(大径部側)の下溝壁面32がシール面20よりも突出した下突出部52aが変形して環状溝30の開口部の内側に突出し、下突出部52aは環状溝30の開口部の内側に突き出た下締付部52となって、シール部材40を環状溝30に締め付け固定する。基端部80の端面80aは折り返されてシール面20と面一となる。
このとき、シール部材40は下締付部52により締め付けられて、弾性変形する。変形後のシール部材40がシール面20から突出する突出高さL3は、変形前のシール部材40がシール面20から突出する突出高さL1よりも大きく、また、流体の流動を遮断するために必要な図示しない必要高さL0よりも大きい。
なお、本実施形態では、下締付部52によりシール部材40が締め付けられた状態においては、端面80aとシール部材40、シール面20とシール部材40との間は隙間なく形成され、端面80aとシール面20とは面一に構成されている。
(作用)
第二実施形態の弁15は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。
第二実施形態の弁15は、図6に示すように、環状溝30の深さ方向C1が、シール面20に対して略垂直に形成されている。このため環状溝30の深さ方向がシール面20に対して傾斜している場合の開口幅と比較して、環状溝30の開口幅W1は、狭くなる。
なお、開口幅W1は、シール面20に垂直な方向から環状溝30を見た場合の溝幅である。また、図6の図中の点線部分は、締付後、すなわち変形後の下締付部52、シール部材40を示す。
したがって、シール部材40を締め付ける際に下締付部52を大きく環状溝30の開口部の内側に突き出さなくても、シール部材40を環状溝30内に保持することができる。
また、第二実施形態の弁15においては、シール部材40を締付けた際に、シール部材40が変形した部分は、環状溝30の、シール面20の先端側(小径部側)の上溝壁面31及び下締付部52の壁面52cと面接触する。すなわち、締付け力は、上溝壁面31及び壁面52cから与えられる。
したがって、第二実施形態の弁15においては、シール部材40は、面で支えられることとなるので、特定の箇所に締め付け力が集中せず、シール部材40のクラックが発生したり、偏平や凹凸などの偏った変形を生じたりすることを抑制できる。すなわち、シール部材40の真円度を保ち、変形量を少なくして良好なシール性能を得ることができる。
また、第二実施形態の弁15では、下締付部52は、シール面20の後端側の環状溝30の一部を変形させて形成されているので、シール面20の先端側を変形させる場合と比べて、円環状のシール部材40を大きく取り囲むように締め付けることができる。したがって、シール部材40を環状溝30から抜け出しにくくすることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態の例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
例えば、弁体11は略円錐形状とされていたがこれに限られず、多角錐や楕円錐など、軸方向に向かって傾斜する縮径部を有する、錐状の立体形状であればよい。また、シール部材40も円環状に限られず環状であればよく、弁体11の形状に合わせて、適宜変更可能である。
また、環状溝30の底面は円弧状とされていたがこれに限られず、楕円形状などを含む略円弧状や、矩形状、V字状等とされていてもよい。
また、深さ方向C1が、シール面20に対して略垂直に形成されていれば、一方の溝壁面がシール面20に対して略垂直に形成されていなくてもよい。例えば、図7(a)で示すように第一実施形態で示した上突出部51aと、第二実施形態で示した下突出部52aとの双方を設け、図7(b)で示すように、シール部材40を、上締付部51と、下締付部52の双方によって締め付け固定してもよい。この場合、締付後の溝壁はシール面20に対して傾斜している。
この場合、変形後のシール部材40がシール面20から突出する突出高さL4は、上締付部51のみによって締め付けた場合の突出高さL2、及び下締付部52のみによって締め付けた場合の突出高さL3よりも大きく、より高いシール高さを得ることができる。
また、シール部材40を両側から締め付けるので、シール部材40に偏平や凹凸などの偏った変形が生じにくく、シール部材40の変形が均一になり、シール面20からの突出部分が、真円度の高い形状を保つことができる。
また、必要高さL0を確保して、シール部材を保持することができれば、上突出部51aと、下突出部52a(締付時の上締付部51、下締付部52)の大きさは自由に設定してもよいし、シール部材40を締め付け固定した際に、被押圧部51bとシール面20、また基端部80の端面80aとシール面20とは面一に構成されていなくてもよい。
例えば図8で示すように、上突出部51aと、下突出部52aを押圧台65及び押圧治具70を用いて押圧し、必要な高さL0が得られた時点で押圧をストップしてもよい。
また、上締付部51によりシール部材40が締め付けられた状態においては、被押圧部51bとシール部材40との間は隙間なく形成されているものとしたが、シール部材40を環状溝30に保持し、必要なシール高さが得られればこれらは隙間なく形成されていなくてもよい。
同様に、下締付部52によりシール部材40が締め付けられた状態においては、端面80aとシール部材40、シール面20とシール部材40との間は隙間なく形成されているものとしたが、シール部材40を環状溝30に保持し、必要なシール高さが得られればこれらは隙間なく形成されていなくてもよい。
また、シール面20は、流路91に沿った方向に対して35°の傾斜角で縮径しているものとしたがこれに限られず、15°〜60°程度であればよい。
傾斜角が15°より小さい場合は、流路に流体が流れた際に、弁10、15が剪断応力破壊して管継手から飛び出す可能性があり、傾斜角が60°より大きい場合は、シール面20が流路の壁となり、渦流が生じて圧力損失が大きくなることが考えられる。このため、傾斜角を15°〜60°の範囲内で設定することが好ましい。
また、弁体11は金属製としたがこれに限られず、弁体11を押圧して上突出部51aまたは下突出部52aを変形し、上締付部51または下締付部52とすることができるものであればよい。例えば弁体11を樹脂製とし、加熱しながら押圧するものでもよい。
10,15弁、 11弁体、 20シール面(円錐面) 30環状溝、 31,32溝壁面、 40シール部材、 51上締付部、 52下締付部

Claims (6)

  1. 円錐面を有する弁体と、
    前記円錐面に形成され、一方の溝壁面が前記円錐面に対して垂直となる環状溝と、
    前記環状溝内に挿入され、一部が前記円錐面から突出する環状のシール部材と、
    前記環状溝の他方の溝壁面側の開口部に形成され、前記開口部の内側に突き出て前記シール部材を締め付け固定する締付部と、
    を有する弁。
  2. 前記締付部は、前記弁体の一部を前記開口部の内側に突き出るように変形させて形成されている、請求項1に記載の弁。
  3. 前記締付部は、前記環状溝の前記円錐面の先端側に位置する溝壁の一部を変形させて形成されている、請求項2に記載の弁。
  4. 前記締付部は、前記環状溝の前記円錐面の後端側に位置する溝壁の一部を変形させて形成されている、請求項2に記載の弁。
  5. 円錐面を有する弁体と、
    前記円錐面に形成され、前記円錐面に対して深さ方向が垂直となる環状溝と、
    前記環状溝内に挿入され、一部が前記円錐面から突出する環状のシール部材と、
    前記環状溝の開口部に形成され、前記開口部の内側に突き出て前記シール部材を締め付け固定する締付部と、
    を有する弁。
  6. 流路と、流路に沿って形成された次第に縮径する縮径部と、を備えた管状体と、
    前記流路内に配置され、前記縮径部に対して接近及び離間可能とされ、前記縮径部に接近して当接することで流路を閉じ、前記縮径部から離間することで流路を開く、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の弁と、
    を備えた管継手。
JP2015078231A 2015-04-07 2015-04-07 弁及び管継手 Active JP6499901B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015078231A JP6499901B2 (ja) 2015-04-07 2015-04-07 弁及び管継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015078231A JP6499901B2 (ja) 2015-04-07 2015-04-07 弁及び管継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016200156A true JP2016200156A (ja) 2016-12-01
JP6499901B2 JP6499901B2 (ja) 2019-04-10

Family

ID=57423439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015078231A Active JP6499901B2 (ja) 2015-04-07 2015-04-07 弁及び管継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6499901B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102106263B1 (ko) * 2019-12-05 2020-05-04 주식회사 덕양에코 콘 밸브

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58187687U (ja) * 1982-06-08 1983-12-13 日東工器株式会社 管継手のバルブ
JPS6145668U (ja) * 1984-08-30 1986-03-26 日立金属株式会社 軟質弁座を取付けた弁体又は弁座輪
JPH0538633A (ja) * 1991-07-31 1993-02-19 Canon Inc フラツシング装置
JP2002081589A (ja) * 2000-09-07 2002-03-22 Nec Kyushu Ltd 誤接続防止流体コネクタ
JP2004028335A (ja) * 2002-06-26 2004-01-29 Vat Holding Ag 真空バルブのシール構造
JP2009097714A (ja) * 2007-09-28 2009-05-07 Nagahori Industry Co Ltd 流体継手
US20130020521A1 (en) * 2011-04-14 2013-01-24 S.P.M. Flow Control, Inc. Preconfigured seal for valve assemblies

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58187687U (ja) * 1982-06-08 1983-12-13 日東工器株式会社 管継手のバルブ
JPS6145668U (ja) * 1984-08-30 1986-03-26 日立金属株式会社 軟質弁座を取付けた弁体又は弁座輪
JPH0538633A (ja) * 1991-07-31 1993-02-19 Canon Inc フラツシング装置
JP2002081589A (ja) * 2000-09-07 2002-03-22 Nec Kyushu Ltd 誤接続防止流体コネクタ
JP2004028335A (ja) * 2002-06-26 2004-01-29 Vat Holding Ag 真空バルブのシール構造
JP2009097714A (ja) * 2007-09-28 2009-05-07 Nagahori Industry Co Ltd 流体継手
US20130020521A1 (en) * 2011-04-14 2013-01-24 S.P.M. Flow Control, Inc. Preconfigured seal for valve assemblies

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102106263B1 (ko) * 2019-12-05 2020-05-04 주식회사 덕양에코 콘 밸브

Also Published As

Publication number Publication date
JP6499901B2 (ja) 2019-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102262376B1 (ko) 접속부 시일 구조 및 시일 부재
JP4912375B2 (ja) 流体継手
JP5669429B2 (ja) 流体継手
JP2010159878A (ja) 結合装置
JP5895330B2 (ja) 高圧パイプ用継手のシーリング構造
KR20190003135U (ko) 감소된 힘으로 수형 노즐의 삽입을 가능하게 하는 연결부의 암형 노즐
RU2014147379A (ru) Клапан и диафрагма клапана
US20160334040A1 (en) Backlash-free plug-in connection for pipe lines and hose lines
JP6499901B2 (ja) 弁及び管継手
JP2003021287A (ja) スピゴット継手
JP2018025277A (ja) 弁体、弁体の製造方法、及び管継手
JP2017187132A (ja) ホースクリップ
JP5779082B2 (ja) 継手
JP6131120B2 (ja) コネクタ
KR101788002B1 (ko) 파이프용 커플링
TWM557147U (zh) 擴管裝置之夾管結構
JP5567902B2 (ja) クイックファスナの外れ防止構造
JP2015077674A (ja) ホースクランプ取り外し用工具
JP2002098276A (ja) 管継手
JP2013190049A (ja) 管継手構造
US11585470B2 (en) Formed pipe end-section of a pipeline and pipe screw-connection
JP2010019311A (ja) 配管と継手の接続構造及び接続方法
TW202032055A (zh) 管接頭及管接頭用芯材
KR101446425B1 (ko) 파이프 체결구
KR101586171B1 (ko) 배관연결구

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6499901

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250