JP2016197452A - 空席販売システム - Google Patents
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Abstract
Description
このため、既存の料金体系を破壊することなく空席の販売を促進する方法が、以前より模索されている。
このサービスの利用者は、まずGetGoingのWebサイトにアクセスし、フライト検索画面で「出発地」、「行き先エリアまたは旅のテーマ」、「旅行日程」、「人数」を入力し、検索ボタンをクリックする。
後は、システムが何れか一方の目的地を、コインを投げる要領で決定した上で、航空券の購入及び決済が自動的に執行される。
航空券の空席状況は時々刻々と変化するものであるため、本来、より多くの空席候補中から一定の期間内に実際に販売される航空券を柔軟に決定できる方が、販売会社の営業戦略にとって好都合であり、その分、ユーザに対してさらなる値引きを与えることも可能となる。
また上記「GetGoing」のサービスのように申込の段階でくじ引きによって即座に行き先が確定されるのではなく、確定日が到来した時点で始めて最終的な行き往路航空便が決定される仕組みであるため、確定日までの間に生じた事情に合わせて具体的な航空券を選定する余地が生じ、販売者側に大きなメリットが生じる。
また、算定基準記憶部22は、同コンピュータ36の外部記憶装置内に設けられている。
このWebサーバ12には、ユーザが操作する多数のクライアント端末38が接続される。クライアント端末38としては、PCの他にタブレット端末やスマートフォン等も含まれる。
さらに、空席検索部14は、航空券在庫記憶部26及び空席確率記憶部27と、ネットワーク経由で接続されている。
この航空会社システム40は、ネットワーク経由でWebサーバ12とも接続されている。
各在庫情報には、少なくとも、便名、出発空港、行き先空港、出発日時、現時点における空席数が含まれている。
すなわち、ユーザがPCやスマートフォン等のWebブラウザで所定のWebページを閲覧すると、そのWebページに予め設定されたカテゴリ(グルメ、名所旧跡、温泉、ゴルフ等)とクッキーIDが、当該Webページを配信しているWebサーバから専門業者のサーバに送信され、Web閲覧履歴記憶部32に格納される。
すなわち、ユーザがスマートテレビで所定のテレビで番組を視聴すると、その番組に設定された識別コードがネットワーク経由で上記サーバに送信され、スマートテレビの識別コードに関連付けた形でTV視聴履歴記憶部34に格納される。また、ユーザがPCやスマートフォン等のWebブラウザから自己のスマートテレビに関連するWebサイトにアクセスした際に、WebブラウザのクッキーIDとスマートテレビの識別コードとの紐付けがなされる。
まず、ユーザがクライアント端末38からが航空会社のWebサイトにアクセスし、ID及びパスワードを入力してログインすると、Webサーバ12からサービス選択画面(図示省略)が送信される(S10)。
この画面上でユーザが「空席検索」を選択すると、図3に示すように、検索条件指定画面50がWebサーバ12からクライアント端末38に送信される(S12)。
ここでユーザは、これら空港の中から行き先として許容できるものを選んで、空港ボタン54をクリックする。この結果、選択された空港には×印が表示され、検索条件として指定されたことが明示される。
図においては、35の空港の中から4港が選択された状態が示されている。
×印を再クリックすると、一旦選択した空港が検索対象外に復帰する。あるいは、「クリア」ボタンを55クリックすることで、全ての選択を解除することができる。
これに対しユーザは、各欄のプルダウンボタン(▼)をクリックし、必要な検索条件を指定した後、検索ボタン68をクリックする。
この結果、ユーザが指定した検索条件と、ユーザID、クッキーIDが、Webサーバ12経由で空席検索部14に送信される。
具体的には、以下の条件を満たす航空便が往路航空便候補として抽出される。
(1)ユーザが指定した出発空港から各許容行き先空港への航空便であること
(2)ユーザが指定した出発日及び出発時間帯に該当する航空便であること
(3)現時点でユーザが指定した人数分の空席がある航空便であること
(4)出発日における空席確率が所定の閾値以上の航空便であること
そして、出発日における空席確率が所定の閾値未満の航空便は、販売対象から除外される。
具体的には、以下の条件を満たす航空便が復路航空便候補として抽出される。
(1)ユーザが指定した各許容行き先空港から出発空港への航空便であること
(2)ユーザが指定した帰還日及び帰還時間帯に該当する航空便であること
(3)現時点でユーザが指定した人数分の空席がある航空便であること
(4)帰還日における空席確率が所定の閾値以上の航空便であること
また、(4)の判定に際しては、空席確率記憶部27に格納された空席確率データが参照される。
そして、帰還日における空席確率が所定の閾値未満の航空便は、販売対象から除外される。
つぎにユーザ嗜好特定部18は、各テレビ番組の識別コードとテレビ番組のカテゴリ(グルメ、名所旧跡、温泉、ゴルフ等)との対応関係を規定した記憶手段を参照し、それぞれのカテゴリを特定する(S28)。
また、ユーザ属性情報として「趣味:ゴルフ」が登録されていた場合、空席検索部14は嗜好カテゴリとして「ゴルフ」を特定する。
あるいは、当該ユーザのWeb閲覧履歴情報として「グルメ」のカテゴリが検出された場合、空席検索部14は嗜好カテゴリとして「グルメ」を特定する。
また、当該ユーザのTV視聴履歴情報から「スキー」のカテゴリが導出された場合、空席検索部14は嗜好カテゴリとして「スキー」を特定する。
例えば、以下のルールが想定される。
(1)ユーザの自己申告による「趣味」が登録されている場合、これに基づく嗜好カテゴリを優先的に適用する。
(2)Web閲覧履歴、TV視聴履歴から導かれた嗜好カテゴリが相互に競合する場合、日時情報の新しいものを優先する。
(3)Web閲覧履歴、TV視聴履歴から導かれた嗜好カテゴリの中で重複するものがある場合、重複しないものよりも優先する(多数決原理)。
(4)3以上の嗜好カテゴリが該当する場合、上位2つまでの嗜好カテゴリを採用する。
例えば、ユーザの年齢や性別、年収帯といった個人属性に基づき、最もマッチする嗜好カテゴリを統計データとの比較により推定することが該当する。
例えば、ユーザの嗜好カテゴリが「温泉」であり、往路便と復路便の空席が確保できた行き先空港に「大分空港」及び「松山空港」が含まれていた場合、空席検索部14は別府温泉の観光写真及び道後温泉の観光写真をそれぞれのPR用コンテンツとして特定する。
あるいは、ユーザの嗜好カテゴリが「ゴルフ」であり、往路便と復路便の空席が確保できた行き先空港の一つが「札幌空港」である場合、空席検索部14は札幌周辺の有名ゴルフ場の写真をPR用コンテンツとして特定する。
図4に示すように、この検索結果提示画面72には、候補1〜4の行き先空港候補名74と、それぞれのPR用コンテンツ76、航空便候補リスト78等が表示されている。
因みに、「○」の付いている往路航空便候補は現時点で空席があることを示しており、「×」の付いている往路航空便候補は現時点では空席がないが、同一時間帯に属しているためキャンセル等で空きが生じた際には販売対象になり得ることが示されている。
なお、上記したように、復路については行き先空港候補の近隣空港から出発空港までの航空便が復路便候補として列記されている場合もある。
また、検索結果提示画面72に記載された航空便候補あるいは金額に納得のいかないユーザは、「戻る」ボタン86をクリックし、検索条件の指定からやり直す。
これを受けたユーザは、「戻る」ボタン86をクリックして検索条件指定画面50に戻り、他の許容行き先空港を指定する。
ここでユーザがクレジットカード番号や有効期限等の決済情報を入力し、決済が完了すると、Webサーバ12からユーザのアドレス宛に予約確認の電子メールが送信される(S44)。
・出発日
・4つの行き先空港候補及びそれぞれの航空便候補(○及び×)
・復路の航空便候補
・料金及び決済完了情報
・確定日(例えば出発日の3日前)
この申込情報には、少なくともユーザID、出発日、出発空港、4つの行き先空港候補、各空港の往路航空便候補、帰還日、復路航空便候補、決済完了フラグが含まれている。
または、空席確率記憶部27を参照し、出発日における空席確率が最も高い往路航空便に係る行き先空港候補を選定することもできる。
あるいは、搭乗履歴記憶部28を参照し、当該ユーザが頻繁に訪れている行き先空港候補を優先したり、逆にユーザが頻繁に訪問している空港以外の行き先空港候補を優先したりすることもできる。
この確定情報はWebサーバ12にも送信されるため、ユーザがWebサイトにアクセスしてログインすると、マイページにこれらの確定情報が表示される。
まず価格算定部20は、図5に示すように、各往路航空便候補及び復路航空便候補の確定日における通常価格データ90と、各航空便候補の出発日(帰還日)における空席確率データ91に基づいて理論価格を算定し(S34-1)、理論価格データ93を生成する。
また「空席確率」とは、予約時点から出発日までの各時点において、当該便に空席が残っているであろう確率(時系列データ)を意味しており、過去の統計データから求められる。
すなわち、リアルオプションの算定式に「通常価格」と「空席確率」を投入すると、通常の方法で行き先を一意に指定して航空券を予約するという権利を放棄(選択権を放棄)することの金銭的価値が算出され、「通常価格」の確率論的期待値からこの金銭的価値を減ずることで理論価格が算出される。
このため、理論価格はユーザが多くの空港を許容行き先空港から除外しているほど割引額が小さくなり、その分価格が高くなるのに対し、除外している空港数が少ないほど割引額は大きくなり、価格が安くなる。
例えば、各往路航空便候補の確定日における通常価格の平均値に、各復路航空便候補の確定日における通常価格の平均値を加算し、そこに許容行き先空港の数に応じた調整値を適用することにより、理論価格を導き出すことが該当する。要は、許容行き先空港数が多いほど共通価格が低くなり、許容行き先空港数が少ないほど共通価格が高くなるような結果さえ導き出せればよい。
この際に、各航空便候補の出発日(帰還日)における空席確率が価格に反映されるような算定式を採用することもできる。
ここで「戦略的調整値」とは、航空会社の営業戦略や現時点での業績等を勘案して柔軟に設定される値であり、例えば、全社的に空席率の低減が急務とされる場面ではさらなる割引額が適用されるのに対し、空席率の解消よりもブランドイメージの向上が重視される場面では割引額を抑制する調整値が適用される。
ここで「既発売の最低価格」とは、「先得」や「早割」といった既存の割引サービスの適用によって算定される価格を意味しており、これにより本システム10を通じた販売価格が従来のいかなる割引価格よりも安価となるように制御される。
例えば、申込時には決済情報入力画面をクライアント端末38に送信してクレジットカード番号等の決済情報をユーザに入力させ、これを申込情報の一部として申込情報記憶部31に格納しておき、販売対象となる航空券が確定した時点でこれらの決済情報を用いて決済を完了させるようにすることができる。
あるいは、販売対象となる航空券が確定した時点で、決済情報入力画面にアクセスするためのリンク(URL)が設定された電子メールやWebページをクライアント端末38に送信し、この決済情報入力画面を通じて決済情報が送信された時点で、直ちに決済を完了させるようにしてもよい。
この場合、価格算定部20は、各往路航空便候補及び復路航空便候補の確定日における通常価格等に基づいてそれぞれの価格を算定する。そして、検索結果画面においては、各往路航空便候補及び復路航空便候補の価格が別々に表示される。
具体的には、決済情報入力画面にアクセスするためのリンク(URL)が設定された電子メールやWebページがクライアント端末38に送信され、この決済情報入力画面を通じて決済情報が送信された時点で決済が執行される。
もちろん、申込時に決済情報入力画面を通じて決済情報を確保しておき、販売対象となる航空券が確定した時点で、これを用いて即座に決済を完了させるように運用することも可能である。
すなわち、上記と同様、決済情報入力画面にアクセスするためのリンク(URL)が設定された電子メールやWebページがクライアント端末38に送信され、この決済情報入力画面を通じて決済情報が送信された時点で決済が執行される。
あるいは、申込時に決済情報入力画面を通じて決済情報を確保しておき、販売対象となる航空券が確定した時点で自動的に決済が執行されるようにしてもよい。
12 Webサーバ
14 空席検索部
18 ユーザ嗜好特定部
20 価格算定部
22 算定基準記憶部
26 航空券在庫記憶部
27 空席確率記憶部
28 搭乗履歴記憶部
30 ユーザ属性記憶部
31 申込情報記憶部
32 Web閲覧履歴記憶部
34 TV視聴履歴記憶部
36 コンピュータ
38 クライアント端末
40 航空会社システム
50 検索条件指定画面
52 許容行き先空港の選択欄
54 空港ボタン
56 出発空港指定欄
58 出発日指定欄
60 出発時間帯指定欄
62 帰還日指定欄
64 帰還時間帯指定欄
66 人数指定欄
68 検索ボタン
72 検索結果提示画面
74 行き先空港候補名
76 PR用コンテンツ
78 航空便候補リスト
80 「観光スポット」ボタン
82 「復路便確認」ボタン
84 「申込」ボタン
86 「戻る」ボタン
90 通常価格データ
91 空席確率データ
93 理論価格データ
94 戦略的調整値データ
95 修正価格データ
96 既発売の最低価格データ
97 販売価格データ
Claims (1)
- 少なくとも便名、出発日時、出発空港、行き先空港、空席数を記録した航空券の在庫情報を格納しておく航空券在庫記憶手段と、
ユーザの操作するクライアント端末に、少なくとも出発空港、出発日、人数を検索条件として指定するための検索条件指定画面を送信する手段と、
クライアント端末から検索条件が送信された場合に、上記航空券在庫記憶手段を参照して、ユーザが指定した出発空港及び出発日の条件にマッチすると共に、指定人数分の空席が存在する航空便を、複数の行き先空港をもつ往路航空便候補群として抽出する航空便候補抽出手段と、
行き先空港単位でそれぞれの往路航空便候補が記載された検索結果画面をクライアント端末に送信する手段と、
この検索結果画面上で申込が選択された場合に、各往路航空便候補、出発日を少なくとも含む申込情報を申込情報記憶手段に格納する手段とを備え、
最終的な往路航空便は、確定日時点で往路航空便候補群から決定されることを特徴とする空席販売システム。
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