JP2016196908A - 処理液吐出用バルブおよびそれを備えた基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】気体で作動する開閉弁の気体流量の調整を容易にする処理液吐出用バルブおよびそれを備えた基板処理装置を提供する。
【解決手段】処理液開閉弁40は、処理液流路42を開閉させるダイアフラム46を気体で移動させ、速度制御弁60は、処理液開閉弁40に供給する気体の流量を制御する。この制御の際に、調整者は、気体流量調整ダイヤル67を回転させて第2弁体63を移動させる。また、回転量検出歯車68により、気体流量調整ダイヤル67の回転量が取得され、取得された回転量が表示部80で表示される。調整者は、表示部80に表示された回転量を見て、気体流量を調整するので、感覚的に調整する従来と比べて気体流量の調整が容易となる。その結果、調整を短時間でできる。
【選択図】図2
【解決手段】処理液開閉弁40は、処理液流路42を開閉させるダイアフラム46を気体で移動させ、速度制御弁60は、処理液開閉弁40に供給する気体の流量を制御する。この制御の際に、調整者は、気体流量調整ダイヤル67を回転させて第2弁体63を移動させる。また、回転量検出歯車68により、気体流量調整ダイヤル67の回転量が取得され、取得された回転量が表示部80で表示される。調整者は、表示部80に表示された回転量を見て、気体流量を調整するので、感覚的に調整する従来と比べて気体流量の調整が容易となる。その結果、調整を短時間でできる。
【選択図】図2
Description
本発明は、半導体基板、液晶表示用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等の基板に対して、処理液を吐出するための処理液吐出用バルブおよびそれを備えた基板処理装置に関する。
従来の処理液吐出用バルブとして、圧縮空気、すなわち気体で処理液流路を開閉(ON/OFF)させる開閉弁がある(例えば、特許文献1参照)。また、従来の基板処理装置は、基板に対して処理液を吐出する吐出ノズルと、上述の開閉弁と、開閉弁を開閉させるための気体の流量(速度)を制御する速度制御弁(スピードコントローラ)とを備えている。速度制御弁は、気体の流量を変化させて、開閉弁の開閉速度を制御する。これにより、吐出ノズルの先端内部の液面位置が調整され、処理液の吐出後に処理液が基板上に落下することを防止している。
このような従来装置は、気体流量の調整が難しいという問題がある。具体的に説明する。速度制御弁による気体流量の調整は、ねじ式の調整機構が広く採用されている。しかしながら、ねじ式の場合、定量的な調整ができず、調整が感覚的になる。そのため、液面位置を均一に調整することが難しく、調整が遅くなる原因となっている。また、ねじ式の場合、調整をロック(固定)するときにナットが用いられる。ナットを締め付けてロックすると、調整したねじの回転角度が変化しやすい。そのため、調整状態が変化し、圧縮空気の調整を更に難しくしている。
また、開閉弁と速度制御弁は、個別に構成させると、設置スペースの自由度を低下させる問題がある。更に、特許文献1には、開閉弁の開閉状態を確認できるインジケータ(表示部)が記載されている。このようなインジケータを備えていても、開閉弁の取り付け方向により、調整者に向かずに、調整時に表示部を視認できない問題がある。その結果、調整間違いをしてしまう可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、気体で作動する開閉弁における気体流量の調整を容易にする処理液吐出用バルブおよびそれを備えた基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る処理液吐出用バルブは、処理液流路を開閉させる第1弁体を気体で移動させる処理液開閉弁と、前記処理液開閉弁に供給し、または前記処理液開閉弁から排出する気体の流量を制御する流量制御弁とを備え、前記流量制御弁は、気体流路に流れる気体の流量を調整する第2弁体と、回転可能に設けられ、前記第2弁体を移動させる気体流量調整ダイヤルと、前記気体流量調整ダイヤルの回転量を検出する回転量検出部と、検出された前記回転量を表示する表示部とを備えることを特徴とするものである。
すなわち、本発明に係る処理液吐出用バルブは、処理液流路を開閉させる第1弁体を気体で移動させる処理液開閉弁と、前記処理液開閉弁に供給し、または前記処理液開閉弁から排出する気体の流量を制御する流量制御弁とを備え、前記流量制御弁は、気体流路に流れる気体の流量を調整する第2弁体と、回転可能に設けられ、前記第2弁体を移動させる気体流量調整ダイヤルと、前記気体流量調整ダイヤルの回転量を検出する回転量検出部と、検出された前記回転量を表示する表示部とを備えることを特徴とするものである。
本発明に係る処理液吐出用バルブによれば、処理液開閉弁は、処理液流路を開閉させる第1弁体を気体で移動させ、流量制御弁は、処理液開閉弁に供給し、または処理液開閉弁から排出する気体の流量を制御する。この制御の際に、調整者は、気体流量調整ダイヤルを回転させて第2弁体を移動させる。また、回転量検出部により、気体流量調整ダイヤルの回転量が取得され、取得された回転量が表示部で表示される。調整者は、表示部に表示された回転量を見て、気体流量を調整するので、感覚的に調整する従来と比べて気体流量の調整が容易となる。その結果、調整を短時間でできる。
また、上述の処理液吐出用バルブにおいて、前記処理液開閉弁と前記流量制御弁と一体的に連結させると共に、前記処理液開閉弁に設けられた吸気および排気させる吸排気口と前記気体流路とを連通させる連結部を更に備えていることが好ましい。処理液開閉弁と流量制御弁とを一体にするので、処理液開閉弁と流量制御弁とを個別に設けたものよりも設置スペースを抑えることができる。また、流量制御弁を処理液開閉弁のより近くに配置できるので、流量制御弁による気体流量の制御に対する処理液開閉弁の開閉速度の応答性を高めることができる。
また、上述の処理液吐出用バルブの一例は、前記連結部は、前記処理液開閉弁に設けられた吸気および排気させる吸排気口の中心軸周りに、前記処理液開閉弁と前記流量制御弁とを相対的に回転させるように構成されていることである。これにより、流量制御弁の表示部を、吸排気口の中心軸周りに回転できる。そのため、処理液吐出用バルブの取り付け方向に依存せずに、表示部の表示を調整者に向けることができる。その結果、表示を正確に視認でき、調整間違いを防止できる。
また、上述の処理液吐出用バルブの一例は、前記連結部は、前記吸排気口の中心軸に対して交わる方向でかつ、前記第2弁体の移動方向に沿った軸に対して交わる方向である軸周りに、前記処理液開閉弁と前記流量制御弁とを相対的に回転させるように構成されていることである。これにより、流量制御弁の表示部を、吸排気口の中心軸に対して交わる方向でかつ、第2弁体の移動方向に沿った軸に対して交わる方向の軸周りに回転できる。そのため、処理液吐出用バルブの取り付け方向に依存せずに、表示部の表示を調整者に向けることができる。その結果、表示を正確に視認でき、調整間違いを防止できる。
また、上述の処理液吐出用バルブの一例は、前記表示部は、前記第2弁体を覆う筐体に対して、前記第2弁体の移動方向に沿った軸周りに回転可能に構成されていることである。これにより、流量制御弁の表示部を、前記第2弁体の移動方向に沿った軸周りに回転できる。そのため、処理液吐出用バルブの取り付け方向に依存せずに、表示部の表示を調整者に向けることができる。その結果、表示を正確に視認でき、調整間違いを防止できる。
また、上述の処理液吐出用バルブの一例は、前記連結部は、前記第2弁体の移動方向に沿った軸周りに、前記処理液開閉弁と前記流量制御弁を相対的に回転させるように構成されていることである。これにより、流量制御弁の表示部を、前記第2弁体の移動方向に沿った軸周りに回転できる。そのため、処理液吐出用バルブの取り付け方向に依存せずに、表示部の表示を調整者に向けることができる。その結果、表示を正確に視認でき、調整間違いを防止できる。
また、上述の処理液吐出用バルブの一例は、前記表示部は、前記回転量をアナログ表示することである。調整者は、アナログ表示を視認して気体流量を調整ができ、デジタル表示よりも低コストで構成することができる。また、上述の処理液吐出用バルブの一例は、前記表示部は、前記回転量をデジタル表示することである。調整者は、デジタル表示を視認して気体流量を調整ができる。
また、上述の処理液吐出用バルブにおいて、前記気体流量調整ダイヤルから前記第2弁体への動力の伝達を解放するロック機構を更に備えていることが好ましい。従来のナットでロックする場合は調整状態が変化してしまうが、動力の伝達をしないようにしてロックするので、調整時の誤差を取り除くことができる。
また、本発明に係る基板処理装置は、処理液を吐出する吐出ノズルと、前記吐出ノズルと配管を通じて接続される処理液吐出用バルブと、を備え、前記処理液吐出用バルブは、処理液流路を開閉させる第1弁体を気体で移動させる処理液開閉弁と、前記処理液開閉弁に供給し、または前記処理液開閉弁から排出する気体の流量を制御する流量制御弁を備え、前記流量制御弁は、気体流路に流れる気体の流量を調整する第2弁体と、回転可能に設けられ、前記第2弁体を移動させる気体流量調整ダイヤルと、前記気体流量調整ダイヤルの回転量を検出する回転量検出部と、検出された前記回転量を表示する表示部とを備えていることを特徴とするである。
本発明に係る基板処理装置によれば、処理液開閉弁は、処理液流路を開閉させる第1弁体を気体で移動させ、流量制御弁は、処理液開閉弁に供給し、または処理液開閉弁から排出する気体の流量を制御する。この制御の際に、調整者は、気体流量調整ダイヤルを回転させて第2弁体を移動させる。また、回転量検出部により、気体流量調整ダイヤルの回転量が取得され、取得された回転量が表示部で表示される。調整者は、表示部に表示された回転量を見て、気体流量を調整するので、感覚的に調整する従来と比べて気体流量の調整が容易となる。その結果、調整を短時間でできる。
なお、本明細書は、次のような流量制御弁に係る発明も開示している。
(1)処理液流路を開閉させる第1弁体を気体で移動させる処理液開閉弁に供給し、または前記処理液開閉弁から排出する気体の流量を制御する流量制御弁であって、気体流路に流れる気体の流量を調整する第2弁体と、回転可能に設けられ、前記第2弁体を移動させる気体流量調整ダイヤルと、前記気体流量調整ダイヤルの回転量を検出する回転量検出部と、検出された前記回転量を表示する表示部と、前記処理液開閉弁と前記流量制御弁と一体的に連結させると共に、前記処理液開閉弁に設けられた吸気および排気させる吸排気口と前記気体流路とを連通させる連結部と、を備え、前記連結部は、前記吸排気口の中心軸周りに、前記処理液開閉弁と前記流量制御弁とを相対的に回転させるように構成されていることを特徴とする流量制御弁。
前記(1)に記載の発明によれば、処理液開閉弁は、処理液流路を開閉させる第1弁体を気体で移動させ、流量制御弁は、処理液開閉弁に供給し、または処理液開閉弁から排出する気体の流量を制御する。この制御の際に、調整者は、気体流量調整ダイヤルを回転させて第2弁体を移動させる。また、回転量検出部により、気体流量調整ダイヤルの回転量が取得され、取得された回転量が表示部で表示される。調整者は、表示部に表示された回転量を見て、気体流量を調整するので、感覚的に調整する従来と比べて気体流量の調整が容易となる。その結果、調整を短時間でできる。
また、処理液開閉弁と流量制御弁とを一体にするので、処理液開閉弁と流量制御弁とを個別に設けたものよりも設置スペースを抑えることができる。また、流量制御弁を処理液開閉弁のより近くに配置できるので、流量制御弁による気体流量の制御に対する処理液開閉弁の開閉速度の応答性を高めることができる。また、表示部を、吸排気口の中心軸周りに回転できる。そのため、処理液開閉弁の取り付け方向に依存せずに、表示部の表示を調整者に向けることができる。その結果、表示を正確に視認でき、調整間違いを防止できる。
本発明に係る処理液吐出用バルブおよびそれを備えた基板処理装置によれば、処理液開閉弁は、処理液流路を開閉させる第1弁体を気体で移動させ、流量制御弁は、処理液開閉弁に供給し、または処理液開閉弁から排出する気体の流量を制御する。この制御の際に、調整者は、気体流量調整ダイヤルを回転させて第2弁体を移動させる。また、回転量検出部により、気体流量調整ダイヤルの回転量が取得され、取得された回転量が表示部で表示される。調整者は、表示部に表示された回転量を見て、気体流量を調整するので、感覚的に調整する従来と比べて気体流量の調整が容易となる。その結果、調整を短時間でできる。
以下、図面を参照して本発明の実施例1を説明する。図1は、基板処理装置の概略構成図であり、図2は、処理液吐出用バルブの概略構成を示す縦断面図である。図3は、連結部の構成を示す断面図であり、図4は、処理液吐出用バルブの動作を説明するための図である。
<基板処理装置の構成>
図1を参照する。基板処理装置1は、略水平姿勢で基板Wを保持して回転させる保持回転部2と、基板Wに対して処理液を吐出する吐出ノズル3とを備えている。処理液は、半導体回路等を製造するため、有機溶剤、純水、現像液、リンス液、水溶性洗浄液およびフォトレジスト等の塗布液が用いられる。
図1を参照する。基板処理装置1は、略水平姿勢で基板Wを保持して回転させる保持回転部2と、基板Wに対して処理液を吐出する吐出ノズル3とを備えている。処理液は、半導体回路等を製造するため、有機溶剤、純水、現像液、リンス液、水溶性洗浄液およびフォトレジスト等の塗布液が用いられる。
保持回転部2は、例えば真空吸着により基板Wの裏面を保持するスピンチャック4と、スピンチャック4を略垂直方向の回転軸AX1周りに回転させ、モータ等で構成される回転駆動部5とを備えている。保持回転部2の周りには、基板Wの側方を囲うように、上下移動可能なカップ6が設けられている。
処理液供給源11は、例えば、処理液を貯留させた容器で構成されている。吐出ノズル3には、処理液供給源11から処理液配管13を通じて処理液が供給される。処理液配管13には、ポンプPと処理液吐出用バルブ15が介在して設けられている。ポンプPは、処理液を吐出ノズル3に送り出し、処理液吐出用バルブ15は、処理液の供給と処理液供給の停止を行う。なお、処理液配管13には、フィルタ、およびサックバック弁等の少なくともいずれかが設けられていてもよい。
処理液吐出用バルブ15は、気体で作動するバルブであり、処理液吐出用バルブ15には、空気などの気体が供給される。気体供給源17は、例えば圧縮した気体を収容する容器で構成されている。処理液吐出用バルブ15には、気体供給源17から気体配管19を通じて気体が供給される。気体配管19には、切り換え弁Vが設けられている。切り換え弁Vは、気体供給源17と処理液吐出用バルブ15との間の接続、および排気と処理液吐出用バルブ15との間の接続のいずれかに切り換える。切り換え弁Vにより、処理液吐出用バルブ15が作動する。処理液吐出用バルブ15は、詳細な説明は後述する。
基板処理装置1は、中央演算処理装置(CPU)などで構成された制御部31と、基板処理装置1を操作するための操作部33とを備えている。制御部31は、基板処理装置1の各構成を制御する。操作部33は、液晶モニタなどの表示部と、ROM(Read-only Memory)、RAM(Random-Access Memory)、およびハードディスク等の記憶部と、キーボード、マウス、および各種ボタン等の入力部とを備えている。記憶部には、基板処理条件等が記憶されている。
<処理液吐出用バルブの構成>
図2を参照する。処理液吐出用バルブ15は、処理液流路42を開閉させるピストン43を、吸排気口51に供給される気体で移動させる処理液開閉弁40と、処理液開閉弁40の吸排気口51に供給する気体の流量を制御する速度制御弁60とを備えている。
図2を参照する。処理液吐出用バルブ15は、処理液流路42を開閉させるピストン43を、吸排気口51に供給される気体で移動させる処理液開閉弁40と、処理液開閉弁40の吸排気口51に供給する気体の流量を制御する速度制御弁60とを備えている。
〔処理液開閉弁の構成〕
処理液開閉弁40は、中空の第1筐体41と、第1筐体41内に設けられ、処理液を流通させる処理液流路42と、処理液流路42を開閉させる第1弁体としてのダイアフラム46と、その先端部にダイアフラム46を固設し、処理液通路42を閉じる閉位置と処理液通路42を開く開位置との間でダイアフラム46を移動させるピストン43とを備えている。処理液流路42の上流側開口部42aおよび下流側開口部42bは、処理液配管13と接続されている。ピストン43は、図2の上下方向に、第1筐体41内を移動可能に設けられている。ピストン43の上部43aは、第1筐体41内部の側壁に対して移動可能であり、一方、ピストン43の下部43bは、後述する隔壁44に対して移動可能である。
処理液開閉弁40は、中空の第1筐体41と、第1筐体41内に設けられ、処理液を流通させる処理液流路42と、処理液流路42を開閉させる第1弁体としてのダイアフラム46と、その先端部にダイアフラム46を固設し、処理液通路42を閉じる閉位置と処理液通路42を開く開位置との間でダイアフラム46を移動させるピストン43とを備えている。処理液流路42の上流側開口部42aおよび下流側開口部42bは、処理液配管13と接続されている。ピストン43は、図2の上下方向に、第1筐体41内を移動可能に設けられている。ピストン43の上部43aは、第1筐体41内部の側壁に対して移動可能であり、一方、ピストン43の下部43bは、後述する隔壁44に対して移動可能である。
また、処理液開閉弁40は、第1筐体41内部の側壁に固定され、ピストン43の下部43bが貫通する隔壁44と、ピストン43の上部43aと隔壁44との間に設けられた圧縮ばね45とを備えている。
また、処理液開閉弁40は、処理液流路42の途中に設けられ、第1弁体としてのダイアフラム46を受ける第1弁座47とを備えている。ダイアフラム46の周縁部は、第1筐体41内部の側壁に固定されており、ダイアフラム46は、ピストン43の移動方向を横切るように第1筐体41内部を隔てている。
また、処理液開閉弁40は、第1筐体41の上壁に設けられ、内側にねじ山が形成されたねじ孔部48と、ねじ孔部48とかみ合って図2の上下方向に移動可能であり、ピストン43の上面43cを受けるねじ軸49と、ねじ軸49の一端に固定され、ねじ軸49を回転させる処理液流量調整ダイヤル50とを備えている。
また、処理液開閉弁40は、第1筐体41の上壁とピストン43の上部43aとの間の空間SP1に気体を吸気および排気させるための吸排気口51を備えている。
〔速度制御弁の構成〕
次に、速度制御弁60の構成を説明する。速度制御弁60は、吸排気口51に供給する気体の流量(速度)を制御するものである。
次に、速度制御弁60の構成を説明する。速度制御弁60は、吸排気口51に供給する気体の流量(速度)を制御するものである。
速度制御弁60は、中空の第2筐体61と、第2筐体61内に設けられ、気体を流通させる気体流路62と、気体流路62に流れる気体の流量を調整する第2弁体63とを備えている。気体流路62の上流側開口部62aは、気体配管19と接続され、下流側開口部62bは、後述する連結部90を通じて、処理液開閉弁40の吸排気口51と接続されている。気体流路62の途中には、第2弁体63を受ける第2弁座64が設けられている。第2弁体63は、第2弁座64との隙間を調整することにより、気体の流量を調整する。
第2弁体63は、図2の上下方向に、第2筐体61内を移動可能に設けられている。第2筐体61には、第2弁体63の移動を上下方向に制限したガイド部61aが設けられている。ガイド部61aは、例えば、第2弁体63に形成された溝とかみ合う溝が形成されている。
一方、第2弁体63において、流量を調整する先端部の反対側には、ねじ山63aが形成されている。このねじ山63aとかみ合うように、回転体65には、ねじ山66が形成されている。回転体65は、第2弁体63が移動する上下方向に沿った回転軸AX2周りに回転可能に設けられている。また、回転体65において、ねじ山66の反対側には、気体流量調整ダイヤル67が固定されている。ガイド部61a、ねじ山63a,66および回転体65の変換部は、気体流量調整ダイヤル67の回転を第2弁体63の移動に変換する。
なお、回転体65に固定された気体流量調整ダイヤル67も、回転可能に設けられている。また、回転体65において、ねじ山66と気体流量調整ダイヤル67との間には、回転量検出歯車68が固定されている。
また、速度制御弁60は、気体流路62の途中に逆止弁69を有する。すなわち、速度制御弁60は、流量制御弁(可変絞り弁)としての第2弁体63等と、逆止弁69とを一体に構成されている。逆止弁69によれば、上流側開口部62aから下流側開口部62bへは、気体を流させず、また、下流側開口部62bから上流側開口部62aへは気体を流すようになっている。なお、逆止弁69は、図示しないばねにより、閉じる力が加わっている。
また、速度制御弁60は、気体流量調整ダイヤル67の回転量を表示する表示部80を備えている。表示部80は、回転量検出歯車68で取得した回転量をアナログ表示する。これにより、調整者は、アナログ表示を視認して気体流量を調整ができ、デジタル表示よりも低コストで構成することができる。
表示部80の構成を具体的に説明する。表示部80は、表示部筐体81と、表示部筐体81に設けられた窓部82と、数字や文字、目盛等が記載された表示回転体83とを備えている。表示回転体83には、回転軸AX2に平行である回転軸AX3周りに回転可能な表示歯車85が固定されており、表示歯車85は、回転量検出歯車68とかみ合うようになっている。気体流量調整ダイヤル67を回転させると、回転量検出歯車68と表示回転体83を通じて、表示回転体83が回転される。表示部筐体81は、窓部82を通過する表示回転体83の数字等を表示する。
なお、第2筐体61は、本発明の筐体に相当し、回転量検出歯車68は、本発明の回転量検出部に相当する。
〔連結部〕
次に、連結部90について説明する。連結部90は、処理液開閉弁40と速度制御弁60と一体的に連結させると共に、吸排気口51と気体流路62とを連通させるものである。また、連結部90は、吸排気口51の中心軸(回転軸)AX4周りに、処理液開閉弁40と気体速度制御弁60とを相対的に回転させるように構成されている。すなわち、図3のように、連結部90は、例えば、互いに回転可能に設けられた開閉弁側連結部91および速度制御弁側連結部92を備えている。なお、第2弁体63の移動方向に沿った回転軸AX2と、吸排気口51の中心軸AX4は、図2において、略直交する。
次に、連結部90について説明する。連結部90は、処理液開閉弁40と速度制御弁60と一体的に連結させると共に、吸排気口51と気体流路62とを連通させるものである。また、連結部90は、吸排気口51の中心軸(回転軸)AX4周りに、処理液開閉弁40と気体速度制御弁60とを相対的に回転させるように構成されている。すなわち、図3のように、連結部90は、例えば、互いに回転可能に設けられた開閉弁側連結部91および速度制御弁側連結部92を備えている。なお、第2弁体63の移動方向に沿った回転軸AX2と、吸排気口51の中心軸AX4は、図2において、略直交する。
また、開閉弁側連結部91は、ねじ山91aが形成されており、開閉弁側連結部91は、吸排気口51と着脱可能に構成されている。同様に、速度制御弁側連結部92は、ねじ山92aが形成されており、速度制御弁側連結部92は、気体流路62と着脱可能に構成されている。なお、連結部90は、適宜、パッキン93が設けられて気密が保たれている。
また、この形態に代えて、開閉弁側連結部91および速度制御弁側連結部92の少なくとも一方は、着脱可能に構成されず、固定であってもよい。例えば、開閉弁側連結部91が処理液開閉弁40に固定され一体となっており、速度制御弁側連結部92が気体速度制御弁60に固定され一体となっているとする。この場合、開閉弁側連結部91および速度制御弁側連結部92は分離されており、連結時に互いに連結してもよい。
<連結部の動作>
連結部90により、図4のように、処理液開閉弁40に対して速度制御弁60は、吸排気口51の中心軸AX4周りに回転される。すなわち、速度制御弁60の表示部80を、吸排気口51の中心軸AX4周りに回転できる。そのため、処理液吐出用バルブ15の取り付け方向に依存せずに、表示部80の表示を調整者に向けることができる。その結果、表示を正確に視認でき、調整間違いを防止できる。なお、速度制御弁60は、開閉弁側連結部91と速度制御弁側連結部92との摩擦力等により所定角度に静止される。
連結部90により、図4のように、処理液開閉弁40に対して速度制御弁60は、吸排気口51の中心軸AX4周りに回転される。すなわち、速度制御弁60の表示部80を、吸排気口51の中心軸AX4周りに回転できる。そのため、処理液吐出用バルブ15の取り付け方向に依存せずに、表示部80の表示を調整者に向けることができる。その結果、表示を正確に視認でき、調整間違いを防止できる。なお、速度制御弁60は、開閉弁側連結部91と速度制御弁側連結部92との摩擦力等により所定角度に静止される。
<基板処理装置の動作>
次に、基板処理装置1の動作について説明する。図1を参照する。図示しない基板搬送機構により、基板Wが保持回転部2に搬送される。保持回転部2は、基板Wの裏面を保持し、基板Wを所定のタイミングで回転させる。そして、基板Wの上方には、吐出ノズル3が配置されている。なお、ポンプPは、予め駆動されている。
次に、基板処理装置1の動作について説明する。図1を参照する。図示しない基板搬送機構により、基板Wが保持回転部2に搬送される。保持回転部2は、基板Wの裏面を保持し、基板Wを所定のタイミングで回転させる。そして、基板Wの上方には、吐出ノズル3が配置されている。なお、ポンプPは、予め駆動されている。
〔処理液開閉弁の開動作〕
吐出ノズル3は、処理液を吐出していない状態である。すなわち、制御部31は、気体配管19の切り換え弁Vを操作して、気体供給源17から気体配管19を通じて速度制御弁60に気体を供給させている。そのため、処理液開閉弁40は、処理液流路42を閉じており、閉状態となっている。なお、処理液開閉弁40が処理液流路42を開けた状態を、開状態と呼ぶものとする。
吐出ノズル3は、処理液を吐出していない状態である。すなわち、制御部31は、気体配管19の切り換え弁Vを操作して、気体供給源17から気体配管19を通じて速度制御弁60に気体を供給させている。そのため、処理液開閉弁40は、処理液流路42を閉じており、閉状態となっている。なお、処理液開閉弁40が処理液流路42を開けた状態を、開状態と呼ぶものとする。
制御部31は、切り換え弁Vを操作して、気体供給源17と速度制御弁60との接続から、排気と速度制御弁60との接続に切り換える。すると、図1、図2のように、処理液開閉弁40の吸排気口51から連結部90、逆止弁69を含む気体流路62、気体配管19および切り換え弁Vを通じて、気体が排出される。すると、処理液開閉弁40の空間SP1の圧力が低くなり、圧縮ばね45の復元力により、ピストン43が上昇し、それに伴ってピストン43の先端部に固設された第1弁体としてのダイアフラム46も上方の開位置に移動する。これにより、処理液流路42が開かれて、吐出ノズル3から処理液が吐出される。
処理液開閉弁40において、処理液流量調整ダイヤル50の回転によるねじ軸49の位置により、開状態のときの処理液流量が調整されている。処理液流量調整ダイヤル50を回転させると、ねじ孔部48とかみ合うねじ軸49が昇降する。一方、速度制御弁60は、気体流量調整ダイヤル67により、処理液開閉弁40の吸排気口51に流れる気体の速度が予め制御されている。
本発明においては、気体流量調整ダイヤル67で調整した気体の流量(速度)の大きさが数字等として表示部80に表示されるので、調整が容易となる。すなわち、処理液開閉弁40の開閉速度の調整が容易となる。その結果、調整を短時間でできる。
ここで、気体流量調整ダイヤル67による気体の流量調整について説明する。調整者は、気体流量調整ダイヤル67をつまんで所定方向に回転させる。気体流量調整ダイヤル67は、回転体65に固定されており、気体流量調整ダイヤル67の回転に伴い、回転体65は回転する。また、回転体65のねじ山66と、第2弁体63のねじ山63aは、かみ合っており、更に、ガイド部61aは、第2弁体63の移動を上下方向に制限している。そのため、回転体65の回転により、例えば、第2弁体63が下降する。気体流量調整ダイヤル67を逆回転させると、第2弁体63が上昇する。
また、回転体65には、回転量検出歯車68が固定されている。回転量検出歯車68は、表示回転体83に固定した表示歯車85とかみ合っている。そのため、回転体65の回転が表示回転体83にも伝達される。これにより、気体流量調整ダイヤル67の回転量が表示回転体83に伝達され、表示部80の窓部82に表示される。例えば、気体流量調整ダイヤル67を1回転させると、表示部80の窓部82の表示が”1”から”2”に変更される。
〔処理液開閉弁の閉動作〕
このように、処理液開閉弁40に供給される気体が流量調整される。制御部31は、切り換え弁Vを操作して、排気と速度制御弁60との接続から、気体供給源17と速度制御弁60との接続に切り換える。すると、気体供給源17から気体配管19を通じて、速度制御弁60に気体が供給される。そして、速度制御弁60で流量が制御された気体が処理液開閉弁40に供給される。処理液開閉弁40に供給された気体により、空間SP1の気圧が高くなる。そして、供給された気体流量に応じた閉速度でピストン43が下降する。それに伴ってピストン43の先端部に固設されている第1弁体としてのダイアフラム46も下方の閉位置まで移動して、第1弁座47に着座し、処理液流路42を開状態から閉状態にする。これにより、吐出ノズル3から処理液の供給を停止する。
このように、処理液開閉弁40に供給される気体が流量調整される。制御部31は、切り換え弁Vを操作して、排気と速度制御弁60との接続から、気体供給源17と速度制御弁60との接続に切り換える。すると、気体供給源17から気体配管19を通じて、速度制御弁60に気体が供給される。そして、速度制御弁60で流量が制御された気体が処理液開閉弁40に供給される。処理液開閉弁40に供給された気体により、空間SP1の気圧が高くなる。そして、供給された気体流量に応じた閉速度でピストン43が下降する。それに伴ってピストン43の先端部に固設されている第1弁体としてのダイアフラム46も下方の閉位置まで移動して、第1弁座47に着座し、処理液流路42を開状態から閉状態にする。これにより、吐出ノズル3から処理液の供給を停止する。
本実施例の処理液吐出用バルブ15によれば、処理液開閉弁40は、処理液流路42を開閉させる第1弁体としてのダイアフラム46を気体で移動させ、速度制御弁60は、処理液開閉弁40に供給する気体の流量を制御する。この制御の際に、調整者は、気体流量調整ダイヤル67を回転させて第2弁体63を移動させる。また、回転量検出歯車68により、気体流量調整ダイヤル67の回転量が取得され、取得された回転量が表示部80で表示される。調整者は、表示部80に表示された回転量を見て、気体流量を調整するので、感覚的に調整する従来と比べて気体流量の調整が容易となる。その結果、調整を短時間でできる。
また、処理液吐出用バルブ15は、処理液開閉弁40と速度制御弁60と一体的に連結させると共に、吸排気口51と気体流路62を連通させる連結部90を更に備えている。処理液開閉弁40と速度制御弁60とを一体にするので、処理液開閉弁40と速度制御弁60とを個別に設けたものよりも設置スペースを抑えることができる。また、速度制御弁60を処理液開閉弁40のより近くに配置できるので、速度制御弁60による気体流量の制御に対する処理液開閉弁40の開閉速度の応答性を高めることができる。
次に、図面を参照して本発明の実施例2を説明する。なお、実施例1と重複する説明は省略する。図5、図6は共に、処理液吐出用バルブの速度制御弁の概略構成を示す縦断面図である。図5は、気体流量調整時の状態を示す図であり、図6は、表示部回転時の状態を示す図である。図7は、処理液吐出用バルブの動作を説明するための図である。
実施例1では、連結部90は、吸排気口51の中心軸AX4周りに、処理液開閉弁40と気体速度制御弁60を相対的に回転させるように構成されていた。この点、実施例2では、実施例1の構成に加えて、表示部100は、第2弁体63を覆う第2筐体61に対して、第2弁体63の移動方向に沿った回転軸AX2周りに回転可能に構成されている。
図5,図6の回転体111は、弁体側回転体112と、弁体側回転体112に対して着脱可能なダイヤル側回転体113とを備えている。ダイヤル側回転体113には、気体流量調整ダイヤル67および回転量検出歯車68が固定されている。また、ダイヤル側回転体113は、第2弁体63の移動方向を延長した方向に沿って移動可能に構成されている。
表示部100は、上述のように、第2弁体63を覆う第2筐体61に対して、第2弁体63の移動方向に沿った回転軸AX2周りに回転可能に構成されている。図6のように、ダイヤル側回転体113を上昇させると、ダイヤル側回転体113が弁体側回転体112から外れると共に、回転量検出歯車68が表示歯車85から外れる。これにより、図5〜図7のように、表示部100を回転させることができる。
なお、図5の気体流量調整時において、表示部100は、例えば、摩擦力により不必要な回転を抑えるように構成されている。また、表示部100は、表示部100を第2筐体61にロックする機構を備えて、表示部100の回転を必要としないときに回転を止めるようにしてもよい。
本実施例によれば、表示部100は、図7のように、第2弁体63を覆う第2筐体61に対して、第2弁体63の移動方向に沿った回転軸AX2軸周りに回転可能に構成されている。これにより、速度制御弁60の表示部100を、第2弁体63の移動方向に沿った回転軸AX2周りに回転できる。そのため、処理液吐出用バルブ15の取り付け方向に依存せずに、表示部100の表示を調整者に向けることができる。その結果、表示を正確に視認でき、調整間違いを防止できる。
また、処理液吐出用バルブ15は、気体流量調整ダイヤル67から第2弁体63への動力の伝達を解放するロック機構として、弁体側回転体112とダイヤル側回転体113とを備えている。動力の伝達をしないようにしてロックするので、調整時の誤差を取り除くことができる。
図5、図6では、ダイヤル側回転体113を上昇させた際に、表示部100は、回転軸AX2周りに回転可能であった。この点、図8、図9のように、ダイヤル側回転体113を下降させた際に、表示部100は、回転軸AX2周りに回転可能であってもよい。
次に、図面を参照して本発明の実施例3を説明する。なお、実施例1または2と重複する説明は省略する。図10は、連結部の構成を示す側面図である。図11は、連結部の構成を示す底面図である。図12は、処理液吐出用バルブの動作を説明するための図である。
実施例3では、実施例1に加え、または実施例1と2に加え、速度制御弁60は、回転軸AX5周りに回転可能に構成される。すなわち、連結部120は、吸排気口51の中心軸AX4に対して略直交する方向でかつ、第2弁体63の移動方向に沿った回転軸AX2に対して略直交する方向である回転軸AX5周りに、処理液開閉弁40と速度制御弁60とを相対的に回転可能させるように構成されている。
連結部120は、開閉弁側連結部91と、開閉弁側連結部91に対して回転軸AX4周りに回転可能に設けられた速度制御弁側連結部121とを備えている。速度制御弁側連結部121は、曲げることが可能なフレキシブル配管122を備え、その両端の第1開口部123と第2開口部124の位置を止める位置止め機構125が設けられている。なお、符号124aは、ねじ山である。
位置止め機構125は、第1開口部123に設けられたガイド部126と、第2開口部124に設けられた穴状の可動部127と、ガイド部126に可動部127を位置止めするボルトと蝶ナットとで構成された挟持部128とを備えている。すなわち、位置止め機構125は、処理液開閉弁40に対して速度制御弁60の回転軸AX5周りの回転を止めることができる。なお、開閉弁側連結部91は速度制御弁60と連結し、速度制御弁側連結部121は処理液開閉弁40と連結するように構成されていてもよい。つまり、本実施例の開閉弁側連結部91と速度制御弁側連結部121の構成は逆であってもよい。
本実施例によれば、図12のように、連結部120は、吸排気口51の中心軸AX4に対して略直交する方向でかつ、第2弁体63の移動方向に沿った回転軸AX2に対して略直交する方向である回転軸AX5周りに、処理液開閉弁40と速度制御弁60とを相対的に回転させるように構成されている。これにより、速度制御弁60の表示部80を、回転軸AX5周りに回転できる。そのため、処理液吐出用バルブ15の取り付け方向に依存せずに、表示部80の表示を調整者に向けることができる。その結果、表示を正確に視認でき、調整間違いを防止できる。
なお、本実施例では、図10〜図12のように、開閉弁側連結部91と速度制御弁側連結部121とが回転軸AX4周りに回転可能に設けられていた。この点、更に、速度制御弁側連結部121と速度制御弁60も回転可能に構成されていてもよい。これにより、速度制御弁60は、連結部120に対して、気体流路62の下流側開口部62bの中心軸(回転軸)AX6周りに、回転させることができる。つまり、速度制御弁60は、回転軸AX2周りの回転を除き、3つの回転軸AX4〜AX6周りに回転させることができる。
また、連結部120は、フレキシブル配管122を有して、回転軸AX5周りに回転可能に構成されていたが、フレキシブルでない配管であってもよい。すなわち、両側の第1・第2開口部123,124が、図7のように、例えば90度異なる方向に始めから向いているものであってもよい。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例において、第2弁体63を固定させるロック機構が設けられてもよい。図13(a)、図13(b)のように、気体流量調整ダイヤル130は、回転体131と接続および分離可能に構成されている。すなわち、気体流量調整ダイヤル130は、回転体131の回転伝達部131aとかみ合う回転伝達部132と、回転体131の回転伝達部131aとかみ合わない空間SP2とを備えている。なお、回転伝達部131a,132は、本発明のロック機構に相当する。
気体流量調整ダイヤル130を上昇させると、気体流量調整ダイヤル130は回転体131と接続し、気体流量調整ダイヤル130を下降させると、気体流量調整ダイヤル130は回転体131と分離するように構成されている。従来のナットでロックする場合は調整状態が変化してしまうが、動力の伝達をしないようにしてロックするので、調整時の誤差を取り除くことができる。
(2)上述した各実施例および変形例(1)では、表示部80,100は、取得された回転量をアナログ表示していたが、デジタル表示であってもよい。調整者は、デジタル表示を視認して気体流量を調整できる。具体的に説明する。図14のように、表示部140は、回転体65に固定されていた回転量検出歯車68に代えて、エンコーダ等の回転量検出センサ141を備えてもよい。また、表示部140は、表示回転体83に代えて、液晶ディスプレイや7セグメントディスプレイ等の表示部本体142であってもよい。
なお、図14において、回転量検出センサ141は、例えば、孔が設けられたディスク141aと投光素子141bと受光素子141cである。また、回転量検出センサ141によっては、デジタル変換する。また、図5の表示部100の場合、回転量検出センサ141は、上下方向の位置が略動かない弁体側回転体112に設ける。
また、デジタル表示させる表示部140は、図15のように、表示部本体142が表示部筐体143または第2筐体61に対して、回転軸AX2および回転軸AX4と略直交する回転軸周りに回転可能なヒンジ144により回転可能に構成されていてもよい。なお、回転量検出センサ141は、本発明の回転量検出部に相当する。
(3)上述した各実施例および各変形例において、図16のように、気体流路62の下流側開口部62bには、第2筐体61に対して回転軸AX2周りに回転可能な回転開口部150が設けられてもよい。回転開口部150は、第2筐体61を取り囲むようにリング状で形成されており、回転開口部150と第2筐体61との間で気体を流通させることができるように構成されている。これにより、速度制御弁60の表示部80を回転開口部150に対して、回転軸AX2周りに回転できる。そのため、処理液吐出用バルブ15の取り付け方向に依存せずに、表示部80の表示を調整者に向けることができる。その結果、表示を正確に視認でき、調整間違いを防止できる。
なお、連結部90,120は、回転開口部150を備えてもよい。この場合、連結部90,120は、回転開口部150と一体的、すなわち、単一部品として構成してもよい。なお、回転開口部150が回転軸AX2周りに回転すると、気体流路62の下流側開口部62bを塞いでしまうように思われる。しかしながら、図16の空間SP3が設けられており、第2筐体61の周りで気体を流通させることができる。そのため、回転開口部150は回転しても、下流側開口部62bの気体を、連結部90を通じて吸排気口51に送ることができる。
(4)上述した各実施例および各変形例では、連結部90は、開閉弁側連結部91および速度制御弁側連結部92が回転軸AX4周りに互いに回転可能であったが、回転軸AX4周りに回転ができない固定の構成であってもよい。なお、連結部90を処理液開閉弁40および速度制御弁60にねじ取り付ける際に、ねじを締めたり緩めたりする回転は、本発明の視認性を向上させる回転に相当しない。
(5)上述した各実施例および各変形例では、処理液吐出用バルブ15の速度制御弁60は、処理液開閉弁40に供給する気体の流量を制御するものであったが、速度制御弁60は、処理液開閉弁40から排出する気体の流量を制御するものであってもよい。
(6)上述した各実施例および各変形例では、流量制御弁として速度制御弁60を例示したが、図2において、逆止弁69が設けられていない構成であってもよい。
(7)上述した各実施例および各変形例では、速度制御弁60は、連結部90,120により、処理液開閉弁40に連結されていた。速度制御弁60は、処理液開閉弁40に代えて、シリンダ内に設けられた可動体を気体で移動させる気体シリンダ装置であってもよい。
1 … 基板処理装置
3 … 吐出ノズル
13 … 処理液配管
15 … 処理液吐出用バルブ
31 … 制御部
40 … 処理液開閉弁
42 … 処理液流路
46 … ダイアフラム
51 … 吸排気口
60 … 速度制御弁
61 … 第2筐体
62 … 気体流路
63 … 第2弁体
65,111,131 … 回転体
67 … 気体流量調整ダイヤル
68 … 回転量検出歯車
80,100,140 … 表示部
81,143 … 表示部筐体
83 … 表示回転体
90,120 … 連結部
91 … 開閉弁側連結部
92,121 … 速度制御弁側連結部
112 … 弁体側回転体
113 … ダイヤル側回転体
141 … 回転量検出センサ
144 … ヒンジ
AX1〜AX6 … 回転軸
3 … 吐出ノズル
13 … 処理液配管
15 … 処理液吐出用バルブ
31 … 制御部
40 … 処理液開閉弁
42 … 処理液流路
46 … ダイアフラム
51 … 吸排気口
60 … 速度制御弁
61 … 第2筐体
62 … 気体流路
63 … 第2弁体
65,111,131 … 回転体
67 … 気体流量調整ダイヤル
68 … 回転量検出歯車
80,100,140 … 表示部
81,143 … 表示部筐体
83 … 表示回転体
90,120 … 連結部
91 … 開閉弁側連結部
92,121 … 速度制御弁側連結部
112 … 弁体側回転体
113 … ダイヤル側回転体
141 … 回転量検出センサ
144 … ヒンジ
AX1〜AX6 … 回転軸
Claims (10)
- 処理液流路を開閉させる第1弁体を気体で移動させる処理液開閉弁と、
前記処理液開閉弁に供給し、または前記処理液開閉弁から排出する気体の流量を制御する流量制御弁とを備え、
前記流量制御弁は、
気体流路に流れる気体の流量を調整する第2弁体と、
回転可能に設けられ、前記第2弁体を移動させる気体流量調整ダイヤルと、
前記気体流量調整ダイヤルの回転量を検出する回転量検出部と、
検出された前記回転量を表示する表示部とを備えることを特徴とする処理液吐出用バルブ。 - 請求項1に記載の処理液吐出用バルブにおいて、
前記処理液開閉弁と前記流量制御弁と一体的に連結させると共に、前記処理液開閉弁に設けられた吸気および排気させる吸排気口と前記気体流路とを連通させる連結部を更に備えていることを特徴とする処理液吐出用バルブ。 - 請求項2に記載の処理液吐出用バルブにおいて、
前記連結部は、前記処理液開閉弁に設けられた吸気および排気させる吸排気口の中心軸周りに、前記処理液開閉弁と前記流量制御弁とを相対的に回転させるように構成されていることを特徴とする処理液吐出用バルブ。 - 請求項2または3に記載の処理液吐出用バルブにおいて、
前記連結部は、前記吸排気口の中心軸に対して交わる方向でかつ、前記第2弁体の移動方向に沿った軸に対して交わる方向である軸周りに、前記処理液開閉弁と前記流量制御弁とを相対的に回転させるように構成されていることを特徴とする処理液吐出用バルブ。 - 請求項1から4のいずれかに記載の処理液吐出用バルブにおいて、
前記表示部は、前記第2弁体を覆う筐体に対して、前記第2弁体の移動方向に沿った軸周りに回転可能に構成されていることを特徴とする処理液吐出用バルブ。 - 請求項2から4のいずれかに記載の処理液吐出用バルブにおいて、
前記連結部は、前記第2弁体の移動方向に沿った軸周りに、前記処理液開閉弁と前記流量制御弁を相対的に回転させるように構成されていることを特徴とする処理液吐出用バルブ。 - 請求項1から6のいずれかに記載の処理液吐出用バルブにおいて、
前記表示部は、前記回転量をアナログ表示することを特徴とする処理液吐出用バルブ。 - 請求項1から6のいずれかに記載の処理液吐出用バルブにおいて、
前記表示部は、前記回転量をデジタル表示することを特徴とする処理液吐出用バルブ。 - 請求項1から8に記載の処理液吐出用バルブにおいて、
前記気体流量調整ダイヤルから前記第2弁体への動力の伝達を解放するロック機構を更に備えていることを特徴とする処理液吐出用バルブ。 - 処理液を吐出する吐出ノズルと、
前記吐出ノズルと配管を通じて接続される処理液吐出用バルブと、を備え、
前記処理液吐出用バルブは、
処理液流路を開閉させる第1弁体を気体で移動させる処理液開閉弁と、
前記処理液開閉弁に供給し、または前記処理液開閉弁から排出する気体の流量を制御する流量制御弁を備え、
前記流量制御弁は、
気体流路に流れる気体の流量を調整する第2弁体と、
回転可能に設けられ、前記第2弁体を移動させる気体流量調整ダイヤルと、
前記気体流量調整ダイヤルの回転量を検出する回転量検出部と、
検出された前記回転量を表示する表示部とを備えていることを特徴とする基板処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015076277A JP2016196908A (ja) | 2015-04-02 | 2015-04-02 | 処理液吐出用バルブおよびそれを備えた基板処理装置 |
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JP2015076277A JP2016196908A (ja) | 2015-04-02 | 2015-04-02 | 処理液吐出用バルブおよびそれを備えた基板処理装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111365483A (zh) * | 2020-05-02 | 2020-07-03 | 杜先春 | 一种精密控制液体流量阀 |
-
2015
- 2015-04-02 JP JP2015076277A patent/JP2016196908A/ja active Pending
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