JP2016195652A - 布体、生地及び敷物 - Google Patents
布体、生地及び敷物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016195652A JP2016195652A JP2015076272A JP2015076272A JP2016195652A JP 2016195652 A JP2016195652 A JP 2016195652A JP 2015076272 A JP2015076272 A JP 2015076272A JP 2015076272 A JP2015076272 A JP 2015076272A JP 2016195652 A JP2016195652 A JP 2016195652A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cloth
- antibacterial
- rug
- component
- cloth body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Carpets (AREA)
Abstract
【課題】菌の繁殖、若しくは臭いの発生又はその両方を防止する布体、該布体を用いた生地及び該生地を用いた敷物を提供する。
【解決手段】敷物は、基布2と、該基布2にタフト加工により植設される毛体3とを備える。基布2は、布体20、フィルム21と布22とが積層されてなる。布体20は、ポリプロピレン原料と、抗菌防臭成分を含有する銀系無機抗菌剤とから製造される。ペレット状のポリプロピレン原料と、粉末状の銀系無機抗菌剤を素材として長繊維を作製する。該長繊維を裁断し、短繊維を作製する。その後、該短繊維を形成し不織布とすることにより布20が製造される。
【選択図】図2
【解決手段】敷物は、基布2と、該基布2にタフト加工により植設される毛体3とを備える。基布2は、布体20、フィルム21と布22とが積層されてなる。布体20は、ポリプロピレン原料と、抗菌防臭成分を含有する銀系無機抗菌剤とから製造される。ペレット状のポリプロピレン原料と、粉末状の銀系無機抗菌剤を素材として長繊維を作製する。該長繊維を裁断し、短繊維を作製する。その後、該短繊維を形成し不織布とすることにより布20が製造される。
【選択図】図2
Description
本発明は、布体、該布体を用いた生地及び該生地を用いた敷物に関する。
従来、風呂場又は便所等の床面に、滑り止め又は吸水等を目的として敷物が敷かれている。敷物は、種々の生地からなる基布と該基布に植設される毛体とを備える。敷物には、菌の繁殖、及び臭いの発生等を防止するために、抗菌及び防臭等の機能を持たせる対策がなされている。例えば、スプレーにより、これらの機能を有する液体を敷物へ散布するという対策がある。また、繊維原料にこれらの機能を有する成分を含有する原料を混合し、紡糸することにより製造された毛体を前記基布に植設するという対策がある。
特許文献1に記載の病院の構内で用いられる敷物(除菌マット)は、散布により、基布に植設された毛体(毛房)に除菌用薬液を含浸させ、踏むことで履物の裏が除菌されるようにしてある足踏部と、踏むことで履物の裏に付着した前記薬液を拭き取る足拭部とを備える。足拭部は、基布に、抗菌セラミックスが混合された抗菌ポリエステル繊維、及び難燃アクリルからなる毛体が植設されている。これにより、足踏み部で履物の裏を除菌しきれず、足拭き部に菌が付着した場合であっても、菌が繁殖することを防止できる。
しかしながら、液体は、敷物に吸収された場合、毛体及び基布にしみ込む。基布は、敷物の内部に位置するので、毛体よりも乾燥しにくい。また、毛体は、抗菌及び防臭等の機能を有する成分を含有しているので、抗菌及び防臭が行われるが、基布にはこれらの成分は含まれておらず、抗菌及び防臭が行われないこととなる。したがって、基布に菌が繁殖し、これにより敷物全体に菌が繁殖し、臭いが発生する等の問題が生じる。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、菌の繁殖、若しくは臭いの発生又はその両方を防止する布体、該布体を用いた生地及び該生地を用いた敷物を提供することにある。
本発明に係る布体は、繊維原料に抗菌成分、防臭成分又は抗菌防臭成分を含有する原料を混合し、紡糸することにより製造された繊維を用いてなることを特徴とする。
本発明によれば、布体が抗菌成分を含有する場合、布体における菌の繁殖が防止される。布体が防臭成分を含有する場合、布体における臭いの発生を防止できる。また、布体が抗菌防臭成分を含有する場合又は布体が抗菌成分及び防臭成分の両方を含有する場合、該布体における菌の繁殖、及び臭いの発生が防止される。即ち、布体において菌の繁殖、若しくは臭いの発生又はその両方が防止される。また、該布体を製品に用いることで、抗菌成分、防臭成分又は抗菌防臭成分が有する機能が製品に付加される。更に、布体は抗菌成分、防臭成分又は抗菌防臭成分を含有する原料を素材となる繊維に混合させてあるので洗濯等による効果の低下を抑制できる。
本発明に係る生地は、上述の布体と、一面が、前記布体の一面に接合されたフィルムと、該フィルムの他面に接合された布とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、フィルムを布体に接合することにより、生地に毛体を植設しやすくなる。また、フィルムの他面に接合された布に、滑り止め加工ができる。
本発明に係る生地は、前記布体及び布は不織布であり、前記布体及びフィルムと、前記フィルム及び布とは、夫々、ニードルパンチにより接合されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記布体及び布は、不織布であるので低コストで生産することができる。また、布体及びフィルムと、フィルム及び布とが夫々、ニードルパンチで接合されることで、生地を低コストで量産でき、加工が容易となる。
本発明に係る敷物は、上述の生地と、該生地に前記布体側から植設された毛体とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、敷物は、布体に抗菌成分、防臭成分又は抗菌防臭成分が含有されているので、液体を吸収した場合であっても、乾燥しにくい内部において、菌の繁殖、若しくは臭いの発生又はその両方が防止される。
本発明に係る敷物は、前記毛体は、繊維原料に抗菌成分、防臭成分又は抗菌防臭成分を含有する原料を混合し、紡糸することにより製造された繊維を用いてなることを特徴とする。
本発明によれば、毛体が抗菌成分を含有する場合、毛体における菌の繁殖が防止される。毛体が防臭成分を含有する場合、毛体における臭いの発生を防止できる。また、布体が抗菌防臭成分を含有する場合又は毛体が抗菌成分及び防臭成分の両方を含有する場合、該毛体における菌の繁殖、及び臭いの発生が防止される。即ち、毛体において菌の繁殖、若しくは臭いの発生又はその両方が防止される。更に、布体及び毛体において、抗菌成分、防臭成分又は抗菌防臭成分を含有する原料を夫々の素材となる繊維に混合させてあるので、敷物における菌の繁殖、若しくは臭いの発生又はその両方がより効果的に防止される。
本発明によれば、布体は、菌の繁殖、若しくは臭いの発生又はその両方を防止することができ、該布体を用いた敷物その他の製品にこれらと同様の効果を付加させることができる。また、該布体を用いた敷物は、液体を吸収した場合であっても、乾燥しにくい内部において、菌の繁殖、若しくは臭いの発生又はその両方が防止される。
フィルムを布体に接合することにより、生地に毛体を植設しやすくなる。また、布がフィルムの他面に接合されることで、生地に滑り止め加工ができる。
布体及び布は、不織布であるので低コストで生産することができる。また、布体及びフィルムと、フィルム及び布とが夫々、ニードルパンチで接合されることで、生地を低コストで量産でき、加工が容易となる。
布体及び布は、不織布であるので低コストで生産することができる。また、布体及びフィルムと、フィルム及び布とが夫々、ニードルパンチで接合されることで、生地を低コストで量産でき、加工が容易となる。
更に、布体に抗菌成分、防臭成分又は抗菌防臭成分が含有されているので、毛体に抗菌加工又は防臭加工等をせずに敷物における菌の繁殖、若しくは臭いの発生又はその両方を防止することが可能となる。これにより、生地を共通にし、毛体のみを変更して菌の繁殖、若しくは臭いの発生又はその両方を防止することが可能な敷物を製造することができる。したがって、毛体の色又は形状等の種類を自由に選択できることとなり、敷物のデザインの多様性を確保することができる。また、毛体においても抗菌成分、防臭成分又は抗菌防臭成分を含有する原料を素材となる繊維に混合させることにより、菌の繁殖、若しくは臭いの発生又はその両方をより効果的に防止できる。
(実施の形態1)
以下、本発明に係る敷物についてその実施の形態1を示す図面に基づいて詳述する。図1は、実施の形態1に係る敷物1の外観斜視図である。敷物1は、矩形状をなし、風呂場又は便所等の床面に設置される。
以下、本発明に係る敷物についてその実施の形態1を示す図面に基づいて詳述する。図1は、実施の形態1に係る敷物1の外観斜視図である。敷物1は、矩形状をなし、風呂場又は便所等の床面に設置される。
図2は、実施の形態1に係る敷物1の断面図である。敷物1は、基布2と、該基布2にタフト加工により植設される毛体3とを備える。基布2は、布体20、フィルム21と布22とが積層されてなる。
布体20及びフィルム21と、フィルム21及び布22とは、夫々ニードルパンチにより接合されている。接合の工程としては、まず、布体20の一面とフィルム21の一面とを当接させ、布体20の側からニードルパンチにより接合する。次に、フィルム21の他面と布22の一面とを当接させ、布22の側からニードルパンチにより接合する。
布体20は、ポリプロピレン原料と、抗菌により防臭を行う抗菌防臭成分を含有する銀系無機抗菌剤とから製造される。まず、ペレット状のポリプロピレン原料及び粉末状の銀系無機抗菌剤を混合し、加熱して溶融した後、糸状に成型したものをカットすることでペレット状の抗菌マスターバッチを作製する。
次に、該抗菌マスターバッチと、前記ポリプロピレン原料とペレット状の色マスターバッチとを混合し、加熱して溶融した後、紡糸することにより長繊維を作製する。該長繊維を裁断し、短繊維を作製する。その後、該短繊維を形成し不織布とすることにより布20が製造される。色マスターバッチを混合することで、布体20に着色し、基布2の表裏を容易に判別することができる。
また、フィルム21は、ポリプロピレンから製造され、布22は、ポリエステルを原料とする不織布である。布22の他面には、ホットメルト接着剤の塗布による滑り止め加工がなされている。
毛体3は、一箇所につき複数本を束ねた状態で、布体20の側から基布2に植設される。パイルの形状は、いわゆるカットであり、毛体3は、基布2を貫通し、両端が布体20の他面から突出している。なお、パイルの形状は、カットに限られず、ループ、又はカット及びループの混合という構成であってもよい。
布体20は、抗菌防臭成分を含有しているので、敷物1における菌の繁殖、及び臭いの発生を防止することができる。また、敷物1は、抗菌防臭成分を含有する原料を素材となる繊維に混合させて布体20を製造するので、洗濯等による抗菌防臭効果の低下を抑制できる。更に、色マスターバッチを素材となる繊維に混合させて長繊維を作製し、色素を布体20に含有させている。即ち、布体20の着色は原着であるので、布体20の製造後に染色等を行う場合よりも色落ちを抑制できる。
敷物1には、毛体3ではなく、布体20に抗菌防臭成分が含有されている。したがって、敷物1は、液体を吸収した場合であっても、乾燥しにくい内部の基布2において、菌の繁殖、及び臭いの発生を防止することができる。
また、布体20に抗菌防臭成分が含有されているので、敷物1において、毛体3に抗菌防臭加工をせずに菌の繁殖、及び臭いの発生を防止することが可能となる。これにより、基布2を共通にし、毛体3のみを変更して抗菌防臭効果を有する敷物1を製造することができる。したがって、毛体3の色又は形状等の種類を自由に選択できることとなり、敷物1のデザインの多様性を確保することができる。
布体20及び布22は、不織布であるので低コストで生産することができる。また、布体20及びフィルム21と、フィルム21及び布22とが夫々、ニードルパンチで接合されることで、基布2を低コストで量産でき、加工が容易となる。
更に、布体20にフィルム21を接合することにより、毛体3を基布2に固定でき、植設しやすくなる。
更に、布体20にフィルム21を接合することにより、毛体3を基布2に固定でき、植設しやすくなる。
なお、敷物1は、タフト加工により毛体3が植設される構成に限らず、例えば、織物であっても良い。また、基布2は敷物1に用いられる構成のみでなく、単体で、又はその他の布製品に用いられる構成であっても良い。また、抗菌防臭成分を含有する原料は銀系無機抗菌剤に限られず、有機系抗菌剤又はその他の抗菌剤であってもよい。更に、抗菌防臭成分を含有する原料でなく、抗菌成分のみ又は防臭成分のみを含有する原料を用いてもよい。また、抗菌成分及び防臭成分の両方を含有する原料を用いてもよい。
布体20が抗菌成分のみを含有する場合、布体20における菌の繁殖が防止される。布体20が防臭成分のみを含有する場合、布体20における臭いの発生を防止できる。布体20が抗菌成分及び防臭成分の両方を含有する場合、布体20における菌の繁殖、及び臭いの発生を防止できる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る敷物1は、図1に示す実施の形態1と同様の構成である。即ち、実施の形態2に係る敷物は、基布2に毛体3が植設された構成をなす。基布2は実施の形態1と同様の構成であり、同様の方法で製造された布体20、フィルム21及び布22を有する。したがって、布体20は抗菌防臭成分を含有することになる。
実施の形態2に係る敷物1は、図1に示す実施の形態1と同様の構成である。即ち、実施の形態2に係る敷物は、基布2に毛体3が植設された構成をなす。基布2は実施の形態1と同様の構成であり、同様の方法で製造された布体20、フィルム21及び布22を有する。したがって、布体20は抗菌防臭成分を含有することになる。
実施の形態2に係る毛体3は実施の形態1とは異なり、抗菌防臭成分を含有する。したがって、実施の形態2においては、布体20及び毛体3いずれもが抗菌防臭成分を含有することになる。
毛体3は原料として、ポリエステル原料、色マスターバッチ及び抗菌マスターバッチを用いる。ポリエステル原料、色マスターバッチ及び抗菌マスターバッチは夫々ペレット状をなす。抗菌マスターバッチは、例えば、実施の形態1と同様にペレット状のポリエステル原料と、粉末状をなし、抗菌防臭成分を有する銀系無機抗菌剤とを混合し、加熱して溶融した後、糸状に成型したものをカットすることでペレット状にして作製する。
ポリエステル原料、色マスターバッチ及び抗菌マスターバッチを加熱して溶融することで混合し、紡糸することにより長繊維を作製する。作製した長繊維をバルキー出し工程により複数本揃えて、単糸の毛体3をいわゆるDTY(Draw Texture yarn )として作製する。なお、毛体3は、単糸でなく、2本の糸を撚った双糸又は3本の単糸を撚った三子糸等いずれの構成であってもよい。
上記の構成によれば、布体20及び毛体3のいずれもが抗菌防臭成分を有するので、敷物1は菌の繁殖、及び臭いの発生をより効果的に防止できる。また、抗菌防臭成分を含有する原料を素材となる繊維に混合させて布体20及び毛体3を製造するので、夫々により抗菌防臭効果の低下を抑制できる。更に、色マスターバッチを素材となる繊維に混合して繊維を作製し、色素を毛体3に含有させている。即ち、毛体3の着色は原着であるので、製造後に染色等をする場合よりも色落ちを抑制できる。
なお、毛体3において、実施の形態1に係る布体20と同様に抗菌防臭成分を含有する原料は銀系無機抗菌剤に限られず、有機系抗菌剤又はその他の抗菌剤であってもよい。また、抗菌防臭成分を含有する原料でなく、抗菌成分のみ又は防臭成分のみを含有する原料を用いてもよい。また、抗菌成分及び防臭成分の両方を含有する原料を用いてもよい。
以下本発明の実施例を説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
銀系無機抗菌剤として、株式会社シナネンゼオミック製のゼオミック(登録商標)を用いて実施の形態1に係る敷物1を作製し、抗菌防臭効果を試験した。
銀系無機抗菌剤として、株式会社シナネンゼオミック製のゼオミック(登録商標)を用いて実施の形態1に係る敷物1を作製し、抗菌防臭効果を試験した。
JIS L 1902:2008定量試験(菌液吸収法)により、抗菌防臭効果を試験した。試験は敷物1全体で行い、洗濯を全く行っていない場合の敷物1と洗濯を10回行った後の敷物1について試験した。洗濯方法はJIS L 0217 103号により、洗剤はJAFET標準配合洗剤を使用した。
細菌は、黄色ブドウ球菌を使用した。生菌数の測定には、混釈平板培養法を用い、試料に植菌するための菌液には、非イオン界面活性剤として、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート(Tween80:登録商標)0.05%含有させた。
洗濯を全く行っていない場合の敷物1の試験結果を表1に示す。なお、菌数は対数値である。標準試料である標準綿布において、植菌後(以下に示す表1〜5においては0時間)から18時間培養後の菌数の増殖値が1.0以上であれば試験は有効である。また、静菌活性値が2.2以上であれば繊維評価技術評議会における抗菌防臭効果の基準を満たし、抗菌防臭効果が認められる。
洗濯を全く行っていない場合の敷物1についての試験結果を表1に示す。
表1に示すように植菌した直後の菌数は4.5であり、18時間培養後の菌数は7.0であるので、菌の増殖値は2.5となり試験は有効であった。また、静菌活性値は3.4であり、抗菌防臭効果が認められた。
洗濯を10回行った後の敷物1についての試験結果を表2に示す。
表2に示すように植菌した直後の菌数は4.5であり、18時間培養後の菌数は7.2であるので、菌の増殖値は2.7となり試験は有効であった。また、静菌活性値は2.8であり、洗濯を10回行った後でも抗菌防臭効果が認められた。洗濯を行っても抗菌防臭効果を保っているという結果は、抗菌成分及び防臭成分を含有する原料を素材となる繊維に混合させて布体20を製造したことによる。
[実施例2]
銀系無機抗菌剤として、株式会社シナネンゼオミック製のゼオミック(登録商標)を用いて実施の形態2に係る敷物1を作製し、抗菌防臭効果を試験した。
銀系無機抗菌剤として、株式会社シナネンゼオミック製のゼオミック(登録商標)を用いて実施の形態2に係る敷物1を作製し、抗菌防臭効果を試験した。
実施例2においても実施例1と同様の方法で試験を行った。ただし、試験は、黄色ブドウ球菌、大腸菌及びモラクセラ菌夫々について行った。また、黄色ブドウ球菌及び大腸菌については洗濯を行っていない場合の敷物1のみ試験し、モラクセラ菌については洗濯を全く行っていない場合の敷物1と洗濯を10回行った後の敷物1とについて試験した。
表3に黄色ブドウ球菌についての試験結果を示す。
表3に示すように植菌した直後の菌数は4.3であり、18時間培養後の菌数は7.2であるので、菌の増殖値は2.9となり試験は有効であった。また、静菌活性値は6.1以上であり、実施例1より高い抗菌防臭効果が認められた。実施例1より抗菌防臭効果が高いという結果は、抗菌成分及び防臭成分を含有する原料を素材となる繊維に混合させて布体20及び毛体3を夫々製造したことによる。
表4に大腸菌についての試験結果を示す。
表5にモラクセラ菌についての試験結果を示す。
表5に示すように植菌した直後の菌数は4.3であり、18時間培養後の菌数は7.6であるので、菌の増殖値は3.3となり試験は有効であった。また、洗濯を行っていない場合の敷物1の静菌活性値は6.4であり、洗濯を10回行った場合の敷物1の静菌活性値は4.6であり、抗菌防臭効果が認められた。洗濯を行っても抗菌防臭効果を保っているという結果は、抗菌成分及び防臭成分を含有する原料を素材となる繊維に混合させて布体20及び毛体3夫々を製造したことによる。
花粉等の環境的理由その他の理由により屋外にて洗濯物を干さず、部屋干しが行われる場合がある。一方で、モラクセラ菌は、洗濯物を部屋干しした際に繁殖し、臭いの原因となる菌である。したがって、本発明によれば、上述のように部屋干しを行った場合であっても、モラクセラ菌の繁殖を防止し、臭いの発生を効果的に防止することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 敷物
2 基布(生地)
20 布体
21 フィルム
22 布
3 毛体
2 基布(生地)
20 布体
21 フィルム
22 布
3 毛体
Claims (5)
- 繊維原料に抗菌成分、防臭成分又は抗菌防臭成分を含有する原料を混合し、紡糸することにより製造された繊維を用いてなることを特徴とする布体。
- 請求項1に記載の布体と、
一面が、前記布体の一面に接合されたフィルムと、
該フィルムの他面に接合された布と
を備えることを特徴とする生地。 - 前記布体及び布は不織布であり、
前記布体及びフィルムと、前記フィルム及び布とは、夫々、ニードルパンチにより接合されていること
を特徴とする請求項2に記載の生地。 - 請求項2又は請求項3に記載の生地と、
該生地に前記布体側から植設された毛体と
を備えることを特徴とする敷物。 - 前記毛体は、繊維原料に抗菌成分、防臭成分又は抗菌防臭成分を含有する原料を混合し、紡糸することにより製造された繊維を用いてなることを特徴とする請求項4に記載の敷物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015076272A JP2016195652A (ja) | 2015-04-02 | 2015-04-02 | 布体、生地及び敷物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015076272A JP2016195652A (ja) | 2015-04-02 | 2015-04-02 | 布体、生地及び敷物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016195652A true JP2016195652A (ja) | 2016-11-24 |
Family
ID=57357136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015076272A Pending JP2016195652A (ja) | 2015-04-02 | 2015-04-02 | 布体、生地及び敷物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016195652A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS553911U (ja) * | 1978-06-23 | 1980-01-11 | ||
JP2007217300A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-08-30 | Toagosei Co Ltd | 抗菌性マットおよびその製造方法 |
JP2012157496A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Daiwa:Kk | 敷物の裏張り材、敷物及び自動車用マット |
-
2015
- 2015-04-02 JP JP2015076272A patent/JP2016195652A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS553911U (ja) * | 1978-06-23 | 1980-01-11 | ||
JP2007217300A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-08-30 | Toagosei Co Ltd | 抗菌性マットおよびその製造方法 |
JP2012157496A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Daiwa:Kk | 敷物の裏張り材、敷物及び自動車用マット |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10667521B2 (en) | Antimicrobial material comprising synergistic combinations of metal oxides | |
US3959556A (en) | Antimicrobial blended yarns and fabrics comprised of naturally occurring fibers | |
US6841244B2 (en) | Anti-microbial fiber and fibrous products | |
CN102965760B (zh) | 一种抗菌消臭聚酯纤维的制造方法 | |
KR101940049B1 (ko) | 항균소취 기능성 방적사 및 그 제조방법, 항균소취 기능성 원단 | |
TWI676723B (zh) | 抗菌/抗真菌加工製品的製法及利用此製法得到之抗菌/抗真菌加工製品 | |
CN105331304A (zh) | 具有抗菌性的胶粘剂组合物、抗菌无纺布、清洁用品和制造抗菌无纺布的方法 | |
KR20080083052A (ko) | 와이핑 용품 | |
KR102148226B1 (ko) | 항균 및 항곰팡이성을 갖는 조성물 및 이의 용도 | |
Goldade et al. | Antimicrobial fibers for textile clothing and medicine: current state | |
US11224227B2 (en) | Antimicrobial material comprising synergistic combinations of metal oxides | |
JP2001072785A (ja) | 機能性生分解性プラスチックス成形物およびその製造法 | |
JPH08120551A (ja) | 防虫・抗菌フェルト及び不織布並びにその製造方法 | |
JP2016195652A (ja) | 布体、生地及び敷物 | |
CN103005978A (zh) | 一种抗菌桌布及其制备方法 | |
KR20040023560A (ko) | 고분자 물품 및 그 제조방법 | |
JP3205776U (ja) | 抗菌・汚れ防止複合材料を有する織物構造 | |
KR20190110296A (ko) | 원적외선을 방사하는 섬유원단과 그의 제조방법 | |
JP2017088583A (ja) | 抗菌及び抗ウイルス加工剤及びそれによる加工品 | |
JP3914888B2 (ja) | 繊維製品の制菌効果向上方法およびそれによって得られた制菌繊維製品 | |
EP1830000A1 (de) | Antimikrobielles Material bestehend aus Polyacrylonitrile mit gebundenen metallische und nichtmetallische Kationen | |
KR100655152B1 (ko) | 살균 조성물 및 이를 이용한 제품 | |
CN108486864A (zh) | 一种羽绒的防螨处理方法 | |
DE60123780T2 (de) | Antimikrobielle transfersubstrate und verfahren zu deren verwendung | |
CN207373871U (zh) | 一种抗菌防臭型羽绒被 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181009 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181010 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190507 |