JP2016191896A - 画像処理装置及び制御方法 - Google Patents

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智章 小宮山
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Abstract

【課題】入力画像の画像フォーマットとして適切な画像フォーマットを複数の候補のうちからユーザに選択させる場合の操作性を向上させる。
【解決手段】画像処理装置は、画像信号の複数のフォーマットのパラメータの規定値の情報を記憶する記憶手段と、入力画像信号のパラメータを測定する測定手段と、前記入力画像信号のパラメータの測定値と、前記記憶手段に記憶されている複数のフォーマットのパラメータの規定値とを比較し、前記記憶手段に記憶されているフォーマットのそれぞれについて入力画像信号のフォーマットとの類似度を計算する計算手段と、前記類似度に基づく表示の態様で前記複数のフォーマットをユーザに提示する提示手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置及び制御方法に関するものである。
画像処理装置では、画像出力装置から出力されるアナログ画像信号に対し、A/D変換器によりデジタル画像信号に変換する。デジタル画像信号に基づき表示装置(例えば液晶ディスプレイ等)が駆動される。A/D変換を行う際、適切な量子化クロックに基づいて画像信号をサンプリングすることが重要である。誤った量子化クロックに基づいてサンプリングを行うと、画像の乱れや画角のズレ等の画質低下が生じる場合がある。適切な量子化クロックでサンプリングを行う方法として、画像信号に含まれる同期信号等を利用する方法がある。特許文献1には、画像処理装置内部に予め保持している画像信号のタイミングのデータと、入力された画像信号のタイミングとを照らし合わせ、候補フォーマットを推定する方法が記載されている。特許文献2には、装置が対応している画像フォーマットをメニュー形式でユーザに提示し、ユーザに画像フォーマットを選択させる方法が記載されている。
特開2009−80171号公報 特開2000−308013号公報
画像フォーマットには、例えば画素数が同じで信号タイミングが若干異なる複数の画像フォーマットが存在する。特許文献2の技術では、このような類似した複数の画像フォーマットが提示された場合、ユーザはそれを1つずつ選択して適切な画像フォーマットであるか確認する必要がある。提示される画像フォーマットの数が増えるほど、ユーザの手間が増えてしまう。
そこで、本発明は、入力画像の画像フォーマットとして適切な画像フォーマットを複数の候補のうちからユーザに選択させる場合の操作性を向上させることを目的とする。
本発明に係る表示装置は、画像信号の複数のフォーマットのパラメータの規定値の情報を記憶する記憶手段と、
入力画像信号のパラメータを測定する測定手段と、
前記入力画像信号のパラメータの測定値と、前記記憶手段に記憶されている複数のフォーマットのパラメータの規定値とを比較し、前記記憶手段に記憶されているフォーマットのそれぞれについて入力画像信号のフォーマットとの類似度を計算する計算手段と、
前記類似度に基づく表示の態様で前記複数のフォーマットをユーザに提示する提示手段と
を有する画像処理装置である。
本発明に係る制御方法は、画像信号の複数のフォーマットのパラメータの規定値の情報を取得するステップと、
入力画像信号のパラメータを測定するステップと、
前記入力画像信号のパラメータの測定値と、前記複数のフォーマットのパラメータの規定値とを比較し、前記複数のフォーマットのそれぞれについて入力画像信号のフォーマッ
トとの類似度を計算するステップと、
前記類似度に基づく表示の態様で前記複数のフォーマットをユーザに提示するステップと
を有する制御方法である。
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、
画像信号の複数のフォーマットのパラメータの規定値の情報を記憶する記憶手段と、
入力画像信号のパラメータを測定する測定手段と、
前記入力画像信号のパラメータの測定値と、前記記憶手段に記憶されている複数のフォーマットのパラメータの規定値とを比較し、前記記憶手段に記憶されているフォーマットのそれぞれについて入力画像信号のフォーマットとの類似度を計算する計算手段と、
前記類似度に基づく表示の態様で前記複数のフォーマットをユーザに提示する提示手段として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、入力画像の画像フォーマットとして適切な画像フォーマットを複数の候補のうちからユーザに選択させる場合の操作性が向上する。
実施形態1における表示装置100が有する構成要素を説明するための図である。 実施形態1におけるフォーマット提示処理の一例を説明するためのフローチャートである。 表示装置100内部に保持しているフォーマットの規定値のデータの一例を説明するための図である。 入力画像信号のパラメータの測定方法の一例を説明するための概念図である。 入力画像信号のパラメータの測定値と規定値との差分の一例を説明するための図である。 入力画像信号のフォーマットの提示方法の一例を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明の実施形態は以下の実施形態に限定するものではない。
[実施形態1]
実施形態1では、実施形態1における表示装置が、例えば、プロジェクタとして動作する場合を説明する。ただし、実施形態1及び2における表示装置は、プロジェクタに限らず、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ディスプレイ等の表示装置として動作するように構成することもできる。従って、実施形態1における表示装置は、プロジェクタに限定されるものではない。
図1は、実施形態1における表示装置100が有する構成要素を説明するための図である。なお、表示装置100が有する構成要素の少なくとも一つは、ハードウェア構成を有する。
制御部101は、プロセッサを有し、表示装置100の各構成要素を制御することができる。制御部101は、各構成要素とバス接続されており、各構成要素へ指示を送信したり、データの送受信をしたりする。
操作部102は、ユーザからの操作を受け付ける。
電源部103は、表示装置100の各構成要素への電力供給を制御する。
液晶部104は、画像信号に基づく画像を形成する液晶パネルである。液晶部104の構成は、1枚の液晶パネルからなる構成、3枚の液晶パネルからなる構成のいずれであってもよい。
液晶駆動部105は、入力された画像信号に基づいて、液晶部104の液晶パネルに画像を形成させる。液晶駆動部105には、画像処理部117から画像信号が入力される。
光源106は、液晶部104に光を供給する。
投影光学系107は、光源106から発せられ液晶部104を透過した光をスクリーンに投影する。
光源制御部108は、光源106の光量等を制御する。
光学系制御部109は、投影光学系107のズームレンズやフォーカスレンズ等の動作を制御し、ズーム倍率や焦点調整等を行う。
アナログ入力部110は、PC、DVDプレイヤー、テレビチューナー等からのアナログ画像信号の入力を受け付ける。アナログ入力部110は、RGB端子やS端子からなる。
A/D変換部111は、アナログ入力部110に入力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。A/D変換部111は、受信したアナログ画像信号のパラメータを測定する。A/D変換部111が測定するアナログ画像信号のパラメータとしては、水平開始位置、水平終了位置、垂直開始位置、垂直終了位置、水平同期信号極性、及び垂直同期信号極性等がある。A/D変換部111は、測定結果を内部のレジスタに保持する。A/D変換部111は、制御部101により設定される設定に基づきA/D変換を行う。A/D変換方式については、アナログ入力電圧を一定時間積分する二重積分型、コンパレータを使用する並列比較型、D/A変換値と比較する逐次比較型等がある。実施形態1ではA/D変換方式に限定はない。
デジタル入力部112は、PCやDVDプレイヤー等からデジタル画像信号の入力を受け付ける。デジタル入力部112は、HDMI(登録商標)端子等からなる。HDMI(登録商標)端子の場合には、デジタル入力部112は、デジタル画像信号とともに制御信号の入力も受け付けることができる。この場合、制御部101はデジタル入力部112から入力される制御信号に基づき画像の制御等を行うことができる。デジタル入力部112により入力された画像信号は直接、画像処理部117に送信される。
USBインターフェース113は、フラッシュメモリ等の外部記憶媒体が接続され、外部機器から画像データやドキュメントデータ等を読み込み、又はこれらを外部記憶媒体に書き出す。USBインターフェース113には、ポインティングデバイスやキーボード等を接続することもできる。
カードインタフェース114は、SDカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)等のカード型の記録媒体を挿入可能であり、記録媒体に対し画像データやドキュメントデータ等を読み書きする。
通信部115は、イントラネットやインターネットに接続され、画像データやドキュメントデータや制御命令等を送受信する。通信部115は、例えば、有線LANや無線LAN等で構成されている。
内部メモリ116は、半導体メモリやハードディスク等で構成され、画像データやドキュメントデータ等を保存する。
ファイル再生部132は、カードインタフェース114等から入力された画像データやドキュメントデータ画像信号を生成して画像処理部117に出力する。これにより画像データやドキュメントデータに基づく表示が行われる。
画像処理部117は、画像信号に対し補正や解析を行う。画像処理部117が補正や解析を行う画像信号は、各種インターフェースから入力されるデータに基づく画像信号、フ
ァイル再生部132により得られる画像信号、制御部101により得られる画像信号等である。
画像処理部117が行う補正には、例えば、入力される画像信号を液晶部104で表示するのに適した画像信号にする補正がある。このような補正には、例えば、画像信号の画素数を液晶パネルの画素数にあわせて変換する補正や、画像信号のフレーム数を倍にする補正がある。フレーム数を倍にする補正は、例えば、液晶パネルを交流駆動する場合に行われる。液晶パネルの交流駆動とは、液晶パネルの液晶にかける電圧の方向を正方向と逆方向とで交互に入れ替えて画像を表示させる方法である。この駆動方法は、液晶にかける電圧の方向が正方向でも逆方向でも液晶パネルは画像を生成できるという性質を利用したものである。液晶パネルの交流駆動を行う場合、画像処理部117は、液晶駆動部105に、正方向用の画像と逆方向用の画像を1枚ずつ送る必要がある。そのため、画像処理部117は、画像信号のフレーム数を倍にする処理を行う。
画像処理部117は、A/D変換部111によるA/D変換で得られたデジタル画像信号に対し各種解析や測定を行う。アナログ入力部110へ入力されるアナログ画像信号には、表示開始位置を示すDE(DataEnable)信号が存在しない場合がある。画像処理部117は、水平同期信号、垂直同期信号、及びデジタル画像信号に基づき、表示開始位置を測定する。制御部101は、画像処理部117による解析結果に基づいて、画像信号処理やA/D変換部111へのA/D変換に関わる制御等を、バスを介して行う。
画像処理部117が行う補正には、キーストーン補正もある。キーストーン補正は、投影光学系107がスクリーンに正対していないために投影画像が台形状等に歪んでしまう場合に、投影画像の歪みを打ち消すように、画像の形状を変形させる補正である。画像処理部117は、液晶パネルに表示される画像を水平方向及び/又は垂直方向に拡大又は縮小することでキーストーン補正を行う。キーストーン補正によれば、投影画像に生じる歪みと液晶パネルに形成される画像の歪みが相殺される。これにより元の画像信号に基づく画像のアスペクト比に近い画像がスクリーンに投影される。画像処理部117は、後述する傾きセンサ118により得られた傾き角に基づいて自動的にキーストーン補正を行う。或いは、画像処理部117は、ユーザが操作部102を操作して入力した設定値に基づきキーストーン補正を行う。
傾きセンサ118は、表示装置100の傾きを検出する。
タイマ119は、表示装置100の動作時間や各構成要素の動作時間等を検出する。
温度計120は、表示装置100の光源106の温度、液晶部104の温度、外気温等を計測する。
赤外線受信部121、122は、表示装置100付属のリモコンやその他の機器からの赤外線信号を受信し、制御部101に受信した信号に対応する情報を送る。赤外線受信部121、122は、表示装置100の複数の箇所に設置されている。実施形態1では、赤外線受信部121は表示装置100の背面側に配置され、赤外線受信部122は表示装置100の前面側に配置されている。
焦点検出部123は、表示装置100とスクリーンとの距離を検出する。焦点検出部123の検出結果により投影光学系107の焦点を合わせるべき距離が検出される。
撮像部124は、スクリーンの方向を撮像する。
スクリーン測光部125は、スクリーンにより反射される光の光量や輝度を計測する。
光源測光部127は、光源106から発せられる光の光量や輝度を計測する。
表示部133は、表示装置100本体に配置され、表示装置100の状態や警告等を表示する。
表示制御部128は、表示部133の表示を制御する。
バッテリ129は、表示装置100を持ち運んで使用するとき等に、表示装置100に電力を供給する。
電源入力部130は、外部からの交流電力を受け入れ、所定の電圧に整流して電源部103に供給する。
冷却部131は、表示装置100内の熱を外部に放出して、冷却する。冷却部131は、例えば、ヒートシンクとファンにより構成されている。
RAM134は、内部メモリ116に格納されているプログラムの展開や画像信号のフレームメモリ等に使用される。
次に、表示装置100の動作について説明する。
実施形態1の表示装置100の制御部101は、操作部102により電源ONの指示が入力されると、電源部103に各構成要素に電力を供給するように指示を出し、各構成要素を待機状態にする。電力が供給されると、制御部101は、光源制御部108に光源106からの発光を開始するように指示を出す。次に、制御部101は、焦点検出部123により得られた距離の情報から、投影光学系107を調整するよう光学系制御部109に指示を出す。光学系制御部109は、スクリーン上に投影光が結像するように、投影光学系107のズームレンズやフォーカスレンズを動作させる。このようにして、投影の準備が整う。
次に、例えば、デジタル入力部112に入力された画像信号に対し、画像処理部117により、液晶部104に適した画素数にする補正、ガンマ補正、輝度ムラ対策用の補正、キーストーン補正等が加えられる。画像処理部117により補正を加えられた画像信号に基づき液晶駆動部105が液晶部104を駆動することにより液晶パネルに画像が形成される。液晶部104の液晶パネルに形成された画像は、光源106から発せられた光により光学像となり、投影光学系107によりスクリーンに投影される。画像投影中、制御部101は、光源106等の温度を温度計120により検出し、例えば、光源の温度が40度以上になったときに、冷却部131を動作させて冷却する。
操作部102により電源OFFの指示が入力されると、制御部101は、各構成要素に終了処理を行うよう指示する。終了の準備が整うと、電源部103は各構成要素への電力供給を停止する。冷却部131は、電源OFFされた後しばらく動作し、表示装置100を冷却する。ここでは、デジタル入力部112から入力された画像信号に基づく画像を投影する場合について説明したが、上記各種インターフェースから入力された画像データに基づく画像を表示する場合も同様の処理が行われる。
次に、実施形態1における入力アナログ画像信号の候補フォーマットを類似度に基づく表示態様でユーザに提示する処理について説明する。
表示装置100の制御部101は、アナログ入力部110への画像信号の入力を検知したとき、又は、操作部102の操作によりユーザの指示が入力されたときに、候補フォーマットの提示処理を実行する。
アナログ入力部110から画像信号が入力され、A/D変換部111がそれを検知すると、制御部101へ割り込みが通知される。また、操作部102の操作によりユーザの指示が入力されると、制御部101へ割り込みが通知される。制御部101は、これらの割り込みを受けると、候補フォーマット提示処理を実行する。なお、制御部101は、操作部102における操作の有無をポーリングにより検知して候補フォーマット提示処理を実行してもよい。実施形態1では、操作部102の操作によりユーザの指示が入力されたときに候補フォーマット提示処理を実行する場合を例に説明する。
図2は、実施形態1における候補フォーマット提示処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、操作部102のユーザ操作により候補フォーマット提示処理の実行指示が入力されたことを制御部101が検知すると、開始される。
制御部101は、アナログ入力部110からの入力画像信号のパラメータの測定値と、内部メモリ116に記憶されている複数のフォーマットのパラメータの規定値と、を比較する。制御部101は、内部メモリ116に記憶されている複数のフォーマットのそれぞれについて、入力画像信号のフォーマットとの類似度を計算する。制御部101は、計算した類似度に基づく表示の態様で、内部メモリ116に記憶されている複数のフォーマットをユーザに提示する。制御部101は、表示部133において候補フォーマットが提示されるよう表示制御部128を制御する。或いは、制御部101は、候補フォーマットを提示する画像が投影されるよう、画像処理部117や液晶駆動部105を制御してもよい。制御部101は、計算した類似度に基づき、類似度が高い順に候補フォーマットをソートして提示する。操作部102は、提示された候補フォーマットのうちのいずれかを入力画像信号のフォーマットとして決定する指示の入力をユーザから受け付ける。制御部101は、ユーザ操作により決定されたフォーマットに基づき、入力画像信号の画像処理を制御する。
実施形態1においては、制御部101は、DE期間測定結果に基づく抽出、同期信号極性に基づく抽出、ブランキング期間を含む1フレームの領域に対する有効領域の比率に基づく抽出の順に候補フォーマットを絞って行く。制御部101は、後段の抽出処理まで残った候補フォーマットの類似度を高い値にする。
図3は、表示装置100が画像信号の複数のフォーマットのパラメータの規定値の情報を示すフォーマットテーブル200である。このフォーマットテーブルは、予め表示装置100に備わる記憶手段(内部メモリ116)に格納されている。表示装置100の起動時に制御部101が内部メモリ116からフォーマットテーブル200を読み出しRAM134へ展開する。図3では簡略化のため、表示装置100が対応しているフォーマットのうちの一部のみを示す。フォーマットテーブル200には図示したフォーマット以外のフォーマットのパラメータの規定値の情報が含まれていてもよい。
次に、図2のフローチャートに沿って実施形態1の候補フォーマット提示処理を説明する。
ステップS101において、制御部101は、入力画像信号の垂直総ライン数の測定値(MEAS_vTotal)を取得する。制御部101は、A/D変換部111が内部レジスタに保持している値を読み出すことにより入力画像信号の垂直総ライン数の測定値(MEAS_vTotal)を取得する。A/D変換部111は、定期的に入力画像信号のパラメータの測定を行い、測定値を内部レジスタに格納する。これによりA/D変換部111の内部レジスタに保持されている測定値が所定の間隔で更新される。
ステップS102において、制御部101は、フォーマットテーブル200のフォーマットのうち、垂直総ライン数(TBL_vTotal)がステップS101で取得した入力画像信号の垂直総ライン数の測定値に対し所定の範囲内にあるフォーマットを抽出する。制御部101は、表示装置100の起動時にRAM134へ展開されたフォーマットテーブル200の各フォーマットの垂直総ライン数(TBL_vTotal)211を参照し、入力画像信号の垂直総ライン数の測定値(MEAS_vTotal)と比較する。制御部101は、フォーマットテーブル200の各フォーマットの垂直総ライン数の規定値(TBL_vTotal)211と入力画像信号の垂直総ライン数の測定値(MEAS_vTotal)との差分を計算し、差分の絶対値が閾値以下のフォーマットを抽出する。ここでは、閾値を1Lineとする。
例えば、入力画像信号が、フォーマットテーブル200のFMT_NAME:1280×1024_2に示す画像信号であるとする。この場合、入力画像信号の垂直総ライン数
の測定値(MEAS_vTotal)は1066Lineである。図3のフォーマットテーブル200を参照すると、フォーマットテーブル200の各フォーマットの垂直総ライン数211と入力画像信号の垂直総ライン数の測定値(1066Line)との差分の絶対値は、全てのフォーマットで1Line以下である。従って、フォーマットテーブル200の全てのフォーマットが候補フォーマットとして抽出されることになる。
ステップS103において、制御部101は、入力画像信号の水平開始位置(MEAS_hStart)、水平終了位置(MEAS_hEnd)、垂直開始位置(MEAS_vStart)、及び垂直終了位置(MEAS_vEnd)の測定値を取得する。制御部101は、画像処理部117から、入力画像信号のこれら4つのパラメータの測定値を取得する。画像処理部117は、入力画像信号の水平開始位置、水平終了位置、垂直開始位置、及び垂直終了位置を測定する。
画像処理部117は、A/D変換部111によりA/D変換された画像信号を測定する。画像処理部117は、垂直同期信号の入力と水平同期信号の入力を検出した後、サンプリングクロックと水平同期信号の入力回数の計数を開始する。画像処理部117は、サンプリングクロックが入力されたタイミングで画像信号の測定を開始する。画像処理部117は、有効領域を検知すると、サンプリングクロックの計数値を水平開始位置、水平同期信号の計数値を垂直開始位置として、それぞれ内部レジスタに保持する。画像処理部117は、水平方向及び垂直方向それぞれについて最初に画像信号の有効領域の検出を行ったときに内部レジスタへの測定値を保持する動作を行うものとする。その後、画像処理部117は、水平同期信号の入力を検知すると、サンプリングクロックの計数値をクリアし、次の垂直同期信号の入力を検知するまで水平方向について有効領域の検出を繰り返し、有効領域の開始位置及び終了位置の測定を行う。画像処理部117は、次の垂直同期信号を検出すると、その時点でのサンプリングクロックの計数値の最大値と水平同期信号の計数値の最大値をそれぞれ有効領域の水平方向終了位置及び垂直方向終了位置として内部レジスタに保持する。画像処理部117は、以上の測定動作を垂直同期信号が入力されるたびに行う。これにより画像処理部117は、毎フレームの画像信号の有効領域の開始位置と終了位置を検出することができる。
図4を用いて、画像処理部117が入力画像信号の水平開始位置、水平終了位置、垂直開始位置、及び垂直終了位置を測定する方法を説明する。図4は、入力画像信号のパラメータの測定方法を説明するための概念図である。図4では、11Pixel×10Lineの画像を例に説明する。白抜き画素は、画像処理部117が画像として検出する画素(有効領域)を示し、その他は基準レベル(画像として検出しない黒)の画素を示す。画像処理部117が画像として検出する画素とは、例えばA/D変換部111のA/D変換により得られた画像データが画素値(RGB値)として0〜255の値を持つデータの場合、画素値が0以外の画素(黒以外の画素)である。図4の例では、1Line(11Pixel)を11回サンプリングするクロックでA/D変換が行われるよう、A/D変換部111のサンプリングクロック設定が行われるものとする。
図4の画像データがA/D変換部111から画像処理部117へ入力されたとする。この場合、水平方向については、第7Line又は第8Lineにおいて、サンプリングクロック計数値の最小値4及び最大値8が測定される。内部レジスタには、水平開始位置4Pixel、水平終了位置8Pixelという値が保持される。垂直方向については、第4Lineにおいて最初の画像信号の有効領域が検出され、第8Lineにおいて最後の画像信号の有効領域が検出される。内部レジスタには、垂直開始位置4Line、垂直終了位置8Lineという値が保持される。
水平方向の有効領域開始位置及び終了位置については、A/D変換部111のサンプリ
ングクロック周波数に基づき時間換算することができる。例えば、制御部101がA/D変換部111に設定したサンプリングクロックが100MHzであったとする。図4の例では、水平開始位置は第4Pixelであるため、水平開始位置は水平同期信号入力から40ns後である。また、水平終了位置についても同様に、水平同期信号入力から80ns後であることが計算できる。以上のように、画像処理部117は、入力画像信号の垂直方向開始位置及び終了位置をライン数で検出し、水平方向開始位置及び終了位置を時間で検出することもできる。
画像処理部117は、入力画像信号の水平開始位置(MEAS_hStart)、水平終了位置(MEAS_hEnd)、垂直開始位置(MEAS_vStart)、及び垂直終了位置(MEAS_vEnd)を測定し、内部レジスタに測定値を保持する。ここでは、1280×1024_2のフォーマットの画像信号が入力されている場合を例に説明をしているので、これらのパラメータの測定値は以下のようになる。

水平開始位置(MEAS_hStart)=360
水平終了位置(MEAS_hEnd) =1640
垂直開始位置(MEAS_vStart)=41
垂直終了位置(MEAS_vEnd) =1065
画像処理部117による測定では、A/D変換部111のサンプリングクロックを決定する必要がある。制御部101は、ステップS102において抽出したフォーマットのうちの任意のフォーマットのサンプリングクロックをA/D変換部111に設定するものとする。ここでは、制御部101は、FMT_NAME:1280×1024_2のサンプリングクロック204(108MHz)をA/D変換部111に設定するものとする。
ステップS104において、制御部101は、ステップS102で抽出したフォーマットのうち第1の条件を満たすフォーマットを第1の候補フォーマットとして抽出する。第1の条件とは、次の4つの条件を満たすことである。水平開始位置の規定値と測定値の差分の大きさが閾値以下かつ、水平終了位置の規定値と測定値の差分の大きさが閾値以下かつ、垂直開始位置の既定値と測定値の差分の大きさが閾値以下かつ、垂直終了位置の既定値と測定値の差分の大きさが閾値以下である。制御部101は、水平開始位置及び水平終了位置の既定値を、A/D変換部111に設定したサンプリングクロックとフォーマットテーブル200とから計算する。制御部101は、垂直開始位置及び垂直終了位置の既定値を、フォーマットテーブル200から計算する。水平開始位置、水平終了位置、垂直開始位置、及び垂直終了位置の測定値は、ステップS103で取得した入力画像信号についての測定値である。制御部101は、水平開始位置、水平終了位置、垂直開始位置、及び垂直終了位置の既定値と測定値との差分を計算し、内部メモリ116から読み出した閾値と差分と比較し、比較結果に基づき抽出した第1の候補フォーマットの情報をRAM134に保持する。
図5は、水平開始位置の既定値301(TBL_hStart)、水平終了位置の既定値302(TBL_hEnd)、垂直開始位置の既定値303(TBL_vStart)、及び垂直終了位置の既定値304(TBL_vEnd)を示す。水平開始位置、水平終了位置、垂直開始位置、及び垂直終了位置の既定値は、A/D変換部111に設定したサンプリングクロックで各フォーマットの信号をサンプリングした場合に得られる水平開始位置、水平終了位置、垂直開始位置、及び垂直終了位置である。A/D変換部111に設定したサンプリングクロックは、ここでは108MHzである。
各フォーマットの水平開始位置の既定値301(TBL_hStart)と水平終了位
置の既定値302(TBL_hEnd)は、A/D変換部111に設定したサンプリングクロックと、各フォーマットのサンプリングクロックとの比率から計算することができる。各フォーマットの垂直開始位置の既定値303(TBL_vStart)と垂直終了位置の既定値304(TBL_vEnd)については、サンプリングクロックは関係がない。各パラメータの既定値は、下記の式で計算される。

TBL_hStart=(hSyncWidth+hBp)×Dclk/CLK
TBL_hEnd =(hSyncWidth+hBp+hActive)×Dclk/CLK
TBL_vStart=(vSyncWidth+vBp)
TBL_vEnd =(vSyncWidth+vBp+vActvie)
ここで、CLKはA/D変換部111に設定したサンプリングクロックであり、ここでは108MHzである。Dclkは各フォーマットのサンプリングクロック204である。hSyncWidthは水平同期信号幅209、hBpは水平バックポーチ210、hActiveは水平有効期間208、vSyncWidthは垂直同期信号幅213、vBpは垂直バックポーチ214、vActiveは垂直有効期間212である。FMT_NAME:1280×1024_1の場合、水平開始位置の既定値301(TBL_hStart)は次のように計算される。

TBL_hStart=(120+240)×(107.250/108.000)
≒358
図5はさらに、これら各フォーマットの水平開始位置、水平終了位置、垂直開始位置、及び垂直終了位置の既定値と、ステップS103で取得した入力画像信号の水平開始位置、水平終了位置、垂直開始位置、及び垂直終了位置の測定値と、の差分を示す。これらは、図5において、水平開始位置差分305(hStart_diff)、水平終了位置差分306(hEnd_diff)、垂直開始位置差分307(vStart_diff)、及び垂直終了位置差分308(vEnd_diff)で示す。これらの差分値は下記の式で計算することができる。

hStart_diff=ABS(TBL_hStart−MEAS_hStart)
hEnd_diff=ABS(TBL_hEnd −MEAS_hEnd)
vStart_diff=ABS(TBL_vStart−MEAS_vStart)
vEnd_diff=ABS(TBL_vEnd −MEAS_vEnd)

ここで、ABSは絶対値の計算を表す。入力画像信号のフォーマットは図3の1280×1024_2であると仮定しているため、図5において1280×1024_2については各差分値は0となっている。
実施形態1では、上述の第1の条件において、水平開始位置差分305及び水平終了位置差分306の閾値を20Pixel、垂直開始位置差分307及び垂直終了位置差分308の閾値を5Lineとする。この場合、第1の条件を満たす第1の候補フォーマットとして、1280×1024_1と1280×1024_2が抽出される。
ステップS105において、制御部101は、ステップS104で抽出した第1の候補フォーマットに対して同期信号極性に基づく抽出を行う。制御部101は、第1の候補フォーマットのうち第2の条件を満たすフォーマットを第2の候補フォーマットとして抽出する。第2の条件とは、水平同期信号極性の測定値と規定値とが一致し、かつ、垂直同期
信号極性の測定値と規定値とが一致することである。制御部101は、A/D変換部111から、入力画像信号の水平同期信号極性の測定値及び垂直同期信号極性の測定値を読み出す。制御部101は、第1の候補フォーマットについてフォーマットテーブル200に規定された水平同期信号極性205(hPol)及び垂直同期信号極性206(vPol)を参照して、水平同期信号極性の規定値及び垂直同期信号極性の規定値を取得する。制御部101は、これらを比較計算して第2の条件を満たすか否かを判断する。
ここでは1280×1024_2の画像信号が表示装置100へ入力されているため、A/D変換部111から読み出される水平同期信号極性の測定値はPositive、垂直同期信号極性の測定値はPositiveである。第1の候補フォーマットのうち、1280×1024_1の水平同期信号極性の規定値はNegative、垂直同期信号極性の規定値はNegativeであるため、第2の条件を満たさない。よって、制御部101は第1の候補フォーマットのうち1280×1024_2のみを第2の候補フォーマットとして抽出する。
ステップS106において、制御部101は、ステップS105で抽出した第2の候補フォーマットのそれぞれについて、ブランキング期間を含む1フレームの領域に対する有効領域の比率に基づいて順位付けを行う。制御部101は、ステップS105で抽出した第2の候補フォーマットのそれぞれについて、フォーマットテーブル200から、水平総ドット数207、垂直総ライン数211、水平有効期間208、及び垂直有効期間212の値を読み出す。制御部101は、1フレームの領域を、水平総ドット数207(hTotal)と垂直総ライン数211(vTotal)との積で計算する。制御部101は、有効領域を、水平有効期間208(hActive)と垂直有効期間212(vActive)の積で計算する。従って、比率は以下の式で計算される。

比率=(hActive×vActive)/(hTotal×vTotal)

このように順位付けする理由は、誤ったフォーマットが選択された場合でも、画像の端が切れてしまう可能性が小さくなるようにするためである。
制御部101は、抽出した各候補フォーマットに、入力画像信号のフォーマットとの類似度を付与することで、候補フォーマットに対し順位付けを行う。入力画像信号のフォーマットに近い候補フォーマットほど、類似度が高いとする。制御部101は、各候補フォーマットの類似度の情報をRAM134に保持する。実施形態1では、類似度を示す指標を番号とし、若い番号ほど類所度が高いと定義する。
ここでは1280×1024_2のみが第2の候補フォーマットとして抽出されているため、制御部101はこのフォーマットに対し最も高い類似度を付与する。ここでは、番号により類似度を付与するので、制御部101は、1280×1024_2に対し類似度番号「1」を関連付けてRAM134に保持する。
ステップS107で、制御部101は、ステップS104で第1の候補フォーマットとして抽出されたフォーマットのうちステップS105で第2の候補フォーマットとして抽出されなかったフォーマットについてステップS106の比率に基づき順位付けを行う。ステップS107で順位付けの対象となるフォーマットは、第1の候補フォーマットのうち第2の条件を満たさないフォーマットである。ここでは、順位付けの対象となるフォーマットは、1280×1024_1のみであるため、制御部101は、このフォーマットに対し最も高い類似度を付与する。制御部101は、1280×1024_1に対し類似度番号「2」を関連付けてRAM134に保持する。
ステップS108において、制御部101は、ステップS104において第1の候補フ
ォーマットとして抽出されなかったフォーマットについて、同期信号極性に基づく抽出を行う。制御部101は、第1の候補フォーマットとして抽出されなかったフォーマットのうち第2の条件を満たすフォーマットを抽出する。第2の条件はステップS105で説明した条件である。制御部101は、A/D変換部111から、入力画像信号の水平同期信号極性の測定値及び垂直同期信号極性の測定値を読み出す。制御部101は、第1の候補フォーマットとして抽出されなかったフォーマットについて、フォーマットテーブル200に規定された水平同期信号極性205(hPol)及び垂直同期信号極性206(vPol)を参照して同期信号極性の既定値を取得する。制御部101は、これらを比較計算して第2の条件を満たすか否かを判断する。
ここでは、ステップS104において第1の候補フォーマットとして抽出されなかったフォーマットは、1280×1024_3、1280×1024_4、1360×1024_1、1400×1050_1、1400×1050_2の5つのフォーマットである。入力画像信号は1280×1024_2であるから、水平同期信号極性及び垂直同期信号極性の測定値はともにPositiveである。これをステップS104で第1の候補フォーマットとして抽出されなかったフォーマットの同期信号極性と比較する。そうすると、第2の条件を満たすフォーマットとして抽出されるのは1280×1024_3、1400×1050_1、1400×1050_2の3つのフォーマットである。
ステップS109において、制御部101は、ステップS108で抽出したフォーマットについて、ステップS106と同様の比率に基づいて順位付けを行う。ステップS108で抽出した3つのフォーマットについて比率を計算すると、1280×1024_3は約0.73、1400×1050_1は約0.81、1400×1050_2は約0.82となる。従って、これら3つのフォーマットを比率の降順でソートすると、1400×1050_2、1400×1050_1、1280×1024_3の順になる。制御部101は、既に付与した番号を除いて、これら3つのフォーマットに対しこの順で順位付けを行い、類似度を付与する。制御部101は、1400×1050_2に類似度番号「3」、1400×1050_1に類似度番号「4」、1280×1024_3に類似度番号「5」を関連付けてRAM134に保持する。
ステップS110において、制御部101は、ステップS108で抽出されなったフォーマットについて、ステップS106と同様の比率に基づいて順位付けを行う。ここでは、ステップS108で抽出されなかったフォーマットは、1280×1024_4と1360×1024_1である。ステップS106と同様の比率を計算すると、1280×1024_4は約0.85、1360×1024_1は約0.86となる。制御部101は、この比率の降順でこれらのフォーマットを順位付けし、1360×1024_1に類似度番号「6」、1280×1024_4に類似度番号「7」を関連付けてRAM134に保持する。
ステップS111において、制御部101は、以上の処理により付与した類似度に基づく表示の態様で候補フォーマットをユーザに提示する。実施形態1では、制御部101は、計算した類似度に基づき、類似度が高い順に候補フォーマットをソートして提示する。これにより、図6(a)に示すように、付与した番号の若いフォーマットから順に並べた態様でユーザへ候補フォーマットが提示される。これによりフローチャートの処理が終了する。
なお、図6(a)では、制御部101は、計算した類似度に基づき、類似度が高い順に候補フォーマットをソートして提示している。図6(b)及び図6(c)に示すように、制御部101は、複数の候補フォーマットを、水平総ドット数及び垂直総ライン数が共通のフォーマットごとにグループ化し、各グループ内の1又は複数のフォーマットを類似度
を提示してもよい。例えば、図6(b)に示すように、グループごとに、グループ内の1又は複数のフォーマットの類似度を高い順にソートして表示してもよい。或いは、図6(c)に示すように、グループごとに、グループ内の1又は複数のフォーマットの類似度を高い順にソートし、その後、その順位を各フォーマットの類似度として表示するようにしてもよい。
図6(a)、図6(b)及び図6(c)に示すように、類似度に基づく表示の態様で候補フォーマットを提示することにより、入力画像信号のフォーマットである蓋然性が高いフォーマットが上位に表示される。従って、ユーザが複数の候補フォーマットのうちから適切なフォーマットを選択する際の操作性が向上する。
表示部133は、図6(a)、図6(b)又は図6(c)に示す表示の態様で、候補のフォーマットを表示する。これにより、候補のフォーマットがユーザに提示される。或いは、図6(a)、図6(b)又は図6(c)に示す画像を液晶部104によって行うことで、スクリーンに候補のフォーマットの表示が行われるようにしてもよい。ユーザは、提示された候補フォーマットのうちどのフォーマットを入力画像信号の画像処理に用いるかを決定する指示を操作部102を操作することにより表示装置100に入力する。ユーザにより決定されたフォーマットに基づき、画像処理部117、制御部101、A/D変換部111等は画像処理を行う。
[実施形態2]
実施形態1で説明した様々な機能、処理及び方法は、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)などがプログラムを用いて実現することもできる。以下、実施形態2では、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPUなどを「コンピュータX」と呼ぶ。また、実施形態2では、コンピュータXを制御するためのプログラムであって、実施形態1で説明した様々な機能、処理及び方法を実現するためのプログラムを「プログラムY」と呼ぶ。
実施形態1で説明した様々な機能、処理及び方法は、コンピュータXがプログラムYを実行することによって実現される。この場合において、プログラムYは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してコンピュータXに供給される。実施形態2におけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ハードディスク装置、磁気記憶装置、光記憶装置、光磁気記憶装置、メモリカード、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどの少なくとも一つを含む。実施形態2におけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、non−transitory(非一時的)な記憶媒体である。
100:プロジェクタ、101:制御部、116:内部メモリ、111:A/D変換部、133:表示部、128:表示制御部

Claims (9)

  1. 画像信号の複数のフォーマットのパラメータの規定値の情報を記憶する記憶手段と、
    入力画像信号のパラメータを測定する測定手段と、
    前記入力画像信号のパラメータの測定値と、前記記憶手段に記憶されている複数のフォーマットのパラメータの規定値とを比較し、前記記憶手段に記憶されているフォーマットのそれぞれについて入力画像信号のフォーマットとの類似度を計算する計算手段と、
    前記類似度に基づく表示の態様で前記複数のフォーマットをユーザに提示する提示手段と
    を有する画像処理装置。
  2. 前記提示手段により提示されたフォーマットのうちのいずれかを前記入力画像信号のフォーマットとして決定する指示の入力をユーザから受け付ける入力手段と、
    前記決定されたフォーマットに基づき前記入力画像信号の画像処理を行う処理手段と、を有する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記提示手段は、前記類似度の高い順に前記複数のフォーマットをソートして提示する請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記提示手段は、前記複数のフォーマットを、水平総ドット数及び垂直総ライン数が共通のフォーマットごとにグループ化し、各グループ内の1又は複数のフォーマットを前記類似度の高い順にソートして提示する請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 前記提示手段は、画像信号の入力を検知したときに前記類似度に基づくフォーマットの提示を行う請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記提示手段は、ユーザの指示があったときに前記類似度に基づくフォーマットの提示を行う請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記測定手段は、入力画像信号のパラメータとして水平開始位置、水平終了位置、垂直開始位置、及び垂直終了位置を測定し、
    前記計算手段は、前記記憶手段に記憶されているフォーマットのうち、水平開始位置の測定値と規定値との差分の大きさが閾値以下、水平終了位置の測定値と規定値との差分の大きさが閾値以下、垂直開始位置の測定値と規定値との差分の大きさが閾値以下、かつ、垂直終了位置の測定値と規定値との差分の大きさが閾値以下、という第1の条件を満たすフォーマットを第1の候補フォーマットとし、前記記憶手段に記憶されている複数のフォーマットのうち前記第1の候補フォーマットの類似度を他のフォーマットの類似度よりも高い値とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 画像信号の複数のフォーマットのパラメータの規定値の情報を取得するステップと、
    入力画像信号のパラメータを測定するステップと、
    前記入力画像信号のパラメータの測定値と、前記複数のフォーマットのパラメータの規定値とを比較し、前記複数のフォーマットのそれぞれについて入力画像信号のフォーマットとの類似度を計算するステップと、
    前記類似度に基づく表示の態様で前記複数のフォーマットをユーザに提示するステップと
    を有する制御方法。
  9. コンピュータを、
    画像信号の複数のフォーマットのパラメータの規定値の情報を記憶する記憶手段と、
    入力画像信号のパラメータを測定する測定手段と、
    前記入力画像信号のパラメータの測定値と、前記記憶手段に記憶されている複数のフォーマットのパラメータの規定値とを比較し、前記記憶手段に記憶されているフォーマットのそれぞれについて入力画像信号のフォーマットとの類似度を計算する計算手段と、
    前記類似度に基づく表示の態様で前記複数のフォーマットをユーザに提示する提示手段として機能させるためのプログラム。
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