JP2016191321A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車室内空調用のエアコンディショナの冷媒圧縮用コンプレッサの稼働に起因した燃費性能の低下を軽減する。【解決手段】内燃機関から駆動力の供給を受けてエアコンディショナ用の冷媒を圧縮するコンプレッサを現在稼働させておらず、これを稼働させるべき状況下において、内燃機関の出力を現在の出力よりも増大させることで内燃機関の燃料消費率が良化する場合には、内燃機関とコンプレッサとの間に介在するクラッチを締結してコンプレッサを稼働させる一方、内燃機関の出力を現在の出力よりも増大させることで内燃機関の燃料消費率が悪化する場合には、クラッチを締結せずコンプレッサを稼働させない状態で待機する制御装置を構成した。【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関及び車室内空調用のエアコンディショナが搭載された車両の制御装置に関する。
車両の室内の温度調節のために働くエアコンディショナは、内燃機関から駆動力の伝達を受けて回転するコンプレッサにより気体の冷媒を圧縮し、その圧縮した冷媒をコンデンサにおいて放熱させ液体化した後、エバポレータに導いて気化させ、室内の空気と熱交換するものである。
内燃機関と冷媒圧縮用のコンプレッサとの間には、両者を断接するマグネットクラッチが介在している。内燃機関及び補機の運転制御を司る電子制御装置(Electronic Control Unit)は、エアコンディショナの作動時に当該クラッチを締結してコンプレッサを稼働させる。そして、エアコンディショナの非作動時には当該クラッチを開放し、コンプレッサの稼働を停止させる。
特開2013−177947号公報
エアコンディショナの冷媒圧縮用コンプレッサを稼働させる際には、内燃機関の気筒に充填する吸気量及び燃料噴射量を増量して内燃機関の出力を補うことが通例である。このため、車両の実用燃費が悪化することが避けられない。
本発明は、コンプレッサの稼働に起因する燃費性能の低下を軽減することを所期の目的としている。
上述の課題を解決するべく、本発明では、内燃機関及び車室内空調用のエアコンディショナが搭載された車両の制御装置であって、内燃機関から駆動力の供給を受けてエアコンディショナ用の冷媒を圧縮するコンプレッサを現在稼働させておらず、これを稼働させるべき状況下において、内燃機関の出力を現在の出力よりも増大させることで内燃機関の燃料消費率が良化する場合には、内燃機関とコンプレッサとの間に介在するクラッチを締結してコンプレッサを稼働させる一方、内燃機関の出力を現在の出力よりも増大させることで内燃機関の燃料消費率が悪化する場合には、クラッチを締結せずコンプレッサを稼働させない状態で待機する制御装置を構成した。
本発明によれば、エアコンディショナの冷媒圧縮用コンプレッサの稼働に起因した燃費性能の低下を軽減することができる。
本発明の一実施形態における車両用内燃機関及び制御装置の構成を示す図。 同実施形態における車両の駆動系の構成を示す図。 同実施形態における車両用エアコンディショナの構成を示す図。 内燃機関の燃料消費率とエンジン回転数、エンジントルク及びエンジン出力との関係を示す図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関100の概要を示す。本実施形態における内燃機関100は、火花点火式の4ストロークエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
外部EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置2は、いわゆる高圧ループEGRを実現するものである。EGR装置2は、排気通路4における触媒41の上流側と吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流側とを連通する外部EGR通路21と、EGR通路21上に設けたEGRクーラ22と、EGR通路21を開閉し当該EGR通路21を流れるEGRガスの流量を制御するEGRバルブ23とを要素とする。EGR通路21の入口は、排気通路4における排気マニホルド42またはその下流の所定箇所に接続している。EGR通路21の出口は、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流の所定箇所、具体的にはサージタンク33に接続している。
図2に、車両が備える駆動系の例を示す。この駆動系は、トルクコンバータ7及び自動変速機8、9を備えてなる。特に、本実施形態では、自動変速機8、9の構成要素として、遊星歯車機構を利用した前後進切換装置8、及び無段変速機の一種であるベルト式CVT9を採用している。
内燃機関100が出力する回転トルクは、内燃機関100の出力軸であるクランクシャフトからトルクコンバータ7の入力側のポンプインペラ71に入力され、出力側のタービンランナ72に伝達される。タービンランナ72の回転は、前後進切換装置8を介してCVT9の駆動軸94に伝わり、CVT9における変速を経て従動軸95を回転させる。従動軸95の回転は、出力ギア101に伝達される。出力ギア101は、デファレンシャル装置のリングギア102と噛合し、デファレンシャル装置を介して車軸103ひいては駆動輪を回転させる。
トルクコンバータ7は、ロックアップ機構を備える。ロックアップ機構は、この分野では既知のもので、トルクコンバータ7の入力側と出力側とを相対回動不能に締結するロックアップクラッチ73と、ロックアップクラッチ73を断接切換駆動するための作動液圧(油圧)を制御するロックアップソレノイドバルブとを要素とする。ロックアップソレノイドバルブは、制御信号oを受けてその開度を変化させる流量制御弁である。
CVT9を搭載した車両においては、車速が所定値(例えば、10km/h)以上である場合、ほぼ常時トルクコンバータ7をロックアップする。車速が所定値以下となれば、トルクコンバータ7のロックアップを解除する。
前後進切換装置8は、そのサンギア81がタービンランナ72と連絡し、リングギア82が駆動軸94と連絡している。プラネタリギア831を支持するプラネタリキャリア83と変速機ケースとの間には、断接切換可能な液圧クラッチたるフォワードブレーキ84を介設している。また、プラネタリキャリア83とサンギア81(または、トルクコンバータ7の出力側)との間にも、断接切換可能な液圧クラッチたるリバースクラッチ85を介設している。
走行レンジのうちのDレンジでは、フォワードブレーキ84を締結し、リバースクラッチ85を切断する。これにより、トルクコンバータ7の出力軸の回転が逆転されかつ減速されて駆動軸94に伝達され、前進走行となる。翻って、Rレンジでは、リバースクラッチ85を締結し、フォワードブレーキ84を切断する。これにより、サンギア81とプラネタリキャリア83とが一体的に回転し、トルクコンバータ7の出力軸と駆動軸94とが直結して後進走行となる。フォワードブレーキ84またはリバースクラッチ85を断接切換駆動するための作動液圧を制御するソレノイドバルブは、制御信号pを受けてその開度を変化させる流量制御弁である。
非走行レンジであるNレンジ、Pレンジでは、フォワードブレーキ84及びリバースクラッチ85をともに切断する。
CVT9は、駆動プーリ91及び従動プーリ92と、両プーリ91、92に巻き掛けられたベルト93とを要素とする。駆動プーリ91は、駆動軸94に固定した固定シーブ911と、駆動軸91上にローラスプラインを介して軸方向に変位可能に支持させた可動シーブ912と、可動シーブ912の後背に配設された液圧サーボ913とを有しており、液圧サーボ913を操作し可動シーブ912を変位させることを通じて変速比を無段階に変更できる。並びに、従動プーリ92は、従動軸95に固設した固定シーブ921と、従動軸95上にローラスプラインを介して軸方向に変位可能に支持させた可動シーブ922と、可動シーブ922の後背に配設された液圧サーボ923とを有しており、液圧サーボ923を操作し可動シーブ922を変位させることを通じてトルク伝達に必要なベルト推力を与える。
図3に、車両の室内の空調を行うエアコンディショナ5の構成を示す。エアコンディショナ5は、冷媒を圧縮し高圧化するコンプレッサ51と、圧縮された高圧冷媒を放熱させて液化させるコンデンサ52と、コンデンサ52を強制的に空冷するためのコンデンサファン53と、液化しなかった気体の冷媒を液化した冷媒から分離するレシーバ54と、液化した冷媒を噴出させるエキスパンションバルブ55と、噴出して気化した冷媒を受け入れ室内の空気と熱交換させるエバポレータ56と、高温化した内燃機関100の冷却水を受け入れ室内の空気と熱交換させるヒータコア59と、室内の空気を吸引しエバポレータ56に向けて吐出してその空気を再び室内に送り込むブロワファン57と、ブロワファン57から吐出されエバポレータ56を通り抜けた空気をどの程度ヒータコア59に吹き当てるかを調節するエアミックスダンパ50とを要素に含む。コンプレッサ51、コンデンサ52、レシーバ54、エキスパンションバルブ55及びエバポレータ56は、ループする冷媒流路により接続してある。
コンプレッサ51は、内燃機関100に付随する補機の一種であり、内燃機関100のクランクシャフトから回転トルクの伝達を受けて回転駆動され、冷媒を圧縮する。本実施形態では、コンプレッサ51として、スクロール式コンプレッサを想定している。内燃機関100のクランクシャフトとコンプレッサ51との間には、両者の接続を断接切換可能なマグネットクラッチ6が介在する。
コンデンサ52は、車両のエンジンルームにおける走行風が当たる部位に配置しており、コンデンサファン53を回転させているか否かにかかわらず、車両の走行中にエンジンルームに吹き込む走行風により冷却される。コンデンサ52の背後には、内燃機関100の冷却水を放熱させるラジエータ7が控えている。ラジエータ7もまた、走行風により冷却される。
コンデンサファン53は、内燃機関100の冷却水を放熱させるラジエータ7を強制的に空冷するためのラジエータファンをも兼ねている。コンデンサファン兼ラジエータファン53は、ラジエータ7の背後に位置し、前方から空気を吸引して後方に吐出することで、コンデンサ52及びラジエータ7をともに冷却する。
ブロワファン57から吐出された空気は、エバポレータ56を通過する際に、冷媒から冷熱を得(冷媒に熱を奪われ)て低温化する。同時に、当該空気に含まれていた水蒸気が凝縮してエバポレータ56に付着し、湿度が低下する。エバポレータ56は、夏期に室内の温度を低下させる冷房のためだけでなく、冬季に室内の湿度を低下させて車両の窓ガラスの曇りを低減する役割をも担う。
エアミックスダンパ50は、エバポレータ56を通過した空気のうち、ヒータコア59を通過して室内に向かう空気の量と、ヒータコア59を迂回して室内に向かう空気の量との割合を調節する。このエアミックスダンパ50により、室内に吹き出す風の温度を調整することが可能である。
本実施形態の車両の制御装置たるECU0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
ECU0の入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、内燃機関100に対する要求出力、要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する吸気温・吸気圧センサから出力される吸気温・吸気圧信号d、内燃機関100の温度を示唆する冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号e、エバポレータ56若しくはその近傍またはその下流の温度を検出する温度センサから出力されるエバポレータ温信号f、車室内の温度を検出する室内温センサから出力される室内温信号g、エアコンディショナ5を作動させるべきか否かに関する作動要求信号h等が入力される。作動要求信号hは、エアコンディショナ5を作動させることを望む運転者または搭乗者が手動操作する、エアコンディショナ5用の操作スイッチまたはコントロールパネルから発される手動制御信号であったり、オートエアコンシステムを司るオートエアコンECU等から発される自動制御信号であったりする。
ECU0の出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタに対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度制御信号k、EGRバルブ23に対して開度制御信号l、ロックアップクラッチ73の断接切換用のロックアップソレノイドバルブに対して開度制御信号o、フォワードブレーキ84またはリバースクラッチ85の断接切換用のソレノイドバルブに対して開度制御信号p、CVT9に対して変速比制御信号q、マグネットクラッチ6に通電する電気回路上のスイッチ(半導体スイッチング素子またはリレー)に対してクラッチ締結信号r等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関100の運転を制御する。ECU0は、内燃機関100の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸気(新気)量を推算する。そして、それらエンジン回転数及び吸気量等に基づき、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミング、要求EGR率(または、EGR量)、トルクコンバータ7のロックアップを行うか否か、CVT9の変速比、エアコンディショナ5のコンプレッサ51のON/OFF等といった各種運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、l、o、p、q、rを出力インタフェースを介して印加する。
図4に、内燃機関100の燃料消費率(内燃機関100が単位量の機械エネルギを出力するために消費する燃料の量)と、エンジン回転数、エンジントルク及びエンジン出力との関係を例示する。図4中、細い破線は、エンジン出力が一定となる等出力線を表している。エンジン回転数を横軸にとり、エンジントルクを縦軸にとると、エンジン回転数とエンジントルクとの積であるエンジン出力が一定となる等出力線は双曲線の形で描かれる。細い鎖線は、内燃機関100の燃料消費率が一定となるエンジン回転数及びエンジントルクの組である等燃料消費率線(燃料消費率の等高線)を表している。これら等出力線と等燃料消費率線とを組み合わせることで、ある要求出力を達成するときに最も燃料消費率がよくなる(小さくなる)エンジン回転数及びエンジントルクの組を、様々な出力についてプロットすることができる。それが、太い実線及び破線で表した最適燃費線である。
ECU0は、運転者の指令に基づく要求出力(要求負荷)の増減に応じ、最適燃費線に沿って内燃機関100の出力を制御し、またCVT9の変速比を操作する。即ち、ECU0は、現在のアクセル開度及び車速、車両に搭載されている各種補機(内燃機関100から駆動トルクの供給を受けて稼働する冷媒圧縮用コンプレッサ51や発電機、冷却水ポンプ、潤滑油ポンプ等)による負荷、内燃機関100及び駆動系のフリクションロス等に応じて、内燃機関100に要求されるエンジン出力及びエンジントルクを推算する。要求エンジントルクは、アクセル開度が大きいほど、車速が低いほど、各種補機の負荷が高いほど、また冷却水温やトランスミッションフルードの温度が低いほど高くなる傾向にある。そして、推算した要求エンジントルクを達成できるよう、気筒1に充填される吸気(新気)量及び燃料噴射量を制御する。吸気量は、スロットルバルブ32及びEGRバルブ23の各々の開度、さらには吸気バルブの開閉タイミングの操作を通じて制御できる。燃料噴射量は、インジェクタ11の開弁時間及び開弁回数の操作を通じて制御できる。
並びに、ECU0は、CVT9の変速比を、そのときの要求エンジントルクに対応した最適燃費線上の値に操作する。結果として、エンジン出力及びCVT9の変速比が、図4に太い実線及び破線で表している最適燃費線に沿って変動する。
また、ECU0は、エアコンディショナ5を作動させるべき旨の指令が運転者または搭乗者によって与えられ、コンプレッサ51を稼働させて冷媒の圧縮を実行するべき状況において、マグネットクラッチ6を締結し、内燃機関100のクランクシャフトとコンプレッサ51とを接続する。コンプレッサ51を稼働させるべき状況とは、例えば、エバポレータ温信号fを参照して知得されるエバポレータ温度が所定の稼働条件温度よりも高いときである。
翻って、コンプレッサ51の稼働を停止するべき状況では、マグネットクラッチ6の締結を解除して、内燃機関100のクランクシャフトとコンプレッサ51とを切り離す。コンプレッサ51の稼働を停止するべき状況とは、例えば、エバポレータ温度が所定の停止条件温度よりも高いときである。停止条件温度の値は、上記の稼働条件温度の値よりもやや(例えば、1℃ないし2℃程度)低い。
しかしながら、本実施形態のECU0は、コンプレッサ51を稼働させるべき状況であっても、常にマグネットクラッチ6を締結してコンプレッサ51を稼働させるとは限らない。
コンプレッサ51を稼働させると、内燃機関100に対する機械的な負荷が増大することから、エンジントルクひいてはエンジン出力を増強する必要がある。既に述べたように、エンジン出力は、図4に例示した最適燃費線に沿うように制御する。現在のエンジン出力が、図4に示す最適燃費線における太い破線で描画した領域上にあるならば、さらにエンジン出力を増強することで内燃機関100の燃料消費率が悪化する。このときにコンプレッサ51を稼働させることは、燃料を不効率に消費することとなり、車両の実用燃費の悪化を招来する。
対して、現在のエンジン出力が、図4に示す最適燃費線における太い実線で描画した領域上にあるならば、さらにエンジン出力を増強することで内燃機関100の燃料消費率が良化する。このときにコンプレッサ51を稼働させることは、燃料をより効率的に消費することにつながり、車両の実用燃費の悪化を抑えられる。
そこで、本実施形態のECU0は、冷媒圧縮用のコンプレッサ51を稼働させるべき状況下において、現在のエンジン出力が図4に示す最適燃費線における太い実線で描画した領域上にある場合には、マグネットクラッチ6を締結してコンプレッサ51を稼働させる一方、現在のエンジン出力が図4に示す最適燃費線における太い破線で描画した領域上にある場合には、マグネットクラッチ6を締結せずにコンプレッサ51を稼働させない状態で待機する。ECU0のメモリには予め、エンジン回転数及びサージタンク33内吸気圧(または、アクセル開度、気筒1に充填される吸気量若しくは燃料噴射量)と、コンプレッサ51を稼働させるべきか否かを示す情報(現在のエンジントルクまたはエンジン出力の大きさであることがある)とを関連づけたマップデータが格納されている。ECU0は、現在のエンジン回転数及び吸気圧(または、アクセル開度、気筒1に充填される吸気量若しくは燃料噴射量)をキーとして当該マップを検索し、コンプレッサ51を稼働させるべきか否かを判断した上、マグネットクラッチ6を締結/開放する。
但し、コンプレッサ51を稼働させるべき状況下において、マグネットクラッチ6を締結せずコンプレッサ51を稼働させない状態で待機している時間の長さが閾値を超えたときには、たとえ現在のエンジン出力が図4に示す最適燃費線における太い破線で描画した領域上にあったとしても、マグネットクラッチ6を締結してコンプレッサ51を稼働させ、車両の運転者または搭乗者に徒に不快感を与えないようにする。この閾値は、現在の車室内の温度や湿度、エアコンディショナ5に指令されている設定温度(目標車室内温度)等に応じて増減させても構わない。例えば、夏季において車室内温度や湿度が高いほど閾値を低く(待機時間を短く)し、及び/または、設定温度が低いほど閾値を低くする。
加えて、コンプレッサ51を稼働させるべき状況下において、エンジン回転数は比較的低いがアクセル開度が全開または全開に近い所定開度以上となっている高要求出力時にも、マグネットクラッチ6を締結せずコンプレッサ51を稼働させないことが好ましい。
本実施形態では、内燃機関100及び車室内空調用のエアコンディショナ5が搭載された車両の制御装置0であって、内燃機関100から駆動力の供給を受けてエアコンディショナ5用の冷媒を圧縮するコンプレッサ51を現在稼働させておらず、これを稼働させるべき状況下において、内燃機関100の出力を現在の出力よりも増大させることで内燃機関100の燃料消費率が良化する場合には、内燃機関100とコンプレッサ51との間に介在するクラッチ6を締結してコンプレッサ51を稼働させる一方、内燃機関100の出力を現在の出力よりも増大させることで内燃機関100の燃料消費率が悪化する場合には、クラッチ6を締結せずコンプレッサ51を稼働させない状態で待機する制御装置0を構成した。
本実施形態によれば、常時稼働させる必要のない冷媒圧縮用コンプレッサ51について、内燃機関100の燃料消費率の面で有利な時期にこれを稼働させ、燃料消費率の面で不利な時期にはこれを稼働させないことができる。結果、燃料消費がより効率化し、車両の実用燃費の改善に寄与し得る。また、追加のハードウェアを必要としないため、低コストで実現できる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、車両に実装される自動変速機の具体的態様は任意であり、ベルト式CVT9には限定されない。
その他各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両に搭載された内燃機関及びエアコンディショナの冷媒圧縮用コンプレッサの制御に適用することができる。
0…制御装置(ECU)
100…内燃機関
5…エアコンディショナ
51…コンプレッサ
6…クラッチ(マグネットクラッチ)

Claims (1)

  1. 内燃機関及び車室内空調用のエアコンディショナが搭載された車両の制御装置であって、
    内燃機関から駆動力の供給を受けてエアコンディショナ用の冷媒を圧縮するコンプレッサを現在稼働させておらず、これを稼働させるべき状況下において、
    内燃機関の出力を現在の出力よりも増大させることで内燃機関の燃料消費率が良化する場合には、内燃機関とコンプレッサとの間に介在するクラッチを締結してコンプレッサを稼働させる一方、
    内燃機関の出力を現在の出力よりも増大させることで内燃機関の燃料消費率が悪化する場合には、クラッチを締結せずコンプレッサを稼働させない状態で待機する制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108657170A (zh) * 2018-04-26 2018-10-16 北京航天发射技术研究所 一种多轴重型混合动力车辆动力单元功率优化控制方法

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