JP2016189611A - コンピュータ装置、その制御方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮像部により取得される全方位からの被写体像のライブビューを表示部に表示させるライブビュー表示手段と、光学中心を中心とした半径方向の放射状の第1の補助線および光学中心を中心とした円周方向の円弧状の第2の補助線のうち少なくとも一方を前記ライブビューに重畳して前記表示部に表示させる補助線表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、容易に水平出しを行うことができるようにすることを目的とする。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態が適用される撮像装置100の構成を示す図である。
撮像装置100は、撮影した静止画データをメモリカード106に記録することが可能である。また、撮像装置100は後述する全方位ミラー200を装着することで、360°全周の環状画像を撮影することが可能である。
撮像部101は、撮像手段の一例であって、被写体像を捉えて電気信号に変換するものである。映像信号処理部102は、撮像部101で変換された電気信号にA/D変換を行ったり適切な画像処理を施したりして画像データを生成するものである。データバッファ103は、記録時に、映像信号処理部102にて生成された画像データを格納するものである。JPEGCODEC104は、記録時に、データバッファ103に格納された画像データに対して圧縮符号化を施しJPEG画像データとして出力するものである。メモリカードI/F105は、装着されたメモリカード106に対して読み書きを行うものである。メモリカード106は、撮像装置100で撮影した画像データを記録するものである。操作部107は、ユーザからの操作を受け付けて、撮像装置100を操作するためのものである。操作部107には、図示しないシャッターボタンなどが含まれる。表示部108は、液晶画面を有し、撮影時に撮像部101により撮影されたライブビュー画像や撮影情報などを表示し、再生時に再生画像を表示するものである。ファイル管理部109は、記録時、ファイルレベルの書き込みを制御するものである。CPU(中央演算処理装置)110は、ソフトウェア(プログラム)によって各部の動作を制御するものである。
図2(b)に示すように、全方位ミラー200を撮像装置100に装着することで360度全周の被写体像を撮影可能な全方位撮影を行うことができる。
撮像装置100は、ユーザによるシャッターボタンに応じた撮影をする瞬間以外でも、常に撮像部101によって繰り返し撮影を行い、取得した画像を表示部108に表示する(以下、ライブビューという)機能を有する。ライブビュー機能によって、ユーザは表示された画像を見ながら構図を決定し、操作部107のシャッターボタンを押下することで所望の被写体像をメモリカード106に記録することができる。
1.ノーマル撮影モード
2.全方位撮影モード
また、補助線302は光学中心O1を中心とした円周方向の同心円である(以下、円周方向の補助線302という)。ここでは、半径方向の補助線301は光学中心O1を中心として等角度に表示され、円周方向の補助線302は半径方向に等間隔に表示されている。半径方向の補助線301および円周方向の補助線302は、極座標グリッド状の表示となる。
ステップS402では、CPU110は設定している撮影モードが全方位撮影モードであるか否かを判定する。全方位撮影モードではない場合、すなわちノーマル撮影モードの場合には、ステップS403に進む。一方、全方位撮影モードの場合には、ステップS404に進む。
ステップS403では、CPU110は格子状の補助線を表示部108に表示する。
ステップS404では、CPU110は図3(a)に示すように、光学中心O1を中心とする半径方向の補助線301および円周方向の補助線301を表示部108に表示する。この処理は、表示制御手段による処理の一例に対応する。
図5(a)は、部屋の内部を被写体として撮影したライブビュー表示である。図5(a)には、部屋の隅や棚など、鉛直方向のエッジ501が複数存在している。
図5(b)は、表示部108に半径方向の補助線301および円周方向の補助線302を重畳したときの表示である。全方位撮影の光軸が鉛直方向上向きである場合には、エッジ501はライブビュー表示の被写体上で光学中心O1の中心の放射状の直線上に乗るはずである。したがって、ユーザは半径方向の補助線301を見ながら、全てのエッジ501が放射状の直線となるように構図を調整することで、容易に水平出しを行うことができる。
図6(b)は、表示部108に半径方向の補助線301および円周方向の補助線302を重畳したときの表示である。全方位撮影の光軸が鉛直方向上向きである場合、十分に遠方の水平方向のエッジ601はライブビュー表示の被写体上で光学中心O1の中心の円周上に乗るはずである。したがって、ユーザは円周方向の補助線302を見ながら、エッジ601が正確な円状となるように構図を調整することで、容易に水平出しを行うことができる。
ここでは、一つの例として円周方向の補助線302を特定の仰俯角方向に重なるように表示する場合について説明する。
図7は、仰俯角と環状画像との関係を説明するための図である。全方位ミラー200のミラー201は、光学中心O2を軸とする回転対称形状である。したがって、被写体像における特定の仰俯角方向は、環状画像上で光学中心O1の同心円となる。そこで、CPU110は、図3(b)に示すように、例えば図7の仰俯角30°、0°、−30°、−60°に対応するような円周方向の補助線301a〜301dを環状画像に重畳して表示する。また、CPU110は、円周方向の補助線301a〜301d毎に仰俯角の値304を表示する。したがって、撮像装置100は、ユーザが環状画像として表示された被写体像の把握を容易にしつつ、水平出しをサポートすることが可能となる。
次に、第2の実施形態について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる点について説明する。本実施形態では、CPU110は撮影された被写体像から所定の条件を満たすエッジを検出する。具体的には、CPU110は全方位撮影時、データバッファ103に格納されたライブビュー用の画像データから以下の2種類のエッジを検出する。
(a)直線状エッジ
(b)円弧状エッジ
CPU110は、直線状エッジを検出した場合、直線の位置と向きとを算出することができる。また、CPU110は、円弧状エッジを検出した場合、円弧の中心位置と半径とを算出することができる。ここで、円弧状エッジには円状エッジも含まれる。
(a)直線状エッジの場合
CPU110は、検出した直線状エッジの位置と向きとから、この直線が「光学中心O1を通る放射状の直線」にどの程度近いかを判定する。エッジは実際には直線ではなく線分である。したがって、CPU110は線分を延長した直線と光学中心O1との距離を算出し、この距離が閾値以下の場合には「光学中心O1を通る放射状の直線に近い」と判定し、「判定合格」結果を出力する。
CPU110は、検出した円弧状エッジの中心位置から、この円弧または円が「光学中心O1を中心とする円」にどの程度近いかを判定する。具体的には、CPU110は円弧状エッジの中心位置と光学中心O1との距離を算出し、この距離が閾値以下の場合には「光学中心O1を中心とする円に近い」と判定し、「判定合格」結果を出力する。
ステップS802では、CPU110は設定している撮影モードが全方位撮影モードであるか否かを判定する。全方位撮影モードではない場合、すなわちノーマル撮影モードの場合には、ステップS803に進む。一方、全方位撮影モードの場合には、ステップS804に進む。
ステップS804では、CPU110は円弧状エッジを検出する。ここでは、CPU110は、円弧または円に近いエッジを含めて検出する。この処理は、エッジ検出手段による処理の一例に対応する。
ステップS805では、CPU110は検出した円弧状エッジごとに評価する。具体的には、上述したように、CPU110は円弧状エッジの中心位置と光学中心O1との距離を算出し、この距離が閾値以下の場合には、判定合格を出力する。この処理は、評価手段による処理の一例に対応する。
ステップS806では、CPU110は評価した円弧状エッジのうち判定合格を出力した円弧状エッジについて、光学中心O1を中心として円弧状エッジ上を通る円周方向の補助線302を重畳して表示する。
ステップS808では、CPU110は検出した直線状エッジごとに評価する。具体的には、上述したように、CPU110は直線状エッジの線分を延長した直線と光学中心O1との距離を算出し、この距離が閾値以下の場合には、判定合格を出力する。この処理は、評価手段による処理の一例に対応する。
ステップS809では、CPU110は評価した直線状エッジのうち判定合格を出力した直線状エッジについて、光学中心O1を通り直線状エッジ上を通る半径方向の補助線301を重畳して表示する。
図9(a)は、部屋の内部を被写体として撮影したライブビュー表示である。図9(a)は、判定合格が出力された複数の各直線状エッジ501上に、光学中心O1を通る半径方向の補助線301が重畳されて表示された一例である。
図9(b)は、水平線を含む海を被写体として撮影したライブビュー表示である。図9(b)は、判定合格が出力された円弧状エッジ601上に、光学中心O1を中心として円周方向の補助線302が重畳されて表示された一例である。
ここでは、半径方向の補助線301と円周方向の補助線302とが別々に表示された表示例であるが、直線状エッジと円弧状エッジとの両方とも判定合格が出力された場合には、CPU110は半径方向の補助線301と円周方向の補助線302とを表示する。
例えば、上述した実施形態では、撮影モードをユーザが選択する場合について説明したが、この場合に限られず、CPU110が装着された全方位光学系のレンズやアダプタの種類を検出し、検出結果に応じて撮影モードを切り替えてもよい。また、上述した実施形態では、全方位光学系として全方位ミラー200を用いる場合について説明したが、この場合に限られず、他の光学系・方式を用いて全方位撮影する場合にも適用可能である。
Claims (6)
- 撮像部により取得される全方位からの被写体像のライブビューを表示部に表示させるライブビュー表示手段と、
光学中心を中心とした半径方向の放射状の第1の補助線および光学中心を中心とした円周方向の円弧状の第2の補助線のうち少なくとも一方を前記ライブビューに重畳して前記表示部に表示させる補助線表示手段と、を備えたことを特徴とするコンピュータ装置。 - ユーザの選択操作に応答して、前記補助線表示手段は前記第1の補助線および前記第2の補助線のうち少なくとも一方の表示を行うことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ装置。
- 装着されたアダプタを検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に応じて、前記補助線表示手段は前記第1の補助線および前記第2の補助線のうち少なくとも一方の表示を行うことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ装置。 - 前記ライブビュー表示手段は、前記全方位からの被写体像のライブビューに代えて前記撮像部により取得される全方位より狭い画角の被写体像のライブビューを前記表示部に表示させ、
前記補助線表示手段は、前記第1および前記第2の補助線に代えて画角の垂直または水平方向の格子状の第3の補助線を前記全方位より狭い画角の被写体像のライブビューに重畳して前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコンピュータ装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の各手段を実現するようにコンピュータ装置を制御するプログラム。
- 撮像部により取得される全方位からの被写体像のライブビューを表示部に表示させる工程と、
光学中心を中心とした半径方向の放射状の第1の補助線および光学中心を中心とした円周方向の円弧状の第2の補助線のうち少なくとも一方を前記ライブビューに重畳して前記表示部に表示させる工程と、を備えたことを特徴とするコンピュータ装置の制御方法。
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