JP2016189358A - 太陽電池の製造方法、めっき用治具、並びに、めっき装置 - Google Patents

太陽電池の製造方法、めっき用治具、並びに、めっき装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、電解めっき法により、太陽電池の集電極の一部たるめっき層を形成するにあたって、裏面電極層が溶解することを防止できる太陽電池の製造方法を提供するものである。この太陽電池の製造方法に使用できるめっき用治具を提供するものである。さらに、このめっき用治具を使用できるめっき装置を提供するものである。【解決手段】めっき用治具2は、外部電源7と電気的に接続される本体部15と、被めっき基板20に給電するクリップ本体21を有し、めっき用治具2によって、クリップ本体21をめっき下地層51に接触させ、被めっき基板20をめっき浴5にめっき下地層51及び金属層57の大部分を浸漬した状態で固定し、さらに金属層57の表面に正の電荷が帯電しない程度に電気的に制限された状態で、クリップ本体21を介してめっき下地層51に給電する。【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池の製造方法に関する。特に、本発明は、集電極として機能するめっき層を形成する際に好適に製造できる。また、本発明は、太陽電池のめっき層を形成するためのめっき用治具に関する。さらに、本発明は、このめっき用治具を使用可能なめっき装置に関する。
近年、環境負荷の低いエネルギー源として太陽電池が注目されている。
太陽電池は、光エネルギーを電気エネルギーに変換可能な光電変換装置である。太陽電池は、光入射側電極層と、裏面電極層と、当該2つの電極層に挟まれた半導体接合等からなる光電変換部を備えている。また、太陽電池は、この光電変換部に光を照射することによって発生するキャリア(電子及び正孔)を電極層により収集して外部回路に取り出すことが可能となっている。
また、光入射側電極層は、集電極を備えており、当該集電極からキャリアを外部電極に取り出す構造となっている。
この太陽電池の集電極の形成方法としては、電解めっき法(例えば、特許文献1)と、無電解めっき法(例えば、特許文献2)があり、効率良く内部抵抗が低いめっき層を成膜できる観点及び比較的安価で成膜できる観点から、電解めっき法による集電極の形成方法が好まれて採用されている。
この電解めっき法は、めっき槽内のめっき液の電気分解を利用するめっき法である。具体的には、電解めっき法では、めっき処理の対象となる被めっき基板を、フレームやホルダーなどの保持部材によって、めっき液内に浸漬した状態で保持する。そして、同一のめっき液内に金属基板を浸漬し、被めっき基板と当該金属基板間で電圧を加えることによって、被めっき基板上にめっき液の成分たる金属イオンを析出させ、金属からなるめっき層を形成する方法である。
特開2008−184692号公報 特表2013−503258号公報 特表2011−516732号公報
ところで、上記した電解めっき法を行う装置として、インライン式のめっき装置が知られている(例えば、特許文献3)。このインライン式のめっき装置では、複数の被めっき基板を水平方向に移動させながら、複数の被めっき基板に連続してめっき層を形成可能となっている。
特許文献3を参考にして、本発明者は、インライン式のめっき装置に適用できるめっき用治具を試作した。
すなわち、本発明者は、複数枚の被めっき基板を固定でき、かつ、各被めっき基板に給電可能なめっき用治具を試作した。そして、このめっき用治具を、搬送装置を備えためっき装置に取り付けることで、被めっき基板に給電しながらめっき用治具を水平方向に移動させて、めっき用治具に固定された複数の被めっき基板に次々にめっき層を析出させることを試みた。
この試作しためっき用治具201は、図13(a)のように、外部電源206と電気的に接続される本体ベルト202と、導電体からなる導電性クリップ203と、絶縁体205から形成されている。
めっき用治具201は、導電性クリップ203及び絶縁体205が本体ベルト202の表面に立設されたものである。また、めっき用治具201は、導電性クリップ203と絶縁体205で被めっき基板210を挟持して、1つの本体ベルト202で複数枚の被めっき基板210をめっき液207に浸漬した状態で保持可能な構造となっている。
使用した被めっき基板210は、板状であり、その表面にめっき下地層211が形成され、裏面に裏面電極層212が形成されたものである。
めっき用治具201に被めっき基板210を取り付けてめっき装置に設置したときには、被めっき基板210は、光入射側のめっき下地層211が導電性クリップ203に接し、さらに、裏面電極層212が絶縁体205に接するように、めっき液207内で保持される。また、被めっき基板210は、めっき処理を施す際には、めっき下地層211がめっき電極208と対面するように保持される。
上記した構成を備えるめっき用治具201を使用することによって、本体ベルト202と電気的に接続されるのは、めっき下地層211だけであり、裏面電極層212は本体ベルト202に対して電気的に絶縁されているはずである。
そのため、被めっき基板210は、めっき下地層211だけが負の電荷(δ−)が帯電し、めっき液207の金属イオン(Mn+)がめっき下地層211上に金属(M)となって析出するはずである。
このような思惑のもと、発明者は、外部電源206により、本体ベルト202とめっき電極208の間に電圧を加え、めっき処理を行った。その結果、発明者の予想通り、被めっき基板210のめっき下地層211上に、金属イオン(Mn+)が金属(M)製のめっき層となって析出した。
しかしながら、試作しためっき用治具201を用いてめっき処理を行うと、裏面電極層212の一部がめっき液207に溶け出していた。
この原因について検討した結果、この試作しためっき用治具201の構造の場合、図13(a)のように、外部電源206と接続される本体ベルト202の電位に対して、裏面電極層212の表面電位が正に大きい場合には、その電位差により、裏面電極層212の表面に正の電荷(δ+)が帯電する。そして、裏面電極層212の溶解反応の活性化エネルギーを超える程度まで正の電荷(δ+)が帯電すると、裏面電極層212の表面が電子を放出してイオンとなり、溶解することがわかった。
ここで、上記した試作に用いた被めっき基板210は、裏面電極層212として銀等を用いて行っていた。また、使用しためっき浴は、めっき液207として、硫酸銅を使用して行っていた。
従来の常識から考えると、銀は標準電極電位が正であるから、たとえ正の電荷(δ+)が帯電していたとしても酸化反応が起こるのは、めっき液中の水や水素であり、裏面電極層に正の電荷(δ+)が帯電しても、酸化されないはずである。
それにも関わらず、試作した被めっき基板210では、図13(b)のように、裏面電極層212がイオン化して溶解し、エッチングされることがわかった。
裏面電極層212が溶解すると、製造された太陽電池のシート抵抗が大きくなり、太陽電池の性能を低下させるおそれがあるので、裏面電極層212の溶解を阻止することが必要である。
そこで、本発明は、電解めっき法により、太陽電池の集電極の一部たるめっき層を形成するにあたって、裏面電極層が溶解することを防止できる太陽電池の製造方法を提供するものである。この太陽電池の製造方法に使用できるめっき用治具を提供するものである。さらに、このめっき用治具を使用できるめっき装置を提供するものである。
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、第一導電層と、裏面電極層と、第一導電層と裏面電極層の間に挟まれた光電変換部とを備えた被めっき基板を用いた太陽電池の製造方法であって、めっき用治具を使用して前記被めっき基板を固定し、前記第一導電層上にめっき層を積層する太陽電池の製造方法において、前記めっき用治具は、外部電源と電気的に接続される治具本体と、前記被めっき基板に給電する給電部を有し、前記めっき用治具によって、前記給電部を前記第一導電層に接触させ、前記被めっき基板をめっき液に第一導電層及び裏面電極層の大部分又は全部を浸漬した状態で固定し、さらに裏面電極層の表面に正の電荷が帯電しない程度に電気的に制限された状態で、前記給電部を介して第一導電層に給電することを特徴とする太陽電池の製造方法である。
ここでいう「裏面電極層の表面に正の電荷が帯電しない程度に電気的に制限された状態」とは、正の電荷(δ+)の帯電が起こらないか、正の電荷(δ+)に帯電しても裏面電極層がイオン化しない程度に帯電した状態である。言い換えると、「裏面電極層の表面に正の電荷が帯電しない程度に電気的に制限された状態」とは、正の電荷(δ+)の帯電が起こらないか、正の電荷(δ+)に帯電しても裏面電極層の表面において溶解反応が起こらない程度に帯電した状態である。
また、「裏面電極層の表面に正の電荷が帯電しない程度に電気的に制限された状態」には、すなわち、負の電荷(δ−)に帯電した場合や帯電していない場合も含む。
ここで、「帯電」とは、物体が電気を帯びることをいい、「帯電した状態」には、正の電荷(δ+)が帯電している場合と、負の電荷(δ−)が帯電している場合がある。すなわち、裏面電極層は正の電荷(δ+)が帯電すると、電子を放出してイオン化しやすくなる。
「第一導電層の大部分」とは、第一導電層の全面積の80パーセント以上の領域を表し、「裏面電極層の大部分」とは、裏面電極層の全面積の80パーセント以上の領域を表す。
「第一導電層」とは、導電性を有した層である。すなわち、めっき層を形成するための下地となる層である。
本発明の方法によれば、裏面電極層の表面に正の電荷(δ+)が帯電しない程度に電気的に制限された状態で、給電部を介して第一導電層に給電するので、裏面電極層の表面に正の電荷(δ+)が極端に帯電せず、裏面電極層はイオン化して電子を放出しない。そのため、裏面電極層の一部又は全部がめっき液に溶解することを防止することができる。
すなわち、本発明の方法を使用して製造される太陽電池は、裏面電極層の損失がないので、シート抵抗が小さく、発電特性が良好な太陽電池となる。
ここで、本発明者は、上記したように、裏面電極層はめっき液を介して溶解されると推定されるので、治具本体とめっき液間の電荷移動を抑制できれば、裏面電極層の表面に正の電荷(δ+)が帯電しない程度に電気的に制限された状態となる、と考えた。
そこで、請求項2に記載の発明は第一導電層に給電する際に、前記治具本体と前記めっき液との間における電荷移動を抑制又は阻止していることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池の製造方法である。
ここでいう「治具本体とめっき液との間における電荷移動を抑制又は阻止」した状態とは、治具本体とめっき液間の電荷移動が、所定の材料や所定の条件によって遮断された状態を表す。
「所定の条件」とは、例えば、治具本体と裏面電極層間の距離、電流密度、又は電位などである。「所定の材料」とは、例えば、フィルターや絶縁体などである。
本発明の方法によれば、第一導電層に給電する際に、前記治具本体と前記めっき液との間における電荷移動を抑制又は阻止しているので、治具本体と裏面電極層間の電荷移動に起因して裏面電極層の表面にほとんど又は全く正の電荷(δ+)が帯電せず、裏面電極層のイオン化を防止することができる。
請求項3に記載の発明は、前記めっき用治具は、前記裏面電極層が治具本体と対面するように前記被めっき基板を固定しており、前記治具本体の表面に第一絶縁部を有し、前記治具本体は、第一導電層に給電する際に、前記めっき液に浸漬される領域であって、かつ、裏面電極層と対面する面のほぼ全面が前記第一絶縁部で覆われていることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池の製造方法である。
ここでいう「裏面電極層と対面する面のほぼ全面」とは、裏面電極層と対面(対向)する面の90パーセント以上の面を表す。
本発明の方法によれば、治具本体は、第一導電層に給電する際に、少なくとも裏面電極層と対面する面のほぼ全体が前記第一絶縁部で覆われているので、治具本体の裏面電極層間に対する電気的な直接の影響を抑制することができる。
本発明の方法によれば、上記した定義のように、第一絶縁部の被覆部位は、「裏面電極層と対面する面のほぼ全面」であるから、第一絶縁部の被覆部位は、裏面電極層と対面(対向)する面の90パーセント以上の面であるが、より治具本体・裏面電極層間の影響を抑える観点から、第一絶縁部の被覆部位は、裏面電極層と対面(対向)する面の95パーセント以上の面であることが好ましく、裏面電極層と対面(対向)する面の全面であることがさらに好ましい。
請求項4に記載の発明は、前記めっき用治具は、前記治具本体の表面に第一絶縁部を有し、前記治具本体は、第一導電層に給電する際に、前記めっき液に浸漬される領域のほぼ全体が前記第一絶縁部で覆われていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の太陽電池の製造方法である。
ここでいう「めっき液に浸漬される領域のほぼ全体」とは、めっき液に浸漬される領域の90パーセント以上の領域を表す。
本発明の方法によれば、治具本体は、第一導電層に給電する際に、めっき液に浸漬される領域のほぼ全体が前記第一絶縁部で覆われているから、治具本体とめっき液との間における電荷移動を抑制することができる。すなわち、治具本体から、もしくは治具本体への、めっき槽内のめっき液を媒体とする電荷移動を抑制することができる。
本発明の方法によれば、上記した定義のように、第一絶縁部の被覆部位は、「めっき液に浸漬される領域のほぼ全体」であるから、第一絶縁部の被覆部位は、めっき液に浸漬される領域の90パーセント以上の領域であるが、より治具本体・めっき液間の電荷移動を抑制する観点から、第一絶縁部の被覆部位は、めっき液に浸漬される領域の95パーセント以上の領域であることが好ましく、治具本体・めっき液間の電荷移動を遮断する観点から、めっき液に浸漬される領域の全体であることがさらに好ましい。
請求項5に記載の発明は、前記めっき用治具は、第二絶縁部を有し、前記第二絶縁部は、前記治具本体と前記裏面電極層との間に介在し、かつ、裏面電極層と接触していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の太陽電池の製造方法である。
本発明の方法によれば、第二絶縁部は、治具本体と裏面電極層との間に介在し、かつ、裏面電極層と接触しているので、治具本体と裏面電極層間の直接の電荷移動を制限又は阻止することができる。また、第二絶縁部は、めっき用治具で被めっき基板を固定する際に機械的な損傷を低減する役割を果たす。
請求項6に記載の発明は、前記めっき用治具は、前記裏面電極層が治具本体と対面するように前記被めっき基板を固定しており、前記給電部は、被めっき基板の外側を迂回して前記第一導電層と接触しており、前記給電部は、前記裏面電極層の光電変換部側の界面よりも治具本体側の部位の表面が第三絶縁部に覆われていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の太陽電池の製造方法である。
ここでいう「裏面電極層の光電変換部側の界面」とは、裏面電極層と他の層との接合界面をいい、「裏面電極層の光電変換部側の界面よりも治具本体側の部位」とは、接合界面の最も光電変換部側に位置する部位から治具本体側の部位をいう。
本発明の方法によれば、給電部が裏面電極層の光電変換部側の界面よりも治具本体側の部位の表面が第三絶縁部に覆われている。すなわち、裏面電極層と給電部との間には、第三絶縁部が介在している。そのため、裏面電極層と給電部間の電荷移動を制限することができる。
ところで、給電部がめっき液に浸漬されている場合、第一導電層と接触する給電部も同電位であり、負の電荷(δ−)に帯電するため、めっき液内の金属イオンが給電部上で析出するおそれがある。給電部上に金属イオンが析出すると、めっき層の形成率を精密に制御しにくくなり、まためっき層の形成効率も低下するおそれがある。
そこで、請求項7に記載の発明は、前記給電部は、その表面の大部分が第三絶縁部に覆われるものであって、かつ、その一部に第三絶縁部から露出した露出部を有し、前記露出部は、第一導電層に給電する際に、前記第一導電層と接触していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の太陽電池の製造方法である。
本発明の方法によれば、給電部の表面が第三絶縁部に覆われており、露出部を介して第一導電層に給電するので、めっき液内の金属イオンが給電部の表面に析出せず、めっき液の影響を受けずに第一導電層上にめっき層を析出することができる。
ところで、太陽電池の種類の中には、結晶系の太陽電池がある。
結晶系の太陽電池としては、従来から、一導電型(例えばp型)結晶シリコン基板の一主面上に逆導電型(例えばn型)の拡散層を有し、一導電型層の裏面側にp+層等の導電型層と裏面電極層を備えたものが一般的に用いられており、このような拡散層を有する結晶系の太陽電池は、通常裏面電極層としてアルミニウムを使用している。
そのため、集電極を電解めっき法によって形成する場合、裏面電極層をめっき液に浸漬したときに、裏面電極層の表面は、すでに不動態を形成しており、正の電荷(δ+)に帯電しても溶解しにくい。すなわち、結晶系の太陽電池を従来のめっき用治具によって形成する場合は、裏面電極層の表面に正の電荷(δ+)に帯電しても、あまりエッチングされるおそれがなかった。
しかしながら、近年、結晶系の太陽電池の中でも、高変換効率を発揮するヘテロ接合型の太陽電池が開発された。このヘテロ接合型の太陽電池を製造する場合、裏面電極層の表面にアルミニウムではなく、銀が使用される場合が多く、裏面電極層の表面に正の電荷(δ+)が帯電してエッチングされるおそれが生じていた。
そこで、請求項8に記載の発明は、前記光電変換部は、一導電型の単結晶シリコン基板上に、前記単結晶シリコン基板と異なるバンドギャップを有したシリコン系薄膜が積層された部位が存在することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の太陽電池の製造方法である。
また、本発明の方法によれば、裏面電極層の表面に正の電荷(δ+)が帯電しない程度に電気的に制限された状態で、第一導電層に給電するので、ヘテロ接合型の太陽電池を製造する場合であっても裏面電極層の溶解反応が起こらない。そのため、裏面電極層のエッチングを防止しつつ、高変換効率のヘテロ接合型の太陽電池を製造することができる。
請求項9に記載の発明は、第一導電層と、裏面電極層と、第一導電層と裏面電極層の間に挟まれた光電変換部とを備えた被めっき基板を固定するめっき用治具であって、前記被めっき基板を固定し、前記第一導電層上にめっき層を積層して太陽電池を形成するためのめっき用治具において、外部電源と電気的に接続される治具本体と、前記被めっき基板に給電する給電部を有し、前記給電部は、前記第一導電層と接触することで前記第一導電層に給電可能であり、前記給電部は、めっき層を形成する際には、前記被めっき基板を、めっき液に第一導電層及び裏面電極層の大部分又は全部を浸漬させた状態であって、かつ、裏面電極層の表面に正の電荷が帯電しない程度に電気的に制限された状態で固定し、さらに前記給電部から第一導電層に給電することを特徴とするめっき用治具である。
本発明の構成によれば、裏面電極層の表面に正の電荷が帯電しない程度に電気的に制限された状態で被めっき基板を固定し、さらに給電部から第一導電層に給電するので、裏面電極層の表面に正の電荷(δ+)が極端に帯電せず、裏面電極層はイオン化して電子を放出しない。そのため、裏面電極層がめっき液に溶解することを防止することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のめっき用治具を使用するためのめっき装置であって、直線状又は曲線状の流路を有するめっき浴を備えためっき装置において、前記めっき用治具を固定し、めっき用治具を前記流路に沿って搬送可能な搬送装置を備えていることを特徴とするめっき装置である。
本発明の構成によれば、めっき用治具を前記流路に沿って搬送することによって、多数の被めっき基板を搬送し、第一導電層にめっき層を形成することが可能であるため、太陽電池の量産が可能である。
本発明の太陽電池の製造方法及びめっき用治具によれば、電解めっき法により、太陽電池の集電極を構成するめっき層を形成するにあたって、裏面電極層が溶解することを防止できる。
また、本発明のめっき装置によれば、太陽電池の大量生産が可能である。
本発明の第1実施形態に係るめっき装置を模式的に示した斜視図である。 図1のめっき装置の断面図である。 図1の導電クリップを別の角度からみた一部破断斜視図である。 図1のめっき装置のめっき浴の流路を模式的に表した破断平面図であり、理解を容易にするため、めっき用治具を省略して表している。 被めっき基板の平面図である。 図5の被めっき基板の断面図である。 第1実施形態に係る太陽電池の断面図である。 本発明の第2実施形態に係るめっき用治具を模式的に示した断面図である。 本発明の第3実施形態に係るめっき装置を模式的に示した斜視図である。 図9のめっき用治具を模式的に示した斜視図である。 図9のめっき装置を模式的に示した破断平面図である。 本発明の他の実施形態におけるめっき浴を表す概念図であり、流路を網掛けで示している。 本発明者が試作しためっき用治具を用いてめっき処理を施す際の状況を模式的に示した断面図であり、(a)はめっき処理を開始した直後、(b)はめっき処理を施している最中の説明図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明において、特に断りがない限り、めっき装置1の上下の位置関係は、図1の姿勢を基準に説明する。また、図面は、理解を容易にするために全体的に実際の大きさ(長さ、幅、厚さ)に比べて誇張して描写していることがある。
第1実施形態におけるめっき装置1は、いわゆるインライン式のめっき装置であり、被めっき基板20の搬送に伴って、めっき処理を行うものである。
めっき装置1は、めっき用治具2を使用するための装置であり、図1のように、搬送装置3と、めっき浴5と、めっき電極6を備えている。
そして、本発明は、このめっき用治具2の構造に特徴の1つを備えている。
まず、特徴的構成を備えるめっき用治具2について説明する。
めっき用治具2は、図1のように、複数枚の被めっき基板20を固定するための固定治具である。
めっき用治具2は、図2のように、支持台10と、導電クリップ11(給電部)と、絶縁体12(第二絶縁部)から形成されている。
支持台10は、搬送装置3に固定される部位であって、めっき用治具2の基体となる部材である。
支持台10は、本体部15(治具本体)と、その表面に被覆された本体被覆層16(第一絶縁部)から形成されるものである。
本体部15は、帯状に延びた長方形状の導電体であり、図2のように、搬送装置3を介して外部電源7と電気的に接続可能となっている。本体部15は、酸性のめっき液を使用する場合には、耐酸性の性質を持つことが好ましい。
また、本体部15は、被めっき基板20より大きい。
本体部15は、図示しない絶縁部材によって、図1の破線のように複数に区画されており、区画毎に被めっき基板20を固定可能となっている。
また、本体部15は、図1,図4から読み取れるように、搬送装置3のローラー35,36,37,38と係合可能な係止片17を有している。
係止片17は、図2に示すように本体部15の他の部位から厚み方向両外側に突出した部位である。すなわち、係止片17がローラー35,36,37,38と係合することによって、めっき用治具2が被めっき基板20ごと搬送装置3から落下することを防止している。
係止片17は、本体部15の一方の端部(上方端部)近傍に設けられている。係止片17は、図1のように被めっき基板20の長手方向に延びた突条である。係止片17は、めっき工程における被めっき基板20の進行方向に延びている。係止片17は、本体部15の厚み方向において、各係止片17は、対応する部位に設けられている。
本体被覆層16は、図2のように、めっき装置1に取り付けた際に、本体部15がめっき浴5のめっき液31に晒されるのを防止する層である。
本体被覆層16は、めっき用治具2をめっき装置1に設置した際に、本体部15のめっき液31に浸漬される領域全体を覆っている。
本体被覆層16の材料は、めっき液31に対する耐性と、絶縁性を有していれば、特に限定されるものではない。例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、セラミック、プラスチック、ゴム、エポキシ樹脂などが採用できる。PTFEを使用する場合には、より信頼性が高い観点からPTFEの中でもテフロン(登録商標)であることが好ましい。
導電クリップ11は、図2のように、被めっき基板20を支持台10に固定する部材であり、支持台10から立設した断面形状が略「L」字状の部材である。
導電クリップ11は、図3のように、クリップ本体21(給電部)と、クリップ被覆層22(第三絶縁部)から形成されており、クリップ本体21の大部分がクリップ被覆層22で被覆されている。
クリップ本体21は、導電クリップ11の骨格を成す部位であり、導電体によって形成されている。
クリップ被覆層22は、クリップ本体21がめっき浴5のめっき液31に晒されるのを防止する層である。
クリップ被覆層22の材料は、めっき液31に対する耐性と、絶縁性を有していれば、特に限定されるものではない。例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、セラミック、プラスチック、ゴム、エポキシ樹脂などが採用できる。PTFEを使用する場合には、より信頼性が高い観点からPTFEの中でもテフロン(登録商標)であることが好ましい。
導電クリップ11は、図1,図3から読み取れるように、被めっき基板20を押圧する押圧部25と、押圧部25と支持台10を接続する接続部26を備えている。
押圧部25は、被めっき基板20を押圧して支持する部位である。押圧部25は、被めっき基板20に給電する部位でもある。
押圧部25は、図3に示されるように、導電体であるクリップ本体21がクリップ被覆層22から露出した露出部27と、クリップ被覆層22に被覆された被覆部28を有している。
接続部26は、図2のように、支持台10に対して立設されており、押圧部25に対しても立設されている。接続部26は、クリップ本体21が全てクリップ被覆層22で被覆されている。
絶縁体12は、被めっき基板20の金属層57と支持台10の本体部15との電荷移動を抑制又は阻止する部材である。また、絶縁体12は、図2に示されるように、被めっき基板20をめっき用治具2に取り付ける際に、導電クリップ11と共に被めっき基板20を挟持する部材である。言い換えると、絶縁体12は、被めっき基板20を押圧する押圧部ともいえる。
絶縁体12の材料は、めっき液31に対する耐性と、絶縁性を有していれば、特に限定されるものではない。例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、セラミック、プラスチック、ゴム、エポキシ樹脂などが採用できる。PTFEを使用する場合には、より信頼性が高い観点からPTFEの中でもテフロン(登録商標)であることが好ましい。
めっき浴5は、図1のように、めっき槽30内にめっき液31が導入されたものである。
めっき浴5は、図4のように、被めっき基板20の搬送方向に延び、めっき槽30の内部に流路32が形成されている。流路32は、めっき槽30の壁面に囲まれて形成される空間であり、直線状又は曲線状(図4では直線状)に延びている。
すなわち、めっき浴5では、図1のように当該流路32に沿って、搬送装置3により被めっき基板20が矢印Aの方向(搬送方向)に移動可能となっている。
めっき液31は、公知のめっき液であり、形成対象のめっき層8の種類等によって適宜使い分けられる。本実施形態では、金属塩を溶解した電解液であり、具体的には、硫酸銅が電離した硫酸銅水溶液である。すなわち、本実施形態では、銅イオンと、硫酸イオンが電離している。なお、めっき液には、電導度塩、アノード溶解促進剤、錯化剤、皮膜の外観と物性を調整する添加剤などの公知の添加物を添加していてもよい。
めっき電極6は、公知のめっき電極であり、電解めっきに用いられる金属単体又は金属合金で形成されたものである。めっき電極6は、めっき液31やめっき層8の種類等によって適宜選択される。
本実施形態では、上記したようにめっき液31として硫酸銅のめっき液を使用しているので、めっき電極6として銅単体などが使用できる。なお、めっき電極6は、溶解する側の電極であるから、当然陽極(アノード)となる。
また、めっき電極6は、被めっき基板の全面を覆う程度の大きさであることが好ましい。本実施形態のめっき電極6は、図1及び図4から読み取れるように、板状の部材であり、めっき電極6の大きさは、被めっき基板20の大きさ(面積)よりも大きくなっている。すなわち、被めっき基板20の全面を覆うことが可能となっている。
搬送装置3は、図4のように、被めっき基板20をめっき浴5の流路32上に沿って搬送可能な装置である。搬送装置3は、図1の矢印Aで表される被めっき基板20の進行方向において、2列に並んだ導電ローラー35,36と、2列に並んだ絶縁ローラー37,38と、これらのローラー35,36,37,38を制御する制御装置(図示しない)によって構成されている。
導電ローラー35,36は、外部電源7に電気的に接続されたローラーであり、めっき用治具2を搬送する機能と、めっき用治具2の本体部15への給電機能を備えたものである。
すなわち、導電ローラー35,36は、搬送面39が本体部15と接触することによって、搬送しながら給電することができる。
絶縁ローラー37,38は、搬送面40に絶縁加工が施されたローラーであり、被めっき基板20の搬送機能を備えたものである。
搬送装置3は、列方向(被めっき基板20の進行方向)において、導電ローラー35,36及び絶縁ローラー37,38は、それぞれ同列に並んでおり、同列に並ぶ導電ローラー35,35、導電ローラー36,36、絶縁ローラー37,37、及び、絶縁ローラー38,38は、それぞれ所定の間隔をあけて、等間隔に並んでいる。当該間隔は、被めっき基板20の一辺より小さい。
搬送装置3は、列方向に対して直交方向(被めっき基板20の進行方向に対して直交方向,幅方向)において、隣接する導電ローラー35,36は、搬送面39,39が所定の間隔を空けて配されており、その導電ローラー35,36間の隙間には、めっき用治具2の支持台10の一部が挿入可能となっている。
同様に、絶縁ローラー37,38は、搬送面40,40が所定の間隔を空けて配されており、その絶縁ローラー37,38間の隙間には、めっき用治具2の支持台10の一部が挿入可能となっている。
ずなわち、導電ローラー35,36間の隙間及び絶縁ローラー37,38間の隙間は、それぞれ被めっき基板20の係止片17より小さく、被めっき基板20のその他の部位の厚みより大きい。
また、幅方向に隣接した導電ローラー35,36は、図4の矢印のように、それぞれ回転軸が同一方向(被めっき基板20の進行方向に対して直交する方向)に向いており、導電ローラー35,36は、互いに逆方向に回転することができる。
同様に、幅方向に隣接した絶縁ローラー37,38は、それぞれ回転軸が同一方向に向いており、互いに逆方向に回転することができる。
同列に並んだ導電ローラー35と絶縁ローラー37は同一方向に回転し、同列に並んだ導電ローラー36と絶縁ローラー38は同一方向に回転する。
すなわち、搬送装置3は、制御装置によって、所定の導電ローラー35,36及び絶縁ローラー37,38が回転し、めっき用治具2が搬送される。そして、めっき用治具2の移動に伴って、残りの導電ローラー35,36及び絶縁ローラー37,38が連動して回転し、めっき用治具2が所望の位置まで移動させることが可能である。
また、搬送装置3は、導電ローラー35,36が並設された導電領域45と、絶縁ローラー37,38が並んだ非導電領域46,47を有している。
導電領域45では、導電ローラー35,36が導電体たる本体部15に接触することによってめっき用治具2に給電可能となっている。
導電領域45には、めっき工程において、被めっき基板20に対面するようにめっき電極6が配されている。
非導電領域46,47には、絶縁ローラー37,38が本体部15に接触しても、本体部15には、給電されない。また、非導電領域46,47には、めっき電極6が配されていない。
すなわち、非導電領域46,47では、被めっき基板20にめっき層8が形成されない。
続いて、めっき処理の対象たる被めっき基板20について説明する。
続いて、被めっき基板20の層構成について説明する。
被めっき基板20は、平面視したときに、図5のように光電変換層53上にめっき下地層51が被覆された下地形成領域60と、それ以外の領域である下地非形成領域61を有している。
下地形成領域60は、バスバー形成領域62と、フィンガー形成領域63から形成されている。
バスバー形成領域62は、めっき層8を形成することによって、いわゆるバスバー電極として機能する領域である。バスバー形成領域62は、図5のように縦方向l(長さ方向)に延伸している。
フィンガー形成領域63は、めっき層8を形成することによって、いわゆるフィンガー電極として機能する領域である。フィンガー形成領域63は、図5のように、バスバー形成領域62からバスバー形成領域62の延伸方向に対して直交方向に延びている。
フィンガー形成領域63の幅は、バスバー形成領域62の幅に比べて極めて狭い。
被めっき基板20の断面構造に注目すると、被めっき基板20は、図6のように、下地形成領域60において、光入射側(図6の上側)からめっき下地層51(第一導電層)と、透明電極層52と、光電変換層53(光電変換部)と、裏面電極層55がこの順に積層している。また、被めっき基板20は、下地非形成領域61において、光入射側から絶縁層58と、透明電極層52と、光電変換層53と、裏面電極層55がこの順に積層している。
めっき下地層51は、めっき層8を形成するにあたって、導電性の下地層として機能する層であり、めっき層8が析出する電極となる層である。
めっき下地層51の材料は、電解めっき法における下地層として機能し得る程度の導電率を有していれば、特に限定されるのではないが、めっき下地層51の体積抵抗率は10-2Ω・cm以上10-4Ω・cm以下であることが好ましい。この範囲であれば、導電性の下地層として十分に機能することができる。
めっき下地層51の材料は、透明電極層52と同様の材料であってもよいが、透明電極層52と異なる材料であって、透明電極層52の導電率よりも導電率が高いものであることが好ましい。この場合、導電率がより高くなり、良質なめっき層8が形成されやすくなる。また透明電極層52がめっき液31に溶解することなどをより防止できる。さらに隣接する層との接触抵抗がより小さくなり、抵抗損失などをより低減できる。例えば、めっき下地層は、銅や銀などの金属材料で形成されていることが好ましい。
めっき下地層51の形成方法は、特に限定されない。例えば、インクジェット法、スクリーン印刷法、導線接着法、スプレー法、真空蒸着法、スパッタ法、電解めっき法、無電解めっきなどによって形成できる。その中でも、所望の形状にパターン化しやすく、生産性が高いという点で、スクリーン印刷法によって形成することが好ましい。
また、スクリーン印刷法を用いることによって、めっき下地層51の厚みを薄くすることも可能であり、めっき下地層51の使用量を低減でき、低コスト化も可能となる。
本実施形態のめっき下地層51は、櫛形等の所定形状にパターン化されている。
透明電極層52は、透明性及び導電性を有した層であり、導電性酸化物を主成分とした層である。透明電極層52としては、例えば、酸化亜鉛や酸化インジウム、酸化錫を単独、又は混合したものが使用できる。
透明電極層52は、これらの中でも、導電性、光学特性、および長期信頼性の観点から、酸化インジウムを含んだインジウム系酸化物が好ましく、中でも酸化インジウム錫(ITO)を主成分とするものがより好ましい。
また、透明電極層52は、上記した導電性酸化物にドーピング剤を添加したものであってもよい。
ここで「主成分とする」とは、含有量が50重量パーセントより多いことを意味し、70重量パーセント以上が好ましく、90パーセント重量以上がより好ましい。
光電変換層53は、光電変換機能を備えた層であり、複数の層が積層した多層構造をした層である。詳細については、太陽電池50の層構成とともに後述する。
裏面電極層55は、光電変換層53側から順に透明電極層56と、金属層57が積層して形成されている。
透明電極層56は、上記した透明電極層52と同様、透明性及び導電性を有した層であり、導電性酸化物を主成分とした層である。透明電極層56としては、透明電極層52と同様の材料が使用できる。すなわち、透明電極層56としては、例えば、酸化亜鉛や酸化インジウム、酸化錫を単独、又は混合したものが使用できる。
透明電極層56は、これらの中でも、導電性、光学特性、および長期信頼性の観点から、酸化インジウムを含んだインジウム系酸化物が好ましく、中でも酸化インジウム錫(ITO)を主成分とするものがより好ましい。
また、透明電極層56は、上記した導電性酸化物にドーピング剤を添加したものであってもよい。
ここで「主成分とする」とは、含有量が50重量パーセントより多いことを意味し、70重量パーセント以上が好ましく、90パーセント重量以上がより好ましい。
金属層57の材料は、近赤外から赤外域の反射率が高く、かつ導電性や化学的安定性が高い材料を用いることが望ましい。
このような特性を満たす材料としては、銀や銅等の金属が挙げられる。
金属層57の成膜方法は、特に限定されないが、スパッタ法や真空蒸着法等の物理気相堆積法や、スクリーン印刷等の印刷法等が適用可能である。
金属層57は、光電変換層53の裏面側の面の略全面に形成してもよいし、光入射面側(表面側)のめっき下地層51のように櫛型電極としてもよい。
絶縁層58は、電気的に絶縁性を有した層である。
絶縁層58は、めっき層8を形成する際に使用されるめっき液31に対する化学的安定性を有する材料によって形成されている。そのため、めっき工程の際に、絶縁層58が溶解しにくく、光電変換層53の表面へのダメージが生じにくくできる。
また、絶縁層58は、光吸収が少ない材料によって形成されていることが好ましい。上記したように、絶縁層58は、光電変換層53の光入射面側に形成されるため、絶縁層58による光吸収が小さければ、より多くの光を光電変換層53へ取り込むことが可能である。
絶縁層58を除去せずにそのまま太陽電池50として使用される場合、絶縁層58は、透明性に加えて、十分な耐候性、熱・湿度に対する安定性、並びに、金属イオンや水蒸気等の不純物に対する高いバリア性を有する材料を用いることがより望ましい。
絶縁層58の材料は、無機絶縁性材料と有機絶縁性材料のいずれの材料でも採用できる。
無機絶縁性材料としては、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛等の材料を用いることができる。
このような無機絶縁性材料の中でも、めっき液耐性や透明性の観点からは、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、酸化アルミニウム、サイアロン(SiAlON)、酸化イットリウム、酸化マグネシウム、チタン酸バリウム、酸化サマリウム、タンタル酸バリウム、酸化タンタル、フッ化マグネシウム、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム等が好ましく用いられる。
これらの中でも、電気的特性や透明電極層との密着性等の観点からは、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、酸化アルミニウム、サイアロン(SiAlON)、酸化イットリウム、酸化マグネシウム、チタン酸バリウム、酸化サマリウム、タンタル酸バリウム、酸化タンタル、フッ化マグネシウム等が好ましく、屈折率を適宜に調整し得る観点からは、酸化シリコンや窒化シリコン等が特に好ましく用いられる。
なお、これらの無機材料は、化学量論的組成を有するものに限定されず、酸素欠損等を含むものであってもよい。
有機絶縁性材料としては、例えば、ポリエステル、エチレン酢酸ビニル共重合体、アクリル、エポキシ、ポリウレタン等の材料を用いることができる。
また、絶縁層58は、フォトレジスト材料で形成してもよい。フォトレジスト材料を用いた場合、めっき層8の形成する際にめっき層8の細線化が可能であるため、フォトレジスト材料で形成し、めっき工後に絶縁層58を除去することによって、光の取り込み量を増大させることができる。
続いて、本実施形態の太陽電池50の製造方法について説明する。特に、めっき層8を形成するめっき工程について詳細に説明する。
まず、被めっき基板準備工程を行う。
具体的には、まずプラズマCVD装置やスクリーン印刷装置、スパッタ装置などによって、光電変換層53、透明電極層52及び裏面電極層55を形成する(ユニット形成工程)。
ユニット形成工程の後、印刷法によって透明電極層52の表面(一主面)上に、めっき下地層51を形成する(めっき下地層形成工程)。
このとき、めっき下地層51は所定の形状にパターニングされている。
具体的には、バスバー形成領域62及びフィンガー形成領域63からなる下地形成領域60を形成する。
めっき下地層形成工程の後、めっき下地層51が形成された基板に対して絶縁層58を形成する(絶縁層形成工程)。
このとき、絶縁層58は、めっき下地層51のパターン(下地形成領域60)に対応するようにマスクを用いて形成しても良いし、めっき下地層51を覆うように形成したあと、めっき下地層51上の絶縁層58に開口部を形成しても良い。いずれにしても、めっき下地層51の一部又は全部は、絶縁層58から露出している。
以上が、被めっき基板準備工程である。
上記した被めっき基板準備工程の絶縁層形成工程後に、本発明の特徴の一つであるめっき工程を行う。
具体的には、めっき用治具2を介してめっき下地層51に給電することによって、めっき下地層51上にめっき層8を形成する(めっき工程)。
このとき、めっき下地層51の少なくとも一部はめっき液31に曝されて、それぞれの表面にめっき層8が析出され、めっき下地層51とめっき層8からなる集電極65が形成される。また、透明電極層52と集電極65からなる光入射側電極層66が形成される。すなわち、光入射側電極層66は、透明電極層52とめっき下地層51とめっき層8から形成されている。
ここで、本実施形態のめっき装置1のめっき工程における動作について説明する。
まず、めっき用治具2に被めっき基板20を取り付ける。
このとき、めっき用治具2は、一方の端部に位置する係止片17が、搬送装置3の導電ローラー35,36又は絶縁ローラー37,38と係合されており、めっき用治具2の他方の端部は、自由端となっている。
またこのとき、被めっき基板20は、クリップ本体21の押圧部25と、支持台10によって挟持されている。被めっき基板20は、めっき浴5のめっき液31にめっき下地層51及び金属層57の大部分又は全部を浸漬された状態で固定されている。本実施形態では、被めっき基板20のめっき下地層51及び金属層57はその全てがめっき液31に浸漬されている。さらに、クリップ本体21の接続部26もめっき液31に浸漬されている。
さらにこのとき、めっき用治具2は、被めっき基板20を裏面電極層55が本体部15と対面するように固定しており、導電クリップ11は、被めっき基板20の外側を迂回して、露出部27がバスバー形成領域62に属するめっき下地層51と直接接触している。クリップ本体21は、接続部26の少なくとも光電変換層53よりも本体部15側の部位の表面がクリップ被覆層22に覆われている。
本実施形態では、上記したように、露出部27以外の部位がクリップ被覆層22に覆われている。
その後、被めっき基板20は、搬送装置3のローラー35,36,37,38によって、めっき用治具2と一体となって、流路32上を搬送され、導電領域45においてめっき電極6と対面した姿勢で保持される。
このとき、めっき電極6は、被めっき基板20の全面を覆うことが好ましい。
また、本体部15と金属層57間の電荷移動が金属層57の表面に正の電荷(δ+)が帯電しない程度に電気的に制限された状態となっている。
本実施形態のめっき用治具2は、本体部15の表面に形成された本体被覆層16によって、本体部15とめっき液31間の電荷移動を遮断しており、さらに、本体部15と金属層57との間に本体被覆層16と絶縁体12が介在することによって、本体部15と金属層57間の電荷移動を遮断している。
またこのとき、めっき下地層51は、めっき用治具2及び導電ローラー35,36を介して外部電源7と電気的に接続されている。
適切なめっき時間は、めっき層8の面積、電流密度、陰極電流効率、設定膜厚等に応じて適宜設定される。
さらにこのとき、めっき用治具2のめっき液31に漬かっている部分(浸漬部位)は、略全て絶縁体12で覆われることが好ましく、全て覆われることが好ましい。
その後、被めっき基板20は、搬送装置3のローラー35,36,37,38によって、めっき用治具2と一体となって非導電領域47に搬送される。
以上がめっき工程の説明である。
めっき工程後に、必要に応じてめっき液31及び絶縁層58を除去し、太陽電池50が製造される。
上記した製造方法により製造される太陽電池50について説明する。なお、被めっき基板20と同様の構成については、説明を省略する。
本実施形態の太陽電池50は、光入射側から順に光入射側電極層66と、光電変換層53と、裏面電極層55が積層した構造を備えている。
また、本実施形態の太陽電池50は、ヘテロ接合結晶シリコン太陽電池(以下、ヘテロ接合太陽電池ともいう)を採用している。
ヘテロ接合太陽電池は、一導電型の単結晶シリコン基板の表面に、単結晶シリコンとはバンドギャップの異なるシリコン系薄膜を有することで、拡散電位が形成された結晶シリコン系太陽電池である。
具体的には、光電変換層53は、図7のように、単結晶シリコン基板70の一方の面(光入射側の面,表面)上に、真性シリコン系薄膜71、逆導電型シリコン系薄膜72がこの順に積層されている。
一方、単結晶シリコン基板70の他方の面(光反射側の面,裏面)上に真性シリコン系薄膜73及び一導電型シリコン系薄膜74がこの順に積層されている。
すなわち、光電変換層53は、裏面側(裏面電極層55側)から一導電型シリコン系薄膜74、真性シリコン系薄膜73、単結晶シリコン基板70、真性シリコン系薄膜71、逆導電型シリコン系薄膜72がこの順に積層されて形成されている。
また、単結晶シリコン基板70と逆導電型シリコン系薄膜72の間、単結晶シリコン基板70と一導電型シリコン系薄膜74の間には、真性シリコン系薄膜71,73が介在している。
単結晶シリコン基板70は、一導電型の単結晶シリコン基板によって形成されている。
ここで、「一導電型」について説明する。
単結晶シリコン基板には、シリコン原子に電子を導入するための原子(例えばリン)を含有させたn型と、シリコン原子に正孔を導入する原子(例えばホウ素)を含有させたp型がある。
「一導電型」とは、n型又はp型のどちらか一方であることを意味し、一導電型の単結晶シリコン基板とは、n型又はp型の単結晶シリコン基板を表す。
ヘテロ接合太陽電池では、単結晶シリコン基板へ入射した光が最も多く吸収される入射側のへテロ接合を逆接合として強い電場を設けることで、電子・正孔対を効率的に分離回収することができる。そのため、光入射側のヘテロ接合は逆接合であることが好ましい。一方で、正孔と電子とを比較した場合、有効質量および散乱断面積の小さい電子の方が、一般的に移動度が大きい。
以上の観点から、単結晶シリコン基板70は、n型単結晶シリコン基板であることが好ましい。
単結晶シリコン基板70は、表面及び裏面にテクスチャ構造を有している。そのため、めっき層8を形成して製造される太陽電池50の光の入射面及び当該入射面と反対側の面も、ともにテクスチャ構造が形成されている。それ故に、本発明の製造方法によって形成される太陽電池50は、入射した光を光電変換層53に閉じ込めることができ、発電効率が高い。
導電型シリコン系薄膜72,74は、一導電型又は逆導電型のシリコン系薄膜である。本実施形態では、単結晶シリコン基板70としてn型が用いられるから、一導電型シリコン系薄膜74はn型となり、逆導電型シリコン系薄膜72は、p型となる。
導電型シリコン系薄膜72は、p型非晶質シリコン系薄膜の中でも、p型水素化非晶質シリコン層、p型非晶質シリコンカーバイド層、またはp型非晶質シリコンオキサイド層であることが好ましい。
不純物拡散の抑制や直列抵抗低下の観点ではp型水素化非晶質シリコン層が好ましい。一方、p型非晶質シリコンカーバイド層およびp型非晶質シリコンオキサイド層は、ワイドギャップの低屈折率層であるため、光学的なロスを低減できる点において好ましい。
真性シリコン系薄膜71,73としては、シリコンと水素で構成されるi型水素化非晶質シリコンであることが好ましい。
単結晶シリコン基板70上に、CVD法によってi型水素化非晶質シリコンが成膜されると、単結晶シリコン基板への不純物拡散を抑えつつ表面パッシベーションを有効に行うことができる。
以上のように、本実施形態の光電変換層53は、光入射側(めっき下地層51側)から順にp型非晶質シリコン系薄膜72/i型非晶質シリコン系薄膜71/n型単結晶シリコン基板70/i型非晶質シリコン系薄膜73/n型非晶質シリコン系薄膜74の順の積層構造を取っている。
上記した製造方法で形成されるめっき層8は、めっき法で形成できる材料であれば特に限定されず、例えば、銅、ニッケル、錫、アルミニウム、クロム、銀、金、亜鉛、鉛、パラジウム等、あるいはこれらの混合物を用いることができる。
第1実施形態のめっき装置1によれば、インライン式のめっき装置であるため、太陽電池50を大量に生産することができる。
また、第1実施形態のめっき用治具2によれば、被めっき基板20を、本体部15と金属層57間の電荷移動が金属層57の表面に正の電荷(δ+)が帯電しない程度に電気的に制限された状態で保持できる。すなわち、金属層57の表面において、本体部15と金属層57間の電荷移動により、金属層57がイオン化しない状態で保持できるため、金属層57の溶解を防止することができる。
続いて、第2実施形態におけるめっき用治具80について説明する。なお、第1実施形態と同様のものは同じ符番を付して説明を省略する。
めっき用治具80は、第1実施形態のめっき用治具2と同様、複数枚の被めっき基板20を固定するための固定治具である。
めっき用治具80は、図8のように、支持台81と、導電クリップ82(給電部)から形成されている。
支持台81は、帯状に延びた長方形状の絶縁体である。支持台81は、被めっき基板20の全面を覆う程度の大きさをしている。
支持台81の材料は、めっき液31に対する耐性と、絶縁性を有していれば、特に限定されるものではない。例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、セラミック、プラスチック、ゴム、エポキシ樹脂などが採用できる。PTFEを使用する場合には、より信頼性が高い観点からPTFEの中でもテフロン(登録商標)であることが好ましい。
導電クリップ82は、被めっき基板20を支持台81に対して固定する部材であり、支持台81の上面から延びた部材である。
導電クリップ82は、支持台81の上部に一体となって固定されており、導電体によって形成されている。
導電クリップ82は、図8のように、外部電源7と接続される電源接続部85と、被めっき基板20を押圧する押圧部83と、押圧部83と支持台81を接続する接続部84を備えている。
電源接続部85は、支持台81の天面(上面)及び側面に沿って延びた部位である。
電源接続部85は、支持台81と一体的に固定されている。
押圧部83は、被めっき基板20を押圧して支持する部位であり、かつ、被めっき基板20に給電する部位である。
接続部84は、電源接続部85の端部から立設されており、押圧部83に対しても立設されている。
めっき処理工程であって、被めっき基板20が導電領域45に位置する状態において、被めっき基板20は大部分又は全部がめっき液31に浸漬されており、めっき用治具80は、支持台81と押圧部83がめっき液31に浸漬されている。一方、めっき用治具80の接続部84及び電源接続部85はめっき液31に浸漬されていない。
また、被めっき基板20のめっき電極6と反対側の面に位置する金属層57は、支持台81によって覆われている。
第2実施形態のめっき用治具80であれば、金属層57側で導電クリップ82が浸漬せず、さらに金属層57全体を絶縁体で形成された支持台81が覆っているため、金属層57に正の電荷(δ+)が帯電せず、金属層57がイオン化してめっき液31内に溶解しない。
上記した実施形態では、ローラー35,36,37,38を使用して被めっき基板20を搬送したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の搬送手段によって、被めっき基板20をめっき浴5で搬送してもよい。例えば、ギアとローラーによって搬送してもよい。この場合を第3実施形態として説明する。なお、第1,2実施形態と同様のものは同じ符番を付して説明を省略する。
第3実施形態のめっき装置100は、第1実施形態のめっき装置1とは搬送装置101の構造が異なる。
搬送装置101は、図9のように、ギア102とローラー103によって構成されている。
ギア102は、平歯車であり、周端面に複数の歯104を有している。
ギア102の歯104は、ステンレス鋼等によって形成されており、先端に向けて先つぼみしている。すなわち、歯104の断面積は、基端側から先端側に向けて漸次小さくなっている。
ギア102とローラー103は、図11のように、それぞれ回転可能に固定されており、回転軸が同じ方向を向いている。
ギア102とローラー103は、互いに逆回転可能となっている。
めっき装置100に使用されるめっき用治具105は、図10のように、支持台106と、導電クリップ107(給電部)と、絶縁体12(第二絶縁部)から形成されている。
支持台106は、帯状に延びる板状の部材であり、長手方向に複数の係合穴108が並設されている。
係合穴108は、ギア102の歯104の一部を挿入可能な穴であり、本実施形態では、係合穴108は、ギア102の歯104の一部を挿通可能な貫通孔である。
係合穴108は、長手方向(進行方向)に所定の間隔を空けて配されている。当該間隔は、ギア102の隣接する歯104,104間の間隔と等しい。
導電クリップ107は、第1実施形態の導電クリップ11と同様、被めっき基板20に給電可能となっている。
続いて、めっき装置100の被めっき基板20の搬送動作について位置関係とともに説明する。
ギア102の歯104がめっき用治具105の係合穴108に挿通され、係合穴108と係合している。また、ギア102の歯104とローラー103の搬送面は、図11のように、接触しない程度に近接している。具体的には、ギア102の歯104とローラー103の搬送面は、支持台106の厚みよりも近接している。
搬送装置101が作動すると、ギア102とローラー103は互いに反対方向に回転し、めっき用治具105が進行方向に押し出されて所望の位置に被めっき基板20が配される。
上記した実施形態では、太陽電池50として、ヘテロ接合太陽電池であって結晶シリコン太陽電池を採用していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ヘテロ接合太陽電池以外の結晶シリコン太陽電池や、GaAs等のシリコン以外の半導体基板が用いられる太陽電池、非晶質シリコン系薄膜や結晶質シリコン系薄膜のpin接合あるいはpn接合上に透明電極層が形成されたシリコン系薄膜太陽電池や、CIS,CIGS等の化合物半導体太陽電池、色素増感太陽電池や有機薄膜(導電性ポリマー)等の有機薄膜太陽電池のような各種の太陽電池に適用可能である。
上記した実施形態では、光入射側電極層66として、透明電極層52上にめっき下地層51とめっき層8を形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、透明電極層52に直接めっき層8を形成して光入射側電極層66としてもよい。この場合、本発明の第一導電層は、透明電極層52となる。
上記した実施形態のように、めっき下地層51を透明電極層52と別途形成することが好ましい。この場合、めっき下地層51により導電率がより高くなり、良質なめっき層8が形成されやすくすることができる。まためっき下地層51により透明電極層52がめっき液31に溶解することなどをより防止できる。さらにめっき下地層51により隣接する層との接触抵抗がより小さくなり、抵抗損失などをより低減できる。
また、透明電極層52上やめっき下地層51上に裸線の配線部材を接着剤等で接着し、配線部材を介して通電することによって配線部材上にめっき層8を形成してもよい。すなわち、本発明の「第一導電層」には、板状又は箔状の配線部材も含む。
上記した実施形態では、本体被覆層16及び絶縁体12によって、本体部15と金属層57間の電荷移動を抑制し、金属層57の表面に正の電荷(δ+)が帯電しない程度に電気的に制限された状態としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、電位や距離を調整することによって、本体部15と金属層57間の電荷移動が金属層57の表面に正の電荷(δ+)が帯電しない程度に電気的に制限された状態としてもよい。
また、めっき浴5の本体部15と金属層57間にイオン交換膜等のキャリア(イオン)の移動を制限するフィルターを設けることによって本体部15と金属層57間の電荷移動が金属層57の表面に正の電荷(δ+)が帯電しない程度に電気的に制限された状態としてもよい。
上記した実施形態では、導電クリップ11として断面形状が略「L」字状の部材を使用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、被めっき基板を固定できれば、その形状は限定されない。
上記した第1実施形態では、導電ローラー35,36の搬送面39が本体部15と接触することによって、搬送しながらめっき用治具2に給電することを可能としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、めっき用治具2への給電構造は、めっき用治具2に給電できれば特に限定されない。すなわち、導電ローラー35,36はローラーに限らず、導体によって支持台10を挟むだけでもよい。
また、インライン式のめっき装置1のように、搬送しながらめっき用治具2に給電する給電構造でなくてもよい。例えば、各被めっき基板20をフレーム状のめっき用治具2を使用してそれぞれ独立してめっき液31に浸漬した状態で固定し、搬送せずにめっき層8を形成してもよい。
しかしながら、インライン式のめっき装置であれば、大量に複数の被めっき基板20に成膜できるので、めっき装置1のように搬送しながらめっき用治具2に給電する給電構造であることが好ましい。
また、インライン式のめっき装置1を使用するにあたって、上記した実施形態のめっき用治具2を用いることが望ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、被めっき基板20と同程度の長さを持った支持台を作製し、めっき用治具として利用してもよい。
上記した実施形態では、太陽電池50を形成する際に、バスバー形成領域62及びフィンガー形成領域63を形成したが、バスバー電極は太陽電池50を製造するにあたって、必ず必要であるわけではないので、場合によっては、バスバー形成領域62を形成しなくてもよい。すなわち、フィンガー形成領域63のみを形成し、フィンガー電極のみを形成してもよい。この場合、例えば、フィンガー形成領域63の各めっき下地層51を、別部材等によってそれぞれ電気的に接続させることで、フィンガー形成領域63のみにめっき層を形成し、フィンガー電極のみを形成することができる。なお、各めっき下地層51を接続する場合には、めっき層の形成の妨げとなることを防止する観点から、フィンガー形成領域63の外側端部で接続することが好ましい。
上記した第1実施形態では、本体部15は、その大きさが被めっき基板20よりも大きいものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、本体部15の大きさは限定されない。すなわち、本体部15の大きさは被めっき基板20の大きさと同一でもよいし、小さくてもよい。
上記した第1実施形態では、被めっき基板20を固定するにあたって、被めっき基板20を導電クリップ11と絶縁体12で押圧して固定したが、本発明はこれに限定されるものではなく、絶縁体12は必ずしも押圧する必要はない。また、絶縁体12は必ずしも必要ではなく、導電クリップ11のみで被めっき基板20を固定してもよい。
上記した実施形態では、めっき下地層形成工程の後に絶縁層形成工程を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、絶縁層形成工程の後にめっき下地層形成工程を行ってもよい。この場合、下地形成領域60に対応するマスクで被成膜面を覆った状態で絶縁層58を形成し、その後、めっき下地層51を形成しても良いし、絶縁層58を形成した後に、絶縁層58に所望のパターン状(下地形成領域60)の開口部を形成し、その後、当該開口部にめっき下地層51を形成しても良い。
上記した第1実施形態では、被めっき基板をめっき液の液面に対して交差する姿勢で保持するものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、めっき液内の被めっき基板の姿勢は問わない。例えば、被めっき基板を水平方向に向いた姿勢でめっき液に浸漬させてよい。なお、めっき層を形成する際には、めっき電極と被めっき基板の主面は対面する姿勢であることが好ましい。
上記した実施形態では、裏面電極層55の一部たる金属層57の表面を正の電荷(δ+)がほとんど帯電しないか、全く帯電しない状態に制限したが、本発明では、「裏面電極層の表面に正の電荷が帯電しない程度に電気的に制限された状態」に制限できればよいので、裏面電極層55を負の電荷(δ−)に帯電させてもよい。この場合、裏面電極層55上にもめっき層8が形成されることとなるが、めっき層8の形成量等を正確に制御する観点から、上記した実施形態のように金属層57の表面を正の電荷(δ+)にほとんど帯電しないか、全く帯電しない状態に制限することが好ましい。
上記した実施形態では、裏面電極層55は、光電変換層53側から順に透明電極層56と、金属層57が積層して形成されていたが、裏面電極層55は、導電性を有している層であれば特に制限されない。すなわち、裏面電極層55は、上記した実施形態のように複数層からなる積層構造であってもよいし、単層であってもよい。
発電時における寄生吸収を抑制する観点からは、上記した実施形態のように透明電極層56と、金属層57の積層構造であることが好ましい。
上記した実施形態では、めっき電極6の大きさが被めっき基板20の大きさよりも大きいものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、被めっき基板20とほぼ同等かやや小さくてもよい。
上記した実施形態では、流路32は平面視したときに直線状となるように延びていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、めっき浴に形成される流路は、上記したように曲線状に延びていてもよい(図12の網掛け参照)。
1 めっき装置
2 めっき用治具
5 めっき浴
8 めっき層
12 絶縁体(第二絶縁部)
15 本体部(治具本体)
16 本体被覆層(第一絶縁部)
20 被めっき基板
21 クリップ本体(給電部)
22 クリップ被覆層(第三絶縁部)
27 露出部
32 流路
50 太陽電池
51 めっき下地層(第一導電層)
52 透明電極層
53 光電変換層(光電変換部)
55 裏面電極層
57 金属層
66 光入射側電極層
70 単結晶シリコン基板
71 真性シリコン系薄膜
72 逆導電型シリコン系薄膜
73 真性シリコン系薄膜
74 一導電型シリコン系薄膜

Claims (10)

  1. 第一導電層と、裏面電極層と、第一導電層と裏面電極層の間に挟まれた光電変換部とを備えた被めっき基板を用いた太陽電池の製造方法であって、
    めっき用治具を使用して前記被めっき基板を固定し、前記第一導電層上にめっき層を積層する太陽電池の製造方法において、
    前記めっき用治具は、外部電源と電気的に接続される治具本体と、前記被めっき基板に給電する給電部を有し、
    前記めっき用治具によって、前記給電部を前記第一導電層に接触させ、前記被めっき基板をめっき液に第一導電層及び裏面電極層の大部分又は全部を浸漬した状態で固定し、
    さらに裏面電極層の表面に正の電荷が帯電しない程度に電気的に制限された状態で、前記給電部を介して第一導電層に給電することを特徴とする太陽電池の製造方法。
  2. 第一導電層に給電する際に、前記治具本体と前記めっき液との間における電荷移動を抑制又は阻止していることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
  3. 前記めっき用治具は、前記裏面電極層が治具本体と対面するように前記被めっき基板を固定しており、
    前記治具本体の表面に第一絶縁部を有し、
    前記治具本体は、第一導電層に給電する際に、前記めっき液に浸漬される領域であって、かつ、裏面電極層と対面する面のほぼ全面が前記第一絶縁部で覆われていることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池の製造方法。
  4. 前記めっき用治具は、前記治具本体の表面に第一絶縁部を有し、
    前記治具本体は、第一導電層に給電する際に、前記めっき液に浸漬される領域のほぼ全体が前記第一絶縁部で覆われていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
  5. 前記めっき用治具は、第二絶縁部を有し、
    前記第二絶縁部は、前記治具本体と前記裏面電極層との間に介在し、かつ、裏面電極層と接触していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
  6. 前記めっき用治具は、前記裏面電極層が治具本体と対面するように前記被めっき基板を固定しており、
    前記給電部は、被めっき基板の外側を迂回して前記第一導電層と接触しており、
    前記給電部は、前記裏面電極層の光電変換部側の界面よりも治具本体側の部位の表面が第三絶縁部に覆われていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
  7. 前記給電部は、その表面の大部分が第三絶縁部に覆われるものであって、かつ、その一部に第三絶縁部から露出した露出部を有し、
    前記露出部は、第一導電層に給電する際に、前記第一導電層と接触していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
  8. 前記光電変換部は、一導電型の単結晶シリコン基板上に、前記単結晶シリコン基板と異なるバンドギャップを有したシリコン系薄膜が積層された部位が存在することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
  9. 第一導電層と、裏面電極層と、第一導電層と裏面電極層の間に挟まれた光電変換部とを備えた被めっき基板を固定するめっき用治具であって、
    前記被めっき基板を固定し、前記第一導電層上にめっき層を積層して太陽電池を形成するためのめっき用治具において、
    外部電源と電気的に接続される治具本体と、前記被めっき基板に給電する給電部を有し、
    前記給電部は、前記第一導電層と接触することで前記第一導電層に給電可能であり、
    前記給電部は、めっき層を形成する際には、前記被めっき基板を、めっき液に第一導電層及び裏面電極層の大部分又は全部を浸漬させた状態であって、かつ、裏面電極層の表面に正の電荷が帯電しない程度に電気的に制限された状態で固定し、さらに前記給電部から第一導電層に給電することを特徴とするめっき用治具。
  10. 請求項9に記載のめっき用治具を使用するためのめっき装置であって、
    直線状又は曲線状の流路を有するめっき浴を備えためっき装置において、
    前記めっき用治具を固定し、めっき用治具を前記流路に沿って搬送可能な搬送装置を備えていることを特徴とするめっき装置。
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