JP2016186481A - 水銀原子吸光分析装置および水銀分析システム - Google Patents

水銀原子吸光分析装置および水銀分析システム Download PDF

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【課題】検出下限と分析精度を向上させ、かつコンパクトでコストダウンを図った水銀原子吸光分析装置および水銀分析システムを提供する。
【解決手段】水銀原子吸光分析装置100は、水銀の分析線の光線を放射する水銀光源1であって、第1開口11から第1方向の第1ビーム12を放射し、第2開口13から第1方向の反対方向である第2方向の第2ビーム14を放射する水銀光源1と、第1ビーム12および測定ガスが通過する吸光セル2と、吸光セル2を通過した第1ビーム12の光強度を検出する測定側検出器3と、水銀光源1から直接入射する前記第2ビーム14の光強度を検出する参照側検出器4と、測定側検出器3で検出された光強度と参照側検出器4で検出された光強度との比に基づいて、吸光セル2に流された測定ガス中の水銀を定量する定量手段5と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、測定ガスを流して測定ガス中の水銀を測定する水銀原子吸光分析装置および水銀分析システムに関する。
従来、原子吸光分析装置を備えた水銀分析システムは、長年にわたり環境分析や品質管理分析などで広く使用されている。河川水などを還元気化法によって測定する水銀分析システム、ゴミ焼却炉の煙突から排出される排ガス中の水銀をオンラインで測定する水銀分析システム(特許文献1)、試料容器に入れられた固体試料を試料加熱炉で加熱分解して測定する水銀分析システムなどがある。
このように分析される試料の水銀含有量は極微量であり、そのため、さらに検出下限を向上させ、かつ高精度の測定が可能な分析装置が常に望まれている。さらに、水銀分析システムの構成によっては、設置面積が広く、コストアップになっており、装置の小型化とコストダウンが望まれている。
検出下限を向上させるとともに高精度の測定を可能にしたダブルビーム方式の水銀原子吸光分析装置がある。図8に示すように、この装置は、水銀ランプ1Aから放射される光線を、集光するレンズ25ならびに第1ビーム(測定光)12および第2ビーム(参照光)14に分割するハーフミラー26と、第1ビーム12および測定ガスSが通過する吸光セル2と、吸光セル2を通過した第1ビーム12の光強度を検出する測定側の検出器3と、第2ビーム14の光強度を検出する参照側の検出器4と、測定側の検出器3で検出された光強度と参照側の検出器4で検出された光強度との比に基づいて信号処理手段6によって信号を処理して、吸光セル2に流された測定ガスS中の水銀を定量する定量手段5と、を備える。ダブルビームにおいて、第2ビーム(参照光)14は水銀ランプ1Aの光強度変動をモニターして水銀ランプ1Aから放射される光強度変動を補償しており、検出下限を向上させるとともに高精度の測定を可能にしている。
また、試料中の極微量の水銀を分析する装置として、水銀原子蛍光分析装置がある。水銀原子蛍光分析装置では、測定ガスに照射される水銀ランプの放射する光線の強度が増加すると測定ガスから発生する水銀の蛍光の強度は増加し、測定ガスに照射される水銀ランプの放射する光線の強度が減少すると測定ガスから発生する水銀の蛍光の強度は減少する。そこで、水銀ランプの放射する光線の強度変化を補償する水銀原子蛍光分析装置(特許文献2)がある。この水銀原子蛍光分析装置は、水銀ランプから直接入射する光線の強度を検出する参照側検出器の出力値に基づいて、フローセルを通過する測定ガスから発生する水銀の蛍光の強度を検出する試料側検出器の出力値を補正することにより、高濃度の測定ガスが装置内に残留する残留水銀の影響を受けず、水銀の含有量が高濃度から低濃度の測定ガスまで、短時間の間隔の繰り返し測定を行っても正確で精度よく分析できることを目的としている。
特開2001−33434号公報 特開2009−19886号公報
図8に示す従来のダブルビーム方式の水銀原子吸光分析装置は、水銀ランプ1Aから放射される光線を、集光するレンズ25ならびに第1ビーム(測定光)12および第2ビーム(参照光)14に分割するハーフミラー26を備えているので、水銀ランプ1Aから吸光セル2までの光路および水銀ランプ1Aから参照側検出器4までの光路が長くなり、水銀ランプ1Aの分析線(波長253.7nm)の光線の強度が低下している。さらに、レンズ25およびハーフミラー26によって水銀ランプ1Aの分析線が吸収されて分析線の光線の強度が低下している。
レンズ25およびハーフミラー26を用いていると、水銀ランプ1Aの光強度変動(水銀ランプ内における光強度分布の変動)が増大されて検出器3、4に入射するので、好ましくない。加えて、レンズ25およびハーフミラー26を配置するスペースが必要であり、このスペースによって装置が大きくなっている。このように、従来のダブルビーム方式の水銀原子吸光分析装置には上記の問題がある。
また、特許文献2の水銀原子蛍光分析装置は、水銀ランプから放射される光線を参照光として用いているが、フローセルを通過する測定ガスから発生する水銀の蛍光の強度を検出する測定側検出器の出力値を補正するために用いられており、水銀原子吸光分析装置のダブルビーム方式とは、目的および構成ともに異なっている。この水銀原子蛍光分析装置によって、従来のダブルビーム方式の水銀原子吸光分析装置が有する上記の問題を解決することはできない。
本発明は前記従来の問題に鑑みてなされたもので、検出下限と分析精度を向上させ、かつコンパクトでコストダウンを図った水銀原子吸光分析装置および水銀分析システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の水銀原子吸光分析装置は、水銀の分析線の光線を放射する水銀光源であって、第1開口から第1方向の第1ビームを放射し、第2開口から前記第1方向の反対方向である第2方向の第2ビームを放射する水銀光源と、前記第1ビームおよび測定ガスが通過する吸光セルと、前記吸光セルを通過した第1ビームの光強度を検出する測定側検出器と、前記水銀光源から直接入射する前記第2ビームの光強度を検出する参照側検出器と、前記測定側検出器で検出された光強度と前記参照側検出器で検出された光強度との比に基づいて、前記吸光セルに流された測定ガス中の水銀を定量する定量手段と、を備える。
本発明の装置によれば、第1開口から第1方向の第1ビーム(測定光)を放射し、第2開口から前記第1方向の反対方向である第2方向の第2ビーム(参照光)を放射する水銀光源を備え、レンズならびに第1ビームおよび第2ビームに分割するハーフミラーを備えていないので、検出下限と分析精度を向上させ、かつコンパクトでコストダウンを図ることができる。
本発明の水銀原子吸光分析装置において、前記測定側検出器に入射する第1ビームの光強度と前記参照側検出器に入射する第2ビームの光強度との比がベースライン測定時において1対1であることが好ましい。この構成により、水銀光源から放射される光線の強度変動を精度よく補償することができ、検出下限と分析精度をより向上させることができる。
本発明の水銀分析システムは、本発明の水銀原子吸光分析装置と、試料中の水銀を気化させて測定ガスとして前記水銀原子吸光分析装置に導入する水銀気化装置と、を備える。
本発明の水銀分析システムによれば、本発明の水銀原子吸光分析装置を備えているので、本発明の水銀原子吸光分析装置と同様の作用・効果を奏することができる。
本発明の実施形態である水銀分析システムの概略ブロック図である。 同システムが備える水銀原子吸光分析装置の概略ブロック図である。 同装置が備える水銀光源の側面部分断面図である。 同装置が備える水銀光源が有する水銀ランプのフィラメントと恒温帽の第1開口との位置関係を示した図である。 同装置が備える第1開口と第2開口とを有する水銀ランプの側面図である。 同装置で測定したベースラインを示す図である。 従来の水銀原子吸光分析装置のベースラインを示す図である。 従来の水銀原子吸光分析装置の概略ブロック図である。
以下、図1に示す本発明の実施形態である水銀分析システムについて説明する。本水銀分析システム120は、試料中の水銀を気化させて測定ガスSとする水銀気化装置200と、水銀気化装置200によって気化された測定ガスSを導入して測定する水銀原子吸光分析装置100とで構成されている。
水銀気化装置200は、例えば、還元気化装置200であり、図1に示すように、本還元気化装置200は、液体試料8中の水銀を還元気化する還元容器7、バブラー9および空気ポンプ10を有し、液体試料8に還元剤を投入し空気でバブリングすることによって液体試料8中の水銀を還元気化させて測定ガスSを生成する。
水銀原子吸光分析装置100は、単独でも本発明の実施形態となるもので、図2に示すように、水銀の分析線の光線を放射する水銀光源1であって、第1開口11から第1方向の第1ビーム12を放射し、第2開口13から前記第1方向の反対方向である第2方向の第2ビーム14を放射する水銀光源1と、第1ビーム12および測定ガスSが通過する吸光セル2と、吸光セル2を通過した第1ビーム12の光強度を検出する測定側検出器3と、水銀光源1から直接入射する第2ビーム14の光強度を検出する参照側検出器4と、測定側検出器3で検出された光強度と参照側検出器4で検出された光強度との比に基づいて信号処理手段6によって信号を処理して、吸光セル2に流された測定ガスS中の水銀を定量する定量手段5と、を備える。
測定側検出器3と参照側検出器4とはシリコンフォトダイオードである。従来の装置は、検出器として光電管を備えており、光電管は高強度の水銀の光線を受光することができないため、水銀ランプ1Aは直径1mmの開口(1か所のみ)から水銀のビームを放射している。しかし、本発明の実施形態の水銀分析システム120で用いるシリコンフォトダイオードは光電管に比べて高強度の光線を受光することができる。以下で詳述するが、本発明の実施形態の水銀分析システム120において、水銀のビームが放射される水銀光源1の第1開口11は、例えば直径7mmに、第2開口13は、例えば直径3mmにすることができ、シリコンフォトダイオードである検出器3、4は、光電管に比べて約10〜50倍の高強度の水銀のビームを受光することができる。
図3に示すように、水銀光源1は、水銀ランプ1Aと水銀ランプ1Aに装着された恒温帽16とを有している。水銀ランプ1Aは、水銀原子吸光分析装置100が設置されている周囲温度によって、放射する光強度が変動するため、恒温帽16を装着されて水銀原子吸光分析装置100に組み込まれている。水銀ランプ1Aは、恒温帽制御手段17(図2)によって50℃に制御された恒温帽16によって、一定温度に保たれている。
恒温帽16は、第1ビーム(測定光)12が通過する第1開口11と第2ビーム(参照光)14が通過する第2開口13とを有し、第1開口11の直径と第2開口13の直径との比は、例えば7対3であり、例えば、第1開口11が直径7mm、第2開口13が直径3mmである。図2に示すように、第1ビーム12が吸光セル2を通過して測定側検出器3に入射するのに対し、第2ビーム14は水銀光源1から直接参照側検出器4に入射するので、第1開口11の直径と第2開口13の直径との比が7対3であると、測定側検出器3に入射する第1ビームの光強度と参照側検出器4に入射する第2ビームの光強度との比がベースライン測定時において1対1になり、水銀ランプ1Aから放射される光線の強度変動を精度よく補償することができる。ベースラインとは、測定ガスを測定していない時の吸光度ゼロ近辺の基準となる基準線をいう。
第1開口11の直径と第2開口13の直径との比を7対3として説明したが、この比に限ったものではなく、水銀光源1から測定側検出器3までの距離(主に吸光セル2のセル長が占める)と水銀光源1から参照側検出器4までの距離とに応じた比率にすればよく、第1開口11の直径と第2開口13の直径との比は、測定側検出器3に入射する第1ビーム12の光強度と参照側検出器4に入射する第2ビーム14の光強度との比がベースライン測定時において1対1になるように構成されていればよい。なお、本発明の実施形態の水銀分析システム120で用いる吸光セル2のセル長は10cmである。
図4に示すように、水銀ランプ1AはV字型のフィラメント15を有し、水銀ランプ1A内に封入された水銀がこのフィラメント15によって加熱されて水銀蒸気を発生し、この水銀蒸気が水銀ランプ1A内で放電して水銀の分析線の光線を放射する。加熱されたフィラメント15からの光線が第1開口11および第2開口13(図3)のいずれからも出射しないように、恒温帽16は水銀ランプ1Aに装着されている。
水銀光源1は、第1ビームが入射する吸光セル2の入射端および参照側検出器4にできるだけ近接させて配置されている。すなわち、恒温帽16の第1開口11は吸光セル2の第1ビーム入射端に、恒温帽16の第2開口13は参照側検出器4に、できるだけ近接させて配置されている。
水銀光源1が水銀ランプ1Aと水銀ランプ1Aに装着された恒温帽16とを有していると説明したが、水銀原子吸光分析装置100が設置されている周囲温度が測定値に大きな影響を与えない場合には、水銀光源1は恒温帽16を有していなくてもよい。この場合には、図5に示すように、水銀ランプ1Aが、第1ビーム12を出射する第1開口11と第2ビーム14を出射する第2開口13とを有し、第1開口11と第2開口13以外の箇所の水銀ランプ1Aの表面は黒色膜で覆われている。第1開口11の直径と第2開口13の直径との比は、例えば7対3であり、例えば、第1ビーム12が出射する開口が直径7mm、第2ビーム14が出射する開口が直径3mmである。加熱されたフィラメント15からの光線が第1開口11および第2開口13のいずれからも出射しないように、第1開口11と第2開口13とが設けられている。
第1開口11の直径と第2開口13の直径との比を7対3として説明したが、この比に限ったものではなく、水銀光源1から測定側検出器3までの距離と水銀光源1から参照側検出器4までの距離とに応じた比率にすればよく、第1開口11の直径と第2開口13の直径との比は、測定側検出器3に入射する第1ビーム12の光強度と参照側検出器4に入射する第2ビーム14の光強度との比がベースライン測定時において1対1になるように構成されていればよい。
図2に示すように、第1ビーム12はレンズおよびハーフミラーを介さず直接、吸光セル2に入射し、第2ビーム14はレンズおよびハーフミラーを介さず直接、参照側検出器入射するので、水銀ランプ1Aから吸光セル2までの光路および水銀ランプ1Aから参照側検出器4までの光路が従来のダブルビーム方式の水銀原子吸光分析装置に比べて短くなり、水銀ランプ1Aの分析線(波長253.7nm)の光線の強度をほとんど低下させることなく、それぞれの検出器3、4によって検出できる。さらに、レンズおよびハーフミラーによる光線の吸収がなく、分析線の光線の強度が低下しない。加えて、図8の従来の水銀原子吸光分析装置のように、レンズ25およびハーフミラー26を用いると、水銀ランプ1Aの光強度変動(水銀ランプ内における光強度分布の変動)による影響が増大されて、第1ビーム12および第2ビーム14がそれぞれの検出器3、4に入射するが、本実施形態の水銀分析システム120が備える水銀原子吸光分析装置100では、レンズおよびハーフミラーを用いず、水銀ランプ1Aの光強度変動による影響が増大されないので、安定した光強度が得られる。
本実施形態の水銀分析システム120が備える水銀原子吸光分析装置100で測定したベースラインを図6に示し、従来の水銀原子吸光分析装置のベースラインを図7に示す。図6および図7の横軸は時間(分)、縦軸は吸光度を示す。この水銀原子吸光分析装置100で測定したベースラインは、従来の水銀原子吸光分析装置のベースラインに比べてノイズおよびドリフトともに少なく、極めて安定していることが分かる。
さらに、この水銀原子吸光分析装置100は、レンズおよびハーフミラーを備えていないので、レンズおよびハーフミラーを配置するスペースを備える必要がなく、この水銀原子吸光分析装置100を含む本実施形態の水銀分析システム120全体をコンパクトにするとともにコストダウンを図ることができる。
次に、本発明の実施形態の水銀分析システム120(図1)の動作について説明する。還元容器7に所定量の液体試料8と還元剤である塩化第一すず、硫酸などの試薬を入れ、空気ポンプ10の作動を開始すると、空気ポンプ10からバブラー12を通じて送られた空気によって還元容器7中の水溶液の液体試料8が攪拌され、液体試料8中の水銀が塩化第一すずによって還元され気化されて空気ポンプ10の送入空気により、水銀原子吸光分析装置100(図2)の吸光セル2に導入される。水銀ランプ1Aから吸光セル2の入射窓に分析線である253.7nmの光線が照射され、吸光セルを透過して出射窓から出射した分析線の光強度を測定側検出器3が検出し、同時に、水銀ランプ1Aから参照側検出器4に入射した分析線の光強度を参照側検出器4が検出する。測定側検出器3で検出された光強度と参照側検出器4で検出された光強度との比に基づく信号が、信号処理手段6によって処理されて定量手段5によって液体試料8中の水銀が定量される。
本発明の実施形態の水銀分析システム120によれば、第1開口11から第1方向の第1ビーム12を放射し、第2開口13から前記第1方向の反対方向である第2方向の第2ビーム14を放射する水銀光源1を備え、レンズ25(図8)ならびに第1ビーム12および第2ビーム14に分割するハーフミラー26(図8)を備えていないので、検出下限と分析精度を向上させ、かつコンパクトでコストダウンを図ることができる。本発明の実施形態の水銀分析システム120が備える水銀原子吸光分析装置100も単独で本発明の実施形態をなし、本発明の実施形態の水銀分析システム120と同様の作用効果を奏する。
なお、本発明の実施形態の水銀分析システム120では、水銀気化装置を還元気化装置200として説明したが、水銀気化装置は還元気化装置200に限らず、試料容器に入れられた固体試料を試料加熱炉で加熱分解して水銀原子吸光分析装置100に導入する水銀気化装置やその他の水銀気化装置などであってもよい。また、水銀原子吸光分析装置100を、水銀光源1が水銀ランプ1Aと水銀ランプ1Aに装着された恒温帽16とを有し、恒温帽16が第1開口11と第2開口13とを有する装置、または、水銀ランプ1Aが第1ビーム12を出射する第1開口11と第2ビーム14を出射する第2開口13とを有する装置として説明したが、水銀光源1が水銀ランプ1Aと水銀ランプ1Aからの第1ビームを制限するダイアフラムおよび水銀ランプ1Aからの第2ビームを制限するダイアフラムとを有する装置であってもよい。すなわち、第1開口11に相当するダイアフラムを水銀ランプ1Aと吸光セル2との間に、第2開口13に相当するダイアフラムを水銀ランプ1Aと参照側検出器4との間に有する装置であってもよい。
1 水銀光源
2 吸光セル
3 測定側検出器
4 参照側検出器
5 定量手段
11 第1開口
12 第1ビーム
13 第2開口
14 第2ビーム
100 水銀原子吸光分析装置
120 水銀分析システム
200 水銀気化装置
S 測定ガス

Claims (3)

  1. 水銀の分析線の光線を放射する水銀光源であって、第1開口から第1方向の第1ビームを放射し、第2開口から前記第1方向の反対方向である第2方向の第2ビームを放射する水銀光源と、
    前記第1ビームおよび測定ガスが通過する吸光セルと、
    前記吸光セルを通過した第1ビームの光強度を検出する測定側検出器と、
    前記水銀光源から直接入射する前記第2ビームの光強度を検出する参照側検出器と、 前記測定側検出器で検出された光強度と前記参照側検出器で検出された光強度との比に基づいて、前記吸光セルに流された測定ガス中の水銀を定量する定量手段と、
    を備える水銀原子吸光分析装置。
  2. 請求項1に記載の水銀原子吸光分析装置において、
    前記測定側検出器に入射する第1ビームの光強度と前記参照側検出器に入射する第2ビームの光強度との比がベースライン測定時において1対1である水銀原子吸光分析装置。
  3. 請求項1または2に記載の水銀原子吸光分析装置と、
    試料中の水銀を気化させて測定ガスとして前記水銀原子吸光分析装置に導入する水銀気化装置と、
    を備える水銀分析システム。
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