JP2016186438A - 衛生管理システム、混合物及び吐出容器 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、本発明は、洗浄が終了したか否かを、より確実に且つ少ない手間で確認することを目的とする。
さらに、前記処理部は、前記判定部が判定した結果を記録する処理を行ってもよい。
また、前記処理部は、前記判定が行われた前記対象物を洗浄したユーザを識別する処理を行い、当該処理により識別したユーザに対応付けて当該判定の結果を記録してもよい。
さらに、前記処理部は、前記撮影部により撮影された前記対象物に基づいて前記ユーザを識別してもよい。
さらに、前記対象物に気体を吹き付ける吹付部を備え、前記撮影部は、前記吹付部により気体が吹き付けられている前記対象物を撮影する位置に設けられ、前記気体が吹き付けられる位置に前記対象物が移動してくると当該対象物を撮影してもよい。
図1は第1実施例の衛生管理システム1の全体構成を表す。衛生管理システム1は、混合物2を収容し、収容した混合物2を吐出する吐出容器10と、撮影装置20と、情報処理装置30とを備える。撮影装置20及び情報処理装置30は、回線等で接続されて互いを相手としたデータの送受信を行う。
図6は衛生管理システム1において実現される機能構成を表す。衛生管理システム1は、撮影装置20によって実現される照射部201及び撮影部202と、情報処理装置30によって実現される判定部301及び処理部302とを備える。照射部201は上述した特定の波長帯の光(マーカー物質と対象物とで反射特性又は吸収特性が異なる光)を対象物に照射する。照射部201は、本実施例では、図4に表す空間A1に人の手が差し込まれたことを検知するとこの空間A1に向けて紫外線を照射する。
図9は表示された判定結果の一例を表す。図9(a)の例では、表示部34の画面の上方に「手洗い結果:洗い残しがあります」という判定の結果を表す文字列B1が表示されている。上述した判定部301による判定の処理及び処理部302による表示の処理は、例えばユーザが撮影装置20に差し込んだ手を引き抜くまでの間に行われる。こうしてユーザに対して洗浄が終了してないことを報知することで、再度手洗いをするようにユーザに促すことができる。
本発明の第2実施例について、以下、第1実施例と異なる点を中心に説明する。第2実施例では、判定結果に応じた処理として、上述した報知以外の処理も行われる。以下では、食品工場で衛生管理システムが利用される場合を説明する。
上述した各実施例はそれぞれが本発明の実施の一例に過ぎず以下のように変形させてもよい。また、上述した各実施例及び以下に示す各変形例は必要に応じてそれぞれ組み合わせて実施してもよい。
処理部は、判定結果に応じた処理として、実施例とは異なる処理を行ってもよい。例えば、図6に表す処理部302が、判定部301が判定した結果が所定の条件を満たさなかった場合に、その判定が行われた対象物を洗浄したユーザの決められた領域への進入を制限する処理を行う。この領域としては、例えば医療施設であれば手術室等、食品工場であれば生産ラインが設置された部屋等というように、施設内でもより雑菌(細菌及びウィルス等)の侵入を防がなければならない領域が決められる。
撮影機構は実施例と異なる装置に設けられていてもよい。
図16は本変形例の撮影装置20bの機能構成を表す。撮影装置20bは、図6に表す各部に加えて吹付部203を備える。吹付部203は、ファン及びモータ等を有するいわゆるエアータオルであり、対象物に気体を吹き付ける。吹付部203は、例えば図4に表す空間A1に向けて気体を吹き付ける位置に設けられ、人の手が差し込まれたことを検知するとこの空間A1に向けて気体を吹き付ける。
吐出容器は実施例と異なる形状であってもよい。例えばノズルとハンドルとが一体になっておらず、分かれていてもよい。また、ハンドルが押し下げられたときに混合物2が吐出されるのではなく、ハンドルを引っ張ったときや回転させたときに混合物2が吐出されてもよい。また、洗剤及びマーカー物質が異なる吐出口から吐出されてもよい。
混合物は、実施例では液体状の物体であったが、これに限らない。例えば、泡状の物体であってもよい。また、石鹸のような固体状の物体であってもよいし、霧状にして対象物に吹きかけられる物体であってもよい。要するに、洗剤及びマーカー物質を含んで対象物に塗布することができるものであれば、混合物はどのような形態であってもよい。なお、混合物が固体状の物体である場合、洗剤及びマーカー物質の体積比(質量比でもよい)としては、混合物を製造する過程で洗剤及びマーカー物質を混合する前の時点での体積比が用いられればよい。また、混合物が霧状の物体であっても、タンクには液状で収容されていれば、その液状の状態に行ける体積比が用いられればよい。
マーカー物質は実施例で述べたものに限らない。例えば、実施例ではマーカー物質は対象物よりも紫外線の反射率が大きい透明な物質であったが、赤外線の反射率が対象物よりも大きい透明な物質であってもよいし、可視光の反射率が対象物よりも大きい有色の物質であってもよい。また、マーカー物質は、これら特定の波長帯の光の吸収率が対象物よりも大きい物質であってもよいし、それらの光の反射率又は吸収率が対象物よりも小さい物質であってもよい。
図6に表す各機能は、実施例とは異なる装置によって実現されてもよい。例えば図6に表す照射部201、撮影部202、判定部301及び処理部302が1つの装置によって実現されてもよいし、それぞれ異なる装置によって実現されてもよい。これは図15に表す各機能についても同様である。また、図13に表す処理部401を複数の情報処理装置30のうちの1つが実現してもよい。要するに、衛生管理システム全体としてこれらの機能が実現されていればよい。
撮影装置の構成は実施例で述べたものに限らない。
図18は正面から見た本変形例の撮影装置20dを表し、図19は側面から見た撮影装置20dを表す。撮影装置20dは、照射機構21dと、撮影機構22dと、モニター23dと、吐出機構24dと、流水機構25dと、送風機構26dと、シンク27dとを備える。照射機構21dは、空間A1dに向けて紫外線を照射する。撮影機構22dは、空間A1dに差し込まれたユーザの手を撮影する。
衛生管理システムで用いられる洗剤及びマーカー物質は、必ずしも混合されていなくてもよい。その場合でも、例えば混合物ではなく洗剤だけで手洗いをした場合や、混合物を塗布して手洗いを行ったユーザ自身がマーカー領域の大きさに基づいて洗浄が終了したか否かを判断する場合に比べれば、図6に表す撮影部202、判定部301、処理部302が動作して判定結果を報知する処理が行われることで、洗浄が終了したか否かを、より確実に且つ少ない手間で確認することができる。
本発明は、実施例等で述べた洗剤及び容器(洗剤容器)として捉えられる。また、本発明は、撮影装置、情報処理装置及びサーバ装置という各装置の他にも、図6等に示す各機能を実現する各種の装置としても捉えられるし、それらの装置を備える衛生管理システムのようなシステムとしても捉えられる。また、本発明は、それらの装置が実施する処理を実現するための情報処理方法としても捉えられるし、それらの装置を制御するコンピュータを機能させるためのプログラムとしても捉えられる。このプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してコンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態で提供されてもよい。
Claims (9)
- 洗剤及びマーカー物質の塗布後に洗浄された対象物を撮影する撮影部と、
撮影された前記対象物の画像において前記マーカー物質が写っている領域の大きさに基づいて、当該対象物の洗浄が終了したか否かを判定する判定部と、
前記判定部が判定した結果に応じた処理を行う処理部と
を備える衛生管理システム。 - 前記処理部は、前記判定部が判定した結果を報知する処理を行う
請求項1に記載の衛生管理システム。 - 前記処理部は、前記判定部が判定した結果を記録する処理を行う
請求項1又は2に記載の衛生管理システム。 - 前記処理部は、前記判定が行われた前記対象物を洗浄したユーザを識別する処理を行い、当該処理により識別したユーザに対応付けて当該判定の結果を記録する
請求項3に記載の衛生管理システム。 - 前記処理部は、前記撮影部により撮影された前記対象物に基づいて前記ユーザを識別する
請求項4に記載の衛生管理システム。 - 前記処理部は、前記判定部が判定した結果が条件を満たさなかった場合に、当該判定が行われた前記対象物を洗浄したユーザの決められた領域への進入を制限する処理を行う
請求項1から5のいずれか1項に記載の衛生管理システム。 - 前記対象物に気体を吹き付ける吹付部を備え、
前記撮影部は、前記吹付部により気体が吹き付けられている前記対象物を撮影する位置に設けられ、前記気体が吹き付けられる位置に前記対象物が移動してくると当該対象物を撮影する
請求項1から6のいずれか1項に記載の衛生管理システム。 - 対象物に付着した汚れを落とす際に用いられる洗剤と、
前記対象物に対する付着力が前記汚れ以上であり、特定の波長帯の光に対する反射特性又は吸収特性が前記対象物と異なる不溶性のマーカー物質と
を含む混合物。 - 請求項8に記載の混合物の2以上の材料を個別に収容するタンクと、
互いに隣接する2以上の吐出口を有するノズルと、
ユーザによって操作されるハンドルと、
前記ハンドルが操作されると、前記タンクに収容された前記2以上の材料を移送して前記2以上の吐出口からそれぞれ吐出させる吐出部と
を備える吐出容器。
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