JP2016186159A - 杭基礎補修方法、杭基礎補修キット及び杭基礎構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震によって隙間が生じた杭基礎の地盤反力を地震発生前と同程度まで回復させることが可能な杭基礎補修方法、該方法に用いられる杭基礎補修キット、及び、該方法に適した杭基礎構造を提供する。【解決手段】杭基礎補修方法は、地震により杭と地盤の間に生じた隙間に、地震の後に充填材を圧入する充填材圧入工程を備える。【選択図】 図2

Description

本開示は、杭基礎補修方法、該方法に用いられる杭基礎補修キット、及び、該方法に適した杭基礎構造に関する。
杭基礎では、地震時に建物の慣性力によって生じる杭の変形とともに杭の頭部と地盤との間に隙間が発生し、地盤反力が低下することがある。特に杭頭部付近で顕著に現れるこのような地盤反力の低下を抑制するための方法として、特許文献1は、杭頭部の周囲に凹部を形成し、凹部に粒状材料を充填する杭頭部地盤反力の低下抑制方法を開示している。該方法によれば、地震時に頭部周囲に隙間が生じても、流動性を有する粒状材料によって隙間が埋められることで、地盤反力の低下が抑制される。
特開2013−44165号公報
地震時の地盤反力低下をその地震の最中に抑制する方法としては、特許文献1が開示する杭頭部地盤反力の低下抑制方法は有用であるが、一時的に補修する程度であり、地盤反力を原地盤程度まで回復させる方法が望ましい。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態の目的は、地震によって隙間が生じた杭基礎の地盤反力を地震発生前と同程度まで回復させることが可能な杭基礎補修方法、該方法に用いられる杭基礎補修キット、及び、該方法に適した杭基礎構造を提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る杭基礎補修方法は、
地震により杭と地盤の間に生じた隙間に、前記地震の後に充填材を圧入する充填材圧入工程を備える。
上記構成(1)によれば、地震により杭と地盤との間に生じた隙間に、充填材を圧入することにより、隙間が埋められるのみならず杭の周辺の地盤が締め固められ、地盤反力を地震前と同程度まで回復させることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記構成(1)において、
前記杭の一端側に、前記充填材が圧入されることにより膨張可能な袋体を取り付ける袋体取り付け工程と、
前記袋体が地中に埋設されるように前記杭を設置する杭設置工程と、
前記袋体に充填材を供給するための供給管を配管する配管工程と、
を更に備え、
前記充填材圧入工程において、前記供給管を通じて前記袋体に前記充填材を供給する。
上記構成(2)によれば、杭に取り付けた袋体に充填材を圧入して膨張させることで、膨張した袋体によって隙間を埋めるとともに地盤を締め固めることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記構成(2)において、
前記袋体取り付け工程において複数の前記袋体を前記杭に同心上に取り付け、
前記充填材圧入工程において前記複数の袋体のうち何れか1つに前記充填材を圧入する。
上記構成(3)によれば、杭に複数の袋体が同心上に取り付けられ、充填材圧入工程で1つの袋体に充填材を圧入するので、他の袋体は未使用のまま残される。従って、次の地震により再度隙間が発生したときに、未使用の袋体を膨張させ、隙間を埋めながら地盤を再度締め固めることができる。このため、地震が繰り返し発生しても、地盤反力を維持することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記構成(2)又は(3)において、
前記袋体取り付け工程において、複数の前記杭の各々に前記袋体を取り付け、
前記配管工程において、前記供給管としてヘッダ管及び複数の分岐管を用意し、複数の杭の各々に取り付けられた前記袋体と前記ヘッダ管との間を前記分岐管で接続し、
前記充填材圧入工程において、前記複数の杭の各々に取り付けられた袋体に前記ヘッダ管及び前記分岐管を通じて前記充填材を同時に充填する。
上記構成(4)によれば、複数の杭に取り付けられた複数の袋体に、ヘッダ管及び分岐管を通じて同時に充填材を圧入することで、複数の袋体に充填材を容易に圧入することができる。また、ヘッダ管及び分岐管を通じて同時に充填材を圧入することで、複数の袋体に同じ圧力で充填材を圧入することができる。このため、複数の杭間で地盤反力を均一にすることができ、次の地震時に杭に作用する応力を均一にすることができる。この結果として、杭の耐震性を向上させることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記構成(1)において、
前記充填材圧入工程において、前記杭と地盤との間の隙間にジャッキを用いて充填材を圧入する。
上記構成(5)によれば、ジャッキを用いて充填材を圧入することで、隙間を埋めながら地盤を確実に締め固めることができる。
(6)本発明の少なくとも一実施形態に係る杭基礎構造は、
地盤に埋設された杭と、
前記杭の上端側を囲むように前記杭に取り付けられた状態で地盤に埋設され、充填材の圧入により膨張可能な袋体と、
を備える。
上記構成(6)によれば、杭の上端側を囲むように杭に取り付けられた袋体に充填材を圧入することで、袋体を膨張させることができる。従って、地震により杭と地盤との間に隙間が生じても、袋体に充填材を圧入することにより、隙間を埋めながら杭の周辺の地盤を締め固めることができ、地盤反力を地震前と同程度まで回復させることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記構成(6)において、
前記袋体に充填材を供給するための供給管を更に備える。
上記構成(7)によれば、供給管を通じて袋体に対し充填材を容易に圧入することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記構成(7)において、
複数の前記杭が地盤に埋設され、
前記袋体は前記複数の杭の各々に取り付けられ、
前記供給管は、ヘッダ管及び前記ヘッダ管に接続された複数の枝管を含み、
前記前記ヘッダ管が前記複数の枝管を介して複数の前記袋体と連通している。
上記構成(8)によれば、複数の杭に取り付けられた複数の袋体に、ヘッダ管を通じて同時に充填材を圧入することで、複数の袋体に充填材を容易に圧入することができる。また、ヘッダ管を通じて同時に充填材を圧入することで、複数の袋体に同じ圧力で充填材を圧入することができる。このため、複数の杭間で地盤反力を均一にすることができ、次の地震時に杭に作用する応力を均一にすることができる。この結果として、杭の耐震性を向上させることができる。
(9)本発明の少なくとも一実施形態に係る杭基礎構造は、
地盤に埋設された杭と、
前記杭の頭部との間に開口が存在する状態で前記頭部を囲むように設けられた梁と、
前記開口を閉塞するように前記頭部と前記梁の間に着脱可能に配置された複数の蓋部材と、を備え、
前記開口は、地震により前記杭と地盤の間に生じた隙間に前記地震の後に充填材を圧入可能な大きさを有する。
上記構成(9)によれば、蓋部材を取り外すことで、開口を通じて、杭と地盤との間に生じた隙間に容易に近付くことができる。このため、隙間に充填材を容易に圧入することができ、隙間を埋めながら地盤を締め固めることができる。
(10)本発明の少なくとも一実施形態に係る杭基礎構造は、
地盤に埋設された杭と、
前記杭の上端部を囲み、相互に直交する複数の第1側面を有するパイルキャップと、
前記複数の第1側面から水平方向にそれぞれ延びる複数の梁と、
を備え、
前記パイルキャップは、鉛直軸の周方向にて前記複数の第1側面の間に、前記複数の第1側面の法線方向とは異なる法線方向を有する少なくとも1つの第2側面を更に有する。
上記構成(10)によれば、パイルキャップに第2側面を設けたことで、梁同士の間に位置するパイルキャップの部分の大きさを小さくすることができ、梁同士の間から、杭と地盤との間に生じた隙間に容易に近付くことができる。このため、パイルキャップや梁に対し加工を行わずに、隙間に対し充填材を容易に圧入することができる。
(11)本発明の少なくとも一実施形態に係る杭基礎補修キットは、
地震により杭と地盤の間に生じた隙間に、前記地震の後に圧入可能な杭基礎補修キットであって、
前記杭の外周面の周方向に沿って配列可能な複数のブロックを備える。
上記構成(11)によれば、杭の周りの隙間に複数のブロックを圧入することで、隙間を埋めながら地盤を締め固めることができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記構成(11)において、
前記複数のブロックは、前記杭の外周面の周方向及び前記杭の軸線方向に配列可能な複数のブロックによって構成されている。
上記構成(12)によれば、複数のブロックが杭の軸線方向に配列されるので、1つ1つのブロックを小さくすることができる。このため、作業スペースの天井高にかかわらずに、所望の深さまでブロックを圧入することができる。
(13)幾つかの実施形態では、上記構成(12)において、
前記杭の軸線方向に配列される前記複数のブロックは相互に係合可能である。
上記構成(13)によれば、杭の軸線方向に配列される複数のブロックが相互に係合可能であるので、隙間の深さにかかわらずに、ブロックを隙間に容易に圧入することができる。
(14)幾つかの実施形態では、記構成(11)乃至(13)の何れか1つにおいて、
前記杭の外周面の周方向に配列される前記複数のブロックは相互に連結可能である。
上記構成(14)によれば、杭の外周面の周方向に配列される複数のブロックが相互に連結可能であるので、連結された状態のブロックを圧入することができ、ブロックを隙間に容易に圧入することができる。
(15)幾つかの実施形態では、上記構成(11)乃至(14)の何れか1つにおいて、
前記複数のブロックのうち少なくとも一部は楔形の断面形状を有する。
上記構成(15)によれば、複数のブロックのうち少なくとも1部が楔形の断面形状を有するので、ブロックを隙間に容易に圧入することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、地震によって隙間が生じた杭基礎の地盤反力を地震発生前と同程度まで回復させることが可能な杭基礎補修方法、該方法に用いられる杭基礎補修キット、及び、該方法に適した杭基礎構造が提供される。
本発明の一実施形態に係る構造体の概略的な構成を示す概略的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る杭基礎補修方法の概略的な手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の他の一実施形態に係る杭基礎補修方法の概略的な手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る杭基礎補修方法により、杭と地盤との間の隙間に充填材が圧入された状態を説明するための概略的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る杭基礎構造に適用される袋体を説明するための概略的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る杭基礎構造を説明するための概略的な断面図である。 本発明の他の一実施形態に係る杭基礎構造を説明するための概略的な断面図である。 本発明の他の一実施形態に係る杭基礎構造を説明するための概略的な断面図である。 本発明の他の一実施形態に係る杭基礎構造における、充填材圧入のための配管の構成を説明するための概略的な図である。 本発明の他の一実施形態に係る構造体の概略的な構成を示す概略的な断面図である。 本発明の他の一実施形態に係る杭基礎補修方法により、杭と地盤との間の隙間に充填材が圧入された状態を説明するための概略的な断面図である。 本発明の他の一実施形態に係る杭基礎補修方法により、杭と地盤との間の隙間に充填材が圧入された状態を説明するための概略的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る杭基礎補修キットを概略的に示す斜視図である。 本発明の他の一実施形態に係る杭基礎補修キットを概略的に示す斜視図である。 本発明の他の一実施形態に係る杭基礎補修キットの一部を概略的に示す斜視図である。 本発明の他の一実施形態に係る杭基礎補修キットの一部を概略的に示す斜視図である。 本発明の他の一実施形態に係る杭基礎補修方法により、杭と地盤との間の隙間に充填材が圧入された状態を説明するための概略的な断面図である。 本発明の他の一実施形態に係る杭基礎補修方法により、杭と地盤との間の隙間に充填材が圧入された状態を説明するための概略的な断面図である。 本発明の他の一実施形態に係る杭基礎補修方法により、杭と地盤との間の隙間に充填材が圧入された状態を説明するための概略的な断面図である。 孔に既製杭を埋め込んで構築された杭と地盤との間に生じた隙間を説明するための概略的な断面図である。 本発明の他の一実施形態に係る杭基礎構造における杭頭部周辺の構成を説明するための概略的な斜視図である。 本発明の他の一実施形態に係る杭基礎補修方法により、杭と地盤との間の隙間に充填材が圧入された状態を説明するための概略的な断面図である。 本発明の他の一実施形態に係る杭基礎構造における杭頭部周辺の構成を説明するための概略的な斜視図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、構造体1の概略的な構成を示す図である。構造体1は、地盤に埋設された杭基礎構造(下部構造)3と、杭基礎構造3を介して地盤によって支持された上部構造5とによって構成されている。杭基礎構造3は、地盤に並列に埋設された複数の杭6と、複数の杭6の上端部(頭部)を相互に連結するための連結体8とを有する。連結体8は、複数の杭6の頭部の間を延び、複数の杭6の間における水平方向の変位を揃える作用を有する。
図2は、本発明の少なくとも一実施形態に係る杭基礎補修方法の概略的な手順を示すフローチャートである。図2に示したように、杭基礎補修方法は、地震により杭6と地盤の間に生じた隙間に、地震の後に充填材を圧入する充填材圧入工程S10を有している。
ここで、図4、図11、図12、図17〜図19及び図22は、充填材圧入工程S10によって、地震により生じた杭6と地盤の隙間に充填材10が圧入された状態を説明するための概略的な断面図である。
上記杭基礎補修方法によれば、地震により杭6と地盤との間に生じた隙間に、充填材10を圧入することにより、隙間が埋められるのみならず杭6の周辺の地盤が締め固められ、地盤反力を地震前と同程度以上まで回復させることができる。
図3は、幾つかの実施形態に係る杭基礎補修方法の概略的な手順を示すフローチャートである。図3に示した杭基礎補修方法は、袋体取り付け工程S12と、杭設置工程S14と、配管工程S16とを更に備えている。
図5は、袋体取り付け工程S12を説明するための図である。図5に示したように、袋体取り付け工程S12では、杭6の一端側に、充填材10が圧入されることにより膨張可能な少なくとも1つの袋体14が取り付けられる。
袋体14は、杭6の一端側を囲むように設けられ、充填材10の注入口16を有する。袋体14は、例えば、樹脂製のシート18によって構成され、シート18が、杭6の軸線方向に離間した2箇所で、固定部材20によって杭6に固定される。
杭設置工程S14では、図6〜図8及び図10に示したように、袋体14が地中に埋設されるように杭6が設置される。杭6の設置直後、袋体14には充填材10は充填されておらず、袋体14は膨張していない。
配管工程S16では、図4、図7、図8及び図10に示したように、袋体14に充填材10を供給するための供給管22を配管する。
そして、充填材圧入工程S10において、供給管22を通じて袋体14に充填材10を供給し、袋体14を膨張させる。
上記した杭基礎補修方法によれば、杭6に取り付けた袋体14に充填材10を圧入して膨張させることで、膨張した袋体14によって隙間を埋めるとともに地盤を締め固めることができる。
幾つかの実施形態では、袋体14に充填される充填材10は、流動性を有し、袋体14に圧入後に硬化可能であり、硬化後の硬さ(弾性係数及び一軸圧縮強度)が地盤よりも大きい。このような充填材10として、例えば、モルタル、ソイルセメント、セメントミルク、又は、生コンクリート等を用いることができる。
幾つかの実施形態では、袋体取り付け工程S12において、図5に示したように複数の袋体14を杭6に同心上に取り付ける。そして、充填材圧入工程S10において複数の袋体14のうち何れか1つに充填材10を圧入する。
上記構成によれば、杭6に複数の袋体14が同心上に取り付けられ、充填材圧入工程S10で1つの袋体14に充填材10を圧入するので、他の袋体14は未使用のまま残される。従って、次の地震により再度隙間が発生したときに、未使用の袋体14を膨張させ、隙間を埋めながら地盤を再度締め固めることができる。このため、地震が繰り返し発生しても、地盤反力を維持することができる。
幾つかの実施形態では、複数の袋体14が杭6に同心上に取り付けられているときに、内側の袋体14から順に充填材10が圧入される。
図9及び図10は、幾つかの実施形態に係る杭基礎補修方法を説明するための図である。図9及び図10に示したように、幾つかの実施形態では、袋体取り付け工程S12において、複数の杭6の各々に袋体14を取り付ける。
そして、配管工程S16において、供給管22としてヘッダ管24及び複数の分岐管26を用意し、複数の杭6の各々に取り付けられた袋体14とヘッダ管24とを分岐管26で接続する。
それから、充填材圧入工程S10において、複数の杭6の各々に取り付けられた袋体14にヘッダ管24及び分岐管26を通じて充填材10を同時に充填する。
上記構成によれば、複数の杭6に取り付けられた複数の袋体14に、ヘッダ管24及び分岐管26を通じて同時に充填材を圧入することで、複数の袋体14に充填材10を容易に圧入することができる。また、ヘッダ管24及び分岐管26を通じて同時に充填材10を圧入することで、複数の袋体14に同じ圧力で充填材10を圧入することができる。このため、複数の杭6間で地盤反力を均一にすることができ、次の地震時に複数の杭6に作用する応力を均一にすることができる。この結果として、杭6の耐震性を向上させることができる。
幾つかの実施形態では、図9に示したように、充填材10は圧送装置28によって袋体14に圧入される。例えば、圧送装置28はセメントミルク圧送装置である。
幾つかの実施形態では、図9に示したように、供給管22内における充填材10の圧力を測定する圧力計30が供給管22に取り付けられる。例えば、圧力計30はヘッダ管24に取り付けられる。
上記した構成によれば、圧力計30によって測定された充填材10の圧力に基づいて、充填材圧入工程S10の終了時期を判定することができる。すなわち、充填材10の圧力が予め設定された閾値を超えたときに、隙間に充填材10が十分に圧入され、周辺の地盤が締め固められたとみなして、充填材圧入工程S10を終了することができる。
幾つかの実施形態では、図9に示したように、圧送装置28又は供給管22に、充填材10の流量を測定可能な流量計32が設けられる。
上記した構成によれば、流量計32によって測定された充填材10の流量の積算値に基づいて、充填材圧入工程S10の終了時期を判定することができる。すなわち、充填材10の流量の積算値が予め設定された閾値を超えたときに、隙間に充填材10が十分に圧入され、周辺の地盤が締め固められたとみなして、充填材圧入工程S10を終了することができる。
幾つかの実施形態では、図9に示したように、圧送装置28を制御するための制御装置34が、圧送装置28と一体又は別体に設けられる。
上記した構成によれば、制御装置34は、圧力計30によって測定された充填材10の圧力に基づいて、充填材圧入工程S10の終了時期を判定し、圧送装置28を停止させることができる。あるいは、制御装置34は、流量計32によって測定された充填材10の流量の積算値に基づいて、充填材圧入工程S10の終了時期を判定し、圧送装置28を停止させることができる。また、制御装置34は、圧力計30によって測定された充填材10の圧力及び流量計32によって測定された充填材10の流量の積算値に基づいて、充填材圧入工程S10の終了時期を判定し、圧送装置28を停止させることができる。
なお、単位時間当たりの充填材10の流量が既知であれば、圧送時間を計測するタイマーによって圧送時間を計測し、圧送時間に基づいて充填材圧入工程S10の終了時期を判定してもよい。
幾つかの実施形態では、図11、図12及び図17に示したように、地震により生じた杭6と地盤との間の隙間に、ジャッキ36を用いて充填材10を圧入する。
上記構成によれば、ジャッキ36を用いて充填材10を圧入することで、隙間を埋めながら地盤を確実に締め固めることができる。
幾つかの実施形態では、図11及び図17に示したように、充填材10の全部又は一部は、砂、砂利又はドライモルタル等の粒状物によって構成される。
幾つかの実施形態では、図12、図17〜図19及び図22に示したように、充填材10の全部又は一部は、複数のブロック38によって構成される。
ブロック38は、周辺の地盤よりも硬さ(弾性係数及び一軸圧縮強度)が大きい材料、例えば木材、樹脂、コンクリート又は金属等によって構成されている。
幾つかの実施形態では、図13及び図14に示したように、複数のブロック38は、杭6の周方向に配列されて環形状をなし、杭6を囲むことができる。杭6の周方向でのブロック38の数(分割数)は、特に限定されることはなく、2つ以上であればよい。
幾つかの実施形態では、複数のブロック38のうち一部又は全部は、図15に示したように楔形の断面形状を有する。
地震時の杭6の水平方向での変位量は上方ほど大きく、地震によって杭6と地盤との間に生じる隙間は、上方に近付くほど大きくなる。このため、上記構成のようにブロック38が楔形の断面形状を有していれば、ブロック38によって隙間を適切に埋めることができる。また、ブロック38が楔形の断面形状を有していれば、圧入のための荷重が過度に大きくなることはなく、隙間に対しブロック38を容易に圧入することができる。
幾つかの実施形態では、図13に示したように、杭6の周方向に配列されたブロック38同士は連結可能である。
上記構成によれば、環状に配列されたブロック38を圧入するときに、ブロック38が相互に連結されているので、ブロック38の姿勢が安定し、ブロック38が杭6に沿って円滑に下降することができる。このため、隙間に対しブロック38を容易に圧入することができる。
幾つかの実施形態では、図13に示したように、複数のブロック38はボルトによって相互に締結される。
幾つかの実施形態では、図12、図17〜図19及び図22に示したように、複数のブロック38は、杭6の軸線方向に配列される。
上記構成によれば、複数のブロック38が杭6の軸線方向に配列されるので、1つ1つのブロック38を小さくすることができる。このため、作業スペースの天井高にかかわらずに、所望の深さまでブロック38を圧入することができる。例えば作業スペースは、杭基礎構造3と上部構造5との間に設けられるメンテナンスピットである。詳細は後述する。
幾つかの実施形態では、複数のブロック38は杭6の軸線方向に配列され、図12、図17〜図19及び図22に示したように、先に圧入されるブロック38の方が、後から圧入されるブロック38よりも薄い。
杭6と地盤との間に形成される隙間は、深くなるほど徐々に狭くなる。上記構成によれば、先に圧入されるブロック38の方が薄いことで、隙間の幅に応じた適切な厚さのブロック38を圧入することができ、所望の深さまでブロック38を容易に圧入することができる。
幾つかの実施形態では、図16に示したように、杭6の軸線方向に配列される複数のブロック38は相互に係合可能である。
上記構成によれば、杭6の軸線方向に配列される複数のブロック38が相互に係合可能であるので、上方に位置するブロック38に荷重を加えたときに、下方に位置するブロック38まで荷重が確実に伝わる。このため隙間が深くても、隙間に対し複数のブロック38を容易に圧入することができる。
幾つかの実施形態では、図16に示したように、杭6の軸線方向にブロック38を係合するために、各ブロック38には凸部40と、凸部40を受け入れ可能な凹部42が設けられている。
幾つかの実施形態では、図16に示したように、凸部40は2つ以上のピン44によって構成され、凹部42はピン44を受け入れ可能な孔46によって構成されている。
幾つかの実施形態では、図17に示したように、充填材10は、粒状物とブロック38によって構成される。
幾つかの実施形態では、図17に示したように、充填材10は、粒状物とブロック38によって構成され、隙間の深い領域に粒状物が圧入され、隙間の浅い領域にブロック38が圧入される。
この構成によれば、粒状物及びブロック38によって、隙間をもれなく埋めることができる。
幾つかの実施形態では、膨張した袋体14、圧入された粒状物、或いは、圧入されたブロック38と地盤との間に地震によって新しく隙間が生じたときに、新しくできた隙間に、粒状物及びブロック38のうち一方又は両方が圧入される。
この構成によれば、地震が繰り返し起こることによって、再度隙間が発生したとしても、隙間に対し粒状物及びブロック38のうち一方又は両方を圧入することによって、隙間を埋めて、地盤反力を回復させることができる。
ここで、図20に示したように、杭6が予め形成された孔に埋め込まれる既製杭の場合、杭6の周囲が硬化したソイルセメントやセメントミルクからなる接着層48によって覆われていることがある。幾つかの実施形態では、図18に示したように、接着層48の外側に充填材10が圧入される。幾つかの実施形態では、図19に示したように、接着層48の内側に充填材10が圧入される。
また、図20に示したように、接着層48には亀裂が生じていることがある。幾つかの実施形態では、亀裂に粒状物を充填し、接着層48の硬さを増大させる。
幾つかの実施形態では、接着層48の亀裂に粒状物としてドライモルタルを充填し、接着層48の強度を増大させる。
幾つかの実施形態では、接着層48の亀裂に粒状物を充填しながら、接着層48の内側又は外側に充填材10を圧入する。
幾つかの実施形態では、接着層48を粉砕して粒状物にし、該粒状物によって隙間の深い領域を埋めながら、隙間の浅い領域に充填材10を圧入する。
幾つかの実施形態では、杭基礎構造3は、図10に示したように、上部構造5として、橋梁等を支持するように構成される場合がある。この場合、杭6の頭部を連結する連結体8は、フーチング50によって構成される。
幾つかの実施形態では、図10に示したように、供給管22としてのヘッダ管24及び分岐管26は、フーチング50の内部又はフーチング50の表面に沿って設けられる。
幾つかの実施形態では、杭基礎構造3は、図4、図6、図7、図11、図12、図17〜図19及び図22に示したように、免震装置52を介して上部構造5を支持するように構成された免震建物杭基礎である。
幾つかの実施形態では、杭基礎構造3は、図4、図6、図11、図12、及び、図17〜図19に示したように、杭6の頭部の上に免震装置52が配置された杭頭免震構造を有する。杭頭免震構造では、杭6の頭部を連結する連結体8は、鉄筋コンクリートからなる梁(扁平梁)54によって構成される。
幾つかの実施形態では、図4、図6、図11、図12、及び、図17〜図19に示したように、杭基礎構造3は、地盤に埋設された杭6と、杭6の頭部との間に開口56が存在する状態で杭6の頭部を囲むように設けられた梁54と、開口56を閉塞するように杭6の頭部と梁54の間に着脱可能に配置された複数の蓋部材58と、を備える。そして、開口56は、地震により杭6と地盤の間に生じた隙間に地震の後に充填材10を圧入可能な大きさを有する。
上記構成によれば、蓋部材58を取り外すことで、開口56を通じて、杭6と地盤との間に生じた隙間に容易に近付くことができる。例えば、開口56を通じてジャッキ36を配置すれば、ジャッキ36は上部構造5から圧入のための反力を得ることができる。また例えば、開口56を通じて袋体14に供給管22を着脱自在に接続することができる。このため、隙間に充填材10を容易に圧入することができ、隙間を埋めながら地盤を締め固めることができる。
ここで、杭6と地盤の間に生じる隙間の幅Wは例えば10cm程度である。充填材10がブロック38によって構成されている場合、ブロック38は隙間の幅Wよりも大きな厚さを有する。幾つかの実施形態では、開口56の幅Wは、5cm以上50cm以下に設定される。なお、開口56の幅Wとは、図21に示したように、杭6の径方向での開口56の長さである。
幾つかの実施形態では、複数の蓋部材58は、図21に示したように、全体として環形状を有し、杭6と梁54の隙間を埋めるように配置される。従って、複数の蓋部材58が梁54とともに、連結体8を構成する。ただし、蓋部材58は全体として環形状を有していなくてもよい。
幾つかの実施形態では、複数の蓋部材58は梁54よりも硬く、高い弾性係数を有する。例えば複数の蓋部材58は、コンクリートや金属によって構成される。
幾つかの実施形態では、梁54が杭6に密着するように設けられている。この場合、杭基礎構造3の補修のために、杭6周辺の梁54の部分、換言すれば連結体8の一部を撤去し、杭6と地盤との間の隙間に近付く。隙間に充填材10を充填後、撤去した連結体8の部分を補修する。
幾つかの実施形態では、杭基礎構造3は、図7及び図22に示したように、基礎免震構造を有している。基礎免震構造では、杭6の上端部(頭部)がコンクリート製のブロック(パイルキャップ)60によって覆われる。そして、パイルキャップ60の複数の側面64から水平方向に沿って複数の梁(地中梁)62がそれぞれ延びている。基礎免震構造の杭基礎構造3では、パイルキャップ60及び地中梁62が連結体8を構成する。基礎免震構造の地中梁62は、通常、杭頭免震構造の扁平梁54よりも大きな断面積を有し、高い剛性を有する。
幾つかの実施形態では、杭基礎構造3は、図8及び図10に示したように、免震装置を有さない通常の杭基礎構造である。通常の杭基礎構造では、杭基礎構造3の連結体8と上部構造5が一体に形成される。
幾つかの実施形態では、図7、図8及び図10に示したように、袋体14に充填材10を供給するための供給管22の少なくとも一部が、連結体8の内部又は表面に沿って配置される。
幾つかの実施形態では、供給管22の少なくとも一部が連結体8の内部を延びており、供給管22の少なくとも一部が、連結体8を構築する前に配管される。例えば、連結体8を構築するための生コンクリートを打設する前に、供給管22の少なくとも一部が配管される。
幾つかの実施形態では、図22及び図23に示したように、杭基礎構造3は、杭6と、杭6の上端部を囲み、相互に直交する複数の側面を有するコンクリート製のブロック60と、複数の側面(第1側面)64から水平方向にそれぞれ延びる複数の梁(地中梁)62と、を備える。そして、コンクリート製のブロック60は、鉛直軸の周方向にて複数の第1側面64の間に、複数の第1側面64の法線方向とは異なる法線方向を有する少なくとも1つの側面(第2側面)66を更に有する。
上記構成によれば、ブロック60に第2側面66を設けたことで、杭6の周方向にて梁62同士の間に位置するブロック60の部分の大きさを小さくすることができ、梁62同士の間から、杭6と地盤との間に生じた隙間に容易に近付くことができる。このため、ブロック60や梁62に対し加工を行わずに、隙間に対し充填材10を容易に圧入することができる。ブロック60の一部は隙間を覆っているので、例えばブロック60の下にジャッキ36を配置すれば、ブロック60から圧入のための反力を得ることができる。
幾つかの実施形態では、複数の杭6は場所打ち杭又は既製杭である。
幾つかの実施形態では、杭6としての既製杭は予め掘削された孔に埋め込まれる。
幾つかの実施形態では、杭6としての既製杭は、孔の掘削前又は孔の掘削と並行して、地盤に打ち込まれるか又は圧入される。
幾つかの実施形態では、充填材10が地表面から10m以下の深さまで圧入される。
例えば、場所打ち杭の場合、孔の真円度が低く、地震により生じる隙間の幅が周方向にばらつくことがある。幾つかの実施形態では、隙間の幅が周方向に異なる場合、隙間の幅に応じて厚さの異なるブロック38が圧入される。
幾つかの実施形態では、隙間の幅が周方向に異なる場合、周方向にて4つ以上のブロック38が圧入される。
最後に、本発明は上述した幾つかの実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 構造体
3 杭基礎構造(下部構造)
5 上部構造
6 杭
8 連結体
10 充填材
14 袋体
16 注入口
18 シート
20 固定部材
22 供給管
24 ヘッダ管
26 分岐管
28 圧送装置
30 圧力計
32 流量計
34 制御装置
36 ジャッキ
38 ブロック
40 凸部
42 凹部
44 ピン
46 孔
48 接着層
50 フーチング
52 免震装置
54 梁(扁平梁)
56 開口
58 蓋部材
60 ブロック(パイルキャップ)
62 梁(地中梁)
64 第1側面
66 第2側面

Claims (15)

  1. 地震により杭と地盤の間に生じた隙間に、前記地震の後に充填材を圧入する充填材圧入工程を備えることを特徴とする杭基礎補修方法。
  2. 前記杭の一端側に、前記充填材が圧入されることにより膨張可能な袋体を取り付ける袋体取り付け工程と、
    前記袋体が地中に埋設されるように前記杭を設置する杭設置工程と、
    前記袋体に充填材を供給するための供給管を配管する配管工程と、
    を更に備え、
    前記充填材圧入工程において、前記供給管を通じて前記袋体に前記充填材を供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載の杭基礎補修方法。
  3. 前記袋体取り付け工程において複数の前記袋体を前記杭に同心上に取り付け、
    前記充填材圧入工程において前記複数の袋体のうち何れか1つに前記充填材を圧入する
    ことを特徴とする請求項2に記載の杭基礎補修方法。
  4. 前記袋体取り付け工程において、複数の前記杭の各々に前記袋体を取り付け、
    前記配管工程において、前記供給管としてヘッダ管及び複数の分岐管を用意し、複数の杭の各々に取り付けられた前記袋体と前記ヘッダ管との間を前記分岐管で接続し、
    前記充填材圧入工程において、前記複数の杭の各々に取り付けられた袋体に前記ヘッダ管及び前記分岐管を通じて前記充填材を同時に充填する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の杭基礎補修方法。
  5. 前記充填材圧入工程において、前記杭と地盤との間の隙間にジャッキを用いて充填材を圧入する
    ことを特徴とする請求項1に記載の杭基礎補修方法。
  6. 地盤に埋設された杭と、
    前記杭の上端側を囲むように前記杭に取り付けられた状態で地盤に埋設され、充填材の圧入により膨張可能な袋体と、
    を備えることを特徴とする杭基礎構造。
  7. 前記袋体に充填材を供給するための供給管を更に備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の杭基礎構造。
  8. 複数の前記杭が地盤に埋設され、
    前記袋体は前記複数の杭の各々に取り付けられ、
    前記供給管は、ヘッダ管及び前記ヘッダ管に接続された複数の枝管を含み、
    前記前記ヘッダ管が前記複数の枝管を介して複数の前記袋体と連通している
    ことを特徴とする請求項7に記載の杭基礎構造。
  9. 地盤に埋設された杭と、
    前記杭の頭部との間に開口が存在する状態で前記頭部を囲むように設けられた梁と、
    前記開口を閉塞するように前記頭部と前記梁の間に着脱可能に配置された複数の蓋部材と、を備え、
    前記開口は、地震により前記杭と地盤の間に生じた隙間に前記地震の後に充填材を圧入可能な大きさを有する
    ことを特徴とする杭基礎構造。
  10. 地盤に埋設された杭と、
    前記杭の上端部を囲み、相互に直交する複数の第1側面を有するパイルキャップと、
    前記複数の第1側面から水平方向にそれぞれ延びる複数の梁と、を備え、
    前記パイルキャップは、鉛直軸の周方向にて前記複数の第1側面の間に、前記複数の第1側面の法線方向とは異なる法線方向を有する少なくとも1つの第2側面を更に有する
    ことを特徴とする杭基礎構造。
  11. 地震により杭と地盤の間に生じた隙間に、前記地震の後に圧入可能な杭基礎補修キットであって、
    前記杭の外周面の周方向に沿って配列可能な複数のブロックを備える
    ことを特徴とする杭基礎補修キット。
  12. 前記複数のブロックは、前記杭の外周面の周方向及び前記杭の軸線方向に配列可能な複数のブロックによって構成されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の杭基礎補修キット。
  13. 前記杭の軸線方向に配列される前記複数のブロックは相互に係合可能である
    ことを特徴とする請求項12に記載の杭基礎補修キット。
  14. 前記杭の外周面の周方向に配列される前記複数のブロックは相互に連結可能である
    ことを特徴とする請求項11乃至13の何れか1項に記載の杭基礎補修キット。
  15. 前記複数のブロックのうち少なくとも一部は楔形の断面形状を有する
    ことを特徴とする請求11乃至14の何れか1項に記載の杭基礎補修キット。
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