JP2016185415A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2016185415A
JP2016185415A JP2016151136A JP2016151136A JP2016185415A JP 2016185415 A JP2016185415 A JP 2016185415A JP 2016151136 A JP2016151136 A JP 2016151136A JP 2016151136 A JP2016151136 A JP 2016151136A JP 2016185415 A JP2016185415 A JP 2016185415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
reel
stop
game
rotating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016151136A
Other languages
English (en)
Inventor
大地 山根
Daichi Yamane
大地 山根
伸樹 勝又
Nobuki Katsumata
伸樹 勝又
拓士 井川
Takushi Igawa
拓士 井川
正和 藤原
Masakazu Fujiwara
正和 藤原
大輔 河江
Daisuke Kawae
大輔 河江
宏範 竹本
Hironori Takemoto
宏範 竹本
正吾 北
Shogo Kita
正吾 北
恭弘 工藤
Kiyohiro Kudo
恭弘 工藤
将廣 三輪
Masahiro Miwa
将廣 三輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympia KK
Original Assignee
Olympia KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympia KK filed Critical Olympia KK
Priority to JP2016151136A priority Critical patent/JP2016185415A/ja
Publication of JP2016185415A publication Critical patent/JP2016185415A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)
  • Game Rules And Presentations Of Slot Machines (AREA)

Abstract

【課題】回胴式遊技機において、遊技中に発生する回胴演出の一部、特に回胴回転開始時の挙動を、演出であるのか通常の回転であるのか見分けが付かないようにして、演出の興趣を増加させる。【解決手段】モータ制御手段(125)は、回胴演出が行われない通常回転時において、ストップスイッチ(50)の停止操作に基づく回転リール(40)の停止時には、対応する前記駆動モータ(M1〜M3)に対して停止信号を所定時間出力する。モータ制御手段(125)は、回胴演出が行われる回胴演出実行時において、回転中の回転リール(40)を停止させた直後に振動動作を行わせる場合には、回転リール(40)を停止させるために対応する駆動モータ(M1〜M3)に対して停止信号を出力するものの、停止した直後に振動動作を開始させる。【選択図】図6

Description

この発明は、役抽選を行い、スタートスイッチの操作により回転リールなどの図柄表示手段が変動し、ストップスイッチの操作によってそれらの変動を停止させるようにした遊技機に関するものである。
この種の遊技機、例えばスロットマシンにおいては、種々の態様で当選の報知演出が行われるように形成されている。その中でも、回転リールを用いた演出(回胴演出)として、特許文献1には、回転リールを逆回転させることが開示されている。また、特許文献2には、リールの回転開始後に、一時停止させたり回転速度を変更したりして、当選報知を行うようにしている遊技機が開示されている。
特開2008−80156号公報 特開2010−137112号公報
上記したような、回転リールの逆回転や回転中の一時停止は、通常の挙動と異なることが一見して明らかであるため、遊技者はそれが回胴演出であることを容易に見分けることができる。しかし、そのようなあからさまな演出も、最初は遊技者の意表を突くが、慣れてくると遊技者は飽きてしまい、強い印象を与えなくなってしまう。
そこで本願発明は、回胴式遊技機において、遊技中に発生する回胴演出の一部、特に回胴回転開始時の挙動を、演出であるのか通常の回転であるのか見分けが付かないようにして、演出の興趣を増加させることを目的とする。
本発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
複数の駆動モータ(リールモータM1、M2、M3)にそれぞれ軸着され、表面に複数の図柄が表示された複数の回転リール(40)と、前記回転リール(40)を回転開始させるためのスタートスイッチ(30)と、回転中の前記回転リール(40)を個々に停止させるためのストップスイッチ(50)と、前記スタートスイッチ(30)及びストップスイッチ(50)の操作に基づき、前記各駆動モータ(M1〜M3)の駆動及び駆動停止を制御して前記回転リール(40)を回転又は回転停止させるためのモータ制御手段(125)と、を少なくとも備え、前記スタートスイッチ(30)の操作後、前記駆動モータ(M1〜M3)が駆動開始し、あらかじめ設定された停止可能要件が満たされた後に前記ストップスイッチ(50)の操作を有効とし、前記スタートスイッチ(30)の操作後、前記ストップスイッチ(50)の操作を有効とするまでの間に、前記回転リール(40)の回転態様による回胴演出を実行可能に形成された遊技機において、前記モータ制御手段(125)は、前記ストップスイッチ(50)の停止操作に基づく前記回転リール(40)の停止時には、対応する前記駆動モータ(M1〜M3)に対して停止信号を所定時間出力し、前記回胴演出が行われる回胴演出実行時において、回転中の前記回転リール(40)を停止させた直後に振動動作を行わせる場合には、前記回転リール(40)を停止させるために対応する前記駆動モータ(M1〜M3)に対して前記停止信号を出力するものの、停止した直後に振動動作を開始させることを特徴とする。
(他の発明)
また、本発明は上記した請求項に記載の発明の他、以下の特徴を備える他の発明も含まれる。すなわち、複数の駆動モータ(リールモータM1、M2、M3)にそれぞれ軸着され、表面に複数の図柄が表示された複数の回転リール(40)と、前記回転リール(40)を回転開始させるためのスタートスイッチ(30)と、回転中の前記回転リール(40)を個々に停止させるためのストップスイッチ(50)と、複数の図柄の組み合わせからなる役について当選か否かの役抽選を行うための当選抽選手段(100)と、前記スタートスイッチ(30)及びストップスイッチ(50)の操作に基づき、前記各駆動モータ(M1〜M3)の駆動及び駆動停止を制御して前記回転リール(40)を回転又は回転停止させるためのモータ制御手段(125)とを少なくとも備え、前記スタートスイッチ(30)の操作後、前記駆動モータ(M1〜M3)が駆動開始し、あらかじめ設定された停止可能要件が満たされた後に前記ストップスイッチ(50)の操作を有効とし、前記ストップスイッチ(50)の操作に基づき回転停止した前記複数の回転リール(40)の停止図柄が、あらかじめ定められた組合せとなった場合に、所定の利益が付与されるとともに、前記スタートスイッチ(30)の操作後、前記ストップスイッチ(50)の操作を有効とするまでの間に、前記回転リール(40)の回転態様による回胴演出を実行可能に形成された遊技機に係る。
本発明に係る遊技機は、スロットマシンやパロット遊技機とすることができ、上記構成の他にも、入賞時に遊技媒体を払い出すための払い出し装置(ホッパーユニット65)その他の構成部品を備えていてもよい。なお、「遊技媒体」とは、遊技に使用するメダルや遊技球(パチンコ球)、コインなどを含むものである。
前記モータ制御手段(125)は、スタートスイッチ(30)の操作信号受信を契機に、複数の駆動モータ(M1〜M3)にそれぞれ駆動信号を出力して、回転リール(40)の回転速度が一定になるまで駆動モータを加速回転させ、その後は一定速度を保ったまま駆動モータ(M1〜M3)を回転させることができるものである。また、ストップスイッチ(50)の操作信号受信を契機に、対応する駆動モータ(M1〜M3)にそれぞれ駆動停止信号を出力して、回転リール(40)の回転を停止させるものである。この際、役抽選の結果が「ハズレ」の場合にはいかなる当選図柄も有効ライン上に揃わないように、役抽選の結果が所定の役に当選(当たり)の場合には当該当選図柄が極力有効ライン上に揃うように、各駆動モータに駆動停止信号を出力する時間を遅らせる制御を行うものである。
ここで、「あらかじめ設定された停止可能要件」とは、例えば、所定の遊技制限時間(いわゆるウエイト時間)が経過していることや、回転リール(40)の回転速度があらかじめ定められた定常回転速度に達したことや、回転リール(40)の図柄の現在位置(回転リール(40)の回転角度)を把握するための位置確認ができたことなどが含まれる。
また、「所定の利益が付与される」とは、入賞による遊技媒体の払い出しや、次遊技を遊技媒体の投入無しで実行可能とする(再遊技)ことや、有利遊技(ボーナスゲーム)に移行することが含まれる。
そして、本発明においては、前記モータ制御手段(125)は、前記回胴演出が行われない通常回転時においては、前記スタートスイッチ(30)の操作後、通常回転の開始に必要な設定を行い、あらかじめ定められた通常回転制御データに基づき前記駆動モータ(M1〜M3)を制御して通常回転を行わせ、前記停止可能要件が満たされていることを条件に前記ストップスイッチ(50)の操作を有効とし、前記回胴演出が行われる回胴演出実行時においては、前記スタートスイッチ(30)の操作後、回胴演出の開始に必要な設定を行い、あらかじめ定められた回胴演出制御データに基づき前記駆動モータ(M1〜M3)を制御して、前記回転リール(40)の挙動が前記通常回転と同様である擬似通常回転を行わせる。そして、前記擬似通常回転の終了後に、前記通常回転の開始に必要な設定を行い、前記通常回転制御データに基づき前記駆動モータ(M1〜M3)を制御して通常回転を行わせ、前記停止可能要件が満たされていることを条件に前記ストップスイッチ(50)の操作を有効とすることを特徴とする。
ここで、「通常回転の開始に必要な設定」とは、駆動モータ(M1〜M3)を駆動させるための制御データとして通常回転制御データを取得することが含まれ、所定のデータの初期化などその他の処理が含まれる。同様に、「回胴演出の開始に必要な設定」とは、駆動モータ(M1〜M3)を駆動させるための制御データとして回胴演出制御データを取得することが含まれ、所定のデータの初期化などその他の処理が含まれる。
また、前記擬似通常回転の「回転リール(40)の挙動が前記通常回転と同様」とは、回転リール(40)の加速状態や回転状態が、通常回転とほぼ同一という意味であり、厳密には同一でないということである。具体的には、通常回転制御データと、回胴演出制御データの内容はそれぞれ異なっているが、その違いは、前記したようなほぼ同一の挙動を生じさせるようにプログラムされているということである。
(作用)
本発明においては、例えば役抽選の結果、所定の役が当選した場合などに、回胴演出を実行するか否かが決定される。そして、回胴演出を実行しない場合には、スタート操作後、通常回転制御データに基づき駆動モータ(M1〜M3)が駆動開始して、回転リール(40)が通常の挙動で回転開始する。すなわち、あらかじめ定められた方向にあらかじめ定められた加速度で加速し、あらかじめ定められた定常回転速度に達したら、定常回転速度を保持して回転する。
一方、回胴演出を実行する場合には、スタート操作後、駆動モータ(M1〜M3)を駆動させるための制御データとして回胴演出制御データが設定され、回胴演出制御データに基づき駆動モータ(M1〜M3)が駆動開始する。このときの回転リール(40)挙動は、通常回転とほとんど見分けが付かないものである。しかし、制御データが違うので、その違いが回転に影響を与え、遊技者によっては、その僅かな違いを看破できる場合もある。
本発明によれば、少なくとも回転リール(40)の回転開始時の挙動が、通常と異なるかどうか見分けられるか否かで、報知の利益を享受できるかどうかが変わってくる。従って、遊技者は以前にも増して、リールの挙動に注意を払い、漫然と遊技を行うことがなくなる。
また、本発明は上記した他の発明の特徴点に加え、以下の特徴を備えていてもよい。すなわち、前記回胴演出制御データは、前記擬似通常回転を行わせることができるとともに、前記回転リール(40)の挙動が前記通常回転とも前記擬似通常回転とも明らかに異なる回胴演出回転を行わせることができるように形成されている。そして、前記モータ制御手段(125)は、前記回胴演出実行時においては、前記回胴演出制御データに基づき前記駆動モータを制御して、前記擬似通常回転の終了後に、前記回胴演出回転を行わせ、前記回胴演出回転の終了後に前記通常回転の開始に必要な設定を行い、前記通常回転制御データに基づき前記駆動モータ(M1〜M3)を制御して通常回転を行わせ、前記停止可能要件が満たされていることを条件に前記ストップスイッチ(50)の操作を有効とすることを特徴とする。
本発明は、単一の回胴演出制御データにより、通常回転を模した擬似通常回転と、本来的な回胴演出の態様で回転リール(40)を回転させる回胴演出回転とを、連続して実行可能としたものである。
本発明においては、回転リール(40)の回転開始時においては、リールの挙動は通常回転と同様であるが、その後、明らかに通常と異なる挙動が行われる。例えば回転リール(40)が停止操作によらず停止したり、振動したり、逆回転したりする。
本発明によれば、擬似通常回転の後に回胴演出回転が実行されるので、通常のスタートだと思って遊技をしている遊技者を驚かせることができ、回胴演出回転にインパクトを与えることができる。
また、本発明は上記した他の発明の特徴点に加え、以下の特徴を備えていてもよい。すなわち、前記回胴演出制御データにおいては、前記回胴演出実行時において、前記回転リール(40)が回転開始してから、前記擬似通常回転を経て前記回胴演出回転が開始されるまでの時間が、前記通常回転において前記回転リール(40)が回転開始してから前記ストップスイッチ(50)の操作が有効となるまでの最短時間と最長時間の間に含まれる時間となるように設定されていることを特徴とする。
ここで、通常回転において回転リール(40)が回転開始してから前記ストップスイッチ(50)の操作が有効となるまでの「最短時間」又は「最長時間」とは、前記回転リール(40)に表示されている図柄の現在位置を特定可能となるまでの時間とすることができ、具体的には、回転リール(40)の回転角度を把握するためのスタートインデックスが、全ての回転リール(40)についてインデックスセンサによって検知されるまでの最短時間、又は最長時間である。これらの時間は、回転リール(40)の停止時にスタートインデックスがどこにあったかにより変わってくるが、最大回転リール(40)が1回転するまでの時間である。
本発明によれば、回転リール(40)の回転開始後、回胴演出回転が開始されるまでの時間が、通常回転時に停止操作が可能となるまでの想定時間の範囲内となるので、遊技者が擬似通常回転に気づかない場合には、普段のタイミングで停止操作をしようとしたときに回胴演出回転が開始されることとなる。このため、通常のスタートだと思って遊技をしている遊技者をさらに驚かせることができ、演出の興趣を高めることができる。
また、本発明は上記した他の発明の特徴点に加え、以下の特徴を備えていてもよい。すなわち、前記駆動モータ(M1〜M3)はステッピングモータであり、前記通常回転制御データに基づく通常回転時と、前記回胴演出制御データに基づく少なくとも前記擬似通常回転時とでは、前記ステッピングモータを励磁させる励磁方式が異なるように形成されていることを特徴とする。
本発明は、通常回転制御データと回胴演出制御データの違いを、ステッピングモータのコイルを励磁させるときの励磁方式の違いに限定したものである。すなわち、通常回転制御データによれば、所定の励磁方式、例えば4相のコイルを1−2相励磁で励磁させて駆動モータ(M1〜M3)を駆動させ、回胴演出制御データによれば、前記所定の励磁方式とは異なる励磁方式、例えば4相のコイルを2相励磁で励磁させて駆動モータ(M1〜M3)を駆動させる。
ここで、「少なくとも前記擬似通常回転時」としたのは、回胴演出回転時においても、通常回転時と異なる励磁方式を採用してもよいことを意味し、本発明における「擬似通常回転時」には、態様の異なる擬似通常回転のうちの一部についても含まれる。例えば、擬似通常回転が、加速後に一定速度を保つという態様である場合に、駆動モータ(M1〜M3)の加速駆動中のみ、通常回転時と異なる励磁方式を採用するように形成してもよい。
本発明によれば、通常回転制御データと回胴演出制御データを、例えば同一の加速度で加速駆動させるようにプログラムした場合であっても、励磁方式を変えることによって、回転リール(40)の回転に僅かな違いが生じる。従って、回胴演出制御データとしては、通常回転制御データを励磁方式に合わせて組み直せばよく、僅かに違うリール挙動を生み出すための新しいプログラムを構築する必用はない。
本発明は、以上のように構成されているので、回胴式遊技機において、遊技中に発生する回胴演出の一部、特に回胴回転開始時の挙動を、演出であるのか通常の回転であるのか見分けが付かないようにして、演出の興趣を増加させることができる。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンの外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの入力、出力及び制御装置を示すブロック図である。 本発明の実施の形態におけるスロットマシンの作動の概略を示す流れ図である。 スロットマシンの作動のうちリール回転開始処理を示す流れ図である。 リール回転開始処理のうち、回胴演出実行処理を示す流れ図である。 回転リールの回転速度を表すタイムチャートである。 ステッピングモータの構成の概略説明図である。 ステッピングモータの加速期間における励磁パターンの概略説明図である。
本発明の好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、図面に基づき説明する。
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図1に示すように、四角箱状の筐体11を有する。この筐体11には、遊技者側に向かって臨む正面パネル12が形成されており、さらに正面パネル12には、3個の回転リール40(41,42,43)の図柄を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、スロットマシン10の略中央端部には、メダル投入口14が設けられている。
スロットマシン10の内部には、ホッパーユニット65と、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20が内蔵されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、1個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図2に示すように、遊技制御装置21及び演出制御装置22を構成する。
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。演出制御装置22は、遊技制御装置21からの出力信号、スタートスイッチ30等の操作手段の操作信号に基づいて、ランプ68やスピーカ69等の演出表示装置66を制御するためのものである。
上記制御装置20の入力側には、図2に示すように、投入スイッチ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50、インデックスセンサ60Aの各パーツが接続されている。
投入スイッチ15は、図1に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵された検知センサであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。ベットスイッチ16は、図1に示すように、図柄表示窓13の下方に位置するボタンスイッチであって、クレジットをメダル投入に代えるためのものである。
ここで、クレジットとは、次遊技以降に使用するためのメダルをあらかじめ遊技機内部に貯留しておくことであり、スロットマシン10は、メダル投入口14から投入され投入スイッチ15を通過した遊技メダル、又は入賞により払い出される遊技メダルを、最大50枚まで、遊技機内部に貯留する扱いができるように形成されている。
精算スイッチ17は、図1に示すように、図柄表示窓13の斜め下方に位置するボタンスイッチであって、クレジットを払い戻すためのものである。
スタートスイッチ30は、図1に示すように、図柄表示窓13の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、又は、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。また、スタートスイッチ30の筐体内部側には、特に図示しないが、接触により通電する接触センサ、あるいはレバーの押下による揺動を検知する遮光センサが設けられていて、レバー押下が検知されるとともに、当該検知信号が操作信号として制御装置20に出力されるようになっている。
ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図1に示すように、各回転リール40に対応した3個の停止ボタンから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されている。各停止ボタンの筐体内部側には、特に図示しないが、接触により通電する接触センサ、あるいはボタンの押下による移動を検知する遮光センサが設けられていて、ボタンの押下が検知されるとともに、当該検知信号が操作信号として制御装置20に出力されるようになっている。
そして、回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。すなわち、右側の停止ボタンの操作により右リール41を停止させることができ、真中の停止ボタンの操作により中リール42を、左側の停止ボタンの操作により左リール43を、それぞれ停止させることができる。
インデックスセンサ60Aは、特に図示しないが、リールユニット60の枠体に設けられた検知部であって、回転リール40の回転を検知するためのものである。具体的には、インデックスセンサ60Aは、各回転リール40にそれぞれ1個ずつ配置された遮光センサとすることができ、回転リール40に設けられたスタートインデックスが受光部と発光部の間を通過したときに、検知信号を出力可能に形成されている。
前記制御装置20の出力側には、図2に示すように、リールユニット60(リールモータM1,M2,M3)、ホッパーユニット65、演出表示装置66(画像表示部67及びランプ66及びスピーカ69)、停止操作無効解除報知部55の各パーツが接続されている。
リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定あるいは支持された3個のステッピングモータ(リールモータM1,M2,M3。図2参照)と、各々のリールモータの出力軸に固定された左リール41、中リール42、右リール43(図1参照)の3個の回転リール40から構成されている。具体的には、左リール41はリールモータM1に、中リール42はリールモータM2に、左リール43はリールモータM3に、それぞれ取り付けられている。
ここで、リールモータM1〜M3を構成する各ステッピングモータは、図7に示すように、4相のコイルA,B,C,Dを有しており、各相のコイルA,B,C,Dが順次励磁されることにより、ロータが回転駆動するものである。各相のコイルA,B,C,Dは、リールユニット60に設けられたモータ駆動基板のトランジスタTR1〜TR4に遊技制御装置21から駆動パルスが供給されることにより励磁する。本実施の形態においては、ステッピングモータの駆動方式として、4相のコイルA,B,C,Dのうち同時に2つが励磁した状態となる2相励磁を連続させる2相励磁方式と、4相のコイルA,B,C,Dのうち1つが励磁した状態となる1相励磁と前記した2相励磁とが交互に繰り返される1−2相励磁方式を実行可能となっている。
各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
そして、スロットマシン10を正面視したとき、図柄表示窓13からは、各回転リール40の図柄がそれぞれ3個ずつ視認できるようになっている。具体的には、図柄表示窓13の左側には、左リール41の図柄のうち、上段に位置する図柄、中段に位置する図柄、下段に位置する図柄を見ることができ、図柄表示窓13の中央には、中リール42の図柄のうち、上段に位置する図柄、中段に位置する図柄、下段に位置する図柄を見ることができ、図柄表示窓13の右側には、右リール43の図柄のうち、上段に位置する図柄、中段に位置する図柄、下段に位置する図柄を見ることができる。
また、特に図示しないが、各回転リール40には、リールユニット60に設けられたインデックスセンサ60Aに検知される検知部としてのスタートインデックスが設けられている。スタートインデックスは、例えば回転ドラムの内側や回転ドラムとリールモータをつなぐスポークに設けられた突片とすることができる。
ホッパーユニット65は、図1に示すように、筐体11の内部に設けられた払い出し装置であって、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
停止操作無効解除報知部55は、ストップスイッチ50の操作が有効になったことを遊技者に報知するための報知部である。本実施の形態においては、ストップスイッチ50の停止ボタンを透光部材で形成するとともに内部に発光体(例えばLED)を設け、発光体の発光色を変化させることにより、ストップスイッチ50の操作が有効になったことを報知するようになっている。例えば、遊技開始(メダル投入又はベット)後、あらかじめ設定された停止可能要件が満たされるまでの間は、停止ボタンを赤色に発光させ、前記停止可能要件が満たされた場合には、停止ボタンを青色に発光させる。なお、停止可能要件の詳細については後述する。
演出表示装置66は、演出制御装置22の制御により、入賞等を報知させるなど、種々の演出を行うものである。具体的には、演出表示装置66は、画像表示部67及びランプ68及びスピーカ69から構成されている。画像表示部67は、回転リール40の側方に設けられた窓部であり、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。なお、画像表示部67としては上記のものに限られず、例えば演出専用の回転リールを設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしてもよい。ランプ68及びスピーカ69は、発光体の点灯又は点滅、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
(遊技制御装置21)
次に、遊技制御装置21について詳述する。
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、図2に示すように、当選抽選手段100、遊技状態制御手段110、リール制御手段120、回胴演出決定手段130、ホッパー制御手段140、遊技結果判定手段150の各手段として機能する。
(当選抽選手段100)
当選抽選手段100は、複数の回転リール40で表示される図柄の組み合わせから構成される所定の「役」について当選したか否かを抽選により決定するものである。具体的には、乱数発生手段としてのループカウンタのカウント値をスタートスイッチ30の操作信号受信のタイミングで読み取って記憶し、ROMに記憶されている抽選テーブルと照合することにより、いずれかの役に当選したかあるいはいずれの役にも当選しなかった(ハズレた)かを判定する。
ここで、本実施の形態に係るスロットマシン10は、前記役として、所定の図柄(例えばスイカ図柄、ベル図柄、チェリー図柄など)が有効ライン上に揃って停止することにより所定枚数の遊技メダルが払い出される小役(例えばスイカ役、ベル役、チェリー役など)と、所定の図柄(例えばリプレイ)が有効ライン上に揃って停止することにより次遊技において遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行える再遊技役と、所定の図柄(例えば7、Barなど)が有効ライン上に揃って停止することによりボーナスゲームに移行するボーナス役とを備えている。前記ボーナス役としては、レギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)に移行するRBゲーム役と、ビッグボーナスゲーム(BBゲーム)に移行するBBゲーム役とが設けられている。RBゲームは、小役の当選確率が高くなるよう設定されたゲーム期間であり、所定回数のゲーム消化又は所定回数の入賞により終了する。BBゲームは、RBゲームが連続して行われるように設定されたゲーム期間であり、払い出しメダル数が所定枚数を超えると終了する。
なお、有効ラインとは、入賞、又は再遊技やボーナスが作動するために有効な図柄配列の並びを規定したラインであって、図1に示すように、図柄表示窓13の上段に位置する図柄を横一列に結ぶ上段ライン、図柄表示窓13の中央に位置する図柄を横一列に結ぶ中段ライン、図柄表示窓13の下段に位置する図柄を横一列に結ぶ下段ライン、図柄表示窓13の上段、中段、下段に位置する図柄を斜めに結ぶ斜めラインなどを設けることができ、遊技メダルの投入枚数や遊技状態に応じて有効となるラインの数や種類を変化させることができる。
前記抽選テーブルとは、ループカウンタのカウント値を全領域として所定の数値領域を役に対応する当選領域に規定したものであり、特に図示しないが、スロットマシン10の出玉の設定ごとに、遊技状態に応じて設けられた複数の抽選テーブルが設けられている。そして、上述の当選判定を行う際には、スロットマシン10の設定値や遊技状態に対応した役抽選テーブルが参照されるものとなっている。具体的には、抽選テーブルとしては、通常のゲームの当選判定において参照される通常ゲーム用抽選テーブル、ボーナスゲームの当選判定において参照されるボーナス用抽選テーブル、及びボーナス役が持ち越されているゲーム(内部中ゲーム)の当選判定において参照されるボーナス内部中抽選テーブルがあり、これらが設定ごとに設けられている。
そして、いずれかの役に当選したと判定した場合、すなわち、読み取ったカウント値が抽選テーブルの所定の役の当選領域に含まれている場合には、当該役に対応した当選フラグを成立させる。当選フラグとしては、判定結果が小役当選である場合に成立する小役当選フラグ、前記判定結果がボーナス役当選である場合に成立するボーナス当選フラグ(BBフラグ、RBフラグ)、前記判定結果が再遊技役当選である場合に成立する再遊技当選フラグがある。小役当選フラグ及び再遊技当選フラグは、当該当選フラグが成立した遊技においてのみ有効であり、当該遊技が終了すれば消去(リセット)される。すなわち、小役及び再遊技役は、当選の権利を次遊技以降に持ち越すことができない。一方、ボーナス当選フラグは、当該ボーナス役を構成する図柄が有効ライン上に表示されるまで、次遊技以降に持ち越されるようになっている。
(遊技状態制御手段110)
遊技状態制御手段110は、ボーナスゲームやボーナス内部中のゲームを制御するためのものである。具体的には、ボーナス役が当選した場合には、ボーナス内部中抽選テーブルを用いて役抽選が行われるように制御し、ボーナス役が表示された場合には、ボーナス用抽選テーブルを用いて役抽選が行われるように制御する。また、ボーナスゲーム中は、入賞メダルの払い出し枚数や遊技回数、入賞回数のカウントを行い、あらかじめ定められたカウント値に達したら通常ゲームに戻すように制御する。
(リール制御手段120)
リール制御手段120は、有効なスタートスイッチ30の操作信号に基づいて回転リール40の回転を制御するとともに、役抽選の結果及びストップスイッチ50の操作信号に基づいて回転リール40の回転停止を制御するためのものである。さらに、リール制御手段120は、あらかじめ設定された制御データに基づいて、回転リール40の回転態様を変化させる回胴演出を実行可能に形成されている。
そしてリール制御手段120は、図2に示すように、加速度データ記憶手段121、停止データ記憶手段122、停止操作無効解除手段123、図柄判定手段124、モータ制御手段125の各手段を有している。
(加速度データ記憶手段121)
加速度データ記憶手段121は、回転リール40を回転させるリールモータM1、M2、M3の駆動速度を制御するための制御データ(加速度データ)を記憶するものである。加速度データは、ステッピングモータを励磁させるためのデータをテーブル上に規定したものであり、加速度データに基づいて、所定の周期で駆動パルスを発生させ所定の励磁相を励磁させることにより、回転リール40を回転開始させ、回転速度を加速又は減速させ、あるいは一定速度(定常回転速度)を保って回転させることができる。
本実施の形態では、加速度データとして、通常の回転開始時の回転リール40の挙動を制御するための通常回転制御データと、回胴演出を実行する際の回転リール40の挙動を制御するための回胴演出制御データとを備えている。そして、通常回転制御データに基づく通常回転制御により、停止操作が有効となるまでの間、回転リール40は通常回転し、回胴演出制御データに基づく回胴演出制御により、停止操作が有効となるまでの間、所定の回胴演出が行われることとなる。なお、通常回転及び回胴演出の具体例については後述する。
(停止データ記憶手段122)
停止データ記憶手段122は、ストップスイッチ50の操作信号によりリールモータM1〜M3を駆動停止させ回転リール40の回転を停止させるための複数の停止データを記憶しているものである。
停止データは、ストップスイッチ50の操作信号受信時に直ちに停止可能な所定位置にある基準図柄から、何コマ分移動させて回転リール40を停止させるかを、各図柄ごとにテーブル上に規定したものであり、当選図柄引き込み停止データと、ハズレ停止データとが設けられている。当選図柄引き込み停止データは、当選図柄の組合せが有効ライン上に停止し、かつ、当選図柄以外の図柄が有効ライン上に停止しないように、対応する回転リール40の停止位置をあらかじめ定められたコマ数の範囲内で規定してあるものである。ハズレ停止データは、いずれの役を構成する図柄組合せも有効ライン上に停止しないように、対応する回転リール40の停止位置をあらかじめ定められたコマ数の範囲内で規定してあるものである。
(停止操作無効解除手段123)
停止操作無効解除手段123は、ストップスイッチ50の操作信号によって回転リール40の回転を停止可能な状態にするためのものである。
ここで、ストップスイッチ50の操作信号は、各回転リール40の停止中は当然のこと、回転リール40が回転開始した後においても、回転速度が定常回転に達し、かつ全ての回転リール40に対応するインデックスセンサ60Aが最初にインデックスを検知するまでの間は、有効にならないように形成されている。すなわち、前記した期間は、ストップスイッチ50が効かない停止操作無効状態となる。これは、ストップスイッチ50の各検知センサと制御装置20とをつなぐ電気的接続経路中に、所定の信号遮断手段(図示せず)を設け、この信号遮断手段が作動しているときにはセンサの検知信号が制御装置20に通達せず、信号遮断手段が非作動のときにはセンサの検知信号が制御装置20に通達するように形成することによって実行可能である。信号遮断手段は、電気回路中に設けた論理回路手段やスイッチ手段であってもよいし、そのようなプログラムを制御装置20に組み込んだものであってもよい。
なお、回転リール40が定常回転になったかどうかは、その遊技において用いられる加速度データの加速制御プログラムが終了したか否かにより判断することができる。また、回転リール40の回転開始からの経過時間を計測し、用いられる加速度データに応じた所定の時間となったら定常回転に達したと判断するようにしはてもよい。あるいは、リールモータに回転検知センサを設け、駆動軸の回転数を検出するようにしてもよい。
そして、停止操作無効解除手段123は、全ての回転リール40の回転速度が定常回転に達し、全ての回転リールについてインデックスセンサ60Aが最初にインデックスを検知した場合には、前記信号遮断手段を非作動状態にさせて、停止操作の無効を解除する。
(図柄判定手段124)
図柄判定手段124は、インデックスセンサ60Aの検知信号に基づいて各回転リール40の図柄の現在位置を、各回転リール40について認識するためのものである。
具体的には、図柄判定手段124は、回転リール40を1回転させるための駆動パルス数をインデックスセンサ60Aの検知信号受信時にゼロクリアしつつカウントし、回転リール40の回転角度を把握して、特定の回転リール40の特定の位置、例えば図柄表示窓13の上段の位置、中段の位置、下段の位置に何の図柄が位置しているかを特定することができるようになっているものである。
そして、図柄判定手段124は、有効なストップスイッチ50の操作信号受信時に、所定の有効ライン上に停止可能な位置にある図柄を基準図柄として記憶する。また、回転リール40が回転停止したときの停止図柄の情報を記憶する。
(モータ制御手段125)
モータ制御手段125は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作信号を受信した場合に、加速度データ及び停止データに基づきリールモータM1,M2,M3の駆動及び駆動停止を制御して、回転リール40を回転又は回転停止させる制御を行うものである。そして、モータ制御手段125は、図2に示すように、加速度データ選択手段126、駆動信号出力手段127、停止データ選択手段128、停止信号出力手段129の各手段を有している。
(加速度データ選択手段126)
加速度データ選択手段126は、回胴演出決定手段130の決定に基づいて、リールモータM1〜M3を駆動させる際に用いる加速度データを選択するものである。すなわち、回胴演出決定手段130が回胴演出の実行を決定した場合には、回胴演出制御データを選択し、回胴演出の実行が決定されない場合には、通常回転制御データを選択する。さらに、回胴演出制御データを選択した場合には、当該回胴演出制御データによる制御が終了した後、通常回転制御データを選択する。加速度データ選択手段126が加速度データを選択すると、駆動信号出力手段127が当該加速度データに基づき、リールモータM1〜M3の駆動を制御することになる。
(駆動信号出力手段127)
駆動信号出力手段127は、前記加速度データ選択手段126が選択決定した加速度データに基づいて、リールモータM1〜M3を駆動させるための駆動パルスを発生させるためのものである。具体的には、図示しないパルス発生回路が発生する発信パルスの周波数を分周器によって所定の周波数に変換し、モータ駆動基板(図7参照)に出力するものである。
駆動信号出力手段127は、投入スイッチ15が投入メダルを検知した場合、クレジットが「1」以上でベットスイッチ16が操作された場合、及びホッパーユニット65がメダルの払い出し中でないなど、所定の遊技開始要件を満たしており、かつ所定の遊技制限時間が経過していることを条件に、スタートスイッチ30の操作信号を受信した場合に、加速度データに基づいて、リールモータM1〜M3に設けられているコイルを励磁させるための駆動パルスの提供を開始する。
ここで、前記遊技制限時間とは、いわゆるウエイト時間と呼ばれるものであって、遊技者が一定時間に過度のメダルを投入できないように、一回の遊技が終了した後であっても、所定の時間が経過していないと次遊技を行うことができないように設定された時間である。具体的には、1分間に使用される賭け金が400円を超えないこととする規則に基づき1ゲーム当たりの遊技時間を割り出したものであって、遊技開始から次の遊技開始までの間が4.1秒以上と規定されている。本実施の形態においては、回転リール40が回転開始してから4.1秒が経過するまでは、次の遊技でのスタートスイッチ30が有効化しない(リールモータM1〜M3が駆動開始しない。ただしベット後なら役抽選は行う)ように形成されている。
そして、駆動信号出力手段127は、加速度データ選択手段126により通常回転制御データが選択されている場合には、通常回転制御データに基づき、回転リール40が通常回転するようにリールモータM1〜M3を制御する。すなわち、モータ駆動基板に出力する駆動パルスの周波数を徐々に増加させてあらかじめ定められた所定の加速度で全ての回転リール30を回転させる。この際、リールモータM1〜M3の励磁状態は、1−2相励磁である。1−2相励磁では、図8(A)に示すように、各リールモータM1〜M34相のコイルABCD(図7参照)はそれぞれ、3パルス分ON、5パルス分OFFを繰り返し、次の相と2パルス分だけずれて励磁するパターンが生成される。図8は加速時のパルス出力とコイルの励磁状態を示している。そして、全ての回転リール30の回転速度が所定の定常回転速度(例えば80rpm)に達すると、駆動パルスの周波数を一定に保って定常回転速度で定速回転を行わせる。なお、励磁させるコイルの順番を逆にすれば、リールモータM1〜M3は逆転駆動する。
一方、加速度データ選択手段126により回胴演出制御データが選択されている場合には、回胴演出制御データに基づき、所定の回胴演出が行われるようにリールモータM1〜M3を制御する。本実施の形態においては、回胴演出のパターンとして、回転リール40の初動時においては、回転リール40が通常回転と同様に回転開始する擬似通常回転が行われ、その後、通常回転とは明らかに異なる挙動で回転リール40が回転する回胴演出回転が行われるようになっている。すなわち、回胴演出制御データとして、回転リール40にそのような挙動を行わせるための加速度データが設定されている。
擬似通常回転は、通常回転と同じ加速態様となるよう、モータ駆動基板に出力する駆動パルスの周波数を徐々に増加させる(パルス間隔を徐々に小さくする)ものであるが、このときのリールモータM1〜M3の励磁状態は2相励磁となっている。2相励磁では、1パルスでのステッピングモータの回転角度が1−2相励磁の2倍になるので、同じ加速度で加速させるために、図8(B)に示すように、駆動パルスの周波数を1/2にする。そして、4相のコイルABCDがそれぞれ2パルス分ON、2パルス分OFFを繰り返し、次の相と1パルス分だけずれながら同時に励磁する励磁パターンを生成させる。そして、擬似通常回転においては、回転リール40の回転開始の初動時には、外見上は通常回転とほとんど変わりないリール挙動となる。ただし、1−2相励磁では、2相励磁よりもロータが滑らかに回転するため、実際には回転リール40の回転にも微細な違いが現れる。
さて、前記擬似通常回転により定常回転速度に達した後は、励磁状態が1−2相励磁に戻される。つまり、駆動パルスの周波数及び励磁パターンが通常回転時と同様になる。そして、その後、リールモータM1〜M3を停止させたり、逆転駆動させることにより、回胴演出回転が行われるものとなる。回胴演出回転としては種々のパターンを設定可能である。また、所定のパターンの回胴演出回転が終了した後は、加速度データ選択手段126により通常回転制御データが選択され、通常回転制御により通常回転が行われるものである。なお、擬似通常回転から回胴演出回転に移行するタイミングや回転態様の詳細については後述する。
(停止データ選択手段128)
停止データ選択手段128は、当選抽選手段100による役抽選の結果に基づいて、対応する回転リール40の回転を停止させるための停止データを選択するものである。具体的には、停止データ選択手段128は、役抽選の結果、所定の役が当選した場合には、当該役に対応する当選図柄引き込み停止データを選択し、抽選の結果がハズレの場合には、ハズレ停止データを選択する。
(停止信号出力手段129)
停止信号出力手段129は、停止データ選択手段128の選択した停止データ、及び図柄判定手段124が記憶したストップスイッチ50の操作時の所定位置にある図柄(基準図柄)に基づいて、操作されたストップスイッチ50に対応する回転リール40のリールモータM1〜M3の駆動を停止させるための(つまり停止操作された回転リール40の回転を停止させるための)停止信号を出力するためのものである。
具体的には、停止信号出力手段129は、いずれかのストップスイッチ50が操作されて図柄判定手段124が対応する回転リール40の基準図柄を記憶すると、選択されている停止データにおいて当該基準図柄で停止操作されたときに停止させる図柄としてあらかじめ定められている図柄が、所定の停止位置となったタイミングで、リールモータM1〜M3のモータ駆動基板に停止信号を出力する。ここで、リールモータM1〜M3は、4相のコイル全てを同時に、一定時間、励磁状態とすることにより、ロータの回転にブレーキがかかり、駆動停止するようになっている。すなわち、停止信号とは、ステッピングモータのコイルABCDが同時にONとなるようにトランジスタTR1〜TR4を制御するための信号と同義である。
そして、当選図柄引き込み停止データが選択されている場合(つまり役抽選の結果が所定の役に当選の場合)において、停止信号出力手段129が停止データに基づいて停止信号を出力すると、基準図柄から所定コマ数の範囲内に当選図柄がある場合には、当該当選図柄を有効ライン上に引き込んで各回転リール40が停止する。一方、基準図柄から所定コマ数の範囲内に当選図柄がない場合には、その40では当選図柄を有効ライン上に引き込むことができず、全ての回転リールが停止したときに有効ライン上にはいかなる役も成立しない。また、ハズレ停止データが選択されている場合(つまり役抽選の結果がハズレの場合)には、停止信号出力手段129が停止データに基づいて停止信号を出力すると、全ての回転リールが停止したときに有効ライン上にいかなる役も成立しないように各回転リール40が停止するようになっている。
(回胴演出決定手段130)
回胴演出決定手段130は、前述した回胴演出を実行するか否かを、遊技状態及び実行抽選によって決定するものである。
例えば、役抽選の結果、特定の役(例えばBBゲーム役)が当選した場合に、回胴演出を実行するか否かの実行抽選を行い、その抽選結果が演出の実行に当選した場合には、回胴演出の実行を決定する。実行抽選の方法は、役抽選と同様であり、所定時にピックアップした乱数と実行抽選テーブルを比較して行う。
なお、当選確率の異なる実行抽選テーブルを複数設け、毎ゲーム実行抽選を行うようにして、役抽選で特定の役が当選した場合には演出実行の確率が高く(例えば90%の割合)設定された実行抽選テーブルを用いて抽選を行い、それ以外の場合には演出実行の確率が低く(例えば1%の割合)設定された実行抽選テーブルを用いて抽選を行うようにしてもよい。
(ホッパー制御手段140)
ホッパー制御手段140は、遊技結果判定手段150の判定結果及び精算スイッチ17の操作に基づいて、ホッパーユニット65を作動させメダルを払い出させるものである。すなわち、遊技結果判定手段150が払い出し小役の入賞を判定した場合には、当該小役入賞に応じたメダルを払い出し、クレジットが1以上ある場合に精算スイッチ17が操作されたときには、クレジットとして貯留されているメダルを払い出すようになっている。
(遊技結果判定手段150)
遊技結果判定手段150は、ストップスイッチ50の操作によって回転リール40が全て停止したときに、当該遊技の結果を判定するとともに、判定結果に基づく処理を行わせるための決定をするものである。
具体的には、遊技結果判定手段150は、所定の役を構成する図柄が有効ライン上に表示された場合には、当該役に応じた利益付与の決定を行う。すなわち、小役図柄が有効ライン上に表示された場合には、役に応じた所定枚数のメダル払い出し決定を行い、リプレイ図柄が有効ライン上に表示された場合には、自動ベット決定を行い、ボーナス役図柄が有効ライン上に表示された場合には、遊技状態の移行決定を行う。さらに、演出制御装置22に所定の信号出力を行うことにより、演出表示装置66により、入賞やボーナスゲームへの移行に際して所定の演出が行われるようにすることもできる。
(スロットマシン10の作動)
次に、上記構成を有するスロットマシン10の作動の概略を、図3のフローに基づき説明する。
まず、図3に示すステップ100において、スタートスイッチ30がONとなったか否かが判断される。スタートスイッチ30がONにならない場合には、ステップ100に戻る。一方、スタートスイッチ30がONとなった場合には、次のステップ101に進む。
ステップ101において、当選抽選手段100及び回胴演出決定手段130により抽選処理が行われる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、リール制御手段120により、回転リール40の回転開始処理が行われる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、いずれかのストップスイッチ50がONとなったか否かが判断される。ストップスイッチ50がONとならない場合には、ステップ103に戻り、いずれかのストップスイッチ50がONとなった場合には、次のステップ104に進む。
ステップ104において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。3個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ103に戻る。一方、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合には、次のステップ106に進む。
ステップ106において、遊技結果判定処理が行われる。そして、次のステップ107に進み、遊技結果に応じた処理が行われる。すなわち、所定の役を構成する図柄が有効ライン上に表示された場合には、入賞メダルの払い出しや、再遊技処理又はボーナスゲームへの移行処理が行われ、1回の遊技が終了する。有効ライン上に停止した図柄組合せが何の役を構成するものでもない場合には、そのまま1回の遊技が終了する。
次に、上記ステップ102におけるリール回転開始処理について、図4及び図5のフローに基づき説明する。
まず、図4のステップ200において、遊技制限時間(ウエイト時間)が経過しているか否かが判断される。遊技制限時間が経過していない場合には、ステップ200に戻り、リール回転開始処理は進行されない。遊技制限時間が経過している場合には、次のステップ201に進む。
ステップ201において、回胴演出を実行するか否かが判断される。すなわち回胴演出決定手段130が演出の実行を決定したか否かが判断される。回胴演出を実行しない場合には、次のステップ202に進む。
ステップ202において、通常回転制御の設定が行われる。通常回転制御の設定とは、通常回転の開始に必要な諸設定を行うことであり、具体的には、遊技の諸情報についてRAMに記憶されているデータの一部(例えばリール回転中フラグ)の初期化や、遊技制限時間やその他遊技に関する時間を計測するためのタイマーの設定や、リールモータM1〜M3の励磁ポインタの初期化や、加速度データとして通常回転制御データを取得することなどである。そして、次のステップ203において、設定された通常回転制御データに基づいて、駆動信号出力手段127が駆動信号の出力を開始する。ここで出力される駆動信号は、回転リール40の図柄が上側から下側に移動するよう回転リール40を回転させるための正転駆動信号である。これにより、リールモータM1〜M3が駆動開始し、回転リール40が正回転を開始する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、全ての回転リール40が定常回転に達したか否かが判断される。例えば、所定の加速制御プログラムが終了したか否かが判断される。回転リール40が定常回転に達していない(加速制御中)場合にはステップ204に戻り、定常回転に達した(加速制御終了)場合には、次のステップ205に進む。ステップ205において、インデックスセンサ60Aがスタートインデックスを検知した回転リール40の図柄位置判定を開始する。そして、次のステップ206に進む。
ステップ206において、全ての回転リール40のインデックスが検知されたか、すなわち全ての回転リール40について図柄位置判定が開始されたか否かが判断される。全ての回転リール40のインデックスが検知されていない場合にはステップ205に戻り、全ての回転リール40のインデックスが検知された場合には、次のステップ207に進む。
ステップ207において、停止操作の無効が解除される。そして、リール回転開始処理を終了する。
前記ステップ201において、回胴演出を実行すると判断された場合には、ステップ210に進み、回胴演出制御の設定が行われる。回胴演出制御の設定とは、回胴演出の開始に必要な諸設定を行うことであり、具体的には、通常回転制御の設定で行われるRAMの初期化や、リールモータM1〜M3の励磁ポインタの初期化や、加速度データとして回胴演出制御データを取得することなどである。そして、次のステップ211に進む。
ステップ211において、回胴演出実行処理が行われる。そして、その後、ステップ202に戻る。すなわち、回胴演出の終了後に、通常回転制御が設定されて通常回転が開始される。
前記ステップ211の回胴演出実行処理について、図5のフローに基づき説明する。回胴演出実行処理は、回胴演出制御データに規定されたプログラムの実行により行われる。図5のフローは、プログラムの内容を示している。ステップ300〜303までが擬似通常回転の内容、ステップ304〜307までが回胴演出回転の内容である。
まず、図5のステップ300において、ステッピングモータの励磁状態を2相励磁に移行させる。すなわち、駆動信号出力手段127は回胴演出制御データに基づいて駆動パルスの周波数を2相励磁用に切り替える。そして、次のステップ301において、リールモータM1〜M3を正転方向に加速駆動させるための(正転)加速駆動信号を出力する。
次のステップ302において、あらかじめ設定された加速制御のプログラムが終了すると、駆動信号出力手段127は駆動パルスの周波数を1−2相励磁用に切り替え、励磁状態を1−2相励磁に移行させる。そして、次のステップ303において、所定時間、リールモータM1〜M3の駆動により回転リール40が定常回転速度を保つための通常駆動信号を出力する。なお、前記所定時間は、回転リール40の回転開始から所定時間経過までの時間が、あらかじめ定めた一定時間となるように設定されているが、この詳細については後述する。
さて、次のステップ304において、停止信号を出力してリールモータM1〜M3の駆動を停止させ、正転駆動信号、逆転駆動信号を所定時間(例えば0.1秒)ずつ交互に出力する。これにより、回転リール40が振動しているように見える。最後に停止信号によりリールモータM1〜M3の駆動を停止させる。そして、次のステップ305において、リールモータM1〜M3を正転方向と逆方向に加速駆動させるための逆転加速信号を出力する。
次のステップ306において、あらかじめ設定された逆転加速制御のプログラムが終了すると、所定時間、リールモータM1〜M3の駆動により回転リール40が一定速度を保つための逆転駆動信号を出力する。なお、回胴演出実行中は、インデックス検知を行わないので、逆転時の一定速度は、定常回転速度と同一でなくてもよい。また、このステップにおける所定時間は、適宜設定することができる。
そして、次のステップ307において、リールモータM1〜M3を逆転方向に減速駆動させるための逆転減速駆動信号を出力する。減速駆動信号は、回転リール40の回転速度がゼロになるまで出力される(逆転減速制御はそのようにプログラムされている)。これは、次に通常回転にスムーズに移行させるための準備である。そして、回胴演出実行処理を終了する。
上記のようにリール回転開始処理を行った場合の、回転リール40の挙動の具体例について、図6に基づき説明する。図6(A)は通常回転時、図6(B)は回胴演出実行時における回転リール40の回転速度の変化をそれぞれ示すタイムチャートである。
まず、通常回転時において、回転リール40が回転開始し、所定の加速度で加速した後、停止操作が有効となる(停止操作の無効が解除される)までに、例えばT秒かかると仮定する。停止操作が有効となるのは、定常回転後、全リールのスタートインデックスが検知されたときであるが、この時間は、回転停止時のスタートインデックスの位置によって異なる。
一方、回胴演出実行時において、回転リール40が回転開始し、所定の加速度で加速した後、定常回転に達するまでは、前述したように、擬似通常回転が行われるので、回転リール40の挙動は通常回転時とほぼ同一である。そして、リール回転開始後、一定時間T’が経過したときに、回胴演出回転が開始される。すなわち、回転リール40が暫時振動した後一時停止し、逆回転を開始する。普通の遊技者はこの時点で初めて、回胴演出に気が付くこととなる。
ここで、リール回転開始後、回胴演出回転が開始されるまでの一定時間T’は、通常回転においてリール回転開始後に停止操作が有効となるまでの最短時間と最長時間の間に含まれる時間となるように設定されている。通常回転において停止操作が有効となるまでの最短時間とは、定常回転に移行した直後に全リールのインデックス検知が終了した場合の時間であり、最長時間とは、定常回転に移行してから全リールのインデックス検知が終了するまでにほぼ回転リール40が1回転した場合の時間である。従って、一定時間T’は、通常回転時に回転リール40が回転開始してからストップスイッチ50が操作可能となるまでに経過する時間Tの想定時間の範囲内となるよう、あらかじめ設定されているものである。例えば、前記した最短時間と最長時間の中間時点の時間となるように設定することができる。
このように形成することにより、各回転リール40の停止時におけるインデックスの位置を記憶しておかなくても、通常回転時に停止操作が有効になるまでの時間と、回胴演出実行時に回胴演出回転が開始されるまでの時間とが、かけ離れたものとなることはなく、あたかも、通常回転時に停止操作が有効になったのと同じタイミングで、回胴演出回転が開始されたかのように見せることができる。
そして、所定の設定時間だけ逆回転した回転リール40は、設定時間が経過すると減速を開始し、最終的には速度ゼロになる。そこで、回胴演出制御が終了し、通常回転制御に移行する。すなわち、通常回転の開始に必要な設定が行われ、通常回転制御データに基づく駆動信号が出力される。
なお、回胴演出回転は上記したようなパターンに限られず、例えば回転リール40を定常回転速度と異なる速度で正回転させたり、逆転中の回転速度を変化させたり、あるいは個々の回転リール40が時間差で回転を開始するようにしたり、回転速度を異ならせたりなど、種々多彩な態様とすることができるのは言うまでもない。
また、逆転減速駆動信号出力により、回転速度がゼロになる前に回胴演出制御を終了させ、通常回転制御に移行するようにしてもよい。この場合には、リールモータを停止させずに逆転減速駆動信号の出力を正転加速駆動信号の出力に切り替えて、回転リール40を正回転させることとなるので、逆転減速駆動終了時の速度はなるべく遅い方がよい。
(総括)
以上のように、本実施の形態は、回胴演出制御により、通常回転と回転態様の異なる回胴演出回転を行わせる前に、擬似通常回転を実行可能としてある。このため、回転リール40の回転開始時のリールの挙動のみでは、演出かどうかを見極めるのが極めて困難となり、遊技開始時には通常のスタートだと思って遊技をしている遊技者の意表を突いて、演出に意外性をもたせることができる。
また、回胴演出であることが顕著となる回胴演出回転の発生タイミングを、回胴演出を実行しない場合に停止操作が有効化される想定時間に合わせて設定してあるので、通常のペースで停止操作を行おうとした矢先に回胴演出回転が開始されることとなり、インパクトが増すものである。
さらに、擬似通常回転では、励磁方式を変えることにより制御を異ならせているので、元のプログラムを2相励磁にあわせて組み直せばよく、擬似通常回転用の加速制御プログラムを新たに構築する必要がない。
(変形例)
上記した実施の形態では、回胴演出回転の開始のタイミングが、通常回転時において停止操作が有効化される想定時間の範囲内となるよう設定してあったが、回胴演出回転の開始のタイミングは上記したものに限られない。例えば、擬似通常回転での定常回転(図5のステップ303)の時間を長くして、通常回転時において停止操作が有効化される想定時間から所定時間経過後に、回胴演出回転が開始されるようにしてもよい。この場合、擬似通常回転での定常回転では停止操作は有効にならないため、回胴演出回転が開始されるまでの間にストップスイッチ50が操作されても回転リール40は停止せず、一種のフリーズ状態となる。その後、回胴演出回転が行われることで、所定の報知であることが明らかになる。
ここで、回胴演出制御データとして、擬似通常回転のみを行わせるデータを設けてもよい。この場合には、擬似通常回転(2相励磁状態)により回転リール40が定常回転に達したら、例えばその後所定時間経過後に、通常回転制御(1−2相励磁状態)に移行するように形成することができる。そして、「回胴演出の開始に必要な設定」に、RAMの初期化や励磁ポインタの初期化や遊技制限時間計測タイマーの設定を含めておき、回胴演出実行後に行われる「通常回転を開始させるために必要な設定」では、通常回転制御データのうち加速制御プログラム終了後(つまり定常回転移行後)の制御データを取得するようにすればよい。このように形成した場合には、通常回転擬似通常回転との微妙な違いを見分けることができるか否かが、報知の利益を享受できるかどうかに関わってくるものとなる。あるいは、報知内容に応じて、擬似通常回転のみを行わせる回胴演出制御データと、擬似通常回転と回胴演出回転を連続して行わせる回胴演出制御データとを使い分けてもよい。なお、擬似通常回転で定常回転速度まで加速後、回転リール40を一時停止させ、通常回転制御を最初から開始させてもよい。この場合には、回胴演出回転がなくても、回胴演出の実行を顕著にすることができる。
また、上記した実施の形態では、擬似通常回転における加速制御のみ、2相励磁で行うように形成してあったが、擬似通常回転における定常回転や、回胴演出回転を2相励磁で行わせてもよい。2相励磁は細かい制御には不向きであるが、1−2相励磁と比べてトルクが大きくなるので、回胴演出回転の回転態様を発生させるのに大きいトルクを必要とするような場合には効果的である。あるいは、擬似通常回転における加速制御を1−2相励磁で行い、途中から2相励磁に移行させるようにしてもよい。
さらに、制御データの違いは励磁方式の違いによるものに限られず、データの圧縮やデータの一部改変により、通常回転とほぼ同一の挙動を生じさせる回胴演出制御データを形成してもよい。
なお、擬似通常回転を行わせるための制御データを特別に設けずに、通常回転を行わせるための制御データをそのまま用い、その後回胴演出回転に移行するような回胴演出制御データを設けてもよい。このように形成しても、回転リール40の回転開始時のリールの挙動のみでは、演出かどうかを判断できないという効果を得ることができる。
本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。例えば、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機などにも応用できるものである。
10 スロットマシン 11 筺体
12 正面パネル 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
50 ストップスイッチ 60 リールユニット
60A インデックスセンサ
65 ホッパーユニット 66 演出表示装置
100 当選抽選手段 110 遊技状態制御手段
120 リール制御手段 125 モータ制御手段
130 回胴演出決定手段

Claims (1)

  1. 複数の駆動モータにそれぞれ軸着され、表面に複数の図柄が表示された複数の回転リールと、
    前記回転リールを回転開始させるためのスタートスイッチと、
    回転中の前記回転リールを個々に停止させるためのストップスイッチと、
    前記スタートスイッチ及びストップスイッチの操作に基づき、前記各駆動モータの駆動及び駆動停止を制御して前記回転リールを回転又は回転停止させるためのモータ制御手段と、を少なくとも備え、
    前記スタートスイッチの操作後、前記駆動モータが駆動開始し、あらかじめ設定された停止可能要件が満たされた後に前記ストップスイッチの操作を有効とし、
    前記スタートスイッチの操作後、前記ストップスイッチの操作を有効とするまでの間に、前記回転リールの回転態様による回胴演出を実行可能に形成された遊技機において、
    前記モータ制御手段は、
    前記ストップスイッチの停止操作に基づく前記回転リールの停止時には、対応する前記駆動モータに対して停止信号を所定時間出力し、
    前記回胴演出が行われる回胴演出実行時において、回転中の前記回転リールを停止させた直後に振動動作を行わせる場合には、前記回転リールを停止させるために対応する前記駆動モータに対して前記停止信号を出力するものの、停止した直後に振動動作を開始させることを特徴とする遊技機。
JP2016151136A 2016-08-01 2016-08-01 遊技機 Pending JP2016185415A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016151136A JP2016185415A (ja) 2016-08-01 2016-08-01 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016151136A JP2016185415A (ja) 2016-08-01 2016-08-01 遊技機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011047345A Division JP2012183150A (ja) 2011-03-04 2011-03-04 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016185415A true JP2016185415A (ja) 2016-10-27

Family

ID=57203535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016151136A Pending JP2016185415A (ja) 2016-08-01 2016-08-01 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016185415A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08173594A (ja) * 1994-12-22 1996-07-09 Eagle:Kk スロットマシン
JP2005143848A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Sankyo Kk 遊技機
JP2005205097A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Aruze Corp 遊技機
JP2009261816A (ja) * 2008-04-30 2009-11-12 Olympia:Kk 遊技機
JP2010051526A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Sophia Co Ltd スロットマシン
JP2011010784A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Taiyo Elec Co Ltd 回胴式遊技機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08173594A (ja) * 1994-12-22 1996-07-09 Eagle:Kk スロットマシン
JP2005143848A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Sankyo Kk 遊技機
JP2005205097A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Aruze Corp 遊技機
JP2009261816A (ja) * 2008-04-30 2009-11-12 Olympia:Kk 遊技機
JP2010051526A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Sophia Co Ltd スロットマシン
JP2011010784A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Taiyo Elec Co Ltd 回胴式遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012183150A (ja) 遊技機
JP5358146B2 (ja) 遊技機
JP5467214B2 (ja) 遊技機
JP5660459B2 (ja) 遊技機
JP2013158584A (ja) 遊技機
JP2009261816A (ja) 遊技機
JP2010119626A (ja) スロットマシン
JP2013099463A (ja) 遊技機
JP6028156B2 (ja) 遊技機
JP2014042651A (ja) 遊技機
JP2013132365A (ja) 遊技機
JP2013111096A (ja) 遊技機
JP5869333B2 (ja) 遊技機
JP2009261818A (ja) 遊技機
JP2010200933A (ja) 遊技機
JP5640295B2 (ja) 遊技機
JP4840499B2 (ja) 遊技機
JP2007037771A (ja) 遊技機及び回転リール
JP2009297581A (ja) 遊技機
JP2016185415A (ja) 遊技機
JP2016185414A (ja) 遊技機
JP2016185413A (ja) 遊技機
JP2016185412A (ja) 遊技機
JP6240830B2 (ja) 遊技機
JP2017104689A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160801

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20160801

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20161226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170606

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170808