JP2016184997A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Kazumine Kasai
一嶺 笠井
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Abstract

【課題】回路の過熱を抑制しつつモータの出力軸のトルクを向上させて出力軸の位置を補正する。
【解決手段】マイクロコンピュータ26は、モータ18が回転を停止した際の回転位置検知部40が検知した出力軸36の回転角度と前回値格納RAM26Aに記憶された出力軸36の回転角度との差が所定範囲を超えた場合に外力の作用による出力軸36の異常と判定する。また、マイクロコンピュータ26は、出力軸36の異常と判定した場合に、出力軸36の回転角度を前回値格納RAM26Aに記憶された回転角度に一致させるようにモータ18を回転させると共に、当該回転によって出力軸36の回転角度が前回値格納RAM26Aに記憶された回転角度に一致しなかった場合に、温度センサ44が検知した温度が作動許可温度以下であれば出力軸36のトルクが増大するようにモータ18を回転させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載モータを制御する車両用制御装置に関する。
ヘッドランプの光軸調整用アクチュエータ又はシャッター等の動力源には主としてモータが用いられる。これらのモータが作動中に、ヘッドランプ又はシャッター等の被駆動部材が異物等に接触すると、動力源であるモータの動作が妨げられ、意図通りの制御が困難になる。また、モータが作動していない場合であっても、被駆動部材であるシャッターがこじ開けられた場合、又はヘッドランプの光軸が外力により曲げられた場合には、モータの出力軸の実際の位置と、モータを制御する指令信号が示す出力軸の位置とに差異が生じ、意図通りの制御が困難になる。
特許文献1には、モータの出力軸と同期して回転する巻軸にトルクセンサを設け、トルクセンサが検知した巻軸のトルクの変化から、シャッター等の被駆動部材に外力が作用していることを検知して、シャッターが正常な位置になるようにモータを回転させる開閉装置の発明が開示されている。
特開2004−232385号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の開閉装置は、モータの出力軸のトルクを上回る外力が作用した場合には、シャッターを正常な位置に復帰させることが困難であるという問題点があった。外力に抗するには、モータの電流を大きくすることにより出力軸のトルクを向上させる必要があるが、特許文献1に記載の開閉装置では、モータを定電流制御しており、電流を大きくすることができないという問題があった。また、モータの電流を大きくすることが可能であっても、安易に電流を大きくすると、モータのコイル及びモータの制御装置等の回路が過熱し、回路が損傷するおそれがあった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、回路の過熱を抑制しつつモータの出力軸のトルクを向上させて出力軸の位置を補正可能な車両用制御装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1記載の車両用制御装置は、モータの出力軸の回転位置を検知する回転位置検知部と、前記モータが回転を停止した際の前記回転位置検知部が検知した前記出力軸の回転位置を記憶する記憶部と、前記モータを駆動する駆動部の温度を検知する温度検知部と、前記モータが停止した際の前記回転位置検知部が検知した回転位置と前記記憶部に記憶された回転位置との差が所定範囲を超えた場合に、前記出力軸の回転位置を前記記憶部に記憶された回転位置に一致させるように前記モータを回転させると共に、該回転によって前記出力軸の回転位置が前記記憶部に記憶された回転位置に一致しなかった場合に、前記温度検知部が検知した温度が所定の閾値以下であれば前記出力軸のトルクが増大するように前記モータを回転させる制御部と、を含む。
この車両用制御装置によれば、制御部は、モータを回転させても出力軸の回転角度が記憶部に記憶された回転角度に復帰しなかった場合に、温度検知部が検知した温度が所定の閾値以下であれば出力軸のトルクが増大するようにモータを回転させる。かかる制御により、回路の過熱を抑制しつつモータの出力軸のトルクを向上させて出力軸の位置を補正できる。
請求項2記載の車両用制御装置は、請求項1記載の車両用制御装置において、前記制御部は、前記モータに供給する電流を大きくすることにより前記出力軸のトルクを増大させる。
この車両用制御装置によれば、モータに供給する電流を大きくすることにより、モータの出力軸のトルクを向上させて出力軸の位置を補正できる。
請求項3記載の車両用制御装置は、請求項1又は2記載の車両用制御装置において、前記制御部は、上位制御装置からの回転位置の指令値に基づいて前記出力軸の回転位置を制御して前記モータを回転させている際に、前記回転位置の指令値と前記回転位置検知部が検知した回転位置との差が所定範囲を超えた場合に前記モータの異常と判定し、該判定結果を前記上位制御装置に出力する。
この車両用制御装置によれば、モータが回転中の場合には、回転角度の指令値と回転位置検知部が検知した回転角度との相違が所定範囲を超えた場合にモータの異常と判定する。当該判定結果を上位制御装置に出力することにより、モータの回転を停止させる等の緊急時の制御が可能になる。
本発明の実施の形態に係る車両用制御装置の構成の一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るモータのホールICの位置を示す概略図である。 図2に示されたA−A線に沿ってモータを切断した断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用制御装置の回転位置検知部の回路構成の一例を示した概略図である。 本発明の実施の形態に係る車両用制御装置の回転位置検知部が出力したホールIC信号の一例を示したグラフである。 本発明の実施の形態に係る車両用制御装置の制御の一例を示したフローチャートである。
図1は、本実施の形態に係る車両用制御装置10の構成の一例を示す概略図である。車両用制御装置10は、被駆動部材50を出力軸36の回転力で駆動するモータ18を制御する装置である。図1に示した被駆動部材50は、一例として車両のヘッドランプであり、モータ18は、モータ制御回路20の制御に基づいて回転し、ヘッドランプの光軸を調整する。
本実施の形態に係る車両用制御装置10は、モータ18を制御するモータ制御回路20と、モータ18の出力軸36の回転位置である回転角度を検知する回転位置検知部40とを含んでいる。モータ制御回路20は、車両の主ECU(Electronic Control Unit)等の上位ECUから受信した指令信号に基づいてモータ18が回転するように、ドライバ回路28を制御するマイクロコンピュータ26を含む。マイクロコンピュータ26には、電源である車載のバッテリの略12Vの電力を5Vに調整する5Vレギュレータ24が接続されており、マイクロコンピュータ26は、5Vレギュレータ24を介して供給された電力によって動作する。
ドライバ回路28は、モータ18を作動させるための電圧(電流)をPWM(Pulse Width Modulation)制御によって生成してモータ18に供給する。モータ18がブラシレスDCモータであれば、ドライバ回路28は、スイッチング素子に電界効果トランジスタ(MOSFET)を使用した三相インバータ回路を含み、マイクロコンピュータ26の制御によって、所定のデューティ比の電圧を出力する。
回転位置検知部40のホールIC42は、5Vレギュレータ24を介して供給された電力で動作して出力軸36と同軸に設けられたセンサマグネット68の磁界を検出し、検出した磁界の変化に応じた信号をマイクロコンピュータ26に出力する。マイクロコンピュータ26は、検出された磁界に基づいて出力軸36の回転角度を算出すると共に、算出した回転角度と、上位ECUから受信した指令信号の回転角度の指令値とを比較し、比較した結果を上位ECUに状態返信として送信する。
本実施の形態では、マイクロコンピュータ26は、前回のモータ18の作動時にホールIC42が出力した信号に基づいて算出した回転角度の値を記憶した前回値格納RAM(Random Access Memory)26Aを含む。前回値格納RAM26Aが記憶する回転角度の値は、例えば、上位ECUからの指令信号に基づいたマイクロコンピュータ26の制御により、前回のモータ18の作動時においてモータ18が作動を停止した時にホールIC42が検知した回転角度である。本実施の形態では、マイクロコンピュータ26は、モータ18が作動していない場合に、ホールIC42で検知した回転角度と、前回値格納RAM26Aに記憶されている回転角度と、を比較し、両者に差異がある場合に、被駆動部材50であるヘッドランプに何らかの外力が作用して、ヘッドランプの光軸が変化したと判定する。ホールIC42で検知した回転角度と、前回値格納RAM26Aに記憶されている回転角度とに差異がある場合とは、両者の相違が所定範囲を超えた場合である。また、ホールIC42で検知した回転角度と、前回値格納RAM26Aに記憶されている回転角度の相違は、前回値格納RAM26Aに記憶されている回転角度とホールIC42で検知した回転角度との差、又は比である。
なお、前回値格納RAM26Aは、モータ18が作動を停止した時にホールIC42が検知した出力軸36の回転角度を記憶する際に、以前に記憶した回転角度の情報を、新たな回転角度の情報で上書き保存してもよい。
本実施の形態に係る車両用制御装置10のモータ制御回路20には回路の温度を検知する温度センサ44が設けられている。温度センサ44は、例えば、温度に応じて抵抗値が変化するサーミスタと抵抗とで構成された分圧回路等である。サーミスタを用いた温度センサ44は、回路の温度に応じてサーミスタの抵抗が変化すると、温度センサ44を構成する分圧回路が出力する電圧が変化するので、マイクロコンピュータはかかる電圧の変化から回路の温度を判定する。
図2は、本実施の形態に係るモータ18のホールIC42の位置を示す概略図である。図2に示したように、モータ18は、永久磁石で構成されたロータ88の周方向に回転磁界を発生させるコイル86が隣接している。ロータ88から延びるロータシャフト88Aの端部にはウォーム22Aが形成され、ウォーム22Aは、出力軸36と一体に形成されたウォームホイール22Bと噛み合っている。本実施の形態では、ウォーム22Aとウォームホイール22Bとで、減速機構22を構成する。出力軸36の一端にはセンサマグネット68が取り付けられており、センサマグネット68に対向してホールIC42が設けられている。
図3は、図2に示されたA−A線に沿ってモータ18を切断した断面を示す断面図である。ウォーム22Aは、ロータシャフト88Aの軸方向に沿って螺旋状に形成されている。また、ウォームホイール22Bは、円盤状に形成されていると共に、その周方向に沿って平歯状の歯溝が形成されている。ウォーム22Aの螺旋状の歯溝とウォームホイール22Bの歯溝とが噛み合うことによって、ロータ88の回転を所定の減速比で減速して出力軸36に伝達することが可能となっている。なお、出力軸36の端部に相当するウォームホイール22Bの底面中心にはセンサマグネット68が取り付けられている。
上部ハウジング78A内の減速機構22の直下には、本実施の形態に係る車両用制御装置10の基板76が設けられている。基板76は、下部ハウジング78Bによって覆われることにより保護され、基板76には、モータ制御回路20を構成する素子等が実装されている。また、基板76において、出力軸36の端部に設けられたセンサマグネット68に対向する部分には、出力軸36の回転に従って変化するセンサマグネット68の磁界を検知し、当該磁界の変化を示す信号を出力するホールIC42が実装されている。
基板76には温度センサ44も実装されている。温度センサ44の実装位置は、基板に実装される他の素子の位置に左右されるが、例えば、ドライバ回路28を構成するスイッチング素子等の、発熱が顕著な素子の近くに実装することが考えられる。
図4は、本実施の形態に係る車両用制御装置10の回転位置検知部40の回路構成の一例を示した概略図である。本実施の形態に係る回転位置検知部40は、磁界の変化をホールIC42が検出したことによる回転位置検知部40の回路の電流Iの変化を、磁気検出の信号としている。回路全体の電流Iは、シャント抵抗R1と増幅器60とによって検出される。
ホールIC42は、シャント抵抗R1を介して図1に示した5Vレギュレータ24からの電源電圧(Vcc)が電源端子42Aに印加されると共に、接地端子42Dは接地されている。ホールIC42は、電源端子42Aに、電圧Vccが印加されているときに磁界を検出すると、いわゆるホール効果により、印加されている電圧Vcc及び磁界とは直交する方向に起電力が生じるホール素子を含んでいる。また、ホールIC42は、磁界の検出によってホール素子に生じた起電力の変化をシュミットトリガ等(図示せず)の回路によってデジタル信号化して、出力端子42Bと出力端子42Cとの間でハイレベル又はローレベルとして示される電位差として出力する。ホールIC42の出力段は、NPN型のバイポーラトランジスタになっており、当該バイポーラトランジスタのコレクタは前述の出力端子42Cであり、同ベースにはホール素子及びシュミットトリガを含む回路が接続され、同エミッタは接地されている。
ホールIC42の出力端子42Bには抵抗R2の一端が接続されている。そして、抵抗R2の他端は電源端子42Aに接続されている。また、コンデンサC1の一端は電源端子42Aに接続され、他端は接地されている。コンデンサC1は、Vccから過電圧が出力端子42Bに印加されるおそれがある場合に、過電圧を蓄えて接地領域に逃がすための素子である。回路の過電圧が問題にならない場合は、コンデンサC1を省略してもよい。
本実施の形態では、ホール素子が磁界を検出したことで出力端子42B,42Cの電位が変化すると、回転位置検知部40の回路全体の電流Iが変化する。例えば、出力端子42B,42Cの電位がローレベルの場合、Vccから電流がホールIC42の出力端子42Bに流れやすくなり、電流Iは大きくなる。また、出力端子42B,42Cの電位がハイレベルの場合、Vccから電流がホールIC42の出力端子42Bに流れにくくなり、電流Iは小さくなる。本実施の形態では、かかる電流Iの変化をシャント抵抗R1及び増幅器60で検出する。
図5は、本実施の形態に係る車両用制御装置10の回転位置検知部40が出力したホールIC信号の一例を示したグラフである。本実施の形態で用いたホールICは、前述のように、アナログ信号をデジタル信号に変換するシュミットトリガ等の回路を備えているので、回転位置検知部40が出力する信号は、横軸に示した出力軸の位置(回転角度)に応じてハイレベルとローレベルとに変化する矩形波となる。
本実施の形態では、ホールIC信号が、ハイレベルからローレベルへ変化する位置又はローレベルからハイレベルへ変化する位置であるホールIC信号切替り位置70A,70Bに基づいて、出力軸36の位置を検出する。図5において、ホールIC信号切替り位置70Aは、ホールIC信号がハイレベルからローレベルに変化する位置であり、ホールIC信号切替り位置70Bは、ホールIC信号がローレベルからハイレベルに変化する位置である。図5では、例えば、ホールIC信号切替り位置70Aは、出力軸36の回転角度が50度又は250度の場合に出現し、ホールIC信号切替り位置70Bは、出力軸36の回転角度が150度の場合に出現している。本実施の形態では、ホールIC信号切替り位置70Aが出現した場合には、出力軸36の位置を示す回転角度が50度又は250度であると判定し、ホールIC信号切替り位置70Bが出現した場合には、出力軸36の位置を示す回転角度が150度であると判定する。
なお、回転位置検知部40が、図4に示したように、回路の電流値の変化を出力するタイプであれば、図5に示したホールIC信号は、回転位置検知部40の回路の電流値の変化を示す矩形波である。本実施の形態では、回転位置検知部40を図4のような構成にせず、ホールIC42の出力端子42B,42Cから出力された信号をホールIC信号としてマイクロコンピュータ26に出力してもよい。かかる場合であれば、図5に示したホールIC信号は、ホールIC42の出力端子42B,42Cの電位差を示す矩形波である。
図6は、本実施の形態に係る車両用制御装置10の制御の一例を示したフローチャートである。ステップ600では、回転位置検知部40が出力したホールIC信号に基づき、出力軸36の位置を検出する。ステップ602では、マイクロコンピュータ26は、車両用制御装置10の全異常をリセットする。
ステップ604では、ホールIC信号が、ハイレベルからローレベルへ変化する位置又はローレベルからハイレベルへ変化する位置であるホールIC信号切替り位置70A,70Bのデフォルト値をセットする。デフォルト値は、例えば、図5の場合であれば、ホールIC信号切替り位置70Aは50度又は250度、ホールIC信号切替り位置70Bは150度である。
ステップ606では、上位ECUからの指令信号を受信し、ステップ608では、ステップ606で受信した指令信号がモータ18の作動を指示するものか否かを判定する。ステップ608で肯定判定の場合には、ステップ610で、モータ18の作動に伴って変化した出力軸36の回転角度に応じて新たにホールIC信号切替り位置70A,70Bを検知し、検知したホールIC信号切替り位置70A,70Bが示す現時点での出力軸36の回転角度を更新する。
ステップ612では、ステップ610で更新した出力軸36の回転角度(回転位置)と、上位ECUからの指令信号が示す指令出力軸位置とを比較して、両者が一致するか否かを判定する。
ステップ612では、更新した出力軸36の位置と指令信号が示す指令出力軸位置との相違が所定範囲内の場合に両者が一致すると判定する。更新した出力軸36の位置と指令信号が示す位置との相違は、更新した出力軸36の回転角度と指令信号が示す位置との差又は比である。例えば、両者の差に基づいて判定するのであれば、更新した出力軸36の位置が、指令信号が示す位置を中心値とした所定範囲内の場合に両者が一致すると判定する。所定範囲は、一例として、中心値に対して±10度である。また、両者の比に基づいて判定するのであれば、更新した出力軸36の位置の指令信号が示す位置に対する比(%)が所定範囲内の場合に両者が一致すると判定する。所定範囲は、一例として、指令信号が示す位置に対して±1〜2%である。
ステップ612で肯定判定の場合には、手順をステップ608に戻す。ステップ612で否定判定の場合には、上位ECUにモータ18の動作に何らかの異常が発生したことを示す信号を出力して処理を終了する。上位ECUにモータ18の異常を通知することにより、モータ18の回転を停止させる等の緊急時の制御が可能になる。
ステップ608で、上位ECUから受信した指令信号がモータ18の停止を指示するものの場合には、否定判定を行い、手順をステップ616に移行させる。ステップ616では、ホールIC信号切替り位置70A,70Bに基づいて現在の出力軸36の回転角度を算出し、算出した回転角度を停止位置として記憶する。
ステップ618では、ステップ616で記憶した停止位置(現停止位置)を、前回値格納RAM26Aに記憶されている前回のモータ18の作動時においてモータ18が作動を停止した時に検知したホールIC信号切替り位置70A,70Bに基づく停止位置(前回値)と比較する。ステップ618では、現停止位置と前回停止位置とが一致すれば正常であると肯定判定を行い、現停止位置と前回停止位置とが一致しない場合には否定判定を行う。
ステップ618では、現停止位置と前回停止位置との相違が所定範囲内の場合に両者が一致すると判定する。現停止位置と前回停止位置との相違は、現停止位置と前回停止位置との差又は比である。例えば、両者の差に基づいて判定するのであれば、現停止位置が前回停止位置を中心値とした所定範囲内の場合に両者が一致すると判定する。所定範囲は、一例として、中心値に対して±10度である。また、両者の比に基づいて判定するのであれば、現停止位置の前回停止位置に対する比(%)が所定範囲内の場合に両者が一致すると判定する。所定範囲は、一例として、前回値格納RAM26Aに記憶されている前回停止位置に対して±1〜2%である。
ステップ618で肯定判定の場合には、手順をステップ608に戻す。ステップ618で否定判定の場合には、ステップ620で、モータ18の出力軸36に何らかの外力が作用した「外力異常」であることを示す信号を上位ECUに出力する。
ステップ622では、外力作用後のホールIC信号の変化の態様及び前回の作動方向から出力軸36の位置補正のための出力軸36の作動方向を算出する。外力作用後のホールIC信号の変化の態様は、ホールIC信号が、ハイレベルからローレベルへ変化したか、又はローレベルからハイレベルへ変化したかである。ホールIC信号がハイレベルからローレベルへ変化した場合には、図5に示したホールIC信号切替り位置70Aが検知され、ホールIC信号がローレベルからハイレベルに変化した場合には、図5に示したホールIC信号切替り位置70Bが検知される。また、前回作動方向も、前回停止位置の算出のために検知されたホールIC信号切替り位置が、ホールIC信号切替り位置70Aか、ホールIC信号切替り位置70Bかによって判断される。
ステップ622では、外力による出力軸36の作動方向が前回作動方向と同じ場合には、出力軸36の位置補正のための作動方向は、前回作動方向とは逆方向であると判断する。また、外力による出力軸36の作動方向が前回作動方向と逆の場合には、出力軸36の位置補正のための作動方向は、前回作動方向と同じであると判断する。
ステップ624では、モータ18を作動させて、ステップ622で算出した方向に出力軸36を回転させる。ステップ626では、モータ18の作動に伴って変化した出力軸36の回転角度に応じて新たにホールIC信号切替り位置70A,70Bを検知し、検知したホールIC信号切替り位置70A,70Bが示す現時点での出力軸36の回転角度を更新する。
ステップ628では、ステップ626で更新した出力軸36の回転角度(回転位置)と、前回停止位置とを比較して、自動補正量を算出し、ステップ630では、算出した自動補正量でモータ18を作動させる。
ステップ632では、出力軸36の位置は、前回停止位置に正常に復帰したか否かを判定する。ステップ632での、出力軸36の位置が前回停止位置に正常に復帰したか否かの判定は、例えば、出力軸36の位置が前回停止位置に所定時間内で一致したか否かで行う。所定時間は、モータ18及びモータ制御回路20の仕様等に応じて決定する。ステップ632で肯定判定の場合には、手順をステップ608に移行させる。ステップ632で否定判定の場合には、ステップ634で温度センサ44による回路の温度を検出する。
ステップ636では、温度センサ44の温度が作動許可温度以下か否かを判定する。作動許可温度は、モータ18の継続的な作動が可能な温度であり、具体的な数値は、モータ18及びモータ制御回路20の仕様によって異なるので、回路設計及び実機を用いた実験等を通じて決定する。
ステップ636で肯定判定の場合には、ステップ638で、モータ18に供給する電流値を大きくしてモータ18を作動させる。モータ18に供給する電流を大きくすることにより、出力軸36のトルクは増大する。ステップ638でモータに供給する電流は、増大させる出力軸36のトルク並びにモータ18及びモータ制御回路20の仕様によって異なるので、回路設計及び実機を用いた実験等を通じて決定する。また、モータ18に供給する電流を大きくするには、例えば、PWM制御でのデューティ比の変化の位相を、通常時よりも進角させる等によって行う。
ステップ636で否定判定の場合、すなわち、温度センサ44が検知した温度が、作動許可温度を超える禁止温度の場合には、手順をステップ608に戻す。
ステップ640では、出力軸36の位置が前回停止位置に正常に復帰したか否かを判定し、肯定判定の場合には、手順をステップ608に戻す。ステップ640で否定判定の場合には、手順をステップ614に移行させ、上位ECUにモータ18の動作に何らかの異常が発生したことを示す信号を出力して処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態では、モータ18の出力軸36に外力が作用して出力軸36の位置を示す回転角度が変化した場合に、回路の過熱を抑制しつつモータ18のトルクを向上させて外力に抗して出力軸36の位置を補正することが可能となる。
10…車両用制御装置、18…モータ、20…モータ制御回路、22…減速機構、22A…ウォーム、22B…ウォームホイール、24…5Vレギュレータ、26…マイクロコンピュータ、26A…前回値格納RAM、28…ドライバ回路、36…出力軸、40…回転位置検知部、42…ホールIC、42A…電源端子、42B,42C…出力端子、42D…接地端子、44…温度センサ、50…被駆動部材、60…増幅器、68…センサマグネット、70A,70B…ホールIC信号切替り位置、76…基板、78A…上部ハウジング、78B…下部ハウジング、86…コイル、88…ロータ、88A…ロータシャフト

Claims (3)

  1. モータの出力軸の回転位置を検知する回転位置検知部と、
    前記モータが回転を停止した際の前記回転位置検知部が検知した前記出力軸の回転位置を記憶する記憶部と、
    前記モータを駆動する駆動部の温度を検知する温度検知部と、
    前記モータが停止した際の前記回転位置検知部が検知した回転位置と前記記憶部に記憶された回転位置との差が所定範囲を超えた場合に、前記出力軸の回転位置を前記記憶部に記憶された回転位置に一致させるように前記モータを回転させると共に、該回転によって前記出力軸の回転位置が前記記憶部に記憶された回転位置に一致しなかった場合に、前記温度検知部が検知した温度が所定の閾値以下であれば前記出力軸のトルクが増大するように前記モータを回転させる制御部と、
    を含む車両用制御装置。
  2. 前記制御部は、前記モータに供給する電流を大きくすることにより前記出力軸のトルクを増大させる請求項1記載の車両用制御装置。
  3. 前記制御部は、上位制御装置からの回転位置の指令値に基づいて前記出力軸の回転位置を制御して前記モータを回転させている際に、前記回転位置の指令値と前記回転位置検知部が検知した回転位置との差が所定範囲を超えた場合に前記モータの異常と判定し、該判定結果を前記上位制御装置に出力する請求項1又は2記載の車両用制御装置。
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