JP2016184283A - 検出装置、検出方法、及び、プログラム - Google Patents

検出装置、検出方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 カード挿入口の近傍の機器の検出精度を向上させる。【解決手段】 本発明の検出装置は、第1の検出光を発光する第1の発光手段と、カードを挿入するためのカード挿入口に対して第1の発光手段の反対側に設けられた第2の検出光を発光する第2の発光手段と、第1の発光手段及び第2の発光手段から所定の距離離れた位置に設置されて、第1の検出光及び第2の検出光を検出する検出手段と、ランダムパターンを用いて第1の発光手段及び第2の発光手段を発光させ、第1の検出光のパターン又は第2の検出光のパターンの少なくとも1つが、発光させるためのパターンと一致しない場合に、第1の発光手段及び第2の発光手段が発光していないときの所定の位置の色情報と予め保存しておいた色情報とが一致するか否かを判定し、色情報が一致した場合に異物が取り付けられていると判定する判定手段とを含む。【選択図】 図4

Description

本発明は、物体の検出に関し、特に、カード挿入口の異物を検出する検出装置、検出方法、及び、プログラムに関する。
ATM(Automated Teller Machine)又はCD(Cash Dispenser)などの自動取引機が、広く活用されている。自動取引機は、カード(例えば、磁気的に情報を記憶する磁気カード)に書き込まれた情報を用いて利用者の認証を実行している。
近年、カードに書き込まれた情報を不正に窃取する犯罪、いわゆるスキミング犯罪が、社会問題となっている。
スキミングを実行しようとする不正者は、ATM又はCD等のカード挿入口に、カードに記録されている情報を読み取る機器(スキミング機器又はスキミングユニット)を装着する。そこで、スキミングに対処するための検出装置は、カード挿入口における、不正な機器(ユニット)の装着を、監視又は検出する(例えば、特許文献1及び2を参照)。このような検出装置は、スキミング機器を検出する検出器として、例えば、赤外線センサを用いる。
検出装置は、できる限り不正な機器(スキミングユニット)を検出できることが望ましい。そのため、検出装置は、検出精度が高く、検出範囲が広いことが望ましい。
しかし、検出装置が設置される環境には、検出装置の検出性能に影響を与える要因が存在している。このような要因には、光に関連する要因(例えば、太陽光及び照明など外乱光)、受光部分に関連する要因(例えば、ほこり又は汚れ)、及び、カード挿入口の近傍の関連するよう要因(例えば、虫、利用者、又は、利用者の持ち物)などがある。
検出精度又は検出範囲を向上させるために検出装置の検出器の検出感度を向上させると、検出装置は、上記の要因の影響を受けやすくなってしまう。
そこで、特許文献1及び特許文献2のように、いろいろな方法が、用いられている。
特許文献1に記載の技術は、カード挿入口の上下に異物センサを設けて、検出精度を向上している。
また、特許文献2に記載の技術は、格子状パターンの光線を照射して、反射光を赤外線監視カメラで撮影する。
特開2010−250711号公報 特開2008−027259号公報
しかし、特許文献1に記載の異物センサは、カード挿入口の近傍の限られた位置しか検出できない。つまり、特許文献1に記載の技術は、異物を検出できる範囲が狭いという問題点があった。
また、特許文献2に記載の技術は、格子状のパターンの光線を所定の範囲に照射することが必要である。光線を格子状のパターンに照射するためには、所定の範囲に絞りこめる光線を発光する光源(例えば、レーザー光源)及び絞り込むための光学機器が必要である。また、光線を格子状のパターンに照射するためには、ポリゴンミラーなどの高精度な光学機器が必要である。つまり、特許文献2に記載技術は、高機能及び高精度な光学設備(以下、高度な光学機器と呼ぶ)が必要であるという問題点があった。
本発明の目的は、上記問題点を解決し、高度な光学機器を必要としないで、カード挿入口に設けられた機器の検出範囲及び検出精度を向上させる検出装置、検出方法、及び、プログラムを提供することにある。
本発明の一形態における検出装置は、第1の検出光を発光する第1の発光手段と、カードを挿入するためのカード挿入口に対して第1の発光手段の反対側に設けられた第2の検出光を発光する第2の発光手段と、第1の発光手段及び第2の発光手段から所定の距離離れた位置に設置されて、第1の検出光及び第2の検出光を検出する検出手段と、第1の発光手段及び第2の発光手段を発光させるためのパターンとして過去のパターンから推測できないパターンであるランダムパターンを用いて発光させ、検出手段を用いて第1の検出光のパターン及び第2の検出光のパターンを取得し、第1の検出光のパターン及び第2の検出光のパターンと、発光させるためのパターンとが一致するか否かを判定し、第1の検出光のパターン又は第2の検出光のパターンの少なくとも1つが、発光させるためのパターンと一致しない場合に、第1の発光手段及び第2の発光手段が発光していないときの所定の位置の色情報を取得し、取得した色情報と予め保存しておいた色情報とが一致するか否かを判定し、色情報が一致した場合に異物が取り付けられていると判定する判定手段とを含む。
本発明の一形態における検出方法は、第1の検出光を発光する第1の発光手段と、カードを挿入するためのカード挿入口に対して第1の発光手段の反対側に設けられた第2の検出光を発光する第2の発光手段と、第1の発光手段及び第2の発光手段から所定の距離離れた位置に設置されて、第1の検出光及び第2の検出光を検出する検出手段とを含む検出装置において、第1の発光手段及び第2の発光手段を発光させるためのパターンとして過去のパターンから推測できないパターンであるランダムパターンを用いて発光させ、検出手段を用いて第1の検出光のパターン及び第2の検出光のパターンを取得し、第1の検出光のパターン及び第2の検出光のパターンと、発光させるためのパターンとが一致するか否かを判定し、第1の検出光のパターン又は第2の検出光のパターンの少なくとも1つが、発光させるためのパターンと一致しない場合に、第1の発光手段及び第2の発光手段が発光していないときの所定の位置の色情報を取得し、取得した色情報と予め保存しておいた色情報とが一致するか否かを判定し、色情報が一致した場合に異物が取り付けられていると判定する。
本発明の一形態におけるプログラムは、第1の検出光を発光する第1の発光手段と、カードを挿入するためのカード挿入口に対して第1の発光手段の反対側に設けられた第2の検出光を発光する第2の発光手段と、第1の発光手段及び第2の発光手段から所定の距離離れた位置に設置されて、第1の検出光及び第2の検出光を検出する検出手段とを含む検出装置であるコンピュータに、第1の発光手段及び第2の発光手段を発光させるためのパターンとして過去のパターンから推測できないパターンであるランダムパターンを用いて発光させる処理と、検出手段を用いて第1の検出光のパターン及び第2の検出光のパターンを取得する処理と、第1の検出光のパターン及び第2の検出光のパターンと、発光させるためのパターンとが一致するか否かを判定する処理と、第1の検出光のパターン又は第2の検出光のパターンの少なくとも1つが、発光させるためのパターンと一致しない場合に、第1の発光手段及び第2の発光手段が発光していないときの所定の位置の色情報を取得する処理と、取得した色情報と予め保存しておいた色情報とが一致するか否かを判定する処理と、色情報が一致した場合に異物が取り付けられていると判定する処理とを実行させる。
本発明に基づけば、高度な光学機器を必要としないで、カード挿入口に設けられた機器の検出範囲及び検出精度を向上させるとの効果を奏することができる。
図1は、本発明における第1の実施形態に係る検出装置の構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る検出装置の構成の一例を示す断面図である。 図3は、第1の実施形態に係る検出装置の構成の一例を示すブロック図である。 図4は、第1の実施形態に係る判定部の詳細な構成を含む検出装置の構成の一例を示すブロック図である。 図5は、第1の実施形態に係る検出装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、第1の実施形態に係る発光部の別の構成の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る検出装置の別の構成の一例を示すブロック図である。 図8は、第1の実施形態に係る検出装置の別の構成の一例を示すブロック図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、各図面は、本発明の実施形態を説明するためのものである。ただし、本発明は、各図面の記載に限られるわけではない。また、各図面の同様の構成には、同じ番号を付し、その繰り返しの説明を、省略する場合がある。
また、以下の説明に用いる図面において、本発明の説明に関係しない部分の構成については、記載を省略し、図示しない場合もある。
なお、本発明の実施形態は、カードを挿入するカード挿入口の近傍に設置された異物を検出する。そのため、本実施形態は、カード挿入口に挿入されるカードについては、特に制限はない。例えば、本実施形態のカードは、表面、裏面、両面、又は、内部に磁気ストライプを含む磁気カードでもよい。あるいは、本実施形態のカードは、電気的に情報を読み書きするIC(Integrated Circuit)カードでもよい。あるいは、本実施形態のカードは、片面全体に磁気の記録面を有するカード(例えば、磁気式の切符)でもよい。つまり、以下の説明において、カードとは、略平面形状の物体で、表面又は内部に情報を記憶している物体である。
<第1の実施形態>
まず、本発明における第1の実施形態に係る検出装置100の構成について説明する。
(構成の説明)
図1は、第1の実施形態に係る検出装置100の構成の一例を示す図である。
図1に示すように、検出装置100は、カード挿入口30と、発光部40と、発光部50と、検出部60とを含む。なお、後ほど説明する通り、検出装置100は、図1には図示しない判定部20を含む。また、発光部40及び発光部50を区別する場合、それぞれを、第1の発光部及び第2の発光部と呼ぶ。また、後ほど説明するように、検出部60は、発光部40及び発光部50が発光した光を検出する。そのため、発光部40が発光した光及び発光部50が発光した光を、それぞれ、第1の検出光及び第2の検出光と呼ぶ。
カード挿入口30は、カード10を挿入するための開口部である。
発光部40及び発光部50は、後ほど説明する通り、判定部20に制御されて、所定のパターンで発光する。ただし、発光部40及び発光部50は、検出部60が検出できる光を発光できればよい。そのため、発光部40及び発光部50は、特別な光学機器を必要としない。例えば、発光部40及び発光部50は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)でもよい。
なお、発光部40及び発光部50は、利用者の誤認を避けるため、人が認識できない光(例えば、赤外線)を発光することが望ましい。これは、スキミング機器を設置しようとする不正者に、検出装置100が設置されていることを気づかせないためである。ただし、発光部40及び発光部50は、可視光を発光してもよい。
検出部60は、発光部40及び発光部50が発光した光を検出する。より具体的には、検出部60は、後ほど説明するように、判定部20において発光部40及び発光部50の発光パターンを認識できる程度に光を検出できればよい。例えば、判定部20が、発光部40及び発光部50における発光状態及び消灯状態を基にパターンを検出できる場合、検出部60は、発光部40及び発光部50の発光状態及び消灯状態を検出できればよい。そのため、検出部60は、高精度な光学系を必要としない。検出部60は、例えば、イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)カメラモジュールである。
そして、発光部40、発光部50、及び、検出部60は、以下で説明する位置に配置されている。
発光部40と発光部50とは、カード挿入口30を挟む位置に配置される。つまり、発光部40と発光部50とは、カード挿入口30に対して、対向した位置に配置される。これは、不正な機器(スキミング機器)が、カード挿入口30のどちらの側に設置されても、検出可能とするためである。
検出部60は、カード挿入口30に対して、発光部40又は発光部50のいずれか一方と同じ側で、発光部40及び発光部50から所定の距離離れた位置に配置される。ここで、所定の距離とは、異物が設置されると想定される範囲を含む距離である。このように、検出部60は、発光部40及び発光部50と所定の距離離れているため、検出装置100は、広い検出範囲を実現できる。
さらに、検出部60は、カード挿入口30に挟んで配置される発光部40又は発光部50に対して、次のような位置に配置させる。
一例として、検出部60が、発光部40と同じ側に配置されたとする。この場合、検出部60は、次のような位置に配置させる。すなわち、検出部60は、発光部40が発光する光を検出できる位置に配置される。さらに、検出部60は、カード10がカード挿入口30に挿入されていない場合に、発光部50が発光する光を検出でき、カード10がカード挿入口30に挿入されている場合に、発光部50が発光する光を検出できない位置に配置される。
そのため、検出部60は、異物がない限り、発光部40が発光する光を検出できる。また、検出部60は、カード10がカード挿入口30に挿入されていない場合、異物がない限り、発光部50が発光する光を検出できる。ただし、検出部60は、カード10がカード挿入口30に挿入されている場合、発光部50が発光する光を検出できない。
ただし、検出部60は、カード10の位置に関係なく発光部50が発光する光を検出できる位置に配置されてもよい。
また、図1において、検出装置100が、発光部40、発光部50、及び、検出部60を、それぞれ1つ含むとして示しているが、これは、一例である。検出装置100は、発光部40、発光部50、及び、検出部60のいずれか、又は、全てを複数含んでもよい。
例えば、検出装置100は、カード挿入口30の左右の各端部の近傍を挟むように、二組の発光部40、発光部50及び検出部60を含んでもよい。
あるいは、検出装置100は、発光部40が発光する光と発光部50が発光する光とを、異なる検出部60を用いて検出してもよい。ただし、この場合でも、発光部50を検出する検出部60は、カード10が挿入されていない場合に、発光部50が発光する光を検出でき、カード10が挿入されている場合に、発光部50が発光する光を検出できない位置に配置される。
なお、発光部40、発光部50及び検出部60は、次に説明する位置に配置されることが望ましい。
検出装置100が、磁気ストライプを含むカード10を用いる場合、スキミング機器は、カード挿入口30の周辺(近傍)で、カード10が搬送されるときに磁気ストライプが通過する位置に配置される。このように配置されたスキミング機器を検出するため、発光部40及び発光部50は、カード挿入口30におけるカード10の磁気ストライプが通過する位置を挟むように配置されることが望ましい。そして、検出部60は、カード10の磁気ストライプが通過する位置の異物を検出できる位置に配置されることが望ましい。
また、図1は、カード挿入口30を水平に示しているが、これは例示である。検出装置100は、カード挿入口30を垂直方向に設けてもよい。その場合、発光部40、発光部50、及び、検出部60は、カード挿入口30を挟むように、水平方向に並んで配置されてもよい。
以下の本実施形態の説明では、一例として、図1に示すように、検出装置100が、発光部40、発光部50及び検出部60を、それぞれ1つ含むとして説明する。
図2は、検出装置100の図1におけるA−A断面図である。
図2に示す検出装置100は、図1に示す構成に加え、搬送部80を含む。図2において、図1に示した構成には同じ番号を付して、その詳細な説明を省略する。そのため、以下では、搬送部80について説明する。
搬送部80は、カード10を自動的に搬送する。例えば、検出装置100は、次のように動作する。検出装置100は、図示しないカード10の挿入位置を検出する挿入センサを含む。そして、検出装置100は、挿入センサを基に、カード10が、搬送部80を用いて搬送できる位置までが挿入されたことを検出すると、搬送部80を用いて、カード10を搬送する。なお、搬送部80は、例えば、ローラである。
図3は、第1の実施形態に係る検出装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図3に示す検出装置100は、既に説明した通り、図1に示す構成に加え、異物の有無を判定する判定部20を含む。図1に示した構成には同じ番号を付して、その詳細な説明を省略する。そのため、以下では、判定部20について説明する。
判定部20は、発光部40及び発光部50を所定のパターンで発光させる。ここで、所定のパターンは、特に制限はない。例えば、判定部20は、複数のパターンを保持し、その中からパターンを選択し、選択したパターンを用いてもよい。
なお、パターンとは、判定部20が、発光部40及び発光部50の発光及び消灯させるパターンである。より詳細には、パターンは、発光時間と消灯時間との組合せであり、1つ又は複数の発光時間と消灯時間とを含む。
なお、判定部20は、発光部40又は発光部50の発光パターンとして、発光時間と消灯時間に限らす、発光色又は発光強度を変えてもよい。この場合、検出部60は、発光部40及び発光部50が発光する光の色又は光強度を検出できることが望ましい。
以下、色及び光強度の変更を含めパターンと呼ぶ。
ただし、判定部20が用いるパターンは、スキミング機器に予測される可能性が低いことが望ましい。そのため、判定部20は、ランダムパターンを用いて、発光部40及び発光部50を発光させることが望ましい。ここで、ランダムパターンとは、過去の発光パターンから、次の発光パターンを推測できないパターンである。つまり、ランダムパターンとは、スキミング機器などの他の機器が推測できないパターンである。
そのため、判定部20は、例えば、図示しない、ランダムパターン発生部を含み、ランダムパターン発生部が発生したパターンを用いて、発光部40及び発光部50を発光させてもよい。あるいは、判定部20は、図示しない擬似乱数発生回路を含み、擬似乱数発生回路が発生した乱数を基に発光パターンの発光時間と消灯時間とを決定してもよい。あるいは、判定部20は、予め、複数のランダムパターンを保持しておき、擬似乱数を用いて、保持したランダムパターンから発光パターンを選択してもよい。以下、これらの動作をまとめて、「ランダムパターンの選択」と呼ぶ。
そして、判定部20は、発光部40及び発光部50が発光したときに検出部60を用いて検出したパターン(検出結果)を基に、スキミング機器などの異物の有無を判定する。より具体的には、判定部20は、発光部40及び発光部50を発光させるときに用いたパターンと、検出部60を用いて認識したパターンとが一致しないときに、異物があると判定する。
さらに、判定部20は、発光部40及び発光部50が発光していないときの検出部60の検出した所定の位置の色に関する情報(色情報)を基に、異物の種別を判定する。ここで、色情報とは、後ほど説明する色差を計算するための情報である。そのため、検出装置100は、判定に用いる色差を基に色情報を決定すればよい。
次に、図面を参照して、判定部20のさらに説明する。
図4は、判定部20のより詳細な構成の一例を含む検出装置100の構成の一例を示すブロック図である。図4において、図3と同じ構成には、同じ符号を付してある。そのため、同じ構成の詳細な説明を省略する。
判定部20は、駆動部240と、駆動部250と、認識部260と、制御部270とを含む。駆動部240及び駆動部250を区別する場合、以下、それぞれ、第1の駆動部及び第2の駆動部と呼ぶ。
駆動部240は、制御部270の制御を基に、発光部40を駆動する。つまり、駆動部240は、制御部270の指示を基に、制御部270が選択したパターンを用いて発光部40を発光させる。なお、駆動部240は、発光部40が発光する光を直接的に制御してもよい。あるいは、駆動部240は、間接的に発光部40の発光を制御してもよい。例えば、発光部40が、LED及び液晶シャッターを含む場合、駆動部240は、液晶シャッターを制御して、発光部40が発光する光を制御してもよい。
駆動部250は、制御部270の制御を基に、発光部50を駆動する。つまり、駆動部250は、制御部270の指示を基に、制御部270が選択したパターンを用いて発光部50を発光させる。なお、駆動部250は、駆動部240と同様に、発光部50を、直接的又は間接的に制御してもよい。
なお、判定部20が、発光部40及び発光部50を、同時に同じパターンで発光させる場合、判定部20は、駆動部240又は駆動部250のいずれか1つを用いて、発光部40及び発光部50を発光させてもよい。その場合、判定部20は、駆動部240又は駆動部250のいずれか1つを含まなくてもよい。
認識部260は、制御部270の制御を基に、検出部60が検出した信号から、制御部270が判定に用いる情報を認識又は抽出する。すなわち、認識部260は、検出部60の検出結果を基に、発光部40及び発光部50の発光パターンを認識する。さらに、認識部260は、検出部60の検出結果を基に、制御部270が用いる所定の位置の色情報を抽出する。なお、この色情報は、可視光範囲の色に限る必要はない。例えば、この色情報は、赤外線帯域を含んでもよい。
制御部270は、上記の各構成を制御し、判定部20の全体の動作を制御する。さらに、制御部270は、後ほど説明するように、上記の各構成を制御して、カード挿入口30の近傍の異物の有無及び異物の種類を判定する。
(動作の説明)
次に、第1の実施形態に係る検出装置100の動作について、図面を参照して説明する。
図5は、第1の実施形態に係る検出装置100の動作の一例を示すフローチャートである。なお、以下の動作の説明において、特に説明しない限り、動作の主体は、判定部20の制御部270である。
制御部270は、予め、認識部260が、検出部60の検出範囲の所定の場所(位置)において認識した色の情報(色情報)を保存しておく。以下、ここで保存した色情報を「初期色情報」と呼ぶ。
例えば、制御部270は、次のようにして初期色情報を保存する。最初に検出装置100が設置された時に、制御部270は、認識部260に、スキミング機器が装着される可能性が高いカード挿入口30の近傍で、発光部40及び発光部50とは異なる位置の色情報の取得を指示する。認識部260は、指示を基に、検出部60を用いて色情報を認識し、制御部270に送信する。制御部270は、初期色情報として、受信した色情報を保存する。ただし、制御部270は、上記動作に基づかず、色情報を保存してもよい。例えば、制御部270は、予め、検出装置100の設計情報を基に算出された初期色情報を保存してもよい。
また、制御部270は、初期色情報として、1か所ではなく複数の位置の色情報を保存してもよい。
次に、検出装置100の具体的な動作の詳細について説明する。ただし、以下の動作の初期状態では、発光部40及び発光部50は、消灯しているとする。
まず、判定部20の制御部270は、発光部40及び発光部50を発光させるために、ランダムパターンを選択する(ステップS101)。
次に、制御部270は、選択されたランダムパターンと一致するように、駆動部240及び駆動部250を用いて、発光部40及び発光部50を発光させる(ステップS102)。
そして、制御部270は、検出部60及び認識部260を用いて、発光部40及び発光部50の発光パターンの取得する(ステップS103)。より詳細には、検出装置100は、次のように動作する。制御部270は、認識部260に、検出部60を用いた発光パターンの検出を指示する。この指示を基に、認識部260は、検出部60を用いて、発光部40及び発光部50に発光パターンを認識する。そして、認識部260は、認識結果として、発光パターンを制御部270に送信する。
なお、認識部260又は検出部60が、発光部40及び発光部50を区別して認識できない場合、制御部270は、発光部40及び発光部50それぞれを個別に制御して、ステップS102とステップS103とを実行すればよい。発光部40と発光部50とを別に発光させる場合、制御部270は、発光部40及び発光部50を、異なる発光パターンを用いて発光させてもよい。
次に、制御部270は、発光部40及び発光部50それぞれについて、ステップS101で選択したパターンと、ステップS103で取得したパターンとが一致しているか否かを判定する(ステップS104)。
なお、カード10が、カード挿入口30に挿入されている場合、検出部60は、発光部50の光を検出できない。例えば、搬送部80が動作中の場合、検出部60は、発光部50の光を検出できない。ただし、検出装置100は、既に説明した通り、図示しない挿入センサを基に、搬送部80を制御している。したがって、制御部270は、挿入センサなどを基に、カード10がカード挿入口30に挿入されている否かを判定できる。
そこで、カード10がカード挿入口30に挿入されている場合、制御部270は、カード10がカード挿入口30に完全に挿入された後、又は、カード10がカード挿入口30から取り出された後に、検出部60を用いて発光部50の光を検出すればよい。
発光部40及び発光部50ともパターンが一致した場合(ステップS104でYes)、制御部270は、ステップS101に戻る。つまり、制御部270は、異物がないと判定する。
発光部40又は発光部50に少なくともどちらかのパターンが一致しない場合(ステップS104でNo)、制御部270は、ステップS105に進む。発光部40又は発光部50の少なくともどちらかのパターンが一致しない場合、カード挿入口30の上側又は下側の少なくともどちらかに、光を遮る物、光を発する物、又は、光を反射する物が存在する可能性がある。つまり、発光部40又は発光部50の少なくともどちらかのパターンが一致しない場合、カード挿入口30の周辺に異物がある可能性がある。そのため、制御部270は、次の判定に進む。
このように、ステップS104の判定は、異物の有無の判定である。
ここで、スキミング機器は、一般的に、不正を発見されないようにするため、発見されにくいように作成される。つまり、スキミング機器は、カード挿入口30の周辺と同色とされている可能性が高い。そこで、検出装置100は、次に説明するように、色情報を基に、異物が、不正な異物か否かを判定する。
パターンが一致しない場合(ステップS104でNo)、制御部270は、初期色情報を取得した位置における現在の色情報を取得する(ステップS105)。制御部270は、初期色情報を取得した時と同様な動作を基に、認識部260に色情報の取得を指示すればよい。なお、制御部270は、色情報の取得を、ステップS103の発光パターンを取得と同時又は並行して認識部260に指示してもよい。ただし、制御部270は、発光部40及び発光部50が発光していない時の色情報を取得する。これは、制御部270が、初期色情報と、ステップS105で取得する色情報とを比較するためである。以下、ステップS105で取得した色情報を「検出色情報」と呼ぶ。
制御部270は、初期色情報と、検出色情報とが一致するか否かを判定する(ステップS106)。なお、検出装置100の環境は、変化する。例えば、早朝と昼とでは、明るさが異なる。また、晴天時と雨天時では、明るさが異なる。そのため、制御部270は、初期色情報と、検出色情報との一致の判定として、初期色情報と検出色情報との差異(色差)の絶対値が、所定の閾値以下であるか否かを判定する。さらに、制御部270は、認識部260と検出部60とを用いて、環境光を検出し、検出色情報を補正してもよい。なお、本実施形態が用いる色差は、特に制限はない。例えば、制御部270は、色差として、明度又は色相の値の差を用いてもよい。あるいは、制御部270は、L表色系における色差である「ΔEab=((ΔL+(Δa+(Δb1/2」を用いてもよい。
色情報が一致しない場合(ステップS106でNo)、制御部270は、ステップS101に戻る。つまり、制御部270は、明らかに異なる色の場合、不正な異物ではないと判定する。
色情報が一致した場合(ステップS106でYes)、制御部270は、悪意の異物(例えば、スキミング機器に関連する異物)であると判定する。そして、制御部270は、所定の装置(例えば、警報装置)に、異物の検出を通知する(ステップS107)。
このように、ステップS106の判定は、異物の種類の判定である。
なお、検出装置100は、判定を安全側に持っていくため、ステップS104においてパターンが一致しないと判定した場合(ステップS104でNo)に、ステップ107に進むように動作してもよい。この場合に、ステップS104で一致したと判定した場合(ステップS104でYes)、検出装置100は、ステップS105に進む。
(効果の説明)
次に、本実施形態の効果について説明する。
これまでの説明のとおり、第1の実施形態に係る検出装置100は、カード挿入口30の近傍における機器の検出範囲を向上させるとの効果を得ることができる。
その理由は、次のとおりである。
検出装置100は、カード挿入口30を挟むように発光部40及び発光部50を配置する。そして、検出装置100は、検出部60を、カード挿入口30に対して、発光部40又は発光部50のいずれか1つと同じ側で、発光部40及び発光部50から所定の距離離れた位置に配置する。そのため、検出装置100の判定部20は、発光部40及び発光部50から検出部60までの範囲の機器を検出できる。つまり、検出装置100は、カード挿入口30から所定の距離離れた異物を検出できる。このような構成を基に、検出装置100は、カード挿入口30の近傍における検出範囲を向上できるためである。
さらに、検出装置100は、検出精度を向上させるとの効果を奏することができる。
その理由は、次のとおりである。
判定部20は、発光部40及び発光部50を、推測できないパターン(例えば、ランダムパターン)を基に発光させる。そのため、スキミング機器などの不正な異物は、検出装置100の検出のための発光を模倣できない。そして、検出装置100は、検出部60が検出したパターンと、発光部40及び発光部50を発光させたパターンとを比較する。つまり、検出装置100は、スキミング機器では模倣できないパターンを基に、異物を検出できるためである。
さらに、検出装置100は、カード挿入口30に近傍の色情報の変化の有無を判定する。そのため、検出装置100は、カード挿入口30の近傍における、虫などの不正でない異物を検出できる。つまり、検出装置100は、不正の異物の検出精度を向上できるためである。
また、検出装置100は、高精度の光学機器を必要としない。
その理由は、次のとおりである。
発光部40及び発光部50は、検出部60に届く光を発光できればよい。また、検出部60は、光の有無を判定できればよい。そのため、検出装置100は、発光部40、発光部50、及び、検出部60に、高精度な光学機器を必要としないためである。
[変形例]
次に、第1の実施形態の変形例について説明する。
[変形例1]
検出部60は、必ずしも、検出機器100に含まれる必要はない。検出部60は、検出装置100の外部の機器でもよい。
図7は、本変形例の一例を示す図である。
図7に示す検出装置101は、検出装置100における検出部60に換えて、外部の検出部70を含む。ここで、検出部70は、例えば、一般的に防犯に用いられる箱型又はドーム型のカメラである。なお、検出部70は、有線に限らず、無線を介して検出装置101に接続してもよい。
検出部70は、検出部60と同様の機能を実現する。そのため、変形例1に係る検出装置101は、検出装置100と同様の効果を奏することができる。
さらに、本変形例は、検出範囲のさらなる拡大、及び、検出部70の設定レイアウトの自由度が向上するとの効果を奏することができる。
その理由は、検出部70が、検出装置101と異なる位置に設定可能なためである。
[変形例2]
発光部40又は発光部50は、いずれか又は両方が、複数の発光体(発光素子)を含んでもよい。
図6は、複数の発光体を含む発光部41及び発光部51の一例を示す図である。発光部41及び発光部51は、それぞれ、複数の発光体401及び発光体501を含む。
発光体401及び発光体501は、例えば、LEDなどの発光素子である。
検出装置100及び検出装置101(以下、まとめて検出装置100と呼ぶ)は、発光部40及び/又は発光部50に換えて、発光部41及び/又は発光部51を含んでもよい。
なお、発光部41及び発光部51のように複数の発光体を含む場合、判定部20は、同時に発光させる発光体の数を変更してもよい。つまり、判定部20は、発光体の数をパターンに含ませてもよい。
本変形例は、上記の第1の実施形態の効果に加え、スキミング機器が小型化された場合でも、検出できるとの効果を奏することができる。また、本変形例は、さらに広い範囲でスキミング機器を検出できるとの効果を奏することができる。
その理由は、発光部41及び発光部51が、複数の発光体401及び発光体501を含むため、検出部60が、より詳細な検出結果を出力できるである。
また、本変形例は、汚れに強いとの効果を奏することができる。
その理由は、発光部41及び発光部51は、複数の発光体401及び発光体501を含むため、発光体401及び発光体501の一部が汚れても、検出部60は、発光部41及び発光部51が発光する光を検出できるためである。
[変形例3]
なお、ここまで説明した検出装置100は、次のように構成される。
例えば、検出装置100の各構成部は、ハードウェア回路で構成されてもよい。
また、検出装置100は、各構成部が、ネットワークを介して接続した複数の装置を用いて、構成されてもよい。
また、検出装置100は、複数の構成部を1つのハードウェアで構成してもよい。
また、検出装置100の判定部20は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを含むコンピュータ装置として実現してもよい。検出装置100の判定部20は、上記構成に加え、さらに、入出力接続回路(IOC:Input / Output Circuit)と、ポートインターフェース回路(PIC:Port Interface Circuit)とを含むコンピュータ装置として実現してもよい。
図8は、本変形例に係る判定部600の構成の一例を示すブロック図である。
判定部600は、CPU610と、ROM620と、RAM630と、内部記憶装置640と、IOC650と、PIC680とを含み、コンピュータ装置を構成している。
CPU610は、ROM620からプログラムを読み込む。そして、CPU610は、読み込んだプログラムに基づいて、RAM630と、内部記憶装置640と、IOC650と、PIC680とを制御する。そして、CPU610を含むコンピュータは、これらの構成を制御し、図3及び図4に示す判定部20としての各機能を実現する。
CPU610は、各機能を実現する際に、RAM630又は内部記憶装置640を、プログラムの一時記憶として使用してもよい。
また、CPU610は、コンピュータで読み取り可能にプログラムを記憶した記憶媒体700が含むプログラムを、図示しない記憶媒体読み取り装置を用いて読み込んでもよい。あるいは、CPU610は、PIC680を介して、図示しない外部の装置からプログラムを受け取り、RAM630に保存して、保存したプログラムを基に動作してもよい。
ROM620は、CPU610が実行するプログラム及び固定的なデータを記憶する。ROM620は、例えば、P−ROM(Programmable-ROM)又はフラッシュROMである。
RAM630は、CPU610が実行するプログラム及びデータを一時的に記憶する。RAM630は、例えば、D−RAM(Dynamic-RAM)である。
内部記憶装置640は、判定部600が長期的に保存するデータ及びプログラムを記憶する。また、内部記憶装置640は、CPU610の一時記憶装置として動作してもよい。内部記憶装置640は、例えば、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、SSD(Solid State Drive)又はディスクアレイ装置である。
ここで、ROM620と内部記憶装置640は、不揮発性(non-transitory)の記憶媒体である。一方、RAM630は、揮発性(transitory)の記憶媒体である。そして、CPU610は、ROM620、内部記憶装置640、又は、RAM630に記憶されているプログラムを基に動作可能である。つまり、CPU610は、不揮発性記憶媒体又は揮発性記憶媒体を用いて動作可能である。
IOC650は、CPU610と、入力機器660及び表示機器670とのデータを仲介する。IOC650は、例えば、IOインターフェースカード又はUSB(Universal Serial Bus)カードである。
入力機器660は、検出装置100の操作者からの入力指示を受け取る機器である。入力機器660は、例えば、キーボード、マウス又はタッチパネルである。
表示機器670は、検出装置100の操作者に情報を表示する機器である。表示機器670は、例えば、液晶ディスプレイである。例えば、表示機器670は、ステップS107における異物の検出の通知を表示してもよい。
PIC680は、バス又は信号線を介して他の構成(例えば、発光部40、発光部50、及び、検出部60)とのデータのやり取りを中継する。つまり、PIC680は、駆動部240、駆動部250、及び、認識部260の一部として動作する。PIC680は、例えば、PCI(Peripheral Component Interface)カード、NIC(Network Interface Circuit)カード、又は、LAN(Local Area Network)カードである。あるいは、PIC680は、並列入出力回路(PIO:Parallel Input Output circuit)、AD/DA(Analog Digital / Digital Analog)変換器である。
このように構成された判定部600は、図3及び4に示される判定部20と同様の効果を得ることができる。
その理由は、判定部600のCPU610が、プログラムに基づいて判定部20と同様の機能を実現できるためである。
<第2の実施形態>
検出装置100は、図5を参照して説明した判定に加え、さらに判定動作を含んでもよい。
そこで、第2の実施形態として、追加となる判定について説明する、
なお、第2の実施形態の構成は、図1に示す検出装置100及び図7に示す検出装置101と同様である。そのため、第2の実施形態に構成についての説明を省略する。以下、図7に示す検出装置101を参照して説明する。ただし、本実施形態は、図8に示すコンピュータを用いて構成されてもよい。
また、第2の実施形態に係る検出装置101の動作は、追加となる判定の除き、第1の実施形態の同様である。そのため、第1の実施形態と同様の動作の説明を省略し、本実施形態に特有の動作について説明する。なお、第2の実施形態に係る検出装置101は、以下で説明する判定を、第1の実施形態位における判定動作と独立に実行してもよく、組み合わせて実行してもよい。
本実施形態に係る検出装置101は、検出部70を用いて、所定の位置におけるカード10の形状を基に異物を判定する。ここで所定の位置とは、例えば、カード10がカード挿入口30から所定の長さ挿入された位置である。検出装置101は、既に説明した図示しない挿入センサを用いて、所定の位置を検出してもよい。
より詳細には、検出装置101は、次のように動作する。
まず、判定部20の制御部270は、予め(例えば、検出装置101の設置時)、検出部70及び認識部260を用いて、所定の位置におけるカード10の形状(例えば、図7に示す長さ(L)と幅(W))を測定し、保存する。以下、この時の形状を「初期形状」と呼ぶ。
なお、認識部260は、一般的な画像処理を用いてカード10の形状を測定してもよい。例えば、認識部260は、検出部70が検出した画像情報の色情報を基に、カード10の形状を測定してもよい。
ただし、検出装置100は、測定の基づかずに初期形状を保存してもよい。例えば、検出装置100は、検出装置100の設計仕様を基に算出された所定の位置における計算上のカード10の形状の値を保存してもよい。
そして、検出装置101の制御部270は、カード10が所定の位置に挿入された時に、検出部70と認識部260とを用いて、カード10の形状を測定する。以下、この時の形状を「検出形状」と呼ぶ。なお、検出装置100は、カード10の毎回の挿入時ではなく、所定の回数ごとに形状を測定してもよい。
そして、制御部270は、初期形状と検出形状とが一致するか否かを判定する。この判定として、制御部270は、初期形状と検出形状との差が、所定の範囲に含まれるか否かを判定する。
形状が一致した場合、制御部270は、異物がないと判定する。
一方、形状が一致しない場合、制御部270は、異物があると判定する。
このように、本実施形態は、第1の実施形態の効果に加え、異物の検出精度を向上するとの効果を奏することができる。
その理由は、本実施形態の判定部20は、検出部70及び認識部260を用いて、所定位置におけるカード10の形状を基に、異物を検出できるためである。
10 カード
20 判定部
30 カード挿入口
40 発光部
41 発光部
50 発光部
51 発光部
60 検出部
70 検出部
80 搬送部
100 検出装置
101 検出装置
240 駆動部
250 駆動部
260 認識部
270 制御部
401 発光体
501 発光体
600 判定部
610 CPU
620 ROM
630 RAM
640 内部記憶装置
650 IOC
660 入力機器
670 表示機器
680 PIC
700 記憶媒体

Claims (8)

  1. 第1の検出光を発光する第1の発光手段と、
    カードを挿入するためのカード挿入口に対して前記第1の発光手段の反対側に設けられた第2の検出光を発光する第2の発光手段と、
    前記第1の発光手段及び前記第2の発光手段から所定の距離離れた位置に設置されて、前記第1の検出光及び前記第2の検出光を検出する検出手段と、
    前記第1の発光手段及び前記第2の発光手段を発光させるためのパターンとして過去のパターンから推測できないパターンであるランダムパターンを用いて発光させ、前記検出手段を用いて前記第1の検出光のパターン及び前記第2の検出光のパターンを取得し、前記第1の検出光のパターン及び前記第2の検出光のパターンと、前記発光させるためのパターンとが一致するか否かを判定し、前記第1の検出光のパターン又は前記第2の検出光のパターンの少なくとも1つが、前記発光させるためのパターンと一致しない場合に、前記第1の発光手段及び前記第2の発光手段が発光していないときの所定の位置の色情報を取得し、前記取得した色情報と予め保存しておいた色情報とが一致するか否かを判定し、前記色情報が一致した場合に異物が取り付けられていると判定する判定手段と
    を含む検出装置。
  2. 前記判定手段が、
    前記第1の発光手段及び前記第2の発光手段の前記ランダムパターンを用いて発光させる駆動手段と、
    前記検出手段を用いて前記第1の検出光のパターン及び前記第2の検出光のパターン及び色情報を認識する認識手段と、
    前記駆動手段及び前記認識手段を制御して前記判定を実行する制御手段とを含む
    請求項1記載の検出装置。
  3. 前記判定手段が、
    前記検出手段を用いて
    前記カード挿入口の所定の位置に挿入されたカードの形状を計測し、
    前記計測した形状と予め保持している初期形状とを基に、異物の有無を判定する
    請求項1又は2に記載の検出装置。
  4. 前記第1の発光手段又は前記第2の発光手段の少なくとも1つが、複数の発光体を含む
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の検出装置。
  5. 前記検出手段が、
    検出装置に接続された外部の装置である
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の検出装置。
  6. 前記判定手段が、
    前記第1の発光手段及び前記第2の発光手段を異なるランダムパターンを用いて発光させる
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載の検出装置。
  7. 第1の検出光を発光する第1の発光手段と、
    カードを挿入するためのカード挿入口に対して前記第1の発光手段の反対側に設けられた第2の検出光を発光する第2の発光手段と、
    前記第1の発光手段及び前記第2の発光手段から所定の距離離れた位置に設置されて、前記第1の検出光及び前記第2の検出光を検出する検出手段と
    を含む検出装置において、
    前記第1の発光手段及び前記第2の発光手段を発光させるためのパターンとして過去のパターンから推測できないパターンであるランダムパターンを用いて発光させ、
    前記検出手段を用いて前記第1の検出光のパターン及び前記第2の検出光のパターンを取得し、
    前記第1の検出光のパターン及び前記第2の検出光のパターンと、前記発光させるためのパターンとが一致するか否かを判定し、
    前記第1の検出光のパターン又は前記第2の検出光のパターンの少なくとも1つが、前記発光させるためのパターンと一致しない場合に、前記第1の発光手段及び前記第2の発光手段が発光していないときの所定の位置の色情報を取得し、
    前記取得した色情報と予め保存しておいた色情報とが一致するか否かを判定し、
    前記色情報が一致した場合に異物が取り付けられていると判定する
    検出方法。
  8. 第1の検出光を発光する第1の発光手段と、
    カードを挿入するためのカード挿入口に対して前記第1の発光手段の反対側に設けられた第2の検出光を発光する第2の発光手段と、
    前記第1の発光手段及び前記第2の発光手段から所定の距離離れた位置に設置されて、前記第1の検出光及び前記第2の検出光を検出する検出手段と
    を含む検出装置であるコンピュータに、
    前記第1の発光手段及び前記第2の発光手段を発光させるためのパターンとして過去のパターンから推測できないパターンであるランダムパターンを用いて発光させる処理と、
    前記検出手段を用いて前記第1の検出光のパターン及び前記第2の検出光のパターンを取得する処理と、
    前記第1の検出光のパターン及び前記第2の検出光のパターンと、前記発光させるためのパターンとが一致するか否かを判定する処理と、
    前記第1の検出光のパターン又は前記第2の検出光のパターンの少なくとも1つが、前記発光させるためのパターンと一致しない場合に、前記第1の発光手段及び前記第2の発光手段が発光していないときの所定の位置の色情報を取得する処理と、
    前記取得した色情報と予め保存しておいた色情報とが一致するか否かを判定する処理と、
    前記色情報が一致した場合に異物が取り付けられていると判定する処理と
    を実行させるプログラム。
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