JP2016183878A - 電子機器、および電子機器の制御手段の初期化方法 - Google Patents

電子機器、および電子機器の制御手段の初期化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】2次電池を使用した電子機器において、一時的な電圧低下でシステムが不用意に初期化されることを回避しつつ、充電電流が消費電流を下回った状態の継続に起因するシステムの暴走を防止する。
【解決手段】2次電池と、当該2次電池からの電力供給を受けて駆動する1または複数の他の回路の駆動制御を、当該2次電池からの電力供給を受けて実行する制御手段とを有する電子機器に、2次電池の電圧が制御手段の動作保障電圧よりも高く定められた第1の閾値電圧以下に下降しかつその状態が所定時間継続したことを契機として、制御手段に初期化を指示する初期化信号を予め定められたタイミングで出力する処理を開始し、2次電池の電圧が制御手段の動作保障電圧よりも高く定められた第2の閾値電圧以上に上昇したことを契機として初期化信号の出力を停止する初期化手段を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、2次電池を使用した電子機器に関する。
例えば太陽電池を備えた電子時計(以下、「ソーラーウォッチ」と呼ぶ)など、電源として2次電池を使用した電子機器が一般に普及している。この種の電子機器を暗所に置くなどして2次電池に対する充電が為されない状態で駆動させると、電源電圧が次第に低下する。この種の電子機器において電源電圧が、CPU(Central Processing Unit)等の制御手段の正常動作が保証されている電圧の下限値(以下、動作保障電圧)を下回ると、正常な制御を行えず、暴走状態となってしまう場合がある。電源に対する充電と電力消費とが並列に行われる場合であっても、充電電流が消費電流を下回る状態が継続すれば、やはり暴走状態となる虞がある。また、電源に対する充電と電力消費とが並列に行われる場合には、充電と電力消費により電源電圧が動作保障電圧を跨いで脈動し、暴走の発生と暴走状態からの復帰が繰り返される虞がある。このような暴走の発生と暴走状態からの復帰の繰り返し(以下、「暴走状態の継続」という)を防止する技術が従来より種々提案されており、その一例としては特許文献1に開示の技術が挙げられる。特許文献1に開示の技術では、電源電圧が動作保証電圧より高く設定された電圧(以下、設定電圧)を下回ったときに、CPU等に初期化を指示する初期化信号を周期的に出力してシステムを初期化することにより、暴走状態の継続が防止される。
特開2006−153669号公報
しかし、特許文献1に開示の技術には、重負荷による一時的な電圧降下で電源電圧が設定電圧を下回った時に初期化信号が出力され、不用意にシステムが初期化される虞がある。例えば、アラーム付ソーラウォッチに特許文献1に開示の技術を適用した場合、アラーム鳴動による一時的な電圧降下によりシステムが初期化される、といった具合である。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、2次電池を使用した電子機器において、一時的な電圧低下でシステムが不用意に初期化されることを回避しつつ、暴走状態の継続を防止する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、2次電池と、前記2次電池からの電力供給を受けて駆動する1または複数の他の回路の駆動制御を、前記2次電池の電力供給を受けて実行する制御手段と、前記2次電池の電圧が前記制御手段の動作保障電圧よりも高く定められた第1の閾値電圧以下に下降しかつその状態が所定時間継続したことを契機として、前記制御手段に初期化を指示する初期化信号を予め定められたタイミングで出力する処理を開始し、前記2次電池の電圧が前記制御手段の動作保障電圧よりも高く定められた第2の閾値電圧以上に上昇したことを契機として前記初期化信号の出力を停止する初期化手段と、を有することを特徴とする電子機器、を提供する。
このような電子機器によれば、1または複数の他の回路の何れかの駆動に起因して2次電池の電圧が第1の閾値電圧以下に下降しても、2次電池の電圧が当該第1の閾値電圧を下回る期間の時間長が所定時間よりも短ければ初期化信号は出力されない。このため、1または複数の他の回路の何れかの駆動に起因して2次電池の電圧が一時的に第1の閾値電圧を下回ったとしても、不用意に初期化が行われることはない。加えて、本発明の電子機器においては、2次電池の電圧が第2の閾値電圧以上に上昇するまでは初期化信号を予め定められたタイミングで出力する処理が継続されるため、暴走状態の継続を防止することができる。
本発明の別の態様としては、2次電池と、前記2次電池からの電力供給を受けて駆動する1または複数の他の回路と、前記1または複数の他の回路の駆動制御を前記2次電池からの電力供給を受けて実行する制御手段と、を有する電子機器における前記制御手段の初期化方法において、前記2次電池の電圧が前記制御手段の動作保障電圧よりも高く定められた第1の閾値電圧以下に下降しかつその状態が所定時間継続したことを契機として前記制御手段に初期化を指示する初期化信号を予め定められたタイミングで出力する処理を開始し、前記2次電池の電圧が前記制御手段の動作保障電圧よりも高く定められた第2の閾値電圧以上に上昇したことを契機として前記初期化信号の出力を停止することを特徴とする初期化方法を提供する態様が考えられる。このような初期化方法によっても、一時的な電圧低下でシステムが不用意に初期化されることを回避しつつ、暴走状態の継続を防止することができる。
本発明において第1の閾値電圧は、2次電池の電圧についての下降局面での閾値であり、第2の閾値電圧は2次電池の電圧についての上昇局面での閾値である。したがって、第2の閾値電圧を第1の閾値電圧と同じ値或いはより大きな値に設定しておくことが好ましい。
より好ましい態様においては、前記制御手段は、前記2次電池の電圧が前記第1の閾値電圧を下回ったことを契機として前記1または複数の他の回路のうちの予め定められた回路の駆動を停止することを特徴とする。このような態様によれば、2次電池の電圧が第1の閾値電圧を下回ってからの電力消費を抑え、通常動作に復帰するまでの時間を短縮することができる。また、別の好ましい態様においては、前記制御手段は、前記2次電池の電圧が前記第1の閾値電圧よりも高く定められた第3の閾値電圧を下回ったことを契機として前記1または複数の他の回路のうちの予め定められた回路の駆動を停止することを特徴とする。このような態様によれば、2次電池の電圧が第1の閾値電圧を下回るまでの時間を長くし、通常動作状態を長く保つことが可能になる。
別の好ましい態様においては、本電子機器の動作開始時またはシステム初期化後における閾値電圧(第4の閾値電圧)を定め、初期化手段には、本電子機器の動作開始時またはシステム初期化後、2次電池の電圧が当該第4の閾値電圧を超えて上昇するまで、予め定められたタイミングで初期化信号を出力する処理を実行させるようにしても良い。この第4の閾値電圧についても、制御手段の動作保障電圧より高く定めておく必要があることは勿論である。第4の閾値電圧については、第1および第2の閾値電圧の何れとも異なる値であっても良く、また、第1の閾値電圧と前記第2の閾値電圧の少なくとも一方と等しい値であっても良い。第4の閾値電圧を第2の閾値電圧と異なる値に定めれば、動作開始時またはシステム初期化後の電圧上昇局面とその後の電圧上昇局面とで異なる閾値電圧を用いて制御手段の初期化の要否を柔軟に判定することが可能になる。
より好ましい態様においては、前記所定時間は、前記2次電池への給電がない状態で本電子機器を作動させた場合において前記2次電池の電圧が前記第1の閾値電圧から前記動作保障電圧まで低下する時間よりも短く定められていることを特徴とする。2次電池の電圧低下に起因する制御手段の暴走を確実に防止するためである。
より好ましい態様においては、予め定められた時間の計時を契機としてシステムを初期化するウォッチドックタイマーを有し、前記初期化手段は、前記2次電池の電圧が前記第1の閾値電圧より高い場合には予め差定められたタイミングで前記ウォッチドックタイマーの計時をリセットする一方、前記2次電池の電圧が前記第1の閾値電圧以下に下降した状態が前記所定時間以上継続した場合には、前記ウォッチドックタイマーの計時のリセットを見合わせることを特徴とする。電子時計などの電子機器には、ソフトウェアの暴走回避のためにウォッチドッグタイマーが設けられていることが多い。このような態様によれば、電子機器に設けられているウォッチドッグタイマーを利用して、2次電池を使用した電子機器において、一時的な電圧低下でシステムが不用意に初期化されることを回避しつつ、暴走状態の継続を防止することが可能になる。
より好ましい態様においては、前記1または複数の他の回路と前記制御手段とに電力を供給するための高電位側および低電位側電源線のうちの前者と前記2次電池の高電位側端子との間に並列に介挿された電圧発生手段およびスイッチを備え、前記初期化手段は、前記初期化信号の出力開始を契機として前記スイッチをオフにする一方、前記初期化信号の出力停止を契機として前記スイッチをオンにするとともに、前記高電位側および低電位側電源線の電位差を前記2次電池の電圧として前記第2の閾値電圧と比較する。上記電圧発生手段の具体例としてはダイオードや抵抗が挙げられ、スイッチの具体例としてはトランジスタ・スイッチが挙げられる。このような態様において高電位側電源線と低電位側電源線の電位差は、スイッチがオンとなっている状態では2次電池の高電位側端子の電圧に一致し、スイッチがオフとなっている状態では2次電池の高電位側端子の電圧に電圧発生手段の発生させた電圧(ダイオード等を介して2次電池に電流が流れ込むことに起因する電圧降下分の電圧)を加算した電圧に一致する。つまり、本態様によれば、第2の閾値電圧との比較対象の電圧が電圧発生手段により嵩上げされ、通常動作に復帰するまでの時間を短縮することができる。
本発明の電子機器の第1実施形態である電子時計10Aの外観を示す平面図である。 同電子時計10Aの外観を示す斜視図である。 同電子時計10Aの断面を示す断面図である。 同電子時計10Aの電気的な構成の一例を示すブロック図である。 同電子時計10Aの動作を示すタイミングチャートである。 同電子時計10Aの動作を示すタイミングチャートである。 本発明の電子機器の第2実施形態である電子時計10Bの電気的な構成の一例を示すブロック図である。 同電子時計10Bの動作を示すタイミングチャートである。 同電子時計10BのCPU202が実行する動作の流れを示すフローチャートである。 変形例(4)を説明するための図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
(A:第1実施形態)
(A−1:構成)
図1は、本発明の電子機器の第1実施形態である電子時計10Aの外観を示す平面図であり、図2は電子時計10Aの外観を示す斜視図である。電子時計10Aは、アラーム鳴動機能やストップウォッチ機能を備えたアラーム付多機能ソーラーウォッチである。図1ないし図3に示すように、電子時計10Aは、外装ケース30と、カバーガラス33と、裏蓋34とを備えている。外装ケース30は、金属で形成されていた円筒状のケース31に、セラミックで形成されたベゼル32が嵌合されて構成されている。このベゼル32の内周側に、プラスチックで形成されたリング状のダイヤルリング40を介して、円盤状の文字板11が時刻表示部分として配置されている。
文字板11には、指針21.22,23が備えられている。また、文字板11には、中心より、2時方向に円形の第1小窓70と指針71とが、10時方向に円形の第2小窓80と指針81とが、6時方向に円形の第3小窓90と指針91とが、4時方向に矩形のカレンダー小窓15とが、設けられている。文字板11、指針21,22,23、第1小窓70、第2小窓80、第3小窓90及びカレンダー小窓15などは、カバーガラス33を透かして、視認可能となっている。
第3小窓90の7時方向から9時方向までの範囲の外周には、円周に沿って、9時方向の基端が太く、7時方向の先端が細い三日月鎌状の記号92が表記されている。この記号92は2次電池130(図3参照)のパワーインジケーターであり、電池の残量に応じて、指針91が基端、先端、中間のいずれかを指し示す。
外装ケース30の側面には、文字板11の中心により、8時方向の位置にAボタン61と、10時方向の位置にBボタン62と、2時方向の位置にCボタン63と、4時方向の位置にDボタン64と、3時方向の位置にリュウズ50とが、設けられている。これらのAボタン61、Bボタン62、Cボタン63、Dボタン64及びリュウズ50が操作されることにより、操作に応じた操作信号が出力される。
図3に示すように、電子時計10Aは、金属製の外装ケース30の2つの開口のうち、表面側の開口は、ベゼル32を介してカバーガラス33で塞がれており、裏面側の開口は金属で形成された裏蓋34で塞がれている。外装ケース30の内側には、ベゼル32の内周に取り付けられているダイヤルリング40と、光透過性の文字板11と、文字板11を貫通した指針軸25と、指針軸25を中心に周回する指針21,22,23と、指針21,22,23を駆動する駆動機構140などとが備えられている。指針軸25は、外装ケース30の平面視中心を通り、表裏方向に延在する中心軸に沿って設けられている。
文字板11は、外装ケース30の内側で時刻を表示する円形の板材であり、プラスチックなどの光透過性の材料で形成され、カバーガラス33との間に指針21,22,23などを備え、ダイヤルリング40の内側に配置されている。
文字板11と、駆動機構140が取り付けられている地板125との間には、光発電を行うソーラーパネル135が備えられている。ソーラーパネル135は、光エネルギーを電気エネルギー(電力)に変換する複数のソーラーセル(光発電素子)を直列接続した円形の平板である。また、ソーラーパネル135は、太陽光の検出機能も有している。文字板11、ソーラーパネル135及び地板125には、指針軸25と、第1小窓70の指針71、第2小窓80の指針81及び第3小窓90の指針91の指針軸(図示せず)とが貫通する孔が形成されているとともに、カレンダー小窓15の開口部が形成されている。
駆動機構140は、地板125に取り付けられ、回路基板120で裏面側から覆われている。駆動機構140は、ステップモーター(以下、「モータ」)と歯車などの輪列とを有し、当該モーターが当該輪列を介して指針軸25を回転させることにより、指針21,22,23が駆動する。また、図1、図2に示す第1小窓70の指針71、第2小窓80の指針81及び第3小窓90の指針91も同様の駆動機構(図示せず)を有し、各指針71,81,91が駆動する。
回路基板120は、制御表示部150及びリチウムイオン電池などの2次電池130を備えている。2次電池130は、ソーラーパネル135が発電した電力で充電される。なお、回路基板120の下方には、回路押え123が設けられている。
図4は、回路基板120に設けられている電子回路、すなわち、電子時計10Aの電気的な構成例を示すブロック図である。図4には、回路基板120に設けられている2次電池130および2次電池130からの電力供給を受けて動作する制御表示部150の他に、ソーラーパネル135、指針21〜23とその駆動機構140、指針71とその駆動機構、指針81とその駆動機構、指針91とその駆動機能、Aボタン61、Bボタン62、Cボタン63、Dボタン64、およびアラーム鳴動機構700が図示されている。アラーム鳴動機構700は、制御表示部150から与えられるアラーム鳴動信号SAに応じてアラームを鳴動させる。
図4に示すように、制御表示部150は、ROM200、RAM201、CPU202、クロック信号生成回路300、周辺回路400、初期化回路500、および充電制御回路600を含んでいる。充電制御回路600は、ソーラーパネル135の発電電力により2次電池130を充電するための回路である。ROM(Read Only Memory)200には、計時動作および各部制御等をCPU202に実行させるためのプログラムが予め記憶されている。RAM(Random Access Memory)201には、現在時刻、ストップウォッチ制御回路401の計測時間等のデータが書き込まれる。CPU202は、ROM200に記憶されているプログラムを実行することにより、電子時計10Aの各部を制御する制御手段として機能する。
クロック信号生成回路300は、発振回路301、分周回路302、発振停止検出回路303を含んでいる。発振回路301は、2次電池130からの電力供給を受けて、外部端子に接続された水晶振動子(図4では図示略)で決定される周波数(例えば32kHz)のクロック信号を、CPU202の動作中および動作停止中に関わらず発生させ、分周回路302に与える。発振回路301の発振開始電圧はCPU202の動作保障電圧VMINよりも低い電圧VSTAであり、発振回路301は発振開始電圧VSAT以上の電圧を印加されるとクロック信号の出力を開始する。制御表示部150を構成する回路のうち、CPU202および発振回路301以外の回路は、発振開始電圧VSATよりも低い電圧で動作する。
分周回路302は、発振回路301から入力されるクロック信号を分周し、所定周波数の分周信号(パルス)S9を、初期化回路500に与える。図4では詳細な図示を省略したが、分周回路302は、周辺回路400にも分周信号を与える。
発振停止検出回路303は、発振回路301の発振の有無を監視し、発振停止の間はHレベルの発振停止信号S1を初期化回路500に与え、発振が開始されるとLレベルの発振停止信号S1を初期化回路500に与える。
周辺回路400は、CPU202により駆動制御される回路の集合であり、ストップウォッチ制御回路401、タイマー制御回路402、モータ制御回路403、入出力制御回路404およびウォッチドッグタイマー405を含んでいる。周辺回路400に含まれる各回路の機能および役割については従来の電子時計におけるものと特段に変わるところはなく、概略は以下の通りである。
ストップウォッチ制御回路401とタイマー制御回路402は、何れも、分周回路302から与えられるパルスを計数するカウンタである。ストップウォッチ制御回路401は、周辺回路制御用のレジスタ(図4では図示略)の所定領域に格納されたフラグ情報等に基づいて計数動作を開始または停止し、計数中はCPU202の動作中及び動作停止中に関わらず、1/100秒毎、1/10秒毎、および1秒毎に割り込みを発生させる。タイマー制御回路402も、周辺回路制御用のレジスタの所定領域に格納されたフラグ情報等に基づいて計数動作を開始または停止し、計数中はCPU202の動作中及び動作停止中に関わらず、1秒毎に割り込みを発生させる。
モータ制御回路403は、モータの駆動制御を行うための駆動信号を、周辺回路制御用のレジスタに格納されたフラグ情報等に基づいて生成し、駆動機構140等に与える。入出力制御回路404は、Aボタン61、Bボタン62、Cボタン63およびDボタン64の各々の開閉データ等を取り込み、取り込んだデータが予め定められたリセット操作(例えば、複数のボタンの同時操作)を示すデータであった場合には、Hレベルの信号S3をORゲート504とORゲート507に出力する。信号S3はマニュアルリセットを意味するマニュアルリセット信号である。また、入出力制御回路404は、取り込んだデータに応じた割り込みを発生させる処理も実行する。
ウォッチドッグタイマー405は、プログラムを実行中のCPU202が暴走した際にシステムを初期化するためのものである。ウォッチドッグタイマー405は、所定時間(本実施形態では、3秒)の計時を行い、上記所定時間の経過の時点までにリセットされないとその経過の時点で微分信号S2を出力する。本実施形態においてCPU202に実行させるプログラムには、上記所定時間よりも短い周期でウォッチドッグタイマー405をリセットするアルゴリズムが予め組み込まれている。このため、プログラムを実行中のCPU202が暴走状態となると、ウォッチドッグタイマー405がリセットされず、計時開始から上記所定時間が経過した時点でウォッチドッグタイマー405は微分信号S2を出力する。
初期化回路500は、第1電圧検出回路501、タイマー502、第2電圧検出回路503、ORゲート504、SRラッチ505、リセット回路506、およびORゲート507を含んでいる。初期化回路500は、CPU202を初期化するための初期化手段として機能する。初期化回路500は、2次電池130の電圧VDDがCPU202の動作保障電圧VMINよりも高く定められた第1の閾値電圧V1以下に下降しかつその状態が所定時間T2継続したことを契機として、CPU202に初期化を指示する初期化信号SRを周期的に出力する処理を開始し、2次電池130の電圧が動作保障電圧VMINよりも高く定められた第2の閾値電圧V2(本実施形態では、V1<V2)以上に上昇したことを契機として初期化信号SRの出力を停止する。
本実施形態では、第2の閾値電圧V2を第1の閾値電圧V1よりも高く設定したが両者を同じ値とすることで閾値電圧の設定に要する手間を軽減しても勿論良い。また、上記所定時間T2の時間長については適宜実験等を行って好適な値に定めれば良い。本実施形態では、所定時間T2の時間長は、2次電池130への給電がない状態で電子時計10Aを作動させた場合において、2次電池130の電圧VDDが第1の閾値電圧V1から動作保障電圧VMINまで低下する時間よりも短く定められている。暴走状態の発生を確実に防止するためである。
第1電圧検出回路501は、2次電池130の電圧VDDと第1の閾値電圧V1との大小比較を行い、その比較結果に応じた信号S6をタイマー502に与える。第1電圧検出回路501は、VDD≦V1であればLレベルの信号S6を出力する一方、VDD>V1であればHレベルの信号S6を出力する。
タイマー502は、信号S6がHレベルからLレベルに切り換わったことを契機として計時を開始し、信号S6がLレベルからHレベルに切り換わったことを契機として計時された時間をリセットして計時を停止する。タイマー502は、計時された時間が所定時間T2に達したことを契機として微分信号S4をORゲート504に与える。
第2電圧検出回路503は、2次電池130の電圧VDDと第2の閾値電圧V2との大小比較を行い、その比較結果に応じた信号S5をSRラッチ505のリセット端子(図4では、“R”と表記)に与える。第2電圧検出回路503は、VDD≦V2であればLレベルの信号S5を出力する一方、VDD>V2であればHレベルの信号S5を出力する。
ORゲート504には、発振停止信号S1、信号S2(ウォッチドッグタイマー405の出力する微分信号)、信号S3(入出力制御回路404が出力するマニュアルリセット信号)および信号S4(タイマー502の出力する微分信号)が与えられる。ORゲート504は、信号S1、S2、S3およびS4の論理和信号S11を生成し、SRラッチ505のセット端子(図4では“S”と表記)に与える。SRラッチ505は、信号S11によりセットされてHレベルの信号S8をリセット回路506に与え、信号S5(第2電圧検出回路503の出力信号)によってリセットされてLレベルの信号S8をリセット回路506に与える。
リセット回路506は、信号S8がHレベルの間、クロック信号S9の立下りで微分信号S10をORゲート507に出力する。ORゲート507には、発振停止信号S1、信号S2、信号S3および信号S10が与えられる。ORゲート507は、信号S1、信号S2、信号S3および信号S10の論理和信号を初期化信号SRとしてCPU202に与える。
以上が電子時計10Aの構成である。
(A−2:動作)
次いで、図5および図6を参照しつつ電子時計10Aの動作を説明する。
図5は、同電子時計10Aの動作を示すタイミングチャートであり、図6は、同電子時計10Aの動作を示すタイミングチャートである。以下では、図5および図6のタイミングチャートに示す動作の開始時点(すなわち、時間0の時点)では、2次電池130は未充電の状態であり、時間0〜t3の期間及びt3以降はソーラーパネル135に太陽光が当たり2次電池130が充電される一方、時間t3〜t7の期間では電子時計10Aが暗所に放置され2次電池130が充電されない場合を例にとって、電子時計10Aの動作を説明する。
本動作の開始時点では2次電池130は未充電であるため、時間0では2次電池の電圧VDDは発振開始電圧VSTAよりも低く、発振回路301は発振停止状態である。このため、発振停止検出回路303はHレベルの発振停止信号S1を出力する。発振停止信号S1がHレベルであるため、ORゲート507の出力する初期化信号SRはHレベルとなり、CPU202は初期化信号SRによって初期化される。
前述したように本動作例の時間0からt3の期間では、ソーラ−パネル135の発生させた電力により2次電池130は充電され、2次電池130の電圧VDDは徐々に上昇する。時間t1において発振開始電圧VSATに達すると、発振回路301は発振を開始し、発振停止信号S1はLレベルになる。このため、ORゲート507の出力する初期化信号SRもLレベルとなってCPU202のリセットが解除される。しかし、2次電池130の電圧が第2の閾値電圧V2に達するまでは、信号S5はLレベルのままであり、SRラッチ505の出力信号S8はHレベルのまままである。このため、リセット回路506は、クロック信号S9に同期して周期T1(例えば4秒)で微分信号S10を出力する。その結果、CPU202は、T1周期でリセットされる。
時間t2では、電圧VDDが第2の閾値電圧V2を上回るため、第2電圧検出回路503は信号S5をLレベルからHレベルに切り換える。これにより、SRラッチ505がリセットされて信号S8はLレベルとなり、リセット回路506の出力する微分信号S10はLレベルのままになる。これにより、CPU202の周期的なリセットは解除され通常動作状態になる。以降、時間t3まではソーラーパネル135による充電が継続するため、時間の経過とともに2次電池130の電圧VDDは上昇する。時間t3から時間t7までの期間では電子時計10Aは暗所に放置されるため、ソーラーパネル135から2次電池130への給電はなく、2次電池130の電圧VDDは徐々に低下する。
時間t4においてアラーム鳴鐘時刻となり、アラームが鳴鐘されると、アラームは消費電流が大きいため、2次電池130の内部抵抗により電源電圧VDDはアラームの鳴動期間に亙って一時的に第1の閾値電圧V1未満に低下する。この鳴動期間においては第1電圧検出回路501の出力信号S6はLレベルとなるが、アラームの鳴動期間がT2未満であれば、タイマー502から微分信号S4は出力されず、SRラッチ505がセットされることはない。そのため、CPU202の通常動作状態は維持される。このように、本実施形態の電子時計10Aにおいては、アラーム鳴動に起因する電源電圧の一時的な低下によって無用なリセットが発生することはない。
アラームの鳴動終了後、2次電池130の電源電圧VDDは、アラームの鳴動前の値程度まで回復し、以降、時間の経過とともに徐々に低下する。そして、時間t5において電源電圧VDDが第1の閾値電圧V1を下回ると第1電圧検出回路501の出力信号S6は再びLレベルとなり、この状態が継続する。時間t6において、この状態の継続時間がT2以上になるため、タイマー502からORゲート504に微分信号S4が出力される。SRラッチ505はORゲート504の出力信号S11によってセットさ、SRラッチ505の出力信号S8はHレベルになる。SRラッチ505の出力信号S8がHレベルであるため、リセット回路506はクロック信号S9の立下りで微分信号S10を出力する。その結果、ORゲート507はT1周期で初期化信号SRをCPU202に出力する。
以降、電源電圧が第2の閾値電圧V2以上に上昇するまで、CPU202はT1周期でリセットされる。本動作例では、時間t7において電子時計10Aは再び太陽光下に置かれ、2次電池130への充電が再開される。そして、時間t8において電源電圧が第2の閾値電圧V2以上に復帰するため、CPU202は通常動作となる。なお、時間t8において電源電圧が第2の閾値電圧V2以上に復帰するまでは、CPU202はT1周期でリセットされるため、前述した暴走状態の継続が発生することもない。
以上説明したように本実施形態によれば、2次電池130を使用した電子時計10Aにおいて、一時的な電源電圧VDDの低下でシステムが不用意に初期化されることを回避しつつ、暴走状態の継続を防止することが可能になる。
(B:第2実施形態)
図7は、本発明の電子機器の第2実施形態である電子時計10Bの電気的な構成例、すなわち、電子時計10Bが有する制御表示部150の構成例を示すブロック図である。電子時計10Bの周辺回路400はソフトウェアンモジュールで実現されており、第1電圧検出回路501もソフトウェアモジュールで実現されており、この点が電子時計10Aと異なる。本実施形態では、図7に示すように、電子時計10Bでは、タイマー506の役割を果たすカウンターctはRAM201の一部で実現される。
次いで、第1実施形態の場合と同様に、時間0〜t3及びt7以降はソーラーパネル135に太陽光が当たり2次電池130が充電され、時間t3〜t7の期間は電子時計10Bが暗所に放置され2次電池130が充電されていない場合を例にとって、電子時計10BのCPU202が実行する動作を説明する。以下に説明する動作例においても、動作開始時点(即ち、時間0の時点)では2次電池130は未充電である。
図8は、電子時計10Bの動作を示すタイミングチャートであり、図9は、CPU202が1秒周期で実行する動作の流れを示すフローチャートである。図8における信号S6は、図9におけるステップSA040の判定結果に対応する。すなわち、Hレベルの信号S6はステップSA040の判定結果が“No”であることを意味し、Lレベルの信号S6はステップSA040の判定結果が“Yes”であることを意味する。
時間t4より前の動作は第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。時間t4においてアラーム鳴鐘時刻となると、以降、アラーム鳴動期間が終了するまで図9のステップSA010の判定結果は“Yes”となり、アラームが鳴鐘される(ステップSA020)。アラームは消費電流が大きいため、2次電池130の内部抵抗により電源電圧VDDはアラームの鳴動期間に亙って一時的に第2の閾値電圧V2未満に低下し、ステップSA040の判定結果は“Yes”となってCPU202はカウンターctのカウントアップを行う(ステップSA080)。しかし、アラームの鳴動期間はT2未満のためct≧T2となる前に電源電圧が第2の閾値電圧V2以上に復帰する。このため、アラーム鳴動期間において実行されるステップSA090の判定結果は常に“No”となり、ステップSA060以降の処理が実行される。すなわち、アラーム鳴動期間においてCPU202は、カウンターctを0にリセットし(ステップSA050)、他の処理等を実行(ステップSA060)した後に、ウォッチドッグタイマー405をリセット(ステップSA070)する処理を1秒周期で実行する。つまり、ct<T2の間はウォッチドッグタイマー405は1秒毎にリセットされ、CPU202の通常動作状態は維持される。このように、本実施形態の電子時計10Bにおいても、アラーム鳴動に起因する電源電圧の一時的な低下によって無用なリセットが発生することはない。
時間t5になると電圧VDDが第1の閾値電圧V1より低くなるため、再びカウンターctのカウントアップが開始され、時間t6においてct=T2となる。以降、CPU202は、何もしない命令(nop)を繰り返し実行し(ステップSA100)、ウォッチドッグタイマー405のリセットが実行されなくなる。そのため、ウォッチドッグタイマー405は計時を開始してから3秒後に微分信号S2を出力する。微分信号S2を受け取ったORゲート504はHレベルの信号S11をSRラッチ505に与える。SRラッチ505はORゲート504の出力信号S11によってセットさ、SRラッチ505の出力信号S8はHレベルになる。SRラッチ505の出力信号S8がHレベルであるため、リセット回路506はクロック信号S9の立下りで微分信号S10を出力し、これによりCPU202はリセットされる。以降の動作は第1実施形態と同じである。
以上説明したように、本実施形態によっても、2次電池を使用した電子機器において、一時的な電圧低下でシステムが不用意に初期化されることを回避しつつ、充電電流が消費電流を下回った状態の継続に起因するシステムの暴走を防止することが可能になる。
(C:変形)
以上、本発明の第1および第2実施形態について説明したが、この実施形態に以下に述べる変形を加えても勿論良い。
(1)2次電池130の電圧VDDが、第1の閾値電圧V1を下回ったことを契機として、電子時計10A(或いは電子時計10B)の機能の一部を停止しても良い。具体的には、上記各実施形態におけるアラーム鳴動機能のように電力消費量の大きい機能を、2次電池130の電圧VDDが第1の閾値電圧V1を下回ったことを契機として停止するのである。2次電池130の電圧VDDが第1の閾値電圧V1を下回った状態で電力消費量の大きい機能を作動させると、2次電池130の電源電圧VDDが第1の閾値電圧V1を下回ってから動作保障電圧VMINを下回るまでの時間がT2よりも短くなり、CPU202の暴走を防げない虞がある。本態様によれば、重負荷に起因するCPU202の暴走を防止することができる。
また、2次電池130の電圧VDDが第1の閾値電圧V1を下回ってから動作保障電圧VMINを下回るまでの時間がT2より短くならないことを確実に保証するために、2次電池130の電圧VDDが、第1の閾値電圧V1より高く定められた第3の閾値電圧V3を下回ったことを契機として電子時計の機能の一部を停止しても良い。電子時計の機能によっては、その動作開始時点では2次電池130の電圧VDDが第1の閾値電圧V1を上回っていても、その機能による電力消費によって2次電池130の電圧VDDが急激に下降し、動作保障電圧VMINを下回るまでの時間がT2よりも短くなる虞がある。このため、余裕を持たせて電子時計の機能の一部を停止させるのである。
(2)電子時計10A(或いは電子時計10B)の動作開始時またはシステム初期化後における閾値電圧(第4の閾値電圧)を定め、初期化手段には、本電子機器の動作開始時またはシステム初期化後、2次電池130の電圧VDDが当該第4の閾値電圧を超えて上昇するまで、初期化信号SRを周期的に出力する処理を実行させるようにしても良い。この第4の閾値電圧についても、制御手段の動作保障電圧VMINより高く定めておく必要があることは勿論である。第4の閾値電圧については、第1の閾値電圧V1および第2の閾値電圧V2の何れとも異なる値であっても良く、また、第1の閾値電圧V1と第2の閾値電圧V2の少なくとも一方と等しい値であっても良い。第4の閾値電圧V4を第1の閾値電圧V1と第2の閾値電圧V2の少なくとも一方と等しい値に設定する態様であれば、閾値電圧の設定に要する手間を削減することができ、電子時計10A(或いは電子時計10B)の製造コストを低減させることができる。また、第4の閾値電圧V4を第2の閾値電圧V2と異なる値に定めれば、動作開始時またはシステム初期化後の電圧上昇局面とその後の電圧上昇局面とで異なる閾値電圧を用いて制御手段の初期化の要否を柔軟に判定することが可能になる。
(3)上記各実施形態では、2次電池130の電圧VDDが第1の閾値電圧V1以下に下降しかつその状態が所定時間継続したことを契機として、初期化信号SRを一定周期で出力する処理を初期化手段に開始させる場合について説明した。しかし、初期化信号SRの出力間隔を電圧VDD或いは当該電圧VDDの変動幅に応じて変化させても良い。例えば、電圧VDDと第2の閾値電圧V2との差が大きいほど初期化信号SRの出力間隔を短くする態様や電圧VDDの下降局面においては単位時間当たりの下降幅が大きいほど初期化信号SRの出力間隔を短くし、逆に上昇局面(或いはソーラーパネル135から2次電池130への給電が検出された場合)においては単位時間当たりの電圧VDDの上昇幅が大きいほど初期化信号SRの出力間隔を長くする態様が考えられる。
電圧VDDと第2の閾値電圧V2との差が大きいほど初期化信号SRの出力間隔を短くする態様や電圧VDDの単位時間当たりの下降幅が大きいほど初期化信号SRの出力間隔を短くする態様によれば初期化漏れによる暴走の発生を防止することができる。また、電圧VDDの単位時間当たりの上昇幅が大きいほど初期化信号SRの出力間隔を長くする態様によれば、無用な化初期化を回避し通常動作状態への早期復帰を期待できる。要は、電圧VDDが第1の閾値電圧V1以下に下降しかつその状態が所定時間継続したことを契機として、初期化信号SRを予め定められたタイミングで出力する処理を初期化手段に実行させる態様であれば良い。
(4)また、通常動作への早期復帰を実現するために、図10に示す即スタート回路800を設けても良い。即スタート回路800は、ソーラーパネル135の高電位側出力端子に接続された高電位側電源線PVDDとソーラーパネル135の低電位側出力端子に接続された低電位側電源線PVSSのうちの前者と、2次電池130の高電位側端子との間に並列に介挿された電圧発生手段801およびスイッチ802を含んでいる。なお、高電位側電源線PVDDと低電位側電源線PVSSは、2次電池130からCPU202および周辺回路400に動作電力を供給する電源線である。
電圧発生手段801は例えばダイオードであり、スイッチ802は初期化手段によりオン/オフが切り替えられるトランジスタ・スイッチである。本変形例では、初期化手段は、初期化信号SRの出力開始を契機としてスイッチ802をオフにする一方、初期化信号SRの出力停止を契機としてスイッチ802をオンにする。また、本変形例では第2電圧検出回路503は、高電位側電源線PVDDと低電位側電源線PVSSの電位差を2次電池130の電圧として第2の閾値電圧V2と比較する。
高電位側電源線PVDDと低電位側電源線PVSSの電位差は、スイッチ802がオンとなっている状態では2次電池130の高電位側端子の電圧に一致し、スイッチ802がオフとなっている状態では2次電池130の高電位側端子の電圧に電圧発生手段801の発生させた電圧(ダイオードによる電圧降下分の電圧)を加算した電圧に一致する。つまり、本態様によれば、第2の閾値電圧V2との比較対象の電圧が電圧発生手段801により嵩上げされ、通常動作に復帰するまでの時間を短縮することができる。
(5)上記各実施形態では、アラーム付多機能ソーラーウォッチへの本発明の適用例を説明したが、本発明の適用対象はアラーム付多機能ソーラーウォッチには限定されない。例えば、上記各実施形態では2次電池130を充電するための充電手段としてソーラーパネル135を用いたが、リュウズ50の回転に応じて発電する手回し式の発電機、或いは自動巻き式の発電機を上記充電手段として用いても良い。また、本発明の適用対象は電子時計には限定されず、スマートフォンやタブレット端末であっても良い。要は、2次電池を備えた電子機器であれば、本発明を適用可能である。
10A,10B…電子時計、11…文字板、15…カレンダー小窓、21,22,23…指針、25…指針軸、30…外装ケース、31…ケース、32…ベゼル、33…カバーガラス、34…裏蓋、40…ダイヤルリング、50…リュウズ、61…Aボタン、62…Bボタン、63…Cボタン、64…Dボタン、70…第1小窓、71,81,91…指針、80…第2小窓、90…第3小窓、92…記号(パワーインジケーター)、120…回路基板、123…回路押え、125…地板、130…2次電池、135…ソーラーパネル、140…駆動機構、150…制御表示部、200…ROM、201…RAM、202…CPU、300…クロック信号生成回路、301…発振回路、302…分周回路、303…発振停止検出回路、400…周辺回路、401…ストップウォッチ制御回路、402…タイマー制御回路、403…モータ制御回路、404…入出力制御回路、405…ウォッチドッグタイマー、500…初期化回路、501…第1電圧検出回路、502…タイマー、503…第2電圧検出回路、504,507…ORゲート、505…SRラッチ、506…リセット回路、600…充電制御回路、700…アラーム鳴動機構、800…即スタート回路、801…電圧発生手段、802…スイッチ。

Claims (9)

  1. 2次電池と、
    前記2次電池からの電力供給を受けて駆動する1または複数の他の回路の駆動制御を、前記2次電池からの電力供給を受けて実行する制御手段と、
    前記2次電池の電圧が前記制御手段の動作保障電圧よりも高く定められた第1の閾値電圧以下に下降しかつその状態が所定時間継続したことを契機として、前記制御手段に初期化を指示する初期化信号を予め定められたタイミングで出力する処理を開始し、前記2次電池の電圧が前記制御手段の動作保障電圧よりも高く定められた第2の閾値電圧以上に上昇したことを契機として前記初期化信号の出力を停止する初期化手段と、
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記第1の閾値電圧と前記第2の閾値電圧とが等しいことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御手段は、前記2次電池の電圧が前記第1の閾値電圧を下回ったことまたは前記第1の閾値電圧よりも高く定められた第3の閾値電圧を下回ったことを契機として前記1または複数の他の回路のうちの予め定められた回路の駆動を停止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記初期化手段は、本電子機器の動作開始時またはシステム初期化後、前記2次電池の電圧が前記制御手段の動作保障電圧より高く定められた第4の閾値電圧を超えて上昇するまで、予め定められたタイミングで前記初期化信号を出力する処理を実行することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電子機器。
  5. 前記第4の閾値電圧は前記第1の閾値電圧と前記第2の閾値電圧の少なくとも一方と等しいことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記所定時間は、前記2次電池への給電がない状態で本電子機器を作動させた場合において前記2次電池の電圧が前記第1の閾値電圧から前記動作保障電圧まで低下する時間よりも短く定められていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の電子機器。
  7. 予め定められた時間の計時を契機としてシステムを初期化するウォッチドックタイマーを有し、
    前記初期化手段は、前記2次電池の電圧が前記第1の閾値電圧より高い場合には予め差定められたタイミングで前記ウォッチドックタイマーの計時をリセットする一方、前記2次電池の電圧が前記第1の閾値電圧以下に下降した状態が前記所定時間以上継続した場合には、前記ウォッチドックタイマーの計時のリセットを見合わせる
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の電子機器。
  8. 前記1または複数の他の回路と前記制御手段とに電力を供給するための高電位側および低電位側電源線のうちの前者と前記2次電池の高電位側端子との間に並列に介挿された電圧発生手段およびスイッチを備え、
    前記初期化手段は、前記初期化信号の出力開始を契機として前記スイッチをオフにする一方、前記初期化信号の出力停止を契機として前記スイッチをオンにするとともに、前記高電位側および低電位側電源線の電位差を前記2次電池の電圧として前記第2の閾値電圧と比較する
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の電子機器。
  9. 2次電池と、前記2次電池からの電力供給を受けて駆動する1または複数の他の回路と、前記1または複数の他の回路の駆動制御を前記2次電池からの電力供給を受けて実行する制御手段と、を有する電子機器における前記制御手段の初期化方法において、
    前記2次電池の電圧が前記制御手段の動作保障電圧よりも高く定められた第1の閾値電圧以下に下降しかつその状態が所定時間継続したことを契機として前記制御手段に初期化を指示する初期化信号を予め定められたタイミングで与える処理を開始し、前記2次電池の電圧が前記制御手段の動作保障電圧よりも高く定められた第2の閾値電圧以上に上昇したことを契機として前記初期化信号の出力を停止する
    ことを特徴とする初期化方法。
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