JP2016183054A - フロートガラス製造装置およびそれを用いたフロートガラス製造方法 - Google Patents

フロートガラス製造装置およびそれを用いたフロートガラス製造方法 Download PDF

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哲史 瀧口
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Tadahiro Kagami
督博 鏡味
和明 隅田
Kazuaki Sumida
和明 隅田
正信 白井
Masanobu SHIRAI
正信 白井
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Abstract

【課題】欠点の数を低減したフロートガラス製造装置の提供。【解決手段】溶融金属を収容する浴槽と、浴槽の上方に配設され入口壁から出口壁まで延びる天井と、前記溶融金属の液面の上を流動するガラスリボンの流動方向に沿って間隔を置いて設けられ、前記液面と前記入口壁との間を通過した前記ガラスリボンの幅方向端部を押さえ、かつ自身が回転する複数のトップロールと、前記天井、前記浴槽、前記入口壁及び前記出口壁で囲まれた成形空間を上流側の高温空間と下流側の低温空間とに仕切る仕切壁と、前記高温空間内のガスを前記成形空間の外部に排出する排気路とを備え、前記仕切壁は、前記入口壁よりも下流側に配設され、且つ、前記複数のトップロールのうち最も上流側のトップロールよりも上流に配設されたフロートガラス製造装置。【選択図】図2

Description

本発明は、フロートガラス製造装置およびそれを用いたフロートガラス製造方法に関する。
フロートガラス製造方法は、浴槽内の溶融金属(例えば溶融スズ)の液面の上においてガラスリボンを流動させて板状に成形する成形工程を有する(例えば、特許文献1参照)。浴槽と天井との間の成形空間は、溶融金属の酸化を抑制するため、還元性ガスで満たされる。成形空間は、溶融金属から蒸発したガスを僅かに含む。このガスは、溶融金属から蒸発した金属元素を、単体および化合物の少なくともいずれかの形態で含有する。化合物としては、金属酸化物、金属硫化物などが挙げられる。
特開昭50−3414号公報
従来、溶融金属から蒸発したガスが冷えて液滴や粒子などの異物を形成し、その異物がガラスリボンの上面に落下し、多くの欠点が生じるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、欠点の数を低減したフロートガラス製造装置の提供を主な目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
溶融金属を収容する浴槽と、
前記浴槽の上流部の上方に位置する入口壁と、
前記浴槽の下流部の上方に位置する出口壁と、
前記浴槽の上方に配設され前記入口壁から前記出口壁まで延びる天井と、
前記溶融金属の液面の上を流動するガラスリボンの流動方向に沿って間隔を置いて設けられ、前記液面と前記入口壁との間を通過した前記ガラスリボンの幅方向端部を押さえ、かつ自身が回転する複数のトップロールと、
前記天井、前記浴槽、前記入口壁及び前記出口壁で囲まれた成形空間を上流側の高温空間と下流側の低温空間とに仕切る仕切壁と、
前記高温空間内のガスを前記成形空間の外部に排出する排気路とを備え、
前記仕切壁は、前記入口壁よりも下流側に配設され、且つ、前記複数のトップロールのうち最も上流側のトップロールよりも上流に配設されたフロートガラス製造装置が提供される。
本発明の一態様によれば、欠点の数を低減したフロートガラス製造方法が提供される。
本発明の一実施形態によるフロートガラス製造装置の成形装置を示す断面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図1のIII−III線に沿った断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。尚、各図面において、同一のまたは対応する構成要素には同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。本明細書において、「幅方向」とは、成形工程におけるガラスリボンの流動方向と直交する方向を意味する。
図1は、本発明の一実施形態によるフロートガラス製造装置の成形装置を示す断面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図2において、図面を見やすくするため、ヒータおよび上部側壁の図示を省略する。図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。
フロートガラス製造装置は、成形装置10を有する。成形装置10は、浴槽20内の溶融金属11の液面の上においてガラスリボン14を流動させて板状に成形する。ガラスリボン14は、浴槽20の下流域において溶融金属11から引き上げられ、浴槽20と出口壁28との間に形成される出口から徐冷炉に送られる。徐冷炉内において徐冷されたガラスリボン14を切断することによりフロートガラスが得られる。
成形装置10は、例えば図1〜図3に示すように、浴槽20、スパウトリップ22、ツイール23、リストリクタータイル24、25、入口壁26、出口壁28、天井30、上部側壁32、33、給気路34、ヒータ36、トップロール40、仕切壁42、および排気路44などを有する。
浴槽20は、図1〜図3に示すように、溶融金属11を収容する。溶融金属11としては、例えば溶融スズまたは溶融スズ合金が使用可能であり、ガラスリボン14を浮かばせることができるものであればよい。
スパウトリップ22は、図1に示すように、溶融金属11の液面の上に溶融ガラス12を連続的に供給する。溶融ガラス12は、スパウトリップ22とツイール23との間を通り、溶融金属11の液面の上に供給され、ガラスリボン14となる。
ツイール23は、溶融ガラス12の流量を可変とするため、スパウトリップ22に対して上下方向に移動自在とされる。スパウトリップ22とツイール23との間隔が大きいほど、溶融ガラス12の流量が多い。
リストリクタータイル24、25は、図2に示すようにガラスリボン14と接触し、ガラスリボン14の幅を規制する。リストリクタータイル24、25は、下流に向けて拡開する。そのため、リストリクタータイル24、25の間において、ガラスリボン14は下流に向けて流動しながら幅を広げる。リストリクタータイル24、25よりも下流側において、ガラスリボン14は、浴槽20の側壁と間隔をおいて流動し、浴槽20の側壁同士の間において自由に幅を変えることができる。
入口壁26は、図1に示すように浴槽20の上流部の上方に位置する。例えば、入口壁26は、スパウトリップ22よりも下流側に配設され、リストリクタータイル24、25の上方に配設される。図2に示すように入口壁26よりも上流側において、溶融金属11の液面の全部がガラスリボン14によって覆われる。一方、入口壁26よりも下流側において、溶融金属11の液面の大部分はガラスリボン14によって覆われるが、溶融金属11の液面の一部はガラスリボン14によって覆われない。
出口壁28は、図1に示すように浴槽20の下流部の上方に位置する。
天井30は、図1に示すように浴槽20の上方に設けられ、入口壁26から出口壁28まで延びる。浴槽20、天井30、入口壁26および出口壁28で囲まれる成形空間50は、溶融金属11の液面のうちガラスリボン14によって覆われない露出部分の酸化を抑制するため、還元性ガスで満たされてよい。外気の混入を低減するため、成形空間50の気圧は大気圧よりも高くてよい。
上部側壁32、33は、図3に示すように浴槽20の側壁と天井30との間の隙間を塞ぎ、外気の混入を抑制する。上部側壁32、33は、入口壁26から出口壁28まで延びる。上部側壁32、33には、トップロール40の回転軸を挿通させる貫通孔、および排気路44の端部などが形成される。
ヒータ36は図1に示すように天井30の給気路34に挿通され、ヒータ36の発熱部は成形空間50に配設される。ヒータ36は、溶融金属11およびガラスリボン14を上方から加熱する。ヒータ36は、ガラスリボン14の流動方向(X方向)および幅方向(Y方向)に間隔をおいて複数設けられる。下流側ほどガラスリボン14の温度が低くなるように、ヒータ36の出力が制御される。
トップロール40は、図2に示すように、対で用いられ、ガラスリボン14の幅方向端部を押さえ、ガラスリボン14に対して幅方向に張力を加える。複数対のトップロール40が、ガラスリボン14の流動方向に沿って間隔をおいて配設される。
トップロール40は、ガラスリボン14と接触する回転部材を先端部に有する。回転部材が回転し、複数対のトップロール40がガラスリボン14に対して張力を加える間に、ガラスリボン14は下流方向に流動しながら、徐々に冷却され固くなる。
トップロール40は、熱による劣化を抑制するため、内部に冷媒流路を有してよい。冷媒流路を流れる水などの冷媒は、トップロール40の熱を吸収し、外部に運ぶことにより、トップロール40を冷却する。
仕切壁42は、図1に示すように、成形空間50を上流側の高温空間51と下流側の低温空間52とに仕切り、高温空間51から低温空間52へのガスの流出を制限する。仕切壁42は、図3に示すように一方の上部側壁32から他方の上部側壁33まで延びてよく、成形空間50を横切ってよい。
高温空間51は、低温空間52よりも高温になるため、浴槽20内の溶融金属11から蒸発したガスを大量に含む。このガスは、溶融金属11から蒸発した金属元素を、単体および化合物の少なくともいずれかの形態で含有する。化合物としては、金属酸化物、金属硫化物などが挙げられる。以下、このガスを金属含有ガスと呼ぶ。
仕切壁42は、高温空間51から低温空間52への金属含有ガスの流出を制限する。低温空間52において金属含有ガスの冷却によって形成されうる液滴や粒子などの異物の数が低減できる。その結果、異物がガラスリボン14の表面に落下することによって発生する欠点の数が低減できる。
高温空間51および低温空間52には、それぞれの天井に形成される給気路34を介して、成形装置10の外部からガスが供給される。このガスは、溶融金属11の液面の露出部分の酸化を制限するため、還元性ガスであってよい。還元性ガスは、例えば、水素ガスを1体積%〜15体積%、窒素ガスを85体積%〜99体積%含む。還元性ガスは、ルーフケーシング31および天井30によって囲まれた予熱空間53において予熱された後、給気路34を介して高温空間51および低温空間52に供給されてよい。なお、予熱空間53内のガスは、給気路34を介してだけでなく、天井30を形成するレンガの目地等を介しても成形空間50内に流入する。
尚、本実施形態の高温空間51および低温空間52には、それぞれの天井に形成される給気路34を介して同じ種類のガスが供給されるが、異なる種類のガスが供給されてもよい。
高温空間51には、その天井に形成される給気路34の他、ツイール23と入口壁26との間に形成されるスパウト空間27を介して、成形装置10の外部からガスが供給される。
スパウト空間27には、上方および側方の少なくとも一方からガスが供給されてよい。このガスは、不活性ガス、還元性ガスのいずれでもよい。スパウト空間27には排気路が接続されておらず、スパウト空間27に供給されたガスの大部分は入口壁26の下を通り、高温空間51に供給される。
高温空間51の側壁(つまり、上部側壁32、33)には、排気路44が形成される。排気路44は、高温空間51のガスを成形装置10の外部に排出する。排気路44は、高温空間51と成形装置10の外部との気圧差を利用してガスを排出してもよいし、ポンプなどの吸引力を利用してガスを排出してもよい。尚、排気路44は、高温空間51の側壁だけでなく低温空間52の側壁にも形成されてよい。
次に、図1〜図3を再度参照して、上記構成のフロートガラス装置を用いたフロートガラス製造方法について説明する。
フロートガラス製造方法は、浴槽20内の溶融金属11の液面の上においてガラスリボン14を流動させて板状に成形する成形工程を有する。成形工程では、溶融金属11の液面と入口壁26との間を通過したガラスリボン14の幅方向端部をトップロール40によって押さえ、該トップロール40が回転し、下流方向にガラスリボン14が流動される。
ところで、図2に示すように、入口壁26よりも上流側においては、溶融金属11の液面の全部がガラスリボン14で覆われるため、金属含有ガスの量が少ない。一方、入口壁26よりも下流側においては、溶融金属11の液面の一部がガラスリボン14で覆われないため、金属含有ガスの量が多い。そこで、仕切壁42は、入口壁26よりも下流側に配設される。仕切壁42よりも上流側の高温空間51が、金属含有ガスを大量に捕獲できる。
また、トップロール40付近においては、気流が不安定になりやすい。気流が不安定になる原因としては、例えば上部側壁32におけるトップロール40の回転軸が挿通される貫通孔からの冷たい外気の混入、および冷媒によって冷却されるトップロール40とその周辺との温度差などが挙げられる。そこで、仕切壁42は、ガラスリボン14の流動方向に間隔をおいて並ぶ複数のトップロール40のうち最も上流側に配設されるトップロール40(以下、「最上流のトップロール40」という)よりも上流側に配設される。仕切壁42付近における気流が安定化し、高温空間51に捕獲した金属含有ガスの低温空間52への流出が抑制できる。
このように、仕切壁42は、入口壁26よりも下流側に配設され、且つ、最上流のトップロール40よりも上流側に配設される。これにより、仕切壁42よりも上流側の高温空間51が金属含有ガスを大量に捕獲でき、且つ、高温空間51に捕獲した金属含有ガスの低温空間52への流出が抑制できる。
また、仕切壁42は、図2に示すように、ガラスリボン14の流動方向において、ガラスリボン14の粘度が104.9dPa・s〜105.6dPa・sの範囲Zに配設されてよい。上記範囲Zに仕切壁42が配設されれば、最上流のトップロール40から上流側に十分離れた位置に仕切壁42が配設されるため、仕切壁42付近における気流が安定化しやすい。特にフロートガラスの板厚が2mm以下、好ましくは1mm以下、さらに好ましくは0.7mm以下の場合に気流が安定化できる点で有効である。フロートガラスの板厚が薄くなればなるほど、ガラスリボン14を薄く引き延すべく、使用されるトップロール40の数が多くなる。このような場合において上記範囲Zに仕切壁42が配設されれば、最上流のトップロール40から上流側に十分離れた位置に仕切壁42が配設されるため、仕切壁42付近における気流が安定化しやすい。また、上記範囲Zに仕切壁42が配設されれば、仕切壁42が入口壁26から下流側に十分離れた位置に配設されるため、上流側の高温空間51が金属含有ガスを大量に捕獲できる。仕切壁42は、ガラスリボン14の流動方向において、ガラスリボン14の粘度が104.9dPa・s〜105.5dPa・sの範囲に配設されることが好ましく、ガラスリボン14の粘度が105.0dPa・s〜105.4dPa・sの範囲に配設されることがより好ましい。
仕切壁42と入口壁26との間において、溶融金属11の液面のうちガラスリボン14によって覆われない露出部分の割合が10%〜40%であってよい。露出部分の割合が10%以上であれば、仕切壁42と入口壁26との間に形成される高温空間51が金属含有ガスを十分に捕獲できる。また、露出部分の割合が40%以下であれば、金属含有ガスによるヒータ36の劣化が抑制できる。仕切壁42と入口壁26との間において、溶融金属11の液面に占める露出部分の割合は、好ましくは10%〜35%であり、より好ましくは10%〜20%である。
また、仕切壁42は、図1に示すように入口壁26の上流端と仕切壁42の上流端との間の水平方向距離(X方向距離)L1が入口壁26の上流端と出口壁28の上流端との間のX方向距離L2の5%〜20%となる位置に配設されてよい。距離L1が距離L2の5%以上であれば、仕切壁42と入口壁26との間に形成される高温空間51が金属含有ガスを十分に捕獲できる。また、距離L1が距離L2の20%以下であれば、最上流のトップロール40から上流側に十分離れた位置に仕切壁42が配設できる。距離L1は、好ましくは距離L2の5%〜15%であり、より好ましくは距離L2の5%〜10%である。
仕切壁42は、天井30から下方に突出する。溶融金属11の液面の露出部分を基準として、仕切壁42の下端の高さH1(図3参照)は、例えば天井30の下面の高さH2(図1参照)の10%〜40%である。仕切壁42の下端の高さH1が天井30の下面の高さH2の10%以上であれば、成形空間50の最上流から、仕切壁42よりも下流のガラスリボンを監視することが可能である。また、仕切壁42の下端の高さH1が天井30の下面の高さH2の40%以下であれば、高温空間51内に金属含有ガスを留めることができ、高温空間51から低温空間52への金属含有ガスの流出が低減できる。仕切壁42の下端の高さH1は、好ましくは天井30の下面の高さH2の10%〜35%であり、より好ましくは天井30の下面の高さH2の10%〜20%である。
仕切壁42は、高さH1を可変とするため、天井30に対して上下方向に移動可能であってよい。例えば、図1および図3に示すように、仕切壁42には連結ロッド46が連結され、ルーフケーシング31にはナット47が回転自在に保持される。ナット47を回転させると、ナット47と螺合する連結ロッド46が上下方向に移動し、その結果、仕切壁42が上下方向に移動する。
高温空間51において、成形装置10の外部へのガスの排出量Qoutは、好ましくは成形装置10の外部からのガスの供給量Qinの100%以上であり、より好ましくは供給量Qinの170%以上、さらに好ましくは供給量の230%以上である。
ここで、Qinは、高温空間51に上方、側方、および上流の少なくともいずれかから(本実施形態では上方および上流から)供給されるガスのノルマル流量(Nm/hr)を意味する。下流からのガスの供給量はQinに含めない。上流(つまり、スパウト空間27)からのガスの供給量をQinに含めるのは、成形装置10の外部からスパウト空間27に供給されたガスの大部分はそのまま高温空間51に供給されるためである。尚、高温空間51に側方からガスが供給される場合、上部側壁32、33に給気路が設けられてよい。
一方、Qoutは、高温空間51から上方および側方の少なくともいずれかに(本実施形態では側方に)排出されるガスのノルマル流量(Nm/hr)を意味する。下流および上流へのガスの排出量はQoutに含めない。尚、上流(つまり、スパウト空間27)へのガスの排出量は微量である。スパウト空間27には排気路が接続されないためである。尚、高温空間51から上方にガスが排出される場合、天井30に排気路が設けられてよい。
排出量が供給量と同等であれば、高温空間51と低温空間52との間のガスの出入りがほとんどなく、高温空間51から低温空間52への金属含有ガスの流出がほとんどない。
また、排出量が供給量よりも多ければ、低温空間52から高温空間51にガスが供給される。よって、低温空間52から高温空間51に向かう気流が形成され、この気流が高温空間51から低温空間52への金属含有ガスの流出を抑制できる。
製造されるフロートガラスは、例えば無アルカリガラスであってよい。無アルカリガラスは、アルカリ金属酸化物(NaO、KO、LiO等)を実質的に含有しないガラスである。無アルカリガラスは、アルカリ金属酸化物の含有量の合量が0.1質量%以下でよい。
無アルカリガラスは、例えば、酸化物基準の質量%表示で、SiO:50%〜73%、Al:10.5%〜24%、B:0%〜12%、MgO:0%〜8%、CaO:0%〜14.5%、SrO:0%〜24%、BaO:0%〜13.5%、ZrO:0%〜5%、MgO+CaO+SrO+BaO:8%〜29.5%を含有する。
無アルカリガラスは、高い歪点と高い溶解性とを両立する場合、好ましくは、酸化物基準の質量%表示で、SiO:58%〜66%、Al:15%〜22%、B:5%〜12%、MgO:0%〜8%、CaO:0%〜9%、SrO:3%〜12.5%、BaO:0%〜2%、MgO+CaO+SrO+BaO:9%〜18%を含有する。
無アルカリガラスは、特に高い歪点を得たい場合、好ましくは、酸化物基準の質量%表示で、SiO:54%〜73%、Al:10.5%〜22.5%、B:0%〜5.5%、MgO:0%〜8%、CaO:0%〜9%、SrO:0%〜16%、BaO:0%〜2.5%、MgO+CaO+SrO+BaO:8%〜26%を含有する。
これらの無アルカリガラスの成形温度は、一般的なソーダライムガラスの成形温度よりも100℃以上高い。そのため、溶融金属11から蒸発する金属含有ガスの量が多く、仕切壁42が高温空間51から低温空間52への金属含有ガスの流出を抑制する意義が大きい。
以上、フロートガラス製造方法およびフロートガラス製造装置の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
10 成形装置
11 溶融金属
12 溶融ガラス
14 ガラスリボン
20 浴槽
22 スパウトリップ
26 入口壁
30 天井
40 トップロール
42 仕切壁
50 成形空間
51 高温空間
52 低温空間

Claims (6)

  1. 溶融金属を収容する浴槽と、
    前記浴槽の上流部の上方に位置する入口壁と、
    前記浴槽の下流部の上方に位置する出口壁と、
    前記浴槽の上方に配設され前記入口壁から前記出口壁まで延びる天井と、
    前記溶融金属の液面の上を流動するガラスリボンの流動方向に沿って間隔を置いて設けられ、前記液面と前記入口壁との間を通過した前記ガラスリボンの幅方向端部を押さえ、かつ自身が回転する複数のトップロールと、
    前記天井、前記浴槽、前記入口壁及び前記出口壁で囲まれた成形空間を上流側の高温空間と下流側の低温空間とに仕切る仕切壁と、
    前記高温空間内のガスを前記成形空間の外部に排出する排気路とを備え、
    前記仕切壁は、前記入口壁よりも下流側に配設され、且つ、前記複数のトップロールのうち最も上流側のトップロールよりも上流に配設されたフロートガラス製造装置。
  2. 前記仕切壁は、前記ガラスリボンの流動方向において、前記ガラスリボンの粘度が104.9dPa・s〜105.6dPa・sの範囲に配設される、請求項1に記載のフロートガラス製造装置。
  3. 前記仕切壁と前記入口壁との間において、前記溶融金属の液面のうち前記ガラスリボンによって覆われない露出部分の割合が10%〜40%である、請求項1または2に記載のフロートガラス製造装置。
  4. 前記仕切壁は、前記天井から下方に突出し、
    前記溶融金属の液面の露出部分を基準として、前記仕切壁の下端の高さが前記天井の下面の高さの10%〜40%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフロートガラス製造装置。
  5. 製造されるフロートガラスは無アルカリガラスである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のフロートガラス製造装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のフロートガラス製造装置を用い、
    前記高温空間内のガスを、前記排気路を介して前記成形空間の外部に排出することを特徴とするフロートガラス製造方法。
JP2013171982A 2013-08-22 2013-08-22 フロートガラス製造装置およびそれを用いたフロートガラス製造方法 Pending JP2016183054A (ja)

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