JP2016181955A - ケーブルペネトレーション - Google Patents

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功祐 樋口
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Abstract

【課題】過酷事象における環境温度の上昇に対してまたは長期間に亘ってバウンダリ機能を確保して放射線の漏洩を防止できると共に、耐震性能及び火災に対する防護性能を向上できること。【解決手段】環境の異なる領域の境界に貫通して設置されて内側に複数本のケーブルを収容するスリーブと、このスリーブの一端のヘッドプレート12に取り付けられ、ケーブルの一端部側部分をシール性を保持しつつ挿通させるケーブルモジュール14とを有し、前記領域のそれぞれに配設された外部ケーブルを、前記ケーブルを介して接続するケーブルペネトレーションであって、前記ケーブルが、高耐熱性を備えたMIケーブル13にて構成され、ケーブルモジュール14内に、MIケーブル13の導線21を挿通する貫通孔33が形成されると共に放射線低減機能を備えたシールド17が配置されたものである。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、環境の異なる領域の境界に設けられるケーブルペネトレーションに関する。
ケーブルペネトレーションは、原子力発電所等において環境の異なる領域の境界を貫通する信号、計装、制御または動力等の電気系統に対して、その電気的性能及びバウンダリ機能を保持させるために設けられた装置である。
このようなケーブルペネトレーション100は、図9に示すように、環境の異なる領域の境界としての隔離壁101に設けられたスリーブ102にヘッドプレート103が取り付けられると共に、スリーブ102内に複数本のケーブル104が配設され、ヘッドプレート103にケーブルモジュール105が装着され、スリーブ102の両端に端子箱106が設置されて構成される。
環境の異なる領域のそれぞれに存在する外部ケーブル107、108は、端子箱106内でケーブルペネトレーション100のケーブル104と接続される。また、ケーブルモジュール105は、複数本のケーブル104の電線をユニットにまとめ、エポキシ樹脂などの有機物を充填してシール性を保持したものである。
上述のケーブルペネトレーション100では、ケーブルペネトレーション100の外側の一方の端子箱106と隔離壁101にシールド109が設置されて、放射線の漏洩を防止している。更に、ケーブルモジュール105に関する放射線の漏洩を監視するため圧力計110が具備されている。
特開2004−157050号公報 特開平11−153688号公報
上述のようなケーブルペネトレーション100においてバウンダリを構成するケーブルモジュール105とケーブル104では、ケーブルモジュール105内にエポキシ樹脂などの有機物が充填され、ケーブル104の被覆に有機物が用いられている。このため、過酷事象(SA)が発生し、従来想定している環境温度を超える事故に至った場合には、有機物が耐環境温度よりも過大に加熱されて損傷し、ケーブルペネトレーション100がバウンダリ機能を保持できなくなる恐れがある。
また、ケーブルペネトレーション100には、上述のようにケーブルモジュール105内に有機物が充填されると共に、複数本のケーブル104の被覆にも有機物が用いられている。このため、有機物の経年劣化によりバウンダリ機能が損なわれて放射線の漏洩が発生する恐れがあると共に、有機物に対する火災防護及び延焼防止の対策が必要になる。
更に、ケーブルペネトレーション100において従来想定されている地震動を超える地震対策を施した場合であっても、重量の大きな鉛製のシールド109が端子箱106の端面に設置されているので、耐震上不利な構造になっている。
本発明における実施形態の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、過酷事象における環境温度の上昇に対してまたは長期間に亘ってバウンダリ機能を確保して放射線の漏洩を防止できると共に、耐震性能及び火災に対する防護性能を向上できるケーブルペネトレーションを提供することにある。
本発明の実施形態におけるケーブルペネトレーションは、環境の異なる領域の境界に貫通して設置されて内側に複数本のケーブルを収容するスリーブと、このスリーブの一端のヘッドプレートに取り付けられ、前記ケーブルの一端側部分をシール性を保持しつつ挿通させるケーブルモジュールとを有し、前記領域のそれぞれに配設された外部ケーブルを、前記ケーブルを介して接続するケーブルペネトレーションであって、前記ケーブルが、高耐熱性を備えたMIケーブルにて構成され、前記ケーブルモジュール内に、前記MIケーブルの導線を挿通する貫通孔が形成されると共に放射線低減機能を備えたシールドが配置されたことを特徴とするものである。
本発明の実施形態によれば、過酷事象における環境温度の上昇に対してまたは長期間に亘ってバウンダリ機能を確保して放射線の漏洩を防止できると共に、耐震性能及び火災に対する防護性能を向上できる。
本発明の第1実施形態に係るケーブルペネトレーションを示す全体構成図。 図1のケーブルモジュールを示す断面図。 図2のIII部を拡大して示す拡大断面図。 図2のシールドを示す斜視図。 図3のシールドの側面図。 本発明の第2実施形態に係るケーブルペネトレーションを示す全体構成図。 図5のシールドを示す斜視図。 図2または図6のシールドの他の例を示す側面図。 従来のケーブルペネトレーションを示す全体構成図。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1〜図5)
図1は、本発明の第1実施形態に係るケーブルペネトレーションを示す全体構成図である。この図1に示すケーブルペネトレーション10は、原子力発電所の環境の異なる領域A、Bにそれぞれ存在する信号、計装、制御、動力などの電気系統を、電気的性能及びバウンダリ機能を保持しつつ、上記両領域A、Bの境界としての隔離壁1(例えば原子炉格納容器2及び遮蔽壁3)に貫通させるものである。このケーブルペネトレーション10は、スリーブ11、ヘッドプレート12、MI(Mineral Insulator)ケーブル13、ケーブルモジュール14、第1端子箱15、第2端子箱16及びシールド17(図2)を有して構成される。
スリーブ11は筒(例えば円筒)形状に形成され、環境の異なる領域A、Bの境界である隔離壁1に貫通して設置される。領域Bは、領域Aに比べて例えば放射線量の多い環境である。このスリーブ11の例えば領域A側の一端にヘッドプレート12が固着して取り付けられる。また、MIケーブル13は、銅管シースの中に各導体を収め、耐熱性の高い無機絶縁物で絶縁した高耐熱性のケーブルであり、スリーブ11の内側に複数本収容される。スリーブ11内には、サポートロッド20Bに連結されたケーブルサポート20Aが設置され、スリーブ11内の複数本のMIケーブル13は、このケーブルサポート20Aによって支持される。
ケーブルモジュール14は、ヘッドプレート12に図示しないボルト等により複数個取り付けられる。各ケーブルモジュール14は、スリーブ11内に配設された複数本のMIケーブル13の一端側部分を、後述の如くシール性を保持しつつ挿通させてスリーブ11外へ導く。
つまり、ケーブルモジュール14は、図2に示すように、筒(例えば円筒)形状で、両端が閉塞部19により閉塞されたケーシング18を有し、このケーシング18の内側に複数本のMIケーブル13の導線21が延びる。この導線21は、ケーシング18内でコネクタ22により着脱可能に接続される。これらの複数本のMIケーブル13は、ケーシング18の閉塞部19にて継配管23を用いて溶接されることで、MIケーブル13の一端側部分のケーブルモジュール14によるシール性が保持される。
この継配管23は、図3に示すように、ケーシング18の閉塞部19に形成された孔24内を貫通し、溶接などにより閉塞部19に固着される。この継配管23内に溶接金属25を介してMIケーブル13が配置される。溶接金属25は、MIケーブル13の外径サイズに適した厚さのものが選択されて、継配管23とMIケーブル13との間に挿入される。
ケーシング18外において、継配管23の先端部と溶接金属25の端部とが溶接されて溶接部26が形成される。また、ケーシング18内において、MIケーブル13の金属製被覆部27と溶接金属25の端部とが溶接されて溶接部28が形成される。これらの溶接部26及び28によって、MIケーブル13と閉塞部19との間のシール性、即ちケーブルモジュール14によるシール性が保持される。
図2に示すように、ケーブルモジュール14のケーシング18とヘッドプレート12との間にはOリング29が介在されて、ケーシング18がヘッドプレート12に対し気密に取り付けられて、ヘッドプレート12とケーシング18間においてもシール性が保持される。ここで、ヘッドプレート12には、Oリング29と圧力計30(図1)に連通する漏洩監視用穴31が形成されている。圧力計30が圧力の変化を検出することで、Oリング29による気密状態、つまりヘッドプレート12とケーシング18との間のシール性が監視される。
前述の如く、MIケーブル13と閉塞部19との間におけるシール性が、ケーブルモジュール14のケーシング18の閉塞部19における継配管23を用いた溶接(溶接部26及び28)によって確保されたことで、ケーブルモジュール14のケーシング18内には、エポキシ樹脂などの有機物が充填されず、SF等の電気絶縁性の高いガスが充填されると共に、シールド17が配置される。
シールド17は、放射線低減機能を備えた、例えば鉛等の金属製円板であり、外周面がケーシング18の内周面に接触して複数枚配置される。但し、このシールド17は、放射線の低減量が規定値以下になるのであれば1枚であってもよい。このシールド17は、ケーシング18の内周面に設置された固定用リング32に係止されることで、ケーシング18内に固定して配置される。
また、シールド17には、MIケーブル13の導線21を挿通する貫通孔33が形成されている。この貫通孔33は、図2、図4及び図5に示すように、ケーブルモジュール14のケーシング18の軸線Oに対し傾斜して形成される。これにより、ケーブルモジュール14内を直進する放射線が貫通孔33内を貫通することがないように考慮されて、シールド17による放射線の遮蔽が確保される。ケーシング18の軸線Oに対して傾斜する貫通孔33内をMIケーブル13の導線21が挿通することで、この導線21は、複数枚のシールド17内を螺旋状に配設されることになる。
図1に示すように、スリーブ11における領域A側の一端に第1端子箱15が、領域B側の端部に第2端子箱16がそれぞれ配置される。第1端子箱15は、内側に設けられた第1端末部34によって、ケーブルモジュール14から第1端子箱15内に導かれたMIケーブル13の一端を、領域Aに配設された外部ケーブル35に接続させる。また、第2端子箱16は、内側に設けられた第2端末部36によって、MIケーブル13の他端を、領域Bに配設された外部ケーブル37に接続させる。これにより、領域A、Bのそれぞれに存在する外部ケーブル35、37が、ケーブルペネトレーション10のMIケーブル13を用いて接続される。
以上のように構成されたことから、本第1実施形態によれば、次の効果(1)〜(6)を奏する。
(1)第1実施形態のケーブルペネトレーション10によれば、ケーブルには、有機物(樹脂)が被覆されない高耐熱性のMIケーブル13が用いられ、また、ケーブルモジュール14のケーシング18内にシール性を保持するための有機物が充填されず、MIケーブル13がケーシング18に継配管23及び溶接金属25を用いて溶接(溶接部26及び28)されることで、ケーブルモジュール14のシール性が保持され、更に、ケーブルモジュール14のケーシング18内に放射線低減用のシールド17が配置されている。このため、ケーブルペネトレーション10は、有機物の経年劣化を考慮することなく、長期間に亘りバウンダリ機能を確保でき、更に放射線の漏洩を防止できる。
(2)ケーブルペネトレーション10によれば、過酷事象による環境温度の上昇に対しても有機物の溶解や損傷による機能不全を考慮する必要がなく、ケーブルモジュール14のケーシング18とMIケーブル13との溶接(溶接部26及び28)、MIケーブル14、及びケーブルモジュール14内のシールド17により、ケーブルペネトレーション10のバウンダリ機能が確保される。
(3)重量物であるシールド17は、ケーブルモジュール14内に配置されることで小型で且つ軽量化されるので、ケーブルペネトレーション10の耐震性能を向上させることができる。
(4)ケーブルペネトレーション10におけるケーブルは、有機物(樹脂)により被覆されない高耐熱性のMIケーブル13が用いられ、また、ケーブルモジュール14のケーシング18に溶接部26及び28によりMIケーブル13が溶接されることで、ケーブルモジュール14内に有機物(樹脂)が充填されなくてもケーブルモジュール14のシール性が保持され、更に、ケーブルモジュール14内に放射線低減用のシールド17が配置されている。このため、有機物による火災の発生や延焼を未然に防止でき、火災に対する防護性能を向上させることができる。
(5)ケーブルモジュール14のケーシング18内に配置されるシールド17には、MIケーブル13の導線21を挿通させるための貫通孔33が、ケーブルモジュール14のケーシング18の軸線Oに対し傾斜して形成されている。このため、ケーブルモジュール14内を直進する放射線が貫通孔33内を貫通することを防止でき、シールド17による放射線の遮蔽効果を確保できる。
(6)ケーブルモジュール14のシール性は、ケーシング18とMIケーブル13との溶接(溶接部26及び27)により実施され、有機物をケーシング18内に充填することによっては実施されない。このため、ケーブルモジュール14に関する漏洩(シール性)の監視は、ケーシング18内の有機物の経年劣化による場合を考慮する必要がなく、ケーブルモジュール14とヘッドプレート12間のOリング29の経年劣化による場合のみで足りるので、漏洩を容易に特定できる。
[B]第2実施形態(図6、図7)
図6は、本発明の第2実施形態に係るケーブルペネトレーションを示す全体構成図である。この第2実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第2実施形態のケーブルペネトレーション40が第1実施形態と異なる点は、放射線低減用のシールド41が、ケーブルモジュール14のケーシング18内ではなく、スリーブ11内に配置された点である。
つまり、シールド41は、放射線低減機能を備えた、例えば鉛等の金属製円板であり、外周面がスリーブ11の内周面に接触して複数個配置される。尚、このシールド41は、放射線低減量が基準値以下になるのであれば1枚であってもよい。このシールド41は、挿通するサポートロッド20Bにナット等を用いて締め付け固定される。
シールド41には、図7に示すように、サポートロッド20Bが挿通する貫通孔42と、MIケーブル13を挿通する貫通孔43とが形成される。貫通孔42は、スリーブ11に配置された状態でこのスリーブ11の軸線Pと平行に形成されるが、貫通孔43は、スリーブ11の軸線Pに対し傾斜して形成される。
貫通孔43がスリーブ11の軸線Pに対し傾斜して形成されることで、スリーブ11内を直進する放射線が貫通孔43内を貫通することがないように考慮される。また、貫通孔42内にはサポートロッド20Bが挿通されることで、このサポートロッド20Bにより放射線が遮蔽される。スリーブ11の軸線Pに対し傾斜する貫通孔43内をMIケーブル13が挿通されることで、このMIケーブル13は、複数枚のスリーブ41内を螺旋状に配設されることになる。
以上のように構成されたことから、本第2実施形態によれば、次の効果(7)〜(12)を奏する。
(7)本第2実施形態のケーブルペネトレーション40によれば、ケーブルには、有機物(樹脂)が被覆されない高耐熱性のMIケーブル13が用いられ、また、ケーブルモジュール14のケーシング18内にシール性を保持するための有機物が充填されず、MIケーブル13がケーブルモジュール14のケーシング18に溶接(溶接部26及び28)されることで、ケーブルモジュール14のシール性が保持され、更に、放射線低減用のシールド41がスリーブ11内に配置されている。このため、ケーブルネトレーション40は、有機物の経年劣化を考慮することなく、長期間に亘りバウンダリ機能を確保でき、更に放射線の漏洩を防止できる。
(8)ケーブルペネトレーション40によれば、過酷事象における環境温度の上昇に対しても有機物の溶解や損傷による機能不全を考慮する必要がなく、ケーブルモジュール14のケーシング18とMIケーブル13との溶接(溶接部26及び28)、MIケーブル13、及びスリーブ11内のシールド41により、ケーブルペネトレーション40のバウンダリ機能が確保される。
(9)重量物であるシールド41がスリーブ11内に配置されることで、ケーブルペネトレーション40が小型で且つ軽量化されるので、このケーブルペネトレーション40の耐震性能を向上させることができる。
(10)ケーブルペネトレーション40におけるケーブルは、有機物(樹脂)により被覆されない高耐熱性のMIケーブル13が用いられ、また、ケーブルモジュール14のケーシング18に溶接部26及び28によりMIケーブル13が溶接されることで、ケーブルモジュール14内に有機物(樹脂)が充填されなくてもケーブルモジュール14のシール性が保持され、更に、スリーブ11内に放射線低減用のシールド41が配置されている。このため、有機物による火災の発生や延焼を未然に防止でき、火災に対する保護性能を向上させることができる。
(11)スリーブ11内にシールド41が配置され、このシールド41の貫通孔43にMIケーブル13が挿通されることで、スリーブ11内のMIケーブル13は、シールド41によって支持される。この結果、シールド11内でMIケーブル13を支持するためのケーブルサポート20Aを削減または廃止でき、ケーブルペネトレーション40の構成を簡素化できる。
(12)スリーブ11内に配置されるシールド41には、MIケーブル13を挿通させるための貫通孔43がスリーブ11の軸線Pに対し傾斜して形成されている。このため、スリーブ11内を直進する放射線が貫通孔43内を貫通することを防止できるので、シールド41による放射線の遮蔽効果を確保できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、図8に示すように、第1実施形態の複数枚のシールド17には、MIケーブル13の導線21を挿通する貫通孔38が、ケーブルモジュール14のケーシング18の軸線Oに沿って形成され、且つこれらの各貫通孔38が全体として階段状に段差を持って設けられてもよい。同様に、第2実施形態の複数枚のシールド41のそれぞれには、MIケーブル13を挿通する貫通孔44が、スリーブ11の軸線Pに沿って形成され、且つこれらの各貫通孔44が全体として階段状に段差を持って設けられてもよい。このような貫通孔38、44が設けられたシールド17、41であっても、それぞれ複数枚配置されることで、直進する放射線を全体として遮蔽することができる。
1 隔離壁(境界)
2 原子炉格納容器
3 遮蔽壁
10 ケーブルペネトレーション
11 スリーブ
12 ヘッドプレート
13 MIケーブル
14 ケーブルモジュール
17 シールド
18 ケーシング
21 導線
26、28 溶接部
33 貫通孔
35、37 外部ケーブル
40 ケーブルペネトレーション
41 シールド
43 貫通孔
A、B 領域

Claims (4)

  1. 環境の異なる領域の境界に貫通して設置されて内側に複数本のケーブルを収容するスリーブと、このスリーブの一端のヘッドプレートに取り付けられ、前記ケーブルの一端側部分をシール性を保持しつつ挿通させるケーブルモジュールとを有し、前記領域のそれぞれに配設された外部ケーブルを、前記ケーブルを介して接続するケーブルペネトレーションであって、
    前記ケーブルが、高耐熱性を備えたMIケーブルにて構成され、
    前記ケーブルモジュール内に、前記MIケーブルの導線を挿通する貫通孔が形成されると共に放射線低減機能を備えたシールドが配置されたことを特徴とするケーブルペネトレーション。
  2. 環境の異なる領域の境界に貫通して設置されて内側に複数本のケーブルを収容するスリーブと、このスリーブの一端のヘッドプレートに取り付けられ、前記ケーブルの一端側部分をシール性を保持しつつ挿通させるケーブルモジュールとを有し、前記領域のそれぞれに配設された外部ケーブルを、前記ケーブルを介して接続するケーブルペネトレーションであって、
    前記ケーブルが、高耐熱性を備えたMIケーブルにて構成され、
    前記スリーブ内に、前記MIケーブルを挿通する貫通孔が形成されると共に放射線低減機能を備えたシールドが配置されたことを特徴とするケーブルペネトレーション。
  3. 前記シールドに形成される貫通孔は、ケーブルモジュールまたはスリーブの軸方向に傾斜して、または階段状に段差を持って形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のケーブルペネトレーション。
  4. 前記ケーブルモジュールは、そのケーシングの内側にMIケーブルの導線が延び、前記ケーシングの両端部に前記MIケーブルが溶接されることで前記MIケーブルの一端側部分のシール性を保持するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のケーブルペネトレーション。
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