JP2016181137A - データ作成支援システム、データ作成支援方法及びプログラム - Google Patents

データ作成支援システム、データ作成支援方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】自由記述された文書を活用するデータ分析において、データ欠損を補う。
【解決手段】プロセッサと、前記プロセッサに接続される記憶装置と、を有するデータ作成支援システムであって、前記記憶装置は、各患者に関する複数の検査項目の検査値を含む検査値情報と、それぞれが各患者について記載された複数の文書を含む文書情報と、を保持し、前記データ作成支援システムは、所定のルールに基づいて前記文書情報から複数の属性値を抽出する文書解釈部と、前記検査値情報に含まれる検査値と、前記文書情報から抽出された属性値のうち検査値と、に基づいて、前記各属性値と前記各属性値の前記文書への記載の有無の傾向とを対応付けるモデルを生成するモデル構築部と、前記モデルに基づいて、前記属性値の傾向又は前記属性値の前記文書への記載の有無の傾向を推定し、その結果を出力するモデル利用部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療分野における病院情報システム技術に関する。
特許文献1には、多様なパターンが存在する文書において、ユーザの文書作成負荷を軽減するために、診療データに判断が加えられた情報である診療情報又は診療データの記述間の根拠と帰結との因果関係を推定する推定手段と、入力者が入力した文章の記述を取得する取得手段と、取得手段によって取得された記述において、推定手段で推定された因果関係の根拠と帰結とのうち何れか一方の記述が存在し他方の記述が不足する場合、他方の記述を補足する補足手段と、を有する文書作成支援技術が記載されている。
特開2014−35692号公報
近年、医療分野において電子化が進み、医事レセプトだけでなく、検査、処方、入院、食事などのオーダ業務はオーダリングシステムへ、診療録及び看護記録などが従来の紙カルテから電子カルテシステムへ急速に進展している。また、先進的な病院では病院全体のシステムを病院情報システムとして一元管理しつつある。病院情報システムは単に記録を保存するという側面だけでなく、保存されたデータを経営分析及び医療行為分析などに二次利用することで新たな知見を得ようとする側面を持つものに変わりつつある。
オーダリングシステムは、主に医師が発生源となるオーダを電子化したもので、本システムを参照すると、患者ごとに、日別でオーダされた検査、処方、入院、食事などがわかる。本システムに保存されるデータは、患者のID、オーダ日付、検査、処方、入院、食事などの名称及びコードとともにデータベースに登録されている。検査については、オーダとともに検査結果がオーダリングシステムに一元管理されてもよい。
電子カルテシステムは、主に医師又は看護師など医療従事者が入力するもので、視診、触診などの所見、その経過、患者の訴え、及び検査所見など客観的情報が入力される。電子カルテシステムには主に記載者が自由に記述する文が入力されることが多く、入力される情報は、記載者の判断によって決定される。記載には記載者の癖があり、患者の疾患、状態の正常異常、診療科の慣習、経験年数等によって、記載するかしないかの判断に傾向が表れる。主には、診断の過程が分かるように、疾患に関連する異常な状態が記載され、また、後の診断にも役立つように患者の疾患において重要なポイントが記載される傾向にある。
電子カルテシステムに保存されるデータは、患者のID、入力日付、及び診察所見を主に含み、データベースに登録される。診察所見は自由文が保存できる形式となっている。そのため、それぞれの患者の診察所見の記載者が異なる場合には、患者によって記載項目が異なる場合がある。
病院情報システムに保存されたデータを2次利用し経営分析又は医療行為分析を行う際には、オーダリングシステムに保存された検査、処方などの情報だけでなく、電子カルテシステムに自由文で記載される症状等の情報が必要不可欠である。一方、患者によって記載項目が異なると、同一の項目によって分析を行う時には、データに欠損が発生するため分析データとして利用しにくい。
特許文献1の技術は、文書補完支援の一例であり、共起関係辞書を使って文書を補完するというものである。これを実現するためには、補完に使用するデータが診療録データベースに存在し、その共起関係辞書を作成しておくことが必要となる。しかし、例えば診察所見で異常がなかったために医師が記載しなかった症状などは、どの診療録データベースにも登録されないため、共起関係辞書を作成することができない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、自由記述された文書を活用するデータ分析において、データ欠損を補うことを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一形態は、プロセッサと、前記プロセッサに接続される記憶装置と、を有するデータ作成支援システムであって、前記記憶装置は、各患者に関する複数の検査項目の検査値を含む検査値情報と、それぞれが各患者について記載された複数の文書を含む文書情報と、を保持し、前記データ作成支援システムは、所定のルールに基づいて前記文書情報から複数の属性値を抽出する文書解釈部と、前記検査値情報に含まれる検査値と、前記文書情報から抽出された属性値のうち検査値と、に基づいて、前記各属性値と前記各属性値の前記文書への記載の有無の傾向とを対応付けるモデルを生成するモデル構築部と、前記モデルに基づいて、前記属性値の傾向又は前記属性値の前記文書への記載の有無の傾向を推定し、その結果を出力するモデル利用部と、を有することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、自由記述された文書を活用するデータ分析において、診察所見で異常がなかったために医師が記載しなかった症状など、どの診療録データベースにも登録されないデータの欠損を補うことができる。上記した以外の課題、構成、および効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
本発明の実施例1のデータ分析システムの構成の概略を示すブロック図である。 本発明の実施例1の病院情報システムが保持する検査情報テーブルの一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の病院情報システムが保持する診療録テーブルの一例を示す説明図である。 本発明の実施例1のデータ作成支援装置が保持する検査情報分析データテーブル及び検査値判定結果データテーブルの一例を示す説明図である。 本発明の実施例1のデータ作成支援装置が保持する検査値判定マスタテーブルの一例を示す説明図である。 本発明の実施例1のデータ作成支援装置が保持する診療録抽出ルールテーブルの一例を示す説明図である。 本発明の実施例1のデータ作成支援装置が保持する診療録分析データテーブル及び診療録判定結果データテーブルの一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の病院情報システムが保持する患者入院基本情報テーブルの一例を示す説明図である。 本発明の実施例1のデータ作成支援装置が保持する入力傾向変数テーブルの一例を示す説明図である。 本発明の実施例1のデータ作成支援装置が保持する記載者情報管理テーブルの一例を示す説明図である。 本発明の実施例1のデータ作成支援装置が保持する欠損情報分析テーブルの一例を示す説明図である。 本発明の実施例1のデータ作成支援装置が実行する入力傾向モデル構築処理の概要の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1の入力傾向モデル構築部が実行する入力傾向モデル構築処理の詳細の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1のデータ作成支援装置が実行する入力傾向モデル利用処理の概要の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1の入力傾向モデル利用部が実行する入力傾向モデル利用処理の詳細の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例2の入力傾向モデル構築部が実行する入力傾向モデル構築処理の詳細の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例2の入力傾向モデル利用部が実行する入力傾向モデル利用処理の詳細の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1のデータ分析システムを構成する計算機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例1のデータ作成支援装置によって補完された診療録判定結果の表示画面の一例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
実施例1は、レポートにいずれかの項目に関する記載がなかった場合に、記載者がその項目を記載しなかったのは、どういう意図によるものかを推測し、入力の傾向を推測することに関する。
ある疾患が決まると、通常着目する身体所見や検査所見がある。診療録の記載者である医師は、上記の決まった項目に関して、所見を判断し、その良し悪しによって診療録に特記すべきか判断する。
特記すべきかの判断基準は、記載者の経験及び慣習などから決まる。この判断基準は、記載者が同一であれば身体所見及び検査所見に共通し、いずれにおいても、ほぼ同一の基準によって記載するか否かが判断されると考えられる。
診療録に記載される情報には、2種類ある。1種類目は、検査結果のように診療録にも書かれるし、検査のデータベースにも登録されるものである。2種類目は、身体所見のように診療録にしか書かれないものである。1種類目は、後のデータ分析時点でも、診療録に書かれなかったつまり非記載であった検査項目が、検査値が正常であったから書かれなかったのか、異常であっても書かなかったのか、記載者の入力意図、入力傾向が分かる。一方、身体所見については、患者を見ている診療録記載時点にしかその状態は分からないので、後の分析時点においてその非記載である項目をどのような意図で記載しなかったのかは分からない。
ただ、同一の記載者であれば、1種類目のデータであっても2種類目のデータであっても入力傾向はほぼ同一であると考えられるので、2種類目の身体所見の非記載の意図は1種類目のデータの入力傾向をもって推測できる。
そこで、実施例1のシステムは、オーダリングシステムのデータと電子カルテシステムのデータの双方にある検査、投薬、症状等の情報を用いて、診療録にしか記載されない種類の情報の欠損を補完する。
図1は、本発明の実施例1のデータ分析システムの構成の概略を示すブロック図である。
図1に示すデータ分析システムは、病院情報システム10、データ分析端末20、及びデータ作成支援装置30を有する。
病院情報システム10は、主にオーダリングシステム101、電子カルテシステム102、入出力部103、及び制御部104を有する。
オーダリングシステム101は、主に医師が発生源となるオーダを電子化したものである。オーダリングシステム101を参照することによって、患者ごとに、日別でオーダされた検査、処方、入院、食事などを特定することができる。オーダリングシステム101に保存されるデータは、患者のID、オーダ日付、検査、処方、入院、食事などの名称及びコードを含み、データベースに登録されている。検査については、各種検査システムに検査結果が保存されてもよいし、オーダリングシステム101によって検査結果が一元管理されてもよい。電子化の進展度によって病院ごとに管理方法が異なるが、オーダと検査結果は、対応付けられている。ここでは検査結果が検査情報テーブル110(図2参照)を含む検査情報データベースによって管理される例を挙げる。
電子カルテシステム102は、主に医師が発生源となる種々の記録を電子化したものである。電子カルテシステム102では、患者ごとに、日別で登録された診療録、看護記録、退院時に作成される退院時サマリ、及び看護サマリなどが、それぞれ診療録データベース、看護記録データベース及び退院時要約データベースに登録されている。
データ分析端末20は、病院情報システム10のデータを用いて、データ分析を行う端末であり、データ作成支援装置30を通して分析データを生成する。データ分析端末20は、入力部201、出力部202、及び入出力画面構成部203を有する。
データ作成支援装置30は、データ分析端末20からの指令を受けて、分析データの作成支援を行う。データ作成支援装置30は、データ抽出部301、検査情報解釈部302、診療録解釈部303、データ突合部307、入力傾向モデル構築部308、及び入力傾向モデル利用部309を有し、検査値判定結果データ304、診療録判定結果データ305及び検査値判定マスタ306を保持する。
データ抽出部301は、病院情報システム10からデータを抽出する。検査情報解釈部302は、抽出されたデータを、検査値判定マスタ306を利用しながら解釈し、検査値判定結果データ304として出力する。診療録解釈部303は、抽出されたデータを、検査値判定マスタ306を利用しながら解釈し、診療録判定結果データ305として出力する。データ突合部307は、検査値判定結果データ304と診療録判定結果データ305との突合せを行う。入力傾向モデル構築部308は、突合せをしたデータに基づいて入力傾向モデルを構築する。入力傾向モデル利用部309は、構築された入力傾向モデルを利用して、属性値の推定又は欠損フラグの推定等の所定の処理を行う。
図18は、本発明の実施例1のデータ分析システムを構成する計算機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図1のデータ分析システムは、一つ以上の計算機からなる計算機システムによって実現される。例えば、図1のデータ分析システムがネットワーク1810に接続された複数の計算機1800を含み、病院情報システム10、データ分析端末20及びデータ作成支援装置30のそれぞれが、一つ又は複数の計算機1800によって実現されてもよい。あるいは、病院情報システム10、データ分析端末20及びデータ作成支援装置30のいずれか二つ又は全てが一つの計算機1800によって実現されてもよい。
計算機1800は、相互に接続されたネットワークインターフェース1801、入力装置1802、出力装置1803、プロセッサ1804及び記憶装置1805を有する。ネットワークインターフェース1801はネットワーク1810に接続される。記憶装置1805は、例えば半導体メモリ等の主記憶装置及びハードディスクドライブ等の外部記憶装置を含んでもよい。
例えば、病院情報システムに相当する計算機1800のプロセッサ1804がその計算機1800の記憶装置1805に格納されたプログラム1806を実行することによって、オーダリングシステム101、電子カルテシステム102及び制御部104の機能が実現され、検査情報データベース、診療録データベース、看護記録データベース及び退院時要約データベースはその計算機1800の記憶装置1805に格納される。オーダリングシステム101及び電子カルテシステム102のそれぞれが一つ以上の計算機1800によって実現されてもよい。
データ分析端末20に相当する計算機1800のプロセッサ1804がその計算機1800の記憶装置1805に格納されたプログラム1806を実行することによって入出力画面構成部203の機能が実現される。入力部201は例えばキーボード、マウス又はタッチパッドのような入力装置1802であり、出力部202は例えば液晶表示装置のような出力装置1803である。
データ作成支援装置30に相当する計算機1800のプロセッサ1804がその計算機1800の記憶装置1805に格納されたプログラム1806を実行することによって、データ抽出部301、検査情報解釈部302、診療録解釈部303、データ突合部307、入力傾向モデル構築部308及び入力傾向モデル利用部309の機能が実現される。すなわち以下の説明においてデータ作成支援装置30が必要に応じて上記の各部を使用して実行する処理は、実際には、プロセッサ1804がプログラム1806を実行することによって実現される。また、データ作成支援装置30に相当する計算機1800の記憶装置1805には、検査値判定結果データ304、診療録判定結果データ305及び検査値判定マスタ306の他、以下の説明においてデータ作成支援装置30が保持すると記載したデータが格納される。
上記の例において、病院情報システム10とデータ作成支援装置30との間の通信、データ分析端末20とデータ作成支援装置30との間の通信は、それぞれの計算機のネットワークインターフェース及びそれらが接続されたネットワークを介して実行される。
図2は、本発明の実施例1の病院情報システム10が保持する検査情報テーブルの一例を示す説明図である。
図2に示す検査情報テーブル110は、各患者に対して行われた全ての検査項目及びそれぞれの項目の検査結果を示す情報を含み、オーダリングシステム101の検査情報データベースに登録される。具体的には、検査情報テーブル110は、患者を識別する患者ID111、検査が行われた日を示す検査日付112、行われた検査の項目を示す検査項目113、及びそれぞれの項目の検査値114を含む。なお、検査項目113の値「BUN」、「CRE」及び「AST」は、それぞれ検査項目を示す。
図3は、本発明の実施例1の病院情報システム10が保持する診療録テーブルの一例を示す説明図である。
電子カルテシステム102に保存されるデータは、患者ID121、診察所見が記載された日を示す記載日122、診察所見の記載者(医師又は看護師等)を識別する記載者ID123、及び診察所見124を含み、診療録データベースに登録されている。診察所見124は自由文が保存できる形式となっている。記載者は、患者の診察及び検査等に基づいて、記録する必要があると判断した情報を自由な形式の文書として診察所見124に記載することができる。記載される情報の例は、観察された症状の有無(又は程度)、薬剤の処方の有無(又は処方量)、及び各検査項目の検査値等である。
ただし、上記の通り記載するか否かの判断は記載者に委ねられるため、例えば観察された全ての症状が記載されるとは限らないし、実際に行われた全ての検査項目の検査値が記載されるとも限らない。以下の説明において、「欠損」とは、いずれかの情報の項目が診察所見124に記載されていないことを意味する。例えば症状が実際に観察されなかったり、検査が実際に行われなかったりしたためにそれらに関する記載が欠損している場合と、実際には観察されていた症状又は実際には検査によって得られていた検査値が記載者の判断によって診察所見124に記載されなかったためにそれらに関する記載が欠損している場合とがある。
図4は、本発明の実施例1のデータ作成支援装置30が保持する検査情報分析データテーブル及び検査値判定結果データテーブルの一例を示す説明図である。
図4の検査情報分析データテーブル400は、図2の検査情報テーブル110から抽出された、データ分析に用いる情報を管理するテーブルである。検査情報テーブル110から抽出された一人の患者の一検査日に対応する全ての検査項目の検査値に関する情報が、検査情報分析データテーブル400ではその患者と検査日の組合せに対応する一つのレコードにまとめられる。具体的には、検査情報分析データテーブル400は、分析の対象となる患者のID401、検査日402及び各検査項目の検査結果(図4の例ではBUN403、CRE404及びAST405)を有している。各検査項目の検査結果として、検査情報テーブル110から読み取られた検査値114の値が登録される。生成された検査情報分析データテーブル400は、データ作成支援装置30の記憶装置に格納される。
図4の検査値判定結果データテーブル410は、検査情報解釈部302が検査情報分析データテーブルの検査値を図5の検査値判定マスタに基づいて判定した結果を管理するテーブルであり、図1の検査値判定結果データ304に含まれる。具体的には、検査値判定結果データテーブル410は、分析対象となる患者のID411、検査日412及び各検査項目の検査値判定結果(図4の例ではBUN413、CRE414及びAST415)を有している。患者ID411及び検査日412はそれぞれ検査情報分析データテーブル400の患者ID401及び検査日402に対応し、検査値判定結果は、検査情報分析データテーブル400に各検査項目の検査結果として登録された検査値の判定結果である。例えば、検査値に異常があると判定された場合には1、検査値が正常であると判定された場合には0が登録される。
図5は、本発明の実施例1のデータ作成支援装置30が保持する検査値判定マスタテーブルの一例を示す説明図である。
図5の検査値判定マスタテーブル500は、検査値が異常か正常かを判定するための基準値を管理するテーブルであり、図1の検査値判定マスタ306に含まれる。基準値は一般的に上限、下限があり、検査値がその範囲内であれば正常と判定される。性別に合わせて基準値が設定されている検査値もある。
図5の例では、検査値BUNの基準値が8〜20Mg/dLとなっている。例えば、図4の検査情報分析データテーブル400に登録された検査値BUNを判定したい場合には、検査情報解釈部302は、この基準値を用い、検査値が基準値の範囲内であれば、正常と判定して0を、検査値が基準値の範囲外であれば、異常と判定して1を、検査値判定結果データテーブル410に登録し、後述するデータ突合部307等がその判定結果を分析に用いる。
図6は、本発明の実施例1のデータ作成支援装置30が保持する診療録抽出ルールテーブルの一例を示す説明図である。
図6の診療録抽出ルールテーブル600は、データ作成支援装置30が電子カルテデータ(すなわち電子カルテシステム102が保持しているデータ)から、分析に用いる情報を抽出するルールを管理するテーブルであり、属性601、検査フラグ602、属性値(異常あり)603、及び属性値(異常なし)604などを有している。
属性601は、所見から属性として抽出される文字列である。検査フラグ602は、抽出された属性が検査に関するものか否かを示すフラグである。属性値(異常あり)603及び属性値(異常なし)604は、いずれもそれぞれの属性の値として抽出される文字列であるが、前者は異常があることを示し、後者は異常がないことを示す。
診療録抽出ルールテーブル600には、図3の診療録テーブル120の所見124から、データ分析の対象となる属性とその属性値を抽出するためのルールが格納される。診療録解釈部303は、属性の近傍に属性値の記載がある場合に、ルールに基づいて属性と属性値のセットを抽出し、診療録分析データテーブル(図7参照)にデータを登録する。
検査、症状又は処方等に関する記載が属性及び属性値として抽出され得る。例えば、所見124に「BUNは20.1Mg/dL」という記載がある場合には「BUN」が属性、「20.1」が属性値として抽出されてもよい。これらは、属性及び属性値がそれぞれ検査項目及び検査値に該当する例である。一方、例えば所見124に「浮腫あり」という記載がある場合には、「浮腫」が属性、「あり」が属性値として抽出されてもよい。これらは、属性及び属性値が症状の項目及びその症状の有無に該当する例である。同様に、処方の項目及び処方の有無(又は処方量)に該当する属性及び属性値が抽出されてもよい。
属性が検査(例えばBUN等)であるか、それ以外(例えば心音等の症状)であるかによって診療録抽出ルールテーブル600の利用の仕方が変わる。
属性が検査である場合は数値列として表現される検査値が属性値として抽出され、症状の場合にはその症状の有無又は程度の記載、処方の場合も処方の有無の記載が属性値となりうる。
そのため、属性が検査であれば、診療録解釈部303は、属性値を抽出するためにルールを利用せず、属性として抽出された文字列の近傍の数値列を属性値として抽出する。属性が検査に関するものでなければ、診療録解釈部303は、診療録抽出ルールテーブル600のルールを利用して属性値を抽出する。
属性が検査かどうかは検査フラグ602によって判断される。図6の例では、属性が検査である場合には検査フラグ602として1のフラグが入力され、検査以外である場合には0のフラグが入力されている。
例を使って説明すると、属性601の「BUN」は検査フラグ602が「1」であるため検査である。診療録テーブル120の患者ID=P01の患者の所見124を見ると、「BUN20.1」という記載がある。そこで、診療録解釈部303は、P01の患者のデータから属性「BUN」及び属性値「20.1」を抽出し、図7の診療録分析データテーブル700へ登録する。
属性が検査以外である場合、つまり検査フラグが0の場合には、診療録解釈部303は、所見124から属性に該当する言葉を抽出し、その近傍に存在する属性値の言葉を抽出する。
例を使って説明すると、属性601として「ラ音/rale」が登録されている。これは、「ラ音」及び「rale」を同一の意味を持つ属性として収集するルールを表す。所見は、様々な入力者が記載するものであり、同一の意味を持つ属性であっても、様々な言葉で記載される。これらの同義語は、分析には同一のものとして扱い、また網羅的に収集された方がよい。
属性値についても同様であり、例えば属性値(異常なし)604の「聴取せず/無/−/なし」は「聴取せず」、「無」、「−」及び「なし」を同一の意味を持つ属性値として収集するルールを表す。
図3の診療録テーブルの患者ID121=P01の患者の、記載日122=2014/11/05の所見124を見ると、「心音S3(+)」という記載がある。そこで、診療録解釈部303は、P01の患者のデータとして、属性「S3」、属性値「+」を抽出する。診療録分析データテーブル(図7参照)には、このようにして抽出された属性値が正常であるか否かを示す値が属性値として登録される。具体的には、抽出された属性値が属性値(異常あり)603の値のいずれかと一致する場合には、属性値「1」が診療録分析データテーブルに登録され、抽出された属性値が属性値(異常なし)602の値のいずれかと一致する場合には、属性値「0」が、診療録分析データテーブルに登録される。
図7は、本発明の実施例1のデータ作成支援装置30が保持する診療録分析データテーブル及び診療録判定結果データテーブルの一例を示す説明図である。
図7の診療録分析データテーブル700は、電子カルテデータから抽出した、分析に用いる情報を管理するテーブルであり、データ作成支援装置30の記憶装置に格納される。診療録テーブル120の一人の患者の一記載日の所見から診療録抽出ルールテーブル600に基づいて抽出された全ての検査項目及び症状等に関する情報が、診療録分析データテーブル700では一つのレコードにまとめられる。具体的には、診療録分析データテーブル700は、患者のID701、記載日702、記載者ID703、各検査項目の検査結果、及び各症状に関する所見などを有している。図7の例では検査項目としてBUN704及びCRE705が、症状として心音706が含まれる。
検査値のように検査結果が数値で記載される場合には、検査値が分析データとして取得される。図3及び図7の例では、診療録テーブル120の患者ID121=P01、記載日122=2014/11/05に対応する所見124に「BUN20.1」との記載が含まれるため、検査項目BUNの検査値として20.1が取得され、診療録分析データテーブル700の患者ID701=P01、記載日702=2014/11/05に対応するレコードのBUN704として登録される。
また、症状のように異常の有無が記載される場合には、異常有を1、異常無を0とする分析データが取得される。図3及び図7の例では、上記と同じ患者及び記載日の所見124に「心音S3(+)」との記載が含まれるため、異常有として1が分析データとして取得され、診療録分析データテーブル700の上記の患者及び記載日に対応するレコードの心音706として登録される。また、診療録に該当する記載がない場合にはNullが登録される。
図7の診療録判定結果データテーブル710は、主に診療録テーブル120から抽出した検査結果を検査値判定マスタテーブル500にしたがって判定した結果を管理するテーブルであり、図1の診療録判定結果データ305に含まれる。具体的には、診療録判定結果データテーブル710は、患者ID711、記載日712、記載者ID713、各検査項目の検査結果、及び各症状に関する所見などを有し、これらは診療録分析データテーブル700に含まれるフィールドの項目に対応する。また、診療録判定結果データテーブル710は、診療録分析データテーブル700の各レコードに対応するレコードを含む。例えば、検査値判定マスタテーブル500にしたがって、診療録分析データテーブル700に登録された検査値に異常があると判定された場合には、その検査値に対応する診療録判定結果データテーブル710のフィールドに1が登録され、検査値が正常の場合には0が登録される。症状のように診療録分析データテーブル700に登録された値が2値を取る場合はその値がそのまま診療録判定結果データテーブル710の対応するフィールドに登録される。
図8は、本発明の実施例1の病院情報システム10が保持する患者入院基本情報テーブルの一例を示す説明図である。
図8の患者入院基本情報テーブル800は、各患者の一回ごとの入退院に関する情報を管理するテーブルであり、患者ID801、入院日802、退院日803、疾患名804及び再入院フラグ805を有している。患者入院基本情報テーブル800の一つのレコードが一人の患者の1回の入院期間(すなわち入院してから退院するまでの期間)に対応する。あるレコードの再入院フラグ805の値「1」は、そのレコードの入院期間が終了した後で、同じ患者が同じ疾患で再入院したことを示し、「0」は再入院しなかった事を示している。また、例えばある患者が5回入院すると、5レコード生成される。図8の例では、P01という患者は11/1から11/5まで虚血性心疾患で入院し、退院後に同じ疾患で再入院しなかった事を示している。患者P04は肝がんと虚血性心疾患でそれぞれ1回ずつ入院しており、虚血性心疾患では再入院したことを示している。患者P07の退院日803及び再入院フラグ805は「−」となっているが、これは患者P07が入院中であることを示している。
図9は、本発明の実施例1のデータ作成支援装置30が保持する入力傾向変数テーブルの一例を示す説明図である。
図9の入力傾向変数テーブルとは、生成した入力傾向モデルのパラメータ(例えば係数及び切片)など、モデルに関する情報が登録されるテーブルである。図9には、記載者別にモデルが生成される例を示す。この場合には、記載者ID901とともに、各記載者について生成された入力傾向モデルの係数(図9の例では欠損なし異常確率係数)902及び切片903が保持される。
図10は、本発明の実施例1のデータ作成支援装置30が保持する記載者情報管理テーブルの一例を示す説明図である。
図10の記載者情報管理テーブル1000は、診療録の記載者の基本情報を有するテーブルである。記載者情報管理テーブル1000には、記載者を識別する記載者ID1001とともに、記載者が所属している診療科、記載者の生年月日、診療科への所属年月日などが登録されている。病院情報システム10がこれらの情報を管理し、必要に応じてデータ作成支援装置30がこれらの情報を病院情報システム10から取得して記載者情報管理テーブル1000に登録してもよい。
図11は、本発明の実施例1のデータ作成支援装置30が保持する欠損情報分析テーブルの一例を示す説明図である。
図11の欠損情報分析テーブル1100は、入力補助を行うために生成する入力傾向モデルの分析データを有するテーブルであり、各属性1101に対して、欠損の有無を表わす欠損フラグ1102、データが正常か異常かを表す正常異常フラグ1103、対象疾患1104、診療科1105、診療録記載者の年齢1106及び診療録記載者の経験年数1107が登録されている。
例えば、ある患者に対して検査項目「AST」の検査が行われ、検査値が得られていたにもかかわらず、その検査値が所見に記載されていなかった場合、属性「AST」に対応する欠損フラグ1102として欠損があったことを示す「1」が登録され、正常異常フラグ1103としては当該検査値が正常か否かの判定結果が登録され、疾患1104としては当該患者の疾患が登録される。さらに、診療科1105、記載者年齢1106及び記載者経験年数1107としては、記載者情報管理テーブル1000から読み出された当該所見の記載者の属性情報が登録される。
図12は、本発明の実施例1のデータ作成支援装置30が実行する入力傾向モデル構築処理の概要の一例を示すフローチャートである。
データ作成支援装置30は、病院情報システム10からデータ抽出部301を介してデータを取得する(S1201)。病院によって別途分析用のデータウェアハウスが構築されている場合又はデータのバックアップが作成されている場合もある。データ作成支援装置30は、病院の情報管理形態に合わせて適宜、分析用のデータを取得する。
次に、データ作成支援装置30は、取得したデータが電子カルテシステム102から取得したデータであるかオーダリングシステム101から取得したデータであるかを判定する(S1202)。この判定の結果に応じて処理が分岐する。
電子カルテシステム102からデータが取得された場合、主に所見から抽出されたデータが診療録分析データテーブル700に登録される。したがって、分析に使用するために所見から必要な属性及び属性値を抽出する必要がある。診療録解釈部303は、診療録抽出ルールテーブル600を用いて所見が記載されている診療録から属性及び属性値を抽出する(S1203)。そして、診療録解釈部303は、抽出した属性値を、それが抽出された所見の対象の患者及びその所見の記載日に対応する診療録分析データテーブル700のレコードの、抽出した属性に対応するフィールドに登録する。当該患者の所見から、いずれかのフィールドに対応する属性値が抽出されなかった場合には、診療録解釈部303はそのフィールドにNullを入力する。
次に、診療録解釈部303は、診療録分析データテーブル700に登録された属性値が検査値であるか否かを判定し(S1204)、属性値が検査値である場合には、検査値判定マスタ306に基づいて検査値の異常の有無を判定する(S1205)。そして、診療録解釈部303は、検査値に異常があった場合には属性値「1」を、異常がなかった場合には属性値「0」を、診療録判定結果データテーブル710の該当するフィールドに登録する(S1206)。
一方、S1204において属性値が検査値でない(例えば症状の有無を示す値である)と判定された場合、診療録解釈部303は、診療録抽出ルールテーブル600に基づいて、抽出した属性値が正常又は異常のいずれに該当するかを判定し、その結果を(例えば正常の場合は「0」、異常の場合は「1」を)診療録分析データテーブル700及び診療録判定結果データテーブル710の該当するフィールドに登録する(S1206)。
S1202においてオーダリングシステム101からデータを取得したと判定された場合、そのデータには一つ以上の検査項目の検査値が含まれている。この場合、取得したデータは一旦検査情報分析データテーブル400に登録され、検査情報解釈部302が、検査値判定マスタ306に基づいて検査値の異常の有無を判定し(S1208)、判定した結果を検査値判定結果データテーブル410に登録する(S1209)。
検査値判定結果データテーブル410には、行われた全ての検査に関するデータが登録される。一方、診療録判定結果データテーブル710には、所見の記載者の意図が関連し、検査値又は症状の良し悪しによって特記すべきと判断された項目が診療録に記載され、記載された項目の値が診療録判定結果データテーブル710に登録される。特記する必要がないと判断された項目は、診療録に記載がないため、診療録判定結果データテーブル710にはその項目の値が登録されず、欠損となる。診療録判定結果データテーブル710に値がないことによってデータに欠損があると、そのデータを以後の分析で使用しにくいという問題が生じる。
検査値は、実際に行われた検査によって得られた値である限り、診療録分析データテーブル700には登録されていなくても、検査情報分析データテーブル400には必ず登録されているが、症状は診療録分析データテーブル700を用いて分析する他に方法がない。所見の記載者は検査値及び症状の良し悪しによってそれぞれを所見に特記すべきか否かを判断する。記載者が同一であれば、検査値について記載すべきと判断した基準と症状について記載すべきと判断した基準は同じであると考えられる。そこで、データ作成支援装置30は、検査値が診療録に記載された意図がどのようなものであるか、検査情報分析データテーブル400に含まれるデータと、診療録分析データテーブル700における欠損(Null)と、を用いて推定し、それに基づいて、症状の記載の欠損があった場合の異常の有無を推定する。
そのため、データ突合部307は、記載者ID713を参照して、診療録判定結果データテーブル710から一人の記載者の所見から抽出されたデータのレコードを抽出する(S1207)。そして、データ突合部307は、患者と検査項目の組合せごとに、S1207で抽出した診療録判定結果データテーブル710のレコードに含まれる検査値と検査値判定結果データテーブル410のレコードに含まれる検査値を突合する(S1210)。
例を用いて説明すると、図4の検査値判定結果データテーブル410には検査BUN413及びCRE414が含まれる。
一方、図7の診療録判定結果データテーブル710にも、検査BUN714及びCRE715が含まれることから同一の検査項目があることが分かる。患者ID411及び711をみると、例えばP01、P03からP08は診療録判定結果データテーブル710及び検査値判定結果データテーブル410の両方に登録されていることから同一の患者のデータが両者に登録されていることも分かる。
診療録判定結果データテーブル710においては、検査BUN714及びCRE715の値に欠損(NULL)が存在する。この診療録判定結果データテーブル710の検査値の欠損は、実際に該当する検査が行われなかったために発生した場合と、実際には該当する検査が行われたにもかかわらず、記載者がそれによって得られた検査値を所見に記載しなかったために発生した場合がある。後者の場合に、得られたにもかかわらず記載されなかった検査値がそもそも正常値であったか異常値であったかを判定するために、データ突合部307は、検査値判定結果データテーブル410を参照する。すると、各検査項目別に、欠損している検査値が正常であったかどうかという情報が得られる。
そこで、入力傾向モデル構築部308は、上記のように診療録判定結果データテーブル710と検査値判定結果データテーブル410とを同一患者の同一検査項目で突合したデータに基づいて、診療録判定結果データテーブル710において欠損している検査値が正常である確率等を算出し、その確率等に基づいて、入力傾向モデルを生成する(S1211)。このモデルを用いると、属性値の欠損がある場合に、その属性値が異常であるか正常であるかの2値を推定できる。
図13は、本発明の実施例1の入力傾向モデル構築部308が実行する入力傾向モデル構築処理の詳細の一例を示すフローチャートである。この処理は、図12のS1211において実行される。
最初に、入力傾向モデル構築部308は、検査項目ごとに診療録判定結果データ305及び検査値判定結果データ304を突合する(S1301)。図4及び図7の例を用いて説明すると、既に説明した通り、これらのテーブルには、同一の患者の同一の検査項目に関するデータが含まれている。
一般には、検査が行われたその日に、その検査の結果を医師が所見に記載するとは限らない。このため、検査値判定結果データテーブル410の検査日412と診療録判定結果データテーブル710の記載日712は一致しないことが多いが、診療録を記載する直前に行われた検査のデータを見ながら医師が診療録を記載することから、入力傾向モデル構築部308は、例えば診療録の記載日の直前の所定の期間(例えば7日間)の検査データは診療録に記載されたものと同一と判定する、という基準を作成し、その基準に基づいて診療録判定結果データ305及び検査値判定結果データ304の突合を行う。
例えば、入力傾向モデル構築部308は、検査情報分析データテーブル400を参照して、ある診療録の記載日と同日またはその直前の7日間に取得された(すなわち検査日402がそれらの日のいずれかとなっている)、当該診療録の対象と同一の患者に関する検査値を、当該診療録に対応する検査値として抽出し、それらの検査値のうち当該診療録にも記載されているものは欠損していない、記載されていないものは欠損していると判定し、さらに、検査値判定結果データテーブル410を参照して、欠損していると判定された検査値及び欠損していないと判定された検査値のそれぞれが正常か異常かを判定することができる。上記の所定の期間を適切に設定することによって、適切な突合が可能になる。
図4及び図7の例では、突合を行うことによって、患者ID=P01、P03からP08の検査BUN及びCREに関するデータが抽出される。
次に、入力傾向モデル構築部308は、診療録判定結果データの欠損値(Null)がそもそも正常値又は異常値のいずれであったか、検査値判定結果データテーブル410を参照して判定し、各検査項目別に、欠損が正常であった確率(欠損正常確率)を求める(S1302)。ここで、「欠損が正常である」とは、診療録に記載されなかった属性値が実際には正常値であったことを言い、検査値に関して言えば、実際には行われた検査の検査値が診療録に記載されなかった(すなわち診療録判定結果データテーブル710において欠損している)場合において、その検査値が正常値であったことを言う。
このデータに着目する理由は、診療録の記載者である医師は、患者の状態を見て異常がある場合には属性値(検査値、症状の有無を示す値等)を特記する傾向にあり、異常がなければ、基本的には属性値を記載しないため、診療録判定結果データ305の欠損は正常である可能性が高いからである。ただ、疾患に特有の検査及び症状の項目であれば、異常がなくとも異常がないことを特記する場合もありうる。また、異常があっても属性値を記載しない場合もありうる。
欠損が正常であった確率の求め方を、図4及び図7に示したデータの例を挙げて説明する。診療録判定結果データテーブル710において、患者ID=P03、P04及びP08の検査BUN714の検査値が欠損している。一方、検査値判定結果データテーブル410には、これらの患者の検査BUN413の検査値の判定結果が登録されている。前者の記載日が2014/11/08であるのに対して後者の検査日は2014/11/02となっており一致しないが、後者が前者より早く、かつ、これらの差が所定の日数(例えば7日)以内であることから、診療録の記載者(記載者ID「D01」によって識別される医師)が、2014/11/02に行った検査によって得られた検査値を2014/11/08に診療録に記載したと推定される。そして、検査値判定結果データテーブル410に登録された患者ID=P03、P04及びP08の検査BUNの検査値の判定結果は、患者ID=P03及びP04については正常、P08については異常であるため、式(1)によって、欠損正常確率は2/3と計算される。
欠損正常確率=欠損が正常であった属性値の数/欠損していた属性値の数 ・・(1)
次に、入力傾向モデル構築部308は、診療録判定結果データテーブル710の欠損でないデータ、つまり診療録に記載があるデータの属性値が異常である確率(欠損なし異常確率)を各項目別に求める(S1303)。図4及び図7のデータ例で示すと次のようになる。
検査値BUNに着目すると、診療録判定結果データテーブル710に4個の検査値(それぞれ患者ID=P01、P05、P06、P07に対応)が登録されている。そのうち属性値が異常であるのは3個(それぞれ患者ID=P01、P06、P07に対応)となっている。そのため、欠損でないデータが異常である確率は、式(2)によって、3/4と計算される。
欠損なし異常確率=診療録に記載され、かつ異常であった属性値の数/診療録に記載された属性値の数 ・・・(2)
入力傾向モデル構築部308は、例えば重回帰分析を用いて、各項目の欠損なし異常確率を説明変数とし、欠損正常確率を従属変数とした入力傾向モデル構築する(S1304)。
上記の通り、検査値については、診療録判定結果データテーブル710に基づいて欠損なし異常確率を計算し、診療録判定結果データテーブル710及び検査値判定結果データテーブル410に基づいて欠損正常確率を計算することができる。一方、検査値以外の属性値(例えば症状の有無を示す値)については、診療録判定結果データテーブル710に基づいて欠損なし異常確率を計算することはできるが、検査値判定結果データテーブル410に相当するデータが存在しないため、欠損正常確率を計算することはできない。しかし、同一の記載者においては、検査値以外の属性値についての記載の傾向(例えば異常な属性値を診療録に記載するか否か、正常な属性値を診療力に記載するか否か、といった記載の有無の傾向等)は、検査値についての記載の傾向と類似すると考えられる。
具体的には、例えば、検査BUN、検査CRE、心音S3間で「状態が正常であったから記載しないという傾向」及び「状態が異常であったから記載するという傾向」は類似すると考えられる。そのため、検査BUN、検査CREによって、欠損なし異常確率から欠損正常確率を推定する入力傾向モデルを生成し、生成した入力傾向モデルに心音S3の欠損なし異常確率を入力することによって、心音S3の欠損が正常であるか否かを推定できることになる。
記載者ごとに各確率は異なると考えられるので、モデルは記載者別に生成することもできる。記載者別に診療録データを収集し、欠損正常確率、欠損なし異常確率を記載者別に集計し入力傾向モデルを生成する。生成したモデルの係数及び切片などモデルに関する情報は、図9の入力傾向変数テーブル900に登録される。例えば、記載者IDとともに、欠損なし正常確率係数と切片を登録する。欠損を補完する入力傾向モデルを利用するときにこのテーブルを参照し、欠損が異常であるか正常であるか算出する。
なお、上記の係数及び切片は、入力傾向モデルとして一次関数を使用した場合のパラメータの例であるが、入力傾向モデルとして一次関数以外の関数を使用してもよく、その場合には、使用された関数を記述するために適切なパラメータが入力傾向モデル構築部308によって算出される。
上記のように記載者別に詳細なモデルを生成することによって、記載者ごとに属性値の記載の傾向が異なる場合にも、その傾向が反映された精度の高い入力傾向モデルを生成することができる。入力傾向モデル利用部309は、後述する入力傾向モデル利用において、推定の対象となる診療録の記載者に対応する入力傾向モデルを使用することによって、精度の高い属性値の推定を行うことができる。
同一の記載者であっても、患者の疾患に応じて、診療録への属性値の記載の傾向が異なる場合がある。このため、患者の疾患も従属変数として用いることによって、よりロバストなモデルが構築できる。また、記載者の年齢、経験年数及び記載者が所属する診療科によって、入力の傾向が似ていると考えられるため、欠損正常確率及び欠損なし異常確率とともに年齢、経験年数、及び診療科も入力変数として用いることで、よりロバストなモデルが構築できる。その場合には、診療録判定結果データテーブル710に、記載者IDを用いて、図10の記載者情報管理テーブル1000から読み出した情報を付与することで、経験年数及び診療科等の情報もモデルの変数に組み込んだ入力傾向モデルを構築できる。
あるいは、上記のように記載者ごとの入力傾向モデルを生成するのではなく、記載者の属性(例えば年齢、経験年数及び診療科の少なくとも一つ)が共通する複数の記載者について入力傾向モデルを生成してもよい。入力傾向モデル利用部309は、このような記載者の属性及び患者の疾患等に対応する入力傾向モデルを利用することによって、精度の高い属性値の推定を行うことができる。
図14は、本発明の実施例1のデータ作成支援装置30が実行する入力傾向モデル利用処理の概要の一例を示すフローチャートである。
一旦、退院した患者が再入院するかどうか予測する技術に関して、その分析データを生成する際に発生する欠損について入力傾向モデルを用いて補完するフローチャートを示す。
再入院予測技術は、再入院した患者と再入院しない患者の2群に分け、それらの患者の背景因子によって、再入院予測モデルを学習し、新規の入院患者が再入院するかどうかを予測する技術である。背景因子には、処方、検査、身体の状況等が含まれる。処方及び検査に関する情報は、オーダリングシステム101が保持するデータから入手できる。身体状況に関する情報は、電子カルテシステム102が保持するデータから入手できる。
データ作成支援装置30は、病院情報システム10からデータ抽出部301を介してデータを取得する(S1401)。病院によって別途分析用のデータウェアハウスが構築されている場合又はデータのバックアップが作成されている場合もある。データ作成支援装置30は、病院の情報管理形態に合わせて適宜、分析用のデータを取得する。次に、データ作成支援装置30は、取得したデータが電子カルテシステム102から取得したデータかオーダリングシステム101から取得したデータかを判定する(S1402)。この判定の結果に応じて処理が分岐する。
電子カルテシステム102からデータが取得された場合、主に診療録の所見124から抽出されたデータが診療録分析データテーブル700に登録される。したがって、分析に使用するために所見から必要な属性及び属性値を抽出する必要がある。診療録解釈部303は、診療録抽出ルールテーブル600を用いて所見が記載されている診療録から属性及び属性値を抽出する(S1403)。抽出される属性は、再入院の背景因子となるデータであり、例えば、飲酒、喫煙など、背景因子と考えられるもの全般である。
診療録解釈部303は、抽出した属性値を、それが抽出された所見の対象の患者及びその所見の記載日に対応する診療録分析データテーブル700のレコードの、抽出した属性に対応するフィールドに登録する。当該患者の所見から、いずれかのフィールドに対応する属性値が抽出されなかった場合には、診療録解釈部303はそのフィールドにNullを入力する。
次に、診療録解釈部303は、診療録分析データテーブル700に登録された属性値が検査値であるか否かを判定し(S1404)、属性値が検査値である場合には、検査値判定マスタ306に基づいて検査値の異常の有無を判定する(S1405)。そして、診療録解釈部303は、検査値に異常があった場合には属性値「1」を、異常がなかった場合には属性値「0」を、診療録判定結果データテーブル710の該当するフィールドに登録する(S1406)。
一方、S1404において属性値が検査値でない(例えば症状の有無を示す値である)と判定された場合、診療録解釈部303は、診療録抽出ルールテーブル600に基づいて、抽出した属性値が正常又は異常のいずれに該当するかを判定し、その結果を(例えば正常の場合は「0」、異常の場合は「1」を)診療録分析データテーブル700及び診療録判定結果データテーブル710の該当するフィールドに登録する(S1406)。
S1402においてオーダリングシステム101からデータを取得したと判定された場合、取得されたデータは、再入院の因子となるデータであり、処方又は検査などに関する情報を含む。特に検査情報データベースから取得されたデータは、一旦、検査情報分析データテーブル400に登録される。検査情報解釈部302は、検査値判定マスタ306に基づいて検査値の異常の有無を判定し(S1407)、その判定結果を該当するフィールドに登録することによって、検査値判定結果データテーブル410を生成する(S1408)。
データ突合部307は、患者と検査項目の組合せごとに、診療録判定結果データテーブル710と検査値判定結果データテーブル410とを突合する(S1409)。
入力傾向モデル利用部309は、診療録判定結果データテーブル710と検査値判定結果データテーブル410とを同一患者の同一検査項目で突合することによって得られたデータに基づいて、診療録判定結果データテーブル710の検査以外の欠損が、異常であるか正常であるか、入力傾向モデルを用いて判定する(S1410)。この判定の詳細については、図15を参照して後述する。入力傾向モデル利用部309は、欠損が正常であると判定された場合には当該属性値に該当するフィールドに0を入力し、欠損が異常であると判定された場合には1を入力することによって、補完された診療録判定結果データテーブル710を生成する。
データ作成支援装置30又はその他の計算機は、このようにして欠損が補完された診療録判定結果データ305及び検査値判定結果データ304を学習データとして利用し、新規の入院患者が再入院するかどうかを予測する予測モデルを生成することができる。上記のように欠損を補完することによって、より予測モデルの生成に利用しやすい学習データを提供することができる。
図15は、本発明の実施例1の入力傾向モデル利用部309が実行する入力傾向モデル利用処理の詳細の一例を示すフローチャートである。この処理は、図14のS1410において実行される。
入力傾向モデル利用部309は、診療録判定結果データテーブル710の各項目について、欠損でない場合、つまり診療録に記載がある場合に、式(2)によって、属性値が異常である確率(欠損なし異常確率)を求める(S1501)。
例を示すと、図7に示す診療録判定結果データテーブル710の心音716は、診療録に記載があり、そこから情報が入手できたデータは、全部で6個あり、そのうちの4個が異常であった。このことから、欠損なし異常確率は、4/6である。
次に、入力傾向モデル利用部309は、記載者の入力傾向モデルを、入力傾向変数テーブル900を参照することによって得る(S1502)。このモデルを使うと、欠損正常確率は式(3)によって計算できる。
欠損正常確率=欠損なし異常確率係数×欠損なし異常確率+切片 ・・・(3)
入力傾向モデル利用部309は、欠損なし異常確率を説明変数の入力とし、欠損正常確率を入力傾向モデルから得る(S1503)。
入力傾向モデル利用部309は、計算された欠損値正常確率が所定の条件を満たす(例えば閾値0.5以上である)場合にはその欠損している属性値を正常と推定して対応するフィールドに0を登録し、満たさない場合にはその欠損している属性値を異常と推定して対応するフィールドに1を登録することで、診療録判定結果データテーブル710を補完する(S1504)。
図7及び図9の例について説明する。この例では、記載者ID=D01のモデル、すなわち欠損なし異常確率係数=−0.167及び切片=1.111が利用される。欠損なし異常確率4/6に上記のモデルを使うと、式(3)によって、欠損正常確率は、0.89と計算できる。閾値が0.5であれば、計算された欠損正常確率はそれより大きいため、入力傾向モデル利用部309は、欠損は正常であると推定し、欠損していた患者ID=P04の心音716の値として「0」を登録する。
図19は、本発明の実施例1のデータ作成支援装置30によって補完された診療録判定結果の表示画面の一例を示す説明図である。
例えば、上記のように患者ID=P04、記載日=2014/11/08の心音716の値が「0」と補完された場合、データ分析端末20がその補完に関する情報をデータ作成支援装置30から取得して、出力部202がその情報を表示する。図19の例では、出力部202(例えば液晶表示装置)によって、補完情報1901、補完元のレポート1902及びデータ補完後の診療録判定結果データテーブル1903を含む画面1900が表示される。
補完情報1901は、補完されたデータを特定する情報である。図19の例では、診療録の、患者ID「P04」によって識別される患者の、2014年11月8日に記載された所見の、心音に関する記載が補完されたことが特定される。
補完元のレポート1902は、補完される前の補完対象の文書を示す。図19の例では、診療録の、患者ID「P04」によって識別される患者の、2014年11月8日に記載された所見が表示される。
データ補完後の診療録判定結果データテーブル1903は、データ作成支援装置30によって補完された診療録判定結果データテーブル710であり、図19の例では、患者ID=P04、記載日=2014/11/08の心音716の値「Null」が「0」と補完されている。
以上の実施例1によれば、検査情報データベースに含まれる検査値と、診療録データベースから抽出された属性値のうち検査値と、に基づいて、各属性値が正常か否かの判定結果と各属性値の診療録への記載の有無の傾向とを対応付ける入力傾向モデルが生成され、それに基づいて、診療録に記載されていない検査値以外の属性値の傾向(すなわち正常又は異常のどちらである傾向が強いか)が推定され、その結果が出力される。これによって、まだ診療録に記載されたことがない属性値であっても、その傾向を推定し、診療録の記載の欠損を補完することができる。
次に、本発明の実施例2について、図面を参照して説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例2のシステムの各部は、図1〜図15に示された実施例1の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
医師が患者の記録を付けるにあたり、疾患によって見るべきポイントがある。また、診療科によっては記録の付け方に慣習がある。また、医師の経験年数が上がると、より重要で書くべきポイントに絞って記録をつけるという傾向にある。
そこで、診療科及び経験年数といった記載者に付随する情報によって入力傾向が変化するという点を利用し、医療従事者が書くべきだが抜けている項目を提示する本発明の実施例2について次に示す。
図16は、本発明の実施例2の入力傾向モデル構築部308が実行する入力傾向モデル構築処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
実施例2のデータ作成支援装置30は、実施例1と同様に、図12に示す入力傾向モデル構築処理を実行し、そのS1211において入力傾向モデル構築部308が図16の処理を実行する。ただし、実施例2ではS1207は実行されない。
最初に、入力傾向モデル構築部308は、検査項目ごとに診療録判定結果データ305及び検査値判定結果データ304を突合する(S1601)。この処理は、実施例1のS1301と同様に実行できるため、説明を省略する。図4及び図7の例では、突合を行うことによって、患者ID=P01、P03からP08の検査BUN及びCREに関するデータが抽出される。
次に、入力傾向モデル構築部308は、診療録判定結果データテーブル710に登録されている属性のそれぞれについて欠損情報分析テーブル1100に登録する。まず入力傾向モデル構築部308は欠損情報分析テーブル1100の欠損フラグ1102を得る。各属性について、属性値が欠損していれば、欠損フラグとして1が、欠損していなければ、欠損フラグとして0が得られる(S1602)。また、入力傾向モデル構築部308は、欠損(Null)がそもそも正常値であったか異常値であったか、検査値判定結果データ304を参照して判定し、欠損情報分析テーブル1100の正常異常フラグ1103に、異常であれば1、正常であれば0を取得する(S1603)。次に、入力傾向モデル構築部308は、当該患者の患者入院基本情報テーブル800から各患者の疾患名804を取得する(S1604)。
次に、入力傾向モデル構築部308は、診療録の記載者の情報を、記載者ID123に基づいて、記載者情報管理テーブル1000から得る(S1605)。例えば、入力傾向モデル構築部308は、記載者の所属年月日1004から経験年数の、生年月日1003から年齢の、診療科1002から所属している診療科の情報を、それぞれ得る。
次に、入力傾向モデル構築部308は、取得した属性、欠損フラグ、正常異常フラグ、当該患者の疾患、及び記載者の情報を欠損情報分析テーブル1100の対応するフィールドに登録する(S1606)。
次に、入力傾向モデル構築部308は、欠損フラグを説明変数とし、記載者情報(例えば経験年数、年齢、診療科などの、記載者の属性を示す情報)、疾患、及び正常異常フラグを従属変数として、属性別に入力傾向モデルを構築する(S1607)。
図17は、本発明の実施例2の入力傾向モデル利用部309が実行する入力傾向モデル利用処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
ある患者に関する診療録を書き終えた記載者が、その診療録を新たに電子カルテシステム102の診療録データベースに登録するために、例えば、診療録の入力画面(図示省略)に表示された診療録登録ボタン(図示省略)を押す(S1701)。入力傾向モデル利用部309は、診療録テーブル120及び診療録抽出ルールテーブル600を参照して、登録対象の診療録に記載された属性、及び記載されなかった属性を得る(S1702)。特に記載されなかった属性に対して、入力傾向モデル利用部309は以降の処理を実行する(S1703)。例えば、入力傾向モデル利用部309は、検査情報分析データテーブル400を参照して、登録対象の診療録に対応する検査項目のうち、登録対象の診療録に検査値が記載されていない検査項目を、記載されなかった属性として特定する。この特定は、図13登録対象の診療録に対応する検査値は、登録対象の診療録の記載日122と、各検査値の検査日402と、に基づいて、図13のS1301と同様の方法で行うことができる。
入力傾向モデル利用部309は、患者入院基本情報テーブル800の疾患名804から当該患者の疾患を得る(S1704)。次に、入力傾向モデル利用部309は、記載者情報管理テーブル1000から診療録記載者の情報(経験年数、年齢、診療科など)を得る(S1705)。次に、入力傾向モデル利用部309は、記載されなかった属性に関する入力傾向モデルを取得し、記載者情報(経験年数、年齢、診療科など)、関連疾患、正常異常を入力する(S1706)。
入力傾向モデル利用部309は、モデルを用いて欠損フラグの値を計算する。計算された欠損フラグの値が1である場合には、当該記載者が属する診療科において、当該記載者と年齢、経験年数が近い他の記載者が当該属性の属性値を記載しない傾向が強いため、欠損のままでよいと判定される。一方、計算されたフラグの値が0である場合には、当該記載者が属する診療科において、当該記載者と年齢、経験年数が近い他の記載者が当該属性の属性値を記載する傾向が強いため、属性値を記載すべきであると判定される(S1707)。記載者は、記載すべきであると判定された属性値を、登録対象の診療録に追加して書き込むことができる。
なお、入力傾向モデルに記載者情報、関連疾患、正常異常等を入力することによって計算される欠損フラグは、通常は0から1までの範囲のいずれかの値をとる。このため、入力傾向モデル利用部309は、得られた値が所定の条件を満たす(例えば0.5などの所定の閾値を超える)場合に欠損フラグを1、満たさない場合に欠損フラグを0と判定してもよい。
記載者の経験年数が浅い場合には、入力される経験年数を実際より増すことによって、上記モデルを持って計算すると、経験年数の長い記載者がそれぞれの属性値を書く傾向にあるかどうかがわかる。
上記の例では、従属変数として検査値の正常異常フラグ、記載者の属性を示す情報及び患者の疾患等が使用されるが、常にこれらの全ての項目が必要であるとは限らない。診療録への検査値の記載の傾向に対する影響が大きいと考えられる項目のみを従属変数として使用してもよい。例えば、記載者ごとの記載の傾向のばらつきが十分に小さく、患者の疾患による影響も小さい場合には、正常異常フラグのみを従属変数として含む入力傾向モデルが生成及び利用されてもよい。あるいは、正常異常フラグ(すなわち、検査値の大きさに基づく正常か否かの判定結果)ではなく、検査値そのもの(すなわち検査値の大きさそのもの)を従属変数として含む入力傾向モデルが生成及び利用されてもよい。
以上の実施例2によれば、検査情報データベースに含まれる検査値と、診療録データベースから抽出された属性値のうち検査値と、に基づいて、各属性値と各属性値の診療録への記載の有無の傾向とを対応付ける入力傾向モデルが生成され、それに基づいて、実際に行われた検査の結果を示す検査値の診療録への記載の有無の傾向(すなわちその項目の検査値が診療録に記載される傾向が強いか)が推定され、その結果が出力される。これによって、記載者ごとの属性値の記載の有無のばらつきを小さくすることができ、その結果、例えば、診療科ごと又は患者の疾患ごとに、記載者に依存せずに、必要な項目の属性値がもれなく記載され、重要性の低い項目の属性値が省略された診療録を作成することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によってハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによってソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)等の記憶デバイス、または、ICカード、SDカード、DVD等の計算機読み取り可能な非一時的データ記憶媒体に格納することができる。
また、制御線及び情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線及び情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
10 病院情報システム
20 データ分析端末
30 データ作成支援装置
101 オーダリングシステム
102 電子カルテシステム
103 入出力部
104 制御部
201 入力部
202 出力部
203 入出力画面厚生部
301 データ抽出部
302 検査情報解釈部
303 診療録解釈部
304 検査値判定結果データ
305 診療録判定結果データ
306 検査値判定マスタ
307 データ突合部
308 入力傾向モデル構築部
309 入力傾向モデル利用部

Claims (15)

  1. プロセッサと、前記プロセッサに接続される記憶装置と、を有するデータ作成支援システムであって、
    前記記憶装置は、各患者に関する複数の検査項目の検査値を含む検査値情報と、それぞれが各患者について記載された複数の文書を含む文書情報と、を保持し、
    前記データ作成支援システムは、
    所定のルールに基づいて前記文書情報から複数の属性値を抽出する文書解釈部と、
    前記検査値情報に含まれる検査値と、前記文書情報から抽出された属性値のうち検査値と、に基づいて、前記各属性値と前記各属性値の前記文書への記載の有無の傾向とを対応付けるモデルを生成するモデル構築部と、
    前記モデルに基づいて、前記属性値の傾向又は前記属性値の前記文書への記載の有無の傾向を推定し、推定の結果を出力するモデル利用部と、を有することを特徴とするデータ作成支援システム。
  2. 請求項1に記載のデータ作成支援システムであって、
    前記モデル構築部は、前記検査値情報及び前記文書情報を参照して、前記検査項目ごとに、前記文書情報から抽出された検査値が異常である第1確率、及び、前記文書情報から抽出されなかった検査値が正常である第2確率を計算し、前記複数の検査項目について計算された前記第1確率及び前記第2確率に基づいて、前記第1確率から前記第2確率を推定する前記モデルを生成し、
    前記モデル利用部は、前記文書情報から抽出された前記検査値以外の属性値が異常である確率と、前記モデルと、に基づいて、前記文書情報から抽出されなかった前記検査値以外の属性値が正常か否かを推定することを特徴とするデータ作成支援システム。
  3. 請求項2に記載のデータ作成支援システムであって、
    前記記憶装置は、前記各文書を記載した記載者の識別情報をさらに保持し、
    前記モデル構築部は、前記検査値情報及び前記文書情報を参照して、前記各記載者に対応する前記モデルを生成し、
    前記モデル利用部は、いずれかの前記記載者によって記載された前記文書から抽出された前記検査値以外の属性値が異常である確率と、当該記載者に対応する前記モデルと、に基づいて、当該記載者によって記載された前記文書から抽出されなかった前記検査値以外の属性値が正常か否かを推定することを特徴とするデータ作成支援システム。
  4. 請求項2に記載のデータ作成支援システムであって、
    前記記憶装置は、前記各文書を記載した記載者の属性を示す情報及び前記各文書の記載の対象である患者の疾患を示す情報をさらに保持し、
    前記モデル構築部は、前記検査値情報及び前記文書情報を参照して、前記記載者の属性及び前記患者の疾患の少なくとも一つに対応する前記モデルを生成し、
    前記モデル利用部は、前記記載者の属性及び前記患者の疾患の少なくとも一つに対応する前記文書から抽出された前記検査値以外の属性値が異常である確率と、当該記載者の属性及び前記患者の疾患の少なくとも一つに対応する前記モデルと、に基づいて、前記記載者の属性及び前記患者の疾患の少なくとも一つに対応する前記文書から抽出されなかった前記検査値以外の属性値が正常か否かを推定することを特徴とするデータ作成支援システム。
  5. 請求項4に記載のデータ作成支援システムであって、
    前記記載者の属性は、前記記載者の年齢、経験年数及び所属診療科の少なくとも一つを含むことを特徴とするデータ作成支援システム。
  6. 請求項2に記載のデータ作成支援システムであって、
    前記記憶装置は、前記検査値情報に含まれる前記各検査値が取得された日を示す情報、及び、前記文書情報に含まれる前記各文書が記載された日を示す情報をさらに保持し、
    前記モデル構築部は、同一の患者に関する前記検査値情報及び前記文書情報について、前記検査値情報に含まれる検査値と同一の検査値が、当該検査値情報に含まれる検査値が取得された日と同日又はそれより後の所定の期間内に記載されたいずれの前記文書からも抽出されなかった場合、当該検査値が前記文書情報から抽出されなかったと判定し、前記文書情報から抽出されなかった検査値が正常か否かを判定することによって、前記第2確率を計算することを特徴とするデータ作成支援システム。
  7. 請求項1に記載のデータ作成支援システムであって、
    前記モデル構築部は、前記検査値情報及び前記文書情報を参照して、前記検査項目ごとに、前記検査値情報に含まれる検査値と、前記文書情報から抽出された検査値と、前記検査値情報に含まれる検査値が前記文書情報から抽出されたか否かの判定結果と、に基づいて、前記各検査項目の検査値の大きさから前記各検査項目の検査値が前記文書に記載されるか否かを推定する前記モデルを計算し、
    前記モデル利用部は、登録対象の前記文書から前記所定のルールに基づいて一つ以上の検査値を抽出し、前記登録対象の文書から抽出されなかった検査値を前記検査値情報に基づいて特定し、前記特定された検査値の大きさと、前記特定された検査値の検査項目の前記モデルと、に基づいて、前記特定された検査値が前記文書に記載されるか否かを推定することを特徴とするデータ作成支援システム。
  8. 請求項7に記載のデータ作成支援システムであって、
    前記モデル構築部は、前記検査値情報及び前記文書情報を参照して、前記検査項目ごとに、前記検査値情報に含まれる検査値が正常か否かの判定結果と、前記文書情報から抽出された検査値が正常か否かの判定結果と、前記検査値情報に含まれる検査値が前記文書情報から抽出されたか否かの判定結果と、に基づいて、前記各検査項目の検査値が正常か否かの判定結果から前記各検査項目の検査値が前記文書に記載されるか否かを推定する前記モデルを計算することを特徴とするデータ作成支援システム。
  9. 請求項7に記載のデータ作成支援システムであって、
    前記記憶装置は、前記各文書を記載した記載者の属性を示す情報及び前記各文書の記載の対象である患者の疾患を示す情報をさらに保持し、
    前記モデル構築部は、前記検査値情報及び前記文書情報を参照して、前記記載者の属性及び前記患者の疾患の少なくとも一つに対応する前記モデルを生成し、
    前記モデル利用部は、前記登録対象の文書を記載した記載者の属性又は当該登録対象の文書の記載の対象である患者の少なくとも一つに対応する前記モデルに基づいて、前記特定された検査値が前記文書に記載されるか否かを推定することを特徴とするデータ作成支援システム。
  10. 請求項9に記載のデータ作成支援システムであって、
    前記記載者の属性は、前記記載者の年齢、経験年数及び所属診療科の少なくとも一つを含むことを特徴とするデータ作成支援システム。
  11. 請求項7に記載のデータ作成支援システムであって、
    前記記憶装置は、前記検査値情報に含まれる前記各検査値が取得された日を示す情報、及び、前記文書情報に含まれる前記各文書が記載された日を示す情報をさらに保持し、
    前記モデル構築部及び前記モデル利用部は、同一の患者に関する前記検査値情報及び前記文書情報について、前記検査値情報に含まれる検査値と同一の検査値が、当該検査値情報に含まれる検査値が取得された日と同日又はそれより後の所定の期間内に記載されたいずれの前記文書からも抽出されなかった場合、当該検査値が前記文書情報から抽出されなかったと判定することを特徴とするデータ作成支援システム。
  12. プロセッサと、前記プロセッサに接続される記憶装置と、を有する計算機システムが実行するデータ作成支援方法であって、
    前記記憶装置は、各患者に関する複数の検査項目の検査値を含む検査値情報と、それぞれが各患者について記載された複数の文書を含む文書情報と、を保持し、
    前記データ作成支援方法は、
    前記プロセッサが、所定のルールに基づいて前記文書情報から複数の属性値を抽出する第1手順と、
    前記プロセッサが、前記検査値情報に含まれる検査値と、前記文書情報から抽出された属性値のうち検査値と、に基づいて、前記各属性値と前記各属性値の前記文書への記載の有無の傾向とを対応付けるモデルを生成する第2手順と、
    前記プロセッサが、前記モデルに基づいて、前記属性値の傾向又は前記属性値の前記文書への記載の有無の傾向を推定し、推定の結果を出力する第3手順と、を含むことを特徴とするデータ作成支援方法。
  13. 請求項12に記載のデータ作成支援方法であって、
    第2手順は、前記プロセッサが、前記検査値情報及び前記文書情報を参照して、前記検査項目ごとに、前記文書情報から抽出された検査値が異常である第1確率、及び、前記文書情報から抽出されなかった検査値が正常である第2確率を計算し、前記複数の検査項目について計算された前記第1確率及び前記第2確率に基づいて、前記第1確率から前記第2確率を推定する前記モデルを生成する手順を含み、
    前記第3手順は、前記プロセッサが、前記文書情報から抽出された前記検査値以外の属性値が異常である確率と、前記モデルと、に基づいて、前記文書情報から抽出されなかった前記検査値以外の属性値が正常か否かを推定する手順を含むことを特徴とするデータ作成支援方法。
  14. 請求項12に記載のデータ作成支援方法であって、
    前記第2手順は、前記プロセッサが、前記検査値情報及び前記文書情報を参照して、前記検査項目ごとに、前記検査値情報に含まれる検査値と、前記文書情報から抽出された検査値と、前記検査値情報に含まれる検査値が前記文書情報から抽出されたか否かの判定結果と、に基づいて、前記各検査項目の検査値の大きさから前記各検査項目の検査値が前記文書に記載されるか否かを推定する前記モデルを計算する手順を含み、
    前記第3手順は、前記プロセッサが、登録対象の前記文書から前記所定のルールに基づいて一つ以上の検査値を抽出し、前記登録対象の文書から抽出されなかった検査値を前記検査値情報に基づいて特定し、前記特定された検査値の大きさと、前記特定された検査値の検査項目の前記モデルと、に基づいて、前記特定された検査値が前記文書に記載されるか否かを推定する手順を含むことを特徴とするデータ作成支援方法。
  15. プロセッサと、前記プロセッサに接続される記憶装置と、を有する計算機システムのためのプログラムであって、
    前記記憶装置は、各患者に関する複数の検査項目の検査値を含む検査値情報と、それぞれが各患者について記載された複数の文書を含む文書情報と、を保持し、
    前記プログラムは、
    所定のルールに基づいて前記文書情報から複数の属性値を抽出する第1手順と、
    前記検査値情報に含まれる検査値と、前記文書情報から抽出された属性値のうち検査値と、に基づいて、前記各属性値と前記各属性値の前記文書への記載の有無の傾向とを対応付けるモデルを生成する第2手順と、
    前記モデルに基づいて、前記属性値の傾向又は前記属性値の前記文書への記載の有無の傾向を推定し、推定の結果を出力する第3手順と、を前記プロセッサに実行させることを特徴とするプログラム。
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