JP2016180446A - 電磁弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筒状体にスプリングが挿通される構造を有する電磁弁の性能を良好に保つ。【解決手段】 制御弁1は、冷媒の流通路が内部に形成されたボディ5と、ボディ5内に設けられた座面102を有するベース部材98と、一端が座面102に着脱可能な弁体38と、軸線方向の駆動力を発生可能なソレノイド3と、弁体38に同軸状に接続され、ソレノイド3の駆動力を弁体38に伝達可能な作動ロッド58と、ベース部材98における座面102の内側に設けられた支持面103と、弁体38に内挿されつつ弁体38と支持面との間に介装され、支持面103に向けて軸線方向に外径を小さくする形状部分を有するスプリング39と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は電磁弁に関し、特に電磁弁の内部に組み込まれるスプリングおよびその周辺構造に関する。
従来、種々の用途に電磁弁が用いられている。このような電磁弁は、例えば流体通路の途中に弁孔が形成されたボディと、弁孔に接離して弁部を開閉する弁体と、弁体に閉弁方向の駆動力を付与するソレノイドと、ソレノイドに対向する開弁方向の付勢力を作用させるスプリングを備える(例えば特許文献1参照)。このスプリングは、ソレノイドの非通電時に流路を開放させるいわゆるオフばねとして機能する。
特開2014−114799号公報
ところで、このような電磁弁において、例えば弁体を中空構造にしてその内方にスプリングを配置するものがある。このような構成においては、スプリングの荷重を確保するために、その外径を弁体の内径に近づけることがある。ところが、スプリングは径方向に撓みやすい性質を有するため、弁体が座面への着脱を繰り返す際にそのスプリングの一端が弁体と座面との隙間に挟み込まれる虞があった。その結果、流体の漏れを生じさせるなど、電磁弁の性能を低下させてしまう可能性があった。
なお、このような問題は、弁体の内方にスプリングを配置する構造に限らず、筒状体の内方にスプリングを有し、その筒状体が座面に着脱する構造であれば、同様に生じ得ると考えられる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、筒状体にスプリングが挿通される構造を有する電磁弁の性能を良好に保つことにある。
本発明のある態様は電磁弁である。この電磁弁は、流体の流通路が内部に形成されたボディと、ボディ内に設けられた座面を有する座面形成部と、一端が座面に着脱可能な筒状体と、軸線方向の駆動力を発生可能なソレノイドと、筒状体に同軸状に接続され、ソレノイドの駆動力を筒状体に伝達可能な作動ロッドと、座面形成部における座面の内側に設けられた支持面と、筒状体に内挿されつつ筒状体と支持面との間に介装され、支持面に向けて軸線方向に外径を小さくする形状部分を有するスプリングと、を備える。
この態様では、筒状体の内方にスプリングが支持される構成において、その筒状体が着脱する座面と、そのスプリングの一端が支持される支持面とが、一つの座面形成部に設けられる。このような構成において、スプリングが支持面に向けて軸線方向に外径を小さくする形状部分を有するため、スプリングを筒状体と同程度に大きく形成したとしても、筒状体と座面との隙間にスプリングの一端が挟み込まれることはない。すなわち、この態様によれば、筒状体にスプリングが挿通される構造を有する電磁弁の性能を良好に保つことができる。
本発明によれば、筒状体にスプリングが挿通される構造を有する電磁弁の性能を良好に保つことができる。
第1実施形態に係る制御弁の構成を示す断面図である。 図1の上半部に対応する部分拡大断面図である。 制御弁の動作を表す図である。 制御弁の動作を表す図である。 実施形態による作用効果を示す図である。 変形例に係る制御弁の部分断面図である。 第2実施形態に係る制御弁の部分断面図である。 第3実施形態に係る制御弁の部分断面図である。 第4実施形態に係る制御弁の部分断面図である。 変形例に係る制御弁の部分断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を上下と表現することがある。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る制御弁の構成を示す断面図である。
制御弁1は、自動車用空調装置の冷凍サイクルに設置される図示しない可変容量圧縮機(単に「圧縮機」という)の吐出容量を制御する電磁弁として構成されている。この圧縮機は、冷凍サイクルを流れる冷媒を圧縮して高温・高圧のガス冷媒にして吐出する。そのガス冷媒は凝縮器(外部熱交換器)にて凝縮され、さらに膨張装置により断熱膨張されて低温・低圧の霧状の冷媒となる。この低温・低圧の冷媒が蒸発器にて蒸発し、その蒸発潜熱により車室内空気を冷却する。蒸発器で蒸発された冷媒は、再び圧縮機へと戻されて冷凍サイクルを循環する。
圧縮機は、自動車のエンジンによって回転駆動される回転軸を有し、その回転軸に取り付けられた揺動板に圧縮用のピストンが連結されている。その揺動板の角度を変化させてピストンのストロークを変えることにより、冷媒の吐出量が調整される。制御弁1は、その圧縮機の吐出室から制御室へ導入する冷媒流量を制御することで揺動板の角度、ひいてはその圧縮機の吐出容量を変化させる。冷媒には例えば代替フロン(HFC−134a)が使用されるが、他の冷媒(HFO−1234yf等)を使用してもよい。なお、本実施形態の制御室はクランク室からなるが、変形例においてはクランク室内又はクランク室外に別途設けられた圧力室であってもよい。
制御弁1は、圧縮機の吸入圧力Ps(「被感知圧力」に該当する)を設定圧力に保つように、吐出室から制御室に導入する冷媒流量を制御するいわゆるPs感知弁として構成されている。制御弁1は、弁本体2とソレノイド3とを一体に組み付けて構成される。弁本体2は、圧縮機の運転時に吐出冷媒の一部を制御室へ導入するための冷媒通路を開閉する主弁と、圧縮機の起動時に制御室の冷媒を吸入室へ逃がすいわゆるブリード弁として機能する副弁とを含む。ソレノイド3は、主弁を開閉方向に駆動してその開度を調整し、制御室へ導入する冷媒流量を制御する。弁本体2は、段付円筒状のボディ5、ボディ5内に設けられた主弁および副弁、主弁の開度を調整するためにソレノイド力に対抗する力を発生するパワーエレメント6等を備えている。パワーエレメント6は、「感圧部」および「可動部材」として機能する。
ボディ5の上端開口部にはポート12が設けられ、側部にはポート14が設けられている。ボディ5の下端開口部は、ソレノイド3のコア42(後述する)に設けられたポート16に連通する。ポート12は制御室に連通する「制御室連通ポート」として機能し、ポート14は吐出室に連通する「吐出室連通ポート」として機能し、ポート16は吸入室に連通する「吸入室連通ポート」として機能する。また、ボディ5内には、ポート12とポート14とを連通させる主通路と、ポート12とポート16とを連通させる副通路とが形成されている。主通路には主弁が設けられ、副通路には副弁が設けられている。主通路を構成するボディ5の一部には弁孔18(主弁孔)が設けられ、その下端開口部のテーパ面に弁座20(主弁座)が形成されている。
ポート14は、吐出室から吐出圧力Pdの冷媒を導入する「導入ポート」として機能する。ポート12は、圧縮機の定常動作時に主弁を経由した制御圧力Pcの冷媒を制御室へ向けて導出する「導出ポート」として機能する一方、圧縮機の起動時には制御室から排出された制御圧力Pcの冷媒を導入する「導入ポート」として機能する。このとき導入された冷媒は、副弁に導かれる。すなわち、ポート12は、制御圧力Pcの冷媒を導入または導出する「導入出ポート」として機能する。ポート16は、圧縮機の定常動作時に吸入圧力Psの冷媒を導入する「導入ポート」として機能する一方、圧縮機の起動時には副弁を経由した吸入圧力Psの冷媒を吸入室へ向けて導出する「導出ポート」として機能する。すなわち、ポート16は、吸入圧力Psの冷媒を導入または導出する「導入出ポート」として機能する。
ボディ5の上端部の隔壁の中央には取付孔22が軸線方向に設けられ、その取付孔22の周囲には、複数の連通孔23が設けられている。取付孔22には、段付円柱状の支持部材27がその上端を支持されるように圧入されている。支持部材27は、ボディ5の内方で軸線方向下方に延在し、パワーエレメント6の上端部を上方から支持している。連通孔23は、ポート12と弁孔18とを連通させる。
弁孔18のポート12とは反対側には弁室24が設けられている。弁室24は、環状の空間からなり、ポート14と半径方向に連通している。弁室24の弁孔18とは反対側には、弁孔18と同軸状にガイド孔26が形成されている。ガイド孔26の弁室24とは反対側には作動室28が形成され、ポート16と連通している。
ポート14には環状のフィルタ部材15が取り付けられている。フィルタ部材15は、ボディ5の内部へのごみ等の侵入を抑制するためのメッシュを含む。一方、ポート12には有底円筒状のフィルタ部材13が取り付けられている。フィルタ部材13は、ボディ5の内部へのごみ等の侵入を抑制するためのメッシュを含む。
ボディ5には、段付円筒状の弁駆動体30が設けられている。弁駆動体30は、軸線方向に延びる内部通路35を有する。この内部通路35は、弁孔18および連通孔23を介してポート12と連通する。弁駆動体30は、段付円筒状の第1部材31と、有底段付円筒状の第2部材32とを軸線方向に接合して構成される。第1部材31は、その上部が縮径され、下部が第2部材32の上部に圧入されている。第1部材31の先端部には弁体33(主弁体)が一体に設けられている。弁体33は、弁座20に着脱して主弁を開閉し、吐出室から制御室へ流れる冷媒流量を調整する。なお、本実施形態では、弁体33が弁座20に着座または離脱して主弁を開閉する構成を採用しているが、主弁体が主弁孔に挿抜されるスプール弁の態様を採用してもよい。
第2部材32は、下半部が縮径され、その底部に複数の円孔からなる弁孔34(副弁孔)が設けられている。第2部材32における弁孔34の周囲に弁座36(副弁座)が形成されている。弁駆動体30の内方には、パワーエレメント6と弁体38(副弁体)とが上下に同軸状に配設されている。弁体38は有底円筒状をなし、「筒状体」として機能する。弁体38は、弁座36に着脱して副弁を開閉し、制御室から吸入室への冷媒のリリーフを許容又は遮断する。パワーエレメント6は、ベローズ8を含み、そのベローズ8の変位によりソレノイド力に対抗する力を弁体38を介して弁駆動体30ひいては弁体33に付与する。
弁体38とパワーエレメント6との間には、両者を離間させる方向に付勢するスプリング39が介装されている。また、弁駆動体30とソレノイド3(コア42)との間には、弁駆動体30を主弁の閉弁方向に付勢するスプリング40が介装されている。スプリング39,40は、円筒状のコイルスプリングからなる。スプリング39は弁体38に内挿され、スプリング40は第2部材32に外挿されている。
一方、ソレノイド3は、段付円筒状のコア42と、コア42の下端開口部を封止するように同軸状に組み付けられた有底円筒状のスリーブ44と、スリーブ44に収容されてコア42と軸線方向に対向配置された円筒状のプランジャ46と、コア42およびスリーブ44に外挿された円筒状のボビン48と、ボビン48に巻回され、通電により磁気回路を生成する電磁コイル50と、電磁コイル50を外方から覆うように設けられ、ヨークとしても機能する円筒状のケース52と、ケース52の下端開口部を封止するように設けられた端部材54とを備える。なお、本実施形態においては、ボディ5、コア42、ケース52および端部材54が制御弁1全体のボディを形成している。
弁本体2とソレノイド3とは、ボディ5の下端部がコア42の上端開口部に圧入されることにより固定されている。コア42は、その上半部が拡径されており、ボディ5との間に吸入圧力Psを満たすための作動室28を形成する。ポート16は、コア42とボディ5との接合部近傍に設けられている。コア42には軸線方向に沿った挿通孔43が設けられ、その挿通孔43を軸線方向に貫通するように、長尺状の作動ロッド58が挿通されている。スリーブ44は、その上端開口部がコア42の下端開口部に外挿され、全周溶接によりコア42に固定されている。スリーブ44の内方には、大気から遮断された内部空間45が形成されている。
プランジャ46は、スリーブ44に摺動可能に支持され、スリーブ44の内部空間45をコア42側の間隙空間76と底部側の背圧室70とに区画している。作動ロッド58の下端部がプランジャ46に設けられた貫通孔47の上半部に遊嵌され、作動ロッド58とプランジャ46とが同軸状に接続されている。プランジャ46とスリーブ44との間には、スプリング64が介装されている。スプリング64がプランジャ46を上方に向けて付勢することにより、プランジャ46と作動ロッド58とが軸線方向に一体変位可能に保持されている。なお、スプリング39は、弁体38および作動ロッド58を介してプランジャ46をコア42から離間させる方向に付勢するオフばねとして機能する。
作動ロッド58には、リング状の係合部材59が嵌着されている。作動ロッド58は、係合部材59を介して弁駆動体30と作動連結可能であり、弁体38を介してパワーエレメント6と作動連結可能とされている。作動ロッド58は、コア42とプランジャ46との吸引力であるソレノイド力を、係合部材59を介して弁駆動体30ひいては弁体33に適宜伝達する。
一方、作動ロッド58には、パワーエレメント6の伸縮作動による駆動力(「感圧駆動力」ともいう)が弁体38を介して伝達され、ソレノイド力と対抗するように負荷される。すなわち、主弁の制御状態においては、ソレノイド力と感圧駆動力とにより調整された力が弁体33に作用し、主弁の開度を適切に制御する。主弁の閉時には、ソレノイド力の大きさに応じて作動ロッド58が弁駆動体30に対して相対変位し、弁体38を押し上げて副弁を開弁させる。それによりブリード機能を発揮させる。
コア42の上端部にはリング状の軸支部材60が圧入されており、作動ロッド58は、その軸支部材60によって軸線方向に摺動可能に支持されている。軸支部材60の外周面の所定箇所には、軸線に平行な連通溝が形成されている。このため、主弁の制御時には、作動室28の吸入圧力Psが、その連通溝、コア42の挿通孔43と作動ロッド58との間隙により形成される連通路62を通ってスリーブ44の内部にも導かれる。
スリーブ44は非磁性材料からなる。プランジャ46の側面には軸線に平行な複数の連通溝が設けられ、プランジャ46の下端面には半径方向に延びて内外を連通する複数の連通溝が設けられている(いずれも同図には表れていない)。このような構成により、吸入圧力Ps又は制御圧力Pcがプランジャ46とスリーブ44との間隙を通って背圧室70にも導かれるようになっている。
ボビン48からは電磁コイル50につながる一対の接続端子72が延出し、それぞれ端部材54を貫通して外部に引き出されている。同図には説明の便宜上、その一対の片方のみが表示されている。端部材54は、ケース52に内包されるソレノイド3内の構造物全体を下方から封止するように取り付けられている。端部材54は、耐食性を有する樹脂材のモールド成形(射出成形)により形成され、その樹脂材がケース52と電磁コイル50との間隙にも満たされている。このように樹脂材がケース52と電磁コイル50との間隙に樹脂材を満たすことで、電磁コイル50で発生した熱をケース52に伝達しやすくし、その放熱性能を高めている。端部材54からは接続端子72の先端部が引き出されており、図示しない外部電源に接続される。
図2は、図1の上半部に対応する部分拡大断面図である。
ボディ5の軸線方向中間部には、弁孔18とガイド孔26とが同軸状に設けられている。支持部材27は、ボディ5の上端部に片持ち状に支持される態様で軸線方向下方に延在する。ボディ5の内径は、作動室28の位置で拡径されている。ボディ5の下部はやや縮径してガイド孔74を形成する。
弁駆動体30の第1部材31は、ガイド孔26に摺動可能に支持され、その上端部が弁体33を構成する。第1部材31の摺動面には、冷媒の流通を抑制するための複数の環状溝からなるラビリンスシール84が設けられている。第1部材31の下部の外周面には、摺動部86が環状に突設されている。第1部材31は、その摺動部86を介してガイド孔74に摺動可能に支持されている。すなわち、弁駆動体30は、その一端側がガイド孔26に摺動可能に支持され、他端側がガイド孔74に摺動可能に支持される態様で、ボディ5により2点支持されている。なお、弁駆動体30、弁体38およびパワーエレメント6を合わせたユニットとしての重心が、その2点の支持部の間に位置するように構成されている。
コア42の上面中央部には円ボス状の弁座88が突設されており、第2部材32の下端部がその弁座88着脱することにより、弁駆動体30の下端部を介した内外の連通状態が遮断又は開放される。すなわち、弁駆動体30の下端部とコア42の上面とにより「遮断弁部」が構成される。第2部材32の底部は、作動ロッド58と適宜係合連結可能な「被係合部」として機能する。作動ロッド58は、第2部材32の底部中央に設けられた挿通孔および弁体38を貫通し、その上端部がパワーエレメント6を軸線方向にガイドしている。
弁体38は、作動ロッド58に同軸状に接続され、パワーエレメント6と作動ロッド58との間に配設されている。弁体38は有底円筒状をなし、その底部中央に挿通孔91が形成され、挿通孔91の周囲には冷媒を通過させるための複数の連通孔93が形成されている。弁体38の上端部は、パワーエレメント6の下面に着脱し、弁駆動体30の内部通路35と弁体38の内部通路37との連通状態を遮断又は許容する。すなわち、弁体38の上端部とパワーエレメント6の下面とにより「開閉弁部」が構成される。
挿通孔91には、作動ロッド58の上端部が相対変位可能に挿通される。ソレノイド3がオンにされた主弁の制御状態においては、作動ロッド58の上部に設けられた係合部94(「第1係合部」として機能する)が弁体38の下面に係合する。また、スプリング39,40の付勢力により、弁駆動体30と弁体38とが互いに当接する方向に付勢される。それにより、作動ロッド58、弁体38および弁駆動体30が一体に変位することができる。
パワーエレメント6は、一対のベース部材97,98およびベローズ8を含んで構成される。ベース部材97,98は、金属材をプレス成形して有底円筒状に構成されており、その開口端部に半径方向外向きに延出するフランジ部100を有する。ベース部材98は「座面形成部」として機能し、そのフランジ部100の下面がボディ5の軸線に垂直な座面102および支持面103を構成する。弁体38の上端開口部がその座面102に着脱することにより開閉弁部を開閉させる。スプリング39の一端は、支持面103に支持される。
ベローズ8は、蛇腹状の本体の上端開口部がベース部材97のフランジ部100に気密に溶接され、下端開口部がベース部材98のフランジ部100に気密に溶接されている。それにより、ベース部材98の上下端が閉止されている。ベース部材97,98は、それぞれの本体がベローズ8の内方に延在し、互いの底部が近接配置されている。
ベース部材97の本体には、支持部材27の下端部が圧入されている。一方、ベース部材98の本体には、作動ロッド58の上端部が遊嵌されている。すなわち、作動ロッド58の係合部94よりも上部が縮径されており、その縮径部99が挿通孔91を貫通してベース部材98に部分的に挿通される。ただし、作動ロッド58の挿入量は、その縮径部99の基端である係合部94が弁体38の下面に係止されることにより規制される。なお、縮径部99の横断面はD形断面とされており、ベース部材98の内方の圧力を逃がせるように構成されている。作動ロッド58は、係合部94が弁体38に係止された状態でパワーエレメント6と一体に変位可能となっている。また、図示のように弁駆動体30と弁体38とが互いに押しつけられた状態においては、作動ロッド58が弁体38を介して弁駆動体30と一体に変位可能となる。
ベローズ8の内部は密閉された基準圧力室Sとなっている。ベース部材97とベース部材98との間には、ベローズ8を伸長方向に付勢するスプリング104が介装されている。基準圧力室Sは、本実施形態では真空状態とされている。ベローズ8は、弁駆動体30の内部の制御圧力Pcと基準圧力室Sの基準圧力との差圧に応じて軸線方向(弁部の開閉方向)に伸長または収縮する。ただし、その差圧が大きくなってもベローズ8が所定量収縮すると、ベース部材97とベース部材98とが当接して係止されるため、その収縮は規制される。
なお、弁体38は、作動ロッド58の上端部を軸芯としてパワーエレメント6と作動ロッド58との間に支持されるが、パワーエレメント6および作動ロッド58のいずれにも固定されてはいない。
スプリング39は、弁体38に内挿されており、下端から上端に向けて徐々に径が小さくなるテーパスプリング(円錐ばね)からなる。スプリング39の下端は弁体38の底部周縁部に嵌合し、上端はパワーエレメント6の下面に当接している。すなわち、ベース部材98の下面は、座面102と同一面上にスプリング39の一端を支持する支持面103を有する。このスプリング39のテーパ構造が、パワーエレメント6と弁体38との間への当該スプリング39の挟み込みを防止し、主弁の制御中における開閉弁部の安定した閉弁状態を保持する。それにより、制御弁1の性能を良好に保つことができる。この点については後に詳述する。
作動ロッド58における係合部94のやや下方には凹溝が周設され、リング状の係合部材59(「第2係合部」として機能する)が嵌着されている。このため、副弁の開弁後に作動ロッド58を弁駆動体30に対してさらに相対変位させると、係合部材59が弁駆動体30(第2部材32)の底部と係合する。それにより、ソレノイド力を弁駆動体30に直接伝達することができ、弁駆動体30を主弁の閉弁方向に押圧することができる。この構成は、万が一、弁駆動体30とガイド孔26との摺動部や、弁駆動体30とガイド孔74との摺動部への異物の噛み込みにより弁駆動体30がロックした場合に、それを解除するロック解除機構(連動機構、押圧機構)として機能する。
以上の構成において、弁体33と弁座20とにより主弁が構成され、その主弁の開度によって吐出室から制御室へ導入される冷媒流量が調整される。また、弁体38と弁座36とにより副弁が構成され、その副弁の開閉により制御室から吸入室への冷媒の導出が許容または遮断される。すなわち、制御弁1は、主弁と副弁のいずれか一方を開弁させることにより冷媒の流れを切り替える三方弁としても機能する。
本実施形態においては、弁駆動体30の主弁における有効受圧径A(シール部径)、弁駆動体30の摺動部における有効受圧径B(シール部径)、ベローズ8の有効受圧径C、弁体38の副弁における有効受圧径D(シール部径)、弁駆動体30の遮断弁部における有効受圧径E(シール部径)、および弁体38の開閉弁部における有効受圧径F(シール部径)が等しく設定されている。このため、弁駆動体30とパワーエレメント6とが作動連結した状態においては、弁体33に作用する吐出圧力Pdおよび制御圧力Pcの影響がキャンセルされる。パワーエレメント6は、その有効受圧面積に吸入圧力Psのみを受けることになる。その結果、主弁の制御状態において、弁体33は、作動室28にて受ける吸入圧力Psに基づいて開閉動作することになる。つまり、制御弁1は、いわゆるPs感知弁として機能する。
本実施形態では、スプリング39,64の付勢力により、作動ロッド58の係合部94と弁体38とが常に当接する状態が維持される。一方、ソレノイド3がオフにされた副弁の閉弁状態において、作動ロッド58の係合部材59と弁駆動体30の底面との間隔が所定値Lとなるように機構の形状および大きさが設定されている。制御弁1の起動時においては、ソレノイド3への通電により主弁の閉弁方向かつ副弁の開弁方向のソレノイド力を弁体38に伝達することができる。これにより、弁体33を弁座20に着座させて主弁を閉じ、さらに弁体38を弁座36からリフトさせて副弁を開くことができる。すなわち、制御弁1は、ソレノイド3の駆動力を用いて副弁を強制的に開弁させるための「強制開弁機構」を有する。
以上のような構成において、制御弁1の安定した制御状態においては、作動室28内の吸入圧力Psが所定の設定圧力Psetとなるよう主弁が自律的に動作する。この設定圧力Psetは、基本的にはスプリング39,40,64,104のばね荷重およびベローズ8の荷重によって予め調整され、蒸発器内の温度と吸入圧力Psとの関係から、蒸発器の凍結を防止できる圧力値として設定されている。設定圧力Psetは、ソレノイド3への供給電流(設定電流)を変えることにより変化させることができる。本実施形態では、制御弁1の組み付けが概ね完了した状態で支持部材27の圧入量を再調整することで、スプリングの設定荷重を微調整することができ、設定圧力Psetを正確に調整することができる。
次に、制御弁1の制御動作について説明する。
図3および図4は、制御弁の動作を表す図である。図3は、制御弁の最小容量運転状態を示している。図4は、制御弁の起動時等にブリード機能を動作させたときの状態を示している。既に説明した図2は、比較的安定した制御状態を示している。以下では図1に基づき、適宜図2〜図4を参照しつつ説明する。
本実施形態では、ソレノイド3への通電制御にPWM方式が採用される。このPWM制御は、図示しない制御部により実行される。この制御部は、指定したデューティ比のパルス信号を出力するPWM出力部を有するが、その構成自体には公知のものが採用されるため、詳細な説明を省略する。
制御弁1においてソレノイド3が非通電のとき、つまり空調装置が動作していないときには、コア42とプランジャ46との間に吸引力が作用しない。このため、図3に示すように、スプリング39の付勢力により弁体38が下方に変位し、弁駆動体30を下方に押圧する。その結果、弁体33が弁座20から離間して主弁が全開状態となる。このとき、弁体38が弁座36に着座して副弁が閉弁状態となり、弁駆動体30の下端部が弁座88に着座して遮断弁部が閉弁状態となる。このため、圧縮機の吐出室からポート14に導入された冷媒は、全開状態の主弁を通過し、ポート12から制御室へと流れることになる。一方、制御圧力Pcのリリーフは遮断される。したがって、制御圧力Pcが高くなり、圧縮機は最小容量運転を行うようになる。このとき、パワーエレメント6は実質的に機能しない。
一方、スプリング39の付勢力により弁体38がパワーエレメント6から離間し、弁体38の内部通路37が開放される。すなわち、遮断弁部が閉じられた状態で開閉弁部が開かれる。その結果、弁駆動体30の内部通路35および弁体38の内部通路37に制御圧力Pcが満たされ、弁駆動体30および弁体38に作用する冷媒圧力の影響がキャンセルされる。各弁体に差圧(Pc−Ps)が作用しないため、次にソレノイド3へ通電したときには弁駆動体30ひいては弁体33を小さなソレノイド力で閉弁方向に駆動することができる。
一方、空調装置の起動時など、ソレノイド3に制御電流が供給されると、図4に示すように、ソレノイド力により作動ロッド58が駆動される。このソレノイド力は、作動ロッド58および弁体38を介して弁駆動体30ひいては弁体33にも伝達される。その結果、弁体33が弁座20に着座して主弁を閉じ、その主弁の閉弁とともに弁体38が弁座36から離間して副弁を開弁させる。ただし、係合部材59が弁駆動体30に係止されることにより作動ロッド58の変位が規制されるため、弁体38のリフト量(つまり副弁の開度)は、上記所定値Lに一致する。なお、起動時は通常、吸入圧力Psおよび制御圧力Pcが比較的高いため、ベローズ8が縮小状態を維持し、副弁の開弁状態が維持される。
すなわち、ソレノイド3に起動電流が供給されると、主弁が閉じて制御室への吐出冷媒の導入を規制すると同時に副弁が直ちに開いて制御室内の冷媒を吸入室に速やかにリリーフさせる。その結果、圧縮機を速やかに起動させることができる。また、例えば車両が低温環境下におかれた場合のように、吸入圧力Psが低く、ベローズ8が伸長した状態においても、ソレノイド3に大きな電流を供給することで副弁を開弁させることができ、圧縮機を速やかに起動させることができる。
そして、ソレノイド3に供給される電流値が所定値に設定された制御状態にあるときには、図2に示すように、吸入圧力Psおよび制御圧力Pcが比較的低いためにベローズ8が伸長し、弁体38が弁座36に着座して副弁を閉弁させる。一方、そのように副弁が閉じられた状態で弁体33が動作して主弁の開度を調整する。このとき、弁体33は、スプリング39,64,104による開弁方向の力と、スプリング40による閉弁方向の力と、ソレノイド3による閉弁方向のソレノイド力と、吸入圧力Psに応じて動作するパワーエレメント6によるソレノイド力に対抗する力とがバランスした弁リフト位置にて停止する。
そして、たとえば冷凍負荷が大きくなり吸入圧力Psが設定圧力Psetよりも高くなると、ベローズ8が縮小するため、弁体33が相対的に上方(閉弁方向)へ変位する。その結果、主弁の弁開度が小さくなり、圧縮機は吐出容量を増やすよう動作する。その結果、吸入圧力Psが低下する方向に変化する。逆に、冷凍負荷が小さくなって吸入圧力Psが設定圧力Psetよりも低くなると、ベローズ8が伸長する。その結果、パワーエレメント6による付勢力がソレノイド力に対抗する方向に作用する。この結果、弁体33への閉弁方向の力が低減されて主弁の弁開度が大きくなり、圧縮機は吐出容量を減らすよう動作する。その結果、吸入圧力Psが設定圧力Psetに維持される。
このような定常制御が行われている間にエンジンの負荷が大きくなり、空調装置への負荷を低減させたい場合、制御弁1においてソレノイド3がオンからオフに切り替えられる。そうすると、コア42とプランジャ46との間に吸引力が作用しなくなるため、ベローズ8が伸長し、スプリング39の付勢力により弁体33が弁座20から離間し、主弁が全開状態となる。このとき、弁体38は弁座36に着座しているため、副弁は閉弁状態となる。このとき、圧縮機の吐出室からポート14に導入された吐出圧力Pdの冷媒は、全開状態の主弁を通過し、ポート12から制御室へと流れることになる。したがって、制御圧力Pcが高くなり、圧縮機は最小容量運転を行うようになる。
図5は、実施形態による作用効果を示す図である。(A)はスプリング39がテーパ形状を有する本実施形態の構成を示し、(B)はスプリング139がテーパ形状を有しない比較例の構成を示す。各図は、図3のG部拡大図に対応する。比較例は、スプリングがテーパ部を有しない通常のコイルスプリングである場合を示す。
図5(A)に示すように、本実施形態ではスプリング39をテーパ形状としたため、仮にソレノイド3のオン・オフの繰り返しによってスプリング39が径方向に撓んだとしても(図中点線参照)、弁体38による開閉弁部の開閉動作を阻害することはない。これに対し、図5(B)に示す比較例では、スプリング139が単一径であり、その上端部が弁体38と座面102との当接部に近接する。このため、場合によっては図中点線にて示すように、スプリング39が径方向に撓んだ際に弁体38とフランジ部100との間に噛み込み、弁体38による開閉弁部の閉動作を阻害する虞がある。このようにして開閉弁部に隙間が形成されると、遮断弁部が開く主弁の制御状態において制御圧力Pcが吸入室側に漏れ、制御性能を低下させる可能性がある。
言い換えれば、本実施形態によれば、主弁の制御状態において開閉弁部の閉弁状態を安定に保持できるため、その制御性能を良好に維持することができる。また、スプリング39をテーパ形状とすることにより、スプリング39とフランジ部100との接触面積が小さくなる。このため、仮にスプリング39と作動ロッド58との軸線が互いにずれたとしても、パワーエレメント6と作動ロッド58との間に偶力が発生することを防止又は抑制できる。このため、作動ロッド58ひいては主弁の作動を安定に維持することができる。
(変形例)
図6は、変形例に係る制御弁の部分断面図である。
上記実施形態では、スプリング39の形状として、一端から他端に向けて線形的に小径化するテーパ形状を例示したが、座面102に向けて外径を小さくする形状部分を有する他の形状を採用してもよい。例えば、図6(A)に示すように、樽型形状のスプリング150を採用してもよい。スプリング150は、その軸線方向中央において外径が最大となる曲面状の外形を有し、その中央から上端に向けて徐々に外径が小さくなっている。
あるいは、図6(B)に示すように、上半部にのみテーパ形状を有するスプリング152を採用してもよい。スプリング152は、下半部のコイル径が一定であり、中央部近傍から上端に向けて線形的に小径化する外形を有する。このような構成によっても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態に係る制御弁の部分断面図である。(A)は第2実施形態の構成を示し、(B)は変形例の構成を示す。以下では第1実施形態との相異点を中心に説明する。なお、同図において第1実施形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付している。
本実施形態では、座面形成部における弁体の着脱部とスプリングの当接部との間に隔壁を設けることにより、スプリングの挟み込みを確実に防止する。すなわち、図7(A)に示すように、パワーエレメント206のベース部材298が、弁体38の一端開口部に内挿されるように突出するガイド部210を有する。ベース部材298は、「座面形成部」として機能する。ガイド部210は、座面102から下方に円ボス状に突出し、弁体38の上端部に摺動可能に挿通される。そして、スプリング39の上端部が、ガイド部210の内方に配置されている。すなわち、ガイド部210は、座面102と支持面103との間から弁体38に向けて突設され、弁体38の上端部に内挿される。このような構成により、弁体38と座面102との当接部がガイド部210の外側に位置する一方、スプリング39の上端部はガイド部210の内側に位置するため、スプリング39がスプリング39とパワーエレメント206との間に挟まれることはない。すなわち、ガイド部210が「隔壁」を構成する。
図7(B)に示す変形例では、パワーエレメント6のベース部材98の下面に円板状のガイド部材220が溶接等により固定されている。ガイド部材220は、その中央部に挿通孔222を有し、作動ロッド58の上端部がこれを貫通している。ガイド部材220の外周縁部に沿って下方に突出する環状のガイド部224が設けられている。ガイド部224は、弁体38の上端部に摺動可能に挿通される。ガイド部224の内方に位置するガイド部材220の下面が、支持面103となっている。そして、スプリング139の上端部が、ガイド部224の内方に配置されている。このような構成によっても、スプリング139とパワーエレメント206との間にスプリング139が挟まれることはない。その場合、図示のように、スプリング139は、テーパ形状を有しなくてもよい。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態に係る制御弁の部分断面図である。(A)は第3実施形態の構成を示し、(B)は変形例の構成を示す。なお、同図において第1実施形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付している。
本実施形態では、座面形成部に設けた凹部又は段差にスプリングの端部を嵌合させることにより、そのスプリングの径方向の変位を拘束する。それにより、スプリングの挟み込みを防止する。すなわち、図8(A)に示すように、パワーエレメント306のベース部材398の下面に環状溝310(嵌合凹部)が形成され、スプリング39の上端部をその環状溝310に嵌合させている。ベース部材398は、「座面形成部」として機能する。このような構成により、スプリング39の上端部が径方向に変位することが規制されるため、スプリング39とパワーエレメント306との間にスプリング39が挟まれることはない。
図8(B)に示す変形例では、弁体338の内壁に環状溝312が周設されている。一方、パワーエレメント326のベース部材399の下面中央部から下方に向けて円ボス状のガイド部340が突設され、そのガイド部340の外周面に環状溝314が周設されている。ベース部材399は、「座面形成部」として機能する。そして、それらの環状溝312,環状溝314に支持されるようにスプリング339が設けられている。スプリング339は、板ばねからなり、円板状の本体の中央部にガイド部340を挿通させる挿通孔342を有する。スプリング339は、その外周縁部が環状溝312に嵌合し、内周縁部が環状溝314に嵌合しており、弁体338を下方に付勢している。このような構成によっても、スプリング339とパワーエレメント326との間にスプリング339が挟まれることはない。
[第4実施形態]
図9は、第4実施形態に係る制御弁の部分断面図である。(A)は第4実施形態の構成を示し、(B)は変形例の構成を示す。なお、同図において第1実施形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付している。
本実施形態では、弁体の軸線方向の支持をより安定化させることにより、スプリングの径方向へのずれを防止又は抑制する。すなわち、図9(A)に示すように、弁体438の外周面に環状のガイド部410が突設されており、第2部材32の内周面により摺動可能に支持されている。このような構成により、弁体438が弁駆動体30の軸線に沿って安定に動作できる。それにより、スプリング39の挟み込みを防止するとともに、その径方向へのずれを防止又は抑制でき、弁体438の安定した動作を維持できる。
図9(B)に示す変形例では、弁体439が外筒440と内筒442とを含む二重管構造を有し、作動ロッド58が内筒442に挿通されるようにして組み付けられている。作動ロッド58による弁体439の安定した支持を実現するために、内筒442の内径は、作動ロッド58における挿通部分(内筒442に挿通される部分)の外径の0.5〜5倍程度が好ましく、図示の例では2.5倍程度とされている。このような構成によってもスプリング139の径方向へのずれを防止又は抑制でき、弁体439の安定した動作を維持できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はその特定実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
図10は、変形例に係る制御弁の部分断面図である。
本変形例では、スプリング139が弁体538に外挿されている。すなわち、弁体538が、スプリング139の軸芯として機能し、その径方向への撓みを規制している。弁体538は、作動ロッド58の上部に摺動可能に外挿され、支持されている。パワーエレメント506のベース部材598は、その下面に段差510を有し、スプリング139の半径方向外向きへの変位を規制している。ベース部材598は、「座面形成部」として機能する。このような構成により、スプリング139が長手方向全体にわたって安定に保持される。それにより、弁体538の安定した動作を維持できる。
上記実施形態では、制御弁1として主弁と副弁を有し、ブリード機能を発揮可能な構成を例示した。変形例においては副弁を有さず、ブリード機能を発揮しない制御弁に対して上記構成を適用してもよい。すなわち、主弁体として筒状の本体を有し、その本体の一端が座面に着脱可能な弁体を採用してもよい。座面はボディに固定されてもよい。その主弁体に同心状に挿通されるようにスプリングを設け、そのスプリングを主弁体と座面形成部との間に介装させてもよい。そして、そのスプリングの挟み込みを防止する構造として、いずれかの実施形態の構造を適用してもよい。
上記実施形態では、可変容量圧縮機の吐出室から制御室に導入する冷媒の流量を調整するいわゆる入れ制御の制御弁を示したが、変形例においては、制御室から吸入室へ導出する冷媒の流量を調整するいわゆる抜き制御の制御弁として構成してもよい。その場合、吸入室連通ポートと制御室連通ポートとをつなぐ通路に主弁孔が設けられる。主弁体がその主弁孔に接離して主弁を開閉する。副弁を設ける必要はない。
上記実施形態では、制御弁として、吸入圧力Psが満たされる作動室28にパワーエレメントを配置し、吸入圧力Psを直接感知して動作するいわゆるPs感知弁を例示した。変形例においては、制御圧力Pcが満たされる容量室にパワーエレメントを配置する一方、制御圧力Pcをキャンセルする構造を採用することで、実質的に吸入圧力Psを感知して動作するPs感知弁として構成してもよい。あるいは、吸入圧力Psではなく制御圧力Pcを被感知圧力として感知して動作するいわゆるPc感知弁としてもよい。あるいは、パワーエレメントを設けることなく、弁体を含む可動部材が差圧を感知して動作する差圧弁として構成してもよい。例えば、吐出圧力Pdと吸入圧力Psとの差圧(Pd−Ps)が設定差圧となるように動作するPd−Ps差圧弁としてもよい。あるいは、吐出圧力Pdと制御圧力Pcとの差圧(Pd−Pc)が設定差圧となるように動作するPd−Pc差圧弁としてもよい。
上記実施形態では、パワーエレメントを構成する感圧部材としてベローズ45を採用する例を示したが、ダイヤフラムを採用してもよい。その場合、その感圧部材として必要な動作ストロークを確保するために、複数のダイヤフラムを軸線方向に連結する構成としてもよい。
上記実施形態では、ベローズ8の内部の基準圧力室Sを真空状態としたが、大気を満たしたり、基準となる所定のガスを満たすなどしてもよい。あるいは、吐出圧力Pd、制御圧力Pc、および吸入圧力Psのいずれかを満たすようにしてもよい。そして、パワーエレメントが適宜ベローズの内外の圧力差を感知して作動する構成としてもよい。また、上記実施形態では、主弁体が直接受ける圧力Pd,Pc,Psをキャンセルする構成としたが、これらの少なくともいずれかの圧力をキャンセルしない構成としてもよい。
上記実施形態では、可動部材をパワーエレメントとしたが、伸縮機能を有しない可動体としてもよい。
上記実施形態では、制御弁1を自動車用空調装置の冷凍サイクルに適用する例を示した。変形例においては、それ以外の用途に適用してもよい。自動車以外の空調装置に適用してもよいし、冷媒以外を作動流体とする他の装置に適用してもよい。
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
1 制御弁、3 ソレノイド、5 ボディ、6 パワーエレメント、12 ポート、14 ポート、16 ポート、18 弁孔、24 弁室、28 作動室、30 弁駆動体、33 弁体、34 弁孔、35 内部通路、37 内部通路、38 弁体、39 スプリング、58 作動ロッド、98 ベース部材、102 座面、103 支持面、139 スプリング、150 スプリング、152 スプリング、206 パワーエレメント、210 ガイド部、224 ガイド部、298 ベース部材、306 パワーエレメント、310 環状溝、312 環状溝、314 環状溝、326 パワーエレメント、338 弁体、339 スプリング、398 ベース部材、399 ベース部材、410 ガイド部、438 弁体、439 弁体、510 段差、538 弁体、598 ベース部材。

Claims (6)

  1. 流体の流通路が内部に形成されたボディと、
    前記ボディ内に設けられた座面を有する座面形成部と、
    一端が前記座面に着脱可能な筒状体と、
    軸線方向の駆動力を発生可能なソレノイドと、
    前記筒状体に同軸状に接続され、前記ソレノイドの駆動力を前記筒状体に伝達可能な作動ロッドと、
    前記座面形成部における前記座面の内側に設けられた支持面と、
    前記筒状体に内挿されつつ前記筒状体と前記支持面との間に介装され、前記支持面に向けて軸線方向に外径を小さくする形状部分を有するスプリングと、
    を備えることを特徴とする電磁弁。
  2. 前記座面形成部は、前記座面と前記支持面との間から前記筒状体に向けて突設され、前記筒状体の一端部に内挿されるガイド部を有し、
    前記スプリングの一端部が、前記ガイド部の内方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記座面形成部は、前記支持面に設けられた段差又は凹部により前記スプリングの一端を嵌合させる嵌合部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電磁弁。
  4. 前記座面形成部が、前記ボディの軸線に沿って変位可能な可動部材を構成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電磁弁。
  5. 一端側が前記ボディに支持され、前記ボディ内の圧力に応じて軸線方向に伸縮するパワーエレメントをさらに備え、
    前記座面形成部が、前記パワーエレメントの他端側を構成することを特徴とする請求項4に記載の電磁弁。
  6. 吸入室に導入される冷媒を圧縮して吐出室から吐出する可変容量圧縮機の吐出容量を、前記吐出室から制御室に導入する冷媒、及び前記制御室から前記吸入室へ導出する冷媒の少なくとも一方の流量を調整することにより変化させる制御弁として構成され、
    前記吐出室と前記制御室とを連通させる主通路と、前記制御室と前記吸入室とを連通させる副通路とが形成された前記ボディと、
    前記主通路に設けられた主弁座と、
    前記主弁座に着脱して主弁を開閉する主弁体と、
    前記副通路に設けられた副弁座と、
    前記副弁座に着脱して副弁を開閉する副弁体と、
    所定の被感知圧力を感知し、その被感知圧力の大きさに応じた前記主弁の開弁方向の駆動力を発生する感圧部と、
    供給される電流量に応じた前記主弁の閉弁方向の駆動力を発生する前記ソレノイドと、
    前記感圧部と前記ソレノイドとの間に配置され、前記ソレノイドの駆動力を前記主弁体および前記副弁体に伝達する前記作動ロッドと、
    を備え、
    前記筒状体が前記副弁体を構成し、
    前記座面形成部が前記感圧部を構成することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電磁弁。
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