本発明の除草剤組成物に使用される薬剤であるクロルフタリムおよびオキサジクロメホンは農薬ハンドブック 2005(日本植物防疫協会)、SHIBUYA INDEX−2014−等に記載の公知化合物である。
本発明の除草剤組成物は、クロルフタリムとオキサジクロメホンを単一製剤中に含有する形態であってもよく、クロルフタリムとオキサジクロメホンを別々に製剤化して含有する2種の製剤を組み合わせる形態であってもよい。
本発明の除草剤組成物100質量部中の有効成分化合物であるクロルフタリムとオキサジクロメホンの合計量の配合割合は必要に応じて加減することができ、除草剤組成物総量100質量部中、約0.01〜90質量部の範囲から適宜選択して使用すれば良く、好ましくは0.1質量部〜50質量部の範囲である。本発明の除草剤組成物が、クロルフタリムとオキサジクロメホンを別々に製剤化して得られる2種の製剤を組み合わせの場合、上記配合割合とは、2種の製剤の合計量に対するクロルフタリムとオキサジクロメホンの合計量の割合である。
本発明の除草剤組成物の使用量は、種々の因子、例えば、栽培植物の生育状況、天候、環境条件、剤型、施用方法、施用場所、施用時期等により変動するが、有効成分化合物(クロルフタリムとオキサジクロメホンの合計量)として1ヘクタール当たり約0.01g〜10000g、好ましくは約0.1g〜1000gの範囲から適宜選択すれば良い。
本発明の除草剤組成物中、有効化合物であるクロルフタリムとオキサジクロメホンの使用割合は、該化合物や製剤の形態等に応じて適宜設定される。通常オキサジクロメホンに1質量部対して、クロルフタリムは0.1〜100質量部の範囲で設定できる。好ましくは、1〜20質量部の範囲であり、より好ましくは、2〜17質量部の範囲である。
本発明の除草剤組成物の散布時期は、気象条件、栽培植物の生育条件により前後することはあるが、防除対象雑草の生育前から生育初期に処理すればよく、生育前に処理することが好ましい。雑草生育初期の効果が相乗的に高まっていることから、生育前の最適処理時期を過ぎてもなお防除効果を発揮することは本発明の除草剤組成物の特徴である。また、本発明の除草剤組成物の相乗効果を有する有効成分であるクロルフタリムおよびオキサジクロメホンは同時に、または時間差を設けて施用することができる。別々に製剤して、他の有効成分の残存期間中にもう一方の有効成分を施用することによっても、栽培植物に悪影響を与えることなく、対象雑草を相乗的に防除することができる。
具体的には、(1)クロルフタリムおよびオキサジクロメホンを同時に製剤化して得られる単一の製剤を土壌処理若しくは茎葉処理する方法、(2)クロルフタリムおよびオキサジクロメホンを別々に製剤化して得られる2種の製剤を同時に土壌処理若しくは茎葉処理する方法、(3)クロルフタリムおよびオキサジクロメホンを別々に製剤化して得られる2種の製剤を、時間差(例えば、クロルフタリムおよびオキサジクロメホンの順序での施用、あるいはその逆の順序での施用)を設けて土壌処理若しくは茎葉処理する方法などで使用可能である。また、クロルフタリムを含む製剤の土壌処理とオキサジクロメホンを含む製剤の茎葉処理を同時に、または時間差を設けて施用してもよく、或いは、クロルフタリムを含む製剤の茎葉処理とオキサジクロメホンを含む製剤の土壌処理を同時に、または時間差を設けて施用してもよい。
本発明の除草剤組成物(クロルフタリムとオキサジクロメホンを含む単一製剤、或いはクロルフタリムとオキサジクロメホンを別々に製剤化して得られる2種の製剤を含む)は、有効成分以外の成分を加えずそのまま用いても良いが、通常は農薬製剤上の常法に従い使用上都合の良い形状に製剤して使用することが好ましい。即ち、適当な不活性担体に、又は必要に応じて補助剤と一緒に適当な割合に配合して溶解、分離、懸濁、混合、含浸、吸着若しくは付着させて適宜の剤型、例えば、懸濁剤、乳剤、液剤、水和剤、顆粒水和剤、粒剤、粉剤、錠剤、パック剤等に製剤して使用できる。
本発明で使用できる不活性担体は固体又は液体の何れであっても良い。固体の担体になりうる材料としては、例えば、ダイズ粉、穀物粉、木粉、樹皮粉、鋸粉、タバコ茎粉、クルミ殻粉、ふすま、繊維素粉末、植物エキス抽出後の残渣、粉砕合成樹脂等の合成重合体、粘土類(例えば、カオリン、ベントナイト、酸性白土等)、タルク類(例えば、タルク、ピロフィライト等)、シリカ類{例えば、珪藻土、珪砂、雲母、ホワイトカーボン(含水微粉珪素、含水珪酸ともいわれる合成高分散珪酸で、製品により珪酸カルシウムを主成分として含むものもある。)}、活性炭、イオウ粉末、軽石、焼成珪藻土、レンガ粉砕物、フライアッシュ、砂、炭酸カルシウム、燐酸カルシウム等の無機鉱物性粉末、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン等のプラスチック担体、硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等の化学肥料、堆肥等を挙げることができ、これらは単独で若しくは二種以上の混合物の形で使用できる。
液体の担体になりうる材料としては、それ自体溶媒能を有するものの他、溶媒能を有さずとも補助剤の助けにより有効成分化合物を分散させうることとなるものから選択され、例えば代表例として次に挙げる担体を例示できるが、これらは単独で若しくは2種以上の混合物の形で使用され、例えば、水、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコール等)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、エーテル類(例えば、エチルエーテル、ジオキサン、セロソルブ、ジプロピルエーテル、テトラヒドロフラン等)、脂肪族炭化水素類(例えば、ケロシン、鉱油等)、芳香族炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ソルベントナフサ、アルキルナフタレン等)、ハロゲン化炭化水素類(例えば、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、塩素化ベンゼン等)、エステル類(例えば、酢酸エチル、ジイソプロピルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等)、アミド類(例えば、ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、ジメチルスルホキシド類等を挙げることができる。
補助剤としては次に例示する界面活性剤、分散安定化、粘着及び/又は結合助剤、流動性改良剤、解こう剤、消泡剤、防腐剤等を挙げることができ、これらの補助剤は目的に応じて使用できる。補助剤は、単独で用いてもよく、ある場合は二種以上の補助剤を併用して用いてもよく、又ある場合には全く補助剤を使用しないこともできる。
界面活性剤は、例えば有効成分化合物の乳化、分散、可溶化及び/又は湿潤の目的のために使用することができる。界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、アルキルアリールスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸縮合物、リグニンスルホン酸塩(例、リグニンスルホン酸カルシウム)、高級アルコール硫酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリエチレングリコールジアルキルアリールエーテル硫酸エステル等が挙げられる。
分散安定化、粘着及び/又は結合助剤は、有効成分化合物の分散安定化を目的として、また粒子成形のための粘着及び/又は結合助剤として使用することができる。分散安定化、粘着及び/又は結合助剤としては、例えば、カゼイン、ゼラチン、澱粉、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、松根油、糠油、ベントナイト、リグニンスルホン酸塩(例、リグニンスルホン酸カルシウム)、キサンタンガム等が挙げられる。
流動性改良剤は、固体製品の流動性改良のために使用することができる。流動性改良剤としては、例えば、ワックス、ステアリン酸塩、燐酸アルキルエステル等が挙げられる。解こう剤は、懸濁性製品の分散解こう剤として使用することができる。解こう剤としては、例えば、ナフタレンスルホン酸縮合物、縮合燐酸塩等が挙げられる。消泡剤としては、例えば、シリコーン油等が挙げられる。防腐剤としては、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、パラクロロメタキシレノール、パラオキシ安息香酸ブチル等が挙げられる。
更に、本発明の除草剤組成物には、必要に応じて機能性展着剤、ピペロニルブトキサイド等の代謝分解阻害剤等の活性増強剤、プロピレングリコール等の凍結防止剤、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)等の酸化防止剤、紫外線吸収剤等その他の添加剤等も加えることができる。
本発明の除草剤組成物はそのまま、又は水等で適宜希釈し、若しくは懸濁させた形で使用すれば良い。また、本発明の除草剤組成物で使用される化合物は、既に市販されているため、その薬剤を購入して、使用時に混用して処理しても同様の効果を発揮する。
一方、本発明の除草剤組成物は、さらに他の雑草防除剤と組み合わせて用いることにより、雑草防除効果の増強が認められる場合がある。さらに、前記効果を妨げない薬剤の組み合わせの範囲において、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、植物成長調節剤、肥料、土壌改良剤等と組み合わせることもできる。
本発明の除草剤組成物(クロルフタリムとオキサジクロメホンを含む単一製剤、或いはクロルフタリムとオキサジクロメホンを別々に製剤化して得られる2種の製剤を含む)を、他の雑草防除剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、植物成長調節剤、肥料、土壌改良剤等と組み合わせる態様も同様に限定されず、本発明の除草剤組成物と単一製剤中に含有する形態であってもよく、別々に製剤化して得られる複数の製剤を組み合わせる形態であってもよい。
他の雑草防除剤の具体的な例としては、例えば、
1-ナフチルアセタミド(1-naphthylacetamide)、2,4-PA、2,3,6-TBA、2,4,5-T、2,4,5-TB、2,4-D、2,4-DB、2,4-DEB、2,4-DEP、3,4-DA、3,4-DB、3,4-DP、4-CPA(4-chlorophenoxyacetic acid)、4-CPB、4-CPP、DSMA、MCP、MCPA、MCPAチオエチル(MCPA-thioethyl)、MCPB、MSMA、アイオキシニル(ioxynil)、アクロニフェン(aclonifen)、アザフェニジン(azafenidin)、アシフルオルフェン(acifluorfen)、アジプロトリン(aziprotryne)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、アシュラム(asulam)、アセトクロール(acetochlor)、アトラジン(atrazine)、アトラトン(atraton)、アニスロン(anisuron)、アニロホス(anilofos)、アビグリシン(aviglycine)、アブシジン酸(abscisic acid)、アミカルバゾン(amicarbazone)、アミドスルフロン(amidosulfuron)、アミトロール(amitrole)、アミノシクロピラクロール(aminocyclopyrachlor)、アミノピラリド(aminopyralid)、アミブジン(amibuzin)、
アミプロホスメチル(amiprophos-methyl)、アメトリジオン(ametridione)、アメトリン(ametryn)、アラクロール(alachlor)、アリドクロール(allidochlor)、アロキシジム(alloxydim)、アロラック(alorac)、イオフェンスルフロン(iofensulfuron)、イソウロン(isouron)、イソカルバミド(isocarbamid)、イソキサクロルトール(isoxachlortole)、イソキサピリホップ(isoxapyrifop)、イソキサフルトール(isoxaflutole)、イソキサベン(isoxaben)、イソシル(isocil)、イソノルロン(isonoruron)、イソプロツロン(isoproturon)、イソプロパリン(isopropalin)、イソポリナート(isopolinate)、イソメチオジン(isomethiozin)、イナベンフィド(inabenfide)、イパジン(ipazine)、イプフェンカルバゾン(ipfencarbazone)、イプリミダム(iprymidam)、イマザキン(imazaquin)、イマザピック(imazapic)、イマザピル(imazapyr)、イマザメタピル(imazamethapyr)、イマザメタベンズ(imazamethabenz)、イマザメタベンズメチル(imazamethabenz-methyl)、イマザモックス(imazamox)、イマザリル(imazalil)、イマゼタピル(imazethapyr)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、インダジフラム(indaziflam)、インダノファン(indanofan)、インドール酪酸(indolebutyric acid)、ウニコナゾール-P (uniconazole-P)、エグリナジン(eglinazine)、エスプロカルブ(esprocarb)、エタメトスルフロン(ethametsulfuron)、エタメトスルフロンメチル(ethametsulfuron-methyl)、エタルフルラリン(ethalfluralin)、エチオレート(ethiolate)、エチクロゼートエチル(ethychlozate ethyl)、エチジムロン(ethidimuron)、エチノフェン(etinofen)、エテホン(ethephon)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、
エトキシフェン(ethoxyfen)、エトニプロミド(etnipromid)、エトフメセート(ethofumesate)、エトベンザニド(etobenzanid)、エプロナズ(epronaz)、エルボン(erbon)、エンドタール(endothal)、オキサジアゾン(oxadiazon)、オキサジアルギル(oxadiargyl)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、オキサピラゾン(oxapyrazon)、オキシフルオルフェン(oxyfluorfen)、オリザリン(oryzalin)、オルソスルファムロン(orthosulfamuron)、オルベンカルブ(orbencarb)、カフェンストロール(cafenstrole)、カムベンジクロール(cambendichlor)、カルバスラム(carbasulam)、カルフェントラゾン(carfentrazone)、カルフェントラゾンエチル(carfentrazone-ethyl)、カルブチレート(karbutilate)、カルベタミド(carbetamide)、カルボキサゾール(carboxazole)、キザロホップ(quizalofop)、キザロホップ-P(quizalofop-P)、キザロホップエチル(quizalofop-ethyl)、キシラクロール(xylachlor)、キノクラミン(quinoclamine)、キノナミド(quinonamid)、キンクロラック(quinclorac)、キンメラック(quinmerac)、クミルロン(cumyluron)、クラシホス(clacyfos)、クリオジネート(cliodinate)、グリホサート(glyphosate)、グルホシネート(glufosinate)、グルホシネート-P(glufosinate-P)、クレダジン(credazine)、クレトジム(clethodim)、クロキシホナック(cloxyfonac)、クロジナホップ(clodinafop)、クロジナホッププロパルギル(clodinafop-propargyl)、クロピラリド(clopyralid)、クロプロキシジム(cloproxydim)、クロプロップ(cloprop)、クロホップ(clofop)、クロマゾン(clomazone)、クロメトキシニル(chlomethoxynil)、クロメトキシフェン(chlomethoxyfen)、クロメプロップ(clomeprop)、クロラジホップ(chlorazifop)、クロラジン(chlorazine)、クロラノクリル(chloranocryl)、クロラムベン(chloramben)、クロランスラム(cloransulam)、クロランスラムメチル(cloransulam-methyl)、クロリダゾン(chloridazon)、クロリムロン(chlorimuron)、クロリムロンエチル(chlorimuron-ethyl)、
クロルスルフロン(chlorsulfuron)、クロルタール(chlorthal)、クロルチアミド(chlorthiamid)、クロルトルロン(chlortoluron)、クロルニトロフェン(chlornitrofen)、クロルピリフォス(chlorpyrifos)、クロルフェナック(chlorfenac)、クロルフェンプロップ(chlorfenprop)クロルブファム(chlorbufam)、クロルフルラゾール(chlorflurazole)、クロルフルレノール(chlorflurenol)、クロルプロカルブ(chlorprocarb)、クロルプロファム(chlorpropham)、クロルブロムロン(chlorbromuron)、クロルメコート(chlormequat)、クロレツロン(chloreturon)、クロロキシニル(chloroxynil)、クロロクスロン(chloroxuron)、クロロトルロン(chlorotoluron)、クロロポン(chloropon)、サフルフェナシル(saflufenacil)、シアナジン(cyanazine)、シアナトリン(cyanatryn)、ジアレート(diallate)、ジウロン(diuron)、ジエタムコート(diethamquat)、ジカンバ(dicamba)、シクルロン(cycluron)、シクロエート(cycloate)、シクロキシジム(cycloxydim)、ジクロスラム(diclosulam)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、シクロピリモレート(cyclopyrimorate)、ジクロプロップ(dichlorprop)、ジクロプロップ-P(dichlorprop-P)、ジクロベニル(dichlobenil)、ジクロホップ(diclofop)、ジクロホップメチル(diclofop-methyl)、ジクロルメート(dichlormate)、ジクロラルウレア(dichloralurea)、ジクワット(diquat)、シサニリド(cisanilide)、ジスル(disul)、シデュロン(siduron)、ジチオピル(dithiopyr)、ジニトラミン(dinitramine)、シニドンエチル(cinidon-ethyl)、ジノサム(dinosam)、シノスルフロン(cinosulfuron)、ジノセブ(dinoseb)、ジノテルブ(dinoterb)、ジノフェナート(dinofenate)、ジノプロップ(dinoprop)、シハロホップブチル(cyhalofop-butyl)、ジフェナミド(diphenamid)、ジフェノキスロン(difenoxuron)、
ジフェノペンテン(difenopenten)、ジフェンゾコート(difenzoquat)、シブトリン(cybutryne)、シプラジン(cyprazine)、シプラゾール(cyprazole)、ジフルフェニカン(diflufenican)、ジフルフェンゾピル(diflufenzopyr)、ジプロペトリン(dipropetryn)、シプロミド(cypromid)、シペルコート(cyperquat)、ジベレリン(gibberellin)、シマジン(simazine)、ジミダゾン(dimidazon)、ジメキサノ(dimexano)、ジメタクロール(dimethachlor)、ジメタメトリン(dimethametryn)、ジメテナミド(dimethenamid)、シメトリン(simetryn)、シメトン(simeton)、ジメピペレート(dimepiperate)、ジメフロン(dimefuron)、シンメチリン(cinmethylin)、スエップ(swep)、スルグリカピン(sulglycapin)、スルコトリオン(sulcotrione)、スルファレート(sulfallate)、スルフェントラゾン(sulfentrazone)、スルホスルフロン(sulfosulfuron)、スルホメツロン(sulfometuron)、スルホメツロンメチル(sulfometuron-methyl)、セクブメトン(secbumeton)、セトキシジム(sethoxydim)、セブチラジン(sebuthylazine)、ターバシル(terbacil)、ダイムロン(daimuron)、ダゾメット(dazomet)、ダラポン(dalapon)、チアザフルロン(thiazafluron)、チアゾピル(thiazopyr)、チアフェナシル(tiafenacil)、チエンカルバゾン(thiencarbazone)、チエンカルバゾンメチル(thiencarbazone-methyl)、チオカルバジル(tiocarbazil)、チオクロリム(tioclorim)、チオベンカルブ(thiobencarb)、チジアジミン(thidiazimin)、チジアズロン(thidiazuron)、チフェンスルフロン(thifensulfuron)、チフェンスルフロンメチル(thifensulfuron-methyl)、デスメディファム(desmedipham)、デスメトリン(desmetryn)、テトラフルロン(tetrafluron)、テニルクロール(thenylchlor)、テブタム(tebutam)、テブチウロン(tebuthiuron)、テブメトン(terbumeton)、テプラロキシジム(tepraloxydim)、
テフリルトリオン(tefuryltrione)、テンボトリオン(tembotrione)、デラクロール(delachlor)、テルバシル(terbacil)、テルブカルブ(terbucarb)、テルブクロール(terbuchlor)、テルブチラジン(terbuthylazine)、テルブトリン(terbutryn)、トプラメゾン(topramezone)、トラルコキシジム(tralkoxydim)、トリアジフラム(triaziflam)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリアファモン(triafamone)、トリアレート(triallate)、トリエタジン(trietazine)、トリカンバ(tricamba)、トリクロピル(triclopyr)、トリジファン(tridiphane)、トリタック(tritac)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、トリフルスルフロン(triflusulfuron)、トリフルスルフロンメチル(triflusulfuron-methyl)、トリフルラリン(trifluralin)、トリフロキシスルフロン(trifloxysulfuron)、トリフロキシスルフロン-ナトリウム(trifloxysulfuron-sodium)、トリプロピンダン(tripropindan)、トリベニュロン(tribenuron)、トリベニュロンメチル (tribenuron-methyl)、トリホップ(trifop)、トリホプシム(trifopsime)、トリメツロン(trimeturon)、ナプタラム(naptalam)、ナプロアニリド(naproanilide)、ナプロパミド(napropamide)、ナプロパミド-M(napropamide-M)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、ニトラリン(nitralin)、ニトロフェン(nitrofen)、ニトロフルオルフェン(nitrofluorfen)、ニピラクロフェン(nipyraclofen)、ネブロン(neburon)、ノルフルラゾン(norflurazon)、
ノルロン(noruron)、バルバン(barban)、パクロブトラゾール(paclobutrazol)、パラコート(paraquat)、パラフルロン(parafluron)、ハロキシジン(haloxydine)、ハラウキシフェン(halauxifen)、ハロキシホップ(haloxyfop)、ハロキシホップ-P(haloxyfop-P)、ハロキシホップメチル(haloxyfop-methyl)、ハロサフェン(halosafen)、ハロスルフロン(halosulfuron)、ハロスルフロンメチル(halosulfuron-methyl)、ビアラホス(bilanafos)、ピクロラム(picloram)、ピコリナフェン(picolinafen)、ビシクロピロン(bicyclopyrone)、ビスピリバック(bispyribac)、ビスピリバックナトリウム(bispyribac-sodium)、ピダノン(pydanon)、ピノキサデン(pinoxaden)、ビフェノックス(bifenox)、ピペロホス(piperophos)、ヒメキサゾール(hymexazol)、ピラクロニル(pyraclonil)、ピラスルホトール(pyrasulfotole)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、ピラゾスルフロン(pyrazosulfuron)、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron-ethyl)、ピラゾレート(pyrazolate)、ビラナホス(bilanafos)、ピラフルフェンエチル(pyraflufen-ethyl)、ピリクロール(pyriclor)、ピリダホール(pyridafol)、ピリチオバック(pyrithiobac)、ピリチオバックナトリウム(pyrithiobac-sodium)、ピリデート(pyridate)、ピリフタリド(pyriftalid)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリミスルファン(pyrimisulfan)、ピリミスルフロン(primisulfuron)、
ピリミノバックメチル(pyriminobac-methyl)、ピロキサスルホン(pyroxasulfone)、ピロクススラム(pyroxsulam)、フェナスラム(fenasulam)、フェニソファム(phenisopham)、フェニュロン(fenuron)、フェノキサスルホン(fenoxasulfone)、フェノキサプロップ(fenoxaprop)、フェノキサプロップ-P(fenoxaprop-P)、フェノキサプロップエチル(fenoxaprop-ethyl)、フェンキノトリオン(fenquinotrione)、フェノチオール(phenothio1)、フェノプロップ(fenoprop)、フェノベンズロン(phenobenzuron)、フェンチアプロップ(fenthiaprop)、フェンテラコール(fenteracol)、フェントラザミド(fentrazamide)、フェンメディファム(phenmedipham)、フェンメディファムエチル(phenmedipham-ethyl)、ブタクロール(butachlor)、ブタフェナシル(butafenacil)、ブタミホス(butamifos)、ブチウロン(buthiuron)、ブチダゾール(buthidazole)、ブチレート(butylate)、ブツロン(buturon)、ブテナクロール(butenachlor)、ブトキシジム(butroxydim)、ブトラリン(butralin)、ブトロキシジム(butroxydim)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、フラムプロップ(flamprop)、フリールオキシフェン(furyloxyfen)、プリナクロール(prynachlor)、
プリミスルフロンメチル(primisulfuron-methyl)、フルアジホップ(fluazifop)、フルアジホップ-P(fluazifop-P)、フルアジホップブチル(fluazifop-butyl)、フルアゾレート(fluazolate)、フルオチウロン(fluothiuron)、フルオメツロン(fluometuron)、フルオログリコフェン(fluoroglycofen)、フルロクロリドン(flurochloridone)、フルオロジフェン(fluorodifen)、フルオロニトロフェン(fluoronitrofen)、フルオロミジン(fluoromidine)、フルカルバゾン(flucarbazone)、フルカルバゾンナトリウム(flucarbazone-sodium)、フルクロラリン(fluchloralin)、フルセトスルフロン(flucetosulfuron)、フルチアセット(fluthiacet)、フルチアセットメチル(fluthiacet-methyl)、フルピルスルフロン(flupyrsulfuron)、フルフェナセット(flufenacet)、フルフェニカン(flufenican)、フルフェンピル(flufenpyr)、フルプロパシル(flupropacil)、フルプロパナート(flupropanate)、フルポキサム(flupoxam)、フルミオキサジン(flumioxazin)、フルミクロラック(flumiclorac)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac-pentyl)、フルミプロピン(flumipropyn)、フルメジン(flumezin)、フルメトスラム(flumetsulam)、フルリドン(fluridone)、フルルタモン(flurtamone)、フルルプリミドール(flurprimidol)、フルロキシピル(fluroxypyr)、プレチラクロール(pretilachlor)、プロキサン(proxan)、プログリナジン(proglinazine)、プロシアジン(procyazine)、プロジアミン(prodiamine)、プロスルファリン(prosulfalin)、プロスルフロン(prosulfuron)、プロスルホカルブ(prosulfocarb)、
プロパキザホップ(propaquizafop)、プロパクロール(propachlor)、プロパジン(propazine)、プロパニル(propanil)、プロピザミド(propyzamide)、プロピソクロール(propisochlor)、プロヒドロジャスモン(prohydrojasmon)、プロピリスルフロン(propyrisulfuron)、プロファム(propham)、プロフルアゾール(profluazol)、プロフルラリン(profluralin)、プロヘキサジオンカルシウム(prohexadione-calcium)、プロポキシカルバゾン(propoxycarbazone)、プロポキシカルバゾンナトリウム(propoxycarbazone-sodium)、プロホキシジム(profoxydim)、ブロマシル(bromacil)、ブロムピラゾン(brompyrazon)、プロメトリン(prometryn)、プロメトン(prometon)、ブロモキシニル(bromoxynil)、ブロモフェノキシム(bromofenoxim)、ブロモブチド(bromobutide)、ブロモボニル(bromobonil)、フロラスラム(florasulam)、ヘキサクロロアセトン(hexachloroacetone)、ヘキサジノン(hexazinone)、ペトキサミド(pethoxamid)、ベナゾリン(benazolin)、ペノキススラム(penoxsulam)、ペブラート(pebulate)、ベフルブタミド(beflubutamid)、ベルノレート(vernolate)、ペルフルイドン(perfluidone)、ベンカルバゾン(bencarbazone)、
ベンザドックス(benzadox)、ベンジプラム(benzipram)、ベンジルアミノプリン(benzylaminopurine)、ベンズチアズロン(benzthiazuron)、ベンズフェンジゾン(benzfendizone)、ベンスリド(bensulide)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron-methyl)、ベンゾイルプロップ(benzoylprop)、ベンゾビシクロン(benzobicyclon)、ベンゾフェナップ(benzofenap)、ベンゾフルオール(benzofluor)、ベンタゾン(bentazone)、ペンタノクロール(pentanochlor)、チオベンカーブ (thiobencarb)、ペンディメタリン(pendimethalin)、ペントキサゾン(pentoxazone)、ベンフルラリン(benfluralin)、ベンフレセート(benfuresate)、ホサミン(fosamine)、ホメサフェン(fomesafen)、ホラムスルフロン(foramsulfuron)、ホルクロルフェニュロン(forchlorfenuron)、マレイン酸ヒドラジド(maleic hydrazide)、メコプロップ(mecoprop)、メコプロップ-P(mecoprop-P)、メジノテルブ(medinoterb)、メソスルフロン(mesosulfuron)、メソスルフロンメチル(mesosulfuron-methyl)、メソトリオン(mesotrione)、メソプラジン(mesoprazine)、メソプロトリン(methoprotryne)、メタザクロール(metazachlor)、メタゾール(methazole)、
メタゾスルフロン(metazosulfuron)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron)、メタミトロン(metamitron)、メタミホップ(metamifop)、メタム(metam)、メタルプロパリン(methalpropalin)、メチウロン(methiuron)、メチオゾリン(methiozolin)、メチオベンカルブ(methiobencarb)、メチルダイムロン(methyldymron)、メトクスロン(metoxuron)、メトスラム(metosulam)、メトスルフロン(metsulfuron)、メトスルフロンメチル(metsu1furon-methyl)、メトフルラゾン(metflurazon)、メトブロムロン(metobromuron)、メトベンズロン(metobenzuron)、メトメトン(methometon)、メトラクロール(metolachlor)、メトリブジン(metribuzin)、メピコートクロリド(mepiquat-chloride)、メフェナセット(mefenacet)、メフルイジド(mefluidide)、モナリド(monalide)、モニソウロン(monisouron)、モヌロン(monuron)、モノクロル酢酸(monochloroacetic acid)、モノスルフロン(monosulfuron)、モノスルフロンエステル(monosulfuron-ester)、モノリヌロン(monolinuron)、モリネート(molinate)、モルファムコート(morfamquat)、ヨードスルフロン(iodosulfuron)、ヨードスルフロンメチルナトリウム(iodosulfuron-methyl-sodium)、ヨードボニル(iodobonil)、ヨードメタン(iodomethane)、ラクトフェン(lactofen)、リニュロン(linuron)、リムスルフロン(rimsulfuron)、レナシル(lenacil)、ローデタニル(rhodethanil)、過酸化カルシウム(calcium peroxide)及び臭化メチル(methyl bromide)等を挙げることができる。
上記他の雑草防除剤は、単独で本発明の除草剤組成物と組み合わせてもよく、また、2種以上の他の雑草防除剤を本発明の除草剤組成物と組み合わせてもよい。
尚、上記化合物は、ファームケミカルズハンドブック(マイスターパブリッシングカンパニー)〔Farm Chemical Handbook(Meister Publishing Company)〕1995年度版のカタログ、アグケムニューコンパウンドレビュー1995版(アグケムインフォメーションサービス)〔AG CHEM NEW COMPOUND REVIEW, VOL.13,1995 (AG CHEM INFORMATION SERVICE)〕、アグケムニューコンパウンドレビュー1997版(アグケムインフォメーションサービス)〔AG CHEM NEW COMPOUND REVIEW, VOL.15,1997(AG CHEM INFORMATION SERVICE)〕、アグケムニューコンパウンドレビュー1998版(アグケムインフォメーションサービス)〔AG CHEM NEW COMPOUND REVIEW, VOL.16,1998(AG CHEM INFORMATION SERVICE)〕、アグロウ No.296 22頁(AGROW No.296 p.22)、アグロウ No.297 21頁(AGROW No.297 p.21)、アグロウ No.308 22頁(AGROW No.308 p.22)、アグロウ No.324 26〜27頁(AGROW No.324 pp.26−27)又は「除草剤研究総覧(博友社)」等に記載されている。
本発明の除草剤組成物は必要に応じて植物成長調節剤、殺虫剤や殺菌剤と組み合わせて使用することも可能である。組み合わせて使用できる植物成長調節剤、殺虫剤及び殺菌剤は、グリーン農薬総覧 2007 社団法人緑の安全推進協会に記載してある植物成長調節剤、殺虫剤及び殺菌剤が挙げられる。
上記は植物成長調節剤、殺虫剤及び/又は殺菌剤は、単独で本発明の除草剤組成物と組み合わせてもよく、また、その2種以上を本発明の除草剤組成物と組み合わせてもよい。
本発明の除草剤組成物が好適に用いられる栽培植物である芝類および芝地としては、シバ(ノシバ)、コウシュンシバ(コウライシバ、ヒメコウライシバ)、ギョウギシバ(バミューダグラス)、アフリカチカラシバ(キクユグラス)、アメリカスズメノヒエ(バヒアグラス)、サワスズメノヒエ(シーショアパスパルム)、イヌシバ(セントオーガスチングラス)、バッファローグラス、ムカデシバ(センチピードグラス)、ウシクサ類(ブルーステム類)、インディアングラス、コゴメカゼクサ(ラブグラス)、ブルーグラマ、スイッチグラス、ハイコヌカグサ(クリーピングベントグラス)、ナガハグサ(ケンタッキーブルーグラス)、ホソムギ(ペレニアルライグラス)、ウシノケグサ類(フェスク類)等が挙げられ、これらの芝地から成るゴルフ場、野球場、サッカー場、運動場、競馬場、公園、庭園、緑地、芝畑等を挙げることができる。また、当該組成物を使用できる栽培植物は特に限定されるものではないが、例えば穀類(例えば、稲、大麦、小麦、ライ麦、オート麦、とうもろこし等)、豆類(大豆、小豆、そら豆、えんどう豆、いんげん豆、落花生等)、果樹・果実類(林檎、柑橘類、梨、葡萄、桃、梅、桜桃、胡桃、栗、アーモンド、バナナ等)、葉・果菜類(キャベツ、トマト、ほうれんそう、ブロッコリー、レタス、たまねぎ、ねぎ、ピーマン、なす、いちご、ペッパー、おくら等)、根菜類(にんじん、馬鈴薯、さつまいも、さといも、だいこん、かぶ、れんこん、ごぼう、にんにく等)、加工用栽培植物(棉、麻、ビート、ホップ、さとうきび、てんさい、オリーブ、ゴム、コーヒー、タバコ茶等)、ウリ類(かぼちゃ、きゅうり、すいか、まくわうり、メロン等)、牧草類(オーチャードグラス、ソルガム、チモシー、クローバー、アルファルファ等)、香料等鑑賞用栽培植物(ラベンダー、ローズマリー、タイム、パセリ、胡椒、生姜等)、花卉類(きく、ばら、カーネーション、蘭等)、庭木(いちょう、さくら類、あおき等)、林木(トドマツ類、エゾマツ類、松類、ヒバ、杉、桧、あらかし、くぬぎ等)等の栽培植物を挙げることができる。
本発明の除草剤組成物の適用場面、適用方法は特に限定されるものではなく、非農耕地又は農耕地に適用が可能であり、種々の栽培植物の栽培時の土壌処理、茎葉処理の何れにも使用出来るが、特に土壌処理に適し、防除対象雑草は、たとえば、アオゲイトウ、アオビユ、アキノノゲシ、アメリカオニアザミ、アメリカセンダングサ、アメリカフウロ、アレチウリ、アレチノギク、アレチマツヨイグサ、イタドリ、イヌガラシ、イヌタデ、イヌナズナ、イヌビユ、イヌホオズキ、ウシハコベ、ウマゴヤシ、ウラジロチチコグサ、エノキグサ、オオアレチノギク、オオイヌノフグリ、オオチドメ、オオニシキソウ、オオバコ、オニタビラコ、オニノゲシ、オヒシバ、オランダミミナグサ、カタバミ、カヤツリグサ、カラスノエンドウ、ギシギシ類、キハマスゲ、キュウリグサ、グンバイナズナ、コナスビ、コニシキソウ、コハコベ、コヒルガオ、シロツメクサ、スイバ、スカシタゴボウ、スギナ、スズメノエンドウ、スズメノカタビラ、スズメノヤリ、スベリヒユ、セイタカアワダチソウ、セイヨウタンポポ、ソバカズラ、タカサブロウ、タチイヌノフグリ、タチツボスミレ、タネツケバナ、タビラコ、チガヤ、チドメグサ類、チチコグサ、チョウセンアサガオ、ツメクサ、トウダイグサ、トキンソウ、ナズナ、ノゲシ、ノボロギク、ノミノフスマ、ハキダメギク、ハハコグサ、ハルジオン、ハマスゲ、ハルタデ、ヒメオドリコソウ、ヒメクグ、ヒメジョオン、ヒメスイバ、ヒメムカシヨモギ、ブタナ、フラサバソウ、ヘビイチゴ、ヘラオオバコ、ホトケノザ、ミチヤナギ、ミヤコグサ、ムラサキカタバミ、メドハギ、メヒシバ類、メリケンカルカヤ、ヤハズソウ、ヨモギ類、ワルナスビ等を効果的に防除し、かつ芝類の生育には影響を与えず安全に使用できる。
本発明の除草剤組成物を除草剤として使用する場合の有効成分としての化合物の配合割合、使用量、使用割合、製剤方法等は、前記除草剤組成物で開示した範囲と同様に設定して使用することができる。
本発明の除草剤組成物を除草剤として使用する場合、出芽前又は出芽後の雑草に対して優れた除草効果を示すことから、栽培植物の植え付け予定地に予め処理するか、あるいは有用植物の植え付け後(有用植物が樹園のごとく既に定植されている場合を含む)雑草の発生始期から生育期に処理することにより、除草活性を効果的に発現させることができる。しかし、本発明の除草剤組成物はこのような態様においてのみ使用されねばならないというものではなく、一般雑草の除草剤としても使用することができ、例えば刈り取り跡、休耕田畑、畦畔、農道、水路、牧草造成地、墓地、公園、道路、運動場、建物の周辺の空き地、開墾地、線路端又は森林等の一般雑草の駆除のために使用することもできる。この場合、雑草の発生始期までに処理するのが経済的にも最も効果的であるが、必ずしもこれに限定されず、生育期にある雑草をも防除することが可能である。
以下、本発明の製剤例及び試験例により、本発明をより具体的に示すが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の例に制約されるものではない。尚、以下の例においては、本発明除草剤組成物の各成分として、それぞれ下記の化合物を使用した。
(A)クロルフタリム
(B)オキサジクロメホン
又、以下の配合例において「部」は「重量部」を意味する。
製剤例1.
(A)を19部、(B)を1.14部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部及びケイソウ土74.86部をよく混合粉砕して水和剤を得た。
製剤例2.
(A)を15.6部、(B)を7.5部、リグニンスルホン酸カルシウム5部、ラウリル硫酸ナトリウム3部、キサンタンガム0.2部及びホワイトカーボン4.8部及び水63.9部を混合し、湿式粉砕をして懸濁剤を得た。
製剤例3.
(A)を7.81部、(B)を3.75部、N,N−ジメチルアセトアミド35部、キシレン43.44部及びポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル10部を混合融解させて乳剤を得た。
製剤例4.
(A)を20部、(B)を20部、ポリエチレングリコールジアルキルアリールエーテル硫酸エステル5部、リグニンスルホン酸カルシウム10部及びケイソウ土45部をよく混合粉砕した後、少量の水を加えて混合捏和し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して顆粒水和剤を得た。
次に、本発明組成物の試験例を示す。以下の試験例においては、(A)及び(B)を混合使用することにより、それぞれを単独で使用した場合の効果から期待される効果を上回る効果(相乗効果)を示した。相乗効果は2種以上の薬剤が同時に作用するとき、その効果がそれぞれの単独で示す活性から予測されるものよりも大きい場合の効果のことである。2種の除草剤の特定組み合わせにより期待される活性(「期待値」と称す)は下記のコルビーの式(Colby,S.R.,Weeds,15,p.20〜22(1967)を参照)から計算することができる。
[数1]
E=X+Y−(X×Y/100)
(式中、Eは(A)をpg/haと(B)をqg/ha混合処理したときに期待される抑制率を示す。Xは(A)をpg/ha処理したときの抑制率を示す。Yは(B)をqg/ha処理したときの抑制率を示す。)
実際に混合処理をしたときにこのEの値を上回ればその組み合わせは相乗効果を示すといえる。又、抑制率は数式2により求めた。
[数2]
抑制率(%)=(1−処理区の生体重/無処理区の生体重)×100
試験例1.スズメノカタビラに対する畑地土壌処理試験
面積63.5cm2の樹脂製ポットに洪積性埴壌土を充填し、スズメノカタビラの種子を均一に播種し、均一に覆土した。その後、発生前処理では翌日に、各除草剤を所定の濃度に希釈または希釈・混合したものを土壌に均一に散布処理した。尚、(A)成分の単剤は市販の水和剤を、(B)成分の単剤は市販の顆粒水和剤を用いた。又、それらを混合して混剤を調製した。
1葉期処理については、播種、覆土後のポットを温室内で栽培管理を続け、供試雑草の葉令が1.0葉期に達した時、各除草剤を所定の濃度に希釈または希釈・混合したものを均一に散布処理した。
その後、温室で栽培管理を続け、処理後28日目に各雑草の地上部生体重を測定し、数式2に従って除草効果(抑制率)(%)を求め、数式1に従って期待値を計算した。結果を第1表及び第2表に示した。
第1表および第2表から明らかなように、オキサジクロメホンまたはクロルフタリムを単剤で処理した場合、試験に供した薬量では、スズメノカタビラに対して十分な効果を示さなかったが、オキサジクロメホンとクロルフタリムを併用処理することにより、期待値を遙かに上回る優れた除草効果を示した。