JP2016179585A - 印刷濃度の補正方法および印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測色器がない環境でも、どの程度の補正を行えば良いかを容易に決定する。【解決手段】印刷濃度を補正する方法は、(i)補正ID取得チャートと補正ID判定チャートの一方を予め準備しておくとともに、他方を印刷装置で印刷する工程であって、補正ID取得チャートは隣接するパッチの濃度の差がΔDであるn個(nは4以上の整数)のパッチを有するグラデーション画像とn個のパッチに付された補正IDとを有し、補正ID判定チャートは開口部と開口部を挟む両側に印刷されたm×ΔDの濃度差(mは2以上の整数)を有する2つのパッチを有する判定用画像とを有する工程と、(ii)補正ID取得チャートと補正ID判定チャートとを用いて、グラデーション画像のn個のパッチと、判定用画像の2つのパッチとの色の繋がりが最適である箇所において取得された補正IDの入力を受ける工程と、を備える。【選択図】図11

Description

本発明は、印刷濃度の補正方法および印刷装置に関する。
ノズル毎、ドットサイズ毎に基準の指令値でパッチを印刷し、印刷されたパッチの濃度を、測色器を用いて測定し、ノズル毎、ドットサイズ毎の補正IDを決定することが知られている(例えば特許文献1)。
特開2009−214479号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、測色器を用いてパッチ濃度を測定する工程を含むため、測色器がない環境では、印刷濃度が、目標からどの程度ずれているか、どの程度の印刷濃度の補正を行えば良いかを知ることができない、という課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の形態によれば、印刷装置の印刷濃度を補正する方法が提供される。この方法は、(i)補正ID取得チャートと補正ID判定チャートのうちの一方を予め準備しておくとともに、他方を前記印刷装置で印刷する工程であって、前記補正ID取得チャートは、隣接するパッチの濃度の差がΔDであるn個(nは4以上の整数)のパッチを有するグラデーション画像と、前記n個のパッチに付された補正IDと、を有し、前記補正ID判定チャートは、開口部と、前記開口部を挟む両側に印刷されたm×ΔDの濃度差(mは2以上の整数)を有する2つのパッチを有する判定用画像と、を有する工程と、(ii)前記補正ID取得チャートと前記補正ID判定チャートとを用いて、前記グラデーション画像の前記n個のパッチの一部と、前記判定用画像の前記2つのパッチとの色の繋がりが最適である箇所において取得された前記補正IDの入力を前記印刷装置が受ける工程と、(iii)前記入力された補正IDに基づいて前記印刷装置が印刷濃度の補正を実行して印刷を行う工程と、を備える。この形態の印刷方法によれば、測色器がなくても、容易に補正IDを取得し、印刷濃度の補正が可能である。
(2)上記形態の方法において、前記補正ID取得チャートは、インク色とドットサイズの組み合わせ毎に前記グラデーション画像を有し、前記補正ID判定チャートは、前記インク色とドットサイズの組み合わせ毎に前記判定用画像を有し、前記補正IDは、前記インク色とドットサイズの組み合わせ毎に取得され、入力されてもよい。この形態によれば、インク色とドットサイズの組み合わせ毎に補正IDの取得が可能である。
(3)上記形態の方法において、前記補正ID取得チャートの前記グラデーション画像は、予め定められた第1の幅毎に濃度がΔDずつ変化する画像であり、前記補正ID判定チャートの前記開口部の幅は、前記第1の幅より大きく、かつ、前記第1の幅の3倍未満であってもよい。この形態によれば、色の繋がりが最適である箇所を探索しやすい。
(4)上記形態の方法において、入力された前記補正IDに応じて、色変換テーブルの階調値を変更することにより前記印刷濃度の補正が実行されてもよい。この形態によれば、色変換テーブルの階調値を変更することで、容易に印刷濃度の補正ができる。
(5)上記形態の方法において、入力された前記補正IDに応じて、階調値とドット記録率との関係を定めているドット記録率テーブルを変更することにより、前記印刷濃度の補正が実行されてもよい。この形態によれば、ドット記録率テーブルを変更することで、容易に印刷濃度の補正ができる。
(6)上記形態の方法において、入力された前記補正IDに応じて、インクを吐出するノズルの駆動波形の電圧を変更することにより、前記印刷濃度の補正が実行されてもよい。この形態によれば、印刷に用いられる印刷データを補正しなくてもよい。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、印刷装置の印刷濃度を補正する方法の他、印刷装置、印刷方法法等、様々な形態で実現することができる。
第1の実施形態の印刷システムの構成を示すブロック図。 カラープリンターの概略構成図。 印刷ヘッドの下面におけるノズルの配列を示す説明図。 ノズルとピエゾ素子の構造を示す説明図。 インクが吐出される際のノズルの2種類の駆動波形と吐出される2つのサイズのインク滴との関係を示した説明図。 補正ID取得チャートの一例を示す説明図。 補正ID判定チャートの一例を示す説明図。 図6に示す補正ID取得チャートの大ドットのシアンインクのグラデーション画像と、図7に示す補正ID判定チャートの大ドットのシアンインクの判定用画像を縦に並べて比較する説明図。 補正IDの入力までのフローチャート。 補正IDの探索及び取得の例を示す説明図。 補正IDの入力を受け付けたカラープリンターによる画像の印刷のフローチャート。 多階調インク量データの階調値の変更の一例を示す説明図。 ドット記録率テーブルの一例を示す説明図。 小ドットのノズルの駆動波形の変更を説明する説明図。 第2の実施形態における多階調インク量データの階調値の変更の一例を示す説明図。
第1の実施形態:
図1は、第1の実施形態の印刷システムの構成を示すブロック図である。この印刷システムは、印刷制御装置としてのコンピューター90と、印刷部としてのカラープリンター20と、を備えている。なお、カラープリンター20とコンピューター90の組み合わせを、広義の「印刷装置」と呼ぶことができる。
コンピューター90では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバー91やプリンタードライバー96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からは、これらのドライバーを介して、カラープリンター20に転送するための印刷データPDが出力されることになる。アプリケーションプログラム95は、処理対象の画像に対して所望の処理を行い、また、ビデオドライバー91を介してCRT21に画像を表示する。
プリンタードライバー96の内部には、補正ID入力部94と、解像度変換部97と、色変換部98と、ハーフトーン処理部99と、印刷データ生成部100と、色変換テーブルLUTと、ドット記録率テーブルDTと、が備えられている。これらの機能については後述する。
プリンタードライバー96は、印刷データPDを生成する機能を実現するためのプログラムに相当する。プリンタードライバー96の機能を実現するためのプログラムは、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピューターの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピューターが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
図2は、カラープリンター20の概略構成図である。カラープリンター20は、紙送りモーター22によって印刷用紙Pを副走査方向に搬送する副走査駆動部と、キャリッジモーター24によってキャリッジ30を紙送りローラー25の軸方向(主走査方向)に往復動させる主走査駆動部と、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッドユニット60(「印刷ヘッド集合体」とも呼ぶ)を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモーター22,キャリッジモーター24,印刷ヘッドユニット60および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。制御回路40は、コネクタ56を介してコンピューター90に接続されている。
図3は、印刷ヘッド28の下面におけるノズルNzの配列を示す説明図である。印刷ヘッド28の下面には、着色材を含む有色インクをそれぞれ吐出するためのノズル列が形成されている。本実施例では、有色インクとして、ブラックインクK、シアンインクC、ライトシアンインクLC、マゼンタインクM、ライトマゼンタインクLM、イエローインクYの各インクが使用されている。
有色インクは、6つのインクK、C、LC、M、LM、Yに限られるものではなく、印刷画像の画質の好みなどに応じて任意に設定することができる。たとえば、4つのインクK、C、M、Yを利用可能としても良く、ブラックインクKのみを利用可能としても良い。また、イエローインクYよりも明度の低いダークイエロインクや、ブラックインクKよりも明度の高いグレイインクや、ブルーインクや、レッドインクや、グリーンインクなどを利用することができるように組み合わせても良い。
各ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための吐出駆動素子としての後述するピエゾ素子が設けられている。印刷時には、印刷ヘッド28が主走査方向に移動しつつ、各ノズルからインク滴が吐出される。
図4は、ノズルNzとピエゾ素子PEの構造を示す説明図である。ピエゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路68に接する位置に設置されている。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に電圧を印加することにより、インク通路68の側壁のひとつを変形させてインク滴IpをノズルNzの先端から高速に吐出させている。
図5は、インクが吐出される際のノズルNzの2種類の駆動波形と吐出される2つのサイズのインク滴IPs、IPmとの関係を示した説明図である。図5(a)は、単体で小ドットを形成可能な小インク滴IPsを吐出するための駆動波形を示しており、図5(b)は、単体で中ドットを形成可能な中インク滴IPmを吐出するための駆動波形を示している。
小インク滴IPsは、以下のようにインク吸収過程とインク吐出過程の2つの過程を経てノズルNzから吐出させることができる。
(1)インク供給過程(d1s):この過程では、インク通路68(図4)が拡張されて図示しないインクタンクからインク通路68にインクが供給される。インク通路68の拡張は、ピエゾ素子PEに印加する電位を低くして、これを収縮させることによって行われる。
(2)インク吐出過程(d2):この過程では、インク通路68が圧縮されてノズルNzからにインクが吐出される。インク通路68の圧縮は、ピエゾ素子PEに印加する電位を高くして、これを膨張させることによって行われる。
中インク滴IPmは、インク吸収過程において、図5(b)に示されるように電位を比較的ゆっくりと低下させることによって、小インク滴IPsと同様に吐出させることができる。電位をゆっくりと低下させることによりインク通路68をゆっくりと拡張させると、図示しないインクタンクからより多くのインクを供給させることができるからである。
このように、電位の低下速度を速くすると、図5(a)に示されるようにインク界面MeがノズルNzの内側に大きくへこんだ状態でインク吐出過程に移行することになるため、吐出されるインク滴が小さくなる。一方、電位の低下速度を遅くすると、図5(b)に示されるようにインク界面MeがノズルNzの内側に小さくへこんだ状態でインク吐出過程に移行することになるため、吐出されるインク滴が大きくなる。本実施例では、このようにインク供給過程における電位の変化速度を変動させることによってインク滴の大きさを変化させている。
第1の実施形態では、画像等の印刷を行うときに、補正するための補正IDを用いて印刷データを生成する。第1の実施形態では、補正IDは、補正ID取得チャート200と、補正ID判定チャート300とを用いて取得され、測色器は不要である。先ず、補正ID取得チャート200と、補正ID判定チャート300とについて説明し、補正ID取得チャート200と、補正ID判定チャート300とを用いた補正IDの取得について説明する。
図6は、補正ID取得チャート200の一例を示す説明図である。補正ID取得チャート200は、インク色とドットサイズの組み合わせ毎にそれぞれ設けられた複数のグラデーション画像210を備える。グラデーション画像210の左側の2文字は、1文字目がインクの色(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:ブラック)を意味し、2文字目がドットサイズ(L:大ドット、M:中ドット、S:小ドット)を意味している。
それぞれのグラデーション画像210は、7つのパッチP1〜P7を備えている。7つのパッチP1〜P7は、それぞれ第1の幅W1の大きさを有しており、一方の端(左端)のパッチP1から他方の端(右端)のパッチP7に向かって第1の幅W1毎に段階的に濃度が濃くなっている。各パッチは、一様な濃度で印刷される。また1つのグラデーション画像210における隣接するパッチ同士の濃度差は一定値ΔDとすることが好ましい。なお、ΔDの大きさが大きいと、7つのパッチP1〜P7は、離散的な濃度を有するパッチとなる。このような離散的な濃度を有するパッチを有するグラデーション画像210は、ステップパッチ画像とも呼ぶ。本明細書において「グラデーション画像」という用語は、このようなステップパッチ画像を含んでいる。第1の実施形態では、中心のパッチP4の濃度は基準濃度値Drefであり、左端のパッチP1の濃度値はDref−(n1×ΔD)であり、右端のパッチP7の濃度値はDref+(n2×ΔD)である。ここで、n1、n2は1以上の整数であり、n1とn2の一方は2以上である。なお、n1とn2は同じ値であってもよく、異なる値であってもよい。一般的には、グラデーション画像210は、隣接するパッチの濃度の差がΔDであるn個(n=n1+n2+1であり、4以上の整数)のパッチを有するグラデーション画像であればよい。なお、図6の12個(4色、各色ドットサイズ3種類)のグラデーション画像210のそれぞれの基準濃度値Drefは互いに異なっていてもよい。また、上記実施形態では、グラデーション画像210の中間に配置されるパッチP4の濃度を基準濃度値Drefとしたが、濃度最も薄いパッチP1あるいは、濃度の最も濃いパッチP7の濃度値を基準濃度値Drefとしてもよい。
グラデーション画像210には、パッチの濃度値に応じた補正IDが印刷されている。図6の例では、左端のパッチP1(濃度値=Dref−n1×ΔD)には82が印刷され、右端のパッチP7(濃度値=Dref+n2×ΔD)には88が印刷されている。第1の実施形態では、基準濃度値Drefに対応するパッチはパッチP4であり、その補正IDは85である。なお、補正IDとして、−n1から+n2の値をそのまま用いてもよい。また、第1の実施形態では、パッチと重なるように補正IDが印刷されているが、パッチと重ならないように、例えば、グラデーション画像210の上方または下方に補正IDを印刷してもよい。また、補正IDは、人が認識可能な数字または文字で印刷されていても良く、あるいは、機械読み取り可能なマーク(例えばバーコード)で印刷されていても良い。
図7は、補正ID判定チャート300の一例を示す説明図である。補正ID判定チャート300は、インク色とドットサイズの組み合わせ毎にそれぞれ設けられた複数の判定用画像310を備える。判定用画像310の左側の2文字の意味は、図6で説明した補正ID取得チャート200と同じである。判定用画像310は、開口部320を有し、開口部320を挟む両側に、2つのパッチP8、P9が印刷されている。すなわち、開口部320を挟む一方の位置に第1のパッチP8が印刷され、開口部320を挟む他方の位置に第2のパッチP9が印刷されている。開口部320の第1のパッチP8から第2のパッチP9に向かう方向の幅は第2の幅W2である。2つのパッチP8、P9の濃度の差は、m×ΔD(mは2以上でnより小さい整数)である。なお、mの値は、開口部320の第2の幅W2に応じて定められる。第1の実施形態では、第2の幅W2の大きさは、補正ID取得チャート200の第1の幅W1より大きく、第1の幅W1の3倍未満であり、mの値は2である。そして、第1のパッチP8の濃度の値は、補正が正しく行われたときのグラデーション画像210のパッチP3と同じであり、第2のパッチP9の濃度の値は、補正が正しく行われたときのグラデーション画像210のパッチP5と同じである。したがって、第1のパッチP8と第2のパッチP9との濃度差は、2×ΔDである。なお、第1のパッチP8と第2のパッチP9との濃度差が2×ΔDであれば、第1のパッチP8と第2のパッチP9の濃度の平均値は、基準濃度値Drefでなくてもよい。
図8は、図6に示す補正ID取得チャート200の大ドットのシアンインク(CL)のグラデーション画像210と、図7に示す補正ID判定チャート300の大ドットのシアンインク(CL)の判定用画像310とを縦に並べて比較する説明図である。図8(A)は、補正ID判定チャート300の開口部320の第2の幅W2の大きさを、補正ID取得チャート200の第1の幅W1より大きく、第1の幅W1の3倍(3×W1)よりも小さくしている。図8(B)は、補正ID判定チャート300の開口部320の第2の幅W2の大きさを、補正ID取得チャート200の第1の幅W1の3倍(3×W1)より大きく、第1の幅W1の5倍(5×W1)よりも小さくしている。図8(A)、(B)では、補正ID取得チャート200の中央のパッチP4と補正ID判定チャート300の開口部320とが縦に並ぶようにグラデーション画像210と判定用画像310とを縦に並べている。
図8(A)の場合、開口部320を通して、パッチP4とパッチP3の一部とパッチP5の一部とが見える状態となる。この場合、補正ID判定チャート300のパッチP8と補正ID取得チャート200のパッチP3の一部とが同じ濃度であるか、補正ID判定チャート300のパッチP9と補正ID取得チャート200のパッチP5の一部とが同じ濃度であるか、により、色の繋がりが最適である位置を容易に判断できる。
図8(B)の場合、開口部320を通して、パッチP3、P4、P5と、パッチP2の一部と、パッチP6の一部と、が見える状態となる。この場合、補正ID判定チャート300のパッチP8と補正ID取得チャート200のパッチP2の一部とが同じ濃度であるか、補正ID判定チャート300のパッチP9と補正ID取得チャート200のパッチP6の一部とが同じ濃度であるか、により、色の繋がりが最適である位置を容易に判断できる。
以上のように、補正ID判定チャート300の開口部320の第2の幅W2の大きさは、補正ID取得チャート200の第1の幅W1より大きければ良い。但し、図8(A)のように、補正ID判定チャート300の開口部320の第2の幅W2の大きさを、補正ID取得チャート200の第1の幅W1より大きく、かつ、補正ID取得チャート200の上に第1の幅W1の3倍未満とした方が、補正ID判定チャート300の大きさを小さく出来る点で好ましい。
第1の実施形態では、補正ID判定チャート300は、例えば、標準のプリンターによって、予め印刷され、開口部320が形成された状態でカラープリンター20に付属品として添付される。
図9は、補正IDの入力までのフローチャートである。実際に画像等を印刷する場合、微妙な色を正しく再現するために、画像等を印刷する時に補正を行うことが好ましい。図9に示すフローチャートは、補正を行うための補正IDを取得し、入力するまでのフローチャートである。
ステップS100では、補正ID取得チャート200(図6)をカラープリンター20で印刷する。図9のステップS110では、補正IDの探索及び取得が行われる。
図10は、補正IDの探索及び取得の例を示す説明図である。図10では、開口部320の大きさが、第1の幅W1よりも大きく、かつ、第1の幅W1の3倍よりも小さい補正ID判定チャート300を用いる。補正ID取得チャート200の上に、開口部320を通してグラデーション画像210が視認できるように、補正ID判定チャート300が重ねられる。図10では、開口部320を太線で図示している。図10に示す状態では、開口部320を通して、下側のグラデーション画像210の3つのパッチPa、Pb、Pcを見ることができる。パッチPaは、それぞれパッチP1〜P5(図6)のいずれかであり、パッチPaがパッチP1であれば、パッチPb、PcはそれぞれパッチP2、P3である。図10に示す状態では、パッチPa、Pb、Pcは、それぞれパッチP3、P4、P5に対応している。
第1のパッチP8とパッチPaの濃度が同じに見え、第2のパッチP9とパッチPcの濃度が同じに見えるように、補正ID判定チャート300を左右に移動させる。すなわち、第1のパッチP8と、グラデーション画像210の3つのパッチPa、Pb、Pcと、第2のパッチP9と、の色の繋がりが最適である箇所を探索する。そして、開口部320を通して見られる数値が補正IDとして取得される。図10に示す例において、色の繋がりが最適である箇所の判定の結果、第1のパッチP8と、グラデーション画像210の3つのパッチPa、Pb、Pcと、第2のパッチP9と、の色の繋がりが最適であったとすれば、Pa、Pb、PcがP3、P4、P5となり、補正IDは85となる。
ステップS120では、補正IDが、補正ID入力部94に入力される。補正IDの入力は、コンピューター90のキーボードやマウス(図示せず)を用いて入力されてもよく、カラープリンター20の操作パネル(図示せず)から入力されてもよい。
図11は、補正IDの入力を受け付けたカラープリンター20による画像の印刷のフローチャートである。ステップS200では、プリンタードライバー96(図1)は、アプリケーションプログラム95から画像データを入力する。この入力処理は、アプリケーションプログラム95による印刷命令に応じて行われる。第1の実施形態では、画像データは、RGBデータであるものとしている。
ステップS210では、解像度変換部97は、入力されたRGB画像データの解像度(すなわち、単位長さ当りの画素数)を所定の解像度に変換する。
ステップS220では、色変換部98は、色変換テーブルLUT(図1)を参照しつつ、画素ごとに、RGB画像データを、カラープリンター20が利用可能な前述の有色インク色(CMYK)の多階調インク量データに変換する。このとき、補正IDを用いて多階調インク量データの階調値を変更する。
図12は、多階調インク量データの階調値の変更の一例を示す説明図である。入力された補正IDが85の場合、色変換部98は、補正、変更を行わない。すなわち、色変換部98は、多階調インク量データの階調値(「インク量階調値」とも呼ぶ。)を変更しない。この理由は、カラープリンター20で印刷されたグラデーション画像210(図6)において、補正IDが85であるパッチP4の目標濃度が、基準とする補正ID判定チャート300(図7)の2つのパッチP8、P9の中間の濃度に設定されており、補正IDが85であれば、補正が不要だからである。入力された補正IDが84の場合、グラデーション画像210(図5)のパッチP3の濃度が、補正ID判定チャート300の2つのパッチP8、P9の間の濃度になっており、目標値よりも高い濃度で印刷されている。したがって、色変換部98は、インク量階調値を下げるように、インク量階調値を変更する。逆に、入力された補正IDが86の場合、色変換部98は、インク量階調値を上げるように、インク量階調値を変更する。第1の実施形態では、色変換部98は、多階調インク量データを作成した後、インク量階調値を変更しているが、補正ID毎に色変換テーブルLUTを備える構成としてもよい。
図11のステップS230では、ハーフトーン処理部99がハーフトーン処理を実行する。ハーフトーン処理は、例えば、ディザ法や誤差拡散法で実行可能である。第1の実施形態では、ディザマスクを用いるディザ法を用いる。ディザマスクDMは、例えば、プリンタードライバー96に格納されている。ディザマスクDMは、予め定められた閾値THを備える。ハーフトーン処理部99は、画素毎、かつ、インク色毎に、閾値THと、インク量階調値により定められる各サイズのドット記録率LR、MR、SRとを比較して、大ドット、中ドット、小ドット、ドット非形成の4つの中から1つを決定する。第1の実施形態では、閾値THは、ドット記録率LR、MR、SRと同様の範囲(0%〜100%)に規格化されているものとする。
図13は、ドット記録率テーブルDTの一例を示す説明図である。横軸がインク量階調値であり、縦軸がドット記録率である。まず、補正IDによる印刷濃度の補正、変更を行わない場合について説明する。図13(A)は、入力された補正IDが85の場合、すなわち、印刷濃度の補正や変更を行わないときの、ドットサイズ毎のインク量階調値と、ドット記録率(大ドット:LR、中ドット:MR、小ドット:SR)の関係を示している。ハーフトーン処理部99は、ステップS220で得られた画素毎、かつインク色毎のインク量階調値から、図13に示すグラフを用いて、大ドットのドット記録率LR、中ドットのドット記録率MR、小ドットのドット記録率SRを取得して、ハーフトーン処理を実行する。なお、ハーフトーン処理としては、例えば、特開2005−286115号公報に記載された方法を利用可能である。
図13(B)は、補正IDによるによる印刷濃度の補正、変更を行う場合のドット記録率テーブルDTの一例を示す説明図である。なお、参考に、印刷濃度の補正を行わない場合のグラフLR、MR、SRも図示している。入力された補正IDが84の場合、目標値よりも高い濃度で印刷されている。したがって、ハーフトーン処理部99は、グラフLR、MR、SRを低ドット記録率側に移動させたグラフLR1、MR1、SR1を用いる。これにより、同じ階調値でも実際の印刷ではドット記録率が下がるため、濃い濃度の印刷が解消される。逆に、入力された補正IDが86の場合、ハーフトーン処理部99は、グラフLR、MR、SRを高ドット記録率側に移動させたグラフLR2、MR2、SR2を用いる。
ステップS240では、印刷データ生成部100は、各画素におけるドットの形成状態を表すドットデータを、カラープリンター20に転送すべきデータ順に並べ替えて、最終的な印刷データPDとして出力する。印刷データPDは、各主走査時のドットの記録状態を示すラスターデータと、副走査方向の送り量を示すデータと、を含んでいる。ステップS250では、印刷データPDがカラープリンター20に転送され、印刷が実行される。
図14は、小ドットのノズルの駆動波形Drvの変更を説明する説明図である。上記実施形態では、色変換テーブルLUTや、YMCKの階調値、ドット記録率テーブルDTを変更したが、ノズルの駆動波形Drvを変更してもよい。補正IDが85の時は、図5(A)に示す駆動波形と同じであり、補正IDが84の時は、補正IDが85の時に比べて、駆動電圧を下げている。これにより、1回の駆動により吐出されるインクの量を減少させて、印刷の濃度を薄くできる。一方、補正IDが86の時は、補正IDが85の時に比べて、駆動電圧を上げている。1回の駆動により吐出されるインクの量を増加させて、印刷の濃度を濃くできる。なお、中ドットや大ドットについても同様である。駆動波形を変更する場合には、色変換テーブルLUTや、YMCKの階調値、ドット記録率テーブルDTを変更しなくてもよい。
以上、第1の実施形態によれば、補正ID取得チャート200と補正ID判定チャート300とを用いて補正IDを取得できるので、補正IDを取得するのに、測色器が不要である。
第2の実施形態:
第1の実施形態では、補正ID判定チャート300(図7)が予め準備され、付属品として添付されており、補正を行いたいときに、補正ID取得チャート200(図6)を印刷していた。これに対し、第2の実施形態では、補正ID取得チャート200が予め準備され、付属品として添付されており、補正を行いたいときに、補正ID判定チャート300を印刷する。補正IDの取得については、第1の実施形態と同様に取得可能である。
図15は、第2の実施形態における多階調インク量データの階調値の変更の一例を示す説明図である。第1の実施形態(図12)では、入力された補正IDが84の場合、色変換部98は、階調値を下げるように、多階調インク量データを補正したが、この例では、色変換部98は、階調値を上げるように、多階調インク量データを補正する。また、第1の実施形態(図12)では、入力された補正IDが86の場合、色変換部98は、階調値を上げるように、多階調インク量データを補正したが、この例では、色変換部98は、階調値を下げるように、多階調インク量データを補正する。なお、図13で説明したドット記録率テーブルDTや図14で説明したノズルの駆動波形についても、図12に対する図15と同様である。
以上、第2の実施形態によっても、補正ID取得チャート200と補正ID判定チャート300とを用いて補正IDを取得できるので、補正IDを取得するのに、測色器が不要である。
以上、いくつかの実施形態に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
20…カラープリンター 22…モーター 24…キャリッジモーター 25…ローラー 28…印刷ヘッド 30…キャリッジ 32…操作パネル 40…制御回路 56…コネクタ 60…印刷ヘッドユニット 68…インク通路 90…コンピューター 91…ビデオドライバー 94…補正ID入力部 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタードライバー 97…解像度変換部 98…色変換部 99…ハーフトーン処理部 100…印刷データ生成部 200…補正ID取得チャート 210…グラデーション画像 300…補正ID判定チャート 310…判定用画像 320…開口部

Claims (7)

  1. 印刷装置の印刷濃度を補正する方法であって、
    (i)補正ID取得チャートと補正ID判定チャートのうちの一方を予め準備しておくとともに、他方を前記印刷装置で印刷する工程であって、前記補正ID取得チャートは、隣接するパッチの濃度の差がΔDであるn個(nは4以上の整数)のパッチを有するグラデーション画像と、前記n個のパッチに付された補正IDと、を有し、前記補正ID判定チャートは、開口部と、前記開口部を挟む両側に印刷されたm×ΔDの濃度差(mは2以上の整数)を有する2つのパッチを有する判定用画像と、を有する工程と、
    (ii)前記補正ID取得チャートと前記補正ID判定チャートとを用いて、前記グラデーション画像の前記n個のパッチの一部と、前記判定用画像の前記2つのパッチとの色の繋がりが最適である箇所において取得された前記補正IDの入力を前記印刷装置が受ける工程と、
    (iii)前記入力された補正IDに基づいて前記印刷装置が印刷濃度の補正を実行して印刷を行う工程と、
    を備える、方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、
    前記補正ID取得チャートは、インク色とドットサイズの組み合わせ毎に前記グラデーション画像を有し、
    前記補正ID判定チャートは、前記インク色とドットサイズの組み合わせ毎に前記判定用画像を有し、
    前記補正IDは、前記インク色とドットサイズの組み合わせ毎に取得され、入力される、
    方法。
  3. 請求項1または2に記載の方法において、
    前記補正ID取得チャートの前記グラデーション画像は、予め定められた第1の幅毎に濃度がΔDずつ変化する画像であり、
    前記補正ID判定チャートの前記開口部の幅は、前記第1の幅より大きく、かつ、前記第1の幅の3倍未満である、
    方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法において、
    入力された前記補正IDに応じて、色変換テーブルの階調値を変更することにより前記印刷濃度の補正が実行される、方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法において、
    入力された前記補正IDに応じて、階調値とドット記録率との関係を定めているドット記録率テーブルを変更することにより、前記印刷濃度の補正が実行される、方法。
  6. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法において、
    入力された前記補正IDに応じて、インクを吐出するノズルの駆動波形の電圧を変更することにより、前記印刷濃度の補正が実行される、方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法を実行可能な印刷装置。
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