JP2016178625A - 無線通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部装置の方向を推定して、端末情報を適切な位置に表示する無線通信装置を提供する。【解決手段】外部装置と無線通信を行う無線通信装置100は、複数の送信指向性を有し、送信指向性を切り替え可能な無線通信部140と、通信指向性に対応する複数の表示領域を有し、外部装置に関する情報を表示する表示部120と、無線通信部140と表示部120を制御する制御部150と、を備える。制御部150は、無線通信部140に送信指向性を切り替えて探索信号を送信させ、外部装置から受信した応答信号に基づいて、送信指向性を選択し、選択した送信指向性に対応する表示領域に外部装置に関する情報を表示する。【選択図】図2
Description
本開示は、無線通信装置に関する。
特許文献1は、複数の外部装置の中から選択された外部装置と通信を確立して無線通信を行う無線通信装置を開示する。
上記無線通信装置は、撮像部を有し、撮像部で取得された画像をディスプレイに表示する。そして、表示された画像中に含まれる外部装置のうち、ユーザが選択した外部装置と通信を確立する。このとき、無線通信装置のディスプレイは、外部装置の端末情報を、対応する外部装置の画像の上または近傍に重畳して表示する。これにより、ユーザによる外部装置の選択を容易にしている。
特許文献1に開示の無線通信装置は、まず、送信指向性を切り替えながら探索信号を送信する。そして、探索信号に対する外部装置からの応答信号を受信アンテナの受信指向性を切り替えながら受信する。これにより、応答信号の受信信号強度が最大となる方向を特定して、外部装置の方向(すなわち、位置など)を推定する。このとき、複数の外部装置のそれぞれに対して、上記処理を行う。
しかしながら、上記無線通信装置は、複数の外部装置のそれぞれに対して、送信指向性を切り替えながら探索信号を送信し、それに対する応答信号を受信アンテナの受信指向性を切り替えながら受信する。そのため、外部装置の方向の推定に長い時間が必要となる。
例えば、無線通信装置や外部装置が移動した場合、ディスプレイ中に表示される外部装置の位置が変わる。このとき、外部装置にその端末情報を重畳して表示している場合、端末情報の表示位置を外部装置に合わせて変更する必要がある。そのためには、ディスプレイ中の外部装置の位置を推定することが好ましい。
本開示に係る技術は、外部装置の方向を推定して、端末情報を適切な位置に表示する無線通信装置を提供する。
本開示は、外部装置と無線通信を行う無線通信装置であって、複数の送信指向性を有し、送信指向性を切り替え可能な無線通信部と、送信指向性に対応する複数の表示領域を有し、外部装置に関する情報を表示する表示部と、無線通信部と表示部を制御する制御部を備える。制御部は、無線通信部に送信指向性を切り替えて探索信号を送信させ、外部装置から受信した応答信号に基づいて、送信指向性を選択し、選択した送信指向性に対応する表示領域に外部装置に関する情報を表示するように構成される。
本開示における無線通信装置は、外部装置の方向を推定して、端末情報を適切な位置に表示できる。
以下、例示的な実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る無線通信装置の外部装置との通信試行を説明する概略図である。
図1は、実施の形態1に係る無線通信装置の外部装置との通信試行を説明する概略図である。
図1に示すように、本実施の形態の無線通信装置100は、いわゆるセクタスイープ方式の通信試行を行い、例えば第1外部装置200A、第2外部装置200Bなどの複数の外部装置200の方向を推定する。そして、無線通信装置100は、端末情報などを表示部120に表示する機能を有する。
なお、以下では、無線通信装置100として、カメラなどの撮影部を有する携帯電話などの情報処理端末を例に説明するが、これに限られない。例えば、無線通信部や表示部を備えるメガネなどであってもよい。
具体的には、無線通信装置100は、撮影部で第1外部装置200A、第2外部装置200Bを撮影する。撮影した第1外部装置200A、第2外部装置200Bを、表示部120であるディスプレイに表示する。同時に、通信試行により推定した第1外部装置200A、第2外部装置200Bの方向に基づいて、撮影画像中における第1外部装置200A、第2外部装置200Bの位置を推定する。そして、表示された第1外部装置200Aおよび第2外部装置200Bの上または近傍に、適切なUI(ユーザインターフェース)などの端末情報を重畳して表示する。これにより、UIを介して、ユーザに所定のサービスを提供する。
なお、説明の便宜上、第1外部装置200A、第2外部装置200Bなどの複数の外部装置を区別しない場合、「外部装置200」と称して、以下では説明する。
<無線通信装置の構成>
まず、無線通信装置100の構成について、図2を参照して説明する。図2は、同実施の形態に係る無線通信装置のブロック図である。
まず、無線通信装置100の構成について、図2を参照して説明する。図2は、同実施の形態に係る無線通信装置のブロック図である。
無線通信装置100は、外部装置200(すなわち、他の無線通信装置に相当)との間で無線通信を行う情報処理端末である。例えば、無線通信装置100は、60GHz帯を用いたミリ波通信などで、指向性の高い無線通信を行う。
具体的には、無線通信装置100は、図2に示すように、撮影部110と、表示部120と、操作入力部130と、無線通信部140と、制御部150と、記憶部160などを備える。ここで、無線通信装置100がメガネなどの場合、人の目が撮影部110に相当するため、撮影部110は構成要素に含まれない。
なお、本開示の例における無線通信装置100は、例えばスマートフォンである。また、無線通信装置100は、IEEE802.11adにおいて規定されるPCP(PBSS Control Point)/AP(Access Point)として動作する。
撮影部110は、光学系111とイメージセンサ(図示省略)とを有し、無線通信装置100の筐体において、表示部120とは反対側の面に設けられる。撮影部110は、被写体を連続的に、すなわち動画の撮影を行う。
表示部120は、無線通信装置100の各種情報を表示する。例えば、表示部120は、撮影部110で撮影した画像を表示する。また、表示部120は、撮影された外部装置200に関する端末情報などの情報を表示する。操作入力部130は、ユーザの入力操作を受け付ける。本開示の例における表示部120および操作入力部130は、例えばタッチパネル(タッチスクリーン)などで一体的に構成される。なお、図2では、表示部120と、操作入力部130とを分離して図示している。
ただし、表示部120および操作入力部130は、一体的に形成される構成に限られず、別々に形成する構成としてもよい。例えば、表示部120を一般的なディスプレイとし、操作入力部130を無線通信装置100の筐体に配置された十字キーなどで構成してもよい。
無線通信部140は、外部装置200との間で指向性の高い無線通信を確立して、データ転送などを行う。つまり、無線通信部140は、外部装置200との間で無線通信を用いたサービスを実現する。このとき、無線通信部140は、例えばIEEE802.11ad規格のような指向性を有する無線通信を介して、データ転送を行う。具体的には、無線通信部140は、例えば57.24GHz〜65.88GHzの周波数帯域で無線通信を行う。
また、無線通信部140は、指向性を有する通信用の複数の通信アンテナ141を備える。通信アンテナ141は、高周波信号(電波)の送受信を行うデータ通信用のアンテナである。複数の通信アンテナ141は、例えば、フェーズドアレイ型のアンテナで構成され、通信パラメータの設定によりそれぞれの通信アンテナ141の重み付けが変更される。つまり、複数の通信アンテナ141は、通信パラメータの設定に応じてアンテナパターンが変更され、送信指向性を変更するように構成される。
さらに、無線通信部140は、図示しないRFトランシーバおよびベースバンド処理部を有する。RFトランシーバは、通信アンテナ141が受信した高周波信号をベースバンド信号に変換する。また、RFトランシーバは、ベースバンド信号を高周波信号に変換して通信アンテナ141から送信させる。ベースバンド処理部は、RFトランシーバから入力されたベースバンド信号を復調する。また、ベースバンド処理部は、送信対象の信号をベースバンド信号に変換して、RFトランシーバに出力する。
制御部150は、操作入力部130などを介して入力されたデータに基づいて演算を行い、演算結果を出力して、無線通信装置100の各種の制御を行う。なお、制御部150は、システムLSI(Large Scale Integration)で構成される。制御部150は、例えばCPU(Central Processing Unit)およびGPU(Graphics Processing Unit)を有する。
また、制御部150は、無線通信部140による通信試行を行う。具体的には、制御部150は、IEEE802.11ad規格で規定されたセクタスイープ方式のビームフォーミングプロトコルに準拠した通信試行を行う。
なお、制御部150を構成するシステムLSIは、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、またはウルトラLSIなどで形成してもよい。また、システムLSIは、専用回路または汎用プロセッサにより実現してもよい。さらに、システムLSIは、製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、内部の回路セルの接続や、設定が再構成可能なコンフィギュラブル・プロセッサで形成してもよい。また、無線通信装置100は、半導体技術の進歩または派生する別技術に応じて、システムLSIに置き換わる他の集積回路化技術(例えば、バイオ技術など)により集積化されたものを適用してもよい。
記憶部160は、各種データを保存する。記憶部160は、例えば無線通信部140のアンテナパターンを決定する複数の通信パラメータと、各通信パラメータに対応するセクタIDとを、紐付けて保存する。通信パラメータは、例えば通信アンテナ141の重み付けパターンなどである。記憶部160は、例えばFLASHメモリなどの半導体メモリ、強誘電体メモリ、HDD(Hard Disc Drive)などの記憶媒体である。
<外部装置の構成>
つぎに、外部装置200の構成について、図3を参照して説明する。図3は、同実施の形態に係る外部装置のブロック図である。
つぎに、外部装置200の構成について、図3を参照して説明する。図3は、同実施の形態に係る外部装置のブロック図である。
外部装置200は、無線通信装置100との間で無線通信を可能とする情報処理端末である。外部装置200は、60GHz帯を用いたミリ波通信などで、指向性の高い無線通信を行う。
具体的には、外部装置200は、図3に示すように、無線通信部240と、制御部250と、記憶部260などを備える。
なお、本開示の例における外部装置200は、例えばテレビ、タブレット端末などである。外部装置200は、無線通信部240、制御部250および記憶部260以外にも、装置本来の機能を発揮するための構成を備える。外部装置200は、IEEE802.11ad規格において規定されるSTA(Station)として動作する。
無線通信部240は、無線通信装置100との間で指向性の高い無線通信を確立して、データ転送などを行う。つまり、無線通信部240は、無線通信装置100との間で無線通信を用いたサービスを実現する。
無線通信部240は、指向性を有する通信用の複数の通信アンテナ241を、さらに備える。
なお、無線通信部240の基本的な構成は、無線通信装置100の無線通信部140と同様であるため、詳細な説明は省略する。
制御部250は、無線通信装置100の制御部150と同様に、システムLSIで構成される。制御部250は、例えばCPUを有する。そして、制御部250は、入力されたデータに基づいて演算を行い、演算結果を出力して、外部装置200の各種制御を行う。
また、制御部250が、無線通信装置100の通信試行に対する応答として、無線通信部240を介して通信試行を行う。具体的には、制御部250は、IEEE802.11ad規格で規定されたセクタスイープ方式のビームフォーミングプロトコルに準拠した通信試行を行う。このとき、制御部250は、後述するベストセクタIDを応答信号として含む通信試行を、無線通信装置100に対して行う。
記憶部260は、各種データを保存する。例えば、記憶部260は、無線通信部240のアンテナパターンを決定する複数の通信パラメータと、各通信パラメータに対応するセクタIDと、を紐付けて保存する。通信パラメータは、例えば、通信アンテナ241の重み付けパターンなどである。記憶部260は、例えば、FLASHメモリなどの半導体メモリ、強誘電体メモリ、HDDなどの記憶媒体である。
<通信試行>
つぎに、セクタスイープ方式のビームフォーミングについて、図4を参照しながら説明する。図4は、同実施の形態に係るセクタスイープ方式のビームフォーミングにおける無線通信装置と第1外部装置との信号の送受信のイメージ図である。
つぎに、セクタスイープ方式のビームフォーミングについて、図4を参照しながら説明する。図4は、同実施の形態に係るセクタスイープ方式のビームフォーミングにおける無線通信装置と第1外部装置との信号の送受信のイメージ図である。
図4に示すように、まず、無線通信装置100は、セクタで構成される送信指向性を切り替えて、探索信号を順次送信する。具体的には、制御部150は、無線通信部140に、複数のセクタに向けて順番に探索信号を送信させる。
以下では、セクタを、例えばセクタ1からセクタ4の4つに分割し、分割したセクタを切り替えて、探索信号を順番に送信させる場合について説明する。なお、セクタの分割数は、無線通信装置100の設計時において、予め設定される。
つまり、無線通信部140から探索信号を送信可能な領域として、予め第1セクタS1から第4セクタS4に分割する。このとき、記憶部160は、それぞれのセクタに探索信号を送信するための通信パラメータを記憶している。通信パラメータは、対応するセクタIDが紐付けられて、記憶されている。
制御部150は、記憶部160の内容を参照して、セクタIDを順番に選択する。制御部150は、セクタIDを選択するごとに、選択したセクタIDに対応する通信パラメータを設定する。そして、制御部150は、無線通信部140に探索信号を送信させる(図4に示す矢印S10)。例えば、セクタID1が選択されると、セクタID1に対応する通信パラメータが無線通信部140に設定される。そして、無線通信部140から送信指向性に相当する第1セクタS1の方向に向けて探索信号が、対応する通信アンテナ141から送信される。なお、セクタID2からセクタID4がそれぞれ選択された場合、送信指向性を切り替えて第2セクタS2から第4セクタS4のそれぞれの方向に向けて探索信号が、それぞれに対応する通信アンテナ141から送信される。
このとき、無線通信部140から送信される探索信号は、フレーム(ビーコンフレーム、BF)からなる信号(ビーコン信号)で構成される。フレーム内のセクタIDの領域には、セクタIDが含まれる。つまり、無線通信部140から送信される探索信号には、セクタIDが含まれる。なお、セクタIDは、セクタの識別情報の一例である。
そして、無線通信部140が送信指向性を切り替えて第1セクタS1から第4セクタS4に向けて順番に探索信号を送信している間、第1外部装置200Aの制御部250は、無線通信部240で受信した探索信号から得られる信号の受信品質を測定する。具体的には、制御部250は、受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)、SN比(SNR:Signal−to−Noise Ratio)や符号誤り率(BER:Bit Error Rate)などを用いて、探索信号の受信品質を測定する。これにより、通常、第1外部装置200Aの制御部250は、受信品質の最も良好な探索信号のセクタIDを、ベストセクタIDとして選択する。
つぎに、第1外部装置200Aの制御部250は、応答信号として、選択したセクタIDをベストセクタIDとして含む電波を、無線通信部240に送信させる(図4に示す矢印S11)。このとき、応答信号は、例えば無線通信装置100に対して送信するプローブリクエストフレームであればよい。
以下では、第1外部装置200Aからの応答信号に含まれるベストセクタIDを、セクタID3として説明する。
なお、無線通信の品質を測定する機能は、制御部250の一部として実現してもよく、別の構成要素で実現してもよい。つまり、ベストセクタIDは、探索信号の受信品質に関する情報の一例である。
つぎに、無線通信装置100の制御部150は、無線通信部140を通じて、第1外部装置200AからのベストセクタIDを含む応答信号を受信する。これにより、第1外部装置200Aがどのセクタ(送信指向性に相当)に位置するか、推定することができる。つまり、無線通信装置100からの第1外部装置200Aの方向を推定することができる。この場合、第1外部装置200Aからの応答信号の電波には、第1外部装置200Aを特定する端末情報などの情報も含まれている。そこで、制御部150は、第1外部装置200Aの端末情報と、第1外部装置200AのベストセクタIDとを紐付けて、記憶部160に記憶する。
これにより、以降の第1外部装置200Aと通信を行う場合、制御部150は、記憶部160を参照して、第1外部装置200Aに紐付けられたベストセクタIDに対応する通信パラメータを無線通信部140に、最適な送信指向性の方向として設定する。そして、無線通信装置100は、設定した通信パラメータに基づいて、設定した送信指向性に切り替えて第1外部装置200Aとの通信を行う。
つぎに、無線通信装置100は、選択したセクタIDをベストセクタIDとして含む電波(応答信号(図4中のSSWFB))を無線通信部140に送信させる(図4に示す矢印S12)。
以下では、無線通信装置100からの応答信号に含まれるベストセクタIDを、セクタID1として説明する。
このとき、第1外部装置200AのベストセクタIDは既知である。そこで、制御部150は、記憶部160を参照して、第1外部装置200AのベストセクタIDに対応する通信パラメータを無線通信部140に、選択された送信指向性として設定する。前述の例では、セクタID3に対応づけられた通信パラメータを、無線通信部140に設定する。
そして、無線通信装置100は、設定に基づいて、以降の第1外部装置200Aとの通信を行う。具体的には、図4に示すデータ転送(Transmit Data)などの、以下で詳述するサービスを、相互で実行する。
以上のように、無線通信装置100の送信指向性を選択するための通信試行により、第1外部装置200Aなどの外部装置200の方向を短時間で推定することができる。
なお、上記では、図4を用いて、外部装置200が送信指向性を制御できず、1つのセクタで通信試行する例で説明したが、これに限られない。例えば、送信指向性の制御が可能な構成を備える外部装置200の場合、外部装置200から無線通信装置100に対してセクタスイープ方式による通信試行を行ってもよい。つまり、無線通信装置100と外部装置200の双方向で通信試行を実行してもよい。
この場合、無線通信装置100へ応答信号を送信する際に、外部装置200は、以下のように通信試行を行う。
具体的には、第1外部装置200Aの制御部250は、セクタで構成される送信指向性を切り替えながら応答信号の送信を行うセクタスイープ方式の通信試行を、ベストセクタIDを応答として含む状態で行う。
そして、無線通信装置100は、第1外部装置200Aからの通信試行における応答信号の電波を受信する。そこで、無線通信装置100は、第1外部装置200Aに通信試行に対するベストセクタIDを返信する応答を行う。このとき、無線通信装置100の制御部150も、第1外部装置200Aの制御部250と同様に、無線通信部140で受信した応答信号の電波から得られる信号の受信品質(例えば、SNRやBERなど)を測定する。そして、通常、制御部150は、受信品質の最も良好な応答信号のセクタIDを、ベストセクタIDとして選択する。
このとき、無線通信装置100のベストセクタIDは既知である。そこで、制御部250は、記憶部260を参照して、無線通信装置100のベストセクタIDに対応する通信パラメータを無線通信部240に、選択された送信指向性として設定する。
そして、第1外部装置200Aは、設定に基づいて、以降の無線通信装置100との通信を行う。具体的には、図4に示すデータ転送を伴うファイル転送などの、以下で詳述するサービスを、相互で実行する。
以上のように、無線通信装置100および第1外部装置200Aの双方向で、通信試行を実施する。これにより、無線通信装置100および第1外部装置200Aの方向を相互に推定して、最適な状態で所定のサービスを実行できる。
<無線通信装置の動作>
つぎに、無線通信装置100の動作について、図5を参照しながら説明する。
つぎに、無線通信装置100の動作について、図5を参照しながら説明する。
図5は、同実施の形態に係る無線通信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、無線通信装置100の制御部150は、まず、ユーザの撮影操作を、操作入力部130を介して受け付ける。そして、撮影部110を介して、無線通信装置100周辺の撮影を開始する。制御部150は、撮影を開始すると、表示部120をプレビュー画面に切り替え、撮影画像をプレビュー表示する(ステップS001)。なお、撮影画像のプレビュー表示は、以下の各ステップにおいても、継続して行われる。
つぎに、制御部150は、外部装置200を探索する探索タイミングを判定する(ステップS002)。探索タイミングとは、複数の送信指向性からなるビームフォーミングを実行するタイミングである。なお、本開示においては、制御部150は、例えばビーコン信号の周期で探索を実行する。具体的には、制御部150は、ビーコンインターバルのBTI(Beacon Transmission Interval)が到来したか、否かを判定する。そして、BTIが到来した場合、制御部150は、探索タイミングであると判定する。
つまり、探索タイミングが到来した場合(ステップS002のYES)、制御部150は、無線通信部140を介して、複数の送信指向性を切り替えながら、探索信号の送信を開始する(ステップS003)。つまり、制御部150は、前述のビームフォーミングの探索信号の送信を行う。この場合、制御部150は、記憶部160を参照して、セクタIDを順番に選択する。制御部150は、セクタIDを選択するごとに、セクタIDに対応する通信パラメータを無線通信部140に設定する。そして、制御部150は、送信指向性を切り替えながら、探索信号の電波を、所定の通信範囲内の領域に向けて送信する。具体的には、無線通信部140は、探索信号を送信可能な送信指向性の領域がn個のセクタに分割されている場合、n個のセクタを順次切り替えて、n回の探索信号の送信を行う。
なお、所定の通信範囲とは、例えば少なくとも撮影部110の撮影範囲である。また、後述する表示部120の表示範囲である。
つぎに、制御部150は、送信指向性を切り替えながら送信した各探索信号に対して、外部装置200からの応答信号を受信したか、否かを判定する(ステップS004)。このとき、応答信号を受信しない場合(ステップS004のNO)、制御部150は、ステップS008へ進み、以降のステップを実行する。
一方、応答信号を受信した場合(ステップS004のYES)、制御部150は、応答信号から外部装置200の端末情報を取得する。さらに、制御部150は、応答信号からベストセクタIDを取得する(ステップS005)。
つぎに、制御部150は、取得したベストセクタIDに基づいて、外部装置200の方向を推定する。そして、制御部150は、外部装置200がどのセクタ、つまりどの送信指向性の範囲内に存在するかを推定する(ステップS006)。
このとき、制御部150は、外部装置200が複数ある場合、ステップS005およびステップS006の処理を、外部装置200から受信した全ての応答信号に対して、例えば所定時間(ビーコン信号の送信期間)内で実行する。つまり、制御部150は、複数の送信指向性の切り替え動作を1セットとして、1セットの探索信号で複数の外部装置200を探索する。これにより、複数の外部装置200からの応答信号からベストセクタIDを取得し、複数の外部装置200の方向を推定する。
以下に、例えばn個のセクタの送信指向性で形成される、無線通信部140の通信範囲内に、第1外部装置200Aと第2外部装置200Bとが存在する場合を例に説明する。
無線通信装置100は、まず、第1外部装置200Aおよび第2外部装置200Bの両方から、探索信号に対する応答信号を受信する。制御部150は、第1外部装置200Aからの応答信号に基づいて、第1外部装置200Aの端末情報の取得と方向の推定を行う。同様に、制御部150は、第2外部装置200Bからの応答信号に基づいて、第2外部装置200Bの端末情報の取得と方向の推定とを行う。
そして、制御部150は、第1外部装置200Aおよび第2外部装置200BのベストセクタIDを取得すると、無線通信装置100としてのビームフォーミングを完了する。
なお、上述したように、外部装置200が送信指向性の制御が可能な構成を備える場合、応答信号を通信試行の一環として実行する。そのため、図5では省略しているが、制御部150は、外部装置200からの応答信号を受信すると、外部装置200の通信試行中の受信品質を測定する。制御部150は、測定結果に基づいて、受信品質が最も高いベストセクタIDを選択する。そして、制御部150は、選択したベストセクタIDを含む応答信号(図4のSSWFBに相当)を、外部装置200に送信する処理を実行する。
つぎに、図5に示すように、制御部150は、表示部120の撮影画像の外部装置200に、外部装置200に関する情報である端末情報を、例えば図6に示すように重畳させて表示する(ステップS007)。
このとき、無線通信装置100の表示部120は、分割したセクタ(送信指向性に相当)の数に対応して、いくつかの表示領域に分割されている。例えば、無線通信部140の電波送信領域が水平方向に4個のセクタに分割される送信指向性を有する場合、表示部120も水平方向に4個の表示領域(第1領域A1から第4領域A4)に分割される(図6参照)。
そして、制御部150は、外部装置200の端末情報を、選択した送信指向性の方向で、外部装置200が存在すると推定されるセクタに対応する表示部120の表示領域に表示する。この場合、該当する表示領域内での外部装置200の正確な位置までは推定しなくてもよい。しかし、外部装置200を表示している表示領域内に、その端末情報を表示するので、概ね外部装置200の近傍に端末情報が表示されることになる。なお、端末情報は、表示部120に表示された外部装置200をユーザが識別または操作するためのユーザインターフェースである。
そして、制御部150は、応答信号を受信した全ての外部装置200に対して、上記と同様に、表示部120の所定の表示領域に表示する。なお、上記動作は、分割したセクタの全てを、1回で掃引(スイープ)する間で実行される。これにより、複数の外部装置200を探索する探索時間を短縮できる。
以下に、表示部120に表示する具体的な表示例について、図6を参照しながら説明する。
図6は、同実施の形態に係る表示部の表示例を示す図である。
図6に示す表示例では、第1外部装置200Aは、複数の送信指向性の領域において第3セクタS3に位置し、第2外部装置200Bは第2セクタS2に位置している。そのため、表示部120には、第1外部装置200Aの大部分が、第3セクタS3に対応する、無線通信装置100の表示部120の第3領域A3に表示される。同様に、第2外部装置200Bの大部分は、第2セクタS2に対応する、表示部120の第2領域A2に表示される。さらに、表示部120の第3領域A3には、第1外部装置200Aの端末情報200AAとして、第1外部装置200Aの識別名称「My TV」などが表示される。同様に、表示部120の第2領域A2には、第2外部装置200Bの端末情報200BBとして、第2外部装置200Bの識別名称「My Tablet」などが表示される。この場合、外部装置200の端末情報として、MACアドレスなどを表示してもよい。これにより、同タイプの外部装置200が、異なる表示領域に複数存在しても、容易に識別して、操作することができる。また、同じ表示領域に複数の外部装置200が表示されても、端末情報としては、複数の外部装置200のうち、受信品質が最高になる外部装置200の端末情報のみを表示する。
ここで、端末情報200AA、200BBは、通常、対応する表示領域の略中央(中央を含む)に配置される。なお、図6に示す表示部120には、外部装置200と対応する端末情報200AA、200BBの位置が多少ずれて表示されているが、外部装置200上に端末情報が表示されている。
つぎに、図5に示すように、制御部150は、ユーザによる操作入力部130を介したサービス選択操作が行われたか、否かを判定する(ステップS008)。
以下に、ステップS008のサービス選択操作について、詳しく説明する。
まず、制御部150は、通信試行により、外部装置200のベストセクタIDを取得して、外部装置200との通信を確立する。その後、制御部150は、外部装置200から、通信を介してサービス情報を取得する。サービス情報は、外部装置200が実行可能なサービスと、そのサービスを実行する際に使用する通信プロトコルの対応付けを示す情報で、外部装置200に予め保持されている。例えば、外部装置200が、ファイル転送をTCP/IPプロトコルで実行可能である場合、ファイル転送とTCP/IPプロトコルとを対応付けた内容のサービス情報を保持する。なお、サービス情報に含まれる対応付けは、1つでも、複数でもよい。例えば、複数のサービスを用意する外部装置200において、その中から1つのサービスを選択して実行可能とする場合、サービスとそれに対応する通信プロトコルとの組み合わせを複数組含んだサービス情報を保持する。また、1つのサービスに対して複数の通信プロトコルを用意する外部装置200において、その中から1つの通信プロトコルを選択して実行可能とする場合、1つのサービスとそれに対応する通信プロトコルとの組み合わせを、異なる通信プロトコルの個数含んだサービス情報を保持する。
そして、制御部150は、取得したサービス情報に基づいて、サービス選択メニューを作成する。サービス選択メニューは、例えばユーザが所定の操作をした場合に、表示部120のプレビュー画面に表示される。
サービス選択メニューは、外部装置200と無線通信装置100との間で実行可能なサービスを、外部装置200の端末情報の一例として表示する。つまり、サービス選択メニューは、その中からユーザに所望のサービスを選択させるためのユーザインターフェースとして機能する。
なお、サービス選択メニューは、必ずしも、サービス情報に含まれるサービスの全てを表示する必要はない。例えば、無線通信装置100が実行できないサービスが、サービス情報に含まれている場合、実行できないサービスは、サービス選択メニューとして表示しなくてもよい。
また、サービス選択メニューは、通常、表示部120に表示されない。表示する場合、図6に示す、対応する端末情報を、指などでタップする。これにより、制御部150は、表示部120にサービス選択メニューをプルダウンメニューとして表示させる。図7に示す例では、サービス選択メニューには、プルダウンメニューとして、ファイル転送(File transfer)とデータ同期(Sync)とが表示されている。ファイル転送は、無線通信装置100と外部装置200との間でファイルの転送を行うサービスである。データ同期は、無線通信装置100と外部装置200との間で共有するデータの同期を行うサービスである。例えば、ファイル転送には、TCP/IPプロトコル、SDプロトコル、USB(Universal Serial Bus)プロトコルのうち少なくとも1つが、対応付けられている。SDプロトコルおよびUSBプロトコルは、有線バスプロトコルをMAC(Media Access Controller)層に適合させたPAL(Protocol Adaptation Layer)プロトコルである。
なお、サービス選択メニューは、プルダウンメニューではなく、常に端末情報とともに表示部120に表示してもよい。
また、1つのサービスに対して複数の通信プロトコルが対応付けられている場合、制御部150は、サービス選択メニューにおいて複数の通信プロトコルを表示する。なお、サービス選択メニューを介して、ユーザに所望の通信プロトコルを選択させる構成としてもよい。
そして、ユーザが表示されたサービス選択メニューの中から、指210などのタップ動作(図7参照)でサービス(例えば、データ同期)を選択すると、制御部150はサービス選択操作を受け付ける。
以上により、ステップS008のサービス選択操作が実行される。
このとき、ユーザによりサービスが選択された場合(ステップS008のYES)、制御部150は、選択されたサービスを実行する(ステップS009)。この場合、サービスの実行に用いられる通信プロトコルは、そのサービスに対応付けられた通信プロトコルである。
なお、サービスの実行開始から終了までの間、制御部150は、サービスが実行中である旨のメッセージやサービスの実行状況を示すプログレスバーなどをプレビュー画面に表示する構成としてもよい。この表示により、無線通信装置100をあまり動かさないようにユーザに促して、外部装置200との無線通信の途切れを未然に防止できる。
そして、サービスの実行が終了すると、制御部150は、フローを終了する。
一方、サービス選択操作が無い場合(ステップS008のNO)、制御部150は、ステップS002へ戻る。なお、サービス選択操作の有無の判定(ステップS008)は、所定の待機時間の間のみ行ってもよい。つまり、所定の待機時間が経過してもサービス選択操作が無い場合、制御部150は、フローをステップS002へ戻るように制御してもよい。これにより、不要な待ち時間を低減できる。
さらに、ステップS002に戻った後は、制御部150は、ステップS002以降の処理を繰り返して実行する。
以上のように、無線通信装置100の動作が実行される。
以下に、外部装置200の動作について、説明する。
まず、外部装置200において、制御部250は、無線通信装置100からの探索信号を受信すると、無線通信装置100の通信試行中の受信品質を測定する。そして、制御部250は、測定結果に基づいて、受信品質が最高になるベストセクタIDを選択する。
つぎに、制御部250は、選択したベストセクタIDを含む応答信号を、無線通信装置100に送信する。
なお、外部装置200が送信指向性の制御が可能な構成を備える場合、応答信号の送信を通信試行の一環として実行する。つまり、制御部250は、図5に示すステップS003と同様に、ベストセクタIDを含めて、外部装置200から無線通信装置100の方向を探索する探索信号を、応答信号として送信する。
つぎに、制御部250は、図5に示すステップS004と同様に、探索信号に対する、無線通信装置100からの応答信号を受信したか、否かを判定する。応答信号を受信した場合(ステップS004のYES)、図5のステップS006と同様に、応答信号からベストセクタIDを取得する。そして、制御部250は、ベストセクタIDに対応する通信パラメータを無線通信部240に設定する。これにより、それ以降の無線通信装置100との、サービスなどの実行を、設定した通信パラメータで行う。
つぎに、外部装置200は、無線通信装置100からのサービスの実行指令があるか、否かを判定する。サービスの実行指令を受信すると、外部装置200は、対応するサービスを無線通信装置100との間で実行する。
以上のように、外部装置200の動作は実行される。
以下に、無線通信装置100および外部装置200間の動作について、図8を用いて説明する。
図8は、同実施の形態に係る無線通信装置および外部装置間の動作のシーケンス図である。
なお、図8に示す無線通信装置100の各ステップの一部は、図5で説明したフローチャートの各ステップに対応している。
また、以下では、無線通信部140の通信範囲(全送信指向性の範囲)内に、第1外部装置200Aおよび第2外部装置200Bが存在する場合を例に説明する。
図8に示すように、まず、ユーザは、無線通信装置100の操作入力部130を介して、撮影操作を入力する。無線通信装置100は、撮影操作を受けて、撮影部110を介して撮影を開始する。そして、無線通信装置100は、表示部120をプレビュー画面に切り替え、撮影画像をプレビュー表示する(ステップS001)。
つぎに、無線通信装置100は、ビーコン信号の周期で探索タイミングを監視して判定する(ステップS002)。探索タイミングの到来を判定すると、探索信号の送信を行う(ステップS003)。具体的には、制御部150は、送信指向性を規定するセクタID1からセクタID4のそれぞれに対応する通信パラメータを無線通信部140に順次設定する。そして、制御部150は、送信指向性を切り替えながら探索信号を送信する。これにより、セクタID1からセクタID4のそれぞれに対応する探索信号が、分割した通信範囲内に順次送信される。
つぎに、第1外部装置200Aおよび第2外部装置200Bは、受信した探索信号の電波から得られる信号の受信品質を測定し、ベストセクタIDを決定する。そして、決定したベストセクタIDを含む応答信号を、無線通信装置100に送信する。図8に示す例では、第1外部装置200AのベストセクタIDは、セクタID3であり、第2外部装置200BのベストセクタIDは、セクタID2である。
つぎに、無線通信装置100は、第1外部装置200Aおよび第2外部装置200Bから、それぞれの応答信号を受信する(ステップS004)。無線通信装置100は、それぞれの応答信号から、外部装置200の端末情報を取得する(ステップS005)とともに、ベストセクタIDを取得する。
つぎに、無線通信装置100は、ベストセクタIDから第1外部装置200Aおよび第2外部装置200Bの方向を求める。そして、第1外部装置200Aおよび第2外部装置200Bの方向に適した送信指向性(送信時のセクタID)を選択する(ステップS006)。このとき、無線通信装置100は、選択したセクタIDを、端末情報とともに記憶部160に保存する。
つぎに、無線通信装置100は、第1外部装置200Aおよび第2外部装置200Bに対応する端末情報を撮影画像の近傍、または重畳させて、表示部120に表示する(ステップS007)。このとき、それぞれの端末情報は、対応する外部装置200が存在するセクタに対応する表示部120の表示領域に表示される。これにより、無線通信装置100は、ユーザによるサービス選択操作の入力受付状態となる。
そして、ユーザからのサービス選択操作が無い場合、無線通信装置100は、ステップS002に戻って、探索タイミングの判定からやり直す。つまり、ユーザからのサービス選択操作が入力されるまで、上記の処理を繰り返す。
このとき、上記状態において、無線通信装置100の移動、無線通信装置100の姿勢の変更や、外部装置200の移動があると、外部装置200が存在する送信指向性の方向であるセクタが変わる。例えば、無線通信装置100が図6の状態から、右へ移動して図9に示す状態になると、第1外部装置200Aおよび第2外部装置200Bは表示部120内において、左へ移動する。具体的には、第1外部装置200Aの表示位置が第3領域A3から第4領域A4の表示領域へ変更される。同様に、第2外部装置200Bの表示位置が第2領域A2から第3領域A3の表示領域へ変更される。
ここで、通常、制御部150は、ビーコン信号の周期(例えば、100ms程度)に同期した探索タイミングごとにビームフォーミングを実行する。そして、探索タイミングごとに、常に、返信される応答信号に基づいて、第1外部装置200Aおよび第2外部装置200Bの方向を推定している。そのため、無線通信装置100の移動後のビームフォーミングにおいて、外部装置200から返信される応答信号に含まれるベストセクタIDが変更される。具体的には、第1外部装置200Aが応答信号で返信するベストセクタIDは、セクタID4となる。同様に、第2外部装置200Bが応答信号で返信するベストセクタIDは、セクタID3となる。
制御部150は、これらの応答信号に基づいて、表示部120における端末情報の表示する表示領域を更新する。具体的には、制御部150は、第4セクタS4に対応する第4領域A4に、第1外部装置200Aの端末情報を表示する。同様に、第3セクタS3に対応する第3領域A3に、第2外部装置200Bの端末情報を表示する。
なお、本開示の例では、探索タイミングはビーコン信号である。そのため、制御部150は、ビーコン信号に同期して、周期的に外部装置200の方向の推定を繰り返す。そして、推定される外部装置200の方向に応じて、表示部120の外部装置200の端末情報およびサービス選択メニューの表示位置を更新する。これにより、無線通信装置100または外部装置200が移動して、表示部120内に表示される外部装置200の位置が変わっても、制御部150は、端末情報およびサービス選択メニューの表示位置を更新する。その結果、外部装置200の移動に追随して、端末情報およびサービス選択メニューを表示することができる。
つまり、無線通信装置100が外部装置200の位置を周期的に推定し、端末情報およびサービス選択メニューの表示位置を更新している間に、ユーザはサービス選択操作を行うことができる。
そして、無線通信装置100は、ユーザのサービス選択操作を受けて、選択されたサービスを、対応する外部装置200との間で実行する(ステップS009)。例えば、ユーザの選択したサービスが、第2外部装置200Bからのデータ転送である場合、無線通信装置100は、第2外部装置200Bにデータを転送させる。このとき、無線通信装置100の無線通信部140には、選択された送信指向性を規定するセクタID3に対応する通信パラメータが設定されている。一方、第2外部装置200Bの無線通信部240には、直近の通信試行によって得られた無線通信装置100からのベストセクタIDに対応する通信パラメータが設定されている。これにより、無線通信装置100と第2外部装置200Bは、選択された送信指向性の方向であるベストセクタIDに基づいて、所定のサービスを実行できる。
以上で説明したように、本実施の形態は、外部装置と無線通信を行う無線通信装置100で、複数の送信指向性を有し、送信指向性を切り替え可能な無線通信部と、送信指向性に対応する複数の表示領域を有し、外部装置に関する情報を表示する表示部120と、無線通信部140と表示部120を制御する制御部150を備える。制御部150は、無線通信部に送信指向性を切り替えて探索信号を送信させ、外部装置から受信した応答信号に基づいて、送信指向性を選択し、選択した送信指向性に対応する表示領域に外部装置に関する情報を表示するように構成される。
この構成によれば、無線通信装置100は、複数の送信指向性を順次切り替えて、通信範囲内に探索信号を送信する。送信した探索信号に対する外部装置200からの応答信号に基づいて、送信指向性の方向を選択して、外部装置200の方向を推定する。そして、選択した送信指向性の方向に対応する表示部120の所定の表示領域に、外部装置200およびその端末情報などの情報を、例えば重畳して表示する。これにより、無線通信を行う外部装置200およびその端末情報を、ユーザは直感的に認識できる。このとき、無線通信装置100または外部装置200の移動により、表示部120内での外部装置200を表示する表示領域が移動した場合でも、周期的に、送信指向性を切り替えて送信した探索信号に対する外部装置200からの応答信号に基づいて、再度、送信指向性の方向を選択する。これにより、端末情報を外部装置200の動きに追随して、所定の表示領域に移動させて表示できる。その結果、無線通信装置100や外部装置200が移動しても、表示部120に表示された端末情報を介して、通信によりサービスなどをより適切に実行できる。
より詳細に説明すると、無線通信装置100は、複数の送信指向性を切り替えながら、探索信号を、通信範囲内の外部装置200に送信する。外部装置200は、探索信号の受信品質に関する情報を含む応答信号を、無線通信装置100に返信する。これにより、無線通信装置100は、探索信号をどの方向に送信すれば外部装置200の受信品質が高くなるかを検出できる。つまり、無線通信装置100は、外部装置200の方向を、受信品質に基づいて推定できる。
このとき、無線通信装置100は、送信指向性を切り替えながら送信する探索信号の送信を、複数の外部装置200のそれぞれに対して個別に実行しない。つまり、無線通信装置100は、通信範囲内の1または複数の外部装置200の全体に対して、送信指向性を切り替えながらの探索信号の送信を1セットで実行する。具体的には、ある特定の送信指向性で1回送信された探索信号を複数の外部装置200のそれぞれが受信する。また、上記とは異なる別の送信指向性で1回送信された探索信号を、複数の外部装置200のそれぞれが受信する。
そのため、従来の送信指向性を切り替えて、探索信号を外部装置のそれぞれに対して個別に送信する場合と比較して、複数の外部装置からの応答信号を受け取るまでの時間を短縮できる。これにより、複数の外部装置の方向を短時間で推定できる。そして、表示部120内での外部装置200の表示領域も、短時間で推定できる。その結果、端末情報を外部装置200の移動に追随させて、表示部120内の表示領域に表示できる。
また、本実施の形態の無線通信装置100は、複数の送信指向性を切り替えて探索信号を送信する方向と、複数の表示領域の並ぶ方向が一致するように構成される。
これにより、ユーザは、無線通信を行う外部装置200の方向を、直感的に認識できる。その結果、ユーザの外部装置200の選択ミスや、操作ミスなどを未然に防止できる。
また、本実施の形態の無線通信装置100は、応答信号が探索信号に対する受信品質に関する情報を含み、制御部は、受信品質が最高になる探索信号に対応する送信指向性を選択する。
この構成によれば、無線通信装置100の無線通信部140は、外部装置200からの受信品質が最高になる応答信号を受信する。そして、受信品質が最高になる応答信号に対応する探索信号の送信指向性を、外部装置200の方向として選択する。これにより、高い受信品質で外部装置200と通信できる。
また、本実施の形態の制御部150は、複数の送信指向性の切り替え動作のセットを周期的に行い、表示部120の表示を更新する。
この構成によれば、制御部150は、複数の送信指向性の切り替え動作を1セットとし、1セットの動作をビーコン信号に同期させて周期的に実行する。これにより、無線通信装置100や外部装置200が相対的に移動しても、外部装置200の方向を周期的に検出できる。その結果、表示部120内の外部装置200の表示位置の移動に対応して、端末情報を追随させて表示できる。
より具体的には、制御部150は、複数の送信指向性の切り替え動作の1セットをビーコン信号に周期して探索信号を送信して、通信試行を実行する。これにより、無線通信装置100や外部装置200が相対的に移動した場合でも、表示部120内における外部装置200の表示領域を推定できる。その結果、推定した表示領域に、表示部120における端末情報の表示位置などを更新して表示することができる。
この場合、ビーコン信号は、上述したように、100ms程度の短い周期で送信される。そのため、表示部120の外部装置200の表示領域の更新も、短い周期で実行される。これにより、表示部120内の端末情報を外部装置200の移動に追随させて表示できる。
さらに、ビーコン信号は、無線通信装置100と外部装置200との間で無線通信を確立するための信号である。そのため、通信試行を行う場合、無線通信装置100と外部装置200との間で、ビーコン信号に基づいて、容易に同期を取ることができる。
また、本実施の形態の無線通信装置100は、画像を取得する撮影部を、さらに備え、撮影部の撮影領域は、複数の送信指向性の有する通信範囲に含まれる。
この構成によれば、無線通信装置100から送信する複数の送信指向性の通信範囲が、カメラなどの撮影部で撮影する撮影領域をカバーする。これにより、撮影される外部装置200に対して、複数の送信指向性の方向に送信される探索信号を確実に送信できる。その結果、撮影された外部装置200に対して、外部装置200からの応答信号に基づいて、外部装置200の端末情報を、表示部120の適切な表示領域に表示できる。
なお、上記実施の形態では、無線通信装置100をPCP/APとして説明してきたが、これに限られない。例えば、無線通信装置100が、STAの役割を担ってもよい。その場合。無線通信装置100から探索信号としてプローブリクエストを所定の周期で送信する。そして、外部装置200からのプローブレスポンスを応答信号として受信する。これにより、外部装置200の方向を推定できる。
(実施の形態2)
以下に、実施の形態2に係る無線通信装置について、図10を用いて説明する。
以下に、実施の形態2に係る無線通信装置について、図10を用いて説明する。
本実施の形態の無線通信装置2100は、表示部120内で外部装置200の移動があった場合、通信試行により無線通信装置2100から外部装置200の方向を推定し、表示部120の端末情報の表示を更新する点で、実施の形態1の無線通信装置100と異なる。
そこで、以下では、無線通信装置2100の構成のうち、無線通信装置100と異なる部分を中心に説明する。そして、無線通信装置100と同様の構成については、同様の符号を付して、説明を省略する。
なお、本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、無線通信装置100として、カメラなどの撮影部を有する携帯電話などの情報処理端末を例に説明する。
図10は、同実施の形態に係る無線通信装置のブロック図である。
なお、無線通信装置2100は、外部装置200との間で無線通信が可能な情報処理端末を構成する。
具体的には、無線通信装置2100は、図10に示すように、撮影部110と、表示部120と、操作入力部130と、無線通信部140と、制御部150と、記憶部160と、加速度センサ170およびジャイロセンサ180などのセンサを備える。加速度センサ170およびジャイロセンサ180は、無線通信装置2100の動きを検出するセンサの一例である。
加速度センサ170は、無線通信装置2100の加速度を検出する。加速度センサ170の検出結果により、無線通信装置2100の移動を検出できる。
ジャイロセンサ180は、無線通信装置2100の姿勢の変化を検出する。なお、ジャイロセンサ180以外に、方位センサを採用して、無線通信装置2100の姿勢の変化を検出してもよい。
無線通信装置2100は、例えば60GHz帯を用いたミリ波通信などで、指向性の高い無線通信を行う。そして、無線通信装置2100は、セクタスイープ方式のビームフォーミングで外部装置200との間で通信試行を行う。
また、無線通信装置2100は、無線通信装置100と同様に、図5に示すフローチャートに従って動作するが、探索タイミングが無線通信装置100の探索タイミングとは異なる。
つまり、制御部150は、図5のステップS002に示すように、無線通信装置2100が移動した場合、または無線通信装置2100の姿勢が変化した場合に、探索タイミングであると判定する。
具体的には、制御部150は、加速度センサ170の検出結果に基づいて、無線通信装置2100の移動を監視する。加速度センサ170が、無線通信装置2100の移動を検出した場合、制御部150は、探索タイミングであると判定する。
また、制御部150は、ジャイロセンサ180の検出結果に基づいて無線通信装置2100の姿勢の変化を監視する。ジャイロセンサ180が、無線通信装置2100の姿勢の変化を検出した場合、制御部150は、探索タイミングであると判定する。
さらに、制御部150は、撮影画像の被写体の動きを監視し、被写体に動きがあった場合、例えば無線通信装置2100の姿勢が変化したと判断して、探索タイミングであると判定してもよい。この場合、制御部150は、撮影画像の画像処理を行い、被写体の動きを監視する。画像処理としては、周知の画像処理を採用することができる。本開示の例では、制御部150は、撮影画像中の任意の被写体に動きがあった場合、探索タイミングであると判定する。なお、被写体の動きとしては、上記以外に、例えば被写体がドローンなどの移動する物体や、人が外部装置200を保持して移動する場合などがある。
なお、制御部150は、撮影画像中から特徴点を抽出し、特徴点に動きがあった場合、探索タイミングであると判定してもよい。
また、制御部150は、外部装置200の形状または外部装置200に付されたマーカを画像認識して、撮影画像の中から外部装置200を識別するようにしてもよい。その場合、制御部150は、撮影画像中の外部装置200に動きがあった場合、探索タイミングであると判定する。
そして、上記方法により、探索タイミングが到来した場合、制御部150は、図5のステップS003に示すように、分割した複数の送信指向性の方向に対して探索信号の送信を開始する。ただし、制御部150は、探索タイミングが到来した場合、ビーコン信号の周期とは無関係に探索信号を送信してもよい。さらに、制御部150は、探索タイミングが到来した直後のビーコン信号の周期において、探索信号を送信してもよい。
なお、図5に示すステップS003以降の処理は、無線通信装置100の場合と同様であるので、説明は省略する。
以上で説明したように、本実施の形態の無線通信装置2100は、無線通信装置2100の動きを検出する加速度センサ170およびジャイロセンサ180をさらに備える。これにより、無線通信装置2100の移動、姿勢の変化などの動きを検出する。
制御部150は、加速度センサ170またはジャイロセンサ180が無線通信装置2100の動きを検出した場合、探索タイミングとして、通信試行を実行する。そして、所定の送信指向性の探索信号に対する、外部装置200からの応答信号に基づいて、表示部120における外部装置200の表示領域を推定する。そして、推定した表示領域に外部装置200の端末情報を表示するように、表示を更新する。これにより、無線通信装置2100が動いても、外部装置200の存在する表示領域に、端末情報を適切に表示できる。
さらに、制御部150は、上述したように、撮影部110の撮影画像に基づいて被写体の動きを検出した場合、通信試行を実行する。そして、表示部120における外部装置200の表示領域を推定し、表示部120における端末情報の表示を更新する。
この構成によれば、無線通信装置2100に動きがあった場合、探索タイミングとして、複数の送信指向性を切り替えて、探索信号を送信する。送信した探索信号に対する外部装置200からの応答信号に基づいて、特定の送信指向性を選択する。そして、選択した送信指向性に対応する表示部120の表示領域に、外部装置200の端末情報の表示を更新する。
つまり、無線通信装置2100の移動や姿勢の変化などの動きがあった場合、表示部120内での外部装置200の表示領域が変化する可能性がある。そこで、本実施の形態では、無線通信装置2100の動きがあった場合、通信試行により外部装置200の方向を推定する。それに基づいて、表示部120内での外部装置200の表示領域を推定する。そして、表示部120内での端末情報の表示を、推定した表示領域に更新する。その結果、無線通信装置2100が動いた場合でも、端末情報を外部装置200の移動に追随させて表示することができる。
同様に、上述したように、被写体の動きがあった場合、表示部120における外部装置200の端末情報の表示を更新する。
つまり、撮影画像中の被写体に動きがあった場合、表示部120内での外部装置200の表示領域が変化する可能性がある。そこで、本実施の形態では、被写体の動きがあった場合、通信試行により外部装置200の方向を推定する。それに基づいて、表示部120内での外部装置200の表示領域を推定する。そして、表示部120内での端末情報の表示を、推定した表示領域に更新する。その結果、端末情報を、外部装置200の移動に追随させて表示できる。
なお、上記実施の形態では、加速度センサ170およびジャイロセンサ180を備える構成を例に説明したが、何れか一方のセンサのみで構成してもよい。さらに、無線通信装置2100の動きを検出できるセンサなどであれば、加速度センサ170およびジャイロセンサ180以外の任意のセンサを採用してもよい。
また、上記実施の形態では、加速度センサ170およびジャイロセンサ180で無線通信装置2100自体の動きを検出する。さらに、画像認識により撮影画像の被写体の動きを検出する。そして、無線通信装置2100自体および被写体の何れかの動きが検出されたときに探索タイミングが到来したと判定する構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、無線通信装置2100は、無線通信装置2100自体の動きか、撮影画像の被写体の動きを検出するように構成して、対応する動きが検出されたときに探索タイミングが到来したと判定してもよい。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。
しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。
また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下に、他の実施の形態について、例示して説明する。
例えば、本実施の形態において、無線通信装置100は、タブレット端末、PC、テレビ、電子書籍端末、音楽プレーヤまたはゲーム機などでもよい。同様に、外部装置200は、テレビおよびタブレット端末に限られず、PC、デジタルカメラ、スマートフォン、音楽プレーヤまたはゲーム機などでもよい。
また、本実施の形態において、例えば制御部150、制御部250などの各構成要素は、専用のハードウェアで構成してもよい。各構成要素に適したソフトウェアを実行することによって実現する構成としてよい。さらに、各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記憶媒体に記憶されたソフトウェアプログラムを読み出して実行する構成としてもよい。
また、本開示の包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータに読み取り可能なCD−ROMなどの記憶媒体で実現する構成としてもよい。
また、本開示の包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記憶媒体の任意の組み合わせで実現する構成としてもよい。
また、上記各実施の形態では、無線通信装置100、2100および外部装置200の電波送信領域を4つのセクタに分割した例で説明したが、分割数はこれに限られない。例えば、規格で決められるビームフォーミングの数まで分割可能である。しかし、表示部120に表示し、ユーザが認識できる程度、または端末情報を操作可能な程度に分割することが、より好ましい。
また、上記各実施の形態では、表示部120の表示領域を、複数の送信指向性の分割方向に合わせて、表示部120の長手(水平)方向に分割する構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、複数の送信指向性の分割方向が、表示部120の短手(垂直)方向であれば、表示部120の表示領域を表示部120の短手(垂直)方向に分割してもよい。さらに、水平、垂直方向の2次元に分割して、複数の送信指向性の方向を規定する場合、表示部120の表示領域も2次元でマトリックス状に分割してもよい。この場合、端末情報が容易に識別できる程度に分割するのが好ましい。これにより、1回の撮影で、より多くの外部装置200とのサービスを実行できる。
また、上記各実施の形態では、表示部120の1つの表示領域に1つの外部装置200が表示される構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、1つの表示領域に複数の外部装置200が表示される場合、応答信号を送信する全ての外部装置200を、同じ表示領域に表示してもよい。これにより、外部装置200の選択肢を増やして、データの通信が可能となる。
また、上記各実施の形態では、送信指向性の分割数と、表示部120の表示領域の分割数が同じ場合を例に説明したが、これに限られない。例えば、送信指向性の分割数が、表示部120の表示領域の分割数より多くてもよい。表示部120に表示される外部装置200に、その端末情報が表示できれば、送信指向性の分割数は、任意でよい。
また、上記各実施の形態では、カメラなどの撮影部110を有する無線通信装置100を例に説明したが、これに限られない。例えば、撮影部110以外の構成を備えるメガネなどでもよい。この場合、メガネを装着した人が見る方向において、複数の送信指向性の方向に順次探索信号を送信する。探索信号に対して、受信品質が最高の外部装置200からの応答信号に基づいて、複数の表示領域に分割したレンズ上に端末情報を表示する。そして、ユーザは、表示された端末情報を操作して、必要なサービスを実行する。さらに、見る方向が変化した場合、最適な送信指向性の方向を選択し直して、外部装置200の表示領域に、端末情報を移動させて表示する。これにより、外部装置200との位置関係が変化しても、通信品質の低下させずにサービスを実行できる。
また、上記各実施の形態において、探索タイミングは、無線通信装置100のタイミングと無線通信装置2100のタイミングとを組み合わせて実行してもよい。つまり、ビーコン信号の周期で探索信号を送信しながら、表示部120内で外部装置200の移動があった場合、探索信号をさらに送信する構成としてもよい。
また、上記各実施の形態では、端末情報として、外部装置200の識別情報およびサービス選択メニューを例に説明したが、これに限られない。例えば、外部装置200に関する情報であれば、端末情報は任意の情報でよい。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示の技術は、情報端末などの無線通信装置に有用である。
100,2100 無線通信装置
110 撮影部
111 光学系
120 表示部
130 操作入力部
140,240 無線通信部
141,241 通信アンテナ
150,250 制御部
160,260 記憶部
170 加速度センサ
180 ジャイロセンサ
200 外部装置
200A 第1外部装置
200AA,200BB 端末情報
200B 第2外部装置
210 指
110 撮影部
111 光学系
120 表示部
130 操作入力部
140,240 無線通信部
141,241 通信アンテナ
150,250 制御部
160,260 記憶部
170 加速度センサ
180 ジャイロセンサ
200 外部装置
200A 第1外部装置
200AA,200BB 端末情報
200B 第2外部装置
210 指
Claims (7)
- 外部装置と無線通信を行う無線通信装置であって、
複数の送信指向性を有し、前記送信指向性を切り替え可能な無線通信部と、
前記送信指向性に対応する複数の表示領域を有し、前記外部装置に関する情報を表示する表示部と、
前記無線通信部と前記表示部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記無線通信部に前記送信指向性を切り替えて探索信号を送信させ、前記外部装置から受信した応答信号に基づいて、前記送信指向性を選択し、
前記選択した送信指向性に対応する前記表示領域に前記外部装置に関する情報を表示する、
無線通信装置。 - 前記送信指向性を切り替える方向と、複数の表示領域が並んでいる方向とは一致する、
請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記応答信号は、前記探索信号に対する受信品質に関する情報を含み、
前記制御部は、前記受信品質が最高になる前記探索信号に対応する前記送信指向性を選択する、
請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記制御部は、前記複数の送信指向性の切り替え動作のセットを周期的に行い、前記表示部の表示を更新する、
請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記無線通信装置の動きを検出するセンサを、さらに備え、
前記制御部は、前記センサが動きを検出した場合、前記送信指向性を切り替え、前記表示部の表示を更新する、
請求項1に記載の無線通信装置。 - 画像を取得する撮影部を、さらに備え、
前記撮影部の撮影領域は、前記複数の送信指向性の有する通信範囲に含まれる、
請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記制御部は、前記画像を基に前記無線通信装置の動きを検出した場合、前記送信指向性を切り替え、前記表示部の表示を更新する、
請求項6に記載の無線通信装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
US15/048,100 US20160278044A1 (en) | 2015-03-18 | 2016-02-19 | Wireless communicating apparatus |
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---|---|---|---|
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JP2015054504 | 2015-03-18 |
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---|---|
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021192253A (ja) * | 2019-07-12 | 2021-12-16 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、方法、プログラム及びシステム |
JP7563957B2 (ja) | 2020-11-27 | 2024-10-08 | 矢崎総業株式会社 | 無線通信装置、および、無線通信システム |
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-
2015
- 2015-12-03 JP JP2015236230A patent/JP2016178625A/ja active Pending
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