JP2016178123A - 処理装置および処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】被処理物にイオンが入射するのを抑制することができるとともに、プラズマ処理の効率の向上を図ることができる処理装置および処理方法を提供する。【解決手段】処理装置は、処理容器と、前記処理容器の内部に設けられ、被処理物を載置する載置部と、前記処理容器の内部を減圧する減圧部と、前記処理容器の内部にプラズマを発生させるプラズマ発生部と、プラズマを発生させる空間にプロセスガスを供給するガス供給部と、プラズマと、プロセスガスと、により生成されたプラズマ生成物に含まれるイオンを中性化して中性粒子を生成する中性粒子生成部7と、を備える。中性粒子生成部は、プラズマを発生させる空間23と、載置部が設けられる空間と、の間に設けられ、イオンを中性化する孔部70aを有する中性化部70と、プラズマを発生させる空間において、孔部にイオンを導く磁場を発生させる磁場発生部71と、を有する。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、処理装置および処理方法に関する。
プラズマを利用したプラズマ処理は、半導体装置やフラットパネルディスプレイなどの電子部品の製造に用いられている。
プラズマ処理においては、発生させたプラズマによりプロセスガスを励起、活性化させて中性活性種(ラジカル)やイオンなどのプラズマ生成物を生成する。そして、この生成した中性活性種やイオンなどを用いて被処理物のプラズマ処理(例えば、エッチング処理やアッシング処理など)を行う。
ここで、イオンが被処理物に入射すると、被処理物に損傷が発生する場合がある。
そのため、誘電体から形成され、多数の孔部を有する板状体を被処理物とプラズマとの間に設けたプラズマ処理装置が提案されている。
この様なプラズマ処理装置においては、発生したイオンは、孔部を通過する際に孔部の内壁に衝突して中性化され中性粒子となる。
そのため、イオンが被処理物に入射するのを抑制することができるので、被処理物に損傷が発生するのを抑制することができる。
ところが、孔部を通過した中性活性種は、生成されたプラズマ生成物の一部に過ぎないため、生成されたプラズマ生成物を用いる場合と比べてプラズマ処理の効率(例えば、エッチングレート)が低くなる。
そこで、被処理物にイオンが入射するのを抑制することができるとともに、プラズマ処理の効率の向上を図ることができる技術の開発が望まれていた。
プラズマ処理においては、発生させたプラズマによりプロセスガスを励起、活性化させて中性活性種(ラジカル)やイオンなどのプラズマ生成物を生成する。そして、この生成した中性活性種やイオンなどを用いて被処理物のプラズマ処理(例えば、エッチング処理やアッシング処理など)を行う。
ここで、イオンが被処理物に入射すると、被処理物に損傷が発生する場合がある。
そのため、誘電体から形成され、多数の孔部を有する板状体を被処理物とプラズマとの間に設けたプラズマ処理装置が提案されている。
この様なプラズマ処理装置においては、発生したイオンは、孔部を通過する際に孔部の内壁に衝突して中性化され中性粒子となる。
そのため、イオンが被処理物に入射するのを抑制することができるので、被処理物に損傷が発生するのを抑制することができる。
ところが、孔部を通過した中性活性種は、生成されたプラズマ生成物の一部に過ぎないため、生成されたプラズマ生成物を用いる場合と比べてプラズマ処理の効率(例えば、エッチングレート)が低くなる。
そこで、被処理物にイオンが入射するのを抑制することができるとともに、プラズマ処理の効率の向上を図ることができる技術の開発が望まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、被処理物にイオンが入射するのを抑制することができるとともに、プラズマ処理の効率の向上を図ることができる処理装置および処理方法を提供することである。
実施形態に係る処理装置は、処理容器と、前記処理容器の内部に設けられ、被処理物を載置する載置部と、前記処理容器の内部を減圧する減圧部と、前記処理容器の内部にプラズマを発生させるプラズマ発生部と、前記プラズマを発生させる空間にプロセスガスを供給するガス供給部と、前記プラズマと、前記プロセスガスと、により生成されたプラズマ生成物に含まれるイオンを中性化して中性粒子を生成する中性粒子生成部と、を備えている。
前記中性粒子生成部は、前記プラズマを発生させる空間と、前記載置部が設けられる空間と、の間に設けられ、前記イオンを中性化する孔部を有する中性化部と、前記プラズマを発生させる空間において、前記孔部に前記イオンを導く磁場を発生させる磁場発生部と、を有する。
前記中性粒子生成部は、前記プラズマを発生させる空間と、前記載置部が設けられる空間と、の間に設けられ、前記イオンを中性化する孔部を有する中性化部と、前記プラズマを発生させる空間において、前記孔部に前記イオンを導く磁場を発生させる磁場発生部と、を有する。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施の形態に係る処理装置1を例示するための模式断面図である。
図1に示すように、処理装置1には、処理容器2、載置部3、電源部4、減圧部5、ガス供給部6、中性粒子生成部7、および制御部8が設けられている。
図1は、本実施の形態に係る処理装置1を例示するための模式断面図である。
図1に示すように、処理装置1には、処理容器2、載置部3、電源部4、減圧部5、ガス供給部6、中性粒子生成部7、および制御部8が設けられている。
処理容器2は、本体部20および窓部21を有する。
本体部20は、略円筒形状を呈している。
本体部20は、例えば、アルミニウム合金などの金属から形成することができる。
また、本体部20は、接地されている。
本体部20は、略円筒形状を呈している。
本体部20は、例えば、アルミニウム合金などの金属から形成することができる。
また、本体部20は、接地されている。
窓部21は、板状を呈し、本体部20の天板に設けられている。
窓部21は、電磁場を透過させることができ、プラズマ処理を行った際にエッチングされにくい材料から形成されている。
窓部21は、例えば、石英などの誘電体材料から形成することができる。
処理容器2は、大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能な気密構造となっている。
処理容器2の内部であって、中性化部70と載置部3の載置面との間の空間は、中性粒子により被処理物100を処理するための処理空間22(載置部3が設けられる空間)となっている。
処理容器2の内部であって、中性化部70と窓部21との間の空間は、プラズマPを発生させる空間(以降、プラズマ発生空間23と称する)となっている。
窓部21は、電磁場を透過させることができ、プラズマ処理を行った際にエッチングされにくい材料から形成されている。
窓部21は、例えば、石英などの誘電体材料から形成することができる。
処理容器2は、大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能な気密構造となっている。
処理容器2の内部であって、中性化部70と載置部3の載置面との間の空間は、中性粒子により被処理物100を処理するための処理空間22(載置部3が設けられる空間)となっている。
処理容器2の内部であって、中性化部70と窓部21との間の空間は、プラズマPを発生させる空間(以降、プラズマ発生空間23と称する)となっている。
本体部20には、被処理物100を搬入搬出するための搬入搬出口20aが設けられている。
搬入搬出口20aは、ゲートバルブ20bにより気密に閉鎖できるようになっている。 ゲートバルブ20bは、扉20b1およびシール部材20b2を有する。
シール部材20b2は、例えば、O(オー)リングなどとすることができる。
扉20b1は、図示しないゲート開閉機構により開閉される。
扉20b1が閉まった時には、シール部材20b2が搬入搬出口20aの近傍にある壁面に押しつけられ、搬入搬出口20aが気密に閉鎖されるようになっている。
搬入搬出口20aは、ゲートバルブ20bにより気密に閉鎖できるようになっている。 ゲートバルブ20bは、扉20b1およびシール部材20b2を有する。
シール部材20b2は、例えば、O(オー)リングなどとすることができる。
扉20b1は、図示しないゲート開閉機構により開閉される。
扉20b1が閉まった時には、シール部材20b2が搬入搬出口20aの近傍にある壁面に押しつけられ、搬入搬出口20aが気密に閉鎖されるようになっている。
載置部3は、被処理物100を載置する。
載置部3は、処理容器2の内部であって、処理容器2(本体部20)の底面の上に設けられている。
載置部3は、中性化部70の下方に設けられている。
載置部3の上面は被処理物100を載置するための載置面となっている。
載置部3は、石英などの誘電体材料から形成することができる。
また、載置部3には図示しない静電チャックなどの被処理物100を保持する機構が設けられている。
載置部3は、処理容器2の内部であって、処理容器2(本体部20)の底面の上に設けられている。
載置部3は、中性化部70の下方に設けられている。
載置部3の上面は被処理物100を載置するための載置面となっている。
載置部3は、石英などの誘電体材料から形成することができる。
また、載置部3には図示しない静電チャックなどの被処理物100を保持する機構が設けられている。
電源部4は、電極40、電源41、および整合器42を有する。
電源部4は、プラズマPを発生させるための高周波電源である。すなわち、電源部4は、プラズマ発生空間23において高周波放電を生じさせてプラズマPを発生させるために設けられている。
本実施の形態においては、電源部4が、処理容器2の内部にプラズマPを発生させるプラズマ発生部となる。
電極40、電源41、および整合器42は、配線により電気的に接続されている。
電源部4は、プラズマPを発生させるための高周波電源である。すなわち、電源部4は、プラズマ発生空間23において高周波放電を生じさせてプラズマPを発生させるために設けられている。
本実施の形態においては、電源部4が、処理容器2の内部にプラズマPを発生させるプラズマ発生部となる。
電極40、電源41、および整合器42は、配線により電気的に接続されている。
電極40は、処理容器2の外部であって、窓部21の上に設けられている。
電極40は、電磁場を発生させる複数の導体部と複数の容量部(コンデンサ)とを有したものとすることができる。
電極40は、電磁場を発生させる複数の導体部と複数の容量部(コンデンサ)とを有したものとすることができる。
電源41は、100KHz〜100MHz程度の周波数を有する高周波電力を電極40に印加する。この場合、電源41は、プラズマPの発生に適した比較的高い周波数(例えば、13.56MHzの周波数)を有する高周波電力を電極40に印加する。
また、電源41は、出力する高周波電力の周波数を変化させることができるものとすることができる。
また、電源41は、出力する高周波電力の周波数を変化させることができるものとすることができる。
整合器42は、電極40と電源41の間に設けられている。整合器42は、電源41側のインピーダンスと、プラズマP側のインピーダンスとの間で整合をとるための整合回路などを備えている。
処理装置1は、誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)を用いたプラズマ処理装置である。
ただし、プラズマの発生方法は例示をしたものに限定されるわけではない。
処理装置1は、例えば、容量結合プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)を用いたプラズマ処理装置であってもよいし、マイクロ波プラズマ(Microwave Plasma)を用いたプラズマ処理装置であってもよい。
ただし、プラズマの発生方法は例示をしたものに限定されるわけではない。
処理装置1は、例えば、容量結合プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)を用いたプラズマ処理装置であってもよいし、マイクロ波プラズマ(Microwave Plasma)を用いたプラズマ処理装置であってもよい。
減圧部5は、処理容器2の内部が所定の圧力となるように減圧する。
減圧部5は、ポンプ50および圧力制御部51を有する。
ポンプ50は、例えば、ターボ分子ポンプ(TMP:Turbo Molecular Pump)などとすることができる。
ポンプ50と圧力制御部51は、配管を介して接続されている。
減圧部5は、ポンプ50および圧力制御部51を有する。
ポンプ50は、例えば、ターボ分子ポンプ(TMP:Turbo Molecular Pump)などとすることができる。
ポンプ50と圧力制御部51は、配管を介して接続されている。
圧力制御部51は、処理容器2の内圧を検出する図示しない真空計などの出力に基づいて、処理容器2の内圧が所定の圧力となるように制御する。
圧力制御部51は、例えば、APC(Auto Pressure Controller)などとすることができる。
圧力制御部51は、配管を介して、本体部20に設けられた排気口20dに接続されている。
圧力制御部51は、例えば、APC(Auto Pressure Controller)などとすることができる。
圧力制御部51は、配管を介して、本体部20に設けられた排気口20dに接続されている。
ガス供給部6は、処理容器2の内部のプラズマ発生空間23にプロセスガスGを供給する。
ガス供給部6は、ガス収納部60、ガス制御部61、および開閉弁62を有する。
ガス収納部60は、プロセスガスGを収納し、収納したプロセスガスGを処理容器2の内部に供給する。
ガス収納部60は、例えば、プロセスガスGを収納した高圧ボンベなどとすることができる。
ガス収納部60とガス制御部61は、配管を介して接続されている。
ガス供給部6は、ガス収納部60、ガス制御部61、および開閉弁62を有する。
ガス収納部60は、プロセスガスGを収納し、収納したプロセスガスGを処理容器2の内部に供給する。
ガス収納部60は、例えば、プロセスガスGを収納した高圧ボンベなどとすることができる。
ガス収納部60とガス制御部61は、配管を介して接続されている。
ガス制御部61は、ガス収納部60から処理容器2の内部にプロセスガスGを供給する際に流量や圧力などを制御する。
ガス制御部61は、例えば、MFC(Mass Flow Controller)などとすることができる。
ガス制御部61と開閉弁62は、配管を介して接続されている。
開閉弁62は、配管を介して、処理容器2に設けられたガス供給口20cに接続されている。
開閉弁62は、プロセスガスGの供給と供給の停止を制御する。
開閉弁62は、例えば、2ポート電磁弁などとすることができる。
なお、開閉弁62の機能をガス制御部61に持たせることもできる。
ガス制御部61は、例えば、MFC(Mass Flow Controller)などとすることができる。
ガス制御部61と開閉弁62は、配管を介して接続されている。
開閉弁62は、配管を介して、処理容器2に設けられたガス供給口20cに接続されている。
開閉弁62は、プロセスガスGの供給と供給の停止を制御する。
開閉弁62は、例えば、2ポート電磁弁などとすることができる。
なお、開閉弁62の機能をガス制御部61に持たせることもできる。
プロセスガスGは、プラズマ処理の種類(例えば、エッチング処理、アッシング処理など)や、被処理物100の材料などに応じて適宜選択することができる。
プラズマ処理がエッチング処理、被処理物100が半導体ウェーハの場合には、プロセスガスGは、例えば、CHF3、CF4、C4F8などとすることができる。
なお、1種類のガスを供給する場合を例示したが、ガス収納部、ガス制御部、および開閉弁を2組以上設けて2種類以上のガスを供給するようにしてもよい。
プラズマ処理がエッチング処理、被処理物100が半導体ウェーハの場合には、プロセスガスGは、例えば、CHF3、CF4、C4F8などとすることができる。
なお、1種類のガスを供給する場合を例示したが、ガス収納部、ガス制御部、および開閉弁を2組以上設けて2種類以上のガスを供給するようにしてもよい。
中性粒子生成部7は、プラズマPと、プロセスガスGとにより生成されたプラズマ生成物に含まれるイオンを中性化して中性粒子を生成する。
生成された中性粒子は、処理空間22に供給され、被処理物100の処理に用いられる。
なお、中性粒子生成部7に関する詳細は後述する。
生成された中性粒子は、処理空間22に供給され、被処理物100の処理に用いられる。
なお、中性粒子生成部7に関する詳細は後述する。
制御部8は、処理装置1に設けられた各要素の動作を制御する。
制御部8は、例えば、ゲートバルブ20bに設けられた図示しないゲート開閉機構を制御して、扉20b1を開閉させる。
制御部8は、例えば、載置部3に設けられた図示しない保持機構を制御して、載置された被処理物100の保持と解放を行わせる。
制御部8は、例えば、ゲートバルブ20bに設けられた図示しないゲート開閉機構を制御して、扉20b1を開閉させる。
制御部8は、例えば、載置部3に設けられた図示しない保持機構を制御して、載置された被処理物100の保持と解放を行わせる。
制御部8は、例えば、電源41および整合器42を制御して、プラズマPを発生させるための高周波電力を電極40に印加させる。
制御部8は、例えば、処理容器2の内圧を検出する図示しない真空計などの出力に基づいて、圧力制御部51を制御して、処理容器2の内部が所定の圧力となるように減圧させる。
制御部8は、例えば、処理容器2の内圧を検出する図示しない真空計などの出力に基づいて、圧力制御部51を制御して、処理容器2の内部が所定の圧力となるように減圧させる。
制御部8は、例えば、ガス制御部61を制御して、プラズマ発生空間23に供給するプロセスガスGの流量や圧力などを制御させる。
制御部8は、例えば、開閉弁62を制御して、プロセスガスGの供給と供給の停止を行わせる。
制御部8は、例えば、電源71bを制御して、導線71aに所定の電流を流す。
制御部8は、例えば、電源72bを制御して、導線72aに所定の電流を流す。
制御部8は、例えば、開閉弁62を制御して、プロセスガスGの供給と供給の停止を行わせる。
制御部8は、例えば、電源71bを制御して、導線71aに所定の電流を流す。
制御部8は、例えば、電源72bを制御して、導線72aに所定の電流を流す。
次に、中性粒子生成部7についてさらに説明する。
図2は、中性粒子生成部7を例示するための模式断面図である。
図3は、中性粒子生成部7を例示するための模式平面図である。
なお、図3は、図2におけるA−A線矢視図である。
図2に示すように、中性粒子生成部7は、中性化部70、第1磁場発生部71、および第2磁場発生部72を有する。
図2は、中性粒子生成部7を例示するための模式断面図である。
図3は、中性粒子生成部7を例示するための模式平面図である。
なお、図3は、図2におけるA−A線矢視図である。
図2に示すように、中性粒子生成部7は、中性化部70、第1磁場発生部71、および第2磁場発生部72を有する。
中性化部70は、板状を呈し、周縁が処理容器2の内壁に設けられている。
中性化部70は、プラズマ発生空間23と処理空間22との間に設けられ、イオンを中性化する孔部70aを有する。
中性化部70は、処理容器2の内部をプラズマ発生空間23と処理空間22とに仕切る。
中性化部70は、所定の間隔で設けられた複数の孔部70aを有する。
複数の孔部70aのそれぞれは、中性化部70を厚み方向に貫通している。プラズマ発生空間23と処理空間22とは、複数の孔部70aを介して繋がっている。
中性化部70は、プラズマ発生空間23と処理空間22との間に設けられ、イオンを中性化する孔部70aを有する。
中性化部70は、処理容器2の内部をプラズマ発生空間23と処理空間22とに仕切る。
中性化部70は、所定の間隔で設けられた複数の孔部70aを有する。
複数の孔部70aのそれぞれは、中性化部70を厚み方向に貫通している。プラズマ発生空間23と処理空間22とは、複数の孔部70aを介して繋がっている。
複数の孔部70aは、例えば、マトリクス状に並べて設けることができる。
複数の孔部70aは、平面視において、載置部3の載置面と重なる領域に設けることができる。
なお、複数の孔部70aは、中性化部70の全域に設けるようにしてもよい。
複数の孔部70aは、平面視において、載置部3の載置面と重なる領域に設けることができる。
なお、複数の孔部70aは、中性化部70の全域に設けるようにしてもよい。
中性化部70は、導電性を有し、プラズマ処理を行った際にエッチングされにくい材料から形成することができる。
中性化部70は、例えば、炭素を含む材料から形成することができる。
中性化部70は、例えば、炭素を含む材料から形成することができる。
ここで、プラズマ生成物であるイオンが孔部70aの内部を通過する際に、イオンが孔部70aの内壁に接触すると電荷交換が生じてイオンが中性化される。
中性化部70は厚みが薄いので、中性活性種が孔部70aの内部を通過する際に、中性活性種が孔部70aの内壁に接触しても中性活性種が失活するのを抑制することができる。
また、電子が孔部70aの内部を通過する際に、電子が孔部70aの内壁に接触すると接触した電子は除去される。
中性化部70は厚みが薄いので、中性活性種が孔部70aの内部を通過する際に、中性活性種が孔部70aの内壁に接触しても中性活性種が失活するのを抑制することができる。
また、電子が孔部70aの内部を通過する際に、電子が孔部70aの内壁に接触すると接触した電子は除去される。
そのため、処理空間22には、中性粒子と中性活性種が多く含まれ、イオンと電子は少なくなる。
イオンと電子が少なくなれば、被処理物100に損傷が発生するのを抑制することができる。
ところが、単に、複数の孔部70aを有する中性化部70を設けるようにすれば、プラズマ生成物に含まれるイオンの一部しか利用することができなくなる。
そのため、プラズマ生成物をそのまま処理に用いる場合と比べてプラズマ処理の効率(例えば、エッチングレート)が低くなる。
イオンと電子が少なくなれば、被処理物100に損傷が発生するのを抑制することができる。
ところが、単に、複数の孔部70aを有する中性化部70を設けるようにすれば、プラズマ生成物に含まれるイオンの一部しか利用することができなくなる。
そのため、プラズマ生成物をそのまま処理に用いる場合と比べてプラズマ処理の効率(例えば、エッチングレート)が低くなる。
この場合、孔部70aの断面寸法を長くすれば、孔部70aの内部に入るイオンの量を増加させることができる。しかしながら、孔部70aの断面寸法を長くすれば、孔部70aの内壁に接触せずにそのまま孔部70aの内部を通過するイオンの量も増加する。
そのため、プラズマ処理の効率は向上するが、被処理物100に損傷が発生するおそれがある。
そのため、プラズマ処理の効率は向上するが、被処理物100に損傷が発生するおそれがある。
そこで、本実施の形態に係る処理装置1においては、第1磁場発生部71および第2磁場発生部72を設け、イオンを孔部70aの内部に導くようにしている。
第1磁場発生部71および第2磁場発生部72は、プラズマ発生空間23において、孔部70aにイオンを導く磁場を発生させる。
以下に説明するように、第1磁場発生部71および第2磁場発生部72は、線状を呈し、孔部70aからプラズマ発生空間23側に突出する導線71a、72aと、導線71a、72aに電流を流す電源71b、72bを有する。
第1磁場発生部71および第2磁場発生部72は、プラズマ発生空間23において、孔部70aにイオンを導く磁場を発生させる。
以下に説明するように、第1磁場発生部71および第2磁場発生部72は、線状を呈し、孔部70aからプラズマ発生空間23側に突出する導線71a、72aと、導線71a、72aに電流を流す電源71b、72bを有する。
第1磁場発生部71は、複数の導線71aおよび電源71bを有する。
なお、複数の導線71aに対する電流の印加と、電流の印加の停止とを行うスイッチなどを設けることもできる。
複数の導線71aのそれぞれは、線状を呈している。
1つの孔部70aに対して、1つの導線71aが設けられている。
なお、複数の導線71aに対する電流の印加と、電流の印加の停止とを行うスイッチなどを設けることもできる。
複数の導線71aのそれぞれは、線状を呈している。
1つの孔部70aに対して、1つの導線71aが設けられている。
導線71aは、導電性を有し、プラズマ処理を行った際にエッチングされにくい材料から形成することができる。
導線71aは、例えば、炭素を含む材料から形成することができる。また、導線71aは、例えば、金属から形成された芯材の外周面をセラミックスなどの誘電体で被覆したものなどとすることもできる。
導線71aは、例えば、炭素を含む材料から形成することができる。また、導線71aは、例えば、金属から形成された芯材の外周面をセラミックスなどの誘電体で被覆したものなどとすることもできる。
複数の導線71aの窓部21側の端部のそれぞれは、電源71bの負極に接続されている。
複数の導線71aの載置部3側の端部のそれぞれは、電源71bの正極に接続されている。
複数の導線71aの載置部3側の端部のそれぞれは、電源71bの正極に接続されている。
電源71bは、複数の導線71aに窓部21側に向かって流れる電流を流す。
電源71bは、直流電源とすることができる。この場合、電源71bは、印加電流を変化させることができるものとすることができる。
なお、電源71bは、正負の割合が偏った交流電源であってもよい。
電源71bは、例えば、複数の導線71aに100mA以上の電流を流すものとすることができる。
電源71bは、直流電源とすることができる。この場合、電源71bは、印加電流を変化させることができるものとすることができる。
なお、電源71bは、正負の割合が偏った交流電源であってもよい。
電源71bは、例えば、複数の導線71aに100mA以上の電流を流すものとすることができる。
第2磁場発生部72は、複数の導線72aおよび電源72bを有する。
なお、複数の導線72aに対する電流の印加と、電流の印加の停止とを行うスイッチなどを設けることもできる。
複数の導線72aの窓部21側の端部のそれぞれは、電源72bの正極に接続されている。
複数の導線72aの載置部3側の端部のそれぞれは、電源72bの負極に接続されている。
電源72bは、複数の導線72aに載置部3側に向かって流れる電流を流す。
電源72bは、直流電源とすることができる。この場合、電源72bは、印加電流を変化させることができるものとすることができる。
なお、電源72bは、正負の割合が偏った交流電源であってもよい。
電源72bは、例えば、複数の導線72aに100mA以上の電流を流すものとすることができる。
電源71bと電源72bは、同様の構成を有するものとすることができる。
なお、複数の導線72aに対する電流の印加と、電流の印加の停止とを行うスイッチなどを設けることもできる。
複数の導線72aの窓部21側の端部のそれぞれは、電源72bの正極に接続されている。
複数の導線72aの載置部3側の端部のそれぞれは、電源72bの負極に接続されている。
電源72bは、複数の導線72aに載置部3側に向かって流れる電流を流す。
電源72bは、直流電源とすることができる。この場合、電源72bは、印加電流を変化させることができるものとすることができる。
なお、電源72bは、正負の割合が偏った交流電源であってもよい。
電源72bは、例えば、複数の導線72aに100mA以上の電流を流すものとすることができる。
電源71bと電源72bは、同様の構成を有するものとすることができる。
図2および図3に示すように、導線71aの周りには、反時計回りの磁場B2が形成される。なお、磁場B2は、孔部70aに対して水平な回転磁場である。
ここで、本明細書において水平とは、孔部70aの軸方向に垂直な断面に対して水平であることを基本とする。
負イオンには、導線71aに引き寄せられる方向にローレンツ力が発生し、正イオンには、導線71aから引き離される方向にローレンツ力が発生する。
そのため、導線71aに引き寄せられた負イオンが、導線71aの一方の端部が挿入されている孔部70aの内部に導かれる。
同様にして、電子も導線71aの一方の端部が挿入されている孔部70aの内部に導かれる。
孔部70aの内部に導かれた負イオンは、孔部70aの内壁に接触することで中性化されて、中性粒子となり処理空間22に供給される。
そのため、プラズマPにより生成された負イオンの利用効率を向上させることができるので、生成される中性粒子の量を増加させることができる。
ここで、本明細書において水平とは、孔部70aの軸方向に垂直な断面に対して水平であることを基本とする。
負イオンには、導線71aに引き寄せられる方向にローレンツ力が発生し、正イオンには、導線71aから引き離される方向にローレンツ力が発生する。
そのため、導線71aに引き寄せられた負イオンが、導線71aの一方の端部が挿入されている孔部70aの内部に導かれる。
同様にして、電子も導線71aの一方の端部が挿入されている孔部70aの内部に導かれる。
孔部70aの内部に導かれた負イオンは、孔部70aの内壁に接触することで中性化されて、中性粒子となり処理空間22に供給される。
そのため、プラズマPにより生成された負イオンの利用効率を向上させることができるので、生成される中性粒子の量を増加させることができる。
導線72aの周りには、時計回りの磁場B1が形成される。なお、磁場B1は、孔部70aに対して水平な回転磁場である。
ここで、本明細書において水平とは、孔部70aの軸方向に垂直な断面に対して水平であることを基本とする。
正イオンには、導線72aに引き寄せられる方向にローレンツ力が発生し、負イオンには、導線72aから引き離される方向にローレンツ力が発生する。
そのため、導線72aに引き寄せられた正イオンが、導線72aの一方の端部が挿入されている孔部70aの内部に導かれる。
孔部70aの内部に導かれた正イオンは、孔部70aの内壁に接触することで中性化されて、中性粒子となり処理空間22に供給される。
そのため、プラズマPにより生成された正イオンの利用効率を向上させることができるので、生成される中性粒子の量を増加させることができる。
すなわち、本実施の形態によれば、負イオンおよび正イオンの両方の利用効率を向上させることができる。
ここで、本明細書において水平とは、孔部70aの軸方向に垂直な断面に対して水平であることを基本とする。
正イオンには、導線72aに引き寄せられる方向にローレンツ力が発生し、負イオンには、導線72aから引き離される方向にローレンツ力が発生する。
そのため、導線72aに引き寄せられた正イオンが、導線72aの一方の端部が挿入されている孔部70aの内部に導かれる。
孔部70aの内部に導かれた正イオンは、孔部70aの内壁に接触することで中性化されて、中性粒子となり処理空間22に供給される。
そのため、プラズマPにより生成された正イオンの利用効率を向上させることができるので、生成される中性粒子の量を増加させることができる。
すなわち、本実施の形態によれば、負イオンおよび正イオンの両方の利用効率を向上させることができる。
負イオンの利用効率を向上させるためには、導線71a同士が隣り合わないようにすることが好ましい。
正イオンの利用効率を向上させるためには、導線72a同士が隣り合わないようにすることが好ましい。
例えば、図3に示すように、導線71aと導線72aを交互に設けることができる。
すなわち、孔部70aと、電極とを複数組設け、隣接する電極において電流の流れ方向が逆になるようにすればよい。
この様にすれば、処理空間22に供給される中性粒子の量をさらに増加させることができる。
正イオンの利用効率を向上させるためには、導線72a同士が隣り合わないようにすることが好ましい。
例えば、図3に示すように、導線71aと導線72aを交互に設けることができる。
すなわち、孔部70aと、電極とを複数組設け、隣接する電極において電流の流れ方向が逆になるようにすればよい。
この様にすれば、処理空間22に供給される中性粒子の量をさらに増加させることができる。
また、導線71aから離れるほど負イオンを引き寄せる力が弱くなる。導線72aから離れるほど正イオンを引き寄せる力が弱くなる。そのため、孔部70aのピッチ寸法(孔部70aの中心間距離)を長くしすぎると、処理空間22に供給される中性粒子の量を増加させることができなくなるおそれがある。
この場合、孔部70aのピッチ寸法を3mm以下とすれば、処理空間22に供給される中性粒子の量を増加させることが容易となる。
この場合、孔部70aのピッチ寸法を3mm以下とすれば、処理空間22に供給される中性粒子の量を増加させることが容易となる。
また、孔部70aの断面寸法を長くしすぎると、負イオンおよび正イオンがそのまま処理空間22に供給され易くなる。
この場合、孔部70aの断面寸法(孔部70aの断面形状が円の場合は直径寸法)は1mm以下とすることが好ましい。
この場合、孔部70aの断面寸法(孔部70aの断面形状が円の場合は直径寸法)は1mm以下とすることが好ましい。
なお、第1磁場発生部71および第2磁場発生部72のいずれか一方を設ければ、処理空間22に供給される中性粒子の量を増加させることができる。
ただし、第1磁場発生部71および第2磁場発生部72の両方を設けるようにすれば、処理空間22に供給される中性粒子の量をさらに増加させることができる。
ただし、第1磁場発生部71および第2磁場発生部72の両方を設けるようにすれば、処理空間22に供給される中性粒子の量をさらに増加させることができる。
図4は、第3磁場発生部73を例示するための模式断面図である。
図5は、第3磁場発生部73を例示するための模式平面図である。
なお、図5は、図4におけるB−B線矢視図である。
図4に示すように、第3磁場発生部73は、複数の導線73aおよび電源73bを有する。
なお、直列接続された複数の導線73aに対する電流の印加と、電流の印加の停止とを行うスイッチなどを設けることもできる。
複数の導線73aは、線状を呈している。
導線73aの材料は、例えば、導線71aの材料と同様とすることができる。
1つの孔部70aに対して、1つの導線73aが設けられている。
図5は、第3磁場発生部73を例示するための模式平面図である。
なお、図5は、図4におけるB−B線矢視図である。
図4に示すように、第3磁場発生部73は、複数の導線73aおよび電源73bを有する。
なお、直列接続された複数の導線73aに対する電流の印加と、電流の印加の停止とを行うスイッチなどを設けることもできる。
複数の導線73aは、線状を呈している。
導線73aの材料は、例えば、導線71aの材料と同様とすることができる。
1つの孔部70aに対して、1つの導線73aが設けられている。
複数の導線73aの一方の端部のそれぞれは、孔部70aの内部を通り、処理空間22側(載置部3側)に露出している。
複数の導線73aの他方の端部のそれぞれは、処理容器2の外部に露出している。
複数の導線73aは、直列接続されている。
すなわち、隣接する導線73aの一方の端部同士が交互に接続され、隣接する導線73aの他方の端部同士が交互に接続されている。
複数の導線73aの他方の端部のそれぞれは、処理容器2の外部に露出している。
複数の導線73aは、直列接続されている。
すなわち、隣接する導線73aの一方の端部同士が交互に接続され、隣接する導線73aの他方の端部同士が交互に接続されている。
また、直列接続された複数の導線73aには、電源73bが接続されている。
電源73bは、例えば、電源71bと同様とすることができる。
電源73bは、例えば、電源71bと同様とすることができる。
電源71bの正極には直列接続された複数の導線73aの一端が接続されている。
電源71bの負極には直列接続された複数の導線73aの他端が接続されている。
そのため、隣接する導線73aにおいて、逆向きに電流を流すことができるので、図5に示すように、時計回りの磁場B1と反時計回りの磁場B2とを交互に形成することができる。
その結果、前述した第1磁場発生部71および第2磁場発生部72を両方設けた場合と同様の作用および効果を得ることができる。
また、装置構成の簡易化を図ることもできる。
電源71bの負極には直列接続された複数の導線73aの他端が接続されている。
そのため、隣接する導線73aにおいて、逆向きに電流を流すことができるので、図5に示すように、時計回りの磁場B1と反時計回りの磁場B2とを交互に形成することができる。
その結果、前述した第1磁場発生部71および第2磁場発生部72を両方設けた場合と同様の作用および効果を得ることができる。
また、装置構成の簡易化を図ることもできる。
図6は、正イオン吸引部74を例示するための模式断面図である。
図6に示すように、正イオン吸引部74は、複数の電極74aおよび電源71bを有する。
なお、複数の電極74aに対する電圧の印加と、電圧の印加の停止とを行うスイッチなどを設けることもできる。
図6に示すように、正イオン吸引部74は、複数の電極74aおよび電源71bを有する。
なお、複数の電極74aに対する電圧の印加と、電圧の印加の停止とを行うスイッチなどを設けることもできる。
複数の電極74aのそれぞれは、線状を呈している。
1つの孔部70aに対して、1つの電極74aが設けられている。
電極74aの材料は、導線71aの材料と同様とすることができる。
複数の電極74aの一方の端部のそれぞれは、処理空間22の内部に設けられている。複数の電極74aの一方の端部のそれぞれは、処理空間22の内部において、互いに接続されている。
複数の電極74aの他方の端部のそれぞれは、プラズマ発生空間23の内部に設けられている。
複数の電極74aの他方の端部のそれぞれは、互いに接続されていない。
電源71bは、複数の電極74aに負の電圧を印加する。
1つの孔部70aに対して、1つの電極74aが設けられている。
電極74aの材料は、導線71aの材料と同様とすることができる。
複数の電極74aの一方の端部のそれぞれは、処理空間22の内部に設けられている。複数の電極74aの一方の端部のそれぞれは、処理空間22の内部において、互いに接続されている。
複数の電極74aの他方の端部のそれぞれは、プラズマ発生空間23の内部に設けられている。
複数の電極74aの他方の端部のそれぞれは、互いに接続されていない。
電源71bは、複数の電極74aに負の電圧を印加する。
電極74aの端部がプラズマ発生空間23の内部にある場合に、電極74aに正の電圧を印加すると、電極74aの端部により多くの電子が引き寄せられる。そのため、電極74aの端部が発熱して溶解したり、損傷が生じたりするおそれがある。
そこで、本実施の形態においては、複数の電極74aに負の電圧を印加するようにしている。この様にすれば、電極74aの端部に電子が引き寄せられることがないので、電極74aの端部が溶解したり、損傷したりするのを抑制することができる。
一方、電極74aに負の電圧が印加されると、正イオンが電極74aに引き寄せられる。
そのため、電極74aに引き寄せられた正イオンが、電極74aが設けられている孔部70aの内部に導かれる。
孔部70aの内部に導かれた正イオンは、孔部70aの内壁に接触することで中性化されて、中性粒子となり処理空間22に供給される。
そこで、本実施の形態においては、複数の電極74aに負の電圧を印加するようにしている。この様にすれば、電極74aの端部に電子が引き寄せられることがないので、電極74aの端部が溶解したり、損傷したりするのを抑制することができる。
一方、電極74aに負の電圧が印加されると、正イオンが電極74aに引き寄せられる。
そのため、電極74aに引き寄せられた正イオンが、電極74aが設けられている孔部70aの内部に導かれる。
孔部70aの内部に導かれた正イオンは、孔部70aの内壁に接触することで中性化されて、中性粒子となり処理空間22に供給される。
本実施の形態によれば、プラズマPにより生成された正イオンの利用効率を向上させることができるので、生成される中性粒子の量を増加させることができる。
また、装置構成の簡易化を図ることができる。
また、装置構成の簡易化を図ることができる。
次に、処理装置1の作用とともに、本実施の形態に係る処理方法について例示する。
なお、一例として、第1磁場発生部71および第2磁場発生部72が設けられている場合を説明する。
なお、一例として、第1磁場発生部71および第2磁場発生部72が設けられている場合を説明する。
ゲートバルブ20bの扉20b1を、図示しないゲート開閉機構により開く。
図示しない搬送部により、搬入搬出口20aから被処理物100を処理容器2の内部に搬入する。搬入された被処理物100は載置部3上に載置され、載置部3に内蔵された図示しない静電チャックなどにより保持される。
図示しない搬送部により、搬入搬出口20aから被処理物100を処理容器2の内部に搬入する。搬入された被処理物100は載置部3上に載置され、載置部3に内蔵された図示しない静電チャックなどにより保持される。
図示しない搬送部を処理容器2の外に退避させる。
図示しないゲート開閉機構によりゲートバルブ20bの扉20b1を閉じる。
減圧部5により処理容器2の内部が所定の圧力となるように減圧される。この際、処理容器2の内圧を検出する図示しない真空計などの出力に基づいて、処理容器2の内圧が所定の圧力となるように圧力制御部51により制御される。
図示しないゲート開閉機構によりゲートバルブ20bの扉20b1を閉じる。
減圧部5により処理容器2の内部が所定の圧力となるように減圧される。この際、処理容器2の内圧を検出する図示しない真空計などの出力に基づいて、処理容器2の内圧が所定の圧力となるように圧力制御部51により制御される。
次に、ガス供給部6から処理容器2の内部のプラズマ発生空間23にプロセスガスGを供給する。
次に、電源41により所定の周波数(例えば、13.56MHz以下の周波数)を有する高周波電力が電極40に印加される。
次に、電源41により所定の周波数(例えば、13.56MHz以下の周波数)を有する高周波電力が電極40に印加される。
電極40は誘導結合型電極を構成するので、窓部21を介して電磁場が処理容器2の内部に導入される。そのため、処理容器2の内部に導入された電磁場によりプラズマ発生空間23にプラズマPが発生する。発生したプラズマPによりプロセスガスGが励起、活性化されて中性活性種、正イオン、負イオン、および電子を含むプラズマ生成物が生成される。生成されたプラズマ生成物はプラズマ発生空間23の内部を中性化部70に向けて移動する。
第1磁場発生部71においては、複数の導線71aに窓部21側に向かって流れる電流を流す。そのため、複数の導線71aのそれぞれに対応する孔部70aの内部に負イオンおよび電子を導くことができる。
孔部70aの内部に導かれた負イオンは、孔部70aの内壁に接触することで中性化されて中性粒子が生成される。
生成された中性粒子は、処理空間22に供給される。
孔部70aの内部に導かれた電子は、孔部70aの内壁に接触することで除去される。
孔部70aの内部に導かれた負イオンは、孔部70aの内壁に接触することで中性化されて中性粒子が生成される。
生成された中性粒子は、処理空間22に供給される。
孔部70aの内部に導かれた電子は、孔部70aの内壁に接触することで除去される。
第2磁場発生部72においては、複数の導線72aに載置部3側に向かって流れる電流を流す。そのため、複数の導線72aのそれぞれに対応する孔部70aの内部に正イオンを導くことができる。
孔部70aの内部に導かれた正イオンは、孔部70aの内壁に接触することで中性化されて中性粒子が生成される。
生成された中性粒子は、処理空間22に供給される。
なお、中性活性種は、プラズマ発生空間23から孔部70aを介して処理空間22に供給される。
孔部70aの内部に導かれた正イオンは、孔部70aの内壁に接触することで中性化されて中性粒子が生成される。
生成された中性粒子は、処理空間22に供給される。
なお、中性活性種は、プラズマ発生空間23から孔部70aを介して処理空間22に供給される。
処理空間22に供給された中性粒子と中性活性種は、処理空間22の内部を下降して被処理物100の表面に到達する。
そして、中性粒子と中性活性種により、例えば、等方性を有するエッチング処理が被処理物100に施される。
以上のようにして、被処理物100にプラズマ処理を施すことができる。
そして、中性粒子と中性活性種により、例えば、等方性を有するエッチング処理が被処理物100に施される。
以上のようにして、被処理物100にプラズマ処理を施すことができる。
以上に説明したように、本実施の形態に係る処理方法は、例えば、以下の工程を備えることができる。
プラズマPと、プロセスガスGとによりイオンを含むプラズマ生成物を生成する工程。 プラズマPを発生させる空間(プラズマ発生空間23)において、孔部70aにイオンを導く磁場を発生させる工程。
磁場により孔部70aの内部に導かれたイオンを孔部70aの内壁に接触させて中性化し、中性粒子を生成する工程。
中性粒子を用いて、被処理物100の処理を行う工程。
プラズマPと、プロセスガスGとによりイオンを含むプラズマ生成物を生成する工程。 プラズマPを発生させる空間(プラズマ発生空間23)において、孔部70aにイオンを導く磁場を発生させる工程。
磁場により孔部70aの内部に導かれたイオンを孔部70aの内壁に接触させて中性化し、中性粒子を生成する工程。
中性粒子を用いて、被処理物100の処理を行う工程。
この場合、磁場を発生させる工程において、線状を呈し、孔部70aからプラズマを発生させる空間に突出する電極74aに電流を流して磁場を発生させることができる。
なお、各工程における内容は、前述したものと同様とすることができるので詳細な説明は省略する。
なお、各工程における内容は、前述したものと同様とすることができるので詳細な説明は省略する。
また、他の実施形態に係る処理方法は、例えば、以下の工程を備えることができる。
プラズマPと、プロセスガスGと、によりイオンを含むプラズマ生成物を生成する工程。
孔部70aからプラズマPを発生させる空間(プラズマ発生空間23)に突出した電極74aに電圧を印加して、孔部70aにイオンを導く工程。
孔部70aの内部に導かれたイオンを孔部70aの内壁に接触させて中性化し、中性粒子を生成する工程。
中性粒子を用いて、被処理物100の処理を行う工程。
プラズマPと、プロセスガスGと、によりイオンを含むプラズマ生成物を生成する工程。
孔部70aからプラズマPを発生させる空間(プラズマ発生空間23)に突出した電極74aに電圧を印加して、孔部70aにイオンを導く工程。
孔部70aの内部に導かれたイオンを孔部70aの内壁に接触させて中性化し、中性粒子を生成する工程。
中性粒子を用いて、被処理物100の処理を行う工程。
この場合、孔部70aにイオンを導く工程において、電極74aに負の電圧を印加することができる。
なお、各工程における内容は、前述したものと同様とすることができるので詳細な説明は省略する。
なお、各工程における内容は、前述したものと同様とすることができるので詳細な説明は省略する。
本実施の形態によれば、被処理物100にイオンが入射するのを抑制することができる。
また、中性粒子の量を増加させることができるので、プラズマ処理の効率の向上を図ることができる。
また、中性粒子の量を増加させることができるので、プラズマ処理の効率の向上を図ることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 処理装置、2 処理容器、3 載置部、4 電源部、5 減圧部、6 ガス供給部、7 中性粒子生成部、8 制御部、22 処理空間、23 プラズマ発生空間、70 中性化部、70a 孔部、71 第1磁場発生部、71a 導線、71b 電源、72 第2磁場発生部、72a 導線、72b 電源、73 第3磁場発生部、73a 導線、73b 電源、74 正イオン吸引部、74a 電極、100 被処理物、P プラズマ
Claims (10)
- 処理容器と、
前記処理容器の内部に設けられ、被処理物を載置する載置部と、
前記処理容器の内部を減圧する減圧部と、
前記処理容器の内部にプラズマを発生させるプラズマ発生部と、
前記プラズマを発生させる空間にプロセスガスを供給するガス供給部と、
前記プラズマと、前記プロセスガスと、により生成されたプラズマ生成物に含まれるイオンを中性化して中性粒子を生成する中性粒子生成部と、
を備え、
前記中性粒子生成部は、
前記プラズマを発生させる空間と、前記載置部が設けられる空間と、の間に設けられ、前記イオンを中性化する孔部を有する中性化部と、
前記プラズマを発生させる空間において、前記孔部に前記イオンを導く磁場を発生させる磁場発生部と、
を有する処理装置。 - 前記磁場は、前記孔部に対して水平な回転磁場である請求項1記載の処理装置。
- 前記磁場発生部は、
線状を呈し、前記孔部から前記プラズマを発生させる空間に突出する導線と、
前記導線に電流を流す電源と、
を有する請求項1または2記載の処理装置。 - 前記孔部と、前記導線と、は複数組設けられ、隣接する前記導線に流れる前記電流の向きが逆となっている請求項1〜3のいずれか1つに記載の処理装置。
- 処理容器と、
前記処理容器の内部に設けられ、被処理物を載置する載置部と、
前記処理容器の内部を減圧する減圧部と、
前記処理容器の内部にプラズマを発生させるプラズマ発生部と、
前記プラズマを発生させる空間にプロセスガスを供給するガス供給部と、
前記プラズマを発生させる空間と、前記載置部が設けられる空間と、の間に設けられ、
前記プラズマと、前記プロセスガスと、により生成されたプラズマ生成物に含まれる正イオンを中性化する孔部を有する中性化部と、
線状を呈し、前記孔部から前記プラズマを発生させる空間に突出し、端部が前記プラズマを発生させる空間に設けられた電極と、
前記電極に電圧を印加する電源と、
を備えた処理装置。 - 前記電源は、前記電極に負の電圧を印加する請求項5記載の処理装置。
- プラズマと、プロセスガスと、によりイオンを含むプラズマ生成物を生成する工程と、
前記プラズマを発生させる空間において、孔部に前記イオンを導く磁場を発生させる工程と、
前記磁場により前記孔部の内部に導かれた前記イオンを前記孔部の内壁に接触させて中性化し、中性粒子を生成する工程と、
前記中性粒子を用いて、被処理物の処理を行う工程と、
を備えた処理方法。 - 前記磁場を発生させる工程において、線状を呈し、前記孔部から前記プラズマを発生させる空間に突出する導線に電流を流して前記磁場を発生させる請求項7記載の処理方法。
- プラズマと、プロセスガスと、によりイオンを含むプラズマ生成物を生成する工程と、
孔部から前記プラズマを発生させる空間に突出した電極に電圧を印加して、前記孔部に前記イオンを導く工程と、
前記孔部の内部に導かれた前記イオンを前記孔部の内壁に接触させて中性化し、中性粒子を生成する工程と、
前記中性粒子を用いて、被処理物の処理を行う工程と、
を備えた処理方法。 - 前記孔部に前記イオンを導く工程において、前記電極に負の電圧を印加する請求項9記載の処理方法。
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