JP2016177514A - 機能提供装置および機能提供システム - Google Patents

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Abstract

【課題】相異なる複数の機能の各々を利用する利用者の状況に応じて音響や画像の再生を適切に制御する機能提供装置を提供する。【解決手段】機能提供装置12は、相異なる機能を提供する複数の機能提供装置の各々に関する機能情報と利用者に関する利用者情報とを利用者毎に管理する管理装置14から、機能提供装置が機能を提供する利用者の利用者情報と利用者に対応する機能提供装置の機能情報とを取得する情報取得部64と、情報取得部が取得した利用者情報Uおよび機能情報Fと、機能提供装置による機能の提供時に発生し得る複数の状況のうち現在の状況に関する状況情報と、状況での事象の発生を示す事象情報EAとに応じて、機能提供装置が提供する機能に関する音響または画像を再生する端末装置16の再生処理部における動作を制御する情報管理部66とを具備する。【選択図】図5

Description

本発明は、音響や画像の再生を制御する技術に関する。
音楽や効果音等の音響または静止画や動画等の画像を再生するための各種の技術が従来から提案されている。例えば特許文献1には、調整つまみに対する利用者からの操作に応じて再生音の音響特性を変更可能な頭部装着型のヘッドホン装置が開示されている。
特開2006−121318号公報
しかし、利用者の種々の状況に応じて音響特性を手動で適切に調整することは実際には困難である。また、音楽再生に代表される種々の機能を利用者に提供する場面を想定すると、利用者の状況は更に多様化するから、状況に応じた音響特性の適切な調整が困難であるという前述の問題は深刻化する。以上の事情を考慮して、本発明は、相異なる複数の機能の各々を利用する利用者の状況(コンテキスト)に応じて音響や画像の再生を適切に制御することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の機能提供装置は、利用者に特定の機能を提供する機能提供装置であって、利用者に関する利用者情報と、当該機能提供装置に関する機能情報と、当該機能提供装置による機能の提供時に発生し得る複数の状況のうち現在の状況に関する状況情報と、当該状況での事象の発生を示す事象情報とに応じて、当該機能提供装置が提供する機能に関する音響または画像を再生する再生処理部の動作を制御する情報管理部を具備する。以上の構成では、利用者に関する利用者情報と、機能提供装置が提供する機能に関する当該利用者の機能情報と、当該機能の提供時に発生し得る複数の状況のうち現在の状況に関する状況情報と、当該状況での事象の発生を示す事象情報とに応じて、音響または画像を再生する再生処理部の動作が制御される。したがって、利用者からの詳細な指示を必要とせずに、複数の機能を利用する利用者の状況や事情(コンテキスト)に応じて再生処理部による再生動作(ひいては音響特性や画像特性)を適切に制御できるという利点がある。なお、「利用者情報」は、利用者に関する情報のほか、当該利用者の端末装置に関する情報も包含する。
本発明の好適な態様に係る機能提供装置は、相異なる機能を提供する複数の機能提供装置の各々に関する機能情報と利用者に関する利用者情報とを利用者毎に管理する管理装置から、当該機能提供装置が機能を提供する利用者の利用者情報と当該利用者に対応する当該機能提供装置の機能情報とを取得する情報取得部を具備し、情報管理部は、情報取得部が取得した利用者情報および機能情報を再生処理部の動作の制御に適用する。
本発明の好適な態様において、情報管理部は、再生処理部を具備する端末装置との無線通信により再生処理部の動作を制御する。例えば、情報管理部は、現在の状況について設定された組合せの1個以上の処理モジュールを端末装置に送信する。以上の態様では、現在の状況に応じた組合せの1個の以上の処理モジュールが端末装置に送信されるから、端末装置に事前に処理モジュールを記憶させずに、処理の内容や総数が相違する多様な再生動作を再生処理部に実行させることが可能である。
本発明の好適な態様に係る機能提供システムは、相異なる機能を提供する複数の機能提供装置と、複数の機能提供装置の各々と通信可能な管理装置とを具備する機能提供システムであって、管理装置は、複数の機能提供装置の各々に関する機能情報と利用者に関する利用者情報とを利用者毎に管理し、複数の機能提供装置の各々は、当該機能提供装置が機能を提供する利用者の利用者情報と当該利用者に対応する当該機能提供装置の機能情報とを管理装置から取得する情報取得部と、情報取得部が取得した利用者情報および機能情報と、当該機能提供装置による機能の提供時に発生し得る複数の状況のうち現在の状況に関する状況情報と、当該状況での事象の発生を示す事象情報とに応じて、当該機能提供装置が提供する機能に関する音響または画像を再生する再生処理部の動作を制御する情報管理部とを含む。以上の態様によれば、前述の好適な態様に係る機能提供装置と同様の効果が実現される。
本発明の第1実施形態に係る機能提供システムの構成図である。 各機能の提供時に利用される情報を例示した図表である。 携帯端末の構成図である。 管理装置の構成図である。 機能提供装置の構成図である。 機能提供装置および端末装置の動作の説明図である。 機能提供システムの動作の説明図である。 第2実施形態における機能提供装置および端末装置の構成図である。 本発明の好適な態様に係る機能提供装置の構成図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態における機能提供システム100の構成図である。第1実施形態の機能提供システム100は、相異なる複数の機能を端末装置16の利用者Hに提供するコンピュータシステムであり、図1に例示される通り、相異なる機能を提供するN個(Nは2以上の自然数)の機能提供装置12と、N個の機能提供装置12を統括的に管理する管理装置14とを具備する。なお、以下の説明では任意の1人の利用者Hに着目するが、実際には多数の利用者Hが機能提供システム100によるサービスを利用する。
N個の機能提供装置12の各々は、例えばカラオケ店やゲームセンター等の様々な施設に設置された情報端末(典型的には据置型のコンピュータ)であり、カラオケやゲーム等の各種の機能(サービス)を端末装置16の利用者Hに提供する。すなわち、利用者Hにカラオケを提供するカラオケ装置や利用者Hにゲームを提供するゲーム装置が機能提供装置12として好適に利用される。図2には、カラオケの機能の提供時に利用される情報と、ゲームの機能の提供時に利用される情報との具体例が便宜的に図示されている。以下の説明では図2を適宜に参照する。
N個の機能提供装置12の各々は、通信網(例えばインターネット)18を介して管理装置14と通信するとともに、赤外線や電波等を利用した近距離無線通信により端末装置16と通信する。なお、実際には複数の端末装置16の各々が任意の機能提供装置12と通信し得るが、以下の説明では任意の1個の端末装置16に便宜的に着目する。また、機能提供装置12と端末装置16とが有線で相互に接続された構成も採用され得る。
端末装置16は、利用者Hが携行可能な可搬型の通信端末である。例えば、利用者Hの頭部に装着された状態で音響を再生可能な頭部装着型の音響機器(例えばヘッドセット)が端末装置16として好適に利用される。図3は、任意の1個の端末装置16の構成図である。図3に例示される通り、第1実施形態の端末装置16は、制御装置21と記憶装置22と通信装置23と検出装置24と収音装置25と放音装置26とを具備する。なお、図3の各要素を搭載した単体の装置として端末装置16が実現されるほか、携帯電話機やスマートフォン等の通信端末に収音装置25や放音装置26を接続することで端末装置16を実現することも可能である。
制御装置21は、記憶装置22に記憶されたプログラムを実行することで端末装置16の各要素を統括的に制御する。記憶装置22は、例えば磁気記録媒体や半導体記録媒体で構成され、制御装置21が実行するプログラムや制御装置21が使用する各種のデータを記憶する。通信装置23は、機能提供装置12と無線(近距離無線)により通信する通信インタフェースである。例えば、第1実施形態の通信装置23は、機能提供装置12による機能の提供に関する音響(例えばカラオケの伴奏音やゲームの効果音等)を表す音響信号Xを当該機能提供装置12から受信する。
検出装置24は、利用者Hの状態(利用者H自身の状態や利用者Hが所在する環境の状態)を検出するとともに検出結果を表す検出信号Dを生成する。具体的には、第1実施形態の検出装置24は、利用者Hの位置を測位するGPS(Global Positioning System)受信機や、利用者Hの方向を検出するジャイロセンサ,利用者Hの移動を検出する加速度センサ,利用者Hの周囲の温度を検出する温度センサ等の各種のセンサを包含する。相異なる状態を検出した複数の検出信号Dが検出装置24から出力される。収音装置25は、利用者Hの周囲の音響(典型的には利用者Hが発音した音声)を収音して音響信号Yを生成する。例えば、利用者Hが楽曲を歌唱した歌唱音声の音響信号Yが収音装置25により生成される。なお、音響信号Yをアナログからデジタルに変換するA/D変換器の図示は便宜的に省略した。
制御装置21は、記憶装置22に記憶されたプログラムを実行することで再生処理部32および制御処理部34として機能する。再生処理部32は、通信装置23が機能提供装置12から受信する音響信号Xと収音装置25が生成する音響信号Yとに対して音響処理を実行することで音響信号Zを生成する。第1実施形態の再生処理部32は、機能提供装置12から指示された複数種の音響処理を実行することが可能である。例えば、音響信号Xと音響信号Yとの混合処理や、音響信号Xおよび音響信号Yの各々の周波数特性を調整する効果付与処理(イコライジング)、音響信号Xおよび音響信号Yの各々に残響成分を付加する残響付加処理、音響信号Xおよび音響信号Yの各々の音像が定位する位置を制御する定位調整処理等を含む公知の各種の音響処理を、再生処理部32は実行可能である。制御処理部34は、再生処理部32による音響処理を制御する。なお、制御処理部34による具体的な処理については後述する。
図3の放音装置26は、再生処理部32が生成した音響信号Zに応じた音響を放射する。例えばカラオケの伴奏音やゲームの効果音等の音響が利用者Hの音声とともに放音装置26から再生される。なお、音響信号Zをデジタルからアナログに変換するD/A変換器の図示は便宜的に省略した。
図4は、管理装置14の構成図である。第1実施形態の管理装置14は、N個の機能提供装置12を統括的に制御するサーバシステム(クラウドサーバ)であり、図4に例示される通り、制御装置41と記憶装置42と通信装置43とを具備する。通信装置43は、通信網18を介してN個の機能提供装置12の各々と通信する。記憶装置42は、例えば磁気記録媒体や半導体記録媒体等の公知の記録媒体で構成され、制御装置41が実行するプログラムや制御装置41が使用する各種のデータを記憶する。
第1実施形態の記憶装置42は、機能提供システム100による機能の提供先として事前に登録された複数の利用者Hの各々について単位情報Qを記憶する。任意の1人の利用者Hの単位情報Qは、各機能提供装置12が当該利用者Hに機能を提供する動作を制御するための情報であり、図4に例示される通り、当該利用者Hの利用者情報Uと、相異なる機能提供装置12に対応するN個の機能情報Fとを包含する。利用者情報Uは、利用者Hの個人に関する情報であり、例えば、図2に例示される通り、利用者Hを一意に識別するための識別情報(以下「利用者識別情報」という)や、利用者Hが所在する位置(例えば現在位置や居住地)等の個人情報を包含する。なお、利用者Hが使用する言語や現在の日時(日付および時刻)を利用者情報Uに含めることも可能である。
任意の利用者Hの単位情報QにおけるN個の機能情報Fのうち任意の1個の機能提供装置12の機能情報Fは、当該機能提供装置12が利用者Hに提供する機能を制御するための情報であり、例えば、当該機能を一意に識別するための識別情報(以下「機能識別情報」という)と利用者Hが当該機能を使用した履歴(以下「機能使用履歴」という)とを包含する。例えば、図2に例示される通り、カラオケの機能の機能使用履歴は、利用者Hが過去に歌唱した楽曲の履歴や歌唱を採点した結果の履歴であり、ゲームの機能の機能使用履歴は、利用者Hが過去にプレイしたゲームの進行の度合や利用者Hが獲得した得点の履歴である。管理装置14の制御装置41は、任意の1個の機能提供装置12が利用者Hに機能を提供する場合に、当該利用者Hの単位情報Qに含まれる利用者情報Uと、当該単位情報Qに含まれるN個の機能情報Fのうち当該機能提供装置12の機能情報Fとを、通信装置43から当該機能提供装置12に送信する。なお、第1実施形態ではN個の機能提供装置12の各々が相異なる機能を提供する場合を便宜的に例示するが、複数の機能提供装置12が共通の機能を提供することも可能である。共通の機能を提供する複数の機能提供装置12の制御には、当該機能に対応する1個の機能情報Fが共通に利用される。
図5は、任意の1個の機能提供装置12の構成図である。図5に例示される通り、第1実施形態の機能提供装置12は、制御装置51と記憶装置52と通信装置53と通信装置54と操作装置55とを具備する。制御装置51は、記憶装置52に記憶されたプログラムを実行することで機能提供装置12の各要素を統括的に制御する。通信装置53は、通信網18(図5では図示略)を介して管理装置14と通信する。通信装置54は、近距離無線通信により端末装置16と通信する。記憶装置52は、例えば磁気記録媒体や半導体記録媒体で構成され、制御装置51が実行するプログラムおよび制御装置51が使用する各種のデータを記憶する。
第1実施形態の記憶装置52は、相異なる音響処理に対応する複数の処理モジュールMと、機能提供装置12による機能の提供時に発生し得る相異なる状況に対応する複数の状況情報Sとを記憶する。任意の1種類の音響処理に対応する処理モジュールMは、端末装置16の制御装置21により実行されて当該音響処理を実現するプログラムである。複数の処理モジュールMの組合せが端末装置16に提供され、各処理モジュールMを制御装置21が実行することで図3の再生処理部32が実現される。なお、機能提供装置12が1個の処理モジュールMを端末装置16に送信することも可能である。
図5の状況情報Sは、機能提供装置12による機能の提供時に発生し得る複数の状況の各々における端末装置16の動作を制御する情報である。状況情報Sの対象となる状況は、機能の提供に連動して経時的に遷移する場面(シーン)である。例えば、図2に例示される通り、カラオケの機能については、利用者Hが楽曲を選択する状況と、利用者Hが当該楽曲を歌唱する状況と、当該歌唱を採点した結果を利用者Hに提示する状況とが想定され、各状況について状況情報Sが用意される。また、ゲームの機能については、利用者Hがゲームのモード(練習モード/実戦モード)を選択する状況と、利用者Hが実際にゲームをプレイする状況と、利用者Hにゲームの結果を提示する状況とが想定され、各状況について状況情報Sが用意される。
図5に例示される通り、第1実施形態の状況情報Sは、処理指定情報SAと事象管理情報SBと変数制御情報SCとを包含する。任意の1個の状況に対応する状況情報Sの処理指定情報SAは、端末装置16の制御装置21が当該状況で実行すべき複数の処理モジュールMの組合せを指定する。処理指定情報SAが指定する処理モジュールMの組合せ(処理モジュールMの種類および総数)は状況情報S毎に相違し得る。したがって、機能提供装置12による機能の提供時に再生処理部32が実行する音響処理の組合せ(ひいては再生処理部32による処理後の音響信号Zの音響特性)は、当該機能のもとで経時的に遷移する状況毎に順次に変化する。他方、任意の1個の状況に対応する状況情報Sの事象管理情報SBと変数制御情報SCは、当該状況で発生し得る事象(イベント)に応じて端末装置16の動作を制御するための情報である。事象管理情報SBおよび変数制御情報SCの具体的な内容は後述する。
図5の制御装置51は、記憶装置52に記憶されたプログラムを実行することで複数の機能(再生指示部62,情報取得部64,情報管理部66)を実現する。再生指示部62は、機能提供装置12の機能に応じた音響信号Xを通信装置54から端末装置16に送信する。例えばカラオケの機能を提供する機能提供装置12の再生指示部62は、利用者Hが歌唱する楽曲の伴奏音を表す音響信号Xを端末装置16に送信し、ゲームの機能を提供する機能提供装置12の再生指示部62は、ゲームの音楽の演奏音や各種の効果音等の音響を表す音響信号Xを端末装置16に送信する。
情報取得部64は、管理装置14から送信された利用者情報Uおよび機能情報Fを取得する。具体的には、機能提供装置12の情報取得部64は、機能提供装置12が機能を提供する利用者Hの単位情報Qの利用者情報Uと、当該単位情報QのN個の機能情報Fのうち当該機能提供装置12の機能情報Fとを、通信装置53を介して管理装置14から取得する。
図5の情報管理部66は、端末装置16の動作を制御する要素であり、第1処理部662と第2処理部664とを包含する。第1処理部662は、記憶装置52に記憶された複数の状況情報Sのうち現在の状況に対応する状況情報Sに応じて端末装置16の動作を制御する。具体的には、第1処理部662は、状況情報Sの処理指定情報SAが指定する組合せの処理モジュールMを通信装置54から端末装置16に送信するとともに、当該状況情報Sの事象管理情報SBおよび変数制御情報SCを通信装置54から端末装置16に送信する。
他方、第2処理部664は、情報取得部64が取得した利用者情報Uおよび機能情報Fに応じて当該機能のもとでの各種の事象の発生を制御する。具体的には、第2処理部664は、機能提供装置12が提供する機能における現在の状況での事象の発生を意味する事象情報EAを、利用者情報Uおよび機能情報Fに応じた条件のもとで順次に生成して通信装置54から端末装置16に送信する。すなわち、利用者Hの現在位置等の個人情報(利用者情報U)と当該利用者Hが当該機能を使用した履歴(機能情報Fの機能使用履歴)とに応じた事象の事象情報EAが機能の進行に連動して順次に生成される。例えば、図2に例示される通り、カラオケの機能では、利用者Hによる歌唱を採点した結果の通知という事象の事象情報EAが順次に生成され、ゲームの機能では、アイテムの獲得や他のキャラクタとの戦闘等の事象の事象情報EAが順次に生成される。
図6は、端末装置16の再生処理部32および制御処理部34と機能提供装置12との関係の説明図である。図6に例示される通り、機能提供装置12が送信する複数(または単数)の処理モジュールMを端末装置16の制御装置21が実行することで、相異なる処理モジュールMに対応する複数の音響処理を実行する再生処理部32が実現される。
図6に例示される通り、端末装置16の制御処理部34は、事象管理部342と変数制御部344とを包含する。事象管理部342は、機能提供装置12の情報管理部66が生成した事象情報EA(機能の進行に連動して発生する事象)と検出装置24が出力する検出信号D(利用者Hの状態)との一方または双方に応じた事象の発生を意味する事象情報EB(EB1,EB2)を生成する。すなわち、事象情報EBが示す事象は、利用者Hに提供される機能の進行または利用者Hの状態に応じて発生するイベントである。例えば、図2に例示される通り、カラオケの機能において利用者Hが楽曲を歌唱する状況では、伴奏音の再生の開始や歌唱音声における歌唱表現(例えばビブラートやこぶし)の発生等の事象の事象情報EBが生成される。また、ゲームの機能において利用者Hがゲームをプレイする状況では、利用者Hによるアイテムの獲得やキャラクタの特定の動作(例えばジャンプ)の発生等の事象の事象情報EBが生成される。
事象情報EAおよび検出信号Dに応じた事象情報EBの生成は、機能提供装置12が端末装置16に送信する事象管理情報SBにより規定される。すなわち、事象管理情報SBは、機能提供装置12による機能の提供時に発生する事象(機能の進行または利用者Hの状態に応じた事象)と事象情報EBとの対応を規定する。事象管理情報SBは状況情報S毎(状況毎)に用意されるから、機能の進行または利用者Hの状態に応じて特定の事象が発生した場合に生成される事象情報EBの内容は状況毎に相違し得る。すなわち、例えば検出装置24が検出する利用者Hの状態が同様でも、利用者Hに提供される機能における現在の状況が相違すれば事象情報EBの有無や内容は相違し得る。
図6に例示される通り、事象管理部342が生成する事象情報EBは、機能提供装置12による機能の提供に反映(フィードバック)される外部的な事象情報EB1と、端末装置16の動作に反映される内部的な事象情報EB2とに区別される。事象情報EB1は、通信装置23から機能提供装置12に送信されて当該機能提供装置12の機能に反映される。他方、図6の変数制御部344は、事象管理部342が生成する内部的な事象情報EB2に応じて、音響処理に適用される変数(パラメータ)の変更を再生処理部32に対して指示する制御情報Pを生成する。事象情報EB2と制御情報Pとの関係は、機能提供装置12が端末装置16に送信する変数制御情報SCにより規定される。変数制御部344は、事象情報EB2に応じて制御されるべき音響処理および変数と、当該変数の変更後の数値(以下「指示値」という)とを指定する制御情報Pを、変数制御情報SCの参照により決定したうえで再生処理部32に指示する。再生処理部32は、制御情報Pで指定された音響処理の変数を、当該制御情報Pで指定された指示値に更新する。変数制御情報SCは状況情報S毎に用意されるから、事象情報EB2の発生時における音響処理の制御内容(制御対象となる音響処理の変数や指示値)は状況毎に相違し得る。
以上の説明から理解される通り、第1実施形態の機能提供装置12は、利用者Hに関する利用者情報Uと、機能提供装置12が提供する機能に関する機能情報Fと、当該機能のもとで発生する状況に関する状況情報Sと、当該状況で発生する事象(事象情報EA)とを含む複数種の要素(コンテキスト)に応じて端末装置16の動作を制御する。
図7は、機能提供システム100の動作の説明図である。図7に例示される通り、機能提供装置12の操作装置55に対する操作で利用者Hが機能提供の開始(例えばカラオケやゲームの開始)を指示すると(S1)、機能提供装置12の情報取得部64は、利用者Hに固有の利用者識別情報を利用者Hから取得する(S2)。例えば、利用者Hに事前に付与された符号列(例えば暗証番号やパスワード)および利用者Hの生体情報(例えば声紋や指紋等)が利用者識別情報として好適である。情報取得部64は、利用者識別情報と当該機能提供装置12の機能識別情報とを指定した認証要求を管理装置14に送信する(S3)。管理装置14の制御装置41は、認証要求で指定された利用者識別情報を含む単位情報Qが記憶装置42に存在するか否かに応じて利用者Hの正当性を認証し(S4)、認証の成功を条件として、当該利用者識別情報を含む利用者情報Uと認証要求で指定された機能識別情報を含む機能情報Fとを通信装置43から要求元の機能提供装置12に送信する(S5)。
機能提供装置12の制御装置51は、通信装置53が管理装置14から受信した利用者情報Uと機能情報Fとに応じて利用者Hに機能を提供する(例えば音響信号Xを通信装置54から端末装置16に送信する)とともに、当該機能の進行に連動して順次に遷移する各状況の状況情報Sに応じて端末装置16の動作を制御する(S6)。具体的には、情報管理部66は、図5を参照して説明した通り、現在の状況に対応する状況情報Sの処理指定情報SAが指定する組合せの複数の処理モジュールMと、当該状況情報Sの事象管理情報SBおよび変数制御情報SCとを、通信装置54から端末装置16に送信する。端末装置16の制御装置21(再生処理部32,制御処理部34)は、機能提供装置12から通信装置23が受信した情報に応じて動作する(S7)。具体的には、再生処理部32は、機能提供装置12から受信した複数の処理モジュールMによる音響処理を、機能提供装置12から送信される音響信号Xと収音装置25から供給される音響信号Yとに対して実行することで音響信号Zを生成する。また、制御処理部34の事象管理部342は、機能提供装置12の情報管理部66から受信した事象情報EAと検出装置24が出力した検出信号Dとに応じた事象情報EB(EB1,EB2)を事象管理情報SBの参照により生成し、変数制御部344は、変数制御情報SCを参照することで事象情報EB2に応じた制御情報Pを生成する。事象管理部342が生成した事象情報EB1は通信装置23から機能提供装置12に送信されて機能の提供に反映される。
操作装置55に対する操作で利用者Hが機能提供の終了を指示すると(S8)、機能提供装置12の制御装置51は、今回の機能の提供を反映した機能情報Fを生成して通信装置53から管理装置14に送信する(S9)。管理装置14の制御装置41は、利用者Hの単位情報Qに含まれる当該機能提供装置12の既存の機能情報Fを、機能提供装置12から通信装置43が受信した機能情報Fに応じて更新(例えば上書き)する(S10)。
以上の説明から理解される通り、第1実施形態では、利用者Hに関する利用者情報Uと、機能提供装置12が提供する機能に関する当該利用者Hの機能情報Fと、当該機能のもとで発生する状況に関する状況情報Sと、当該状況での事象の発生を示す事象情報EAとに応じて再生処理部32の動作が制御される。したがって、利用者Hからの詳細な指示を必要とせずに、複数の機能を利用する利用者Hの状況や事情(コンテキスト)に応じて再生処理部32による再生音の音響特性を適切に制御できるという利点がある。
また、利用者情報Uおよび機能情報Fが管理装置14により統括的に管理されるから、相異なる場所に設置された複数の機能提供装置12の機能を利用する多様な状況のもとで、利用者Hの状況や事情に応じて再生音の音響特性を適切に制御できるという前述の効果を実現することが可能である。
第1実施形態の機能提供システム100の具体的な使用例を以下に説明する。以下の説明では、[A]放音装置26(ヘッドホン)の音質の調整,[B]楽曲の試聴,[C]カラオケ,[D]ゲーム(レースゲーム)を例示する。
[A]放音装置26の音質の調整
放音装置26(例えばヘッドホン)等を販売する店舗に、放音装置26の音質を調整(カスタマイズ)する機能を提供する機能提供装置12が設置される。利用者Hが指定した音響処理の種類および変数の履歴を示す機能情報Fが管理装置14に保持され、再生モードおよび調整モードの2種類の状況の各々について状況情報Sが用意される。再生モードは、放音装置26から音響を再生して利用者Hが聴取する状況であり、調整モードは、操作装置55に対する操作で利用者Hが放音装置26の音質を調整する状況である。操作装置55に対する操作を事象とする事象情報EAが操作毎に順次に生成される。
機能情報Fで指定された種類および変数の音響処理の処理モジュールMが機能提供装置12から端末装置16に送信されることで再生処理部32が実現される。再生モードでは、特定の楽曲の音響信号Xが機能提供装置12から端末装置16に送信されて再生処理部32による音響処理後に放音装置26から音響として再生される。調整モードでは、操作装置55に対する利用者Hからの操作(事象情報EA)に応じて各音響処理の変数が調整される。調整モードでの調整後の音響処理の種類や変数は、端末装置16に保持されるとともに、新規な機能情報Fとして管理装置14に送信される。新規な機能情報Fは次回の再生モードに適用される。
[B]楽曲の試聴
楽曲の音楽CD等を販売する店舗に、当該楽曲を試聴する機能を提供する機能提供装置12が設置される。管理装置14が実行する認証処理(S4)では、利用者情報Uが示す利用者Hの現在位置が店舗の内部に包含されるか否かが判定され、利用者Hの現在位置が店舗内に包含されることを条件として利用者Hの正当性が認証(認証成功)される。処理指定情報SAで事前に指定された複数の処理モジュールMが機能提供装置12から端末装置16に送信されて再生処理部32が実現され、試聴対象の楽曲の音響信号Xが機能提供装置12から端末装置16に送信されて再生処理部32による音響処理後に放音装置26から音響として再生される。操作装置55に対する利用者Hからの操作(事象情報EA)に応じて音響信号Xの再生(選択,再生,停止)が制御される。
[C]カラオケ
利用者Hにカラオケの機能を提供する機能提供装置12がカラオケ店や飲食店等の店舗に設置される。機能情報Fは、特定の収音環境の収音特性や音響処理の種類および変数を指定し、楽曲内の相異なる歌唱区間(例えばイントロ,Aメロ,サビ等)に対応する複数の状況の各々について状況情報Sが用意される。利用者Hが選択した楽曲の音響信号Xが機能提供装置12から端末装置16に送信されて再生処理部32による音響処理後に放音装置26から音響として再生される。再生処理部32による音響処理の種類や変数は状況情報Sに応じて歌唱区間毎(状況毎)に変更される。また、利用者Hの歌唱音声を表す音響信号Yにおける歌唱表現(例えばビブラートやこぶし等)を事象として事象情報EB2が生成され、再生処理部32による音響処理の変数に反映される。すなわち、利用者Hによる歌唱表現毎に放音装置26による再生音の音響特性が変動する。
[D]ゲーム(レースゲーム)
対戦型のレースゲーム等の各種のゲームを提供する機能提供装置12がゲームセンター等の店舗に設置される。利用者Hが自機(自身が使用する車)を選択する選択モードと当該自機を利用して実際に他機と競争する実戦モードとの2種類の状況の各々について状況情報Sが用意される。実戦モードで想定される仮想空間(例えばコース)毎に状況情報Sを個別に用意することも可能である。状況情報Sの処理指定情報SAに応じた組合せの複数の処理モジュールMが機能提供装置12から端末装置16に送信されて再生処理部32が実現され、ゲームの音楽の演奏音や各種の効果音を表す音響信号Xが機能提供装置12から端末装置16に送信されて再生処理部32による音響処理後に放音装置26から音響として再生される。したがって、選択モードと実戦モードとの間では再生音の音響特性が相違し、実戦モードでも仮想空間毎(コース毎)に再生音の音響特性が変化する。
また、ゲームの進行とともに発生する事象の事象情報EAに応じて再生処理部32の各音響処理の変数を制御することで自機や他機に関する走行音等の効果音の音響特性(例えば音量や音高)が変更される。例えば、仮想空間内での他機との相対的な位置関係(先後)の変化という事象の事象情報EAに応じて他機に関する音響(例えばエンジン音)の音量が変化し、仮想空間内での他機との相対速度の変化という事象の事象情報EAに応じて他機に関する音響の音高が変化する。また、自機の速度やエンジンの回転数の変化という事象の事象情報EAに応じて自機の効果音の音量や音高が変化する。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図8は、第2実施形態における機能提供装置12および端末装置16の構成図である。図8に例示される通り、第1実施形態において端末装置16に搭載された再生処理部32および制御処理部34が、第2実施形態では各機能提供装置12に搭載される。
再生処理部32および制御処理部34の動作は第1実施形態と同様である。具体的には、第2実施形態の再生処理部32は、再生指示部62が生成する音響信号Xと通信装置54が端末装置16から受信する音響信号Yとに対して音響処理を実行することで音響信号Zを生成する。音響処理後の音響信号Zは通信装置54から端末装置16に送信されて放音装置26から音響として再生される。制御処理部34は、第1実施形態と同様の方法で再生処理部32による音響処理を制御する。
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第2実施形態では、制御処理部34および再生処理部32を各端末装置16に設置する必要がないから、端末装置16の構成や処理が簡素化されるという利点がある。
<変形例>
以上に例示した形態は多様に変形される。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は適宜に併合され得る。
(1)前述の各形態では、機能提供装置12が1個の端末装置16の利用者Hに機能を提供する場合を便宜的に例示したが、複数の端末装置16の関連を前提とする機能を機能提供装置12が提供することも可能である。例えば、機能提供装置12を介して複数の端末装置16が相互に音響信号Yを授受することで楽曲をデュエットする機能が例示される。再生処理部32は、複数の端末装置16の各々の収音装置25が生成した音響信号Yの混合処理を含む複数の音響処理を実行することで音響信号Zを生成する。各端末装置16の再生処理部32による音響処理後の音響信号Zを他の端末装置16に送信することも可能である。
(2)収音装置25が生成した歌唱音声の音響信号Yや再生処理部32が生成した音響信号Zを、利用者情報Uとして管理装置14の記憶装置42に記憶することも可能である。機能提供装置12は、管理装置14から取得した利用者情報Uに含まれる音響信号(Y,Z)を端末装置16に送信して放音装置26に再生させる。すなわち、利用者Hによる歌唱音声を録音する機能が提供される。
(3)前述の各形態では、収音装置25で収音した歌唱音声の音響信号Yを例示したが、前述の各形態の音響信号Yを、各種の楽器(図示略)の演奏音を表す音響信号Yに置換することも可能である。
(4)前述の各形態では、再生処理部32が音響信号(X,Y)に対して音響処理を実行する構成を例示したが、画像(静止画または動画)を表す画像信号に対して再生処理部32が各種の画像処理を実行することも可能である。具体的には、相異なる画像処理に対応する複数の処理モジュールMを端末装置16の制御装置21が実行することで、画像信号を処理する再生処理部32が実現され、再生処理部32による画像処理後の画像信号に応じた画像が表示装置(図示略)に表示される。
(5)管理装置14は、相互に別体で構成された複数の装置(例えばサーバ装置)で実現され得る。例えば、利用者情報Uを管理する第1装置と各機能情報Fを管理する第2装置とで管理装置14を実現した構成では、機能提供装置12の情報取得部64は、第1装置から利用者情報Uを取得するとともに第2装置から当該機能提供装置12の機能情報Fを取得する。
(6)前述の各形態では、利用者情報UとN個の機能情報Fとを含む各利用者Hの単位情報Qが管理装置14の記憶装置42に記憶され、機能提供装置12の情報取得部64が利用者情報Uおよび機能情報Fを管理装置14から取得する構成を例示したが、利用者情報Uおよび機能情報Fを機能提供装置12の記憶装置52に記憶することも可能である。具体的には、各機能提供装置12の記憶装置52には、利用者Hに関する利用者情報Uと当該機能提供装置12の機能に関する機能情報Fとが複数の利用者Hの各々について記憶される。機能提供装置12の情報管理部66は、当該機能提供装置12が機能を提供する利用者Hの利用者情報Uと、当該機能提供装置12の機能情報Fと、現在の状況に対応する状況情報Sとを記憶装置52から読出し、当該状況で発生する事象(事象情報EA)を加えた複数の要素(コンテキスト)を端末装置16の動作の制御に適用する。以上の構成では、機能提供システム100に管理装置14が不要となり、管理装置14と通信する通信装置53と、管理装置14から利用者情報Uおよび機能情報Fを取得する情報取得部64とが機能提供装置12から省略される。
以上の説明から理解される通り、本発明の好適な態様に係る機能提供装置12は、利用者Hに特定の機能を提供する装置であり、図9に例示される通り、利用者Hに関する利用者情報Uと、当該機能提供装置12に関する機能情報Fと、当該機能提供装置12による機能の提供時に発生し得る複数の状況のうち現在の状況に関する状況情報Sと、当該状況での事象の発生を示す事象情報E(EA,EB)とに応じて、当該機能提供装置12が提供する機能に関する音響または画像を再生する再生処理部32の動作を制御する情報管理部66を具備する装置として表現される。
(7)前述の各形態に係る機能提供装置は、専用の電子回路で実現されるほか、CPU(Central Processing Unit)等の汎用の演算処理装置とプログラムとの協働によっても実現される。本発明の好適な態様に係るプログラムは、利用者に特定の機能を提供するために、コンピュータを、利用者に関する利用者情報と、当該機能提供装置に関する機能情報と、当該機能提供装置による機能の提供時に発生し得る複数の状況のうち現在の状況に関する状況情報と、当該状況での事象の発生を示す事象情報とに応じて、当該機能提供装置が提供する機能に関する音響または画像を再生する再生処理部の動作を制御する情報管理部として機能させる。以上の態様に係るプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で提供されてコンピュータにインストールされ得る。記録媒体は、例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体であり、CD-ROM等の光学式記録媒体が好例であるが、半導体記録媒体や磁気記録媒体等の公知の任意の形式の記録媒体を包含し得る。なお、通信網を介した配信の形態で本発明のプログラムを提供してコンピュータにインストールすることも可能である。
また、本発明は、前述の各態様に係る機能提供装置の動作方法(機能提供方法)としても表現され得る。本発明の好適な態様に係る機能提供方法は、利用者に特定の機能を提供する方法であって、利用者に関する利用者情報と、当該機能提供装置に関する機能情報と、当該機能提供装置による機能の提供時に発生し得る複数の状況のうち現在の状況に関する状況情報と、当該状況での事象の発生を示す事象情報とに応じて、当該機能提供装置が提供する機能に関する音響または画像を再生する再生処理部の動作を制御する。
100……機能提供システム、12……機能提供装置、14……管理装置、16……端末装置、18……通信網、21,41,51……制御装置、22,42,52……記憶装置、23,43,53,54……通信装置、24……検出装置、25……収音装置、26……放音装置、32……再生処理部、34……制御処理部、342……事象管理部、344……変数制御部、55……操作装置、62……再生指示部、64……情報取得部、66……情報管理部、662……第1処理部、664……第2処理部。

Claims (5)

  1. 利用者に特定の機能を提供する機能提供装置であって、
    前記利用者に関する利用者情報と、当該機能提供装置に関する機能情報と、当該機能提供装置による機能の提供時に発生し得る複数の状況のうち現在の状況に関する状況情報と、当該状況での事象の発生を示す事象情報とに応じて、当該機能提供装置が提供する機能に関する音響または画像を再生する再生処理部の動作を制御する情報管理部
    を具備する機能提供装置。
  2. 相異なる機能を提供する複数の機能提供装置の各々に関する機能情報と利用者に関する利用者情報とを利用者毎に管理する管理装置から、当該機能提供装置が機能を提供する利用者の利用者情報と当該利用者に対応する当該機能提供装置の機能情報とを取得する情報取得部を具備し、
    前記情報管理部は、前記情報取得部が取得した利用者情報および機能情報を前記再生処理部の動作の制御に適用する
    請求項1の機能提供装置。
  3. 前記情報管理部は、前記再生処理部を具備する端末装置との無線通信により前記再生処理部の動作を制御する
    請求項1または請求項2の機能提供装置。
  4. 前記情報管理部は、前記現在の状況について設定された組合せの1個以上の処理モジュールを前記端末装置に送信する
    請求項3の機能提供措置。
  5. 相異なる機能を提供する複数の機能提供装置と、前記複数の機能提供装置の各々と通信可能な管理装置とを具備する機能提供システムであって、
    前記管理装置は、前記複数の機能提供装置の各々に関する機能情報と利用者に関する利用者情報とを利用者毎に管理し、
    前記複数の機能提供装置の各々は、
    当該機能提供装置が機能を提供する利用者の利用者情報と当該利用者に対応する当該機能提供装置の機能情報とを前記管理装置から取得する情報取得部と、
    前記情報取得部が取得した利用者情報および機能情報と、当該機能提供装置による機能の提供時に発生し得る複数の状況のうち現在の状況に関する状況情報と、当該状況での事象の発生を示す事象情報とに応じて、当該機能提供装置が提供する機能に関する音響または画像を再生する再生処理部の動作を制御する情報管理部とを含む
    機能提供システム。
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