JP2016177076A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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崇 酒巻
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陽平 渡邉
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Abstract

【課題】定着部材に付着する半溶融トナー成分の除去を適切に行って、異常画像を抑制する。
【解決手段】定着ベルト24と、定着ベルト24との間にニップ部を形成する加圧ローラ23と、を備え、ニップ部に未定着トナー像Tを担持した記録媒体Pを搬送して、該未定着トナー像Tを記録媒体Pに定着する定着装置20において、定着ベルト24と当接して定着ベルト24の表面を改質する定着表面改質部材30と、定着表面改質部材30を冷却する冷却手段40と、を有し、定着表面改質部材30が定着ベルト24の表面を改質する際の定着表面改質部材温度T1と定着部材温度T2が、式(1)の関係を満たす(定着表面改質部材温度T1≦定着部材温度T2・・・(1))。
【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置として、電子写真方式を利用した画像形成装置が種々考案されており公知技術となっている。その画像形成プロセスは、像担持体である感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナー等によって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録媒体(用紙、記録紙、記録材ともいう)に転写して画像を担持させ、圧力や熱等を用いる定着装置によって記録媒体上の未定着トナー像を定着する過程により成立している。
定着装置としては、様々な方式のものが提案されており、所定の温度に維持された定着部材としての定着ローラと、定着ローラに圧接する加圧部材としての加圧ローラとを備え、加圧ローラと定着ローラとの圧接によって形成されたニップ部(定着ニップ部)により、未定着トナー像を担持した記録媒体を挟持搬送しつつ加熱し、定着させるローラ定着方式が知られている。
また、加圧ローラに対向配置される定着ローラと、定着ローラと加熱ローラとの間に張架される無端状の定着ベルト(定着部材)とを備え、加圧ローラと定着ベルトとの圧接によって形成されたニップ部にて、定着ベルトを介して加熱ローラの熱を記録媒体に与えることで、未定着トナー像を記録媒体に加圧し、定着させるベルト定着方式が知られている。これらの定着方式は、低速機から高速機まで、モノクロ機からカラー機に至るまで、幅広く用いられている。
このような定着装置において、未定着トナーが堆積した記録媒体を通紙することにより、定着部材の表面に異物固着あるいは付着(例えば、トナーワックス(以下、トナーWAXと称す)、シリカなどのトナー外添成分、紙粉など)が発生する場合がある。そして、定着部材の表面に汚れや荒れが生じた状態での使用は、光沢ムラを生じさせ、画像の乱れ劣化を生じさせることに繋がってしまう。
これに対し、定着部材を摺擦することにより、紙粉などの異物を除去する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、トナー像を記録材に加熱定着する定着部材と、定着部材に当接しトナー像を担持した記録材が挟み込まれる定着ニップ部を形成する加圧部材と、定着部材の表面を摺擦する摺擦部材を有し、定着部材の表面性を回復させる表面回復処理を行う表面回復手段と、摺擦部材の表面の汚れに対応して、表面回復処理の制御を行う制御部とを備えた定着装置が開示されている。
また、特許文献2には、トナーを記録媒体に定着する定着部材と、定着部材に当接して記録媒体が通過するニップを形成する加圧部材を備えた定着装置において、定着部材の表面に回転クリーニング体が当接し、更に定着部材表面の所定通紙サイズに相当する範囲の内側から外側にかけて補助クリーニング部材が当接する定着装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1,2は、定着部材の局所的な塑性変形の回復や紙粉などの異物除去に関する技術であり、定着部材に付着するトナーWAXなどの粘性の高い半溶融トナー成分の除去を適切に行うことができず、除去効率に課題が残されていた。
そこで本発明は、定着部材に付着するトナーWAXなどの粘性の高い半溶融トナー成分の除去を適切に行って、異常画像を抑制することができる定着装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、加熱手段により加熱される定着部材と、該定着部材の少なくとも一部を押圧可能に配置され、前記定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材と、を備え、前記ニップ部に未定着トナー像を担持した記録媒体を搬送して、該未定着トナー像を記録媒体に定着する定着装置において、前記定着部材と当接して該定着部材の表面を改質する定着表面改質部材と、該定着表面改質部材を冷却する冷却手段と、を有し、前記定着表面改質部材が前記定着部材の表面を改質する際の定着表面改質部材温度T1と定着部材温度T2が、式(1)の関係を満たす(定着表面改質部材温度T1≦定着部材温度T2・・・(1))ものである。
本発明によれば、定着部材に付着する半溶融トナー成分の除去を適切に行って、異常画像を抑制することができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図である。 制御部の機能ブロック図である。 本発明に係る定着装置の一実施形態の構成を示す側面断面図である(第1の実施形態)。 定着ベルトのリフレッシュ動作の一例を示すフローチャートである(第1の実施形態)。 リフレッシュ動作における冷却無しの場合と冷却有りの場合との定着部材異物除去率を示すグラフである。 定着表面改質部材の構成を示す概略断面図の一例である。 定着表面改質部材を長手方向から見た概略構成図の一例である。 定着表面改質部材の軸心を有機材料とした場合と金属材料とした場合の定着部材異物除去率を示すグラフである。 定着表面改質部材を長手方向から見た概略構成図の他の例である。 定着表面改質部材の軸心端部に放熱フィンを設けない場合と設ける場合の定着部材異物除去率[%]を示すグラフである。 定着表面改質部材の構成を示す概略断面図の他の例である。 定着表面改質部材を長手方向から見た概略構成図の他の例である。 定着表面改質部材に中空部を設けない場合と、中空部を設け気流を流す場合と、中空部を設け水流を流す場合と、の定着部材異物除去率を示すグラフである。 本発明に係る定着装置の一実施形態の構成を示す側面断面図である(第2の実施形態)。 定着ベルトのリフレッシュ動作の一例を示すフローチャートである(第2の実施形態)。 リフレッシュ動作における加熱無しの場合と加熱有りの場合との定着部材異物除去率を示すグラフである。 定着表面改質部材の構成を示す概略断面図の他の例である。 加熱手段を非接触加熱ヒータとした場合と中空部に加熱手段としてハロゲンヒータを配置した場合の定着表面改質部材の軸方向の温度プロファイルである。 加熱手段を非接触加熱ヒータとした場合と加熱手段を中空部に配置したハロゲンヒータとした場合の定着部材異物除去率を示すグラフである。 定着表面改質部材の構成を示す概略断面図の他の例である。
以下、本発明に係る構成を図1から図20に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
<第1の実施形態>
(画像形成装置)
図1および図2を参照して、本実施形態に係る画像形成装置の全体構成及び制御部の構成について説明する。
画像形成装置1は、記録媒体の一例としての用紙にトナー像を定着させることにより画
像を形成する。画像形成装置1は、図1に示すように、制御部10、画像読取部11、作像部12、給紙部13、転写部14、定着部20(定着装置20)、排紙部16、および表示・操作部17等を有している。以下、各部について説明する。
[制御部]
制御部10は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)1011、メインメモリ(MEM−P)1012、ノースブリッジ(NB)1013、サウスブリッジ(SB)1014、AGP(Accelerated Graphics Port)バス1015、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)1016、ローカルメモリ(MEM−C)1017、HD(Hard Disk)1018、HDD(Hard Disk Drive)1019、ネットワークI/F102を有している。
CPU1011は、メインメモリ1012に記憶されたプログラムに従って、データを加工、演算したり、画像読取部11、作像部12、給紙部13、転写部14、定着部20、排紙部16の動作を制御したりするものである。
メインメモリ1012は制御部10の記憶領域であり、ROM(Read Only Memory)1012a、RAM(Random Access Memory)1012bを有している。ROM1012aは、制御部10の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリである。ROM1012aに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、FD、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。RAM1012bは、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いる。
NB1013は、CPU1011と、MEM−P1012、SB1014、及びAGPバス1015とを接続するためのブリッジである。SB1014は、NB1013とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。
AGPバス1015は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースである。ASIC1016は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC1016の中核をなすアービタ(ARB)を備えている。
また、ASIC1016は、MEM−C1017を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)を備えている。
ASIC1016は、PCIバスを介してUSB(Universal Serial Bus)のインターフェースに接続されている。ASIC1016は、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースに接続されている。
MEM−C1017は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD1018は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HDD1019は、CPU1011の制御にしたがってHD1018に対するデータの読み出し又は書き込みを制御する。ネットワークI/F102は、通信ネットワークを介して情報処理装置等の外部機器と情報を送受信する。
[画像読取部]
画像読取部11は、用紙に記載されている画像を光学的に読み取ることにより、画像情
報を生成するものである。具体的には、用紙に光を当てて、その反射光をCCD(Charge Coupled Devices)、または、CIS(Contact Image Sensor)等の読取センサで受光することによって画像情報を読み取る。なお、画像情報とは、用紙等の記録媒体に形成する画像を表す情報であり、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色を示す電気的な色分解画像信号を用いて示されたものである。
画像読取部11は、図1に示すように、コンタクトガラス111、読取センサ112等を有している。
コンタクトガラス111は、画像が記載されている用紙が載置されるものである。読取センサ112は、コンタクトガラス111に載置されている用紙に記載されている画像の画像情報を読み取るものである。
[作像部]
作像部12は、画像読取部11によって読み取られた画像情報、またはネットワークI/F102によって受信された画像情報に基づいて転写部14の中間転写ベルト143の表面にトナーを付着させて画像(トナー像)を形成するものである。
作像部12は、シアン(C)色のトナーを有する現像剤を用いてトナー像を形成する画像形成ユニット120Cと、マゼンタ(M)色のトナーを用いてトナー像を形成する画像形成ユニット120Mと、イエロー(Y)色のトナーを用いてトナー像を形成する画像形成ユニット120Yと、ブラック(K)色のトナーを用いてトナー像を形成する画像形成ユニット120Kと、クリア(T)トナーを用いてトナー像を形成する画像形成ユニット120Tとを備えている。すなわち、作像部12は、作像ユニットとしての画像形成ユニットをトナー色別に複数備えている。
画像形成装置1は、各感光体ドラムに形成された静電潜像を対応する色のトナーで現像(可視像化)して、各色のトナー像を最終的に記録媒体に重ね合わせた状態に転写する構成を有している。
なお、C色トナー、M色トナー、Y色トナー、K色トナーのいずれか一以上のトナーを有色トナーという。
クリアトナーを用いた作像ユニットは、有色トナーを用いた作像ユニットを含めて、各作像ユニットのトナー像転写順位の最上流に位置するように配置されている。また、それぞれの有色トナーは、顔料や染料等の色材を含有した帯電性をもった樹脂粒子である。
また、クリアトナーとは、無色透明のトナーであり、記録媒体に付着された有色トナーに付着されるとその有色トナーを視認できるように構成された樹脂粒子である。また、クリアトナーは記録媒体に付着されるとその記録媒体を視認できる樹脂粒子である。クリアトナーは、たとえば、低分子量のポリエステル樹脂に二酸化ケイ素(SiO)や二酸化チタン(TiO)を外添することによって生成される。なお、クリアトナーは記録媒体または記録媒体上に付着された有色トナーを視認できる程度の量であれば、色材を含んでいてもよい。
画像形成ユニット120C、画像形成ユニット120M、画像形成ユニット120Y、画像形成ユニット120K、画像形成ユニット120Tのうち任意の画像形成ユニットを「画像形成ユニット120」と表す。
画像形成ユニット120Cは、トナー供給部121C、感光体ドラム(以下、単に「感光体」ともいう)122C、帯電部123C、露光部124C、現像部125C、除電部126C、および清掃部127Cを備えている。
トナー供給部121Cは、C色のトナーを収容しており、現像部125Cに対してC色のトナーを供給するものである。トナー供給部121Cに収容されているトナーは、トナー供給部121C内の搬送スクリューが駆動することによって所定の量だけ現像部125Cに供給される。
感光体ドラム122Cは、帯電部123Cにより表面が一様に帯電され、制御部10から受け取った画像情報に基づき、露光部124Cによって表面に静電潜像が形成されるも
のである。また、感光体ドラム122Cは、静電潜像が形成された表面に、現像部125Cがトナーを付着させることによってトナー像が形成される。また、感光体ドラム122Cは、中間転写ベルト143に接するように設けられ、中間転写ベルト143との接点で中間転写ベルト143の移動方向と同じ方向に回転するように設けられている。
帯電部123Cは、感光体ドラム122Cの表面を一様に帯電させる。露光部124Cは、帯電部123Cによって帯電された感光体ドラム122Cの表面に、制御部10によって決定されたC色の網点面積率に基づいて光を照射して静電潜像を形成する。現像部125Cは、露光部124Cによって感光体ドラム122Cの表面に形成された静電潜像に対して現像剤収容部121Cに収容されているC色のトナーを付着させることによって現像し、トナー像を形成する。
除電部126Cは、中間転写ベルト143に画像が転写された後の感光体ドラム122Cの表面を除電する。清掃部127Cは、除電部126Cによって除電された感光体ドラム122Cの表面に残った転写残トナーを除去する。
画像形成ユニット120Mは、現像剤収容部121M、感光体ドラム122M、帯電部123M、露光部124M、現像部125M、除電部126M、および清掃部127Mを備えている。現像剤収容部121Mは、M色のトナーを収容している。感光体ドラム122M、帯電部123M、露光部124M、現像部125M、除電部126M、清掃部127Mは、それぞれ感光体ドラム122C、帯電部123C、露光部124C、現像部125C、除電部126C、清掃部127Cと同様の機能であるため、それらの説明を省略する(Y,K,Tにおいても同様)。
画像形成ユニット120Yは、現像剤収容部121Y、感光体ドラム122Y、帯電部123Y、露光部124Y、現像部125Y、除電部126Y、および清掃部127Yを備えている。現像剤収容部121Yは、Y色のトナーを収容している。
画像形成ユニット120Kは、現像剤収容部121K、感光体ドラム122K、帯電部123K、露光部124K、現像部125K、除電部126K、および清掃部127Kを備えている。現像剤収容部121Kは、K色のトナーを収容している。
画像形成ユニット120Tは、現像剤収容部121T、感光体ドラム122T、帯電部123T、露光部124T、現像部(現像装置)125T、除電部126T、および清掃部127Tを備えている。現像剤収容部121Tは、クリアトナーを収容している。
なお、現像剤収容部121C、現像剤収容部121M、現像剤収容部121Y、現像剤収容部121K、現像剤収容部121Tのうち任意の現像剤収容部を「現像剤収容部121」と表す。また、感光体ドラム122C、感光体ドラム122M、感光体ドラム122Y、感光体ドラム122K、感光体ドラム122Tのうち任意の感光体ドラムを「感光体ドラム122」と表す。また、帯電部123C、帯電部123M、帯電部123Y、帯電部123K、帯電部123Tのうち任意の帯電部を「帯電部123」と表す。
また、露光部124C、露光部124M、露光部124Y、露光部124K、露光部124Tのうち任意の露光部を「露光部124」と表す。また、現像部125C、現像部125M、現像部125Y、現像部125K、現像部125Tのうち任意の現像部を「現像部125」と表す。また、除電部126C、除電部126M、除電部126Y、除電部126K、除電部126Tのうち任意の除電部を「除電部126」と表す。また、清掃部127C、清掃部127M、清掃部127Y、清掃部127K、清掃部127Tのうち任意の清掃部を「清掃部127」と表す。
[給紙部]
給紙部13は、転写部14に対して用紙を供給するものである。給紙部13は、用紙収容部131、給紙ローラ132、給紙ベルト133、およびレジストローラ対134を備えている。
用紙収容部131は、記録媒体の一例である用紙を収容している。給紙ローラ132は、用紙収容部131に収容されている用紙を給紙ベルトの方へ移動させるために回転するように設けられている。このように設けられている給紙ローラ132は、収容されている用紙のうち最上段にある用紙を一枚ずつ取り出し、給紙ベルトに載置する。給紙ベルト133は、給紙ローラ132によって取り出された用紙を転写部14に搬送する。
レジストローラ対134は、後述する中間転写ベルト143のトナー像が形成されている部分が転写部14に到達されるタイミングで給紙ベルト133によって搬送された用紙を送り出すものである。
[転写部]
転写部14は、作像部12によって感光体ドラム122に形成された画像を中間転写ベルト143に転写し(一次転写)、中間転写ベルト143に転写された画像を用紙に転写する(二次転写)ものである。
転写部14は、駆動ローラ141、従動ローラ142、中間転写ベルト143、一次転写ローラ144C、144M、144Y、144K、144T、二次転写ローラ145、二次転写対向ローラ146を備えている。
駆動ローラ141は、従動ローラ142とともに中間転写ベルト143を掛け渡すものである。駆動ローラ141が駆動し回転することによって、掛け渡されている中間転写ベルト143が移動する。
中間転写ベルト143は、駆動ローラ141の回転とともに感光体ドラム122に接しながら移動する。中間転写ベルト143が感光体ドラム122に接しながら移動することによって、感光体ドラム122に形成された画像が中間転写ベルト143の表面に転写される。
一次転写ローラ144C、144M、144Y、144K、144Tは、中間転写ベルト143を挟んで、それぞれ感光体ドラム122C、122M、122Y、122K、122Tと対向して配置されている。二次転写ローラ145は、二次転写対向ローラ146との間に中間転写ベルト143と用紙を挟みこんで回転する。
[排紙部]
排紙部16は、定着部20でトナーが定着された用紙を画像形成装置1から排出するものであり、排紙ベルト161、排紙ローラ162、排紙口163、および用紙収容部164を有している。
排紙ベルト161は、定着部20によって定着処理された用紙を排紙口163に向けて搬送する。排紙ローラ162は、排紙ベルト161によって搬送された用紙を排紙口163から排出し、用紙収容部164に収容する。用紙収容部164は、排紙ローラ162によって排出された用紙を収容する。
[表示・操作部]
表示・操作部17は、パネル表示部171および操作部172を有している。パネル表示部171には設定値や選択画面等が表示される。また、パネル表示部171は、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等である。
操作部172は、画像形成にかかる諸条件を受け付けるテンキー、複写開始指示を受け付けるスタートキー等のユーザーが入力をするために操作を行うものである。
(定着装置)
以下、定着部20の第1の実施形態である定着装置20について説明する。本実施形態に係る定着装置は、加熱手段(ヒータ25を備えた加熱ローラ21)により加熱される定着部材(定着ベルト24)と、該定着部材の少なくとも一部を押圧可能に配置され、定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材(加圧ローラ23)と、を備え、ニップ部に未定着トナー像(未定着トナー像T)を担持した記録媒体(記録媒体P)を搬送して、該未定着トナー像を記録媒体に定着する定着装置(定着装置20)において、定着部材と当接して該定着部材の表面を改質する定着表面改質部材(定着表面改質部材30)と、該定着表面改質部材を冷却する冷却手段(冷却手段40)と、を有し、定着表面改質部材が定着部材の表面を改質する際の定着表面改質部材温度T1と定着部材温度T2が、式(1)の関係を満たす(定着表面改質部材温度T1≦定着部材温度T2・・・(1))ものである。なお、括弧内は実施形態での符号、適用例を示す。
[構成]
図3は、定着装置20の一例を示しており、定着ローラ22の軸方向での概略断面図である。
定着装置20は、加熱ローラ21と、定着ローラ22と、加熱ローラ21および定着ローラ22に張架される定着ベルト24と、定着ローラ22を押圧して定着ローラ22との間にニップ部を形成する加圧ローラ23と、を備えている。また、加熱ローラ21は、熱源としてのヒータ25、加圧ローラ23は、熱源としてのヒータ26をそれぞれ内部に有している。また、テンションローラ27は、2つのローラ部材に張架された定着ベルト24に一定のテンションを与える役割を持つ。
定着装置20は、定着ローラ22と加圧ローラ23との圧接によって形成される定着ベルト24と加圧ローラ23とのニップ部に未定着トナー像Tを担持した記録媒体P(用紙)を通紙して加熱定着を行うものである。なお、加熱ローラ21、定着ローラ22及び加圧ローラ23は、定着装置20の筐体の長手方向に回転可能に軸支され、各ローラの駆動手段等は、筐体に固定保持されている。
ニップ部を通紙した記録媒体Pは、定着ローラ22側に配置された分離板28または加圧ローラ23側に配置された分離板29によって先端部が分離されて、次工程に排出される。なお、定着ローラ22側、加圧ローラ23側にそれぞれ配置される分離部材としての分離板28、29は、板状の部材に限られるものではなく、分離爪を用いるようにしても良い。
加熱ローラ21は、例えば、金属材料からなる薄肉の円筒体であって、その円筒体の内部には熱源としてのヒータ25が固設されている。ヒータ25としては、例えば、ハロゲンヒータやカーボンヒータ等を用いることができる。また、ヒータ25の両端部は、定着装置20の筺体に固定されている。また、ヒータ25は、加熱ローラ21を外部から加熱する誘導加熱手段(IH加熱手段)であっても良い。
ヒータ25は、装置本体の電源部(交流電源)により出力制御され、このヒータ25からの輻射熱によって加熱ローラ21が加熱される。さらに加熱ローラ21によって加熱された定着ベルト24の表面から記録媒体P上の未定着トナー像Tに熱が加えられる。ヒータ25の出力制御は、定着ベルト24の表面に対向する位置に設けられるサーモパイル等の温度センサ31によるベルト表面温度の検知結果に基づいてなされる。温度センサの設置位置および設置数はこれに限られるものではなく、加圧ローラ23の温度を検知する温度センサや、定着ローラ22の温度を検知する温度センサ等を設けるとともに、これに基づいてヒータ25,26の制御をしてもよい。
定着ベルト24は、定着ローラ22と加熱ローラ21の周囲に掛けまわされ、加熱ローラ21および定着ローラ22に密着している。このように構成した定着ベルト24に、定着ローラ22に対応する箇所に加圧ローラ23を押し当てることで、定着ニップ部を構成する。
定着ベルト24は、例えば、PI(ポリイミド)樹脂からなる層厚90μmのベース層上に、シリコーンゴムなどの弾性層、離型層が順次積層された多層構造の無端ベルトである。
定着ベルト24の弾性層は、層厚が200μm程度であって、シリコーンゴム、フッ素ゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。定着ベルト24の離型層は、層厚が20μm程度であって、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)等で形成されている。定着ベルト24の表層に離型層を設けることにより、トナー(トナー像)に対する離型性(剥離性)が確保されることになる。
また、定着ベルト24は、例えば、厚さ90μmの耐熱樹脂の無端フィルムであるPIベルトで構成され、表層には、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)などのオフセット防止剤がコーティングされている。
定着ローラ22は、熱源を有しておらず、金属(鉄やアルミ)などの剛性の高い芯材(芯金)を、シリコーンゴムなどの厚い弾性層で覆ったものである。
加圧ローラ23は、定着ローラ22と同様に、SUS304等の芯金上に、フッ素ゴム、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性層が形成されたローラ部材である。また、円筒体の内部には熱源としてのヒータ26が固設されている。なお、ヒータ26を有さない構成としても良い。
定着ローラ22と加圧ローラ23とは、対向して配置されるゴムローラであり、加圧ローラ23が定着ベルト24を介して定着ローラ22の中心方向に加圧されることにより、加圧ローラ23と定着ベルト24との間でニップ部が形成される。
また、駆動手段は、定着ローラ22を時計回り方向に回転駆動させる。定着ローラ22の回転により、定着ローラ22に圧接する加圧ローラ23および定着ベルト24が同速で連れ回り回転する。
また、定着ベルト24の外周面に、所定の圧力で定着ベルト24に押し付けられ、定着ベルト24の回転に連れて回転する定着表面改質部材30を備えている。定着表面改質部材30は、定着表面改質部材駆動手段32により、定着ベルト24に対して圧接/離間が可能となっている。なお、定着表面改質部材30に回転駆動手段を備え、定着ベルト24の回転方向と順方向もしくは逆方向に、定着ベルト24と等速または所定の線速差をつけて回転させてもよい。
定着表面改質部材30は、定着部材である定着ベルト24の表面を削る、潰す、軟化させる、あるいは、定着ベルト24の表面の異物を吸着する、あるいは、定着ベルト24の表面に塗布剤などを塗布する機能を有する部材である。本実施形態では、定着表面改質部材30は、摺擦部材であって、少なくとも定着ベルト24の表面の異物であるトナーWAXなどの粘性の高い半溶融トナー成分を除去する機能を有している。
また、定着表面改質部材30の近傍には、冷却手段40が設けられている。冷却手段40は、例えば、冷却ファンである。冷却手段40は、定着表面改質部材30が定着ベルト24と当接し、定着ベルト24の表面の異物であるトナーWAXなどの粘性の高い半溶融トナー成分を除去する際に、定着表面改質部材30を冷却する。なお、冷却手段40は、空冷方式に限らず、液冷方式としてもよい。
定着ベルト24のリフレッシュ動作時おいて、定着表面改質部材30は、所定の圧力で定着ベルト24に押し付けられて定着ベルト24とともに回転する。そして、定着ベルト24の表面を削り取り、定着ベルト24の表面の異物であるトナーWAXなどの粘性の高い半溶融トナー成分を除去する。
この定着表面改質部材30の摺擦時において、冷却手段40はオンとなり、定着表面改質部材30の表面に気流を当てることで、定着表面改質部材30の表面温度(定着表面改質部材温度T1)を定着ベルト24の表面温度(定着部材温度(T2)よりも、安定して低く保つようにしている。
すなわち、リフレッシュ動作時おいて、次式(1)を満たすようにするものである。
定着表面改質部材温度T1≦定着部材温度T2 ・・・(1)
より好ましくは、リフレッシュ動作時おいて、次式(2)を満たすようにするものである。
定着表面改質部材温度T1<定着部材温度T2 ・・・(2)
[リフレッシュ動作]
以上説明した定着装置20の定着表面改質部材30による定着ベルト24のリフレッシュ動作(メンテナンス動作)について説明する。
図4は、定着ベルト24のリフレッシュ動作の一例を示すフローチャートである。
先ず、定着表面改質部材30を、定着部材である定着ベルト24に所定の圧力で当接させる(S101)。
次いで、定着表面改質部材30の冷却手段40である冷却ファンをオンとして、定着表面改質部材30の冷却を開始する(S102)。
次いで、定着表面改質部材30が定着ベルト24に当接することで、定着ベルト24の回転に連れて定着表面改質部材30が回転し、定着ベルト24の表面の異物、すなわち、トナーWAXなどの粘性の高い半溶融トナー成分を除去する(S103)。
また、除去動作が終了した後、定着表面改質部材の冷却手段40である冷却ファンをオフとして(S104)、さらに、定着表面改質部材30を定着ベルト24から離間させて(S105)、一連の動作が終了する。
なお、定着表面改質部材30を当接(S101)/離間(S105)させるタイミングと、冷却ファンのオン(S102)/オフ(S104)のタイミングは、同時であってもよいし、S101とS102、S104とS105は逆でもよい。
[定着部材異物除去率]
図5に、リフレッシュ動作において定着表面改質部材30を冷却手段40により冷却をしない場合(冷却無し:比較例とする)と、冷却手段40により冷却した場合(冷却有り:実施例1とする)の定着ベルト24の異物除去率(定着部材異物除去率[%])を示すグラフを示す。
定着部材異物除去率は、同量のトナーWAXを定着ベルト24に付着させて、定着ベルト24のリフレッシュ動作(図4)の前後の定着ベルト24の重さを計測することにより算出する値であって、次式(3)で求められる。
定着部材異物除去率[%]=(リフレッシュ動作前の定着部材重量[g]−リフレッシュ動作後の定着部材重量[g])/(リフレッシュ動作前の定着部材重量[g]−WAX付着無しの状態の定着部材重量[g])×100 ・・・(3)
図5に示すように、リフレッシュ動作において定着表面改質部材30を冷却しない場合よりも、冷却した場合の定着部材異物除去率の方が大きいことが確認できる。
ここまで説明したように、本実施形態に係る定着装置20は、定着表面改質部材30を有するとともに、これを冷却する冷却手段40を有し、定着表面改質部材30が定着ベルト24と当接する際に、積極的に定着表面改質部材30を冷却し、定着表面改質部材温度T1と定着部材温度T2が、上記式(1)、好ましくは上記式(2)の関係を満たすようにすることで、定着ベルト24の表面に付着する半溶融トナー成分の定着表面改質部材30への遷移を円滑にすることで、除去効率を向上させている。
したがって、定着部材に付着するトナーWAXなどの粘性の高い半溶融トナー成分を初めとする異物固着物あるいは付着物の除去を適切に行って、光沢ムラなどの異常画像を抑制することができる。
具体的には、定着表面改質部材温度T1と定着部材温度T2に温度差を設けることにより、冷却されている定着表面改質部材30側の半溶融トナー成分は粘度が上がるので、半溶融トナー成分の定着表面改質部材30との結着力を増加させることができる。一方、定着ベルト24側の半溶融トナー成分は粘度が低いままであるため、結着力が弱いままである。このように、定着表面改質部材30と半溶融トナー成分の結着力を強く、定着ベルト24と半溶融トナー成分の結着力を弱く制御することで、定着ベルト24の表面に付着する半溶融トナー成分の定着表面改質部材30への遷移を円滑にすることができるものである。
また、冷却手段40を冷却ファンとし、定着表面改質部材30の冷却効率を向上させることで、定着表面改質部材温度T1を安定して低く保ち、定着ベルト24に付着する半溶融トナー成分の定着表面改質部材30への遷移を円滑にし、除去効率を向上させることができる。
また、定着表面改質部材温度T1は、定着部材温度T2に対して温度差を大きくして低くすればするほど、定着ベルト24に付着する半溶融トナー成分の定着表面改質部材30への遷移を円滑にすることができ、除去効率を向上させることができるため好ましい。
[定着表面改質部材・冷却手段構成]
次に、定着表面改質部材30の好ましい構成例について説明する。図6は、定着表面改質部材30の構成を示す概略断面図の一例である。定着表面改質部材30は、軸心33の外周に研磨層34が形成されて構成される。
研磨層34は、ゴムや樹脂などのバインダー(バインダー層)35内に砥粒36が分散されて形成される。ここで、バインダー35の材料としては、シリコーンゴムやフッ素樹脂などを用いることができる。また、砥粒36の材料としては、白色アルミナ、褐色アルミナ、解砕型アルミナ、淡紅色アルミナ、緑色炭化ケイ素、黒色炭化ケイ素、ダイヤモンド、CBN(立方晶窒化ホウ素)などを用いることができる。
このように構成された定着表面改質部材30は、駆動手段(モータ)に接続されており、この駆動手段が回転駆動して、軸心33を回すことで、研磨層34と定着ベルト24が摺擦される。このとき、研磨層34内のバインダー35から突起した砥粒36によって定着ベルト24が摺擦されることで、定着ベルト24に付着した半溶融トナー成分を絡め取り、除去する。
軸心33は、定着表面改質部材30全体の支持体であり、剛性を確保するため、鉄やアルミなどの金属材料からなることが好ましい。金属材料は、有機材料や無機材料と比較し、熱伝導率が高いため、放熱しやすくく、冷却効率が高いためである。
また、図7は、定着表面改質部材30の軸方向(長手方向)から見た場合の概略構成図の一例である。図7に示すように、軸心33の両端側には、研磨層34を設けないことが好ましい。このように、両端部では、軸心33に直接気流を当てるようにすることで冷却効率をさらに向上させることができる。
図8に、定着表面改質部材30の軸心33を有機材料とした場合と金属材料とした場合(実施例2とする)の定着部材異物除去率[%]を示すグラフを示す。
図8より、定着表面改質部材30の軸心33を有機材料とした場合よりも、金属材料とした場合の方が定着部材異物除去率の方が大きいことがわかる。
このように、定着表面改質部材30の軸心33(芯金)を金属材料とし、定着表面改質部材30の放熱効率を向上させることで、定着表面改質部材温度T1を安定して低く保ち、定着表面改質部材温度T1と定着部材温度T2に容易に温度差を設けることができる。よって、定着ベルト24に付着する半溶融トナー成分の定着表面改質部材30への遷移を円滑にし、除去効率を向上させることが可能となる。
また、図9は、定着表面改質部材30の軸方向(長手方向)から見た場合の概略構成図の他の例である。図9に示す例では、軸心33の両端部に放熱フィン37を備えるようにしている。
図9に示すように、軸心33の端部に放熱フィン37を設けることで、冷却手段40からの気流が当たり放熱する部分の表面積が大きくなるので、更に冷却効率を向上させることができる。
図10に、定着表面改質部材30の軸心端部に放熱フィン37を設けない場合と設ける場合(実施例3とする)の定着部材異物除去率[%]を示すグラフを示す。
図10より、定着表面改質部材30の軸心端部に放熱フィン37を設けない場合より、軸心端部に放熱フィン37を設ける場合の方が定着部材異物除去率の方が大きいことがわかる。なお、図9では、放熱フィン37を軸心33の両端に設けているが、片端のみに設けてもよいのは勿論である。
このように、定着表面改質部材30の軸心端部に放熱フィン37を設け、定着表面改質部材30の放熱効率を向上させることで、定着表面改質部材温度T1を安定して低く保ち、定着表面改質部材温度T1と定着部材温度T2に容易に温度差を設けることができる。よって、定着ベルト24に付着する半溶融トナー成分の定着表面改質部材30への遷移を円滑にし、除去効率を向上させることが可能となる。
また、図11は、定着表面改質部材30の構成を示す概略断面図の他の例である。図12は、図11に示す定着表面改質部材30の軸方向(長手方向)から見た場合の概略構成図の他の例である。
図11および図12に示す定着表面改質部材30は、軸心33(芯金)を中空形状に加工し、中空部38を形成したものである。そして、冷却手段40により、図12の矢印に示すように中空部38に気流や水流を流すようにしたものである。なお、矢印の方向は、逆であっても良いのは勿論である。
図13に、定着表面改質部材30に中空部38を設けない場合(中空無し)と、中空部38を設け気流を流す場合(実施例4とする)と、中空部38を設け水流を流す場合(実施例5とする)と、の定着部材異物除去率を示すグラフを示す。
図13より、以下の順に定着部材異物除去率が大きいことがわかる。
中空有り(水流)>中空有り(気流)>中空無し
このように、定着表面改質部材30に中空部38を設けることで、熱容量が小さくなるため冷却効率を向上させることができる。よって、定着表面改質部材温度T1を安定して低く保ち、定着表面改質部材温度T1と定着部材温度T2に容易に温度差を設けることができる。したがって、定着ベルト24に付着する半溶融トナー成分の定着表面改質部材30への遷移を円滑にし、除去効率を向上させることが可能となる。
また、中空部38に気流や水流を流すことで、定着表面改質部材30の冷却効率を更に向上させることができる。また、気流より水流の方が、定着表面改質部材30の冷却効率が更に良いためより好ましい。
<第2の実施形態>
以下、本発明に係る定着装置の他の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の点についての説明は適宜省略する。
(定着装置)
以下、定着部20の第2の実施形態である定着装置20について説明する。本実施形態に係る定着装置は、加熱手段(ヒータ25を備えた加熱ローラ21)により加熱される定着部材(定着ベルト24)と、該定着部材の少なくとも一部を押圧可能に配置され、定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材(加圧ローラ23)と、を備え、ニップ部に未定着トナー像(未定着トナー像T)を担持した記録媒体(記録媒体P)を搬送して、該未定着トナー像を記録媒体に定着する定着装置(定着装置20)において、定着部材と当接して該定着部材の表面を改質する定着表面改質部材(定着表面改質部材30)と、該定着表面改質部材を加熱する加熱手段(加熱手段50)と、を有し、定着表面改質部材が定着部材の表面を改質する際の定着表面改質部材温度T1と定着部材温度T2が、式(4)の関係を満たす(定着表面改質部材温度T1≧定着部材温度T2・・・(4))ものである。なお、括弧内は実施形態での符号、適用例を示す。
[構成]
図14は、定着装置20の一例を示しており、定着ローラ22の軸方向での概略断面図である。
定着装置20は、加熱ローラ21と、定着ローラ22と、加熱ローラ21および定着ローラ22に張架される定着ベルト24と、定着ローラ22を押圧して定着ローラ22との間にニップ部を形成する加圧ローラ23と、を備えている。また、加熱ローラ21は、熱源としてのヒータ25、加圧ローラ23は、熱源としてのヒータ26をそれぞれ内部に有している。また、テンションローラ27、温度センサ31を有している。各部の詳細は上記の通りである。
定着表面改質部材30は、定着部材である定着ベルト24の表面を削る、潰す、軟化させる、あるいは、定着ベルト24の表面の異物を吸着する、あるいは、定着ベルト24の表面に塗布剤などを塗布する機能を有する部材である。本実施形態では、定着表面改質部材30は、摺擦部材であって、少なくとも定着ベルト24の表面の異物であるトナーWAXなどの粘性の高い半溶融トナー成分を除去する機能を有している。
また、定着表面改質部材30の近傍には、加熱手段50が設けられている。加熱手段50は、例えば、加熱ヒータである。加熱手段50は、定着表面改質部材30が定着表面改質部材駆動手段32により駆動されて、定着ベルト24と当接し、定着ベルト24の表面の異物であるトナーWAXなどの粘性の高い半溶融トナー成分を除去する際に、定着表面改質部材30を加熱する。
定着ベルト24のリフレッシュ動作時おいて、定着表面改質部材30は、所定の圧力で定着ベルト24に押し付けられて定着ベルト24とともに回転する。そして、定着ベルト24の表面を削り取り、定着ベルト24の表面の異物であるトナーWAXなどの粘性の高い半溶融トナー成分を除去する。
また、定着表面改質部材30の摺擦時において、加熱手段50はオンとなり、定着表面改質部材30の表面を加熱することで、定着表面改質部材30の表面温度(定着表面改質部材温度T1)を定着ベルト24の表面温度(定着部材温度(T2)よりも、安定して高く保つようにしている。
すなわち、リフレッシュ動作時おいて、次式(4)を満たすようにするものである。
定着表面改質部材温度T1≧定着部材温度T2 ・・・(4)
より好ましくは、リフレッシュ動作時おいて、次式(5)を満たすようにするものである。
定着表面改質部材温度T1>定着部材温度T2 ・・・(5)
[リフレッシュ動作]
以上説明した定着装置20の定着表面改質部材30による定着ベルト24のリフレッシュ動作(メンテナンス動作)について説明する。
図15は、定着ベルト24のリフレッシュ動作の一例を示すフローチャートである。
先ず、定着表面改質部材30の加熱手段50である加熱ヒータをオンとして、定着表面改質部材30の表面が所定の温度になるまでX[sec]加熱する(S201)。この際、定着表面改質部材30の表面が所定の温度に昇温するまでのX[sec]がダウンタイム(待ち時間)となる。
次いで、定着表面改質部材30が所定の温度となったら、定着表面改質部材30を、定着ベルト24に所定の圧力で当接させる(S202)。
次いで、定着表面改質部材30が定着ベルト24に当接することで、定着ベルト24の回転に連れて定着表面改質部材30が回転し、定着ベルト24の表面の異物、すなわち、トナーWAXなどの粘性の高い半溶融トナー成分を除去する(S203)。
また、除去動作が終了した後、定着表面改質部材の加熱手段50である加熱ヒータをオフとして(S204)、さらに、定着表面改質部材30を定着ベルト24から離間させて(S205)、一連の動作が終了する。
なお、定着表面改質部材30を離間(S205)させるタイミングと、加熱ヒータのオフ(S204)のタイミングは、同時であってもよいし、S204とS205は逆でもよい。
[定着部材異物除去率]
図16に、リフレッシュ動作において定着表面改質部材30を加熱手段50により加熱をしない場合(加熱無し:比較例とする)と、加熱手段50により加熱した場合(加熱有り:実施例6とする)の定着ベルト24の異物除去率(定着部材異物除去率[%])を示すグラフを示す。
定着部材異物除去率は、同量のトナーWAXを定着ベルト24に付着させて、定着ベルト24のリフレッシュ動作(図15)の前後の定着ベルト24の重さを計測することにより算出する値であって、上記式(3)で求められる。
図16に示すように、リフレッシュ動作において定着表面改質部材30を加熱しない場合よりも、加熱した場合の定着部材異物除去率の方が大きいことが確認できる。
ここまで説明したように、本実施形態に係る定着装置20は、定着表面改質部材30を有するとともに、これを加熱する加熱手段50を有し、定着表面改質部材30が定着ベルト24と当接する際に、積極的に定着表面改質部材30を加熱し、定着表面改質部材温度T1と定着部材温度T2が、上記式(4)、好ましくは上記式(5)の関係を満たすようにすることで、定着ベルト24の表面に付着する半溶融トナー成分の定着表面改質部材30への遷移を円滑にすることで、除去効率を向上させている。
したがって、定着部材に付着するトナーWAXなどの粘性の高い半溶融トナー成分を初めとする異物固着物あるいは付着物の除去を適切に行って、光沢ムラなどの異常画像を抑制することができる。
具体的には、定着表面改質部材温度T1と定着部材温度T2に温度差を設けることにより、加熱される定着表面改質部材30側の半溶融トナー成分は更に溶融が進み、定着表面改質部材30への結着力が増加するので、定着ベルト24の表面に付着する半溶融トナー成分の定着表面改質部材30への遷移を円滑として、除去効率を向上させることが可能となっている。
また、加熱手段50を非接触の加熱ヒータとすることで、定着表面改質部材30からの汚れが付着しにくく、加熱手段50の高寿命化を図ることができる。
[定着表面改質部材・加熱手段構成]
次に、定着表面改質部材30の好ましい構成例について説明する。図17は、定着表面改質部材30の構成を示す概略断面図の一例である。定着表面改質部材30は、軸心33(芯金)を中空形状に加工し、中空部38を形成するとともに、中空部38に定着表面改質部材30の長手方向の略全域をカバーする加熱手段50であるハロゲンヒータ51を配置している。
図18に、加熱手段50を非接触加熱ヒータ(図14、実施例6)とした場合と中空部38に加熱手段50としてハロゲンヒータ51を配置した場合(図17、実施例7とする)の定着表面改質部材30の軸方向の温度プロファイルを示す。横軸は定着表面改質部材30の軸方向位置(中心位置を0mmとする)[mm]、縦軸は定着表面改質部材30の表面温度[℃]を示している。
本実施形態では、定着表面改質部材30の表面の目標温度を180℃として、軸方向の中心位置の温度に基づいて制御することとしている。
図18に示すように、加熱手段50を非接触加熱ヒータとした場合、定着表面改質部材30の軸方向端部側では目標温度(180℃)に対して温度ダレが発生している。一方で、加熱手段50を中空部38に配置したハロゲンヒータ51とした場合は、定着表面改質部材30の軸方向全域をハロゲンヒータ51がカバーしているので、軸方向で安定して目標温度(180℃)に近い温度となっている。
定着表面改質部材30の表面温度が目標温度より大きく低い場合、その部分での半溶融トナー成分の除去率は低下してしまう。図19に、加熱手段50を非接触加熱ヒータとした場合と加熱手段50を中空部38に配置したハロゲンヒータ51とした場合の定着部材異物除去率を示すグラフを示す。
図19より、加熱手段50を中空部38に配置したハロゲンヒータ51とした場合の方が、加熱手段50を非接触加熱ヒータとした場合よりも定着部材異物除去率の方が大きいことがわかる。
このように定着表面改質部材30を中空形状とし、加熱手段50を中空部38の軸方向を全てカバーできるハロゲンヒータとすることで、定着表面改質部材温度T1を軸方向全域で安定して高く保ち、定着表面改質部材温度T1と定着部材温度T2に容易に温度差を設けることができる。よって、定着ベルト24に付着する半溶融トナー成分の定着表面改質部材30への遷移を円滑にし、除去効率を向上させることが可能となる。
また、図20は、定着表面改質部材30の構成を示す概略断面図の他の例である。定着表面改質部材30は、加熱手段50として、定着表面改質部材30の外側に発熱コイル52を配置し、誘導加熱により、中空形状を有した金属材料の軸心33を加熱するようにしている。
このように、定着表面改質部材30の軸心33を、中空部38を有した金属材料とするとともに、加熱手段50として定着表面改質部材30の外周に発熱コイル52を設けて誘導加熱とすることにより、熱応答性を向上させて、目標温度到達までの時間(ダウンタイム)を短縮することができる。なお、図15に示したダウンタイムXを約1/2に短縮可能であることが確認できた。
さらに、誘導加熱方式を用いる場合において、定着表面改質部材30の中空形状の軸心33(芯金)を整磁合金とすることが好ましい。中空形状の軸心33を整磁合金とすることで、誘導加熱によりキュリー点以上(例えば、200℃以上)の昇温を防止することができる。
このように、定着表面改質部材30の軸心33を、中空部38を形成した整磁合金からなるようにすることで、オーバーシュートによる過昇温を防止することができる。定着表面改質部材30がオーバーシュートにより過昇温すると、熱膨張により、定着表面改質部材30と定着ベルト24の当接時のトルクが上昇し、ロックする不具合が発生する可能性があるが、これを防止することが可能となる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
なお、上記実施形態では、ベルト定着方式の定着装置を例に説明したが、定着装置のその他の方式、例えば、加圧ローラと定着ローラとの圧接によってニップ部を形成するローラ定着方式等の定着装置に適用したものであっても良いのは勿論である。
1 画像形成装置
10 制御部
11 画像読取部
12 作像部
13 給紙部
14 転写部
16 排紙部
17 表示・操作部
20 定着装置(定着部)
21 加熱ローラ
22 定着ローラ
23 加圧ローラ
24 定着ベルト
25 ヒータ(加熱ローラ)
26 ヒータ(加圧ローラ)
27 テンションローラ
28 分離板(定着ローラ側)
29 分離板(加圧ローラ側)
30 定着表面改質部材
31 温度センサ
32 定着表面改質部材駆動手段
33 軸心
34 研磨層
35 バインダー(バインダー層)
36 砥粒
37 放熱フィン
38 中空部
40 冷却手段
50 加熱手段
51 ハロゲンヒータ
52 発熱コイル
特開2011−175067号公報 特開2006−259341号公報

Claims (10)

  1. 加熱手段により加熱される定着部材と、
    該定着部材の少なくとも一部を押圧可能に配置され、前記定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材と、を備え、
    前記ニップ部に未定着トナー像を担持した記録媒体を搬送して、該未定着トナー像を記録媒体に定着する定着装置において、
    前記定着部材と当接して該定着部材の表面を改質する定着表面改質部材と、
    該定着表面改質部材を冷却する冷却手段と、を有し、
    前記定着表面改質部材が前記定着部材の表面を改質する際の定着表面改質部材温度T1と定着部材温度T2が、式(1)の関係を満たすことを特徴とする定着装置。
    定着表面改質部材温度T1≦定着部材温度T2 ・・・(1)
  2. 加熱手段により加熱される定着部材と、
    該定着部材の少なくとも一部を押圧可能に配置され、前記定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材と、を備え、
    前記ニップ部に未定着トナー像を担持した記録媒体を搬送して、該未定着トナー像を記録媒体に定着する定着装置において、
    前記定着部材と当接して該定着部材の表面を改質する定着表面改質部材と、
    該定着表面改質部材を加熱する加熱手段と、を有し、
    前記定着表面改質部材が前記定着部材の表面を改質する際の定着表面改質部材温度T1と定着部材温度T2が、式(2)の関係を満たすことを特徴とする定着装置。
    定着表面改質部材温度T1≧定着部材温度T2 ・・・(2)
  3. 前記冷却手段は、冷却ファンであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記定着表面改質部材の軸心端部に放熱フィンを備えることを特徴とする請求項1または3に記載の定着装置。
  5. 前記定着表面改質部材は中空形状を有し、
    中空部には、気流または水流が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  6. 前記加熱手段は、前記定着表面改質部材とは非接触のヒータであることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  7. 前記定着表面改質部材は中空形状を有し、
    前記加熱手段は、中空部において前記定着表面改質部材の軸方向に亘って設けられるヒータであることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  8. 前記定着表面改質部材の軸心は、中空形状の金属材料であり、
    前記加熱手段は、前記定着表面改質部材の外周に設けられた発熱コイルであることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  9. 前記定着表面改質部材の軸心が金属材料で形成されていることを特徴とする請求項1から8までのいずれかに記載の定着装置。
  10. 請求項1から9までのいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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JP2021063856A (ja) * 2019-10-10 2021-04-22 株式会社リコー 定着装置、および画像形成装置

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