JP2016175343A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

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秀幸 小河
加藤 貴士
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Abstract

【課題】流路を好適に接続することができると共に成形不良を抑制して歩留まりの低下及び異物の発生を抑制した液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】フィルター35を有するフィルター部材30と液体を噴射するヘッド本体10との間をフィルター部材とヘッド本体との積層方向Zに沿ってストレートな流路120A、130が形成された液体噴射ヘッド1であって、ヘッド本体と接するホルダー40と、ホルダーとフィルター部材との間に配置されて樹脂材料で成形されたホルダー上部材50と、フィルター部材とホルダー上部材とに挟まれたシール部材60と、を有し、ホルダー上部材が有する突起状の突起部51の内部に管状流路120が設けられており、管状流路120は、シール部材が有する貫通孔110に嵌合し、管状流路120の外側面は、貫通孔の内側面と密接して封止されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関し、特に液体としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
液体を噴射する液体噴射ヘッドの代表例としては、インク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドが挙げられる。このインクジェット式記録ヘッドは、例えば、インク滴をノズルから噴射する複数のヘッド本体と、複数のヘッド本体が固定されて、液体としてインクが貯留された液体貯留手段からのインクをヘッド本体に供給する流路部材と、を具備するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなインクジェット式記録ヘッドの流路部材は、液体貯留部からインクが供給されるフィルター部材(上流流路部材)と、ヘッド本体を保持すると共にフィルター部材からのインクをヘッド本体に供給するホルダー(下流流路部材)と、を具備し、板状の弾性材料からなるシール部材をフィルター部材とホルダーとの間に配置して、接続された流路からインクが漏れないように密封している構成となっている。
しかしながら、フィルター部材とホルダーとで接続された流路を2つの部材の間で挟持されたゴムシート等の弾性材料からなるシール部材で密封しようとすると、シール部材の弾性変形による反発力によって、フィルター部材とホルダーとが互いに離反する方向に圧力が印加されてしまい、ヘッド本体のインク滴を噴射する液体噴射面に垂直な方向に圧力が印加されて、流路部材とヘッド本体との剥離、ヘッド本体を構成する部材の剥離、及び、ヘッド本体の液体噴射面の反りによるインク滴の着弾位置ずれなどの不具合が生じてしまうという問題がある。
このため、特許文献1では、ホルダーにフィルター部材側に向かって突出して内部に流路が設けられた管状の突起部を設け、シール部材にホルダーの突起部が嵌合される管状部分を設け、管状部分の内面と突起部の外周面とを密接させて密封することで、フィルター部材のホルダー側への圧力を低減している。
特開2015−003421号公報
しかしながら、ホルダーの突起部が長尺化すると、ホルダーを樹脂材料で成形する場合、突起部の先端に樹脂材料の充填不良が発生し、歩留まりが低下するという問題がある。また、突起部の先端に樹脂材料の充填不良が発生すると、突起部内に設けられた流路の面状態も悪化し、異物が発生する危険性が高まるという問題がある。特に、ホルダーの突起部は、シール部材の管状部分内に挿入されるため、比較的長尺な突起部が必要となる。また、ホルダーとフィルター部材との間に他の部材が配置されている場合にも、ホルダーの突起部は長尺化される。
また、インクジェット式記録ヘッドにおいて、流路部材を構成する部材の間で流路の接続箇所が多いと、接続箇所からインクが漏出する可能性が高まる。したがって、ホルダーが複数の部材で構成されている場合であっても、ホルダーを構成するシール部材とは反対側の部材に突起部を設け、シール部材側の部材には、突起部を挿通する突起部挿通孔を設け、突起部挿通孔を挿通した突起部とシール部材とを接続するようにしている。このため、流路の接続箇所を減少させるためにも突起部は長尺化される。
なお、このような問題はインクジェット式記録ヘッドだけではなく、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、流路を好適に接続することができると共に成形不良を抑制して歩留まりの低下及び異物の発生を抑制した液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、フィルターを有するフィルター部材と液体を噴射するヘッド本体との間を前記フィルター部材と前記ヘッド本体との積層方向に沿ってストレートな流路が形成された液体噴射ヘッドであって、前記ヘッド本体と接するホルダーと、前記ホルダーと前記フィルター部材との間に配置されて樹脂材料で成形されたホルダー上部材と、前記フィルター部材と前記ホルダー上部材とに挟まれたシール部材と、を有し、前記ホルダー上部材が有する突起状の管状流路は、前記シール部材が有する貫通孔に嵌合し、前記管状流路の外側面は、前記貫通孔の内側面と密接して封止されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、管状流路の外側面と貫通孔の内側面とを密接させて封止することで、管状流路と貫通孔とを接続する際の圧力をヘッド本体との積層方向に印加するのを抑制することができる。また、フィルター部材とヘッド本体とを接続するストレートな流路であっても、ホルダー上部材に管状流路を設けて、管状流路と貫通孔とを接続するため、ホルダーに突起状の管状流路を設けて貫通孔と接続する場合に比べて、管状流路を短尺化することができ、成形時の樹脂材料の充填不良を抑制することができる。
ここで、前記ホルダーが樹脂材料で成形されていることが好ましい。これによれば、ホルダーを低コストで形成することができる。
また、前記ホルダー上部材と前記ホルダーとは、接着されていることが好ましい。これによれば、ホルダー上部材とホルダーとの接続時の圧力がヘッド本体側に印加されるのを抑制することができる。
また、前記フィルター部材と、前記シール部材の前記貫通孔とは、当該フィルター部材と前記シール部材との積層方向への圧力により密封されていることが好ましい。これによれば、フィルター部材とシール部材との相対的な位置決めを容易に行って組み立て性を向上することができる。
また、前記シール部材と前記ホルダー上部材との間には、中間部材が配置されていると共に、前記中間部材には、前記管状流路が挿通される突起部挿通孔が設けられていることが好ましい。これによれば、管状流路が突起部挿通孔を挿通する分だけ長尺化したとしても、ホルダーに突起状の管状流路を設ける場合に比べて短尺化することができ、成形時の樹脂材料の充填不良を抑制することができる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、流路を好適に接続することができると共に成形不良を抑制して歩留まりの低下及び異物の発生を抑制した液体噴射装置を実現できる。
記録ヘッドの分解斜視図である。 ヘッド本体の斜視図である。 記録ヘッドの要部分解斜視図である。 記録ヘッドの要部断面図である。 フィルター部材の要部断面図である。 記録ヘッドの比較例を示す要部断面図である。 記録装置の概略図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図であり、図2は、ヘッド本体の斜視図であり、図3は、インクジェット式記録ヘッドの要部分解斜視図であり、図4は、インクジェット式記録ヘッドの流路の概略構成を示す断面図であり、図5は、フィルター部材の概略構成を示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッド1(以下、単に記録ヘッド1ともいう)は、ノズルからインク滴を噴射する複数のヘッド本体10と、複数のヘッド本体10を保持すると共にヘッド本体10に液体を供給する液体流路が設けられた流路部材20と、を具備する。
図2に示すように、ヘッド本体10は、一方面に液体としてインク滴を噴射するノズル11が並設されたノズル列が、ノズル11の並設方向とは交差する方向に2列設けられている。ここで、1つのノズル列において、ノズル11が並設された方向を第1の方向Xと称し、ノズル列の列設方向を第2の方向Yと称する。また、第1の方向X及び第2の方向Yの双方に交差する方向を本実施形態では、第3の方向Zと称する。なお、本実施形態では、各方向(X、Y、Z)の関係を直交とするが、各構成の配置関係が必ずしも直交するものに限定されるものではない。本実施形態では、ヘッド本体10の第3の方向Zの一方面にノズル11が設けられた液体噴射面となっている。
また、第3の方向Zにおいて、ヘッド本体10のノズル11が開口する面とは反対側の面には、インクがヘッド本体10内に導入される導入孔12が設けられている。本実施形態では、導入孔12を第2の方向Yに沿って2つ並設し、ヘッド本体10の図示しない内部において各導入孔12がノズル列のそれぞれに連通するようにした。
このようなヘッド本体10の図示しない内部には、ノズル11に連通すると共に導入孔12に連通する流路と、流路内のインクに圧力変化を生じさせる圧力発生手段等が設けられている。ヘッド本体10の内部に設けられる圧力発生手段としては、例えば、電気機械変換機能を呈する圧電材料を有する圧電アクチュエーターの変形によって流路の容積を変化させて流路内のインクに圧力変化を生じさせてノズル11からインク滴を噴射させるものや、流路内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル11からインク滴を噴射させるものや、振動板と電極との間に静電気力を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル11からインク滴を噴射させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
また、ヘッド本体10の導入孔12が開口する面からは、図示しない内部の圧力発生手段に接続された配線基板13が第3の方向Zに突出して設けられている。配線基板13は、可撓性を有する配線、例えば、フレキシブルケーブル等からなり、第2の方向Yに並設された2つの導入孔12の間に、面方向が第1の方向X及び第3の方向Zを含む方向となるように設けられている。なお、配線基板13には、半導体素子である駆動回路14が実装されている。もちろん、配線基板13は、駆動回路14が設けられていなくてもよい。
このようなヘッド本体10は、導入孔12が開口する面が流路部材20に固定されて、インクカートリッジやインクタンクなどの液体貯留手段に保持されたインクが流路部材20を介して供給される。なお、図1及び図3に示すように、流路部材20には、ヘッド本体10が複数個、本実施形態では、ノズル列の列設方向である第2の方向Yに6個並設された列が、第1の方向Xに2列設けられている。すなわち、1つの記録ヘッド1には、合計12列のノズル列が第2の方向Yに並設されている。ちなみに、ヘッド本体10と流路部材20との固定方法は特に限定されず、例えば、接着剤による接着や、ネジ等による固定であってもよい。ただし、ヘッド本体10は小型であり、1つの流路部材20に対して複数、本実施形態では、12個取り付ける必要があるため、ゴム等の弾性材料からなるシール部材を介して固定するのは困難である。また、ゴム等の弾性材料からなるシール部材を介して固定すると、シール部材の弾性による反発力によってヘッド本体10に反り等が発生する虞がある。したがって、ヘッド本体10と流路部材20とは接着剤により接着するのが好ましい。
ここで、ヘッド本体10が固定される流路部材20について、図1、図3〜図5を参照して説明する。なお、本実施形態では、流路部材20の各方向について、流路部材20に固定されたヘッド本体10の方向、すなわち、第1の方向X、第2の方向Y及び第3の方向Zに基づいて説明する。
図示するように、流路部材20は、液体貯留手段が接続されるフィルター部材30と、ヘッド本体10に接するホルダー40と、フィルター部材30とホルダー40との間に配置されて樹脂材料で形成されたホルダー上部材50と、ホルダー上部材50とフィルター部材30との間に挟まれたシール部材60と、シール部材60を支持する支持部材70と、を具備する。
図4及び図5に示すように、フィルター部材30は、液体貯留手段が接続される接続流路100が内部に設けられている。
また、フィルター部材30は、本実施形態では、第1フィルター部材31と、第2フィルター部材32と、第3フィルター部材33とが、第3の方向Zに積層して構成されている。なお、フィルター部材30は、特にこれに限定されるものではなく、単一の部材であっても2以上の複数の部材で構成されていてもよい。また、フィルター部材30を構成する複数の部材の積層方向も特に限定されず、第1の方向Xや第2の方向Y等であってもよい。
第1フィルター部材31は、第3の方向Zにおいて、ホルダー40とは反対側の面に、液体貯留手段に接続される接続部34を具備する。本実施形態では、接続部34として、液体貯留手段に接続される針状に突出したものとした。なお、接続部34には、インクカートリッジなどの液体貯留手段が直接接続されてもよく、また、インクタンクなどの液体貯留手段がチューブ等の供給管や他の流路部材などを介して接続されてもよい。このような接続部34の内部には、液体貯留手段からのインクが供給される第1接続流路101が設けられている。この第1接続流路101の下流側には、接続部34内の第1接続流路101よりも内径が広く拡幅された液体溜まり部102を有する。
第2フィルター部材32は、第1フィルター部材31の接続部34とは反対面側に固定されて、液体溜まり部102に連通する2つの第2接続流路103A、103Bを有する。なお、1つの液体溜まり部102に連通する2つの第2接続流路103A、103Bは、本実施形態では、第1の方向X及び第2の方向Yの両方に交差する方向に並設されている。すなわち、図5は、1つの液体溜まり部102に連通する第2接続流路103A及び103Bの並設方向の断面を示している。また、図4では、ヘッド本体10の導入孔12の並設方向である第2の方向Yの断面に、1つのヘッド本体10の2つの導入孔12に接続される接続流路100を便宜上示している。そして、図4に示すように、液体溜まり部102と2つの第2接続流路103A及び103Bとの接続部分には、インクに含まれる気泡や異物を除去するためのフィルター35が設けられており、第1接続流路101から供給されたインクは、フィルター35を介して2つの第2接続流路103A及び103Bに供給される。すなわち、第1接続流路101は、フィルター35の下流において、2つの第2接続流路103A、103Bに分岐されている。
第3フィルター部材33は、第2フィルター部材32の第1フィルター部材31とは反対側に設けられている。また、第3フィルター部材33には、第2フィルター部材32の2つの第2接続流路103A、103Bのそれぞれに連通する第3接続流路104A及び104Bが設けられている。ここで、第3フィルター部材33に設けられた一方の第3接続流路104Aは、第3の方向Zに沿って直線状に設けられている。これに対して、他方の第3接続流路104Bは、第2フィルター部材32と第3フィルター部材33との積層部分において、第3の方向Zに直交する第1の方向X及び第2の方向Yを含む面内方向に沿って設けられた第1水平部104aと、第3の方向Zに沿って直線状に設けられた第1垂直部104bと、を具備する。これにより、同じフィルター35を通過したインクは、一方の第3接続流路104Aによってフィルター35の第3の方向Zにおける直下に導出され、他方の第3接続流路104Bによって、フィルター35の第3の方向Zの直下から離れた位置、本実施形態では、図5に示すように、第1の方向Xで並設された他のフィルター35側に導出される。このように、接続流路100の分岐された2つの第2接続流路103A、103Bの一方の第2接続流路103Bを第3接続流路104Bの第1水平部104aによって水平方向、すなわち、第1の方向X及び第2の方向Yを含む面内方向に移動させることで、1つのフィルター35を通過した同じインクを、第2の方向Yに並設された2つのヘッド本体10に供給することができる。したがって、2つのヘッド本体10によって同じインクを噴射する第2の方向Yに長いノズル列を形成することができる。
なお、本実施形態では、接続流路100をフィルター35の下流の第1フィルター部材31と第2フィルター部材32との境界部分で2つに分岐するようにしたが、特にこれに限定されず、接続流路100の分岐は、第2フィルター部材32と第3フィルター部材33との境界部分で行ってもよく、また、フィルター35の上流側で行ってもよい。もちろん、分岐することなく、接続流路の入口と出口とを1つずつ設けるようにしてもよく、接続流路100を3つ以上に分岐してもよい。
また、本実施形態では、第2フィルター部材32と第3フィルター部材33との境界部分に水平部を設けることで、2つの第3接続流路104A、104Bを離反させるようにしたが、第1水平部104aを設ける位置は特にこれに限定されるものではない。また、第1水平部104aは設けないようにしてもよい。
このような接続流路100が設けられた第1フィルター部材31、第2フィルター部材32及び第3フィルター部材33は、例えば、接着剤や、溶着等によって一体的に積層されている。また、フィルター部材30は、例えば、樹脂材料で成形することで、低コストで形成することができる。もちろん、フィルター部材30の材料は樹脂材料に限定されず、金属材料等で形成してもよく、また、製造方法は成形に限定されるものではない。
このようなフィルター部材30は、固定ねじ39によって支持部材70に固定されている。具体的には、フィルター部材30には、第3の方向Zに貫通する固定孔36が設けられており、接続部34側から固定ねじ39を固定孔36に挿入させて、固定ねじ39を支持部材70の固定部76に螺合させることで、フィルター部材30は支持部材70の一方面に固定される。もちろん、フィルター部材30を支持部材70に固定する固定方法は、ネジによる締結に限定されず、例えば、接着剤等による接着であってもよい。本実施形態では、フィルター部材30を固定ねじ39によって支持部材70に固定することで、支持部材70からフィルター部材30を容易に着脱することができる。したがって、フィルター部材30のみを交換することができ、流路部材20全体を交換するのに比べて歩留まりを向上することができる。また、フィルター部材30を支持部材70から容易に着脱させることができるため、フィルター部材30の接続流路100に洗浄液を逆流させて接続流路100内やフィルター35上の異物を洗浄する、所謂、逆洗浄等を容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、1つのフィルター部材30に4つの接続部34を一体的に設けるようにした。また、このようなフィルター部材30は、本実施形態では、1つの記録ヘッド1において第2の方向Yに3個並設されている。
支持部材70は、図1及び図4に示すように、第3の方向Zの一方面側にフィルター部材30が固定されると共にフィルター部材30とは反対側のホルダー40が固定されるものである。そして、支持部材70とフィルター部材30との間には、フィルター部材30の接続流路100と、ホルダー40及び支持部材70の間に設けられたホルダー上部材50の管状流路120とを接続するシール部材60が設けられている。
ここでシール部材60は、記録ヘッド1に用いられるインク等の液体に対して耐液体性を有し、且つ弾性変形可能な弾性材料、例えば、ゴムやエラストマー等を用いることができる。また、シール部材60は接続流路100の分岐された出口毎に管状部61を有する。この管状部61には、第3の方向Zに亘って貫通する貫通孔110が設けられている。そして、詳しくは後述するが、管状部61の貫通孔110を介してフィルター部材30の接続流路100とホルダー上部材50の管状流路120とは連通される。このような管状部61は、1つのフィルター部材30に対して複数個が一体的になるようにフィルター部材30側で板状部分によって連結されている。本実施形態では、1つのフィルター部材30には、支持部材70側に開口する接続流路100の出口が8個設けられているため、8個の管状部61が一体的に設けられたシール部材60となっている。また、本実施形態では、1つの流路部材20にフィルター部材30が3個設けられているため、シール部材60はフィルター部材30と同じ数である3個設けられている。
このような管状部61を連続させる板状部分は、管状部61の周囲に亘って他の領域よりも厚さが薄く形成されている。これにより、シール部材60の一方面をフィルター部材30の接続流路100が開口する面に当接させた際に、管状部61の端面のみを接続流路100の開口周囲に当接させて、当接する面積を減少させて密封する圧力を高めることができ、インクの漏出を抑制することができる。
なお、管状部61の貫通孔110は、フィルター部材30の接続流路100の開口と略同じ内径を有する。また、管状部61の外径は、接続流路100の内径よりも大きな外径で形成されている。これにより、フィルター部材30の接続流路100が開口する面と、管状部分の貫通孔110が開口する端面とを貫通孔110の貫通方向である第3の方向Zに互いに当接させて、接続流路100と貫通孔110とを連通させることができる。すなわち、接続流路100と貫通孔110とは、フィルター部材30とシール部材60とを貫通孔110の貫通方向である第3の方向Zに圧力をかけて密封した状態で接続されている。
ここで、シール部材60の管状部61の端面とフィルター部材30の接続流路100が開口する面とを第3の方向Zに所定の圧力で当接させると、シール部材60の管状部61は、第3の方向Zのヘッド本体10側に弾性変形する。このため、支持部材70には、シール部材60の管状部61を支持する支持部71が設けられている。この支持部71は、シール部材60の管状部61のフィルター部材30と当接する一端面とは反対側の他端面に当接して、管状部61の第3の方向Zのホルダー40側への移動を規制する。このように、支持部材70の支持部71によって、シール部材60の管状部61のヘッド本体10側の端面を支持することで、フィルター部材30とシール部材60の管状部61の第3の方向Zへの応力が支持される。すなわち、シール部材60の弾性変形による反発力は、支持部材70の支持部71によって支持されるため、シール部材60の反発力がホルダー上部材50側に印加されることなく、ホルダー40及びホルダー上部材50の変形や、ヘッド本体10の液体噴射面の傾き等を抑制することができる。また、フィルター部材30とシール部材60との第3の方向Zで当接する圧力を弱めることなく、所定の圧力で互いに当接させることができるため、インクの漏出を抑制することができる。
なお、支持部71には、詳しくは後述するホルダー上部材50の突起部51が挿通される第1突起部挿通孔72が設けられている。すなわち、第1突起部挿通孔72は、ホルダー上部材50の突起部51の外形よりも若干大きい内径で、且つシール部材60の管状部61の外径よりも若干小さな内径で設けられている。これにより、第1突起部挿通孔72の開口縁部にシール部材60の管状部61の端面を当接させることができる。
なお、支持部材70は、樹脂材料で成形することで、低コストに形成することができる。もちろん、支持部材70の材料は樹脂材料に限定されず、金属材料等であってもよく、また、製造方法は成形に限定されるものではない。
また、支持部材70のシール部材60とは反対側には、ホルダー上部材50が設けられており、ホルダー上部材50の支持部材70とは反対側には、ホルダー40が設けられている。すなわち、ホルダー上部材50は、ホルダー40とフィルター部材30との間、本実施形態では、ホルダー40と支持部材70との間に配置されている。
ホルダー上部材50には、シール部材60側である第3の方向Zに向かって突出する突起状の突起部51が設けられている。この突起部51の先端面には、管状流路120の一端が開口して設けられている。すなわち、突起部51は、管状に設けられており、突起部51の内部に管状流路120が設けられている。本実施形態では、ホルダー40を介して1つのヘッド本体10の2つの導入孔12に連通する2つの管状流路120を、それぞれ第1管状流路120A及び第2管状流路120Bと称する。なお、本実施形態では、ホルダー上部材50には、第1管状流路120A及び第2管状流路120Bの組が、ヘッド本体10と同じ数、すなわち、12組設けられている。
ここで、ヘッド本体10の一方の導入孔12に連通する第1管状流路120Aは、ヘッド本体10とフィルター部材30との積層方向である第3の方向Zに沿って直線状、すなわち、ストレートに設けられている。ここで、第1管状流路120Aが第3の方向Zに沿ってストレートに設けられているとは、第1管状流路120A内を流れるインクが、第1の方向X及び第2の方向Yに沿って流れることなく、第3の方向Zのみに沿って流れることをいう。また、第1管状流路120Aが第3の方向Zに沿ってストレートに設けられていればいいため、その内径が第3の方向Zに亘って一定であっても、途中で変化するものであってもよい。
また、ヘッド本体10の他方の導入孔12に連通する第2管状流路120Bは、突起部51側に設けられて第3の方向Zに沿って設けられた第2垂直部121と、ホルダー40側に設けられて第1の方向X及び第2の方向Yを含む面内方向に沿って設けられた第2水平部122と、を具備する。
このような第1管状流路120A及び第2管状流路120Bが設けられた各突起部51は、支持部71の第1突起部挿通孔72の内径よりも若干小さな外径を有し、支持部71の第1突起部挿通孔72内に挿入されている。そして、第1突起部挿通孔72に挿入された突起部51の外周には、シール部材60の管状部61が嵌合することで、管状流路120と管状部61の貫通孔110とが接続されている。ここで、貫通孔110の内径は、突起部51の外径よりも若干小さく、シール部材60の管状部61が内径を広げるように弾性変形することで、貫通孔110の内面が突起部51の外周面に法線方向、すなわち、第1の方向X及び第2の方向Yを含む面内方向に圧力を印加した状態で密着される。つまり、管状流路120と貫通孔110とは、フィルター部材30とホルダー40との積層方向である第3の方向Zに対して直交する方向、つまり、貫通孔110の径方向に圧力を印加した状態で管状流路120の外側面と貫通孔110の内側面とが密接して封止される。なお、一方の第1管状流路120Aは、本実施形態では、第3の方向Zに沿って直線状に設けられた接続流路100と接続される。また、他方の第2管状流路120Bは、第1水平部104aによって第1の方向X及び第2の方向Yを含む面内方向の位置が変換された接続流路100と接続される。すなわち、1つのヘッド本体10の導入孔12には、異なるフィルター35を通過したインクが導入される。
このように、ホルダー上部材50の管状流路120との接続部分を密封するシール部材60は、管状流路120とは管状流路120の径方向、すなわち、第3の方向Zに直交する方向に圧力を印加して密封することで、シール部材60が液体噴射面の面方向に直交する方向、すなわち、第3の方向Zに弾性変形してその反発力がヘッド本体10を押圧するのを抑制することができる。これにより、流路部材20からのヘッド本体10の剥離、ヘッド本体10を構成する第3の方向Zに積層された図示しない積層部材の剥離、及び、ヘッド本体10の液体噴射面に反りが発生するのを抑制して、液体噴射面の反りによりノズル11から噴射されるインク滴の被噴射媒体への着弾位置ずれを抑制することができる。
一方、フィルター部材30の接続流路100との接続部分を密封するシール部材60は、上述のように接続流路100をインクが流れる方向、つまり、第3の方向Zに圧力を印加して密封している。しかしながら、本実施形態では、支持部71がシール部材60のフィルター部材30がシール部材60を押圧する領域を第3の方向Zに支持するようにしたため、フィルター部材30がシール部材60を第3の方向Zに押圧する圧力は、支持部71によって支持される。そして、支持部71を有する支持部材70は、支持部71とホルダー40との間に所定の空間を配した状態で、ホルダー40とノズル11とは第3の方向Zにおける射影が重ならない領域で固定される。これにより、フィルター部材30がシール部材60を押圧する圧力によってシール部材60が弾性変形し、シール部材60の弾性変形することによる反発力が支持部71によって支持され、支持部71を有する支持部材70とホルダー40とを固定する固定領域に分散される。したがって、シール部材60を押圧する圧力が、ヘッド本体10の特にノズル11周辺に印加されるのを抑制することができる。この結果、ヘッド本体10を構成する積層部材の剥離や、流路部材20とヘッド本体10との剥離、及び、ヘッド本体10の液体噴射面の反りによるインク滴の着弾位置ずれなどを抑制することができる。
また、フィルター部材30とシール部材60との接続を、インクの流れる方向、すなわち、第3の方向Zに圧力を印加して行うことで、フィルター部材30とシール部材60との相対的な位置決めや接続を容易に行うことができる。ちなみに、フィルター部材30側にも内部に接続流路100が設けられた管状の突起部を設け、突起部の外周にシール部材60の管状部61を嵌合させることで接続流路100と貫通孔110とを接続してもよいが、フィルター部材30側の突起部を同時にシール部材60の管状部61に挿入しなくてはならず作業性が悪い。特に、フィルター部材30とシール部材60との接続部分は、支持部材70等によって隠れてしまうため、目視を行い難く、正確に接続されているか確認ができない場合がある。また、フィルター部材30に突起部を設けた場合に、フィルター部材30の突起部の位置と、ホルダー上部材50の突起部51に接続されたシール部材60の複数の管状部61との位置に誤差が生じた場合、管状部61を屈曲させる必要があり、密封不良によるインクの漏出等の不具合が発生する虞がある。本実施形態では、フィルター部材30とシール部材60とを第3の方向Zに当接させて、第3の方向Zに圧力をかけて接続流路100と貫通孔110との接続部分を密封することができるので、目視による確認を行わなくても互いの位置決めが容易となる。また、複数の接続流路100に対して各管状部61の位置に誤差が生じたとしても、管状部61を屈曲する方向への力が印加されるのを低減することができ、密封不良によるインクの漏出を抑制することができる。
このようなホルダー上部材50は、樹脂材料で成形することにより低コストで形成することができる。
また、ホルダー上部材50は、ホルダー40に接着剤等を介して固定されている。ホルダー40は、ホルダー上部材50の管状流路120に連通すると共に、ヘッド本体10の導入孔12に連通する連通流路130が第3の方向Zに沿って直線状、すなわち、ストレートに設けられている。そして、1つのヘッド本体10の導入孔12に連通する2つの連通流路130は、一方がホルダー上部材50の第1管状流路120Aに連通し、他方がホルダー上部材50の第2管状流路120Bの第2水平部122に連通する。すなわち、1つのフィルター35を通過する接続流路100の分岐された一方は、シール部材60の貫通孔110、ホルダー上部材50の第1管状流路120A、及び、ホルダー40の連通流路130を介してヘッド本体10の一方の導入孔12に連通している。これに対して、他のフィルター35を通過した接続流路100の分岐された一方は、シール部材60の貫通孔110、ホルダー上部材50の第2管状流路120B、及び、ホルダー40の連通流路130を介してヘッド本体10の他方の導入孔12に連通している。
なお、このようなホルダー40は、樹脂材料を成形することで、低コストで形成することができる。もちろん、ホルダー40の材料は樹脂材料に限定されず金属材料等であってもよい。また、ホルダー40の製造方法は、成形に限定されるものではない。
このようなホルダー40には、1つのヘッド本体10に接続される2つの連通流路130の間に、第3の方向Zに貫通する第1配線挿通孔41が設けられている。また、ホルダー上部材50には、第1配線挿通孔41に連通する第2配線挿通孔52が第3の方向Zに貫通して設けられている。ホルダー40に固定されたヘッド本体10の配線基板13は、第1配線挿通孔41及び第2配線挿通孔52を介してホルダー上部材50のホルダー40とは反対側まで引き出されている。
また、ホルダー上部材50とシール部材60との間には、ヘッド本体10の配線基板13が接続される中継基板80が設けられている。
中継基板80には、ホルダー上部材50の第2配線挿通孔52に連通して、ヘッド本体10の配線基板13が挿通される接続孔81が設けられており、接続孔81を挿通した配線基板13は、中継基板80のシール部材60側の面で当該中継基板80と電気的に接続されている。このような中継基板80には、特に図示していないが、配線基板13に接続される配線や電子部品等が設けられている。また、中継基板80には、コネクター82が設けられており、支持部材70に設けられた配線接続孔75を挿通した図示しない外部配線がコネクター82に接続される。さらに、中継基板80には、ホルダー上部材50の突起部51が挿通される第2突起部挿通孔83が設けられており、突起部51は、第2突起部挿通孔83及び第1突起部挿通孔72を挿通して、シール部材60の貫通孔110と接続される。
このような中継基板80は、本実施形態では、複数のヘッド本体10に対して1つだけ設けられている。このため、複数のヘッド本体10の配線基板13を共通して図示しない外部配線に接続することができ、外部配線との接続を簡略化することができる。もちろん、中継基板80は、複数設けるようにしてもよい。
このように、本実施形態では、シール部材60とホルダー上部材50との間には、中間部材として、支持部材70及び中継基板80が設けられており、支持部材70及び中継基板80には、ホルダー上部材50の突起部51を挿通する突起部挿通孔として、それぞれ第1突起部挿通孔72と第2突起部挿通孔83とが設けられている。
ここで、ヘッド本体10は、流路部材20に対して小型なため、連通流路130が連通するヘッド本体10の2つの導入孔12は、第2の方向Yに比較的狭い間隔となるように配置されている。このため、ホルダー上部材50の一方の第2管状流路120Bに第2水平部122を設けることで、流路部材20の上流側において、2つの連通流路130に接続される2つの接続流路100の出口の間隔を広く変換することができる。言い換えると、互いに隣り合う間隔が広い2つの接続流路100の出口において、一方の接続流路100に連通する第2管状流路120Bに第2水平部122を設けて、流路の水平方向の位置を移動することで、互いに隣り合う連通流路130の間隔を狭く変換することができる。これに対して、第2水平部122を有さない第1管状流路120Aによって接続されるフィルター部材30の接続流路100からヘッド本体10の導入孔12までの流路、すなわち、シール部材60の貫通孔110、ホルダー上部材50の第1管状流路120A、及び、連通流路130は、ヘッド本体10とフィルター部材30との積層方向である第3の方向Zに沿って直線状、すなわち、ストレートに形成されている。そして一般的に、流路同士の接続箇所が多いと、それだけ接続部分の密封が必要になると共に、接続箇所からインクが漏出する危険性が高くなる。このため、従来では、図6に示すように、ホルダー40に、内部に連通流路130が設けられたホルダー突起部141を設け、ホルダー上部材50にホルダー突起部141を挿通するための挿通孔151を設け、ホルダー突起部141の連通流路130とシール部材60の貫通孔110とを直接接続した構成とすることで、接続箇所を減らして、インクの漏出を抑制するようにしていた。しかしながら、このような図6に示す構成では、ホルダー突起部141は、シール部材60の貫通孔110内に嵌合させるために第3の方向Zに長尺化する必要がある。また、本実施形態のように、シール部材60とホルダー40との間には、中間部材として支持部材70及び中継基板80が設けられているため、ホルダー突起部141は、支持部材70の第1突起部挿通孔72及び中継基板80の第2突起部挿通孔83を挿通させるために第3の方向Zに長尺化する必要がある。このため、ホルダー40を樹脂材料で成形する場合、長尺化されたホルダー突起部141の先端に樹脂材料の充填不良が発生し易く、ホルダー40の成形不良による歩留まりの低下が生じる虞がある。また、ホルダー突起部141や突起部51は比較的小さく、且つ内部に流路が設けられており、さらに複数が一体的に設けられているため、ホルダー突起部141の先端側から樹脂材料を充填するのは実質的に困難であり、長尺化されたホルダー突起部141の先端の充填不良は解消するのは困難である。
これに対して、本実施形態では、フィルター部材30とヘッド本体10とをストレートに接続する流路であっても、ホルダー上部材50に、第1管状流路120Aが設けられた突起部51を設け、ホルダー40の連通流路130とシール部材60の貫通孔110とをホルダー上部材50の第1管状流路120Aを介して接続するようにした。このため、ホルダー上部材50の突起部51を、図6に示すホルダー突起部141に比べて第3の方向Zに短尺化することができる。すなわち、ホルダー上部材50の突起部51は、図6に示すホルダー突起部141に比べて、挿通孔151の第3の方向Zの長さ分だけ短くすることができる。したがって、ホルダー上部材50を樹脂材料で成形する際に、短尺化された突起部51の先端への樹脂材料の充填不良が生じるのを抑制して、成形不良による歩留まりの低下を抑制することができる。また、本実施形態によれば、突起部51の先端の充填不良を抑制することができるため、突起部51内の管状流路120の内壁の面状態を向上することができ、異物発生を抑制することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態では、シール部材60とホルダー上部材50との間に設けられた中間部材として、支持部材70及び中継基板80を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、何れか一方のみを設けるようにしてもよく、また、両方設けないようにしてもよい。
また、上述した実施形態において、ホルダー40を単一の部材の構成を例示したが、特にこれに限定されず、ホルダー40が2以上の複数の部材で構成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、支持部71を支持部材70に設けるようにしたが、特にこれに限定されず、支持部71をホルダー40やフィルター部材30の一部として設けるようにしてもよい。
また、これら上述した実施形態の記録ヘッド1は、インクジェット式記録装置に搭載される。図7は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
図7に示すインクジェット式記録装置Iにおいて、記録ヘッド1には、液体貯留手段であるインクカートリッジ2が着脱可能に設けられる。そして、インクカートリッジ2を搭載した記録ヘッド1は、キャリッジ3に搭載されている。キャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動可能に設けられている。本実施形態では、記録ヘッド1の第2の方向Yがキャリッジ3の移動方向となるように配置されている。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4には搬送手段としての搬送ローラー8が設けられており、紙等の記録媒体である記録シートSが搬送ローラー8により記録ヘッド1に対して第1の方向Xに搬送されるようになっている。なお、記録シートSを搬送する搬送手段は、搬送ローラーに限られずベルトやドラム等であってもよい。
なお、上述したインクジェット式記録装置Iでは、記録ヘッド1がキャリッジ3に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、記録ヘッド1が固定されて、紙等の記録シートSを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
また、上述した例では、液体貯留手段としてインクカートリッジ2を例示したが、特にこれに限定されず、例えば、インクタンク等の液体貯留手段を装置本体4に固定して、液体貯留手段と記録ヘッド1とをチューブ等の供給管を介して接続してもよい。すなわち、接続部34に直接液体貯留手段が接続されるものに限定されず、接続部34には供給管等を介して液体貯留手段が接続されていてもよい。また、液体貯留手段が、インクジェット式記録装置に搭載されていなくてもよい。
なお、上記実施の形態においては、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを、また液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置を挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッド及び液体噴射装置全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドや液体噴射装置にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられ、かかる液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置にも適用できる。
1 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 2 インクカートリッジ(液体貯留手段)、 10 ヘッド本体、 11 ノズル、 12 導入孔、 13 配線基板、 20 流路部材、 30 フィルター部材、 35 フィルター、 40 ホルダー、 50 ホルダー上部材、 51 突起部、 60 シール部材、 61 管状部、 70 支持部材(中間部材)、 71 支持部、 72 第1突起部挿通孔、 80 中継基板(中間部材)、 83 第2突起部挿通孔、 100 接続流路、 110 貫通孔、 120 管状流路、 120A 第1管状流路、 120B 第2管状流路、 130 連通流路、 X 第1の方向、 Y 第2の方向、 Z 第3の方向

Claims (6)

  1. フィルターを有するフィルター部材と液体を噴射するヘッド本体との間を前記フィルター部材と前記ヘッド本体との積層方向に沿ってストレートな流路が形成された液体噴射ヘッドであって、
    前記ヘッド本体と接するホルダーと、
    前記ホルダーと前記フィルター部材との間に配置されて樹脂材料で成形されたホルダー上部材と、
    前記フィルター部材と前記ホルダー上部材とに挟まれたシール部材と、
    を有し、
    前記ホルダー上部材が有する突起状の管状流路は、前記シール部材が有する貫通孔に嵌合し、
    前記管状流路の外側面は、前記貫通孔の内側面と密接して封止されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記ホルダーが樹脂材料で成形されていることを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記ホルダー上部材と前記ホルダーとは、接着されていることを特徴とする請求項1又は2記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記フィルター部材と、前記シール部材の前記貫通孔とは、当該フィルター部材と前記シール部材との積層方向への圧力により密封されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記シール部材と前記ホルダー上部材との間には、中間部材が配置されていると共に、前記中間部材には、前記管状流路が挿通される突起部挿通孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
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