JP2016174448A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング損失の低減と交流出力電流の歪み低減とを両立する。
【解決手段】電力変換装置1Aは、商用電力系統3への連系を行うものであって、直流電力を交流電力に変換する3レベル型の3相インバータ部10と、相ごとに、出力電流を正弦波状の電流指令値に対して所定のヒステリシス幅以内に制御するヒステリシスコンパレータ方式の制御部20Aとを備え、制御部20Aは、相ごとに、電流指令値の正負のピーク値の時点を含む所定期間だけ、3相インバータ部におけるスイッチング素子を強制的にオン・オフさせる強制スイッチング停止制御の機能を有し、系統電圧ベクトルが3相インバータ部の空間ベクトル座標系における六芒星境界線を超える領域に到達する場合に強制スイッチング停止制御を行い、系統電圧ベクトルが六芒星境界線以内の領域に到達する場合に強制スイッチング停止制御を行わない。
【選択図】図1

Description

本発明は、3レベル型の電力変換装置に関するものである。
需要家における発電装置(例えば、太陽電池)や蓄電装置を、分散電源として、パワーコンディショナシステム(PCS)を介して、電力事業者の商用電力系統に連系することが知られている。パワーコンディショナシステムは、分散電源からの直流電力を商用電力系統の3相交流電力相当の交流電力に変換するために、インバータ(電力変換装置)を備える。
この種のインバータとして、3相ブリッジ接続された6つのスイッチング素子を有する2レベル型のインバータが知られている。また、その倍の12個のスイッチング素子(すなわち、相ごとに、その倍の4つのスイッチング素子)を有する3レベル型のインバータも知られている。3レベル型のインバータは、2レベル型のインバータと比較して、高調波を低減することができ、リップルを低減することができる。
この種のインバータの制御方式としては、PWM制御方式、ベクトル制御方式などが知られている。非特許文献1には、ベクトル制御方式を用いた3レベル型のインバータが開示されている。
また、この種のインバータの制御方式として、ヒステリシスコンパレータ制御方式がある。ヒステリシスコンパレータ制御方式によれば、応答性能を向上することができ、また、リップルを低減することができる。特許文献1には、ヒステリシスコンパレータ方式を用いた3レベル型のインバータが開示されている。
ところで、特許文献2には、ヒステリシスコンパレータ方式を用いた2レベル型のインバータが開示されている。この特許文献2では、スイッチング損失低減を目的とし、電流が大きいピーク付近の所定の期間に、1相のスイッチングを強制的に停止し、他2相にてスイッチングを行うことで出力電力調整を行うことを考案している(以下、強制スイッチング停止制御という)。
特開2010−226806号公報 特許第5493783号公報
小笠原悟司他3名、「中性点クランプ電圧型PWMインバータを用いたベクトル制御システム」、電気学会論文誌D、111巻、11号、930−936ページ、平成3年11月
本願発明者らは、特許文献1に記載のようなヒステリシスコンパレータ方式を用いた3レベル型のインバータにおいて、スイッチング損失低減を目的として、特許文献2に記載のような強制スイッチング停止制御を適用することを試みたが、強制スイッチング停止制御中に過電流が発生してしまい、交流出力電流が歪んでしまった。
ここで、上記した商用電力系統では交流電流の歪み率(換言すれば、高調波含有率)の制限があり、電力系統への連系のためのインバータでは、交流出力電流の歪みを低減する必要がある。
そこで、本発明は、スイッチング損失の低減と交流出力電流の歪み低減とを両立することが可能な、ヒステリシスコンパレータ制御方式を用いる3レベル型の電力変換装置を提供することを目的とする。
本願発明者らは、商用電力系統の系統電圧ベクトルが3レベル型3相インバータの空間ベクトル座標系における六芒星境界線を超える領域に到達する場合に、3相のうちの何れか1相の強制スイッチング停止制御を行っても、ヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が適切に行われるのに対して、系統電圧ベクトルがインバータの空間ベクトル座標系における六芒星境界線以内の領域に到達する場合に、3相のうちの何れか1相の強制スイッチング停止制御を行うと、ヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が適切に行われず、過電流が発生してしまい、交流出力電流が歪んでしまうことを見出した。
そこで、本発明の電力変換装置は、商用電力系統への連系を行う電力変換装置であって、直流電力を交流電力に変換する3レベル型の3相インバータ部であって、相ごとに、出力電流の正側を生成する正スイッチングモードにおいて排他的にスイッチングを行う2つの正モード用スイッチング素子と、出力電流の負側を生成する負スイッチングモードにおいて排他的にスイッチングを行う2つの負モード用スイッチング素子とを有する3相インバータ部と、相ごとに、出力電流を正弦波状の電流指令値に対して所定のヒステリシス幅以内に制御する制御信号を生成して、正スイッチングモードでは制御信号を2つの正モード用スイッチング素子に供給し、負スイッチングモードでは制御信号を2つの負モード用スイッチング素子に供給するヒステリシスコンパレータ方式の制御部とを備え、制御部は、相ごとに、電流指令値の正側のピーク値の時点を含む所定期間だけ、制御信号に依らずに、2つの正モード用スイッチング素子のうちの高電位側入力に接続された一方を強制的にオンさせると共に他方を強制的にオフさせ、かつ、電流指令値の負側のピーク値の時点を含む所定期間だけ、制御信号に依らずに、2つの負モード用スイッチング素子のうちの低電位側入力に接続された一方を強制的にオンさせると共に他方を強制的にオフさせる強制スイッチング停止制御の機能を有し、商用電力系統における系統電圧ベクトルが、3相インバータ部の空間ベクトル座標系における六芒星境界線を超える領域に到達する場合に、強制スイッチング停止制御を行い、系統電圧ベクトルが、空間ベクトル座標系における六芒星境界線以内の領域に到達する場合に、強制スイッチング停止制御を行わない。
この電力変換装置によれば、3相のうちの何れか1相の強制スイッチング停止制御のための所定期間中に、系統電圧ベクトルが、3相インバータ部の空間ベクトル座標系における六芒星境界線を超える領域に到達する場合には、すなわち、強制スイッチング停止制御を行ってもヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が可能な領域(ヒステリシスコンパレータ方式制御+強制スイッチング停止制御の制御可能領域)に到達する場合には、強制スイッチング停止制御を行うので、電流が比較的に大きい所定期間におけるスイッチング回数を減らし、スイッチング損失を低減することができる。
また、この電力変換装置によれば、3相のうちの何れか1相の強制スイッチング停止制御のための所定期間中に、系統電圧ベクトルが、3相インバータ部の空間ベクトル座標系における六芒星境界線以内の領域に到達する場合には、すなわち、強制スイッチング停止制御を行うとヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が不能な領域(ヒステリシスコンパレータ方式制御+強制スイッチング停止制御の制御不能領域)に到達する場合には、強制スイッチング停止制御を行わないので、指令電流追従制御が可能となり、過電流の発生を抑制することができ、交流出力電流の歪みを低減することができる。
上記した空間ベクトル座標系は、正六角形状をなし、24個の正三角形状の領域からなり、24個の正三角形状の領域の19個の頂点は、3相インバータ部の27個のスイッチングパターンを示し、六芒星境界線は、24個の正三角形状の領域のうちの12個の正三角形状の領域からなる形態であってもよい。
また、上記した3相インバータ部は、相ごとに、高電位側入力と対応の相出力との間に接続された第1のスイッチング素子と、対応の相出力と低電位側入力との間に接続された第2のスイッチング素子と、高電位側入力と低電位側入力との中間の中性点入力と、対応の相出力との間に直列に接続された第3及び第4のスイッチング素子とを備え、第1及び第3のスイッチング素子が2つの正モード用スイッチング素子であり、第2及び第4のスイッチング素子が2つの負モード用スイッチング素子である形態であってもよい。
また、上記した3相インバータ部は、相ごとに、高電位側入力と対応の相出力との間に順に直列に接続された第1及び第4のスイッチング素子と、対応の相出力と低電位側入力との間に順に直列に接続された第3及び第2のスイッチング素子と、第3及び第2のスイッチング素子間の接続点から、高電位側入力と低電位側入力との中間の中性点入力へ向けて順方向接続された第1の中性点クランプダイオードと、中性点入力から、第1及び第4のスイッチング素子間の接続点へ向けて順方向接続された第2の中性点クランプダイオードとを備え、第1及び第3のスイッチング素子が2つの正モード用スイッチング素子であり、第2及び第4のスイッチング素子が2つの負モード用スイッチング素子である形態であってもよい。
本発明によれば、ヒステリシスコンパレータ制御方式を用いる3レベル型の電力変換装置において、スイッチング損失の低減と交流出力電流の歪み低減とを両立することができる。
本発明に関連する電力変換装置、及び、本発明の一実施形態に係る電力変換装置を示す回路図である。 関連の電力変換装置の制御部を示す回路ブロック図である。 ヒステリシスコンパレータ方式制御の説明図である。 関連の電力変換装置の制御部の各部波形を示す図である。 関連の電力変換装置のシミュレーション結果を示す図である。 図5における各部波形を拡大して示す図である。 本実施形態の電力変換装置の制御部を示す回路ブロック図である。 強制スイッチング停止制御の説明図である。 強制スイッチング停止制御の説明図である。 電力系統の系統電圧ベクトルと3レベル型3相インバータ部の空間ベクトル座標系とを示す図である。 3レベル型3相インバータ部の空間ベクトル座標系を示す図である。 図10に示す期間60deg〜120degにおける空間ベクトル座標系の境界値シミュレーション結果を示す図である。 本実施形態の電力変換装置の制御部の各部波形を示す図である。 強制スイッチング停止制御を備え、強制スイッチング停止制御の調整を備えない電力変換装置のシミュレーション結果を示す図である。 図14における各部波形を拡大して示す図である。 本実施形態の電力変換装置のシミュレーション結果を示す図である。 図16における各部波形を拡大して示す図である。 図1に示す3相インバータ部の変形例を示す回路図である。 図1に示す3相インバータ部の変形例を示す回路図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
[本発明に関連する電力変換装置]
まず、本発明のベースとなるヒステリシスコンパレータ方式制御を用いた3レベル型のインバータについて説明する。図1は、本発明に関連する電力変換装置を示す回路図である。図1に示す電力変換装置1は、直流電源2を商用電力系統3に連系させるためのものである。電力変換装置1は、直流電源2からの直流電力を3相交流電力に変換する。電力変換装置1は、3相インバータ部10と、制御部20と、インダクタLとコンデンサCとからなるフィルタと、中性点クランプコンデンサCと、変流器(電流検出器)CTと、計器用変圧器(電圧検出器)VTとを備える。
3相インバータ部10は、直流電源2からの直流電力を3相交流電力に変換し、この3相交流電力を、インダクタLとコンデンサCとからなるフィルタを介して電力系統3へ供給する。3相インバータ部10は、相ごとに4つのスイッチング素子、すなわち、3相で12個のスイッチング素子を有する3レベル型インバータである。具体的には、3相インバータ部10は、U相用第1〜第4のスイッチング素子SWU1,SWU2,SWU3,SWU4、V相用第1〜第4のスイッチング素子SWV1,SWV2,SWV3,SWV4、及び、W相用第1〜第4のスイッチング素子SWW1,SWW2,SWW3,SWW4を有する。各スイッチング素子SWU1〜SWU4、SWV1〜SWV4、SWW1〜SWW4の一例はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であるが、これに限られるものではない。各相の構成は同様であるので、以下では、U相の構成について説明し、V相、W相についての説明を省略する。
具体的には、第1のスイッチング素子SWU1は、高電位側直流入力電力線LとU相用交流出力電力線Lとの間に接続されており、第2のスイッチング素子SWU2は、U相用交流出力電力線Lと低電位側直流入力電力線Lとの間に接続されている。より具体的には、第1のスイッチング素子SWU1のコレクタ端子は、高電位側直流入力電力線Lに接続されており、第1のスイッチング素子SWU1のエミッタ端子及び第2のスイッチング素子SWU2のコレクタ端子は、U相用交流出力電力線Lに接続されており、第2のスイッチング素子SWU2のエミッタ端子は、低電位側直流入力電力線Lに接続されている。
また、第3のスイッチング素子SWU3と第4のスイッチング素子SWU4とは、高電位側直流入力電力線Lと低電位側直流入力電力線Lとの間に直列接続された2つの中性点クランプコンデンサCの間の中性点入力電力線L、換言すれば、高電位側直流入力電力線Lと低電位側直流入力電力線Lとの中間の電位を有する中性点入力電力線Lと、U相用交流出力電力線Lとの間に互いに逆向きに直列に接続されている。より具体的には、第3のスイッチング素子SWU3のエミッタ端子は、中性点入力電力線Lに接続されており、第3のスイッチング素子SWU3のコレクタ端子は、第4のスイッチング素子SWU4のコレクタ端子に接続されており、第4のスイッチング素子SWU4のエミッタ端子はU相用交流出力電力線Lに接続されている。
第1〜第4のスイッチング素子SWU1,SWU2,SWU3,SWU4には、帰還ダイオード(還流ダイオード、環流ダイオード、フリーホイールダイオードとも呼ぶ)DU1,DU2,DU3,DU4が並列に接続されている。具体的には、帰還ダイオードDU1,DU2,DU3,DU4のアノード端子はそれぞれエミッタ端子に接続され、カソード端子はコレクタ端子に接続される。
第1〜第4のスイッチング素子SWU1,SWU2,SWU3,SWU4のゲート端子には、制御部20からのゲート信号(制御信号)GU1,GU2,GU3,GU4が入力される。
本形態では、第1のスイッチング素子SWU1と第3のスイッチング素子SWU3とが排他的にスイッチングすることによって、U相出力電流の正側を生成する(正スイッチングモード)。すなわち、第1のスイッチング素子SWU1と第3のスイッチング素子SWU3とが2つの正モード用スイッチング素子である。
一方、第2のスイッチング素子SWU2と第4のスイッチング素子SWU4とが排他的にスイッチングすることによって、U相出力電流の負側を生成する(負スイッチングモード)。すなわち、第2のスイッチング素子SWU2と第4のスイッチング素子SWU4とが2つの負モード用スイッチング素子である。
制御部20は、ヒステリシスコンパレータ方式を用いてインバータ部10を制御する。具体的には、制御部20は、インバータ部10の各相の出力電流I、I、Iを、各相用の正弦波の電流指令値ICU、ICV、ICWに対して所定のヒステリシス幅±ΔI以内に制御するゲート信号GU1〜GU4、GV1〜GV4、GW1〜GW4を作成して、それをインバータ部10の各スイッチング素子SWU1〜SWU4、SWV1〜SWV4、SWW1〜SWW4に供給する。
図2は、制御部20の一例の回路ブロック図である。図2に示す制御部20は、相電圧変換部101と、電流指令値作成部102と、ヒステリシス幅設定部103と、ヒステリシス上限値演算部104と、ヒステリシス下限値演算部105と、上限比較部106と、下限比較部107と、主ゲート信号作成部108と、正負位相領域判定部109と、全ゲート信号作成部110とを有する。なお、上限比較部106と下限比較部107とがヒステリシスコンパレータを構成している。
(ヒステリシスコンパレータ方式制御)
相電圧変換部101は、計器用変圧器VTを用いて計測した3相の電力系統3の線間電圧VUV、VVW、VWUを相電圧V、V、Vに変換する。
電流指令値作成部102は、相電圧変換部101からの各相電圧V、V、Vの位相の情報と、外部から指令される電流振幅指令Iとに基づいて、3相の出力電流I、I、I用の正弦波の電流指令値ICU、ICV、ICWを作成して出力する。図3及び図4に、U相の一例を示す。なお、図3は拡大図であるため、電流指令値ICUが直線に見えるが、実際は図4に示すように正弦波である。電流振幅指令Iは3相に共通である。なお、3相交流では周知のようにU相、V相、W相の位相は、それぞれ120度ずつ遅れているだけであるから、1相の相電圧(例えばU相の相電圧V)の位相を検出し、それより120度ずつ遅らせることでV相とW相の位相を算出するようにしても良い。
ヒステリシス幅設定部103は、ヒステリシスコンパレータ方式制御のための正弦波の電流指令値ICU、ICV、ICWに対しての所定のヒステリシス幅±ΔIを設定する。これはこの例では3相に共通である。
ヒステリシス上限値演算部104は、電流指令値作成部102からの電流指令値ICU、ICV、ICW、及び、ヒステリシス幅設定部103からのヒステリシス幅+ΔIに基づいて、次式に示すように、3相のヒステリシス上限値IHU、IHV、IHWを演算して出力する。
HU=ICU+ΔI
HV=ICV+ΔI
HW=ICW+ΔI
ヒステリシス下限値演算部105は、電流指令値作成部102からの電流指令値ICU、ICV、ICW、及び、ヒステリシス幅設定部103からのヒステリシス幅−ΔIに基づいて、次式に示すように、3相のヒステリシス下限値ILU、ILV、ILWを演算して出力する。
LU=ICU−ΔI
LV=ICV−ΔI
LW=ICW−ΔI
上限比較部106は、変流器CTを用いて計測した3相インバータ部10の出力電流I、I、Iと、ヒステリシス上限値演算部104からのヒステリシス上限値IHU、IHV、IHWとをそれぞれ比較する。
下限比較部107は、変流器CTを用いて計測した3相インバータ部10の出力電流I、I、Iと、ヒステリシス下限値演算部105からのヒステリシス下限値ILU、ILV、ILWとをそれぞれ比較する。
主ゲート信号作成部108は、上限比較部106及び下限比較部107の比較結果に基づいて、3相インバータ部10のスイッチング素子SWU1〜SWU4、SWV1〜SWV4、SWW1〜SWW4をそれぞれオン・オフさせるための主ゲート信号Q、QX、Q、QX、Q、QXを作成する。各主ゲート信号Q、QX、Q、QX、Q、QXは、論理値1または0を取るパルス信号である。各相の主ゲート信号は位相ずれを除いて略同様であるので、以下では、U相の主ゲート信号について説明する。図3及び図4に示すように、主ゲート信号作成部108は、出力電流Iが、正弦波の電流指令値ICUに対して所定のヒステリシス幅±ΔI以内に収まるように、U相のスイッチング素子SWU1〜SWU4をそれぞれオン・オフさせるための主ゲート信号Q、QXを作成する。
正負位相領域判定部109は、電流指令値が正値である正位相領域と、電流指令値が負値である負位相領域とを判定する。換言すれば、正負位相領域判定部109は、電流指令値のゼロクロス時点を判定する。
全ゲート信号作成部110は、正負位相領域判定部109の判定結果に基づいて、主ゲート信号作成部108からの主ゲート信号Q、QX、Q、QX、Q、QXを、3相インバータ部10のスイッチング素子SWU1〜SWU4、SWV1〜SWV4、SWW1〜SWW4をそれぞれオン・オフさせるゲート信号GU1〜GU4、GV1〜GV4、GW1〜GW4に割り当てる。各相のゲート信号は位相ずれを除いて略同様であるので、以下では、U相のゲート信号について説明する。
図4に示すように、全ゲート信号作成部110は、電流指令値ICUが正値である正位相領域では、主ゲート信号Qを、第1のスイッチング素子SWU1をオン・オフさせるゲート信号GU1に割り当て、主ゲート信号QXを、第3のスイッチング素子SWU3をオン・オフさせるゲート信号GU3に割り当てる。このとき、第2のスイッチング素子SWU2のためのゲート信号GU2には、常時オフ信号を割り当て、第4のスイッチング素子SWU4のためのゲート信号GU4には、常時オン信号を割り当てる。
また、全ゲート信号作成部110は、電流指令値ICUが負値である負位相領域では、主ゲート信号Qを、第4のスイッチング素子SWU4をオン・オフさせるゲート信号GU4に割り当て、主ゲート信号QXを、第2のスイッチング素子SWU2をオン・オフさせるゲート信号GU2に割り当てる。このとき、第1のスイッチング素子SWU1のためのゲート信号GU1には、常時オフ信号を割り当て、第3のスイッチング素子SWU3のためのゲート信号GU3には、常時オン信号を割り当てる。
なお、全ゲート信号作成部110は、高電位側直流入力電力線L及び低電位側直流入力電力線Lに接続される主なスイッチング素子SWU1、SWU2のゲート信号GU1、GU2の割り当てのみを行い、中性点入力電力線Lに接続される中性相スイッチング素子SWU3、SWU4のゲート信号GU3、GU4として、ゲート信号GU1、GU2の反転信号(NOT信号、排他的信号)を用いてもよい。
換言すれば、全ゲート信号作成部110は、電流指令値ICUが正値である正位相領域では、主ゲート信号Q、QXを、正モード用スイッチング素子である第1のスイッチング素子SWU1と第3のスイッチング素子SWU3とにそれぞれ割り当て(正スイッチングモード)、電流指令値ICUが負値である負位相領域では、主ゲート信号Q、QXを、負モード用スイッチング素子である第2のスイッチング素子SWU2と第4のスイッチング素子SWU4とにそれぞれ割り当てる(負スイッチングモード)。すなわち、制御部20は、電流指令値ICUがゼロクロスするときに、正スイッチングモードと負スイッチングモードとのスイッチングモード切換を行う。
以上説明したように、この電力変換装置1によれば、ヒステリシスコンパレータ方式制御のために電流指令値ICU、ICV、ICWがゼロクロスするときに、正スイッチングモードと負スイッチングモードとのスイッチングモード切換を行うので、3レベル型の3相インバータ部10のための制御部20にヒステリシスコンパレータ方式制御を用いても良好に制御可能である。
図5は、本発明の関連の電力変換装置のシミュレーション結果を示す図であり、図6は、図5における各部波形を拡大して示す図である。図5及び図6によれば、良好な出力電流I、I、I波形が得られた。
[本発明の実施形態に係る電力変換装置]
次に、本発明の一実施形態に係るヒステリシスコンパレータ方式制御及び強制スイッチング停止制御を用いた3レベル型のインバータについて説明する。本発明の一実施形態に係る電力変換装置1Aは、図1に示す電力変換装置1において制御部20に代えて制御部20Aを備える構成で電力変換装置1と相違する。制御部20Aは、各相用の電流指令値のピーク値の時点を含む所定期間だけ、上記したヒステリシスコンパレータ方式制御に依らずに、各相用のスイッチング素子を強制的にオン・オフさせる強制スイッチング停止制御の機能を有する点で制御部20と異なる。
図7は、制御部20Aの一例の回路ブロック図である。図7に示す制御部20Aは、図2に示す制御部20に加え、更に、ゼロクロス比較部201と、カウンタ202と、位相決定部203と、強制スイッチング停止信号作成部204と、電圧ベクトル演算部301と、空間ベクトル座標系領域判定部302と、強制スイッチング停止可否判定部303と、主ゲート信号出力部304とを有する。
(強制スイッチング停止制御)
ゼロクロス比較部201は、図8に示すように、相電圧変換部101からの1相の相電圧(この例ではU相電圧V)を0V(ボルト)の基準値と比較して、相電圧Vが負のときに論理値1を出力し、0V以上のときに論理値0を出力する。
カウンタ202は、相電圧Vの一周期ごとに、即ちゼロクロス比較部201の出力の一周期ごとに、ゼロクロス比較部201の出力の立下りエッジ時点から、その立下りエッジ時点のカウント値を0にして、カウントを開始する。
位相決定部203は、ここでは一例として、予めカウンタ202でカウントした一周期分のカウント値を用いて、その値を360で割って1度当たりのカウント値を算出しておく。そしてカウンタの現在のカウント値に上記1度当たりのカウント値を掛けることにより、相電圧Vの現在の位相[度]を求める。更に、当該3相インバータ装置を動作させる所望の力率を加味することにより、当該力率に応じた電流指令値ICUの位相(これは出力電流Iの位相と同じである)を求める。例えば力率1ならば、相電圧Vと電流指令値ICUとは同じ位相になる。V相、W相の位相は、U相の位相からそれぞれ120度ずつ遅らせることにより求める。
強制スイッチング停止信号作成部204は、図9に示すように、位相決定部203で求めた位相に基づいて、U相を例に説明すると、電流指令値ICUの正側のピーク値の時点を含む所定期間だけ、上記した主ゲート信号作成部108からの主ゲート信号Q、QXに依らずに、上記した2つの正モード用スイッチング素子である第1及び第3のスイッチング素子SWU1,SWU3のうちの第1のスイッチング素子SWU1を強制的にオンさせると共に第3のスイッチング素子SWU3を強制的にオフさせ、かつ、電流指令値ICUの負側のピーク値の時点を含む所定期間だけ、主ゲート信号作成部108からの主ゲート信号Q、QXに依らずに、上記した2つの負モード用スイッチング素子である第2及び第4のスイッチング素子SWU2,SWU4のうちの第2のスイッチング素子SWU2を強制的にオンさせると共に第4のスイッチング素子SWU4を強制的にオフさせる、強制停止信号SQ、SQXを作成する。同様に、V相でも強制停止信号SQ、SQXを、W相でも強制停止信号SQ、SQXを生成する。強制停止信号SQ、SQX、SQ、SQX、SQ、SQXは、論理値1または0を取るパルス信号である。
上記所定期間は、例えば、位相の幅で表して60度の期間である。なお、上記所定期間は、60度の期間に限られるものではなく、0度よりも大きくかつ60度以下の期間であれば良い。
これにより、3相の内の1相のスイッチング素子を強制的にオン・オフ制御し、残りの2相のスイッチング素子についてヒステリシスコンパレータ方式制御によってスイッチング制御することが可能となる。
(強制スイッチング停止制御の調整)
電圧ベクトル演算部301は、図10に示すように、相電圧変換部101からの相電圧V、V、Vに対して三相−二相(αβ)変換を行うことによって、電力系統3の系統電圧ベクトルeを求める。系統電圧ベクトルeは、軌跡xに沿って矢印方向yに回転する。
空間ベクトル座標系領域判定部302は、図10及び図11に示すように、3相インバータ部10の直流入力電圧Edcに応じて、3レベル型の3相インバータ部10の空間ベクトル座標系を求める。空間ベクトル座標系は、正六角形状をなし、24個の正三角形状の領域からなる。正三角形状の領域の19個の頂点A〜T(Q除く)は、3レベル型の3相インバータ部10の27通りのスイッチングパターン(スイッチングモード)を示す。3レベル型3相インバータ部10は、3相が独立に3値を取り得るので、そのスイッチングパターンは、図11に示すように3=27通りとなる。
例えば、D(1,−1,0)は、U相のスイッチングモードが「1」であり、V相のスイッチングモードが「−1」であり、W相のスイッチングモードが「0」であることを示す。「1」は、上記した正スイッチングモードにおいて第1のスイッチング素子SWU1、SWV1、SWW1がオンであるモード(第3のスイッチング素子SWU3、SWV3、SWW3はオフ)を示す。「−1」は、上記した負スイッチングモードにおいて第2のスイッチング素子SWU2、SWV2、SWW2がオンであるモード(第4のスイッチング素子SWU4、SWV4、SWW4はオフ)を示す。「0」は、正スイッチングモード及び負スイッチングモードにおいて第3のスイッチング素子SWU3、SWV3、SWW3及び第4のスイッチング素子SWU4、SWV4、SWW4がオンであるモード(第1のスイッチング素子SWU1、SWV1、SWW1及び第2のスイッチング素子SWU2、SWV2、SWW2がオフ)を示す。
空間ベクトル座標系領域判定部302は、電圧ベクトル演算部301からの系統電圧ベクトルeが、空間ベクトル座標系における頂点DCBGFTNMLRJIを結ぶ六芒星境界線zを超える外側の領域に到達するか、或いは、六芒星境界線z以内の内側の領域に到達するか判定する。
強制スイッチング停止可否判定部303は、空間ベクトル座標系領域判定部302の判定結果に基づいて、系統電圧ベクトルeが空間ベクトル座標系の六芒星境界線zを超える外側の領域に到達する場合に、強制スイッチング停止可能と判定し、強制スイッチング停止信号作成部204からの強制停止信号SQ、SQX、SQ、SQX、SQ、SQXを主ゲート信号出力部304へ供給する。一方、系統電圧ベクトルeが空間ベクトル座標系の六芒星境界線z以内の内側の領域に到達する場合には、強制スイッチング停止可否判定部303は、強制スイッチング停止不可と判定し、強制スイッチング停止信号作成部204からの強制停止信号SQ、SQX、SQ、SQX、SQ、SQXを主ゲート信号出力部304へ供給しない。
主ゲート信号出力部304は、図13に示すように、主ゲート信号作成部108からの信号Q、QX、Q、QX、Q、QXと、強制スイッチング停止可否判定部303からの強制停止信号SQ、SQX、SQ、SQX、SQ、SQXとに基づいて、強制停止信号SQ、SQX、SQ、SQX、SQ、SQXが供給される期間ではこれを、強制停止信号SQ、SQX、SQ、SQX、SQ、SQXが供給されない期間では信号Q、QX、Q、QX、Q、QXを、主ゲート信号Q、QX、Q、QX、Q、QXとして正負位相領域判定部109へ供給する。
その後、上記したように、正負位相領域判定部109及び全ゲート信号作成部110によって、主ゲート信号出力部304からの主ゲート信号Q、QX、Q、QX、Q、QXを、3相インバータ部10のスイッチング素子SWU1〜SWU4、SWV1〜SWV4、SWW1〜SWW4をそれぞれオン・オフさせるゲート信号GU1〜GU4、GV1〜GV4、GW1〜GW4に割り当てる。
ところで、ヒステリシスコンパレータ方式制御を用いた3レベル型3相インバータにおいて、スイッチング損失低減を目的として、特許文献2に記載のような強制スイッチング停止制御を適用すると、すなわち、本実施形態の電力変換装置1Aにおいて電圧ベクトル演算部301と、空間ベクトル座標系領域判定部302と、強制スイッチング停止可否判定部303とによる強制スイッチング停止制御の調整を備えず、強制スイッチング停止信号作成部204からの強制停止信号を主ゲート信号出力部304へ直接供給すると、強制スイッチング停止制御中に過電流が発生してしまい、交流出力電流が歪んでしまう(例えば、図15の時点t。なお、時点tにおける過電流は、他のW相の強制スイッチング停止制御に起因するものである。)。
この強制スイッチング停止制御中における過電流の発生について、空間ベクトル論理を用いて解析する。例えば、非特許文献1に記載のようなベクトル制御方式では、空間ベクトル座標系における27通りのスイッチングモードのうち、常に3通りのスイッチングモードが選択される。具体的には、ベクトル制御方式では、3相を総合的に制御するので、リップルが最小となるように最小の領域、すなわち、電圧ベクトルeが到達する1つの正三角形状の領域、に対する3つの頂点が示すスイッチングモードが選択される。
一方、ヒステリシスコンパレータ制御方式では、3相個別に電流制御を行うので、例えば60deg〜120degの期間では、7つの頂点A(1,−1,−1),B(1,0,−1),G(0,0,−1),O(0,0,0),I(0,−1,0),D(1,−1,0),C(1,0,0),C(0,−1,−1)が示すスイッチングモードの何れかが選択されることとなる。
そして、この60deg〜120degの期間において、U相の強制スイッチング停止制御を実行すると、7つの頂点のうちのU相が「1」を取り得る4つの頂点A(1,−1,−1),B(1,0,−1),C(1,0,0),D(1,−1,0)が示すスイッチングモードの何れかが選択されることとなる。
ここで、系統電圧ベクトルeが4つの頂点ABCDを結ぶ領域に到達する場合、換言すれば、図10〜図12に示すように六芒星境界線zにおける頂点DCBを結ぶ境界を超える領域に到達する場合、U相の強制スイッチング停止制御を行っても、残り2相でヒステリシスコンパレータ方式制御によるスイッチング制御を行うことによって、ヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が適切に行われることとなる。一方、系統電圧ベクトルeが4つの頂点ABCDを結ぶ領域に到達しない場合、換言すれば、図10〜図12に示すように六芒星境界線zにおける頂点DCBを結ぶ境界以内の領域に到達する場合、U相の強制スイッチング停止制御を行うと、残り2相でヒステリシスコンパレータ方式制御によるスイッチング制御を行っても、ヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が適切に行われず、過電流が発生してしまい、交流出力電流が歪んでしまうこととなる。
同様に、240deg〜300degの期間では、U相の強制スイッチング停止制御を実行すると、7つの頂点KLROTNMのうちのU相が「−1」を取り得る4つの頂点KLMNが示すスイッチングモードの何れかが選択されることとなる。系統電圧ベクトルeが4つの頂点KLMNを結ぶ領域に到達する場合、換言すれば、六芒星境界線zにおける頂点NMLを結ぶ境界を超える領域に到達する場合、U相の強制スイッチング停止制御を行っても、ヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が適切に行われることとなる。一方、系統電圧ベクトルeが4つの頂点KLMNを結ぶ領域に到達しない場合、換言すれば、六芒星境界線zにおける頂点NMLを結ぶ境界以内の領域に到達する場合、U相の強制スイッチング停止制御を行うと、ヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が適切に行われず、過電流が発生してしまい、交流出力電流が歪んでしまうこととなる。
同様に、180deg〜240degの期間では、V相の強制スイッチング停止制御を実行すると、7つの頂点SNMOGFTのうちのV相が「1」を取り得る4つの頂点SNTFが示すスイッチングモードの何れかが選択されることとなる。系統電圧ベクトルeが4つの頂点SNTFを結ぶ領域に到達する場合、換言すれば、六芒星境界線zにおける頂点FTNを結ぶ境界を超える領域に到達する場合、V相の強制スイッチング停止制御を行っても、ヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が適切に行われることとなる。一方、系統電圧ベクトルeが4つの頂点SNTFを結ぶ領域に到達しない場合、換言すれば、六芒星境界線zにおける頂点FTNを結ぶ境界以内の領域に到達する場合、V相の強制スイッチング停止制御を行うと、ヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が適切に行われず、過電流が発生してしまい、交流出力電流が歪んでしまうこととなる。
同様に、0deg〜60degの期間では、V相の強制スイッチング停止制御を実行すると、7つの頂点HDCORJIのうちのV相が「−1」を取り得る4つの頂点HDIJが示すスイッチングモードの何れかが選択されることとなる。系統電圧ベクトルeが4つの頂点HDIJを結ぶ領域に到達する場合、換言すれば、六芒星境界線zにおける頂点JIDを結ぶ境界を超える領域に到達する場合、V相の強制スイッチング停止制御を行っても、ヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が適切に行われることとなる。一方、系統電圧ベクトルeが4つの頂点HDIJを結ぶ領域に到達しない場合、換言すれば、六芒星境界線zにおける頂点JIDを結ぶ境界以内の領域に到達する場合、V相の強制スイッチング停止制御を行うと、ヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が適切に行われず、過電流が発生してしまい、交流出力電流が歪んでしまうこととなる。
同様に、300deg〜360degの期間では、W相の強制スイッチング停止制御を実行すると、7つの頂点PJIOMLRのうちのW相が「1」を取り得る4つの頂点PJRLが示すスイッチングモードの何れかが選択されることとなる。系統電圧ベクトルeが4つの頂点PJRLを結ぶ領域に到達する場合、換言すれば、六芒星境界線zにおける頂点LRJを結ぶ境界を超える領域に到達する場合、W相の強制スイッチング停止制御を行っても、ヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が適切に行われることとなる。一方、系統電圧ベクトルeが4つの頂点PJRLを結ぶ領域に到達しない場合、換言すれば、六芒星境界線zにおける頂点LRJを結ぶ境界以内の領域に到達する場合、W相の強制スイッチング停止制御を行うと、ヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が適切に行われず、過電流が発生してしまい、交流出力電流が歪んでしまうこととなる。
同様に、120deg〜180degの期間では、W相の強制スイッチング停止制御を実行すると、7つの頂点EFTOCBGのうちのW相が「−1」を取り得る4つの頂点EFGBが示すスイッチングモードの何れかが選択されることとなる。系統電圧ベクトルeが4つの頂点EFGBを結ぶ領域に到達する場合、換言すれば、六芒星境界線zにおける頂点BGFを結ぶ境界を超える領域に到達する場合、W相の強制スイッチング停止制御を行っても、ヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が適切に行われることとなる。一方、系統電圧ベクトルeが4つの頂点EFGBを結ぶ領域に到達しない場合、換言すれば、六芒星境界線zにおける頂点BGFを結ぶ境界以内の領域に到達する場合、W相の強制スイッチング停止制御を行うと、ヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が適切に行われず、過電流が発生してしまい、交流出力電流が歪んでしまうこととなる。
しかしながら、この実施形態の電力変換装置1によれば、電圧ベクトル演算部301と、空間ベクトル座標系領域判定部302と、強制スイッチング停止可否判定部303とによる強制スイッチング停止制御の調整を備え、図13に示すように、3相のうちの何れか1相の強制スイッチング停止制御の所定期間中であっても、系統電圧ベクトルeが3相インバータ部10の空間ベクトル座標系における六芒星境界線z以内の領域に到達する場合には、すなわち、強制スイッチング停止制御を行うとヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が不能な領域(ヒステリシスコンパレータ方式制御+強制スイッチング停止制御の制御不能領域)に到達する場合には、強制スイッチング停止制御を行わない。すなわち、上記したように、例えば60deg〜120degの期間で考えると、4つの頂点ABCDが示すスイッチングモードによる強制スイッチング停止制御ではなく、7つの頂点ABGOIDCが示すスイッチングモードによるヒステリシスコンパレータ方式制御が継続される。したがって、指令電流追従制御が可能となり、過電流の発生を抑制することができ、交流出力電流の歪みを低減することができる。
また、この実施形態の電力変換装置1によれば、系統電圧ベクトルeが3相インバータ部10の空間ベクトル座標系における六芒星境界線zを超える領域に到達する場合には、すなわち、強制スイッチング停止制御を行ってもヒステリシスコンパレータ方式制御による指令電流追従制御が可能な領域(ヒステリシスコンパレータ方式制御+強制スイッチング停止制御の制御可能領域)に到達する場合には、図13の強制スイッチング停止制御の実期間に示すように、強制スイッチング停止制御を行うので、電流が比較的に大きい所定期間におけるスイッチング回数を減らし、スイッチング損失を低減することができる。
図14は、強制スイッチング停止制御を備え、強制スイッチング停止制御の調整を備えない電力変換装置のシミュレーション結果を示す図であり、図15は、図14における各部波形を拡大して示す図である。また、図16は、本実施形態の電力変換装置のシミュレーション結果を示す図であり、図17は、図16における各部波形を拡大して示す図である。図14、15によれば、U相強制スイッチング停止制御中の時点tにおいてヒステリシス上限値IHUを超える過電流が発生してしまい、電流波形Iが歪んでしまった。なお、時点tにおける過電流は、他のW相の強制スイッチング停止制御に起因するものである。一方、図16、17によれば、U相強制スイッチング停止制御の所定期間(60deg〜120deg、240deg〜300deg)において、系統電圧ベクトルeが3相インバータ部10の空間ベクトル座標系における六芒星境界線zを超える領域に到達する場合には強制スイッチング停止制御を行うが(本シミュレーション結果では、U相強制スイッチング停止制御の実期間は72deg〜108deg、252deg〜288degであった。)、系統電圧ベクトルeが3相インバータ部10の空間ベクトル座標系における六芒星境界線z以内の領域に到達する場合には強制スイッチング停止制御を行わないので、指令電流追従制御が可能となり、過電流の発生を抑制することができ、交流出力電流の歪みを低減することができた。なお、上記した強制スイッチング停止制御の実期間は、あくまで一シミュレーション結果であり、条件によって、主に直流入力電圧の大きさ及び系統電圧の大きさによって、異なるものである。
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では、3レベル型3相インバータ部10として図1に示す所謂A−NPC型(advanced NPC:アドバンスドNPC)(双方向スイッチ式NPC型ともいう)のインバータ構成を例示したが、本発明の特徴は、図18に示す所謂NPC型(Neutral Point Clamped:中性点クランプ型)のインバータ構成にも適用可能である。
このNPC型インバータ部は、3相インバータ部10は、U相用第1〜第4のスイッチング素子SWU1,SWU2,SWU3,SWU4、V相用第1〜第4のスイッチング素子SWV1,SWV2,SWV3,SWV4、W相用第1〜第4のスイッチング素子SWW1,SWW2,SWW3,SWW4に加え、U相用第1及び第2のNPC(中性点クランプ)ダイオードDU5,DU6、V相用第1及び第2のNPCダイオードDV5,DV6、及び、W相用第1及び第2のNPCダイオードDW5,DW6を有する。各相の構成は同様であるので、以下では、U相の構成について説明する。
具体的には、第1のスイッチング素子SWU1と第4のスイッチング素子SWU4とは、高電位側直流入力電力線LとU相用交流出力電力線Lとの間に順に直列に接続されており、第3のスイッチング素子SWU3と第2のスイッチング素子SWU2とは、U相用交流出力電力線Lと低電位側直流入力電力線Lとの間に順に直列に接続されている。より具体的には、第1のスイッチング素子SWU1のコレクタ端子は高電位側直流入力電力線Lに接続されており、第1のスイッチング素子SWU1のエミッタ端子は第4のスイッチング素子SWU4のコレクタ端子に接続されており、第4のスイッチング素子SWU4のエミッタ端子はU相用交流出力電力線Lに接続されている。一方、第3のスイッチング素子SWU3のコレクタ端子はU相用交流出力電力線Lに接続されており、第3のスイッチング素子SWU3のエミッタ端子は第2のスイッチング素子SWU2のコレクタ端子に接続されており、第2のスイッチング素子SWU2のエミッタ端子は低電位側直流入力電力線Lに接続されている。
また、第1のNPCダイオードDU5は、第3及び第2のスイッチング素子SWU3,SWU2間の接続点と、高電位側直流入力電力線Lと低電位側直流入力電力線Lとの中間の電位を有する中性点入力電力線Lとの間に接続されており、第2のNPCダイオードDU6は、中性点入力電力線Lと、第1及び第4のスイッチング素子SWU1,SWU4間の接続点との間に接続されている。より具体的には、第1のNPCダイオードDU5のアノード端子は、第3及び第2のスイッチング素子SWU3,SWU2間の接続点に接続されており、第1のNPCダイオードDU5のカソード端子は、中性点入力電力線Lに接続されている。一方、第2のNPCダイオードDU6のアノード端子は、中性点入力電力線Lに接続されており、第2のNPCダイオードDU6のカソード端子は、第1及び第4のスイッチング素子SWU1,SWU4間の接続点に接続されている。
第1〜第4のスイッチング素子SWU1,SWU2,SWU3,SWU4には、帰還ダイオードDU1,DU2,DU3,DU4が並列に接続されている。具体的には、帰還ダイオードDU1,DU2,DU3,DU4のアノード端子はそれぞれエミッタ端子に接続され、カソード端子はコレクタ端子に接続される。
第1〜第4のスイッチング素子SWU1,SWU2,SWU3,SWU4のゲート端子には、制御部20からのゲート信号(制御信号)GU1,GU2,GU3,GU4が入力される。
この形態でも、第1のスイッチング素子SWU1と第3のスイッチング素子SWU3とが排他的にスイッチングすることによって、U相出力電流の正側を生成する(正スイッチングモード)。すなわち、第1のスイッチング素子SWU1と第3のスイッチング素子SWU3とが2つの正モード用スイッチング素子である。
一方、第2のスイッチング素子SWU2と第4のスイッチング素子SWU4とが排他的にスイッチングすることによって、U相出力電流の負側を生成する(負スイッチングモード)。すなわち、第2のスイッチング素子SWU2と第4のスイッチング素子SWU4とが2つの負モード用スイッチング素子である。
また、本実施形態では、3レベル型3相インバータ部10として図1に示すように第3のスイッチング素子SWU3,SWV3,SWW3と第4のスイッチング素子SWU4,SWV4,SWW4とが逆向きに直列に接続されたA−NPC型のインバータ構成を例示したが、本発明の特徴は、図19に示すように第3のスイッチング素子SWU3,SWV3,SWW3と第4のスイッチング素子SWU4,SWV4,SWW4とが逆向きに並列に接続された所謂RB−IGBT(Reverse Blocking Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いたA−NPC型のインバータ構成にも適用可能である。
1,1A…電力変換装置、2…直流電源、3…商用電力系統、10…3相インバータ部、20,20A…制御部、101…相電圧変換部、102…電流指令値作成部、103…ヒステリシス幅設定部、104…ヒステリシス上限値演算部、105…ヒステリシス下限値演算部、106…上限比較部、107…下限比較部、108…主ゲート信号作成部、109…正負位相領域判定部、110…全ゲート信号作成部、201…ゼロクロス比較部、202…カウンタ、203…位相決定部、204…強制スイッチング停止信号作成部、301…電圧ベクトル演算部、302…空間ベクトル座標系領域判定部、303…強制スイッチング停止可否判定部、304…主ゲート信号出力部、L…インダクタ、C…コンデンサ、C…中性点クランプコンデンサ、CT…変流器(電流検出器)、VT…計器用変圧器(電圧検出器)、L…高電位側直流入力電力線、L…低電位側直流入力電力線、L…中性点入力電力線、L,L,L…交流出力電力線、SWU1〜SWU4,SWV1〜SWV4,SWW1〜SWW4…第1〜第4のスイッチング素子、DU1〜DU4,DV1〜DV4,DW1〜DW4…帰還ダイオード、DU5,DU6,DV5,DV6,DW5,DW6…第1及び第2のNPC(中性点クランプ)ダイオード、GU1〜GU4,GV1〜GV4,GW1〜GW4…ゲート信号、Q,QX,Q,QX,Q,QX…主ゲート信号、SQ,SQ,SQ,SQ,SQ,SQ…強制停止信号、Edc…直流入力電圧、I…出力電流、I…電流振幅指令、ICU,ICV,ICW…電流指令値、IHU,IHV,IHW…ヒステリシス上限値、ILU,ILV,ILW…ヒステリシス下限値、VUV,VVW,VWU…線間電圧、V,V,V…相電圧、e…系統電圧ベクトル、z…六芒星境界線。

Claims (4)

  1. 商用電力系統への連系を行う電力変換装置であって、
    直流電力を交流電力に変換する3レベル型の3相インバータ部であって、相ごとに、出力電流の正側を生成する正スイッチングモードにおいて排他的にスイッチングを行う2つの正モード用スイッチング素子と、前記出力電流の負側を生成する負スイッチングモードにおいて排他的にスイッチングを行う2つの負モード用スイッチング素子とを有する前記3相インバータ部と、
    相ごとに、前記出力電流を正弦波状の電流指令値に対して所定のヒステリシス幅以内に制御する制御信号を生成して、前記正スイッチングモードでは前記制御信号を前記2つの正モード用スイッチング素子に供給し、前記負スイッチングモードでは前記制御信号を前記2つの負モード用スイッチング素子に供給するヒステリシスコンパレータ方式の制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    相ごとに、前記電流指令値の正側のピーク値の時点を含む所定期間だけ、前記制御信号に依らずに、前記2つの正モード用スイッチング素子のうちの高電位側入力に接続された一方を強制的にオンさせると共に他方を強制的にオフさせ、かつ、前記電流指令値の負側のピーク値の時点を含む所定期間だけ、前記制御信号に依らずに、前記2つの負モード用スイッチング素子のうちの低電位側入力に接続された一方を強制的にオンさせると共に他方を強制的にオフさせる強制スイッチング停止制御の機能を有し、
    前記商用電力系統における系統電圧ベクトルが、前記3相インバータ部の空間ベクトル座標系における六芒星境界線を超える領域に到達する場合に、前記強制スイッチング停止制御を行い、前記系統電圧ベクトルが、前記空間ベクトル座標系における前記六芒星境界線以内の領域に到達する場合に、前記強制スイッチング停止制御を行わない、
    電力変換装置。
  2. 前記空間ベクトル座標系は、正六角形状をなし、24個の正三角形状の領域からなり、前記24個の正三角形状の領域の19個の頂点は、前記3相インバータ部の27個のスイッチングパターンを示し、
    前記六芒星境界線は、前記24個の正三角形状の領域のうちの12個の正三角形状の領域からなる、
    請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記3相インバータ部は、相ごとに、
    高電位側入力と対応の相出力との間に接続された第1のスイッチング素子と、
    前記対応の相出力と低電位側入力との間に接続された第2のスイッチング素子と、
    前記高電位側入力と前記低電位側入力との中間の中性点入力と、前記対応の相出力との間に直列に接続された第3及び第4のスイッチング素子と、
    を備え、
    前記第1及び第3のスイッチング素子が前記2つの正モード用スイッチング素子であり、
    前記第2及び第4のスイッチング素子が前記2つの負モード用スイッチング素子である、
    請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記3相インバータ部は、相ごとに、
    高電位側入力と対応の相出力との間に順に直列に接続された第1及び第4のスイッチング素子と、
    前記対応の相出力と低電位側入力との間に順に直列に接続された第3及び第2のスイッチング素子と、
    前記第3及び第2のスイッチング素子間の接続点から、前記高電位側入力と前記低電位側入力との中間の中性点入力へ向けて順方向接続された第1の中性点クランプダイオードと、
    前記中性点入力から、前記第1及び第4のスイッチング素子間の接続点へ向けて順方向接続された第2の中性点クランプダイオードと、
    を備え、
    前記第1及び第3のスイッチング素子が前記2つの正モード用スイッチング素子であり、
    前記第2及び第4のスイッチング素子が前記2つの負モード用スイッチング素子である、
    請求項1又は2に記載の電力変換装置。
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