JP2016173766A - 物体検出装置、入力操作検出装置、画像表示装置、物体検出方法 - Google Patents

物体検出装置、入力操作検出装置、画像表示装置、物体検出方法 Download PDF

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Shiori Ota
史織 太田
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Koji Masuda
浩二 増田
二瓶 靖厚
Yasuhiro Nihei
靖厚 二瓶
上田 健
Takeshi Ueda
健 上田
伊藤 昌弘
Masahiro Ito
昌弘 伊藤
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Shu Takahashi
周 高橋
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Takeshi Ogawa
武士 小川
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宏昌 田中
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Abstract

【課題】 高精度な物体検出を実現する。【解決手段】 所定領域にパターン画像を投影する投影部120と、所定領域に投影されたパターン画像を撮像してパターン撮像画像を取得する撮像部130と、パターン画像とパターン撮像画像とを比較して所定領域にある物体を検出する演算部140と、を有する物体検出装置110であり、投影部120は、所定領域に設定される仮想の面である基準面に投影されたパターン画像を射影変換して投影し、演算部140は、基準面で撮像されたパターン撮像画像を射影変換した画像により物体を検出する。【選択図】図3

Description

本発明は、物体検出装置と、入力操作検出装置と、画像表示装置と、物体検出方法に関する。
投影画像が投射されるスクリーンから所定の距離の範囲内に存在するユーザの手指などの物体を、例えばステレオカメラを用いて入力操作部として検出し、投影画像に対して操作入力を行う技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の技術では、ステレオカメラの撮像素子を構成する各画素が、物体を検出するために距離を測定する測距点になる。
ここで、ステレオカメラを用いて物体を検出するために距離を測定する方式では、ステレオカメラにより撮影された左右の画像の対応点を探索することで距離を測定する。この対応点を探索する精度は撮影時の環境(被写体の状況)に依存するため、例えば被写体のコントラストが低い場合は、被写体のコントラストが高い場合と比較すると、対応点を検出する精度が低下する傾向がある。
本発明は、環境の影響を受け難い高精度な物体検出を実現することができる物体検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、所定領域にパターン画像を投影する投影部と、所定領域に投影されたパターン画像を撮像してパターン撮像画像を取得する撮像部と、パターン画像とパターン撮像画像とを比較して所定領域にある物体を検出する演算部と、を有する物体検出装置であり、投影部は、所定領域に設定される仮想の面である基準面に投影されたパターン画像を射影変換して投影し、演算部は、基準面で撮像されたパターン撮像画像を射影変換した画像により物体を検出することを特徴とする。
本発明によれば、環境の影響を受け難い高精度な物体検出を実現することができる。
本発明に係る画像表示装置の実施の形態を示す概略構成図である。 本発明に係る物体検出装置の実施の形態を示す概略構成図である。 図2の物体検出装置のブロック図である。 図2の物体検出装置の投影部の光学素子の一例を示す図である。 図2の物体検出装置の投影部と投影されたパターン画像とを示す模式図である。 パターン投影法を用いた三次元形状計測技術において投影されるパターン画像と基準面上のパターン画像との関係を示す模式図である。 図2の物体検出装置の実施の形態を示す概略構成図である。 図2の物体検出装置の投影部とz軸に直交する基準面とを示す光学配置図である。 図2の物体検出装置が投影するパターン画像の一例を示す図である。 図2の物体検出装置が投影するパターン画像の別の例を示す図である。 図2の物体検出装置の投影部と基準面のパラメータを示す図である。 図11のパラメータを示す表である。 図2の物体検出装置における射影変換処理を示す光学配置図である。 図2の物体検出装置におけるスクリーン上のパターン画像を示す模式図である。 図2の物体検出装置における基準面上のパターン画像を示す模式図である。 本発明に係る物体検出装置の別の実施の形態を示す模式図である。 本発明に係る物体検出装置のさらに別の実施の形態における投影部の投影レンズのイメージサークルと光学素子との関係を示す模式図である。 図17の物体検出装置の投影部とz軸に直交する基準面とを示す光学配置図である。 本発明に係る物体検出装置のさらに別の実施の形態における投影部とZ軸に直交しない基準面とを示す光学配置図である。 本発明に係る物体検出装置のさらに別の実施の形態における投影部とZ軸に直交する面に対して湾曲した基準面とを示す光学配置図である。 本発明に係る実施の形態である物体検出方法のフローチャートである。 本発明に係る物体検出装置の実施例を示す光学配置図である。 図22の物体検出装置の基準面を−z軸方向とx軸方向から見た図である。 図22の物体検出装置の基準面をy軸方向から見た図である。 図22の物体検出装置の投影部を示す光学配置図である。 図22の物体検出装置の撮像部を示す光学配置図である。 本発明に係る物体検出装置の別の実施例を示す光学配置図である。 図27の物体検出装置の基準面を−z軸方向とx軸方向から見た図である。 図27の物体検出装置の基準面をy軸方向から見た図である。 図27の物体検出装置の投影部を示す光学配置図である。 図27の物体検出装置の撮像部を示す光学配置図である。 本発明に係る物体検出装置のさらに別の実施例を示す光学配置図である。 図32の物体検出装置の基準面を−z軸方向とx軸方向から見た図である。 図32の物体検出装置の基準面をy軸方向から見た図である。 図32の物体検出装置の投影部を示す光学配置図である。 図32の物体検出装置の撮像部を示す光学配置図である。 本発明に係る画像表示装置の別の実施の形態を示す概略構成図である。 本発明に係る画像表示装置のさらに別の実施の形態を示す概略構成図である。
以下、本発明に係る物体検出装置と入力操作検出装置と画像表示装置と物体検出方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
●画像表示装置(1)●
本発明に係る画像表示装置の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本発明に係る実施の形態である画像表示装置100は、コンピュータ500やビデオプレーヤなどの画像を生成する装置から出力された表示画像600をスクリーン700などの画面に表示するプロジェクタ装置である。画像表示装置100は、スクリーン700に投影された表示画像600に文字や図などを書き込む機能、表示画像600の拡大,縮小,ページ送りなどの操作を実行する機能などの入力操作機能を有する。
画像表示装置100では、スクリーン700の位置、またはスクリーン700より画像表示装置100の手前側の位置(以下「スクリーン上」ともいう。)で後述の物体検出装置を入力操作装置として用いて、上述の入力操作機能を実現している。
物体検出装置は、スクリーン上のユーザの手指、筆記用具、ポインタなどの入力操作部800とスクリーン700とを計測対象物として、入力操作部800の位置及び動きを検出する。物体検出装置は、入力操作部800の位置及び動きと、表示画像600が投影されているスクリーン700までの距離値を計測する。物体検出装置は、入力操作部800とスクリーン700との距離が所定の閾値を下回った場合を入力操作部800がスクリーン上にあると定義することで、入力操作部800を検出する。物体検出装置は、検出した入力操作部800の位置及び動きに基づいて表示画像600への入力操作を検出する。
物体検出装置は、検出した入力操作部800の位置及び動きの情報(以下「入力操作情報」という。)をコンピュータ500に送信する。コンピュータ500に送信された入力操作情報は、コンピュータ500が表示画像600に反映される。以上の処理により、画像表示装置100では、いわゆるインタラクティブな画像表示が可能となる。
●実施の形態の効果
以上説明したように、本実施の形態に係る画像表示装置100によれば、ユーザが用いる様々な入力操作部を検出して表示画像に対する入力操作を行うことができる。
●物体検出装置(1)●
本発明に係る物体検出装置の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る物体検出装置は、先に説明した画像表示装置100に搭載されていて入力操作装置として用いられる物体検出装置である。
図2に示すように、物体検出装置110は、パターン投影法を用いた三次元形状計測により先に説明した画像表示装置100の入力操作機能に必要な物体検出処理を実現している。物体検出装置110は、投影部120と撮像部130とを有している。
投影部120は、スクリーン700に向けてパターン画像PI1を投影する。撮像部130は、スクリーン上の入力操作部800とパターン画像PI1とを被写体として含むパターン撮像画像SP1を取得して、三次元形状計測を実行する。
なお、パターン画像PI1は、パターン投影法による三次元形状計測を行うために投影された画像であり、上述の画像表示装置100により投影された表示画像600とは異なる画像である。
図3に示すように、投影部120は、パターン画像PI1を形成する光学素子121と、光学素子121を照明する光源122と、光学素子121を通過した光により形成されるパターン画像PI1をスクリーン700に投影する投影レンズ123とを備える。投影部120は、光学素子としてDMD(Digital Mirror Device)を備えるプロジェクタなど、画像を投影する装置により構成することもできる。
光源122は、表示画像600に影響を与えにくい光すなわち可視光以外の光、例えば近赤外光を照射するLED(Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)などを用いる。光源122は、演算部140によって点灯、消灯、光量の制御などが行われる。光源122から発された光は、光学素子121に入光する。
光源122は、可視光を照射するものを用いてもよい。また、光源122からの光を制御するための拡散板やフィルタなどを備えていてもよい。
投影部120の光学素子121は、例えばパターン画像PI1が形成されているフォトマスクを用いて形成される。図4に示すように、フォトマスクを用いた光学素子121は、ガラス基板上にCrなどの金属膜により形成される遮光部1211と、金属膜の存在しない透過部1212とを有する。
図5に示すように、光学素子121は、光源122からの光を透過させる。光学素子121を透過した光は、投影レンズ123も透過して、空間上で遮光部1211と透過部1212との位置に対応したパターン画像PI1を形成する。光学素子121は、遮光部1211と透過部1212の比率や構造を適宜設計することにより所望のパターン画像PI1を得ることができる。
光学素子には、フォトマスクの他に、微細構造が形成された回折格子などのスタティックな素子や、各種プロジェクタ、DMD、液晶式表示デバイスなどのようなアクティブ空間変調デバイスを用いることができる。光学素子にスタティックな素子を用いる場合には、アクティブ空間変調デバイスを用いる場合と比較して、装置を小型化できるほか、パターン画像PI1を安定して投影することができる。
投影レンズ123は、1枚のレンズで構成されているものに限定されず、複数枚のレンズ群により構成されているもの(投影系レンズ)も含まれる。
図6は、投影部120が光学素子121を用いてパターン画像PI1を投影する場合の光学素子121と基準面との関係を示している。図6に示すように、光学素子121上のパターン画像PI0は、ピンホールモデルで基準面に向かって投影されたと仮定する。このとき、光学素子121から所定距離l1だけ離れたピンホール位置の点PHに関して点対称になる距離Lの基準面の位置には、パターン画像PI1が投影される。基準面の設定などについては後述する。
図3において、撮像部130は、被写体像を電気的な画像データに変換する撮像素子131と、被写体からの光を通過させて撮像素子131の受光面上に被写体像を結像させる撮像レンズ132と、を備える。撮像素子131は、光源122から照射された光に対して感度を有しており、投影部120が投影したパターン画像PI1の撮像が可能である。
撮像素子131は、受光面が任意のエリアに分割されたエリア型の各種光電変換素子を用いることができる。撮像素子131の例は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などである。撮像素子131はエリア型であれば、ポリゴンミラーなどの光偏光手段を用いなくても二次元の位置情報を一括で取得することができる。
撮像レンズ132は、1枚のレンズで構成されているものに限定されず、複数枚のレンズ群により構成されているもの(撮像系レンズ)も含まれる。
物体検出装置110は、撮像されたパターン撮像画像SP1と、投影部120が投影したパターン画像PI1との間の視差に基づいて入力操作部800までの距離を算出して入力操作部800の位置及び動きを特定し入力操作情報を得る演算部140を備える。
演算部140は、パターン画像PI1とパターン撮像画像SP1に対して平行化と呼ばれる処理を行い、投影部120と撮像部130それぞれの光軸が平行であると仮定したときの画像を生成する。演算部140は、平行化処理後のパターン撮像画像SP1について、テンプレートマッチングと呼ばれる手法を用いてパターン撮像画像SP1とパターン画像PI1との対応付けを行う。
スクリーン700より手前側(物体検出装置110側)に入力操作部800が存在する場合、撮像部130が撮像したパターン撮像画像SP1において、入力操作部800の位置のパターンには、それ以外のパターンと異なりパターンにずれやゆがみが生じる。スクリーン上の入力操作部800の位置のパターンにずれやゆがみが生じる理由は、撮像部130からスクリーン700までの距離と撮像部130から入力操作部800までの距離が異なることによる。
演算部140は、パターン撮像画像SP1とパターン画像PI1とのずれ量に基づいて視差を算出し、物体検出装置110から入力操作部800までの距離を算出する。パターン画像PI1の情報は、物体検出方法を実行する際に投影部120から演算部140に出力させてもよい。また、パターン画像PI1の情報は、光学素子121にスタティックな素子を用いる場合などには、パターン画像PI1の形状等が変化することは少ないため、あらかじめ演算部140に記憶させてもよい。演算部140は、算出した物体検出装置110から入力操作部800までの距離の情報から、三次元形状計測を実施することができる。
ここで、射影変換処理を行わない場合、入力操作部800などの検出対象物に投影されたパターン画像及びパターン画像を撮像したパターン撮像画像は、面内分解能が均一ではない歪んだパターンとなる。そのため、演算部140は、物体検出の検出範囲である所定領域に設定される仮想の面である基準面C1に基づいてパターン画像PI1とパターン撮像画像SP1とを射影変換して、面内で均一な分解能を有する画像に変換する。
演算部140が実行する射影変換処理により、パターン画像PI1とパターン撮像画像SP1のパターンは均一な分解能を有する画像となる。
射影変換処理を行うことにより、物体検出装置110では、演算部140がテンプレートマッチング処理を行う際に画像面上でテンプレートのサイズを統一することができる。物体検出装置110では、サイズが統一されたテンプレートによりテンプレートマッチング処理を容易に行うことができるため、物体検出行う際の演算処理時間を短縮することができる。
また、物体検出装置110では、投影部120と撮像部130の位置関係がキャリブレーションにより既知となるため、射影変換による平行化処理を施すことでパターン画像PI1とパターン撮像画像SP1の高さ方向が一致する。このため、物体検出装置110では、画像画素の行毎に対応点の探索が可能となる。
演算部140は、CPU(Central Processing Unit)など、後述の物体検出プログラムを実行可能なコンピュータの一例である。演算部140は、物体検出プログラムを読み出して後述する物体検出方法を実行する。
●基準面と検出範囲
物体検出装置110による物体検出処理で用いる基準面と検出範囲について説明する。
図7に示すように、物体検出装置110の投影部120は、所定領域を物体検出の検出範囲とするため、所定領域に設定される仮想の面である基準面C1にパターン画像PI1を投影する。基準面C1に投影されているパターン画像PI1は、基準面C1において均一の面内分解能を有する2次元マトリクスパターンである。基準面C1は、物体検出装置110における物体検出方法を実行するために設定される仮想のパターン画像PI1の表示位置(スクリーン)であり、ユーザが認識しない面である。また、均一の面内分解能については後述する。
以下の説明において用いる三次元直交座標系は、物体検出装置110が設置される床面平行方向(図7紙面左から右方向)をx軸とし、床面法線方向(図7紙面下から上方向)をy軸とし、x軸とy軸とに垂直な方向をz軸とする。
図8に示すように、投影部120と基準面C1とをx軸方向から見ると、基準面C1はz軸方向に所定距離Lを中心とした検出範囲D1の範囲内における任意の位置のxy平面上に設定されている。基準面C1には、光源122からの光が光学素子121と投影レンズ123とを通過して光軸A1の方向にパターン画像PI1が投影されている。基準面C1の垂直線はz軸と平行(基準面C1はy軸に平行)である。基準面C1の垂直線は、投影部120の光軸A1に対して角度を有している。検出範囲D1は、z軸方向における物体検出装置110から投影方向(スクリーン700方向)に向かって基準面C1の位置に基づいて設定されている所定の距離範囲である。
物体検出装置110は、xy平面において基準面C1の範囲、z軸方向において検出範囲D1の範囲、それぞれについて、入力操作部800などの物体の位置及び動きを、パターン画像PI1とパターン撮像画像SP1とから検出する。なお、検出範囲D1の外であっても物体検出は行われてよい。
パターン画像PI1は、z軸方向の所定距離Lの位置で基準面C1によって設定されるxy平面において均一の面内分解能を有する面である。物体検出装置110では、基準面C1において均一な面内分解能で物体を検出するため、高精度な物体検出が可能になる。
パターン画像PI1は、例えば図9に示す2次元マトリクスパターンの場合には、透過部PI11または遮光部PI12を形成する要素である1つの四角形がx軸方向及びy軸方向において全て同一長さaの正方形であるため、均一の面内分解能が得られる。
パターン画像PI1を用いたパターン投影法による距離算出処理では、1つの四角形がx軸方向とy軸方向にそれぞれ複数個形成されたテンプレートを、パターン画像PI1とパターン撮像画像SP1上で探索して、四角形毎に距離値データを算出する。つまり、パターン画像PI1は、四角形が全て同一長さの正方形であり距離値を取得するデータ点がx軸方向及びy軸方向において等間隔であるため、x軸方向及びy軸方向に均一な面内分解能が得られる。
また、パターン画像PI2は、例えば図10に示すストライプパターンの場合には、全てのストライプパターンPI21の幅(x軸方向の長さ)が全て同一であるため、均一の面内分解能が得られる。
パターン画像PI2を用いたパターン投影法による距離算出処理では、ストライプパターンPI21毎に距離値データを算出する。つまり、ストライプパターンPI21のx軸方向長さが全て同一の値aであり、距離値を取得するデータ点がX軸方向において等間隔であるため、x軸方向に均一な面内分解能が得られる。なお、ストライプパターンPI21を用いた距離算出処理の場合、y軸方向については、パターン撮像画像の画素毎に距離値データを算出するため、パターン画像PI1を用いた場合と異なりx軸方向とy軸方向のデータ点間隔は同一とは限らない。
基準面C1は、物体検出装置110と入力操作部800との位置関係に基づいて、検出対象物である入力操作部800を均一な面内分解能で検出させたい位置に設定することができる。つまり、基準面C1は、入力操作部800の位置計測や追跡を正確に行いたい位置に設定することができる。入力操作部800を検出させたい位置に基づいて、基準面C1のz軸方向の位置(物体検出装置110から基準面C1までのz軸方向の距離)が設定される。
図11に示すように、パターン画像PI1の表示位置やサイズは、設定された基準面C1のz軸方向の位置において、xy平面の仮想平面にで均一な面内分解能を有するように、物体検出装置110と基準面C1それぞれの座標より算出する。
パターン画像PI1の表示位置やサイズを算出するには、基準面C1内に存在する点の1つを座標(X,Y,Z)とする。座標(X,Y,Z)がパターン画像PI1上の点(x,y,z)に対応するとき、(x,y)は式(1)で表される。
(x,y)=g(X,Y,Z,f,m,z,θx,θxz) ・・・(1)
式(1)において、投影レンズ123の焦点距離をf、倍率をm、xz平面に投影レンズ123の光軸A1を射影した線xz1とx軸のなす角をθx、xz平面と投影レンズ123の光軸A1のなす角をθxzとする。以上のパラメータを表にしたものを図12に示す。
基準面C1の設定位置とサイズが決定されると、基準面C1の四隅の座標と式(1)と上記パラメータにより、投影画像パターン画像PI1のサイズが決定される。検出パターン投影面の位置やサイズを変更する場合には、パターン画像PI1のサイズの再計算を行えばよい。
本実施の形態において物体検出装置110は、図1に示したように画像表示装置100における入力操作部800を検出する入力操作装置である。このため、物体検出装置110の検出対象物は、主にユーザのジェスチャ認識や表示画像600のタッチ認識に用いられる人の手指やポインタが主である。
図6に示した投影部120におけるピンホール位置PHから入力操作部800により入力操作が行われる基準面C1の位置までの距離をLとする。ピンホール位置PHは、図8に示した投影レンズ123の任意の点(例えば主点)と対応する。そして、距離Lに基づいて、図8で示した検出範囲D1は、本実施の形態において例えばL±0.1Lで与えられる。
検出範囲D1をL±0.1Lとしたのは、基準面C1が入力操作部800を均一な面内分解能で検出するための仮想面であり、入力操作部800までの距離Lの±10%の範囲内に基準面C1が存在すれば、入力操作部800を正確に検出できるためである。
●射影変換処理
物体検出装置110の演算部140が行う射影変換処理について説明する。
図13に示すように、物体検出装置110の投影部120は、基準面C1に向けてパターン画像PI1を投影する。
図14に示すように、投影部120は、この投影部120の光軸が基準面C1の中心を通る垂線及びスクリーン700を通る垂線の中心と一致しない位置に配置される。また、撮像部130は、この撮像部130の光軸が基準面C1の中心を通る垂線及びスクリーン700を通る垂線の中心と一致しない位置に配置される。例えば、基準面C1を見上げる位置または見下げる位置に配置される。
そして、投影部120が投影するパターン画像PI0は、基準面C1に投影された際に均一の面内分解能を有するパターン画像PI1となるように構成されており、投影部120においては面内で分解能が均一ではない歪んだパターンである。また、このパターン画像PI0を、スクリーン700に投影したパターン画像PI3も均一の面内分解能を有しない。これは、パターン画像PI0は、基準面C1の位置においてパターン画像PI1が均一な面内分解能を有するように設計されているためである。また、撮像部130が取得するスクリーン700に投影されたパターン画像PI3を撮像したパターン撮像画像SP3は、射影変換処理を行う前であるため面内で分解能が均一ではない歪んだパターンである。
図15に示すように、投影部120によりパターン画像PI0が基準面C1上に投影されたパターン画像PI1は、均一な面内分解能を有する。パターン画像PI1を撮像したパターン撮像画像SP1は、射影変換処理を行う前であるため面内で分解能が均一ではない歪んだパターンである。
演算部140は、基準面C1で均一な面内分解能を有するパターン画像PI1を基準にパターン画像PI0とパターン撮像画像SP1とを射影変換し、均一の面内分解能を有するパターン画像PIとパターン撮像画像SPを生成する。
射影変換とは、画像の視点を変更した画像を得るための画像処理方法である。射影変換は、図11に示したように、投影部120と撮像部130と基準面C1との位置関係(座標)が既知であれば行うことができる。
●実施の形態の効果
以上説明したように、物体検出装置110では、投影部120が基準面C1に均一の面内分解能を有するパターン画像PI1を投影し、撮像部130が均一の面内分解能を有するパターン撮像画像SP1を取得する。物体検出装置110では、パターン撮像画像SP1とパターン画像PI1に基づいて、演算部140が物体を検出する。このため、物体検出装置110において、投影部120の光軸と撮像部130の光軸の両方が基準面C1の中心を通る垂線の中心と一致しない位置に配置されても、パターン画像PI1とパターン撮像画像SP1に基づき高精度な物体検出処理を行うことができる。以上の説明では、投影部120の光軸と撮像部130の光軸の両方が基準面C1の中心を通る垂線の中心と一致しない位置に配置されるため、射影変換処理をパターン画像とパターン撮像画像の双方に行う例を説明した。なお、撮像部130の光軸が基準面C1の中心を通る垂線の中心と一致している場合はパターン画像のみについて射影変換処理を行えばよい。また、投影部120の光軸が基準面C1の中心を通る垂線の中心と一致している場合はパターン撮像画像のみに射影変換処理を行えばよい。
本実施の形態によると、投影部120の光軸と撮像部130の光軸の両方が基準面C1の中心を通る垂線の中心と一致しない三次元方向で任意な位置に配置することが可能となる。このため、本実施の形態によれば、装置レイアウトの自由度を向上させることができ、例えば、装置構成を小型化することが可能となる。
また、図14や図15では、投影部120と撮像部130とを別々に記載したが、図16に示すように、1つの筐体内に投影部120と撮像部130とを近接して配置し、1つの筐体に収納してもよい。
また、物体検出装置110によれば、パターン画像PI1やパターン撮像画像SP1に対して射影変換処理を行うことにより、均一の面内分解能を有する画像に基づいて高精度な物体検出処理を行うことができる。
また、射影変換処理を行うことにより、物体検出装置110では、均一な面内分解能を有するパターン画像PIとパターン撮像画像SPとによりテンプレートマッチングにおけるテンプレートサイズを全て統一することができる。このため、物体検出装置110によれば、物体検出方法を実行する際の対応点探索における探索時間を低減させることができる。また、物体検出装置110では、射影変換処理により、投影部120と光軸方向とが基準面C1の垂直線に対して角度を持つ場合などでも、基準面C1においてパターン画像PI1が均一の面内分解能を有するため、高精度な物体検出を行うことができる。
また、物体検出装置110によれば、検出範囲D1の中間位置に基準面C1を設定することにより、検出範囲D1内における面内分解能の歪みを抑えることができる。
また、物体検出装置110によれば、パターン画像PI1に二次元マトリクスパターンを用いることにより、パターン画像PI1とパターン撮像画像SP1とにより三次元形状計測ができるため、物体検出処理を高速化することができる。
また、物体検出装置110によれば、パターン画像PI1を形成する光学素子121を用いることにより、パターン画像PI1を容易に形成することができる。
物体検出装置110では、検出範囲D1における基準面C1内においてパターン画像PI1の面内分解能を均一に形成することができるため、図17に示すように投影レンズ123の中心またその付近に光学素子121を配置させることができる。つまり、物体検出装置110では、図18に示すように投影レンズ123のイメージサークルを有効利用してレンズ口径を小型化することができる。
図19に示すように、図13に示した基準面C1の代わりの基準面C2を、投影部320の光軸A3に垂直な平面であるように設定してもよい。また、図20に示すように、図13に示した基準面C1の代わりにy軸方向に湾曲した基準面C3を設定してもよい。
●物体検出方法●
本発明に係る物体検出方法の実施の形態について説明する。
図21の物体検出方法のフローチャートに示すように、物体検出装置110では、演算部140により設定された基準面C1の射影変換処理によりパターン画像PI1を得るためのパターン画像PI0を形成する(S101)。パターン画像PI0は、均一な面内分解能を有しないが、基準面C1上では均一な面内分解能を有するパターン画像PI1となる。
物体検出装置110の投影部120は、基準面C1上にパターン画像PI1を投影する(S102)。スクリーン700上に入力操作部800が存在する場合、スクリーン700及び入力操作部800にパターン画像PI3が投影される。投影部120は、基準面C1上において均一の面内分解能を有するパターン画像PI1を投影する光学素子121を有するため、スクリーン700上のパターン画像PI3は均一な面内分解能を有しない。
撮像部130は、対象物である入力操作部800を被写体として含むパターン撮像画像SP1を取得する(S103)。スクリーン700上に入力操作部800が存在する場合、パターン撮像画像SP1の被写体にはスクリーン上の入力操作部800が含まれる。この場合、パターン撮像画像SP1には、撮像部130から見てスクリーン700と入力操作部800との間で距離値の差だけずれが生じる。このとき、パターン撮像画像SP1は、均一な面内分解能を有しない。
演算部140は、均一な面内分解能を有しないパターン画像PI0とパターン撮像画像SP1に対して、基準面C1を基準に射影変換を実施する(S104)。基準面C1におけるパターン画像PI1の面内分解能は均一であるため、射影変換処理により得られるパターン画像PIとパターン撮像画像SPはともに均一な面内分解能を有する。
演算部140は、射影変換後のパターン画像PIとパターン撮像画像SPに対して平行化処理を実施する(S105)。平行化処理とは、投影部120及び撮像部130の光軸が平行であると仮定したときの画像を生成する処理である。平行化処理には、パターン画像PIとパターン撮像画像SPの高さ及び倍率を揃える処理を含む。
演算部140は、平行化処理後のパターン画像PIとパターン撮像画像SPに対して対応点探索を実施する(S106)。対応点探索では、パターン画像PIとパターン撮像画像SPにおいて対応付けられる点を求めるために、テンプレートマッチングと称される手法を用いる。テンプレートマッチングとは、パターン画像PIとパターン撮像画像SPとの一致度を求める処理である。
演算部140は、投影されるパターン画像PIのパターンを所定のウィンドウサイズで切り出したテンプレートに対応する部分をパターン撮像画像SPにおいて探索し、それらの相関係数を計算して最も一致度の高い画素を求める。
演算部140は、対応点探索結果からパターン画像PIとパターン撮像画像SPとの間の視差を求めて三角測量法により物体検出装置110から入力操作部800までの距離値を算出する(S107)。
●実施の形態の効果
以上説明したように、物体検出方法を実行することにより、入力操作部800の三次元形状計測を正確に実施することができるため、高精度な物体検出を行うことができる。
次に、本発明に係る物体検出装置の具体的な実施例について説明する。
図22に示すように、本実施例の物体検出装置の投影部120は、先に説明した実施の形態における物体検出装置110のものと同様の構成である。基準面C1は、z軸に直交する位置に設定されている。
図22に示すように、投影部120と基準面C1とをx軸方向から見ると、基準面C1はz軸方向に所定距離Lから検出範囲D1の範囲内における任意の位置のxy平面上に設定されている。基準面C1には、光源122からの光が光学素子121と投影レンズ123とを通過して光軸A1の方向にパターン画像が投影されている。
検出範囲D1は、z軸方向における物体検出装置110からの基準面C1の位置に基づいて設定されている所定の距離範囲である。図22において、検出範囲D1と基準面C1は、スクリーン700から−z軸方向に所定距離離れた位置に設定されている。
物体検出装置110は、xy平面において基準面C1の範囲、z軸方向において検出範囲D1の範囲、それぞれについて、入力操作部800などの物体の位置及び動きを、パターン画像とパターン撮像画像とから検出する。
本実施例において、物体検出装置の起点から入力操作部800までの距離Lを500mmとした場合、検出範囲D1は、入力操作部800がスクリーン700に近づいているということを検出するために、450〜550mm程度の距離範囲であることが望ましい。基準面C1のz軸方向の距離が検出範囲D1の範囲内であれば、パターン画像の面内分解能の均一性もほぼ保たれるため、物体検出装置110の距離測定の精度が保障される。
図23(B)に示すように、本実施例では、基準面C1がz軸方向において検出範囲D1の中間に位置する例として、100インチのスクリーン700からみて前方(−z軸方向)550mmの位置に物体検出装置110を設置する。基準面C1は、スクリーン700の50mm手前(投影部120の主点から500mm)の位置に設定される。
図23(A)に示すように、基準面C1は、四隅の座標がそれぞれC11(X,Y,Z)=(−1006,1309,500),C12(1006,1309,500),C13(1006,177,500),C14(−1006,177,500)である。
また、投影部120の図12に示したパラメータは、θx=0,θxz=45,f=1.5,m=0.004である。
図24に示すように、投影部120の原点120M(x,y,z)=(0,0,0)は、投影レンズ123の主点とする。基準面C1の四隅の座標とパラメータと式(1)とから、基準面C1の四隅の座標にそれぞれ対応するパターン画像PI1の四隅の座標が求められる。図25(A)は、投影部120をx軸方向から見た図であり、光学素子121におけるパターン画像PI1の四隅の座標を示す。また、図25(B)は、光学素子121におけるパターン画像PI1の四隅の座標と基準面C1の四隅の座標を示す。図25に示すように、パターン画像PI1の四隅の座標は、P11(1.21,−1.51,−0.62),P12(−1.21,−1.51,−0.62),P13(−3.18,−0.87,−1.26),P14(3.18,−0.87,−1.26)となる。
なお、三次元座標系及び焦点距離fの単位は[mm]、θx,θxzの単位は[°]である。
図26に示すように、撮像部130の原点130Mは、撮像レンズ132の主点とする。撮像部130の原点130Mは、投影部120の原点位置からx=50mm,z=−50mm離れた位置(x,y,z)=(50,0,−50)とする。
基準面C1の四隅の座標にそれぞれ対応するパターン撮像画像SP1の座標も、基準面C1の四隅の座標とパラメータと式(1)とから求められる。図26(A)は、撮像部130をx軸方向から見た図であり、撮像素子131におけるパターン撮像画像SP1の四隅の座標を示す。また、図26(B)は、撮像素子131におけるパターン撮像画像SP1の四隅の座標と基準面C1の四隅の座標を示す。パターン撮像画像SP1の座標は、S11(51.43,−1.71,−0.75),S12(48.65,−1.66,−0.78),S13(47.44,−0.59,−1.40),S14(52.82,−0.58,−1.40)となる。
また、撮像部130の図12に示したパラメータは、θx=0,θxz=30,f=1.5,m=0.004である。
●実施例の効果
以上説明したように、基準面C1がz軸方向において検出範囲D1の中間位置に設定されていることにより、本実施例の物体検出装置によれば、検出範囲D1内にて入力操作部800の位置及び動きを認識することができる。また、本実施例の物体検出装置によれば、入力操作部800の動き(ジェスチャ)を正確に検出することができる。
また、この位置に基準面C1が設定されていることにより、本実施例の物体検出装置では、検出範囲D1内における最も装置から近い位置と遠い位置の両端部において、面内分解能の歪みが最小に抑えられる。このため、本実施例の物体検出装置によれば、入力操作部800の動きを正確に検出することができる。
次に、本発明に係る物体検出装置の別の実施例について説明する。
図27に示すように、本実施例は、基準面C4の位置が先に説明した実施の形態における物体検出装置110の基準面C1よりスクリーン700に近接している。
本実施例の基準面C4は、物体検出装置110によりスクリーン700に近接した位置にある入力操作部800の位置や動きを検出しようとする場合に適用される。入力操作部800がスクリーン700の面上に存在する場合や、入力操作部800がスクリーン700に触れたか否かを判定しようとする場合には、基準面C4は、スクリーン700との距離が数mm〜数十mm程度に設定されているのが望ましい。また、検出範囲D2は、基準面C4よりスクリーン上手前側(投影部120側)の所定領域に設定されている。これにより、物体検出装置110では、スクリーン700の近傍にある入力操作部800を均一な面内分解能で測定することができる。
図28(B)に示すように、本実施例では、基準面C4がz軸方向において検出範囲D2の前方に位置する例として、100インチのスクリーン700からみて前方(−z軸方向)550mmの位置に物体検出装置110を設置する。基準面C4は、投影部120から見て最遠方に当たるスクリーン700の3mm手前の位置に設定される。
図28(A)に示すように、基準面C4は、四隅の座標がそれぞれC41(X,Y,Z)=(−1101,1432,547),C42(1101,1432,547),C43(1101,193,547),C44(−1101,193,547)である。
また、投影部120の図12に示したパラメータは、θx=0,θxz=45,f=1.5,m=0.004である。
図29に示すように、投影部120の原点120M(x,y,z)=(0,0,0)は、投影レンズ123の主点とする。基準面C4の四隅の座標とパラメータと式(1)とから、基準面C4の四隅の座標にそれぞれ対応するパターン画像PI4の四隅の座標が求められる。図30(A)は、投影部120をx軸方向から見た図であり、光学素子121におけるパターン画像PI4の四隅の座標を示す。また、図30(B)は、光学素子121におけるパターン画像PI4の四隅の座標と基準面C1の四隅の座標を示す。図30に示すように、パターン画像PI4の四隅の座標は、P41(1.19,−1.54,−0.59),P42(−1.19,−1.54,−0.59),P43(−3.17,−0.85,−1.28),P44(3.17,−0.85,−1.28)となる。
なお、三次元座標系及び焦点距離fの単位は[mm]、θx,θxzの単位は[°]である。
図31に示すように、撮像部130の原点130Mは、撮像レンズ132の主点とする。撮像部130の原点130Mは、投影部120の原点位置からx=50mm,z=−50mm離れた位置(x,y,z)=(50,0,−50)とする。
基準面C4の四隅の座標にそれぞれ対応するパターン撮像画像SP4の座標も、基準面C4の四隅の座標とパラメータと式(1)とから求められる。図31(A)は、撮像部130をx軸方向から見た図であり、撮像素子131におけるパターン撮像画像SP4の四隅の座標を示す。また、図26(B)は、撮像素子131におけるパターン撮像画像SP4の四隅の座標と基準面C1の四隅の座標を示す。パターン撮像画像SP4の座標は、S41(51.38,−1.77,−0.72),S42(48.69,−1.72,−0.75),S43(47.42,−0.58,−1.41),S44(52.82,−0.57,−1.41)となる。
また、撮像部130の図12に示したパラメータは、θx=0,θxz=30,f=1.5,m=0.004である。
●実施例の効果
以上説明したように、本実施例では、基準面C4がz軸方向において検出範囲D2の前方位置(スクリーン700に近接した位置)に設定されていることにより、スクリーン700に入力操作部800が触れたか否かを検出することができる。本実施例では、基準面C4の検出範囲D2が投影部120から最も離れた位置にあることにより,スクリーン近傍領域において入力操作部800を均一な面内分解能で測定することで正確に検出することができる。
次に、本発明に係る物体検出装置のさらに別の実施例について説明する。本実施例は、先に説明した実施例1の変形例であり、基準面C5が設定される位置と検出範囲D5が設定される位置が実施例1と異なる。基準面C5は、基準面C1と同様にz軸に直交する位置に設定されている。
図32に示すように、物体検出装置110により入力操作部800のジェスチャ動作とタッチ動作とを認識するためには、検出範囲D5と実施例2の検出範囲D2との中間位置に相当する位置のxy平面上に基準面C5を設定する。基準面C5には、光源122からの光が光学素子121と投影レンズ123とを通過して光軸A1の方向にパターン画像が投影されている。
図33(B)に示すように、本実施例では、100インチのスクリーン700からみて前方(−z軸方向)525mmの位置に物体検出装置110を設置する。基準面C5は、スクリーン700の25mm手前(投影部120の主点から525mm)の位置に設定される。
図33(A)に示すように、基準面C5は、四隅の座標がそれぞれC51(−1057,1375,525),C52(1057,1375,525),C53(1057,184,525),C54(−1057,184,525)である。
また、投影部120の図12に示したパラメータは、θx=0,θxz=45,f=1.5,m=0.004である。
図34に示すように、投影部120の原点120M(x,y,z)=(0,0,0)は、投影レンズ123の主点とする。基準面C5の四隅の座標とパラメータと式(1)とから、基準面C5の四隅の座標にそれぞれ対応するパターン画像PI5の四隅の座標が求められる。図35(A)は、投影部120をx軸方向から見た図であり、光学素子121におけるパターン画像PI5の四隅の座標を示す。また、図25(B)は、光学素子121におけるパターン画像PI1の四隅の座標と基準面C1の四隅の座標を示す。図35に示すように、パターン画像PI5の四隅の座標は、P51(1.20,−1.52,−0.61),P52(−1.20,−1.52,−0.61),P53(−3.17,−0.86,−1.27),P54(3.17,−0.86,−1.27)となる。
図36に示すように、撮像部130の原点130Mは、撮像レンズ132の主点とする。撮像部130の原点130Mは、投影部120の原点位置からx=50mm,z=−50mm離れた位置(x,y,z)=(50,0,−50)とする。
図36に示す、パターン撮像画像SP5の座標は、S51(51.41,−1.75,−0.73),S52(48.67,−1.69,−0.76),S53(47.43,−0.57,−1.41),S54(52.82,−0.58,−1.40)である。
また、撮像部130の図12に示したパラメータは、θx=0,θxz=30,f=1.5,m=0.004である。
●実施例の効果
以上説明したように、本実施例の物体検出装置によれば、上述の位置に基準面C1を設定することにより、ジェスチャ動作及びタッチ動作両者を同等の精度で認識することができる。
●画像表示装置(2)●
本発明に係る画像表示装置の別の実施の形態について、先に説明した実施の形態との相違点を中心に説明する。
図37に示すように、本発明に係る別の実施の形態である画像表示装置200は、先に説明した画像表示装置100とは異なり、画像が表示されるディスプレイ部210を有する電子黒板装置である。
画像表示装置200は、上述のディスプレイ部210の他に、ディスプレイ部210を支持する脚部220と、脚部220に取り付けられているステー230と、ステー230に取り付けられている先に説明した物体検出装置110とを有する。
物体検出装置110は、画像表示装置200の表示画像が表示されるディスプレイ部210上に基準面と検出範囲とが設定される。物体検出装置110は、基準面であるディスプレイ部210の上に位置する入力操作部800を検出する。
●実施の形態の効果
以上説明したように、本実施の形態に係る画像表示装置200によれば、ユーザが用いる様々な入力操作部を検出して表示画像に対する入力操作を行うことができる。
●画像表示装置(3)●
本発明に係る画像表示装置のさらに別の実施の形態について、先に説明した実施の形態との相違点を中心に説明する。
図38に示すように、本発明に係る別の実施の形態である画像表示装置300は、先に説明した画像表示装置100とは異なり、画像が表示されるディスプレイ部310を有する電子黒板装置である。
画像表示装置300は、上述のディスプレイ部310の他に、ディスプレイ部310を支持する脚部320と、脚部320に取り付けられている先に説明した物体検出装置110とを有する。
物体検出装置110は、画像表示装置200の表示画像が表示されるディスプレイ部310上に基準面と検出範囲とが設定される。物体検出装置110は、基準面であるディスプレイ部310の上に位置する入力操作部800を検出する。
●実施の形態の効果
以上説明したように、本実施の形態に係る画像表示装置300によれば、ユーザが用いる様々な入力操作部を検出して表示画像に対する入力操作を行うことができる。
100 画像表示装置
110 物体検出装置
120 投影部
121 光学素子
122 光源
123 投影レンズ
130 撮像部
131 撮像素子
132 撮像レンズ
140 演算部
200 画像表示装置
210 ディスプレイ部
220 脚部
230 ステー
300 画像表示装置
310 ディスプレイ部
320 脚部
500 コンピュータ
600 表示画像
700 スクリーン
800 入力操作部
1211 遮光部
1212 透過部
特開2013−61552号公報

Claims (20)

  1. 所定領域にパターン画像を投影する投影部と、
    前記所定領域に投影された前記パターン画像を撮像してパターン撮像画像を取得する撮像部と、
    前記パターン画像と前記パターン撮像画像とを比較して前記所定領域にある物体を検出する演算部と、
    を有する物体検出装置であり、
    前記投影部は、前記所定領域に設定される仮想の面である基準面に投影された前記パターン画像を射影変換して投影し、
    前記演算部は、前記基準面で撮像された前記パターン撮像画像を射影変換した画像により前記物体を検出する、
    物体検出装置。
  2. 前記パターン画像は、前記基準面の位置において均一の分解能となる画像である、
    請求項1記載の物体検出装置。
  3. 前記演算部は、前記基準面の座標に基づいて、前記パターン画像と前記パターン撮像画像を射影変換する、
    請求項1または2記載の物体検出装置。
  4. 前記演算部は、射影変換を行った後の前記パターン画像と前記パターン撮像画像から視差を取得して前記物体を検出する、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の物体検出装置。
  5. 前記基準面は、前記投影部の投影方向における前記所定範囲内の中間に設定されている、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の物体検出装置。
  6. 前記基準面は、前記投影部の投影方向における前記所定範囲内の最遠方に設定されている、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の物体検出装置。
  7. 前記投影部は、光軸が前記基準面の垂直線に対して角度を有している、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の物体検出装置。
  8. 前記パターン画像は、2次元マトリクスパターンである、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の物体検出装置。
  9. 前記投影部は、
    前記パターン画像を形成する光学素子と、
    前記光学素子を照明する光源と、
    前記パターン画像を投影する投影レンズと、
    を備える、請求項1乃至8のいずれかに記載の物体検出装置.
  10. 前記光学素子は、前記パターン画像が形成されているフォトマスクである、
    請求項9記載の物体検出装置。
  11. 前記光学素子は、回折格子である、
    請求項9記載の物体検出装置。
  12. 表示画像に対するユーザの入力操作を検出する入力操作検出装置であり、
    パターン画像を射影変換して前記表示画像に設定される仮想の面である基準面に投影する投影部と、
    前記パターン画像を撮像してパターン撮像画像を取得する撮像部と、
    前記基準面で撮像された前記パターン撮像画像を射影変換し、前記パターン画像と射影変換後の前記パターン撮像画像とを比較して前記表示画像上にある前記入力操作を検出する演算部と、
    を有する入力操作検出装置。
  13. 画面に表示画像を表示する画像表示装置であり、
    パターン画像を射影変換して前記画面に設定される仮想の面である基準面に投影する投影部と、
    前記パターン画像を撮像してパターン撮像画像を取得する撮像部と、
    前記基準面で撮像された前記パターン撮像画像を射影変換し、前記パターン画像と射影変換後の前記パターン撮像画像とを比較して前記表示画像に対するユーザの入力操作を検出する演算部と、
    を有する画像表示装置。
  14. 前記画像表示装置は、投影面に前記表示画像を投影して表示するプロジェクタ装置である、
    請求項13記載の画像表示装置。
  15. 所定領域にパターン画像を投影するステップと、
    前記所定領域に投影された前記パターン画像を撮像してパターン撮像画像を取得するステップと、
    前記パターン画像と前記パターン撮像画像とを比較して前記所定領域にある物体を検出するステップと、
    を実行する物体検出方法であり、
    前記投影するステップでは、前記所定領域に設定される仮想の面である基準面に投影された前記パターン画像を射影変換して投影し、
    前記物体を検出するステップでは、前記基準面で撮像された前記パターン撮像画像を射影変換した画像により前記物体を検出する、
    物体検出方法。
  16. 前記パターン画像は、前記基準面の位置において均一の分解能となる画像である、
    請求項14記載の物体検出方法。
  17. 前記物体を検出するステップでは、前記基準面の座標に基づいて、前記パターン画像と前記パターン撮像画像を射影変換する、
    請求項15または16記載の物体検出方法。
  18. 前記物体を検出するステップでは、射影変換を行った後の前記パターン画像と前記パターン撮像画像から視差を取得して前記物体を検出する、
    請求項15乃至17のいずれかに記載の物体検出装置。
  19. 前記基準面は、前記投影部の投影方向における前記所定範囲内の中間に設定されている、
    請求項15乃至18のいずれかに記載の物体検出方法。
  20. 前記基準面は、前記投影部の投影方向における前記所定範囲内の最遠方に設定されている、
    請求項14乃至18のいずれかに記載の物体検出方法。
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