JP2016173557A - 画像形成ユニット及び画像形成装置 - Google Patents

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赤石 明人
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Abstract

【課題】粒径が大きいトナーであっても安定して搬送する。
【解決手段】感光ドラム7上に残留しているバインダトナーは、クリーニングブレード64によりクリーナ8内に掻き落とされる。搬送スクリュー65は、回転することにより、上記残留トナーを、画像形成ユニット6の後端部から前端部へ順次搬送し、更に、搬送パイプ43を経由して、上部トナーホッパー50内に配設されているアジテータ60に搬送する。搬送パイプ43は、外装フレームの引き出し方向の側面の外側を引き回されているとともに、引き回された領域の形状が引き出し方向から平面視した場合に湾曲形状又は屈曲点の無い形状に形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成ユニット及び画像形成装置に関する。
従来、電子写真式の画像形成装置では、現像装置の感光体ドラムを一様に帯電させて初期化し、この感光体ドラムに光書込みによって潜像を形成し、この潜像をトナー像化(現像)して、そのトナー像を直接又は間接に被印刷媒体に転写して定着器で定着させる。
当該画像形成装置では、感光体ドラム上に現像されたトナー像を転写した後、その感光体ドラム上に残留しているトナーをクリーニング装置によって回収し、コイルバネ等の螺旋体を内部に通したパイプを介して、上記螺旋体を回転させることで、回収ボックス等に残留トナーを搬送する技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。
図6は、従来の画像形成装置における、残留トナーの回収経路を説明するための模式図である。図6において、感光体ドラム70上に残留しているトナーは、図示しないクリーニングブレードによりクリーナ71内に掻き落とされ、搬送パイプ72a内で回転する螺旋体(コイルバネ等)によって矢印A、B、Cの方向に順次搬送され、最終的に、トナーホッパー73内の回収袋74a等に回収される。
また、図7は、従来の画像形成装置における、残留トナーの回収経路の他の例を説明するための模式図である。図7において、感光体ドラム70上に残留しているトナーは、図示しないクリーニングブレードによりクリーナ71内に掻き落とされ、搬送パイプ72b内で回転する螺旋体(コイルバネ等)によって矢印a、bの方向に順次搬送され、最終的に、トナーホッパー73内の回収ボックス74b等に回収される。
特開2010−20117号公報
しかしながら、上記従来技術では、残留トナーの搬送経路である搬送パイプ72a、72bが長く、また、屈曲部が多いため、搬送経路途中で搬送中の残留トナーの詰まりや固まりが発生したり、搬送経路途中で螺旋体のスムーズな回転が妨げられて不正駆動が発生したり、搬送先の空間が残留トナーで満杯になった場合など、螺旋体の先端が押し戻されるなどして螺旋体が変形し、思わぬ故障の原因となってしまう恐れがあるという問題がある。
これを防止するために、搬送パイプ72a、72b内部の螺旋体に剛性を持たせて、螺旋体の変形を防止しつつ搬送力を強くすることが考えられるが、そうすると、回転に伴って頻繁に引っ張り応力と圧縮応力を交互に受ける螺旋体が、特に屈曲部で折れやすくなってしまうという問題が生じる。
更に、上述した画像形成装置においては、剥離性シートに被転写媒体へ熱転写すべき画像と接着用の熱可塑性樹脂からなる転写基材(バインダトナー)とを定着させた熱転写プリントシートを作成することが可能となっている。この場合、装着しているカラートナーの1つ(例えば、ブラック(K))に替えて、バインダトナーが収容されたトナーカートリッジを装着する。バインダトナーは、通常のトナーに比べて粒径が大きいため、上述した問題がより顕著になる。
そこで本発明は、粒径が大きいトナーであっても安定して搬送することを目的とする。
この発明に係る画像形成ユニットは、トナーが収容されるトナー収容室と、静電潜像が形成されるとともに、前記トナー収容室からトナーが供給される感光体ドラムと、前記感光体ドラムから除去された残留トナーを前記トナー収容室に搬送するための搬送パイプと、前記トナー収容室を構成するととともに前記感光体ドラムを収容する外装フレームと、を備え、前記搬送パイプは、少なくとも一部が前記外装フレームの側面側で前記外装フレームの外側を引き回されているとともに、前記外側を引き回された領域の引き回し形状が引き出し方向から平面視した場合に湾曲形状または屈曲点の無い形状に形成されている、ことを特徴とする。
この発明に係る画像形成装置は、トナー像を現像する画像形成ユニットを着脱可能に備える画像形成装置であって、前記画像形成ユニットは、トナーが収容されるトナー収容室と、静電潜像が形成されるとともに、前記トナー収容室からトナーが供給される感光体ドラムと、前記感光体ドラムから除去された残留トナーを前記トナー収容室に搬送するための搬送パイプと、前記トナー収容室を構成するととともに前記感光体ドラムを収容する外装フレームと、を備え、前記搬送パイプは、少なくとも一部が前記外装フレームの側面側で前記外装フレームの外側を引き回されているとともに、前記外側を引き回された領域の引き回し形状が引き出し方向から平面視した場合に湾曲形状または屈曲点の無い形状に形成されている、ことを特徴とする。
この発明によれば、粒径が大きいトナーであっても安定して搬送することができるという利点が得られる。
本発明の実施形態による画像形成装置1の内部構成を示す断面図である。 本実施形態による画像形成ユニット6の外観構造を示す斜視図である。 本実施形態による画像形成ユニット6の外観構造を示す側面図である。 本実施形態による画像形成ユニット6の構造を示す断面図である。 本実施形態による画像形成装置1における、残留トナーの回収経路を説明するための模式図である。 従来の画像形成装置における、残留トナーの回収経路を説明するための模式図である。 従来の画像形成装置における、残留トナーの回収経路の他の例を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
A.実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態による画像形成装置1の内部構成を示す断面図である。図において、本実施形態の画像形成装置1は、用紙(被印刷媒体)に直接トナー像を転写する方式ではなく、一旦、中間転写ベルトにトナー画像を転写し、二次転写部まで鉛直方向に搬送される用紙に中間転写ベルトを介してトナー像を二次転写する方式となっている。しかしながら、本発明は、二次転写する方式に限らず、例えば、用紙に直接トナー像を転写する方式など、他の転写方式にも適用できるものである。
画像形成装置1は、画像形成部2、両面印刷用搬送ユニット3、給紙部4、及び定着部5で構成されている。画像形成部2は、4個の画像形成ユニット6(6−1、6−2、6−3、6−4)を多段式に並設した構成からなり、画像形成ユニット6毎に着脱可能に構成されている。上記3個の画像形成ユニット6−1、6−2及び6−3は、それぞれ減法混色の三原色であるマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の色トナーによるモノカラー画像を形成する。上記3個の画像形成ユニット6−1、6−2、6−3に続く4番目の画像形成ユニット6−4は、ブラック(K)のモノクロ画像を形成する。これら4色のトナー画像は用紙に塗り重ねられてフルカラーの画像を形成する。
各画像形成ユニット6−1〜6−4は、トナー収容室80に収容されたトナーの色や種類を除けば同じ構成である。したがって、以下、画像形成ユニット6については、画像形成ユニット6−4を例にしてその構成を説明する。
画像形成ユニット6は、最下部に感光体ドラム7を備えている。この感光体ドラム7は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成されている。この感光体ドラム7の周面に接して又は近傍を取り巻いて、クリーナ8、帯電ローラ9、光書込ヘッド10、及び現像ローラ12等からなる現像器11が配置されている。
また、画像形成ユニット6は、上部にトナー収容室80が設けられ、同図ではM、C、Y、Kで示すように、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)のいずれかのトナーが収容されている。そして、中間部には上部(トナー収容室80)から下部(現像器11)に向けてトナーを補給するトナー補給機構を備えている。
また、現像器11は、下部の側面開口部に上述した現像ローラ12が配置されているとともに、トナー攪拌部材、現像ローラ12にトナーを供給するトナー供給ローラ13、現像ローラ12上に載ったトナー層を一定の層厚に規制するドクターブレード等を備えている。感光体ドラム7の帯電ローラ9と現像器11との間に位置する上面に近接して、本体装置側の光書込ヘッド10が配置されている。
本実施形態では、画像形成ユニット6−1〜6−4は、各々、一体に構成されており、トナー収容室80にトナーを補充したり、トナー収容室80に収容されているトナーを交換したりする場合には、感光体ドラム7、クリーナ8、帯電ローラ9、及び現像器11の現像ローラ12、トナー供給ローラ13が配設されている画像形成ユニット6−1〜6−4自体を着脱してトナーを補充又は交換することになる。
また、前述したように、熱転写プリントシートを作成する場合には、画像形成ユニット6−1〜6−4の少なくとも1つ(例えば、ブラック(K)の画像形成ユニット6−4)に替えて、熱可塑性樹脂からなるバインダトナーが収容された画像形成ユニットを装着することが可能となっている。
ところで、画像形成部2は、画像形成ユニット6が装着された際には、画像形成ユニット6における感光体ドラム7の下面に近接して、画像形成ユニット6とは別体の中間転写ベルト14が位置するように構成されている。そして、この中間転写ベルト14を間に挟んで一次転写ローラ15が感光体ドラム7の下面に向けて押圧される。
中間転写ベルト14は、導電性カーボン又はイオン伝導物質を含有した樹脂製の導電性のシート状部材からなり、本体装置のほぼ中央で図の左右のほぼ端から端まで扁平なループ状になって延在する無端状の転写ベルトである。中間転写ベルト14は、駆動ローラ16と従動ローラ17に掛け渡されて、駆動ローラ16により図の反時計回り方向に循環駆動され、図の矢印a、b、cで示す反時計回り方向に循環移動する。中間転写ベルト14には、表面に当接してベルトクリーナ20が配置されている。ベルトクリーナ20は、中間転写ベルト14上から残留トナーを除去する。
感光体ドラム7は、図の時計回り方向に回転する。そして先ず帯電ローラ9からの電荷付与により、感光体ドラム7の周面が一様に帯電して初期化される。次に、印字情報に基づく光書込ヘッド10からの光書き込みにより、感光体ドラム7の周面に静電潜像が形成される。
そして、この静電潜像は、現像ローラ12による現像処理によって、トナー収容室80に収容されていたトナーによりトナー像化(現像)される。感光体ドラム7の周面に現像されたトナー像は、感光体ドラム7の回転に伴われて、一次転写ローラ15によって中間転写ベルト14のベルト面に直接転写(一次転写)される。中間転写ベルト14は、ベルト面に直接転写(一次転写)されたトナー像を、更に用紙22に転写(二次転写)すべく用紙22への転写位置まで搬送する。
ベルト位置制御機構18は、中間転写ベルト14を介して感光体ドラム7の下部周面に押圧する導電性発泡スポンジから成る一次転写ローラ15を備えている。ベルト位置制御機構18は、マゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の3個の画像形成ユニット6−1、6−2及び6−3に対応する3個の一次転写ローラ15を鉤型の支持軸を中心に同一周期で回転移動させる。そして、ベルト位置制御機構18は、ブラック(K)の画像形成ユニット6−4に対応する1個の一次転写ローラ15を上記3個の一次転写ローラ15と異なるタイミングで回転移動させて中間転写ベルト14を感光体ドラム7から離接させる。
すなわち、ベルト位置制御機構18は、中間転写ベルト14の位置を、フルカラーモード(4個全部の一次転写ローラ15が中間転写ベルト14に当接)、モノクロモード(画像形成ユニット6−4に対応する一次転写ローラ15のみが中間転写ベルト14に当接)、及び全非転写モード(4個全部の一次転写ローラ15が中間転写ベルト14から離れる)に切換える。
給紙部4は、上下2段に配置された2個の給紙カセット21を備えている。給紙部4の給紙カセット21のいずれか一方、あるいは双方には多枚数のカット紙状の用紙22が収容されている。2個の給紙カセット21の給紙口(図の右方)近傍には、それぞれ給紙ローラ23、給送ローラ25、捌きローラ26、待機搬送ローラ対27が配置されている。用紙22は、給紙ローラ23の一回転によって、一枚毎に給紙カセット21から搬出され、給送ローラ25及び捌きローラ26を通って待機搬送ローラ対27に給送される。
待機搬送ローラ対27の用紙搬送方向(図の鉛直上方向)には、中間転写ベルト14を介して従動ローラ17に圧接する二次転写ローラ30が配設されている。これら中間転写ベルト14、従動ローラ17及び二次転写ローラ30により、用紙22への二次転写部が形成されている。
この二次転写部の下流(図では上方)側には、ベルト式熱定着ユニットからなる定着部5が配置されている。定着部5の更に下流側には、定着後の用紙を定着部5から搬出する搬出ローラ対31、搬出される用紙を装置上面に形成されている排紙トレー32に排紙する排紙ローラ対33が配設されている。
両面印刷用搬送ユニット3は、搬出ローラ対31と排紙ローラ対33との中間部の搬送路から図の右横方向に分岐した返送路を備えている。この返送路は、開始返送路34a、下方に曲がる中間返送路34b、左横方向に曲がって最終的に返送用紙を反転させる終端返送路34c、及びこれら返送路の途中に配置された4組の返送ローラ対35a、35b、35c、35dを備えている。上記終端返送路34cの出口は、給紙部4の下方の給紙カセット21に対応する待機搬送ローラ対27への搬送路に連絡している。
なお、図1に示す画像形成装置1は、中間転写ベルト14に一次転写したトナー画像を、当該中間転写ベルト14を介して用紙22に二次転写する方式であったが、これに限らず、用紙22に直接トナー像を転写する方式であってもよい。
図2は、本実施形態による画像形成ユニット6の外観構造を示す斜視図である。外装フレーム40は、画像形成ユニット6の上部領域を上述したトナー収容室80として構成するとともに、図1に示した感光体ドラム7、クリーナ8、帯電ローラ9、及び、現像ローラ12やトナー供給ローラ13からなる現像器11等を一体に収容している。画像形成ユニット6は、画像形成装置1の本体から矢印Xの方向に引き出すことで交換可能になっている。
外装フレーム40の上部には、トナー収容室80にトナーを補給するための補給口41が設けられている。また、外装フレーム40の引き出し側の側面81は、その大部分が平面領域81aとして形成さており、この引き出し側の側面81には、画像形成ユニット6を抜き挿しする際に当該画像形成ユニット6を把持するためのハンドル42が平面領域81aよりも引き出し側に突出するように設けられている。また、引き出し側の側面81には、残留トナーを回収するための搬送パイプ43が、部分的に外装フレーム40から引き出されて平面領域81aよりも引き出し側に突出するように配設されている。なお、この引き出された部分の搬送パイプ43は、搬送パイプ43を保護するためのカバー44で覆われている。
図3は、本実施形態による画像形成ユニット6の外観構造を示す側面図である。なお、図2に対応する部分には同一の符号を付けている。外装フレーム40は、上部トナーホッパー50と下部トナーホッパー51とからなる。上部トナーホッパー50は主にトナー収容室80として構成され、この上部トナーホッパー50にはトナー(又は、バインダトナー)やアジテータ60が収容されている。下部トナーホッパー51には、図1に示した感光体ドラム7、クリーナ8、帯電ローラ9、現像ローラ12、及びトナー供給ローラ13が組み込まれている。搬送パイプ43の内部には、残留トナーを搬送するコイルバネ等からなる搬送スクリュー45が配設されている。
図4は、本実施形態による画像形成ユニット6の構造を示す断面図である。図1乃至図3に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。アジテータ60は、図示しない駆動部により回動することによって上部トナーホッパー50、即ち、トナー収容室80に収容されているトナーを攪拌しながら当該トナーを所定量ずつ下部トナーホッパー51に供給する。攪拌部材61は、上記アジテータ60の下方に配設され、コイルバネ62を回動することによって上部トナーホッパー50から供給されるトナーを攪拌する。攪拌部材61の下方には、トナー供給ローラ13が配設され、該トナー供給ローラ13と周表面を接触させて図面に向かって左下に現像ローラ12が配設されている。ドクターブレード63は、現像ローラ12の上部に配設されており、現像ローラ12上に当接されることでこの現像ローラ12上に載ったトナーの層を一定の厚さに規制する。図面に向かって現像ローラ12の左側には、周表面を接触させて感光体ドラム7が配設されている。
クリーニングブレード64は、図面に向かって感光体ドラム7の左側に配設されており、感光体ドラム7の周表面に残留する残留トナーを取り除く。その取り除かれた残留トナーは、図面に向かって感光体ドラム7の左側、すなわち外装フレーム40の左側最下部に設けられているクリーナ8内に掻き落とされる。搬送スクリュー65は、回転することにより、上記残留トナーを、画像形成ユニット6の後端部から前端部へ順次搬送し、更に、搬送パイプ43の内部に設けられている搬送スクリュー45によって搬送パイプ43を経由させて、上部トナーホッパー50内に配設されているアジテータ60に搬送する。即ち、搬送パイプ43は、感光体ドラム7から除去され、外装フレーム40の左側最下部のクリーナ8内に掻き落とされた残留トナーを、クリーナ8から見て外装フレーム40の右側上部に位置するトナー収容室80に向けて搬送するための搬送路として設けられている。
そして、この搬送パイプ43は、引き出し側の側面81に設けられた引出口82を介して下部トナーホッパー51から引き出されるとともに、同じく引き出し側の側面81に設けられた差込口83を介して上部トナーホッパー50に差し込まれるように引き回し配置されている。また、引出口82から差込口83に至るまでの領域の搬送パイプ43は、引き出し方向から平面視した場合に、引き回し形状が湾曲形状又は屈曲点の無い形状に形成されている。即ち、搬送パイプ43は、少なくとも一部が外装フレーム40の側面側で外装フレーム40の外側を引き回されているとともに、この外側を引き回された領域の引き回し形状が引き出し方向から平面視した場合に湾曲形状又は屈曲点の無い形状に形成されている。
搬送スクリュー45は、搬送スクリュー65が延長されたもので、搬送スクリュー65によってクリーナ8内から搬送されてくる残留トナーを、上部トナーホッパー50のアジテータ60に搬送する。また、画像形成ユニット6を抜き挿しするためのハンドル42と、残留トナーをアジテータ60に搬送するための搬送パイプ43とは、引き出し側の側面81で互いに干渉しないように配設されている。
トナーを交換・補充するために仮に上部トナーホッパー50(いわゆるトナーカートリッジ)のみを着脱する構造とした場合、引き出し側の側面81において少なくとも上部トナーホッパー50以外の箇所にハンドル42を設けなければならない。また、このような分離構造の場合、搬送パイプ43を、引き出し側の側面81で上部トナーホッパー50に差し込むことができない。
これに対して、本実施形態では、上部トナーホッパー50と下部トナーホッパー51とを一体とし、画像形成ユニット6を分離することなく画像形成装置1に抜き挿しする構成にしたので、ハンドル42を比較的に側面の面積が広い上部トナーホッパー50に配設することが可能になっている。また、一体化することで、搬送パイプ43を、画像形成ユニット6の引き出し側の側面81で上部トナーホッパー50に差し込むことが可能になる。
本実施形態では、ハンドル42を図面に向かって右側に寄せた位置に設け、引出口82から差込口83までの間の搬送パイプ43を感光体ドラム7を避ける方向である上側に湾曲するように設けることで、搬送パイプ43の屈曲角度を緩やかにすることが可能となり、搬送経路を短くすることが可能となり、更に、搬送パイプ43の屈曲部を極力少なくする(無くす)ことが可能となるため、極力抵抗無く迅速に搬送することができるようになる。また、搬送パイプ43は、少なくとも一部が外装フレームの側面側で該外装フレームの外側を引き回され、前記少なくとも一部が残留トナーを下向きに搬送しないように形成されている。言い換えれば、搬送パイプ43は、前記少なくとも一部が残留トナーを上向きに搬送するように形成されている。さらにいえば、搬送パイプ43は、前記少なくとも一部が水平方向に漸近して残留トナーを上向きに搬送するように形成されている。
図5は、本実施形態による画像形成装置1における、残留トナーの回収経路を説明するための模式図である。感光体ドラム7上の残留トナーは、クリーニングブレード64によりクリーナ8内に掻き落とされ、クリーナ8内の搬送スクリュー65、及び搬送パイプ43内で回転する搬送スクリュー45によって、屈曲部を極力少なくした(無くした)搬送パイプ43を介して上部トナーホッパー50内のアジテータ60に搬送され、再利用される。
上述した実施形態によれば、ハンドル42を図面に向かって右側に寄せた位置に設け、引出口82から差込口83までの間の搬送パイプ43をより直線に近づくように大きくした緩やかな湾曲形状とすることにより、搬送パイプ43内部の搬送経路途中で搬送中の残留トナーの詰まりや固まりを防止することができる。また、この結果、搬送パイプ43の内部に設けられている搬送スクリュー45の回転をスムーズに安定駆動させることができ、搬送スクリュー45の破損防止にもなり、バインダトナーのような粒径が大きいトナーであっても安定して搬送することが可能となる。また、搬送パイプ43の途中に屈曲部が存在しないため、搬送先の空間が残留トナーで満杯になった際に搬送スクリュー45の先端が押し戻されることによる搬送スクリュー45の伸縮が妨げられることは無く、更に、押し戻されないように搬送スクリュー45に剛性を持たせることも可能となる。
また、上述した実施形態によれば、搬送パイプ43の搬送経路を短くすることができることにより、搬送パイプ43内部での残留トナーの詰まりや固まりの発生リスクを軽減でき、搬送スクリュー45の破損防止にもなり、粒径が大きいトナーであっても安定して搬送することが可能となる。
また、上述した実施形態によれば、外装フレーム40の引き出し方向の側面81に沿って延設された搬送パイプ43の領域の形状を、引き出し方向から平面視した場合に、屈曲部を極力少なくする、又は無くした形状とすることにより、搬送パイプ43内部での残留トナーの詰まりや固まりを防止でき、搬送スクリュー45の回転をスムーズに安定駆動させられ、搬送スクリュー45の破損防止にもなり、粒径が大きいトナーであっても安定して搬送することが可能となる。また、搬送パイプ43の途中に屈曲部を極力少なくする、又は無くしたため、搬送スクリュー45の先端が押し戻されることによる搬送スクリュー45の伸縮が妨げられることは無く、更に、押し戻されないように搬送スクリュー45に剛性を持たせることも可能となる。
また、上述した実施形態によれば、搬送パイプ43の径を太くせずとも、バインダトナーのような粒径が大きいトナーをも安定して搬送することを可能にできる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
付記1に記載の発明は、トナーが収容されるトナー収容室と、静電潜像が形成されるとともに、前記トナー収容室からトナーが供給される感光体ドラムと、前記感光体ドラムから除去された残留トナーを前記トナー収容室に搬送するための搬送パイプと、前記トナー収容室を構成するととともに前記感光体ドラムを収容する外装フレームと、を備え、前記搬送パイプは、少なくとも一部が前記外装フレームの側面側で前記外装フレームの外側を引き回されているとともに、前記外側を引き回された領域の引き回し形状が引き出し方向から平面視した場合に湾曲形状または屈曲点の無い形状に形成されている、ことを特徴とする画像形成ユニットである。
(付記2)
付記2に記載の発明は、前記搬送パイプは、前記少なくとも一部がカバーによって覆われていること特徴とする付記1に記載の画像形成ユニットである。
(付記3)
付記3に記載の発明は、前記搬送パイプは、前記少なくとも一部が前記感光体ドラムを避ける方向に湾曲させた形状であることを特徴とする付記1または2に記載の画像形成ユニットである。
(付記4)
付記4に記載の発明は、前記搬送パイプは、前記少なくとも一部が前記残留トナーを上方向へ搬送することを特徴とする付記3に記載の画像形成ユニットである。
(付記5)
付記5に記載の発明は、前記搬送パイプは、前記少なくとも一部が水平方向に漸近して前記残留トナーを上方向へ搬送することを特徴とする付記1乃至4のいずれか一つに記載の画像形成ユニットである。
(付記6)
付記6に記載の発明は、前記搬送パイプは、内部で回転できる螺旋体を備えることを特徴とする付記1乃至5のいずれか一つに記載の画像形成ユニットである。
(付記7)
付記7に記載の発明は、トナー像を現像する画像形成ユニットを着脱可能に備える画像形成装置であって、前記画像形成ユニットは、トナーが収容されるトナー収容室と、静電潜像が形成されるとともに、前記トナー収容室からトナーが供給される感光体ドラムと、前記感光体ドラムから除去された残留トナーを前記トナー収容室に搬送するための搬送パイプと、前記トナー収容室を構成するととともに前記感光体ドラムを収容する外装フレームと、を備え、前記搬送パイプは、少なくとも一部が前記外装フレームの側面側で前記外装フレームの外側を引き回されているとともに、前記外側を引き回された領域の引き回し形状が引き出し方向から平面視した場合に湾曲形状または屈曲点の無い形状に形成されている、ことを特徴とする画像形成装置である。
1 画像形成装置
2 画像形成部
3 両面印刷用搬送ユニット
4 給紙部
5 定着部
6(6−1、6−2、6−3、6−4) 画像形成ユニット
7 感光体ドラム
8 クリーナ
9 帯電ローラ
10 光書込ヘッド
11 現像器
12 現像ローラ
13 トナー供給ローラ
14 中間転写ベルト
15 一次転写ローラ
16 駆動ローラ
17 従動ローラ
18 ベルト位置制御機構
20 ベルトクリーナ
21 給紙カセット
22 用紙(被印刷媒体)
23 給紙ローラ
25 給送ローラ
26 捌きローラ
27 待機搬送ローラ対
30 二次転写ローラ
31 搬出ローラ対
32 排紙トレー
33 排紙ローラ対
34a 開始返送路
34b 中間返送路
34c 終端返送路
40 外装フレーム
41 補給口
42 ハンドル
43 搬送パイプ
44 カバー
45 搬送スクリュー
50 上部トナーホッパー
51 下部トナーホッパー
60 アジテータ
61 攪拌部材
62 コイルバネ
63 ドクターブレード
64 クリーニングブレード
65 搬送スクリュー
80 トナー収容室
81 側面
81a 平面領域
82 引出口
83 差込口

Claims (7)

  1. トナーが収容されるトナー収容室と、
    静電潜像が形成されるとともに、前記トナー収容室からトナーが供給される感光体ドラムと、
    前記感光体ドラムから除去された残留トナーを前記トナー収容室に搬送するための搬送パイプと、
    前記トナー収容室を構成するととともに前記感光体ドラムを収容する外装フレームと、
    を備え、
    前記搬送パイプは、少なくとも一部が前記外装フレームの側面側で前記外装フレームの外側を引き回されているとともに、前記外側を引き回された領域の引き回し形状が引き出し方向から平面視した場合に湾曲形状または屈曲点の無い形状に形成されている、
    ことを特徴とする画像形成ユニット。
  2. 前記搬送パイプは、前記少なくとも一部がカバーによって覆われていること特徴とする請求項1に記載の画像形成ユニット。
  3. 前記搬送パイプは、前記少なくとも一部が前記感光体ドラムを避ける方向に湾曲した形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成ユニット。
  4. 前記搬送パイプは、前記少なくとも一部が前記残留トナーを上方向へ搬送することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成ユニット。
  5. 前記搬送パイプは、前記少なくとも一部が水平方向に漸近して前記残留トナーを上方向へ搬送することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成ユニット。
  6. 前記搬送パイプは、内部で回転できる螺旋体を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成ユニット。
  7. トナー像を現像する画像形成ユニットを着脱可能に備える画像形成装置であって、
    前記画像形成ユニットは、
    トナーが収容されるトナー収容室と、
    静電潜像が形成されるとともに、前記トナー収容室からトナーが供給される感光体ドラムと、
    前記感光体ドラムから除去された残留トナーを前記トナー収容室に搬送するための搬送パイプと、
    前記トナー収容室を構成するととともに前記感光体ドラムを収容する外装フレームと、
    を備え、
    前記搬送パイプは、少なくとも一部が前記外装フレームの側面側で前記外装フレームの外側を引き回されているとともに、前記外側を引き回された領域の引き回し形状が引き出し方向から平面視した場合に湾曲形状または屈曲点の無い形状に形成されている、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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