JP2016173447A - 支持部材およびこれを用いた光学装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】より簡便に高い反射防止効果の得られる支持部材を提供すること。【解決手段】光学素子を支持する部材において、該部材は可視光を吸収する材料を使用しており、該部材のうち少なくとも一面である面Mの表面に以下の条件を満たす構造Aが形成されており、かつ該面Mの法線方向に射影した射影面積の20%以上を構造Aが占めることを特徴とする。【数1】ただし、ここで支持部材の面のうち不連続となっている面は異なる面とし、連続的な面を一面とする。また、θPは支持部材の材料のブリュースター角を指し、θは該面Mの法線方向と構造Aの底面の成す角度とする。【選択図】図1
Description
本発明は、可視光に対して不透明な部材、特に光学系に利用される支持部材およびこれを用いた光学装置に関する。
従来、光学装置には多くの光学素子が利用されている。光学素子とは屈折・反射・回折などを利用して、入射光に所望の作用を与えて信号光を形成する素子のことを指す。一方、このような光学素子は、装置として構成するために支持部材で固定されている。
しかし、この支持部材に入射した光が外乱光になって信号光に良くない影響を及ぼすことが問題となっている。支持部材で反射・散乱した光が信号光と合成された場合、それらの光を分離することは非常に難しい。そのため、支持部材には入射した光の影響を低減するために反射防止機能を付与することが一般的である。
特許文献1には、光学系を支持する鏡筒部材であって、反射防止したい部分にはメッキ可能な樹脂を利用し、それ以外にはメッキ不可能な樹脂を利用することが開示されている。メッキ処理によって反射防止機能を付与することで、入射光の余剰な反射を抑えることができる。
また、特許文献2には、反射防止用繊維パイルが植毛されたカメラその他の光学機器を開示している。植毛パイルを利用することで、毛群内で効率良く拡散吸収され、反射防止効率を上げることが可能である。
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、樹脂の材料を部分的に変更する制御が必要であり、生産性が良くない。また、特許文献2に開示された従来技術では、繊維パイルを鏡筒内壁面に貼りつけるのは手間がかかりすぎる上に、繊維パイルが倒れたり、埋もれたりして、十分な反射防止効果が得られない。
そこで、本発明の目的は、材料を同一のものを利用し、表面の形状を工夫することで、より簡便に高い反射防止機能が得られる支持部材およびこれを用いた光学装を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の支持部材は、光学素子を支持する部材において、該部材は可視光を吸収する材料を使用しており、該部材のうち少なくとも一面である面Mに以下の条件を満たす構造Aが形成されており、かつ該面Mの法線方向に射影した射影面積の20%以上を構造Aが占めることを特徴とする。
ただし、ここで支持基板の一面とは、面の角度が一意になっている曲面や平面のことを指し、角度が不連続に変化している面は異なる面とする。また、θPは支持部材の材料のブリュースター角を指し、θは該面Mの法線方向と構造Aの底面の成す角度とする。
本発明によれば、簡便に高い反射防止機能が得られる支持部材およびこれを用いた光学装置を提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に関わる構造Aの略部断面図、および上面図である。また、図2は本発明の条件を満たす支持部材の一面である面Mの略断面図である。面Mは、入射光の反射を防ぐ反射防止機能が付与された面である。
ここで、011は構造Aの断面、012は構造Aの上面である。また、014は構造Aの底面、016、017、018は構造Aの側面、013は構造Aの側面016の断面、015は構造Aの側面017、108からなる稜線、0110は構造Aへの入射光、0111、0112は底面014による反射光である。また、020は本発明の条件を満たす支持部材の面Mの略部断面、021は面Mの表面で有りかつ構造Aが形成されている構造層、022は面Mの基板部、023は構造Aである。
支持部材は光学素子を支持するために、複数の面からなっている。本発明では、支持部材の少なくとも一面である面Mの表面に構造Aが形成されていることを特徴としている。本発明では、不連続となっている面は異なる面とし、連続的な面を一面と呼ぶ。一面の例を図5、図6に示す。図5は光学素子と支持部材からなる光学機器の断面図、図6は支持部材である。
ここで050は光学機器、051、052は光学レンズ、053、054は支持部材、055は光軸である。また、060は支持部材053、061〜064は支持部材060を構成する面である。光学機器050は光軸055を回転軸とした回転対称であり、光学レンズ051、052は円形のレンズである。光学レンズ051、052は支持部材053、054で支持・固定されている。図6で例示している面061〜064は、回転対称のため全て連続である。
そのため、本発明では面061〜064は全て一面と呼ぶ。一方、面063と面064は図5の断面において角度が変化している。そのため、面063と面064は別の一面である。本発明の面Mは支持部材の少なくとも一面である。そのため、例えば面063が本発明の条件を満たせば、支持部材060は本発明の条件を満たすことになる。
本発明の構造Aについて、詳しく説明する。図1において構造A内に光が入射する。構造Aを構成する材料は可視光を吸収する材料であり、波長550nmでの吸収係数が0.02以上である。この材料の吸収係数は高いほど光の反射防止効率を向上させることができるため、好ましくは0.05以上、さらに好ましくは0.10以上が好ましい。
本発明では、構造Aを持つ面Mの法線方向に対し、構造Aの底面014が成す角θが以下の条件式(1)を満たすことを特徴としている。
本発明では、構造Aを持つ面Mの法線方向に対し、構造Aの底面014が成す角θが以下の条件式(1)を満たすことを特徴としている。
また、θPは支持部材の材料のブリュースター角を指し、θは該面Mの法線方向と構造Aの底面の成す角度とする。構造Aの稜線015が面Mの法線と一致する場合、θは図1に図示したように稜線015と底面014の成す角で表される。もちろん稜線015は面Mの法線と必ずしも一致する必要は無く、ずれている場合は法線と底面014の成す角度で表される。
ブリュースター角θPとは以下の式(2)で表される角度のことを言う。
ここで、nは構造Aを構成する材料の屈折率である。この条件を満たすと、面Aの法線方向から入射する光0110は、ブリュースター角θPに近い角度で構造Aの底面014に入射する。すると、ブリュースター角の定義から、入射した光0110のP偏光はほぼ全て透過・吸収される。一方、残ったS偏光0111は構造Aの側面017、018に入射する。S偏光0111は構造A内で複数回反射される。その反射のたびにS偏光0111は構造Aに吸収されて減衰するため、光の吸収効率が非常に高くなる。そのため、従来の技術に比べ表面の形状を工夫するだけで効率良く光を吸収させることができる。
また、本発明では構造Aの幅xが以下の条件式(3)を満たすことを特徴としている。
構造Aの幅は、図1に図示したように構造Aの底面014を面Mに射影した長さである。式(3)の条件を満たすと、入射光0110は効率良く構造Aに吸収されるため、反射防止効率を上げることができる。もし式(3)の下限より幅xが小さい場合、構造Aは可視光の波長より細かい構造となってしまう。
入射する光の波長よりも細かい構造は、SWS(Sub−Wavelength Structure)と呼ばれ均一な媒質のように振る舞うことが一般的に知られている。光にとって均一な媒質となってしまうと、ブリュースター角での底面014への入射といった概念から外れてしまう。そのため、反射防止効率が下がってしまうため、好ましくない。
また、式(3)の上限よりも大きな構造は、構造Aの開口部が大きいことを指す。開口部が大きいと、もし面Mに斜めから光が入射した場合、ブリュースター角θから外れた反射光が構造Aの外部に放出される割合が大きくなる。また、斜め入射の光に関しては構造Aの底面014の入射位置に対して吸収効率にムラができる。底面014の深いところと浅いところで吸収効率にムラができるため、幅xが大きいとそのムラが顕著に見えてしまう。そのため、式(3)の条件を満たすと反射防止効率を上げることができる。
本発明では構造Aの深さzが以下の条件を満たすことを特徴としている。
深さzは、図1に図示したように構造Aの底面014の最深部と構造Aの開口部との深さである。式(4)の条件を満たすと、面Mに斜めから入射した光に対しても、効率良く遮光することができる。
構造Aの底面014は、面Mの法線方向に平行な入射光0110に対しては、入射角がブリュースター角θpを満たすために反射防止効率を向上させることができる。しかし、入射角が斜めになると、ブリュースター角θPの条件から外れるためにP偏光が理想的には吸収されず、遮光性能が劣るという問題が有る。
そこで、図1に示したように構造Aは底面014だけで構成されずに側面013、稜線015が底面から立っている構成となっている。このような構成にすると、構造Aの開口部に斜めに入射する光は、側面013、稜線015によって複数回反射される。一回の反射での光の吸収効率はさほど大きくないが、複数回反射されることによって、光は十分に減衰する。そのため、面Mに垂直方向から入ってくる光はブリュースター角を利用し、かつ斜め入射で入ってくる光は複数回の反射を利用して遮光する。これによって、光を十分に減衰して反射防止効率の高い構造Aを得ることができる。
深さzが式(4)の下限未満になると、構造Aの底面014が構造Aの開口部より上部に突き出す形になってしまい、現実的ではない。また、式(4)の上限を超えると深さが非常に深くなる。深くなると斜入射の光に対する反射回数は増えるため反射防止効率は向上するが、構造的に脆くなってしまう。反射防止効率と構造の強度のバランスをとるために、構造Aは式(4)の条件を満たす必要がある。
本発明では、構造Aは開口部と底面が非平行な三角柱形状であることを特徴とし、かつ構造Aの底面の最深部を挟む側面同士の成す角度をαとしたとき、以下の条件式(5)、乃至は(6)のいずれかを満たすことを特徴としている。
式(5)の条件を満たす構造Aの例を図1に、式(6)の条件を満たす構造Aの例を図7に示す。ここで071は構造Aの断面、072は構造Aの上面である。また、073は構造Aの垂直面の断面、074は構造Aの底面、076、077、078は構造Aの側面、075は側面077、078の成す稜線、0710は構造Aへの入射光、0711、0712は底面074による反射光である。
図1では、底面014で反射した光0111は上面図の012では光0112となる。光0111は底面014に対してはS偏光だが、側面017、018に対してはP偏光となる。この光0112は側面017、018に角度α/2で入射する。このとき、式(5)を満たしていると、α/2はブリュースター角θPに近い値となる。光0112は側面017、018にP偏光でかつブリュースター角に近い入射角で入射するため、光0112はほぼ全て透過・吸収される。
そのため、入射光0110は断面図の011で底面014に一方の偏光がほぼ全て吸収され、かつ反射して残った光0111、0112は側面にほぼ全て吸収される。そのため、簡単な構造で反射防止効率を向上させることができる。
また、図7では底面074で反射した光0712が入射角αで側面078に入射する構成となっている。光がメインに入射する側面は078の一つだけであること以外は、図1の構成と同じである。このような構造Aの場合、式(6)を満たすことで反射光0712は側面078にブリュースター角θPに近い入射角で入射する。そのため、光0712は光0112と同様にP偏光のまま側面078に入射するため、効率良く吸収される。
本発明では、面Mの表面に構造Aが形成されていることを特徴とする。構造A自体は式(3)の条件を満たすため小さいが、面Mは光学素子を保持できる部材の一面である。そのため、面Mには無数の構造Aが形成されている。図2は構造Aが形成されている面の一部断面図の例である。このように、構造Aが一定の向きを持って並んでいても良い。
また、図3、図4に、面Mの他の表面構造例を示す。ここで図の030、040は本発明の条件を満たす支持部材の面Mの略部断面、031、041は面Mの表面で有りかつ構造Aが形成されている構造層、032、042は面Mの基板部、033、043は構造Aである。図3は構造Aの向きが図2のように整然としているわけではなく、交互に方向を変える構造である。図4は面Mの断面も曲面の例である。
このように、面Mの表面に構造Aが形成されていればよく、その形成方向、形成順などは目的に応じて種々のものが用いられる。また、特に図示しないが、一断面で構造Aが並んでいる必要は無く、有る程度ランダムに形成されていてもよい。そのため、本発明はこれらの例に限られず、その要旨の範囲内で形状の変更は可能である。
また、面M内に図1の構造Aを配置する例を図11に示す。ここで110は面Mの上面図、111は構造Aである。構造A111はそれぞれが隣接している。例えば屈折率1.58の材料を用いたときに、θPは58度となる。そこで、式(1)と式(5)を満たすように、θを60度、αを120度として設定した。この設定にすると、細密構造として図11のような構造ができる。構造A111の側面を表す実線は、それぞれ支持部材の材料からなる側面を形成している。このような構成を面Mの上に形成すると、構造Aの内部の反射はほぼ完ぺきに防ぐことが可能なため、細密構造として好ましい。
本発明では、支持部材の一面である面Mの法線方向に射影した射影面積のうち、構造Aが20%以上を占めることを特徴としている。その概略図を図12に示す。ここで、図の120は面Mの射影、121は面Mの断面、122、124は構造Aが形成されている反射防止部、123、125は基板部である。射影を示す120は、面Mの断面121を法線方向に射影したものであり、もし面Mが曲面だった場合は射影の120も曲面となる。また、図の反射防止部122の射影は反射防止部124、基板部123の射影は基板部125にそれぞれ対応している。
本発明では、反射防止部122、124が面Mの総面積のうち20%以上を占めている。構造Aは、光を吸収する反射防止効率が非常に高い構造である。面Mは用途に応じて部分的に反射防止機能を付与することができ、必ずしも構造Aが全面に形成されていなくても良い。反射防止性能を向上させるには構造Aの占める面積が大きければ大きいほど好ましく、面Mの30%以上が占める方が好ましく、さらには50%以上を占める方が好ましい。支持部材は光学素子を支持する機能と反射防止性能を両立することが望ましいため、構造Aの占める割合は種々の目的に合わせて設定される。
このような面Mは、様々な手法で作製することができる。例えば型の表面に構造Aの内側の形状を作成しておき、基板材料に転写する成型方法が有る。このような方法を用いる場合、基板には成型性の良い材料を用いることが望ましく、樹脂などが好ましい。また、基板材料を後に切削して構造Aを形成する手法や、基板の一部を溶解して構造Aを形成する手法などが有る。
また、基板材料とは異なる塗料を構造Aの形で形成することも可能である。例えば基板材料に透明な樹脂基板を利用し、遮光処理を与えたい部分に黒色塗料を塗布する。黒色塗料の表面を構造Aの形状に加工する。構造Aの形状は構造Aを形成する材料に起因するため、塗料の屈折率に合わせて形状を決定する。塗料の加工方法は、上記したような型を利用した成型方法、一部を溶解する方法などを用いることができる。
本発明ではこれらの作製方法例に限られず、構造Aが形成できる手段を用いることができる。
(実施例1)
構造Aに、以下の条件を満たす黒色樹脂を利用した。この黒色樹脂は、ポリカーボネートを主材料とし、カーボンブラックを添加した材料である。波長550nmでの屈折率、吸収係数は1.58、0.05だった。この材料は、本発明の条件を満たしている。その入射角度に対する各偏光の反射率を、図9に示す。ここで、実線はS偏光、破線はP偏光を表している。この材料のブリュースター角θPは58度である。図9を見ると、58度でP偏光の反射率が非常に小さくなっていることが分かる。
構造Aに、以下の条件を満たす黒色樹脂を利用した。この黒色樹脂は、ポリカーボネートを主材料とし、カーボンブラックを添加した材料である。波長550nmでの屈折率、吸収係数は1.58、0.05だった。この材料は、本発明の条件を満たしている。その入射角度に対する各偏光の反射率を、図9に示す。ここで、実線はS偏光、破線はP偏光を表している。この材料のブリュースター角θPは58度である。図9を見ると、58度でP偏光の反射率が非常に小さくなっていることが分かる。
一方、S偏光の反射率は高いため、構造Aの底面014で反射するS偏光の光量は比較的大きい。しかし、S偏光は側面に対してP偏光で入射するため、減衰して光量は小さくなる。
(実施例2)
透明なアクリル材料の表面に、主成分がエポキシからなる黒色塗料を用いた。黒色はコールタールから形成されており、波長550nmでの屈折率、吸収係数は1.68、0.54だった。この材料は、本発明の条件を満たしている。その入射角度に対する各偏光の反射率を、図10に示す。ここで、実線はS偏光、破線はP偏光を表している。この材料のブリュースター角θPは59度である。図10を見ると、59度でP偏光の反射率が非常に小さくなっていることが分かる。一方、S偏光の反射率は高いため、構造Aの底面014で反射するS偏光の光量は比較的大きい。しかし、S偏光は側面に対してP偏光で入射するため、減衰して光量は小さくなる。
透明なアクリル材料の表面に、主成分がエポキシからなる黒色塗料を用いた。黒色はコールタールから形成されており、波長550nmでの屈折率、吸収係数は1.68、0.54だった。この材料は、本発明の条件を満たしている。その入射角度に対する各偏光の反射率を、図10に示す。ここで、実線はS偏光、破線はP偏光を表している。この材料のブリュースター角θPは59度である。図10を見ると、59度でP偏光の反射率が非常に小さくなっていることが分かる。一方、S偏光の反射率は高いため、構造Aの底面014で反射するS偏光の光量は比較的大きい。しかし、S偏光は側面に対してP偏光で入射するため、減衰して光量は小さくなる。
本発明の支持部材は、多くの光学機器で使用することができる。例えば、図8には、本実施例の支持部材を用いた光学機器の例としてデジタルカメラを示している。
800はカメラ本体、801は本実施例の支持部材を一部用いた撮像光学系である。802はカメラ本体800に内蔵され、撮像光学系801によって形成された被写体像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)である。
803は撮像素子802によって光電変換された被写体像に対応する情報を記録するメモリ、804は液晶ディスプレイパネル等によって構成され、固体撮像素子802上に形成された被写体像を観察するための表示素子である。
このようなデジタルカメラ800の撮像光学系801では、信号光としての撮影光と内部を透過する際に乱反射した迷光が存在する。迷光の発生原因はいくつかあるが、その中でも撮像光学系801の周辺を構成する鏡筒部材で散乱・反射した光が迷光の大きな原因の一つとなっている。
このような鏡筒部材に本発明の支持部材を用いると、効率良く反射防止できるため、迷光の発生を抑制することができる。例として撮像光学系を挙げたが、例えば投射型表示装置の投影光学系、照明光学系などその要旨の範囲内で応用が可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
011,071 構造Aの断面、012,072 構造Aの上面、
013,073 構造Aの垂直面の断面、014,074 構造Aの底面、
015,075 構造Aの稜線、
016,017,018,076,077,078 構造Aの側面の上面、
0110,0710 構造Aへの入射光、
0111,0112,0711,0712底面で反射した入射光、
020,030,040,121 本発明の条件を満たす支持部材の面Mの略部断面、
021,031,041 面Mの表面で有りかつ構造Aが形成されている構造層、
022,032,042 面Mの基板部、
023,033,043,111 構造A、050 光学機器、
051,052 光学レンズ、053,054,060 支持部材、055 光軸、
061,062,063,064 支持部材を構成する面、110 面M、
120 面Mの射影、122,124 面Mの反射防止部、
123,125 面Mの基板部、800 カメラ本体、801 撮像光学系、
802 固体撮像素子(光電変換素子)
013,073 構造Aの垂直面の断面、014,074 構造Aの底面、
015,075 構造Aの稜線、
016,017,018,076,077,078 構造Aの側面の上面、
0110,0710 構造Aへの入射光、
0111,0112,0711,0712底面で反射した入射光、
020,030,040,121 本発明の条件を満たす支持部材の面Mの略部断面、
021,031,041 面Mの表面で有りかつ構造Aが形成されている構造層、
022,032,042 面Mの基板部、
023,033,043,111 構造A、050 光学機器、
051,052 光学レンズ、053,054,060 支持部材、055 光軸、
061,062,063,064 支持部材を構成する面、110 面M、
120 面Mの射影、122,124 面Mの反射防止部、
123,125 面Mの基板部、800 カメラ本体、801 撮像光学系、
802 固体撮像素子(光電変換素子)
Claims (8)
- 光学素子を支持する部材において、
該部材は可視光を吸収する材料を使用しており、
該部材のうち少なくとも一面である面Mの表面に以下の条件を満たす構造Aが形成されており、かつ該面Mの法線方向に射影した射影面積の20%以上を構造Aが占めることを特徴とする支持部材。
- 前記支持部材の前記面Mの射影図における構造Aの幅xが、以下の条件を満たすことを特徴とする請求項1に記載の支持部材。
- 前記部材の前記面Mに形成される構造Aの深さzが、以下の条件を満たすことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の支持部材。
- 前記構造Aは開口部と底面が非平行な三角柱形状を成すことを特徴とし、かつ構造Aの底面の最深部を挟む側面同士の成す角度をαとしたとき、以下の条件を満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の支持部材。
- 前記支持部材を構成する材料は主に樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の支持部材。
- 前記支持部材を構成する材料は波長550nmにおける吸収係数が0.02以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の支持部材。
- 前記面Mに形成されている隣り合う構造Aの間隔が、x以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の支持部材。
- 請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の支持部材を利用した光学装置。
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