JP2016171667A - 非接触給電装置および非接触給電システム - Google Patents

非接触給電装置および非接触給電システム Download PDF

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一志 中澤
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Abstract

【課題】給電コイルに囲まれたスペースへの磁束の影響を低減させることができる非接触給電装置及び非接触給電システムを提供する。【解決手段】ベース111と、給電コイルL1と、給電コイルL1に電流を流して磁束を生じさせる電源部14とを備える。給電コイルL1は、中心軸をベース111の厚み方向と同じ方向に向けてベース111の第1面に配置される。給電コイルL1に囲まれる位置には、ベース111の第1面から給電コイルL1の内周に沿って突出する内壁12が設けられる。内壁12に囲まれる収納スペース13の第1面と同一面における面積が、内壁12の先端と同一面における収納スペース13の面積よりも大きい。【選択図】図2

Description

本発明は、非接触給電装置および非接触給電システムに関し、特にコイルを利用して外部へ非接触による給電を行う非接触給電装置および非接触給電システムに関する。
従来例として、特許文献1記載の非接触充電装置(非接触給電システム)を例示する。特許文献1記載の非接触充電装置(非接触給電システム)は、受電装置(非接触受電装置)と、給電装置(非接触給電装置)と、蓄電池とを備える。給電装置及び受電装置は、電磁力を利用した非接触充電装置である。給電装置は、シールド、給電コイル、給電インバータ、電源回路などを有する給電部を備える。シールドは、給電コイルを収容する直方体状の筐体であり、電磁波遮蔽効果のある素材で構成される。受電装置と蓄電池は、車両(電気自動車)に設けられる。受電装置は、受電コイル、整流器などを有する。車両は、バッテリを動力源として走行する。給電装置は、例えば駐車スペースに設けられる。給電装置は、車両が駐車している間に、車両に設けられた受電装置に対して給電する。受電装置は、給電装置から給電される電力を蓄電池に供給する。
特開2014−193031号公報
特許文献1記載の給電装置(非接触給電装置)において、給電コイルとしてスパイラルコイルなどの平面コイルが利用される場合がある。この場合、シールド内には、スパイラルコイルに囲まれたスペースが存在する。そこで、当該スペースを有効利用するため、給電コイルに電力を供給する電源部を当該スペースに配置することが好ましい。しかしながら、給電コイルの周囲に生じる磁束が当該スペースを通るため、当該スペースに配置される電源部に種々の不具合が生じる可能性がある。例えば、電源部を構成するプリント配線板の導体(銅箔)に磁束が鎖交すると、導体の渦電流損に起因した発熱が生じる虞がある。
本発明は、上記事由に鑑みてなされており、給電コイルに囲まれたスペースへの磁束の影響を低減させることを目的とする。
本発明の非接触給電装置は、磁性材料からなるベースと、給電コイルと、前記給電コイルに電流を流して前記給電コイルに磁束を生じさせる電源部とを備え、前記ベースは、板状に形成され、前記給電コイルは、中心軸を前記ベースの厚み方向と同じ方向に向けて前記ベースの第1面に配置され、前記中心軸を含む前記給電コイルに囲まれる位置には、前記ベースの前記第1面から前記給電コイルの内周に沿って突出する内壁が設けられ、前記内壁に囲まれる収納スペースの前記第1面と同一面における面積が、前記内壁の先端と同一面における前記収納スペースの面積よりも大きくなるように、前記内壁が形成されている。
本発明の非接触給電システムは、前記非接触給電装置と、前記被接触給電装置から供給される電力を受ける非接触受電装置とを備える。
本発明の非接触給電装置は、給電コイルに囲まれたスペースへの磁束の影響を低減させることができるという効果がある。
本発明に係る非接触給電システムの実施形態の使用例を示す概略図である。 本発明に係る非接触給電装置の実施形態を示す分解斜視図である。 図3Aは非接触給電装置の実施形態を示す断面図、図3Bは非接触給電装置の実施形態の要部を示す断面図である。 本発明に係る非接触給電システムの実施形態の構成を示す回路概略図である。 非接触給電システムの実施形態の、図5Aは給電装置の要部を示す平面図、図5Bは受電コイルを示す平面図、図5Cは給電装置の要部と受電コイルが重なる場合を示す平面図である。 本発明に係る非接触給電装置の比較例1の断面図である。 非接触給電装置の比較例2の断面図である。 非接触給電システムにおいて、共振特性を示す図である。
以下、本発明に係る非接触給電装置および非接触給電システムの実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、電気自動車の充電に用いられる非接触給電装置および非接触給電システムを例示する。ただし、本実施形態の非接触給電装置および非接触給電システムは、電気自動車の充電以外の用途にも用いることができる。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、図2において上下、左右、前後方向を規定する。
本実施形態の非接触給電システムは、図1に示すように、地面に配設される非接触給電装置1と、電気自動車の内部に搭載される非接触受電装置2とを備える。
非接触給電装置1は、図2に示すように、筐体11と、給電コイルL1と、内壁12と、収納スペース13と、電源部14と、カバー15とを備える。
筐体11は、ベース111と、外壁112とを備える。ベース111は、軟磁性材料、(例えばソフトフェライト)、によって、左右方向を長手方向とする長方形の板状に形成される。外壁112は、軟磁性材料によって、ベース111の周縁から上向きに突出する。外壁112は、給電コイルL1の位置ずれを防止することができる高さ、例えば給電コイルの上下方向の高さよりも少し高くなるように形成される。筐体11は、ベース111と外壁112とによって、上面が開口する箱形に形成される。なお、軟磁性材料は、磁束が通り易い(透磁率が高い)ので、筐体11の外部に磁束が漏えいし難く、筐体11の外部において、磁束の影響を低減させることができる。
給電コイルL1は、図3Bに示すように、断面が長方形に形成される導線L11(平角導体)と、導線L11を覆う絶縁被膜L12とで構成されることが好ましい。給電コイルL1は、図2に示すように、平面上に絶縁被膜L12に覆われる導線L11を渦巻状に巻き回して構成される。また、給電コイルL1は、導線L11の断面の長手方向が中心軸と同じ方向に巻き回されることが好ましい。給電コイルL1は、上述のように構成される角型タイプの平面コイル、いわゆるスパイラルコイルである。給電コイルL1は、中心軸が上下方向(ベースの厚み方向)を向くように、筐体11の内部に配置される。給電コイルL1は、電源部14と電気的に接続され、電源部14から供給される電流が流れることによって磁束を生じる(図4参照)。
なお、スパイラルコイルには、角型タイプの他に円型タイプ、長円型タイプなどがあり、円型タイプ、長円型タイプなどが利用されてもよい。また、導線L11の断面の形状は長方形に限らない。
内壁12は、給電コイルL1に囲まれる位置に、給電コイルL1の内周縁に沿うように、軟磁性材料によって形成される。内壁12は、ベース111から突出する二対の壁で構成される。内壁12は、左右方向に向かい合う一対の第1壁121と、前後方向に向かい合う一対の第2壁122とで構成される。一対の第1壁121は、上方に向かって互いに近づく方向に傾斜する。第1壁121と同様に、一対の第2壁122は、上方に向かって互いに近づく方向に傾斜する。つまり、内壁12は、内部に収納スペース13を備え、上面が開口する四角錐台状に形成される。
収納スペース13には、図3Aに示すように、ベース111の上面(第1面)に電源部14が取り付けられる。
電源部14は、商用交流電源100の交流電力を所望の高周波電力に変換して給電コイルL1に供給する回路であり、図4に示すように、整流平滑回路141と、インバータ回路142と、制御回路143と、コンデンサC1とを備える。整流平滑回路141は、商用交流電源100から供給される交流電圧を整流および平滑する。整流平滑回路141は、4つのダイオードで構成されるダイオードブリッジと、力率改善回路とで構成されることが好ましい。交流電圧は、ダイオードブリッジによって整流され、力率改善回路によって平滑される。なお、整流平滑回路141は、力率改善回路の替わりに、昇圧チョッパ回路や平滑コンデンサなどを用いてもよい。インバータ回路142は、例えば、フルブリッジ型のインバータ回路であって、整流平滑回路141によって整流および平滑された電圧を商用交流電源100から供給される交流電圧の周波数よりも高い周波数(高周波)の交流電圧に変換する。制御回路143は、整流平滑回路141およびインバータ回路142を制御するように構成されている。制御回路143は、例えば、マイクロコントローラで構成されることが好ましい。コンデンサC1は、給電コイルL1に電気的に直列接続される。インバータ回路142から出力された高周波の交流電圧は、コンデンサC1と給電コイルL1の直列共振回路の共振作用によって昇圧される。
なお、内壁12は、電源部14が磁束の影響を受け難い高さ、例えば、電源部14に実装されている回路部品などの高さよりも高く形成される(図3A参照)。
カバー15は、図2に示すように、FRP(Fiber Reinforced Plastics)などによって、筐体11の開口を塞ぐように左右方向を長手方向とする長方形の板状に形成される。なお、カバー15は、筐体11を覆う箱形に形成されてもよい。
非接触受電装置2は、図1に示すように、電気自動車20の車体に搭載される。非接触受電装置2は、図4に示すように、受電コイルL2と、コンデンサC2と、整流回路21とを備える。
受電コイルL2は、スパイラルコイルである。受電コイルL2は、軟磁性材料によって形成される台座に配置される。受電コイルL2は、電気自動車20が規定の停車位置に停車するとき、中心軸が給電コイルL1の中心軸と上下方向に重なるように、電気自動車20の車体に配設される。また、受電コイルL2は、電気自動車20の車体の下部であって、前輪と後輪との間に位置に設けられる(図1参照)。受電コイルL2には、給電コイルL1が発生する磁束から生じる電磁誘導により、交流電流が流れる。つまり、受電コイルL2は、給電コイルL1が発生する磁束を受けて交流電力を伝送する。
コンデンサC2は、図4に示すように、受電コイルL2と電気的に直列接続されている。コンデンサC2は、受電コイルL2とともに、共振回路を形成している。
整流回路21は、コンデンサC2を介して受電コイルL2と電気的に接続されている。整流回路21は、例えばダイオードブリッジで構成され、受電コイルL2で発生した交流電流を整流する。
電気自動車20の車体は、充電回路22と、バッテリ23をさらに備える。充電回路22は、整流回路21と電気的に接続されており、整流回路21によって整流された電力を適宜変換してバッテリ23を充電する。バッテリ23は、例えば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池、電気二重層コンデンサなどにより構成される。バッテリ23は、電気自動車20の車体が備える電動機(モータ)の電源として用いられる。その他、バッテリ23は、電気自動車20の車体が備える電子機器の電源としても用いられてもよい。
なお、図3Aにおいて、弧状の破線矢印は、給電コイルL1が発生する磁束を表している。
本実施形態の非接触給電装置1は、給電コイルL1により発生する磁束が内壁12を通るので、収納スペース13に漏えいする磁束を低減することができる。本実施形態の非接触給電装置1は、内壁12を設けることで、収納スペース13に収納される電源部14において、給電コイルL1から発生する磁束の影響を低減させることができる。
ところで、本実施形態の非接触給電システムにおいて、図5Cに示すように、給電コイルL1の中心軸と受電コイルL2の中心軸とが上下方向に重なる位置に電気自動車20が停車することが好ましい。しかしながら、必ずしも給電コイルL1の中心軸と受電コイルL2の中心軸とが上下方向に重なる位置に電気自動車20が停車するとは限らない。給電コイルL1の中心軸と受電コイルL2との中心軸が上下方向に対して相対的に位置が異なると、給電効率が低くなる。給電コイルL1から受電コイルL2に対して、効率の良い給電が行われるために、給電コイルL1の面積が、図5A、図5Bおよび図5Cに示すように、上下方向から見て、受電コイルL2の面積よりも大きいスパイラルコイルが利用されることが好ましい。
なお、ベース111は、長方形の板状に限らない。内壁12は、四角錐台状に形成されなくてもよく、円錐台状などに形成されてもよい。内壁12を構成する第1壁121および第2壁122は一体に形成されなくてもよい。電源部14の構成は、本実施例に限らない。また、収納スペース13には、電源部14の構成の一部のみが配置されてもよい。
本実施形態の比較例1および比較例2について、図6及び図7のそれぞれを参照して説明する。
比較例1の非接触給電装置4について、図6を参照して説明する。なお、図6において、弧状の破線矢印は、給電コイルL1が発生する磁束を表している。
比較例1の非接触給電装置4は、本実施形態の非接触給電装置1と同様に軟磁性材料によって、ベース411と外壁412とで構成される箱形の筐体41を備える。本実施形態の非接触給電装置1と同様に、ベース411および外壁412が給電コイルL1から発生する磁束を集中させるので、比較例1の非接触給電装置4は、筐体41の外部において、磁束の影響を低減することができる。しかしながら、比較例1の非接触給電装置4には、従来例と同様に内壁が設けられていない。図6に示すように、内壁が設けられていない場合、給電コイルL1から発生する磁束は、給電コイルL1に囲まれるスペース42を通過する。つまり、本実施形態の非接触給電装置1の収納スペース13と比較して、比較例1の非接触給電装置4の給電コイルL1に囲まれるスペース42は、磁束の影響を受ける可能性が高くなる。したがって、電源部14が給電コイルL1に囲まれるスペース42に配置されると、電源部14を構成するプリント配線板の導体(銅箔)に磁束が鎖交して、導体の渦電流損に起因した発熱が生じる虞がある。
比較例2の非接触給電装置5について、図7を参照して説明する。なお、図7において、弧状の破線矢印は、給電コイルL1が発生する磁束を表している。
比較例2の非接触給電装置5は、本実施形態の非接触給電装置1と同様に、軟磁性材料によって、ベース511と外壁512とで構成される箱型の筐体51を備える。本実施形態の非接触給電装置1と同様に、ベース511および外壁512が給電コイルL1から発生する磁束を集中させるので、筐体51の外部において、磁束の影響を低減することができる。さらに、比較例2の非接触給電装置5は、筐体51の内部であって、給電コイルL1に囲まれる場所に内壁52を備える。内壁52は、ベース511から上方向に突出する前後方向に向かい合う一対の壁と、上方向に突出する左右方向に向かい合う一対の壁とで構成される。本実施形態の非接触給電装置1の内壁12と異なり、前後方向に向かい合う一対の壁と左右方向に向かい合う一対の壁のそれぞれは、ベース511の上面に対して垂直に形成される。内壁52は、内側に電源部14が配置される収納スペース53が設けられ、上面が開口した直方体に形成される。内壁52が給電コイルL1から発生する磁束を集中させるので、収納スペース13に配置されている電源部14は、給電コイルL1から発生する磁束の影響を受け難い。しかしながら、内壁52の上端と外壁512の上端との距離が、非接触給電装置1の内壁12の上端と外壁112の上端との距離と比較して、短く形成されている。つまり、受電コイルL2に対して、磁束の影響を及ぼす範囲が狭くなる。この場合、受電コイルL2の中心軸が給電コイルL1の中心軸とが上下方向に相対的にずれると、受電コイルL2への受電効率が低くなる。
本実施形態の非接触給電装置1は、図3Aに示すように、比較例1の非接触給電装置4と比較して、内壁12を設けることで、収納スペース13に配置されている電源部14において、給電コイルL1が発生する磁束の影響を低減することができる。さらに、本実施形態の非接触給電装置1は、内壁12の一対の第1壁121および一対の第2壁122のそれぞれが、上方に向かって互いに近づくように形成されている。本実施形態の非接触給電装置1は、比較例2の非接触給電装置5と比較して、受電コイルL2に対して、磁束の影響を及ぼす範囲が広い。ゆえに、本実形態の非接触給電装置1は、非接触受電装置2の受電コイルL2が給電コイルL1に対して相対的な位置ずれに関係なく、給電コイルL1が発生した磁束によって、効率良く受電コイルL2に電力が供給される。
上記実施形態における給電コイルL1および受電コイルL2は、スパイラルコイルが好ましい。スパイラルコイルは、(コアに対して導線が螺旋状に巻き付けられた)ソレノイド型のコイルに比べて、不要輻射ノイズが生じにくい、という利点がある。また、スパイラルコイルが用いられることで、不要輻射ノイズが低減される結果、インバータ回路142において使用可能な動作周波数の範囲が拡大される、という利点もある。以下、この点について詳述する。
すなわち、本実施形態の非接触給電システムにおける共振特性は、上述したように給電コイルL1と受電コイルL2との結合係数に応じて変化し、ある条件下では、図8に示すように出力に2つの極大値が生じる、いわゆる双峰特性を示す。この共振特性(双峰特性)においては、図8に示すように、第1周波数fr1と第3周波数fr3とのそれぞれで出力が極大となる2つの“山”が生じる。これら2つの“山”の間には、第2周波数fr2で出力が極小となる“谷”が生じる。ここで、第1周波数fr1と第2周波数fr2と第3周波数fr3とは、fr1<fr2<fr3の関係にある。以下では、第2周波数fr2を基準に、第2周波数fr2より低い周波数領域を「低周波領域」といい、第2周波数fr2より高い周波数領域を「高周波領域」という。
このような共振特性にあっては、低周波領域の“山”(第1周波数fr1で極大となる山)と、高周波領域の“山”(第3周波数fr3で極大となる山)とのそれぞれに、インバータ回路142が遅相モードで動作する領域(以下、「遅相領域」という)が生じる。そのため、インバータ回路142は、動作周波数f1が2つの“山”のいずれにある場合でも、遅相モードで動作可能である。
ここで、インバータ回路142の動作周波数f1が低周波領域の“山”にある場合と、高周波領域の“山”にある場合とを比較すると、低周波領域の“山”にある場合の方が、不要輻射ノイズは小さくなる。つまり、高周波領域の“山”においては、給電コイルL1を流れる電流と、受電コイルL2を流れる電流とは同位相になる。これに対して、低周波領域の“山”においては、給電コイルL1を流れる電流と、受電コイルL2を流れる電流とは逆位相になる。そのため、低周波領域の“山”においては、給電コイルL1で生じる不要輻射ノイズと、受電コイルL2で生じる不要輻射ノイズとが、互いに相殺されることになり、非接触給電システム全体でみれば不要輻射ノイズは低減される。
したがって、ソレノイド型のコイルが採用される場合でも、インバータ回路142の動作周波数f1が低周波領域の“山”の遅相領域(fr1〜fr2)にあれば、インバータ回路142が遅相モードで動作し、かつ不要輻射ノイズも低減されることになる。しかし、低周波領域の“山”の遅相領域は、給電コイルL1と受電コイルL2との結合係数に応じて変化するため、このような不確定な遅相領域にインバータ回路142の動作周波数f1を収める制御が必要になる。
これに対して、スパイラルコイルであれば、たとえインバータ回路142の動作周波数f1が高周波領域の“山”の遅相領域(fr3より高周波側)にあっても、ソレノイド型のコイルに比べれば不要輻射ノイズは大幅に低減される。つまり、スパイラルコイルが用いられることで、インバータ回路142の動作周波数f1は低周波領域の“山”の遅相領域に制限されず、インバータ回路142において使用可能な動作周波数f1の範囲が拡大されることになる。なお、高周波領域の“山”の遅相領域も不確定な領域ではあるが、インバータ回路142の動作周波数f1を十分に高い周波数から低周波側にスイープさせれば動作周波数f1は高周波領域の“山”の遅相領域を通るので、複雑な制御は不要である。
なお、遅相モードとは、インバータ回路142の出力電流がインバータ回路142の出力電圧の位相よりも遅れた状態で、インバータ回路142が動作するモードである。
本実施形態の非接触給電装置1は、磁性材料からなるベース111と、給電コイルL1と、給電コイルL1に電流を流して給電コイルL1に磁束を生じさせる電源部14とを備える。ベース111は、板状に形成される。給電コイルL1は、中心軸をベース111の厚み方向と同じ方向に向けてベース111の第1面(上面)に配置される。前記中心軸を含む給電コイルL1に囲まれる位置には、ベース111の第1面(上面)から給電コイルL1の内周に沿って突出する内壁12が設けられる。内壁12に囲まれる収納スペース13の第1面(上面)と同一面における面積が、内壁12の先端と同一面における収納スペース13の面積よりも大きくなるように、内壁12が形成されている。
本実施形態の非接触給電システムは、非接触給電装置1と、非接触給電装置1から供給される電力を受ける非接触受電装置2とを備える。
本実施形態の非接触給電装置および非接触給電システムは上述のように構成されるので、給電コイルに囲まれたスペース(収納スペース13)への磁束の影響を低減させることができる。
本実施形態の非接触給電装置1は、第1面(上面)と同一面における収納スペース13の面積が、内壁12の先端と同一面における収納スペース13の面積よりも徐々に大きくなるように、内壁12が第1面(上面)に対して傾斜していることが好ましい。
本実施形態の非接触給電装置1が上述のように構成されれば、給電コイルL1が発生する磁束の範囲を広くすることができる。
本実施形態の非接触給電装置1は、ベース111を底壁とし、かつ一部が開口する箱形の筐体11と、筐体11の開口を覆うカバー15とを備えることが好ましい。筐体11内には、給電コイルL1が収納されることが好ましい。カバー15は、非金属材料によって形成されることが好ましい。
本実施形態の非接触給電装置1が上述のように構成されれば、筐体11内における防水および防塵に対応することが可能である。
本実施形態の非接触給電装置1は、電源部14の少なくとも一部を構成する部品が収納スペース13に配置されていることが好ましい。
本実施形態の非接触給電装置1が上述のように構成されれば、給電コイルL1に囲まれたスペース(収納スペース13)を有効に活用することが可能である。
1 非接触給電装置
111 ベース
12 内壁
13 収納スペース
14 電源部
15 カバー
2 非接触受電装置
L1 給電コイル

Claims (5)

  1. 磁性材料からなるベースと、給電コイルと、前記給電コイルに電流を流して前記給電コイルに磁束を生じさせる電源部とを備え、
    前記ベースは、板状に形成され、
    前記給電コイルは、中心軸を前記ベースの厚み方向と同じ方向に向けて前記ベースの第1面に配置され、
    前記中心軸を含む前記給電コイルに囲まれる位置には、前記ベースの前記第1面から前記給電コイルの内周に沿って突出する内壁が設けられ、
    前記内壁に囲まれる収納スペースの前記第1面と同一面における面積が、前記内壁の先端と同一面における前記収納スペースの面積よりも大きくなるように、前記内壁が形成されている
    ことを特徴とする非接触給電装置。
  2. 前記第1面と同一面における前記収納スペースの面積が、前記内壁の先端と同一面における前記収納スペースの面積よりも徐々に大きくなるように、前記内壁が前記第1面に対して傾斜している
    ことを特徴とする請求項1に記載の非接触給電装置。
  3. 前記ベースを底壁とし、かつ一部が開口する箱形の筐体と、前記筐体の開口を覆うカバーとを備え、
    前記筐体内に前記給電コイルが収納され、
    前記カバーは、非金属材料によって形成される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の非接触給電装置。
  4. 前記電源部の少なくとも一部を構成する部品が前記収納スペースに配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の非接触給電装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の非接触給電装置と、前記非接触給電装置から供給される電力を受ける非接触受電装置とを備える
    ことを特徴とする非接触給電システム。
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