JP2016171480A - 振動子デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】基板と蓋体との接合強度に優れる振動子デバイスを提供する。【解決手段】振動子デバイス1は、平板状の底部11と底部11上に設けられる環状の堤部12とからなり、底部11と堤部12とで囲まれる有底孔状の空間17を有する基板10と、空間17内に設けられる振動子50と、堤部12の上面14上に空間17の開口を取り囲むように設けられる環状の接合材層30と、接合材層30により基板10と接合されて、空間17の開口を塞ぐ蓋体20と、を備える。そして、堤部12の上面14と内側面15との連結面16は、蓋体20側から底部11側に向かうにつれて空間17が狭くなるように傾斜するとともに、その傾斜角度が漸次急になる曲面であり、接合材層30の内側面31は、蓋体20の下面21上から堤部12の連結面16上に延在しており、蓋体20側から底部11側に向かうにつれて空間17が広がるように傾斜する。【選択図】図2
Description
本発明は、凹状の基板に設けられた空間内に振動子を気密封止してなる振動子デバイスに関する。
従来から、底部と堤部とからなり、堤部の内側面で囲まれる有底孔状の空間を有する基板と、当該空間内に搭載される振動子と、接合材層を介して基板と接合して、当該空間の開口を塞ぐ蓋体とを備える振動子デバイスが知られている。
下記特許文献1には、上述した振動子デバイスが記載されている。この振動子デバイスでは、基板の堤部の内側面から蓋体の下面に向かって接合材層のフィレットが形成され、基板の上面と平行な方向に係る接合材層の幅寸法を基板側より蓋体側に向かうにつれて漸次広くしている。
下記特許文献1によれば、このような構成とすることにより、振動子デバイスが小型化する場合であっても、蓋体を基板に対して強固に接合することができるとしている。
下記特許文献1には、上述した振動子デバイスが記載されている。この振動子デバイスでは、基板の堤部の内側面から蓋体の下面に向かって接合材層のフィレットが形成され、基板の上面と平行な方向に係る接合材層の幅寸法を基板側より蓋体側に向かうにつれて漸次広くしている。
下記特許文献1によれば、このような構成とすることにより、振動子デバイスが小型化する場合であっても、蓋体を基板に対して強固に接合することができるとしている。
上記特許文献1に記載の振動子デバイスでは、基板の堤部の上面と内側面との境界が角になっているため、振動デバイスに外側から荷重がかかった場合に、接合材層の角近傍部分に応力が集中する。このため、当該部分から亀裂が発生、伸長し易く、当該部分を起点として接合材層が破壊され易い。このように、従来の振動子デバイスは、接合材層が、接合材層と基板との接合界面や接合材層と蓋体との接合界面で破壊される前に、接合材層の内部で凝集破壊されるため、基板と蓋体との接合強度が劣っている。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、基板と蓋体との接合強度に優れる振動子デバイスを提供することにある。
上記課題を達成するための具体的手段は、以下のとおりである。
本発明の振動子デバイスは、平板状の底部と前記底部上に設けられる環状の堤部とからなり、前記底部と前記堤部とで囲まれる有底孔状の空間を有する基板と、前記空間内に設けられる振動子と、前記堤部の上面上に前記空間の開口を取り囲むように設けられる環状の接合材層と、前記接合材層により前記基板と接合されて、前記空間の開口を塞ぐ蓋体と、を備え、前記堤部の上面と内側面との連結面は、前記蓋体側から前記底部側に向かうにつれて前記空間が狭くなるように傾斜するとともに、その傾斜角度が漸次急になる曲面であり、前記接合材層の内側面は、前記蓋体の下面上から前記堤部の連結面上又は内側面上に延在しており、前記蓋体側から前記底部側に向かうにつれて前記空間が広がるように傾斜することを特徴としている。
本発明の振動子デバイスは、平板状の底部と前記底部上に設けられる環状の堤部とからなり、前記底部と前記堤部とで囲まれる有底孔状の空間を有する基板と、前記空間内に設けられる振動子と、前記堤部の上面上に前記空間の開口を取り囲むように設けられる環状の接合材層と、前記接合材層により前記基板と接合されて、前記空間の開口を塞ぐ蓋体と、を備え、前記堤部の上面と内側面との連結面は、前記蓋体側から前記底部側に向かうにつれて前記空間が狭くなるように傾斜するとともに、その傾斜角度が漸次急になる曲面であり、前記接合材層の内側面は、前記蓋体の下面上から前記堤部の連結面上又は内側面上に延在しており、前記蓋体側から前記底部側に向かうにつれて前記空間が広がるように傾斜することを特徴としている。
本発明の堤部の連結面は、蓋体側から底部側に向かうにつれて狭くなるように傾斜するとともに、傾斜角度が漸次急になる曲面としている。すなわち、従来の振動子デバイスの基板の堤部の角を、丸みを帯びるようにR面取りしている。このため、振動デバイスに外側から荷重がかかった場合に、接合材層の堤部と接する部分に応力が集中する部分がなくなるため、その部分を起点とした接合材層の破壊を抑制することができる。
従って、このような振動子デバイスよれば、接合材層が凝集破壊され難くなるため、基板と蓋体との接合強度を向上することができる。
従って、このような振動子デバイスよれば、接合材層が凝集破壊され難くなるため、基板と蓋体との接合強度を向上することができる。
また、前記堤部の連結面の平均傾斜角度は、前記接合材層の内側面の平均傾斜角度より小さいことが好ましい。
このため、振動デバイスに外側から荷重がかかった場合に、堤部から接合材層にかかる応力を均一に分散することができるため、接合材層の凝集破壊をより抑制することができる。
従って、このような振動子デバイスよれば、接合材層が凝集破壊され難くなるため、基板と蓋体との接合強度を向上することができる。
このため、振動デバイスに外側から荷重がかかった場合に、堤部から接合材層にかかる応力を均一に分散することができるため、接合材層の凝集破壊をより抑制することができる。
従って、このような振動子デバイスよれば、接合材層が凝集破壊され難くなるため、基板と蓋体との接合強度を向上することができる。
また、前記接合材層の内側面は、前記蓋体の下面上から前記堤部の連結面上に延在していることが好ましい。
接合材層の内側面が堤部の連結面に接続することにより、堤部から接合材層に加わる応力をより均一に分散することができる。
従って、このような振動子デバイスよれば、接合材層が凝集破壊され難くなるため、基板と蓋体との接合強度を向上することができる。
接合材層の内側面が堤部の連結面に接続することにより、堤部から接合材層に加わる応力をより均一に分散することができる。
従って、このような振動子デバイスよれば、接合材層が凝集破壊され難くなるため、基板と蓋体との接合強度を向上することができる。
本発明によれば、基板と蓋体との接合強度に優れる振動子デバイスを提供することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。なお、理解の容易のため、それぞれの図のスケールと、以下の説明に記載のスケールとが異なる場合がある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態にかかる振動子デバイスを示す図であり、図2は、図1で示す振動子デバイスの断面図である。図3は、図1で示す振動子デバイスの部分断面図である。
図示するように、本発明の振動子デバイス1は、基板10と、振動子50と、振動子50を基板10内に気密封止するための蓋体20と、基板10と蓋体20とを接合する接合材層30とを主な構成として備える。
なお、図1は、理解の容易のため分解斜視図で振動子デバイスを示し、導電性接着材を省略する。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる振動子デバイスを示す図であり、図2は、図1で示す振動子デバイスの断面図である。図3は、図1で示す振動子デバイスの部分断面図である。
図示するように、本発明の振動子デバイス1は、基板10と、振動子50と、振動子50を基板10内に気密封止するための蓋体20と、基板10と蓋体20とを接合する接合材層30とを主な構成として備える。
なお、図1は、理解の容易のため分解斜視図で振動子デバイスを示し、導電性接着材を省略する。
本実施形態の振動子デバイス1は、平板状の底部11と底部11上に設けられる環状の堤部12とからなり、底部11と堤部12とで囲まれる有底孔状の空間17を有する基板10と、空間17内に設けられる振動子50と、堤部12の上面14上に空間17の開口を取り囲むように設けられる環状の接合材層30と、接合材層30により基板10と接合されて、空間17の開口を塞ぐ蓋体20と、を備える。そして、堤部12の上面14と内側面15との連結面16は、蓋体20側から底部11側に向かうにつれて空間17が狭くなるように傾斜するとともに、その傾斜角度が漸次急になる曲面であり、接合材層30の内側面31は、蓋体20の下面21上から堤部12の連結面16上に延在しており、蓋体20側から底部11側に向かうにつれて空間17が広がるように傾斜する。そして、堤部の連結面16の平均傾斜角度は、接合材層の内側面31の平均傾斜角度より小さい。
基板10は、底部11と、底部11上に設けられる環状の堤部12とからなる。本実施形態では、基板10は、底部11と堤部12とが互いに一体成型されたセラミック焼結体からなる。
また、本実施形態では、基板10は堤部12と底部11との一体成型体であるため、底部11と堤部12との間に物理的な境界はないが、便宜上、図2において底部11と堤部12との境界を破線にて示している。
また、本実施形態では、基板10は堤部12と底部11との一体成型体であるため、底部11と堤部12との間に物理的な境界はないが、便宜上、図2において底部11と堤部12との境界を破線にて示している。
基板10は、底部11の上面13と堤部12の内側面15及び連結面16とで囲まれる有底孔状の空間17を有し、堤部12の上面13側に空間17の開口が形成される。本実施形態において、空間17の開口は四角形状である。
基板10を構成する材料は、特に限定されないが、セラミック材料とすることができる。特にセラミック材料としては、アルミナを主成分とするセラミック材料や、窒化アルミニウムを主成分とするセラミック材料や、ムライトを主成分とするセラミック材料や、低温焼成の一種であるガラス−セラミック材料等を挙げることができる。
基板10の製造方法としては、特に限定されないが、単層のセラミックグリーンシートをプレス成型した後に焼成する方法を用いることができる。また、底部11を形成する平板状のセラミックグリーンシートと堤部12を形成する環状のセラミックグリーンシートとを積層した後、焼成する方法や、底部11と堤部12とをそれぞれ別体に形成して、底部11と堤部12とを接合する方法等も用いることができる。
底部11は、図2に示すように平板状の部位である。底部11の上面13の所定領域は、振動子50が配置される振動子搭載領域である。この振動子搭載領域は本実施形態では平面状であるが、振動子50を配置することができる領域である限りにおいて特に制限はない。
また、底部11の大きさは、特に限定されないが、例えば、2.0mm(縦幅)×2.5mm(横幅)×0.4mm(厚さ)とする。
堤部12は、底部11の振動子搭載領域を取り囲んで底部11上に設けられる環状の部位である。
堤部12の上面14は、底部11の上面13(底部11の下面)と平行する平面である。
堤部12の内側面15は、底部11側から蓋体20側に向かうにつれて外側に開くように傾斜する、平面状の傾斜面である。
堤部12の連結面16は、蓋体20側から底部11側に向かうにつれて空間17が狭くなるように傾斜するとともに、その傾斜角度が漸次急になる曲面である。すなわち、堤部12の連結面16は、凸状に湾曲する。
堤部12の上面14は、底部11の上面13(底部11の下面)と平行する平面である。
堤部12の内側面15は、底部11側から蓋体20側に向かうにつれて外側に開くように傾斜する、平面状の傾斜面である。
堤部12の連結面16は、蓋体20側から底部11側に向かうにつれて空間17が狭くなるように傾斜するとともに、その傾斜角度が漸次急になる曲面である。すなわち、堤部12の連結面16は、凸状に湾曲する。
本発明では、堤部12の上面14と内側面15とは曲面状の連結面16により接続するため、堤部12の内側の面には角(境界線)が形成されない。そのため、上面14と連結面16との境界や、連結面16と内側面15との境界には、可視的な境界はない。
そこで、「堤部12の上面14」を、底部11の上面13と対向する平面とするとともに、「堤部12の上面14と連結面16との境界」を、上面14を堤部12の外側から内側に進んだ場合における、面の傾きが変化する部分とする。
また、「堤部12の連結面16」を、上面14に隣接して接続する曲面、かつ接合材層30と接触する面とするとともに、「堤部12の連結面16と内側面15との境界」を、連結面16を堤部12の上方から下方に進んだ場合における、曲がる方向が変わる部分、又は平面に変わる部分とする。
また、「堤部12の内側面14」を、底部11の上面13から堤部12の上方に伸びるとともに、堤部12の連結面16と接続する面である。
そこで、「堤部12の上面14」を、底部11の上面13と対向する平面とするとともに、「堤部12の上面14と連結面16との境界」を、上面14を堤部12の外側から内側に進んだ場合における、面の傾きが変化する部分とする。
また、「堤部12の連結面16」を、上面14に隣接して接続する曲面、かつ接合材層30と接触する面とするとともに、「堤部12の連結面16と内側面15との境界」を、連結面16を堤部12の上方から下方に進んだ場合における、曲がる方向が変わる部分、又は平面に変わる部分とする。
また、「堤部12の内側面14」を、底部11の上面13から堤部12の上方に伸びるとともに、堤部12の連結面16と接続する面である。
また、堤部12のサイズは、特に限定されないが、例えば2.0mm(縦幅)×2.5mm(横幅)×0.3mm(厚さ)とし、空間17の開口のサイズは、例えば1.2mm(縦幅)×1.5mm(横幅)とする。また、堤部12の内側面15の傾斜角度は、底部11の上面13に対して、例えば80°とする。堤部12の連結面16の平均傾斜角度(θ1)は、底部11の上面13(堤部12の上面14)に対して、例えば27°とする。
堤部12の連結面16の平均傾斜角度は、下記式から算出する。
傾斜角度θ1(°)=tan−1(B/A)
図2で図示するように、式中、Aは、連結面の水平距離(mm)であり、Bは連結面の高低差(mm)である。
傾斜角度θ1(°)=tan−1(B/A)
図2で図示するように、式中、Aは、連結面の水平距離(mm)であり、Bは連結面の高低差(mm)である。
電極層40は、振動子50に電力を供給するための一対の導体層である。一対の電極層40は、底部11の上面13から、堤部12の内側面15、連結面16、上面14、外側面、及び底部11の外側面を介して、底部11の下面まで延在している。そして、電極層40の底部11の下面上の部位は、回路基板上に配置される際の振動子デバイスの外部電極となる。
電極層40を構成する材料としては、特に限定されないが、タングステン、モリブデン、銅、銀、銀-白金等の金属を挙げることができる。また、電極層の酸化腐食を防止するために、その露出する表面にニッケルや金等の耐食性に優れる金属を被着させることもできる。
電極層40の形成方法としては、特に限定されないが、インクジェット印刷方法を用いることができる。また、電極層40の形成方法として、スクリーン印刷方法、メッキ方法、スパッタ方法、フォトリソ方法、パッド印刷方法等の形成方法も挙げることができる。
振動子50は、平板状の部材である。また、振動子50には一端部に沿って図示しない一対の電極が並んで形成されており、これらの電極の位置は、底部11の上面13に設けられる一対の電極層40と対応する。そして、振動子50は、一端部が底部11の上面13に位置する電極層40に、導電性接着剤からなる導電性接着材51により固定される。なお、振動子50のそれぞれの電極が基板10(底部11の上面13)に固定された状態において、振動子50の他端部は、底部11の上面13に接していても、僅かに浮いていても良い。
蓋体20は平板状の部材であり、接合材層30により基板10と接合されて、空間17の開口を塞ぐ。
蓋体20を構成する材料は、特に限定されないが、セラミック材料とすることができる。また、金属材料、樹脂材料等も挙げることができる。
なお、蓋体20のサイズは、特に限定されないが、例えば1.8mm(縦幅)×2.3mm(横幅)×0.2mm(厚さ)とする。
接合材層30は、基板10と蓋体20とを接合するための部材であって、基板10の堤部12の上面14上に、環状に設けられる。そして、底部11側から蓋体20側に向けてフィレットを形成する。
接合材層30の内側面31は、蓋体20の下面21上から堤部12の連結面16上に延在しており、蓋体20側から底部11側に向かうにつれて空間17が広がるように傾斜するとともに、その傾斜角度が漸次急になる曲面(凹状に湾曲した曲面)である。
なお、内側面は、蓋体20側から底部11側に向かうにつれて傾斜角度が漸次緩やかなる曲面(凸状に湾曲した曲面)としても良く、あるいは、平面状の傾斜面としても良い。
接合材層30の内側面31は、蓋体20の下面21上から堤部12の連結面16上に延在しており、蓋体20側から底部11側に向かうにつれて空間17が広がるように傾斜するとともに、その傾斜角度が漸次急になる曲面(凹状に湾曲した曲面)である。
なお、内側面は、蓋体20側から底部11側に向かうにつれて傾斜角度が漸次緩やかなる曲面(凸状に湾曲した曲面)としても良く、あるいは、平面状の傾斜面としても良い。
また、接合材層30のサイズは、特に限定されないが、接合材層の厚み(堤部12の上面14から蓋体20の下面21までの距離)は、例えば0.05mmとする。また、接合材層30の内側面31の平均傾斜角度は、蓋体20の下面21に対して、例えば30°(θ2)である。なお、接合材層30の内側面31の平均傾斜角度は、堤部12の連結面16と同様方法にて算出する。
なお、本実施形態では、堤部12の連結面16の平均傾斜角度は、接合材層30の内側面31の平均傾斜角度より小さくなっている。しかし、堤部12の連結面16の平均傾斜角度は、接合材層30の内側面31の平均傾斜角度と等しく又は大きくしても良い。
本実施形態では、接合材層30の内側面31は、蓋体20の下面21から堤部12の連結面16上に延在している。しかし、接合材層30の内側面31は、蓋体20の下面21から堤部12の内側面15上に延在しても良い。
接合材層30を構成する材料は、特に限定されないが、ガラス材料とすることができる。また、ガラス材料として、ホウ圭酸ガラス、酸化バナジウム系ガラス、銀リン酸系ガラス、錫リン酸系ガラス、酸化ビスマス系ガラス等を挙げることができる。また、ガラス材料とは別に、半田、銀合金、金合金等の金属ロウ材や、シリコーン系樹脂接着剤、ポリイミド系樹脂接着剤、エポキシ系樹脂接着剤、ウレタン系樹脂接着剤などの樹脂接着剤も挙げることができる。
接合材層30の形成方法、すなわち、基板10と蓋体20との接合方法は、特に限定されないが、以下のように行うことができる。まず、接合材層30となるガラスペーストを蓋体20の下面21の所定領域に印刷、乾燥する。基板10の堤部12の上面14と蓋体20のガラスペーストが印刷された下面21とが対向するように、基板10上に蓋体20を載置して、一定の加重を蓋体20にかけた状態でガラスペーストの溶融温度にて窒素雰囲気中で熱処理することによって行なわれる。
このように振動子デバイス1は、底部11の上面13と、堤部12の内側面15と、堤部12の連結面16と、蓋体20の下面21とで囲まれる空間に、振動子50を気密封止している。
振動子デバイス1は、一対の電極40に、例えば交流電圧が印加されることにより、振動子50の図示しない電極にこの電圧が印加され、振動子50が振動する。
振動子デバイス1は、一対の電極40に、例えば交流電圧が印加されることにより、振動子50の図示しない電極にこの電圧が印加され、振動子50が振動する。
本実施形態の堤部12の連結面16は、蓋体20側から底部11側に向かうにつれて狭くなるように傾斜するとともに、傾斜角度が漸次急になる曲面としている。すなわち、従来の振動子デバイスの基板の堤部の角を、丸みを帯びるようにR面取りしている。このため、振動子デバイス1に外側から荷重がかかった場合に、接合材層30の堤部12と接する部分に応力が集中する部分がなくなるため、その部分を起点とした接合材層30の凝集破壊を抑制することができる。
また、堤部12の連結面16の平均傾斜角度は、接合材層30の内側面31の平均傾斜角度より小さいため、振動子デバイス1に外側から荷重がかかった場合に、堤部12から接合材層30にかかる応力を均一に分散することができるため、接合材層30の凝集破壊をより抑制することができる。
また、接合材層30の内側面31は、蓋体20の下面21から堤部12の連結面16上に延在しているため、堤部12から接合材層30に加わる応力をより均一に分散することができる。
従って、このような振動子デバイス1よれば、接合材層30が凝集破壊され難くなるため、基板10と蓋体20との接合強度を向上することができる。
また、堤部12の連結面16の平均傾斜角度は、接合材層30の内側面31の平均傾斜角度より小さいため、振動子デバイス1に外側から荷重がかかった場合に、堤部12から接合材層30にかかる応力を均一に分散することができるため、接合材層30の凝集破壊をより抑制することができる。
また、接合材層30の内側面31は、蓋体20の下面21から堤部12の連結面16上に延在しているため、堤部12から接合材層30に加わる応力をより均一に分散することができる。
従って、このような振動子デバイス1よれば、接合材層30が凝集破壊され難くなるため、基板10と蓋体20との接合強度を向上することができる。
以上説明したように、本発明によれば、基板と蓋体との接合強度に優れる振動子デバイスが提供され、電子回路に利用することが期待される。
1 ・・・振動子デバイス
10・・・基板
11・・・底部
12・・・堤部
13・・・底部の上面
14・・・堤部の上面
15・・・堤部の内側面
16・・・堤部の連結面
17・・・空間
20・・・蓋体
21・・・蓋体の下面
30・・・接合材層
31・・・接合材層の内側面
40・・・電極層
50・・・振動子
51・・・導電性接着材
10・・・基板
11・・・底部
12・・・堤部
13・・・底部の上面
14・・・堤部の上面
15・・・堤部の内側面
16・・・堤部の連結面
17・・・空間
20・・・蓋体
21・・・蓋体の下面
30・・・接合材層
31・・・接合材層の内側面
40・・・電極層
50・・・振動子
51・・・導電性接着材
Claims (3)
- 平板状の底部と前記底部上に設けられる環状の堤部とからなり、前記底部と前記堤部とで囲まれる有底孔状の空間を有する基板と、
前記空間内に設けられる振動子と、
前記堤部の上面上に前記空間の開口を取り囲むように設けられる環状の接合材層と、
前記接合材層により前記基板と接合されて、前記空間の開口を塞ぐ蓋体と、
を備え、
前記堤部の上面と内側面との連結面は、前記蓋体側から前記底部側に向かうにつれて前記空間が狭くなるように傾斜するとともに、その傾斜角度が漸次急になる曲面であり、
前記接合材層の内側面は、前記蓋体の下面上から前記堤部の連結面上又は内側面上に延在しており、前記蓋体側から前記底部側に向かうにつれて前記空間が広がるように傾斜する
振動子デバイス。 - 前記堤部の連結面の平均傾斜角度は、前記接合材層の内側面の平均傾斜角度より小さい
請求項1に記載の振動子デバイス。 - 前記接合材層の内側面は、前記蓋体の下面から前記堤部の連結面上に延在している
請求項1又は2に記載の振動子デバイス。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019054485A (ja) * | 2017-09-19 | 2019-04-04 | 日本電波工業株式会社 | パッケージ及び圧電デバイス |
JP2019054484A (ja) * | 2017-09-19 | 2019-04-04 | 日本電波工業株式会社 | 圧電デバイス |
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2015
- 2015-03-13 JP JP2015050265A patent/JP2016171480A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2019054485A (ja) * | 2017-09-19 | 2019-04-04 | 日本電波工業株式会社 | パッケージ及び圧電デバイス |
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