JP2016171010A - ボタン型電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子機器の小型化が可能なボタン型電池を提供する。【解決手段】正極缶11及び負極缶12の組立体からなる金属ケース10が外郭をなすボタン型電池1は、受電コイル20と、電力変換部40と、蓄電部30と、制御部であるECU60とを備える。受電コイル20は、給電装置から供給される電力を非接触で受電することにより交流電力を生成する。電力変換部40は、受電コイル20により生成される交流電力を直流電力に変換する。蓄電部30は、電力変換部40により生成される直流電力に基づき充電を行うとともに、放電により正極缶11及び負極缶12の間に電位差を設ける。ECU60は、蓄電部30の充電制御を行う。受電コイル20、電力変換部40、蓄電部30、及びECU60は金属ケース10の内部に収容されている。【選択図】図1

Description

本発明は、正極缶及び負極缶の組立体からなる金属ケースが外郭をなすボタン型電池に関する。
従来、車両の乗員が携帯所持する電子キーと車両との無線通信により車両ドアの施解錠やエンジンの始動許可が行われる、いわゆる電子キーシステムが知られている。この種の電子キーシステムに用いられる電子キーとしては、特許文献1に記載の電子キーがある。特許文献1に記載の電子キーは、二次電池と、受電部とを有している。受電部は、車両の一次コイルから送信される電波を受信することにより直流電力を生成し、当該直流電力を二次電池に供給する。二次電池は、受電部から供給される電力を充電するとともに、放電により電子キーの各種電子部品に電力を供給する。
特開2013−243850号公報
ところで、特許文献1に記載の電子キーでは、二次電池とは別に受電部を設ける必要があるため、電子キーが大型化する懸念がある。なお、このような課題は、電子キーに限らず、二次電池とは別に受電部が設けられる電子機器に共通する課題である。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子機器の小型化が可能なボタン型電池を提供することにある。
上記課題を解決するために、正極缶(11)及び負極缶(12)の組立体からなる金属ケース(10)が外郭をなすボタン型電池(1)は、受電コイル(20)と、電力変換部(40)と、蓄電部(30)と、制御部(60)とを備える。受電コイルは、給電装置(70)から供給される電力を非接触で受電することにより交流電力を生成する。電力変換部は、受電コイルにより生成される交流電力を直流電力に変換する。蓄電部は、電力変換部により生成される直流電力に基づき充電を行うとともに、放電により正極缶及び負極缶の間に電位差を設ける。制御部は、蓄電部の充電制御を行う。受電コイル、電力変換部、蓄電部、及び制御部は金属ケースの内部に収容されている。
この構成によれば、ボタン型電池単体で非接触給電を行うことができるため、非接触給電に必要な各種電子部品をボタン型電池の搭載される電子機器に設ける必要がない。そのため、電子機器を小型化することが可能となる。
本発明によれば、電子機器の小型化が可能となる。
ボタン型電池の一実施形態についてその分解斜視構造を示す斜視図である。 実施形態のボタン型電池の正極缶の斜視構造を示す斜視図である。 実施形態のボタン型電池の電気的な構成を示すブロック図である。 実施形態のボタン型電池により実行される充電制御の手順を示すフローチャートである。 実施形態のボタン型電池を搭載した電子キーの電気的な構成を示すブロック図である。 ボタン型電池の他の実施形態についてその正極缶の平面構造を示す平面図である。
以下、ボタン型電池の一実施形態について説明する。
図1に示されるように、本実施携帯のボタン型電池1は、金属ケース10と、受電コイル20と、蓄電部30と、電力変換部40と、トランスポンダ50と、電子制御装置60とを備えている。以下、電子制御装置60をECU(Electronic Control Unit)60と略記する。本実施形態ではECU60が制御部に相当する。
金属ケース10は、正極缶11及び負極缶12の組立体からなり、ボタン型電池1の外郭をなしている。図2に示されるように、正極缶11は、軸線mを中心に有底円筒状をなしている。なお、図2の符号112は正極缶11の開口部を示し、符号111は正極缶11の内周面を示している。図1に示されるように、負極缶12も、軸線mを中心に有底円筒状をなしている。正極缶11及び負極缶12は導電性の金属材料からなる。負極缶12は、その底面120が正極缶11の開口部112付近に位置するように正極缶11の内側に配置される。その際、負極缶12の外周面121は正極缶11の内周面111と対向する。正極缶11の内周面111と負極缶12の外周面121との間には、図示しない絶縁パッキンが介在している。絶縁パッキンは、正極缶11と負極缶12との間の電気的な絶縁を確保しつつ、正極缶11の内周面111と負極缶12の外周面121との間の隙間を埋める機能を有している。負極缶12は、正極缶11に絶縁パッキンを介してかしめられることにより正極缶11に固定される。ボタン型電池1では、正極缶11が正極端子として機能し、負極缶12が負極端子として機能する。
図1及び図2に示されるように、正極缶11の底面110には、正極缶11の電極として機能する電極部113と、電磁透過部114とが設けられている。
電極部113は、軸線mを中心に環状をなす外側電極部113aと、外側電極部113aの中央部に配置される円形状の内側電極部113bと、外側電極部113a及び内側電極部113bを接続する複数の架設電極部113cとにより構成されている。複数の架設電極部113cは内側電極部113bを中心に放射状に配置されている。架設電極部113cは外側電極部113aと内側電極部113bとを電気的に導通させている。
電磁透過部114は、外側電極部113a、内側電極部113b、及び架設電極部113cにより囲まれる略扇型状の空間(スリット)に配置されている。電磁透過部114は、電磁的に透過な材料、例えばプラスチックからなる。
同様に、負極缶12の底面120にも、負極缶12の電極として機能する電極部123と、電磁透過部124とが設けられている。電極部123は、外側電極部123aと、内側電極部123bと、架設電極部123cとにより構成されている。
金属ケース10の内部には、受電コイル20、蓄電部30、電力変換部40、トランスポンダ50、及びECU60が収容されている。
次に、図3を参照して、ボタン型電池1の電気的な構成とともに、受電コイル20、蓄電部30、電力変換部40、トランスポンダ50、及びECU60のそれぞれの機能について詳しく説明する。
図3に示されるように、受電コイル20は、給電装置70から供給される電力を非接触で受電することにより交流電力を生成する。給電装置70から受電コイル20への電力伝送方式としては、電磁誘導方式や電磁界共鳴方式、電波方式等の種々の方式を用いることができる。受電コイル20は、生成した交流電力を電力変換部40に供給する。また、受電コイル20は、各種無線信号を送受信するためのアンテナとしての機能も有している。
電力変換部40は、受電コイル20から供給される交流電力を蓄電部30の充電に適した直流電力に変換するAC/DC変換部としての機能を有している。電力変換部40は、変換した直流電力を蓄電部30に供給する。
蓄電部30は、例えばリチウムイオン電池からなる。蓄電部30は、電力変換部40から供給される直流電力を充電する。また、蓄電部30の正極端子及び負極端子は正極缶11及び負極缶12に電気的にそれぞれ接続されている。すなわち、蓄電部30は、放電により正極缶11と負極缶12との間に電位差を設ける。この蓄電部30の充放電により、ボタン型電池1を二次電池として機能させることが可能となっている。
蓄電部30には、その電圧Vcを検出する電圧センサ31が設けられている。電圧センサ31は、検出した蓄電部30の電圧Vcの情報をECU60に送信する。
トランスポンダ50は、受電コイル20を介して無線信号を送信する送信部としての機能を有している。また、トランスポンダ50は、受電コイル20を介して無線信号を送受信する送受信部としての機能も有している。
ECU60は、マイクロコンピュータを中心に構成されており、CPUやメモリ等を有している。ECU60は、トランスポンダ50を介して、ボタン型電池1とは別の外部機器と各種無線通信を行うことが可能となっている。これにより、ECU60は、汎用的な無線通信を行ったり、Qi(チー)規格等の汎用的な非接触給電の規格に対応した無線通信を行うことが可能となっている。
ECU60は、電圧センサ31を通じて蓄電部30の電圧Vcを所定の周期で監視している。ECU60は、蓄電部30の電圧Vcに基づいて蓄電部30の蓄電量を検知する。ECU60は、蓄電部30の電圧Vcに基づいて電力変換部40の駆動を制御することにより、蓄電部30の放電制御を行う。
例えばECU60は、蓄電部30の電圧Vcが過放電閾値以上であるか否かを監視し、蓄電部30の電圧Vcが過放電閾値以上である場合には、蓄電部30を放電させる。過放電閾値は、蓄電部30が過放電状態であるか否かを判定することができるように予め実験等を通じて設定されている。蓄電部30の放電により、正極缶11と負極缶12との間に電位差が設けられ、ボタン型電池1が使用可能な状態となる。ECU60は、蓄電部30の電圧Vcが過放電閾値未満の場合には、蓄電部30の放電を停止する。これにより、ボタン型電池1が使用不可能な状態(待機状態)となる。
また、ECU60は、蓄電部30の電圧Vcに基づいて電力変換部40の駆動を制御することにより、蓄電部30の充電制御を行う。次に、図4を参照して、ECU60による蓄電部30の充電制御の手順について詳しく説明する。
図4に示されるように、ECU60は、まず、蓄電部30の電圧Vcの周期的な監視を行う(ステップS1)。ステップS1に続いて、ECU60は、蓄電部30の電圧Vcが下限電圧閾値Vmin以上であるか否かを判断する(ステップS2)。下限電圧閾値Vminは、例えば蓄電部30の蓄電量が充電の必要な値まで低下しているか否かを判定することができるように予め実験等を通じて設定されている。
ECU60は、蓄電部30の電圧Vcが下限電圧閾値Vmin未満である場合(ステップS2:NO)、すなわち蓄電部30の蓄電量が充電の必要な値まで低下している場合には、蓄電部30の電圧Vcの周期的な監視を停止し(ステップS3)、蓄電部30の電力消費を低減する。
ステップS3に続いて、ECU60は、給電装置70から供給される電力を受電コイル20を介して受電したか否かを判断する(ステップS4)。例えば給電装置70にボタン型電池1が近づけられることにより受電コイル20を介して電力が受電された場合(ステップS4:YES)、ECU60は、受電した電力を電力変換部40を介して蓄電部30に充電する充電制御を実行する(ステップS5)。また、ECU60は、蓄電部30の電圧Vcの周期的な監視を再開し(ステップS6)、蓄電部30の電圧Vcが上限電圧閾値Vmaxに達したか否かを判断する(ステップS7)。上限電圧閾値Vmaxは、例えば蓄電部30が満充電状態であるか否かを判定することができるように予め実験等を通じて設定されている。ECU60は、蓄電部30の電圧Vcが上限電圧閾値Vmaxに達していない場合には(ステップS7:NO)、ステップS4〜S7の処理を繰り返し実行する。こうして蓄電部30の電圧Vcが上限電圧閾値Vmaxに達すると(ステップS7:YES)、ECU60は蓄電部30の充電制御を停止した後(ステップS9)、ステップS1の処理に戻る。
ECU60は、蓄電部30の電圧Vcが上限電圧閾値Vmaxに達していない状態で(ステップS7:NO)、例えば給電装置70からボタン型電池1が離されることにより、受電コイル20を介した電力の受電が停止された場合には(ステップS4:NO)、蓄電部30の電圧Vcが下限電圧閾値Vmin以上であるか否かを判断する(ステップS8)。この際、蓄電部30の電圧Vcが下限電圧閾値Vmin未満である場合には(ステップS8:NO)、すなわちボタン型電池1の充電が行われたものの、蓄電部30の電圧Vcが下限電圧閾値Vminに達する前にボタン型電池1の充電が停止された場合には、ECU60はステップS3の処理に戻る。これに対し、蓄電部30の電圧Vcが下限電圧閾値Vmin以上である場合には(ステップS8:YES)、すなわちボタン型電池1の充電が停止された際に蓄電部30の電圧Vcが下限電圧閾値Vmin以上になっている場合には、ECU60は蓄電部30の充電制御を停止した後(ステップS9)、ステップS1の処理に戻る。
一方、ECU60は、ステップS1に続いてステップS2の判断処理を行った際、蓄電部30の電圧Vcが下限電圧閾値Vmin以上である場合には(ステップS2:YES)、給電装置70から供給される電力を受電コイル20を介して受電したか否かを判断する(ステップS10)。例えば給電装置70にボタン型電池1が近づけられることにより受電コイル20を介して電力を受電した場合(ステップS10:YES)、ECU60は、受電した電力を電力変換部40を介して蓄電部30に充電する充電制御を実行する(ステップS11)。また、ECU60は、蓄電部30の電圧Vcの周期的な監視を行い(ステップS12)、蓄電部30の電圧Vcが上限電圧閾値Vmaxに達したか否かを判断する(ステップS13)。ECU60は、蓄電部30の電圧Vcが上限電圧閾値Vmaxに達していない場合には(ステップS13:NO)、ステップS10〜S13の処理を繰り返し実行する。こうして蓄電部30の電圧Vcが上限電圧閾値Vmaxに達すると(ステップS13:YES)、ECU60は蓄電部30の充電制御を停止した後(ステップS9)、ステップS1の処理に戻る。
また、ECU60は、蓄電部30の電圧Vcが上限電圧閾値Vmaxに達していない状態で(ステップS13:NO)、例えば給電装置70からボタン型電池1が離されることにより、受電コイル20を介した電力の受電が停止された場合にも(ステップS4:NO)、ステップS1の処理に戻る。
なお、ECU60は、図4に示される充電制御を、蓄電部30が放電している場合に限らず、蓄電部30の放電が停止されている場合に実行してもよい。すなわち、ECU60は、図4に示される充電制御を、ボタン型電池1が待機状態である場合に限らず、ボタン型電池1が使用可能な状態である場合に実行してもよい。
次に、本実施形態のボタン型電池1の使用例及び動作例と共に、ボタン型電池1の作用について説明する。
図5に示されるように、本実施形態のボタン型電池1は、例えば車両の電子キーシステムの電子キー80に用いられる。電子キー80は、アンテナ81を介して車両と無線通信を行うトランスポンダ82と、トランスポンダ82を介して車両との間で電子キーシステムに係る各種通信処理を行うECU83とを備えている。ECU83により行われる通信処理は、電子キー80の認証を通じて車両ドアの施解錠やエンジンの始動許可等を行うための通信処理である。ECU83は、ボタン型電池1から供給される電力を動作電源として駆動する。
このような電子キー80では、ボタン型電池1の出力電圧が低下すると、ECU83が停止し、電子キー80が使用不可能な状態となる。この場合、電子キー80は車両と無線通信を行うことができなくなるため、車両のオーナーは車両ドアを施解錠させたり、エンジンを始動させることができなくなる。このようにボタン型電池1に電池切れの異常が発生した場合、本実施形態のボタン型電池1が搭載された電子キー80では、給電装置70に電子キー80を近づければ、ボタン型電池1の蓄電部30が充電されるため、ボタン型電池1の出力電圧が戻る。すなわち、ECU83への電力供給が可能となり、電子キー80が使用可能な状態に復帰する。
以上説明した本実施形態のボタン型電池1によれば、以下の(1)〜(4)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)ボタン型電池1単体で非接触給電を行うことができるため、非接触給電に必要な各種電子部品を電子キー80に設ける必要がない。そのため、電子キー80を小型化することができる。また、電池交換を必要とすることなく電子キー80を使用可能な状態に復帰させることができるため、利便性を向上させることができる。また、本実施形態のボタン型電池1を用いた電子キー80では、電池交換に伴う電子キー80の筐体の開放が不要である。そのため、電池交換の際に筐体の開放が必要な従来の電子キーと比較すると、電子キー80の信頼性を確保し易くなる。
(2)ボタン型電池1には、受電コイル20をアンテナとして用いることにより無線通信を行うトランスポンダ50を設けることとした。これにより、ボタン型電池1において無線通信を行うことができるため、例えばQi(チー)規格等の汎用的な非接触給電の規格を利用することが可能となる。すなわち、専用の機器を用いることなくボタン型電池1を充電することができるため、利便性を更に向上させることができる。
(3)受電コイル20を介して無線信号を送受信する場合、金属製の正極缶11及び負極缶12により無線信号の送受信が阻害されるおそれがある。この点、本実施形態のボタン型電池1には、正極缶11及び負極缶12に電磁透過部114,124がそれぞれ設けられているため、電磁透過部114,124を介して受電コイル20の無線信号の送受信が行われ易くなっている。そのため、より適切に無線通信を行うことが可能である。
(4)正極缶11の中央部に内側電極部113bを設けることとした。また、負極缶12の中央部にも内側電極部123bを設けることとした。これにより、例えば電子キー80の電池収容部にボタン型電池1が収容された際、電池収容部の正極の電極ターミナルが正極缶11の電極部113に接触し易くなる。同様に、電池収容部の負極の電極ターミナルが負極缶12の電極部123に接触し易くなる。したがって、電池収容部の電極ターミナルとボタン型電池1とを電気的に接続し易くなる。
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・正極缶11の底面110の形状、及び負極缶12の底面120の形状は適宜変更可能である。例えば図6に示されるように、電極部113が渦巻状に形成されていてもよい。この場合、正極缶11の底面110には、渦巻状の電極部113により囲まれる空間を埋めるように電磁透過部114が設けられていればよい。このような構成であれば、正極缶11の底面110の全体に電極部113を配置することができるため、電池収容部の正極の電極ターミナルが正極缶11の電極部113に接触し易くなる。負極缶12の底面120にも同様の構造を採用してもよい。
・上記実施形態では、正極缶11及び負極缶12に電磁透過部114,210dをそれぞれ設けたが、正極缶11及び負極缶12のいずれか一方にのみ電磁透過部を設けてもよい。正極缶11及び負極缶12間の少なくとも一方に電磁透過部が設けられていれば、受電コイル20を介した無線信号の送受信を行い易くなる。
・ボタン型電池1からトランスポンダ50を排除してもよい。この場合、ボタン型電池1は、予め定められた特定の周波数の電波を受電コイル20を介して受信するとともに、ECU60により蓄電部30の充電管理を行えばよい。
・蓄電部30としては、リチウムイオン電池に限らず、電気二重層コンデンサ( EDLC:Electric Double-Layer Capacitor)等を用いてもよい。蓄電部30として電気二重層コンデンサを用いれば、交換が不要となるため、ボタン型電池1の長寿命化を実現することができる。
・ボタン型電池1は、電子キー80に限らず、適宜の電子機器に用いることが可能である。
・ECU60は、蓄電部30の充電制御の方法として、図4に示される方法に限らず、適宜の方法を採用することができる。また、ECU60は、蓄電部30の放電制御の方法として適宜の方法を採用することができる。要は、ECU60は、蓄電部30の電圧Vcに基づいて蓄電部30の充放電を制御するものであればよい。
・本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1:ボタン型電池
10:金属ケース
11:正極缶
12:負極缶
20:受電コイル
30:蓄電部
40:電力変換部
50:トランスポンダ
60:ECU(電子制御装置、制御部)
70:給電装置
113,123:電極部
113a,123a:外側電極部
113b,123b:内側電極部
113c,123c:架設電極部
114,124:電磁透過部

Claims (5)

  1. 正極缶(11)及び負極缶(12)の組立体からなる金属ケース(10)が外郭をなすボタン型電池(1)であって、
    給電装置(70)から供給される電力を非接触で受電することにより交流電力を生成する受電コイル(20)と、
    前記受電コイルにより生成される交流電力を直流電力に変換する電力変換部(40)と、
    前記電力変換部により生成される直流電力に基づき充電を行うとともに、放電により前記正極缶及び前記負極缶の間に電位差を設ける蓄電部(30)と、
    前記蓄電部の充電制御を行う制御部(60)と、を備え、
    前記受電コイル、前記電力変換部、前記蓄電部、及び前記制御部は前記金属ケースの内部に収容されていることを特徴とするボタン型電池。
  2. 請求項1に記載のボタン型電池において、
    前記受電コイルをアンテナとして用いることにより無線信号の送受信を行うトランスポンダ(50)を更に備えることを特徴とするボタン型電池。
  3. 請求項2に記載のボタン型電池において、
    前記正極缶及び前記負極缶の少なくとも一方には、電極として機能する電極部(113,123)と、電磁的に透過な電磁透過部(114,124)とが形成されていることを特徴とするボタン型電池。
  4. 請求項3に記載のボタン型電池において、
    前記電極部は、環状の外側電極部(113a,123a)と、前記外側電極部の中央部に配置される内側電極部(113b,123b)と、前記外側電極部及び前記内側電極部を電気的に導通させる複数の架設電極部(113c,123c)と、を有し、
    前記電磁透過部は、前記外側電極部、前記内側電極部、及び前記架設電極部により囲まれる空間に配置されていることを特徴とするボタン型電池。
  5. 請求項3に記載のボタン型電池において、
    前記電極部は渦巻状に形成されており、
    前記電磁透過部は、前記渦巻状の電極部により囲まれる空間に配置されていることを特徴とするボタン型電池。
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