JP2016169526A - ドア用充電装置 - Google Patents

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真一 加茂谷
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Abstract

【課題】主たる課題は2次電池に対する充電効率の向上を図ること。【解決手段】蓄力部20は、ドアノブ3の作動により弾性変形される渦巻バネ21を有している。渦巻バネ21の一端(外端)には当接板22が固定され、その当接板22は増速部30の駆動ハンドル31と連結され、渦巻バネ21により当接板22に係る力Fが駆動ハンドル31に加わる。駆動ハンドル31の回動により発電機40の回転軸(入力軸)41に固定された最終歯車35が回転する。発電機40の回転軸41は、駆動ハンドル31に加わる力Fに応じたトルクで回転する。発電機40のコイル42,43はコンデンサ51,52を介して整流器53,54に接続されている。発電機40のコイル42,43はコンデンサ51,52とともに直列共振回路を構成する。整流器53,54にて生成された直流電流を充電電流Ibとして2次電池60を充電する。【選択図】図2

Description

本発明は、各種の用途に使用可能なドア用充電装置に関し、特に建具としての操作部材を備えたドアに配設した電気錠に適用可能なドア用充電装置に関する。
従来、ドアの開閉に際し、個人認証や、携帯した電子キーやカード式電子キーにより、電気錠を施開錠するシステムが提案されている。このようなシステムは、ドアノブの回転動作が伝達される発電機により発電された電気エネルギーを2次電池に蓄積し、その蓄積した電気エネルギーにより動作する(たとえば、特許文献1,2参照)。
特開平3−47381号公報 特開2011−190572号公報
ところで、操作部材としてのドアノブを操作する速度は、操作者の力の入れ具合によって異なる。ドアノブの回転速度は、発電機の回転速度に対応する。そして、発電機の回転速度が異なると、蓄電器としての2次電池に対する充電電流の電流量が異なる。そうすると、2次電池に電気エネルギーを良好に蓄積することが難しくなる。2次電池に対する充電が不十分になると、上記のシステムが停止する虞がある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、2次電池に対する充電効率の向上を図ることにある。
上記課題を解決するドア用充電装置は、ドアに設けられた電気錠を動作させる電気を充電するドア用充電装置であって、前記ドアの開閉に際して所定の操作量で操作される操作部材と、前記操作部材の作動により弾性変形される弾性部材を有する蓄力部と、前記弾性部材の弾性力により回動される回動部材を含み、前記回動部材の回転動作を最終歯車に伝達する駆動力伝達部と、前記最終歯車が固定された入力軸を有する発電機と、前記発電機のコイルに一端が接続されて前記発電機のコイルとともに直列共振回路を構成するコンデンサと、前記コンデンサの他端に接続されて前記発電機からの交流電流を整流する整流器を含み、前記整流器にて生成した直流の充電電流にて2次電池を充電する充電部を有することを特徴とする。
この構成によれば、蓄力部の弾性部材は、操作部材を操作すると、該操作部材の操作力の作動に応じて弾性変形する働き(弾性変形機能)に対応して機械エネルギーを蓄える。その後、前記操作部材の開放に基づいて、前記弾性部材は前記操作部材を初期位置へ戻す方向に押し付ける働き(弾性復帰変形機能)をして前記機械エネルギーを放出する。増速部は、蓄力部から放出される機械エネルギーに基づくトルク(駆動力)にて発電機の入力軸を回転させる。すなわち、発電機の回転軸におけるトルク(駆動力)は、前記弾性部材の弾性復帰変形機能の強弱に対応する。そして、充電部は、発電機からの交流電流を直流電流に変換して2次電池を充電する。
したがって、発電機の入力軸に加わるトルクは、操作部材の操作速度にかかわらずに一定となり、2次電池に対して一定の充電電流(直流電流)を供給して2次電池を充電することが可能となる。また実施形態によっては、発電機の入力軸に加えるトルクを、前記蓄力部に設けた調整部(調整手段)を利用して調整することで、発電機の入力軸の回転数、つまり発電機により生成する交流電流の周波数を変更することができる。したがって、充電部に含まれる直列共振回路の共振周波数に交流電流の周波数を略合わせることで、充電部におけるインピーダンスを小さくして最大の直流電流が得られ、効率のよい充電が可能となる。
上記のドア用充電装置の前記弾性部材の弾性力は、好ましくは弾性変形機能及び弾性復帰変形機能を有するバネ部材であり、また前記調整部は、前記弾性部材の弾性力を調整することで前記発電機の入力軸に加わるトルクを調整することが好ましい。
この構成によれば、バネ部材によって操作部材の作動に応じた力が容易に蓄えられる。そして、例えば畜力部に設けられた調整部(調整手段)により、バネ部材の一端部(内端部)を固定した支持軸の回動位置により弾性力の強弱が調整され、発電機の入力軸にかかるトルク、つまり、発電機の回転軸におけるトルク(駆動力)を容易に調整することができる。
上記のドア用充電装置の前記バネ部材は、一端に前記操作部材による力が直接又は間接的に加わり他端が固定された捩りバネであり、前記調整部は、前記捩りバネの捩り角度を調整することが好ましい。
この構成によれば、捩りバネによって操作部材の作動に応じた力が容易に蓄えられる。そして、捩り角度による弾性力が調整され、発電機の入力軸にかかるトルクが容易に調整される。
上記のドア用充電装置の前記バネ部材は、ゴムまたは樹脂で構造的に弾性を有するものであることが好ましい。
この構成によれば、ゴムまたは樹脂で構造的に弾性を有するバネ部材によって操作部材の作動に応じた力が容易に蓄えられる。そして、バネ部材の弾性力が調整され、発電機の入力軸にかかるトルクが容易に調整される。
上記のドア用充電装置の前記弾性部材は圧力媒体(オイル、空気等)を利用するもの(ダンパー装置、空気バネ等)であり、前記調整部は、前記圧力媒体の圧縮率を調整することが好ましい。
この構成によれば、例えば空気バネによって操作部材の作動に応じた力が容易に蓄えられる。そして、シリンダの位置、定圧弁等により弾性力が調整され、発電機の入力軸にかかるトルクが容易に調整される。
上記のドア用充電装置の前記増速部は、支持軸により支持され前記弾性部材の弾性力による力が加わる駆動ハンドルを有し、前記調整部は、前記駆動ハンドルに前記力が加わる位置を調整することで前記発電機の入力軸に加わるトルクを調整することが好ましい。
この構成によれば、増速部の駆動ハンドルにおいて、蓄力部からの力を加える位置によって発電機の入力軸にかかるトルクが調整される。
上記のドア用充電装置の前記充電部は、前記整流器と前記2次電池との間に接続されたスイッチ回路と、発電開始時に前記スイッチ回路をオフし、発電開始後に前記スイッチ回路をオンする制御回路とが好ましい。
この構成によれば、スイッチ回路をオフすることによって発電機の出力電圧が速やかに立ち上がり、発電開始から充電に必要な電圧を得るまでの時間が短くなる。
上記のドア用充電装置の前記制御回路は、前記整流器の出力電圧を分圧した分圧電圧と基準電圧とを比較し、前記分圧電圧が前記基準電圧より低いときに前記スイッチ回路をオフし、前記分圧電圧が前記基準電圧以上のときに前記スイッチ回路をオンすることが好ましい。
この構成によれば、基準電圧を充電に必要な電圧に応じて設定することにより、2次電池に対する充電を開始することが可能となる。
前記制御回路は設定時間をカウントするタイマ回路を有し、前記整流器の出力電圧を電源電圧とし、前記電源電圧の立ち上がりをトリガとして前記タイマ回路を動作させ、前記タイマ回路のカウントにより所定時間が経過するまで前記スイッチ回路をオフし、前記所定時間が経過した後に前記スイッチ回路をオンすることが好ましい。
この構成によれば、タイマ回路に設定した時間が経過した後に、2次電池に対する充電を開始することが可能となる。
以上の事項を踏まえると、本発明のドア用充電装置は、ドアに設けられた操作部材と、この操作部材の操作力によって回転する回動部材を含む駆動力伝達部と、この駆動力伝達部からのトルクを入力して発電する発電機と、この発電機が発電した電気エネルギーを、整流器を介して蓄電する蓄電器とを備えたものであり、前記操作部材と前記回動部材との間に弾性部材を配設すると共に、操作部材と回動部材が一緒に共働するように互いに連係させ、さらに、前記発電機に共振回路を接続し、該共振回路の共振周波数は、前記弾性部材の、少なくとも弾性復帰変位機能に対応する前記発電機の出力電流の周波数と略等しいことを特徴する。そして、実施形態としては、前記弾性部材の弾性復帰変位機能を調整することができる調整手段を該弾性部材側に配設するのが好ましい。
この構成によれば、発電機の入力軸に加えるトルクを調整することで、発電機の入力軸の回転数、つまり発電機により生成する交流電流の周波数が変更される。したがって、充電部に含まれる直列共振回路の共振周波数に交流電流の周波数を合わせることで、充電部(交流回路)におけるインピーダンスを小さくして最大の直流電流が得られ、効率のよい充電が可能となる。
ここで、「ドア用充電装置」の用語は、本願発明の主要部のみを備えた実施形態、本願発明の主要部にラッチ錠(戸先側へ突出するように付勢されたラッチを有するもの)を加味した実施形態、本願発明の主要部に機械的な錠前(シリンダ装置及びサムターン装置を備え、これらの装置をそれぞれ手動操作することによって進退動するデッドボルトを有するもの)を加味した実施形態、電気錠(デッドボルトが電動で進退動するもの)を加味した実施形態がそれぞれ含まれる。そして、ドア用充電装置が前記電気錠に適用する場合には、例えば交流発電機の出力電力は、整流器を介して蓄電器(2次電池)に充電され、該蓄電器の電気は、少なくとも認証手段、該認証手段からの信号を処理する制御部、該制御部によって制御される駆動源(例えば駆動モータやソレノイド)を備える電気錠の一部に利用される
本発明のドア用充電装置によれば、2次電池に対する充電効率の向上を図ることができる。発電機に直列共振回路を接続し、かつ整流器を介して2次電池に直流電流を蓄積する実施形態の効果として、例えば前記発電機からのインダクタンス(発電機のコイル成分)による抵抗成分を可能な限りなくすることができるので、共振点以外の部分では前記抵抗成分が増加(特に、発電機の回転軸の低速方向)するものの、略一定の回転数(周波数)帯において高効率な整流(全波整流)が可能となる。したがって、充電部(交流回路)におけるインピーダンスを小さくして最大の直流電流が得られ、2次電池に対する充電効率の向上を図ることができるだけではなく、発電機の小型化も実現可能と成る。なお、実施形態の効果のとして、調整部の調整ハンドルの位置を適宜に変えることにより、弾性部材の弾性力を調整することができるし、或いは前記調整ハンドルの位置を適宜に変えることにより、前記弾性部材の機能に相当する圧力媒体の圧縮率を調整することができる。
図1、図3乃至6至は本発明の第1実施形態の各説明図。図2は第2実施形態の説明図。図7乃至図11は本発明の第3実施形態の各説明図。図12乃至図17は本発明の第4実施形態の各説明図。図18乃至図20は本発明の第5実施形態の各説明図。図21及び図22は本発明の第6実施形態の各説明図。図23乃至図25は本発明の第7実施形態の各説明図。図26及び図27は本発明の第8実施形態の各説明図、図28及び図29は本発明の第9実施形態の各説明図。図30乃至図32は本発明の第10実施形態の各説明図、図33及び図34は本発明の第11実施形態各の説明図である。
第1実施形態のドアの正面図。 ドア用充電装置の概略構成を概念的に示すブロック図。 別の充電回路を示す回路図(便宜上第2実施形態とする)。 第1実施形態の要部(調整部の調整ハンドル、係合手段等)の概略説明図。 第1実施形態の要部(調整部)の調整ハンドルを支持箱から分離した概略説明図。 第1実施形態の操作部材と回動部材の連係手段の一例を示す概略説明図。 第3実施形態の要部(調整部を構成する調整ハンドルと支持体)の概略説明図。 (a)調整部の正面視からの説明図。(b)調整ハンドルと弾性部材の他例としての押しバネ:圧縮バネ)の説明図。 操作部材が初期位置の状態を示す概略説明図。 操作部材が押下げられ(蓄積)及び復帰すること(発電)を示す概略説明図。 図8の(a)に於いて、整ハンドル24Aをスライドさせて調整した一例を示す説明図。 第4実施形態の要部(調整部を構成する調整ハンドルと支持体、弾性体、スライド体)の概略説明図。 調整部の支持体に調整ハンドル、弾性体、スライド体を組み合わせた正面視側から説明図。 調整部の支持体に調整ハンドル、弾性体、スライド体を組み合わせた平面視側から説明図。 図8の(a)と同様に整ハンドル24Bをスライドさせて弾性部材21Aの圧縮率を調整した一例を示す説明図。 操作部材が初期位置の状態を示す概略説明図。 操作部材が押下げられ(蓄積)及び復帰すること(発電)を示す概略説明図。 第5実施形態の説明図。 図18に於いて、調整ハンドルを矢印方向にスライドさせ、ダンパー本体の位置を調整した説明図。 調整ハンドルとダンパー本体との結合を示す斜視図。 第6実施形態の説明図。 図21を基準として圧力媒体の圧縮率を高めに設定した一例を示す説明図。 第7実施形態の正面視からの説明図。 係合部の説明図。 調整ハンドルの斜視図。 第8実施形態の正面視からの説明図。 調整ハンドルの斜視図。 第9実施形態の概略説明図。 一部を断面で示した概略断面説明図。 第10実施形態の概略説明図。 要部の概略説明図。 操作部材を押下げた状態の概略説明図。 第11実施形態の概略説明図。 斜視からの概略説明図。
「第一実施形態」
以下、第一実施形態を説明する。図1はドアの正面図である。この図1に示すように、建物の壁体1には、ドア2が開閉可能に取着されている。開閉体としてのドア2の壁面には、取付け台座を介して操作部材としてのドアノブ3が、所定の範囲内で回動可能に支持されている。ドアノブ3は、普通一般に初期位置では、その握り部が略水平状態の姿勢を保持し、ドア2の木口に設けられた扉錠のラッチボルト4と連結或いは連係されている。
図1の矢印で示すようにドアノブ3の握り部を押下げると、例えばラッチ部材がラッチボルト4である場合には、図示しないハンドルカムの駆動力により、該ラッチボルト4をドア2の自由端面(左端)から収納方向へと後退させることができる。ラッチボルト4を壁体1側の受け具のストライク孔(図示略)内に係合させることで、ドア2の閉扉状態を保持することができる。ドア2から突出したラッチボルト4をドア2に収納することにより、ドア2の開扉を可能とする。なお、ドアノブ3は、ドア2の両面に設けられ、それらは互いに連結されている。またラッチ部材は、いわゆる反転ラッチの場合もある。
ところで、ドア2には、本発明の主要部であるドア用発電装置(以下、単に発電装置という)5が設けられている。発電装置5は、ドアノブ3の操作に基づいて発電した電気エネルギーを蓄電する。発電装置5に蓄積した電気エネルギーは、たとえば個人認証装置、電子キーによる施開錠装置、ドアの開閉用の動力源等の、少なくとも一部に供給される。
図2はドア用充電装置の概略構成を示すブロック図である。この図2に示すように、発電装置5の入力部10は、ドアノブ3の支軸軸3aを基準として、該支軸軸3aの先端部側にやや短杆状の伝達ハンドル11を有している。伝達ハンドル11は、ドアノブ3の支持軸3aに連結され、ドアノブ3と一体的に回動する。つまり、ドアノブ3を操作すると、その操作に応じて伝達ハンドル11が支持軸3aを支点に回動する。伝達ハンドル11の回動角度は、操作されるドアノブ3の回動角度と等しい(図2を基準にすると、支持軸3aよりも上方に位置するドアノブ3の回転角度と、支持軸3aよりも下方に位置する伝達ハンドル11の角度は、各実線と仮想線で示す通りである)。伝達ハンドル11は、ドアノブ3の操作を蓄力部20に伝達する。
蓄力部20は、入力部10から伝達された機械エネルギーを蓄える蓄力部材(弾性部材)としての渦巻バネ21を有している。渦巻バネ21の先端(外端部)は可動の当接体(例えば当接板)22に連結され、渦巻バネ21の基端(内端部)は、後述する調整部を構成する調整ハンドル24の調整軸23に固定手段を介して固定されている。当接板22は、渦巻バネ21の弾性復帰変位機能(復帰力)により、所定方向(たとえば図2に於いてF方向、後述の駆動ハンドル31を回動する力。)に移動可能に支持されている。
付言すると、実施形態では、蓄力部20の弾性部材21は、操作部材3を操作すると、該操作部材の操作力の作動に応じて弾性変形する働き(弾性変形機能)に対応して機械エネルギーを蓄える。その後、前記操作部材3の開放に基づいて、前記弾性部材21は前記操作部材3を初期位置(図2の仮想線で示す位置)へ戻る方向に押し付ける働き(弾性復帰変形機能)をして前記機械エネルギーを放出する。この時、渦巻バネ21の先端(外端部)と伝達ハンドル11の先端部との連係構成は、実施形態の如く当接板22を介して間接的に圧接する係合構成でも良く、また図示しない係合ピンと係合長孔等を介して直接的に連結されている構成であっても良い。要するに、弾性部材21の復帰力により、伝達ハンドル11は、例えば当接板22を図2においてF方向に移動させることができれば良い。
ところで、前述した調整軸23は、調整ハンドル24の回動操作により回動するように支持体25に適宜に支持されている。ここで、図4と図5を参照にして、畜力部20に配設した調整部の一例を説明する。図4は要部としての調整部の調整ハンドル24、係合手段等の概略説明図である。また図5は調整部の前記調整ハンドル24を支持体としての支持箱25から分離した概略説明図である。これらの図に於いて、符号25はドア2の内部に固定的に設けられた支持箱25或いは一対の支持フレームで、この支持箱25の内部に渦巻バネ21が内装されている。
しかして、支持箱25の略中央部には一対の支持孔としての円形軸孔26、26が形成されており、摘み24a等を有する調整ハンドル24の調整軸23は、前記円形軸孔26、26を介して支承されている。渦巻バネ21の内端部21aは不番の固着具によって調整軸23の略中央部に固定されている。そして、前記摘み24aの内端部に設けられた略円形輪郭の係合板部24bの内面には、円形軸孔26の同心円状に細かな爪部24cが形成され、一方、支持箱25の一側表面には、前記細かな爪部24cと係脱する細かなラチェット歯25aが円形軸孔26の同心円状に形成されている。さらに、符号27は調整軸23の係合板部24bとは反対側の端部に形成されたフランジ部28と支持箱25の他側表面との間に位置するように該調整軸23に巻装された調整バネである。なお、符号29は細かなラチェット歯25aの外端部に沿って支持箱25の一側表面に設けた微調整用の目盛であり、該目盛29に合わせる不番の印は、摘み24aの適宜箇所に設けである。
この構成では、調整ハンドル24を回動不能に固定する手段として、係合手段24c、25aを用いているが、摩擦手段を用いても良い。渦巻バネ21の弾性力の調整をする場合には、調整ハンドル24の摘み24aを指で摘まみながら、かつ調整バネ27のバネ力に抗して該調整ハンドル24を矢印で示す外方向に引き、左右方向のいずれかに回転させ、その後、摘み24aから手を離せば良い。
次に図6は操作部材と回動部材の連係手段の一例を示す概略説明図である。連係手段の構成は設計変更事項であるが、例えば当接体の一例としての当接板22は、増速部30の駆動ハンドル31に連係させても良いし、或いは図6で示すように操作部材3の伝達ハンドル11の先端部と駆動ハンドル31の先端部とを連係させても良い。連係手段を構成する長孔aは、例えば伝達ハンドル11の先端部に形成し、一方、前記長孔aに係合する係合ピンbは駆動ハンドル31の先端部に設ける。
しかして、駆動ハンドル31は、図2で示すように軸32aにより回動可能に支持されている。その軸32aには、回動部材としての駆動歯車32bが固定されている。駆動歯車32bは、軸33aに固定された歯車33bと噛合する。軸33aには歯車33cが固定され、その歯車33cは、軸34aに固定された歯車34bと噛合する。軸34aには歯車34cが固定され、その歯車34cは、発電機40の回転軸(入力軸)41に固定された最終歯車35と噛合する。
このように好ましい実施形態としては、複数の回動部材は、駆動力伝達部としての増速部を構成し、該増速部は、蓄力部から放出される機械エネルギーに基づくトルク(駆動力)にて発電機の入力軸を回転させる。すなわち、発電機の回転軸におけるトルク(駆動力)は、前記弾性部材の弾性復帰変形機能の強弱に対応し、後述の充電部は、発電機からの交流電流を直流電流に変換して2次電池を充電する。
次に充電部50は、発電機40の発電電力により2次電池60を充電する。発電機40は、回転軸41に固定されたロータ(図示略)と、発電機40のケースに固定されたコイル42,43を有している。コイル42,43は、互いに同じ電気的特性(インダクタンス)を有している。ロータは永久磁石が含む。ロータの回転により、コイル42,43に逆起電力が生じる、つまり電流が励起される。
コイル42の第1端子はコンデンサ51を介して整流器53の第1入力端子に接続されている。コイル42の第2端子は整流器53の第2入力端子に接続されている。整流器53は、たとえば4つのダイオードにより構成されるフルブリッジ回路である。整流器53と整流器53の電気的特性(ダイオードの順方向電圧)は、互いに等しい。整流器53の第1出力端子(プラス出力端子)は2次電池60のプラス端子に接続され、整流器53の第2出力端子(マイナス出力端子)は2次電池60のマイナス端子に接続されている。整流器53は、コイル42にて発生した交流電流を全波整流して直流電流を生成する。また、整流器53は、2次電池60から発電機40への逆流を防止する。
コイル43の第1端子はコンデンサ52を介して整流器54の第1入力端子に接続されている。コンデンサ52とコンデンサ51の電気的特性(容量値)は互いに等しい。コイル43の第2端子は整流器54の第2入力端子に接続されている。整流器54は、たとえば4つのダイオードにより構成されるフルブリッジ回路である。整流器54の第1出力端子(プラス出力端子)は2次電池60のプラス端子に接続され、整流器54の第2出力端子(マイナス出力端子)は2次電池60のマイナス端子に接続されている。整流器54は、コイル43にて発生した交流電流を全波整流して直流電流を生成する。また、整流器54は、2次電池60から発電機40への逆流を防止する。
上記の発電装置5の作用を説明する。ドアノブ3の操作によって伝達ハンドル11が図2において右方向に回動すると、当接板22を介して渦巻バネ21に弾性力、つまり機械エネルギーが蓄えられる。そして、ドアノブ3が開放されると、当接板22は、蓄えられた機械エネルギーにより図2において右方向に移動する。渦巻バネ21の基端は調整軸23に固定されている。
したがって、前述したように手動で或いは実施形態如何によっては機械的に調整可能な調整軸23の回動位置に応じて渦巻バネ21の弾性力が変化する。この渦巻バネ21の弾性力(少なくとも弾性復帰変位機能)は、当接板22を移動させる力Fとして働く。したがって、調整軸23の回動位置に応じて、当接板22による力Fの調整が可能である。
当接板22の移動により、増速部30の駆動ハンドル31が回動する。従って、当接板22における力Fは、駆動ハンドル31を回動する力Fとして作用する。上記したように、ドアノブ3の開放によって当接板22が移動する。したがって、当接板22による力、つまり、駆動ハンドル31には、ドアノブ3の操作する速度に依存せず、蓄力部20にて調整した力が加わる。この駆動ハンドル31に加わる力Fにより、発電機40の入力軸が回転する。したがって、蓄力部20における調整に応じた速度で発電機40の入力軸41が回転する。発電機40は、入力軸41の回転に応じた周波数fmの交流電流Imを生成する。
整流器53,54は、交流電流Imを整流して直流電流Ibを出力する。この直流電流Ibにより2次電池60を充電する。
発電機40のコイル42とコンデンサ51は直列共振回路を構成する。同様に、コイル43とコンデンサ52は直列共振回路を構成する。コイル42,43のインダクタンスをL、コンデンサ51,52の容量をCとすると、直列共振回路の共振周波数f0は、下記の式(1)で表すことができる。
[式1]
f0=1/2π√LC
そして、発電機40により生成される交流電流Imの周波数fmは、回転数をn、極数をpとすると、下記の式(2)となる。
[式2]
fm=n×p
発電機40の回転軸41に加わるトルクTmは、発電機40のトルク定数をKt、発電機40の発電電流をIm、増速部30の駆動ハンドル31に加わる力をF、駆動ハンドル31において、支点から力Fが加わる位置までの長さをLf、増速部30の増速率をmとすると、下記の式(3)となる。
[式3]
Tm=Kt×Im=F×Lf/m
発電電流Imは、発電機の発電電圧をVe、2次電池の電圧をVb、整流器53に含まれるダイオードの順方向電圧をVd、発電機40のコイル42,43と充電部50からなる充電回路のインピーダンスをZmとすると、下記の式(4)となる。
[式4]
Im=(Ve−Vb−Vd)/Zm
発電電圧Veは、発電機40の構成による定数(逆起電力定数)をKeとすると、上記式(2)により、下記の式(5)となる。
[式5]
Ve=Ke*n=Ke*fm/p
上記の式(3)より、発電電流Imは下記の式(6)として表される。
[式6]
Im=F*Lf/(m*Kt)
そして、上記の式(4)、式(5)、式(6)は、下記のような式(7)となる。
[式7]
F*Lf/(m*kt)=(Ve−Vb−Vd)/Zm
F*Lf/(m*kt)=(Ke*fm/p−Vb−Vd)/Zm
前記式(7)から、駆動ハンドル31に加える力Fを調整することは、周波数fmを調整することと等しい。
充電回路のインピーダンスZmは、充電回路の抵抗成分をrとすると、下記の式(8)となる。
[式8]
Zm=r+jωL+1/jωC
この式(8)において、「jωL」は発電機40のコイル42,43のインピーダンス成分であり、「1/jωC」はコンデンサ51,52のインピーダンス成分である。
出力電流Imの周波数fmが共振周波数f0と等しいとき、充電回路のインピーダンスZmは、最小となり、Zm=rとなる。そして、出力電流Imは、式(4)より、Im=(Ve−Vb−Vd)/rとなる。
このように、出力電流Imの周波数fmが共振周波数f0と等しいとき、発電電流Imが最大となる。したがって、発電機40の回転数fmを共振周波数f0と等しくするように、調整ハンドル24による力F、つまり発電機40の入力軸41に加わるトルクを調整することにより、充電回路において効率良く出力電流(充電電流)Ibが得られる。
一方、出力電流Imの周波数fmが共振周波数f0と異なる場合、充電回路のインピーダンスZmは、抵抗成分rより大きくなる。この場合、所望の出力電流Imを得るためには、発電機40の発電電圧Veを高くする、つまり発電機40を大きくしなければならない。したがって、発電機40の回転数fmを共振周波数f0と等しくするように、調整ハンドル24により力F、つまり発電機40の入力軸41に加わるトルクを調整することにより、発電電圧Veを低くし、小型の発電機40を用いることができる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の本発明の効果と実施形態の効果を奏する。
(1−1)蓄力部20は、ドアノブ3の作動により弾性変形される渦巻バネ21を有している。渦巻バネ21の一端(先端)には当接板22が固定され、その当接板22は増速部30の駆動ハンドル31と連結され、渦巻バネ21により当接板22に係る力Fが駆動ハンドル31に加わる。駆動ハンドル31の回動により発電機40の回転軸(入力軸)41に固定された最終歯車35が回転する。発電機40の回転軸(入力軸)41は、駆動ハンドル31に加わる力Fに応じたトルクで回転する。発電機40のコイル42,43はコンデンサ51,52を介して整流器53,54に接続されている。発電機40のコイル42,43はコンデンサ51,52とともに直列共振回路を構成する。そして、整流器53,54にて生成された直流電流を充電電流Ibとして2次電池60を充電する。
ドアノブ3の操作によって伝達ハンドル11が回動すると、当接板22を介して渦巻バネ21に弾性力、つまり機械エネルギーが蓄えられる。そして、ドアノブ3が開放されると、当接板22は、蓄えられた機械エネルギーにより移動し、増速部30の駆動ハンドル31が回動する。その駆動ハンドル31の回動により発電機40の回転軸(入力軸)41が回転する。したがって、発電機40の回転軸(入力軸)41に加わるトルクは、ドアノブ3の操作速度にかかわらずに一定となり、2次電池60に対して一定の充電電流(直流電流)Imを供給してその2次電池60を効率よく充電することができる。
(1−2)発電機40の回転軸(入力軸)41に加えるトルクを調整することで、発電機40の入力軸41の回転数、つまり発電機40により生成する交流電流Imの周波数fmが変更される。したがって、充電部50に含まれる直列共振回路の共振周波数f0に交流電流Imの周波数fmを合わせることで、充電部50におけるインピーダンスZmを小さくして最大の直流電流Ibが得られ、効率のよい充電が可能となる。
(1−3)出力電流Imを一定とした場合、発電機40の出力電圧Veを低くすることができる。このため、発電機40における発電定数の小さな発電機40を用いる、たとえば体格の小さな発電機40を用いることが可能となり、発電装置5の小型化を図ることができる。
「第二実施形態」
以下、第二実施形態を説明する。なお、この実施形態において、上記第一実施形態と同じ構成部材については第一実施形態の図を参照し、同じ符号を用いて説明または説明を省略することがある。
図3に示すように、発電装置5は充電部50aを有している。なお、発電装置5は、図2に示す入力部10、蓄力部20、増速部30を有しているが、上記実施形態と同じであるため、図を省略した。
充電部50aは、スイッチ回路としてのトランジスタ71を有している。トランジスタ71は、たとえばPNPトランジスタである。トランジスタ71のエミッタは整流器53,54の第1出力端子(プラス出力端子)に接続され、トランジスタ71のコレクタは2次電池60のプラス端子に接続されている。したがって、整流器53,54は、トランジスタ71を介して2次電池60に接続されている。トランジスタ71のベースは、制御回路72に接続されている。
制御回路72の入力端子は、抵抗73を介して整流器53,54の第1出力端子に接続されるとともに、抵抗74を介して整流器53,54の第2出力端子(マイナス出力端子)に接続されている。抵抗74には配列にコンデンサ75が接続されている。
抵抗73,74は、整流器53,54による直流電圧を、それぞれの抵抗値により分圧した分圧電圧Vdを生成する。コンデンサ75は、分圧電圧Vdを平滑化する。
制御回路72の電源端子は、整流器53,54の第1出力端子と第2出力端子とに接続されている。したがって、制御回路72は、発電機40の発電電力に基づいて動作する。
制御回路72は、分圧電圧Vdに基づいて、トランジスタ71をオンオフ制御する。制御回路72は、たとえば電圧判定回路である。制御回路72は、分圧電圧Vdが所定の電圧以上か否かを判定する。このような制御回路72は、たとえば基準電圧Vrを用いた比較器を含む。制御回路72は、所定の電圧として基準電圧Vrを用いて、この基準電圧Vrと分圧電圧Vdとを比較し、比較結果に基づいて、分圧電圧Vdが基準電圧Vr以上か否かを判定する。制御回路72は、その判定結果に基づいて、分圧電圧Vdが基準電圧Vrより低い間、トランジスタ71をオフする。そして、制御回路72は、分圧電圧Vdが基準電圧Vr以上になると、トランジスタ71をオンする。
次に、この発電装置5の作用を説明する。図2に示すドアノブ3の開放によって、図3に示す発電機40の入力軸41が回転を開始し、発電電圧Veが上昇する。このとき、トランジスタ71はオフしている。そして、分圧電圧Vdが所定の基準電圧Vr以上になると、トランジスタ71をオンし、2次電池60に対する充電を開始する。
トランジスタ71をオフすると、2次電池60に対する充電電流Ibが流れない。このとき、充電部50aにおける負荷、つまり発電機40のコイル42,43における負荷が少なく、発電機40の入力軸41は、容易に回転する。このため、増速部30に係る力Fにより、発電機40の入力軸41の回転の立ち上がりが早い、つまり回転速度が上がりやすい。
発電機40の回転が低いとき、発電電圧Veが低く、安定して2次電池60を充電することができない。本実施形態では、トランジスタ71をオフすることにより、発電機40の回転の立ち上がりを早くする。このため、発電機40の駆動開始から所望の発電電圧Veが得られるまでの時間が短い。また、力Fにより発電機40の入力軸41を回転する時間が長くなる。つまり、所望の発電電圧Veが得られる時間が長くなる。これらにより、充電部50aにおける効率が向上し、2次電池60を長時間安定して充電することができる。
以上記述したように、本実施形態によれば、第一実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
(2−1)充電部50aは、スイッチ回路としてのトランジスタ71を有している。制御回路72は、抵抗73,74により生成した分圧電圧Vdと基準電圧Vrとを比較し、分圧電圧Vdが基準電圧Vrより低いときにトランジスタ71をオフする。そして、制御回路72は、分圧電圧Vdが基準電圧Vr以上になると、トランジスタ71をオンし、2次電池60に対する充電を開始する。
トランジスタ71をオフすると、2次電池60に対する充電電流Ibが流れない。このため、発電機40の入力軸41の回転の立ち上がりが早い、つまり回転速度が上がりやすい。したがって、発電開始から充電に必要な電圧が得られるまでの時間が短くなり、発電開始から短時間で2次電池60に対する充電を開始することができる。そして、充電部50aにおける効率が向上し、2次電池60を長時間安定して充電することができる。
(2−2)制御回路72は、発電機40の発電電力を駆動源として動作する。したがって、スイッチ回路としてのトランジスタ71を制御するときに制御回路72を動作させることができる。そして、この制御回路72の駆動源として2次電池60の出力電圧を利用しないため、2次電池60の電圧低下を抑制することができる。
尚、上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態において、発電機40の入力軸41に加えるトルクの調整として、軸23の回動位置により渦巻バネ21の弾性力を調整したが、発電機40の入力軸41に加わるトルクが調整可能であればよく、他の部分を調整可能としてもよい。
たとえば、渦巻バネ21の一端が接続された軸23の位置を、たとえば図2において左右方向に調整するようにしてもよい。つまり、入力部10の伝達ハンドル11の支持軸3aの位置に対して、渦巻バネ21の軸の位置を相対的に変更してもよい。同様に、渦巻バネ21の軸23の位置と、増速部30の駆動ハンドル31を支持する軸32aの位置とを相対的に変更してもよい。また、各軸3a,23,32aの位置を相対的に変更してもよい。
また、増速部30において、駆動ハンドル31に力Fを加える位置、すなわち駆動ハンドル31において、支点から力Fが加わる位置までの長さLfを調整するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、渦巻バネ21を用いたが、後述する実施形態のように、他の部材を用いてもよい。たとえば、捩りバネ、圧縮バネ、伸張バネ等のバネを用いて、弾性力を調整するようにしてもよい。たとえば、捩りバネを用いた場合、そのバネのねじり角を調整する。また、ゴムや樹脂等を用いた弾性部材を用いてもよい。また、空気バネを用い、定圧弁により空気圧(弾性力)を調整するようにしてもよい。また調整部(調整手段)としての調整ハンドル24は、実施形態の摘みタイプの他、レバーハンドル(或いはボルトとナットの組み合わせなど)のようなものであっても同様に採用することができ、同様の調整効果がある。
・上記第二実施形態の制御回路72は、本発明の二次的な課題を解決するために本明細書に記載するものであり、該制御回路72は適宜変更することができる。たとえば、発電開始から所定時間が経過するまでトランジスタ71をオフするようにしてもよい。たとえば、制御回路は、タイマ回路を有する。制御回路は、電源電圧の立ち上がりをトリガとしてタイマ回路をスタートする。そして、所定時間経過後にトランジスタ71をオンする。このようにしても、発電機40の入力軸41の回転を速やかに立ち上げて安定した充電を行うことが可能となる。なお、制御回路72がタイマをスタートするトリガを、図2に示すドアノブ3や伝達ハンドル11,駆動ハンドル31の動作に基づいて生成した信号としてもよい。このようなトリガ信号は、たとえば位置センサ、μスイッチ、ホール素子等により生成することが可能である。
また、発電機の回転数が所定の回転数より低い場合にトランジスタ71をオフするようにしてもよい。たとえば、制御回路は周波数−電圧変換回路(f−v変換回路)を備え、発電機40の回転数、つまり発電機40の出力電流の周波数に応じた電圧を得て、その電圧が所定の回転数に応じた電圧より低い場合にトランジスタ71をオフする。
・上記各実施形態では、2次電池60を用いて電気エネルギーを蓄積したが、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ及びこの類のものを用いてもよい。
・第二実施形態において、スイッチ回路として電界効果型トランジスタ(FET)を用いてもよい。また、リレー等の機械式スイッチを用いても良い。
・上記各実施形態において、伝達ハンドル11が開放されるようにしてもよい。たとえば、図2に示すドアノブ3と伝達ハンドル11との間にラッチ等の開放機構を設ける。この開放機構は、ドアノブ3が初期位置(図2において二点鎖線にて示す位置)にあるときに、ドアノブ3に対して伝達ハンドル11を一体的に連結し、ドアノブ3の回動に応じて伝達ハンドル11を回動する。そして、ドアノブ3が開扉位置(図2において実線にて示す位置)になると、伝達ハンドル11を開放する。
・上記各実施形態におけるドアノブ3を適宜変更してもよい。たとえば、ドア2の面と平行な軸によって回動可能に支持された板状のプッシュ・プル式ドアハンドルとしてもよい。また、一端がドアの面と平行な軸によって回動可能に支持されたバー状のプッシュ式またはプル式ドアハンドルとしてもよい。
以上の各実施形態から、本発明の技術的思想を把握すると、本発明は、ドア2に設けられた操作部材3と、この操作部材の操作力によって回転する単数又は複数の回動部材を含む駆動力伝達部30と、この駆動力伝達部からのトルクを入力して発電する発電機40と、この発電機が発電した電気エネルギーを、整流器を介して蓄電する蓄電器60とを備えたものであり、前記操作部材3と前記回動部材との間に弾性部材21を配設すると共に、操作部材3と回動部材が一緒に共働するように互いに連係させ、さらに、前記発電機40に共振回路42、51を接続し、該共振回路の共振周波数は、前記弾性部材21の、少なくとも弾性復帰変位機能に対応する前記発電機40の出力電流の周波数と略等しいことを特徴するドア用充電装置である。
そして、実施形態としては、前記弾性部材21の弾性復帰変位機能を調整することができる調整手段24を、該弾性部材側支持体25を介して配設するのが好ましい。また前記共振回路は直列のものが望ましい。また前記蓄電器60は2次電池が望ましい。このように構成すると、「2次電池に対する充電効率の向上を図る」という本発明の主たる課題を確実に達成することができる。
さらに、前記蓄電器40の電源は、例えば入出退管理装置を構成する質問器と応答器の呼応により認証を行う認証手段(カード読み取り手段)からの信号を処理する制御部、該制御部によって制御される駆動モータ、該駆動モータの駆動力によって施・解錠方向に水平移動するドアロック用施錠片等を備える電気錠の一部(例えば認証手段の電源)に供給されることが望ましい。
以下、この欄では、第1実施形態の要部(調整部の調整手段、操作部材側と発電機側とを接続する連係手段)に関して、他の実施形態を説明する。なお、他の実施形態の説明に当って、第1実施形態と同一の部分には同一又は同様の符号を付して重複する説明を割愛する。また第2実施形態(図3)は前述した通りである。
まず図7乃至図11を参照にして、本発明の第3実施形態を説明する。この第3実施形態は、ハンドル軸11の先端部が可動の当接体22の下面に摺接して(カム構成の連係)により、或いはハンドル軸11の先端部と可動の当接体22にそれぞれ設けたオス・メス係合部(係合構成の連係)により、弾性部材21Aを圧縮する方向へ位置変位させる点は同様であるが、調整部を構成する調整ハンドル24Aと支持体25Aが第1実施形態のそれらと異なる。また弾性部材21Aが第1実施形態のそれと異なる。
すなわち、21Aは弾性部材の他例としての押しバネ(圧縮バネ)、24Aは他例の調整ハンドル、25Aはドア2の中の適宜位置に固定的に設けられる他例のケース状支持体で、前記ケース状支持体25Aの直線方向(例えば縦方向)に形成された係合切欠部61に前記調整ハンドル24Aが直線方向に位置調整することができるように嵌め込まれている(図8参照)。したがって、位置調整が容易な該調整ハンドル24Aの位置如何によって、前記ケース状支持体25Aの中に配設された押しバネ(圧縮バネ)21Aの弾性力の強さを適宜(たとえばスライド式)に設定することができる。
しかして、図7で示すように、前記係合切欠部61は、ケース状支持体25Aの一側表面に略垂直状態かつ帯状に切欠された開口61aと、該開口61aの左右の縁部に上下方向に所定間隔を有して、かつ該開口61a側に対向して略半円形状に形成された一対のメス側係合部61b、61bとから成る。
また調整ハンドル24Aは横倒れの略十字架形状をしており、摘み24aに連設する垂直の係合板部24bの両側壁には、オス側の爪部としての一対の弾性突起24cが設けられ、さらに、前記摘み24aの反対側に相当するやや長い水平板部24dは押しバネ21Aの上端部を支持する。
上記構成に於いて、図9は、操作部材3が初期位置では略水平状態である旨を示す概略説明図、図10は操作部材3が押下げられ(蓄積)及び復帰すること(発電)を示す概略説明図、そして、図11は図8の(a)の状態に於いて、整ハンドル24Aを手動により、所望方向にスライドさせて押しバネ(圧縮バネ)21Aの強さを調整した一例を示す説明図である。整ハンドル24Aを手動操作により、一対のメス側係合部61b、61bに対する位置を変える時、一対の弾性突起24cは弾性変位し、その後に弾性復帰する。
次に図12乃至図17は、本発明の第4実施形態の各説明図である。図12乃至図14は、調整部を構成する調整ハンドル24B及び支持体25B、弾性部材21B、スライド体61等の要部の各概略説明図である。この第4実施形態は前記第3実施形態の設計変更例である。したがって、第1実施形態を前提としながら、前記第3実施形態と同一の部分には同一又は同様の符号を付して重複する説明を割愛する。
これらの図に於いて、25Bはケース状の支持体で、該ケース状支持体25Bの対向する幅広側壁の内壁面には一対のガイドレール(例えば水平突起、水平切欠など)65、65が水平に設けられている。またケース状支持体25Bの対向する幅広側壁の内壁面には、前記一対のガイドレールよりも下方部位或いは係合切欠部61の付近の下方に所要長の水平支持板66が固定的に設けられている。21Bは略直方体形状の弾性部材で、この略消しゴム形状の弾性部材21Bは、実施形態ではその下端面が前記水平支持板66の上面に支持されていると共に、上端部側の略半分が下端面横倒れコ字形状の調整ハンドル24Bに挟持されている。
しかして、第4実施形態の弾性部材21Bは、第3実施形態の押しバネ(圧縮バネ)21Aとは相違し、ゴムまたは樹脂のいずれかの材質自体の構造により弾性を有するものである。付言すると、押しバネ機能と板バネ機能の両方の特性を有するゴムまたは樹脂を素材とする円形或いは角形の短柱状弾性ブロック体(例えば消しゴム形状、クレヨン形状等)で、水平支持板66の上面に向かう長手方向(縦方向)Xに圧縮調整することができると共に、調整ハンドル24Bで挟持或いは保持されていない下端部側の略半分は、操作力伝達用の連係手段を構成するスライド体67の一端面にその周方向の一側面が押圧されると弾性力に抗して前記長手方向Xと直交する幅方向(横方向)Yに弾性変位可能である。
前記スライド体67は、実施形態では、図12で示すようにその上面に第1係合歯68が形成され、一方、下面に第2係合歯69が形成されたラックである。
しかして、該ラック67は前記弾性部材21Bの下端部の一側面に押付ける方の一端部に押圧傾斜面70を有し、さらに、周側面を構成する長い方の両側面の略中央部に一対の水平ガイド突起71、71が形成され、前述したケース状支持体25の一対のガイドレール65、65にスライド自在に取付けられている。
ケース状支持体25Bは、第3実施形態と同様に係合切欠部61を有している。この係合切欠部61のメス側係合部に調整ハンドル24Bの単数又は複数の弾性突起24cが選択的に係合する点も第3実施形態と同様である。しかし、第4実施形態の調整ハンドル24Bは弾性部材21Bとしての弾性ブロック体の上端部を固定的に挟持或いは保持することから、第3実施形態の如く水平板部24dを有しない反面、例えば横倒れコ字形状の周側壁の上端部に上壁24eを有している。
上記構成に於いて、図15は、図8の(a)と同様に整ハンドル24Bをスライドさせて弾性部材21Bの圧縮率を調整した一例を示す説明図、図16は操作部材3Bが初期位置の状態を示す概略説明図、図17は操作部材3Bが押下げられ(蓄積)及び復帰すること(弾性復帰力により発電すること)を示す概略説明図である。これらの図に於いて、3Bは操作部材、11Bは操作部材の軸部に一体的に設けられた連係手段の一方を構成する駆動歯車、67は連係手段の他方を構成する前述したスライド体67としてのラックで、このラック67の上面の第1係合歯68に前記駆動歯車11Bが噛合する。この点、係合方式或いはカム方式を採用している第1実施形態や第3実施形態と異なる。
しかしながら、これは実施形態の一例であり、ラック67を弾性部材21Bの一側面下部側に押し出す構成は、駆動歯車11B以外に、例えば操作部材3Bの軸部に一体的に設けたハンドルカム、中心部が軸支されかつ操作部材3Bの軸部に突設した当接部の位置変位によって回転するテコ式駆動片等を適宜に採用することができる。
またスライド体67としてのラックの先端部は押圧傾斜面70であるが、この押圧傾斜面70に代え、例えば垂直先端面の下部に押圧突起を形成しても良い。さらに、第4実施形態では弾性部材21Bの弾性復帰変形機能を水平方向Yに利用しているが、調整ハンドル24Bを弾性部材21Bに上端に固定することにより、該弾性部材21Bの弾性復帰変形機能を長手方向Xに利用することもできる。
好ましくは、第4実施形態の連係手段は駆動歯車11Bとラック67を用いる。そうすると、発電機40の回転軸(入力軸)41は、例えば前記ラック67の下面の第2係合歯69と噛合する第1歯車32B、該第1歯車32Bと噛み合う第2歯車33Bからの出力を受け取ることができる。
次に、弾性部材の他の形態を概略的に説明する。なお、調整部を構成する支持体の構成は、第3実施形態又は第4実施形態で説明したので、これらの実施形態の支持体の構成を適宜に援用することにし、重複的な図面と説明は省略する。また調整ハンドルは概略的に示す。
図18乃至図20は本発明の第5実施形態の各説明図。図21及び図22は本発明の第6実施形態の各説明図である。これらの実施形態の弾性部材は圧力媒体を利用するものであり、各調整部は前記圧力媒体の圧縮率をそれぞれ調整することを特徴とする。簡単に説明すると、第5実施形態の圧力媒体は液体としてのオイルで、一方、第6実施形態の圧力媒体は気体としての空気である。
図20を参照にして調整部の構成を説明すると、符号24Cは図示しないケース状支持体の係合切欠部に位置調整可能に設けられた調整ハンドルで、該調整ハンドル24Cは図示しないオイルが充填されたシリンダ型のダンパー本体75の外周面に一体的に取付けられている。取付け構成如何は問わないが、例えばダンパー本体75の外周面に嵌合凹所76を形成し、該嵌合凹所76に調整ハンドル24Cの摘み24aとは反対側の1つのやや肉厚状爪部24dを嵌入して固定的に取り付ける。ダンパー本体75の先端部の中央部から伸縮する作動杆77の先端部にはフランジ状の受け部78が設けられており、この受け部78の先端面は可動の当接体22と面接触している。なお、ダンパー本体75の内部構造の説明は割愛するが、前記作動杆77の外周面には図示しないパッキンがシールリップにより圧接し、内部のオイルが圧縮してもダンパー本体75から漏れない構造となっている。
上記構成に於いて、図19は、図18の状態に於いて、調整ハンドル24Cを矢印方向にスライドさせ、ダンパー本体75の位置を調整した説明図である。調整ハンドル24Cとダンパー本体75は一体的に結合しているから、ダンパー本体75の位置を矢印方向に調整することにより、圧力媒体の圧縮率を調整することができる。
第6実施形態は前記第5実施形態を設計変更したもので、弾性部材が、その胴体部が蛇腹状に形成された伸縮可能な弾性容器81と、該弾性容器に充填された空気82とから成るもので、一種の「空気バネ」に相当する。第6実施形態の圧力媒体は空気なので、第5実施形態の抵抗力があるオイルよりも圧縮し易い性質を有している。
したがって、第6実施形態は第5実施形態よりも好ましい。第6実施形態も第5実施形態と同様に調整ハンドル24Dの位置を矢印方向に変えると、圧力媒体の圧縮率を調整することができる。図22は、図21を基準として圧力媒体82の圧縮率を高めに調整した一例を示す。
以上が、弾性部材が第1実施形態の「渦巻バネ21」に限定されない旨、調整部も第1実施形態の「ラチェット歯25aと細かな爪部24c(図5)」に限定されない旨、操作部材3の操作力を増幅部側に伝える連結手段も第1実施形態の「カム構成や係合構成」に限定されない旨の各実施形態である。したがって、弾性部材、調整部及び連結手段の具体的構成は、必ずしも本発明の本質的事項(特定要件)ではないものの、以下、説明の便宜上、後願排除等のため、さらなる調整部及び連係手段の他の実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態の説明に当って、前述した第1実施形態乃至第6実施形態と同一の部分には同様の符号を付して重複する説明を割愛する。
図23乃至図25は、調整部のバリエーションに関する第7実施形態を示す各説明図である。この第7実施形態は、第1実施形態の調整部の「ラチェット歯25aと細かな爪部24c(図5)」の構成を設計変更したものである。
しかして、調整部は、一側壁に正面向き凹陥部88を有する支持体25Eと、該支持体に対して左右方向のいずれかに回転可能に設けられた調整ハンドル24Eとから成り、前記支持体25Eの環状突壁89の内周面には、第1実施形態のラチェット歯に相当する凹凸状の係合部25aが周方向に連続的に形成されていると共に、中心部に軸孔83が設けられている。
一方、前記調整ハンドル24Eは、前記正面向き凹陥部88の底壁内面に面接触状態に摺接するすると共に、その周端部の適宜箇所に爪状或いは弾丸状の弾性係合体24c(例えば第3実施形態或いは第4実施形態の弾性突起24cと同様のもの)を備えた円盤部24b、該円盤部24bの外面から突出する摘み24a、前記軸孔83を貫通する棒状の調整軸部23とを有し、前記調整軸部23は第1実施例と同様に渦巻バネ21の内端部21aを巻き取ることができる。
なお、この実施形態に於いても、前記棒状調整軸部23に図示しないピニオンを一体的に設け、該ピニオンに噛合するスライド体(ラック)を設けても良い(第4実施形態の変形例)。
図26及び図27も、調整部のバリエーションに関する本発明の第8実施形態の各説明図である。この第8実施形態の調整部は、第3実施形態の支持体25Aの係合切欠部61に代えて、支持体25Fの係合切欠部61Fを、メス側係合部を有しない単なる帯状開口としている点、該係合切欠部61Fの長手方向の左右の縁部に沿って該支持体25Fに左右で対をなす多数の調整用ネジ孔85を形成した点、調整ハンドル24Fの摘み24aに前記調整用ネジ孔85に対応する貫通小孔86を一対形成した点、前記調整ハンドル24Fは前記貫通小孔86を貫通しかつ前記調整用ネジ孔85に螺合する複数本の固着具87により、支持体25Fに固定される点、前記調整ハンドル24Fは、図27で示すように、摘み24aの下面中央部から延びる連設部24bを介してバネ端受け部24dを有し、該バネ端受け部24dは第3実施形態と同様に押しバネ(圧縮バネ)21Fの一端部を支持する点である。
この第8実施形態の調整部の調整ハンドル24Fは、第3実施形態のそれとは相違し「固定式」で面倒ではあるが、固着具87を支持体等から取り外した後、調整ハンドル24Fを支持体25Fの多数の調整用ネジ孔85のいずれかを選択し、最も適合する調整位置に固定することにより、前記押しバネ(圧縮バネ)21Fの弾性力を適宜に設定することができる。
図28及び図29も調整部のバリエーションに関する第9実施形態の説明図である。この第9実施形態の調整部は螺杆方式で調整ハンドル24Gのバネ端受け部24dを直線方向に位置変位させる構成である。例えば図29を参照にすると、調整ハンドル24Gのバネ端受け部24dの上端部の略中央部に嵌合凹所91が形成され、該嵌合凹所に調整螺杆92の先端部92bが遊嵌合している。調整螺杆92は、その上端部には図示しないドライバーの尖端が係合する頭部92aを有し、前記頭部92aと前記先端部92bの間の周面にはオネジ部92cが形成されている。そして、前記オネジ部92cは支持体25Gの内部に水平状態に設けた固定螺合板93の略中央部に形成したメネジ部94に螺合している。したがって、前記頭部92aにドライバーの尖端を係合させて左右方向に回転すると、前記調整螺杆92は上下方向に移動するので、可動の当接体22Gに下端部が支持され、一方、上端部がバネ端受け部24dの下端面に支持された押しバネ(圧縮バネ)21Gの弾性力を調整することができる。
図30乃至図32は、本発明の第10実施形態の説明図である。この第10実施形態が第1実施形態と主に異なる事項は、(A)操作部材3Bの操作力を増速部の第1歯車32bに伝える連係手段を第4実施形態と同様にした点、(B)弾性部材21Aは第3実施形態のそれと同様に押しバネである点、前記ラック67Hの後端部と前記調整ハンドル24Aのバネ端受け部との間に補助的な連係バネ101が存在する点、(C)さらに、スライド体としてのラック67Hの先端部に位置する前記弾性部材21Aの弾性力を調整する調整部の支持体25A及び調整ハンドル24Aを第3実施形態と同一の構成にした点である。したがって、第3実施形態と同一の構成については、第3実施形態の符号をそのまま援用し、重複する説明を割愛する。
ところで、この第10実施形態は、連係手段はカム構成ではなく、第4実施形態と同様に操作部材3Bの軸部に一体的に設けられた駆動歯車11Bと、この駆動歯車に噛合するスライド体としてのラック67Hであるが、該ラック67Hは、その先端部の垂直先端面と後端部の垂直後端面が、前方の反発力を有する押しバネと後方の引き戻す力を有する連係バネ101の間にサンドイッチ状に挟まれた構成であり、またケース状の支持体25Aの水平方向の係合切欠部61に嵌め込まれた調整ハンドル24Aは、手動により水平方向に位置調整可能なので、ケース状の支持体25Aは第3実施形態のそれよりもラック67Hの移動方向に大きくするのが望ましい。
図31は第10実施形態の要部、図32は操作部材3Bを押下げた状態の説明で、発電機40は弾性部材21Aが弾性復帰したときに発電をする。
なお、第10実施形態の操作部材3Bの軸部の駆動歯車(ハンドル歯車)11Bはラック67Hに直接噛合しているが、例えば前記駆動歯車11Bとラック67Hの上面の第1係合歯68との間に図示しない仲介歯車を配設し、前記操作部材3Bの操作力を間接的に動力変換して前記ラック67Hに伝える構成を採用しても良い。但し、他の構成要件を限定することは好ましいものではなく、あくまでも、このような実施形態は、後願排除或いは出願公開をすることにより、他の出願を排除するための記載に過ぎない。
最後に図33及び図34は、本発明の第11実施形態の説明図である。この第11実施形態が第1実施形態と主に異なる事項は、(a)弾性部材として第1実施形態の渦巻バネ21を採用することを前提として、該渦巻バネ21の弾性力を調整する調整部を操作部材3Bの軸部に設けた駆動歯車11Bと共働する共働歯車11Cに対して配設した点、(b)操作部材3Bの操作力を増速部の第1歯車32bに伝達するための連係手段として、他の実施形態、例えば第3実施形態或いは第10実施形態を組み合わせた点等である。したがって、第1実施形態及び第3実施形態と同一構成については、それらの符号を援用し、重複する説明を割愛する。
なお、本明細書では実施形態を色々記述したが、これらの実施形態の具体的な構成に基づく種々の発明の効果(例えば調整部の調整が容易である、調整部の構成が簡単又は複雑である等)は、本発明の課題(特許発明の技術的範囲)を限定するものではない。
3、3B…操作部材(ドアノブ)、
3a…支持軸、
5…発電装置、
11…ハンドル軸、
11B…駆動歯車(ハンドル歯車)、
11C…共働歯車、
20…蓄力部、
21、21A、21B、21F、21G…弾性部材、
22、22G…当接体、
24、24A〜24C、24E〜24G…調整ハンドル、
25、25A、25B、25E〜25G…支持体、
30…駆動力伝達部(増速部)、
31…駆動ハンドル、
35…最終歯車、
40…発電機、
41…回転軸(入力軸)、
42,43…コイル、
50…充電部、
51,52…コンデンサ、
53,54…整流器、
60…2次電池、
61…係合切欠部、
67、67H…スライド体(ラック)、
75…ダンパー本体、
81…弾性容器、
82…圧力媒体、
92…調整螺杆、
F… 力、
Ib…充電電流、
Im…出力電流(交流電流)、
Tm…トルク。

Claims (12)

  1. ドアに設けられた電気錠を動作させる電気を充電するドア用充電装置であって、ドアの開閉に際して所定の操作量で操作される操作部材と、前記操作部材の作動により弾性変形される弾性部材を有する蓄力部と、前記弾性部材の弾性力により回動される回動部材を含み、前記回動部材の回転動作を最終歯車に伝達する駆動力伝達部と、前記最終歯車が固定された入力軸を有する発電機と、前記発電機のコイルに一端が接続されて前記発電機のコイルとともに直列共振回路を構成するコンデンサと、前記コンデンサの他端に接続されて前記発電機からの交流電流を整流する整流器を含み、前記整流器にて生成した直流の充電電流にて2次電池を充電する充電部を有するドア用充電装置。
  2. 前記弾性部材はバネ部材であり、前記蓄力部は前記バネ部材の弾性復帰変形機能を調整することができる調整部を有することを特徴とする請求項1に記載のドア用充電装置。
  3. 前記バネ部材は一端に前記操作部材による力が加わり他端が支持軸により固定された渦巻バネであり、前記調整部は前記渦巻バネの他端が固定された支持軸の角度を調整することを特徴とする請求項2に記載のドア用充電装置。
  4. 前記バネ部材は一端に前記操作部材による力が加わり他端が固定された捩りバネであり、前記調整部は前記捩りバネの捩り角を調整することを特徴とする請求項2に記載のドア用充電装置。
  5. 前記バネ部材はゴムまたは樹脂のいずれかで構造的に弾性を有するものであることを特徴とする請求項2に記載のドア用充電装置。
  6. 前記弾性部材は圧力媒体を利用するものであり、前記調整部は前記圧力媒体の圧縮率を調整することを特徴とする請求項2に記載のドア用充電装置。
  7. 前記増速部は支持軸により支持され前記弾性部材の弾性力による力が加わる駆動ハンドルを有し、前記調整部は前記駆動ハンドルに前記力が加わる位置を調整することで前記発電機の入力軸に加わるトルクを調整することを特徴とする請求項1に記載のドア用充電装置。
  8. 前記充電部は前記整流器と前記2次電池との間に接続されたスイッチ回路と、発電開始時に前記スイッチ回路をオフし、発電開始後に前記スイッチ回路をオンする制御回路とを有することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のドア用充電装置。
  9. 前記制御回路は前記整流器の出力電圧を分圧した分圧電圧と基準電圧とを比較し、前記分圧電圧が前記基準電圧より低いときに前記スイッチ回路をオフし、前記分圧電圧が前記基準電圧以上のときに前記スイッチ回路をオンすることを特徴とする請求項8に記載のドア用充電装置。
  10. 前記制御回路は設定時間をカウントするタイマ回路を有し、前記整流器の出力電圧を電源電圧とし、前記電源電圧の立ち上がりをトリガとして前記タイマ回路を動作させ、前記タイマ回路のカウントにより所定時間が経過するまで前記スイッチ回路をオフし、前記所定時間が経過した後に前記スイッチ回路をオンすることを特徴とする請求項8に記載のドア用充電装置。
  11. ドアに設けられた操作部材と、この操作部材の操作力によって回転する回動部材を含む駆動力伝達部と、この駆動力伝達部からのトルクを入力して発電する発電機と、この発電機が発電した電気エネルギーを、整流器を介して蓄電する蓄電器とを備えたものであり、前記操作部材と前記回動部材との間に弾性部材を配設すると共に、操作部材と回動部材が一緒に共働するように互いに連係させ、さらに、前記発電機に共振回路を接続し、該共振回路の共振周波数は、前記弾性部材の、少なくとも弾性復帰変位機能に対応する前記発電機の出力電流の周波数と略等しいことを特徴するドア用充電装置。
  12. 前記共振回路は直列共振回路であり、また前記蓄電器は2次電池であり、該2次電池は、少なくとも認証手段、該認証手段からの信号を処理する制御部、該制御部によって制御される駆動源を備える電気錠の一部に利用されることを特徴する請求項11に記載のドア用充電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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