JP2016168949A - 無限軌道走行機械の盗難防止装置 - Google Patents

無限軌道走行機械の盗難防止装置 Download PDF

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圭三 山崎
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Abstract

【課題】機体側を何ら改造する必要がなく、かつ、多品種の建設機械に容易にかつ安価に対応できる盗難防止装置を提供する。
【解決手段】盗難防止装置100は、略中空箱形状を備え、走行レバーLL、RLが突出する開口部を上面に備え、開口穴212、312が両側面にそれぞれ設けられ、重ね合わせられる第1の箱体200および第2の箱体300と、開口穴212、312に挿入され箱体の内部を左右方向に貫通して前傾された前進位置の走行レバーRLと後傾された後進位置の走行レバーLLとの間に設けられる棒部材および施錠状態でその棒部材が箱体から離脱することを阻止する鍵部材で構成されるロック部材400とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧ショベルなどの建設機械や農作業用トラクター等の無限軌道を備えて走行する無限軌道走行機械の盗難防止装置に関し、特に、走行機械(機体側)を何ら改造する必要がなく、かつ、多品種の走行機械に容易にかつ安価に対応することができる、盗難防止装置に関する。
油圧ショベルなどの建設機械は、販売価格が高価であるにもかかわらず、同じメーカーの同型機械はエンジンキーを共用しており、また、使用場所も保管管理が十分でない人里離れた場所であるのが一般的である。
夜間は管理人不在である人里離れた場所に置かれた建設機械は、運転者がエンジンキーを取り外すことによりエンジンを起動できないようにしてあっても、同じメーカーの同型機械であれば、共用するエンジンキーを用いてエンジン起動して運転することができる。そのため、エンジンキーが取り外されている建設機械であっても、このように共用するエンジンキーを用いれば走行させることができて、運搬車(トレーラ、トラック)に建設機械を積み込んで運搬することができる。このため、エンジンキーを取り外しただけでは、盗難を防止することができない。
近年、盗んだ油圧ショベルを用いて無人店舗を破壊し、無人店舗内に設置した現金自動受払機(ATM)を持ち去り、現金自動受払機に収納された現金を盗む窃盗事件が多発している。
建設機械の盗難を防止するための盗難防止装置として、電気経路を遮断してスタータモータの起動を不可能にして建設機械の運転を不可能にするものや、燃料経路を遮断してエンジンの始動を不可能にして建設機械の運転を不可能にするものが知られている。このような盗難防止装置は、いずれもマイコン等を備えた電子装置で構成されるため、製造価格が高価であり、取り付けに時間を必要とし、実用的ではない。また、建設機械の盗難防止装置として、暗証番号を入力しないとエンジンキーが回らず、スタータモータが起動しないようにしたものが知られている。このような盗難防止装置は、運転者が暗証番号を忘れたり他の暗証番号と混同したりするとスタータモータを起動できないという難点がある。さらに、いずれにしても、建設機械の製造時点でこのような盗難防止装置を組み込んだり、建設機械の製造後にこのような盗難防止装置を組み込む改造工事(機械側(機体側)の改造工事)を行ったりする必要がある。
このような背景の下で、建設機械の走行レバーを前進位置と後進位置とにそれぞれ固定することにより、運搬車への積み込みを防止できる建設機械の盗難防止装置が開発されている。たとえば、特開2007−069815号公報(特許文献1)に開示された盗難防止装置は、2つの盗難防止部材と、各盗難防止部材の両側壁に間隔を置いて設けられた走行レバーを受けるための2つの凹部と、2つの盗難防止部材の一端を回動自在に連結する枢着手段と、一方の盗難防止部材の他端に設けられた施錠装置とを有し、2つの盗難防止部材を施錠位置に固定した時、一方の盗難防止部材に設けた2つの凹部は、他方の盗難防止部材に設けた対応する凹部を協働して走行レバーのステム部を囲む2つの孔を形成し、盗難防止部材に形成された2つの孔は、一方の孔が前進位置の走行レバーのステム部を囲み、他方の孔が後進位置の走行レバーのステム部を囲むように配置され、前進位置の走行レバーと後進位置の走行レバーを連結固定することを特徴とする。
この盗難防止装置によると、建設機械の運転席に設けられた無限軌道を操作するための2つの走行レバーを前進位置と後進位置とに連結固定することで、共用するエンジンキーを用いてエンジンを起動しても、建設機械は、一方の無限軌道が前進し他方の無限軌道が後進するというピボットターン状態で、前進も後進もできないので、建設機械を運搬車へ積み込むことによる盗難を防止することができる。
また、このような建設機械の走行レバーは走行ペダルに連結されていることが多いので、この走行ペダルを固定することにより、運搬車への積み込みを防止できる建設機械の盗
難防止装置が開発されている。たとえば、特開2006−009448号公報(特許文献2)に開示された盗難防止装置は、踏動操作可能な左右の走行用ペダルを備えた建設機械に設けられる建設機械の盗難防止装置であって、左右の走行用ペダルを狭持する断面略コの字形状の第1係止具と、第1係止具に係合し、第1係止具と共に左右の走行用ペダルに係止される第2係止具と、第1係止具と第2係止具の係合状態を機械的にロック可能な錠前とを備えたことを特徴とする。
この盗難防止装置によると、特許文献2の図2に開示された走行レバーに走行ペダルが連結された建設機械において、左右の走行用ペダルを連結し、この連結状態を機械的にロックするために、直進走行以外の走行を不可能として盗難防止を図ることができる。
特開2007−069815号公報 特開2006−009448号公報
しかしながら、特許文献2に開示された盗難防止装置では、エンジンが始動できれば直進走行以外は不可能であっても直進走行が可能であるので、建設機械の真前または真後に運搬車を位置付けてしまえば、建設機械を運搬車へ積み込むことができてしまう。特許文献1に開示された盗難防止装置では、エンジンが始動できてもピボットターン状態でしか走行できないので、運搬車をどのように位置付けても、自走して建設機械を運搬車へ積み込むことができない。
ところで、特許文献2の図2に示すように、走行レバーは走行ペダルに連結ボルトで接続されているに過ぎない。このため、特許文献2に示すような走行レバーが走行ペダルに連結ボルトにより連結されている建設機械に特許文献1の盗難防止装置を適用しても、この連結ボルトを外されたり、走行レバーの操作竿を切断されたりすると、左右の走行ペダルは自由に操作できて自由に走行できるので建設機械を運搬車へ積み込むことができてしまう。
さらに、これらの特許文献からも容易にわかるように、建設機械の走行レバーおよび/または走行ペダルの大きさ、配置等は建設機械の製造メーカーによって異なっている。このため、後付けの改造工事(建設機械の製造後に機械側(機体側)の改造工事)で盗難防止装置を取り付けるとしても、多品種のそれぞれに対応させた多種類の盗難防止装置が必要となり、多品種少量生産となり製造コスト(設計費用含む)が高価になる。
本発明は、従来技術の上記の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、機体側を何ら改造する必要がなく、かつ、多品種の走行機械に容易にかつ安価に対応することができる、無限軌道走行機械の盗難防止装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る無限軌道走行機械の盗難防止装置は以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明に係る無限軌道走行機械の盗難防止装置は、無限軌道により走行する無限軌道走行機械の走行を制御する2本の走行レバーを規制することにより前記無限軌道走行機械の盗難を防止する。前記無限軌道走行機械の走行方向を前後方向として前記前後方向に垂直な水平方向を左右方向として、前記2本の走行レバーはキャビンの底床から上方へ向けて左右方向に並設され、前記キャビンが水平面内で旋回する場合には前記キャビンが前方を向いているとする。この盗難防止装置は、略中空箱形状を備え、前記走行レバーが突出する開口部を上面に備え、開口穴が両側面に設けられ、前記上面および両側面以外に少なくともフレームを備えた枠体と、前記開口穴に挿入され前記枠体の内部を左右方向に貫通して、前記枠体内において、前傾された前進位置の走行レバーと後傾された後進位置の走行レバーとの間に設けられる棒部材と、前記棒部材の少なくとも一端に設けられ、施錠状態で前記棒部材が前記枠体から離脱することを阻止する鍵部材とを含む。
好ましくは、前記底床には、前記2本の走行レバーにそれぞれ接続された2つの走行ペ
ダルが左右方向に並設され、前記走行ペダルの後側端部と前記底床との間に嵌入される底面を、前記枠体の後側下面に備えるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記枠体は、略二重箱形状であって、前記枠体である第1の枠体と前記第1の枠体の開口部および開口穴に対応する開口部および開口穴を備えた、前記第1の枠体とは別個の第2の枠体とで構成され、前記枠体どうしを重ね合わせることができるように前記枠体の外形の形状および大きさに差異があり、前記走行ペダルの後側端部と前記底床との間に嵌入される底面を、前記第2の枠体の後側下面に備え、前記棒部材は、前記枠体どうしを重ね合わせた状態で、前記第1の枠体の開口穴および前記第2の枠体の開口穴に挿入され前記枠体の内部を左右方向に貫通して、前記枠体内において、前傾された前進位置の走行レバーと後傾された後進位置の走行レバーとの間に設けられるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記鍵部材は、前記開口穴よりも大きな断面を備え、前記開口穴から突出した棒部材の少なくとも一端に着脱自在に設けられ、開錠状態で前記棒部材から離脱することができ、施錠状態で前記棒部材から離脱することができないように構成することができる。
さらに好ましくは、前記鍵部材が前記棒部材の一端のみに設けられる場合には、前記棒部材の他端の断面は前記開口穴よりも大きな断面を備えるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記棒部材は丸棒形状であって、前記開口穴は、前記丸棒形状に対応した円形状であって、前後方向に複数個が設けられるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記開口穴は、上下方向に長い長円形状であるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記枠体と前記棒部材と前記鍵部材とは、前記キャビンに搬入可能な工具および装置によっては、切断、変形および破壊が困難な材質および形状であるように構成することができる。
本発明の無限軌道走行機械の盗難防止装置によれば、機体側を何ら改造する必要がなく、かつ、多品種の走行機械に容易にかつ安価に対応することができる。
本発明に係る無限軌道走行機械の盗難防止装置が適用される建設機械の概略側面図である。 本発明に係る無限軌道走行機械の盗難防止装置の施錠時の状態を示す斜視図である。 図2の状態からロック部材(棒部材および鍵部材)を離脱させた盗難防止装置を示す斜視図である。 図3の状態から第1の箱体と第2の箱体とを分離させた盗難防止装置を示す斜視図である。 図4において底面側から見た盗難防止装置を示す斜視図である。 本発明に係る無限軌道走行機械の盗難防止装置を構成する第1の箱体を示す斜視図である。 図6において底面側から見た第1の箱体を示す斜視図である。 本発明に係る無限軌道走行機械の盗難防止装置を構成する第2の箱体を示す斜視図である。 図8において可動上面を開けた第2の箱体を示す斜視図である。 本発明に係る無限軌道走行機械の盗難防止装置の使用方法を説明するための側面図である。
以下、本発明に係る無限軌道走行機械の盗難防止装置を、図面に基づき詳しく説明する。なお、以下においては、本発明に係る盗難防止装置が使用される無限軌道走行機械の一例として建設機械(図1に示す油圧ショベル10)について説明するが、その他の無限軌道走行機械にも適している。従って、本発明に係る盗難防止装置は、建設機械に使用され
るものに限定されない。また、本実施の形態においては、油圧ショベル10の走行方向を前後方向(各図において矢示F方向が前方向、矢示B方向が後方向)としてこの前後方向に垂直な水平方向を左右方向(各図において矢示L方向が左方向、矢示R方向が右方向)として、キャビン14が水平面内で旋回する場合には図1に示すようにキャビン14が前方を向いているとして説明する。
建設機械の概略側面を示す図1を参照して、まず、本実施の形態に係る盗難防止装置100が使用される油圧ショベル10について説明する。ここでは、この油圧ショベル10におけるどの部分にこの盗難防止装置100が使用されるのかを概略的に説明するものであって、油圧ショベル10の公知である部分についての説明はここでは繰り返さない。油圧ショベル10自体の説明および油圧ショベル10における走行レバーLと走行ペダルPの取り付け構造自体の説明については、たとえば特許文献2の図1および図2ならびにそれらの図の説明を参照されたい。
図1に示すように、この油圧ショベル10は、走行手段としての左右の無限軌道(クローラ)12(図1には右側のみ図示)を備えた下部走行体と、この下部走行体の上部に旋回可能に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の基礎下部構造をなす旋回フレームに垂直ピンを中心にして水平方向に回動可能に取り付けられたスイングポストと、このスイングポストに上下方向に回動可能に(俯仰可能に)取り付けられた多関節型のフロント装置と、旋回フレーム上に設けられたいわゆるキャノピータイプの運転室であるキャビン14と、旋回フレーム上の後方部に取り付けられたカウンタウエイトと、旋回フレーム上のキャビン14以外の大部分を覆う上部カバーとを備えている。
下部走行体は、略H字形状のトラックフレームを備え、トラックフレームの前方側に上下動可能に設けられ、ブレード用油圧シリンダにより上下動する排土用のブレード16を備えている。フロント装置は、ブームと、ブームに回動可能に結合されたアームと、アームに回動可能に結合されたバケット18とを備えている。そして、ブーム、アームおよびバケット18は、それぞれ油圧シリンダにより動作する。
キャビン14内には、運転者が着座するシートと、着座した運転者が操作する前後方向に手動操作可能な走行レバーLおよびその走行レバーLに連結された踏動操作可能な走行ペダルPが配置されている。2本の走行レバーLはキャビン14の底床から上方へ向けて左右方向に並設されており、キャビン14の底床には、2本の走行レバーLにそれぞれ接続された2つの走行ペダルPが左右方向に並設されている。より詳しくは、運転者から見て左側に配置され左の無限軌道履体12を前進方向または後進方向に操作するための左走行レバーLLおよび左走行ペダルLP、運転者から見て右側に配置され右の無限軌道履体12を前進方向または後進方向に操作するための右走行レバーRLおよび右走行ペダルRPが配置されている。限定されるものではないが、左右いずれの走行レバーLも、前傾された状態で前進位置、後傾された状態で後進位置となり、左右いずれの走行ペダルPも、シーソータイプであって前傾された状態で前進位置、後傾された状態で後進位置となる。なお、この盗難防止装置100が使用される油圧ショベル10は、走行ペダルPを備えることは必須でないが走行レバーLを備えることは必須である。
そして、このような油圧ショベル10に対して、図1に示すように、油圧ショベル10のキャビン14内に、本実施の形態に係る盗難防止装置100が、走行レバーLの下方(根元の走行ペダルP側)を覆い、かつ、走行ペダルPを覆うように取り付けられる。このように油圧ショベル10に取り付けられた盗難防止装置100は、油圧ショベル10の走行を制御する2本の左右の走行レバーLの位置を規制しつつ、油圧ショベル10が走行ペダルPを備える場合には走行ペダルPの踏動操作を不可能とすることにより、油圧ショベルの盗難を防止する。
このような盗難防止装置100の構成(構造)および使用方法について、以下に詳しく説明する。
[構成]
図2に本実施の形態に係る盗難防止装置100の施錠時の状態を示す斜視図を、図3に図2の状態からロック部材(棒部材および鍵部材)を離脱させた状態を示す斜視図を、図
4に図3の状態から第1の箱体200と第2の箱体300とを分離させた状態を示す斜視図を、それぞれ示す。また、図5に、この盗難防止装置100の下面側の構成を説明するために図4において盗難防止装置100を底面側から見た斜視図を示す。さらに、図6にこの盗難防止装置100を構成する第1の箱体200を示す斜視図を、図7にこの第1の箱体200をその底面側から見た斜視図を、図8にこの盗難防止装置100を構成する第2の箱体300を示す斜視図を、図9にこの第2の箱体300の可動上面350を開けた斜視図を、それぞれ示す。
上述したように、油圧ショベル10のキャビン14内に、図1〜図3に示すように盗難防止装置100が走行レバーLの下方(根元の走行ペダルP側)を覆うように(走行レバーLと走行ペダルPとの連結ボルトを取り外したり走行レバーLを切断したりできないように)、かつ、走行ペダルPを覆うように(走行ペダルPを踏動操作できないように)取り付けられる。施錠状態においては、盗難防止装置100を構成する箱体(ここでは第1の箱体200および第2の箱体300が一体化されているか別個の2つの箱体であるのかを問わない)の内部を左右方向に貫通して、第1の箱体200(さらに第2の箱体300)内において、前傾された前進位置の走行レバーRL(またはLL)と後傾された後進位置の走行レバーLL(またはRL)との間に棒部材410が差し込まれ、かつ、施錠状態で棒部材410が第1の箱体200(さらに第2の箱体300)から離脱することを阻止する鍵部材420が設けられている。
なお、本実施の形態においては、盗難防止装置100を構成する箱体は第1の箱体200と第2の箱体300とで構成されるものとして説明するが、このような別個の箱体ではなく第1の箱体200と第2の箱体300とが一体化された1つの箱体であっても構わない。さらに、本実施の形態においては、盗難防止装置100を構成する箱体は、略中空箱形状を備えかつ各面を有する箱体であるとして説明するが、このような面を備えた箱体ではなく必要最小限の面(後述する開口部および開口穴を備える上面および左右両側の側面)を備えた枠体であっても構わない。ここで、フレームのみの枠体よりも、より多くの面を備えた箱体の方が、盗難防止の観点からは好ましい。フレームのみの枠体(必要最小限の面は備える)であっても、たとえば走行レバーと走行ペダルとの連結ボルトを外したり走行レバーを切断したりする場合に工具がフレームに邪魔されてボルトを外したり走行レバーを切断することが困難であるが、面を備えた箱体であれば、工具がフレームおよび面にさらに邪魔されてボルトを外したり走行レバーを切断することがさらに困難になるためである。
図2〜図8を参照して、この盗難防止装置100は、略中空箱形状を備え、走行レバーLが突出するL字形状の開口部302を上面(より詳しくは支持上面320と可動上面350とで構成される上面における可動上面350)に備え、開口穴212、312、362が両側面(開口穴362は片方の面側のみ)に設けられた箱体(ここでは第1の箱体200と第2の箱体300とが一体化したもの)と、開口穴212、312、362に挿入され箱体の内部を左右方向に貫通して、箱体内において、前傾された前進位置の走行レバーRL(またはLL)と後傾された後進位置の走行レバーLL(またはRL)との間に設けられる棒部材410と、棒部材410の少なくとも一端に設けられ、施錠状態で棒部材410が箱体から離脱することを阻止する鍵部材420とを含む。なお、以下において、棒部材410および鍵部材420を含めた構成をロック部材400と記載する場合がある。上述したように(さらに詳しく後述するように)、第1の箱体200と第2の箱体300とが一体化していなくても構わない。
さらに、キャビン14の底床に左右方向に並設された2つの走行ペダルLP、RPの後側端部と底床との間に嵌入される底面240を、箱体の後側下面に備える。
箱体は、別個の2つの略二重箱形状であっても構わない。このような箱体はともに略中空箱形状を備え、走行レバーLが突出する矩形状の開口部202を上面220に備え開口穴212が両側面に設けられた第1の箱体200と、略中空箱形状を備え、第1の箱体200の開口部に対応する走行レバーLが突出するL字形状の開口部302を上面(より詳しくは支持上面320と可動上面350とで構成される上面における可動上面350)に
備え、第1の箱体200の開口穴212に対応する開口穴312、362(開口穴362は片方の面側のみ)が両側面に設けられた第2の箱体300とで構成される。
このように、箱体は、第1の箱体200と、この第1の箱体200とは別個の第2の箱体300とで構成され、これらの第1の箱体200と第2の箱体300とを重ね合わせることができるように第1の箱体200および第2の箱体300の外形の形状および大きさに差異がある。ここでは、第2の箱体300の方が第1の箱体200よりも大きいとする(第2の箱体300の内形寸法>第1の箱体200の外形寸法)が、逆であっても構わない。
図4および図5に示すように、この盗難防止装置100をセットする場合には、第1の箱体200を矢示F方向へ、および/または、第2の箱体300を矢示B方向へ移動させて、第1の箱体200を第2の箱体300の内方へ収納させて重ね合わせ、この盗難防止装置100を取り外す場合には、第1の箱体200を矢示B方向へ、および/または、第2の箱体300を矢示F方向へ移動させて、第1の箱体200を第2の箱体300から離脱させて重ね合わせ状態を開放する。
さらに、キャビン14の底床に左右方向に並設された2つの走行ペダルLP、RPの後側端部と底床との間に嵌入される底面240を、第2の箱体300の後側下面に備える。そして、開口穴212、312、362に挿入され重ね合わせた状態の第1の箱体200および第2の箱体300の内部を左右方向に貫通して、重ね合わせた状態の箱体内において、前傾された前進位置の走行レバーRL(またはLL)と後傾された後進位置の走行レバーLL(またはRL)との間に設けられる棒部材410と、棒部材410の少なくとも一端に設けられ、施錠状態で棒部材410が箱体から離脱することを阻止する鍵部材420とを含む。
以下においては、箱体が2つの別個の第1の箱体200および第2の箱体300で構成されるものとして説明するが、1つの箱体で構成される場合であっても2つの別個の箱体で構成される場合であっても、同様の作用効果を発現できるものとする。
なお、盗難防止装置100を構成する、箱体(一体化された箱体または第1の箱体200および第2の箱体)と棒部材410と鍵部材420とは、キャビン14に搬入可能な工具(たとえばバール、金鋸等の切断工具、グラインダー等の電動工具)および装置(たとえば溶断装置)によっては、切断、変形および破壊が困難な材質および形状(箱体を構成する金属製の板材の厚み等)である。また、この盗難防止装置100を構成する箱体(第1の箱体200と第2の箱体300とが一体化された箱体、または、第1の箱体200および第2の箱体300の別個の2つの箱体)は、立体形状を備えるが、この立体形状はボルト等の締結部材ではなく溶接等の接合手段により形成されているために、容易に分解することもできない。
以下に、この盗難防止装置100を構成する、第1の箱体200、第2の箱体300およびロック部材400に分けて説明する。
・第1の箱体
図2〜図7を参照して、第1の箱体200について説明する。第1の箱体200は、一部の面を備えない直方体の略中空箱形状であって、棒部材410が挿入される複数の開口穴212が設けられた左右両側の側面210と、その側面210を連結する上面220、正面230および底面240との5面で構成される。
側面210は、図2に示すように第2の箱体300と重ね合わせられた状態で、踏動面積が大きい走行ペダルPの前側(走行ペダルPの前側が左右に広がって踏動できる面積が大きくなっている)を左右方向に突出させるために切欠部204が設けられている。さらに、この側面210には棒部材410が挿入される複数の開口穴212が設けられている。この場合において棒部材410は丸棒形状であって、開口穴212は、丸棒形状に対応した円形状であって、前後方向に複数個が設けられており、好ましくは、開口穴212は、上下方向に長い長円形状である。この開口穴212の大きさ、位置、個数に対応させて、第2の箱体300においても開口穴312および開口穴362が設けられている。
上面220は、側面210の上側の全体を覆うものではなく一部のみを覆っており、図
2に示すように第2の箱体300と重ね合わせられた状態で走行レバーLを突出させるための開口部202が設けられている。
正面230には、第1の箱体200を移動させるときに、この盗難防止装置100を取り扱う作業者(運転者であっても構わない)が把持するU字形状のハンドル232が設けられている。
底面240は、側面210の下側の全体を覆うものではなく一部のみを覆っており、図2に示すように第2の箱体300と重ね合わせられた状態で、キャビン14の底床に左右方向に並設された2つの走行ペダルLP、RPの後側端部と底床との間に嵌入される。これにより、この盗難防止装置100を持ち上げようとしても走行ペダルLP、RPの後側端部が底面240に引っ掛かり、盗難防止装置100を持ち上げることができなくなる。
・第2の箱体
図2〜図5、図8〜図9を参照して、第2の箱体300について説明する。
第2の箱体300は、一部の面を備えない直方体の略中空箱形状であって、棒部材410が挿入される複数の開口穴312が設けられた左右両側の側面310と、その側面310を連結する連結上面320、正面340および底面370と、その側面310の前側に設けられた先端面330との6面で構成される。なお、必須ではないが、この盗難防止装置100をセットする場合に走行レバーLを容易に突出させるために、連結上面320と蝶番352とにより傾動自在な可動上面350が設けられ、連結上面320と可動上面350とで第2の箱体300の上面を形成している。
連結上面320は左右の側面310を連結するとともに、可動上面350と傾動自在に連結された蝶番352が取り付けられている。可動上面350には、走行レバーLが突出するL字形状の開口部302を備える。L字状としているのは、前傾された前進位置の走行レバーRL(またはLL)と後傾された後進位置の走行レバーLL(またはRL)との間に棒部材410を挿入するために、左右の走行レバーの傾倒状態に合わせ、開口部分をできるだけ少なくすることにより工具や装置を差し込める面積を少なくして盗難防止効果を高めるためである。
この可動上面350には、L字型の連結部材356を介して開口穴362を備えた側板360が連結されている。連結部材356は可動上面350とステー354を介して接続されている。そして、この可動上面350が閉状態になったときには、左右両側の側面310の内側に設けられたLアングル材316に可動上面350が当接して連結上面320とともにこの盗難防止装置100の上面を形成するとともに、Lアングル材316に当接して可動上面350が位置決めされて、側面310に設けられた複数の開口穴312の位置と側板360に設けられた複数の開口穴362の位置とが合致する。この状態で、左右方向にそれぞれ対応する開口穴212、312、362に棒部材410を挿入すると、この棒部材410が取り外されない限り、可動上面350が開状態になることはない。
側面310は、図2に示すように第1の箱体200と重ね合わせられた状態で、踏動面積が大きい走行ペダルPの前側(走行ペダルPの前側が左右に広がっている)を左右方向に突出させるために切欠部304が設けられている。また、左右両側の側面310には、第2の箱体300を移動させるときのU字形状のハンドル314が設けられている。
さらに、この側面310には棒部材410が挿入される複数の開口穴312が設けられている。なお、上述したように、この開口穴312の大きさ、位置、個数は、第1の箱体200の開口穴212に対応している。また、側板360には棒部材410が挿入される複数の開口穴362が設けられている。なお、上述したように、この開口穴362の大きさ、位置、個数は、第1の箱体200の開口穴212(および第2の箱体300の開口穴312)に対応している。
また、側面310には、第2の箱体300を移動させるときに、この盗難防止装置100を取り扱う作業者(運転者であっても構わない)が把持するU字形状のハンドル314が左右両側に設けられている。
先端面330は、開口部分をできるだけ少なくすることにより工具や装置を差し込める面積を少なくして盗難防止効果を高めるために、左右両側の側面310の前側に設けられ
ている。なお、本実施の形態においては、先端面330は左右別個に2つの板材を左側の側面310と右側の側面310とにそれぞれ設けて、中央部に設けておらず前方開口部308を備えるが、これは走行レバーLの傾き等を考慮したためであって、先端面330は1つの板材を左側の側面310と右側の側面310とを連結するように設けて、中央部の前方開口部308を設けなくても構わない。
正面340は、側面310の後側の全体を覆うものではなく一部のみを覆っており、第1の箱体200を挿入させるための開口部306が設けられている。
底面370は、側面310の下側の全体を覆うものではなく一部のみを覆っており、図2に示すように第1の箱体200と重ね合わせられた状態で、キャビン14の底床に左右方向に並設された2つの走行ペダルLP、RPの前側端部と底床との間に嵌入される。これにより、この盗難防止装置100を持ち上げようとしても走行ペダルLP、RPの前側端部が底面370に引っ掛かり、盗難防止装置100を持ち上げることができなくなる。
・ロック部材
図3〜図5を参照して、ロック部材400について説明する。ロック部材400は、主として、棒部材410と鍵部材420とで構成される。棒部材410は、開口穴212、312、362に挿入され箱体の内部を左右方向に貫通して、箱体内において、前傾された前進位置の走行レバーRL(またはLL)と後傾された後進位置の走行レバーLL(またはRL)との間に設けられる。鍵部材420は棒部材410の少なくとも一端に設けられ、施錠状態で棒部材410が箱体から離脱することを阻止する。
鍵部材420は、開口穴212、312、362よりも大きな断面を備え、開口穴212、312、362から突出した棒部材410の少なくとも一端に着脱自在に設けられ、開錠状態で棒部材410から離脱することができ、施錠状態で棒部材410から離脱することができない。その結果、鍵部材420が施錠状態であることにより、棒部材410が箱体から離脱することを阻止することができる。
この鍵部材420は、棒部材410が挿入される穴を備え、棒部材410の長さ方向に垂直な方向に進退するシリンダを備え、たとえば、鍵穴に鍵を挿入して左方向(または逆方向)に半回転させることにより開錠状態から施錠状態へ移行してこのシリンダが進行して、鍵穴から鍵を抜くとこの施錠状態を保持し、鍵穴に鍵を再度挿入して右方向(または逆方向)に半回転させることにより施錠状態から開錠状態へ移行してこのシリンダが退行する。
この鍵部材420は棒部材410の両端に設けても構わないが、本実施の形態においては、鍵部材420は棒部材410の一端のみに設けられるものとして、この場合には、棒部材410の鍵部材420が設けられない他端の断面は開口穴212、312、362よりも大きな断面の頭部430を備える。この頭部430は棒部材410に溶接されている。また、棒部材410の鍵部材420が設けられる側の断面にはキー溝412を備える。このキー溝412に施錠状態の鍵部材420のシリンダが進行して施錠状態となり、棒部材410から鍵部材420が離脱することができない。このため、この盗難防止装置100の施錠状態においては、棒部材410が箱体から離脱することを阻止することができる。この施錠状態では図2に示す状態となる。
なお、棒部材410が箱体から離脱することを阻止することができる機能を備えるものであれば、上述したロック部材400に限定されるものではなく、他の鍵部材等であっても構わない。
以上のような構造を備えた盗難防止装置100の使用方法について説明する。
[使用方法]
油圧ショベル10の作業が終わると、図1に示すように、盗難防止装置100をキャビン14に、この盗難防止装置100を取り扱う作業者(運転者であっても構わない)が持ち込む。図4および図5に示すように、第1の箱体200と第2の箱体300とロック部材400とを分離させて、左右とも中立位置(ニュートラル位置)にある走行レバーLが開口部302から突出するように、第2の箱体300を上方から下方へ向けて移動させて設置する。このとき、図9に示すように可動上面350を上方へ上げた状態で設置すると
走行レバーLの位置によらず第2の箱体300を設置しやすい。なお、このように可動上面350を上方へ上げた状態で設置した後には、図8に示すように可動上面350を下方へ下げてLアングル材316に可動上面350を当接させて連結上面320と可動上面350とにより盗難防止装置100の上面を形成させて、走行レバーLを開口部302から突出させる。
次に、走行レバーRL(またはLL)を前傾させて前進位置へ移動させ、走行レバーLL(またはRL)を後傾させて後進位置へ移動させる。このとき、連結ボルトで接続されている走行ペダルRP、LPも走行レバーに対応した位置に移動する。なお、この操作は、次の操作である、第2の箱体300に第1の箱体200を重ね合わせた後であっても構わない。
次に、図4および図5に示すように、第2の箱体300の開口部306に第1の箱体200を進入させて、第1の箱体200に第2の箱体300を被せて、これら2個の箱体を重ね合わせる。このとき、図3に示す状態になる。
ただし、複数の開口穴212のうちのどの開口穴の位置に開口穴312(および開口穴362)の位置を合致させるかによって、図3に示す状態とは異なる状態(第1の箱体200の進入が浅く第1の箱体200がもっと後側に位置している状態)になってもよい。このときの位置(どこの位置まで第1の箱体を進入させるか)は、図2および図10(A)および図10(B)に示すように、
(1)2つの重ねられた箱体内において、前傾された前進位置の走行レバーRL(またはLL)と後傾された後進位置の走行レバーLL(またはRL)との間に棒部材410が設けられる位置であって、
(2)(走行ペダルPが装備されている場合には)キャビン14の底床に左右方向に並設された2つの走行ペダルLP、RPのいずれかの後側端部と底床との間に底面240が嵌入される位置であって、
(3)(走行ペダルPの前側が左右に広がっている場合には)踏動面積が大きい走行ペダルPの前側が切欠部204から突出する位置、
である。
油圧ショベル10の機種の違い等により走行レバーLおよび/または走行ペダルPの大きさおよび/または位置が異なる場合には、図10(A)および図10(B)に示すように、複数の開口穴212のうちのどの開口穴の位置に開口穴312(および開口穴362)の位置を合致させるかを調整して上記の(1)〜(3)の条件を満足させる。さらに、上記の(1)〜(3)の条件に加えて、キャビン14の底床に左右方向に並設された2つの走行ペダルLP、RPのいずれかの前側端部と底床との間に底面370が嵌入される位置であることも好ましい。
次に、図3に示すように、ロック部材400の棒部材410を、位置を合致させた開口穴212、312(および開口穴362)に頭部430の反対側から挿入して、キー溝412がある端部を鍵部材420の穴部に挿入して、棒部材410に鍵部材420を取り付ける。鍵部材420の鍵穴に鍵を挿入して左方向(または逆方向)に半回転させることにより開錠状態から施錠状態へ移行させてシリンダを進行させてキー溝にシリンダ先端を嵌合させて施錠状態として、鍵穴から鍵を抜き取る。
この状態では、2つの重ねられた箱体内において、前傾された前進位置の走行レバーRL(またはLL)と後傾された後進位置の走行レバーLL(またはRL)との間に棒部材410が設けられており、走行レバーLの位置を変更することができず、かつ、走行ペダルPを踏動操作できないので、一方の無限軌道12が前進し他方の無限軌道12が後進するというピボットターン状態で、前進も後進もできないので、建設機械を運搬車へ積み込むことによる盗難を防止することができる。
さらに、この状態では、キャビン14の底床に左右方向に並設された2つの走行ペダルLP、RPのいずれかの後側端部と底床との間に底面240が嵌入されており、好ましくはキャビン14の底床に左右方向に並設された2つの走行ペダルLP、RPのいずれかの前側端部と底床との間に底面370が嵌入されているので、この盗難防止装置100を持
ち上げようとしても走行ペダルLP、RPの後側端部が底面240に、前側端部が底面370に、それぞれ引っ掛かり、盗難防止装置100を持ち上げることができない。
さらに、第1の箱体200も第2の箱体300も、両側面以外も面を設けて開口部分をできるだけ少なくしているので(棒部材410を挿入されていると可動上面350が開状態にならないことも加わり)切断工具や溶断装置を差し込める面積が少なく、走行レバーLと走行ペダルPとの連結ボルトを外したり走行レバーLを切断したりしようとしてもこの盗難防止装置100の内部に切断工具や溶断装置を差し込めることができなく、盗難防止効果を高めることができる。
油圧ショベル10の作業を開始する場合には、図2の状態から、図3に示すようにロック部材400の鍵部材420を、この盗難防止装置100を取り扱う作業者(運転者であっても構わない)が開錠して棒部材410を引き抜いて、図4に示すように第2の箱体300から第1の箱体200を引き抜いて第1の箱体200と第2の箱体300とを分離させる。その後、第1の箱体200と第2の箱体300とロック部材400とをキャビン14内から持ち出して所定の場所にこの盗難防止装置100を保管する。ただし、盗難防止装置100をキャビン14内から持ち出さないで(キャビン14内に盗難防止装置100を載置して)、油圧ショベル10の作業を開始するようにしても構わない。
以上のようにして、本発明に係る盗難防止装置によると、建設機械の機体側を何ら改造する必要がなく、かつ、多品種の建設機械に容易にかつ安価に対応することができ、盗難防止効果も高い。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、油圧ショベルなどの建設機械や農作業用トラクター等の無限軌道を備えて走行する無限軌道走行機械の盗難防止に好適であり、走行機械(機体側)を何ら改造する必要がなく、かつ、多品種の走行機械に容易にかつ安価に対応することができる点で、特に好ましい。
10 油圧ショベル
100 盗難防止装置
200 第1の箱体
300 第2の箱体
400 ロック部材
410 棒部材
420 鍵部材

Claims (8)

  1. 無限軌道により走行する無限軌道走行機械の走行を制御する2本の走行レバーを規制することにより前記無限軌道走行機械の盗難を防止する装置であって、前記無限軌道走行機械の走行方向を前後方向として前記前後方向に垂直な水平方向を左右方向として、前記2本の走行レバーはキャビンの底床から上方へ向けて左右方向に並設され、前記キャビンが水平面内で旋回する場合には前記キャビンが前方を向いているとして、
    前記盗難防止装置は、
    略中空箱形状を備え、前記走行レバーが突出する開口部を上面に備え、開口穴が両側面に設けられ、前記上面および両側面以外に少なくともフレームを備えた枠体と、
    前記開口穴に挿入され前記枠体の内部を左右方向に貫通して、前記枠体内において、前傾された前進位置の走行レバーと後傾された後進位置の走行レバーとの間に設けられる棒部材と、
    前記棒部材の少なくとも一端に設けられ、施錠状態で前記棒部材が前記枠体から離脱することを阻止する鍵部材とを含む、無限軌道走行機械の盗難防止装置。
  2. 前記底床には、前記2本の走行レバーにそれぞれ接続された2つの走行ペダルが左右方向に並設され、
    前記走行ペダルの後側端部と前記底床との間に嵌入される底面を、前記枠体の後側下面に備える請求項1に記載の無限軌道機械の盗難防止装置。
  3. 前記底床には、前記2本の走行レバーにそれぞれ接続された2つの走行ペダルが左右方向に並設され、
    前記枠体は、略二重箱形状であって、前記枠体である第1の枠体と前記第1の枠体の開口部および開口穴に対応する開口部および開口穴を備えた、前記第1の枠体とは別個の第2の枠体とで構成され、前記枠体どうしを重ね合わせることができるように前記枠体の外形の形状および大きさに差異があり、
    前記走行ペダルの後側端部と前記底床との間に嵌入される底面を、前記第2の枠体の後側下面に備え、
    前記棒部材は、前記枠体どうしを重ね合わせた状態で、前記第1の枠体の開口穴および前記第2の枠体の開口穴に挿入され前記枠体の内部を左右方向に貫通して、前記枠体内において、前傾された前進位置の走行レバーと後傾された後進位置の走行レバーとの間に設けられる、請求項1に記載の無限軌道機械の盗難防止装置。
  4. 前記鍵部材は、前記開口穴よりも大きな断面を備え、前記開口穴から突出した棒部材の少なくとも一端に着脱自在に設けられ、開錠状態で前記棒部材から離脱することができ、施錠状態で前記棒部材から離脱することができない、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の無限軌道機械の盗難防止装置。
  5. 前記鍵部材が前記棒部材の一端のみに設けられる場合には、前記棒部材の他端の断面は前記開口穴よりも大きな断面を備える、請求項4に記載の無限軌道機械の盗難防止装置。
  6. 前記棒部材は丸棒形状であって、
    前記開口穴は、前記丸棒形状に対応した円形状であって、前後方向に複数個が設けられる、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の無限軌道機械の盗難防止装置。
  7. 前記開口穴は、上下方向に長い長円形状である、請求項6に記載の無限軌道機械の盗難防止装置。
  8. 前記枠体と前記棒部材と前記鍵部材とは、前記キャビンに搬入可能な工具および装置によっては、切断、変形および破壊が困難な材質および形状である、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の無限軌道機械の盗難防止装置。
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