JP2016167183A - 盗難紛失防止システムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】盗難や紛失を知らせるアラームに気づかなかった場合、あるいは発信装置を含む利用者の所持品が電波の届かない範囲に位置する場合であっても、その物件の所在をいち早く把握し、迅速に取り戻すことかできるようにする。
【解決手段】
盗難紛失防止システム100は、第1の携帯端末(携帯端末10)と、第1の携帯端末の所有者が所有する発信装置20と、第1の携帯端末と所定の距離範囲に位置する1以上の第2の携帯端末(携帯端末30)と、を備え、第2の携帯端末の少なくとも一つは、第1の携帯端末との間で接続を確立した後、第1の携帯端末から発信装置が入った荷物が盗難や紛失したことを示す特定の信号が出力されていることを検知した場合に、管理装置(管理サーバ50)に代理発見通知を行い、これを受けた管理装置が、第1の携帯端末に、中継報知を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、盗難紛失防止システムおよび方法に関する。
例えば、特許文献1に、紛失、盗難等により、荷物が所有者から一定距離だけ離れた場合に、手元にある携帯電話、またはスマートホン等によりアラームを報知して注意を喚起する盗難防止システムに関する技術が記載されている。
特開2000−215374号公報
特許文献1に記載された技術によれば、携帯電話が手元から離れた場合、荷物が離れた場合のいずれの場合でも、いずれか一方が所定距離以上離れた場合にアラームを出力する。このため、ユーザは、荷物の置き忘れや紛失により発生したアラームか、あるいは荷物が盗難にあったことにより発生したアラームかを瞬時に判別することができない。したがって、荷物の所在をいち早く把握し、あるいは迅速に手元に取り戻すことができない虞がある。このため、出願人は、先に、発信装置を活用した盗難紛失防止システムに関する技術を特許出願した(特願2014−264034号)。
上記の特許出願(盗難紛失防止システム)によれば、携帯端末は、複数種類の報知パターンを記憶する記憶部と、携帯端末の状態を検出して記憶部の複数種類の報知パターンの中から携帯端末の状態に応じた報知パターンを読み出して出力を制御する制御部と、を備えている。そして、制御部は、携帯端末と発信装置との間の距離を測定し、携帯端末と発信装置との間の距離が所定以上の距離に達した場合に、携帯端末が移動する第1状態と携帯端末が移動しない第2状態のいずれの状態かを判定し、その判定結果に応じた報知パターンを記憶部から読み出して出力を制御する。すなわち、制御部は、第1の状態である場合、発信装置が入った荷物等、利用者の所持品の置き忘れと判定し、所持品の置き忘れに応じた報知パターンを出力し、第2の状態である場合、所持品の盗難と判定し、盗難に応じた報知パターンを出力する。このことにより、ユーザは、アラームが意図する内容を瞬時に判別し、迅速な対応を可能にする、盗難紛失防止システムを提供することができる。
しかしながら、所持品が、盗難にあい、あるいは紛失すると、警察など第三者の発見連絡を受けてその所持品を取り戻す方法しか対応することができない。先に出願した技術によっても、盗難や紛失アラームに気づかなければ事件は発生する。その結果、警察など第三者による所持品の発見の連絡を待たなければならなかった。また、携帯端末と、発信装置が入った所持品が共に盗難にあい、あるいは紛失した場合に、アラームが作動せずに気が付かないこともあり、また、盗難、紛失した所持品が電波の届かない場所に位置する等、所在を知らせる通信が妨げられる場合も考えられる。この場合、上記の盗難紛失システムは有効に機能しない。
本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、盗難や紛失を知らせるアラームに気づかなかった場合、あるいは発信装置が入った利用者の所持品が電波の届かない範囲に位置する場合であっても、その物件の所在をいち早く把握し、迅速に取り戻すことかできる、盗難紛失防止システムおよび方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために本発明は、管理装置を含む盗難紛失防止システムであって、第1の携帯端末と、前記第1の携帯端末の所有者が所有する発信装置と、前記第1の携帯端末と所定の距離範囲に位置する1以上の第2の携帯端末と、を備え、前記第1の携帯端末は、前記発信装置との間の距離を測定し、所定以上の距離に達した場合に、前記第1の携帯端末が移動する第1の状態と、移動しない第2の状態のいずれかを判定し、前記それぞれの状態に応じた特定の信号を出力する制御を行い、前記第2の携帯端末の少なくとも一つは、前記第1の携帯端末との間で接続を確立した後、前記第1の携帯端末から前記特定の信号が出力されていることを検知した場合、前記管理装置と通信を行ない、前記第1の携帯端末から前記特定の信号が出力されていることを示す情報を送信し、前記情報を受信した管理装置は、前記第1の携帯端末と通信を行い、前記特定の信号が出力されていることを示す情報を送信することを特徴とする。
また、本発明は、管理装置を含む盗難紛失防止システムであって、第1の携帯端末と、前記第1の携帯端末の所有者が所有する発信装置と、前記第1の携帯端末と所定の距離範囲に位置する1以上の第2の携帯端末と、を備え、前記発信装置は、前記第1の携帯端末との間の距離を測定し、所定以上の距離に達した場合に、前記発信装置が移動する第1の状態と、移動しない第2の状態のいずれかを判定し、前記それぞれの状態に応じた特定の信号を出力する制御を行い、前記第2の携帯端末の少なくとも一つは、前記発信装置との間で接続を確立した後、前記発信装置から前記特定の信号が出力されていることを検知した場合、前記管理装置と通信を行ない、前記発信装置から前記特定の信号が出力されていることを示す情報を送信し、前記情報を受信した管理装置は、前記発信装置と通信を行い、前記特定の信号が出力されていることを示す情報を送信することを特徴とする。
本発明において、前記管理装置は、前記第1の携帯端末または前記発信装置に、前記特定の信号が出力されていることを示す情報に、更に、検知された場所を特定する情報を付加して送信することを特徴とする。
本発明において、前記第1の携帯端末は、前記発信装置との間の距離が所定以上の距離に達し、前記第1の携帯端末が移動する第1の状態である場合、前記発信装置を含む所持品の置き忘れと判定し、前記所持品の置き忘れに応じた報知パターンを出力することを特徴とする。
本発明において、前記第1の携帯端末は、前記発信装置との間の距離が所定以上の距離に達し、前記第1の携帯端末が移動しない第2の状態である場合、前記発信装置を含む所持品の盗難と判定し、前記所持品の盗難に応じた報知パターンを出力することを特徴とする。
また、本発明は、第1の携帯端末と、前記第1の携帯端末の所有者が所有する発信装置と、前記第1の携帯端末と所定の距離範囲に位置する1以上の第2の携帯端末と、管理装置とからなる盗難紛失防止システムにおける盗難紛失防止方法であって、前記第1の携帯端末が、前記発信装置との間の距離を測定し、所定以上の距離に達した場合に、前記第1の携帯端末が移動する第1の状態と、移動しない第2の状態のいずれかを判定し、前記それぞれの状態に応じた特定の信号を出力する制御を行なうステップと、前記第2の携帯端末の少なくとも一つが、前記第1の携帯端末との間で接続を確立した後、前記第1の携帯端末から前記特定の信号が出力されていることを検知した場合、前記管理装置と通信を行ない、前記第1の携帯端末から前記特定の信号が出力されていることを示す情報を送信し、前記情報を受信した管理装置は、前記第1の携帯端末と通信を行い、前記特定の信号が出力されていることを示す情報を送信するステップと、を有することを特徴とする。
また、本発明は、第1の携帯端末と、前記第1の携帯端末の所有者が所有する発信装置と、前記第1の携帯端末と所定の距離範囲に位置する1以上の第2の携帯端末と、管理装置とからなる盗難紛失防止システムにおける盗難紛失防止方法であって、前記発信装置が、前記第1の携帯端末との間の距離を測定し、所定以上の距離に達した場合に、前記発信装置が移動する第1の状態と、移動しない第2の状態のいずれかを判定し、前記それぞれの状態に応じた特定の信号を出力する制御を行なうステップと、前記第2の携帯端末の少なくとも一つが、前記発信装置との間で接続を確立した後、前記発信装置から前記特定の信号が出力されていることを検知した場合、前記管理装置と通信を行ない、前記発信装置から前記特定の信号が出力されていることを示す情報を送信し、前記情報を受信した管理装置は、前記発信装置と通信を行い、前記特定の信号が出力されていることを示す情報を送信するステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、盗難や紛失を知らせるアラームに気づかなかった場合、あるいは発信装置を含む利用者の所持品が電波の届かない範囲に位置する場合であっても、その物件の所在をいち早く把握し、迅速に取り戻すことかできる、盗難紛失防止システムおよび方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る盗難紛失防止システムの利用シーンと利用イメージを示す図である。 本発明の実施の形態に係る盗難紛失防止システムの構成図である。 本発明の実施の形態に係る盗難紛失防止システムの動作シーケンス図である。 本発明の実施例1の盗難紛失防止システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1の盗難紛失防止システムの動作(その1)を示すブロック図である。 本発明の実施例1の盗難紛失防止システムの動作(その2)を示すブロック図である。 本発明の実施例2の盗難紛失防止システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例3の盗難紛失防止システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例3の盗難紛失防止システムの動作(その1)を示すブロック図である。 本発明の実施例3の盗難紛失防止システムの動作(その1)を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る盗難紛失防止システムの設定情報の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、本実施形態と言う)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
本実施形態では、例えば、図1に示すように、電車の棚に自身の所持品である鞄を置いたユーザが降車する場面を想定する。本実施形態に係る盗難紛失防止システムは、携帯電話やスマートホン等の携帯端末10(第1の携帯端末)と、携帯端末10の所有者Aが所有する発信装置20(荷物Bに入っている)と、携帯端末10と所定の距離範囲に位置する1以上の携帯端末30(第2の携帯端末)と、監視センターが管理運営する管理サーバ50と、により構築される。そして、携帯端末10は、使用者であるユーザAが所持し、発信装置20は、ユーザAの所持品である鞄等の荷物Bに入っているものとする。なお、1以上の携帯端末30は、第三者Dが所持するものとする。
携帯端末10,携帯端末30,発信装置20間は、現在普及しつつある、Beaconと称される通信機器を想定している。発信装置20は、例えば、BLE(Bluetooth Low Energy)技術を使用したApple社の仕様で、数十メートルの近距離無線通信が可能な小型機をモデルとする。発信装置20が入っている荷物Bと携帯端末10を所持するユーザAとが一定距離以上離れると、手元にある携帯端末10、または発信装置20、あるいはその両方が、荷物の置き忘れか、あるいは第三者Cにより荷物Bが持ち去られようとしている盗難かを、ユーザAが判別できるように、音声でアラームを出力する。
前者の場合、「荷物忘れていますよ!」、後者の場合、「ドロボー!」等の報知パターンによる音声アラームが考えられる。なお、この報知パターンは、同じ内容を繰り返し出力(例えば、ドロボー!ドロボー!)してもよく、また、携帯端末10と発信装置20との間の距離に応じて出力する音量を変えてもよい。
上記した利用場面では、その報知パターンにより、ユーザは、荷物Bの置き忘れや紛失により発生したアラームか、荷物Bが盗難等により持ち去られたことにより発生したアラームかを瞬時に判別することができる。但し、ユーザAが、この盗難、紛失アラームを気づかなかった場合、アラームが作動しなかった場合、あるいは、盗難、紛失した荷物Bが電波の届かない場所に位置する等、所在を知らせる通信が妨げられる場合も考えられる。このため、携帯端末10あるいは発信装置20と、例えば、50m以内の距離範囲に位置する1以上の携帯端末30(ユーザDが所有)が、携帯端末10あるいは発信装置20との間で接続を確立し、接続を確立した携帯端末10、または発信装置20から特定の信号が出力されていることを検知した場合に、管理サーバ50と通信を行ない、携帯端末10または発信装置20から特定の信号が出力されていることを示す情報を送信し(代理発見)、この情報を受信した管理サーバ50が、携帯端末10と通信を行い、特定の信号が出力されていることを示す情報を送信(中継報知)する仕組みを構築した。
上記の仕組みを実現するために、携帯端末30に、携帯端末10や発信装置20を認識するためのプログラムが予めインストールされている必要がある。したがって、当初、このプログラムをインストールしていないユーザDは少ないものの、順次、普及をはかることでこの仕組みに参加するユーザが増大し、上記した代理発見の効果が期待できる。なお、管理サーバ50は、携帯端末30から代理発見の情報を受信する。受信する情報は、特定の信号が出力されていることを示す情報の他に、代理発見した場所を特定する緯度、経度からなる位置情報を含んでもよい。管理サーバ50は、受信した位置情報から地図上の場所等、住所を特定して本人携帯端末10へ発見場所(住所、地図)などをメール手段や音声により電話通知してもよい。
上記の仕組みによれば、発信装置20が入っている鞄等の荷物Bと荷物の所有者の携帯端末10とを同時に紛失し、あるいは盗難にあっても、荷物Bの近くを通った第三者の携帯端末30が荷物Bの紛失あるいは盗難を代理発見することができる。この代理発見の通知を第三者Dの携帯端末30が管理サーバ50へ送信し、これを受信した管理サーバ50が、図示省略した所有者の携帯端末10あるいは他の携帯端末にメールや音声による通知する。なお、第2第3の連絡先へ例えば、バソコンや自動音声応答による電話連絡でもよい、当初は、代理発見できる確率は低くても次第にその認識プログラムをインストールしたユーザが増えること、場合によっては携帯端末を販売するキャリアの協力を得、発売前にそのプログラムを事前インストールしても良い。また、電波が届く範囲に位置する第三者Dの携帯端末30が、盗難紛失にあった鞄等の荷物Bを発見した場合、十分電波が届く屋外に出た段階で管理サーバ50に代理発見の通知が可能である。したがって、電波到達距離の問題も解消される。
図2に本実施形態に係る盗難紛失防止システム100のシステム構成の一例が、図3にその動作シーケンス図を示す。図2によれば、本実施形態に係る盗難紛失防止システム100は、携帯端末10と、携帯端末10の所有者Aが所有する発信装置20と、携帯端末10と所定の距離範囲に位置する1以上の携帯端末30と、携帯端末10,30と、IP網等のネットワーク40経由で接続される管理サーバ50とにより構成される。なお、発信装置20は、鞄等の荷物Bに入っているものとして説明したが、発信装置20は、その構成上、小型化が可能であるため、ストラップや鍵等の所持品に実装(貼付)してもよく、荷物に限らずユーザの所持品であればいずれに付されてもよい。
上記構成において、図3の動作シーケンス図に示すように、まず、携帯端末10と発信装置20との間でペアリングを行う(ステップS01)。なお、ペアリングとは、Bluetooth(登録商標)による通信が可能な携帯端末10と発信装置20との間の接続設定を行うことである。ここで、ペアリングが成功すれば、携帯端末10は、発信装置20との間の距離を測定し、所定以上の距離(電波到達範囲)に達した場合に、携帯端末10が移動する第1の状態と、移動しない第2の状態のいずれかを判定し、それぞれの状態に応じた特定の信号を出力する制御を行なう(ステップS02:盗難紛失報知)。この制御の詳細については後述する。
これに対し、携帯端末30の少なくとも一つは、例えば、携帯端末10との間で接続を確立した後(ステップS03:ペアリング)、携帯端末10から特定の信号が出力されていることを検知した場合、管理サーバ50と通信を行ない、携帯端末10から特定の信号が出力されていることを示す情報を送信する(ステップS04:代理発見通知)。このとき、携帯端末30は、送信される情報に、発見された場所を特定する緯度、経度からなる位置情報を含めてもよい。そして、この情報を受信した管理サーバ50は、携帯端末10と通信を行い、特定の信号が出力されていることを示す情報を送信する(ステップS05:中継報知)。管理サーバ50は、更に、受信した位置情報から地図上の場所等、住所を特定して本人携帯端末10へ発見場所(住所、地図)などをメール手段や音声により通知してもよい。なお、携帯端末30と携帯端末10との間のペアリングは必須ではなく、通信が確立したときに、携帯端末10から特定の信号が出力されていることを示す情報を送信する構成であればよい。
上記した本実施形態に係る盗難紛失防止システム100によれば、携帯端末10と電波到達範囲に位置する1以上の携帯端末30が、携帯端末10あるいは発信装置20との間で接続を確立した後、携帯端末10あるいは発信装置20から特定の信号が出力されていることを検知した場合に管理サーバ50と通信を行なって代理発見通知を行い、これを受けた管理サーバ50が、携帯端末10と通信を行い、中継報知前を行うことにより、仮に、携帯端末10が、盗難や紛失を知らせるアラームに気づかなかった場合、あるいは発信装置20が入っている荷物Bが電波の届かない範囲に位置する場合であっても、その荷物Bの所在をいち早く把握し、迅速に取り戻すことかできる。
なお、盗難、紛失報知の制御(ステップS02)は、携帯端末10、発信装置20のいずれが主体的に行ってもよく、このため、携帯端末10が主体的にその制御を行う場合を実施例1とし、発信装置20が行う場合を実施例2とし、また、発信装置20を複数用いて制御する場合を実施例3として以下にその詳細を説明する。
(実施例1)
図4は、本発明の実施例1に係る盗難紛失防止システム100の盗難紛失報知を実現する構成図である。図4によれば、実施例1の盗難紛失防止システム100は、携帯端末10aと、携帯端末10aの所有者が所有する発信装置#1(発信装置20a)とにより構築される。
所有者が身に着けた携帯端末10aと、上記した発信装置#1(20a)とは、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信により接続される。Bluetooth(登録商標)は、周知のように、ディジタル機器用の近距離無線通信規格(IEEE802.15.1)の一つであり、2.4GHz帯を79の周波数チャネルに分け、利用する周波数をランダムに変える周波数ホッピングを行いながら、半径10〜100m程度離れたBluetooth(登録商標)搭載機器(ここでは、携帯端末10aと発信装置#1(20a))間で、最大24Mbpsの速度で無線通信を行うものである。
携帯端末10aは、制御部11と、記憶部12と、操作部13と、表示部14と、通信部15と、BT通信部16と、GPS受信部17と、報知部18と、により構成され、これらブロックは、アドレス、データ、コントロールのためのラインが複数本で構成されるバス19を介して共通に接続されている。
記憶部12には、例えば、半導体メモリが実装されており、予め複数種類の報知パターン#1,#2が記憶されている。制御部11は、携帯端末10aの状態(移動の有無)を検出し、記憶部12に記憶された複数種類の報知パターン#1,#2の中から携帯端末10aの移動状態に応じた報知パターンを読み出し、報知部18へ出力する。
このとき、制御部11は、携帯端末10aと発信装置#1(20a)の距離を測定し、携帯端末10aと発信装置#1(20a)との間の距離が所定以上の距離に達した場合に、携帯端末10aが移動する状態(第1状態)と、携帯端末10aが移動しない状態(第2状態)態のいずれの状態かを判定し、当該判定結果に応じた報知パターン#1または#2を記憶部12から読み出して出力を制御する。具体的に、制御部11は、携帯端末10aと発信装置#1(20a)との間の距離が所定以上の距離に達し、携帯端末10aが移動する第1状態である場合、荷物等、所持品の置き忘れと判定し、当該置き忘れに応じた報知パターン#1を記憶部12から読み出して出力する。一方、携帯端末10aが移動しない第2状態である場合、荷物等の所持品の盗難と判定し、当該盗難に応じた報知パターン#2を記憶部12から読み出して出力する。
なお、制御部11は、報知部18を制御することにより、報知パターン#1,あるいは#2を繰り返し出力してもよく、また、携帯端末10aと発信装置20aの距離に応じて出力する音量を変更する制御を行ってもよい。
操作部13は、例えば、システム立ち上げ前の環境設定時、記憶部12に記憶される報知パターン#1,#2と、携帯端末10aの第1状態と第2状態との関連付けの設定を行う、例えば、キーボードである。表示部14は、制御部11により生成される情報を表示する、例えば、LCD(Liquid Crystal Display Device)や有機EL(Electro Luminescence)等の表示デバイスである。なお、操作部13と表示部14とは、操作部13と表示部14とが一体形成されたタッチパネルで代替してもよい。
通信部15は、図示省略したIP(Internet Protocol)網等のオープンネットワークを経由して管理サーバ(図1)との通信を行う。BT通信部16は、IEEE802.15.1通信規格にしたがい発信装置20aとの間で近距離無線通信を行うBluetooh(登録商標)アダプタである。GPS受信部17は、図示省略したGPS(Global Positioning System)衛星の電波を受信し、制御部11が携帯端末10aの緯度・経度からなる、携帯端末10aの現在地を測位するために必要な信号を生成するレシーバである。
報知部18は、制御部11による制御の下で記憶部12から読み出される報知パターン#1である、例えば、「荷物忘れていますよ!」、報知パターン#2である「ドロボー!」等の音声出力手段である。なお、音声出力によらず、前者と後者の区別が可能な、例えば、発音周期が異なるアラーム音であってもよい。
一方、発信装置#1(20a)は、制御部21と、BT通信部22と、GPS受信部23とにより構成される。制御部21は、バス24に接続されるBT通信部22とGPS受信部23とを制御する。BT通信部22は、IEEE802.15.1通信規格にしたがい携帯端末10aとの間で近距離無線通信を行うBluetooh(登録商標)アダプタである。また、GPS受信部23は、図示省略したGPS衛星の電波を受信し、制御部21が、発信装置20aの緯度・経度からなる現在地を測位するために必要な信号を生成するレシーバである。発信装置20aは、更に、携帯端末10aにより制御される報知部(図示省略)を備えてもよい。
図5,図6に、実施例1の盗難紛失防止システム100の動作が示されている。以下、図5,図6のフローチャートを参照しながら、図4に示す実施例1の盗難紛失防止システム100の動作について詳細に説明する。
図5,図6によれば、まず、ユーザは、携帯端末10a,発信装置#1(20a)の電源を投入し(図5のステップS101)、発信装置20aを荷物等の所持品に入れておく。携帯端末10a(制御部11)は、まず、ペアリングを行い、通信相手である発信装置#1(20a)を探索して互いに同期を確立する(ステップS102)。
制御部11は、ペアリングが成功すると(ステップS103“YES”)、設定の取り込みを行う(ステップS104)。設定は、システム立ち上げ前の環境設定時、ユーザが操作部13を操作することにより行う。具体的に、環境設定時、制御部11による制御の下で表示部14に、例えば、図11(a)に示す環境設定画面が表示される。ここでは、記憶部12に記憶される報知パターン#1,#2と、携帯端末10aの第1状態(携帯端末10aの移動あり)と第2状態(携帯端末10aの移動なし)との関連付けの設定が行われる。後述するように、携帯端末10aの状態はフラグFによって管理される。このため、ユーザは、フラグF−ONの場合の報知パターン#1(荷物忘れていますよ!)と、フラグF−OFFの場合の報知パターン#2(ドロボー!)を、操作部13を操作することにより定義(入力)する。
操作部13は、更に、後述する報知のタイミングを決める相互間距離閾値Dth(ここでは、50[m])も定義してよい。なお、上記した設定が未済の場合は、強制的に図11(a)に示す環境設定画面が表示され、ユーザに設定を促すものとする。なお、設定は、あらかじめ固定されたデフォルト値を使用してもよい。
ステップS104で設定の取り込みが終了すると、制御部11は、現在地測位のための、例えば、2[ms]間隔毎のタイミング監視を行う(ステップS105)。監視タイミングが到来すると(ステップS105“YES”)、制御部11は、GPS受信部17によって受信された信号から携帯端末10aの現在地を取得するための測位演算を行う(ステップS106)。現在測位演算の結果と直前の監視タイミングで得た測位演算結果(前回値)との差分を求めることにより携帯端末10aの移動の有無を判定することができる(ステップS107)。ここで、前回値との差分があれば(ステップS107“YES”)、記憶部12の所定の領域に割り当てられた状態フラグFをON設定し(ステップS108)、前回値と同じであればOFF設定してステップS105の処理に戻る(ステップS112)。
次に、制御部11は、ペアリングが成功した通信相手である発信装置#1(20a)と近距離無線通信を行うことにより、発信装置#1(20a)のGPS受信部23で受信し、制御部21で実行された発信装置#1(20a)の現在地の測位演算結果を取得する(ステップS109)。続いて、制御部11は、両者の測位演算結果に基づき、携帯端末10aと発信装置#1(20a)との間の距離Dt−rを求め(ステップS110)、予め設定済みの相互距離閾値Dthと比較する(ステップS111)。ここで、距離Dt−rが閾値Dth以上であれば(ステップS111“YES”)、制御部11は、更に、記憶部12の所定の領域に割り当てられた状態フラグFのON/OFF状態を判定する(図4のステップS113)。ここで、距離Dt−rが閾値Dth未満であれば(ステップS111“NO”)、ステップS105の処理に戻る。
ステップS113で、状態フラグFがONしていれば(図6のステップS113“YES”)、制御部11は、報知部18を制御して、予め設定された内容に基づき荷物の置き忘れを示す報知パターン#1(荷物忘れていますよ!)を出力し(ステップS114)、状態フラグFがOFFしていれば(ステップS113“NO”)、予め設定された内容に基づき盗難にあっていることを示す報知パターン#2(ドロボー!)を出力する(ステップS115)。
上記した実施例1に係る盗難紛失防止システム100によれば、携帯端末10aの制御により、携帯端末10aと発信装置#1(20a)との間の距離が所定以上の距離に達した場合に、携帯端末10aが移動している状態か否か(フラグFのON/OFF)によりそれぞれ異なる報知パターンを出力する。このため、ユーザは、荷物の置き忘れや紛失により発生したアラームか、荷物が盗難等により持ち去られたことにより発生したアラームかを瞬時に判別することができ、したがって、荷物等所持品の所在をいち早く把握し、また、迅速に手元に取り戻すことができる。なお、報知パターン#1,#2は繰り返し出力してもよく、また、携帯端末10aと発信装置#1(20a)との間の距離に応じて音量を変更しても良い。この場合、荷物の所在をより一層素早く把握でき、また、迅速に手元に取り戻すことができる。
(実施例2)
図7は、実施例2に係る盗難紛失防止システム100の盗難紛失報知を実現する構成図である。以下に説明する実施例2において、実施例1との差異は、発信装置#1(20b)がマスタ装置として主体的に機能することにある。すなわち、制御の主体が携帯端末10bにあるか発信装置#1(20b)にあるかを除けば、動作は実施例1と同様である。
このため、実施例2における発信装置#1(20b)は、実施例1が持つ構成(BT通信部22とGPS受信部23)に、複数種類の報知パターン#1,#2を記憶する記憶部25と、報知部26とが付加される。制御部21は、発信装置#1(20b)の状態を検出して記憶部25の複数種類の報知パターン#1,#2の中から発信装置#1(20b)の状態に応じた報知パターン#1または#2を読み出して報知部26を制御する。具体的に、制御部21は、BT通信部22を介して携帯端末10bと通信を行うことにより、携帯端末10bと発信装置#1(20b)との間の距離を測定し、携帯端末10bと発信装置#1(20b)との間の距離が所定以上の距離に達した場合に、携帯端末10bが移動する第1状態と携帯端末10bが移動しない第2状態とのいずれの状態かを判定し、当該判定結果に応じた報知パターン#1または#2を記憶部25から読み出して報知部26を駆動する。
なお、携帯端末10bの構成は、実施例1と同じ構成であり、携帯端末10bの状態(移動の有無)と報知パターンとの関係は、実施例1同様、予め携帯端末10b側での設定にしたがう。
上記した実施例2の盗難紛失防止システム100によれば、発信装置#1(20b)の制御により、携帯端末10bと発信装置#1(20b)との間の距離が所定以上の距離に達した場合に、携帯端末10bが移動している状態か否かにより異なる報知パターンを出力する。このため、ユーザは、荷物の置き忘れや紛失により発生したアラームか、荷物が盗難等により持ち去られたことにより発生したアラームかを瞬時に判別することができ、したがって、荷物の所在をいち早く把握し、あるいは手元に取り戻すことができる。なお、実施例2では発信装置#1(20b)が主体的に制御を行うため、携帯端末10a(制御部11)の負荷が軽減される効果も得られる。また、実施例2においても実施例1同様、報知パターンは繰り返し出力してもよく、また、携帯端末10bと発信装置#1(20b)との間の距離に応じて音量を変更しても良い。
(実施例3)
図8は、実施例3に係る盗難紛失防止システム100の盗難紛失報知を実現する構成図である。図8によれば、実施例3の盗難紛失防止システム1cは、携帯端末10cと、携帯端末10cの所有者が所有する発信装置#1(20c:第1の発信装置)と、携帯端末10cの所有者の荷物等の所持品に付す発信装置#2(60c:第2の発信装置)とによりシステムが構築される。
以下に説明する実施例3では、実施例2同様、発信装置#1(20c)が主体的に動作するものとして説明する。発信装置#1(20c)と携帯端末10a、発信装置#1(20c)と発信装置#2(60c)とは、いずれもBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信により相手装置と通信を行う。このため、発信装置#1(20c)は、制御部21と、BT通信部22と、GPS受信部23と、記憶部25と、報知部26とが、アドレス、データ、コントロールのためのラインが複数本で構成されたバス24経由で共通に接続されている。
記憶部25には、例えば、半導体メモリが実装されており、予め複数種類の報知パターン#1,#2が記憶されている。制御部21は、携帯端末10cおよび発信装置#2(60c)の状態を検出して記憶部25の複数種類の報知パターンの中から携帯端末10c,発信装置#2(60c)の状態に応じた報知パターン#1,#2を読み出して報知部26を駆動する。
このとき、制御部21は、発信装置#1(20c)と携帯端末10cとの間の距離(第1距離)、及び発信装置#1(20c)と発信装置#2(60c)との間の距離(第2距離)を測定する。そして、第1距離が所定以上の距離に達した場合に、携帯端末10cが移動する状態(第1状態)と携帯端末10cが移動しない状態(第2状態)のいずれの状態かを判定する。また、第2距離が所定以上の距離に達した場合に、所持品に付された発信装置#2(60c)が移動する状態(第3状態)と発信装置#2(30c)が移動しない状態(第4状態)のいずれの状態かを判定する。そして、これら判定結果に応じた報知パターン#1または#2を記憶部25から読み出して報知部26による出力を制御する。
具体的に、制御部21は、発信装置#1(20c)と携帯端末10cとの間の距離が所定以上の距離に達し、携帯端末10cが移動する第1状態である場合、所持品の盗難と判定し、盗難に応じた報知パターン#2を記憶部25から読み出して報知部26を駆動する。また、制御部21は、発信装置#1(20c)と携帯端末10cとの間の距離が所定以上の距離に達し、携帯端末10cが移動しない第2状態である場合、所持品の置き忘れと判定し、置き忘れに応じた報知パターン#1を記憶部25から読み出して報知部26を駆動する。
また、制御部21は、発信装置#1(20c)と発信装置#2(60c)との間の距離が所定以上の距離に達し、発信装置#2(60c)が移動する第3状態である場合、所持品の盗難と判定し、当該盗難に応じた報知パターン#2を記憶部25から読み出して報知部26を駆動する。また、制御部21は、発信装置#1(20c)と発信装置#2(30c)との間の距離が所定以上の距離に達し、発信装置#2(60c)が移動しない第4状態である場合、所持品の置き忘れと判定し、当該置き忘れに応じた報知パターン#1を記憶部25から読み出して報知部26を駆動する。
なお、制御部21は、報知パターンを繰り返し出力してもよく、また、発信装置#1(20c)と携帯端末10cとの間の距離、あるいは発信装置#1(20c)と発信装置#2(60c)との間の距離に応じて、出力する音量を変更する制御を行ってもよい。
なお、ユーザは予め、携帯端末10cを操作することにより、記憶部25に記憶される報知パターン#1,#2と、携帯端末10cの第1状態と第2状態、および発信端末#2(60c)の第3状態と第4状態との関連付けの設定が済んでいるものとする。また、発信装置#1(20c)において、BT通信部22とGPS受信部23は、実施例2の発信装置20bと同じ構成であり、更に、携帯端末10c、発信装置#2(60c)は、ともに実施例1と同じ構成を有するため、説明の重複を回避する意味でここでの詳細な説明は省略する。
図9,図10に、実施例3に係る盗難紛失防止システム100の動作が示されている。以下、図9,図10のフローチャートを参照しながら、図8の実施例3に係る盗難紛失防止システム100の動作について詳細に説明する。
図9,図10によれば、まず、ユーザは、携帯端末10c,発信装置#1(20c),発信装置#2(30c)の電源を共に投入し(図9のステップS201)、発信装置#1(20c)をポケットに入れる等身に付けるとともに、発信装置#2(60c)を鞄等の所持品に入れておく。発信装置#1(20b)の制御部21は、携帯端末10c、あるいは発信装置#2(30)との間でペアリングを行い、通信相手である携帯端末10c、あるいは発信装置#2(60c)を探索し、両者間で互いに同期を確立する(ステップS202)。
制御部21は、ペアリングが成功すると(ステップS203“YES”)、設定の取り込みを行う(ステップS204)。設定は、携帯端末10c側で、システム立ち上げ前の環境設定時、ユーザが操作部13を操作することにより行うものとする。環境設定時、表示部14は、制御部11による制御の下で、図11(b)に示す環境設定画面を表示する。ここでは、発信装置#1(20c)の記憶部25に記憶される報知パターンと、携帯端末10cの第1状態(携帯端末10cの移動あり)と第2状態(携帯端末10cの移動なし)との関連付けの設定が行われる。また、発信装置#1(20b)の記憶部25に記憶される報知パターンと、発信装置#2(60c)の第3状態(発信装置#2の移動あり)と第4状態(発信装置#2の移動なし)との関連付けの設定も行われる。
後述するように、携帯端末10cの状態はフラグF1によって管理される。このため、ユーザはF1−ONの場合の報知パターン#1(荷物忘れていますよ!)と、F1−OFFの場合の報知パターン#2(ドロボー!)を定義する。また、発信装置#2(60c)の状態はフラグF2によって管理される。このため、ユーザはF2−ONの場合の報知パターン#1(荷物忘れていますよ!)と、F2−OFFの場合の報知パターン#2(ドロボー!)も定義する。
操作部13は、更に、後述する報知のタイミングを決める発信装置#1(20c)と携帯端末10cとの相互間距離閾値Dth1(ここでは、50[m])、発信装置#1(20c)と発信装置#2(60c)との相互間距離閾値Dth2(ここでは、30[m])も定義してよい。なお、上記した設定が未済の場合は、強制的に図11(b)に示す環境設定画面が表示され、ユーザに設定を促すものとする。なお、設定は、デフォルト値を使用してもよい。
ステップS204で設定の取り込みが終了すると、発信装置#1(20c)の制御部21は、現在地測位のための、例えば、2[ms]間隔毎のタイミング監視を行う(ステップS205)。監視タイミングが到来すると(ステップS205“YES”)、制御部21は、GPS受信部23によって受信される信号から現在地を取得するための測位演算を行う(ステップS206)。
続いて、制御部21は、BT通信部22を介して行なわれる携帯端末10c、発信装置#2(60c)との近距離無線通信により、携帯端末10cの現在地と、発信装置#2(60c)の現在地を取得する(ステップS207)。続いて、前回監視タイミングで得た現在地測位結果(前回値)との差分を求めることにより携帯端末10cの移動、および発信装置#2(60c)の移動の有無を判定する(ステップS208)。ここで、前回値との差分があれば移動有りと判定し(ステップS208“YES”)、携帯端末10cに移動があれば(ステップS209“携帯端末”)、記憶部25の固定領域に割り当てられる状態フラグF1をON設定し(ステップS210)、発信装置#2(60c)に移動があれば(ステップS209“発信装置#2”)、状態フラグF2をON設定する(ステップS211)。なお、前回値と同じであれば状態フラグF1,F2をOFF設定してステップS205の処理に戻る(ステップS212)。
次に、制御部21は、発信装置#1(20c)のGPSによる測位演算結果、および近距離無線通信により取得した携帯端末10cの現在地、発信装置#2(60c)の現在地から、発信装置#1(20c)と携帯端末10c間の距離Dr1−t、および発信装置#1(20c)と発信装置#2(60c)間の距離Dr1−r2を測定する(ステップS213)。続いて、制御部21は、発信装置#1(20c)と携帯端末10c間の距離Dr1−tと、予め設定済みの相互距離閾値Dth1と比較する(図10のステップS214)。ここで、距離Dr1−tが相互距離閾値Dth1以上であれば(ステップS214“YES”)、記憶部25の固定領域に割り当てられた状態フラグF1のON/OFFを判定する(ステップS215)。
ここで、状態フラグF1がONしていれば(ステップS215“YES”)、制御部21は、報知部26を制御して、予め設定された内容に基づき荷物が盗難にあっていることを示す報知パターン#2(ドロボー!)を出力し(ステップS216)、状態フラグF1がOFFしていれば(ステップS215“NO”)、予め設定された内容に基づき荷物の置き忘れを示す報知パターン#1(荷物忘れていますよ!)を出力する(ステップS217)。
一方、ステップS214で距離Dr1−tが閾値Dth1未満であれば(ステップS214“NO”)、制御部21は、更に、測定された発信装置#1(20c)と発信装置#2(60c)間の距離Dr1−r2と予め設定済みの相互距離閾値Dth2とを比較する(ステップS218)。ここで、距離Dr1−r2が相互距離閾値Dth2以上であれば(ステップS28“YES”)、記憶部25の固定領域に割り当てられた状態フラグF2のON/OFFを判定する(ステップS219)。
ここで、状態フラグF2がONしていれば(ステップS219“YES”)、制御部21は、報知部26を制御して、予め設定された内容に基づき荷物が盗難にあっていることを示す報知パターン#2(ドロボー!)を出力し(ステップS220)、状態フラグF2がOFFしていれば(ステップS219“NO”)、予め設定された内容に基づき荷物の置き忘れを示す報知パターン#1(荷物忘れていますよ!)を出力する(ステップS221)。
上記した実施例3に係る盗難紛失防止システム100によれば、発信装置#1(20c)の制御部21が、位置が固定の発信装置#1(20c)と携帯端末10cとの間の第1距離、及び発信装置#1(20c)と荷物等に入れた発信装置#2(60c)との間の第2距離を測定し、第1距離が所定以上の距離に達した場合に、携帯端末10cが移動する第1状態と、携帯端末10cが移動しない第2状態のいずれの状態かを判定し、一方、第2距離が所定以上の距離に達した場合に、発信装置#2(60c)が移動する第3状態と、発信装置#2(30c)が移動しない第4状態のいずれの状態かを判定し、それぞれの判定結果に応じた報知パターンを記憶部25から読み出して出力を制御する。
このため、ユーザは、携帯端末10cが手元(発信装置#1)から離れたことにより発生したアラームか、荷物(発信装置#2)が離れたことによって発生したアラームかを瞬時に判別することができ、したがって、荷物の所在を迅速に把握し、あるいは手元に取り戻すことができる。なお、実施例3においても、実施例1,2同様、報知パターンは繰り返し出力してもよく、また、発信装置#1(20c)と携帯端末10cとの間、あるいは発信装置#1(20c)と発信装置#2(60c)と間の距離に応じて音量を変更しても良く、この場合、荷物の所在をより一層迅速に把握でき、また、手元に取り戻すことができる。
なお、実施例3において、発信装置#2(60c)は1個を想定したが、複数個用意してユーザの所持品毎に割り当ててもよい。この場合、盗難、紛失(置き忘れ)の別の他に、荷物毎に報知パターンを変更することで、どの荷物の紛失、あるいは盗難かも識別でき、したがって、利便性が一層高まる。また、実施例3では、利用者が発信装置#1(20c)を身につけている(動かない)ものとして説明したが、発信装置#1(20c)に限らず、携帯端末10c,発信装置#2(60c)のいずれを身につけてもよい。この場合も上記した実施例3と同様、身に着けた装置に対し、荷物等の所持物に付されたあるいは内包された装置が、動いた場合に報知パターン#2(ドロボー!)を、動かない場合に報知パターン#1(荷物忘れていますよ!)を報知することが可能である。利用者は、携帯端末10cの操作部13を操作して身に着ける(動かない)機器が何かを予め設定しておくことで上記の柔軟な制御が可能である。
また、実施例1〜3において、携帯端末10a(10b,10c)や、発信装置20a(20b,20c,60c)が内包される荷物の置き忘れ、盗難、紛失等が発生したことを、例えば、図示省略したネットワーク経由で接続される監視センターが検知することで、対象機器がどこにあるかを、周知の地図システム等を活用することで発見することができる。この場合、携帯端末10a(10b,10c)が、通信部15を介して図示省略したネットワークに接続され、監視センターのサーバと通信が可能になる。このような事象が検知された場合は、ユーザにメールや電話等により、盗難、紛失による対象機器の所在場所のお知らせサービスを実現できる。場合によっては、事前にPC(Personal Computer)等に同様のプログラムをインストールし、自身で検知できるようにしてもよい。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10(10a,10b,10c), 携帯端末(第1の携帯端末)
20(20a,20b,20c,60c) 発信装置
30 携帯端末(第2の携帯端末)
11,21 制御部
12,25 記憶部
13 操作部
14 表示部
15 通信部
16,22 BT通信部
17,23 GPS受信部
18,26 報知部
19,24 バス
40 IP網
50 管理サーバ(管理装置)
100 盗難紛失防止システム

Claims (7)

  1. 管理装置を含む盗難紛失防止システムであって、
    第1の携帯端末と、
    前記第1の携帯端末の所有者が所有する発信装置と、
    前記第1の携帯端末と所定の距離範囲に位置する1以上の第2の携帯端末と、を備え、
    前記第1の携帯端末は、
    前記発信装置との間の距離を測定し、所定以上の距離に達した場合に、前記第1の携帯端末が移動する第1の状態と、移動しない第2の状態のいずれかを判定し、前記それぞれの状態に応じた特定の信号を出力する制御を行い、
    前記第2の携帯端末の少なくとも一つは、
    前記第1の携帯端末との間で接続を確立した後、前記第1の携帯端末から前記特定の信号が出力されていることを検知した場合、前記管理装置と通信を行ない、前記第1の携帯端末から前記特定の信号が出力されていることを示す情報を送信し、前記情報を受信した管理装置は、前記第1の携帯端末と通信を行い、前記特定の信号が出力されていることを示す情報を送信することを特徴とする盗難紛失防止システム。
  2. 管理装置を含む盗難紛失防止システムであって、
    第1の携帯端末と、
    前記第1の携帯端末の所有者が所有する発信装置と、
    前記第1の携帯端末と所定の距離範囲に位置する1以上の第2の携帯端末と、を備え、前記発信装置は、
    前記第1の携帯端末との間の距離を測定し、所定以上の距離に達した場合に、前記発信装置が移動する第1の状態と、移動しない第2の状態のいずれかを判定し、前記それぞれの状態に応じた特定の信号を出力する制御を行い、
    前記第2の携帯端末の少なくとも一つは、
    前記発信装置との間で接続を確立した後、前記発信装置から前記特定の信号が出力されていることを検知した場合、前記管理装置と通信を行ない、前記発信装置から前記特定の信号が出力されていることを示す情報を送信し、前記情報を受信した管理装置は、前記発信装置と通信を行い、前記特定の信号が出力されていることを示す情報を送信することを特徴とする盗難紛失防止システム。
  3. 前記管理装置は、
    前記第1の携帯端末または前記発信装置に、前記特定の信号が出力されていることを示す情報に、更に、検知された場所を特定する情報を付加して送信することを特徴とする請求項1または2記載の盗難紛失防止システム。
  4. 前記第1の携帯端末は、
    前記発信装置との間の距離が所定以上の距離に達し、前記第1の携帯端末が移動する第1の状態である場合、前記発信装置を含む所持品の置き忘れと判定し、前記所持品の置き忘れに応じた報知パターンを出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の盗難紛失防止システム。
  5. 前記第1の携帯端末は、
    前記発信装置との間の距離が所定以上の距離に達し、前記第1の携帯端末が移動しない第2の状態である場合、前記発信装置を含む所持品の盗難と判定し、前記所持品の盗難に応じた報知パターンを出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の盗難紛失防止システム。
  6. 第1の携帯端末と、前記第1の携帯端末の所有者が所有する発信装置と、前記第1の携帯端末と所定の距離範囲に位置する1以上の第2の携帯端末と、管理装置とからなる盗難紛失防止システムにおける盗難紛失防止方法であって、
    前記第1の携帯端末が、
    前記発信装置との間の距離を測定し、所定以上の距離に達した場合に、前記第1の携帯端末が移動する第1の状態と、移動しない第2の状態のいずれかを判定し、前記それぞれの状態に応じた特定の信号を出力する制御を行なうステップと、
    前記第2の携帯端末の少なくとも一つが、
    前記第1の携帯端末との間で接続を確立した後、前記第1の携帯端末から前記特定の信号が出力されていることを検知した場合、前記管理装置と通信を行ない、前記第1の携帯端末から前記特定の信号が出力されていることを示す情報を送信し、前記情報を受信した管理装置は、前記第1の携帯端末と通信を行い、前記特定の信号が出力されていることを示す情報を送信するステップと、
    を有することを特徴とする盗難紛失防止方法。
  7. 第1の携帯端末と、前記第1の携帯端末の所有者が所有する発信装置と、前記第1の携帯端末と所定の距離範囲に位置する1以上の第2の携帯端末と、管理装置とからなる盗難紛失防止システムにおける盗難紛失防止方法であって、
    前記発信装置が、
    前記第1の携帯端末との間の距離を測定し、所定以上の距離に達した場合に、前記発信装置が移動する第1の状態と、移動しない第2の状態のいずれかを判定し、前記それぞれの状態に応じた特定の信号を出力する制御を行なうステップと、
    前記第2の携帯端末の少なくとも一つが、
    前記発信装置との間で接続を確立した後、前記発信装置から前記特定の信号が出力されていることを検知した場合、前記管理装置と通信を行ない、前記発信装置から前記特定の信号が出力されていることを示す情報を送信し、前記情報を受信した管理装置は、前記発信装置と通信を行い、前記特定の信号が出力されていることを示す情報を送信するステップと、
    を有することを特徴とする盗難紛失防止方法。
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