JP2016164497A - 位置検出システム、位置検出装置、飛翔体、および位置検出方法 - Google Patents

位置検出システム、位置検出装置、飛翔体、および位置検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】対象物体の位置を精度良く検出することができる位置検出システム、位置検出装置、飛翔体、および位置検出方法を提供することである。【解決手段】実施形態の位置検出システムは、地上レーダ装置と、探索レーダ装置と、決定部とをもつ。地上レーダ装置は、地上に設けられ、所定の電波を放射する物体により放射された電波を受信する。探索レーダ装置は、飛翔体に搭載される1つ以上の探索レーダ装置であって、物体に向けて電波を放射し、物体により反射される電波を受信する。決定部は、探索レーダ装置により受信された電波に含まれる情報と、地上レーダ装置により受信された電波に含まれる情報とに基づいて、交会法により物体の位置を決定する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、位置検出システム、位置検出装置、飛翔体、および位置検出方法に関する。
複数の地点から同一の対象物体に対して電波を放射し対象物体の位置を検出する技術が知られている。しかしながら、従来の技術では、対象物体が特定の電波を発する場合、対象物体の位置を精度良く検出できない場合があった。
特開2010−204054号公報
本発明が解決しようとする課題は、対象物体の位置を精度良く検出することができる位置検出システム、位置検出装置、飛翔体、および位置検出方法を提供することである。
実施形態の位置検出システムは、地上レーダ装置と、探索レーダ装置と、決定部とをもつ。地上レーダ装置は、地上に設けられ、所定の電波を放射する物体により放射された電波を受信する。探索レーダ装置は、飛翔体に搭載される1つ以上の探索レーダ装置であって、物体に向けて電波を放射し、物体により反射される電波を受信する。決定部は、探索レーダ装置により受信された電波に含まれる情報と、地上レーダ装置により受信された電波に含まれる情報とに基づいて、交会法により物体の位置を決定する。地上レーダ装置と探索レーダ装置は、電波を送信し、反射波を観測するものの他、受信のみするものであっても良い。
第1の実施形態における位置検出システム1の構成の一例を示す概略図。 第1の実施形態における位置検出システムの機能構成の一例を示す図。 2点交会法を用いる際に2本の延長線が3次元空間上において交わらない場合の一例を示す図。 2点交会法を用いる際に角度幅Δθ1が示す平面と角度幅Δθ2が示す平面とが3次元空間上において交わらない場合の一例を示す図。 3点交会法を用いる際に3本の延長線全てが1点で交わらない場合の一例を示す図。 飛翔体制御部324による飛翔体200を上空に射出させた制御結果の一例を示す図。 経路算出部320により算出される飛翔経路Rが楕円軌道である場合の一例を示す図。 経路算出部320において、飛翔中の飛翔体200から取得されるサブ反射波に基づいて飛翔経路Rが飛翔経路R#に再設定される様子を示す図。 第1の実施形態における位置検出装置300により実行される処理の流れを示すフローチャート。 第2の実施形態における位置検出システム1の構成の一例を示す概略図。 子機400の飛翔経路R#の一例を示す図。 第2の実施形態における位置検出システム1の構成の他の例を示す概略図。
以下、実施形態の位置検出システム、位置検出装置、飛翔体、および位置検出方法を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における位置検出システム1の構成の一例を示す概略図である。本実施形態における位置検出システム1は、所定の電波を発する対象物体OBに対して、複数のレーダ装置から電波を放射し、当該対象物体OBの位置Pを検出するシステムである。所定の電波とは、例えば、後述する地上レーダ装置100や、探索レーダ装置210−1から210−nにより放射される電波の周波数と同一の周波数を含む電波である。本実施形態において、対象物体OBは、上述した所定の電波を常に発したり、ランダムに発したりするものとして説明する。以下、対象物体OBが発する所定の電波を、「目標が発する電波」と記載する。
位置検出システム1は、例えば、地上に設けられた地上レーダ装置100と、対象物体OBに向けて飛翔する複数の飛翔体200−1から200−nと、位置検出装置300と、を備える。
地上レーダ装置100は、例えば、任意の方向に電波のビームを向けることが可能なフェーズドアレイレーダである。地上レーダ装置100は、他の装置と通信を行う通信部108と、位置検出装置300とを内部に備える。地上レーダ装置100は、送受信した電波の情報を、通信部108を介して位置検出装置300に送信する。なお、地上レーダ装置100は、地上に設けられるものに限られず、例えば、車両、船舶、または航空機の移動体に備えられるものであってもよい。また、位置検出装置300は、地上レーダ装置100内部に備えられるものとして説明するがこれに限られない。例えば、位置検出装置300は、地上レーダ装置100から独立した単独の装置であってもよい。
位置検出装置300は、地上レーダ装置100により送受信された電波の情報を当該地上レーダ装置100から取得するとともに、飛翔体200−1から200−nにより送受信された電波の情報を対応した飛翔体から取得し、これら取得した情報を解析して対象物体OBの位置Pを算出する。以下、位置検出装置300が搭載される装置(本実施形態では地上レーダ装置100)から放射される電波を「メイン電波」と記載し、当該装置(地上レーダ装置100)により受信される電波を「メイン反射波」と記載する。また、位置検出装置300が搭載されない装置(本実施形態では探索レーダ210−1から210−n)から放射される電波を「サブ電波」と記載し、当該装置(本実施形態では探索レーダ210−1から210−n)により受信される電波を「サブ反射波」と記載する。
飛翔体200−1から200−nは、それぞれ探索レーダ装置210−1から210−nと、他の装置と通信を行う通信部230−1から230−nとを内部に備える。例えば、飛翔体200−1から200−nは、送受信した電波の情報や自装置の姿勢を示す情報を、対応した通信部230を介して位置検出装置300に送信する。以下、複数の飛翔体200−1から200−nを特段区別しない場合には、単に「飛翔体200」と記載し、対応する探索レーダ装置210−1から210−n、および通信部230−1から230−nも特段区別しない場合には、単に「探索レーダ装置210」および「通信部230」と記載する。
図2は、第1の実施形態における位置検出システムの機能構成の一例を示す図である。 地上レーダ装置100は、アンテナ102と、指向制御部104と、送受信制御部106と、前述した通信部108とを備える。
アンテナ102は、入力された信号を電波に変換する。また、アンテナ102は、受信した電波を信号に変換する。アンテナ102は、例えば、アクティブ電子走査アレイ(Active electronically scanned array;AESA)式のフェーズドアレイアンテナである。なお、アンテナ102は、対象物体OBに対して電波を放射することができれば、どのような形式のアンテナであってもよい。アンテナ102は、上述した電子式に位相を変えるアンテナだけでなく、例えば、パラボラアンテナのような開口面アンテナを機械的に稼働し、指向方向を走査するアンテナであってもよい。
指向制御部104は、アンテナ102に設けられた図示しない移相器を制御して、アンテナ102の指向角を制御する。指向制御部104は、例えば、アンテナ102の電波感度が最も良いビームを対象物体OBに向けるように制御する。
送受信制御部106は、アンテナ102を介して送信する電波の周波数や、強度、放射時間、放射時刻等のパラメータを決定して、決定したパラメータを有する信号をアンテナ102に送信する。この結果、送受信制御部106は、上述したパラメータを有する電波をアンテナ102に放射させる。送受信制御部106は、例えば、アンテナ102にパルス波を放射させるように制御する。なお、この際、送受信制御部106は、アンテナ102に送信する信号に対して適宜変調を行う。
また、送受信制御部106は、アンテナ102を介して受信された電波の信号に対して復調を行う。なお、送受信制御部106は、例えば、当該信号に対して、ノイズの除去、ゲイン増幅、ハイパスやバンドパス等のフィルタリング処理を行ってもよい。
通信部108は、電波等の無線接続あるいは光ファイバ等の有線接続によって他装置と通信を行う。通信部108は、例えば、アンテナ102により受信されて変換された信号を位置検出装置300に送信する。
飛翔体200は、探索レーダ装置210と、姿勢制御部220と、前述した通信部230とを備える。探索レーダ装置210は、アンテナ212と、指向制御部214と、送受信制御部216とを備える。飛翔体200は、例えば、飛行機、ヘリコプター、または無人航空機である。
アンテナ212は、入力された信号を電波に変換する。また、アンテナ212は、受信した電波を信号に変換する。アンテナ212は、例えば、アクティブ電子走査アレイ(Active electronically scanned array;AESA)式のフェーズドアレイアンテナである。なお、アンテナ212は、対象物体OBに対して電波を放射することができれば、どのような形式のアンテナであってもよい。アンテナ212は、上述した電子式に位相を変えるアンテナだけでなく、例えば、パラボラアンテナのような開口面アンテナを機械的に稼働し、指向方向を走査してもよい。
指向制御部214は、アンテナ212に設けられた図示しない移相器を制御して、アンテナ212の指向角を制御する。指向制御部214は、例えば、アンテナ212の電波感度が最も良いビームを対象物体OBに向けるように制御する。
送受信制御部216は、アンテナ212を介して送信する電波の周波数や、強度、放射時間、放射時刻等のパラメータを決定して、決定したパラメータを有する信号をアンテナ212に送信する。この結果、送受信制御部216は、上述したパラメータを有する電波をアンテナ212に放射させる。送受信制御部216は、例えば、アンテナ212にパルス波を放射させるように制御する。なお、この際、送受信制御部216は、アンテナ212に送信する信号に対して適宜変調を行う。
また、送受信制御部216は、アンテナ212を介して受信された電波の信号に対して復調を行う。なお、送受信制御部216は、例えば、当該信号に対して、ノイズの除去、ゲイン増幅、ローパスやバンドパス等のフィルタリング処理を行ってもよい。
姿勢制御部220は、位置検出装置300における飛翔体制御部324の制御内容を示す信号に基づいて、飛翔体200の姿勢を制御する。
通信部230は、電波等の無線接続あるいは光ファイバ等の有線接続によって他装置と通信を行う。通信部230は、例えば、アンテナ212により受信されて変換された信号を位置検出装置300に送信する。
位置検出装置300は、制御部310と、記憶部330とを備える。制御部310は、取得部312と、判定部314と、角度算出部316と、位置決定部318と、経路算出部320と、地上レーダ制御部322と、飛翔体制御部324とを備える。制御部310の機能部のうち一部または全部は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが記憶部330に記憶されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。また、制御部310の機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。上述した機能部のうち、位置決定部318は「決定部」の一例であり、飛翔体制御部324は「制御部」の一例である。
記憶部330は、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記憶媒体(非一時的な記憶媒体)と、RAM(Random Access Memory)、レジスタ等の揮発性の記憶媒体とを有する。記憶部330に記憶される情報は、メイン電波を示す情報、メイン反射波を示す情報、サブ電波を示す情報、サブ反射波を示す情報、飛翔体200の姿勢を示す情報、アンテナ102の指向角を示す情報、アンテナ212の指向角を示す情報、第1の角度θ1、第2の角度θ2、第3の角度θ3、対象物体OBの位置情報、飛翔体200の飛翔経路等を含む。
取得部312は、地上レーダ装置100(アンテナ102)から放射したメイン電波を示す情報と、地上レーダ装置100(アンテナ102)により受信されたメイン反射波を示す情報との双方を当該地上レーダ装置100(通信部108)から取得する。また、取得部312は、飛翔体200(アンテナ212)により放射されたサブ電波を示す情報と、飛翔体200(アンテナ212)により受信されたサブ反射波を示す情報との双方を当該飛翔体200(通信部230)から取得する。また、取得部312は、飛翔体200が備える図示しないジャイロセンサ等の加速度計から飛翔体200の姿勢を示す情報を取得する。
判定部314は、取得部312により取得されたメイン電波を示す情報とメイン反射波を示す情報とに基づいて、対象物体OBから目標が発する電波が放射されているか否かを判定する。判定部314は、例えば、電波を放射してからその電波の反射波を受信するまでの時間を計測する方式(所謂、電波到達時間差方式TDOA(Time Difference of Arrival))を用いて、メイン電波の到達時間の算出を行い、当該算出の可否に応じて対象物体OBから目標が発する電波が放射されているか否かを判定する。
具体的には、判定部314は、メイン電波の到達時間が算出できない場合に、対象物体OBから目標が発する電波が放射されていると判定し、メイン電波の到達時間が算出できる場合に、対象物体OBから目標が発する電波が放射されていないと判定する。なお、判定部314は、サブ電波とサブ反射波とを用いてサブ電波の到達時間の算出を行い、当該算出の可否に応じて対象物体OBから目標が発する電波が放射されているか否かを判定してもよい。具体的には、判定部314は、サブ電波の到達時間が算出できない場合に、対象物体OBから目標が発する電波が放射されていると判定し、サブ電波の到達時間が算出できる場合に、対象物体OBから目標が発する電波が放射されていないと判定する。
また、判定部314は、後述する位置決定部318により、2点交会法を用いて決定された対象物体OBの位置Pと3点交会法を用いて決定された対象物体OBの位置P#とが一致するか否かを判定する。判定部314は、位置Pと位置P#とが一致しない場合、位置Pに誤差が含まれていると判定し、位置Pと位置P#とが一致する場合、位置Pに誤差が含まれていないと判定する。なお、判定部314は、上述した判定において、一定の許容範囲を設けてもよい。このような場合、判定部314は、位置Pと位置P#とが一致するか否かの判定を、例えば、位置Pが示す座標と位置P#が示す座標との座標間の距離が閾値以上か否かを判定することによって行う。
角度算出部316は、メイン反射波を示す情報のうち、メイン反射波の電波強度を示す情報と、地上レーダ装置100におけるアンテナ102の指向角を示す情報とに基づいて、地上レーダ装置100から見て対象物体OBが存在する可能性が高い方向(角度θ)を算出する。以下、この角度θを、「第1の角度θ1」と記載する。具体的には、角度算出部316は、電波受信強度方式RSSI(Received Signal Strength Indicator)を用いて、メイン反射波を示すビームの強度が最大値となる角度θを、第1の角度θ1として算出する。なお、角度算出部316が算出する第1の角度θ1は、ある程度の幅(許容範囲)を有していてもよい。例えば、角度算出部316は、対象物体OBの存在確率が高い角度幅Δθ1を、角度30°から40°の範囲であると算出する。
また、角度算出部316は、対象物体OBの存在確率にいくつかのレベル(段階)を設けて角度幅Δθ1を算出してもよい。このような場合、例えば、角度算出部316は、最も対象物体OBの存在確率が高い角度幅Δθ1を、角度30°から40°の範囲であると算出し、次点で対象物体OBの存在確率が高い角度幅Δθ1を、角度20°から30°と角度40°から50°との両範囲であると算出する。
また、角度算出部316は、上述した処理と同様に、サブ反射波を示す情報のうち、サブ反射波の電波強度を示す情報と、探索レーダ装置210におけるアンテナ212の指向角を示す情報と、飛翔体200の姿勢を示す情報とに基づいて、飛翔体200(探索レーダ装置210)から見て対象物体OBが存在する可能性が高い方向(角度θ)を算出する。以下、この角度を、「第2の角度θ2」と記載する。また、飛翔体200が飛翔している際に受信したサブ反射波から算出される第2の角度θ2を、特に「第3の角度θ3」と記載する。すなわち、未飛翔の飛翔体200において受信されたサブ反射波から算出する角度θを、「第2の角度θ2」と称し、飛翔中の飛翔体200において受信されたサブ反射波から算出する角度θを、「第3の角度θ3」と称することとする。なお、第2の角度θ2における角度幅Δθ2、および第3の角度θ3における角度幅Δθ3の算出方法は、上述したメイン反射波の電波強度を用いた第1の角度θ1における角度幅Δθ1の算出方法と同様であるため説明を省略する。
位置決定部318は、角度算出部316により算出された第1の角度θ1と、第2の角度θ2とに基づいて、対象物体OBの位置Pを決定する。位置決定部318は、例えば、2点交会法を用いて、地上レーダ装置100を基準とした第1の角度θ1が指し示す方向の延長線と、探索レーダ装置210(飛翔体200)を基準とした第2の角度θ2が指し示す方向の延長線との交点を、対象物体OBの位置Pとして決定する。なお、位置決定部318は、上述した2本の延長線が3次元空間上において交わらない場合、図3に例示するような位置を対象物体OBの位置Pとして決定する。
図3は、2点交会法を用いる際に2本の延長線が3次元空間上において交わらない場合の一例を示す図である。図3に示すように、2本の直線がねじれの位置にある場合、交点を得ることができない。この場合、位置決定部318は、例えば、2本の延長線それぞれの法線を兼ねる直線Dの中点(重心)Gの位置を、対象物体OBの位置Pとして決定する。
また、位置決定部318は、角度算出部316により角度幅Δθ1およびΔθ2が算出されている場合、当該角度幅ごとに重心ベクトルVθ1およびVθ2をそれぞれ算出し、算出した2つの重心ベクトルVθ1およびVθ2に基づいて対象物体OBの位置Pを決定してもよい。
図4は、2点交会法を用いる際に角度幅Δθ1が示す平面と角度幅Δθ2が示す平面とが3次元空間上において交わらない場合の一例を示す図である。図4に示す例の場合、位置決定部318は、例えば、角度幅Δθ1の半値の角度(Δθ1/2)を通るベクトルを重心ベクトルVθ1として算出し、また、角度幅Δθ2の半値の角度(Δθ2/2)を通るベクトルを重心ベクトルVθ2として算出する。すなわち、位置決定部318は、対象物体OBの存在確率が最も高い角度幅における平均の角度を重心ベクトルとして算出する。位置決定部318は、図3に示す具体例と同様に、算出した重心ベクトルVθ1と重心ベクトルVθ2とのそれぞれの法線を兼ねる直線Dの中点(重心)Gの位置を、対象物体OBの位置Pとして決定する。
また、位置決定部318は、角度算出部316により算出された第1の角度θ1と、第2の角度θ2と、第3の角度θ3とに基づいて、対象物体OBの位置Pを決定してもよい。位置決定部318は、例えば、3点交会法を用いて、地上レーダ装置100を基準とした第1の角度θ1が指し示す方向の延長線と、未飛翔の飛翔体200を基準とした第2の角度θ2が指し示す方向の延長線と、飛翔中の飛翔体200を基準とした第3の角度θ3が指し示す方向の延長線との交点を、対象物体OBの位置Pとして決定する。なお、位置決定部318は、上述した2本の延長線が交わらない場合と同様に、3本の延長線全てが1点で交わらない場合、図5に例示するような位置を対象物体OBの位置Pとして決定する。
図5は、3点交会法を用いる際に3本の延長線全てが1点で交わらない場合の一例を示す図である。図5に示す例の場合、位置決定部318は、例えば、3本の延長線により形成される三角形の重心Gの位置を対象物体OBの位置Pとして決定する。
経路算出部320は、位置決定部318により決定された対象物体OBの位置Pに基づいて、現在の飛翔体200の位置から当該対象物体OBの位置Pまでを繋ぐ好適な経路(以下、「飛翔経路R」と称する)を算出する。ここで。好適な飛翔経路Rとは、例えば、探索レーダ装置210の電波放射面(アンテナ212)が対象物体OBの方向を必ず向きつつ、且つ対象物体OBに近づくことが可能な経路のことを指す。経路算出部320は、例えば、最短経路をとる直線軌道を描くように飛翔経路Rを算出してもよいし、楕円軌道を描くように飛翔経路Rを算出してもよい。
地上レーダ制御部322は、判定部314により対象物体OBから目標が発する電波が放射されていないと判定された場合、地上レーダ装置100におけるアンテナ102の指向角を、現在の指向角とは異なる方向に向けるように指向制御部104を制御する。この結果、地上レーダ装置100は、現在の電波放射方向と異なる方向に電波を放射して、目標が発する電波を発する対象物体OBを見つけるまで対象物体OBを探索する。
また、地上レーダ制御部322は、位置決定部により決定された対象物体OBの位置PまたはP#に基づいて、アンテナ102の指向角を変更するように指向制御部104を制御する。
飛翔体制御部324は、角度算出部316により算出された第1の角度θ1(或いは角度幅Δθ1)が示す方向に向けてサブ電波を放射させるように、探索レーダ装置210における指向制御部214および送受信制御部216を制御する。また、飛翔体制御部324は、2点交会法により算出された飛翔経路Rを飛翔させるため、飛翔体200を上空に射出させて、姿勢制御部220を制御して射出させた飛翔体200の姿勢を制御する。
図6は、飛翔体制御部324による飛翔体200を上空に射出させた制御結果の一例を示す図である。このような図示の結果を得るために、飛翔体制御部324は以下の処理を行う。まず、飛翔体制御部324は、射出前の状態である飛翔体200のサブ電波の放射方向と異なる方向に当該飛翔体200を射出する。すなわち、飛翔体制御部324は、第2の角度θ2とは異なる方向に飛翔体200を射出する。
次に、飛翔体制御部324は、射出した飛翔体200の姿勢を制御し、飛翔中の飛翔体200が備える探索レーダ装置210の電波放射面(アンテナ212)を対象物体OBに向ける。具体的には、飛翔体制御部324は、取得部312により取得された飛翔体200の姿勢を示す情報と、位置決定部318により2点交会法を用いて算出された対象物体OBの位置Pを示す情報とを用いて、射出した飛翔体200の姿勢を対象物体OBが存在する方向に向けるように制御する。次に、飛翔体制御部324は、対象物体OBの方向を向いた飛翔中の飛翔体200に対して、サブ電波を放射させるように探索レーダ装置210における送受信制御部216を制御する。この結果、飛翔中の飛翔体200は、対象物体OBに向けてサブ電波を放射する。位置検出装置300は、このように飛翔操作した飛翔体200と通信を行い、サブ反射波を示す情報を取得し、第3の角度θ3を算出する。
図7は、経路算出部320により算出される飛翔経路Rが楕円軌道である場合の一例を示す図である。経路算出部320は、例えば、飛翔体200の射出時の射出角度(仰角)や射出速度、2点交会法を用いて算出された対象物体OBの位置Pを示す情報、重力加速度、地心重力定数等のパラメータを用いてケプラーの法則に示される方程式を解くことにより、楕円軌道の飛翔経路Rを算出する。位置検出装置300は、楕円軌道の飛翔経路Rを飛翔中の飛翔体200に対して、所定周期Tでサブ電波を放射させるように制御し、所定周期Tごとに3点交会法を用いて対象物体OBの位置Pを決定する。このような場合、2点交会法を用いて算出された対象物体OBの位置Pと、3点交会法を用いて算出された対象物体OBの位置Pとが異なる場合がある。従って、経路算出部320は、2点交会法よりも精度が高い3点交会法による対象物体OBの位置情報を用いて算出した飛翔経路R#を、新たな飛翔経路Rとして設定する。
図8は、経路算出部320において、飛翔中の飛翔体200から取得されるサブ反射波に基づいて飛翔経路Rが飛翔経路R#に再設定される様子を示す図である。図8の例の場合、位置検出装置300は、時刻t0において、2点交会法を用いて対象物体OBの位置Pを決定しておき、飛翔体200を飛翔させた後の時刻である、例えば時刻t1において、3点交会法を用いて対象物体OBの位置P#を決定する。位置検出装置300は、決定した位置Pと位置P#とが異なる場合、3点交会法を用いて決定した対象物体OBの位置P#に基づいて新しい飛翔経路R#を算出し、算出した当該飛翔経路R#に沿って飛翔体200を飛翔させるように姿勢制御部220を制御する。なお、位置検出装置300は、時刻t1以降に時刻t2やt3等においても上述した処理と同様に、対象物体OBの位置Pを算出し、適宜飛翔経路Rを修正してもよい。
図9は、第1の実施形態における位置検出装置300により実行される処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態における位置検出装置300は、例えば、所定周期で本フローチャートの処理を行う。
まず、地上レーダ制御部322は、地上レーダ装置100にメイン電波を放射させるように地上レーダ装置100における送受信制御部106を制御する(ステップS100)。これにより、地上レーダ装置100は、所定の指向角が示す方向に向けてメイン電波を放射する。
次に、取得部312は、地上レーダ装置100から、メイン電波を示す情報とメイン反射波を示す情報と地上レーダ装置100におけるアンテナ102の指向角を示す情報とを取得する(ステップS102)。次に、判定部314は、取得部312により取得されたメイン電波を示す情報とメイン反射波を示す情報とに基づいて、対象物体OBから目標が発する電波が放射されているか否かを判定する(ステップS104)。
位置検出装置300は、目標が発する電波がない場合(ステップS104;No)、アンテナ102の指向角を、現在の指向角とは異なる方向に向けるように指向制御部104を制御する(ステップS106)。この結果、地上レーダ装置100は、次回以降、現在の電波放射方向と異なる方向に電波を放射する。これによって、位置検出装置300は、本フローチャートの処理を終了する。
角度算出部316は、目標が発する電波がある場合(ステップS104;Yes)、メイン反射波の電波強度を示す情報と、アンテナ102の指向角を示す情報とに基づいて、第1の角度θ1を算出する(ステップS108)。次に、飛翔体制御部324は、角度算出部316により算出された第1の角度θ1が示す方向に向けて、探索レーダ装置210にサブ電波を放射させるように送受信制御部216を制御する(ステップS110)。なお、位置検出装置300は、上述したステップS108およびステップS110の処理を、ステップS100の処理と同時に行ってもよい。すなわち、位置検出装置300は、飛翔体200における探索レーダ装置210を地上レーダ装置100に同期させて、メイン電波の放射方向に向けてサブ電波を放射させるように制御してもよい。
次に、取得部312は、飛翔体200から、サブ反射波を示す情報と探索レーダ装置210におけるアンテナ212の指向角を示す情報と飛翔体200の姿勢を示す情報とを取得する(ステップS112)。次に、角度算出部316は、サブ反射波の電波強度を示す情報と、アンテナ212の指向角を示す情報と、飛翔体200の姿勢を示す情報とに基づいて、第2の角度θ2を算出する(ステップS114)。
次に、位置決定部318は、角度算出部316により算出された第1の角度θ1と第2の角度θ2とに基づいて、2点交会法により対象物体OBの位置Pを決定する(ステップS116)。次に、経路算出部320は、位置決定部318により決定された対象物体OBの位置Pに基づいて、飛翔経路Rを算出する(ステップS118)。
次に、飛翔体制御部324は、第1の角度θ1とは異なる方向に飛翔体200を射出する(ステップS120)。次に、飛翔体制御部324は、電波放射面(アンテナ212)を対象物体OBに向けるように射出した飛翔体200の姿勢を制御する(ステップS122)。次に、位置検出装置300は、地上レーダ装置100にメイン電波を放射させるように送受信制御部106を制御すると共に、未飛翔の飛翔体200における探索レーダ装置210と飛翔中の飛翔体200における探索レーダ装置210との双方にサブ電波を放射させるように、それぞれの送受信制御部216を制御する(ステップS124)。
次に、取得部312は、地上レーダ装置100から、メイン反射波を示す情報とアンテナ102の指向角を示す情報とを取得し、未飛翔の飛翔体200および飛翔中の飛翔体200の双方から、サブ反射波を示す情報とアンテナ212の指向角を示す情報と飛翔体200の姿勢を示す情報とをそれぞれ取得する(ステップS126)。
次に、角度算出部316は、ステップS126によって取得された各種情報を用いて、第1の角度θ1と、第2の角度θ2と、第3の角度θ3とを算出する(ステップS128)。次に、位置決定部318は、角度算出部316により算出された第1の角度θ1と第2の角度θ2と第3の角度θ3とに基づいて、3点交会法により対象物体OBの位置P#を決定する(ステップS130)。
次に、判定部314は、位置Pと位置P#とが一致するか否かを判定して、位置Pに誤差が含まれているか否かを判定する(ステップS132)。経路算出部320は、位置Pに誤差が含まれている場合(ステップS132;Yes)、3点交会法による対象物体OBの位置情報を用いて飛翔経路R#を算出する(ステップS134)。次に、飛翔体制御部324は、経路算出部320により算出された飛翔経路R#を飛翔中の飛翔体200が飛翔するように、飛翔中の飛翔体200における姿勢制御部220を制御する(ステップS136)。
次に、位置検出装置300は、アンテナ102の指向角を、位置P#の方向に向けるように指向制御部104を制御する(ステップS138)。次に、位置検出装置300は、上述したステップS124の処理に戻り、ステップS124からステップS130の一連の処理を行う。
位置検出装置300は、位置Pに誤差が含まれていない場合(ステップS132;No)、飛翔中の飛翔体200の位置と対象物体OBの位置P#との距離が閾値以上か否かを判定する(ステップS140)。位置検出装置300は、飛翔中の飛翔体200の位置と対象物体OBの位置P#との距離が閾値を超える場合(ステップS140;No)、上述したステップS124の処理に戻り、ステップS124からステップS130の一連の処理を行う。位置検出装置300は、飛翔中の飛翔体200の位置と対象物体OBの位置P#との距離が閾値以下の場合(ステップS140;Yes)、本フローチャートの処理を終了する。
以上説明した第1の実施形態における位置検出システム1によれば、地上レーダ装置100に対象物体OBに向けてメイン電波を放射させ、放射させたメイン電波の反射波を示すメイン反射波に含まれる情報を地上レーダ装置100から取得するとともに、飛翔体200に搭載される探索レーダ装置210に上述した対象物体OBに向けてサブ電波を放射させ、放射させたサブ電波の反射波を示すサブ反射波に含まれる情報を飛翔体200から取得し、取得したこれら情報に基づいて、交会法により対象物体OBの位置Pを決定する。この結果、第1の実施形態の位置検出システム1は、対象物体の位置を精度良く検出することができる。
また、第1の実施形態の位置検出システム1によれば、飛翔体200を飛翔させ、飛翔中の飛翔体200に搭載される探索レーダ装置210に対して、対象物体OBに向けてサブ電波を放射させ、サブ反射波を受信させるように制御する。これにより、第1の実施形態の位置検出システム1は、異なる3方向を示す角度から対象物体OBの位置P#を決定する。この結果、第1の実施形態の位置検出システム1は、対象物体の位置をより精度良く検出することができる。
また、第1の実施形態の位置検出システム1によれば、射出前の状態である飛翔体200のサブ電波の放射方向と異なる方向に飛翔体200を射出することにより、より離れた地点からサブ電波を放射することができる。この結果、第1の実施形態の位置検出システム1は、対象物体の位置をより精度良く検出することができる。
また、第1の実施形態の位置検出システム1によれば、飛翔体200を飛翔させて対象物体OBの方向に飛ばす間、対象物体OBに向けて繰り返しサブ電波を放射させることにより、対象物体の位置をより精度良く検出することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態における位置検出システム1について説明する。第2の実施形態における位置検出システム1では、位置検出装置300がいずれか1つ以上の飛翔体200に搭載され、飛翔体200から無人航空機(所謂ドローン)のような小型の飛翔体400を射出する点で、第1の実施形態における位置検出システム1と相違する。従って、係る相違点を中心に説明し、共通する部分についての説明は省略する。ここでは、第1実施形態との相違点として、飛翔体200に搭載される位置検出装置300により取得される情報と、これら情報に基づいて算出する飛翔体400の飛翔経路とについて説明する。以下、上述した第1の実施形態と共通する機能等についての説明は省略する。
図10は、第2の実施形態における位置検出システム1の構成の一例を示す概略図である。複数の飛翔体200のうち、例えば、飛翔体200−1は、探索レーダ装置210−1と、姿勢制御部220−1と、通信部230−1と、位置検出装置300と、飛翔体400とを備える。本実施形態における飛翔体400は、例えば、飛翔体200が備える、探索レーダ装置、姿勢制御部、および通信部(いずれも不図示)を備えている。以下、第2の実施形態における飛翔体200を「親機200」と記載し、飛翔体400を「子機400」と記載する。
第2の実施形態では、親機200−1と、親機200−2と、子機400との3つの飛翔体からそれぞれ電波を放射することで、3点交会法を用いて対象物体OBの位置P#を検出する。
図10に示す例の場合、親機200−1に搭載された位置検出装置300は、子機400と通信を行い、子機400を射出する。位置検出装置300は、射出した子機400に対して対象物体OBの方向に向けてサブ電波を放射させ、サブ反射波を受信させる。また、位置検出装置300は、親機200−1とは異なる親機200−2と通信を行い、親機200−2に対して対象物体OBの方向に向けてサブ電波を放射させ、サブ反射波を受信させる。また、位置検出装置300は、自機である親機200−1に対して対象物体OBの方向に向けてメイン電波を放射させ、メイン反射波を受信させる。
位置検出装置300は、メイン反射波を示す情報を親機200−1から取得し、サブ反射波を示す情報を親機200−2および子機400からそれぞれ取得する。位置検出装置300は、取得した3種の情報に基づいて、3点交会法により対象物体OBの位置P#を決定する。
また、第2実施形態における位置検出装置300は、子機400を対象物体OBに近づける間、親機200−1(探索レーダ装置210−1)、親機200−2(探索レーダ装置210−2)、および子機400(図示しない探索レーダ装置)から繰り返し電波を放射させて、対象物体OBが移動しているか否かを判定してもよい。位置検出装置300は、対象物体OBが移動している場合、対象物体OBの動きに合わせて子機400を飛翔させてもよい。
図11は、子機400の飛翔経路R#の一例を示す図である。図11に示す例の場合、位置検出装置300は、過去のある時刻において対象物体OBの位置を位置P#1であると決定し、現在の時刻において対象物体OBの位置を位置P#2であると決定している。
このような場合、判定部314は、過去に決定された対象物体OBの位置P#1と位置P#2とを比較し、これら位置が一致しない場合に、対象物体OBが移動していると判定する。また、判定部314は、位置P#1と位置P#2とが一致する場合に、対象物体OBが移動していないと判定する。なお、判定部314は、上述した判定において、一定の許容範囲を設けてもよい。この場合、判定部314は、位置P#1と位置P#2とが一致するか否かの判定を、例えば、位置P#1および位置P#2の座標間の距離が閾値以上か否かを判定することによって行う。判定部314は、座標間の距離が閾値未満の場合に、対象物体OBが移動していないと判定し、座標間の距離が閾値以上の場合に、対象物体OBが移動していると判定する。
角度算出部316は、判定部314により対象物体OBが移動していると判定された場合、上述した対象物体OBの位置P#1と位置P#2とに基づいて、対象物体OBの移動速度と移動方向とを算出する。位置決定部318は、角度算出部316により算出された対象物体OBの移動速度および移動方向を用いて対象物体OBの移動距離を導出し、導出した距離とメイン電波の放射間隔(時間)とに基づいて、未来の対象物体OBの位置P#3を決定する。
経路算出部320は、位置決定部318により決定された位置P#1と位置P#2と位置P#3とを繋ぎ、対象物体OBの移動経路を算出する。経路算出部320は、算出した対象物体OBの移動経路を子機400の飛翔経路R#として決定する。なお、経路算出部320は、対象物体OBの移動経路を算出する際、最小二乗法やラグランジュ補間等の数値解析を行い、より好適な経路を算出してもよい。
飛翔体制御部324は、経路算出部320により算出された飛翔経路R#を通るように子機400を制御する。この結果、子機400は、移動する対象物体OBの進行方向の後方から常に追従することができる。
以上説明した第2の実施形態における位置検出システム1によれば、複数の飛翔体にそれぞれ搭載された探索レーダ装置に対して、対象物体OBに向けて所定の電波を放射させて、放射させた電波の反射波を受信させ、各飛翔体から反射波を示す情報をそれぞれ取得し、取得したこれら複数の情報に基づいて、3点交会法により対象物体OBの位置P#を決定する。この結果、第2の実施形態における位置検出システム1は、上述した第1の実施形態と同様に、対象物体の位置をより精度良く検出することができる。
(その他の実施形態)
第2の実施形態における位置検出システム1は、図12に示す構成であってもよい。図12は、第2の実施形態における位置検出システム1の構成の他の例を示す概略図である。第2の実施形態における位置検出システム1は、例えば、親機200と、2つの子機400−1および400−2とを備える。
このような場合、親機200に搭載される位置検出装置300は、子機400−1および400−2と通信を行い、子機400−1および400−2の双方を射出する。位置検出装置300は、射出した子機400−1および400−2の双方に対して対象物体OBの方向に向けてサブ電波を放射させ、サブ反射波を受信させる。また、位置検出装置300は、自機である親機200に対して対象物体OBの方向に向けてメイン電波を放射させ、メイン反射波を受信させる。
位置検出装置300は、メイン反射波を示す情報を親機200から取得し、サブ反射波を示す情報を子機400−1および400−2の双方からそれぞれ取得する。位置検出装置300は、取得した3種の情報に基づいて、3点交会法により対象物体OBの位置P#を決定する。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、地上レーダ装置100に対象物体OBに向けてメイン電波を放射させ、放射させたメイン電波の反射波を示すメイン反射波に含まれる情報を地上レーダ装置100から取得するとともに、飛翔体200に搭載される探索レーダ装置210に上述した対象物体OBに向けてサブ電波を放射させ、放射させたサブ電波の反射波を示すサブ反射波に含まれる情報を飛翔体200から取得し、取得したこれら情報に基づいて、交会法により対象物体OBの位置Pを決定する。この結果、対象物体の位置を精度良く検出することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…位置検出システム、100…地上レーダ装置、102…アンテナ、104…指向制御部、106…送受信制御部、108…通信部、200、200−1〜200−n…飛翔体、210、210−1〜210−n…探索レーダ装置、212…アンテナ、214…指向制御部、216…送受信制御部、220…姿勢制御部、230、230−1〜230−n…通信部、300…位置検出装置、310…制御部、312…取得部、314…判定部、316…角度算出部、318…位置決定部、320…経路算出部、322…地上レーダ制御部、324…飛翔体制御部、330…記憶部、OB…対象物体

Claims (9)

  1. 地上に設けられ、所定の電波を放射する物体により放射された電波を受信する地上レーダ装置と、
    飛翔体に搭載される1つ以上の探索レーダ装置であって、前記物体に向けて電波を放射し、前記物体により反射される電波を受信する探索レーダ装置と、
    前記探索レーダ装置により受信された電波に含まれる情報と、前記地上レーダ装置により受信された電波に含まれる情報とに基づいて、交会法により前記物体の位置を決定する決定部と、
    を備える位置検出システム。
  2. 複数の前記飛翔体に搭載される2つ以上の探索レーダ装置と、
    前記決定部により決定された位置に向けて前記複数の飛翔体のうち少なくとも1つを飛翔させる制御部とを備え、
    前記制御部は、前記飛翔させた飛翔体上において、前記物体に向けて電波を放射させ、前記物体により反射される電波を受信させるように前記探索レーダ装置を制御する、
    請求項1記載の位置検出システム。
  3. 前記物体により放射された電波を受信する際の前記地上レーダ装置の指向角と、前記地上レーダ装置により受信された電波の強度とに基づいて前記物体の方向を示す第1の角度を算出し、
    前記制御部により飛翔させられる前の飛翔体の姿勢と、前記物体により反射される電波を受信する際の前記制御部により飛翔させられる前の飛翔体に搭載される探索レーダ装置の指向角と、前記制御部により飛翔させられる前の飛翔体に搭載される探索レーダ装置により受信された電波の強度とに基づいて前記物体の方向を示す第2の角度を算出し、
    前記制御部により飛翔させられた後の飛翔体の姿勢と、前記物体により反射される電波を受信する際の前記制御部により飛翔させられた後の飛翔体に搭載される探索レーダ装置の指向角と、前記制御部により飛翔させられた後の飛翔体に搭載される探索レーダ装置により受信された電波の強度とに基づいて前記物体の方向を示す第3の角度を算出する角度算出部を備え、
    前記決定部は、前記角度算出部により算出された第1の角度と第2の角度と第3の角度とに基づいて、交会法により前記物体の位置を決定する、
    請求項2記載の位置検出システム。
  4. 前記制御部は、前記角度算出部により算出された第2の角度と異なる方向から前記物体に接近するように前記飛翔体を飛翔させる、
    請求項3記載の位置検出システム。
  5. 前記決定部により時系列に決定された複数の位置が互いに異なる場合、前記複数の位置に基づいて前記物体の移動経路を算出する経路算出部を備え、
    前記制御部は、前記経路算出部により算出された移動経路に基づいて前記飛翔体を飛翔させる、
    請求項2から4のうちいずれか一項記載の位置検出システム。
  6. 飛翔体に搭載された複数の探索レーダ装置であって、所定の電波を放射する物体により放射された電波を受信するとともに、前記物体に向けて電波を放射し、前記物体により反射される電波を受信する探索レーダ装置と、
    前記複数の探索レーダ装置のそれぞれにより受信された電波に含まれる情報に基づいて、交会法により前記物体の位置を決定する決定部と、
    を備える位置検出システム。
  7. 所定の電波を放射する物体により放射された電波に含まれる情報と、前記物体に向けて電波を放射し、前記物体により反射される電波に含まれる情報とに基づいて、交会法により前記物体の位置を決定する、
    位置検出装置。
  8. 飛翔する前に、所定の電波を放射する物体に向けて電波を放射し、前記物体により反射される電波を受信するとともに、飛翔した後に、前記物体に向けて電波を放射し、前記物体により反射される電波を受信することを繰り返す、
    飛翔体。
  9. 地上に設けられた地上レーダ装置と、飛翔体に搭載される1つ以上の探索レーダ装置とを制御するコンピュータが、
    前記地上レーダ装置に所定の電波を放射する物体により放射された電波を受信させ、
    前記探索レーダ装置に前記物体に向けて電波を放射させると共に、前記物体により反射される電波を受信させ、
    前記探索レーダ装置により受信させた電波に含まれる情報と、前記地上レーダ装置により受信させた電波に含まれる情報とに基づいて、交会法により前記物体の位置を決定する、
    位置検出方法。
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