JP2016163620A - 制御装置および医療装置、並びに制御方法 - Google Patents

制御装置および医療装置、並びに制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】医療装置としての信頼性を維持する。【解決手段】液体を噴射する液体噴射部と、液体噴射部に液体を供給する液体供給部とを備える医療装置に用いられる制御装置である。この制御装置は、第1処理部と、第2処理部とを有する。第1処理部および第2処理部は、互いの処理速度を監視し、第1処理部および第2処理部のうちの少なくとも一方の処理速度が異常であると判定されたときに、前記液体噴射部からの噴射を停止する。【選択図】図4

Description

本発明は、制御装置と、医療装置と、制御方法とに関する。
医療装置として、液体を噴射するハンドピース(液体噴射部)と、ハンドピースに液体を供給するポンプ(液体供給部)と、ハンドピースおよびポンプの動作を制御する制御装置とを備えるものが知られている(例えば特許文献1)。
特開2014−95353号公報
前記先行技術は、刃物を用いずに、切開または切除を実現できる優れたものである。一方で、切開または切除できるからこそ、医療装置としての信頼性を維持することが課題となっていた。この他、装置の小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態は、液体を噴射する液体噴射部と、前記液体噴射部に前記液体を供給する液体供給部とを備える医療装置に用いられる制御装置である。この制御装置は、第1処理部と、第2処理部とを有し、前記第1処理部および第2処理部は、互いの処理速度を監視し、前記第1処理部および前記第2処理部のうちの少なくとも一方の処理速度が異常であると判定されたときに、前記液体噴射部からの噴射を停止してよい。この形態の制御装置によれば、第1処理部および第2処理部によって、互いの処理速度が監視され、第1処理部および第2処理部のうちの少なくとも一方の処理速度が異常であると判定されたときに、液体噴射部からの噴射が停止されるため、異常時に液体噴射部から液体が噴射され続けることがない。したがって、この制御装置によれば、医療装置の信頼性を維持することができる。
(2)前記形態の制御装置において、前記異常であると判定されたときに、前記液体噴射部を停止してもよい。この形態の制御装置によれば、液体噴射部が停止されることで、液体噴射部からの噴射が停止されることになる。
(3)前記形態の制御装置において、前記異常であると判定されたときに、前記液体噴射部の停止と共に前記液体供給部の停止を行ってもよい。この形態の制御装置によれば、液体供給部が停止されることから、上記異常時に、液体供給部と液体噴射部とを結ぶ液体流路内が高圧となることを防止できる。このため、液体流路が損傷する虞を回避することもでき、医療装置としての信頼性をより維持することができる。
(4)前記形態の制御装置において、前記第1処理部および前記第2処理部のそれぞれは、所定時間毎にカウントアップするレジスタを備え、前記レジスタに記憶されたカウント値を読み出し記憶すると共に、前記読み出したカウント値を他方側の制御部に送り、前記他方側の制御部から送られてきた前記カウント値と前記記憶されたカウント値とを比較することにより、前記処理速度の異常の判定を行ってもよい。この形態の制御装置によれば、第1処理部および第2処理部は、互いの処理速度を確実に監視することができる。このため、医療装置としての信頼性をより維持することができる。
(5)前記形態の制御装置において、前記第1処理部は、前記液体噴射部を制御し、前記第2処理部は、前記液体供給部を制御してもよい。この形態の制御装置によれば、液体噴射部の制御と液体供給部の制御とを、第1処理部および第2処理部で分担できる。このため、医療装置としての信頼性をより維持することができる。
(6)前記形態の制御装置において、前記第1処理部および前記第2処理部のうちの少なくとも一方の処理速度が異常であると判定されたときに、異常である旨を外部に報知してもよい。この形態の制御装置によれば、報知を受けた医療装置の使用者は異常を知ることができる。このため、医療装置としての信頼性をより維持することができる。
(7)本発明の他の形態は、医療装置である。医療装置は、液体を噴射する液体噴射部と、前記液体噴射部に液体を供給する液体供給部と、前記液体噴射部および前記液体供給部を制御する制御装置と、を備えてよい。前記制御装置は、第1処理部と、第2処理部とを有してよい。前記第1処理部および第2処理部は、互いの処理速度を監視し、前記第1処理部および前記第2処理部のうちの少なくとも一方の処理速度が異常であると判定されたときに、前記液体噴射部からの噴射を停止してよい。この形態の医療装置によれば、第1処理部および第2処理部によって、互いの処理速度が監視され、第1処理部および第2処理部のうちの少なくとも一方の処理速度が異常であると判定されたときに、液体噴射部からの噴射が停止されるため、異常時に液体噴射部から液体が噴射され続けることがない。したがって、この医療装置は、信頼性を維持することができる。
本発明は、種々の形態でも実現できる。例えば、制御装置における制御方法、この制御方法を実現するためのプログラム、このプログラムを記憶した記憶媒体等の形態で実現できる。
本発明の一実施形態としての医療装置の構成を概略的に示す説明図である。 チューブポンプの構造を概念的に示す説明図である。 制御装置の内部構成を示す説明図である。 CPLDとCPUとによって実行される各処理を示すフローチャートである。 CPLDとCPUとの間のメッセージのやり取りを示すシーケンスチャートである。 変形例3における制御装置の内部構成を示す説明図である。 変形例5における制御装置の内部構成を示す説明図である。
次に、本発明の実施形態を説明する。
A.全体構成:
図1は、本発明の一実施形態としての医療装置10の構成を概略的に示す説明図である。医療装置10は、医療機関において利用されるもので、患部に対して液体を噴射することによって、患部を切開または切除する機能を有する。医療装置10は、ハンドピース20と、液体供給部50と、制御装置80とを備える。
液体供給部50は、ハンドピース20に液体を供給するためのユニットであり、給水バッグ51と、スパイク針52と、第1〜第5コネクター53a〜53eと、第1〜第4給水チューブ54a〜54dと、ポンプチューブ55と、閉塞検出機構56と、フィルター57とを備える。
給水バッグ51は、透明な合成樹脂製であり、内部に液体(具体的には生理食塩水)が充填されている。スパイク針52は、第1コネクター53aを介して、第1給水チューブ54aに接続されている。給水バッグ51にスパイク針52が刺されると、給水バッグ51に充填された液体が第1給水チューブ54aに供給可能な状態になる。液体は、生理食塩水の代わりに、例えば純水や薬液など、生体組織に噴射されても有害でない他の液体であってもよい。
第1給水チューブ54aは、第2コネクター53bを介して、チューブポンプ60に接続されている。チューブポンプ60は、第3コネクター53cを介して、第2給水チューブ54bに接続されている。
チューブポンプ60は、ポンプチューブ55内の液体を、第1給水チューブ54a側から、第2給水チューブ54b側に送り出す。チューブポンプ60は、制御装置80からポンプ用ケーブル91を介して受信した駆動信号によって駆動される。チューブポンプ60の詳しい構成については、後述する。
閉塞検出機構56は、第2給水チューブ54b内の圧力を測定することで、第2〜第4給水チューブ54b〜54d内の閉塞を検出する。
第2給水チューブ54bは、第4コネクター53dを介して、第3給水チューブ54cに接続されている。第3給水チューブ54cにはフィルター57が接続されている。フィルター57は、液体に含まれる異物を捕集する。
第3給水チューブ54cは、第5コネクター53eを介して、第4給水チューブ54dに接続されている。第4給水チューブ54dは、ハンドピース20に接続されている。第1〜第4給水チューブ54a〜54dは、ポリ塩化ビニルからなるチューブであり、弾性を有する。なお、第1〜第4給水チューブ54a〜54dは、シリコンや、熱可塑性エラストマーからなるようにしてもよい。
ハンドピース20は、術者が手に持って操作する器具であり、液体噴射管22と、脈動発生部24と、筐体26とを備えた液体噴射装置である。脈動発生部24には、液体供給部50から第4給水チューブ54dを介して液体が供給される。脈動発生部24は、制御装置80からアクチュエーター用ケーブル92を介して駆動電圧が印加されると、供給された液体に対して脈動を付与する。脈動が付与された液体は、液体噴射管22の先端の開口部22aから高速噴射される。術者は、ハンドピース20から噴射される脈動が付与された液体を患者の患部である生体組織に当てることによって、例えば患部の切開または切除等の治療を行なう。以下では、脈動が付与された液体を、脈流またはパルス流とも呼ぶ。脈動が付与された液体とは、流量または流速が変動を伴った状態の液体であることを意味する。ここで言う変動は、流量または流速が0になる停止と噴射を繰り返す間欠噴射を含むが、液体の流量または流速が変動していればよいため、必ずしも間欠噴射である必要はない。
本実施形態では、脈動発生部24は、ピエゾ素子(圧電素子)とダイアフラムとを備えた周知のものである。制御装置80から印加される駆動電圧によってピエゾ素子を動作させて、ダイアフラムによって区画された液体室の容積を増減させることによって、液体室内の液体の圧力を変化させ、液体に脈動を付与する。
制御装置80は、医療装置10の全体の動作を制御する装置であり、術者が足で操作するフットスイッチ94が接続されている。制御装置80は、特に、チューブポンプ60と、脈動発生部24とを制御する。具体的には、制御装置80は、フットスイッチ94が踏まれている間、ポンプ用ケーブル91とアクチュエーター用ケーブル92とを介して駆動信号を送信する。ポンプ用ケーブル91を介して送信された駆動信号は、チューブポンプ60を駆動させる。チューブポンプ60が駆動すると、ハンドピース20への液体の供給が行われる。アクチュエーター用ケーブル92を介して送信された駆動信号は、脈動発生部24を駆動させる。脈動発生部24が駆動すると、液体に脈動が付与される。よって、術者がフットスイッチ94を踏んでいる間はパルス流が噴射され、術者がフットスイッチ94を踏んでいない間はパルス流の噴射が停止する。
制御装置80には、使用者が液体の噴射条件を設定するための噴射条件設定部96が接続されている。噴射条件設定部96は、流量設定ダイヤル97と、印加電圧設定ダイヤル98とを備える。
流量設定ダイヤル97は、液体供給部50がハンドピース20へ供給する液体の流量Q(ml/min)を術者(術者以外の使用者でも可)が設定するためのダイヤル式操作部である。印加電圧設定ダイヤル98は、脈動発生部24に送信する駆動信号の印加電圧E(V)を術者(術者以外の使用者でも可)が設定するためのダイヤル式操作部である。
使用者は、流量Qの値および印加電圧Eの値の組み合わせ方を調整することによって、ハンドピース20から噴射させる液体の吐出圧、流量、液滴形状等、ハンドピース20から噴射させる液体の種々の噴射条件を設定することができる。なお、噴射条件設定部96は、流量設定ダイヤル97、印加電圧設定ダイヤル98に限らず、他の操作部を備えるとしてもよい。例えば、印加電圧の周波数を使用者が設定するための周波数設定部や、駆動信号の波形を使用者が設定するための波形設定部など、種々の噴射条件を設定するための操作部を噴射条件設定部96が備えるものとしてもよい。
制御装置80は、上記設定された液体の種々の噴射条件を受けて、噴射条件に合致するように、ハンドピース20からの液体の噴射を制御する。制御装置の内部構成については、後述する。
B.チューブポンプの構成:
図2は、チューブポンプ60の構造を概念的に示す説明図である。図示するように、チューブポンプ60は、ローラー(押圧部材)62を備えるローター61と、ステーター(案内部材)65と、を備える。
ステーター65は、円弧状の窪み65aを有する形状である。この窪み65aの壁面に沿って、図1で説明したポンプチューブ55が配置されている。ポンプチューブ(以下、単に「チューブ」とも呼ぶ)55は、シリコンや、フッ素ゴム、弾性樹脂などからなり、弾性を有する。
ローター61の外周には、等間隔をあけて4個のローラー62が配置されている。図示しない駆動モーターによって、ローター61は回転軸63を中心として回転される。この駆動モーターが、ポンプ用ケーブル91(図1)を介して受信した駆動信号によって駆動される。各ローラー62は、遊動輪である。各ローラー62がチューブ55を押し付けるように、ステーター65に対するローター61の位置が定められている。ローター61がR方向に回転することで、各ローラー62の位置も回転移動する。これによって、チューブ55は、各ローラー62で押し潰されながら順次しごかれる。この結果、チューブ55内の液体が搬送される。なお、ローラー62の数は4つに限る必要はなく、3つ、2つ、1つ、5つ等、他の数(1または複数)とすることができる。
C.制御装置の構成と処理:
図3は、制御装置80の内部構成を示す説明図である。図示するように、制御装置80は、CPLD(Complex Programmable Logic Device)81と、CPU(Central Processing Unit)82と、ピエゾ素子ドライバ−83と、モータードライバー84と、第1スイッチ85と、第2スイッチ86とを備える。CPLD81は、プログラムの書き換えが可能なロジック・デバイスの一種である。CPU82は、中央演算処理装置である。CPLD81は、ピエゾ素子ドライバ−83と接続されており、ピエゾ素子ドライバ−83を制御することによって、脈動発生部24に備えられたピエゾ素子(図示せず)を駆動する。CPU82は、モータードライバー84と接続されており、モータードライバー84を制御することによって、チューブポンプ60に備えられた駆動モーター(図示せず)を駆動する。
CPLD81とピエゾ素子ドライバ−83との間には、第1スイッチ85が設けられている。第1スイッチ85は、CPU82からの制御指令を受けて、閉状態に切り換え可能となっている。CPU82とモータードライバー84との間には、第2スイッチ86が設けられている。第2スイッチ86は、CPLD81から制御指令を受けて、閉状態に切り換え可能となっている。CPLD81が本発明の一形態における「第1処理部」の下位概念であり、CPU82が本発明の一形態における「第2処理部」の下位概念である。
CPLD81とCPU82とは、SPI(Serial Peripheral Interface)通信によって、互いに信号のやり取りを行っている。CPLD81は、クロックに従ってカウントアップするレジスタ81Rを備える。CPU82は、CPLD81と同様に、クロックに従ってカウントアップするレジスタ82Rを備える。CPLD81とCPU82とは、レジスタ81R,82Rの値を比較することによって互いの処理速度を監視し、CPLD81とCPU82とのうちの少なくとも一方の処理速度が異常であるか否かの判定を行う。CPLD81とCPU82とによって実行される各処理について、次に説明する。
図4は、CPLD81とCPU82とによって実行される各処理を示すフローチャートである。図4(a)には、CPLD81によって実行される定期イベントが示されている。図4(b)には、CPU82によって実行されるトリガ信号受信イベントが示されている。CPLD81による定期イベントは、所定時間毎に繰り返し実行される。CPU82によるトリガ信号受信イベントは、CPLD81がトリガ信号Trを受信したタイミングで実行される。
図4(a)に示すように、CPLD81は、処理が開始されると、前述したトリガ信号受信イベントを実行するためのトリガ信号Trを発生してCPU82に送信する(ステップS110)とともに、レジスタ81Rの値を読み出してカウント値C1として保存する(ステップS120)。
CPU82は、トリガ信号TrをCPLD81から受信し、トリガ信号受信イベントを実行開始する。図4(b)に示すように、CPU82は、処理が開始されると、レジスタ82Rの値を読み出してカウント値C2として保存する(ステップS210)。次いで、CPU82は、保存したカウント値C2をCPLD81に送信する(ステップS220)。
CPLD81は、ステップS120の実行後、CPU82からカウント値C2が送られてくるのを待って、送られてきたカウント値C2を受信する(ステップS130)とともに、ステップS120で保存したカウント値C1をCPU82に送信する(ステップS140)。
続いて、CPLD81は、ステップS120で保存したカウント値C1とステップS130で受信したカウント値C2との差の絶対値を、差分d1として求め(ステップS150)、差分d1が予め定めた閾値dc以下であるか否かを判定する(ステップS160)。カウント値C1はCPLD81側でそのクロックに基づいてカウントアップされた値であり、カウント値C2はCPU82側でそのクロックに基づいてカウントアップされた値である。このため、両者の差分d1が閾値dc以下であれば、CPLD81のクロック、CPU82のクロック共に正常であると判断することができる。すなわち、互いのクロックに従って計数したカウント値C1とカウント値C2がほぼ一致した場合に、各クロックは共に正常であると判断できる。閾値dcは、実験的にあるいはシミュレーションによって定めたものであり、閾値dcの大きさを変更することで、正常の許容範囲の設定、調整を容易に行うことができる。ステップS160で、差分d1が閾値dc以下であると判定された場合には、CPLD81は、正常終了として、この定期イベントを一旦終了する。
一方、差分d1が閾値dcを上回る場合には、CPLD81のクロック、CPU82のクロックの少なくとも一方が異常、すなわち、CPLD81とCPU82の少なくとも一方の処理速度が異常であると判断することができる。このため、ステップS160で、差分d1が閾値dcを上回ると判定された場合に、CPLD81は、脈動発生部24に備えられたピエゾ素子と、チューブポンプ60に備えられた駆動モーターとを停止させる(ステップS170)。具体的には、CPLD81は、ピエゾ素子ドライバ−83(図3)を制御することによってピエゾ素子を停止させるとともに、第2スイッチ86に制御信号を送ることによって第2スイッチ86(図3)を閉状態に切り替える。第2スイッチ86が閉状態となると、モータードライバー84(図3)は、チューブポンプ60の駆動モーターを停止させる。この構成によれば、仮にCPU82が異常であっても、正常であるCPLD81によって、脈動発生部24に備えられたピエゾ素子と、チューブポンプ60に備えられた駆動モーターとを共に停止させることができる。ステップS170の実行後、CPLD81は、異常終了として、この定期イベントを一旦終了する。
CPU82は、ステップS220の実行後、CPLD81からカウント値C1が送られてくるのを待って、送られてきたカウント値C1を受信する(ステップS230)。続いて、CPU82は、受信したカウント値C1とステップS210で保存したカウント値C2との差の絶対値を、差分d2として求め(ステップS240)、差分d2が閾値dc以下であるか否かを判定する(ステップS250)。ステップS240およびステップS250は、CPLD81側のステップS150およびS160と同様の処理であり、差分d1が差分d2となっている点だけが相違する。ステップS250で、差分d2が閾値dc以下であると判定された場合には、CPU82は、正常終了として、このトリガ信号受信イベントを一旦終了する。
一方、ステップS250で、差分d2が閾値dcを上回ると判定された場合には、CPU82は、脈動発生部24に備えられたピエゾ素子と、チューブポンプ60に備えられた駆動モーターとを停止させる(ステップS260)。具体的には、CPU82は、モータードライバー84(図3)を制御することによってチューブポンプ60の駆動モーターを停止させるとともに、第1スイッチ85(図3)に制御信号を送ることによって第1スイッチ85を閉状態に切り替える。第1スイッチ85が閉状態となると、ピエゾ素子ドライバ−83(図3)は、脈動発生部24のピエゾ素子を停止させる。この構成によれば、仮にCPLD81が異常であっても、正常であるCPU82によって、脈動発生部24に備えられたピエゾ素子と、チューブポンプ60に備えられた駆動モーターとを共に停止させることができる。ステップS260の実行後、CPU82は、異常終了として、このトリガ信号受信イベントを一旦終了する。
図5は、CPLD81とCPU82との間のメッセージのやり取りを示すシーケンスチャートである。このシーケンスチャートは、前述したCPLD81による定期イベントと、CPU82によるトリガ信号受信イベントによるメッセージのやりとりを示している。
図示するように、CPLD81は、処理が開始されると、トリガ信号Trを発生してCPU82に送信するとともに、レジスタ81Rの値を読み出してカウント値C1として保存する。
CPU82は、トリガ信号Trを受信すると、レジスタ82Rの値を読み出してカウント値C2として保存し、カウント値C2をCPLD81に送信する。
CPLD81は、カウント値C2を受信すると、保存したカウント値C1を送信する。その後、CPLD81は、保存したカウント値C1とCPU82から受信したカウント値C2とを比較することによって、CPLD81とCPU82との処理速度の異常を判定する(図4(a)のS150およびS160の処理)。
CPU82は、カウント値C1を受信すると、受信したカウント値C1と保存したカウント値C1とを比較することによって、CPU82とCPLD81との処理速度の異常を判定する(図4(a)のS240およびS250の処理)。その後、CPLD81がトリガ信号Trを発生させてから、この異常の判定を行うまでの処理が一サイクルとして、所定時間毎に繰り返し実行される。
D.実施形態の効果:
以上のように構成された本実施形態の制御装置80によれば、CPLD81およびCPU82によって、互いの処理速度が監視され、CPLD81およびCPU82のうちの少なくとも一方の処理速度が異常であると判定されたときに、脈動発生部24に備えられたピエゾ素子と、チューブポンプ60に備えられた駆動モーターとが停止されるため、異常時にハンドピース20から液体が噴射され続けることがない。したがって、制御装置10を備える医療装置10は、信頼性を維持・確保することができる。特に、脈動発生部24に備えられたピエゾ素子が停止されることから、脈動が付与された液体のハンドピース20からの噴射が停止または低減される。また、チューブポンプ60に備えられた駆動モーターが停止されることから、チューブポンプ60とハンドピース20とを結ぶ第2〜第4給水チューブ54b〜54d内が高圧となり損傷することを防止できる。このため、医療装置としての信頼性をより維持することができる。
また、制御装置80によれば、脈動発生部24に備えられたピエゾ素子の制御と、チューブポンプ60に備えられた駆動モーターの制御とが、CPLD81とCPU82とによって分担されることから、CPLD81とCPU82のいずれかが異常となったときのリスクを低減できる。したがって、医療装置としての信頼性をより維持することができる。
さらに、制御装置80によれば、CPLD81およびCPU82のそれぞれは、自身のレジスタ81R,82Rに記憶されたカウント値と、他方側から送られてきたカウント値との差分を求めて、差分が閾値dcを上回るか否かを判定することで、CPLD81およびCPU82の処理速度の異常の判定がなされている。このため、CPLD81およびCPU82は、互いの処理速度を監視することができる。
E.変形例:
この発明は前記実施形態およびその変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
・変形例1:
前記実施形態では、図4のステップS170およびS260で、ピエゾ素子と駆動モーターを停止した後、直ちに異常終了する構成としたが、これに換えて、異常終了する前に、CPLD81およびCPU82は、異常である旨を、医療装置10の外部に報知する構成としてもよい。報知の手法としては、噴射条件設定部96(図1)に報知灯を設けて、報知灯を点灯させるようにしてもよいし、噴射条件設定部96にスピーカーを設けて、スピーカーを鳴らすようにしてもよい。この変形例1によれば、報知を受けた医療装置の使用者は異常を知ることができる。このため、医療装置としての信頼性をより維持することができる。
・変形例2:
前記実施形態では、図4のステップS170およびS260で、ピエゾ素子と駆動モーターを停止していたが、これに換えて、ピエゾ素子だけを停止する構成としてもよい。この構成によっても、脈動発生部24に備えられたピエゾ素子が停止されることから、脈動が付与された液体のハンドピース20からの噴射が停止または低減される。このため、前記実施形態と同様に、医療装置としての信頼性を維持することができる。また、ピエゾ素子と駆動モーターは動作させたまま、チューブポンプの液体の供給先を、ハンドピース20以外の部分に切り替えることによって、ハンドピース20からの液体の噴射が停止する構成としてもよい。要は、ハンドピース20からの液体の噴射が停止または低減する構成であれば、いずれの構成としてもよい。
・変形例3:
図6は、変形例3における制御装置80Xの内部構成を示す説明図である。この制御装置80Xは、第1実施形態の制御装置80(図3)と比較して、ピエゾ素子ドライバ−83とモータードライバー84とが共にCPU82に接続されている点が相違する。制御装置80Xにおいても、前記実施形態と同様に、図4に示した、CPLD81とCPU82とが互いの処理速度を監視する処理が行われる。かかる変形例3によっても、前記実施形態と同様に、医療装置としての信頼性を維持することができる。
・変形例4:
変形例3では、ピエゾ素子ドライバ−83とモータードライバー84とが共にCPU82に接続されていたが、これに換えて、ピエゾ素子ドライバ−83とモータードライバー84とが共にCPLD81に接続されている構成としてもよい。
・変形例5:
前記実施形態および変形例では、制御装置は、2つの処理部、すなわち、CPLD81とCPU82とが内蔵されていた。これに対して、図7に示すように、3つの処理部、すなわち、第1のCPLD181と、CPU82と、第2のCPLD183を備える構成としてもよい。この構成によれば、3つの処理部のうちの1つの処理速度が他の2つと異なるものとなれば、その異なった処理速度の処理部が異常であると判定することができる。なお、処理部は3つに限る必要もなく、4以上の数とすることもできる。
・変形例6:
前記実施形態および変形例では、CPLD81およびCPU82のそれぞれは、自身のレジスタ81R,82Rに記憶されたカウント値と、他方側から送られてきたカウント値との差分を求めて、差分が閾値dcを上回るか否かを判定していた。これに換えて、2つのカウント値の比率を求めて、この比率が所定の範囲内から外れているか否かを判定する構成としてもよい。この構成によっても、CPLD81およびCPU82の処理速度の異常の判定を行うことができる。
・変形例7:
前記実施形態では、CPLD81が脈動発生部24に備えられたピエゾ素子を駆動し、CPU82がチューブポンプ60に備えられた駆動モーターを駆動する構成としたが、これに換えて、CPLD81がチューブポンプ60に備えられた駆動モーターを駆動し、CPU82が脈動発生部24に備えられたピエゾ素子を駆動する構成としてもよい。また、CPLD81は、FPGA(Field Programmable Gate Array)に換えてもよい。また、第1処理部および第2処理部をともにCPUとしてもよいし、第1処理部および第2処理部をともにCPLDまたはFPGAとしてもよい。すなわち、第1処理部および第2処理部は、処理を行う論理回路であれば、CPU、CPLD、FPGA、PLD等、いずれの構成を採用してもよい。
・変形例8:
前記実施形態では、CPLD81およびCPU82が、互いのクロックに従って計数したカウント値C1とカウント値C2とを比較することによって、互いの処理速度を監視する構成としたが、必ずしもこの構成に限る必要はなく、処理速度を監視可能であれば、他の構成に換えることもできる。
・変形例9:
前記実施形態では、ハンドピース20に備えられる脈動発生部24を、ピエゾ素子とダイアフラムとからなる容積変更手段を備える構成としたが、これに換えて、ピエゾ素子以外の駆動源によって液体室の容積を変更する構成としてもよい。また、液体室内の液体内に気泡を発生させる気泡発生部を設けて、液体室内の液体の圧力を変化させる構成としてもよい。気泡発生部は、光メーザー、抵抗体ヒーター、セラミックヒーター、マイクロ波を照射する構成などでもよい。
・変形例10:
前記実施形態では、液体供給部はチューブポンプとしたが、これに換えて、ピストンポンプ、プランジャーポンプ等の他のタイプのポンプとしてもよい。
・変形例11:
本発明の医療装置の使用目的は、人間の治療でなくてもよい。例えば、人間を除く動物を治療してもよいし、研究や教育のために人体組織を切除してもよい。また、本発明のチューブポンプは、噴射した液体によって汚れを除去する洗浄装置に利用されてもよいし、噴射した液体によって線などを描く描画装置に利用されてもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…医療装置
20…ハンドピース
22…液体噴射管
22a…開口部
24…脈動発生部
26…筐体
50…液体供給部
51…給水バッグ
52…スパイク針
53a〜53e…第1〜第5コネクター
54a〜54d…第1〜第4給水チューブ
55…ポンプチューブ(チューブ)
56…閉塞検出機構
57…フィルター
60…チューブポンプ
61…ローター
62…ローラー
63…回転軸
65…ステーター
80…制御装置
81…CPLD
81R…レジスタ
82…CPU
82R…レジスタ
83…モータードライバー
84…ピエゾ素子ドライバ−
91…ポンプ用ケーブル
92…アクチュエーター用ケーブル
94…フットスイッチ
96…噴射条件設定部
97…流量設定ダイヤル
98…印加電圧設定ダイヤル

Claims (8)

  1. 液体を噴射する液体噴射部と、前記液体噴射部に前記液体を供給する液体供給部とを備える医療装置に用いられる制御装置であって、
    第1処理部と、第2処理部とを有し、
    前記第1処理部および第2処理部は、互いの処理速度を監視し、前記第1処理部および前記第2処理部のうちの少なくとも一方の処理速度が異常であると判定されたときに、前記液体噴射部からの噴射を停止する、制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記異常であると判定されたときに、前記液体噴射部を停止する、制御装置。
  3. 請求項2に記載の制御装置であって、
    前記異常であると判定されたときに、前記液体噴射部の停止と共に前記液体供給部の停止を行う、制御装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の制御装置であって、
    前記第1処理部および前記第2処理部のそれぞれは、所定時間毎にカウントアップするレジスタを備え、前記レジスタに記憶されたカウント値を読み出し記憶すると共に、前記読み出したカウント値を他方側の制御部に送り、前記他方側の制御部から送られてきた前記カウント値と前記記憶されたカウント値とを比較することにより、前記処理速度の異常の判定を行う、制御装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の制御装置であって、
    前記第1処理部は、前記液体噴射部を制御し、
    前記第2処理部は、前記液体供給部を制御する、制御装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の制御装置であって、
    前記第1処理部および前記第2処理部のうちの少なくとも一方の処理速度が異常であると判定されたときに、異常である旨を外部に報知する、制御装置。
  7. 医療装置であって、
    液体を噴射する液体噴射部と、
    前記液体噴射部に前記液体を供給する液体供給部と、
    前記液体噴射部および前記液体供給部を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、第1処理部と、第2処理部とを有し、
    前記第1処理部および第2処理部は、互いの処理速度を監視し、前記第1処理部および前記第2処理部のうちの少なくとも一方の処理速度が異常であると判定されたときに、前記液体噴射部からの噴射を停止する、医療装置。
  8. 液体を噴射する液体噴射部と、前記液体噴射部に前記液体を供給する液体供給部とを備える医療装置に用いられるとともに、第1処理部と、第2処理部とを有する制御装置における制御方法であって、
    前記第1処理部および第2処理部は、互いの処理速度を監視し、前記第1処理部および前記第2処理部のうちの少なくとも一方の処理速度が異常であると判定されたときに、前記液体噴射部からの噴射を停止する、制御方法。
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