JP2016163139A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な通信環境において所望の要求受信誤り率を満たす無線通信を実現する技術を提供する。【解決手段】端末装置(30)では、パラメータ決定手段(36:S250)が、送信情報の供給元となるアプリケーションに応じた要求誤り率を満たすように、消失訂正符号の符号化パラメータを決定し、リソース割当要求手段(311)が、決定した符号化パラメータを含んだリソース割当要求を網側装置に送信する。網側装置(10)では、リソース割当手段(123:S510〜560)が、リソース割当要求を受信すると、目標誤り率を満足する変調符号化方式を決定すると共に、リソース割当要求によって通知された情報に従い、消失訂正符号化の際に生成される各パケットを、一つの送信フレームで送信するのに必要な帯域幅を、端末装置との通信に割り当てる。【選択図】図1

Description

本発明は、消失訂正符号を使用する無線通信システムに関する。
有線や無線通信システムにおいては、輻輳や受信誤りの影響により、パケットロスが発生することが知られている。このため、データ通信においてパケットロス耐性を持たせることを目的として消失訂正符号がしばしば適用される。
消失訂正符号は、K個の情報パケットに対してP個のパリティパケットを付加することにより、ある程度のパケットロスに対しては、再送することなく元の情報への復号を可能とするものである。なお、消失訂正符号は、より多くのパリティパケットを付加することで訂正能力を高められるが、総送信データ量の増大に伴い伝送効率が低下する。このため、消失訂正符号の符号化パラメータとなる情報パケット数Kや符号化率R(=K/(K+P))は、通信環境での受信誤り率を考慮して、必要な品質が得られるように設定される。但し、例えばLTE(Long Term Evolution)やIEEE 802.16mのような無線通信システムの利用を想定した場合、無線の環境は時々刻々と変化するため、この通信環境の変化に応じて適切な設定を行う必要がある。
通信環境を推定する技術として、例えば、データパケットの受信間隔の揺らぎを利用するものが知られている。すなわち、通信品質の悪化により再送処理が増えるほど受信間隔の揺らぎが大きくなるため、観測した受信間隔の揺らぎが大きい場合はパケット長を短くして誤り耐性を強化し、揺らぎが小さい場合はパケット長を長くして通信の効率を重視するように設定する(特許文献1参照)。
特開2013−225761号公報
しかしながら、例えば、低遅延な通信が求められる場合、一般に無線通信部での再送処理の回数が制限される。この場合、受信間隔の揺らぎが抑制されるため、受信間隔から通信環境を推定することは困難であると予想される。
また、車などの移動体がLTEを利用して通信するシステムを考えた場合、移動体の移動に伴って通信環境が著しく変動する。これに伴って、個々のユーザとの通信に割り当てられる変調符号化方式や帯域幅が動的に変化し、変調符号化方式や帯域幅によって送信フレーム当たり送信可能なデータ量が変動する。すると、図13に示すように、複数のパケットが一つの送信フレームで送信されたり、逆に、図14に示すように、一つのパケットが複数の送信フレームで送信されたりする。その結果、受信間隔から通信環境を推定することは困難であると予想される。
つまり、従来技術では、極めて限定された通信環境でしか実用的に機能させることができず、多様な通信環境に適用することができないという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、様々な通信環境において所望の要求受信誤り率を満たす無線通信を実現する技術を提供することを目的とする。
本発明の無線通信システムは、通信網を構成する基地局が、端末装置からの要求に応じて該端末装置との無線通信に使用する変調符号化方式および帯域幅を決定する。
そして、端末装置は、パラメータ決定手段と、リソース割当要求手段と、分割符号化手段と、送信手段とを備える。パラメータ決定手段は、基地局との無線通信における受信誤り率が予め設定された目標誤り率であるものとして、送信情報の供給元となるアプリケーションに応じた要求誤り率を満たすように、消失訂正符号の符号化パラメータである符号化対象パケット数および符号化率を決定すると共に、送信情報のデータ長および符号化対象パケット数から符号化対象パケットのパケット長を求める。リソース割当要求手段は、パラメータ決定手段にて求められたパケット長に相当する情報を少なくとも含んだリソース割当要求を基地局に送信する。分割符号化手段は、パラメータ決定手段により決定された符号化パラメータを用いて、送信情報の分割および消失訂正符号への符号化を実行する。送信手段は、分割符号化手段から出力される送信パケットを、基地局により割り当てられた変調符号化方式および帯域幅にて送信する。
一方、基地局は、リソース割当手段を備える。リソース割当手段は、端末装置からのリソース割当要求を受信すると、目標誤り率を満足する変調符号化方式を決定すると共に、リソース割当要求によって通知された情報に従い、送信パケットを、一つの送信フレームで送信するのに必要な帯域幅を、要求元の端末装置との通信に割り当てる。
このような構成によれば、端末装置と基地局との無線通信に、一つの送信パケットを一つの送信フレームで送信するのに必要な最小限の帯域幅が割り当てられる。
これにより、消失訂正符号の能力を最大限に発揮させることができると共に、送信フレーム内でダミーデータが占める割合を減少させることができるため、送信フレームの伝送効率を向上させることができる。
即ち、例えば、一つの送信パケットがm分割されてm個の送信フレームで送信される場合、そのm個の送信フレームすべてについて、受信に成功しない限り、送信パケットの受信に失敗することになる。つまり、送信フレームの消失確率が同じであっても、mの値が大きくなるほど、送信パケットの消失確率は高くなる。また、n個の送信パケットが結合されて一つの送信フレームで送信される場合、送信フレームの受信に失敗すると、n個の送信パケットの受信に失敗することになる。そして、消失訂正符号は、n個のパケットロスに対して、復号可能となるように生成する必要がある。いずれの場合も、一つの送信パケットを一つの送信フレームで送信する場合と比較して、復号不能となる確率が高くなり、また、これを補おうとするとより大きな冗長性を持たせる必要が生じることから伝送効率も劣化させてしまうのである。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
無線通信システムの構成を示すブロック図である。 無線通信システムの全体的な動作を示すシーケンス図である。 サーバが実行するサービス開始可否判定処理のフローチャートである。 端末装置の各部におけるデータの状態を示す説明図である。 端末装置が実行する送信準備処理のフローチャートである。 送信準備処理中で実行するパラメータ決定処理のフローチャートである。 基地局が実行するリソース割当処理のフローチャートである。 無線品質情報と割り当てられる帯域幅の関係を示す説明図である。 第2実施形態におけるパラメータ決定処理のフローチャートである。 係数情報の取得に関するシーケンス図である。 第3実施形態におけるリソース割当処理のフローチャートである。 第4実施形態におけるリソース割当処理のフローチャートである。 複数の送信パケットが結合されて一つの送信フレームで送信されることを示す説明図である。 一つの送信パケットが分割されて複数の送信フレームで送信されることを示す説明図である。
以下に本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1.1.システム構成]
図1に示すように、無線通信システム1は、基地局10と、サーバ20と、端末装置30とを備える。基地局10とサーバ20とは、有線ネットワークを介して通信を行い、基地局10と端末装置30とは、無線ネットワークを介して通信を行う。なお、基地局10およびサーバ20は、これらを総称して網側装置ともいう。
無線ネットワークでは、LTE(Long Term Evolution )規格に従った通信を行う。即ち、低速シンボルレートのマルチキャリア信号を用いて並列伝送するOFDM通信をベースとして、下位層(物理レイヤ,リンクレイヤ)では、変調符号化方式の選択、無線帯域(キャリア信号)の割り当てを動的に行うと共に、上位層(アプリケーションレイヤ)では、消失訂正符号を用いた通信を行うように構成されている。なお、変調符号化方式は、変調方式としてはQPSK、16QAM、64QAMなど、符号化方式としてはターボ符号などの組み合わせが用いられる。
[1.2.システム動作]
無線通信システム1を構成する各装置間で実行される通信の概略を、図2のシーケンス図を用いて説明する。
端末装置30のリンク層(後述する無線通信部31)は、定期的に基準信号を送信する。その基準信号を受信した基地局10は、基準信号の受信状態から、予め定められた周波数範囲毎に、無線通信の通信品質を測定し、その測定結果から通信品質のランクを示す指示子であるCQI(channel Quality Indicator )を生成し、このCQIを無線品質情報として端末装置30に通知する。端末装置30のリンク層は、このCQIを記憶し、CQIの通知を受ける毎に記憶内容を更新する。なお、CQIが示す通信品質のランクはN(例えばN=6)段階からなり、以下では、i(i=1〜N)番目のランクをCQI#iと記す。また、iが大きいほど通信品質は良好であることを示すものとする。
端末装置30のアプリケーション層(以下「アプリ層」という)は、自装置上で動作するアプリケーションから送信要求が発生すると、リンク層を介して自装置(要求元端末装置)の位置情報を含んだサービス開始要求を送信する。これを受信した基地局10は、サーバ20に転送する。サーバ20は、要求元端末装置周辺の通信の混雑状況等からサービス開始の可否を判定し、その判定結果を開始許可通知または開始不可通知によって、基地局10を介して送信元の端末装置30に返送する。
端末装置30のアプリ層は、開始許可通知を受信すると、消失訂正符号の符号化パラメータを決定して、その符号化パラメータに従って、送信要求に係る送信情報を消失訂正符号化し、符号化されたパケットをリンク層に供給する。
符号化パケットの供給を受けたリンク層は、符号化パラメータの一つである消失訂正符号化の符号化対象パケットのパケット長Lおよび要求元のアプリケーション種別Fapの情報を含んだリソース割当要求を基地局10に送信する。基地局10からリソース割当通知を受信すると、リソース割当通知の内容に従った変調符号化方式および帯域幅の送信フレームを用いて符号化パケットを送信する。
基地局10は、リソース割当要求を受信すると、変調符号化方式の決定および帯域幅の割り当てを行い、その結果を、リソース割当通知によって端末装置30に送信すると共に、割当状況通知によってサーバ20にも通知する。以後、基地局10は、割り当て内容に従ってスケジューリングを行い、スケジューリングされた結果に従って、端末装置30との無線通信を実施する。
割当状況通知を受信したサーバ20は、その内容をサービス開始可否の判定に利用する。
[1.3.サーバの構成]
サーバ20は、図1に示すように、有線通信部21と、消失訂正復号部22と、利用可能帯域データベース23と、サービス開始可否判定部24とを備える。
有線通信部21は、有線通信ネットワークを介して基地局10との通信を実行する。
消失訂正復号部22は、基地局10経由で消失訂正符号によって符号化されたデータを受信した場合に、これを復号して受信情報を生成し、上位のアプリケーションに提供する。
利用可能帯域データベース23は、アプリケーションを利用中のユーザ(端末装置30)に関する情報を管理する。管理する情報には、利用中ユーザの数、利用中ユーザの位置情報、基地局10との通信のために利用中ユーザに割当られた帯域幅(消費帯域)の他、端末装置30との通信に利用可能な総帯域幅Bの情報が少なくとも含まれる。
サービス開始可否判定部24は、CPU,ROM,RAMを備えた周知マイクロコンピュータにより構成され、基地局10を介して受信する端末装置30からのサービス開始要求に対して、利用可能帯域データベース23に格納された情報を利用し、サービス開始の可否を判定する処理を少なくとも実行する。
[1.3.1.サーバでの処理]
サービス開始可否判定部24が実行する処理を、図3のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サーバ20が起動している間、繰り返し実行される。
本処理が起動すると、サービス開始可否判定部24として機能するCPUは、S110にて、サービス開始要求を受信したか否かを判断する。受信していればS120に進み、受信していなければS180に進む。以下では、サービス開始要求の送信元となった端末装置30を要求元ユーザという。
S120では、サービス開始要求に示された要求元ユーザの位置情報に基づき、利用可能帯域データベース23を検索して、そのユーザ位置情報に示された位置を中心とした所定範囲内に存在するサービス提供中ユーザを抽出する。
続くS130では、利用可能帯域データベース23を参照して、抽出された全ユーザの消費帯域幅の合計値Hを算出する。
続くS140では、要求元ユーザとの通信に利用可能な総帯域幅Bに対する使用率u(=H/B)を算出する。
続くS150では、使用率uが予め設定された閾値Uthより小さいか否かを判断する。使用率uが閾値Uthより小さければ、S160にて、の要求元ユーザに対してサービス開始通知を送信して、本処理を終了する。使用率uが閾値Uth以上である場合、S170にて、要求元ユーザに対してサービス開始不可通知を送信して本処理を終了する。
S180では、割当状況通知を受信したか否かを判断する。割当内容通知を受信していなければ本処理を終了し、割当内容通知を受信していれば、S180に進み、割当状況通知の内容に従って利用可能帯域データベース23の内容を更新して本処理を終了する。
[1.4.端末装置の構成]
端末装置30は、例えば、スマートフォン等として構成され、端末装置30を保持する移動体(車両や人)と共に移動する。端末装置30は、図1に示すように、無線通信部31と、パケット化部32と、消失訂正符号化部33と、間欠送信部34と、スケジューラ動作データベース35と、通信制御部36とを備える。なお、無線通信部31が図2におけるリンク層に該当し、無線通信部31以外の部位が図2におけるアプリ層に相当する。
パケット化部32は、図4中の矢印Aで示すように、アプリケーションから提供される送信情報(情報長L)を、通信制御部36で決定された符号化パラメータの一つであるパケット長Lに従って、消失訂正符号化の対象となる長さLの複数の符号化対象パケットに分割(パケット化)する。
消失訂正符号化部33は、図4中の矢印Bで示すように、パケット化部32により生成された複数の符号化対象パケット(情報パケット)に対して、通信制御部36で決定された符号化パラメータの一つである符号化率Rに従って、消失訂正符号化を実施する。具体的には、情報パケットからパリティパケットを生成し、このパリティパケットを、情報パケットの後に付加する。なお、情報パケットの数をK、パリティパケットの数をPとすると、符号化率Rは、R=K/(K+P)で表される。
間欠送信部34は、図4中の矢印Cで示すように、消失訂正符号化部33から出力される情報パケットおよびパリティパケットにヘッダを付加して、アプリケーションレイヤの送信パケットを生成する。更に、図4中の矢印Dで示すように、送信パケットを、予め設定された時間間隔TITで無線通信部31に間欠送信する。ここで、間欠送信するのは、異なる送信パケットが、無線通信部31で一つの送信フレームにまとめられて送信することを防止するためである。
なお、通信制御部36により、消失訂正符号の符号化パラメータが決定されない場合は、パケット化部32および消失訂正符号化部33は、送信情報をそのまま間欠送信部34に送る。
無線通信部31は、送受信部311と、無線品質測定部312とを備える。無線品質測定部312は、定期的に、送受信部311を介して基地局10に対して基準信号を送信し、基地局10からCQI通知を受信すると、CQI通知に示されたCQIを記憶し、CQI通知を受信する毎に記憶内容を更新する。
送受信部311は、通信制御部36や無線品質測定部312が処理する各種コマンドを送受信する。また、間欠送信部34から消失訂正符号に符号化された送信パケットを受信すると、後述するパラメータ決定処理で決定された符号化パラメータのパケット長L および要求元アプリケーションのアプリケーション種別Fapの情報を含んだリソース割当要求を基地局10に送信する。基地局10から、リソース割当要求に対する応答であるリソース割当通知を受信すると、リソース割当通知に示された変調符号化方式および割当帯域を用いた送信フレームによって送信パケットを送信する。なお、送信フレームを生成する際には、図4中の矢印Eで示すように、間欠送信部34から送られた各送信パケットに、予め設定されたブロック長LTBとなるようにダミーデータをパディングして、トランスポートブロック(送信フレーム)を生成する。
但し、送受信部311は、所定の下限値に満たない長さの送信パケットが、時間間隔TITより短い所定時間内に連続して供給された場合、図13に示すように、複数の送信パケットを用いて1つの送信フレームを生成する機能、および所定の上限値を超える長さの送信パケットが供給された場合、図14に示すように、送信パケットを複数の送信フレームに分割する機能を有する。
スケジューラ動作データベース35は、CQIの各ランクと、そのランクの時に選択される変調符号化方式との対応関係、および、各変調符号化方式とその変調符号化方式の時に取りうるトランスポートブロックのブロック長LTBとの対応関係を示すデータが格納されている。なお、ブロック長LTBは、変調符号化方式および割り当てられる帯域幅(サブキャリアの数)に応じて変化するため、変調符号化方式毎に複数のブロック長LTBが存在する。
通信制御部36は、CPU,ROM,RAMを備えたマイクロコンピュータにより構成され、送信情報の送信に必要な設定を行う送信準備処理を実行する。
[1.4.1.端末装置での処理]
通信制御部36が実行する送信準備処理を、図5のフローチャートを用いて説明する。本処理は、端末装置30上で実行されるアプリケーションからの送信要求がある毎に起動する。
本処理が起動すると、通信制御部36として機能するCPUは、S210にて、自装置の位置を表す位置情報を取得する。位置情報は、装置内に別途設けられた図示しないGPS装置等から取得する。
続くS220では、S210で取得した位置情報を含んだサービス開始要求をサーバ20に送信する。
続くS230では、サービス開始要求に対するサーバ20からの応答を受信するまで待機し、応答を受信するとS240に進む。
S240では、応答がサービスの開始を許可する開始許可通知であれば、S250に進み、一方、応答がサービスの開始を許可しない開始不可通知であれば、本処理を終了する。
S250では、パケット化部32および消失訂正符号化部33で使用する符号化パラメータを決定するパラメータ決定処理を実行する。
続くS260では、パラメータ決定処理で決定された符号化パラメータのうち、パケット長Lをパケット化部32に設定し、符号化率Rを消失訂正符号化部33に設定することによって、送信要求の対象である送信情報の消失訂正符号への符号化を開始して、本処理を終了する。
これにより、送信情報は、パケット化部32にてパケット長Lの符号化対象パケット(=情報パケット)に分割され、消失訂正符号化部33にて、パリティパケットが付加され、間欠送信部34にて、ヘッダ等が付与されることによってアプリ層の送信パケットに加工され、無線通信部31に対して時間間隔TIT毎に間欠送信される。無線通信部31は、間欠送信されてくる送信パケットを、設定された変調符号化方式で変調して一つの送信フレームで無線送信する。
[1.4.2.パラメータ決定処理]
ここで、先のS250で実行するパラメータ決定処理の詳細を、図6のフローチャートを用いて説明する。
本処理では、まず、S310にて、送信要求の対象となる送信情報の情報長Lを取得する。
続くS320では、送信要求の要求元アプリケーションについて設定された要求誤り率Treqを取得する。
続くS330では、要求元アプリケーションのアプリケーション種別Fapを取得する。
続くS340では、アプリケーション種別Fapが、消失訂正符号化の対象となるアプリケーションを示すものであるか否かを判断する。なお、符号化の対象となるアプリケーションは、例えば、対象送信情報の情報長Lの平均的な長さが短い制御アプリケーション等が該当する。そして、アプリケーション種別Fapが、符号化対象でなければS350に進み、符号化対象であればS360に進む。
S350では、符号化パラメータを決定することなく、パケット化部32および消失訂正符号化部33の機能をオフ設定にして、本処理を終了する。この場合、送信情報は、そのまま間欠送信部34に供給されることになる。
S360では、無線ネットワーク内での送信フレームの受信誤り率が目標受信誤り率Ptarget以下であると仮定し、S320で取得した要求誤り率Treqを満足させる消失訂正符号の符号化パラメータ(符号化対象パケット数K,符号化率R)の候補をすべて抽出する。また、送信情報の情報長Lと符号化対象パケット数Kとに基づき、符号化対象パケットのパケット長L(=L/K)を算出する。以下では、このパケット長Lと符号化率Rの組を符号化パラメータと呼ぶ。
続くS370では、抽出された符号化パラメータL,Rの各候補について、パケットに付加される各種ヘッダやフッダ等の長さ(固定長)をパケット長Lに加えることで、送信フレームによって送信する必要があるデータの長さである実データ長LPDUを算出する。
続くS380では、無線通信部31からCQIを取得する。この取得したCQIの値を、CQI#x(x=1〜Nのいずれか)と記す。
続くS390では、各候補について、スケジューラ動作データベース35の情報を参照して、トランスポートブロックのブロック長LTBを選択する。具体的には、ブロック長LTBは、CQI#xから特定される変調符号化方式において取りうる値のうち、実データ長LPDUの送信データを収納可能な最小の値が選択される。なお、実際の送信時には、図4に示すように、実データ長LPDUとブロック長LTBの差分だけ、ダミーデータがパディングされる。
続くS400では、各候補について(1)式に従って伝送効率ηを算出する。
続くS410では、ηを最大化する候補を符号化パラメータL、Rに決定して、本処理を終了する。
[1.5.基地局の構成]
基地局10は、図1に示すように、有線通信部11と、無線通信部12とを備える。
有線通信部11は、無線通信部12を介して受信したフレームをサーバ20に中継するとともに、サーバ20から受信した端末装置30宛のフレームを無線通信部12に中継する。
無線通信部12は、送受信部121と、無線品質測定部122と、スケジューラ123とを備える。
送受信部121は、有線通信部11から受信した端末装置30宛のフレームを端末装置30に中継するとともに、端末装置30から受信したサーバ20宛のフレームを有線通信部11に中継する。
無線品質測定部122は、無線通信部12を介して端末装置30から基準信号を受信すると、その受信状態に応じたCQIを特定し、基準信号の送信元である端末装置30にCQI通知を返送することで、特定したCQIを通知する。
スケジューラ123は、CPU,ROM,RAMを備えた周知のマイクロコンピュータからなる。そして、端末装置30からリソース割当要求を受信すると、後述するリソース割当処理を実行し、要求元の端末装置30との通信で使用する変調符号化方式および帯域幅を決定し、リソース割当通知によって要求元の端末装置30に通知すると共に、その割当内容を、有線通信部11を介してサーバ20にも通知する。なお、割り当てられる帯域幅は、無線ネットワークにおいて使用可能な全通信帯域を複数に分割したリソースブロックを単位として割り当てられる。また、各リソースブロックは、それぞれ所定個のサブキャリア信号で構成される。以後、送受信部121は、スケジューラ123によって決定された変調符号化方式および帯域幅に従って、端末装置30との通信を実行する。
[1.5.1.基地局での処理]
スケジューラ123が実行するリソース割当処理を、図7のフローチャートを用いて説明する。本処理は、基地局10が起動している間、繰り返し実行される。
本処理が起動すると、スケジューラ123として機能するCPUは、S510にて、端末装置30からリソース割当要求を受信したか否かを判断する。リソース割当要求を受信していなければ、本処理を終了し、受信していればS520に進む。
S520では、リソース割当要求の要求元端末装置のCQI(=CQI#x)を無線品質測定部122から取得する。
続くS530では、リソース割当要求に示されたアプリケーション種別Fapが、消失訂正符号化の対象となるアプリケーションのものであるか否かを判断する。
アプリケーション種別Fapが符号化対象である場合、S540に進み、符号化対象ではない場合、S550に進む。
S540では、要求元端末装置との通信に使用する変調符号化方式と帯域幅を第1の手法で決定してS560に進む。この第1の手法では、変調符号化方式は、S520で取得したCQI#xから特定される通信品質の環境において、目標受信誤り率Ptargetを満たす変調符号化方式を決定する。帯域幅は、決定した変調符号化方式と、リソース割当要求に示されたパケット長Lからトランスポートブロックのブロック長LTBを求め、そのブロック長LTBのデータを一つの送信フレームで送信するのに必要な最小限の帯域幅を割り当てる。一般的に、図8に示すように、通信品質が良好である(CQI#xのxが大きい)ほど、符号化率の高い変調符号化方式が選択され、割り当てられる帯域幅は狭くなる。
S550では、要求元端末装置との通信に使用する変調符号化方式と帯域幅を第2の手法で決定してS560に進む。第2の手法では、無線ネットワークにおける既存の手法、例えば、リソース割当要求に示されたCQI#xに対して予め対応づけられた変調符号化方式および帯域幅を割り当てる。
S560では、S540またはS550によって決定された変調符号化方式および帯域幅を、リソース割当通知によって要求元端末装置に送信すると共に、割当内容通知によって同様の内容をサーバ20にも送信して、本処理を終了する。
[1.6.効果]
以上説明したように、無線通信システム1において、端末装置30は、端末装置30と基地局10との無線通信で使用する変調符号化方式を、観測で得られたCQI#xに従って決定する。また、端末装置30は、CQI#xから決まる変調符号化方式を前提として、伝送効率ηが最大化される消失訂正符号の符号化パラメータL,Rを決定する。基地局10は、端末装置30で決定された符号化パラメータLに従って、消失訂正符号化された各送信パケットをそれぞれ一つの送信フレームで送信するのに必要最小限の帯域幅を、要求元端末装置との通信に割り当てる。
これにより、消失訂正符号の能力を最大限に発揮させることができると共に、送信フレーム内でダミーデータが占める割合を減少させることができるため、送信フレームの伝送効率を向上させることができる。
即ち、1送信フレームで複数パケットを送信する場合、伝送時のエラーにより一つの送信フレームが消失すると、複数のパケットが同時に消失することになる。逆に、一つのパケットを複数の送信フレームで送信する場合、複数の送信フレームをいずれも受信できなければ、パケットが消失することになる。いずれの場合も、フレームの受信に失敗する確率が同じであれば、一つの送信フレームで一つのパケットを送信する場合と比較して、パケットロス率が増大し、復元不可となる確率が高くなり、また、これを補おうとするとより大きな冗長性を持たせる必要が生じることから伝送効率も劣化させてしまうのである。
また、上記無線通信システム1において、送信パケットを、間隔を空けて無線通信部31に送信する間欠送信部34を備えているため、複数の送信パケットが無線通信部31において1つのフレームに統合されることを防止することができる。
[2.第2実施形態]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
前述した第1実施形態では、端末装置30は観測によって得られたCQI#xを利用して符号化パラメータを設定している。これに対し、第2実施形態では、CQIの観測値を用いることなく符号化パラメータを設定する点で、第1実施形態とは相違する。従って、本実施形態では、基準信号によるCQI測定は、省略されていてもよい。
[2.1.パラメータ決定処理]
第1実施形態との相違点であるパラメータ決定処理の内容を、図9のフローチャートを用いて説明する。なお、S310〜S370については、図6で説明した第1実施形態のパラメータ決定処理と同様であるため説明を省略する。以下では、S380〜S410の代わりに実施するS420〜S460の処理について説明する。
即ち、S420では、スケジューラ動作データベース35を参照し、各候補について、CQIのランク(CQI#1〜CQI#N)毎にブロック長LTB,i(i=1〜N)を選択する。その詳細は、先に説明したS390での処理と同様である。
続くS430では、各候補について、CQI#i毎の伝送効率ηを、(2)式に従って算出する。
続くS440では、係数情報α〜αを取得する。具体的には、図10(a)に示すように、サーバ20宛に自装置の位置情報を含んだ係数情報要求を送信することによって、サーバ20から取得する。サーバ20は、係数情報要求に示された位置情報から特定される位置について、予め測定されている通信環境の状況等から、適切な係数情報α〜αを設定して係数情報通知によって返送する。なお、サービス開始要求/開始許可通知が係数情報要求/係数情報通知を兼ねるように構成してもよい。
続くS450では、各候補の評価値gを(3)式に従って算出する。
続くS460では、評価値gを最大化する候補を、符号化パラメータL,Rとして選択して、本処理を終了する。
[2.2.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、CQIのランクを特定せず、スケジューラ動作データベース35の情報と、サーバ20から取得する係数情報α〜αとから、CQIの全てのランクを考慮した確率的な推定を行うことによって、伝送効率ηが最大化される消失訂正符号の符号化パラメータL,Rを決定する。基地局10は、端末装置30で決定された符号化パラメータLに従って、消失訂正符号化された各送信パケットをそれぞれ一つの送信フレームで送信するのに必要最小限の帯域幅を、要求元端末装置との通信に割り当てる。
これにより、CQIの観測値を取得することが困難な状況においても、消失訂正符号の能力を損なうことなく伝送効率を向上させる符号化パラメータを決定することができる。
[2.3.変形例]
係数情報α〜αは、必ずしもサーバ20から取得する必要はなく、予め設定された値を使用するようにしてもよい。この場合、係数情報α〜αをすべて同じ値としてもよい。また、通信事業者によって取りうるCQI番号が制限される場合、利用不可とされたランクに対応する係数情報をゼロに設定してもよい。
係数情報を設定する際に、ユーザの位置を基準としたある面積内に存在するユーザ数が多い場合には、低品質のランクに対応する係数情報を大きな値に設定し、逆にユーザ数が少ない場合には、高品質のランクに対応する係数情報を大きな値に設定してもよい。即ち、新たに通信を開始する場合、ユーザ数が多いほど良好な特性の帯域を利用できる確率が低下するため、高いデータレートの変調符号化方式を選択できる確率は低減する。このような特徴を利用して係数情報を設定すればよい。
本実施形態では、サーバ20が管理する情報に従って係数情報α〜αを決定しているが、基地局10が、ユーザの分布状況に関する情報を管理している場合、図10(b)に示すように、端末装置30からの重み情報要求をサーバ20に転送する際に、ユーザの分布状況をサーバ20に送信し、サーバ20は、ユーザの分布状況を考慮してCQI係数を設定するようにしてもよい。この場合、基地局10から近いユーザほど良好な通信環境となる可能性が高いものとして、基地局10からの距離と存在する利用者数とから算出されるCQIの利用確率に従って、係数情報α〜αを設定することが考えられる。
[3.第3実施形態]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
前述した第1実施形態では、基地局10は、要求元のアプリケーション種別によって、変調符号化方式および帯域幅の設定方法を切り替えている。これに対して、第3実施形態では、スペクトル利用状況に応じて帯域幅の設定方法を切り替える点で、第1実施形態とは相違する。
[3.1.リソース割当処理]
第1実施形態との相違点であるリソース割当処理の内容を、図11のフローチャートを用いて説明する。
本処理では、S610にて、端末装置30からリソース割当要求を受信したか否かを判断する。リソース割当要求を受信していなければ、本処理を終了し、受信していればS620に進む。
S620では、無線品質測定部122から要求元端末装置のCQI(=CQI#x)を取得する。
続くS630では、要求元端末装置との通信に使用する変調符号化方式を決定する。具体的には、S620で取得したCQIから特定される通信環境において、送信フレームの受信誤り率が、予め設定された目標誤り率Ptargetを満たす変調符号化方式に決定する。
続くS640では、要求元端末装置との通信に使用中の帯域(スペクトル)の利用状況を示す評価値eを算出する。ここでは、(4)式から算出されるスペクトル利用効率を評価値eとする。但し、S630で決定した変調符号化方式で符号化された1変調信号で送信可能なビット数をQ、符号化率をr、無線通信に使用するアンテナ数をNtx、1単位時間に利用するサブキャリア数をNsc、サブキャリア間隔をWscとする。
続くS650では、評価値eが予め設定された閾値Eth以上であるか否かを判断する。評価値eが閾値Eth以上であればS660に進み、評価値eが閾値Ethより小さければS670に進む。
S660では、リソース割当要求に示されたパケット長Lに従ってトランスポートブロックのブロック長LTBを求め、そのトランスポートブロックを一つの送信フレームで送信するのに必要な最小限の帯域幅を割り当てて、S680に進む。
S670では、リソース割当要求に示されたパケット長Lに従って、そのパケットをm個の送信フレームで送信するのに必要な最小限の帯域幅を割り当てて、S680に進む。
S680では、S630にて決定された変調符号化方式およびS660またはS670にて決定された帯域幅を、リソース割当通知によって要求元の端末装置30に送信すると共に、割当内容通知によってサーバ20にも同様の内容を送信して、本処理を終了する。
[3.2.効果]
本実施形態では、スペクトル利用効率eが閾値Eth以上であれば、一つの送信パケットを一つの送信フレームで送信し、スペクトル利用効率eが閾値Ethより小さければ、一つの送信パケットを複数に分割して複数の送信フレームで送信するように帯域幅の割り当てを行っている。つまり、スペクトル利用効率eが低いということは、トランスポートブロック長LTBのサイズが制限されているということであり、1パケットを1トランスポートブロックで送信する状況では、パケット長Lが制限されることになる。そして、パケット長Lが短いほど、トランスポートブロックにおいてヘッダが占める割合が高くなり、伝送効率が低下する。このような場合に、1パケットを複数トランスポートブロックで送信することを許容すれば、一つのトランスポートブロックに必ず一つのヘッダが含まれていたものが、複数のトランスポートブロック毎に一つのヘッダしか含まれないことになる。つまり、パケット長Lの制限が解消され、パケットに占めるヘッダの割合が低減されることになるため、伝送効率を改善できる場合がある。
[3.3.変形例]
スペクトル利用効率の求め方は、(4)式で示した方法に限るものではない。例えば、CQIの各ランクCQI#1〜CQI#Nに対して予め効率が定義されている場合は、その情報を利用してもよい。
評価値eはスペクトル利用効率に限らず、パケット長L等を用いてもよい。
また、本実施形態では、1個の送信フレームでの送信か、m個の送信フレームでの送信の2者択一になっているが、3つ以上に細かく条件を分岐させてもよい。
[4.第4実施形態]
第4実施形態は、基本的な構成は第3実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
前述した第3実施形態では、リソースの割当方法を、スペクトルの利用状況(第1実施形態では、要求元のアプリケーションの種類)に応じて切り替えている。これに対し、第4実施形態では、通知されるパケット長Lから判断される符号化の状態に応じて切り替える点で、第3実施形態とは相違する。なお、本実施形態では、リソース割当要求で送信する情報から、要求元のアプリケーション種別の情報を削除してもよい。
[4.1.リソース割当処理]
第3実施形態との相違点であるリソース割当処理の内容を、図12のフローチャートを用いて説明する。但し、S610〜S630の処理は第3実施形態の場合と同様であるため説明を省略し、S640〜S680の代わりに実行するS690〜S730について説明する。
即ち、本実施形態では、S630に続けてS690を実行する。
S690では、符号化の状態を判定する判定値eを(5)式から算出する。なお、Lthは定数であり、LPDUは第1実施形態で説明したようにパケット長Lから求められる。
続くS700では、評価値eが予め設定された閾値Eth以上であるか否かを判断する。評価値eが閾値Eth以上であれば、消失訂正符号化が適用されているものとしてS710に進み、評価値eが閾値Ethより小さければ、消失訂正符号化が適用されていないものとしてS720に進む。即ち、消失訂正符号化が適用されていれば、パケット長LひいてLPDUは、ある程度の大きさに制限されているものとして判断する。
S710では、S660での処理と同様に、リソース割当要求に示されたパケット長Lに従ってトランスポートブロックのブロック長LTBを求め、そのトランスポートブロックを一つの送信フレームで送信するのに必要な最小限の帯域幅を割り当てて、S730に進む。
S720では、リソース割当要求に示されたパケット長Lに従って、トランスポートブロックのブロック長LTBを求め、そのトランスポートブロックをm個以内の送信フレームで送信するのに必要な最小限の帯域幅を割り当てて、S730に進む。
S730では、S630にて決定された変調符号化方式およびS710またはS720にて決定された帯域幅を、リソース割当通知によって要求元の端末装置30に送信すると共に、割当内容通知によってサーバ20にも同様の内容を送信して、本処理を終了する。
[4.2.効果]
以上詳述した第4実施形態によれば、基地局10は、リソース割当要求で得られる情報Lに基づいて、消失訂正符号化が適用されているか否かを判断して、帯域幅の割当方法を切り替えている。このため、基地局10が要求元のアプリケーション種別の取得が困難な状況においても、消失訂正符号の適用状態に応じた的確に帯域幅の割り当てを実施することができる。
[5.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。
(1)上記実施形態では、スケジューラ123、サービス開始可否判定部24、通信制御部36をマイクロコンピュータで構成し、これら各部の機能がソフトウェアにて実現されるものとして説明したが、これに限るがものではない。これら各部の全体または一部を例えばロジック回路等のハードウェアにて実現するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、無線ネットワークがLTE規格に従うものとして説明したが、これに限るものではなく、例えばIEEE802.16m等、LTE以外の規格に従うものであってもよい無線通信方式にも適用が可能である。この場合、ブロック長LTBの部分を、送信フレーム長であるNDBに置き換えればよい。
(3)上記実施形態では、端末装置30が間欠送信部34を備えているが、送受信部311が複数のパケットを一つの送信フレームにまとめて送信する機能を有していない場合は、間欠送信部34を省略してもよい。
(4)上記実施形態における一つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分散させたり、複数の構成要素が有する機能を一つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
(5)上述した無線通信システムの他、当該無線通信システムの構成要素となる端末装置30,基地局10,サーバ20、通信制御部36やスケジューラ123,サービス開始可否判定部24としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、リソース割当方法など、種々の形態で実現することもできる。
1…無線通信システム 10…基地局 11…有線通信部 12…無線通信部 20…サーバ 21…有線通信部 22…消失訂正復号部 23…利用可能帯域データベース 24…サービス開始可否判定部 30…端末装置 31…無線通信部 32…パケット化部 33…消失訂正符号化部 34…間欠送信部 35…スケジューラ動作データベース 36…通信制御部 121,311…送受信部 122,312…無線品質測定部 123…スケジューラ

Claims (8)

  1. 通信網を構成する基地局(10)が、端末装置(30)からの要求に応じて該端末装置との無線通信に使用する変調符号化方式および帯域幅を決定する無線通信システム(1)において、
    前記端末装置は、
    前記基地局との無線通信における受信誤り率が予め設定された目標誤り率であるものとして、送信情報の供給元となるアプリケーションに応じた要求誤り率を満たすように、消失訂正符号の符号化パラメータである符号化対象パケット数および符号化率を決定すると共に、前記送信情報のデータ長および前記符号化対象パケット数から符号化対象パケットのパケット長を求めるパラメータ決定手段(36:S250)と、
    前記パラメータ決定手段にて求められた前記パケット長に相当する情報を少なくとも含んだリソース割当要求を前記基地局に送信するリソース割当要求手段(311)と、
    前記パラメータ決定手段により決定された符号化パラメータを用いて、前記送信情報の分割および消失訂正符号への符号化を実行する分割符号化手段(32,33,34)と、
    前記分割符号化手段から出力される送信パケットを、前記基地局により割り当てられた前記変調符号化方式および帯域幅にて送信する送信手段(311)と、
    を備え、
    前記基地局は、
    前記端末装置からのリソース割当要求を受信すると、前記目標誤り率を満足する変調符号化方式を決定すると共に、前記リソース割当要求によって通知された情報に従い、前記送信パケットを、一つの送信フレームで送信するのに必要な帯域幅を、前記端末装置との通信に割り当てるリソース割当手段(123:S510〜560)
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記パラメータ決定手段は、
    無線品質情報を取得する品質情報取得手段(36:S380)と、
    前記要求誤り率を満たす前記符号化パラメータの候補を抽出する候補抽出手段(36:S360)と、
    前記候補抽出手段にて抽出された各候補について、該候補に従って前記消失訂正符号化を行った場合の伝送効率を、前記品質情報取得手段により取得された前記無線品質情報から特定される変調符号化方式を前提として算出する効率算出手段(36:S340)と、
    を備え、該伝送効率を最大化する候補を前記符号化パラメータとして決定することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記パラメータ決定手段は、
    前記要求誤り率を満たす前記符号化パラメータの候補を抽出する候補抽出手段(36:S360)と、
    前記候補抽出手段にて抽出された各候補について、該候補に従って前記消失訂正符号化を行った場合の伝送効率を、前記無線品質情報のランク毎に、該ランクから特定される変調符号化方式を前提として算出する効率算出手段(36:S440)と、
    前記候補毎に、前記効率算出手段により算出された前記ランク毎の伝送効率、および前記各ランクの重みを表す係数情報を用いて評価値を算出する評価値算出手段(36:S450)と、
    を備え、前記評価値を最大化する候補を前記符号化パラメータとして決定することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記係数情報は、前記通信網を構成する網側装置の一つから取得することを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記網側装置は、前記係数情報を、前記端末装置が属する存在する所定領域内のユーザの分布に応じて設定することを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記送信手段は、予め設定された制限時間内に続けて供給される前記パケットを、一つの送信フレームにのせて送信する機能を有し、
    前記分割符号化手段は、生成した送信パケットを前記制限時間以上の間隔を空けて間欠送信すること(34)を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  7. 前記リソース割当手段は、前記リソース割当要求に示された情報から推定される伝送効率が高いほど大きな値となる評価値を求め、該評価値が予め設定された閾値より小さい場合には、一つの前記送信パケットを複数個の送信フレームで送信するのに必要な帯域幅を、前記端末装置との通信に割り当てることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  8. 前記通信網を構成する網側装置の一つは、前記端末装置から通信を開始する要求を受けた場合に、該網側装置の現時点での処理負荷が大きいほど大きな値となる評価値を求め、該評価値が予め設定された閾値より大きい場合に、要求元の通信の開始を不許可とする制限手段(24:S110〜S160)を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の無線通信システム。
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