JP2016155761A - フェキソフェナジンとnsaid含有医薬組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フェキソフェナジン又はその塩とイブプロフェン又はその塩とキサンチン誘導体とを含有する医薬組成物。
【選択図】なし
Description
また、フェキソフェナジン又はその塩とイブプロフェンとの配合剤が、眼下の黒ずみ、腫れや腫脹に有効であることが知られているものの(特許文献1)、イブプロフェンとフェキソフェナジンとを混合して保存した場合の安定性についてはこれまで検討すらされていなかった。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、フェキソフェナジン又はその塩とNSAIDを含有する安定な医薬組成物を提供することにある。
(A)フェキソフェナジン又はその塩
(B)NSAID
(C)キサンチン誘導体、トラネキサム酸又はその塩、酸中和能を有する塩基性化合物、及びアスコルビン酸又はその塩から選ばれる1種以上
また、本発明の安定化剤は、フェキソフェナジン又はその塩とNSAIDを含有する医薬組成物を安定化できる。
本発明で用いるフェキソフェナジン又はその塩としては、フェキソフェナジンそのもののほか、フェキソフェナジンの薬学上許容される塩、さらにはこれらと水やアルコール等との溶媒和物も含まれる。これらは公知の化合物であり、公知の方法により製造できるほか、市販のものを用いることができる。これらの中でも、フェキソフェナジン塩酸塩が好ましく、日本薬局方フェキソフェナジン塩酸塩がより好ましい。
本発明で用いるNSAIDは特に限定されないが、アクタリット、アセメタシン、アンピロキシカム、アンフェナク、イブプロフェン、インドメタシン、エトドラク、ケトプロフェン、ザルトプロフェン、ジクロフェナク、スリンダク、セレコキシブ、チアプロフェン酸、テノキシカム、ナプロキセン、ピロキシカム、フェルビナク、プラノプロフェン、フルルビプロフェン、メフェナム酸、メディコキシブ、メロキシカム、モフェゾラク、レフェコキシブ、ロキソプロフェン、ロベンザリット、ロルノキシカム、これらの塩等の公知のものを挙げられ、これらを1種単独で又は2種以上組み合わせて使用してよい。NSAIDは公知の方法により製造できるほか、市販のものを用いることができる。
これらの中でも好適な具体例としては、イブプロフェン、ロキソプロフェン、これらの塩が挙げられる。
上記イブプロフェン又はその塩としては、日本薬局方イブプロフェンが好ましい。
本発明の医薬組成物中のイブプロフェン又はその塩の含有量は特に限定されず、服用者の性別、年齢、症状等に応じて、1日あたりの服用量を適宜検討して決定すればよく、例えば、1日あたり、イブプロフェンとして、10〜3000mg、好ましくは30〜2000mg、より好ましくは100〜600mg服用できる量を含有せしめることができる。1日あたりの服用量は、1回又は適当回数に分けて服用してもよい。1回あたりの服用量としては、イブプロフェンとして60〜200mgが好ましく、100mgと200mgがより好ましい。
また、イブプロフェン又はその塩の含有量としては、本発明の医薬組成物全質量に対し、5〜60質量%が好ましく、10〜55質量%がより好ましく、20〜50質量%がさらに好ましい。
また、フェキソフェナジン又はその塩とイブプロフェン又はその塩との医薬組成物中の含有質量比としては、1:0.1〜1:20が好ましく、1:0.5〜1:10がより好ましく、1:1〜1:5がさらに好ましい。
上記ロキソプロフェン又はその塩としては、ロキソプロフェンそのもののほか、ロキソプロフェンの薬学上許容される塩、さらにはロキソプロフェンやその薬学上許容される塩と水やアルコール等との溶媒和物も含まれる。この中でも、ロキソプロフェンナトリウム水和物(化学名:Monosodium 2-[4-[(2-oxocyclopentyl)methyl]phenyl]propanoate dihydrate)が好ましく、日本薬局方ロキソプロフェンナトリウム水和物が好ましい。
本発明の医薬組成物中のロキソプロフェン又はその塩の含有量は特に限定されず、服用者の性別、年齢、症状等に応じて、適宜検討して決定すればよく、例えば、1日あたり、ロキソプロフェンナトリウム無水物換算で10〜300mg、好ましくは30〜240mg、より好ましくは60〜180mg服用できる量を含有せしめることができる。1日あたりの服用量は、1回又は適当回数に分けて服用してもよい。1回あたりの服用量としては、ロキソプロフェンナトリウム無水物換算で、30〜120mgが好ましく、60mgがより好ましい。
また、ロキソプロフェン又はその塩の含有量としては、本発明の医薬組成物全質量に対し、ロキソプロフェンナトリウム無水物換算で、1〜35質量%が好ましく、2〜25質量%がより好ましく、3〜15質量%がさらに好ましい。
また、フェキソフェナジン又はその塩とロキソプロフェン又はその塩(ロキソプロフェンナトリウム無水物換算)との医薬組成物中の含有質量比としては、1:0.1〜1:15が好ましく、1:0.5〜1:10がより好ましく、1:1〜1:5がさらに好ましい。
本発明の成分(C)は、キサンチン誘導体、トラネキサム酸又はその塩、酸中和能を有する塩基性化合物、及びアスコルビン酸又はその塩から選ばれる1種以上である。
本発明の医薬組成物で用いられるキサンチン誘導体としては、下記一般式(I)で表される化合物、該化合物の塩や複塩が好ましい。
なお、上記一般式(I)において、
(1)R1がメチル基であり、R2がメチル基であり、R3がメチル基であるものは、カフェインを意味するものである。
(2)R1がメチル基であり、R2がメチル基であり、R3が水素原子であるものは、テオフィリンを意味するものである。
(3)R1が水素原子であり、R2がメチル基であり、R3がメチル基であるものは、テオブロミンを意味するものである。
(4)R1がメチル基であり、R2が水素原子であり、R3がメチル基であるものは、パラキサンチンを意味するものである。
(5)R1がメチル基であり、R2がメチル基であり、R3が2−ヒドロキシプロピル基であるものは、プロキシフィリンを意味するものである。
(6)R1がメチル基であり、R2がメチル基であり、R3が2,3−ジヒドロキシプロピル基であるものは、ジプロフィリンを意味するものである。
一般式(I)の化合物、とりわけ上述の化合物は公知であり、本発明においては、公知の方法により製造したもののほか、市販のものを用いることができる。
また、前記カフェインやテオフィリンとしては、複塩を形成したもの(安息香酸ナトリウムカフェイン(安息香酸ナトリウムとカフェインの複塩)、アミノフィリン(テオフィリンとエチレンジアミンとの複塩))等を用いることもできる。
また、フェキソフェナジン又はその塩とキサンチン誘導体との医薬組成物中の含有質量比としては、1:0.1〜1:10が好ましく、1:0.5〜1:5がより好ましく、1:1〜1:3がさらに好ましい。
本発明の医薬組成物で用いられるトラネキサム酸又はその塩には、トラネキサム酸そのもののほか、トラネキサム酸の薬学上許容される塩、さらにはトラネキサム酸やその薬学上許容される塩と水やアルコール等との溶媒和物も含まれる。これらは公知の化合物であり、公知の方法により製造できるほか、市販のものを用いることができる。斯様なトラネキサム酸又はその塩の中でも、本発明の医薬組成物を解熱鎮痛剤や総合感冒薬等として利用した場合の観点及び保存安定性の観点から、トラネキサム酸が好ましく、日本薬局方トラネキサム酸が好ましい。
また、フェキソフェナジン又はその塩とトラネキサム酸又はその塩(トラネキサム酸フリー体換算)との医薬組成物中の含有質量比としては、1:1〜1:10が好ましく、1:2〜1:5がより好ましく、1:3〜1:4がさらに好ましい。
本発明の医薬組成物で用いられる酸中和能を有する塩基性化合物とは、酸中和能を有する塩基性の化合物を意味する。ここで、「酸中和能」は、第十六改正日本薬局方 一般試験法に記載の制酸力試験法に従い試験を行なうことにより判定することができる。
本発明において、酸中和能を有する塩基性化合物としては、例えば、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム等のアルカリ土類金属及び/又は土類金属系塩基性無機化合物、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属系塩基性無機化合物、アミン系塩基性無機化合物等の塩基性無機化合物;マグネシウム、アルミニウム、カルシウム等のアルカリ土類金属及び/又は土類金属系塩基性有機化合物、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属系塩基性有機化合物、アミン系塩基性有機化合物等の塩基性有機化合物が挙げられる。なお、酸中和能を有する塩基性化合物は単独でもよく、2種以上を組み合わせてもよい。これらは公知の化合物であり、公知の方法により製造できるほか、市販のものを用いることができる。
また、上記アルカリ金属系塩基性無機化合物は特に限定されないが、例えば、乾燥炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム水和物、ピロリン酸四ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸水素ナトリウム水和物、無水ピロリン酸ナトリウム、無水リン酸一水素ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム等のナトリウム及びカリウムから選ばれる金属の無機塩等が挙げられる。
また、上記アルカリ金属系塩基性有機化合物は特に限定されないが、例えば、クエン酸ナトリウム水和物、コハク酸二ナトリウム六水和物、DL−酒石酸ナトリウム、L−酒石酸ナトリウム、銅クロロフィリンナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、5'−リボヌクレオチド二ナトリウム、銅クロロフィリンカリウム等が挙げられる。
また、上記アミン系塩基性有機化合物は特に限定されないが、例えば、アミノ酢酸、L−アルギニン、メグルミン等が挙げられる。
上記のような酸中和能を有する塩基性有機化合物の中でも、アルジオキサ、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、スクラルファート水和物が好ましい。
制酸剤は、その性質から吸収性制酸剤と局所性制酸剤とに大別されるが、本発明においては、アルカローシス予防の観点で、局所性制酸剤が好ましい。
アルジオキサを用いる場合、1日あたり10〜800mg服用できる量が好ましく、30〜400mg服用できる量がより好ましい。
烏賊骨を用いる場合、1日あたり10〜6000mg服用できる量が好ましく、30〜3000mg服用できる量がより好ましい。
乾燥水酸化アルミニウムゲルを用いる場合、1日あたり10〜6000mg服用できる量が好ましく、30〜3000mg服用できる量がより好ましい。
ケイ酸アルミン酸マグネシウムを用いる場合、1日あたり10〜8000mg服用できる量が好ましく、30〜4000mg服用できる量がより好ましい。
ケイ酸カルシウムを用いる場合、1日あたり1〜600mg服用できる量が好ましく、30〜300mg服用できる量がより好ましい。
ケイ酸マグネシウムを用いる場合、1日あたり10〜12000mg服用できる量が好ましく、30〜6000mg服用できる量がより好ましい。
ケイ酸マグネシウムアルミニウムを用いる場合、1日あたり1〜500mg服用できる量が好ましく、20〜225mg服用できる量がより好ましい。
合成ケイ酸アルミニウムを用いる場合、1日あたり10〜20000mg服用できる量が好ましく、30〜10000mg服用できる量がより好ましい。
合成ケイ酸アルミニウム・ヒドロキシプロピルスターチ・結晶セルロースを用いる場合、1日あたり10〜3500mg服用できる量が好ましく、30〜1800mg服用できる量がより好ましい。
合成ヒドロタルサイトを用いる場合、1日あたり10〜8000mg服用できる量が好ましく、30〜4000mg服用できる量がより好ましい。
酸化マグネシウムを用いる場合、1日あたり10〜2000mg服用できる量が好ましく、30〜1000mg服用できる量がより好ましい。
ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテートを用いる場合、1日あたり10〜6000mg服用できる量が好ましく、30〜3000mg服用できる量がより好ましい。
水酸化アルミナマグネシウムを用いる場合、1日あたり10〜8000mg服用できる量が好ましく、30〜4000mg服用できる量がより好ましい。
水酸化アルミニウムゲルを用いる場合、乾燥水酸化アルミニウムゲル換算で1日あたり10〜6000mg服用できる量が好ましく、30〜3000mg服用できる量がより好ましい。
水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウム共沈生成物を用いる場合、1日あたり10〜4000mg服用できる量が好ましく、30〜2000mg服用できる量がより好ましい。
水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲルを用いる場合、1日あたり10〜6000mg服用できる量が好ましく、30〜3000mg服用できる量がより好ましい。
水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム・炭酸カルシウム共沈生成物を用いる場合、1日あたり10〜8000mg服用できる量が好ましく、30〜4000mg服用できる量がより好ましい。
水酸化マグネシウムを用いる場合、1日あたり10〜5000mg服用できる量が好ましく、30〜2400mg服用できる量がより好ましい。
水酸化マグネシウム・硫酸アルミニウムカリウムの共沈生成物を用いる場合、1日あたり10〜4000mg服用できる量が好ましく、30〜2000mg服用できる量がより好ましい。
スクラルファート水和物を用いる場合、1日あたり10〜6500mg服用できる量が好ましく、30〜3250mg服用できる量がより好ましい。
石決明を用いる場合、1日あたり10〜6000mg服用できる量が好ましく、30〜3000mg服用できる量がより好ましい。
炭酸水素ナトリウムを用いる場合、1日あたり10〜10000mg服用できる量が好ましく、30〜5000mg服用できる量がより好ましい。
炭酸カルシウムを用いる場合、1日あたり10〜1500mg服用できる量が好ましく、30〜700mg服用できる量がより好ましい。
炭酸マグネシウムを用いる場合、1日あたり10〜4000mg服用できる量が好ましく、30〜2000mg服用できる量がより好ましい。
沈降炭酸カルシウムを用いる場合、1日あたり10〜6000mg服用できる量が好ましく、30〜3000mg服用できる量がより好ましい。
ベントナイトを用いる場合、1日あたり1〜200mg服用できる量が好ましく、10〜100mg服用できる量がより好ましい。
ボレイ(牡蠣)を用いる場合、1日あたり10〜6000mg服用できる量が好ましく、30〜3000mg服用できる量がより好ましい。
無水リン酸水素カルシウムを用いる場合、1日あたり10〜5000mg服用できる量が好ましく、30〜2400mg服用できる量がより好ましい。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを用いる場合、1日あたり10〜8000mg服用できる量が好ましく、30〜4000mg服用できる量がより好ましい。
リン酸水素カルシウムを用いる場合、1日あたり10〜9000mg服用できる量が好ましく、30〜4500mg服用できる量がより好ましい。
また、フェキソフェナジン又はその塩と酸中和能を有する塩基性化合物との医薬組成物中の含有質量比としては、1:0.1〜1:100が好ましく、1:0.5〜1:50がより好ましく、1:1〜1:40がさらに好ましく、1:1〜1:35が更に好ましい。
本発明の医薬組成物で用いられるアスコルビン酸又はその塩には、アスコルビン酸そのもののほか、アスコルビン酸の薬学上許容される塩、さらにはアスコルビン酸やその薬学上許容される塩と水やアルコール等との溶媒和物も含まれる。これらは公知の化合物であり、公知の方法により製造できるほか、市販のものを用いることができる。斯様なアスコルビン酸又はその塩の中でも、本発明の医薬組成物を解熱鎮痛剤や総合感冒薬等として利用した場合の観点及び保存安定性の観点から、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウムが好ましく、日本薬局方アスコルビン酸が好ましい。
また、フェキソフェナジン又はその塩とアスコルビン酸又はその塩(アスコルビン酸フリー体換算)との医薬組成物中の含有質量比としては、1:2〜1:7が好ましく、1:3〜1:6がより好ましく、1:4〜1:5がさらに好ましい。
また、本発明の医薬組成物は、公知の方法により、糖衣やフィルムコーティング等により、被覆されていてもよい。さらには、フェキソフェナジン又はその塩とNSAIDとを顆粒分けしてもよい。顆粒分けすることにより、保存安定性が更に向上する。
イブプロフェン1質量部をガラス瓶に入れ、80℃で保存した。また、ロキソプロフェンナトリウム水和物1質量部、フェキソフェナジン塩酸塩1質量部を各々ガラス瓶に入れ、50℃で保存した。
これらについて、保存開始直後、1時間後、2時間後、3時間後、4時間後及び6時間後のサンプルの状態を肉眼で観察し評価した。結果を表1に示した。
イブプロフェン400質量部をガラス瓶に入れ、80℃で保存した(比較例1)。また同様に、イブプロフェン400質量部とフェキソフェナジン塩酸塩120質量部の混合物を別のガラス瓶に入れ、80℃で保存した(比較例2)。
これら比較例1及び2について、保存開始直後、1時間後、2時間後、3時間後、4時間後及び6時間後のサンプルの状態を肉眼で観察し評価した。結果を表2に示した。
イブプロフェン400質量部とフェキソフェナジン塩酸塩120質量部にさらにメタケイ酸アルミン酸マグネシウム300質量部を加えて混合し、これをガラス瓶に入れ、80℃で保存した(実施例1)。
また、イブプロフェン400質量部とフェキソフェナジン塩酸塩120質量部にさらにアスコルビン酸500質量部を加えて混合し、これをガラス瓶に入れ、80℃で保存した(実施例2)。
また、イブプロフェン400質量部とフェキソフェナジン塩酸塩120質量部にさらにトラネキサム酸420質量部を加えて混合し、これをガラス瓶に入れ、80℃で保存した(実施例3)。
これら実施例1〜3について、保存開始直後、1時間後、2時間後、3時間後、4時間後及び6時間後のサンプルの状態を肉眼で観察し評価した。結果を表3に示した。
以下に示す比較例3及び実施例4〜12の混合物を調製し、ガラス瓶に入れ、50℃で保存した。
比較例3:ロキソプロフェンナトリウム水和物204.3質量部(ロキソプロフェンナトリウム無水物換算で180質量部)とフェキソフェナジン塩酸塩120質量部の混合物。実施例4:ロキソプロフェンナトリウム水和物204.3質量部とフェキソフェナジン塩酸塩120質量部と炭酸マグネシウム2000質量部の混合物。
実施例5:ロキソプロフェンナトリウム水和物204.3質量部とフェキソフェナジン塩酸塩120質量部とメタケイ酸アルミン酸マグネシウム1500質量部の混合物。
実施例6:ロキソプロフェンナトリウム水和物204.3質量部とフェキソフェナジン塩酸塩120質量部とメタケイ酸アルミン酸マグネシウム300質量部の混合物。
実施例7:ロキソプロフェンナトリウム水和物204.3質量部とフェキソフェナジン塩酸塩120質量部と酸化マグネシウム500質量部の混合物。
実施例8:ロキソプロフェンナトリウム水和物204.3質量部とフェキソフェナジン塩酸塩120質量部と合成ヒドロタルサイト4000質量部の混合物。
実施例9:ロキソプロフェンナトリウム水和物204.3質量部とフェキソフェナジン塩酸塩120質量部と合成ヒドロタルサイト400質量部の混合物。
実施例10:ロキソプロフェンナトリウム水和物204.3質量部とフェキソフェナジン塩酸塩120質量部と無水カフェイン150質量部の混合物。
実施例11:ロキソプロフェンナトリウム水和物204.3質量部とフェキソフェナジン塩酸塩120質量部と安息香酸ナトリウムカフェイン300質量部の混合物。
実施例12:ロキソプロフェンナトリウム水和物204.3質量部とフェキソフェナジン塩酸塩120質量部とアスコルビン酸500質量部の混合物。
これら比較例3、実施例4〜12の混合物について、保存開始直後、1時間後、2時間後、3時間後、18時間後、24時間後及び42時間後のサンプルの状態を肉眼で観察し評価した。結果を表4に示した。
一方、ロキソプロフェンナトリウム水和物とフェキソフェナジン塩酸塩に、実施例4〜12で使用した炭酸マグネシウム等の第三成分を加えた3種成分の混合物は、保存開始直後の状態が維持され、上記炭酸マグネシウム等の第三成分を用いることによって、ロキソプロフェンとフェキソフェナジン塩酸塩との混合物における保存安定性の問題が解消されることが判明した(実施例4〜12)。
ロキソプロフェンナトリウム水和物(大和薬品工業製:商品名 日本薬局方 ロキソプロフェンナトリウム水和物)408.6質量部、フェキソフェナジン塩酸塩240質量部、炭酸マグネシウム4000質量部、ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達製:商品名 HPC−M)145.8質量部、カルメロースカルシウム(五徳薬品製:商品名 ECG505)486質量部、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製:商品名 セオラスPH−101)1771質量部を混合し、精製水243質量部を添加して練合し、造粒物を得た。得られた造粒物を整粒し、整粒物4811.4質量部及びステアリン酸マグネシウム48.1質量部(太平化学工業製:商品名 ステアリン酸マグネシウム(植物性))を混合した後、打錠して、錠剤を得た。
炭酸マグネシウムをメタケイ酸アルミン酸マグネシウムに換え、製造例1と同様にして、以下の組成の錠剤を得た。
ロキソプロフェン 204.3質量部
フェキソフェナジン塩酸塩 120質量部
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 300質量部
ヒドロキシプロピルセルロース 48.6質量部
カルメロースカルシウム 162質量部
結晶セルロース 738.9質量部
ステアリン酸マグネシウム 16.2質量部
炭酸マグネシウムを酸化マグネシウムに換え、製造例1と同様にして、以下の組成の錠剤を得た。
ロキソプロフェン 204.3質量部
フェキソフェナジン塩酸塩 120質量部
酸化マグネシウム 500質量部
ヒドロキシプロピルセルロース 48.6質量部
カルメロースカルシウム 162質量部
結晶セルロース 738.9質量部
ステアリン酸マグネシウム 16.2質量部
炭酸マグネシウムを合成ヒドロタルサイトに換え、製造例1と同様にして、以下の組成の錠剤を得た。
ロキソプロフェン 204.3質量部
フェキソフェナジン塩酸塩 120質量部
合成ヒドロタルサイト 4000質量部
ヒドロキシプロピルセルロース 48.6質量部
カルメロースカルシウム 162質量部
結晶セルロース 738.9質量部
ステアリン酸マグネシウム 16.2質量部
炭酸マグネシウムを無水カフェインに換え、製造例1と同様にして、以下の組成の錠剤を得た。
ロキソプロフェン 204.3質量部
フェキソフェナジン塩酸塩 120質量部
無水カフェイン 150質量部
ヒドロキシプロピルセルロース 48.6質量部
カルメロースカルシウム 162質量部
結晶セルロース 738.9質量部
ステアリン酸マグネシウム 16.2質量部
炭酸マグネシウムを安息香酸ナトリウムカフェインに換え、製造例1と同様にして、以下の組成の錠剤を得た。
ロキソプロフェン 204.3質量部
フェキソフェナジン塩酸塩 120質量部
安息香酸ナトリウムカフェイン 300質量部
ヒドロキシプロピルセルロース 48.6質量部
カルメロースカルシウム 162質量部
結晶セルロース 738.9質量部
ステアリン酸マグネシウム 16.2質量部
炭酸マグネシウムをアスコルビン酸に換え、製造例1と同様にして、以下の組成の錠剤を得た。
ロキソプロフェン 204.3質量部
フェキソフェナジン塩酸塩 120質量部
アスコルビン酸 500質量部
ヒドロキシプロピルセルロース 48.6質量部
カルメロースカルシウム 162質量部
結晶セルロース 738.9質量部
ステアリン酸マグネシウム 16.2質量部
ロキソプロフェンナトリウム水和物をイブプロフェンに換え、製造例2と同様にして、以下の組成の錠剤を得た。
イブプロフェン 400質量部
フェキソフェナジン塩酸塩 120質量部
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 300質量部
ヒドロキシプロピルセルロース 48.6質量部
カルメロースカルシウム 162質量部
結晶セルロース 739.2質量部
ステアリン酸マグネシウム 16.2質量部
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムをアスコルビン酸に換え、製造例8と同様にして、以下の組成の錠剤を得た。
イブプロフェン 400質量部
フェキソフェナジン塩酸塩 120質量部
アスコルビン酸 500質量部
ヒドロキシプロピルセルロース 48.6質量部
カルメロースカルシウム 162質量部
結晶セルロース 739.2質量部
ステアリン酸マグネシウム 16.2質量部
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムをトラネキサム酸に換え、製造例8と同様にして、以下の組成の錠剤を得た。
イブプロフェン 400質量部
フェキソフェナジン塩酸塩 120質量部
トラネキサム酸 420質量部
ヒドロキシプロピルセルロース 48.6質量部
カルメロースカルシウム 162質量部
結晶セルロース 739.2質量部
ステアリン酸マグネシウム 16.2質量部
Claims (4)
- フェキソフェナジン又はその塩とイブプロフェン又はその塩とキサンチン誘導体とを含有する医薬組成物。
- イブプロフェンの含有量が、1日あたりの摂取量として10〜3000mgとなる量である請求項1に記載の医薬組成物。
- キサンチン誘導体が、カフェイン水和物、無水カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェイン及びクエン酸カフェインから選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2に記載の医薬組成物。
- 剤形が固形製剤である請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物。
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JP2015032413A JP2016155761A (ja) | 2015-02-23 | 2015-02-23 | フェキソフェナジンとnsaid含有医薬組成物 |
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