JP2016155689A - 紙葉類計数装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】束ねられた複数の紙葉類を1枚ずつ捲りながら枚数を計数する。
【解決手段】紙葉類を捲りながら枚数を計数する紙葉類計数装置を、整列集積された紙葉類の一端から所定長さ離れた位置で紙葉類を固定支持する押さえ部と、固定支持された紙葉類を押さえ部の方へ蹴り出すキッカローラと、キッカローラによって蹴り出された紙葉類を捲る捲りローラとによって構成して、押さえ部で押さえた紙葉類の一端をキッカローラの位置まで移動させて捲りローラが無い状態で湾曲させた紙葉類の下面より下方の位置で、捲りローラの外周面がキッカローラで蹴り出された紙葉類の上面と接するように捲りローラを配置する。
【選択図】図1

Description

この発明は、集積した複数の紙葉類を捲りながら枚数を計数する紙葉類計数装置に関する。
従来、集積した複数の紙幣を捲りながら枚数を計数する装置が利用されている。例えば、特許文献1には、回転する捲りローラの回転軸を移動させながら、一端側が固定された紙幣の他端側を捲って、捲った紙幣を捲りレバーでさらに捲り上げてホルダで保持しながら枚数を計数する装置が開示されている。捲りレバーによって紙幣を捲り上げて、捲り上げた紙幣をホルダによって保持することにより、捲り上げられた紙幣が元に戻ろうとする復帰圧や、紙幣の重みによって元に戻ろうとする集積重量圧による影響を受けずに、多数枚の紙幣を高速に計数することができる。
特開平6−135580号公報
しかしながら、上記従来技術によれば、2枚の紙幣が重なった状態で一緒に捲られる2枚捲りが発生する場合があった。特に、未使用の紙幣では、束ねられた紙幣間の摩擦力が高く2枚捲りが発生しやすい。
このため、上記従来技術に係る装置では、捲られた紙幣の枚数を透光量に応じて検知する捲り検知センサが設けられている。複数枚の紙幣が一緒に捲られると紙幣枚数を確定できないため、捲り検知センサによって、複数枚の紙幣が一緒に捲られたことを検知した場合には枚数計数をやり直す。これにより、2枚捲りが発生した場合でも処理を継続することができるが、紙幣の再計数を行うため枚数計数の結果を得る迄に時間がかかるという問題があった。
また、上記従来技術によれば、2枚捲りの発生を防止するために、捲り上げ動作の途中で、捲り上げ時に通過する経路上から捲りローラを一時的に退避させることも可能となっているが、この場合は捲りローラを一時退避させるための駆動機構が必要になる。また、一時退避する分だけ捲りローラの移動距離が長くなる上に、移動経路が複雑になるために捲りローラの移動速度が低下して処理時間が長くなってしまう。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたもので、集積した複数の紙葉類を捲る際に、複数枚の紙葉類が同時に捲られることを回避して、紙葉類を1枚ずつ捲りながら枚数を計数することができる紙葉類計数装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、紙葉類を捲りながら枚数を計数する紙葉類計数装置であって、整列集積された紙葉類の一端から所定長さ離れた位置で前記紙葉類を固定支持する押さえ部と、固定支持された紙葉類を前記押さえ部の方へ蹴り出すキッカローラと、前記キッカローラによって蹴り出された紙葉類を捲る捲りローラとを備え、前記押さえ部で押さえた紙葉類の一端を前記キッカローラの位置まで移動させて前記捲りローラが無い状態で湾曲させた前記紙葉類の下面より下方の位置で、前記捲りローラの外周面が前記キッカローラで蹴り出された紙葉類の上面と接するように前記捲りローラが配置されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記キッカローラは、固定支持された紙葉類の一端からの距離が、前記一端から前記押さえ部までの距離の1/8から1/20の間となる位置に配置されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記捲りローラによって捲られた紙葉類の裏面側を撮像して、撮像画像に基づいて前記紙葉類の種類を識別する識別部をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記キッカローラは外周面の一部に高摩擦領域を含み、該高摩擦領域が、固定支持された紙葉類に接触して該紙葉類を蹴り出し、前記捲りローラは、前記キッカローラによって蹴り出されて湾曲した紙葉類に接触して該紙葉類を捲ることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記捲りローラによって捲られた紙葉類を受けてさらに捲り上げると共に、捲り上げた前記紙葉類を前記捲りローラ側へ戻らないように保持する回転部材をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記回転部材は、前記捲りローラによって捲られた紙葉類を該紙葉類の両外側から受けてさらに捲り上げると共に、捲り上げた前記紙葉類を前記捲りローラ側へ戻らないように保持する2つの回転部材で構成されることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記回転部材は、紙葉類の両外側に回転可能に設けられた本体部と、前記本体部から紙葉類側に突出して設けられ前記本体部の回転により紙葉類の捲り上げ領域内に交互に出入りして前記紙葉類を前記捲りローラ側へ戻らないように保持する複数の腕部とから成ることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙葉類が載置され、前記キッカローラによって紙葉類を順次蹴り出せるように移動するステージをさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、束ねられた複数の紙葉類を固定支持した状態で、紙葉類の一端を該紙葉類を捲る方向へキッカローラによって蹴り出した後、湾曲した紙葉類に接触した捲りローラで該紙葉類を捲ることができる。捲りローラの外周面が、蹴り出されずに残っている紙葉類から離れた位置にあり、2枚の紙葉類が一緒に蹴り出された場合でも、上の紙葉類が捲りローラによって捲られる一方で、下の紙葉類は、捲りローラの外周面と蹴り出されずに残っている紙葉類との間に形成された隙間の空間内に先端を進入させて元の平坦な形に戻ろうとするので、上の紙葉類と下の紙葉類とを分離して、一枚の紙葉類のみを捲ることができる。これにより、紙葉類を1枚ずつ捲りながら枚数を確実に計数することができる。
また、本発明によれば、羽根車等の回転部材を利用して、捲りローラによって捲られた紙葉類をさらに捲り上げて、捲り上げた状態で保持することができるので、複数の紙葉類を1枚ずつ捲る動作を確実に行うことができる。
また、本発明によれば、回転部材を、 捲りローラによって捲られた紙葉類を該紙葉類の両外側から受けてさらに捲り上げる構成とすることで、捲りローラによって捲られた紙葉類の裏面側を撮像可能な位置に識別部を配置して、撮像画像に基づいて紙葉類の真偽や種類等を識別することができる。
図1は、本実施形態に係る紙幣計数装置での紙幣の捲り動作を説明するための斜視図である。 図2は、紙幣計数装置での紙幣捲りの動作を説明するための模式図である。 図3は、紙幣計数装置の構成概略を示す模式図である。 図4は、紙幣計数センサの設置位置を説明するための模式図である。 図5は、紙幣計数装置の機能構成概略を示すブロック図である。 図6は、紙幣計数装置によって捲られる紙幣の動きを説明するための模式図である。 図7は、図6の後の各紙幣の状態を示す模式図である。 図8は、図7の後の各紙幣の状態を示す模式図である。 図9は、図8の後の各紙幣の状態を示す模式図である。 図10は、紙幣計数装置で紙幣を捲る構成部の他の例を示す模式図である。 図11は、2つの回転体を紙幣保持部として利用する紙幣計数装置の例を示す斜視図である。 図12は、図11に示す紙幣計数装置の機能構成概略を示すブロック図である。 図13は、図11に示す紙幣計数装置を上方から見た平面図である。 図14は、図11に示す紙幣計数装置を側方から見た状態を示す模式図である。 図15は、紙幣計数装置での紙幣捲りの動作原理を説明するための模式図である。 図16は、図15に示す紙幣の湾曲形状と紙幣計数装置各部の位置関係を示す模式図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る紙葉類計数装置について詳細に説明する。なお、本発明に係る紙葉類計数装置は集積した複数の紙葉類の枚数を計数するもので、処理対象とする紙葉類は特に限定されないが、以下では、1つに束ねられた紙幣を処理対象とする紙幣計数装置を例に挙げて説明する。本実施形態に係る紙幣計数装置は、紙幣を1枚ずつ捲りながら枚数を計数する。
まず、紙幣計数装置(紙葉類計数装置)における紙幣の捲り動作の概要について説明する。図1は、本実施形態に係る紙幣計数装置での紙幣の捲り動作を説明するための斜視図である。図1に示すように、1つに束ねられた複数の紙幣100は、紙幣押さえ部200によって矢印201に示すように押さえられた状態で紙幣ステージ400上に固定支持される。紙幣100が載置される紙幣ステージ400の載置面はXY平面に平行となっており、紙幣ステージ400上の紙幣100は、短手方向(短手に平行な方向)をX軸方向にして載置される。紙幣押さえ部200は、紙幣100の長手方向(長手に平行な方向)の略中央部を、X軸方向に長い帯状領域で押さえるようになっている。
紙幣押さえ部200は、紙幣枚数計数時に紙幣100を押さえて固定すると共に、枚数計数の終了後に紙幣100を解放できるものであれば、その構造は特に限定されず、板状の押さえ板であってもよいし、X軸方向を軸方向とする円筒形状の押さえローラであっても構わない。また、枚数計数の処理対象とする紙幣100は、複数のバラ紙幣を束ねたものであってもよいし、所定枚数のバラ紙幣を束ねて結束帯によって結束した結束紙幣であっても構わない。結束紙幣を処理対象とする場合には、紙幣押さえ部200によって紙幣100を押さえる位置を、結束帯よりも短手側(Y軸負方向側)となるように設定する。紙幣押さえ部200によって紙幣を抑える位置は、処理対象とする紙幣の長手方向の長さに応じて設定される。
紙幣押さえ部200からY軸負方向側に離れた位置に、X軸に平行な2本の回転軸300、310が位置を固定して設けられている。回転軸300上には、紙幣ステージ400上に固定支持された紙幣100のうち一番上にある紙幣100a(以下「最上位紙幣」と記載する)を、短手側先端がY軸正方向側へ移動するように蹴り出す2つのキッカローラ301が固定されている。回転軸310上には、キッカローラ301によって蹴り出されて湾曲した紙幣100bを捲る2つの捲りローラ311が固定されている。捲りローラ311の回転軸310は、キッカローラ301の回転軸300に対して、Y軸正方向側に距離を離しかつZ軸正方向側に距離を離した位置にある。なお、紙幣100が斜めにならないように蹴り出しと捲りを行うことができれば、キッカローラ301及び捲りローラ311の個数及び配置位置は特に限定されない。
紙幣ステージ400はZ軸方向に移動可能に支持されている。紙幣100の枚数を計数する間、最上位紙幣100aとなった紙幣を順次キッカローラ301によって蹴り出せるように、紙幣ステージ400の位置が制御される。計数前の最上位紙幣100aは、短手側先端が浮かび上がらないようにキッカローラ301の外周面によって押さえられ、長手方向略中央部が紙幣押さえ部200によって押さえられており、最上位紙幣100aの上面と捲りローラ311の外周面との間に隙間空間が形成されるようになっている。
キッカローラ301は樹脂や金属等の低摩擦材料から成るが、外周面の一部には、ゴム等の高摩擦材料から成る高摩擦領域302が形成されている。高摩擦領域302は、例えば、キッカローラ301の外周面上でX軸に平行な帯状領域を形成している。図1に矢印で示すように、反時計方向に回転軸300を駆動してキッカローラ301を回転させると、最上位紙幣100aが、高摩擦領域302によって、Y軸正方向にある捲りローラ311の方へ向けて蹴り出される。紙幣100は、長手方向略中央部が紙幣押さえ部200によって固定支持されているため、蹴り出された紙幣100bは、キッカローラ301と紙幣押さえ部200との間の位置がZ軸正方向へ浮かびあがって湾曲した側面形状となり、紙幣面が捲りローラ311の外周面に接触する。
捲りローラ311は、外周面がゴム等の高摩擦材料から形成されている。例えば、捲りローラ311全体がゴム製であってもよいし、樹脂製又は金属製の軸体の外周面にゴムを固定したものであってもよい。図1に矢印で示すように、反時計方向に回転軸310を駆動して捲りローラ311を回転させると、キッカローラ301によって蹴り出されて湾曲したために捲りローラ311の外周面に接触した紙幣100bは、捲りローラ311の回転に伴って捲られる。
キッカローラ301によって2枚の紙幣が一緒に蹴り出された場合には、捲りローラ311に接触した紙幣100bが捲りローラ311によって捲られる一方で、この紙幣100bと一緒に蹴り出された2枚目の紙幣は捲られずに残る。
具体的には、紙幣100bには捲りローラ311による力が継続して作用する一方で、紙幣100bと同時に蹴り出された2枚目の紙幣は捲りローラ311と接触しないため捲りローラ311による力を受けない。また、キッカローラ301によって蹴り出されてしまった2枚目の紙幣は、キッカローラ301によって蹴り出されずに残っている紙幣100からも離れた状態にある。さらに、捲りローラ311と最上位紙幣100aとの間に隙間空間が形成されているため、2枚目の紙幣の短手側先端は、この空間内で自由に移動できる状態にある。このため、紙幣100bと一緒に蹴り出された2枚目の紙幣に、元の平坦な形に戻ろうとする力が作用すると、2枚目の紙幣は、短手側先端を隙間空間内に進入させるように変形して、紙幣100bから分離される。これらの紙幣の動きの詳細については後述する。
捲りローラ311の回転に伴って捲られた紙幣100bは、捲りローラ311の外周面から離れた後、図1に矢印202で示すようにさらに捲り上げられる。そして、捲り上げられた紙幣100cは、捲り上げられた姿勢のまま保持される。
図1に示す紙幣100bの状態から紙幣100cの状態へと移動する紙幣の通過域には、紙幣計数センサが設けられている。紙幣100bの状態から紙幣100cの状態へ移動する間に、この紙幣が紙幣計数センサによって検知されて枚数が計数される。紙幣計数センサの構造は特に限定されず、例えば、ラインセンサを利用する態様であってもよいし、投光部及び受光部から成るセンサを利用する態様であっても構わない。投光部及び受光部を利用するセンサでは、紙幣100bの状態から紙幣100cの状態へ移動する紙幣を検知できるように投光部及び受光部の位置を調整して配置する。
矢印202で示すように紙幣を捲り上げて保持する方法については、紙幣を捲り上げる捲上部材と、捲り上げられた紙幣を1枚ずつ順に受け入れて保持する保持部材とによって実現することができる。例えば、下から上方向へ矢印202で示す軌跡を描くように捲上部材を繰り返し移動させて紙幣を捲り上げる。そして、捲り上げた紙幣を短手方向両側から保持する保持位置と、紙幣を解放する解放位置との間で進退可能に設けられた保持部材を設けて、捲上部材によって捲り上げられた紙幣を解放位置で受け入れて保持位置で保持する。また、例えば、X軸周りに反時計方向に回転する回転部材を利用して、捲上部材及び保持部材の両方の機能を実現することもできる。紙幣計数装置では、回転部材である羽根車を利用して捲上部材及び保持部材の両方の機能を実現するが詳細は後述する。
次に、紙幣計数装置における紙幣捲りの動作について説明する。図2は、紙幣計数装置での紙幣捲りの動作を説明するための模式図である。図2(a)に示すように、紙幣ステージ400上の紙幣100は、短手側先端が浮かび上がらないようにキッカローラ301によって押さえられ、長手方向中央側を紙幣押さえ部200によって矢印201で示すように固定支持されている。反時計方向に回転するキッカローラ301は、高摩擦領域302以外の外周面が紙幣100の表面に接触しても紙幣100が蹴り出されることはなく、紙幣面上で外周面を滑らせながら回転する。
図2(b)に示すように、キッカローラ301が反時計方向に回転して、高摩擦領域302が最上位紙幣に触れた所から紙幣100の蹴り出しが開始される。なお、捲りローラ311は、紙幣100が蹴り出される前から反時計方向への回転を開始しているが、紙幣が蹴り出されてから回転を開始する態様であっても構わない。
図2(c)に示すように、キッカローラ301が回転することにより高摩擦領域302によって最上位紙幣100dが捲りローラ311の方へ蹴り出される。最上位紙幣100dと一緒に2枚目の紙幣100eが蹴り出された場合には、これら2枚の紙幣は、紙幣押さえ部200とキッカローラ301との間の位置が上方向へ浮かび上がり湾曲した側面形状となる。このとき、2枚の紙幣のうち、最上位紙幣100dは上面が捲りローラ311の外周面に接触するが、2枚目の紙幣100eは捲りローラ311には接触しない。
図2(d)に示すように、反時計方向に回転する捲りローラ311の外周面と接触した最上位紙幣100dは、捲りローラ311の回転に伴って上方へ捲られる。そして、最上位紙幣100dは、捲りローラ311の外周面から離れた後、捲上部材によって矢印202で示すようにさらに捲り上げられて保持部材によって保持される。一方、最上位紙幣100dと一緒に蹴り出された2枚目の紙幣100eには、さらに大きく湾曲した側面形状となって捲られる最上位紙幣100dから離れて、平坦な元の形状に戻ろうとする力が作用する。捲りローラ311の下方には、紙幣押さえ部200及びキッカローラ301によって押さえられた紙幣100との間に空間が形成されている。元の形状に戻ろうとする力が作用した2枚目の紙幣100eは、短手側先端をこの空間内で移動させながら、最上位紙幣100dから分離される。
2枚目の紙幣100eを捲りローラ311の下方に残して、最上位紙幣100dのみを矢印202の方向へさらに捲り上げる間も、キッカローラ301はさらに回転を続けて、図2(a)の位置へ戻る。こうして、図2(a)〜(d)に示す動作を繰り返すことにより、最上位紙幣のみを順に捲ることができる。このとき、キッカローラ301によって最上位紙幣を確実に蹴り出すため、回転軸の位置が固定されているキッカローラ301及び捲りローラ311の方へ、最上位紙幣を近付けるように、紙幣ステージ400をZ軸正方向側へ移動する。なお、紙幣押さえ部200は、紙幣ステージ400の移動によらず、常に所定の押し付け力で紙幣100を紙幣ステージ400に押し付けて固定支持するようになっている。
このように、キッカローラ301によって蹴り出されて湾曲した最上位紙幣100dが接触する位置に、下方に空間を形成するように、捲りローラ311を配置することにより、各紙幣100を1枚ずつ順に捲ることができる。また、キッカローラ301によって蹴り出される前の紙幣100は、キッカローラ301及び紙幣押さえ部200によって押さえられているので、最上位紙幣に折れ癖等がついている場合でも、捲りローラ311の下方に空間を形成することができる。さらに、紙幣100の長手方向略中央位置を紙幣押さえ部200によって押さえることにより、短手側先端を蹴り出して湾曲させた紙幣には、一端側の短手近傍を押さえて他端側の短手近傍を捲る場合に比べて、元の平坦な形状に戻ろうとする力が大きく作用する。よって、最上位紙幣100dと2枚目の紙幣100eとを確実に分離することができる。
キッカローラ301の動作については、反時計方向に連続回転して、図2(a)に示す回転位置から同図(d)に示す回転位置へ至った後、同図(a)の回転位置へ戻る態様の他、所定の回転域内で往復回転する態様であっても構わない。具体的には、図2(a)に示す回転位置から反時計方向に回転して同図(d)に示す回転位置へ至った後、回転方向を、反時計方向から時計方向に変更して回転することにより、同図(a)に示す回転位置へ戻る態様であってもよい。このように、高摩擦領域302が回転軸の左側にある回転位置と回転軸の右側にある回転位置との間で往復回転する場合にも、上述したように、紙幣100を最上位紙幣から順に1枚ずつ捲ることができる。また、往復回転させることにより、2枚目の紙幣100eが捲られないように元の位置へ引き戻したり折れ癖等が付いた紙幣を平坦に延ばしたりする効果も期待できる。
なお、図2では動作を説明するためにキッカローラ301の高摩擦領域302を大きく示しているが、紙幣を蹴り出すことができれば、高摩擦領域302の幅や形状は特に限定されない。例えば、紙幣の短手側先端からキッカローラ301が接する位置までの長さと、高摩擦領域302の円弧長さが略同じであることが望ましい。また、キッカローラ301を往復回転させながら利用する場合には、図3に示すように高摩擦領域302の周方向の幅を小さくして、往復回転時に高摩擦領域302を往復させる回転角度を小さくすることにより、紙幣の蹴り出しを高速に行うことができる。
次に、紙幣計数装置の具体的な構成について説明する。図3は、紙幣計数装置の構成概略を示す模式図である。図3に示すように、紙幣計数装置は、図1及び図2に示した構成の他に、紙幣計数センサ500及び羽根車603を含んでいる。
紙幣押さえ部200は、X軸方向を軸方向とする軸体211の周囲に高摩擦材料から成る外周部212を固定した形状を有しており、軸部220に固定された状態でZ軸方向の移動が制御される。具体的には、紙幣押さえ部200は、紙幣を計数しない間はZ軸上方に退避した退避位置にあって、紙幣ステージ400上に、束状態の複数紙幣を容易に挿入できるようになっている。紙幣ステージ400には、所定位置に挿入された紙幣を検知する図示しないセンサが設けられている。Y軸正方向側から負方向側(図3右側から左側)へ束状態の紙幣100が挿入されて、紙幣先端が、L字形の紙幣ステージ400の縦部に突き当たると、センサによってこれが検知されて紙幣押さえ部200が移動を開始する。そして、図3に示すように、紙幣押さえ部200によって、紙幣ステージ400上の紙幣100が固定支持される。
紙幣ステージ400は、図3に矢印204で示すように上下の移動が制御される。紙幣ステージ400は、側面形状が縦部と横部から成るL字形になっており、横部の載置面で下方から紙幣100を支持すると共に、紙幣100の短手側先端を縦部に突き当てて、紙幣100のY軸方向の位置を位置決めできるようになっている。これにより、処理時には、紙幣100と、キッカローラ301及び捲りローラ311とを、同じ位置関係とすることができる。
羽根車603は、回転軸600に固定された軸体601と、軸体601に固定された6枚の羽根602とを有している。6枚の羽根602は、軸体601の外周面に等角度間隔で設けられている。各羽根602は、軸体601から径方向外方へ離れるほど反時計方向へ向かうように湾曲した側面形状を有している。反時計方向前方側の内側湾曲面602a及び後方側の外側湾曲面602bは、X軸方向に所定幅を有している。また、各羽根602の内側湾曲面602aと外側湾曲面602bとの先端を接続する外周面602cは、6枚の羽根602の外周面602cが回転軸600と同心の1つの円上となる湾曲形状を有している。
羽根車603が反時計方向に連続回転することにより、複数の羽根602の内側湾曲面602aによって、捲りローラ311によって捲られた紙幣を下方から上方へすくい上げるようにしてさらに捲り上げると共に、捲り上げた紙幣を外周面602c及び外側湾曲面602bによって保持するが、詳細は後述する。
なお、羽根車603は、図1に示す2つのキッカローラ301の位置に対応して、X軸方向に離れた位置に2つ設けられている。2つの羽根車603は、X軸方向から見た際に2つの羽根車603の各羽根602が重なる位置関係で同じ回転軸600に固定されている。
また、キッカローラ301によって蹴り出されて、捲りローラ311によって捲られた紙幣が、羽根602に衝突することなく、隣り合う2つの羽根602の間に入り、この紙幣が回転方向後方の羽根602によってさらに捲り上げられるように、キッカローラ301及び羽根車603はタイミングを合わせた状態で同期回転するようになっている。
紙幣計数センサ500は、投光部及び受光部を有し、捲りローラ311によって捲られて、羽根車603によってさらに捲り上げられる各紙幣を検知して計数するために利用される。図4は、紙幣計数センサ500の設置位置を説明するための模式図である。捲りローラ311及び羽根車603によって捲り上げられた紙幣は、羽根車603によって、短手側先端が図4に示す位置503よりも高い位置で保持される。紙幣計数センサ500を構成する投受光ユニット501、502は、この位置503よりも低い位置でかつ捲りローラ311よりも高い位置で、XY平面に対して傾斜した状態で配置されている。すなわち、投受光ユニット501、502は、捲りローラ311によって捲られて羽根車603によって保持されるまでの間の位置で紙幣を検知するように配置されている。傾斜した状態で検知光を投受光することにより、捲り上げられる紙幣によって透遮光される検知光の変化をパルス波形の形で確実に検知できるようになっている。
次に、紙幣計数装置の機能構成について説明する。図5は、紙幣計数装置の機能構成概略を示すブロック図である。紙幣計数装置は、図4に示した構成の他に、制御部10を有している。制御部10は、紙幣押さえ部200の移動を制御する紙幣押さえ制御部11と、紙幣ステージ400の移動を制御する紙幣ステージ制御部12と、キッカローラ301、捲りローラ311及び羽根車603の回転を制御する捲り制御部13と、紙幣計数センサ500からの出力信号に基づいて紙幣の枚数を計数する紙幣計数部14とを有している。紙幣押さえ部200、紙幣ステージ400、キッカローラ301、捲りローラ311及び羽根車603の移動や回転の制御は、例えば、モータ等の駆動部とギヤやベルト等を組み合わせた駆動機構とを利用して行われる。
なお、図5には示していないが、紙幣計数装置は外部装置と通信する機能を有している。例えば、金融機関で利用される出納機や現金バス等の貨幣処理装置と接続することにより、紙幣計数装置と貨幣処理装置との間でデータを送受信できるようになっている。
例えば、貨幣処理装置の利用者が、貨幣処理装置からバラ紙幣や結束紙幣を出金すると、出金した紙幣の枚数計数を指示する信号が、貨幣処理装置から紙幣計数装置へ送信される。利用者が、出金した紙幣を紙幣計数装置の紙幣ステージ400へ挿入すると、制御部10は、挿入された紙幣を検知して、紙幣の枚数を計数する処理を自動的に開始する。
そして、紙幣押さえ制御部11によって紙幣押さえ部200を駆動して紙幣ステージ400上の紙幣を固定支持する動作と、捲り制御部13によってキッカローラ301、捲りローラ311及び羽根車603を駆動して紙幣ステージ400上の紙幣を捲る動作と、紙幣ステージ制御部12によって紙幣ステージ400の位置を紙幣ステージ400に捲られずに残る紙幣枚数に応じて移動させる動作と、紙幣計数部14によって紙幣計数センサ500を利用して捲られた紙幣の枚数を計数する動作とが行われる。
紙幣の枚数を計数し終えると、捲り制御部13がキッカローラ301、捲りローラ311及び羽根車603の回転を停止して、紙幣ステージ制御部12が紙幣ステージ400を紙幣計数前の初期位置へ戻し、紙幣押さえ制御部11が紙幣押さえ部200による固定支持を解除して、紙幣ステージ400から紙幣を抜き取り可能な状態とする。また、制御部10は、紙幣枚数の計数結果を貨幣処理装置に送信する。紙幣計数装置から紙幣枚数の計数結果を受信した貨幣処理装置は、紙幣枚数の計数結果を操作表示部等に表示して利用者に報知したり、紙幣枚数の計数結果を他の紙幣処理に利用したりすることができる。
この他にも、例えば、貨幣処理装置が、出金された紙幣の枚数を紙幣計数装置に送信して、紙幣計数装置が、出金された紙幣の枚数を計数した計数結果と、貨幣処理装置から受信した紙幣枚数とが一致することを検証して、検証結果を貨幣処理装置へ送信することもできる。
このように、紙幣計数装置と貨幣処理装置とを接続することにより、2台の装置で連携して紙幣処理を行うことができる。なお、紙幣処理の連携は、貨幣処理装置からの信号を受けて紙幣計数装置が所定処理を自動実行する態様に限定されるものではなく、例えば、貨幣処理装置で入金処理を行う際に、紙幣計数装置で先に紙幣の枚数計数を行って、紙幣枚数の計数結果を貨幣処理装置へ送信してから、この計数結果を利用して貨幣処理装置で紙幣処理を行う態様であってもよい。また、図5には示していないが、紙幣計数装置が操作表示部を有し、利用者による指示操作を受けてから枚数計数を実行する態様であってもよいし、紙幣枚数の計数結果を紙幣計数装置の操作表示部に表示する態様であっても構わない。
次に、図3に示したように、キッカローラ301、捲りローラ311及び羽根車603を利用して、紙幣ステージ400上の紙幣100を連続して捲りながら枚数を計数する際の紙幣の動きについて説明する。図6〜図9は、紙幣計数装置によって捲られる紙幣の動きを時系列で示した模式図である。図6〜図9へと進むに連れて時間が経過した状態を示しており、羽根車603の回転に伴って移動する羽根602の位置を示すため1枚の羽根602に円形のマークを付して示している。なお、図6〜図9では紙幣の動きを説明するために必要な構成のみを示している。
図6に示すように、紙幣押さえ部200によって紙幣ステージ400上の紙幣を固定支持した状態で、キッカローラ301を反時計方向に回転させて最上位紙幣100fを蹴り出すと、紙幣間の摩擦力により、最上位紙幣100fの下にある2枚目の紙幣100gが一緒に蹴り出される場合がある。蹴り出された2枚の紙幣100f、100gは、キッカローラ301と紙幣押さえ部200との間の位置で紙幣面が浮かび上がり、湾曲した状態となる。
図7に示すように、湾曲した最上位紙幣100fは、上面側が捲りローラ311に接触するため、反時計方向に回転する捲りローラ311の回転に伴って上方向へ捲られる。一方、2枚目の紙幣100gは、捲りローラ311による力を受けず、キッカローラ301の下側にある紙幣100からも離れて、紙幣100gの短手側先端が、捲りローラ311の下側に形成される空間を自由に動ける状態となる。2枚目の紙幣100gには、急激に湾曲変形する最上位紙幣100fから離れて元の平坦な形に戻ろうとする力が作用するため、この紙幣100gは、短手側先端を捲りローラ311下方の空間へ進入させるように変形する。これにより、捲りローラ311によって最上位紙幣100fのみが捲られて、2枚目の紙幣100gは捲りローラ311の下方に残る。
捲りローラ311によって捲られた最上位紙幣100fは、高速回転する捲りローラ311によって、短手側先端が捲りローラ311から離れる方向へ送られた後、図8に示すように、反時計方向に回転する羽根車603の羽根602によってすくい上げられるようにしてさらに捲り上げられる。一方、捲りローラ311の下側に残っていた2枚目の紙幣100gは、キッカローラ301によって蹴り出される3枚目の紙幣100hの動きに連れて蹴り出し方向に移動する。そして、キッカローラ301と紙幣押さえ部200との間の位置が浮き上がるように湾曲した2枚目の紙幣100gは、捲りローラ311に接触して捲られるが、3枚目の紙幣100hには元の平坦な形に戻ろうとする力が作用するため、3枚目の紙幣100hは、2枚目の紙幣100gと分離されて捲りローラ311の下方に残る。
図9に示すように、羽根車603の羽根602によって捲り上げられた最上位紙幣100fは、羽根車603が連続回転することによって、羽根602の外周面によって保持された状態となる。すなわち、連続してやってくる羽根602によって、捲り上げられた姿勢が維持されるため、最上位紙幣100fが捲りローラ311の外周面に接触する位置まで戻ることはない。一方、2枚目の紙幣100gは、隣り合う羽根の間に入った状態となり、この後、羽根車603によってすくい上げられて、最上位紙幣100fが保持されている位置へ向けてさらに捲り上げられる。また、キッカローラ301が4枚目の紙幣100iを蹴り出すと、3枚目の紙幣100hは4枚目の紙幣100iの動きに連れて蹴り出し方向に移動してキッカローラ301と紙幣押さえ部200との間の位置が浮き上がった湾曲状態となり、捲りローラ311に接触して捲られる。このとき、4枚目の紙幣100iは、3枚目の紙幣100hと分離されて、捲りローラ311の下方に残る。
このように、キッカローラ301による紙幣の蹴り出し動作と、捲りローラ311による紙幣の捲り動作と、羽根車603による捲り上げ動作及び保持動作とを連続して行うことにより、紙幣ステージ400上の紙幣100を1枚ずつに分離して捲り、捲り上げた紙幣を、図9に示す最上位紙幣100fの位置で保持することができる。また、紙幣100を1枚ずつに分離して捲り上げることができるので、紙幣計数センサ500によって紙幣枚数を正確に計数することができる。
紙幣計数装置では、最上位紙幣を捲る際に、最上位紙幣と一緒に2枚目の紙幣が蹴り出された場合も、2枚の紙幣が湾曲状態となった後、最上位紙幣には捲り動作による力を継続して作用させながら、2枚目の紙幣の短手側先端を自由に動ける状態とすることにより、最上位紙幣と2枚目の紙幣とを分離して最上位紙幣のみを捲ることができる。
このように、最上位紙幣のみを捲りながら、2枚目の紙幣の短手側先端が自由に動ける空間を形成する構成については、上述した構成の他、図10に示す構成とすることもできる。図10は、紙幣計数装置で紙幣を捲る構成部の他の例を示す模式図である。
キッカローラ320は外周面の全面が高摩擦材料から成り、紙幣100を蹴り出す機能を有している。カムローラ330は低摩擦材料から成り、紙幣100の表面に接触するときも表面に対して滑りながら回転する。キッカローラ320及びカムローラ330は、ローラ支持部340によって回転軸を支持されている。ローラ支持部340は、図示しないバネ部材によって、キッカローラ320及びカムローラ330を紙幣100へ押し付ける方向に付勢されているが、カムローラ330の回転に伴って、この付勢に反して移動できるようになっている。
紙幣計数前は、ローラ支持部340が、紙幣押さえ部230より下方に退避した状態にある。ローラ支持部340が退避した状態で、Y軸負方向側(図面右側)から束状態の紙幣100が挿入されると、紙幣押さえ部230によって矢印205で示すように、紙幣100の長手方向略中央部が固定支持される。紙幣100を固定支持した状態で、ローラ支持部340を退避位置から上方向へ移動させることにより、紙幣100の短手側が押し上げられて、図10(a)に示すように、紙幣100が、湾曲した紙幣ステージ410に沿った状態となる。
紙幣100の長手方向略中央部を紙幣押さえ部230によって固定支持すると共に、紙幣100の短手側をローラ支持部340に軸支されたキッカローラ320及びカムローラ330によって押し上げて紙幣ステージ410に沿うように紙幣100を支持した状態で、キッカローラ320を反時計方向に回転させて最上位紙幣100mを蹴り出す。このとき、2枚目の紙幣100nが最上位紙幣100mと共に蹴り出されると、図10(a)に示すように、2枚の紙幣100m、100nは、紙幣押さえ部230とキッカローラ320との間の位置が浮かび上がって湾曲した状態となる。
このとき、カムローラ330が時計方向に回転して紙幣100と接触すると、ローラ支持部340は、キッカローラ320の外周面が紙幣100の表面から離れる方向へ移動する。この結果、図10(b)に示すように、カムローラ330によって押さえられた紙幣100と、ローラ支持部340の移動に伴って紙幣100の表面から離れたキッカローラ320との間に隙間空間が形成される。この空間内で、最上位紙幣100mと一緒に蹴り出された2枚目の紙幣100nの短手側先端が自由に動ける状態となり、2枚目の紙幣100nが最上位紙幣100mから分離されて、最上位紙幣100mのみがキッカローラ320によって捲られる。すなわち、図10の例では、キッカローラ320が、図3に示すキッカローラ301及び捲りローラ311の両方の機能を実現している。
なお、キッカローラ320が紙幣の蹴出動作及び捲り動作を行うために反時計方向に回転するのに対して、カムローラ330は時計方向に回転する。これにより、カムローラ330が回転することによって、捲り動作時に、捲られずに残っている紙幣100を下方から支持しながら、紙幣100に折れ癖が付いていればこれを平坦に延ばしたり、2枚目の紙幣100nが捲られないように元の位置へ引き戻したりする効果も期待できる。
図10に示す構成の場合、捲られた最上位紙幣100mは、自重によって下方へ移動するため、キッカローラ320によって捲った紙幣をさらに捲上部材によって捲り上げる必要はない。また、紙幣100は、紙幣ステージ410に沿うように、短手側を上方へ湾曲させた状態に固定支持して計数されるため、自重によって下方へ移動した紙幣が、キッカローラ320の高さまで戻ることはなく、捲り上げられた紙幣の姿勢を保持部材によって保持する必要もない。このため、図10に示す構成では羽根車が不要となるが、羽根車を設けて、捲られた紙幣を確実に保持する態様であってもよい。
図10(a)に示す状態と同図(b)に示す状態とを繰り返すことにより、紙幣100を1枚ずつ順に捲ることができる。そして、捲った紙幣を検知する位置に紙幣計数センサを配置することにより紙幣の枚数を確実に計数することができる。
なお、図10では羽根車のない構成を示したが、図3に示す構成において、キッカローラ301及び捲りローラ311に代えて、図10に示すキッカローラ320と、カムローラ330と、キッカローラ320及びカムローラ330を支持するローラ支持部340とを配置して利用する態様であってもよい。
図3では、捲りローラ311で捲られた紙幣をさらに捲り上げて保持する紙幣保持部として、2つの羽根車603をキッカローラ301の上方に設ける態様を示したが、紙幣保持部がこれに限定されるものではない。以下では、捲りローラ311によって捲られた紙幣を、この紙幣の短手方向両外側からさらに捲り上げて保持する回転体611、612(図11参照)を紙幣保持部610として利用する場合について説明する。
図11は、2つの回転体611、612を紙幣保持部610として利用する紙幣計数装置の例を示す斜視図である。2つの回転体611、612は、円盤形状の本体部が紙幣100の短手方向両外側の位置に配置されている。本体部には、紙幣側へ突出した4本の腕部が設けられており、本体部が回転することにより、紙幣を捲り上げる捲り上げ領域内に各腕部が交互に出入りする。紙幣捲り上げ領域内に進入した腕部は、捲りローラ311で捲られた紙幣を受けてさらに捲り上げる。そして、回転体611、612が連続回転することにより、各腕部で、捲り上げた紙幣を保持するようになっている。
2つの回転体611、612の回転軸は、それぞれX軸に対してY軸正方向側かつZ軸正方向側に所定角度で傾いた状態で固定されている。これにより、紙幣捲り領域の領域外となる、紙幣100の短手方向両外側に本体部を配置しながら、本体部を回転させると一部の腕部が紙幣捲り領域内へ順次進入するようになっている。2つの回転体611、612は、X軸方向から見た際に各腕部の先端が重なる位置関係を保ちながら同期回転する。
回転体611、612の本体部を、紙幣100の短手方向両外側に配置する構成とすることで、キッカローラ301及び捲りローラ311の上方に、カメラ等から成る紙幣識別センサ510を配置することができる。そして、捲り上げられた状態で保持される紙幣の表面を紙幣識別センサ510によって撮像することができる。ステージ400上で固定支持された紙幣100は、表面側に接する捲りローラ311によって捲られて、裏面側に腕部を差し込んだ回転体611、612によって捲り上げられ、紙幣識別センサ510によって、図11に一点鎖線で示す裏面側の部分領域を撮像されることになる。
図12は、図11に示す紙幣計数装置の機能構成概略を示すブロック図である。図12に示す構成では、図5に示す羽根車603に代えて紙幣保持部610が設けられ、紙幣計数部14に代えて紙幣識別計数部20が設けられており、さらに図5に示す構成には含まれない紙幣識別センサ510が含まれている。
捲り制御部13は、上述した機能に加えて、紙幣保持部610を構成する2つの回転体611、612の回転を制御する機能を有する。紙幣識別計数部20は、紙幣計数センサ500を利用して紙幣100の枚数計数を行うと共に、紙幣識別センサ510で撮像した画像を利用して紙幣100の金種や真偽等を識別する機能を有する。すなわち、紙幣識別計数部20は、計数部として機能すると共に、識別部としても機能する。
図13は、図11に示す紙幣計数装置を上方から見た平面図である。また、図14は、図11に示す紙幣計数装置を側方から見た状態を示す模式図である。図13に示すように、回転体611、612は、回転軸に固定された傘型円盤形状の本体部と、傘型の傾斜面外周部に等角度間隔で設けられた略円柱形状の4本の腕部とを有している。各腕部は、円柱部の紙幣側先端を半球状にした形状を有し、円柱部の軸方向が本体部の傘型傾斜面と略垂直となるように設けられている。各腕部の位置を同期させた状態で回転する2つの回転体611、612は、腕部の位置がY軸正方向の最も外側へ至る位置で、図13に示すように腕部611a、612aの円柱軸の方向がX軸と平行になるように支持されている。回転体611、612が連続回転することにより、図13に示す腕部611a、612aの位置に順にやってくる各腕部によって、捲り上げられた紙幣100pが保持されるようになっている。
次に、回転体611、612の動作について説明するが、回転体611と回転体612とは同様に動作するため、回転体611を例に具体的な動作を説明する。図14に示す腕部611cは、紙幣外縁よりも短手方向外側にある。回転体611が反時計方向へ回転すると、腕部611dの位置で、腕部611dの先端側一部が、捲りローラ311によって捲られて湾曲した紙幣100sの下方の空間に入り込む。
通常は、キッカローラ301によって紙幣100が1枚ずつ順に蹴り出されて捲りローラ311によって捲られる。また、2枚の紙幣100s、100tが重なった状態で蹴り出された場合でも、上側の紙幣100sのみが捲りローラ311によって捲られて、下側の紙幣100tは復元力によって平坦な形状に戻ろうとする。このため、上側紙幣100sを捲る際には、図14に示すように、上側紙幣100sと下側紙幣100tとの間に空間ができる。この空間に腕部611dが入り込むように、キッカローラ301及び回転体611はタイミングを合わせた状態で同期回転するようになっている。
紙幣100sの下側に入り込んだ腕部611dが、回転体611の回転に伴って、Y軸正方向外側の腕部611aの位置へ移動する際に紙幣100sを上方へ捲り上げる。このとき、先に捲り上げた紙幣100rを保持していた腕部611aは、回転体611の回転に伴って上方の腕部611bの位置へ移動する。この結果、腕部611dの移動に伴って捲り上げられた紙幣100sは、先に保持されていた紙幣100rと紙幣面を重ねるようにして一緒に保持された状態となる。
このように、回転体611、612が回転することにより、捲りローラ311で捲った紙幣100sの下面下側に短手方向両外側から腕部611dを差し込み、この腕部611dを回転移動させて紙幣100sを捲り上げることができる。また、各腕部611a〜611dが、順に、捲り上げた紙幣100rの紙幣面に接しながら回転移動を続けることにより、捲り上げた紙幣100rを保持することができる。
紙幣計数センサ500は、回転体611、612で捲り上げられる紙幣100sを検知するように位置を調整して配置されている。具体的には、回転体611、612によって、図14に示す紙幣100sが紙幣100rの位置へ捲り上げられる際に、図4に示す投受光ユニット501、502の間で投受光される検知光が紙幣100sによって遮光される位置に配置されている。保持中の紙幣100rによって検知光が透遮光されることがない位置で、かつ、キッカローラ301によって2枚の紙幣100s、100tが蹴り出された場合でも下側の紙幣100tによって透遮光されることがない位置に紙幣計数センサ500の投受光ユニット501、502を設けることにより、紙幣枚数を正確に計数できるようになっている。
また、図14に示すように、紙幣識別センサ510は、紙幣表面を撮像できるように、捲り上げられた紙幣100rの紙幣面と対向する位置に設けられている。これにより、紙幣識別計数部20は、紙幣識別センサ510で撮像した紙幣画像から特徴部を抽出して、予め準備されているマスターデータと比較することにより、紙幣100rの金種や真偽等を識別することができる。
図15は、紙幣計数装置での紙幣捲りの動作原理を説明するための模式図である。まず、紙幣面を平坦な状態にして集積された紙幣100を、固定点P4で上方から押さえて固定する。そして、図15左側にある最上位紙幣の短手側先端を、平坦な状態にある紙幣100の紙幣面に沿わせた状態で右側へ移動させる。
短手側先端が第1繰出点P1に到達した紙幣101は、第1繰出点P1と固定点P4との間で紙幣面が上方へ浮かび上がり、破線で示すように湾曲する。具体的には、紙幣101は、第1繰出点P1及び固定点P4では平坦な状態にある紙幣100に接し、第1繰出点P1と固定点P4の間では平坦な状態にある紙幣100から上方に離れて湾曲した側面形状となる。なお、紙幣101を湾曲させるため、平坦な状態にある紙幣100の短手側先端から第1繰出点P1までの水平方向(Y軸方向)の距離Xが、短手側先端から固定点P4までの水平方向の距離Lの1/8〜1/20の間となるように第1繰出点P1が設定される。
紙幣101を固定点P4で固定して、紙幣101の短手側先端を第1繰出点P1へ移動させて、固定点P4と第1繰出点P1との間の紙幣面を自由変形させた状態が、図15に破線で示す状態である。この状態で、紙幣101の下面より下方の位置かつ平坦な状態にある紙幣100の上面より上方の位置に、第2繰出点P2を設定する。紙幣計数装置では、第1繰出点P1の位置で、紙幣100の紙幣面とローラ外周面とが接するようにキッカローラ301を設ける。また、第2繰出点P2の位置で、湾曲した紙幣101の紙幣面とローラ外周面とが接するように捲りローラ311を設ける。また、固定点P4の位置で、紙幣100を押さえるように紙幣押さえ部200を設ける。
図15に示す第3繰出点P3は、第1繰出点P1からの水平方向の距離が第2繰出点P2よりも離れた位置にある。第2繰出点P2で紙幣101の上面と接するように捲りローラ311を配置すると紙幣101には平坦な形状に戻ろうとする復元力が生ずる。同様に、第3繰出点P3で紙幣102の上面と接するように捲りローラ311を配置すると、紙幣102には、平坦な形状に戻ろうとする復元力が生ずる。これらの復元力を比較した場合、紙幣101に作用する復元力に比べて、大きく湾曲した紙幣102に生ずる復元力の方が強くなる。
紙幣の復元力が強い方が、紙幣と捲りローラ311とが密着する力が強くなるため、捲りローラ311によって紙幣を捲り易くなるが、キッカローラ301によって2枚の紙幣が同時に蹴り出された場合に2枚の紙幣が密着する力が強くなるため、2枚の紙幣を分離し難くなる。一方、紙幣の復元力が弱い方が、キッカローラ301によって2枚の紙幣が同時に蹴り出された場合に2枚の紙幣が密着する力が弱くなるため、2枚の紙幣を分離し易くなるが、紙幣と捲りローラ311とが密着する力が弱くなるため、捲りローラ311によって紙幣を捲り難くなる。キッカローラ301、捲りローラ311及び紙幣押さえ部200は、これらを考慮して、図15に破線で示す紙幣101の湾曲形状に基づいて、捲り動作の対象となる紙幣の紙質等に応じて設けられている。
図16は、図15に示す紙幣101の湾曲形状と紙幣計数装置各部の位置関係を示す模式図である。紙幣計数装置の紙幣押さえ部200は、固定点P4で紙幣100を固定するように設けられている。キッカローラ301は、第1繰出点P1で紙幣100と接するように設けられている。捲りローラ311は、図15に示す湾曲した紙幣101の下面より下方かつ平坦な状態にある紙幣100の上面より上方となる繰出点P5で、キッカローラ301によって蹴り出されて湾曲した紙幣100uの上面と接するように設けられている。また、捲りローラ311は、ローラ外周面が、平坦な状態にある紙幣100の上面と接しないように、すなわち捲りローラ311の外周面と紙幣100との間に隙間空間ができるように設けられている。
キッカローラ301によって紙幣100を1枚ずつ順に蹴り出して湾曲させれば、湾曲した紙幣100uの上面が捲りローラ311の外周面と接するので、捲りローラ311で紙幣100uを捲ることができる。また、キッカローラ301によって2枚の紙幣が同時に蹴り出された場合でも、紙幣面が捲りローラ311と接する上側紙幣は、捲りローラ311によって強制的に捲られる。一方、下側紙幣は、復元力によって上側紙幣と分離され、捲りローラ311下方の隙間空間へ短手側先端を戻すように変形するので、捲りローラ311によって上側紙幣及び下側紙幣の2枚が同時に捲られることはない。
このように、図15に示す固定点P4及び第1繰出点P1と、固定点P4で紙幣面を固定して短手側先端を第1繰出点P1の位置にして自由変形させた紙幣101の湾曲形状とに基づいて、キッカローラ301、捲りローラ311及び紙幣押さえ部200を設けることにより、紙幣を1枚ずつ順に捲りながら識別計数することができる。
上述してきたように、本実施形態に係る紙葉類計数装置によれば、束ねられた複数の紙幣を1枚ずつ捲りながら枚数を計数することができる。未使用の紙幣や結束紙幣では、最上位紙幣を捲り始めた際に、2枚目の紙幣が最上位紙幣と一緒に付いてくる場合があるが、この場合も、最上位紙幣を捲る捲りローラ311の下方に空間を形成して2枚目の紙幣の短手側先端がこの空間内で自由に動ける状態とすることにより、2枚目の紙幣を残して最上位紙幣のみを捲ることができる。これにより紙幣を確実に1枚ずつ捲りながら枚数を計数することができる。
また、固定された回転軸上で回転する羽根車603や回転体611、612を利用して紙幣を捲ることができるため、安価かつ小型の紙幣計数装置を実現することができる。また、紙幣の短手方向両外側に設けた回転体611、612によって紙幣を1枚ずつ捲り上げて保持する紙幣保持部610を構成することにより、紙幣表面の画像を撮像可能な位置に紙幣識別センサ510を設けて紙幣を撮像し、撮像画像を利用して紙幣の金種や真偽を識別することができる。
以上のように、本発明に係る紙葉類計数装置は、集積した複数の紙葉類を捲る際に、2枚の紙葉類が同時に捲られることを回避して、紙葉類を1枚ずつ捲りながら枚数を確実に計数するために有用である。
10 制御部
11 紙幣押さえ制御部
12 紙幣ステージ制御部
13 捲り制御部
14 紙幣計数部
20 紙幣識別計数部
200、230 紙幣押さえ部
301、320 キッカローラ
311 捲りローラ
330 カムローラ
340 ローラ支持部
400、410 紙幣ステージ
500 紙幣計数センサ
510 紙幣識別センサ
603 羽根車
610 紙幣保持部
611、612 回転体

Claims (8)

  1. 紙葉類を捲りながら枚数を計数する紙葉類計数装置であって、
    整列集積された紙葉類の一端から所定長さ離れた位置で前記紙葉類を固定支持する押さえ部と、
    固定支持された紙葉類を前記押さえ部の方へ蹴り出すキッカローラと、
    前記キッカローラによって蹴り出された紙葉類を捲る捲りローラと
    を備え、
    前記押さえ部で押さえた紙葉類の一端を前記キッカローラの位置まで移動させて前記捲りローラが無い状態で湾曲させた前記紙葉類の下面より下方の位置で、前記捲りローラの外周面が前記キッカローラで蹴り出された紙葉類の上面と接するように前記捲りローラが配置されている
    ことを特徴とする紙葉類計数装置。
  2. 前記キッカローラは、固定支持された紙葉類の一端からの距離が、前記一端から前記押さえ部までの距離の1/8から1/20の間となる位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類計数装置。
  3. 前記捲りローラによって捲られた紙葉類の裏面側を撮像して、撮像画像に基づいて前記紙葉類の種類を識別する識別部
    をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の紙葉類計数装置。
  4. 前記キッカローラは外周面の一部に高摩擦領域を含み、該高摩擦領域が、固定支持された紙葉類に接触して該紙葉類を蹴り出し、
    前記捲りローラは、前記キッカローラによって蹴り出されて湾曲した紙葉類に接触して該紙葉類を捲る
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙葉類計数装置。
  5. 前記捲りローラによって捲られた紙葉類を受けてさらに捲り上げると共に、捲り上げた前記紙葉類を前記捲りローラ側へ戻らないように保持する回転部材
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙葉類計数装置。
  6. 前記回転部材は、前記捲りローラによって捲られた紙葉類を該紙葉類の両外側から受けてさらに捲り上げると共に、捲り上げた前記紙葉類を前記捲りローラ側へ戻らないように保持する2つの回転部材で構成される
    ことを特徴とする請求項5に記載の紙葉類計数装置。
  7. 前記回転部材は、
    紙葉類の両外側に回転可能に設けられた本体部と、
    前記本体部から紙葉類側に突出して設けられ前記本体部の回転により紙葉類の捲り上げ領域内に交互に出入りして前記紙葉類を前記捲りローラ側へ戻らないように保持する複数の腕部と
    から成ることを特徴とする請求項6に記載の紙葉類計数装置。
  8. 前記紙葉類が載置され、前記キッカローラによって紙葉類を順次蹴り出せるように移動するステージ
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙葉類計数装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112562170A (zh) * 2020-12-09 2021-03-26 全南群英达电子有限公司 一种点钞机磁头压紧装置

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