JP2016150034A - 姿勢推定装置、姿勢推定システム、姿勢推定方法及びプログラム - Google Patents

姿勢推定装置、姿勢推定システム、姿勢推定方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】姿勢状態をより簡単に推定することが可能な、新規かつ改良された姿勢推定装置、姿勢推定システム、姿勢推定方法及びプログラムを提供すること。【解決手段】生体に装着された第1のセンサにより取得される高度データに基づいて前記生体の姿勢を推定する推定部を備える、姿勢推定装置が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、姿勢推定装置、姿勢推定システム、姿勢推定方法及びプログラムに関する。
近年、高血圧症や糖尿病等の生活習慣病の患者が増加傾向にある。それに応じて、生活習慣病を起因とする死亡者数の増加や医療費負担の増大が問題となっている。そのため、生活習慣病を予防し健康状態を管理することが重要である。
健康状態を管理するには、日常的な身体活動情報を把握することが必要であり、その要求に応じて当該身体活動情報を取得するための技術の開発が進められている。例えば、下記特許文献1では、生体に装着された加速度センサにより取得される生体の運動量に基づき、生体の行動や姿勢を推定し、当該推定結果および当該運動量から算出される消費エネルギーを取得する技術が開示されている。
特開平8−131425号公報
上記特許文献1に開示されている技術は、生体の行動や姿勢を推定するために、生体に加速度センサを装着することを必要としている。しかし、例えば「立つ」「座る」などの上下方向に変化する姿勢状態を正しく推定するためには、加速度センサを決まった位置や方向に装着しなければならないという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、姿勢状態をより簡単に推定することが可能な、新規かつ改良された姿勢推定装置、姿勢推定システム、姿勢推定方法及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、生体に装着された第1のセンサにより取得される高度データに基づいて前記生体の姿勢を推定する推定部を備える、姿勢推定装置が提供される。
前記推定部は、第1の時点および第2の時点における高度データ、および前記第1の時点における前記生体の姿勢に基づいて、前記第2の時点における前記生体の姿勢を推定してもよい。
前記姿勢推定装置は、前記高度データを時系列に取得する高度データ取得部と、前記取得された時系列高度データを分割する分割部と、をさらに備え、前記推定部は、前記分割部により得られた複数の分割高度データに基づいて、前記各分割高度データが取得された各時間区間における前記生体の姿勢を推定してもよい。
前記分割部は、前記時系列高度データの変化に基づいて前記時系列高度データを分割してもよい。
前記分割部は、前記時系列高度データを二階微分した値に基づいて、前記時系列高度データを分割してもよい。
前記推定部は、第1の分割高度データを含む前記複数の分割高度データ、および前記第1の分割高度データが取得された第1の時間区間における前記生体の姿勢に基づいて、他の時間区間における前記生体の姿勢を推定してもよい。
前記姿勢推定装置は、前記第1の分割高度データが示す高度の変化が所定の条件を満たす場合に前記第1の時間区間における前記生体の姿勢が立位であると識別する識別部をさらに備え、前記推定部は、識別された前記第1の時間区間における前記生体の姿勢に基づいて、前記他の時間区間における前記生体の姿勢を推定してもよい。
前記姿勢推定装置は、前記第1の時間区間および第2の分割高度データが取得された第2の時間区間を始終点とする時間区間帯における前記生体の姿勢の変化の確からしさを、前記時間区間帯に含まれる各時間区間における分割高度データに基づいて算出される特徴量を用いて評価する評価部をさらに備え、前記推定部は、前記第1の時間区間における前記生体の姿勢、および前記評価部による評価結果に基づいて、前記第1の時間区間を除く前記時間区間帯に含まれる前記各時間区間における前記生体の姿勢を推定してもよい。
前記評価部は、前記時間区間帯における前記生体の姿勢の変化の確からしさを示す評価値を、前記特徴量を用いて前記時間区間帯において前記生体が取り得る姿勢の組み合わせごとに算出し、前記推定部は、前記生体が取り得る姿勢の組み合わせごとに算出された評価値に基づいて、前記第1の時間区間を除く前記時間区間帯に含まれる前記各時間区間における前記生体の姿勢を推定してもよい。
前記推定部は、前記第1の時間区間および前記第2の時間区間における前記生体の姿勢、並びに前記評価部による評価結果に基づいて、前記第1の時間区間および前記第2の時間区間を除く前記時間区間帯に含まれる前記各時間区間における前記生体の姿勢を推定してもよい。
前記特徴量は、前記各時間区間における前記識別部による前記生体の姿勢の識別結果、前記各時間区間における前記生体の姿勢または運動に応じた運動強度、および前記各分割高度データが取得された時刻の少なくとも1の情報に基づいて算出されてもよい。
前記生体の運動および前記運動強度の少なくとも1つは、前記生体に装着された第2のセンサにより取得される加速度データに基づいて算出されてもよい。
前記推定部は、前記高度データおよび前記生体の身長データに基づいて、前記生体の姿勢を推定してもよい。
前記第1のセンサは気圧センサであってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、生体に装着された第1のセンサにより取得される高度データに基づいて前記生体の姿勢を推定する推定部を備える、姿勢推定システムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、生体に装着された第1のセンサにより取得される高度データに基づいて前記生体の姿勢を推定するステップを含む、姿勢推定方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、生体に装着された第1のセンサにより取得される高度データに基づいて前記生体の姿勢を推定する推定部として機能させるための、プログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、姿勢状態をより簡単に推定することが可能である。
本発明の実施形態に係る姿勢推定装置の概要を示した図である。 本発明の実施形態に係る姿勢推定装置により推定される姿勢の具体例を示した図である。 本発明の実施形態に係る姿勢推定装置の構成を示したブロック図である。 本発明の実施形態に係る姿勢推定装置により取得される時系列データの具体例を示した図である。 本発明の実施形態に係る姿勢推定装置により取得される時系列データの具体例を示した図である。 ユーザの姿勢遷移のグラフの一例を示した図である。 ユーザの姿勢遷移のグラフの一例を示した図である。 ユーザの姿勢遷移のグラフの一例を示した図である。 ユーザの姿勢遷移のグラフの一例を示した図である。 本発明の実施形態に係る姿勢推定装置により取得される時系列データの具体例を示した図である。 本発明の実施形態に係る姿勢推定装置により分析された結果を表示した画面の具体例を示した図である。 本発明の実施形態に係る姿勢推定装置の姿勢推定処理および運動記録処理等に係る動作例を示したフローチャートである。 本発明の実施形態に係る姿勢推定装置の活動状況分析処理および分析結果出力処理等に係る動作例を示したフローチャートである。 本発明の実施形態に係る姿勢推定装置のハードウェア構成を示したブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.概要>
本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10は、当該姿勢推定装置10の高度データをセンサから取得し、得られた高度データを処理することにより、当該姿勢推定装置10の装着者(以下ユーザ1と記載)の姿勢を推定するものである。また当該姿勢推定装置10は、他のセンサ等を組み合わせることにより、ユーザ1の姿勢のみならず、ユーザ1の運動を推定し、ユーザ1の消費エネルギーなどの運動情報を分析し、ユーザ1に当該運動情報を提示する。以下では、まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10の概要について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10の概要を示した図である。図1で示したように、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10は、例えば、ユーザ1の上腕部等の上半身に装着される。姿勢推定装置10をユーザ1の上半身に装着することにより、詳細は後述するが、ユーザ1の姿勢の変化に伴う姿勢推定装置10の高度の変化の感度を向上させることができる。なお、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10が推定するユーザ1の姿勢とは、例えば、立位、座位、および臥位である。
図2は、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10により推定される姿勢の具体例を示した図である。本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10は、ユーザ1の立位、座位、および臥位を推定する。例えば、図2で示されるように、立位における姿勢推定装置10Aの床位置からの高度Hと、座位における姿勢推定装置10Bの床位置からの高度Hと、臥位における姿勢推定装置10Cの床位置からの高度Hは、それぞれ異なる。姿勢推定装置10は、ユーザ1の各姿勢における高度の変化に基づき、ユーザ1の姿勢を推定する。なお、高度データからユーザ1の各姿勢を推定できるように、上述したように、姿勢推定装置10は、ユーザ1の上半身に装着されることが望ましい。
<2.姿勢推定装置の構成>
以上、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10の概要について説明した。続いて、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10の構成について詳細に説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10の構成を示したブロック図である。図3に示されているように、姿勢推定装置10は、記憶部100、通信部110、制御部120、入力部130、および出力部140を有する。また、姿勢推定装置10は、気圧センサ300、および加速度センサ400を有してもよい。
[記憶部]
記憶部100は、姿勢推定装置10が備える記憶手段であり、例えば気圧センサ300や加速度センサ400により取得されたデータや、ユーザ1により入力されたデータ、および姿勢推定装置10の有する各機能部により得られたデータ等を記憶する。例えば、運動記録部270により記録されたデータは、記憶部100の有する運動記録データベース等に格納されてもよい。
[通信部]
通信部110は、姿勢推定装置10が備える通信手段であり、ネットワークNW1等を介して、あるいは直接的に、サーバ装置などの外部装置と、無線または有線で通信を行う。また、通信部110は、例えば制御部120により通信が制御される。
[制御部]
制御部120は、姿勢推定装置10の動作全般を制御する。また、制御部120は、高度データ取得部200、分割部210、加速度データ取得部220、運動情報生成部230、特徴量算出部240、姿勢推定部250、生体情報登録部260、運動記録部270、運動分析出力部280を備え、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10の動作を主導的に行う。以下に、制御部120に備えられる各機能部の有する機能について説明する。
(高度データ取得部)
高度データ取得部200は、気圧センサ300により得られた姿勢推定装置10の高度データを取得する。なお、高度データとは、気圧センサ300により計測された気圧データに基づいて変換された、絶対的な高度を示すデータである。そのため、高度データ取得部200は、ユーザ1に装着された姿勢推定装置10の床や地面からの高度を計測することは困難であるが、ユーザ1の姿勢や運動等に伴う高度データの相対的な変化を取得することが可能である。
また、高度データ取得部200は、当該高度データを時系列に取得する。取得された時系列高度データは、記憶部100に記憶されてもよい。また、高度データ取得部200が取得した時系列高度データは、周波数ノイズ等のノイズを含む可能性が高い。そのため、高度データ取得部200は、取得した時系列高度データに平滑化フィルタ等のフィルタをかけることにより、当該時系列高度データを修正してもよい。
図4は、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10により取得されるデータに基づくグラフの具体例を示した図である。図4に示されるグラフの横軸方向は、時間軸となっている。まず、行動501は、後述する分割部210により生成される分割高度データが取得された時間区間におけるユーザ1のとる行動を示している。なお、ここに示されている情報はあくまでもユーザ1による実際の行動を示すものであり、姿勢推定装置10による推定結果ではない。高度データ502は、高度データ取得部200が時系列に取得した時系列高度データのグラフを示している。なお高度データ502は、記憶部100に記憶された時系列高度データでもよいし、高度データ取得部200が逐次的に取得する高度データによりリアルタイムに更新される時系列高度データでもよい。
(分割部)
分割部210は、高度データ取得部200により取得された時系列高度データを分割する。より具体的には、分割部210は、時系列高度データを分割することにより、分割高度データを取得する。
例えば、ユーザ1の姿勢の変化に伴い高度データは大きく変化するので、分割部210は、時系列高度データの変化に基づいて当該時系列高度データを分割してもよい。より具体的には、分割部210は、時系列高度データの二階微分値に基づいて当該時系列高度データを分割してもよい。時系列高度データの二階微分値は、時系列高度データが変化する際の、単位時間あたりの変化量の変化の割合を示す値である。つまり、当該二階微分値は、時系列高度データの時間変化傾向の変化を表現する値である。例えば、時系列高度データの時間変化傾向がほぼ一様な場合(例えば、高度が一定であるか、または、斜面のように高度が一定の割合で上昇もしくは下降する場合)は、二階微分値は0に近い値となるが、一方、時系列高度データが短時間で急に変化した場合(例えば、斜面や階段等に差し掛かった場合や、斜面や階段等における昇降が終了した場合)は、二階微分値は正または負の大きな値を示す。時系列高度データの二階微分値により、時系列高度データの変化傾向の変化点を定量的に特定することが可能となる。
図4に示されている高度の二階微分データ503は、高度データ502の示す時系列高度データを時間で二階微分したデータのグラフを示している。分割部210は、高度の二階微分データ503が示す各ピーク位置を、時系列高度データの分割位置とする。例えば、分割部210は、503A、503B、503C、および503Dのピーク位置を、時系列高度データの分割位置としてもよい。また、例えば、時系列高度データが急峻に変化するような場合は、503Aおよび503Bのように正と負のピーク位置が連続的に発生する。この場合、分割部210は、連続するピーク位置の中間地点を時系列高度データの分割位置としてもよい。
分割部210は、時系列高度データの二階微分値等に基づいて時系列高度データを分割し、分割高度データを取得する。例えば、図4に示されているように、分割部210により分割された時系列高度データの分割位置に基づいて、時間区間A、時間区間B、…、および時間区間Lの各時間区間の分割高度データが取得される。
そして分割部210は、分割高度データが取得された各時間区間の時刻データ、傾斜データ、および始終点高度データを、当該分割高度データに基づき生成する。図4に示されている時刻データ504、傾斜データ505、および始終点高度データ506の各項目は、各時間区間の時刻データ、傾斜データ、および始終点高度データを時系列的に示している。
時刻データは、分割高度データが取得された各時間区間の始点時刻および終点時刻を含むデータである。例えば、時間区間Aにおける時刻データ504は、始点時刻tsA、および終点時刻teAを示している。
傾斜データは、時間区間における当該分割高度データの平均傾斜量、および傾斜変動量を含むデータである。例えば、時間区間Aにおける傾斜データ505は、平均傾斜量aA、および傾斜変動量dAを示している。なお、平均傾斜量、および傾斜変動量は、例えば最小二乗法を用いて算出されてもよい。その場合、まず分割部210は、ある時間区間における分割高度データを一次関数に近似し、得られた一次関数の近似直線の傾きを平均傾斜量としてもよい。また、分割部210は、分割高度データ、および当該近似直線から得られる平均二乗誤差を傾斜変動量としてもよい。平均傾斜量および傾斜変動量を算出することにより、ユーザ1の存在する地点の地形を識別することが可能となる。例えば、平均傾斜量の値が正であれば、ユーザ1は上りの傾斜に存在すると識別される。また、傾斜変動量が大きい値であれば、ユーザ1は、凹凸の大きい地形、例えば階段などに存在すると識別される。
始終点高度データは、分割高度データが取得された時間区間における当該分割高度データの始点および終点における高度データを含むデータである。例えば、時間区間Aにおける始終点高度データ506は、始点高度データhsA、および終点高度データheAを示している。
以上まとめると、分割部210は、時系列高度データをある特定の時間帯において分割し、さらに、時系列高度データの分割により得られた分割高度データが取得された各時間区間における時刻データ、傾斜データおよび始終点高度データを生成する。分割部210により生成された各時間区間における時刻データ、傾斜データ、および始終点高度データは、特徴量算出部240に出力される。また、各時間区間における時刻データ、および傾斜データに含まれる平均傾斜量は、運動情報生成部230にも出力される。
(加速度データ取得部)
加速度データ取得部220は、加速度センサ400により得られた姿勢推定装置10の加速度データを取得する。なお、加速度データとは、加速度センサ400により得られた3軸方向の加速度データであってもよい。また、加速度データ取得部220は、当該加速度データを時系列に取得する。取得された時系列加速度データは、記憶部100に記憶されてもよい。また、加速度データ取得部220が取得した加速度データは、周波数ノイズ等のノイズを含む可能性が高い。そのため、加速度データ取得部220は、高度データ取得部200と同様に、取得した時系列加速度データに平滑化フィルタ等のフィルタをかけることにより、当該時系列加速度データを修正してもよい。
(運動情報生成部)
運動情報生成部230は、加速度データ取得部220により取得された時系列加速度データ、および分割部210から出力された時刻データに基づいて、各時間区間における運動強度データ、歩数データ、および運動状態データを算出する。算出された運動強度データ、歩数データおよび運動状態データは、運動記録部270に出力される。また運動強度データは、特徴量算出部240にも出力される。まず、運動情報生成部230は、時系列加速度データを、上記時刻データに基づいて、分割高度データが取得された時間区間ごとに分割する。そして、運動情報生成部230は、時間区間ごとに分割された時系列加速度データを、対応する時間区間における分割高度データごとに関連づける。これにより、各時間区間における加速度データを活用することができる。
運動強度データは、例えば、METs(Metabolic equivalents)値と呼ばれる安静時の何倍の代謝が行われているかを示すデータであってもよい。なお、METs値は、生活行動や運動ごとに目安となる値が定められている。具体的には、安静時のMETs値は1.0、また、歩行時のMETs値は2.5であるとされている。運動情報生成部230は、時系列加速度データの変動パタンに基づいて、当該METs値を時系列に算出する。例えば、時系列加速度データが0に近い場合は、姿勢推定装置10を装着しているユーザ1は安静していると考えられるため、METs値は1.0と算出されてもよい。なお、METs値の算出規則は、例えば、生活行動や運動に対する時系列加速度データの変動パタンを計測し、当該計測結果に基づき両者の相関を解析することによって実験的に定められてもよい。運動強度データの生成により、例えば、ユーザ1の静止、歩行、または走行等の状態を識別することが可能となる。運動情報生成部230は、上記のMETs値を運動強度データとして時系列に算出する。
また、運動情報生成部230は、分割部210から出力された平均傾斜量に基づいてMETs値を算出してもよい。それにより、例えば、ユーザ1が上り坂を歩行している場合に、通常の歩行におけるMETs値よりも高い値が算出されることが可能となる。
さらに、運動情報生成部230は、歩数データおよび運動状態データを生成してもよい。歩数データとは、ユーザ1の歩数を示すデータであり、例えば、時系列加速度データの変動パタンの周期性に基づいて、ユーザ1の歩数データが算出されてもよい。また、運動状態データとは、ユーザ1の静止、歩行または走行等の運動状態を示すデータであり、例えば、時系列加速度データの変動パタンの振幅等に基づいてユーザ1の運動状態が推定されてもよい。
(特徴量算出部)
特徴量算出部240は、分割部210から出力された時刻データ、傾斜データ、および始終点高度データに基づいて、各時間区間の特徴量を算出する。算出された特徴量は、姿勢推定部250に出力される。また、特徴量算出部240は、運動情報生成部230から出力された運動強度データに基づいて、各時間区間の特徴量を算出してもよい。ここで特徴量とは、例えば、各時間区間の地形データ、平均運動強度データ、時刻データ、および高度変化量等を含むデータである。
地形データは、ある時間区間における傾斜データに含まれる平均傾斜量、および傾斜変動量に基づいて判定される地形を示すデータである。地形とは、例えば、平地、軽い傾斜、傾斜、階段、エスカレータ、エレベータ等が挙げられる。これらの地形は、平均傾斜量、および傾斜変動量が、ある所定の基準を満たすか否かにより判定されてもよい。
例えば、平均傾斜量に係る所定の閾値をTH、TH、TH、およびTHとし、また、傾斜変動量に係る所定の閾値をTHとして、以下のように各時間区間における地形が判定されてもよい。なお、THからTHまでの値は地形の種類等に応じて自由に設定される。まず、ある時間区間における平均傾斜量の絶対値が0以上でありTHより小さい場合は、当該時間区間における地形は平地であると判定される。また、当該時間区間における平均傾斜量の絶対値がTH以上でありTHより小さく、かつ、傾斜変動量がTHより小さい場合は、当該時間区間における地形は軽い傾斜であると判定される。また、当該時間区間における平均傾斜量の絶対値がTH以上でありTHより小さく、かつ、傾斜変動量がTHより小さい場合は、当該時間区間における地形は傾斜であると判定される。また、当該時間区間における平均傾斜量の絶対値がTH以上でありTHより小さく、かつ、傾斜変動量がTH以上である場合は、当該時間区間における地形は階段であると判定される。また、当該時間区間における平均傾斜量の絶対値がTH以上でありTHより小さく、かつ、傾斜変動量がTHより小さい場合は、当該時間区間における地形はエスカレータであると判定される。また、当該時間区間における平均傾斜量がTH以上である場合は、当該時間区間における地形はエレベータであると判定される。
図5は、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10により取得される時系列データの具体例を示した図である。行動511は、各時間区間におけるユーザ1のとる行動を示している。高度データ512は、時系列高度データのグラフを示している。地形データ517は、平均傾斜量、および傾斜変動量により判定された各時間区間における地形を示している。
平均運動強度データは、ある時間区間内に存在するMETs値の平均値を示すデータである。図5に示されている運動強度データ518は、時系列に算出されたMETs値のデータのグラフを示している。そして、518Aおよび518Bが示す数値は、時間区間Aおよび時間区間BにおけるMETs値の平均値であり、すなわち上述した平均運動強度データである。特徴量算出部240は、対象の時間区間内におけるMETs値から当該時間区間の平均運動強度を求めることにより、当該時間区間におけるユーザ1の姿勢についてより高い精度で推定することが可能となる。
時刻データは、ある時間区間の始点時刻および終点時刻を含むデータであり、分割部210から特徴量算出部240へ出力された時刻データが、そのまま特徴量算出部240から出力される。また、高度変動量は、ある時間区間の始点高度データと当該時間区間の前の時間区間の終点高度データの変動量を示す。例えば、図4の時間区間Bにおける高度変動量Δhの値はhsB−heAである。
(姿勢推定部)
姿勢推定部250は、特徴量算出部240により算出された特徴量に基づき、各時間区間のユーザ1の姿勢を推定する。また、姿勢推定部250により推定された姿勢データ、およびユーザ1の姿勢の推定に用いられた地形データは、運動記録部270に出力される。より具体的には、姿勢推定部250は、識別部251、区間帯設定部252、評価部253、および推定部254を備え、姿勢推定部250の動作を主導的に行うことにより、各時間区間のユーザ1の姿勢を推定する。以下に、姿勢推定部250に備えられる各機能部の有する機能について説明する。
・識別部
識別部251は、特徴量に含まれる地形データに基づいて、特定の地形データを含む時間区間におけるユーザ1の姿勢を識別する。例えば、ある時間区間における地形データが傾斜、階段、エスカレータ、およびエレベータ等の傾斜がある地形を示す場合は、識別部251は、当該時間区間においてユーザ1は立位であるとみなす。上記の地形においては、時系列に高度が変化するため、ユーザ1が立って行動しているものと考えられるからである。
図5に示されている例においては、時間区間Eの地形データが階段であるため、識別部251は、時間区間Eにおけるユーザ1の姿勢を立位と識別する。また時間区間Gや時間区間Kにおいても、地形データに基づきユーザ1の姿勢が立位であると識別される。識別部251は、地形データによりユーザ1が立位であると識別した時間区間を確定し、次の区間帯設定部252に出力する。
なお、ユーザ1が階段やエスカレータを利用し、または傾斜を歩行する場合、ユーザ1はこれらの行動の前後においては立位である可能性が高いと考えられる。よって、識別部251は、ユーザ1の姿勢が立位であると識別される根拠となる地形データを有する時間区間と隣接する時間区間におけるユーザ1の姿勢も立位であると識別してもよい。
・区間帯設定部
区間帯設定部252は、当該ユーザ1の姿勢を判定する処理を行うための時間区間帯を設定する。例えば、区間帯設定部252は、識別部251によりユーザ1の姿勢が立位であると識別された時間区間を始点または終点とする時間区間帯を設定してもよい。
図5に示されている例においては、時間区間Eにおけるユーザ1の姿勢が立位であると識別されている。よって、区間帯設定部252は、時間区間Eを当該時間区間帯の終点とし、時間区間A〜Dをユーザ1の姿勢推定のための処理単位として設定する。また、区間帯設定部252は、時間区間Eおよび時間区間Gを始終点とする区間帯に存在する時間区間Fを、ユーザ1の姿勢推定のための処理単位として設定してもよい。
なお、区間帯設定部252は、識別部251によりユーザ1の姿勢が立位であると識別された時間区間か否かに関わらず、所定の基準により時間区間帯の始終点を設定してもよい。例えば、一定時間ごとに時間区間帯の終点を設定してもよい。この場合、時間区間帯の終点におけるユーザ1の姿勢は識別部251により識別されていない可能性が高いが、後述する評価部253による評価結果に基づいて、後述する推定部254は、終点時間区間におけるユーザ1の姿勢を推定することが可能である。また、区間帯設定部252は、上記評価結果に基づいて推定された終点時間区間における姿勢を、次の時間区間帯の始点時間区間におけるユーザ1の姿勢として用いることが可能である。これにより、ユーザ1の姿勢を推定するために必要な時間区間帯を短くすることが可能となり、さらに、後述する運動分析出力部280による分析結果の更新周期を短くすることができる。
・評価部
評価部253は、区間帯設定部252により設定された時間区間帯に含まれる各時間区間におけるユーザ1の姿勢の変化の確からしさを、特徴量算出部240により算出された特徴量、後述する生体情報登録部260により登録されたユーザ1の身長データ、および識別部251により識別された時間区間帯の始点時間区間および終点時間区間の少なくともいずれかにおけるユーザ1の姿勢に基づいて評価する。各時間区間におけるユーザ1の姿勢の変化の確からしさとは、例えば、対象の時間区間におけるユーザ1の姿勢を立位と仮定し、かつ、当該時間区間の前の時間区間におけるユーザ1の姿勢を座位と仮定したときに、ユーザ1の立位から座位への姿勢の変化が実際起こり得たかどうかを意味する。
図6Aは、ユーザ1の姿勢遷移のグラフ600の一例を示した図である。グラフ600には、各時間区間に対応したノード、およびノード間を接続するリンクが含まれている。まず、グラフ600に含まれる各ノードは、事象xの状態を示している。ここで事象xとは、ある時間区間におけるユーザ1の取り得る姿勢を意味し、xは“pq”の形式で表現されてもよい。pは、時間区間帯に含まれる各時間区間を識別する識別子(例えば、z、a、b、c、d、e)であり、qは、当該時間区間における姿勢の識別子(例えば、立位の場合は0、座位の場合は1、および臥位の場合は2)であってもよい。各ノードの上部に記載されているアルファベットは、例えば図5における時間区間A、時間区間B等に対応する時間区間を示している。また、ノード601の上部に記載されているZは、姿勢推定装置10が動作を開始した直後において仮想的に設定される時間区間Zを示し、時間区間Zにおけるユーザ1の姿勢は、例えば、立位と仮定されてもよい。時間区間Zおよび時間区間Eにおけるノード601およびノード602の事象は、立位のみを示している。一方で、時間区間A〜Dにおいては、それぞれ立位、座位、および臥位の3通りの姿勢を示すノードが存在する。そして隣接する時間区間のノードを接続するリンクは、隣接する時間区間におけるユーザ1の取り得る姿勢の変化を示している。評価部253は、グラフ600に含まれる各ノードを接続するリンクに係る評価値を算出する。
図6Bは、ユーザ1の姿勢遷移のグラフの一例を示した図である。図6Bに示されているように、時間区間Zにおいては立位のノード611のみ存在し、時間区間Aには立位のノード612、座位のノード613、および臥位のノード614が存在する。そして、ノード611とノード612はリンクL11により、ノード611とノード613はリンクL12により、およびノード611とノード614はリンクL13により接続されている。
評価部253は、各リンクに係る評価値を算出する。当該評価値は、例えば、以下の数式1のように表現される式を用いて算出されてもよい。
Figure 2016150034
e(x|y)は評価値、P0(x|y)は事象yから事象xに変化する際の高度変化量に基づき決定される重み、P1(x)は事象xにおける平均運動強度データに基づき決定される重み、P2(x|y)は事象yから事象xに変化する際の地形データに基づき決定される重み、およびP3(x)は事象xにおける時刻データに基づき決定される重みである。そして、上記各重みの値が大きければ大きいほど、上記数式1により表現される評価値e(x|y)の値は小さくなる。これは、上記各重みの値が大きくなるほど事象yから事象xへの変化の確からしさが増すということを示している。つまり、評価値e(x|y)の値が最も小さくなるときの事象の変化が実際にユーザ1の取った姿勢の変化であるということが考えられる。以下に、各重みの持つ意味について説明する。
P0(x|y)は、事象yから事象xに変化する際の高度変化量に基づき推定される姿勢の変化の確からしさを示す重みである。例えば、時間区間Aにおいて姿勢が立位から座位に変化すると仮定すると、図2に示す姿勢推定装置10の高度に基づいて、高度変化量Δh’=H−Hになると考えられる。一方、実際の高度変化量は、特徴量算出部240によって算出された高度変化量Δhである。そして、P0(x|y)の重みは、実際の高度変化量と、姿勢の変化により推定される高度変化量との差|Δh−Δh’|に基づいて設定される。なお、P0(x|y)の重みは、上記差が所定の基準を満たすか否かによって増減されてもよく、また、上記差を変数とする関数により表現される値であってもよい。例えば、上記差が、ユーザ1の身長の10%以下であればP0(x|y)は0.75と設定され、10%よりも大きく20%以下であれば0.5と設定され、20%よりも大きく30%以下であれば0.25と設定され、30%以上であれば0と設定されてもよい。
P1(x)は、事象xにおける平均運動強度データに基づき推定される姿勢の変化の確からしさを示す重みである。例えば、平均METs値が大きければ立位であり、平均METs値が小さければ座位または臥位である可能性が高いと考えられる。つまり、P1(x)の重みは平均METs値の大小によって設定される。なお、P1(x)の重みは、上記平均METs値が所定の基準を満たすか否かによって増減されてもよく、また、上記平均METs値を変数とする関数により表現される値であってもよい。例えば、上記平均METs値が2.5以上であれば、P1(x)は、立位の場合は0.75、および座位または臥位の場合は0.25と設定され、上記平均METs値が2.0未満であれば、P1(x)は立位の場合は0.25、および座位または臥位の場合は0.75と設定され、上記平均METs値がそれ以外の値である場合は、P1(x)はすべての姿勢において0.5と設定されてもよい。
P2(x|y)は、事象yから事象xに変化する際の地形データに基づき推定される姿勢の変化の確からしさを示す重みである。例えば、事象xまたは事象yのいずれかの時間区間において識別部251によりユーザ1の姿勢が立位であると識別される根拠となる地形データを含む場合は、立位から立位への変化が確実であると考えられる。つまり、P2(x|y)の重みは立位と識別される地形データによって設定される。例えば、事象xまたは事象yの時間区間における地形データが、傾斜、階段、エスカレータ、およびエレベータであった場合は、P2(x|y)は、立位から立位への変化の場合は1と設定され、その他の場合は0と設定されてもよい。事象xおよび事象yの時間区間における地形データが上記地形とは異なる場合は、P2(x|y)は、いずれの姿勢の変化においても0.5と設定されてもよい。
P3(x)は、事象xにおける時刻データに基づき推定される姿勢の変化の確からしさを示す重みである。例えば、時間区間Aにおける時刻データが深夜の時間帯に含まれている場合、当該時間区間においてユーザ1は就寝していると考えられる。つまり、P3(x)の重みは、上記時刻データが特定の時間帯に含まれているか否かによって設定される。当該特定の時間帯は、例えば、就寝中等ユーザ1が特定の姿勢を持続するか否かに基づき、自由に設定されてもよい。より具体的には、事象xの時間区間がユーザ1の通常の就寝時刻および起床時刻を始終点とする時間帯に所定時間以上含まれる場合は、P3(x)は、臥位の場合は0.75、および立位または座位の場合は0.25と設定され、事象xの時間区間が上記条件を満たさない場合は、すべての姿勢において0.5と設定されてもよい。
このように、評価値e(x|y)は、事象yから事象xへの変化の確からしさを、高度変化量、平均運動強度データ、地形データ、および時刻データに基づいて定量的に評価した値となる。なお、評価値e(x|y)は、P0(x|y)、P1(x|y)、P2(x|y)およびP3(x|y)の少なくとも一つ以上を含む式により算出されてもよい。例えば、評価値e(x|y)はP0(x|y)のみを用いて算出されてもよい。またこれらの重みの値や、重みを決定する所定の基準は、姿勢推定部250による推定結果に応じて動的に変化してもよい。例えば、評価部253は、後述する評価値e(x|y)の累積値の大小と推定結果との相関を学習し、適宜重みにフィードバックを与えてもよい。
図6Bに戻ると、評価部253は、全てのリンクについて評価値e(x|y)を算出する。例えば、図6Bに示されている例においては、評価部253は、リンクL11に係る評価値e(a|z)、リンクL12に係る評価値e(a|z)、およびリンクL13に係る評価値e(a|z)を算出する。このように評価部253は、区間帯設定部252において設定された時間区間帯に含まれる各時間区間における姿勢の変化の確からしさを示す評価値e(x|y)を、すべての事象に係るリンクについて算出する。算出されたすべての評価値e(x|y)は、推定部254に出力される。
・推定部
推定部254は、評価部253において算出された全ての評価値e(x|y)に基づいて、上記時間区間帯に含まれる各時間区間におけるユーザ1が取り得る姿勢を推定する。より具体的には、上記時間区間帯においてユーザ1が取り得る姿勢の組み合わせごとに評価値e(x|y)の累積値を算出し、その累積値に基づいて上記時間区間帯におけるユーザ1が取り得る姿勢を推定する。以下の説明では、評価値e(x|y)は、上記数式1により表現される値であるとする。
図6Cは、ユーザ1の姿勢遷移のグラフの一例を示した図である。ここでは、上記時間区間帯は、時間区間Zから時間区間Bまでの時間区間により構成されると仮定する。各ノード621〜627には、S(x)およびr(x)という値が含まれている。S(x)は、時間区間帯における始点から事象xまでに経由した各リンクに係る評価値e(x|y)の累積値を示す。また、r(x)は、事象xを選択した場合の、直前の時間区間における姿勢の識別子を示す。例えば、ノード621からノード624への事象の変化を仮定した場合、S(a)の値は数式2のように、S(z)の値に、ノード621とノード624を接続するリンクに係る評価値e(a|z)を加算したものである。
Figure 2016150034
そしてr(a)には、直前の時間区間においてユーザ1が取り得る姿勢の識別子が入力される。例えば、時間区間Aの直前の時間区間である時間区間Zにおけるユーザ1の姿勢は立位であるので、r(a)=0となる。
また、推定部254は、評価部253により評価された時間区間Aと時間区間Bの事象の変化の確からしさに基づき、時間区間Zと時間区間Bとに含まれる各時間区間におけるユーザ1の姿勢を推定する。例えば、ノード625には時間区間Aにおけるノード622、ノード623、およびノード624から合計3本のリンクが接続されている。まず、評価部253は全てのリンクに係る評価値をすべて算出する。そして、推定部254は、時間区間Aの各事象における累積値S(a)〜S(a)、および時間区間Aと時間区間Bとを接続する全てのリンクに係る評価値に基づいて、ユーザ1の取り得る姿勢の全ての組み合わせにかかる評価値の累積値の各々を算出し、各累積値に基づいて各時間区間におけるユーザ1の姿勢を推定する。
例えば、時間区間Bにおけるユーザ1の姿勢が立位であると仮定する。このとき、ノード625に含まれるS(b)の値は、ノード622を経由した値であるS(a)+e(b|a)と、ノード623を経由した値であるS(a)+e(b|a)と、ノード624を経由した値であるS(a)+e(b|a)の3通りが考えられる。なお、S(a)〜S(a)については、上記数式2により算出されたものとする。推定部254は、3通りに算出されたS(b)のうち、最小値となる値を採用する。つまり、推定部254は以下の数式3に従ってS(b)を算出する。
Figure 2016150034
ここで、min(S)は、集合Sに含まれる数値の最小値を示す記号である。
上記数式3によるS(b)の算出の結果、ノード624を経由した値S(a)+e(b|a)がS(b)となる場合、r(b)=2となる。つまり、推定部254は、時間区間Bにおけるユーザ1の姿勢が立位であると仮定された場合、時間区間Aにおいてユーザ1の取り得る姿勢は臥位である可能性が一番高いとS(b)から判定し、時間区間Aにおけるユーザ1の姿勢は臥位であるとr(b)から推定する。なお、時間区間Bにおけるユーザ1の姿勢が識別されていない場合は、推定部254はS(b)およびS(b)の値を上記数式3に従い算出し、得られたS(b)およびS(b)の値からr(b)およびr(b)を確定させる。そして、推定部254は、S(b)、S(b)、およびS(b)のうち最小値となる事象を選択し、その事象に対応する姿勢を時間区間Bにおけるユーザ1の姿勢と推定してもよい。また、推定部254は、時間区間Bにおけるユーザ1の姿勢の推定結果に基づいて、時間区間Aにおけるユーザ1の姿勢を推定することも可能である。
図6Dは、ユーザ1の姿勢遷移のグラフの一例を示した図である。推定部254は、図6Cに示された例と同様の手順に従うことにより、時間区間Zから時間区間Eまでの時間区間帯におけるユーザ1の姿勢を推定するが可能である。ここで、図6Dに示された例においては、ノード631およびノード636に示されているように、時間区間Zおよび時間区間Eにおけるユーザ1の姿勢は立位であると識別されているとする。
評価部253は、時間区間Zから時間区間Eまでの各事象間のノードを接続するリンクに係る評価値e(x|y)を算出し、推定部254は、時間区間Zから時間区間Eまでのユーザ1が取り得る姿勢の組み合わせごとに算出される累積値S(e)の最小値を算出する。ここで、図6Dに示されている例においては、累積値S(e)の最小値が、ノード632、ノード633、ノード634、およびノード635における事象を経由して得られた値であるとする。推定部254は、累積値S(e)の最小値を算出した後、終点であるノード636に含まれるr(e)を参照する。図6Dに示されている例においては、r(e)=0であるとすると、時間区間Dにおけるユーザ1の姿勢は立位であると推定される。次に、時間区間Dにおけるユーザ1の姿勢が立位であることを示すノード635において、S(d)が最小となるときのr(d)の値を参照する。ここで、r(d)=1であるとすると、時間区間Cにおけるユーザ1の姿勢は座位であると推定される。同様に、r(c)=0であるとすると、時間区間Bにおけるユーザ1の姿勢は立位であると推定される。そして、r(b)=2であるとすると、時間区間Aにおけるユーザ1の姿勢は臥位であると推定される。このように、各ノードに含まれるr(x)の値を終点から順に参照していくことにより、推定部254は、時間区間帯における各時間区間の姿勢を推定することが可能である。
以上まとめると、まず推定部254は、まず評価部253により得られる各事象間におけるユーザ1の姿勢の変化の確からしさに係る評価値をもとに、区間帯設定部252により設定された時間区間帯におけるユーザ1の姿勢の変化の組み合わせごとの累積値を各時間区間順に算出する。そして推定部254は、当該時間区間における累積値が最も小さくなる場合の事象の変化(経路)を記憶して、次の時間区間における累積値をさらに算出する、という処理を繰り返す。そして、推定部254は最終的に、時間区間帯の終点時間区間における累積値が最も小さくなる経路に基づいて、時間区間帯に含まれる各時間区間におけるユーザ1の姿勢を推定する。
なお、上記の例においては、時間区間帯の終点区間における累積値が最も小さくなる経路に基づいて上記時間区間帯の各時間区間におけるユーザ1の姿勢が推定されるが、推定部254は、評価部253において得られた評価値をそのまま用いて各時間区間における姿勢を推定してもよい。例えば、推定部254は、時間区間Zと時間区間Aの各事象間のノードを接続するリンクに係る評価値e(x|y)を算出し、評価値e(x|y)が最も小さくなるリンクにより接続されている時間区間Aにおけるノードに係る姿勢を、時間区間Aにおけるユーザ1の姿勢と推定する。次に、推定部254は、時間区間Aにおけるユーザ1の姿勢を示す事象と時間区間Bの各事象間のノードを接続するリンクに係る評価値e(x|y)を算出し、評価値e(x|y)が最も小さくなるリンクにより接続されている時間区間Bにおけるノードに係る姿勢を、時間区間Bにおけるユーザ1の姿勢と推定する、という処理を繰り返し実施してもよい。これにより、推定部254によるユーザ1の姿勢の推定精度が低下する可能性はあるものの、全てのリンクの組み合わせによる累積値の算出に係る計算時間が大幅に短縮されるため、例えば、後述する運動分析出力部280による分析結果の出力サイクルを短縮することが可能となる。
図7は、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10により取得される時系列データの具体例を示した図である。なお、行動521、高度データ522、地形データ527、および運動強度データ528は、図5に示されている行動511、高度データ512、地形データ517、および運動強度データ518に相当する。姿勢データ529の示すユーザ1の姿勢データが、姿勢推定部250による推定結果に基づき、時間区間ごとに示されている。なお、姿勢推定部250は、上記時間区間帯におけるユーザ1の姿勢の推定が終了すると、引き続き、前後の時間区間帯におけるユーザ1の姿勢の推定を実施してもよい。そして姿勢推定部250により得られたユーザ1の姿勢の推定結果は、運動記録部270に姿勢データとして出力される。
(生体情報登録部)
生体情報登録部260は、例えば、ユーザ1の身長や体重などの生体データを登録する。具体的には、生体情報登録部260は、入力部130を介したユーザ1の入力により、または通信部110を介したユーザ1に係る生体データの取得により、ユーザ1の身長や体重などの生体データを登録する。また、例えば、生体情報登録部260は、出力部140等にユーザ1の身長および体重を入力させる画面を表示させることにより、ユーザ1に身長や体重を入力させる。
生体情報登録部260により登録されたユーザ1の身長データは、姿勢推定部250に出力されてもよい。また、生体情報登録部260により登録されたユーザ1の体重データは、運動分析出力部280に出力されてもよい。
(運動記録部)
運動記録部270は、運動情報生成部230から取得した運動強度データ、歩数データ、および運動状態データ、並びに姿勢推定部250から取得した姿勢データ、および地形データを記録する。具体的には、運動記録部270は、上記各データを例えば時間区間ごとに記録してもよい。このとき、時間区間ごとに記録された上記各データは、記憶部100の有する運動記録データベースに時系列に格納されてもよい。記録された上記各データは、運動分析出力部280へ出力される。
なお、運動記録部270は、姿勢推定部250から取得した姿勢データに基づいて、運動情報生成部230から取得した運動強度データを補正してもよい。例えば、運動記録部270は、ある時間区間における姿勢データが立位の場合、当該時間区間における運動強度データの示す値が大きくなるように補正してもよい。これにより、ユーザ1の実際の姿勢により則した運動強度データを得ることができる。
(運動分析出力部)
運動分析出力部280は、運動記録部270により記録された上記の各データ、および生体情報登録部260により登録されたユーザ1の体重データ等に基づいて、ユーザ1の姿勢や運動に関する活動状況の分析を行う。具体的には、運動分析出力部280は、活動状況を分析したいある対象の期間におけるデータを運動記録データベースに照会し、得られたデータに基づいて、ユーザ1の姿勢や運動について分析を行う。例えば、運動分析出力部280は、ユーザ1の行った運動時間や、ユーザ1が取った姿勢の総時間等を、上記各データに基づいて分析する。さらに運動分析出力部280は、分析結果を出力部140によりユーザ1に対して提示する。
図8は、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10により分析された結果を表示した画面700の具体例を示した図である。以下、運動分析出力部280の有する機能について、図8に示されている図に沿って説明する。
図8に示されている画面700は、ユーザ1の活動状況の表示対象期間701、活動状況表示テーブル702、表示対象期間変更ボタン703Aおよび703B、および表示対象期間単位変更ボタン704Aおよび704Bを含む。
表示対象期間701は、例えば、活動状況表示テーブル702に表示される活動状況の対象期間を示す。例えば、図8に示されている例においては、表示対象期間701は、活動状況表示テーブル702には2月16日の活動状況に係る情報が表示されていることを示している。
活動状況表示テーブル702は、例えば「消費」、「中強度活動」、「歩行」、「走行」、「立位」、「座位」、「臥位」、および「階段利用」等の、ユーザ1の姿勢や運動等の活動状況に関する記録を項目別に表示するテーブルである。「消費」は、消費カロリーを示しており、当該消費カロリーは運動強度データとユーザ1の体重データに基づいて算出される。「中強度活動」は、中強度の活動をした時間の長さを示しており、当該時間は運動強度データに基づいて算出される。「歩行」、および「走行」は、ユーザ1の歩行時間および走行時間を示しており、各時間は運動状態データに基づいて算出される。「立位」、「座位」、および「臥位」は、ユーザ1の立位、座位、および臥位の姿勢を取っていた時間を示しており、各時間は姿勢データに基づいて算出される。また、「階段利用」は、階段を利用した際の歩数を示しており、当該歩数は地形データおよび歩数データに基づいて算出される。
表示対象期間変更ボタン703Aおよび703Bは、活動状況表示テーブル702に表示される活動状況の対象期間を変更するためのボタンである。例えば、ユーザ1により表示対象期間変更ボタン703Aが押下されると、活動状況表示テーブル702には2月15日の活動状況が表示されてもよい。同時に、表示対象期間701は、「2月15日の活動状況」という表示に変更されてもよい。逆に、ユーザ1により表示対象期間変更ボタン703Bが押下されると、活動状況表示テーブル702には2月17日の活動状況が表示されてもよい。これにより、他の対象期間におけるユーザ1の活動状況を知ることが可能となる。
表示対象期間単位変更ボタン704Aおよび704Bは、活動状況表示テーブル702に表示される活動状況の対象期間の単位を変更するためのボタンである。例えば、図8に示されている例では、表示対象期間単位変更ボタン704Bの枠が太く表示されており、活動状況表示テーブル702に表示されている活動状況の対象期間の単位が1日であることが示されている。ここで、表示対象期間単位変更ボタン704Aがユーザ1により押下されると、活動状況表示テーブル702に表示される活動状況の対象期間の単位が1月に変更される。同時に、表示対象期間701は、例えば「2月の活動状況」という表示に変更されてもよい。これにより、月単位もしくは日単位でのユーザ1の活動状況を知ることが可能となる。
なお、図8に示されている画面700の構成はかかる例に限定されない。例えば、運動分析出力部280は、活動状況表示テーブル702に表示される活動状況の対象期間の単位を1時間単位に設定することも可能である。これにより、より短い周期においてユーザ1の活動状況を把握することが可能となる。また、活動状況表示テーブル702において表示される活動状況の項目は、上記で説明した項目に限られず、運動記録部270より取得した各データの組み合わせにより得られる情報に関する項目であってもよい。
[入力部]
図3に戻って本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10の構成の説明を続ける。入力部130は、タッチパネル、およびボタン等ユーザ1が情報を入力するための入力手段と、ユーザ1による入力に基づいて入力信号を生成し、制御部120へ入力信号を出力する入力制御回路等を有する。ユーザ1は、入力部130を操作することにより、画面の操作等を行うことができる。
[出力部]
出力部140は、制御部120から得られたデータ等を出力する。例えば、出力部140は、制御部120から得られた画像信号を出力する表示機能を備えてもよく、具体的には、出力部140は、LCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light−Emitting Diode)またはCRT(Cathode Ray Tube)などにより構成される表示モジュールであってもよい。また、例えば、出力部140は、制御部120から得られた音声信号を出力する音声出力機能を備えてもよく、具体的には、出力部140は、増幅器(アンプ)やスピーカなどから構成される音声出力デバイスであってもよい。
[気圧センサ]
気圧センサ300は、大気中の気圧を測定し、気圧の測定結果を高度データに変換するセンサである。気圧センサ300は、例えば、ピエゾ素子によるピエゾ抵抗効果を利用した半導体気圧センサなど、ユーザ1の姿勢の変化により生じる高度の変化を計測することが可能である気圧センサであってもよい。また、気圧センサ300は、変換した高度データの有するノイズを除去するフィルタリング機能を有していてもよい。なお、本発明の実施形態における気圧センサ300は、第1のセンサの一例である。
[加速度センサ]
加速度センサ400は、加速度センサ400が組み込まれている物体の加速度を測定し、加速度の測定結果を加速度データとして出力するセンサである。加速度センサ400は、例えば、ピエゾ素子によるピエゾ抵抗効果を利用した半導体加速度センサなど、ユーザ1の姿勢の変化や運動により生じる3軸の加速度を計測することが可能である加速度センサであってもよい。また、加速度センサ400は、測定して得られた加速度データの有するノイズを除去するフィルタリング機能を有していてもよい。なお、本発明の実施形態における加速度センサ400は、第2のセンサの一例である。
<3.姿勢推定装置の動作>
以上、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10の構成について説明した。次に、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10の動作について説明する。
図9Aおよび図9Bは、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10の動作例を示したフローチャートである。図9Aに示されているフローチャートは、姿勢推定装置10の姿勢推定処理および運動記録処理等に係る動作例を示している。また、図9Bに示されているフローチャートは、姿勢推定装置10の活動状況分析処理および分析結果出力処理等に係る動作例を示している。
まず、図9Aに示されているフローチャートに従って、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10の姿勢推定処理および運動記録処理等に係る動作例について説明する。なお、高度データ取得部200による高度データの取得処理、および加速度データ取得部220による加速度データの取得処理が姿勢推定装置10の起動中に逐次的に実施され、もしくは、既に完了しており、取得された各々のデータは、例えば、記憶部100に記憶されているものとする。
[姿勢推定処理]
まず分割部210は、高度データ取得部200により取得された高度データが時系列に記憶されている記憶部100から時系列高度データを取得する(S801)。次に、分割部210は、上記時系列高度データを分割する(S802)。分割部210は、分割高度データが取得された各時間区間の時刻データ、傾斜データ、および始終点高度データを生成する。
次に、運動情報生成部230は、加速度データ取得部220により取得された加速度データが時系列に記憶されている記憶部100から、時系列加速度データを取得する(S803)。また、運動情報生成部230は、時系列加速度データを、上記分割部210から取得した時刻データに基づいて、分割高度データが取得された時間区間ごとに分割する。そして、運動情報生成部230は、各時間区間の加速度データおよび傾斜データに含まれる平均傾斜量に基づいて運動強度データ、歩数データおよび運動状態データ等を算出する(S804)。その後、特徴量算出部240は、各時間区間の時刻データ、傾斜データ、始終点高度データ、および運動強度データ等に基づいて、地形データなどの特徴量を算出する(S805)。
次に、識別部251は、特徴量に含まれる地形データに基づいて、各時間区間におけるユーザ1の姿勢を識別する(S806)。その後、区間帯設定部252は、識別部251によりユーザ1の姿勢が例えば立位であると識別された時間区間を始点または終点とする時間区間帯を設定する(S807)。そして、評価部253は、区間帯設定部252において設定された時間区間帯に含まれる各時間区間におけるユーザ1の姿勢の変化の確からしさを、特徴量算出部240により算出された特徴量、生体情報登録部260により登録されたユーザ1の身長データ、および時間区間帯の始終点の時間区間におけるユーザ1の姿勢に基づいて評価する(S808)。その後、推定部254は、評価部253において算出された評価値に基づいて、上記時間区間帯に含まれる各時間区間におけるユーザ1の姿勢を推定する(S809)。
[運動記録処理]
次に、運動記録部270は、運動情報生成部230から取得した運動強度データ、歩数データ、および運動状態データ、並びに姿勢推定部250から取得した姿勢データ、および地形データを運動記録データベース等に記録する(S810)。その後、姿勢推定処理および運動記録処理が継続される場合は(S811/NO)、姿勢推定装置10は、ステップS801およびステップS803の処理を再度実施する。
以上、図9Aに示されているフローチャートに従って、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10の姿勢推定処理および運動記録処理等に係る動作例について説明した。続いて、図9Bに示されているフローチャートに従って、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10の活動状況分析処理および分析結果出力処理等に係る動作例について説明する。
[活動状況分析処理]
まず、姿勢推定装置10は、ユーザ1の入力等により、ユーザ1の姿勢や運動に関する活動状況の分析の対象となる期間の設定を行う(S851)。次に、姿勢推定装置10は、運動記録データベースから、上記対象期間における姿勢データ等のデータを取得する(S852)。そして、運動分析出力部280は、運動記録部270により記録された上記の各データ、および生体情報登録部260により登録されたユーザ1の体重データ等に基づいて、ユーザ1の指定する期間におけるユーザ1の活動状況について分析を行う(S853)。
[分析結果出力処理]
そして運動分析出力部280は、当該期間におけるユーザ1の活動状況の分析結果を出力部140によりユーザ1に対して出力する(S854)。その後、ユーザ1が分析を終了する場合は(S855/YES)、姿勢推定装置10の動作は終了する。一方、例えば、ユーザ1が異なる期間における活動状況の分析を実施したい場合は(S855/NO)、再びステップS851の処理が実施される。
<4.姿勢推定装置のハードウェア構成>
以上、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10の動作例について説明した。上述した姿勢推定装置10の情報処理は、ソフトウェアと、姿勢推定装置10との協働により実現される。以下では、姿勢推定装置10のハードウェア構成を説明する。
図10は、姿勢推定装置10のハードウェア構成を示したブロック図である。姿勢推定装置10は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ホストバス904と、を備える。また、姿勢推定装置10は、ブリッジ905と、外部バス906と、インタフェース907と、入力装置908と、出力装置909と、ストレージ装置910と、ドライブ911と、ネットワークインタフェース912と、を備える。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って姿勢推定装置10内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。なお、CPU901は、制御部120の機能を実現する。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス904により相互に接続されている。
ホストバス904は、ブリッジ905を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス906に接続されている。なお、必ずしもホストバス904、ブリッジ905および外部バス906を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置908は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバーなどユーザ1が情報を入力するための入力手段と、ユーザ1による入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などから構成されている。なお、入力装置908は、入力部130の機能を実現する。
出力装置909は、例えば、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED装置およびランプなどの表示装置を含む。さらに、出力装置909は、スピーカ及びヘッドホンなどの音声出力装置を含む。出力装置909は、例えば、再生されたコンテンツを出力する。具体的には、表示装置は再生された映像データ等の各種情報をテキストまたはイメージで表示する。一方、音声出力装置は、再生された音声データや表示装置に表示されたテキストデータ等を音声に変換して出力する。なお、出力装置909は、出力部140の機能を実現する。
ストレージ装置910は、本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10におけるデータ格納用の装置である。ストレージ装置910は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読み出し装置および記憶媒体に記憶されたデータを削除する削除装置などを含んでも良い。ストレージ装置は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solid State Drive)で構成される。このストレージ装置910は、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。なお、ストレージ装置910は、記憶部100の機能を実現する。
ドライブ911は、記憶媒体用リーダライタであり、姿勢推定装置10に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ911は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体96に記録されている情報を読みだして、RAM903に出力する。また、ドライブ911は、リムーバブル記憶媒体96に情報を書き込むこともできる。
ネットワークインタフェース912は、例えば、他の装置に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、ネットワークインタフェース912は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置、LTE(Long Term Evolution)対応通信装置、またはブルートゥース通信装置であってもよい。また、ネットワークインタフェース912は、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。なお、ネットワークインタフェース912は、通信部110の機能を実現する。
<5.まとめ>
ここまで、図1〜図10を用いて、本発明の実施形態について詳細に説明した。本発明の実施形態に係る姿勢推定装置10は、姿勢推定装置10が気圧センサ300から取得した高度データに基づいて、姿勢推定装置10を装着したユーザ1の姿勢を推定することが可能である。気圧センサ300から得られる高度データは指向性を有さないので、ユーザ1は姿勢推定装置10の装着方向の変化等に注意する必要がない。これにより、ユーザ1の姿勢状態をより簡単に推定することが可能となる。
また、本発明の実施形態によれば、姿勢推定装置10は、時系列に取得された高度データの示す高度の変化に基づいて分割された高度データの分割位置に基づく各時間区間のユーザ1の姿勢を推定することが可能である。これにより、ユーザ1の姿勢の変化をより精度高く推定することが可能となる。
また、本発明の実施形態によれば、姿勢推定装置10は、ある時間区間の地形データにより識別されたユーザ1の姿勢に基づいて、他の時間区間のユーザ1の姿勢を推定することが可能である。これにより、ユーザ1の姿勢をより精度高く推定することが可能となる。
また、本発明の実施形態によれば、姿勢推定装置10は、複数の時間区間におけるユーザ1の姿勢の変化の確からしさに基づいて、当該複数の時間区間におけるユーザ1の姿勢を推定することが可能である。これにより、ユーザ1の姿勢をより精度高く推定することが可能となる。
また、本発明の実施形態によれば、姿勢推定装置10が取得する高度データと加速度データとの組み合わせにより、姿勢推定装置10はユーザ1の姿勢のみならず、ユーザ1の運動を推定することが可能である。これにより、ユーザ1の姿勢と運動に起因する様々な運動情報を分析することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、姿勢推定装置10は高度データおよび加速度データを利用してユーザ1の姿勢を推定するが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、姿勢推定装置10は、加速度データを用いずにユーザ1の姿勢を推定してもよい。それにより、姿勢推定装置10の構成をより簡素化することが可能となる。さらに、姿勢推定装置10が標高の変化しない場所において用いられる場合、姿勢推定装置10は、現在の高度データの示す高度のみに基づいて、ユーザ1の姿勢を推定することも可能となる。それにより、例えば、姿勢推定部250は、分割された時系列高度データだけではなく、リアルタイムで取得される高度データに基づいてユーザ1の姿勢を推定することが可能となる。したがって、姿勢推定装置10は、ユーザ1の活動状況をリアルタイムで分析することが可能となる。
また、上記実施形態では、姿勢推定装置10は高度データ等に基づいてユーザ1の姿勢を推定するが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、姿勢推定装置10は、ユーザ1の入力により、任意の時点におけるユーザ1の姿勢を設定する機能を有してもよい。これにより、設定されたユーザ1の姿勢、および当該姿勢に対応する高度データに基づいて、当該高度データの変化に伴い変化するユーザ1の他の姿勢を推定することが可能となる。例えば、姿勢推定装置10は、初期設定として測定開始時のユーザ1の姿勢をユーザ1に入力させる。そして姿勢推定装置10は、測定開始時におけるユーザ1の姿勢、および当該測定開始時における姿勢推定装置10の高度データに基づいて、ユーザ1の姿勢を推定することが可能となる。
また、上記実施形態では、運動強度データは、加速度データに基づき算出されたMETs値としたが、当該METs値は、ユーザ1の姿勢および運動状態に基づいて設定されてもよい。また、運動強度を示すMETs値以外の別の指標が、ユーザ1の運動強度を示す運動強度データとして、加速度データ等に基づいて算出されてもよい。
また、上記実施形態では、姿勢推定装置10は、ユーザ1の上腕部等の上半身に装着されるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、姿勢推定装置10は、ユーザ1の首から吊り下げるネックレスの形態や、ユーザ1の耳に装着されるイヤリングやイヤカフスの形態であってもよい。また、姿勢推定装置10は、ユーザ1の使用するゴーグルや眼鏡、時計等と一体となる構成であってもよく、ユーザ1の使用するベルト等と一体となる構成であってもよい。また、例えば、姿勢推定装置10は、スマートフォンやタブレット等の情報処理端末の形態であってもよい。その場合、姿勢推定装置10の各構成と同等の機能を発揮するためのアプリケーションが、当該情報処理端末にインストールされてもよい。
また、上記実施形態では、運動分析出力部280は、例えば、図8に示されるような画面700を、出力部140を介してユーザ1に対して表示するとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、上記分析結果は、音声により出力されてもよいし、電子メールやソーシャルネットワークサービス等を介して他の端末上に出力されてもよい。
また、上記実施形態では、姿勢推定装置10単体の構成について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、姿勢推定装置10は、情報処理端末および外部サーバによる構成としてもよい。具体的には、情報処理端末は、入力部130、出力部140、高度データ取得部200、および加速度データ取得部220等の機能、並びに気圧センサ300、および加速度センサ400を有し、外部サーバは、分割部210、運動情報生成部230、特徴量算出部240、姿勢推定部250、生体情報登録部260、運動記録部270および運動分析出力部280等の機能、並びに記憶部100に記憶されているデータを有してもよい。それにより、インタフェースとして情報を入出力する情報処理端末と、かかる情報処理を行う外部サーバと、を備える姿勢推定システムを実現することが可能となる。
また、本明細書の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、姿勢推定装置10が実行する処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、姿勢推定装置10に内蔵されるCPU901、ROM902およびRAM903などのハードウェアを、上述した姿勢推定装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
10 姿勢推定装置
100 記憶部
110 通信部
120 制御部
130 入力部
140 出力部
200 高度データ取得部
210 分割部
220 加速度データ取得部
230 運動情報生成部
240 特徴量計算部
250 姿勢推定部
251 識別部
252 区間帯設定部
253 評価部
254 推定部
260 生体情報登録部
270 運動記録部
280 運動分析出力部
300 気圧センサ
400 加速度センサ

Claims (17)

  1. 生体に装着された第1のセンサにより取得される高度データに基づいて前記生体の姿勢を推定する推定部を備える、姿勢推定装置。
  2. 前記推定部は、第1の時点および第2の時点における高度データ、および前記第1の時点における前記生体の姿勢に基づいて、前記第2の時点における前記生体の姿勢を推定する、請求項1に記載の姿勢推定装置。
  3. 前記姿勢推定装置は、前記高度データを時系列に取得する高度データ取得部と、
    前記取得された時系列高度データを分割する分割部と、
    をさらに備え、
    前記推定部は、前記分割部により得られた複数の分割高度データに基づいて、前記各分割高度データが取得された各時間区間における前記生体の姿勢を推定する、請求項1または2に記載の姿勢推定装置。
  4. 前記分割部は、前記時系列高度データの変化に基づいて前記時系列高度データを分割する、請求項3に記載の姿勢推定装置。
  5. 前記分割部は、前記時系列高度データを二階微分した値に基づいて、前記時系列高度データを分割する、請求項4に記載の姿勢推定装置。
  6. 前記推定部は、第1の分割高度データを含む前記複数の分割高度データ、および前記第1の分割高度データが取得された第1の時間区間における前記生体の姿勢に基づいて、他の時間区間における前記生体の姿勢を推定する、請求項3〜5のいずれか1項に記載の姿勢推定装置。
  7. 前記姿勢推定装置は、前記第1の分割高度データが示す高度の変化が所定の条件を満たす場合に前記第1の時間区間における前記生体の姿勢が立位であると識別する識別部をさらに備え、
    前記推定部は、識別された前記第1の時間区間における前記生体の姿勢に基づいて、前記他の時間区間における前記生体の姿勢を推定する、請求項6に記載の姿勢推定装置。
  8. 前記姿勢推定装置は、前記第1の時間区間および第2の分割高度データが取得された第2の時間区間を始終点とする時間区間帯における前記生体の姿勢の変化の確からしさを、前記時間区間帯に含まれる各時間区間における分割高度データに基づいて算出される特徴量を用いて評価する評価部をさらに備え、
    前記推定部は、前記第1の時間区間における前記生体の姿勢、および前記評価部による評価結果に基づいて、前記第1の時間区間を除く前記時間区間帯に含まれる前記各時間区間における前記生体の姿勢を推定する、請求項7に記載の姿勢推定装置。
  9. 前記評価部は、前記時間区間帯における前記生体の姿勢の変化の確からしさを示す評価値を、前記特徴量を用いて前記時間区間帯において前記生体が取り得る姿勢の組み合わせごとに算出し、
    前記推定部は、前記生体が取り得る姿勢の組み合わせごとに算出された評価値に基づいて、前記第1の時間区間を除く前記時間区間帯に含まれる前記各時間区間における前記生体の姿勢を推定する、請求項8に記載の姿勢推定装置。
  10. 前記推定部は、前記第1の時間区間および前記第2の時間区間における前記生体の姿勢、並びに前記評価部による評価結果に基づいて、前記第1の時間区間および前記第2の時間区間を除く前記時間区間帯に含まれる前記各時間区間における前記生体の姿勢を推定する、請求項8または9に記載の姿勢推定装置。
  11. 前記特徴量は、前記各時間区間における前記識別部による前記生体の姿勢の識別結果、前記各時間区間における前記生体の姿勢または運動に応じた運動強度、および前記各分割高度データが取得された時刻の少なくとも1の情報に基づいて算出される、請求項8〜10のいずれか1項に記載の姿勢推定装置。
  12. 前記生体の運動および前記運動強度の少なくとも1つは、前記生体に装着された第2のセンサにより取得される加速度データに基づいて算出される、請求項11に記載の姿勢推定装置。
  13. 前記推定部は、前記高度データおよび前記生体の身長データに基づいて、前記生体の姿勢を推定する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の姿勢推定装置。
  14. 前記第1のセンサは気圧センサである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の姿勢推定装置。
  15. 生体に装着された第1のセンサにより取得される高度データに基づいて前記生体の姿勢を推定する推定部を備える、姿勢推定システム。
  16. 生体に装着された第1のセンサにより取得される高度データに基づいて前記生体の姿勢を推定するステップを含む、姿勢推定方法。
  17. コンピュータを、
    生体に装着された第1のセンサにより取得される高度データに基づいて前記生体の姿勢を推定する推定部として機能させるための、プログラム。
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